JP6586611B1 - ゲーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種の遊技体を簡便な構成で適切に選別する。【解決手段】ゲーム装置は、転動可能な第1遊技体および平板状の第2遊技体が載置されるテーブルと、前記テーブルから落下した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第1開口部が形成された第1選別部と、前記第1選別部の上方を通過した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第2開口部が形成された第2選別部と、前記テーブルから落下して前記第1選別部および前記第2選別部の上方を通過した前記第2遊技体が落下可能であり、かつ、前記第1遊技体は落下不能である第3開口部が形成された第3選別部とを具備する。【選択図】図5

Description

本発明は、ゲーム装置に関する。
形状が相違する複数種の遊技体を利用した各種のゲームが従来から提案されている。例えば特許文献1には、円板状のメダルと球体状の転動体とをテーブルから落下させるメダルゲーム装置が開示されている。特許文献1の構成では、テーブルから落下したメダルと転動体とを選別するための機構(払出選別部)が設置される。
特開2009−45289号公報
しかし、特許文献1の構成では、メダルと転動体との選別に専用される複雑な機構が必要であり、ゲーム装置の構成が煩雑化するという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明の好適な態様は、複数種の遊技体を簡便な構成で適切に選別することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係るゲーム装置は、転動可能な第1遊技体および平板状の第2遊技体が載置されるテーブルと、前記テーブルから落下した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第1開口部が形成された第1選別部と、前記第1選別部の上方を通過した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第2開口部が形成された第2選別部と、前記テーブルから落下して前記第1選別部および前記第2選別部の上方を通過した前記第2遊技体が落下可能であり、かつ、前記第1遊技体は落下不能である第3開口部が形成された第3選別部とを具備する。
第1実施形態に係るゲーム装置の外観を例示する斜視図である。 遊技体の経路を例示する説明図である。 選別機構の平面図である。 図3におけるa−a線の断面図である。 図4におけるb−b線の断面図である。 遊技体が落下する過程の説明図である。 ゲーム装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 制御装置の機能的な構成を例示するブロック図である。 交換処理に関する画像の表示例である。 交換処理に関する画像の表示例である。 第2実施形態のゲーム装置における選別機構の平面図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図面における各部の寸法および縮尺は、実際の構成の寸法および縮尺とは適宜に相違する。以下に記載する実施の形態は、技術的に好適な種々の限定を含む。本発明の範囲は、以下に例示する実施形態には限定されない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るゲーム装置100を例示する外観図である。ゲーム装置100は、例えば娯楽施設(例えばゲームセンターまたはカジノ等)または商業施設(例えばショッピングセンター等)に設置される。カジノにおいて利用される場合、ゲーム装置100は、ゲーミングマシンと称呼されることもある。
遊技者は、遊技価値を消費することでゲーム装置100によるゲームをプレイすることができる。遊技価値は、例えばメダル(トークンコイン)、コイン(貨幣)もしくはチケット等の有体の媒体、または、クレジットもしくはポイント等の無体の価値である。無体の遊技価値の数量は、例えばICカード等の記録媒体にデータとして記憶される。複数種の遊技価値の何れかを遊技者が選択して消費してもよい。遊技価値の消費は、遊技価値の投入とも換言される。
遊技者は、ゲームの結果に応じた報酬(特典)を獲得する。すなわち、報酬の獲得がゲームの目的のひとつである。遊技者に付与される報酬は、例えばチケット(すなわち景品)である。チケットは、例えば各種の物品と交換可能な媒体である。なお、チケットが遊技価値(すなわちゲームをプレイするための価値)を有するか否かは不問である。なお、有体または無体の遊技価値を報酬として遊技者に付与してもよい。報酬の付与は、報酬の払出とも換言される。なお、ゲームのプレイのために遊技者が消費する遊技価値とゲームの結果に応じた報酬とは、同種および異種の何れでもよい。例えば、無体の遊技価値であるクレジットの消費により遊技者がゲームをプレイした結果に応じて、所定数のチケットを報酬として遊技者に付与してもよいし、所定の数量のクレジット(すなわち同種の遊技価値)を報酬として遊技者に付与してもよい。
図1に例示される通り、第1実施形態のゲーム装置100は、操作パネル10と表示装置15とゲーム機構20とを具備する。以下の説明では、ゲーム装置100の左右方向をX方向と表記し、前後方向をY方向と表記する。X方向の正側が遊技者からみて右側であり、X方向の負側が遊技者からみて左側である。また、Y方向の正側が前方(遊技者からみて手前側)であり、Y方向の負側が後方(遊技者からみて奥側)である。X−Y平面は水平面に相当する。
操作パネル10は、操作部11Lと操作部11Rと受付部12と払出部13とを具備する。操作部11Lおよび操作部11Rの各々は、遊技者が操作可能な操作ボタンである。受付部12は、遊技価値の投入を受付ける。例えば、チケットまたはトークンコイン等の有体の遊技価値の投入を受付ける投入口、または、クレジット等の無体の遊技価値を例えばICカード等の記録媒体から取得する読出回路が、受付部12として利用される。払出部13は、ゲームの結果に応じた報酬を遊技者に付与する。例えばチケットを報酬として放出する払出口、または、クレジット等の無体の遊技価値を記録媒体に書込む書込回路が、払出部13として利用される。表示装置15は、例えば液晶表示パネルまたは有機EL表示パネル等の表示パネルを含んで構成され、抽選処理を表す画像等の各種の画像を表示する。
ゲーム機構20は、遊技者にゲームを提供する機構である。図1に例示される通り、ゲーム機構20は、テーブル21とプッシャー部22と支持構造体23と投入機構24Lと投入機構24Rと射出機構25とを具備する。テーブル21は、略水平に設置された平板状の部材である。プッシャー部22は、テーブル21の面上で往復する立体的な構造体(プッシャーテーブル)である。具体的には、プッシャー部22は、図1に矢印αで表現される通り、テーブル21の面上でY方向に沿って反復的に往復する。プッシャー部22が往復する方向をY方向と定義し、水平面内でY方向に直交する方向をX方向と定義してもよい。
支持構造体23は、ゲーム機構20の各要素を支持する構造体であり、側壁部231Lと側壁部231Rと前壁部232と後壁部234とを含んで構成される。側壁部231Lおよび側壁部231Rは、相互に対向するようにゲーム機構20の左右に設置される。前壁部232は、テーブル21におけるY方向の正側の縁部(以下「前縁」という)Eから離間した位置でX方向に延在する部材である。テーブル21の前縁Eに沿う方向をX方向と定義してもよい。前壁部232とテーブル21の前縁Eとの間にはX方向に長尺な開口(以下「落下口」という)Qが形成される。後壁部234は、プッシャー部22の上面に対向するX方向に長尺な部材である。
図1に例示される通り、投入機構24Lおよび投入機構24Rは、プッシャー部22の上面に向けて遊技体Bを投入する機構である。投入機構24Lは、図1に例示される通り、プッシャー部22の左側からX方向の正側に向けて遊技体Bを投入する。投入機構24Rは、プッシャー部22の右側からX方向の負側に向けて遊技体Bを投入する。第1実施形態の遊技体B(第1遊技体の例示)は球体である。遊技体Bは、例えばアクリル樹脂またはガラス等の光透過性の材料で形成される。
投入機構24Lおよび投入機構24Rの各々が遊技体Bを投入する方向および時点は可変である。遊技者は、投入機構24Lによる遊技体Bの投入の方向を操作部11Lに対する操作に応じて変更可能であり、投入機構24Rによる遊技体Bの投入の方向を操作部11Rに対する操作に応じて変更可能である。なお、投入機構24Lおよび投入機構24Rの一方のみを設置してもよい。
図1に例示される通り、テーブル21およびプッシャー部22の上面には多数の遊技体Bが稠密に載置される。プッシャー部22の上面に載置された遊技体Bは、プッシャー部22が後方(Y方向の負側)に移動するときに後壁部234により押圧される。後壁部234により押圧されることで複数の遊技体Bが順次に前方に移動し、プッシャー部22の前縁の近傍に位置する余剰の遊技体Bが、プッシャー部22の上面からテーブル21の上面に落下する。テーブル21の上面の複数の遊技体Bは、前方(Y方向の正側)に移動するプッシャー部22により押圧されることで順次に前方に移動し、テーブル21の前縁Eの近傍に位置する余剰の遊技体Bが当該前縁Eから落下口Qに落下する。落下口Qに落下した遊技体Bの個数に応じた報酬(チケット)が遊技者に付与される。
図1に例示される通り、側壁部231Lと側壁部231Rとの間には架設体27が設置される。架設体27は、遊技体Bの直径を上回る間隔だけテーブル21の上面から離間した高さに設置される。架設体27には複数の抽選孔Hが形成される。各抽選孔Hは、遊技体Bの直径を上回る内径に形成された略円形の貫通孔である。他方、プッシャー部22の前面(Y方向の正側の壁面)には、相異なる抽選孔Hに対応する複数の誘導路28が設置される。各誘導路28は、プッシャー部22の上面から落下した遊技体Bを受容して抽選孔Hに誘導する構造体である。プッシャー部22が架設体27に充分に接近した時点で誘導路28から落下した遊技体Bは、抽選孔Hを通過してからテーブル21の表面に落下する。他方、プッシャー部22が架設体27から離間した時点で誘導路28から落下した遊技体Bは、抽選孔Hを通過することなくテーブル21の表面に落下する。各抽選孔Hの内周面には、遊技体Bの通過を検出するための検出器(図示略)が設置される。検出器による遊技体Bの検出を契機として所定の抽選処理が実行され、抽選処理の結果に応じた各種の報酬が遊技者に付与される。
第1実施形態の抽選処理は、複数の要素(以下「抽選要素」という)の何れかを演算処理により無作為に選択する電子抽選である。具体的には、抽選処理においては、図1に例示される通り、複数の抽選要素が円周方向に配置された円形状の抽選体G(すなわちルーレット)が表示装置15に表示される。遊技体Bが抽選孔Hを通過することを契機として抽選体Gが回転し、所定の時間の経過により抽選体Gが停止した時点で特定の位置にある抽選要素が抽選結果として選択される。抽選処理により選択される抽選要素としては、
抽選要素1:所定個の遊技体Bの投入
抽選要素2:所定量の遊技価値の付与
抽選要素3:特別抽選の実施
抽選要素4:遊技体Cの投入
が例示される。抽選要素1が選択された場合、所定個の遊技体Bがプッシャー部22またはテーブル21の上面に投入される。抽選要素2が選択された場合、所定量の遊技価値が遊技者に付与される。抽選要素3が選択された場合、物理抽選機構(図示略)を利用した特別抽選が実行される。物理抽選機構は、例えば複数の抽選孔が形成された皿状の抽選機構である。特別抽選では、物理抽選機構の複数の抽選孔のうち遊技体Bが進入した抽選孔に応じて当選/非当選が選択される。特別抽選で当選した場合には、多数の遊技体Bがテーブル21またはプッシャーの面上に投入される(いわゆるジャックポット)。
抽選要素3における遊技体C(第2遊技体の例示)は、遊技体Bとは別種の遊技体である。具体的には、図1に例示される通り、遊技体Bが転動可能な球体であるのに対し、遊技体Cは、略矩形状の平面形状に成形された平板状のカードである。遊技体Cの長辺および短辺の長さは遊技体Bの直径を上回る。遊技体Cには、例えばキャラクタ等の各種の絵柄が描画される。第1実施形態の遊技体Cは、当該遊技体Cの絵柄を示す識別情報が記憶された記憶回路(例えばICタグ)を搭載する。識別情報を表すバーコードまたはQRコード(登録商標)を遊技体Cの表面に印刷してもよい。識別情報を磁気的に遊技体Cに記憶してもよい。
図1の射出機構25は、遊技体Cをテーブル21の面上に射出する。具体的には、射出機構25は、前述の抽選処理において抽選要素3が選択されるたびに1枚の遊技体Cをテーブル21の面上に射出する。図1に例示される通り、遊技体Cは、架設体27からみて前方側(Y方向の正側)の空間に投入される。第1実施形態の射出機構25は、複数の遊技体Cを収容する収容体251と、収容体251に収容された遊技体Cを順次に射出するための射出路252とを具備する。射出路252は、遊技体Cが滑落する傾斜面を具備する。絵柄が相違する複数の遊技体Cの何れかが射出機構25により投入される。射出機構25が投入した遊技体Cは、テーブル21の面上の複数の遊技体Bに載置される。したがって、遊技体Cは、複数の遊技体Bとともにテーブル21の面上で前方に順次に移動し、最終的には前縁Eから落下口Qに落下する。
図2は、遊技体Bおよび遊技体Cの経路を例示する模式図である。図2に例示される通り、テーブル21の前縁Eから共通の落下口Qに落下した遊技体Bと遊技体Cとは、選別機構31により選別されたうえで各々が別個の経路に供給される。具体的には、遊技体Bは経路Pbに供給され、遊技体Cは経路Pcに供給される。遊技体Cは、経路Pcを経由して図1の排出口14から排出される。遊技者は、排出口14から排出された遊技体Cを景品として獲得する。
遊技体Bは、経路Pbに設置された計数器32(計数ホッパー)により個数が計数されたうえで搬送装置33に供給される。計数器32により計数された個数に応じた数量の報酬が遊技者に付与される。搬送装置33は、遊技体Bを鉛直方向の上方に搬送する機構である。搬送装置33により搬送された遊技体Bは投入機構24Lまたは投入機構24Rに供給される。すなわち、遊技体Bは、投入機構24Lまたは投入機構24R→プッシャー部22の上面→テーブル21の上面→落下口Q→経路Pb(計数器32)→搬送装置33→投入機構24Lまたは投入機構24R、という経路により循環する。他方、遊技体Cは、射出機構25→テーブル21の上面→落下口Q→経路Pc→排出口14、という経路で排出される。
図3は、落下口Qに落下した遊技体Bと遊技体Cとを選別する選別機構31の平面図である。図4は、図3におけるa−a線の断面図であり、図5は、図4におけるb−b線の断面図である。図3から図5に例示される通り、選別機構31は、第1選別部40と第2選別部50と第3選別部60とを具備する。第1選別部40および第2選別部50は、遊技体Bを選別して経路Pbに供給する。第3選別部60は、遊技体Cを選別して経路Pcに供給する。
図5に例示される通り、規制部211がテーブル21に設置される。規制部211は、前縁Eに沿ってテーブル21の上面から突出する。具体的には、規制部211は、Y方向の正側ほど高位となるようにテーブル21の上面に対して傾斜した部分である。テーブル21の面上で前縁Eの近傍に到達した複数の遊技体Bは、規制部211に当接することで静止する。そして、複数の遊技体Bのうち規制部211を乗り越えた一部の遊技体Bが落下口Qに落下する。すなわち、規制部211は、遊技体Bが自由に落下口Qに落下することを抑制する。したがって、転動可能な球状の遊技体Bを利用した構成にも関わらず、遊技体Bを徐々に移動させてテーブル21から落下させるというプッシャーゲームの興趣性を維持できる。
図3から図5に例示される通り、第1選別部40は、基体部41と支持部42とを具備する。支持部42は、X方向に沿って架設された円形断面の棒状部材である。基体部41は、X方向に長尺な平板状の部分である。基体部41は支持部42に支持される。具体的には、基体部41は、図5に例示される通り、規制部211の先端部と支持部42の上面とにわたり設置される。支持部42は、規制部211の先端部と比較して低い位置にある。したがって、基体部41の表面は、Y方向の正側の位置(すなわちテーブル21から遠い位置)ほど低位となる傾斜面(以下「第1傾斜面」という)F1である。第1傾斜面F1は、水平面に対して角度θ1で傾斜する。角度θ1は例えば45°以下である。以上の説明から理解される通り、支持部42は、第1傾斜面F1の下縁において前縁Eに沿って延在する。
図3および図4に例示される通り、基体部41のうち支持部42側の周縁には、略矩形状の複数の切欠部411がX方向に沿って相互に間隔をあけて形成される。各切欠部411の内周縁と支持部42とで包囲された開口(以下「第1開口部」という)O1が形成される。図3に例示される通り、相互に間隔をあけてX方向に配列する複数の第1開口部O1が第1傾斜面F1に形成される。複数の第1開口部O1はピッチp1でX方向に配列する。ピッチp1は、X方向における第1開口部O1の幅と、相互に隣合う2個の第1開口部O1の間隔との合計値である。
第1開口部O1は、遊技体Bが通過可能な形状および寸法に形成される。具体的には、第1開口部O1の何れの方向における内寸(すなわち第1開口部O1の内側の寸法)も遊技体Bの外径を上回る。また、第1開口部O1は、遊技体Cが通過できない形状および寸法に形成される。具体的には、第1開口部O1の内寸の最大値が遊技体Cの外形寸法の最小値を下回るように第1開口部O1の形状および寸法が選定される。以上の説明から理解される通り、第1選別部40に形成された第1開口部O1は、テーブル21から落下した遊技体Bが落下可能であり、かつ、遊技体Cは落下不能である。
以上に例示した構成において、テーブル21の前縁Eから落下口Qに落下した複数の遊技体Bのうちの一部は、図5に矢印aで例示される通り、第1選別部40の何れかの第1開口部O1を通過する。他方、落下口Qに落下した複数の遊技体Bの他の一部は、図5に矢印bで例示される通り、第1開口部O1に落下することなく第1傾斜面F1を転動して当該第1傾斜面F1から落下する。また、落下口Qに落下した遊技体Cは、図5に矢印cで例示される通り、第1開口部O1に落下することなく第1傾斜面F1を滑落して当該第1傾斜面F1から落下する。
第2選別部50は、第1選別部40の下方に設置され、遊技体Bを選別して経路Pbに供給する。図3から図5に例示される通り、第2選別部50は、基体部51を含んで構成される。基体部51は、X方向に長尺な平板状の部分である。基体部51の表面は、Y方向の正側の位置ほど低位となる傾斜面(以下「第2傾斜面」という)F2である。図5に例示される通り、第2傾斜面F2は、水平面に対して角度θ2で傾斜する。第2傾斜面F2の角度θ2は、第1傾斜面F1の角度θ1を上回る(θ2>θ1)。すなわち、第2傾斜面F2は第1傾斜面F1よりも急峻な角度で水平面に対して傾斜する。
図4に例示される通り、基体部51のうちX方向の中央部には振分部52が形成される。振分部52は、X方向の負側に位置する傾斜面52Lと正側に位置する傾斜面52Rとを含む構造体である。第1選別部30のうちX方向の中央近傍の第1開口部O1を通過した遊技体Bは振分部52に衝突する。傾斜面52Lに衝突した遊技体Bは、第2傾斜面F2の面上でX方向の負側に移動し、傾斜面52Rに衝突した遊技体Bは、第2傾斜面F2の面上でX方向の正側に移動する。すなわち、振分部52は、第1開口部O1を通過した遊技体Bを左右に分配する。前述の計数器32は、振分部52の直下に設置される。すなわち、振分部52は、遊技体Bが左右方向から計数器32に供給されるように複数の遊技体Bを左右に分配する。落下口Qの内側以外の位置に計数器32が設置された構成では、振分部52を省略してもよい。
基体部51には複数の第2開口部O2が形成される。各第2開口部O2は、略長円状の平面形状に形成された貫通孔である。図3および図4に例示される通り、相互に間隔をあけてX方向に配列する複数の第2開口部O2が第2傾斜面F2に形成される。複数の第2開口部O2はピッチp2でX方向に配列する。ピッチp2は、X方向における第2開口部O2の幅と、相互に隣合う2個の第2開口部O2の間隔との合計値である。
図3および図4に例示される通り、複数の第1開口部O1のピッチp1は、複数の第2開口部O2のピッチp2よりも広い。具体的には、X方向における第1開口部O1の幅は第2開口部O2の幅よりも広く、各第1開口部O1の間隔は各第2開口部O2の間隔よりも広い。
第2開口部O2は、遊技体Bが通過可能な形状および寸法に形成される。具体的には、第2開口部O2の何れの方向における内寸(すなわち第2開口部O2の内側の寸法)も遊技体Bの外径を上回る。また、第2開口部O2は、遊技体Cが通過できない形状および寸法に形成される。具体的には、第2開口部O2の内寸の最大値が遊技体Cの外形寸法の最小値を下回るように第2開口部O2の形状および寸法が選定される。以上の説明から理解される通り、第2選別部50に形成された第2開口部O2は、テーブル21から落下した遊技体Bが落下可能であり、かつ、遊技体Cは落下不能である。第2開口部O2は経路Pbに連通する。具体的には、第2開口部O2の下方に経路Pbが設置される。したがって、第2開口部O2を通過した遊技体Bは経路Pbに供給される。
図4および図5に例示される通り、第1実施形態の第2選別部50は、基体部51に設置された複数の第2突起部53を具備する。各第2突起部53は、第2傾斜面F2から突出する円柱状の部分である。第2突起部53は第2開口部O2毎に形成される。具体的には、任意の1個の第2開口部O2に対応する第2突起部53は、当該第2開口部O2からみてテーブル21側に設置される。すなわち、第2突起部53は第2開口部O2の上側に位置する。また、第1実施形態の第2選別部50は、基体部51に設置された複数の第3突起部54を具備する。各第3突起部54は、相互に隣合う2個の第2開口部O2の間において第2傾斜面F2から突出する。
第2選別部50に多数の遊技体Bが一斉に供給される状態では、基体部51の面上において複数の遊技体Bが接触した状態で相互間の力が均衡し、結果的に複数の遊技体Bが静止する現象(以下「ブリッジ現象」という)が発生し得る。ブリッジ現象が発生すると、後続の遊技体Bの移動が阻害される。第1実施形態では、第2開口部O2に向かう遊技体Bが第2突起部53に衝突するから、多数の遊技体Bが第2開口部O2に集中する可能性が低減される。したがって、多数の遊技体Bの集中に起因したブリッジ現象の発生を抑制することが可能である。また、第1実施形態では、遊技体Bが第3突起部54に衝突することで遊技体Bが両側の各第2開口部O2に分散されるから、特定の第2開口部O2に対する遊技体Bの集中が緩和される。したがって、多数の遊技体Bの集中に起因したブリッジ現象の発生を抑制することが可能である。
図5の矢印bで例示される通り、第1開口部O1を通過せずに第1選別部40の上方を通過して当該第1選別部40から落下した遊技体Bは、第2選別部50の基体部51に到達し、複数の第2開口部O2の何れかを通過する。図5の矢印aで例示される通り、第1選別部40の第1開口部O1を通過した遊技体Bも同様に、第2選別部50の基体部51に到達し、複数の第2開口部O2の何れかを通過する。基体部51に到達した遊技体Bは、第2突起部53または第3突起部54に衝突することで方向を随時に変化させながら移動し、最終的には第2開口部O2に落下する。
前述の通り、第2開口部O2は経路Pbに連通する。すなわち、第1開口部O1および第2開口部O2の双方を通過した遊技体B(図5の矢印a)と、第1開口部O1は通過せずに第2開口部O2を通過した遊技体B(図5の矢印b)とが、共通の経路Pbに供給される。以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、前縁Eから落下した遊技体Bが、第1選別部40および第2選別部50の2段階で選別されて経路Pbに供給される。他方、遊技体Cは第1開口部O1および第2開口部O2を通過できないから、経路Pbに遊技体Cは供給されない。
第3選別部60は、第1選別部40および第2選別部50の下方に設置され、遊技体Cを選別して経路Pcに供給する。図3および図5に例示される通り、第3選別部60は、前述の支持構造体23を構成する前壁部232と、第2選別部50の基体部51に連続する基体部61とを含んで構成される。基体部61は、X方向に長尺な平板状の部分である。図5から理解される通り、第1実施形態では、第2選別部50の基体部51と第3選別部60の基体部61とが一体に構成される。具体的には、単体の平板材を折曲げることで基体部51と基体部61とが一体に構成される。
基体部61は、遊技体Cの厚さを上回る間隔をあけて前壁部232に対向する。したがって、基体部61と前壁部232との間の空間は、遊技体Cが落下する第3開口部O3として機能する。第3開口部O3は、経路Pcに連通する。したがって、第1選別部40および第2選別部50の上方を通過した遊技体Cは、第3開口部O3を通過して経路Pcに供給される。他方、基体部61と前壁部232との間隔は、遊技体Bの外径を下回る。したがって、第3開口部O3に遊技体Bは落下しない。
図6は、遊技体Cが第3開口部O3に向けて落下する過程の説明図である。落下口Qに落下した遊技体Cは、前述の通り第1傾斜面F1に沿って滑落する。図6に実線で図示されるように遊技体Cの先端が前壁部232に衝突すると、遊技体Cは、図6に破線で図示されるように、支持部42を支点として回転しながら第3開口部O3に向けて落下する。すなわち、遊技体Cの先端が降下するとともに後端が上昇する。以上のように支持部42を支点として回転することで、遊技体Cは、鉛直に近い姿勢(角度)で第3開口部O3に進入する。すなわち、第1実施形態の支持部42は、落下口Qに落下した遊技体Cが水平に近い姿勢で落下することを抑制する。以上の説明の通り、第1実施形態では、第3選別部60に向けて落下する遊技体Cが鉛直に近い姿勢に調整されるから、第3開口部O3の開口幅(すなわち前壁部232と基体部61との間隔)を削減することが可能である。したがって、ゲーム機構20の奥行方向のサイズを削減できるという利点がある。
なお、第1傾斜面F1から落下した遊技体Cが仮に第2選別部50に向けて移動した場合でも、遊技体Cは、第2突起部53または第3突起部54に衝突することで姿勢が変化し、最終的には第3開口部O3に落下する。遊技体Cの姿勢を調整する必要がない場合には、第2突起部53または第3突起部54を省略してもよい。
以上に説明した通り、第1実施形態では、第1開口部O1が形成された第1選別部40と第2開口部O2が形成された第2選別部50と第3開口部O3が形成された第3選別部60とにより、テーブル21の前縁Eから落下した遊技体Bと遊技体Cとが選別される。したがって、遊技体Bと遊技体Cとを簡便な構成で選別できるという利点がある。なお、遊技体Bは、第1開口部O1に落下可能であるが、図5に矢印bで例示した通り、第1選別部40の上方を通過して第3選別部60に向かう場合もある。第1選別部40の上方を通過した遊技体Bは、第2選別部50の第2開口部O2に落下することで遊技体Cとは選別される。したがって、第1選別部40および第3選別部60のみを具備する構成と比較して、遊技体Bと遊技体Cとを適切に選別することが可能である。
また、第1選別部40は、テーブル21から遠い位置ほど低位となる第1傾斜面F1を含むから、テーブル21から落下した遊技体Cが第1傾斜面F1上を滑落して第3選別部60に向けて移動し易いという利点がある。同様に、第2選別部50は、テーブル21から遠い位置ほど低位となる第2傾斜面F2を含むから、テーブル21から落下した遊技体Cが第2傾斜面F2上を滑落して第3選別部60に向けて移動し易いという利点がある。
ところで、遊技体Bと遊技体Cとを選別する構成としては、第1選別部40を省略した構成も想定される。しかし、選別機構31が第2選別部50および第3選別部60のみを具備する構成では、第2選別部50の特定の第2開口部O2に多数の遊技体Bが集中するから、結果的にブリッジ現象が発生し易いという問題がある。第1実施形態では、第2選別部50の前段の第1選別部40により遊技体BがX方向の広範囲に分散されるから、第2選別部50の特定の第2開口部O2に多数の遊技体Bが集中することが抑制される。したがって、第2開口部O2においてブリッジ現象が発生する可能性を低減できるという利点がある。第1実施形態では特に、複数の第1開口部O1のピッチp1が複数の第2開口部O2のピッチp2よりも広いから、第1選別部40により多数の遊技体Bを有効に分散させることができる。したがって、複数の第2開口部O2のピッチp2が複数の第1開口部O1のピッチp1よりも広い構成と比較して、第2開口部O2におけるブリッジ現象の発生を抑制できるという効果は格別に顕著である。
なお、遊技体Cがテーブル21の前縁Eから落下する姿勢(角度)によっては、遊技体Cが選別機構31の何れかの要素に引掛かることで滞留し、第3開口部O3に適切に落下しない可能性がある。第1実施形態では、遊技体Cが第1選別部40の第1傾斜面F1上を滑落する構成により、遊技体Cの滞留が発生し難い適切な角度で遊技体Cを第3選別部60にむけて落下させることが可能である。すなわち、第1選別部40は、遊技体Cの落下の角度を調整する要素としても機能する。なお、遊技体Cの落下の角度を調整するという作用のみを実現するのであれば、第1選別部40が第1傾斜面F1を含む構成で充分であり、複数の第1開口部O1は第1選別部40から省略される。
<機能的な構成>
図7は、第1実施形態のゲーム装置100の機能的な構成を例示するブロック図である。図7に例示される通り、ゲーム装置100は、制御装置81と記憶装置82と表示装置15と操作パネル10と交換装置83とを具備する。表示装置15および操作パネル10の構成および機能は前述の通りである。
制御装置81は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の処理回路で構成され、ゲーム装置100の各要素を統括的に制御する。記憶装置82は、制御装置81が実行するプログラムと制御装置81が使用する各種のデータとを記憶する。例えば半導体記録媒体および磁気記録媒体等の公知の記録媒体、または複数種の記録媒体の組合せが、記憶装置82として任意に採用される。
前述の通り、第1実施形態に係るゲーム装置100によりゲームをプレイすることで、遊技者は遊技体Cを獲得することが可能である。遊技者は、ゲーム装置100に搭載された交換装置83を利用して、自身が獲得した遊技体Cをチケット(すなわち報酬)に交換することが可能である。交換装置83は、挿入口831と読取機構832と排出口833と排出機構834とを具備する。挿入口831および排出口833は、図1に例示される通り、ゲーム装置100の前面に設置される。なお、交換装置83をゲーム装置100とは別体の装置として設置してもよい。また、交換装置83が遊技体Cを有体または無体の遊技価値に交換してもよい。
チケットの取得を希望する遊技者は、自身が獲得した1枚以上の遊技体Cを挿入口831に挿入する。読取機構832は、挿入口831に挿入された遊技体Cから、当該遊技体Cの絵柄を示す識別情報を取得する。例えば遊技体Cに搭載された記憶回路から識別情報を取得する読出回路が、読取機構832として好適である。排出機構834は、挿入口831に挿入された1枚以上の遊技体Cに応じた枚数のチケットを排出口833から排出する。なお、交換装置83による交換後のチケットを払出部13から排出してもよい。計数器32による計数の結果に応じた枚数のチケットを排出機構834から排出してもよい。以上に説明した通り、交換装置83は、遊技者が挿入した遊技体Cに応じたチケットを排出する処理(以下「交換処理」という)を実行する。
図8は、制御装置81の機能的な構成を例示するブロック図である。図8に例示される通り、制御装置81は、記憶装置82に記憶されたプログラムを実行することで複数の機能(抽選処理部811,報酬管理部812および表示制御部813)を実現する。なお、制御装置81の一部の機能を専用の電子回路で実現してもよい。また、制御装置81の機能を複数の装置に搭載してもよい。また、図8に例示された機能以外にも、ゲーム装置100の各部(例えば投入機構24L、投入機構24R、射出機構25、または搬送装置33)を制御するための各種の機能が制御装置81により実現される。抽選処理部811は、複数の抽選要素の何れかを無作為に選択する前述の抽選処理を実行する。
報酬管理部812は、挿入口831に挿入された1枚以上の遊技体Cの絵柄の組合せ(いわゆる役)に応じて、排出口833から排出すべきチケットの枚数(以下「排出数」という)を設定する。各遊技体Cの絵柄は、交換装置83の読取機構832が取得した識別情報により特定される。第1実施形態の記憶装置82は、遊技体Cの絵柄の組合せ毎に排出数を事前に記憶する。報酬管理部812は、記憶装置82の記憶内容を参照することで、挿入口831に挿入された1枚以上の遊技体Cの絵柄の組合せに応じた排出数を設定する。排出数は、遊技体Cの絵柄毎に相違するほか、遊技体Cの絵柄の組合せ毎にも相違する。例えば、特定の絵柄の組合せが成立した場合には、当該組合せを構成する各絵柄の遊技体Cを1枚ずつ交換した場合の排出数の合計値を上回る排出数が設定される。
表示制御部813は、表示装置15に画像を表示させる。第1実施形態の表示制御部813は、抽選処理に関する画像と交換処理に関する画像とを表示装置15に表示させる。抽選処理に関する画像は、図1を参照して前述した通り、例えば複数の抽選要素が配置された抽選体Gの画像である。他方、交換処理に関する画像は、例えば図9に例示される通り、遊技者が挿入口831に挿入した遊技体Cについて成立した組合せと当該組合せに対応する排出数とを表す画像である。また、表示制御部813は、図10に例示される通り、特定の組合せの成立のために不足している遊技体Cの絵柄と当該遊技体Cの挿入による組合せの成立とを表す画像を、表示装置15に表示させる。以上の説明から理解される通り、第1実施形態の表示装置15は、抽選処理に関する画像の表示と、交換処理に関する画像の表示とに兼用される。
抽選処理に関する画像を表示する表示装置15と交換処理に関する画像を表示する表示装置15とを別個に設置した構成(以下「対比例」という)では、ゲーム装置100の構成の煩雑化または大型化等の問題が発生する。第1実施形態では、前述の通り、抽選処理に関する画像の表示と交換処理に関する画像の表示とに表示装置15が兼用されるから、対比例と比較してゲーム装置100の構成の簡素化および小型化を実現することが可能である。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図11は、第2実施形態における選別機構31の平面図(図3に対応する平面図)である。第2実施形態の選別機構31においては、第1実施形態の選別機構31の第1選別部40に第1突起部43が追加される。第1突起部43は、第1傾斜面F1から突出する部分である。具体的には、X方向に隣合う2個の第1開口部O1の間の第1傾斜面F1に第1突起部43が形成される。図11に例示された第1突起部43は半球状の部分であるが、第1突起部43の立体形状は以上の例示に限定されない。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、第1傾斜面F1に第1突起部43が形成されるから、第1突起部43が設置されない構成と比較して、第1傾斜面F1に対する遊技体Cの接触面積が削減される。したがって、遊技体Cが第1選別部40の上方を通過し易いという利点がある。
[変形例]
以上に例示した各態様に付加される具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2個以上の態様を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
(1)前述の各形態では、基体部41と支持部42とにより第1選別部40を構成したが、第1選別部40の具体的な構造は以上の例示に限定されない。例えば、支持部42を省略し、第1選別部40を基体部41のみで構成してもよい。支持部42を省略した構成では、基体部41のうちY方向の正側(すなわちテーブル21から遠い側)の周縁を下方に湾曲させることで、図6の例示と同様に、遊技体Cを鉛直に近い姿勢に回転させることが可能である。また、例えば板状部材に複数の第1開口部O1を形成することで第1選別部40を構成してもよい。同様に、第2選別部50および第3選別部60の形態も適宜に変更される。
(2)前述の各形態では、第1選別部40の上方を通過した遊技体Bだけでなく、第1開口部O1を通過した遊技体Bも第2開口部O2を通過する構成(以下「構成A」という)を例示した。構成Aでは、第1開口部O1および第2開口部O2の双方を通過した遊技体Bと、第1開口部O1は通過せずに第2開口部O2を通過した遊技体Bとが、共通の経路Pbに供給される。しかし、第1開口部O1を通過した遊技体Bと第2開口部O2を通過した遊技体Bとを別個の経路に供給する構成(以下「構成B」という)を採用してもよい。構成Bでは、例えば、第1開口部O1を通過した遊技体Bは、第2選別部50に移動することなく第1経路に供給される。第1開口部O1を通過することなく第1選別部40の上方を通過した遊技体Bのみが、第2選別部50に供給されて第2開口部O2から第2経路に供給される。もっとも、構成Aによれば、第1開口部O1に落下した遊技体Bと第2開口部O2に落下した遊技体Bとが共通の経路に供給されるから、構成Bと比較してゲーム装置100の構成が簡素化されるという利点がある。
(3)前述の各形態では、第1選別部40に複数の第1開口部O1を形成したが、第1選別部40に1個の第1開口部O1のみを形成してもよい。同様に、前述の各形態では、第2選別部50に複数の第2開口部O2を形成したが、第2選別部50に1個の第2開口部O2のみを形成してもよい。
[付記]
以上の記載から、例えば以下のように本発明の好適な態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、以下では、図面の符号を便宜的に括弧書で併記するが、本発明を図示の態様に限定する趣旨ではない。
本発明の好適な態様(付記1)に係るゲーム装置(100)は、転動可能な第1遊技体(B)および平板状の第2遊技体(C)が載置されるテーブル(21)と、前記テーブル(21)から落下した前記第1遊技体(B)が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体(C)は落下不能である第1開口部(O1)が形成された第1選別部(40)と、前記第1選別部(40)の上方を通過した前記第1遊技体(B)が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体(C)は落下不能である第2開口部(O2)が形成された第2選別部(50)と、前記テーブル(21)から落下して前記第1選別部(40)および前記第2選別部(50)の上方を通過した前記第2遊技体(C)が落下可能であり、かつ、前記第1遊技体(B)は落下不能である第3開口部(O3)が形成された第3選別部(60)とを具備する。
以上の構成では、第1開口部(O1)が形成された第1選別部(40)と第2開口部(O2)が形成された第2選別部(50)と第3開口部(O3)が形成された第3選別部(60)とにより、第1遊技体(B)と第2遊技体(C)とが選別される。したがって、第1遊技体(B)と第2遊技体(C)とを簡便な構成で選別できるという利点がある。なお、第1遊技体(B)は、第1開口部(O1)に落下可能であるが、第1選別部(40)の上方を通過して第3選別部(60)に向かう場合がある。第1選別部(40)の上方を通過した第1遊技体(B)は、第2選別部(50)の第2開口部(O2)に落下することで第2遊技体(C)とは選別される。したがって、第1選別部(40)および第3選別部(60)のみを具備する構成と比較して、第1遊技体(B)と第2遊技体(C)とを適切に選別することが可能である。
「第1遊技体(B)」は、姿勢または方向によらず転動可能な任意の形状の立体物である。「転動可能な第1遊技体(B)」の典型例は球体であるが、楕円体または多面体等の転動可能な任意の立体が「遊技体」の概念に包含される。「第2遊技体(C)」は、平板状の物体である。例えば遊技者に賞品(景品)として付与されるカードまたはチケットが第2遊技体(C)の好例である。各種の賞品と引換え可能なカードまたはチケットを第2遊技体(C)として利用してもよい。
「第2開口部(O2)」は、第1選別部(40)の上方を通過した第1遊技体(B)が通過可能な空間であるが、第1選別部(40)の上方を通過した第1遊技体(B)に加えて、第1開口部(O1)に落下した第1遊技体(B)が第2開口部(O2)に落下してもよい。また、第1開口部(O1)に落下した第1遊技体(B)と第2開口部(O2)に落下した第1遊技体(B)とは、共通の容器に収容されてもよいし相異なる別個の容器に収容されてもよい。
付記1の好適例(付記2)において、前記第1選別部(40)は、前記テーブル(21)から遠い位置ほど低位となる第1傾斜面(F1)を含み、前記第1開口部(O1)は、前記第1傾斜面(F1)に形成される。以上の態様では、第1選別部(40)が第1傾斜面(F1)を含むから、テーブル(21)から落下した第2遊技体(C)が第1傾斜面(F1)上を滑落して第3選別部(60)に向けて移動し易いという利点がある。
付記1または付記2の好適例(付記3)において、前記第1選別部(40)は、前記第1傾斜面(F1)の下縁に位置し、前記テーブル(21)において前記第1遊技体(B)および前記第2遊技体(C)が落下する縁部(E)に沿って延在する支持部(42)を含む。以上の構成では、第1傾斜面(F1)上を滑落した第2遊技体(C)が支持部(42)を支点として回転する。したがって、第2遊技体(C)は鉛直に近い姿勢で第3開口部(O3)に進入する。以上の構成によれば、第3開口部(O3)の開口幅を削減することが可能である。
付記2または付記3の好適例(付記4)において、前記第1選別部(40)は、前記第1傾斜面(F1)から突出する第1突起部(43)を含む。以上の態様では、第1傾斜面(F1)に第1突起部(43)が形成されるから、第2遊技体(C)が第1傾斜面(F1)に対して面接触する構成と比較して、第2遊技体(C)が第1選別部(40)の上方を通過し易いという利点がある。
付記1から付記4の何れかの好適例(付記5)において、前記第2選別部(50)は、前記テーブル(21)から遠い位置ほど低位となる第2傾斜面(F2)を含み、前記第2開口部(O2)は、前記第2傾斜面(F2)に形成される。以上の態様では、第2選別部(50)が第2傾斜面(F2)を含むから、テーブル(21)から落下した第2遊技体(C)が第2傾斜面(F2)上を滑落して第3選別部(60)に向けて移動し易いという利点がある。
付記5の好適例(付記6)において、前記第2選別部(50)は、前記第2開口部(O2)からみて前記テーブル(21)側に設置されて前記第2傾斜面(F2)から突出する第2突起部(53)を含む。以上の態様では、第2開口部(O2)に向かう第1遊技体(B)が第2突起部(53)に衝突するから、多数の第1遊技体(B)が第2開口部(O2)に集中する可能性が低減される。したがって、多数の第1遊技体(B)が第2開口部(O2)に集中することで発生し得るブリッジ現象を抑制することが可能である。付記6の好適例(付記7)において、前記第2突起部(53)は、前記第2開口部(O2)の上側に位置する。
付記5から付記7の何れかの好適例(付記8)において、前記第2傾斜面(F2)には、前記第2開口部(O2)を含む複数の第2開口部(O2)が形成され、前記第2選別部(50)は、前記複数の第2開口部(O2)の間において前記第2傾斜面(F2)から突出する第3突起部(54)を含む。以上の態様では、複数の第2開口部(O2)の間の第3突起部(54)に衝突することで第1遊技体(B)が両側の各開口部に分散されるから、1個の第2開口部(O2)に対する複数の第1遊技体(B)の集中が緩和される。したがって、多数の第1遊技体(B)が第2開口部(O2)に集中することで発生し得るブリッジ現象を抑制することが可能である。
付記1から付記8の何れかの好適例(付記9)において、前記第1開口部(O1)に落下した前記第1遊技体(B)と、前記第2開口部(O2)に落下した前記第1遊技体(B)とが共通に供給される経路(Pb)を具備する。以上の態様では、第1開口部(O1)に落下した第1遊技体(B)と第2開口部(O2)に落下した第1遊技体(B)とが共通の収容部に収容されるから、第1開口部(O1)に落下した第1遊技体(B)と第2開口部(O2)に落下した第1遊技体(B)とについて別個の容器を設置する構成と比較して、ゲーム装置(100)の構成が簡素化されるという利点がある。
付記1から付記9の何れかの好適例(付記10)において、前記第1選別部(40)には、前記第1開口部(O1)を含む複数の第1開口部(O1)が、前記テーブル(21)における前記第1遊技体(B)および前記第2遊技体(C)が落下する縁部(E)に沿う方向に形成され、前記第2選別部(50)には、前記第2開口部(O2)を含む複数の第2開口部(O2)が、前記縁部(E)に沿う方向に形成され、前記複数の第1開口部(O1)のピッチ(p1)は、前記複数の第2開口部(O2)のピッチ(p2)よりも広い。以上の態様では、複数の第1開口部(O1)のピッチ(p1)が複数の第2開口部(O2)のピッチ(p2)よりも広いから、第1選別部(40)により多数の第1遊技体(B)を有効に分散させることができる。したがって、第2開口部(O2)におけるブリッジ現象の発生を抑制できるという効果は格別に顕著である。
「複数の第1開口部(O1)のピッチ(p1)」とは、複数の第1開口部(O1)が配列する周期を意味する。具体的には、相互に隣合う2個の第1開口部(O1)の間隔と第1開口部(O1)の幅との合計が「複数の第1開口部(O1)のピッチ(p1)」である。「複数の第2開口部(O2)のピッチ(p2)」についても同様に、複数の第2開口部(O2)が配列する周期を意味する。具体的には、相互に隣合う2個の第2開口部(O2)の間隔と第1開口部(O1)の幅との合計が「複数の第2開口部(O2)のピッチ(p2)」である。
100…ゲーム装置、10…操作パネル、11L,11R…操作部、12…受付部、13…払出部、14…排出口、15…表示装置、20…ゲーム機構、21…テーブル、E…前縁、211…規制部、22…プッシャー部、23…支持構造体、231L,231R…側壁部、232…前壁部、234…後壁部、24L,24R…投入機構、25…射出機構、27…架設体、H…抽選孔、28…誘導路、31…選別機構、32…計数器、33…搬送装置、40…第1選別部、41…基体部、42…支持部、F1…第1傾斜面、O1…第1開口部、50…第2選別部、51…基体部、52…振分部、53…第2突起部、54…第3突起部、F2…第2傾斜面、O2…第2開口部、60…第3選別部、61…基体部、O3…第3開口部、81…制御装置、811…抽選処理部、812…報酬管理部、813…表示制御部、82…記憶装置、83…交換装置、831…挿入口、832…読取機構、833…排出口、834…排出機構、B…遊技体(第1遊技体)、C…遊技体(第2遊技体)。

Claims (10)

  1. 転動可能な第1遊技体および平板状の第2遊技体が載置されるテーブルと、
    前記テーブルから落下した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第1開口部が形成された第1選別部と、
    前記第1選別部の上方を通過した前記第1遊技体が落下可能であり、かつ、前記第2遊技体は落下不能である第2開口部が形成された第2選別部と、
    前記テーブルから落下して前記第1選別部および前記第2選別部の上方を通過した前記第2遊技体が落下可能であり、かつ、前記第1遊技体は落下不能である第3開口部が形成された第3選別部と
    を具備するゲーム装置。
  2. 前記第1選別部は、前記テーブルから遠い位置ほど低位となる第1傾斜面を含み、
    前記第1開口部は、前記第1傾斜面に形成される
    請求項1のゲーム装置。
  3. 前記第1選別部は、前記第1傾斜面の下縁に位置し、前記テーブルにおいて前記第1遊技体および前記第2遊技体が落下する縁部に沿って延在する支持部を含む
    求項2のゲーム装置。
  4. 前記第1選別部は、前記第1傾斜面から突出する第1突起部を含む
    請求項2または請求項3のゲーム装置。
  5. 前記第2選別部は、前記テーブルから遠い位置ほど低位となる第2傾斜面を含み、
    前記第2開口部は、前記第2傾斜面に形成される
    請求項1から請求項4の何れかのゲーム装置。
  6. 前記第2選別部は、前記第2開口部からみて前記テーブル側に設置されて前記第2傾斜面から突出する第2突起部を含む
    請求項5のゲーム装置。
  7. 前記第2突起部は、前記第2開口部の上側に位置する
    請求項6のゲーム装置。
  8. 前記第2傾斜面には、前記第2開口部を含む複数の第2開口部が形成され、
    前記第2選別部は、前記複数の第2開口部の間において前記第2傾斜面から突出する第3突起部を含む
    請求項5から請求項7の何れかのゲーム装置。
  9. 前記第1開口部に落下した前記第1遊技体と、前記第2開口部に落下した前記第1遊技体とが共通に供給される経路を具備する
    請求項1から請求項8の何れかのゲーム装置。
  10. 前記第1選別部には、前記第1開口部を含む複数の第1開口部が、前記テーブルにおける前記第1遊技体および前記第2遊技体が落下する縁部に沿う方向に形成され、
    前記第2選別部には、前記第2開口部を含む複数の第2開口部が、前記縁部に沿う方向に形成され、
    前記複数の第1開口部のピッチは、前記複数の第2開口部のピッチよりも広い
    請求項1から請求項9の何れかのゲーム装置。
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