JP3345359B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP3345359B2 JP30051798A JP30051798A JP3345359B2 JP 3345359 B2 JP3345359 B2 JP 3345359B2 JP 30051798 A JP30051798 A JP 30051798A JP 30051798 A JP30051798 A JP 30051798A JP 3345359 B2 JP3345359 B2 JP 3345359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転によ
り打球杆を往復回動させて発射位置から打球を弾発する
打球発射装置を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの回転により打球杆を往復
回動させて打球を弾発する打球発射装置においては、弾
発停止信号が導出されると直ちにモータの駆動が停止さ
れてしまう。このため、モータのモータ軸に固着される
カムと打球杆に突設される係合ピンとの係合位置が一定
せず、次回の打球の打ち出し状況がその都度変わるた
め、打球の飛びにムラが生じるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した欠
点を解消するためになされたもので、その目的とすると
ころは、打球の飛びを安定させる打球発射装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、モータの回転により打球杆
を往復回動させて発射位置から打球を弾発する打球発射
装置を備えた弾球遊技機において、前記打球杆の位置を
検出する位置検出手段と、前記モータを駆動制御するモ
ータ駆動制御手段と、を備え、前記モータ駆動制御手段
、前記モータの回転を停止させる場合に、前記位置検
出手段からの信号を検出した後所定時間経過するまで前
記モータを駆動制御して前記打球杆の槌先部が前記発射
位置から退避した位置となるようにすることを特徴とす
るものである。
【0005】打球発射装置のモータが駆動されると、打
球杆が往復回動して発射位置にある打球を弾発する。そ
の後、モータの回転を停止させる場合に、モータが直ち
に停止されるのではなく、打球杆の位置を検出する位置
検出手段からの信号を検出した後所定時間が経過するま
でモータを駆動制御するので、打球杆の停止位置が常に
一定となり、次回の打球が常に同じ状況で打ち出せるた
め、打球の飛びを安定させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。実施形態の説明に際し、最初
に弾球遊技機の概略を説明し、次いで、遊技盤、打球発
射装置、打球供給装置、及び弾球遊技機の動作を順に説
明する。
【0007】弾球遊技機まず、図6及び図7を参照し
て、実施形態に係る弾球遊技機全体の構成について説明
する。図6は、弾球遊技機の正面図であり、図7は、弾
球遊技機の背面図である。図において、弾球遊技機1
は、外枠2と該外枠2に対して開閉自在に設けられる前
面枠3とからなり、前面枠3に弾球遊技機1の主要部が
集約されている。即ち、弾球遊技機1の額縁状の前面枠
3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持枠4には、ガ
ラス板5a,5b(図11参照)を有するガラス扉枠5
と打球供給皿7を有する前面扉板6とが一側を軸支され
て開閉自在に取り付けられている。ガラス扉枠5の後方
であって、前記前面枠3の裏面には、遊技盤30が着脱
自在に設けられている。また、前面扉板6の表面に固着
される打球供給皿7は、排出された賞球を貯留し、その
貯留した賞球を打球として後述する発射位置138(図
1参照)に一個宛供給するものであり、その上流側の下
方内部空間には、遊技に関連する効果音を発生するスピ
ーカ8が内蔵されている。
【0008】また、前面扉板6には、弾球遊技機1にお
いて遊技を開始するためのスタートスイッチ9も設けら
れている。このスタートスイッチ9は、電源投入後、最
初の遊技者が押圧すれば、後は電源を切らない限り押圧
する必要がない。そして、遊技中は、1ゲーム毎の得点
を精算するための精算スイッチとして働く。なお、この
弾球遊技機1においては、ゲームが終了して、次のゲー
ムが開始されると同時に前のゲームの得点が自動的に精
算されるようになっている。したがって、スタートスイ
ッチ9を精算スイッチとして使用する場合は、次のゲー
ムに進むことなく、前のゲームを精算したいときだけで
ある。なお、スタートスイッチ9を設けず、電源投入
後、直ちに遊技が行えるものでもよい。更に、前面扉板
6の裏面には、打球供給皿7から誘導される打球を発射
位置138に供給する打球供給装置130が固定されて
いる。打球供給装置130については、後に詳述する。
【0009】前記前面枠3の下方部には、後述する打球
発射装置100に関連する操作ハンドル10や、前記打
球供給皿7に貯留しきれなかった賞球を貯留するための
余剰玉受皿11が設けられている。また、操作ハンドル
10の内部には、後述する打球モータ112を回転駆動
するためのメインスイッチ(図示しない)が設けられて
いると共に、その外周に遊技者が手を触れたことを検出
するタッチ板が形成されている。また、前面枠3の上部
には、後述する大当り遊技状態中である旨を報知する遊
技効果ランプ25が設けられている。更に、前面枠3の
開放側の側部には、打球発射装置100が稼働中である
ときに点灯する稼働ランプ26が設けられている。
【0010】一方、弾球遊技機1の裏面には、図7に示
すように、機構板12が配置されているが、この機構板
12は、前記1ゲームが終了した時点で成立している得
点に対応する所定個数(例えば、1点に対して16個)
の賞球を排出するための各種の機構が設けられるもので
ある。しかして、機構板12は、合成樹脂で成型された
ほぼ方形状の機構板本体に各種の機構を組み付けたもの
からなり、その前面側には、遊技盤30の裏面に導かれ
た打球を集合して弾球遊技機1の外側(設置島の回収
樋)に排出する玉集合径路が構成されている。
【0011】また、機構板12の後面側には、弾球遊技
機設置台の図示しない補給機構から補給される賞球を遊
技者に払い出すための各種の機構が設けられている。こ
れらの機構について、以下説明すると、機構板12の上
部には、賞球タンク13が固定されている。この賞球タ
ンク13には、上記した補給機構から多量の賞球が補給
されるようになっている。賞球タンク13の下方には、
賞球を整列して誘導する賞球誘導レール14が設けられ
ている。この賞球誘導レール14は、賞球が2列に整列
して自然流下するように傾斜して取り付けられる。ま
た、賞球誘導レール14の上流側の底面には、賞球の不
足を検出する賞球切れスイッチ15が設けられ、該賞球
切れスイッチ15が作動されると、遊技盤30前面に設
けられる賞球切れランプ84(図8参照)を点灯してそ
の旨を報知するとともに、打球モータ112を停止させ
且つ遊技場に設置してある管理コンピュータに信号を送
り、上記図示しない補給機構を動作させて賞球タンク1
3に賞球を補給する。
【0012】賞球誘導レール14の下流側には、所定個
数(例えば、16個)の賞球を収納し、その所定個数の
賞球を区切って払い出す賞球払出装置16が設けられて
いる。この賞球払出装置16は、得点毎に対応して励磁
される賞球払出ソレノイド17と連杆を介して連動して
おり、1ゲームで獲得した得点の回数だけ賞球払出ソレ
ノイド17を励磁して得点に対応する賞球を払い出すも
のである。また、賞球払出ソレノイド17が励磁したこ
とを検出する賞球払出確認スイッチ18が賞球払出ソレ
ノイド17の側方に設けられている。なお、賞球払出ソ
レノイド17の励磁時に賞球払出確認スイッチ18の異
常が検出されたときには、後述するように得点表示装置
79にエラーメッセージが表示されるようになってい
る。
【0013】賞球払出装置16から払出された賞球は、
賞球払出通路を通って前記打球供給皿7又は余剰玉受皿
11に導かれるようになっているが、余剰玉受皿11に
連通する賞球排出通路には、オーバーフロースイッチ1
9が臨んでいる。このオーバーフロースイッチ19は、
賞球が賞球排出通路に充満したときにONするものであ
り、そのONしたときには、前記賞球排出ソレノイド1
7と打球発射装置100の打球モータ112の駆動を停
止するものであり、遊技を一時的に停止するようになっ
ている。ただし、払出中又は弾発中にONしたときに
は、当該払出動作の終了又は当該ゲームの終了を待って
停止制御するようになっている。なお、余剰玉受皿11
から景品玉を掻き出してオーバーフロースイッチ19を
OFFにすることにより、遊技を再開することができ
る。
【0014】更に、機構板12の裏面には、遊技内容や
後述する打球の発射動作を制御する制御回路基板20が
取り付けられている。この制御回路基板20には、後に
詳述するマイクロコンピュータ90(図16参照)を含
む制御回路が形成されている。また、制御回路基板20
は、機構板12の中央に設けられる中継端子基板21と
機構板12の下部に設けられる端子基板23とに集中配
線によって接続されている。中継端子基板21は、遊技
盤30に設けられる各電気的部品からの配線が接続され
るものであると共に、大当り遊技状態である旨の入賞情
報を外部に出力する入賞情報端子22が設けられてい
る。一方、端子基板23には、前記賞球払出ソレノイド
17、賞球払出確認スイッチ18、及び後述する触手回
路基板116からの配線が接続されるものであると共
に、エラーメッセージに基づく故障のの修復時に押圧し
て正常な状態に戻すリセットスイッチ24が設けられて
いる。
【0015】また、弾球遊技機1の裏面には、前記前面
枠3の下部一側に打球を発射する打球発射装置100が
固着されている。この打球発射装置100によって1ゲ
ームに発射される一定個数(16個)の打球が遊技盤3
0に向かって発射されるようになっている。なお、打球
発射装置100については、後に詳述する。
【0016】遊技盤 次に、図8乃至図15と図23に基づいて遊技盤30の
構成について説明する。図8は、遊技盤30の正面図で
あり、図9は、遊技盤30の背面図である。図10乃至
図15及び図23は、遊技盤30に設けられる主要な遊
技装置を示すもので、以下の説明においては、必要があ
る都度明示して説明する。
【0017】図8において、遊技盤30の表面には、後
述する発射レール137から誘導された打球を誘導する
ための誘導レール31がほぼ円状に植立されている。そ
して、誘導レール31によって囲まれた領域が遊技領域
32を構成するものである。遊技領域32には、複数
(2つ)の可変表示器39a,39bを有する可変表示
装置33と、回転体47を有する入賞球装置43と、一
対の可変入賞球装置60a,60b及びこれに関連する
通過口63a,63bと、通過入球口70a〜70p
と、装飾ランプ類等が配置されている。以下、各遊技装
置毎に説明する。
【0018】可変表示装置 可変表示装置33の構成について図8、図9、図10、
及び図11を参照して説明する。図10は、可変表示装
置33の正面図であり、図11は、遊技盤30に取り付
けた状態での可変表示装置33の断面図である。図にお
いて、可変表示装置33は、遊技領域32の中央やや上
部に設けられ、遊技盤30の表面に取り付けられる取付
基板34を有し、その取付基板34の上部に入賞口35
が形成されている。この入賞口35は、図9に示すよう
に、受け入れた入賞玉を入賞玉集合カバー板86の前面
に形成される誘導板87(一部の誘導板だけに符号を付
している)によって、最終的に後述する通過入球口70
a〜70pの中の8番目の通過入球口70hに導かれ
る。
【0019】また、入賞口35の下方には、すり鉢状に
形成される玉旋回板36が設けられ、該玉旋回板36の
中央に玉落下口37が穿設されている。この玉旋回板3
6には、可変表示装置33の斜め上方から飛来する打球
が入賞して旋回し、勢いがなくなったときに玉落下口3
7から下方に落下するものであるが、本実施形態におい
ては、図8に示すように、可変表示装置33の斜め上方
に障害釘が多数植立されており、左斜め上方に打球の侵
入し得る間隔が開けられているだけであるため、玉旋回
板36上に到達する打球は、左斜め上方から飛来するも
のだけであり、また、玉旋回板36上には、図10及び
図11に示すように旋回規制突片38が突設されている
ため、打球が1回旋回して旋回規制突片38に衝突する
と、そのまま玉落下口37に誘導されるようになってい
る。なお、右斜め上方から飛来する打球を受け入れるよ
うにしても良いし、あるいは玉旋回板36上に旋回規制
突片38を設けなくても良い。また、旋回規制突片38
に代えて玉旋回板36上に突起を形成して玉の旋回力を
弱めて旋回回数を少なくするようにしても良い。
【0020】前記玉落下口37から落下した打球は、図
9に示すように、遊技盤30の裏面を通って可変表示装
置33の下方に位置する玉放出口42に到達し、再度遊
技盤30の前面に誘導されて遊技領域32に放出され
る。玉放出口42から遊技領域32に放出された打球
は、図8に示すように、その下方に平行状に植立された
障害釘に誘導されて入賞球装置43の入球口45(図1
2参照)に導かれるようになっている。
【0021】また、可変表示装置33の前記玉旋回板3
6の下部前方には、一対の可変表示器39a,39bが
臨むように設けられている。この可変表示器39a,3
9bは、7セグメントLEDで構成され、0〜9までの
10個の数字と、A、J、F、U、Pの5個の英文字か
らなる図柄を順次変動表示することが可能なようになっ
ている。しかして、可変表示器39a,39bは、入賞
球装置43の入球口45に打球が入り、入賞玉検出器4
6をONさせると、変動を開始し、所定時間経過後に停
止する。そして、停止時の表示が予め定めた図柄の組合
せ(以下、この図柄の組合せを当り図柄という)、例え
ば、「7、7」となったときには、入賞球装置43の回
転体47を時計方向に回転させ、それ以外の図柄の組合
せ(以下、この図柄の組合せを外れ図柄という)のとき
には、回転体47を反時計方向に回転する。
【0022】また、可変表示装置33には、前記玉旋回
板36の上部後面壁の後方に飾りLED40(以下、飾
りLED−Aという場合もある)が設けられると共に、
前記可変表示器39a,39bの側方に飾りLED41
(以下、飾りLED−Bという場合がある)が設けられ
ている。これらの飾りLED40、41は、遊技状態に
応じていろいろな態様で表示駆動されるものである。そ
の詳細については、後に詳述する。
【0023】入賞球装置 入賞球装置43の構成について図8、図9、図12、及
び図13を参照して説明する。図12は、入賞球装置4
3の正面図であり、図13は、遊技盤30に取り付けた
状態での入賞球装置43の断面図である。図において、
入賞球装置43は、遊技領域32の中央やや下部に設け
られ、遊技盤30の表面に取り付けられる取付基板44
を有している。取付基板44の上部には、入球口45が
形成され、該入球口45に入賞玉検出器46が臨むよう
になっている。
【0024】また、入球口45の直下には、入球口45
に入った玉を受け入れる受入凹部48を有する回転体4
7が設けられている。この回転体47は、図13に示す
ように、その回転軸49が連結部材50を介してモータ
54に連結されており、モータ54の駆動により回転す
るようになっている。また、モータ54は、正逆回転可
能であり、その停止位置(受入凹部48が右側方を向い
た位置)を検出するために、連結部材50と一体的に形
成される円盤状の検知板51に切欠部52を形成し、そ
の切欠部52を検知する停止位置検出器53が設けられ
ている。しかして、回転体47は、通常の状態で受入凹
部48が右側方に向いた状態で停止しており、前記可変
表示器39a,39bが当り図柄となったときには、回
転体47が正面から見て時計方向に1回転され、逆に外
れ図柄となったときには、回転体47が反時計方向に1
回転される。
【0025】回転体47が時計方向にほぼ1回転して受
入凹部48が傾斜した位置となったときには、受入凹部
48に受け入れられた玉は、特定領域55に放出され、
その後、特定入賞玉検出器57をONさせて前記通過入
球口70hに導かれる。一方、回転体47が反時計方向
に回転して受入凹部48が傾斜した位置となったときに
は、受入凹部48に受け入れられた玉は、通常領域56
に放出され、その後、前記通過入球口70hに導かれ
る。ところで、特定入賞玉検出器57がONしたときに
は、大当り遊技状態となる。この大当り遊技状態は、所
定回数(例えば、14回)のゲームが終了するまで、又
はその所定回数のゲームに達する前に再度特定入賞玉検
出器57がONするまで継続される。なお、大当り遊技
状態時には、後に詳述する可変入賞球装置60a,60
bのうち右側に配置される可変入賞球装置60bが所定
の条件が成立したときに開放するようになっている。こ
れについては、後に詳述する。
【0026】更に、入賞球装置43には、その下部に飾
りLED58(以下、飾りLED−Cという場合もあ
る)が設けられると共に、前記回転体47の後方に飾り
LED59(以下、飾りLED−Dという場合がある)
が設けられている。これらの飾りLED58、59は、
遊技状態に応じていろいろな態様で表示駆動されるもの
である。その詳細については、後に詳述する。
【0027】可変入賞球装置 可変入賞球装置60a,60bについて図8及び図9を
参照して説明する。図において、可変入賞球装置60
a,60bは、前記可変表示装置33の両サイドやや下
方の遊技領域32に配置されており、一対の開閉部材が
ソレノイド61a,61bによって開閉制御されるもの
である。ただし、左右のソレノイド61a,61bが開
閉される条件は、異なるものである。また、可変入賞球
装置60a,60bは、入賞した打球を検出するための
入賞玉検出器62a,62bを内蔵している。
【0028】まず、左側に配置される可変入賞球装置6
0aは、その斜め下方に配置される通過口63aを打球
が通過して通過玉検出器64aをONしたときに、短い
時間間隔で2回開閉動作されるものである。そして、そ
の2回の開閉動作中に打球が可変入賞球装置60aに入
賞すると、入賞玉検出器62aがONして後述する7番
目の通過入球口70gに打球が入球したと同等の効果を
奏する。また、可変入賞球装置60aに入賞した玉は、
図9に示すように誘導板87によって8番目の通過入球
口70hに導かれている。即ち、可変入賞球装置60a
に打球が入賞することにより、7番目と8番目の通過入
球口70g,70hに打球が入賞したものとみなされ
る。
【0029】一方、右側に配置される可変入賞球装置6
0bは、その斜め下方に配置される通過口63bを打球
が通過して通過玉検出器64bをONしたときに、開放
されるようになっている。ただし、このような作動をす
るのは、大当り遊技状態のときだけであり、通常の遊技
状態のときに打球が通過口63bを通過しても可変入賞
球装置60bは、開放されない。しかして、可変入賞球
装置60bの開放中に打球が入賞すると、入賞玉検出器
62bがONして可変入賞球装置60bを閉じると共
に、後述する11番目〜13番目の通過入球口70k,
70l,70mに打球が入球したと同等の効果を奏す
る。また、可変入賞球装置60bに入賞した玉は、図9
に示すように誘導板87によって15番目の通過入球口
70oに導かれている。即ち、可変入賞球装置60bに
打球が入賞することにより、11番目と12番目と13
番目と15番目の通過入球口70k,70l,70m,
70oに打球が入賞したものとみなされる。
【0030】なお、1ゲームにおける一定個数の打球の
弾発が終了しても開放している可変入賞球装置60bに
打球が入賞しなかったゲームが3ゲーム連続したときに
は、可変入賞球装置60bが自動的に閉じるようになっ
ている。更に、可変入賞球装置60bへの打球の入賞に
基づくさらに大きな特徴は、多数の通過入球口への見做
し入球に加えて当該ゲームにおける得点が倍増されるこ
とである。ただし、倍増した結果が「10」点を超える
場合には、その超えた分が切り捨てられて最高10点に
抑えられる。また、得点が倍増される旨は、後述する2
倍表示器80が点灯することにより報知されるようにな
っている。
【0031】また、可変入賞球装置60a,60bには
全く含まれないが、前記通過口63a,63bの下方の
遊技領域32に配置される入賞口65a,65bについ
て簡単に説明すると、入賞口65a,65bは、遊技領
域32を落下する打球を受け入れて遊技盤30の裏面に
誘導し、遊技盤30の裏面で誘導板87によってそれぞ
れ3番目の通過入球口70cと14番目の通過入球口7
0nに導く。したがって、入賞口65aに打球が入賞す
ることにより、3番目の通過入球口70cに打球が入賞
したものとみなされ、入賞口65bに打球が入賞するこ
とにより、14番目の通過入球口70nに打球が入賞し
たものとみなされる。
【0032】通過入球口 次に、通過入球口70a〜70pについて、図8、図
9、図14、図15、及び図23を参照して説明する。
図14及び図15は、1つの通過入球口70aの構造を
示す断面図であり、図23は、通過入球口70a〜70
pの拡大正面図である。図において、遊技領域32の最
下方には、複数(実施形態では、16個)の通過入球口
70a〜70pが横方向に一列に設けられ、その通過入
球口70a〜70pの前面を覆う入球口装飾カバー69
には、各通過入球口70a〜70pに対応する入賞図柄
表示器71a〜71pが設けられている。なお、図示の
実施形態では、通過入球口70a〜70pには、「1〜
16」の入球口番号が付されている。
【0033】しかして、打球が複数の通過入球口70a
〜70pのいずれかを通過したときには、対応する入賞
図柄表示器71a〜71pが点灯し、その入賞図柄表示
器71a〜71pが4個連なって点灯したとき得点が1
点となる。ただし、図23に示す2〜5、7〜10、1
2〜15に配置されるそれぞれ4つの通過入球口70b
〜70e、70g〜70j、70l〜70oが連続して
点灯したときには、3点となるように設定されている。
この4つの連続した通過入球口をジャックポットとい
う。したがって、本実施形態においては、3組のジャッ
クポットが設定されている。また、5個以上連なって点
灯したときには、1個点灯する毎に1点加算される。な
お、入賞図柄表示器71a〜71pは、電源投入時又は
リセット出力が導出されてから前記スタートスイッチ9
が押圧されるまでの間デモンストレーションとして点灯
移動するようになっている。
【0034】本実施形態においては、上記した3組のジ
ャックポットのうち、左側のジャックポット2〜5の通
過入球口70b〜70eにおいて、2番と4番の通過入
球口70b,70dの上部に三角釘が植立されており、
中央のジャックポット7〜10の通過入球口70g〜7
0jにおいて、全体が入賞球装置43の下方に位置する
ことに加えて7番と10番の通過入球口70g,70j
の上部に山型釘が植立されており、右側のジャックポッ
ト12〜15の通過入球口70l〜70oにおいて、1
3番と15番の通過入球口70m,70oの上部に三角
釘が植立されている。このため、それぞれの障害釘の調
節具合にもよるが、ジャックポットの組合せを成立させ
ることばかりでなく、連続して4つ点灯させることも難
しく、全体として通常の遊技状態においては、得点の成
立する可能性が低い。
【0035】しかし、大当り遊技状態となって、可変入
賞球装置60bが開放し、それに打球が入賞すると、上
記した右ジャックポットのうち入賞し難い13番と15
番の通過入球口70m,70oを含む11、12、1
3、15番の通過入球口70k,70l,70m,70
oに打球が入賞したものと見做され、後は、比較的入賞
し易い14番の通過入球口70nに入賞させれば、右ジ
ャックポットが成立すると共に11番も点灯しているの
で3点+1点が獲得できる。更に、16番の通過入球口
70pにも打球が入賞し易いので、これに入賞すれば、
更に1点が加算される。そして、この場合、5点となる
が、可変入賞球装置60bを打球が通過しているので、
それが2倍されて最高の10点となる。したがって、大
当り遊技状態となると上記した高い得点を得るゲームを
連続して最高14ゲーム行うことができるので、多量の
賞球を獲得することができる。
【0036】ところで、通過入球口70a〜70pは、
図14及び図15に示すような構造を有している。図1
4及び図15は、1つの通過入球口70aについての断
面図を示すが、他の通過入球口70b〜70pも同じ構
造であるので、その説明を省略する。しかして、通過入
球口70aの後端には、落下部72aが形成され、その
落下部72aの下方に支軸74によって揺動自在に軸支
された作動部材73aが臨んでいる。作動部材73a
は、円盤状に形成されており、その下部にウエイト75
aが埋設され、その上部後方に落下部72aから落下す
る打球を受け止める載置部76aが形成されている。更
に、作動部材73aには、ウエイト75aと載置部76
aとの間に遮光板77aが突設されている。また、作動
部材73aの下方には、通常時ONとなっている投受光
方式の通過口スイッチ78aが配置されている。
【0037】したがって、打球が通過入球口70aに入
って落下部72aから下方に落ち載置部76aに乗る
と、図15に示すように作動部材73aがウエイト75
aの付勢力に抗して回動する。そして、作動部材73a
が回動したときに遮光板77aが通過口スイッチ78a
をONからOFFに変化させ、通過玉があったことを検
出する。これにより、対応する入賞図柄表示器71a〜
71pが点灯する。なお、通過口スイッチ78aが投受
光方式であるため、入賞図柄表示器71aからの光を検
出して誤動作を起こす可能性があるため、入賞図柄表示
器71aは、筒状のカバーによって覆われている。ま
た、前記支軸74は、すべての作動部材73a〜73p
に共通して設けられている。また、通過入球口70aに
連続して打球が入賞した場合には、図15に示すよう
に、後続の打球が作動部材73aの載置部76aの上部
と後面壁の段差部とで止められて待機するようになって
いる。このため、通過玉が正確に計数されることにな
る。
【0038】上記した入賞図柄表示器71a〜71pが
設けられる入賞口装飾カバー69の下部中央には、得点
表示装置79と2倍表示器80とが設けられる。1つの
ディジタル表示器で構成される得点表示装置79は、1
ゲームにおいて獲得した得点が表示されるものである
が、本実施形態においては、得点の上限が「10」点に
制限されるため、得点表示装置79で最高点を表示する
場合には、「F」を表示するようにしても良い。また、
得点表示装置79には、ゲーム開始時に前のゲームで成
立した得点を点滅表示し、賞球の払出が行われる毎にそ
の得点表示を減算表示し、「0」になったときに、当該
ゲームにおいて得点が発生していれば、その得点を点灯
表示して、それぞれのゲームで獲得した得点を表示態様
によって区別するようにしてもよい。この場合、2色発
光のディジタル表示器を1つ使用して区別しても良い。
また、ゲームの進行中に発生する得点を表示する表示器
と、払出す得点を表示する表示器とを別々に設けてもよ
い。また、2倍表示器80は、前記入賞玉検出器62b
がONしたときに点灯するものである。更に、本実施形
態においては、得点表示装置79がエラー表示を兼用す
るようになっている。この場合には、「E」の文字とエ
ラーの種類によって定められた数字とが交互に点滅表示
されることにより表される。
【0039】また、入賞口装飾カバー69には、図8に
示すように、通過入球口70a〜70pの左右に飾りL
ED81(以下、飾りLED−Eという場合がある)が
設けられ、得点表示装置79と2倍表示器80の左右に
飾りランプ82とが設けられ、遊技状態に応じていろい
ろな態様で表示駆動されるものである。その詳細につい
ては、後に詳述する。更に、通過入球口70a〜70p
の裏面には、図9に示すように、下部集合カバー板88
が取り付けられ、各通過入球口70a〜70pを通過し
た玉を一か所に集めて機構板12に形成されるアウト玉
通路(図示しない)に導いている。
【0040】装飾ランプ類 次に、遊技盤30に設けられる装飾ランプ類の構成につ
いて図8を参照して説明する。図において、前記可変表
示装置33の左右側方の遊技領域32に風車ランプ66
a,66bが設けられ、遊技領域32の中央両端には、
サイドランプ67a,67bが設けられ、前記誘導レー
ル31の上部から右側側方の外側にレール飾りランプ6
8が設けられている。これらは、主として可変表示装置
33の変動中や大当り遊技状態中に所定の態様で表示制
御される。なお、本実施形態においては、サイドランプ
66a,66bに前記3組のジャックポットのうちの比
較的良く成立する可能性がある左右のジャックポットに
対応する入賞図柄表示器が一体的に設けられている。し
たがって、遊技者は、遊技領域32の下部にある入賞図
柄表示器71a〜71pを見なくても、正面を見ながら
でもサイドランプ66a,66b部分が自然に目に入
り、これによって可変表示装置33や入賞球装置43を
見ながらでも、得点が成立しているか否かを判断するこ
とができる。
【0041】また、遊技領域32の外側であって遊技盤
30の左側上部には、前記賞球払出確認スイッチ18が
ONしたときに点灯する賞球払出ランプ83と、前記賞
球玉切れスイッチ15がONしたときに点灯する賞球切
れランプ84が設けられており、それぞれの状態が遊技
者に報知される。なお、装飾ランプ類に属さないが、発
射された打球が遊技領域32に到達しなくて誘導レール
31を戻ったときには、該戻り玉は、後述する発射レー
ル137の先端と誘導レール31の後端との間に形成さ
れるファール口(図示しない)から前記余剰玉受皿11
に返却されるが、その返却される際に、戻り球検出セン
サ85によって検出されるようになっている。この場
合、戻り球検出センサ85によって検出された玉数は、
発射された一定個数に含まれないように演算制御され
る。
【0042】打球発射装置 次に、上記のように構成される遊技盤30に向かって打
球を弾発する打球発射装置100について図1乃至図5
を参照して説明する。図1及び図2は、打球発射装置1
00と打球供給装置130との関係を示す正面図であ
り、図3は、打球発射装置100に含まれる打球モータ
112の側面図であり、図4は、打球モータ112の背
面に設けられる触手回路基板116の正面図であり、図
5は、触手回路基板116内に形成される制御回路の回
路図である。
【0043】打球発射装置100は、発射レール137
の発射位置138にある打球を弾発するための駆動装置
で、前記操作ハンドル10の操作によって動作するもの
である。図1において、打球発射装置100は、方形状
の取付基板101に集約して設けられ、その先端に槌先
部103を有する打球杆102が支軸104の一端(取
付基板101の後面側)に回動自在に軸支されている。
そして、槌先部103が発射位置138に臨むようにな
っており、発射位置138に待機する打球を打ち出す。
また、支軸104には、図示しないが打球杆102に弾
発力を付与する巻バネが周設されている。また、打球杆
102の下端には、遮光板105が形成され、打球杆1
02が傾動した位置で遮光板105がハンマ位置検出器
106をONからOFFにし、打球杆102が戻るとき
にOFFからONにする。
【0044】即ち、ハンマ位置検出器106は、通常時
ON状態となっており、打球杆102が傾動して遮光板
105が介入することによりOFF状態となる。しかし
て、打球杆102が戻るときにOFFからONに変化
し、その変化したことにより打球杆102の位置を検出
するようになっている。なお、ハンマ位置検出器106
は、外部からの光によって作動しないようにカバー10
7によって覆われている。
【0045】また、打球杆102の支軸104の上辺部
には、上下摺動部材109に当接する当接部108が形
成されている。上下摺動部材109は、取付基板101
に上下方向にスライド可能に取り付けられ、打球杆10
2が発射位置138に臨む位置にあるときには、下降し
た位置にあり、打球杆102が傾動するにつれて上昇す
る。また、上下摺動部材109の上端部には、打球供給
装置130の後述する玉送り部材134に当接する当接
片部材110が延設されている。このため、上下摺動部
材109を介して打球杆102の往復回動に連動して玉
送り部材134が揺動することになる。
【0046】前記打球杆102に往復回動動作を付与す
る打球モータ112が取付基板101に設けられてい
る。そして、打球モータ112には、図3に示すよう
に、そのモータ軸114の先端に回転カム115が固着
している。しかして、この回転カム115が取付基板1
01の前面側で支軸104に止着された係合レバー(図
示しない)と間欠的に係合して打球杆102に往復運動
を付与している。この際、取付基板101の後面側に上
下交差状に固着される当接ゴム111a,111bによ
って打球杆102の回動範囲が規制されている。また、
打球モータ112の後面には、触手回路基板116が配
置され、前記操作ハンドル10に設けられるタッチスイ
ッチ(図示しない)に遊技者が触れることにより打球モ
ータ112の回路が閉路されるようになっている。
【0047】ここで、触手回路基板116について図4
及び図5を参照して簡単に説明する。図4は、触手回路
基板116の背面図であり、図5は、触手回路基板11
6に形成される回路図である。図4に示すように、触手
回路基板116は、複数のコンデンサC1,C3,C
4,C5,C6,C8、可変抵抗VR1、ダイオードス
タックBD1、リレーRY1、バリスタV1、コネクタ
端子CN1〜CN4等の電子素子が実装されたプリント
配線基板によって構成されている。このうち、コンデン
サC8は、フィルムコンデンサで構成され、その機能
は、打球モータ112を安定的に回転せしめる位相用と
して使用されている。この位相用のコンデンサは、従
来、機構板12の裏面に円筒状にして設けられていた
が、本実施形態においては、肉厚の薄い直方体状にして
プリント配線基板に実装したので、位相用コンデンサへ
の配線作業が省略できると共に、触手回路基板116を
全体としてコンパクトにすることができる。また、コネ
クタ端子CN1〜CN4のうち、CN1は、打球モータ
112からの配線が接続されるモータ端子117であ
り、CN2は、交流電源が接続される電源端子118で
あり、CN3は、稼働ランプ26からの配線が接続され
るランプ端子119であり、CN4は、操作ハンドル1
0に設けられるメインスイッチやタッチ板や単発スイッ
チからの配線が接続されるハンドル端子120である。
【0048】上記した触手回路基板116は、図5に示
すように、上段の電源部において、交流入力AC24V
をダイオードスタックBD1により全波整流し、コンデ
ンサC6によって平滑化することでリレーRY1の駆動
用電圧を得る。さらにタッチセンサ用としてチップ抵抗
R1〜R3、ツェナーダイオードZD1、電解コンデン
サC4,C5等により交流入力の影響を受けない安定し
た直流電圧を得る。なお、バリスタV1は、交流入力か
らの雷サージ等の異常サージエネルギーを吸収し、回路
を保護するためのものである。一方、下段のタッチセン
サー部において、入力部分に手を触れることにより、N
ORゲートIC1によって構成されるRSフリップフロ
ップからの信号を得てトランジスタQ1をONさせてリ
レーRY1を作動させる。これによって打球モータ11
2と稼働ランプ26とが駆動される。
【0049】打球供給装置 次に、図1及び図2を参照して、打球供給装置130の
構造について説明する。打球供給装置130は、前記前
面扉板6の裏面に固定される枠状の取付板131と前面
扉板6の裏面に直接取り付けられる支持部材132とか
ら構成される。支持部材132は、前記前面扉板6の前
面に固定される打球供給皿7と一体的に形成される取付
ボスに直接止着されることにより取り付けられる。ま
た、支持部材132の前面は、開放されており、その開
放面が打球供給皿7の出口である玉出口に対応するよう
になっている。更に、支持部材132の上面には、開口
133が形成され、該開口133に後述する送り玉感知
部材139の後部凸部が侵入するようになっている。
【0050】更に、支持部材132の下部には、玉送り
部材134が回動自在に軸支されている。玉送り部材1
34の下面は、前記上下摺動部材109の当接片部材1
10と当接し、その上部には、打球供給皿7から供給さ
れた打球を停止移動させる玉送り傾斜面が形成されてい
る。また、玉送り部材134には、支持部材132に開
設された玉出口136の直前で前記玉送り部材134で
押し上げられて流下してきた玉を停止させる停止片13
5が一体的に形成されている。この停止片135は、玉
送り部材134が回動しない下降した位置にあるときに
は、玉出口136を開放するが、上昇したときには、玉
出口136を閉塞するようになっている。なお、玉出口
136は、前記発射レール137の発射位置138のや
や上流側に臨み、打球がこの玉出口136から落下する
ことにより発射位置138に供給される。
【0051】一方、取付板131には、投受光方式の玉
計数センサ142が取り付けられている。この玉計数セ
ンサ142は、その後端部を支持されて揺動する送り玉
感知部材139の動作を検出するものである。送り玉感
知部材139は、その中程に前記開口133に侵入し得
る凸部が形成され、該凸部の上面には、付勢バネ143
が設けられている。また、送り玉感知部材139の先端
側には、アーム片140が形成され、そのアーム片14
0の先端に前記玉計数センサ142を作動させる遮光板
141が形成されている。しかして、送り玉感知部材1
39は、常には遮光板141が玉計数センサ142をO
FFとするように下降した位置となっており、打球が玉
送り部材134で供給されるときに上方へ揺動して遮光
板141が玉計数センサ142から退避してONとさせ
るようになっている。また、取付板131の最上部に
は、玉計数センサ142からの配線を中継する端子14
4が設けられている。
【0052】弾球遊技機の動作 以上、説明した遊技盤30、打球発射装置100、及び
打球供給装置130を含む弾球遊技機1は、制御回路基
板20に形成される制御回路によって制御される。その
制御回路は、図16のブロック図に示すようになってい
る。即ち、制御回路は、制御中枢としてのマイクロコン
ピュータ90を含む。マイクロコンピュータ90は、制
御動作を所定の手順で実行することができるMPU91
と、MPU91の動作プログラムデータを格納するRO
M92と、必要なデータの書き込み及び読出しができる
RAM93とを含む。RAM93内には、前記通過口ス
イッチ78a〜78pに打球が通過したか否かを判定す
る通過判定部94と、前記送り玉計数センサ142から
の信号によりカウントアップし、前記戻り球検出センサ
85からの信号によりカウントダウンする発射カウンタ
95と、大当り遊技状態となったときに連続して行える
ゲーム数を計数するゲームカウンタ96と、前記通過口
スイッチ78a〜78pからの信号をカウントアップす
る入球カウンタ97と、を含んでいる。更に、マイクロ
コンピュータ90は、入力信号を受けてMPU91に入
力データを与え、MPU91からの出力データを受けて
外部に出力する入出力回路(I/O)98を含んでい
る。
【0053】入出力回路(I/O)98には、弾球遊技
機1に含まれる各種の検出スイッチ、具体的には、ハン
マ位置検出センサ106、玉(球)計数センサ142、
戻り球検出センサ85、賞球切れスイッチ15、払出確
認スイッチ18、オーバーフロースイッチ19、スター
トスイッチ9、リセットスイッチ24、通過口スイッチ
78a〜78p、入賞玉検出器46、62a,62b、
特定入賞玉検出器57、及び通過玉検出器64a,64
bからの信号が入力される。
【0054】一方、MPU91からは、入出力回路98
を介して大当りに関する入賞情報を入賞情報端子22に
出力し、また、弾球遊技機1に含まれる表示器やソレノ
イド等、具体的には、スピーカ8、賞球払出ランプ8
3、賞球切れランプ84、賞球払出ソレノイド17、遊
技効果ランプ25、可変入賞球装置ソレノイド61a,
61b、得点表示装置79、可変表示装置(可変表示
器)39a,39b、2倍表示器80、レール飾りラン
プ68、サイドランプ67a,67b、風車ランプ66
a,66b、飾りランプ82、飾りLED40等(4
1、58、59、81を含む)、停止位置検出器53、
入賞図柄表示装置(入賞図柄表示器)71a〜71p、
打球モータ112、及びモータ54にそれぞれ駆動信号
が出力される。
【0055】なお、上述した制御回路は、1つの制御回
路内に遊技を制御する回路と打球の発射機構を制御する
回路が含まれるようにしたが、これを別々の制御回路基
板で構成しても良い。この場合、これらの制御回路基板
を1つの基板ボックス内に納めてもよいし、あるいは別
々の基板ボックスに納めてもよい。
【0056】遊技装置の動作 次に、上記した制御回路によって制御される具体的な動
作の一例について図17〜図31(ただし、図23を除
く)を参照して説明する。まず、図17を参照して左可
変入賞球装置60aの動作について説明する。図17に
おいて、打球が左通過口63a(左ゲートと表示)を通
過して通過玉検出器64aをONさせると、通過信号P
1が導出される。すると、左可変入賞球装置60a(左
役物作動口と表示)のソレノイド61aが微少時間(例
えば、0.200秒)のONを微少時間(例えば、0.
200秒)間隔を空けて2回行う。したがって、左可変
入賞球装置60aが短い時間の開放を2回行うこととな
る。そして、この開放中に打球が左可変入賞球装置60
aに入賞すると、前記したように、7番目と8番目の通
過入球口70g,70hに打球が入賞したものと見做さ
れる。
【0057】次に、右可変入賞球装置60bの動作につ
いて説明するが、右可変入賞球装置60bが動作するた
めには、大当り遊技状態とならなければならないので、
先に大当り遊技状態を生起せしめるための可変表示器3
9a,39bの動作及び入賞球装置43の動作について
図18乃至図21を参照して説明し、その後、右可変入
賞球装置60bの動作について図22を参照して説明す
る。
【0058】まず、可変表示器39a,39bの動作に
ついて図18及び図21に示すタイムチャート及び説明
図を参照して説明する。図18は、入球口45に打球が
入って入賞玉検出器46をONしたときの可変表示器3
9a,39b(以下、図柄39a,39bという)の可
変表示制御を示すタイムチャートである。図21は、打
球が入賞玉検出器46をONさせたときに決定される当
り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【0059】図18において、入賞玉検出器46(特定
入球口スイッチと表示)をONさせ、作動信号Q1が導
出されると、まず、図21の説明図に示す4つのランダ
ム数から当りと、図柄39a,39bに表示される図柄
とが決定される。即ち、ランダム数1から1つの値が抽
出される。ランダム数1は、当り図柄(7・7)か否か
を決定するための第1段階のランダム数であり、電源投
入後「0〜81」の82通りの数値が刻々と変動してい
る。そして、ランダム数1から抽出された数値が例え
ば、「1」であるときには、更に、ランダム数2から1
つの値が抽出される。ランダム数2は、当り図柄(7・
7)か否かを決定するための第2段階のランダム数であ
り、電源投入後「0〜2」の3通りの数値が刻々と変動
している。そして、ランダム数2から抽出された数値が
例えば、「1」であるときには、当りであると判定さ
れ、そのとき2つの図柄39a,39bに表示される図
柄を当り図柄である「7・7」と決定する。
【0060】一方、1回目のランダム数1から抽出され
た数値が「1」以外のとき、又は2回目のランダム数1
から抽出された数値が「1」以外のときには、外れであ
ると判定され、そのとき2つの図柄39a,39bに表
示される図柄を決定するために、作動信号Q1導出時に
ランダム数L,Rで抽出された値をそのまま図柄39
a,39bに表示される図柄とする。なお、ランダム数
L,Rは、電源投入後「0〜14」の15通りの数値が
刻々と変動しているものであり、それぞれの値が前記し
た15種類の図柄(0〜9までの10個の数値と、AJ
FPUの5個の英文字)に対応している。なお、このよ
うに決定された数値が当り図柄と一致した時には、右図
柄39bに表示される数値を左図柄39aに表示される
図柄の値に「1」を加算して、当り図柄からはずして表
示する。
【0061】上記したように、作動信号Q1が導出され
ると同時に、図柄39a,39bに表示される図柄が当
りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄
も決定される。しかして、作動信号Q1導出後ただちに
図柄39a,39bの変動が同時に開始された場合にお
いて、図18に示すように、左図柄39aの変動表示に
おいては、図柄の変動速度が0.024秒に設定されて
いる(この変動速度を変動速度Aという)。そして、こ
の変動速度Aで一定時間(0.648秒)経過したとき
に、その変動表示を停止する。
【0062】一方、右図柄39bの変動表示において
は、最初に停止する左図柄39aに表示される停止図柄
が当り図柄でないとき(リーチ状態でないとき)と、当
り図柄であるとき(リーチ状態のとき)とでは、異なる
態様で変動表示される。そこで、まずリーチ状態でない
ときの変動表示について説明すると、右図柄39bは、
左図柄39aの変動が停止した後、更に、20図柄分に
対応する時間(0.480秒)だけ余計に変動表示し、
その後、作動信号Q1導出時に決定されている停止図柄
と一致したところ(0.000秒〜0.336秒の間で
一致)で変動表示を停止する。なお、リーチ状態でない
ときの右図柄39bの変動速度は、停止するまで前記変
動速度Aが設定されている。
【0063】次に、リーチ状態のときの変動表示につい
て説明すると、最初に停止する左図柄39aの変動が停
止するまでの間、変動速度Aが設定されて変動表示して
おり、その時間が経過した後、変動速度が変動速度の遅
い速度(以下、この速度を変動速度Bという)である
0.200秒に設定されて6図柄分を変動表示(したが
って、1.200秒が経過する)する。そして、この6
図柄分の変動表示が終了するまでが基本時間とされ、そ
の基本時間が経過した後、停止図柄と一致するまで変動
表示する。この場合、14のうちの1つの停止図柄と一
致するまでであるので、その停止時間は、0.000秒
〜2.800秒までの間の0.200秒毎に区切られる
時間のいずれかが選択される。
【0064】上記のようにして図柄表示装置の図柄39
a,39bが変動表示を停止した以降の遊技が図19及
び図20に示される。図19は、停止図柄が当りとなっ
た場合の入賞球装置43の動作を示すタイムチャートで
あり、図20は、停止図柄が外れとなった場合の入賞球
装置43の動作を示すタイムチャートである。そこで、
先に図20を参照して、外れの場合について説明する
と、右図柄39bの変動表示が停止した後、比較的短い
一定時間(0.800秒)が経過したときに、入賞球装
置43のモータ54がONして回転体47を反時計方向
に回転開始せしめる。これによって回転体47の受入凹
部48に受け入れられた玉は、通常領域56に誘導され
て前記したように、通過入球口70kに通過したと見做
される。なお、モータ54のON時間は、回転体47が
1回転する時間であり、その時間は、1.500秒であ
る。
【0065】次に図19を参照して、当りの場合につい
て説明すると、右図柄39bの変動表示が停止した後、
相対的に長い一定時間(6.000秒)が経過したとき
に、入賞球装置43のモータ54がONして回転体47
を時計方向に回転開始せしめる。これによって回転体4
7の受入凹部48に受け入れられた玉は、特定領域55
に誘導されて特定入賞玉検出器57をONさせ、大当り
遊技状態を生起せしめると共に、前記したように、通過
入球口70kに通過したと見做される。また、モータ5
4のON時間は、回転体47が1回転する時間であり、
その時間は、1.500秒である。なお、当りの場合に
回転体47の回転開始を遅くした理由は、入賞球装置4
3の入球口45に打球が連続して入った場合であって先
の玉で当りが表示され、更に、後続の玉によっても当り
が表示される場合がある。このような場合に、先の玉に
よる当りが生じたときにただちに回転体47を回転せし
めて玉を特定領域55に導いて大当り遊技状態として
も、次の玉による当りによって再度回転体47がただち
に回転して特定領域55に導かれると、1ゲームが経過
する前に大当り遊技状態が解消してしまい、遊技者に不
満を与えることになる。このため、本実施形態において
は、一旦大当り遊技状態が発生したときには、少なくと
も1ゲーム分だけは、大当り遊技状態でのゲーム内容で
遊技できるように、当りの場合に回転体47の回転開始
を遅くしたものである。
【0066】上記した大当り遊技状態においては、右可
変入賞球装置60bが動作可能であり、その動作につい
て図22を参照して説明する。図22において、打球が
右通過口63b(右ゲートと表示)を通過して通過玉検
出器64bをONさせると、始動信号S1が導出され
る。そして、始動信号S1導出後、一定時間(3.00
0秒)が経過した時点で、右可変入賞球装置60b(右
役物作動口と表示)のソレノイド61bがONする。そ
のON時間は、右可変入賞球装置60bに1個の打球が
入球するまで、あるいは、開放中の右可変入賞球装置6
0bに入球しないゲームが3回連続してし終了するまで
である。そして、この開放中に打球が右可変入賞球装置
60bに入賞すると、前記したように、11〜13番目
と15番目の通過入球口70k,70l,70m,70
oに打球が入賞したものと見做され、最高得点を獲得す
るチャンスが与えられる。
【0067】打球の発射動作 以上、制御回路によって制御される動作のうち、遊技盤
30に設けられる遊技装置の動作について説明してきた
が、次に、打球の発射動作について図24乃至図28を
参照して説明する。図24は、電源投入後の最初のゲー
ムにおける打球の発射動作を示すタイムチャートであ
り、図25は、それ以降の通常のゲームにおける打球の
発射動作を示すタイムチャートであり、図26は、1ゲ
ーム分の打球を発射した後、そのすべての打球が次のゲ
ームとのインターバル時間中に入球した場合の打球の発
射動作を示すタイムチャートであり、図27は、1ゲー
ム分の打球を発射した後、そのすべての打球が次のゲー
ムとのインターバル時間を超えて入球した場合の打球の
発射動作を示すタイムチャートであり、図28は、1ゲ
ーム分の打球を発射した後、すべての打球が入球しなか
った場合の打球の発射動作を示すタイムチャートであ
る。
【0068】まず、図24において、遊技者が操作ハン
ドル10を操作して打球モータ112(ハンドルモータ
と表示)をONさせると、打球杆102が往復回動を開
始する。打球杆102の往復回動に従動して上下摺動部
材109が上下動し、打球供給装置130の玉送り部材
134を上下に揺動する。しかして、玉送り部材134
が上に向かって回動したときには、打球を介して送り玉
感知部材139が時計方向に揺動して玉計数センサ14
2をOFFからONに変化させ、その後、玉送り部材1
34上の玉が玉出口136側に流出すると、ONからO
FFに変化して発射すべき打球を計数する。また、玉計
数センサ142が打球を計数するとほぼ同時に打球杆1
02の遮光板105がハンマ位置検出器106(ハンマ
位置センサと表示)をONからOFFに変化させ且つそ
の後OFFからONに変化させる。したがって、ハンド
ルモータ112がONしている間は、玉計数センサ14
2からの計数信号とハンマ位置検出センサ106からの
信号とがt1時間(例えば、0.5秒)間隔でほぼ同時
に出力していることになる。
【0069】ところで、玉計数センサ142で検出され
た打球は、そのまま発射位置138に供給されるのでは
なく、一旦停止片135で停止され、発射位置138に
ある前の打球が打球杆102によって発射された後に、
発射位置138に供給される。このため、電源投入後の
最初のゲームにおいては、打球杆102の最初の揺動動
作で送られた打球は、発射位置138に送られず、停止
片135によって玉出口136部分で停止しており、打
球杆102によって発射されることはない。したがっ
て、最初のゲームにおいては、玉計数センサ142が1
ゲームに必要な一定個数(16個)よりも1だけ多い計
数信号(17)を出力したときにハンドルモータ112
の回転を停止するように制御される。本実施形態におい
ては、17回目のハンマ位置検出センサ106からの信
号を検出した後の短いt2時間経過後にハンドルモータ
112をONからOFFにしている。これは、ハンマ位
置検出センサ106が信号を検出した直後にハンドルモ
ータ112をただちにONからOFFにすると、打球杆
102の槌先部103が発射位置138内に突出したま
まの状態となるので、t2時間だけ余分にハンドルモー
タ112をONして槌先部103が発射位置138から
退避した位置とする。これによって、次のゲームの開始
時に最初の打球を確実に発射位置138に停止させてお
くことができ、打球の飛びを安定化させることができ
る。なお、ハンドルモータ112が停止した状態でt3
時間(例えば、2秒)が経過すると、次のゲームに移行
するようになっている。したがって、t3時間は、ゲー
ムとゲームの間のインターバル時間となる。
【0070】次に、電源投入後の2回目以降のゲームに
おいては、打球が発射位置138に待機した状態でゲー
ムを開始することができるので、図25に示すように、
玉計数センサ142及びハンマ位置検出センサ106か
らの信号が1ゲームに必要な一定個数に達したときに、
ハンドルモータ112の駆動を停止される。なお、停止
時における制御は、図24に示す場合と同じである。
【0071】上記したように、1ゲームにおける発射制
御が行われるが、実際のゲームにおいては、16個目の
発射動作が終了しても、未だ最後の方に発射された打球
は、遊技領域32を落下中であり、すべてが入賞球装置
43や通過入球口70a〜70p等に入賞する分けでも
なく、したがって、発射動作が終了しても直ちに得点成
立の結果が表示されるものではない。このため、ゲーム
とゲームとの間には、前記したインターバル時間t3が
設定されるが、このインターバル時間内にすべての玉が
入球した場合、インターバル時間を超えてすべての玉が
入球した場合について、図26と図27を参照して説明
する。
【0072】まず、図26を参照して、インターバル時
間内にすべての打球が入球した場合について説明する。
1ゲームにおけるすべての打球が発射されて発射カウン
タ95によって計数される時間t4は、ハンドルモータ
112の回転が一定であるため、ほぼ一定時間(0.5
×16=8秒)となり、その時点でハンドルモータ11
2の駆動が停止される。ハンドルモータ112の駆動停
止時からインターバル時間t3に入ることになるが、本
実施形態においては、インターバル時間t3を基本イン
ターバル時間t5(例えば、1.5秒)と結果表示時間
t6(例えば、0.5秒)に分けて制御する。即ち、基
本インターバル時間t5内に発射した打球のすべてが入
球カウンタ97によって計数された場合には、基本イン
ターバル時間t5経過後、結果表示時間t6の間、得点
表示装置79に得点結果を表示する。そして、結果表示
時間t6が経過すると、得点を除くゲーム内容がクリア
されると同時にハンドルモータ112がONして次のゲ
ームに移行する。なお、ハンドルモータ112がONし
てから微少時間t7の間に入球カウンタ97に入力され
た信号は、無効とされる。これは、発射された打球が入
球するまで所定の時間だけかかるが、その時間の経過前
に入球信号がある場合には、前回のゲームにおいて発射
された打球がたまたま時間をかけて遊技領域32を落下
したものと見做して、今回のゲームにおける一定個数の
打球から排除するためである。
【0073】このように、1ゲームにおけるすべての打
球が発射される時間t4とインターバル時間t3(t5
+t6)とを合計した時間が1ゲームにおける基本時間
となり、したがって、このようなゲームが連続した行わ
れた場合でも、1分間における最高のゲーム数は、必然
的に決定される。本実施形態においては、1ゲームにお
ける基本時間が10秒となるので、1分間における最高
ゲーム数は、6ゲームである。
【0074】次に、図27を参照して、インターバル時
間を超えてすべての打球が入球した場合について説明す
る。ハンドルモータ112の駆動停止時からインターバ
ル時間に入って、基本インターバル時間t5を経過して
も未だ16個すべての入球がカウントされない場合に
は、基本インターバル時間t5の経過後、待ち時間t8
が設定される。このt8は、発射された打球が各種の遊
技装置を経ても十分入球し得る時間よりも長く設定され
た時間(例えば、最高4秒)に設定され、その待ち時間
t8内に16個すべての入球がカウントされた場合に
は、その16個目のカウント入力から結果表示時間t6
経過後に次のゲームが開始される。
【0075】また、上記した待ち時間t8が経過しても
未だ16個すべての入球がカウントされない場合につい
て、図28を参照して説明する。しかして、待ち時間t
8が経過しても16個すべての入球がカウントされない
ときには、その待ち時間t8が経過したときから結果表
示時間t6経過後に次のゲームが開始される。即ち、一
定時間が経過しても16個すべてがしない場合には、そ
の状態でゲームを終了し次回のゲームに移行するように
制御される。このように制御されることにより、1ゲー
ムにおける遊技にかかる最高時間が設定されるので、1
分間における最低ゲーム数も必然的に決定される。本実
施形態においては、1ゲームにおける最高遊技時間が1
4秒となるので、1分間における最低ゲーム数は、4ゲ
ーム強である。なお、図26から図28に示すいずれの
場合にも、次のゲームが開始される前のt6時間で遊技
結果を表示しているので、遊技者は、いずれのゲーム状
態に対しても得点の成立状態を見極めることができる。
【0076】装飾ランプ類の動作 次に、弾球遊技機1及び遊技盤30に設けられる表示器
やランプ等の動作について図29乃至図31を参照して
説明する。まず、弾球遊技機1に故障が生じたときにエ
ラーメッセージを報知する得点表示装置79の作用につ
いて図29を参照して説明する。図29は、エラーメッ
セージの一覧表図である。
【0077】図において、賞球払出確認スイッチ18が
何らかの原因で1秒以上ONした時には、得点表示装置
79に「E0」が表示される。この場合には、賞球払出
装置16(以下、賞球カセットという)に遊技球がない
ときには、遊技球を送り込み、賞球カセット16に遊技
球がある時には、球詰まり等の原因を取り除く。以下、
得点表示装置79にE1〜E6が表示されたときには、
図29に示す状態のときに表示され、それに対応する解
除方法を取ることにより、エラー状態を解除することが
できる。なお、E6を除くエラー状態においては、解除
後、リセットスイッチ24を押圧操作する必要がある。
また、E6の状態は、主として遊技者がガラス扉枠5を
開放して手で入賞球装置43や通過入球口70a〜70
p等に打球を不正に投入した場合に表示されるエラーメ
ッセージであり、この場合には、後述するように警報で
報知すると共に、一定時間(5秒)が経過すると自動的
に正常状態に自動復帰する。これは、弾球遊技機1の機
械的又は電気的な故障ではないので、弾球遊技機1に対
して特別の処置を施す必要がなく、遊技場の店員に不正
がある旨を報知できれば良いからである。
【0078】次に、装飾ランプや表示器等の動作につい
て図30及び図31を参照して説明する。図30及び図
31は、各遊技状態に応じた装飾ランプや表示器等の動
作を示す一覧表示図であり、図中、二重丸は、変動表示
状態又は点灯移動状態を示し、丸の中にバツがあるの
は、点滅状態を示し、一重丸は、点灯状態を示す。
【0079】まず、電源投入時においては、入賞球装置
43に設けられる飾りLED−C,Dが1周期1024
msで点灯移動しており、可変表示器39a,39bが
共に0を点灯表示している。また、入賞図柄表示器71
a〜71pも1周期2432msで点灯移動している。
更に、得点表示装置79も0を点灯表示している。ま
た、スピーカ8からは何の効果音も発生されていない。
なお、飾りLED−C,Dの表示制御は、可変表示器3
9a,39bの変動中を除いて上記した態様で表示制御
される。
【0080】次いで、遊技者が操作ハンドル10を操作
して打球を発射しているときには、飾りLED−C,D
が1周期1024msで点灯移動しているだけで、他の
装飾ランプや表示器は、一切表示駆動されないし、効果
音も発生されない。ただし、発射した打球が遊技盤30
に設けられる各種の入賞口や入賞球装置等に入賞又は通
過したときには、以下に示すように表示制御される。
【0081】発射された打球が可変表示装置33の入賞
口35(天入球口と表示)に入賞したときには、飾りL
ED−C,Dが上記した態様で制御され、入賞図柄表示
器71a〜71pのうち、8番目の入賞図柄表示器71
hが点灯表示される。また、入球時に効果音Aが発生さ
れる。同様に発射された打球が入賞口65a,65b
(左下入球口、右下入球口と表示)に入賞したときに
は、飾りLED−C,Dが上記した態様で制御され、入
賞図柄表示器71a〜71pのうち、3番目と14番目
の入賞図柄表示器71cと71nがそれぞれ点灯表示さ
れ、入球時に効果音Aが発生される。
【0082】また、発射された打球が左通過口63a
(左ゲートと表示)を通過したときには、入球口装飾カ
バー69に設けられる飾りLED−Eが200msの間
隔で点滅すると共に、効果音Bを発生する。また、左通
過口63aに関連する左可変入賞球装置60a(左役物
作動口と表示)に発射された打球が入賞したときには、
入賞図柄表示器71a〜71pのうち、7番目と8番目
の入賞図柄表示器71gと71hがそれぞれ点灯表示さ
れ、入球時に効果音Cが発生される。
【0083】また、右通過口63bを打球が通過しても
装飾ランプや表示器が特別に表示制御されるものではな
いが、右通過口63bに関連する右可変入賞球装置60
b(右役物作動口と表示)に発射された打球が入賞した
ときには、4個のLEDからなる得点増加表示器79が
1周期480msで点灯移動すると共に、入賞図柄表示
器71a〜71pのうち、11〜13番目と15番目の
入賞図柄表示器71k,71l,71mと71oがそれ
ぞれ点灯表示され、入球時に効果音Aが発生される。
【0084】更に、通過入球口70a〜70pに発射さ
れた打球が入賞すると、入賞図柄表示器71a〜71p
のうち、入賞した通過入球口70a〜70pに対応する
入賞図柄表示器71a〜71pが点灯表示され、入球時
に効果音Aが発生される。
【0085】次に、可変表示器39a,39bの変動表
示時における表示制御について説明すると、まず、打球
が入賞球装置43の入球口45(特定入球口と表示)に
入ったときには、サイドランプ67a,67bと風車ラ
ンプ66a,66bとが384ms間隔で点滅し、可変
表示装置33に設けられる飾りLED−A,Bが1周期
192msで点灯移動すると共に、飾りLED−C,D
がより速い1周期128msで点灯移動する。また、可
変表示器39a,39bも1周期360msで変動表示
を開始する。更に、入賞図柄表示器71a〜71pのう
ち、8番目の入賞図柄表示器71hが点灯表示され、ま
た、入球時に効果音Dが発生される。
【0086】また、可変表示器39a,39bの変動表
示における状態がリーチ状態となったときには、サイド
ランプ67a,67bと風車ランプ66a,66bに加
えてレール飾りランプ68がより速い64ms間隔で点
滅し、飾りLED−Bがさらに速い32ms間隔で点滅
し、飾りLED−Aが前記変動中よりもさらに速い1周
期64msで点灯移動する。また、左可変表示器39a
は、7を点灯表示するが、右可変表示器39bは、1周
期3600msで変動表示している。また、効果音Eが
発生される。
【0087】可変表示器39a,39bの停止時には、
停止時の図柄が外れの場合、飾りLED−A,Bが点灯
し、可変表示器39a,39bにランダム数から抽出さ
れた値に対応する停止図柄が点灯表示され、効果音Fが
発生される。
【0088】一方、可変表示器39a,39bの停止時
の図柄が当りの場合には、サイドランプ67a,67b
と風車ランプ66a,66bとレール飾りランプ68に
加えて遊技効果ランプ25が296ms間隔で点滅し、
飾りLED−B,Aも296ms間隔で点滅する。ま
た、可変表示器39a,39bには、当り図柄である
「7・7」が表示され、効果音Gも発生される。
【0089】次に、特定入賞玉検出器57がONして大
当り遊技状態(誘導増加装置の作動中と表示)となった
ときには、サイドランプ67a,67bと風車ランプ6
6a,66bとレール飾りランプ68と遊技効果ランプ
25とが互いに移送をずらしてON192ms・OFF
384msの間隔で点滅し、飾りLED−B,Aが57
6msで点灯移動する。また、可変表示器39a,39
bは、大当り遊技状態における残りのゲーム数を512
msの間隔で点滅表示し、また、効果音Hを発生する。
【0090】また、遊技の結果、得点が成立したときに
は、入賞図柄表示器71a〜71pを64msの間隔で
点滅し、得点表示装置79に獲得した得点に対応する数
値を点灯表示する。また、効果音Iが発生される。
【0091】また、賞球払出時には、賞球払出ランプ8
3を点灯させるだけでなく、入賞口装飾カバー69に設
けられる飾りランプ82と飾りLED−Eを96msの
間隔で点滅させる。また、賞球切れ時には、賞球切れラ
ンプ84だけを512msの間隔で点滅する。なお、い
ずれの場合にも、効果音は、発生されない。
【0092】更に、エラーが発生した場合には、サイド
ランプ67a,67bと風車ランプ66a,66bを点
灯させると同時に、得点表示装置79に「E」とエラー
に対応する数値を交互に点滅させる。また、効果音(警
報音)Jが発生される。
【0093】以上、実施形態にかかる弾球遊技機1の構
成及び作用について説明してきたが、本実施形態によれ
ば、打球を弾発するという弾球遊技機1における最も基
本であり且つ信頼性のある駆動部たる打球発射装置10
0の打球モータ112によって往復回動される打球杆1
02に打球供給部材130の玉送り部材134を連動さ
せているため、打球が発射できる限りは、打球を供給す
ることができ、1ゲームに必要な一定個数の打球を確実
に発射位置138に供給することができる。
【0094】なお、上記した実施形態においては、打球
杆102と玉送り部材134の連動を上下方向に摺動す
る上下摺動部材109を介して行う形式のものを示した
が、他の形式によって連動するものでもあっても良い。
また、一定個数の打球を発射し終えたときに、打球モー
タ112の駆動を停止するものを示したが、例えば、打
球モータ112を常時駆動させておき、玉送り部材13
4の直前に玉の流下を規制するストッパー片を設け、そ
のストッパー片を一定個数の打球が供給される毎に開閉
することにより、1ゲームに必要な打球を供給するよう
にしても良い。また、打球発射装置100に設けられる
電気的駆動源として、モータ以外の、例えば、ロータリ
ソレノイドのようなものでも良い。
【0095】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、モータの回転を停止させる場合
、モータが直ちに停止されるのではなく、打球杆の位
置を検出する位置検出手段からの信号を検出した後所定
時間が経過するまでモータを駆動制御するので、打球杆
の停止位置が常に一定となり、次回の打球が常に同じ状
況で打ち出せるため、打球の飛びを安定させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態にかかる弾球遊技機の打球発射装置と
打球供給装置との関係を示す正面図である。
【図2】同じく打球発射装置と打球供給装置との関係を
示す正面図である。
【図3】打球発射装置に設けられる打球モータの側面図
である。
【図4】打球発射装置を駆動するための触手回路が形成
される触手回路基板の背面図である。
【図5】触手回路の具体的な回路図である。
【図6】実施形態にかかる弾球遊技機の正面図である。
【図7】弾球遊技機の背面図である。
【図8】弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図9】遊技盤の背面図である。
【図10】遊技盤に設けられる可変表示装置の正面図で
ある。
【図11】可変表示装置の断面図である。
【図12】遊技盤に設けられる入賞球装置の正面図であ
る。
【図13】入賞球装置の断面図である。
【図14】遊技盤に設けられる1つの通過入球口の断面
図である。
【図15】同じく1つの通過入球口の断面図である。
【図16】弾球遊技機の全体の動作を制御する制御回路
のブロック図である。
【図17】遊技盤に設けられる一方の可変入賞球装置の
動作を示すタイムチャートである。
【図18】可変表示装置の可変表示器の変動動作を示す
タイムチャートである。
【図19】入賞球装置の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図20】同じく入賞球装置の動作を示すタイムチャー
トである。
【図21】可変表示器に表示される図柄の抽出方法を説
明する説明図である。
【図22】他方の可変入賞球装置の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図23】遊技盤に設けられる複数の通過入球口部分を
示す拡大正面図である。
【図24】電源投入後の最初のゲームにおける打球の発
射動作を示すタイムチャートである。
【図25】2回目以降のゲームにおける打球の発射動作
を示すタイムチャートである。
【図26】1ゲーム分の打球を発射した後、そのすべて
の打球が次のゲームとのインターバル時間中に入球した
場合の打球の発射動作を示すタイムチャートである。
【図27】1ゲーム分の打球を発射した後、そのすべて
の打球が次のゲームとのインターバル時間を超えて入球
した場合の打球の発射動作を示すタイムチャートであ
る。
【図28】1ゲーム分の打球を発射した後、すべての打
球が入球しなかった場合の打球の発射動作を示すタイム
チャートである。
【図29】エラー時に表示されるエラーメッセージを示
す一覧表図である。
【図30】装飾ランプや表示器等の各遊技状態での動作
を示す一覧表図である。
【図31】同じく装飾ランプや表示器等の各遊技状態で
の動作を示す一覧表図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機 20 制御回路基板 90 マイクロコンピュータ(モータ駆動制御手段を含
む) 100 打球発射装置 102 打球杆 106 ハンマ位置検出センサ(位置検出手段) 112 打球モータ 138 発射位置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転により打球杆を往復回動さ
    せて発射位置から打球を弾発する打球発射装置を備えた
    弾球遊技機において、 前記打球杆の位置を検出する位置検出手段と、前記モー
    タを駆動制御するモータ駆動制御手段と、を備え、 前記モータ駆動制御手段は、前記モータの回転を停止さ
    せる場合に、前記位置検出手段からの信号を検出した後
    所定時間経過するまで前記モータを駆動制御して前記打
    球杆の槌先部が前記発射位置から退避した位置となるよ
    うにする ことを特徴とする弾球遊技機。
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