JP5985396B2 - 面光源素子及びそれを備えた照明装置 - Google Patents

面光源素子及びそれを備えた照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、面光源素子及びそれを備えた照明装置に関し、特に導光板を用いた面光源素子及びそれを備えた照明装置に関する。
照明に用いられる光源素子には、光源からの光を、直接照射したい場所に向ける方式や導光板の端面に配置した光源からの光を、導光板の端面と直交する主面から取り出して照射する方式がある。
特許文献1には、LEDなどの小型で高効率、高輝度な光源と、導光板とを用いた照明装置が開示されている。このような導光板を用いた照明装置は、小さい光源からの光を効率的に広げ、広い範囲を均一に照明することができる。さらに、光源を小型化、または光源の数を少なくすることができ、省スペース、省エネルギーなどの点で回路設計上好ましいため、広く用いられるようになってきた。
ところで、導光板を用いた光源素子は、液晶表示装置に代表される透過型の画像表示装置の面光源素子(バックライト)として、従来から広く用いられている。このような画像表示装置では、光出射面が直接観察される。そのため、通常、バックライトは、光出射面の法線方向(正面方向)に光を偏向させるように、設計されている(例えば、特許文献2参照)。
他方、例えば、スポットライト、陳列棚、間接照明などの照明装置では、特定の方向のみを明るくする用途もある。このような用途に従来のバックライトを用いた場合、面光源素子自体を傾ける必要があり、照明装置自体が大型化してしまう。
このような問題に対し、特許文献3には、導光板内を光が伝搬する方向において、一方向に光を集中する方法が開示されている。この方向では、元々導光板内を光が伝搬する方向が主に一方向に限定されているため、導光板内を全反射する条件から外すことで一方向に光を集中することができる。
特許文献4には、任意の方向に光を出射させる面光源素子が開示されている。
特許文献5には、導光板から出射した光を、ある角度に偏向させるプリズムシートが開示されている。
特許文献6には、導光板から出射した光を、出射面側に設けられた部材で、導光方向と直交する面において2方向に分離する方法が開示されている。この方法では、特定の角度に光を偏向させることが可能である。
特開2007−059285号公報 特開2005−142128号公報 特開2001−229703号公報 特開2004−071189号公報 特開2007−503007号公報 特開2007−294465号公報
特許文献3に開示された方法では、導光方向と直交する面において、観察側へも照明側と同量の光が出射するため、意匠性及び外観に劣り、エネルギーロスも大きい。
特許文献4には、任意の方向に光を出射させるための具体的な手段が示されていない。
特許文献5に開示された方法では、導光板と別の部材が必要であり、高コスト化や、信頼性の低下、利便性に劣る。また、ディスプレイ用の広い視野角を目的としており、特定の角度を照射するには適していない。
特許文献6に開示された方法でも、特許文献3と同様に、導光方向と直交する面において、観察側へも照明側と同量の光が出射するため、意匠性及び外観に劣り、エネルギーロスも大きい。
本発明は、以上を鑑みなされたものであって、意匠性及び外観に優れ、かつ、高効率な面光源素子及びそれを備えた照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様は、
光源と、
前記光源から出射された光が、一方の端面に入射され、内部を伝播し、前記端面と直交する一方の主面から出射される導光板と、を備え、
前記導光板において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる右手系座標空間を考えた場合、
入射面を構成する前記一方の端面は、YZ平面に略平行であり、
出射面を構成する前記一方の主面は、XY平面に略平行であって、かつ、他方の主面よりも+Z方向に位置し、
前記出射面からの出射光は、−Y方向及び+Y方向の成分のうちいずれか一方の成分よりも他方の成分を多く有しており、該方向の成分を持って、導光板の出射面から出射するする光束が出射光束全体の55%以上である面光源素子である。
前記一態様において、前記出射面と対向する主面に複数の凹部を有し、前記凹部が、XZ平面と略平行な第1の面と、平面もしくは曲面からなる第2の面と、を備え、前記第2の面の任意の場所における+Z方向の法線ベクトルが、−Y方向及び+Y方向の成分のうち前記出射光が多く有している方の成分を有していることが好ましい。
ここで、前記凹部の形状は、多角錐の一部もしくは全部、又は、楕円球もしくは円錐の一部からなることが好ましい。
さらに、前記第2の面のXY平面からの傾斜角をα、+Z方向から見た前記第2の面の+Z方向の法線ベクトルのXY平面への射影の+X方向からの反時計回りの角度をβとすると、角度αが20°以上、80°以下であり、かつ、角度βの絶対値が、15°以上、165°以下であることが好ましい。
前記一態様において、前記出射面と対向する主面に複数の溝部を有し、前記溝部の長手方向が、+Z方向から見てY軸から傾いていることが好ましい。
ここで、+Z方向から見た前記溝部の長手方向の+Y方向からの反時計回りの角度をγとすると、角度γの絶対値が、15°以上、75°以下であることが好ましい。
上記面光源素子は、該面光源素子の支持体および電源とともに、スポットライト、商品などの陳列棚等に用いるディスプレイ用照明、ダウンライトや、足元灯などの直接、間接照明用途の照明装置に用いることができる。
本発明によれば、意匠性及び外観に優れ、かつ、高効率な面光源素子を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の模式的斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子において、出射面側から観察した導光板内部の光の進行を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る面光源素子の凹部の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る面光源素子において、出射面側から観察した導光板内部の光の進行を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る面光源素子の溝部の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る面光源素子の溝部の配列の一例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る面光源素子における光の進行を示す斜視図である。 実施例に係る面光源素子の構成を示す図である。 実施例1に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 実施例6に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 実施例7に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 実施例9に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 比較例1に係る面光源素子における凹部の形状を示す図である。 比較例1に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 比較例2に係る面光源素子における凹部の形状を示す図である。 比較例2に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 比較例3に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。 比較例4に係る面光源素子における凸部の形状を示す図である。 比較例4に係る面光源素子の輝度の角度分布を示す図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。図1は、本実施の形態に係る面光源素子の模式的斜視図である。この面光源素子は、光源1、導光板2を備えている。図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる右手系座標空間において、導光板2は、XY平面に略平行な主面、YZ平面に略平行な入射面21を備えている。2つの主面のうち、+Z方向に位置する主面は、出射面22を構成している。
光源1から出射し、導光板2の入射面21から入射した光は、導光板2の内部を全反射によって主にX軸に沿って伝搬して、出射面22から出射する。以下、図1におけるX軸方向のように、導光板内の主に光が伝搬する方向を導光方向という。図1に示すように、本実施の形態に係る面光源素子は、出射面22からの出射光を、+Y方向のみに偏向させることによって、特定の場所や物のみ明るく照らすことが可能である。そのため、照明装置を照明対象の方へ傾ける必要がなく、また、観察側には不要な光が出射されない。従って、意匠性及び外観に優れるとともに高効率な面光源素子を実現することができる。ここで、図1に示すように、光の出射方向は、Z軸とのなす角θ、光の出射方向のXY平面への射影とX軸とのなす角φにより表すことができる。
図2は、+Z方向(出射面22側)から観察した導光板2内部の光の進行を示す図である。図2に示すように、出射面22と対向する背面23には、複数の凹部3が形成されている。凹部3は、XZ平面と略平行な面aと、複数の平面もしくは1つ以上の曲面から成る面bとを備えている。面bの任意の場所における面bの+Z方向の法線ベクトルが、+Y方向の成分を有している。図2に示された凹部3は、一例として三角錐形状を有している。
導光板2の入射面21から入射した光は、+Y方向、または−Y方向の成分を持って、導光板2の内部を全反射によって伝搬する。
+Y方向の成分を持って伝搬している光L1は、一部は凹部3のXZ面と略平行な面aに入射し、面aによって全反射される。面aは、XZ平面と略平行であるため、この反射光は導光板2の内部から出射されることなく伝搬を続ける。
一方、−Y方向の成分を持って伝搬している光L2は、凹部の面bに入射し、面bで全反射される。ここで、面bの+Z方向の法線ベクトルが+Y方向の成分を有しているため、+Y方向へと偏向される。同様に、+Y方向の成分を持って伝搬している光の一部も、凹部の面bに入射し、面bでより+Y方向へ全反射される。図2に示すように、面bでの反射光が、導光板2の出射面22に対して全反射の条件から外れると、出射面22から出射される。
このように、+Y方向の成分を持って伝搬する光と、−Y方向の成分を持って伝搬する光とを分けて制御することによって、+Y方向のみへ出射光を集中させることができる。従って、出射面22からの光を一方向にのみ偏向させた面光源素子が実現できる。
〈光源〉
光源1としては、冷陰極管、熱陰極管等の線状光源、LED等の点状光源が挙げられる。光源1は、導光板2の一方の端面21又は対向する両方の端面21に1個又は複数個配置してもよい。導光板2の一方の端面21に設けることにより、光源の個数を削減し、軽量、小型化が可能となる。一方、導光板2の両方の端面21に設けることにより、導光板2への入射光量が増加し、高輝度化を図ることができる。また、点状光源の個数は適宜決定すればよい。点状光源の個数が多くなると、導光板2への入射光量が増加し、高輝度化を図ることができる。点状光源を複数個用いる場合、点状光源の間隔は均等になるように配置することが望ましい。これにより点状光源の近傍と点状光源間の均一性を高めることができる。
〈導光板〉
導光板2の材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂(PC)、ポリスチレン樹脂(PS)、シクロオレフィンポリマー等の透明性に優れた樹脂、又はガラスを用いることができる。中でもPMMAは軽量性、透明性の点で優れ、またPCは、耐久性の点で優れる。
導光板2の加工方法としては、押し出し板もしくはキャスト板から切り出す方法、又は加熱プレス、射出成形等の溶融成形法等が好適に用いられるが、これに限定されるものではない。
また、導光板2に凹部3を設ける場合の製造方法としては、特に制限はないが、フォトリソグラフ法、切削法等により作製される原形を用いた、押出成形、射出成形、紫外線硬化樹脂を使用した2P(Photo Polymerization)成形法が上げられる。凹部3の大きさ、形状、量産性当を考慮して好適な成形方法を選択すればよい。
導光板2のX軸方向とY軸方向の長さは用途に応じて設定できる。例えば、野外の足元灯や、道路用照明など広い場所、大きい対象を照射する場合、X、Y軸方向に長い大きな照明を用いる。一方、卓上の照明スタンドなどの小さい場所を照射する場合、X、Y軸方向に短い小さな照明を用いる
導光板2のX軸方向とY軸方向の長さの比であるアスペクト比は照明を設置する場所、目的によって変更させることができる。X軸方向の長さを、Y軸方向の長さに対して大きくすると、少ない、または小さな光源で広い面積を照射でき、高効率である。また、省スペース化が可能である。そのため、商品の陳列棚や、卓上の照明スタンドなどに用いることができる。一方、X軸方向の長さを、Y軸方向の長さに対して小さくすると、多くの光源、大きい光源を用いることができるため、より高輝度で明るい面光源素子が得られる。
〈凹部〉
凹部3のX軸方向の最大長さは、10μm以上、1000μm以下であることが望ましい。更に望ましくは、15μm以上、700μm以下である。10μmより小さいと回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。また1000μmより大きいと凹部3自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。
凹部3は、XZ平面と略平行な面aと、複数の平面もしくは1つ以上の曲面から成る面bと、を備えている。凹部3の具体的形状は、多角錐の一部もしくは全部、又は、楕円球(球を含む)もしくは円錐の一部からなる。図3、図4は、凹部3の形状が、それぞれ三角錐、四角錐である場合を示している。凹部3の形状を三角錐や四角錐とすると、面bを複数の平面から構成することができる。従って、各面bで全反射によって偏向される角度が限定することができる。そのため、出射面22の+Y方向側の特定の方向に光を集中させ、当該特定の方向において明るい面光源素子を得ることが可能である。
図3に示すように、凹部3の面bは、XY平面からの傾斜角αと、面bの法線のXY平面への射影した方向における、+Z方向から見て+X方向から反時計回りの角度βとにより規定することができる。ここで、角度αの取り得る範囲は0°<α<90°であるが、20°以上、80°以下が望ましい。また、30°以上、70°以下がより望ましく、35°以上、65°以下がさらに望ましい。この範囲において、面bで光が全反射した場合、効率的に光が導光板内から取り出される。角度βの取り得る範囲は、+Y方向に偏向する場合、0°<β<180°であるが、15°以上、165°以下が望ましい。また、25°以上、155°以下がより望ましく、30°以上、150°以下がさらに望ましい。この範囲において、光が効果的に+Y方向に偏向される。角度βが15°より小さい、または165°より大きいと、全反射によって光を+Y方向に偏向できず、−Y方向に向かう光が増加する。
なお、−Y方向に偏向する場合、角度βの取り得る範囲は−180°<β<0°であるが、−165°以上、−15°以下が望ましい。また、−155°以上、−25°以下がより望ましく、−150°以上、−30°以下がさらに望ましい。この範囲において、光が効果的に−Y方向に偏向される。角度βがより−165°小さい、または−15°より大きいと、全反射によって光を−Y方向に偏向できず、+Y方向に向かう光が増加する。
つまり、+Y方向及び−Y方向のいずれに偏光する場合でも、角度βの絶対値が、15°以上、165°以下が望ましく、25°以上、155°以下がより望ましく、30°以上、150°以下がさらに望ましい。
また、図5、図6、図7は、凹部3の形状が、それぞれ楕円球、球、円錐の一部である場合を示している。凹部3の形状を、楕円球、球、円錐の一部とすることによって、面bを曲面で構成することができる。この場合、面bで全反射によって+Y方向に偏向される角度の範囲を大きくすることが可能である。そのため、出射面22の+Y方向側の広い場所を均一に照射することに適した面光源素子を得ることができる。
なお、凹部3は、図8に示すように、上面にXY平面に略平行な平坦面を設けてもよい。平坦面を設けることで製造が容易になる。
凹部3の配列方法は、格子状、千鳥格子状や、ランダムに配列するなど、目的や製造方法に応じて任意に選定することができる。凹部3を多く設けた場所では、より多くの光が取り出される。従って、輝度が均一な面光源素子を得るためには、凹部3を光源から近い場所では疎に、光源から遠い場所では密に設けるなど、導光板2の面内で凹部3の密度を変調させることが望ましい。
隣接する2つの凹部3の間隔は、10μm以上、5000μm以下が望ましい。10μmより小さいと回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。一方、5000μmよりも大きいと、凹部3自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。
以上説明したように、本実施の形態に係る面光源素子では、光源からの光が入射する入射面と直交する光出射面において、特定の方向に光を偏向させ、特定の場所や、物を照射することにより、不要な方向へ光が出射せず、高効率で、意匠性に優れた面光源素子を得ることが可能である。また、本発明の面光源素子を用いることで、商品や場所を明るく照射し、高効率で、不要な方向に光が出射しないために外観の良い照明装置を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施の形態に係る導光板2には、第1の実施の形態における凹部3に代えて、溝部4が形成されている。溝部4は、出射面22と対向する背面23に複数形成されている。ここで、溝部4の長手方向は、+Z方向から見てY軸から傾いている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図9は、+Z方向から観察した導光板2内部の光の進行を示す図である。導光板2の入射面21から入射した光は、+Y方向、または−Y方向の成分を持って導光板2の内部を伝搬する。+Y方向の成分を持って伝搬している光L11は、入射面21と対向する溝部4の面41に入射する。このとき、面41が+Y方向に傾いた面であるため、面41で全反射され+Y方向へと偏向される。更にこの全反射によって、導光板2の出射面22に対しての全反射の条件から外れるために、導光板2の出射面22から出射される。
−Y方向の成分を持って伝搬している光L12も、入射面21に対向する溝部4の面41に入射し、全反射される。このとき、全反射によって更に+Y方向に大きく偏向されて導光板2の出射面22から出射される。溝部4の入射面21と対向していない面42は、導光板2を伝搬している光にとって面41の陰となっている。従って、面42に入射して全反射されて−Y方向に偏向される光はなく、出射面22からの光を一方向にのみ偏向させた面光源素子が実現できる。
〈溝部〉
溝部4の幅の10μm以上、1000μm以下であることが望ましい。更に望ましくは、15μm以上、700μm以下である。10μmより小さいと回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。一方、1000μmより大きいと溝部自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。
溝部4の傾きは、例えば図10に示すように、+Y方向からの反時計回りの角度γで規定できる。この溝部4の傾き角度γの取り得る範囲は、+Y方向に偏向する場合、0°<γ<90°であるが、15°以上、75°以下であることが望ましい。また、25°以上、65°以下がより望ましく、30°以上、60°以下がさらに望ましい。この範囲において、出射光が効果的に+Y方向に偏向される。角度γが15°より小さい、または75°より大きいと、全反射によって光を+Y方向に偏向できず、−Y方向に向かう光が増加する。
なお、−Y方向に偏向する場合、角度γの取り得る範囲は−90°<γ<0°であるが、−75°以上、−15°以下であることが望ましい。また、−65°以上、−25°以下がより望ましく、−60°以上、−30°以下がさらに望ましい。この範囲において、出射光が効果的に−Y方向に偏向される。角度γが−75°より小さい、または−15°より大きいと、全反射によって光を−Y方向に偏向できず、+Y方向に向かう光が増加する。
つまり、+Y方向及び−Y方向のいずれに偏光する場合でも、角度γの絶対値が、15°以上、75°以下が望ましく、25°以上、65°以下がより望ましく、30°以上、60°以下がさらに望ましい。
溝部4は、レンチキュラーレンズやプリズムとすることができる。プリズムの場合、斜面のXY平面からの傾斜角度は42°以上が望ましい。ここで、一般的な導光板の材料では屈折率n=1.5〜1.6である。そのため、この材料において臨界角よりも大きな斜面とすることで、プリズムの、導光板の入射面と対向しない面に入射する光を少なくでき、より一方向にのみ光を集中させることができる。
溝部4の配列は、目的に応じて、任意に設定可能である。溝部4を多く設けた場所では、より多くの光が取り出される。従って、輝度が均一な面光源素子を得るためには、溝部4を光源から近い場所では疎に、遠い場所では密に設けるなど、導光板2の面内で溝部4の密度を変調させることが望ましい。
隣接する2つの溝部4の間隔は、10μm以上、5000μm以下が望ましい。10μmより小さいと回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。また5000μmよりも大きいと、溝部4自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。なお、導光板2の両端に光源1を設ける場合、図11に示すように、それぞれの光源に対向するように溝部4を設けても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。本実施の形態に係る導光板2には、第1の実施の形態における凹部3に代えて、出射面22に複数の凸部5を有した出射光制御部材50を備えている。凸部5は、略円錐台形状であって、導光板2と光学的に密着されている。ここで、円錐台の上面及び下面を通りYZ平面に平行な断面形状の1辺がZ軸に略平行である。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
12は、導光板2と、凸部5を有した出射光制御部材50と、の内部の光の進行を示す図である。導光板2の内部を伝搬する光は、凸部5の導光板2と密着した部分に入射すると、凸部5内部に進入し、円錐台形状の凸部5の側面で全反射され、出射光制御部材50から出射される。このとき、凸部5の内部を−Y方向の成分を持って進行していた光L22は、円錐台の−Y方向側の側面で全反射され、+Y方向に変換されて出射する。一方、凸部5の内部を+Y方向の成分を持って進行していた光L21は、円錐台の+Y方向側の側面で全反射するが、+Y方向側の側面がZ軸に対して傾斜しているため、光は+Y方向のまま僅かに+Z方向に変換されるだけである。以上のように、凸部5の内部の全反射後には、光が+Y方向に集中されるため、光を一方向にのみ偏向させた面光源素子が実現できる。
〈出射光制御部材〉
凸部5のX軸方向の最大幅は、10μm以上、1000μm以下であることが望ましい。更に望ましくは、15μm以上、700μm以下である。10μmより小さいと、回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。一方、1000μmより大きいと、凸部5自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。
凸部5の配列方法は、格子状、千鳥格子状や、ランダムに配列するなど、目的や製造方法に応じて任意に選定することができる。凸部5を多く設けた場所では、より多くの光が取り出される。従って、輝度が均一な面光源素子を得るためには、凸部5を光源から近い場所では疎に、遠い場所では密に設けるなど、導光板2の面内で凸部5の密度を変調させることが望ましい。
隣接する2つの凸部5の間隔は、10μm以上、5000μm以下が望ましい。10μmより小さいと回折現象により着色が発生し、外観の品位を低下させる。一方、5000μmよりも大きいと、凸部5自身が視認されるため、外観の品位を低下させる。
また、導光板2と凸部5を有する出射光制御部材50とを光学的に密着させるには、導光板2と出射光制御部材50との間に固定層を設けてもよい。固定層としては、接着剤、粘着材、粘接着材、光硬化性樹脂などが挙げられるが、取り扱い性や生産性の面から光硬化性の粘接着材が好適に用いられる。粘着材には、例えばゴム系やアクリル系、ビニルアルキルエーテル系やシリコーン系、ポリスチレン系やポリウレタン系、ポリエーテル系やポリアミド系、スチレン系等の適宜なポリマーをベースポリマーとするものが挙げられる。中でも、アクリル酸ないしメタクリル酸のアルキルエステルを主体とするポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着材が透明性や耐候性、耐熱性の点で優れるため、好適に用いられる。また、接着剤はそれに例えば、シリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化ノンモン等の導電性のある無機系粒子や、架橋または未架橋ポリマー等の有機系粒子等の適宜な透明粒子を1種または2種以上含有させて光拡散型のものとすることもできる。
更に、導光板2の表面改質や、出射光制御部材50の凸部5を形成する材料に自己粘着性を持たせることで、導光板2と出射光制御部材50とを固定層を介さずに光学的に密着させてもよい。この場合、凸部5の先端に平坦部を設けることが好適である。この平坦部が密着することによって、光学的密着部の幅を高い精度で得ることが可能である。
また、出射光制御部材50の表面形状は、スタンパまたは雌金型などを用いて、熱プレス法、紫外線硬化による2P法、熱硬化によるキャスト法、射出成形等によって透明な基材上に形成することができる。透明な基材としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィンポリマー等の樹脂又はガラスが用いられる。本実施の形態においては、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂を用いた透明な基材上に光硬化性樹脂で形状を転写することが好適に用いられる。
基材に転写する際に用いる光硬化性樹脂は、作製した出射光制御部材50の光学性能を決定するものであり、所望の性能に応じて適宜選択することが好ましい。光硬化性樹脂の成分としては、ラジカル重合が可能なモノマー或いはオリゴマーを単独、又は2種以上組み合わせて用いるが、通常2種以上を用いるのが好ましく、出射光制御部材50に要求される機械的強度、耐衝撃性、耐熱性、表面硬度等を付与することができる。成分の具体例としては、脂肪族、脂環族、芳香族系のモノマー、又はポリアルコールとアクリル酸、又はメタクリル酸との縮合反応得られるエステル型(メタ)アクリレートや、分子内に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物とヒドロキシル基又はチオール基を含有する(メタ)アクリレートとのウレタン化反応で得られるウレタンポリ(メタ)アクリレートや分子内に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物と、アクリル酸又はメタクリル酸とのグリシジル基開環反応で得られるエポキシポリ(メタ)アクリレートや、飽和又は不飽和多価カルボン酸、多価アルコール及び(メタ)アクリル酸との縮合反応で得られるポリエステル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリロイル官能性モノマー若しくはオリゴマーや、スチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジビニルベンゼン等のビニル化合物や、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、ジアリルフタレート、ジアリルビフェニレート等の(メタ)アリル化合物が挙げられる。これら単量体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を混合してもよい。
出射光制御部材50の作製に用いるスタンパは、例えばガラス基板上にネガ型或いはポジ型の感光性樹脂をコーティングし、この感光性樹脂を、フォトマスクを介して露光するか、又はレーザー描画装置により露光し、現像後、電鋳を行うことにより作製することができる。また、切削によって作製することもできる。
出射光制御部材50の光出射面には、表面凹凸を直接転写しても良いし、光透過性微粒子を混合させた拡散材液を塗工することによって拡散層を設けてもよい。拡散層により視野角特性が滑らかになり、良好な品位を得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。図13の略図に示す面光源素子について、輝度の角度分布を、照明設計解析ソフトウェアLightTools(登録商標)を用いて解析した。以下に、解析に用いた条件を記す。
図13に示すように、光源1は、高さ4mm、幅20mmの直方体の側面を発光部として、発光の角度特性をランバーシャン分布とした。
導光板2のサイズは、Y方向の幅20mm、X方向の長さ300mm、厚さ4mmとした。導光板2の材質は、PMMA(屈折率1.49)とした。導光板2の端面21に1個の光源1を設置し、導光板2の側面と、導光板2の底面23の外側には、拡散反射をする反射板を配置した。導光板2の出射面22と対向する面に、凹部もしくは溝部を設けるか、又は、導光板2の出射面22に光学的に密着した凸部を有する出射光制御板を設けた。
上記モデルを用いて、導光板の出射面から光をシミュレーションで解析し、導光板中央付近での各角度輝度L(θ,φ)を取得した。ここで、出射光の+Z方向からの傾きをθ、該方向のX−Y平面に射影した方向における、+Z方向から見て+X方向から反時計回りに得られる角度をφとした。このとき輝度が+Y方向の成分を有する時、φは0°より大きく、180°より小さい。
出射光のうち、+Y方向の成分を有して出射する光束I(+Y)と、−Y方向の成分を有して出射する光束I(−Y)とを、それぞれ以下の式(1)、(2)より算出した。
Figure 0005985396

Figure 0005985396
更に、I(+Y)と、I(−Y)の和に対するI(+Y)の割合を算出した。表1に実施例並びに比較例のI(+Y)の割合を記す。
Figure 0005985396
(実施例1)
実施例1として、図3で示すような凹部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。凹部は、XY平面上の底面が1辺100μmの正方形である正四角錐を底面の対角線(X軸)を含み底面に垂直な面(XZ平面)により2分割した三角錐である。面bのXY平面からの傾斜角度α、面bの法線のXY平面への射影した方向における、+Z方向から見て+X方向から反時計回りに得られる角度βとして、α=55°、β=45°である。
図1に示した各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図14に示す。図14に示すように、+Y方向に光が集中している。また、表1に示すように、全体に出射する光に対する割合は66%である。−Y方向に出射する割合が少ないため、−Y方向から観察した場合に面光源素子から出射する光がない。従って、照射する対象のみ明るく照らされる、意匠性の良い面光源素子が得られる。また、その出射する角度範囲が非常に狭いため、特定の物のみ照射するのに適した面光源素子となる。
(実施例2〜5)
実施例2〜5として、実施例1と同様に、図3で示すような凹部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。実施例2はα=55°、β=30°、実施例3はα=55°、β=60°、実施例4はα=45°、β=45°、実施例5はα=35°、β=45°である。それ以外は実施例1と同じ条件である。表1に示すように、実施例2〜5においても、+Y方向に効率よく偏向され、+Y方向に出射する割合の多い、一方向にのみ照射することに適した面光源素子を得ることが可能である。また、照射対象の位置、照明からの角度などに応じて角度α、βを適宜選定して、出射する方向を適応させることができる。
(実施例6)
実施例6として、図6で示すような凹部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。凹部は、直径200μmの半球の一部からなる形状である。面bのXY平面からの傾きα、面bの法線のXY平面への射影した方向における、+Z方向から見て+X方向から反時計回りに得られる角度βとして、α<90°、45°<β<135°の範囲にある。
各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図15に示す。図15に示すように、+Y方向に光が偏向されている。また、表1に示すように、58%の光が+Y方向に出射されている。従って、照射する対象のみ明るく照らされる、意匠性の良い面光源素子が得られる。また、その角度特性が滑らかであるため、角度によって急激に明るさが変化しない外観の良い、広い場所や大きな対象物を照射することに適した面光源素子となる。
(実施例7、8)
実施例7、8として、図10で示すような幅100μm、頂角90°のプリズム状の溝部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。溝部の長手方向の+Y方向からの反時計回りに取った角度γとして、実施例7はγ=45°、実施例8はγ=30°である。実施例7における、各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図16に示す。図16に示すように、+Y方向に光が偏向されている。また、表1に示すように、実施例7では55%、実施例8では58%の光が+Y方向に出射した。実施例7、8のようにプリズムからなる溝部を有する場合、特定の狭い角度範囲にのみ光が集中し、特定のもののみ照射することに適した面光源素子が得られる。
(実施例9)
実施例9として、図12で示すような出射光制御部材を用いた面光源素子についてシミュレーションを行った。出射光制御部材は導光板と光学的に密着した凸部を有し、凸部は、幅100μmの円錐台からなる。この円錐台の下面(導光板との密着面)の中心を通り、YZ平面に平行な断面において、−Y方向側の1辺がZ軸に平行である。この辺と対向する−Y方向側の1辺のXY平面からの傾斜角度は、55°である。
各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図17に示す。図17に示すように、+Y方向に光が偏向されている。また、表1に示すように、実施例9では69%の光が+Y方向に出射した。つまり、−Y方向に出射する光が効率よく低減され、−Y方向から観察した場合に、面光源素子から直接観察者が照射されることがない。つまり、+Y方向に設置された対象物を特に外観よく照射可能な面光源素子を得ることができる。
(比較例1)
比較例1として、図18で示すような凹部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。凹部は1辺100μm、斜面の傾斜角度55°の正四角錐からなる。各θでの、φに対する輝度を図19に示す。図19に示すように、+Y方向に偏向されると同時に、−Y方向にも偏向される。そのため、表1に示すように、+Y方向へ出射する割合は50%である。従って、特定の対象物を照射することに適さない。
(比較例2)
比較例2として、図20で示すような直径100μmの半球からなる凹部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。各θでの、φに対する輝度を図21に示す。図21に示すように、あらゆる方向に光が出射する。そのため、表1に示すように、+Y方向へ偏向される成分は50%である。特定方向から観察した場合、面光源素子から観察者に到達する光が存在し、外観品位が低下する。
(比較例3)
比較例3として、図10で示すような幅100μm、頂角90°のプリズム状の溝部を有した面光源素子についてシミュレーションを行った。+Y方向からの反時計回りに取った角度γとすると、γ=0°である。各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図22に示す。図22に示すように、+Y方向に偏向されると同時に、−Y方向に偏向される。そのため、表1に示すように、+Y方向へ出射する割合は50%である。従って、特定の対象物を照射することに適さない。
(比較例4)
比較例4として、図23で示すような出射光制御部材を用いた面光源素子についてシミュレーションを行った。出射光制御部材の凸部は、幅100μm、傾斜角度60°の円錐台の形状である。各θ(=0°、20°、40°、60°、80°)での、φに対する輝度を図24に示す。図24に示すように、凸部の側面にて+Y方向に偏向される成分と同時に、−Y方向に偏向される成分が同量存在する。そのため、表1に示すように、+Y方向へ出射する割合は50%である。従って、特定の方向に存在する対象を照射することに適していない。
以上説明した面光源素子は、導光板の光入射面と直交する光出射面において一方向に光を偏向させることが可能である。そのため、当該面光源素子を備えた照明装置は、不要な方向に光が出射せず、高効率で、外観がよい。具体的には、スポットライト、商品などの陳列棚等に用いるディスプレイ用照明、ダウンライトや、足元灯などの直接、間接照明に好適である。
この出願は、2010年10月6日に出願された日本出願特願2010−226709を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1:光源
2:導光板
21:導光板の入射面
22:導光板の出射面
23:導光板の底面
3:凹部
a:凹部の面
b:凹部の面
4:溝部
41:溝部のうち、導光板の入射面と対向する面
42:溝部のうち、導光板の入射面と対向しない面
5:凸部
50:出射光制御部材
α:面bのXY平面からの傾斜角
β:+Z方向から見た面bの法線ベクトルのXY平面への射影の+X方向から反時計回りの角度
γ:溝部の長手方向の+Y方向からの反時計回りの角度
θ:出射光の+Z方向からの傾き
φ:+Z方向から見た光の出射方向のXY平面への射影の+X方向から反時計回りの角度
L(θ、φ):θ、φで定められる方向に出射する光の輝度
I(+Y):+Y方向の成分を持って、導光板の出射面から出射するする光束
I(−Y):−Y方向の成分を持って、導光板の出射面から出射するする光束

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光が、一方の端面に入射され、内部を伝播し、前記端面と直交する一方の主面から出射される導光板と、を備え、
    前記導光板において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる右手系座標空間を考えた場合、
    入射面を構成する前記一方の端面は、YZ平面に略平行であり、
    出射面を構成する前記一方の主面は、XY平面に略平行であって、かつ、他方の主面よりも+Z方向に位置し、
    前記導光板の前記出射面と対向する主面に設けられるか、又は、前記出射面に光学的に密着して設けられた偏向部を有し、
    前記偏向部は、前記出射面と対向する主面に設けられた複数の凹部であり、
    前記凹部が、
    XZ平面と略平行な第1の面と、
    平面もしくは曲面からなる第2の面と、を備え、
    前記第2の面の任意の場所における+Z方向の法線ベクトルが、−Y方向及び+Y方向の成分のうち前記出射光が多く有している方の成分を有しており、
    前記偏向部は、前記出射面からの出射光が、−Y方向及び+Y方向の成分のうちいずれか一方の成分よりも他方の成分を多く有しており、該方向の成分を持って、導光板の出射面から出射する光束が出射光束全体の55%以上となるように光を偏向させる、面光源素子。
  2. 前記凹部の形状が、多角錐の一部もしくは全部、又は、楕円球もしくは円錐の一部からなることを特徴とする請求項1に記載の面光源素子。
  3. 前記第2の面のXY平面からの傾斜角をα、+Z方向から見た前記第2の面の+Z方向の法線ベクトルのXY平面への射影の+X方向からの反時計回りの角度をβとすると、
    角度αが20°以上、80°以下であり、かつ、角度βの絶対値が、15°以上、165°以下であることを特徴とする請求項2に記載の面光源素子。
  4. 光源と、
    前記光源から出射された光が、一方の端面に入射され、内部を伝播し、前記端面と直交する一方の主面から出射される導光板と、を備え、
    前記導光板において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる右手系座標空間を考えた場合、
    入射面を構成する前記一方の端面は、YZ平面に略平行であり、
    出射面を構成する前記一方の主面は、XY平面に略平行であって、かつ、他方の主面よりも+Z方向に位置し、
    前記導光板の前記出射面と対向する主面に設けられるか、又は、前記出射面に光学的に密着して設けられた偏向部を有し、
    前記偏向部は、前記出射面と対向する主面に設けられた複数の溝部であり、
    前記溝部の長手方向が、+Z方向から見てY軸から傾いており、
    前記偏向部は、前記出射面からの出射光が、−Y方向及び+Y方向の成分のうちいずれか一方の成分よりも他方の成分を多く有しており、該方向の成分を持って、導光板の出射面から出射する光束が出射光束全体の55%以上となるように光を偏向させる、面光源素子。
  5. +Z方向から見た前記溝部の長手方向の+Y方向からの反時計回りの角度をγとすると、
    角度γの絶対値が、15°以上、75°以下であることを特徴とする請求項に記載の面光源素子。
  6. 光源と、
    前記光源から出射された光が、一方の端面に入射され、内部を伝播し、前記端面と直交する一方の主面から出射される導光板と、を備え、
    前記導光板において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸からなる右手系座標空間を考えた場合、
    入射面を構成する前記一方の端面は、YZ平面に略平行であり、
    出射面を構成する前記一方の主面は、XY平面に略平行であって、かつ、他方の主面よりも+Z方向に位置し、
    前記導光板の前記出射面と対向する主面に設けられるか、又は、前記出射面に光学的に密着して設けられた偏向部を有し、
    XY平面に略平行な主面を有し、前記導光板の前記出射面側に配置された出射光制御部材を更に備え、
    前記出射光制御部材は、
    前記導光板側の主面に設けられ、前記導光板と光学的に密着した円錐台形状の複数の凸部である前記偏向部を有し、
    前記凸部は、
    前記円錐台形状の上面及び下面の中心を通りYZ平面に平行な断面において台形を構成し、当該台形の1辺がZ軸に略平行であり、
    前記偏向部は、前記出射面からの出射光が、−Y方向及び+Y方向の成分のうちいずれか一方の成分よりも他方の成分を多く有しており、該方向の成分を持って、導光板の出射面から出射する光束が出射光束全体の55%以上となるように光を偏向させる、面光源素子。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の面光源素子、該面光源素子の支持体および電源を備えた照明装置。
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