JP2009045288A - 転動体貯留機構及びメダルゲーム装置 - Google Patents

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慎也 丹羽
Kohei Saito
康平 斎藤
Toyoji Kondo
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Abstract

【課題】 使用できる特別遊技媒体が一種類であっても使用可能な特別遊技媒体の数を増加させて遊技性・娯楽性を高めることを可能にすることである。
【解決手段】 遊技空間に投入される転動体を傾斜下流側から縦に積み重ならないようにして滞積させて収容しておいて、滞積されている転動体を下流端側から所定数まとめて排出することができる。よって、転動体を特別遊技媒体として利用するならば、所定数まとめて連続的にプッシャーテーブル上に排出させるとか、所定数連続的に移動させるといった演出をする事が可能になる。
【選択図】図14

Description

本発明は、遊技媒体としてメダルと転動体とを用いるメダルゲーム装置に設けられ、遊技空間に投入される転動体を貯留しておく転動体貯留機構、及び遊技媒体としてメダルを用いたゲームを実行するメダルゲーム装置に関する。
従来、プッシャー型とよばれるメダルゲーム装置が知られている。プッシャー型のメダルゲーム装置は、筐体の遊技空間に、前端がメダル落下口の端に向かって設けられた固定テーブルと、固定テーブル後方に設けられた筐体の挿通孔(出入口)から固定テーブルの上面を滑るようにしてメダル落下口方向に前後動するプッシャーテーブルとを備えている。そして、固定テーブルの上面並びにプッシャーテーブルの上面に多数のメダルが載置される。固定テーブル上面とプッシャーテーブルの下面との隙間はメダル厚さよりも小さく設定されており、プッシャーテーブルの前端面で固定テーブル上に載置されたメダルを押すことができる。
遊技者が新たなメダルをゲーム装置に挿入すると、挿入されたメダルと同数のメダルが遊技空間に投入されてプッシャーテーブルの上面に載置される。プッシャーテーブルが固定テーブルに沿ってスライドしながら後進すると、プッシャーテーブルは筐体の挿通孔(出入口)に引っ込む格好になる。プッシャーテーブルの引き込みに伴って、プッシャーテーブルの上面後ろ側に載置されているメダルは挿通孔の端部に当たって相対的に前方に押される。すると、プッシャーテーブルの上面に載置されていた他のメダルは次々に玉突き状に前方側に押され、プッシャーテーブルの前端側に載置されていたメダルが、プッシャーテーブルが後進してできた固定テーブルの上面の空き領域に落下する。そして次に、プッシャーテーブルが固定テーブル上をスライドして前進すると、新たに固定テーブル上に落下したメダルがプッシャーテーブルの前端面によって前方に押される。すると今度は固定テーブルの上面に載置されたメダルが次々に連鎖的に前方側に押される格好となる。そして、載置されていたメダルの一部が固定テーブルの前端からメダル落下口に落下し、落下したメダルはメダル払出口から払い出される。このようにして、遊技者はいかに適切な位置にメダルを投入してより多くのメダルを払い出せるかを楽しむ。
近年では、メダルとは別種の遊技媒体としてボールを固定テーブル上に供給するものも知られている(例えば、特許文献1を参照。)。こうした特別な遊技媒体を用いるメダルゲーム装置では、固定テーブル上に供給されたボールが固定テーブル上に載置されたメダルとともに運ばれてメダル落下口に落下すると、メダルと仕分けされて回収機構及び搬送機構によって抽選装置に搬送されて抽選の媒体とされる構成となっている。特別な遊技媒体としてボールを加えて視覚的に変化を持たせるとともに、このボールを抽選の媒体とすることで遊戯性・娯楽性に富んだメダルゲームを実現している。
特開2002−253842号公報
ところで、従来のメダルゲーム装置では、メダルともに固定テーブルやプッシャーテーブルなどに載置される特別遊技媒体は一種類しか用いられず、それらを利用する視覚的効果や抽選の実行といった展開には限界があった。
本発明はこうした事情を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、使用できる特別遊技媒体が一種類であっても使用可能な特別遊技媒体の数を増加させて遊技性・娯楽性を高めることを可能にすることである。
上記の課題を解決するために、第1の発明は、遊技媒体としてメダルと転動体(例えば、図11の第1特別遊技媒体AM1)とを用いるメダルゲーム装置に設けられ、遊技空間に投入される転動体を貯留しておく転動体貯留機構であって、
傾斜を有し、転動体を傾斜下流側から滞積させて収容する収容部(例えば、図11の収容部202)と、
所定数の転動体を超える数の転動体の進入が不可能な進入空間を有し、前記収容部の下流端に位置して前記収容部に滞積されている転動体の流下を堰き止める堰き止め部(例えば、図11の計量部204)と、
前記堰き止め部を可動させる駆動部(例えば、図12の昇降部206)と、を備え、前記堰き止め部を可動させて、前記進入空間に進入した所定数の転動体を排出させる転動体貯留機構である。
第1の発明によれば、遊技空間に投入される転動体を傾斜下流側から滞積させて収容しておいて、滞積されている転動体を下流端側から所定数まとめて排出することができる。よって、転動体を特別遊技媒体として利用するならば、所定数まとめて連続的にプッシャーテーブル上に排出させるとか、所定数連続的に移動させるといった事が可能になる。
第2の発明は、前記収容部が、下流端における傾斜横断方向の内寸横幅が少なくとも転動体の全幅の2倍以上に形成されてなり、前記進入空間は、少なくとも前記収容部の下流
端における内寸横幅と同じ開口部を有する、第1の発明の転動体貯留機構である。
第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏するとともに、収容部内に傾斜横断方向に複数の転動体を横並びにして大量に貯留されることができる。また、収容部下流端の開口部を内寸横幅と同じ開口幅とすることで列状に収容されているそのままに堰き止め部へ転動体を整然と進入させることができる。よって、収容部内に大量の転動体を収容したとしても詰まりなどを起こさずにスムーズな排出ができるようになる。
第3の発明は、前記堰き止め部は上下方向に可動するとともに底部に延出壁部(例えば、図12の転入防止板205)を有し、前記収容部に滞積されている転動体の前記堰き止め部の可動時における流下を当該延出壁部が堰き止める第1又は第2の発明の転動体貯留機構である。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明と同様の効果を奏するとともに、堰き止め部が上下方向に可動する際に、収容部の傾斜下流端の開口部を塞ぎ、収容部に滞積されている転動体の流下を堰き止めることができる。
第4の発明は、前記堰き止め部は前記収容部の傾斜流下方向に対向する位置に進入口(図12の計量部204の傾斜上流側の開口部204u)と、当該進入口の反対位置に排出口(図12の計量部204の傾斜下流側の開口部204d)とを有し、前記堰き止め部を上方向に可動させることで前記進入空間に進入した所定数の転動体を前記排出口から排出させる第3の発明の転動体貯留機構である。
第4の発明によれば、第3の発明と同様の効果を奏するとともに、簡単な構造で堰き止め部を形成し、また簡単な動作で排出させることができる。
第5の発明によれば、前記堰き止め部は側面の一部に開口部が形成された回転可能な筒状体が前記収容部の下流端に横にして設けられてなり、前記収容部の傾斜流下方向に対向する位置に開口部が位置した場合に当該筒状体の内部空間が前記進入空間として機能し、当該位置から回転した場合には当該筒状体の側面によって前記収容部に滞積されている転動体の流下が堰き止められる第1又は第2の発明の転動体貯留機構である。
第5の発明によれば、第1又は第2の発明と同様の効果を奏するとともに、側面の一部に開口部が形成された回転可能な筒状体を回転させてその姿勢を変化させるだけで、収容部からの転動体の進入を可能とする状態と排出状態とを切換できるので、構造を簡素化できる。また、筒状態の非開口部を、堰き止め部に進入してきた転動体を堰き止める壁部としての役割と、排出時に収容部に滞積されている他の転動体の流下を堰き止める壁部としての役割とに用いることができるので、構造を簡素化できる。
第6の発明は、遊技媒体としてメダルと転動体とを用いるプッシャー型のメダルゲーム装置であって、メダル落下口に落下したメダル及び転動体を選別する選別部(例えば、図3の払出選別部100)と、前記選別部で選別された転動体を貯留する第1〜第5の何れかの発明の転動体貯留機構と、前記転動体貯留機構の駆動部を駆動させて転動体を前記転動体貯留機構から排出させる制御部(例えば、図1の制御ユニット40)と、前記排出された転動体を遊技空間に供給する供給部(例えば、図16の第1特別遊技媒体リフター部300)と、を備えたメダルゲーム装置である。
第6の発明によれば、第1〜第5の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、メダルともにメダル落下口に落下した転動体を選別して貯留し、貯留されている転動体から所定数を排出して遊技空間に供給できる。つまり、転動体を遊技空間内で循環利用することができるとともに、所定数の転動体をまとめて遊技空間に供給するといった視覚的な演出を実現できる。
本発明によれば、遊技空間に投入される転動体を傾斜下流側から滞積させて収容しておいて、滞積されている転動体を下流端側から所定数まとめて排出することができる。よって、転動体を特別遊技媒体として利用するならば、所定数まとめて連続的にプッシャーテーブル上に排出させるとか、所定数連続的に移動させるといった事が可能になる。
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照しながら本発明を適用した第1実施形態について説明する。本実施形態では、遊技媒体として金属製のメダルを用いるプッシャー型のメダルゲーム装置を例に挙げて説明する。
[装置の構成]
図1は、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000の構成の一例を示す正面外観図である。同図に示すように、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000は、透明カバーガラス2で囲まれた遊技空間GSを画成し、遊技空間GS内に、前端がメダル落下口4の上方に向かって延設された固定テーブル6と、この固定テーブル6の上面に沿って周期的に往復動されるプッシャーテーブル8とを備える。所謂「プッシャー型」と称されるメダルゲーム装置に分類される基本構成を有している。通常、固定テーブル6並びにプッシャーテーブル8の上面には、多数のメダルMがメダルゲーム装置1000の管理人らによって予め載置される。
尚、以下では、上下・左右・前後方向を、メダルゲーム装置1000にとっての上下・左右・前後方向として説明する。すなわち、メダルゲーム装置1000に向かって手前方を前方、奥方を後方として説明する。固定テーブル6を基準とすれば、メダル落下口4の方向を前方、その逆方を後方として説明する。
さて、遊技者はメダル投入器10に新たなメダルMを挿入して遊技を開始する。メダル投入器10は、メダルMを立てた状態で挿入可能な上向きに開口した溝を有する投入ガイド部10bを備える。投入ガイド部10bは、透明カバーガラス2の投入ガイド挿入口2aに挿通され、公知のヒンジ機構によって所定角度範囲だけ左右首振り自在に支持されている。投入ガイド部10bの先端部は、プッシャーテーブル8の前方上方に至るように設定されている。従って、遊技者によってメダル投入器10の投入ガイド部10bに挿入されたメダルMは、投入ガイド部10bの溝を転動して遊技空間GS内に案内・投入され、プッシャーテーブル8の上面に落下して載置される。
プッシャーテーブル8は、固定テーブル6上にスライド移動可能に設置されたメダルMを載置可能な板状体であって、遊技盤12の背面側に搭載された公知の往復動機構(不図示)によって装置前後方向に周期的に往復運動され、遊技盤12の下端に設けられた横向きの挿通口14(出入口)から出入する。
プッシャーテーブル8が、固定テーブル6上をスライドするようにして後進すると、その上面に載置されているメダルMも載置されたまま一緒に後進する。プッシャーテーブル8が後進に伴って挿通孔14に引き込まれると、後進した分だけプッシャーテーブル8の延出長が短くなる。従って、プッシャーテーブル8の上面後方に載置されていたメダルが挿通孔14の周縁に当って相対的に前方に押される格好になる。すると、プッシャーテーブル8に載置されていた他のメダルも玉突き状に連鎖的に前方へ押され、ついには前端側に載っているメダルMが固定テーブル6上に落下する。
また、プッシャーテーブル8は、固定テーブル6の上面に落下して固定テーブル6に載置されたメダルMをその前進に伴って前方端面で押して前方に移動させる。すると今度は、固定テーブル6に載置されているメダルが玉突き状に前方へ押される格好になる。
固定テーブル6の前端部には、メダル落下口4の上方に向かって傾斜した傾斜部16が設けられており、プッシャーテーブル8によって前方に押されたメダルはこの傾斜部16に沿って登る。傾斜部16を登る間、メダルMは固定テーブル6の上面に対して傾斜姿勢となる。メダルMが更に前方に押され、傾斜部16の傾斜を乗り越えるに至るとメダル落下口4に落下する。
メダル落下口4は、下端部は通路20に連通している漏斗状の落下通路の上端開口部に当る。メダル落下口4に落下したメダルMは、落下通路下部に設けられた通過センサ18で通過が検知され、通路20を通ってメダル収容部22に収容される。そして、メダル収容部22に収容されているメダルが公知の搬送機構(不図示)によって取得メダル払出口24に搬送され、通過センサ18で通過検知されたメダルMと同数だけメダル受皿26に払い出される。
また、固定テーブル6は、前端部の横幅がプッシャーテーブル8の横幅よりも広く設定されており、プッシャーテーブル8の前進限界位置近傍から手前方に行くに従って左右に拡幅する形状を成している。そして、拡幅部分の左右側壁部にそれぞれメダルMのみが進入可能な側部メダル落下口28が設けられている。側部メダル落下口28に落下したメダルMは内部通路を経てメダル収容部22に収容されるが、メダル受皿26に払い出されることはない。
さて、本実施形態におけるメダルゲーム装置1000は抽選機能を有する。抽選で特別ボーナスに当選すると、特典として特別払出口30からメダルが所定枚数だけ排出される。排出されたメダルは遊技盤12に突設された釘13に当りながら流下しプッシャーテーブル8上に追加載置される。
そして、本実施形態では、抽選実行のタイミングを決定するために第1特別遊技媒体AM1と第2特別遊技媒体AM2を用いる。両者は遊技媒体であるメダルMとは異なる外形的特長を有している。第2特別遊技媒体AM2は第1特別遊技媒体AM1よりも大きく、両者は色が異なっている。
ここで、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を代表して、第1特別遊技媒体AM1の外形的特徴について述べる。図2は、本実施形態における第1特別遊技媒体AM1の外形的特徴について示す図である。図2(a)に示すように、第1特別遊技媒体AM1は、光透過性の合成樹脂から形成された略球形の形状をした多面体であり、傾斜があると自然転動することができる転動体である。全高(この場合直径に相当)はメダルMの厚さに対し2倍以上の長さを有する。
本実施形態における第1特別遊技媒体AM1は転動面全周が多数の三角形平面で覆われている。この三角形平面は、当該平面を接地面とした場合、水平から静止限界角度θLimitまでの範囲の斜面に載置しても自重で転動を開始せずに静止した状態を維持する。つまり、水平から静止限界角度θLimitまでの範囲が、自然転動しない非転動傾斜角度範囲となる。
そして、本実施形態では、この静止限界角度θLimitは、図2(b)に示すように、固定テーブル6の傾斜部16によってメダルMが至る傾斜角度θmよりも大きくなるように設定されている。つまり、傾斜部16で堆積したメダルの上に第1特別遊技媒体AM1を載置しても自然に転動しないように設定されている。勿論、図2(c)に示すように、第1特別遊技媒体AM1が載置される面が静止限界角度θLimitより大きい角度θnを成している場合には、自然に転動を開始して傾斜面を下ることになる。この静止限界角度と傾斜部による傾斜角度との関係は、第2特別遊技媒体AM2についても同様である。
さて、本実施形態のメダルゲーム装置1000は、図1に示すように、第1特別遊技媒体AM1を第1特別遊技媒体供給部400からプッシャーテーブル8の上面に排出・供給する。また、第2特別遊技媒体AM2を第2特別遊技媒体供給部500から固定テーブル6の上面に排出・供給する。第1特別遊技媒体供給部400及び第2特別遊技媒体供給部500からの特別遊技媒体の供給は、制御ユニット40によって制御され、常に固定テーブル6及びプッシャーテーブル8に複数(例えば、5〜7個)の第1特別遊技媒体AM1が載置されるように供給量がコントロールされる。また、常に固定テーブル6及びプッシャーテーブル8には1〜2個といった少数の第2特別遊技媒体AM2が載置されるように供給量がコントロールされる。
第1特別遊技媒体供給部400から排出された第1特別遊技媒体AM1は、プッシャーテーブル8の上面に直接載るか、またはプッシャーテーブル8の上面に載置されていたメダルMに載った状態となる。そして、第1特別遊技媒体AM1がプッシャーテーブル8の前後動に伴って固定テーブル6に押し出される。同様に、第2特別遊技媒体供給部500から排出された第2特別遊技媒体AM2は、固定テーブル6の上面に直接載るか、または固定テーブル6の上面に載置されていたメダルMに載った状態となる。
そして、プッシャーテーブル8上の第1特別遊技媒体AM1はプッシャーテーブル8の前後動に伴ってプッシャーテーブル8上のメダルMと共に移動され、固定テーブル6上の第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2はメダルMと一緒にメダル落下口4に向けて移動する。
第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2がメダル落下口4に落下すると、落下した第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を検出して制御ユニット40で抽選処理を実行する。
制御ユニット40には、CPU(中央演算装置)42やICメモリ44などの電子・電気部品が搭載されており、ICメモリ44に予め記憶されていたプログラムに従ってCPU42が各種演算処理を実行してメダルゲーム装置1000の各部の制御を実行する。
制御ユニット40は、本実施形態における抽選処理として第1抽選処理と第2抽選処理を実行する。
第1抽選処理は、メダル落下口4へ落下した第1特別遊技媒体AM1の検出を条件に実行される第1の特典付与処理である。制御ユニット40は、遊技盤12に埋め込まれた液晶ディスプレイ32に仮想スロットマシーン34が回転する画面を表示制御するとともに抽選の結果に応じた出目を表示させる。例えば、抽選の結果が特別ボーナスに当選した場合には「777」のように3つ同種の図柄を揃えて表示制御する。そして、特別ボーナスに当選した場合には、特別払出口30から特典として所定数のメダルMをプッシャーテーブル8の上面に排出させるように制御する。
第2抽選処理は、メダル落下口4へ落下した第2特別遊技媒体AM2の検出を条件に実行される第2の特典付与処理である。制御ユニット40は、例えば液晶ディスプレイ32にルーレット36を表示制御するとともに、始動並びに抽選の結果に応じたルーレットの結果を表示させる。同図の例では、サークル状に表示された小円マークと星マークとでルーレット36が構成されており、ルーレットの始動と共に何れか一つのマークがあたかも点灯しているかのように表示制御される。そして、ルーレット停止まで時計回りに点灯位置が移動し、抽選結果の出目位置で点灯位置が停止するように表示制御される。第2抽選処理においてボーナスに当選した場合には、星マークで点灯位置が停止するように表示され、第1抽選のボーナスに当選する確率が一時的に高くなるように変更される所謂「確率変動状態」「確変モード」とされる。「確変モード」の間に、第1特別遊技媒体AM1をメダル落下口4に落下させることができれば、第1抽選において高い確率でボーナスを当てることができる。
[循環機構の説明]
次に、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2の循環機構について説明する。図3は、本実施形態における第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2の循環機構の概要を説明するための装置上面より見た上面視透視レイアウト図である。図の上下が装置の前後に相当する。
同図に示すように、メダルゲーム装置1000は循環機構として払出選別部100と、第1特別遊技媒体プール部200と、第1特別遊技媒体リフター部300と、第1遊技媒体供給部400と、第2特別遊技媒体供給部500とを備える。
払出選別部100は、メダル落下口4に落下した落下物の中からメダルMと特別遊技媒体とを選別するととともに、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2それぞれを選択的に捕捉し所定箇所へ搬送する。そして、捕捉・搬送された第1特別遊技媒体及び第2特別遊技媒体AM2を弁別し、前者を第1特別遊技媒体プール部200へ排出し、後者を第2特別遊技媒体供給部500へ排出する。
第1特別遊技媒体プール部200は、払出選別部100より排出された第1特別遊技媒体を一時的にプール(貯留)するとともに一定量を計量して第1特別遊技媒体リフター部300へ排出する。
第1特別遊技媒体リフター部300は、供給された第1特別遊技媒体AM1を上方に設置された第1特別遊技媒体供給部400に押し上げる。第1特別遊技媒体供給部400に押し上げられた第1特別遊技媒体は、遊技盤12の背部で左右に別れる傾斜路を自重で転動して遊技盤12の左右下方よりプッシャーテーブル8の上面に排出される。
第2特別遊技媒体供給部500は、供給された第2特別遊技媒体AM2を押し上げて遊技空間GSへ排出する。
[1・払出選別部の説明]
では、循環構造の各部について順に詳しく説明する。
図4は本実施形態における払出選別部100の上面図である。図5は払出選別部100を後方より見た後方側面図である。また、図6は図4における縦断面図であって、(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図である。
図4及び図5に示すように、払出選別部100は、水平断面が横長の長方形を成した漏斗状体である。漏斗状体の上端開口部102の右寄り部分がメダル落下口4に相当し、下端開口部104がメダル収容部22に繋がる通路20に連結する(図1参照)。つまり、上端開口部102の右寄り部分から下端開口部104にかかる部分がメダル落下口4からつづく落下通路を構成する。
払出選別部100のメダル落下口4の相当部分の左右端には、落下物を左右内側にガイドする側部落下ガイド106が設けられている。また、メダル落下口4の相当部分の前側内壁には、後方に向かって下がる傾斜面を形成する前部落下ガイド108を備え、落下物を後方へ向かってガイドする。そして、前部落下ガイド108よりも斜め下後方の位置、つまり落下物が前部落下ガイド108によってガイドされる先には、スパイラルロッド110と後部落下ガイド112とが設けられている。
スパイラルロッド110は、外周がスパイラル形状を成した棒状体である。スパイラルロッド110は、払出選別部100の左右長手方向つまりメダル落下口4の長手方向沿いに配置され、左右の両壁で軸回転自在に枢支されている。右端は壁部を貫通し、同壁部外側面に固定され常動するモータ114の回転軸に連結されている。
本実施形態における螺旋部であるスパイラルロッド110は、図7に示すように中心軸(中心シャフト)110aの外周に針金110bが所定のピッチで螺旋状に右巻回(軸方向に向かって時計回り方向に巻回)され固定されている。針金110bの巻回ピッチ(螺旋ピッチ)Psは、第1特別遊技媒体AM1の直径D1や第2特別遊技媒体AM2の直径D2よりも小さく設定されており、針金110bの1ピッチ間に第1特別遊技媒体AM1又は第2特別遊技媒体AM2が一つだけ納まるように設定されている。これにより、1ピッチ間には、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2のどちらでも良い一方が一つだけ収まる。
また、本実施形態における払出選別部100は、図4及び図6に示すように、スパイラルロッド110から後部落下ガイド112に抵触しない後部壁116の内側までの間隙W2は、メダルMの厚さや第1特別遊技媒体AM1の直径D1よりは大きいが第2特別遊技媒体AM2の直径D2よりは小さくなるように設定されている。また、前部落下ガイド108の後下端とスパイラルロッド110との間隙W3は、メダルMは通過可能であるが、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2は通過不可な大きさに設定されている。従って、上端開口部102(メダル落下口4)より落下してきたメダルMは間隙W2をすり抜けて落下するが、第2特別遊技媒体AM2はスパイラルロッド110との接触位置P2a及び後部壁116の内側に対する接触位置P2bで引っかかり支持される格好になって、間隙W2で落下が阻止され捕捉される(図8(b))。
また、払出選別部100は、スパイラルロッド110よりも下方の後部壁の内面に、スパイラルロッド110の長手方向に沿って前方向きの傾斜面を形成する後部落下ガイド112を備える。後部落下ガイド112とスパイラルロッド110との最短間隙W1は、メダルMの厚さよりは大きく且つ第1特別遊技媒体AM1の直径D1よりは小さく設定されている。従って、間隙W2をすり抜けたメダルMは間隙W1をもすり抜けて落下し下端開口部104に達する。一方、第1特別遊技媒体AM1は、間隙W2はすり抜けるものの、スパイラルロッド110との接触位置P1a及び後部落下ガイド112との接触位置P1bで引っかかり支持される格好になって、間隙W1で落下が阻止され捕捉される(図8(a))。つまり、メダル落下口4に落下するメダルMと、第1特別遊技媒体AM1、及び第2特別遊媒体AM2とがそれぞれ払出選別部100によって選別されることになる。
さて、スパイラルロッド110と後部壁116との間隙W2で捕捉された第2特別遊技媒体AM2と、スパイラルロッド110と後部落下ガイド112との間隙W1で捕捉された第1特別遊技媒体AM1は、針金110bの1ピッチ間に一つずつ係合して支持される。一方、スパイラルロッド110はモータ114によって軸方向に向かって右回り(時計回り)に軸回転されている。従って、捕捉された第1特別遊技媒体AM1と第2特別遊技媒体AM2は、スパイラルロッド110によって押動され左右直線状の搬送経路に沿って払出選別部100の左部分へ搬送される。
図4〜図6に示すように、払出選別部100の左部分の後部壁116には、スパイラルロッド110の横位置に第1後側面開口部120と第2後側面開口部122とが搬送方向上流側(図4,図5の右)から順に開口する。そして、第1後側面開口部120と第2後側面開口部122には、それぞれ後方に向かって傾斜する樋状のガイドスロープ124,126が連結されている。
ガイドスロープ124,126は、それぞれ所定数の第1特別遊技媒体AM1又は第2特別遊技媒体AM2を収容可能な長さを有し、スロープの傾斜角度はそれぞれ第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2の静止限界角度θLimitよりも大きくなるように設定されている。そして、ガイドスロープ124は第1特別遊技媒体プール部200、ガイドスロープ126は第2特別遊技媒体供給部500にそれぞれ連結される。
第1後側面開口部120は、第1特別遊技媒体AM1が通過可能な開口形状を有し、その開口部上端は第1特別遊技媒体AM1と後部落下ガイド112との接触点P1bよりも高い位置で、且つ第2特別遊技媒体AM2と後部壁116との接触点P2bよりも低い位置に設定されている。また、第1後側面開口部120の右端には後部落下ガイド112の左端が達している。換言すると、後部落下ガイド112は同開口部の右端で途切れている。
従って、第1特別遊技媒体AM1がスパイラルロッド110の軸回転に伴って押動・搬送されて第1後側面開口部120の位置に到達すると、後部落下ガイド112との接点P1bを失う格好となりガイドスロープ124へ転がり落ちる。第1後側面開口部120の下端近傍よりスパイラルロッド110の下方へ向けて延設された延設片128は、ガイドスロープ124を前方へ延長し、転がり落ちる第1特別遊技媒体AM1をより確実にガイドスロープ124へ導くように作用する(図9(a))。
一方、第2特別遊技媒体AM2がスパイラルロッド110の軸回転に伴って搬送され第1後側面開口部120の位置に到達しても、第2特別遊技媒体AM2は依然としてスパイラルロッド110との接触点P2aと後部壁116との接触点P2bとで支持され続け、第1後側面開口部120を通り越して更に払出選別部100の左方へ搬送される(図9(b))。
第2後側面開口部122は、第2特別遊技媒体AM2が通過可能な開口形状を有し、その開口部上端は第2特別遊技媒体AM2と後部壁116との接触点P2bよりも高い位置に設定されている。従って、第2特別遊技媒体AM2がスパイラルロッド110の軸回転に伴って搬送されて第2後側面開口部122の位置に到達すると、後部壁116による支えを失う格好となりガイドスロープ126へ転がり落ちる。第2後側面開口部122の下端近傍よりスパイラルロッド110の下方へ向けて延設された延設片130は、ガイドスロープ126を前方へ延長し、転がり落ちる第2特別遊技媒体AM2をより確実にガイドスロープ126へ導くように作用する(図10)。
よって、本実施形態における払出選別部100は、メダル落下口4への落下物からメダルMを選別してメダルMを通路20へ導くことができるとともに、スパイラルロッド110と後部壁116との間隙W2、及びスパイラルロッド110と後部落下ガイド112との間隙W1とで第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を選択的に捕捉できる。
また、本実施形態における払出選別部100は、モータ114で回動されるスパイラルロッド110で捕捉した第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を、第1後側面開口部120及び第2後側面開口部122を含む弁別部に搬送することができる。弁別部の一部を構成する第1後側面開口部120及び第2後側面開口部122が上述のような開口形状や開口位置の特徴的構造を有し、且つ第1後側面開口部120が搬送経路の上流側に配置されてなることで、スパイラルロッド110の押動により搬送されてきた第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2がそれぞれ、ガイドスロープ124,126に弁別して振り分けられる。
そして、ガイドスロープ124に振り分けられた第1特別遊技媒体AMは、第1特別遊技媒体プール部200に排出され、ガイドスロープ126に振り分けられた第2特別遊技媒体AM2は第2特別遊技媒体供給部500に排出される。
[2・第1特別遊技媒体プール部の説明]
次に、転動体貯留機構に当る第1特別遊技媒体プール部200について説明する。
図11、図12、図13は、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200の構成の一例を示す図であって、それぞれ上面図、左側より見た図11のE−E縦断面図、背面図である。
これらの図に示すように、第1特別遊技媒体プール部200は、(1)払出選別部100より弁別・排出された第1特別遊技媒体AM1を傾斜下流側から滞積させて並列状態で収容し多数プールする収容部202と、(2)所定数の転動体を超える数の転動体の進入が不可能な進入空間を有し、収容部202の下流端に位置して収容部202に滞積されている転動体の流下を堰き止めて、プールされていた第1特別遊技媒体AM1を所定数計量して抽出する計量部204と、(3)計量部204を可動して位置・姿勢を変化させ、進入していた第1特別遊技媒体AM1を排出させる昇降部206と、(4)計量部204から排出された第1特別遊技媒体AM1を受け、列状に整えて第1特別遊技媒体リフター部300へ排出する排出部208とを備える。
収容部202は、内寸高が収容する転動体(第1特別遊技媒体AM1)の全高より大きく且つ2倍より小さい壁部に左右及び傾斜上流部が囲まれた傾斜空間を形成する。傾斜方向を前方とすれば、前後方向を長辺とする上面視長方形領域を成し、左右方向がほぼ水平となるように設置されている。傾斜横断方向の幅(横幅)は、第1特別遊技媒体AM1が横一列に所定数納まるように設定されている。尚、図11においては天井部分が記載されていない構造となっているが、適宜天井部分を設けて、より確実に傾斜空間内で転動体が縦積されないようしても良い。
収容部202の傾斜上流の壁部には連結開口部202uが開口し、払出選別部100のスロープ124が連結される。また、収容部202の傾斜下流端は傾斜横断方向(横幅)一杯に、収容する転動体の全幅の2倍以上開口して計量部204に接する。
計量部204は、収容部202と同じ横幅(図11で言うところの図の上下幅)を有するとともに、収容部202の下端部に隣接して収容部202から一連の第1特別遊技媒体AM1の収容空間の下端部を形成する。また、計量部204の傾斜方向の幅(図11で言うところの左右幅)は、第1特別遊技媒体AM1の直径D1よりもわずかに大きく、その左右端(図11で言うところの上下の端)には第1特別遊技媒体AM1の乗り越え防止の壁部が設けられ、傾斜上端及び傾斜下端は横幅一杯に開口する。
また、計量部204は、通常、傾斜上流端の開口部204uが収容部202の傾斜下流端の開口部202dと密着する第1状態にある(図12(a))。そして、計量部204の傾斜下流下端の開口部204dよりも更に下流側には、第1特別遊技媒体AM1が収容部202の傾斜による転動では越えられない固定壁210が設けられており、下端が閉じた傾斜空間が収容部202から計量部204にかけて一体的に形成された状態となる。つまり、計量部204は、下流端に位置して収容部202に滞積されている転動体の流下を堰き止める堰き止め部としての機能も果たす。
また、計量部204は昇降部206によって押し上げられると、傾斜下流下端の開口部204dが固定壁210よりも上に達する第2状態になる(図12(b)、図13)。勿論、昇降部206に降ろされると計量部204は第2状態から再び第1状態に戻ることができる。
また、傾斜上流端の開口部204uの下辺部から転入防止板205が垂下延設されている。計量部204が昇降部206によって押し上げられた時、転入防止板205が収容部202の傾斜下流端の開口部202dを塞ぎ、収容部202に収容されている第1特別遊技媒体AM1の流下を防止する。
昇降部206は、公知の昇降機構によって実現できる。例えば、本実施形態では昇降部206は、計量部204の左右に固定されたガイドローラ214と、ガイドローラ214を上下方向に案内するガイドレール216とを有し、また、制御ユニット40によって回転制御されるステッピングモータ218によって揺動されるカム220と、計量部204の下部に固定されたカム受けフレーム222とを有する。したがって、カム220が横向きの状態では計量部204が標準の第1状態となり(図12(a))、カム220が上向きまで回動されるとカム受けフレーム222が押し上げられて計量部204は第2状態になる(図12(b))。
本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200は、固定壁210の更に前方側に排出部208を備える。
排出部208は、上面と右端(図11の下端、図13の右端)が開口した左右横長の樋部226を備え、樋部226の下面より垂下延出する腕部228で、ステッピングモータ230の前後水平向きの回転軸に固定されている。モータ230は制御ユニット40によって回転制御され、標準時には樋部226を略水平の状態に維持する一方、所定条件を満たす場合に軸を回動し樋部226を右端が下になるように傾斜した状態(第3状態)とすることができる。傾斜した樋部226の右端は、第1特別遊技媒体リフター部300へ連結される。
次に、図14及び図15を参照して、第1特別遊技媒体プール部200の動作について説明する。先ず、図14(a)に示すように、標準の第1状態では、計量部204は収容部202と収容空間を一体的に形成する。連結開口部202uから進入した第1特別遊技媒体AM1は、収容部202の傾斜によって転動して流下する。収容空間が空であれば流下する第1特別遊技媒体AM1は、そのまま計量部204に進入し固定壁210に当たって止まる。計量部204の横幅は、収容部202と同様に所定数の第1特別遊技媒体AM1を横並びにできるだけ設定されている。したがって、次々に進入してくる第1特別遊技媒体AM1は左右に並んだ状態で列状に収容・滞積されてゆく。
尚、メダルゲーム装置1000全体での第1特別遊技媒体AM1の総数は、遊技空間GS内に常時存在するべき数の数倍に設定されており、第1特別遊技媒体プール部200には常時数列分に達する多数の第1特別遊技媒体AM1がプールされる。
一方、制御ユニット40は第1特別遊技媒体AM1が常に基準数以上遊技空間GS内に存在するように第1特別遊技媒体AM1の供給をコントロールする。具体的には、例えば払出選別部100のガイドスロープ124に第1特別遊技媒体AM1の通過センサ134(図5参照)で所定数の通過を検出したならば、供給条件を満たすと判定して第1特別遊技媒体プール部200から所定数の第1特別遊技媒体AM1を第1特別遊技媒体リフター部300へ供給するように制御する。
つまり、図14(b)及び図15(a)に示すように、昇降部206で計量部204を持ち上げて第2状態にする。計量部204の傾斜下流端の開口部204dは、固定壁210の更に上に位置し、計量部204内に格納されていた一列分の第1特別遊技媒体AM1が計量部204の底面の傾斜で転がり出て、前方側に備えられている排出部208の樋部226に落下する。
尚、昇降部206による計量部204の持ち上げに伴って、転入防止板205が収容部202の傾斜下流端の開口部202dを塞ぎ、収容部202に収容されている第1特別遊技媒体AM1の流下を堰き止め、計量部204の持ち上がって開いた空間に落下するのを防止する。
さて、制御ユニット40は、昇降部206で計量部204を持ち上げてから所定時間経過後、図15(b)に示すようにステッピングモータ230を回転させて樋部226を傾斜させ、入っている第1特別遊技媒体AM1を第1特別遊技媒体リフター部300へ排出する(第3状態)。そして、更に所定時間経過後、制御ユニット40はステッピングモータ230を今度は逆回転させて樋部226を水平状態に戻すとともに、ステッピングモータ180を逆回転させて計量部204を下ろして第1状態に戻す。
よって、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200によれば、多数の第1特別遊技媒体AM1を収容しておいて、所定の条件が満たされた場合に所定数の第1特別遊技媒体AM1を計量・抽出して第1特別遊技媒体リフター部300へ排出し、遊技空間GSへ供給させることができる。
また、昇降部206によって計量部204が持ち上げられたタイミングでは、図15(a)に示すように、樋部226は略水平の状態に保たれ左右に渡って計量部204の傾斜下流端の開口部204dからの落下距離がほぼ一定になっている。落下距離は、計量部204に転がり出た第1特別遊技媒体AM1が樋部226の内部底面で跳ね返ってこぼれることが無いように設定されている。仮に、樋部226が、右端が傾斜した状態で固定されている場合には、右よりの第1特別遊技媒体AM1の落下距離が大きくなり、樋部226で跳ね返ってこぼれたりバウンドする可能性がある。そして、バウンドした第1特別遊技媒体AM1よりも上流(樋部226の左方)から流下してくる他の第1特別遊技媒体AM1に乗り上げてこぼれたり詰まりを生じさせるといった事態が起る可能性がある。しかし、本実施系形態では、昇降部206によって計量部204が持ち上げられたタイミングでは樋部226は略水平の状態に保たれているので、そうした事態を回避することができる。
[3・第1特別遊技媒体リフター部の説明]
次に、本実施形態における第1特別遊技媒体リフター部300について説明する。
図16は、本実施形態における第1特別遊技媒体リフター部300の構成例を示す正面図である。図17は、図16におけるG−G断面図。図18及び図19は、本実施形態における第1特別遊技媒体リフター部300の要部の背面図及び上面図である。
図16に示すように、第1特別遊技媒体リフター部300は、(1)プッシュロッド302を上下させて第1特別遊技媒体AM1を押し上げる昇降機構部304と、(2)昇降機構部304で押し上げられた第1特別遊技媒体AM1を縦積みにして所定数収容するとともに新しい第1特別遊技媒体AM1が押し上げられると先入れ先出しで第1特別遊技媒体AM1を排出する転動体収容部306と、(3)転動体収容部306に収容されている第1特別遊技媒体AM1の下端を支持する支持部308と、(4)第1特別遊技媒体プール部200から排出された第1特別遊技媒体AM1をプッシュロッド302の上端に導くガイド通路部310と、(5)ガイド通路部310内に存在する第1特別遊技媒体AM1を検出する転動体検出部312とを備える。
押上機構部304は、収容ケース320にガイドシャフト322によって垂直上下動自在に支持されたプッシュロッド302と、制御ユニット40によって回転制御されるステッピングモータ324と、ステッピングモータ324によって回動されるクランク326の先端にカムローラ328を備えた揺動カム330とを備える。
揺動カム330のカムローラ328は、プッシュロッド302に所定間隔をおいて固定された上部フォーク片332と下部フォーク片334との間に係合されている。クランク326を一回転させるとカムローラ328が上部フォーク片332を押し上げ、続いて下部フォーク片334を押し下げ、プッシュロッド302を垂直に一往復だけ上げ下げする。尚、プッシュロッド302の標準位置は、ステッピングモータ332に備えられた角度検出機能を用いてクランク326が下向きの状態を検出して標準位置としても良いし、図16,図17のように通過センサ336によって下部フォーク片334の位置を検知することによって求めるとしても良い。
ガイド通路部310は、転動体が自重で転動する傾斜を有した両端が開口する筒状の傾斜通路部310aと、傾斜通路部310aの下端開口部に達した第1特別遊技媒体AM1を転動体収容部306の下端部に導く側方ガイド310bとガイドスロープ310cとを備える。傾斜通路部310aは、少なくとも第1特別遊技媒体プール部200の計量部204で計量された分の第1特別遊技媒体AM1を一時的に収容できるだけの長さを有し、第1特別遊技媒体プール部200から排出された第1特別遊技媒体AM1は列状に順次、側方ガイド310bとガイドスロープ310cとによって転動体収容部306の下部に導かれる。
ガイドスロープ310cが形成する斜面の一部は、シーソー状の揺動スロープ312aによっても形成されている。揺動スロープ312aは、転動体収容部306の下部及びガイドスロープ310cに第1特別遊技媒体AM1が存在する状態では、転動体収容部306の下部に向かって(前方に向かって)傾斜するが、第1特別遊技媒体AM1が存在しない状態ではその重量バランスによって後方に傾き、後端部が検出センサ312bによって検出される状態となる。検出センサ312bは、検出信号を制御ユニット40に出力する。よって、検出センサ312bからの検出信号の有無によって転動体収容部306の下部及びガイド通路310内に第1特別遊技媒体AM1が残っているか否かを判定することができる。
転動体収容部306は、転動体1つが通過可能な内寸を有し、一端口を下方に向けて設けられた筒状体である。その下部には、左右及び前方が壁面に囲まれ後方のみ開口する上面視コの字状の転動体の受け入れ空間307が形成されている。通常、プッシュロッド302の上端がこの受け入れ空間307に僅かに突出しており、ガイド通路310内を転動してガイドされた第1特別遊技媒体AM1は自然とプッシュロッド302の上端に乗る格好となる。その存在は、揺動スロープ312aが前方に傾いて検出センサ312bから検出信号が出力されていないことから知ることができる。
転動体収容部306の下部の受け入れ空間307の周囲には、転動体収容部306に収容された最下位置の転動体を下支えして落下を防止する支持部308が設けられている。
同図の例では、先端にローラ308aを枢支した揺動アーム308bが揺動軸308cで揺動自在に左右一対で配置されている。左右の揺動アーム308bは、互いに先端寄りの中間位置から後方へ延設されたスプリング懸架片308eに架け渡されたスプリング308dによって連結されており(図18参照)、上すぼまりの所謂「ハの字状」になるように付勢される。そして、すぼまった状態では、左右のローラ308aの間隔は第1特別遊技媒体AM1の直径D1よりも小さくなるように設定されている。
尚、プッシュロッド302の通常位置からの押し上げ距離は、第1特別遊技媒体AM1を受け入れ空間から支持部308の上すぼまりの状態の上端位置よりも上に押し上げるのに十分な距離に設定されている。
次に、第1特別遊技媒体リフター部300の動作について説明する。
図20及び図21は、本実施形態における第1特別遊技媒体リフター部300の動作を説明するための図である。図20は第1特別遊技媒体AM1が受け入れ空間307へ進入する過程を示す図であって、(1)及び(2)が上部縦断面図、(3)及び(4)が上面図に当る。図21は、第1特別遊技媒体AM1が受け入れ空間307から転動体収容部306へ押し上げられる過程を説明するための図である。
図20に示すように、通常時、プッシュロッド302は下限位置に下りた位置にある((1)及び(3))。第1特別遊技媒体プール部200から第1特別遊技媒体AM1が排出されると、その第1特別遊技媒体AM1はガイド通路310の傾斜通路部310a内を転動して下り、側方ガイド310b及びガイドスロープ310cによって受け入れ空間307内に導かれる((2)及び(4))。
受け入れ空間307に第1特別遊技媒体AM1が進入すると、その重量によって傾斜スロープ312が揺動され前方に傾斜する。制御ユニット40は検出センサ312bからの検出信号が途絶えたことを条件に、第1特別遊技媒体AM1がプッシュロッド302の上端に乗っていると判断し、ステッピングモータ324を一回転させプッシュロッド302を上下動させる。
図21に示すように、プッシュロッド302が受け入れ空間307内の第1特別遊技媒体AM1を押し上げると、押し上げられた第1特別遊技媒体AM1の上部が、左右より上昇経路にせり出した状態のローラ308aに当たり支持部308を左右に押し広げる。左右の支持部308が第1特別遊技媒体AM1の直径D1より押し広げられるに伴って第1特別遊技媒体AM1の上昇経路が確保され、第1特別遊技媒体AM1はさらに上昇し、ついには第1特別遊技媒体AM1を支持部308の上すぼまりの状態の上端位置よりも上に押し上げるに至る。この間、第1特別遊技媒体AM1は常にローラ308aに当接しているので、通常ならば相互間で強い摩擦が生じ樹脂製の第1特別遊技媒体AM1を摩耗させるところであるが、本実施形態における構成ではローラ308aが回転して当接位置を第1特別遊技媒体AM1の移動方向に逃がすことで摩耗を抑制する働きをする。
前述のように、プッシュロッド302の押し上げ距離は第1特別遊技媒体AM1を受け入れ空間から支持部308の上すぼまりの状態の上端位置よりも上に押し上げるのに十分な距離に設定されている。従って、プッシュロッド302が上昇限界位置まで達すると、第1特別遊技媒体AM1と左右の支持部308のローラ308aとの接触はなくなり、押し広げられていた支持部308は再び上すぼまりの状態にもどる。プッシュロッド302が下降を始めて第1特別遊技媒体AM1が一緒に下降しようとしても元の状態に戻った支持部308に下支えされる格好となって、下降せずに転動体収容部306の最下位置に収容される格好になる。
一方、転動体収容部306は所定数の第1特別遊技媒体AM1が収容できるように設定されているので、下端開口部から新しい第1特別遊技媒体AM1が転動体収容部306に収容されるとすでに縦積み状態で収容されている他の第1特別遊技媒体AM1のうち最も古くに収容された分から一つずつ排出される格好になる。よって、本実施形態における第1特別遊技媒体リフター部300によれば、第1特別遊技媒体AM1の摩耗を抑制しながら所定高さへ持ち上げることができる。本実施形態では、第1特別遊技媒体AM1は第1特別遊技媒体リフター部300によって第1特別遊技媒体供給部400に持ち上げられる。
第1特別遊技媒体供給部400は、遊技盤12の背部で左右に別れ、遊技盤12の左右端を回り込んで前方に達する樋を形成する。第1特別遊技媒体リフター部300により持ち上げられた第1特別遊技媒体AM1は、遊技盤12の背部で第1特別遊技媒体供給部400に投入され遊技盤12の左右からプッシャーテーブル8の上面へ供給される。
しかも、本実施形態の第1特別遊技媒体リフター部300では、受け入れ空間307に第1特別遊技媒体AM1が存在する限り、プッシュロッド302が昇降して第1特別遊技媒体AM1を押し上げる。つまり、第1特別遊技媒体プール部200から排出された所定数だけ連続して第1特別遊技媒体供給部400に排出され、次から次へとプッシャーテーブル8の上面へ供給されるといった見映えの良い供給時の演出をすることができる。
[4・第2特別遊技媒体供給部の説明]
次に、第2特別遊技媒体供給部500について説明する。
図22及び図23は、本実施形態における第2特別遊技媒体供給部500の構成例を示す図である。図22は正面図、図23は右側面図に相当する。これらの図に示すように、第2特別遊技媒体供給部500は、全体として縦長の棒状体を成し、その上部に上端が開口した縦長の中空柱状部502を備え、下部には中空柱状部502の中で第2特別遊技媒体AM2を押し上げる押上機構部504を備える。
中空柱状部502は、第2特別遊技媒体AM2が挿通可能な中空部を形成し、下部正面側に払出選別部100のガイドスロープ124の下端に連結する転入口505を備え、ガイドスロープ124を自重で転動・落下してくる第2特別遊技媒体AM2を中空部内へ導き入れることができる。そして、中空柱状部502の中には、押上機構部504によって中空部内を昇降される昇降部506が配置されている。
押上機構部504は、側部にラックを形成しガイドローラ508によって垂直上下方向にスライド自在に支持された昇降シャフト510と、昇降シャフト510のラック512と噛み合うピニオンギア514と、ピニオンギア514を回動軸に連結し制御ユニット40の制御によって回転させるモータ516と、昇降シャフト510の上昇限界位置を検出する位置センサ518と、下降限界位置を検出する位置センサ520と、昇降部506の上の第2特別遊技媒体AM2を検出する特別遊技媒体検出センサ522とを備える。
位置センサ518,520は、昇降シャフト510の下端部の存在を検知して検知信号を制御ユニット40に出力するセンサであって、例えば遮光センサ、ギャップセンサ、揺動スイッチ、距離センサなどによって実現される。また、特別遊技媒体検出センサ522は、昇降部506の上の第2特別遊技媒体AM2を検出して検知信号を制御ユニット40に出力するセンサであって、例えば遮光センサ、揺動スイッチ、距離センサなどによって実現される。
中空柱状部502の中に第2特別遊技媒体AM2が無い状態では、昇降シャフト510は下降限界位置にある。制御ユニット40は、特別遊技媒体検出センサ522から検出信号を受信すると所定のプログラムに従ってモータ516を駆動させて昇降シャフト510を上昇限界位置まで上昇させる。すると、中空柱状部502に入った第2特別遊技媒体AM2は昇降部506とともに上端開口部526まで持ち上げられる。
上端開口部526の上方には、中空柱状部502の右壁部上部が斜め左上向き方向に延出されて排出ガイド528を形成する。また上端開口部526の左辺部分には第2特別遊技媒体AM2が転がり出易いように切欠530が形成されている。従って、上端開口部526まで持ち上げられた第2特別遊技媒体AM2は排出ガイド528の成す傾斜面に当り左側方へ押され、切欠530から押し出される格好となる。
中空柱状部502の上端左側面には、切欠530の位置から下方へ向けて第2特別遊技媒体AM2の直径D2よりも狭幅のガイドレール532が設けられており、切欠530より押し出された第2特別遊技媒体AM2はガイドレール532に案内されて落下する。
本実施形態では、第2特別遊技媒体供給部500は中空柱状部502の上部が遊技空間GS(図1参照)内に突出し、ガイドレール532の先が固定テーブル6の上面に向けて設定されている。従って、メダル落下口4に落下した第2特別遊技媒体AM2は、払出選択部100で選別・搬送された後に、第2特別遊技媒体供給部500によって固定テーブル6の上面に向けて供給され循環することになる。
以上のように、払出選別部100は、メダル落下口4への落下物であるメダルM、第1特別遊技媒体AM1、第2特別遊技媒体AM2をそれぞれ選別することができる。更に、メダルMは通路20へ放出する一方、選別された第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を搬送して、それぞれ専用の排出口(第1後側面開口部120、第2後側面開口部122)に弁別して排出することができる。
そして、選別された第1特別遊技媒体AM1は第1特別遊技媒体プール部200、第1特別遊技媒体リフター部300を経て第1特別遊技媒体供給部400より遊技空間GSに循環される。また、選別された第2特別遊技媒体AM2は第2特別遊技媒体供給部500によってプッシャーテーブル508の上面に向けて供給され循環する。従って、メダルに加えて複数種類の特別遊技媒体を用いたとしてもそれそれ選別・搬送して循環させることができるので、複数種類の特別遊技媒体を用いたより多彩な抽選や演出を実現し遊戯性を高めることができるようになる。
また、本実施形態における払出選別部100では、スパイラルロッド110を第1特別遊技媒体AM1と第2特別遊技媒体AM2の押動手段として共用できるので、構造を簡素化・小型化し、製造と運用の両面でコスト削減を図ることができる。
また、スパイラルロッド110の巻回ピッチ間に第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2が唯一つのみ係合されるように設定されている。従って、第1特別遊技媒体AM1及び第2特別遊技媒体AM2を各個に押動することができるので詰まりの無い確実な搬送を実現することができる。また、例えば、第1特別遊技媒体AM1や第2特別遊技媒体AM2が、錘に相当する景品等が封入されて重心位置が偏心した樹脂カプセル等であっても、捕捉したはしから搬送することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態について説明する。本実施形態は基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが第1特別遊技媒体プール部、特に計量部の構成を異にする。尚、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与し説明は省略するものとする。
図24は、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Bの構成例を示す上面図であり、図25は図24のH−H縦断面図である。
本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Bは、側面に開口部を有し、全体として円筒形の計量部204Bを収容部202の傾斜下端開口部に沿って隣接して配置し、収容部202の傾斜横断方向の回転自在に枢支する。枢支軸は、制御ユニット40によって駆動制御されるステッピングモータ240の回転軸に連結されている。
計量部204Bは、側面の一部に第1特別遊技媒体AM1が挿通可能な開口部204fが形成され、第1特別遊技媒体AM1を、収容部202の収容形態と同様に横一列(収容部202の傾斜横断方向に横一列)に収容可能な内寸を有する筒状体である。別の見方をすると半円の樋の底に相当する非開口部分204gを有するとともに、軸方向両端に壁部を有する樋状体とも言える。
図26は、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Bの動作を説明するための動作図であって、図24のH−H断面図に相当する。
図26(a)に示すように、標準状態の計量部204Bは、樋の底に相当する非開口部分204gが同図のように、収容部202の傾斜流下方向に対向する位置であって、下方向から収容部220の傾斜下流方向にかけて位置する姿勢で配置されている。この状態では、計量部204Bは、収容部220を自重で転動・落下してきた第1特別遊技媒体AM1がそのまま計量部204B内に進入可能な進入空間を形成し、非開口部分204gに当てて堰き止める。
図26(b)に示すように、第1特別遊技媒体AM1の排出に際しては、計量部204Bは非開口部分204gが下方を経由して収容部202の傾斜上流側に移動するように回転するように制御される。同図で言うと、矢印に示すように反時計回り方向に回転される。この結果、計量部204Bの樋が放出部208に向けて横倒しに傾斜して、開口部204fが放出部208に向けて斜め下向きに開口する形となり、計量部204Bに入っていた第1特別遊技媒体AM1が排出部208の樋部226内に転がり込む。
一方、計量部204Bの非開口部分204gが、収容部220の傾斜下端開口部202dの下方からせり上がり、収容部220内のその他の第1特別遊技媒体AM1を堰き止める働きをする。そして、一定時間経過の後、ステッピングモータ240を回転させて計量部204Bを元の標準状態に戻せば、収容部202に収容されているその他の第1特別遊技媒体AM1が計量部204B内に自然と進入し再充填されることとなる。
よって、本実施形態における計量部204Bによれば、第1実施形態の計量部204Bと同様の機能を果たすとともに、計量した第1特別遊技媒体を排出部208へ取り出すための構造をより簡素化することができる。
尚、第1特別遊技媒体プール部200Bは、例えば図27(a)に示すような構成とすることもできる。
具体的には、計量部204Bを、第1特別遊技媒体AM1が進入可能な開口部を長手方向にスリット状開口部に設けた円筒状とし、更に排出部208を計量部204Bの下方に設ける。そして、第1特別遊技媒体AM1の排出に際しては、計量部204Bの開口部204fが下方を向くように回転させる。図27(b)で言うと、矢印で示すように時計回り方向に回転させる。すると、円筒内に入っていた第1特別遊技媒体AM1は、排出部208の樋部226内に落下する。一方、計量部204Bの非開口部分204gは、計量部204Bの回転とともに収容部220の傾斜下端開口部220dを上から遮断し、収容部220内のその他の第1特別遊技媒体AM1を堰き止める働きをする。
尚、排出部208の樋部206の底面に、緩衝シートを張設するなどして緩衝手段を設けて、樋部206に落下する第1特別遊技媒体AM1のバウンドを抑制する構成とするならば、排出部208の樋部206を傾斜状態で固定とし、腕部228及びモータ230を省略することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明を適用した第3実施形態について説明する。本実施形態は基本的に第1実施形態と同様の構成を有するが第1特別遊技媒体プール部の構成を異にする。尚、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与し説明は省略するものとする。
図28は、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Cの構成例を示す上面図であり、図29は、第1特別遊技媒体プール部200Cの構成例を示す正面図である。図30は、図28におけるJ−J断面図である。尚、第1特別遊技媒体プール部200Cについては、前後方向については正面方(図28における下方)を前方とし、左方を図28における右方、右方を図28における左方として説明する。
本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Cは、第1特別遊技媒体AM1を横一列に収容することのできる計量部204Cを、収容部202の傾斜下端開口部202dに隣接させて備える。
計量部204Cは、底面が収容部202の傾斜から一連の傾斜面を成し、収容部202の傾斜下端開口部202dとの隣接部には傾斜下端の開口部202dと同横幅の開口部204hを備える。計量部204Cの傾斜下流側及び右側壁は収容部202の傾斜で転動・流下する転動体を堰き止める側壁204jを成しているが左側壁は無く、第1特別遊技媒体AM1が通ることのできるように開口している。
また、計量部204Cの傾斜上流側の開口部204hの下端には、鉛直下向きに延出片204kが延設され、更にこの延出片204kの左端が左方(図28では右方)に延出されて揺動腕204mを成している。揺動腕204mは、制御ユニット40によって回転制御されるステッピングモータ230の水平且つ前後方向を向いた回転軸に連結されている。ステッピングモータ240を所定量回転させることによって、計量部204Cを収容部202の傾斜横断方向に水平な標準姿勢から、右端が持ち上げられた傾斜姿勢に姿勢変化させることができる。計量部204Cを傾斜姿勢にした状態で、左端の開口部に隣接するように第1特別遊技媒体リフター部300の通路が配置されており、計量部204Cから排出された第1特別遊技媒体AM1を導く。
図31は、本実施形態における第1特別遊技媒体プール部200Cの動作を説明するための図である。図31(a)に示すように、標準姿勢では、計量部204Cは開口部204hを収容部202の傾斜下端の開口部202dに向けて開口して、傾斜横断方向に略水平な状態を保っており、収容部202に収容されている第1特別遊技媒体AM1は自重で転動・落下して計量部204C内に進入し横一列状に充填される。
計量部204Cの左端は開口しているが、標準姿勢時では隣接する第1特別遊技媒体リフター部300の一部300aが、左端の開口部に隣接し計量部204Cの底面より高い位置に配置されて、左端の開口部から収容されている第1特別遊技媒体AM1が転がり出るのを防いでいる。
排出時においては、図31(b)に示すように、制御ユニット40がステッピングモータ230を駆動させて、計量部204Cを左端(図31では右端)を傾斜下側にするように静止限界角度θLimit以上に傾斜させ、計量部204Cに進入していた第1特別遊技媒体AM1を排出する。一方、計量部204Cが傾斜する過程において、延出片204kが収容部202の傾斜下流端の開口部202dに対してせり上がり、収容部202に収容されているその他の第1特別遊技媒体AM1を堰き止めて流下を阻止する。
傾斜の後一定時間が経過したならば、制御ユニット40はステッピングモータ230を駆動させて計量部204Cを再び標準状態に戻す。すると、延出片204jに堰き止められていた第1特別遊技媒体AM1が再び転動・流下して計量部204Cに進入し再充填される。
[変形例の説明]
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の実施形態がこれらに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜構成要素の追加、変更、削除を行っても良い。
例えば、第1特別遊技媒体AM1についてのみプール部(第1特別遊技媒体プール部200)を設ける構成としたが、第2特別遊技媒体AM2についても同様のプール部を設けるとしても良いのは勿論である。
また例えば、第1特別遊技媒体AM1そのものを特典付与の景品とし、第1特別遊技媒体プール部200、200B、200Cを特典の大量払出装置として利用することもできる。すなわち、第1特別遊技媒体AM1を開閉自在な樹脂カプセルで形成し、その中に例えば複数枚のメダルMを封入するとともに、別途遊技空間GSへの自動供給機構を設ける。また、その一方でメダルゲーム装置1000に特典の払出口を設け、払出部208によって第1特別遊技媒体AM1をこの払出口へ排出する構成とする。そして、例えば制御ユニット40が所定のプログラムを実行し、抽選結果等によって所定の払出条件を満たすと判定した場合には、払出部208を作動させて所定量の第1特別遊技媒体AM1を一度に複数払い出すように制御する。よって、第1特別遊技媒体AM1と第2特別遊技媒体AM2の複数種類を用いたより多彩な演出を実現するとともに、一度に大量の特典が払い出されるといった仕組みを実現できる。
メダルゲーム装置の構成の一例を示す正面外観図。 特別遊技媒体の外形的特長を説明するための概念図。 第1特別遊技媒体及び第2特別遊技媒体の循環機構の概要を説明するための上面視透視レイアウト図。 払出選別部の上面図。 払出選別部を後方より見た後方側面図。 図4における縦断面図であって、(a)A−A断面図、(b)B−B断面図、(c)C−C断面図。 スパイラルロッドの構成例を示す図。 払出選別部による第1特別遊技媒体及び第2特別遊技媒体の捕捉状態を示す縦断面図。 第1特別遊技媒体が弁別される様子を示す縦断面図。 第2特別遊技媒体が弁別される様子を示す縦断面図。 第1特別遊技媒体プール部の構成の一例を示す上面図。 図11のE−E縦断面図。 第1実施形態における第1特別遊技媒体プール部の構成例を示す背面図。 第1実施形態における第1特別遊技媒体プール部の動作について説明するための図。 第1実施形態における第1特別遊技媒体プール部の動作について説明するための図。 第1特別遊技媒体リフター部の構成例を示す正面図。 図16におけるG−G断面図 第1特別遊技媒体リフター部の上部分の背面図。 第1特別遊技媒体リフター部の上部分の上面図。 第1特別遊技媒体リフター部の動作を説明するための図。 第1特別遊技媒体リフター部の動作を説明するための図。 第2特別遊技媒体供給部の構成例を示す正面図。 第2特別遊技媒体供給部の構成例を示す右側面図 第2実施形態における第1特別遊技媒体プール部の構成例を示す上面図。 図24のH−H縦断面図。 第2実施形態における第1特別遊技媒体プール部の動作を説明するための動作図。 第1特別遊技媒体プール部の構成の変形例を示す図。 第3実施形態における第1特別遊技媒体プール部の構成例を示す上面図。 第3実施形態における第1特別遊技媒体プール部の構成例を示す正面図。 図28におけるJ−J断面図。 第3実施形態における第1特別遊技媒体プール部の動作を説明するための動作図。
符号の説明
4 メダル落下口
6 固定テーブル
8 プッシャーテーブル
100 払出選別部
110 スパイラルロッド
112 後部落下ガイド
116 後部壁
120 第1後側面開口部
122 第2後側面開口部
200 第1特別遊技媒体プール部
202 収容部
204 計量部
205 転入防止板
206 昇降部
208 排出部
300 第1特別遊技媒体リフター部
302 プッシュロッド
304 昇降機構部
306 転動体収容部
307 受け入れ空間
308 支持部
308a ローラ
308b 揺動腕
310 ガイド通路
AM1 第1特別遊技媒体
AM2 第2特別遊技媒体
M メダル

Claims (6)

  1. 遊技媒体としてメダルと転動体とを用いるメダルゲーム装置に設けられ、遊技空間に投入される転動体を貯留しておく転動体貯留機構であって、
    傾斜を有し、転動体を傾斜下流側から滞積させて収容する収容部と、
    所定数の転動体を超える数の転動体の進入が不可能な進入空間を有し、前記収容部の下流端に位置して前記収容部に滞積されている転動体の流下を堰き止める堰き止め部と、
    前記堰き止め部を可動させる駆動部と、
    を備え、前記堰き止め部を可動させて、前記進入空間に進入した所定数の転動体を排出させる転動体貯留機構。
  2. 前記収容部は、下流端における傾斜横断方向の内寸横幅が少なくとも転動体の全幅の2倍以上に形成されてなり、
    前記進入空間は、少なくとも前記収容部の下流端における内寸横幅と同じ開口部を有する、
    請求項1に記載の転動体貯留機構。
  3. 前記堰き止め部は上下方向に可動するとともに底部に延出壁部を有し、前記収容部に滞積されている転動体の前記堰き止め部の可動時における流下を当該延出壁部が堰き止める請求項1又は2に記載の転動体貯留機構。
  4. 前記堰き止め部は前記収容部の傾斜流下方向に対向する位置に進入口を、当該進入口の反対位置に排出口を有し、前記堰き止め部を上方向に可動させることで前記進入空間に進入した所定数の転動体を前記排出口から排出させる請求項3に記載の転動体貯留機構。
  5. 前記堰き止め部は側面の一部に開口部が形成された回転可能な筒状体が前記収容部の下流端に横にして設けられてなり、前記収容部の傾斜流下方向に対向する位置に開口部が位置した場合に当該筒状体の内部空間が前記進入空間として機能し、当該位置から回転した場合には当該筒状体の側面によって前記収容部に滞積されている転動体の流下が堰き止められる請求項1又は2に記載の転動体貯留機構。
  6. 遊技媒体としてメダルと転動体とを用いるプッシャー型のメダルゲーム装置であって、
    メダル落下口に落下したメダル及び転動体を選別する選別部と、
    前記選別部で選別された転動体を貯留する請求項1〜5の何れか一項に記載の転動体貯留機構と、
    前記転動体貯留機構の駆動部を駆動させて転動体を前記転動体貯留機構から排出させる制御部と、
    前記排出された転動体を遊技空間に供給する供給部と、
    を備えたメダルゲーム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011125460A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Sega Corp ゲーム装置及びゲームプログラム
JP2011206443A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Namco Bandai Games Inc メダルゲーム装置

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