JP2010003951A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010003951A
JP2010003951A JP2008163027A JP2008163027A JP2010003951A JP 2010003951 A JP2010003951 A JP 2010003951A JP 2008163027 A JP2008163027 A JP 2008163027A JP 2008163027 A JP2008163027 A JP 2008163027A JP 2010003951 A JP2010003951 A JP 2010003951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
semiconductor substrate
charge storage
polysilicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008163027A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Yamashita
下 寛 樹 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2008163027A priority Critical patent/JP2010003951A/ja
Publication of JP2010003951A publication Critical patent/JP2010003951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

【課題】電荷蓄積膜の中央部と端部における電子及び正孔の注入効率の違いを低減し、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板101と、半導体基板101上に第1の方向に沿って所定間隔を空けて形成された複数のトンネル絶縁膜102と、複数のトンネル絶縁膜102上に形成された複数の電荷蓄積膜103と、複数のトンネル絶縁膜102の間の半導体基板表面部に形成された溝を埋め込み、上面が半導体基板101の上面より高く形成された素子分離領域104と、電荷蓄積膜103及び素子分離領域104上に第1の方向に沿って帯状に形成され、第1の方向に直交する第2の方向の端部の膜厚が中央部の膜厚より小さいブロック絶縁膜105と、ブロック絶縁膜105上に形成されたポリシリコン膜106及びシリサイド層107を含むゲート電極GEと、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関するものである。
NAND型不揮発性半導体記憶装置では、素子の微細化に伴い、隣接するセル間の干渉効果の増大が問題となっている。この干渉効果は、隣接するメモリセルの対向面積を小さくすることで低減することができる。しかし、順に積層されたトンネル絶縁膜、浮遊ゲート電極、インターポリ絶縁膜、及び制御ゲート電極を有する、いわゆるフローティングゲート型のメモリセルでは、対向面積を低減することが困難であった。
そのため、対向面積を低減できる構造として、順に積層されたトンネル絶縁膜、電荷蓄積膜としてのシリコン窒化膜、ブロック絶縁膜、及びゲート電極を有するMONOS(metal Oxide nitride oxide semiconductor)構造のメモリセルが注目されている(例えば特許文献1参照)。一般に、ブロック絶縁膜にはシリコン酸化膜よりリーク電流を抑制できる高誘電率膜が使用され、トンネル絶縁膜やメモリセル間の層間膜にはシリコン酸化膜が使用される。MONOS構造は、シリコン基板からトンネル絶縁膜を介して電荷蓄積膜に電子や正孔を注入して閾値を制御し、メモリとして機能する。
このようなMONOS構造のメモリセルでは、ゲート電極端部において、いわゆるフリンジ効果の影響により、電界がゲート電極側壁面より外側に発散しやすいという特性がある。
それに伴い、電荷蓄積膜端部への電子及び正孔の注入効率が低下し、閾値の制御が困難になり、メモリの信頼性を低下させるという問題があった。
特開2007−287856号公報
本発明は、電荷蓄積膜の中央部と端部における電子及び正孔の注入効率の違いを低減し、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に第1の方向に沿って所定間隔を空けて形成された複数のトンネル絶縁膜と、前記複数のトンネル絶縁膜上に形成された複数の電荷蓄積膜と、前記複数のトンネル絶縁膜の間の前記半導体基板表面部に形成された溝を埋め込み、上面が前記半導体基板の上面より高く形成された素子分離領域と、前記電荷蓄積膜及び前記素子分離領域上に前記第1の方向に沿って帯状に形成され、前記第1の方向に直交する第2の方向の端部の膜厚が中央部の膜厚より小さいブロック絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜上に形成されたゲート電極と、を備えるものである。
本発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜上に電荷蓄積膜となる第2の絶縁膜を形成し、所定間隔を空けて第1の方向に沿って前記第2の絶縁膜、前記第1の絶縁膜及び前記半導体基板をエッチングして複数の第1の溝を形成し、前記第1の溝内に上面が前記半導体基板上面より高くなるように素子分離絶縁膜を埋め込み、前記第2の絶縁膜及び前記素子分離絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成し、前記第3の絶縁膜上に電極層を形成し、所定間隔を空けて前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って前記電極層及び所定量の前記3の絶縁膜をエッチングして複数の第2の溝を形成し、前記第2の溝の側壁部にポリシリコン膜を形成し、前記第2の溝の下方の前記第3の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜を除去し、前記第2の溝の側壁を酸化し、前記第2の溝を埋め込むように層間絶縁膜を形成するものである。
本発明によれば、電荷蓄積膜の中央部と端部における電子及び正孔の注入効率の違いを低減できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の上面図を示す。図中上下方向に沿って複数のワード線WL1〜WLnが所定間隔を空けて形成されている。ワード線WL1〜WLnの両端には選択線SG1、SG2が形成されている。また、図中左右方向に沿って複数のビット線BLが所定間隔を空けて形成されている。
ビット線BLとワード線WL1〜WLnとが交差する箇所にメモリセルトランジスタGC1〜GCnが形成される。また、ビット線BLと選択線SG1、SG2とが交差する箇所に選択トランジスタSGtr1、SGtr2が形成される。
メモリセルトランジスタGC1〜GCnは直列に接続されており、一端が選択トランジスタSGtr1を介してビット線に接続され、他端が選択トランジスタSGtr2を介してソース線に接続される。
図1におけるA−A線に沿った縦断面を図2(a)、B−B線に沿った縦断面を図2(b)に示す。図2(a)に示すように、シリコン基板101上にはメモリセルトランジスタGCがビット線方向に沿って所定間隔を空けて形成されている。メモリセルトランジスタは順に積層されたトンネル絶縁膜102、電荷蓄積膜103、ブロック絶縁膜105、及びゲート電極GEを備える。
トンネル絶縁膜102は例えばシリコン酸化膜であり、電荷蓄積膜103は例えばシリコン窒化膜である。ブロック絶縁膜105は高誘電率膜であり、例えばアルミニウム、ハフニウム、ランタン等を含む酸化物からなる。ゲート電極GEはポリシリコン膜106及びシリサイド層107を有する。シリサイド層107は例えばニッケルシリサイドやコバルトシリサイドである。
メモリセルトランジスタGC間には層間絶縁膜108が形成されている。層間絶縁膜108は例えばシリコン酸化膜である。
図2(b)に示すように、ワード線方向に沿ってシリコン基板101に所定間隔を空けて複数の埋め込み型の素子分離絶縁膜104が形成される。素子分離絶縁膜104の間のシリコン基板101上にはトンネル絶縁膜102が形成され、トンネル絶縁膜102上には上面の高さが素子分離絶縁膜104の上面より高い電荷蓄積膜103が形成されている。
電荷蓄積膜103及び素子分離絶縁膜104の上にブロック絶縁膜105が形成されている。ブロック絶縁膜105は下層の電荷蓄積膜103及び素子分離絶縁膜104の表面形状に応じた凹凸のある形状になっている。
このブロック絶縁膜105の上にはポリシリコン膜106及びシリサイド層107を含むゲート電極GEが形成されている。ポリシリコン膜106の下面は、下層のブロック絶縁膜105の表面形状に応じた凹凸のある形状になっている。
図2(a)に示すように、ブロック絶縁膜105は端部の膜厚が小さくなっている。ここで端部とはビット線方向の側部をいう。言い換えれば、ゲート電極GEのポリシリコン膜106の下面は、中央部より端部の方がシリコン基板101との距離が短くなっている。
メモリセルトランジスタGCの端部(図2(a)における破線丸印で囲まれた部分)の拡大図を図3に示す。図中の破線矢印はゲート電極GEに電圧を印加した際の電気力線であり、電界の向きを示す。また、電気力線の粗密は電界の強さを表す。ゲート電極GEはシリコン基板101から見て端部も中央部もほぼ等電位である。
ゲート電極GEの端部はシリコン基板101までの距離が短いため、電気力線の外側(層間絶縁膜108側)への発散を抑制することができ、トンネル絶縁膜102の中央部と端部とでかかる電界の違いが小さくなる。そのため、電荷蓄積膜103の中央部と端部とで、電子及び正孔の注入効率の違いを低減でき、閾値の制御が容易になり信頼性を高めることができる。
ブロック絶縁膜105の端部の膜厚を薄くする程、端部にかかる電界を強くすることができるが、ブロック絶縁膜105の薄膜化に伴い電荷蓄積膜103のデータ保持特性が低下する。図4に、ブロック絶縁膜の膜厚と、ゲート電極端部下方における電界強度及び電荷蓄積膜のデータ保持特性との関係を示す。ここでは一例としてブロック絶縁膜を比誘電率10、中央部の膜厚が15nmの高誘電率絶縁膜、電荷蓄積膜を比誘電率7、膜厚5nmのシリコン窒化膜、トンネル絶縁膜を比誘電率3.9、膜厚5nmのシリコン酸化膜とした。
グラフの横軸は電荷蓄積膜の端部の膜厚を示す。すなわち、例えば膜厚15nmは端部と中央部の膜厚が同じであり、膜厚12nmは端部が中央部より3nm膜厚が薄いことを示す。中央部の電界強度は約14(MV/cm)であった。
グラフから分かるように、ブロック絶縁膜の端部の膜厚が15nm、つまり中央部と端部の膜厚が同じとき、端部の電界強度は約13(MV/cm)であった。端部の膜厚を薄くしていくに伴い電界強度は増加し、膜厚12nmで中央部と同程度となった。
一方、電荷保持特性はブロック絶縁膜の膜厚が10nm程度まで薄くなると大きく低下する。従って、図4に示す例ではブロック絶縁膜の中央部の膜厚15nmに対して、端部の膜厚を11〜13nm程度にすることが好適であることが分かる。つまり、端部の膜厚を中央部の膜厚の70%以上とすることが好適であり、さらに好適には70〜80%程度である。
このような不揮発性半導体記憶装置の製造方法を図5〜図14を用いて説明する。各図において(a)、(b)は図2と同じ方向での縦断面を示す。
図5に示すように、シリコン基板101上に熱酸化法を用いて例えば膜厚5nmのトンネル絶縁膜となるシリコン酸化膜102を形成する。そしてシリコン酸化膜102上にLPCVD(低圧化学気相成長法)を用いて例えば膜厚5nmの電荷蓄積膜となるシリコン窒化膜103を形成する。
続いて、シリコン窒化膜103上にLPCVD法を用いて順にシリコン酸化膜111、シリコン窒化膜112、シリコン酸化膜113を形成する。シリコン酸化膜111はシリコン窒化膜103とシリコン窒化膜112の分離膜となる。
そして、シリコン酸化膜113上にフォトレジスト114を塗布し、リソグラフィ法を用いて素子分離パターンに加工する。
図6に示すように、フォトレジスト114をマスクとしてシリコン酸化膜113をRIE(反応性イオンエッチング)法により加工する。そしてフォトレジスト114を剥離し、シリコン酸化膜113をマスクとしてシリコン窒化膜112、シリコン酸化膜111、シリコン窒化膜103、シリコン酸化膜102、及びシリコン基板101をRIE加工し、溝T1を形成する。
図7に示すように、溝T1を埋め込むように素子分離絶縁膜となるシリコン酸化膜104を例えばCVD法により形成し、シリコン窒化膜112をストッパとしてCMP(化学的機械研磨)法により平坦化する。
続いて、RIE又はフッ酸等を用いてシリコン酸化膜104を所望の高さになるように除去し、ホット燐酸を用いてシリコン窒化膜112を除去する。そして、フッ酸を用いて再度シリコン酸化膜104を所望の高さになるように除去する。例えばシリコン酸化膜104の上面がシリコン酸化膜102の上面より高く、シリコン窒化膜103の上面より低くなるようにする。この時シリコン酸化膜111も除去され、シリコン窒化膜103の表面が露出される。
図8に示すように、シリコン窒化膜103及びシリコン酸化膜104上に例えば膜厚15nmのブロック絶縁膜となる高誘電率膜105を形成する。そして高誘電率膜105上にゲート電極となるポリシリコン膜106aを形成する。続いてポリシリコン膜106a上にシリコン酸化膜115を形成する。
図9に示すように、シリコン酸化膜115上にフォトレジストを塗布し(図示せず)、リソグラフィ法を用いてワード線パターンに加工する。そしてフォトレジストをマスクとしてシリコン酸化膜115をRIE加工し、フォトレジストを剥離する。
続いて、シリコン酸化膜115をマスクとしてポリシリコン膜106aをRIE加工し、高誘電率膜105の上面が露出する溝T2を形成する。
図10に示すように、シリコン酸化膜115をマスクとしてRIE法を用いて、高誘電率膜105を所望の膜厚となるように加工する。例えば高誘電率膜105を4nm除去し、溝T2下方の高誘電率膜105の膜厚を11nmにする。
図11に示すように、溝T2の内壁を覆うようにCVD法により例えば膜厚5nmのポリシリコン膜106bを形成する。
図12に示すように、シリコン酸化膜115の上面及び高誘電率膜105の表面が露出するように、ポリシリコン膜106bを垂直方向にRIE加工する。これにより、ポリシリコン膜106bはポリシリコン膜106aの側壁部にスペーサー状に形成される。
ここで、ポリシリコン膜106bの上面がシリコン酸化膜115上面より低く、ポリシリコン膜106a上面の高さに近付くようにRIE加工することが好適である。
図13に示すように、シリコン酸化膜115をマスクとして高誘電率膜105及びシリコン窒化膜103をRIE法で除去する。そして不純物を注入してシリコン基板101の表面部に拡散層(図示せず)を形成する。
図14に示すように、溝T2を埋め込むようにLPCVD法を用いて層間絶縁膜となるシリコン酸化膜108を形成する。そして、ポリシリコン膜106aをストッパとしてCMP法により平坦化処理を行い、シリコン酸化膜115を除去してポリシリコン膜106aの表面を露出させる。図12に示すポリシリコン膜106bのRIE加工の際にポリシリコン膜106bの上面をポリシリコン膜106aの上面に近付けておくことで、CMPによりポリシリコン膜106aの表面を露出し易くなる。
続いて、コバルトやニッケル等の金属膜をスパッタリングで成膜し、RTA(Rapid Thermal Annealing)等で熱処理を行い、ポリシリコン膜106a、106bの少なくとも一部をシリサイド化し、シリサイド層107を形成する
このようにして、(ビット線方向の)端部の膜厚が中央部より薄いブロック絶縁膜を有するメモリセルを形成することができる。
(比較例)比較例による不揮発性半導体記憶装置について図15を用いて説明する。図15(a)はメモリセルのビット線方向に沿った縦断面を示す。メモリセルは半導体基板121上にトンネル絶縁膜122、電荷蓄積膜(シリコン窒化膜)123、ブロック絶縁膜(高誘電率膜)125、及びゲート電極126が順に積層された構造である。メモリセル間には例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜128が形成されている。
ブロック絶縁膜125の上面はシリコン基板121からの高さが一様な平面となっている。従って、ゲート電極126のシリコン基板121からの距離は端部も中央部も等しい。
図15(b)中の破線矢印は電気力線であり、電界の向きを示す。また、電気力線の粗密は電界の強さを表す。メモリセルの端部では、フリンジ効果により電界が外側(層間絶縁膜128側)に発散する。
従って、トンネル絶縁膜122にかかる電界はメモリセルの中央部に比べて端部が弱くなる。それに伴い、メモリセルの端部においてトンネル絶縁膜122を介した電荷蓄積膜123への電子及び正孔の注入効率が低下し、閾値の制御が困難になる。
一方、上記実施形態では、ゲート電極の端部を中央部よりシリコン基板に近づけることで電界が外側へ発散することを抑制し、トンネル絶縁膜102の中央部と端部とでかかる電界の違いを抑制して、セル全体の電界強度の均一性を高める。
そのため、電荷蓄積膜103の中央部と端部とで、電子及び正孔の注入効率の差が低減され、閾値の制御が容易となり、信頼性を高くすることができる。
(第2の実施形態)図16に本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の縦断面図を示す。本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の上面図は図1に示す上記第1の実施形態と同様であり、図16(a)、(b)はそれぞれ図1におけるA−A線、B−B線に沿った縦断面に相当する。
図16(a)に示すように、シリコン基板201上にはメモリセルトランジスタGCがビット線方向に沿って所定間隔を空けて形成されている。メモリセルトランジスタは順に積層されたトンネル絶縁膜202、電荷蓄積膜203、ブロック絶縁膜205、及びゲート電極GEを備える。
トンネル絶縁膜202は例えばシリコン酸化膜であり、電荷蓄積膜203は例えばシリコン窒化膜である。ブロック絶縁膜205は高誘電率膜であり、例えばアルミニウム、ハフニウム、ランタン等を含む酸化物からなる。
ゲート電極GEはTaN膜206、シリサイド層207、及びポリシリコン膜208を有する。シリサイド層207は例えばニッケルシリサイドやコバルトシリサイドである。ポリシリコン膜208はTaN膜206の側壁部に形成され、下端部はTaN膜206の下面よりシリコン基板201に近くなっている。
メモリセルトランジスタGC間には層間絶縁膜209が形成されている。層間絶縁膜209は例えばシリコン酸化膜である。
図16(b)に示すように、ワード線方向に沿ってシリコン基板201に所定間隔を空けて複数の埋め込み型の素子分離絶縁膜204が形成される。素子分離絶縁膜204の間のシリコン基板201上にはトンネル絶縁膜202が形成され、トンネル絶縁膜202上には上面の高さが素子分離絶縁膜204の上面より高い電荷蓄積膜203が形成されている。
電荷蓄積膜203及び素子分離絶縁膜204の上にブロック絶縁膜205が形成されている。ブロック絶縁膜205は下層の電荷蓄積膜203及び素子分離絶縁膜204の表面形状に応じた凹凸のある形状になっている。
このブロック絶縁膜205の上にはゲート電極GEが形成されている。ゲート電極GEの下面は、下層のブロック絶縁膜205の表面形状に応じた凹凸のある形状になっている。
図16(a)に示すように、ブロック絶縁膜205は端部の膜厚が小さくなっている。ここで端部とはビット線方向の側部をいう。言い換えれば、ゲート電極GEのポリシリコン膜206の下面は、中央部より端部の方がシリコン基板201との距離が短くなっている。
メモリセルトランジスタGCの端部(図16(a)における破線丸印で囲まれた部分)の拡大図を図17に示す。図中の破線矢印はゲート電極GEに電圧を印加した際の電気力線であり、電界の向きを示す。また、電気力線の粗密は電界の強さを表す。ゲート電極GEはシリコン基板201から見て端部も中央部も等電位である。
上記第1の実施形態で説明したのと同様に、ゲート電極GEの端部はシリコン基板201までの距離が短いため、電気力線の外側(層間絶縁膜209側)への発散を抑制することができ、トンネル絶縁膜202の中央部と端部とでかかる電界の違いが小さくなる。そのため、電荷蓄積膜203の中央部と端部とで、電子及び正孔の注入効率の違いを低減でき、閾値の制御が容易になり信頼性を高めることができる。
また、図17に示すように、ポリシリコン膜208の下端部は角が丸まっている。そのため、電界が端部に集中することを緩和し、劣化を防止することができる。
なお、上記第1の実施形態と同様に、トンネル絶縁膜には比誘電率が約4、膜厚が2〜5nmのシリコン酸化膜、電荷蓄積膜には比誘電率が7〜10、膜厚が1〜5nmのシリコン窒化膜、ブロック絶縁膜には比誘電率が7〜15、中央部の膜厚が10〜20nm、端部の膜厚が中央部の50〜70%の高誘電率膜を用いることが好適である。
このような不揮発性半導体記憶装置の製造方法を図18〜図25に示す工程断面図を用いて説明する。シリコン基板201上にトンネル絶縁膜となるシリコン酸化膜202、電荷蓄積膜となるシリコン窒化膜203を形成し、素子分離絶縁膜204を形成する工程までは上記第1の実施形態(図5〜図7)と同様であるため、説明を省略する。
図18に示すように、膜厚5nmのシリコン窒化膜203及びシリコン酸化膜204上に膜厚15nmのブロック絶縁膜となる高誘電率膜205を形成する。そして高誘電率膜205上にゲート電極となるTaN膜206をLPCVD法で形成する。続いてTaN膜206上にポリシリコン膜217を形成し、ポリシリコン膜217上にシリコン酸化膜215を形成する。
図19に示すように、シリコン酸化膜215上にフォトレジストを塗布し(図示せず)、リソグラフィ法を用いてワード線パターンに加工する。そしてフォトレジストをマスクとしてシリコン酸化膜215をRIE加工し、フォトレジストを剥離する。
続いて、シリコン酸化膜215をマスクとしてポリシリコン膜217、TaN膜206をRIE加工し、高誘電率膜205の上面が露出する溝T2を形成する。
図20に示すように、シリコン酸化膜215をマスクとしてRIE法を用いて、高誘電率膜205を所望の膜厚となるように加工する。例えば溝T2下方の高誘電率膜205を4nm除去して膜厚を11nmとなるようにする。
図21に示すように、溝T2の内壁を覆うようにポリシリコン膜208を形成する。
図22に示すように、シリコン酸化膜215の上面及び高誘電率膜205の表面が露出するように、ポリシリコン膜208を垂直方向にRIE加工する。これにより、ポリシリコン膜208はTaN膜206及びポリシリコン膜217の側壁部にスペーサー状に形成される。
図23に示すように、シリコン酸化膜115をマスクとして高誘電率膜205及びシリコン窒化膜203を除去する。そして不純物を注入してシリコン基板201の表面部に拡散層(図示せず)を形成する。
続いて、RIE加工によるダメージの回復のため、溝T2の内壁部の酸化処理を行う。このとき、ポリシリコン膜208の一部が酸化され、図24に示すように、ポリシリコン膜208の下端部の角が丸まる。また、ポリシリコン膜208が設けられていることで、TaN膜206の酸化を防止することができる。
図25に示すように、溝T2を埋め込むようにLPCVD法を用いて層間絶縁膜となるシリコン酸化膜209を形成する。そして、ポリシリコン膜217をストッパとしてCMP法により平坦化処理を行い、シリコン酸化膜215を除去してポリシリコン膜217の表面を露出させる。
続いて、コバルトやニッケル等の金属膜をスパッタリングで成膜し、RTA等で熱処理を行い、ポリシリコン膜217及びポリシリコン膜208をシリサイド化し、シリサイド層207を形成する。ポリシリコン膜217は部分シリサイドでもフルシリサイドでもよい。
このようにして、(ビット線方向の)端部の膜厚が中央部より薄いブロック絶縁膜を有するメモリセルを形成することができる。ゲート電極の端部が中央部よりシリコン基板に近づくため、電界が外側へ発散することを抑制し、トンネル絶縁膜の中央部と端部とでかかる電界の違いを抑制される。
そのため、電荷蓄積膜の中央部と端部とで、電子及び正孔の注入効率の差が低減され、閾値の制御が容易となり、信頼性を高くすることができる。
また、ゲート電極の端部の下方向先端部が丸まっているため、電界が集中することが緩和され、劣化を防止できる。また、RIEダメージを回復させる後酸化工程(図23)においてTaN膜206の酸化を防止できるため、信頼性をさらに高めることができる。
上述した実施の形態はいずれも一例であって限定的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の上面図である。 同第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の縦断面図である。 ゲート電極への電圧印加時の電気力線を示す図である。 データ保持特性及びメモリセルトランジスタ端部における電界とブロック絶縁膜の膜厚との関係を示すグラフである。 同第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する工程断面図である。 図5に続く工程断面図である。 図6に続く工程断面図である。 図7に続く工程断面図である。 図8に続く工程断面図である。 図9に続く工程断面図である。 図10に続く工程断面図である。 図11に続く工程断面図である。 図12に続く工程断面図である。 図13に続く工程断面図である。 比較例による不揮発性半導体記憶装置のゲート電極に電圧を印加した時の電気力線を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の縦断面図である。 ゲート電極への電圧印加時の電気力線を示す図である。 同第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を説明する工程断面図である。 図18に続く工程断面図である。 図19に続く工程断面図である。 図20に続く工程断面図である。 図21に続く工程断面図である。 図22に続く工程断面図である。 ゲート電極端部の縦断面の拡大図である。 図23に続く工程断面図である。
符号の説明
101 シリコン基板
102 トンネル絶縁膜
103 電荷蓄積膜
104 素子分離絶縁膜
105 ブロック絶縁膜
106 ポリシリコン膜
107 シリサイド層
108 層間絶縁膜

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に第1の方向に沿って所定間隔を空けて形成された複数のトンネル絶縁膜と、
    前記複数のトンネル絶縁膜上に形成された複数の電荷蓄積膜と、
    前記複数のトンネル絶縁膜の間の前記半導体基板表面部に形成された溝を埋め込み、上面が前記半導体基板の上面より高く形成された素子分離領域と、
    前記電荷蓄積膜及び前記素子分離領域上に前記第1の方向に沿って帯状に形成され、前記第1の方向に直交する第2の方向の端部の膜厚が中央部の膜厚より小さいブロック絶縁膜と、
    前記ブロック絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    を備える不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記ゲート電極はTaN膜と、
    前記TaN膜の前記第2の方向の側壁部に、下端部の位置が前記TaN膜の下面より低く形成されたポリシリコン膜と、
    前記TaN膜及び前記ポリシリコン膜上に形成されたシリサイド層と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記ブロック絶縁膜は、前記端部の膜厚が前記中央部の膜厚の70%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜上に電荷蓄積膜となる第2の絶縁膜を形成し、
    所定間隔を空けて第1の方向に沿って前記第2の絶縁膜、前記第1の絶縁膜及び前記半導体基板をエッチングして複数の第1の溝を形成し、
    前記第1の溝内に上面が前記半導体基板上面より高くなるように素子分離絶縁膜を埋め込み、
    前記第2の絶縁膜及び前記素子分離絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成し、
    前記第3の絶縁膜上に電極層を形成し、
    所定間隔を空けて前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って前記電極層及び所定量の前記3の絶縁膜をエッチングして複数の第2の溝を形成し、
    前記第2の溝の側壁部にポリシリコン膜を形成し、
    前記第2の溝の下方の前記第3の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜を除去し、
    前記第2の溝の側壁を酸化し、
    前記第2の溝を埋め込むように層間絶縁膜を形成する不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記電極層の形成では、前記第3の絶縁膜上にTaN膜を形成し、前記TaN膜上にポリシリコン膜を形成することを特徴とする請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
JP2008163027A 2008-06-23 2008-06-23 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 Pending JP2010003951A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163027A JP2010003951A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163027A JP2010003951A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010003951A true JP2010003951A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41585408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008163027A Pending JP2010003951A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010003951A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012077951A2 (ko) * 2010-12-08 2012-06-14 한양대학교 산학협력단 프린징 효과 및 정전차폐를 이용하는 플래시 메모리
CN112951831A (zh) * 2019-11-26 2021-06-11 补丁科技股份有限公司 反熔丝一次性可编程存储器单元以及相关阵列结构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012077951A2 (ko) * 2010-12-08 2012-06-14 한양대학교 산학협력단 프린징 효과 및 정전차폐를 이용하는 플래시 메모리
WO2012077951A3 (ko) * 2010-12-08 2012-09-27 한양대학교 산학협력단 프린징 효과 및 정전차폐를 이용하는 플래시 메모리
US9202933B2 (en) 2010-12-08 2015-12-01 Intellectual Discovery Co., Ltd. Flash memory using fringing effects and electrostatic shielding
CN112951831A (zh) * 2019-11-26 2021-06-11 补丁科技股份有限公司 反熔丝一次性可编程存储器单元以及相关阵列结构
CN112951831B (zh) * 2019-11-26 2024-02-02 补丁科技股份有限公司 反熔丝一次性可编程存储器单元以及相关阵列结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5781733B2 (ja) 不揮発性メモリセル及びその製造方法
JP2009212218A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP5521555B2 (ja) 不揮発性記憶装置およびその製造方法
JP2007281092A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011114048A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2005123518A (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
JP5160739B2 (ja) ステップstiプロファイルを用いたnandフラッシュメモリ素子のトランジスタ形成方法
JP4250616B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JP2008098519A (ja) 不揮発性半導体メモリ
US7872296B2 (en) Semiconductor memory device
JP4817980B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法
US7719061B2 (en) Flash memory device and method of fabricating the same
JP2009231300A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2008227403A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPWO2007026494A1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2007013082A (ja) フラッシュメモリ素子及びその製造方法
JP2011066052A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2009253259A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2008010817A (ja) ナンドフラッシュメモリ素子の製造方法
JP2010003951A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法
JP2010135561A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US8779500B2 (en) Memory device
TWI517365B (zh) 記憶體元件及其製造方法
JP2009194221A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5352084B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法