JP2010003656A - 照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置 - Google Patents

照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単一の光源からの照射方向を複数に分割する照明装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る照明装置1は、光源2と、光源2から出射した光を、少なくとも2つの異なる方向に分離する光線分離部材6と、を備えている。光線分離部材6は、光源2から出射した光が入射する光入射面と、光が光線分離部材6内を透過した後出射する光出射面と、を備える透光性部材からなる。このような構成により、光線分離部材6からの出射光は明確に分離される。しかも光線分離部材6からの出射光は、各分離光の角度幅が狭い特性を得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置に関する。
近年、照明装置は使用環境の多様化が進んでいる。例えば、照明装置は、画像表示装置や検査装置に用いられている。このような用途において、照明装置は視角(照射方向)制御特性が要求されている。なかでも、光源(発光部)と照射対象物(センサー等も含む)との位置関係が複雑な場合には、照明装置の光の主な照射方向を分離調整する機能が求められている。すなわち、照明装置は、1つの照明装置でありながら、複数の光の照射方向を供給する機能が求められている。
このような複数の光の照射方向の要求に対しては、図9及び10に示すように、背面や側面にリフレクタを配置して照射方向を制限した光源を複数用いる方法が用いられていた。また、図11に示すように、光源から直接照射される光と、リフレクタで反射される光とで複数照射を実現する方法が用いられていた。さらに、特開2004−259451号公報に開示されているように、1つの光源にリフレクタとレンズを組み合わせる方法が用いられていた。さらに、光源の前面(照射対象物に対向する面)に遮蔽部を設けて特定の角度の光を制限する方法等が用いられていた。
特開2004―259451号公報
リフレクタやレンズを用いる方法では、リフレクタ等の構造が複雑及び厚型になる。そのため、当該方法は、照明装置が大型となる問題点があった。また、発光部分をはじめ部材数が多くなる。そのため、当該方法は、コストを増加させるといった問題点があった。
一般的に一つの光源からの出射光は正面の光量が最も高くなる。よって、図11に示すように光源とリフレクタとを用いて2方向照射を実現する照射方法は、最も明るい光が照射対象物とリフレクタとの間の方向に行ってしまう。そのため、結果として光の利用効率が低くなる問題があった。
光源の前面(照射対象物に対向する面)に遮蔽部を設ける方法では、明るさが低下する。そのため、当該方法は、電力を余分に消費する問題があった。
本発明は、上記課題を解決し、単一の光源からの光の照射方向を複数に分割する照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、光源と、前記光源から出射した光を、少なくとも2つの異なる方向に分離する光線分離部材と、を備え、前記光線分離部材は、前記光源から出射した光が入射する光入射面と、前記光が前記光線分離部材内を透過した後出射する光出射面と、を備える透光性部材からなる。これにより、単一の光源からの光の照射方向を複数に分割することができる。
前記光線分離部材は、前記光入射面に一方向に延在する複数のプリズムが形成されており、かつ前記光出射面が略平面であること、が好ましい。
前記光線分離部材は、前記光線分離部材に入射する光の配向特性において前記光の光量が最大となる方向に進行するピーク光線が、前記光出射面に対して略垂直な方向に入射するように、配置されていること、が好ましい。これにより、光線分離部材による光線分離効果が最大となり、光利用効率を最大とすることができる。
前記光源から出射した光を伝播させる導光板を備えること、が好ましい。
前記光源から出射した光を拡散させる拡散部材を備えること、が好ましい。
前記光線分離部材と前記光源との間に、光学調整部材を備えること、が好ましい。これにより、光線分離部材による光線分離効果がより明確になるため、光利用効率をさらに向上させることができる。
前記光線分離部材と前記光源との間に、第1の光学調整部材と、第2の光学調整部材と、を備え、前記第1の光学調整部材は、略平面である第1光入射面と、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている第1光出射面と、を備え、前記第2の光学調整部材は、略平面である第2光入射面と、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている第2光出射面と、を備え、前記第1の光学調整部材と前記第2の光学調整部材とは、前記第1の光学調整部材のプリズムの延在方向と、前記第2の光学調整部材のプリズムの延在方向とが略平行になるように配置されていること、が好ましい。
前記光線分離部材は、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている光入射面と、略平面である光出射面とを備え、前記光学調整部材から出射した光は、前記プリズムに入射して、少なくとも2つの異なる方向に分離し、前記光出射面から出射すること、が好ましい。
本発明に係る照明システムは、照射対象物に複数方向から光を照射する、上述の照明装置と、光線分離部材によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する反射部材と、を備える。これにより、単一の光源からの光の照射方向を複数に分割することができる。
前記照明装置は、少なくとも2つの異なる方向に分離した光線のうち、少なくとも1つの光線を、前記照射対象物に対して直接入射させ、少なくとも1つの光線を、前記反射部材を介して前記照射対象物に入射させること、が好ましい。
前記反射部材は、前記照射対象物に対して集光性を与え、かつ反射照射するように設計されていること、が好ましい。
特に前記反射部材は、凹面構造であること、が好ましい。反射部材の形状を凹面構造とすることにより、反射光に集光性を与えることができる。これにより、直接光の光量と反射光の光量をほぼ等しくすることができる。
本発明に係る照明方法は、光源と、一方向に延在する複数のプリズムが形成され、前記光源から出射した光が入射する光入射面と、略平面であり前記入射した光が出射する光出射面と、を有し、前記光源から出射した光を、少なくとも2つの異なる方向に分離する透光性部材からなる光線分離部材と、前記光線分離部材によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する反射部材と、を備えた照明システムを構成し、前記光源からの光を、前記光線分離部材により少なくとも2つの異なる方向に分離し、少なくとも1つの光線は、照射対象物に対して直接入射させ、少なくとも1つの光線は、前記反射部材を介して前記照射対象物に入射させる。これにより、単一の光源からの光の照射方向を複数に分割することができる。
本発明に係る表面情報取得装置は、上述の照明システムと、照射対象物の表面情報を感知するセンサーと、を備える。これにより、照射対象物は照明装置から供給された光の直接光と反射光とが異なる方向から照射される。そのため、照射対象物が3次元形状であっても影が発生しない。したがって、照射対象物の画像をセンサーで取り込んでも、影に邪魔されること無く、表面情報を読み取ることができる。また、表面情報取得装置の構成部材として、上述の照明装置を用いているため、装置の小型化及び低コスト化を図ることもできる。
本発明によれば、単一の光源からの照射方向を複数に分割する照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。
<実施形態1>
本発明に係る照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置の実施形態1について、図1乃至4を用いて説明する。
照明装置1は、図1に示すように、光源2、導光板3、反射部材4、光学調整部材群5、光線分離部材6を備えている。
光源2は、光を発生させる装置である。光源2は、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等からなる。光源2は、導光板3の一側部に配置されている。
導光板3は、光学部材である。導光板3は、当該導光板3の側部に入射した光を伝播させて出射面である上面から出射させる。すなわち、導光板3の下面には、当該導光板3の側部に入射した光を上面から出射することができるように、図示を省略した複数の反射面が形成されている。導光板3は、射出成型法によりポリカーボネートで形成できる。但し、導光板3の形成方法は、この限りでない。
導光板3からの出射光には、ある程度の指向性がある。すなわち、出射光の光量が最大となる方向は、導光板3の出射面の法線方向に対して所定の角度で傾斜している。
以下、本明細書では、各入射光及び出射光などの配光特性において光量が最大となる方向に進行する光線成分を「光量ピーク光線」と称す。本実施形態の導光板3の出射特性は、当該導光板3の出射面から出射する光の光量ピーク光線の方向が、出射面の法線方向に対して70度となるように設定されている。
反射部材4は、導光板3の下部に配置されている。反射部材4としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの表面に銀が蒸着された反射シートなどを用いることができる。反射部材4を導光板3の下面に配置することで、導光板3の下面から出射した光を、もう一度導光板3内に入射させることができる。これにより、光源2からの光を有効に用いることができる。
光学調整部材群5は、導光板3の上部に配置されている。上述のように、導光板3から出射する光は所定の角度で傾斜している。光学調整部材群5は、この傾斜した光を所定の方向に向け直す働きをする。本実施形態では、導光板3から出射する光を法線方向に向けるため、2枚の光学調整部材を用いた。すなわち、光学調整部材群5は、第1の光学調整部材7、第2の光学調整部材8を備えている。但し、光学調整部材群5は出射光の方向や角度分布など所定の光学特性を得るために、複数あるいは単数の光学調整部材を適宜、光学的に設計して用いることができる。
第1の光学調整部材7は、略平面である第1光入射面9aを有する基材9を備えている。さらに第1の光学調整部材7は、基材9の光出射面に形成されたプリズム10を備えている。
基材9は、光透過性のシート部材である。基材9は、導光板3を略覆うことができる大きさを有する。但し、基材9としては、肉厚の板状又は任意の形状の基材を用いても良い。さらに、基材9の表面は平坦に限らず、立体面であっても良い。
プリズム10は、一方向に延在する線状光学構造体である。プリズム10は、当該プリズム10の延在方向に直交する断面形状が略三角形とされている。ここで、プリズム10の延在方向に直交する断面を第1三角形部と称する。第1三角形部は、図2に示すように、底辺(第1辺)10a、傾斜辺(第2辺)10b、傾斜辺(第3辺)10cで画成されている。第1辺10aは、基材9の光出射面と接している。第2辺10b、第3辺10cは、第1辺10aの両端からそれぞれ所定の角度(図2中のβ1及びα1)で延在している。本実施形態の第1三角形部の具体的な寸法は、第1辺10aの長さを33μmとし、底角α1を60度とし、底角β1を50度とした。
このようなプリズム10は、基材9の光出射面側に複数配置されている。プリズム10の延在方向に沿った一つの面(本実施形態では底面)は、基材9の光出射面と平行に配置されている。複数のプリズム10は、延在方向と交差する方向に周期的に配置されている。隣接するプリズム10の底角部は、互いに接している。
第2の光学調整部材8は、第1の光学調整部材7と略等しい構成とされている。すなわち、第2の光学調整部材8は、略平面である第2光入射面11aを有する基材11を備えている。さらに第2の光学調整部材8は、基材11の光出射面に形成されたプリズム12を備えている。
基材11は、光透過性のシート部材である。基材11は、第1の光学調整部材7の基材9と略等しい大きさを有する。但し、基材11としては、肉厚の板状又は任意の形状の基材を用いても良い。さらに、基材11の表面は平坦に限らず、立体面であっても良い。
プリズム12は、一方向に延在する線状光学構造体である。プリズム12は、当該プリズム12の延在方向に直交する断面形状が略三角形とされている。ここで、プリズム12の延在方向に直交する断面を第2三角形部と称する。第2三角形部は、図2に示すように、底辺(第4辺)12a、傾斜辺(第5辺)12b、傾斜辺(第6辺)12cで画成されている。第4辺12aは、基材11の光出射面と接している。第5辺12b、第6辺12cは、第4辺12aの両端からそれぞれ所定の角度(図2中のβ2及びα2)で延在している。本実施形態の第2三角形部の具体的な寸法は、第4辺12aの長さを33μmとし、底角α2を70度とし、底角β2を42度とした。
このようなプリズム12は、基材11の光出射面側に複数配置されている。プリズム12の延在方向に沿った一つの面(本実施形態では底面)は、基材11の光出射面と平行に配置されている。複数のプリズム12は、延在方向と交差する方向に周期的に配置されている。隣接するプリズム12の底角部は、互いに接している。
第1の光学調整部材7と第2の光学調整部材8とは、上下に配置されている。第1の光学調整部材7の基材9の第1光入射面9aと、第2の光学調整部材8の基材11の第2光入射面11aとは、略平行に配置されている。第1の光学調整部材7のプリズム10の延在方向と、第2の光学調整部材8のプリズム12の延在方向とは、略平行である。第1の光学調整部材7のプリズム10と、第2の光学調整部材8の基材11の第2光入射面11aとは、対向している。つまり、第1の光学調整部材7と第2の光学調整部材8とは、プリズムの形成面が同一方向に向くように配置されている。
光線分離部材6は、光学部材である。光線分離部材6は、光源2から出射した光を2つの異なる方向に分離する。光線分離部材6は、光源2から出射した光が入射する入射面と、光が当該光線分離部材6内を透過した後出射する光出射面とを備えている。具体的にいうと、光線分離部材6は、略平面である光出射面13aを有する基材13を備えている。さらに光線分離部材6は、基材13の光入射面に形成されたプリズム14を備えている。
基材13は、光透過性のシート部材である。基材13は、第1の光学調整部材7の基材9と略等しい大きさを有する。但し、基材13としては、肉厚の板状又は任意の形状の基材を用いても良い。さらに、基材13の表面は平坦に限らず、立体面であっても良い。
プリズム14は、一方向に延在する線状光学構造体である。プリズム14は、当該プリズム14の延在方向に直交する断面形状が略倒立三角形とされている。ここで、プリズム14の延在方向に直交する断面を第3三角形部と称する。第3三角形部は、図2に示すように、底辺(第7辺)14a、傾斜辺(第8辺)14b、傾斜辺(第9辺)14cで画成されている。第7辺14aは、基材13の光入射面と接している。第8辺14b、第9辺14cは、第7辺14aの両端からそれぞれ所定の角度(図2中のβ3及びα3)で延在している。本実施形態の第3三角形部の具体的な寸法は、第7辺14aの長さを33μmとし、底角α3を45度とし、底角β3を45度とした。
このようなプリズム14は、基材13の光入射面側に複数配置されている。プリズム14の延在方向に沿った一つの面(本実施形態では底面)は、基材13の光入射面と平行に配置されている。複数のプリズム14は、延在方向と交差する方向に周期的に配置されている。隣接するプリズム14の底角部は、互いに接している。
光線分離部材6は、第2の光学調整部材8の上部に配置されている。光線分離部材6の基材13の光出射面13aと、第2の光学調整部材8の基材11の第2光入射面11aとは、略平行に配置されている。光線分離部材6のプリズム14の延在方向と、第2の光学調整部材8のプリズム12の延在方向とは、略平行である。光線分離部材6のプリズム14と、第2の光学調整部材8のプリズム12とは対向している。
但し、本発明において、光線分離部材6と第2の光学調整部材8との配置関係は上記に限定されない。例えば光線分離部材6のプリズム14の延在方向と、第2の光学調整部材8のプリズム12の延在方向とが、略直交又は所定の角度を持つように配置されていても良い。この角度を所定の角度に設定することにより、2つの方向に分離されて出射される光の分離方向を調整することができる。
このような光線分離部材6、第1の光学調整部材7及び第2の光学調整部材8(以下、各々の部材と省略する場合がある。)は、以下のように製造できる。
先ず、各々の部材のプリズムを形成するためのロール状の金型を用意する。この金型の表面には、各々の部材のプリズムの形状に対応する凹凸パターンが切削加工により形成されている。
次に、各々の部材の基材を用意する。本実施形態の基材としては、厚さ50μmのPETシートを用意した。光線分離部材6の基材の屈折率は1.59とした。第1の光学調整部材7及び第2の光学調整部材8の基材の屈折率は1.56とした。基材の厚さは、各々の部材の加工の容易性、ハンドリング性等を考慮すると、10〜500μmの範囲が好ましい。また、基材の形成材料としては、PET以外では、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート(PC)、ポリオレフィン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、ガラスなどの無機透明物質等、任意の光透過性材料を用いることができる。
用意した基材と金型表面との間に、芳香族系アクリレートなどの紫外線硬化樹脂を充填する。そして、充填した紫外線硬化樹脂に波長340〜420nmの紫外線を照射して、紫外線硬化樹脂を硬化させる。次に、金型から基材を剥離する。その結果、基材にプリズムを形成できる。光学調整部材6のプリズムの屈折率は1.59とした。第1の光学調整部材7及び第2の光学調整部材8のプリズムの屈折率は1.56とした。つまり、プリズムの屈折率は基材の屈折率と等しくした。なお、プリズムの形成材料としては、屈折率1.3〜1.9の任意の樹脂材料が利用可能である。また、本実施形態のように、基材とプリズムとを異なる材料で形成する場合、その形成材料としては、アクリル樹脂やウレタン樹脂、スチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン系樹脂などの透明プラスチック樹脂を用いることが好ましい。なお、プリズムを基材又はその一部と同じ材料で形成しても良い。
ちなみに、複数のプリズムの配置間隔(周期:ピッチ)は7μm以上であることが好ましい。複数のプリズムの配置間隔が7μmより小さくなると、金型を製造する際に精度の高い金型加工が必要となり、コストが高くなる。
このようにして、基材に紫外線硬化樹脂からなる複数のプリズムが形成された光線分離部材6、第1の光学調整部材7及び第2の光学調整部材8を製造できる。
但し、光線分離部材6、第1の光学調整部材7及び第2の光学調整部材8の製造方法は上記方法に限定されない。公知の任意の方法を用いることができる。例えば、熱可塑性樹脂で基材を作製する。そして、各々の部材のプリズムの形状に対応する凹凸パターンが切削加工により表面に形成された金型を、基材に加熱押圧し、金型の凹凸パターンを転写する。このような熱転写法などにより、基材本体にプリズムを直接形成しても良い。また、周知の押出成型法やプレス成型法、又は金型に溶融樹脂を注入する射出成形法などにより、基材に、プリズムを当該基材と同じ材質で形成しても良い。
上記構成の照明装置1が光を出射させる動作について、以下に照明装置1における光路変化の過程を図2により説明する。
図2において光線経路を示す矢印は、光量ピーク光線の光路変化を示す。上述のように、本実施形態では光量ピーク光線の出射角度が70度である導光板3を用いた。
各々の部材は、導光板3から出射して第1の光学調整部材7に入射する光が、各々の部材のプリズムの延在方向に対して垂直な面を通るように配置した。また、各々の部材は、プリズムの断面である三角形部が、図2に示す角度関係になるように形成した。なお、各々の部材のプリズムにおける左右方向の相互の位置関係は任意である。例えば、第2辺10bの直上に第6辺12cを配置しなければならない、といった制約はない。
先ず、導光板3から光が大気中に出射する。この光の光量ピーク光線は、導光板3の法線Lに対する角度A0が70度である。
導光板3からの光量ピーク光線は、第1の光学調整部材7の基材9の第1光入射面9aの点Aに入射する。光量ピーク光線の入射角はA0と等しく70度である。入射点Aでは空気と基材9の屈折率差による屈折を受ける。その結果、光量ピーク光線の出射方向は、入射方向に比して導光板3の法線方向に傾く。
入射点Aから入射した光量ピーク光線は、第1の光学調整部材7のプリズム10内を透過する。光量ピーク光線は、プリズム10の第1集光面(第2辺10b)上の点Bに到達し、再び大気中に出射する。この際、光量ピーク光線は、プリズム10と空気との屈折率差、及び第2辺10bの傾斜の影響による屈折を受ける。その結果、光量ピーク光線の出射方向は、入射方向に比して導光板3の法線方向に傾く。
第1の光学調整部材7から出射した光量ピーク光線は、第2の光学調整部材8の基材11の第2光入射面11aの点Cに入射する。光量ピーク光線は、入射点Cで空気と基材11との屈折率差による屈折を受ける。その結果、光量ピーク光線の出射方向は、入射方向に比して導光板3の法線方向に傾く。
入射点Cから入射した光量ピーク光線は、第2の光学調整部材8のプリズム12内を透過する。光量ピーク光線は、プリズム12の第2集光面(第5辺12b)上の点Dに到達し、再び大気中に出射する。この際、光量ピーク光線は、プリズム12と空気との屈折率差、及び第5辺12bの傾斜の影響による屈折を受ける。その結果、光量ピーク光線の出射方向は、入射方向に比して導光板3の法線方向に傾く。
以上の結果、第2の光学調整部材8から出射した光量ピーク光線の出射方向は、ほぼ導光板3の法線方向となる。
第2の光学調整部材8から出射した光量ピーク光線は、光線分離部材6のプリズム14の光入射面(第8辺14b及び第9辺14c)に入射する。このとき、光量ピーク光線は、上述のように光学調整部材群5により光路が調整され、ほぼ導光板3の法線方向に進んでプリズム14に入射する。すなわち、光量ピーク光線は、光線分離部材6の光出射面13aに対してほぼ垂直な方向に進んでプリズム14に入射する。光量ピーク光線は、各光入射面においてプリズム14の屈折率及び傾斜の影響による屈折を受ける。この際、入射した光入射面によって出射方向が異なるため、光量ピーク光線は2方向に分離される。その結果、光出射面13aからの光量ピーク光線の主な照射方向は2方向となる。すなわち、第8辺14bに入射した光量ピーク光線は図中、左方向へ屈折して出射される。第9辺14cに入射した光量ピーク光線は図中、右方向へ屈折して出射される。
本実施形態の照明装置1の光学特性の評価について説明する。光学特性の測定は、光度計を用いて出射光の角度光度分布特性の測定を行った。測定結果を図3に示す。図3は横軸が光度測定方向の角度を示す。導光板3の法線方向をゼロ度として、光源2であるLEDから光が出射して進行する方向をプラス方向とした。測定点は図1の光線分離部材6の直上とし、光線分離部材6の中央部での光度を測定した。縦軸は相対光度を示す。光学調整部材群5の直上、中央部、ゼロ度(法線方向)での光度を1として、測定値を規格化した。
図3に示すとおり、本実施形態の照明装置1では、明確に光量ピーク光線の照射方向がプラスとマイナスの2方向に分離されている。光量ピーク光線は、約30度を中心とした、光度分布とピークとがほぼ等しい2つの光線に分けられていることが確認できる。
本実施形態では、光線分離部材6として、屈折率が1.59で、三角形部の底角α3、β3が両者とも45度の光学部材を用いた。これにより、光量ピーク光線がプラスマイナス30度の方向を照射の中心とする、2方向照明装置を実現した。しかし、この3つのパラメーターを変化させることにより、照射角度を調整することができる。例えば、光線分離部材6として、屈折率1.59の材質を用いた場合、三角形部の底角α3、β3を両者とも60度とする。これにより、光量ピーク光線の照射方向はプラスマイナス50度とすることができる。さらに三角形部の底角α3、β3の角度を独立に設定する。これにより、非対称な方向への照射も可能である。
次に、上記構成の照明装置1を用いた照明システム100について説明する。
照明システム100は、照明装置1、反射部材115を備えている。
照明装置1からの出射光は、上述のように2方向に分離される。照明装置1は、分離光の一方が、直接照射対象物116に照射されるように位置及び角度を調整して配置される。つまり、照明装置1は、2つの異なる方向に分離した光線のうち、一方の分離光を、照射対象物116に対して直接入射させる。さらに照明装置1は、他方の分離光を、反射部材115を介して照射対象物116に入射させる。
反射部材115は、光線分離部材6によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する。つまり、反射部材115は、照明装置1からの他方の分離光が当該反射部材115に導かれ、かつ反射部材115での反射光が照射対象物116に導かれるように、位置及び角度を調整して配置される。具体的にいうと、反射部材115は、照射対象物116に直接光を照射することによって発生した影を消すように、照射対象物116に反射光を照射できる位置及び角度に調整して配置される。
以上の構成により、光線分離部材6からの出射光は明確に分離される。しかも光線分離部材6からの出射光は、各分離光の角度幅が狭い特性を得られる。これにより、照明システム100は、出射光の大部分を直接又は反射部材115を介して照射対象物116に導くことができる。つまり、照射対象物116には、照明装置1から供給された光の直接光と反射光とが異なる方向から照射される。そのため、照射対象物116が3次元形状であっても、影が発生しない。また、光利用効率を高めることができる。
上記構成の照射システム100に、図4に示すように、照射対象物116の表面情報を感知するセンサー117を組み合わせて表面情報取得装置1000とすることが好ましい。表面情報取得装置1000は、センサー117で照射対象物116の画像を取り込んでも、影に邪魔されること無く、表面情報を読み取ることができる。
ちなみに、照射対象物116は、図示を省略したステージ部に保持される。
本実施形態の光源としてはLEDを用いたが、この限りでない。光源としては、例えば冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)を用いることもできる。
本実施形態のプリズムは、断面形状を三角形状としたが、この限りでない。プリズムの形状、大きさなどは光学設計等に応じて適宜変更し得る。
本実施形態の光学調整部材(群)は、上述の限りでない。光学調整部材(群)の形状及び寸法は、それぞれの部材内で適宜変えることも可能である。この場合、光学調整部材(群)の形状及び寸法は、光線分離部材への出射光の方向や角度分布などの光学特性とともにムラやモアレなど、目視的な乱れの低減対策を狙って設計することが好ましい。
本実施形態では、光入射側から第1の光学調整部材、第2の光学調整部材、光線分離部材の順で配置しているが、この限りでない。光学特性の設計に応じて、光線分離部材の上部、第1の光学調整部材の下部、各々の部材の間などに拡散シート等を適宜配置しても良い。
<実施形態2>
なお、本発明に係る照明装置は、上述した構成に限らない。
すなわち、図5に示す照明装置21でも、上記実施形態1の照明装置1と同様の作用、効果を奏することができる。
照明装置21は、光源22、反射板23、拡散部材24、光線分離部材25を備えている。
光源22は、光を発生させる装置である。本実施形態の光源22としては、直径4mmの冷陰極管(CCFL)を用いた。この光源22はピッチ20mmで均等に配置されている。
反射板23は、上面が開放された筐体の内部表面に、光源22からの出射光を反射させるための反射面が形成された構成である。反射板23の内部底面には、複数の光源22が配置されている。その結果、反射板23は、光源22の発光部から発生した光のうち、主に照明装置の背面側に出射された光を上面側に反射して光の利用効率を高めることができる。本実施形態では、ポリカーボネート樹脂で作製した筐体の内部表面に酸化チタンを塗布した反射板を用いた。
拡散部材24は、反射板23の筐体の開放部を覆うように当該筐体に嵌め込まれている。拡散部材24は、アクリル製の樹脂板内に乳白色のビーズ状の光拡散物質を分散させたものである。本実施形態の拡散部材24は、厚さを6mmとし、ヘイズを95%とした。
光線分離部材25は、上記実施形態1の光線分離部材6と同様の構成とされている。つまり、光線分離部材25は、光透過性(透明)の基材26、基材26の光入射面に形成された複数のプリズム27を備えている。
基材26は、光透過性のシート部材である。基材26は、拡散部材24を略覆うことができる大きさを有する。但し、基材26としては、肉厚の板状又は任意の形状の基材を用いても良い。さらに、基材26の表面は平坦に限らず、立体面であっても良い。
本実施形態の基材26としては、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シートを用いた。基材26の屈折率は1.56とした。但し、基材26の形成材料としては、PET以外では、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリカーボネート(PC)、ポリオレフィン、ポリプロピレン、セルロースアセテート、ガラスなどの無機透明物質等、任意の光透過性材料を用いることができる。
プリズム27は、一方向に延在する線状光学構造体である。プリズム27は、当該プリズム27の延在方向に直交する断面形状が略倒立三角形とされている。ここで、プリズム27の延在方向に直交する断面を第4三角形部と称する。第4三角形部は、図6に示すように、底辺(第10辺)27a、傾斜辺(第11辺)27b、傾斜辺(第12辺)27cで画成されている。第10辺27aは、基材26の光入射面と接している。第11辺27b、第12辺27cは、第10辺27aの両端から所定の角度(図6中のβ4及びα4)で延在している。本実施形態の第4三角形部の具体的な寸法は、第10辺27aの長さを33μmとし、底角α4を45度とし、底角β4を45度とした。プリズム27の屈折率も1.56とした。
このようなプリズム27は、基材26の光入射面側に複数配置されている。プリズム27の延在方向に沿った一つの面(本実施形態では底面)は、基材26の光入射面と平行に配置されている。複数のプリズム27は、延在方向と交差する方向に周期的に配置されている。隣接するプリズム27の底角部は、互いに接している。
光線分離部材25は、拡散部材24の上部に配置されている。光線分離部材25のプリズム27と拡散部材24とは対向している。光線分離部材25の基材26の光出射面26aと、拡散部材24の光出射面とは、略平行に配置されている。なお、光線分離部材25の製造方法は、上記実施形態1と同様であるので、省略する。
上記構成の照明装置21が光を出射させる動作について、以下に照明装置21における光路変化の過程を図6により説明する。
光源22から発生した光は直接、又は反射板23において反射してから、拡散部材24に入射する。拡散部材24に入射した光は、拡散部材24の表面及び内部の光拡散構造によって拡散された分布となる。拡散された光は、反射板23の内部底面の法線方向を光量ピークとしながら、角度的には広がりを持って照明装置21の上面方向に出射する。
拡散部材24からの出射光は、光線分離部材25のプリズム27の第11辺27b及び第12辺27cに入射する。このとき、入射する光の光量ピーク光線は、上述のように反射板23の内部底面の法線方向に進んでプリズム27に入射する。すなわち、入射する光の光量ピーク光線は、光線分離部材25の光出射面26aに対して垂直な方向に進んでプリズム27に入射する。ここで、光量ピーク光線は、プリズム27の屈折率及び傾斜の影響による屈折を受ける。この際、光量ピーク光線が入射した傾斜辺によって、光量ピーク光線の主な出射方向が異なる。すなわち、第11辺27bに入射した光量ピーク光線は図中、左方向へ屈折して出射する。第12辺27cに入射した光量ピーク光線は図中、右方向へ屈折して出射する。その結果、光量ピーク光線の照射方向は2方向に分離される。
本実施形態の照明装置21の光学特性の評価について説明する。光学特性の測定は、光度計を用いて出射光の角度光度分布特性の測定を行った。測定結果を図7に示す。図7は横軸が光度測定方向の角度を示す。反射板23の内部底面の法線方向をゼロ度として、光源であるCCFLの延在する方向に垂直な方向を測定方向とした。
測定点は、図6の光線分離部材25の直上とし、光線分離部材25の中央部での光度を測定した。縦軸は相対光度を示す。拡散部材24の直上、中央部、ゼロ度(法線方向)での光度を1として、測定値を規格化した。
図7に示すとおり、本実施形態の照明装置21では、明確に光量ピーク光線の照射方向が2方向に分離されている。光量ピーク光線は、約45度を中心とした、光度分布とピークとがほぼ等しい2つの光線に分けられていることが確認できる。
次に、上記構成の照明装置21を用いた照明システム200について説明する。
照明システム200は、図8に示すように、照明装置21、反射部材215を備えている。
照明装置21からの出射光は、上述のように2方向に分離される。照明装置21は、分離光の一方が、直接照射対象物216に照射されるように位置及び角度を調整して配置される。つまり、照明装置21は、2つの異なる方向に分離した光線のうち、一方の分離光を、照射対象物216に対して直接入射させる。さらに照明装置21は、他方の分離光を、反射部材215を介して照射対象物216に入射させる。
反射部材215は、光線分離部材25によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する。つまり、反射部材215は、照明装置21からの他方の分離光が当該反射部材215に導かれ、かつ反射部材215での反射光が照射対象物216に導かれるように、位置及び角度を調整して配置される。具体的にいうと、反射部材215は、照射対象物216に直接光を照射することによって発生した影を消すように、照射対象物216に反射光を照射できる位置及び角度に調整して配置される。
本実施形態の反射部材215は凹面構造とされている。反射部材215は、照射対象物216に反射光を導くように、曲率及び配置角度が調整される。
本実施形態において、反射部材215を凹面構造とした理由について詳しく説明する。図7に示すように本実施形態の照明装置21の出射光は、各分離光の視野角が広い。このような分離光に対して、単純な平面型の反射部材を用いると、反射光が照射対象物に達するまでに光が広がってしまう。その結果、照射対象物に照射される光のうち、直接光の光量に比べて反射光の光量が少なくなるため、影消し等の目的の効果が十分に得られない。
この問題点に対し、本実施形態では反射部材215の形状を凹面構造とすることにより、反射光に集光性を与え、直接光の光量と反射光の光量とをほぼ等しくした。これにより、複数方向への照射の目的効果を得ることができる。
以上の構成により、照射対象物216には、照明装置21から供給された光の直接光と反射光とが異なる方向からほぼ等しい光量にて照射される。そのため、照射対象物216は3次元形状であっても影が発生しない。
上記構成の照射システム200に、図8に示すように、照射対象物216の表面情報を感知するセンサー217を組み合わせて表面情報取得装置2000とすることが好ましい。表面情報取得装置2000は、センサー217で照射対象物216の画像を取り込んでも、影に邪魔されること無く、表面情報を読み取ることができる。
ちなみに、照射対象物216は、図示を省略したステージ部に保持される。
本実施形態の光源22としてはCCFLを用いたが、この限りでない。光源22としては、例えばLEDなどを用いることもできる。この場合、LEDなどを線状又は平面状に配列させると良い。
本実施形態のプリズムは、断面形状を三角形状としたが、この限りでない。プリズムの形状、大きさなどは光学設計等に応じて適宜変更し得る。
なお、各図において各々の部材が分離した図になっているが、このように分離した状態であっても、あるいは相互に接している状態であって良い。
以上に、本発明に係る照明装置、照明方法、照明システム及び表面情報取得装置の実施形態を説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、光線分離部材のプリズムを三角錐形状とすると、光量ピーク光線を3方向に分離することができる。また、光線分離部材のプリズムを四角錐形状とすると、光量ピーク光線を4方向に分離することができる。このように、光線分離部材のプリズムを多角錐形状とすることによって、当該多角錐の傾斜面数に対応した多数方向に光量ピーク光線を分離することができる。
本発明の実施形態1に係る照明装置の概略構造図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置の動作説明図である。 本発明の実施形態1に係る照明装置の光学特性測定結果である。 本発明の実施形態1に係る照明システムの概略構造図である。 本発明の実施形態2に係る照明装置の概略構造図である。 本発明の実施形態2に係る照明装置の動作説明図である。 本発明の実施形態2に係る照明装置の光学特性測定結果である。 本発明の実施形態2に係る照明システムの概略構造図である。 従来の照射方向調整機構の概略図である。 従来の照射方向調整機構の拡大図である。 従来の照射方向調整機構の概略図である。
符号の説明
1、21 照明装置
2、22 光源
5 光学調整部材群
6、25 光線分離部材
7 第1の光学調整部材
8 第2の光学調整部材
9a 第1光入射面
10 プリズム
11a 第2光入射面
12 プリズム
13a 光出射面
14 プリズム
26a 光出射面
27 プリズム
100、200 照明システム
115、215 反射部材
116、216 照射対象物
117、217 センサー
1000、2000 表面情報取得装置
L 法線

Claims (14)

  1. 光源と、
    前記光源から出射した光を、少なくとも2つの異なる方向に分離する光線分離部材と、を備え、
    前記光線分離部材は、
    前記光源から出射した光が入射する光入射面と、前記光が前記光線分離部材内を透過した後出射する光出射面と、を備える透光性部材からなる照明装置。
  2. 前記光線分離部材は、前記光入射面に一方向に延在する複数のプリズムが形成されており、かつ前記光出射面が略平面であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光線分離部材は、前記光線分離部材に入射する光の配向特性において前記光の光量が最大となる方向に進行するピーク光線が、前記光出射面に対して略垂直な方向に入射するように、配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記光源から出射した光を伝播させる導光板を備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記光源から出射した光を拡散させる拡散部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 前記光線分離部材と前記光源との間に、光学調整部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  7. 前記光線分離部材と前記光源との間に、第1の光学調整部材と、第2の光学調整部材と、を備え、
    前記第1の光学調整部材は、略平面である第1光入射面と、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている第1光出射面と、を備え、
    前記第2の光学調整部材は、略平面である第2光入射面と、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている第2光出射面と、を備え、
    前記第1の光学調整部材と前記第2の光学調整部材とは、前記第1の光学調整部材のプリズムの延在方向と、前記第2の光学調整部材のプリズムの延在方向とが略平行になるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記光線分離部材は、一方向に延在する複数のプリズムが形成されている光入射面と、略平面である光出射面とを備え、
    前記光学調整部材から出射した光は、前記プリズムに入射して、少なくとも2つの異なる方向に分離し、前記光出射面から出射することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  9. 照射対象物に複数方向から光を照射する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の照明装置と、
    光線分離部材によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する反射部材と、
    を備える照明システム。
  10. 前記照明装置は、少なくとも2つの異なる方向に分離した光線のうち、少なくとも1つの光線を、前記照射対象物に対して直接入射させ、少なくとも1つの光線を、前記反射部材を介して前記照射対象物に入射させることを特徴とする請求項9に記載の照明システム。
  11. 前記反射部材は、前記照射対象物に対して集光性を与え、かつ反射照射するように設計されていることを特徴とする請求項10に記載の照明システム。
  12. 前記反射部材は、凹面構造であることを特徴とする請求項11に記載の照明システム。
  13. 光源と、
    一方向に延在する複数のプリズムが形成され、前記光源から出射した光が入射する光入射面と、略平面であり前記入射した光が出射する光出射面と、を有し、前記光源から出射した光を、少なくとも2つの異なる方向に分離する透光性部材からなる光線分離部材と、
    前記光線分離部材によって分離された光線のうち、少なくとも1つの光線の光線進行方向を制御する反射部材と、を備えた照明システムを構成し、
    前記光源からの光を、前記光線分離部材により少なくとも2つの異なる方向に分離し、少なくとも1つの光線は、照射対象物に対して直接入射させ、少なくとも1つの光線は、前記反射部材を介して前記照射対象物に入射させる照明方法。
  14. 請求項9乃至12のいずれか1項に記載の照明システムと、
    照射対象物の表面情報を感知するセンサーと、
    を備える表面情報取得装置。
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