JP2010002783A - 光走査装置及び該光走査装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び該光走査装置を用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来は、基板に発生した板波の節の位置とミラーの回転軸の位置とがずれて、ミラーの回転軸が基板の厚み方向に変動する虞がある。
【解決手段】 基板に設けられた支持部により支持されたミラー部130を揺動させ、光源からの光を当該ミラー部により反射させて走査させる光走査装置であって、基板100上に設けられ当該基板に板波を発生させるための圧電素子110と、圧電素子110を駆動する駆動回路200と、圧電素子の駆動を制御すると共に、ミラー部130の駆動周波数に対応する板波の基準波長に対して、1/2倍、又は、1/3倍の波長の板波を重畳させるように駆動回路200を制御する制御部400とを有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、例えばレーザビームプリンタやディスプレイ等に用いられる光走査装置及び該光走査装置を用いた画像形成装置に関するものである。
従来から、レーザービームプリンタやディスプレイ等に用いられる光走査装置において、ガルバノミラーやポリゴンミラーにより光ビームを走査させる機構が知られている。また、シリコンプロセスを使ったMEMS技術によるマイクロミラーも用いられ、その駆動方法として電磁駆動、静電駆動、圧電駆動など幾つかの方法が提案され、実用化されている。
一方、これらとは異なる駆動方式の光走査装置として、板波を利用したものが提案されている(特許文献1)。この方式は、基板に捩れ梁を設け、そこにミラー部を支持し、その状態で基板に板波を発生させると、この板波により捩れ梁を介してミラー部に捩れ振動が励起され、ミラー部により反射された光ビームが走査するというものである。この駆動方式は構造が簡単で、プレス加工による金属板を基板として使用できるため光走査装置の低コスト化が可能な技術として注目されている。
図1は、この駆動方式を説明する図である。
基板10は、捻り梁12と、この梁12の支持部19を有し、捻り梁12にはミラー部13が形成されている。この基板10を固定部材16に固定し、基板10上に設けられた圧電膜(圧電素子)11を振動させて基板10に板波を発生させ、ミラー部13に回転振動を励起する。図中のxは、捻り梁12の中心軸を示しており、この中心軸12は板波の節14からずれた位置に設定されている。
ここで基板10の厚みは50μm程度、ミラー部13の長手方向の長さは約1mm、梁12の幅は約100μmmで、基板10の最大長さが10mm以下と小型である。圧電膜11は、20KHzを超える周波数で振動するとき、ミラー部13の振れ角は約40°となっている(非特許文献1参照)。
上記方式では、基本的に、捩れ梁12と基板10との接続位置と、基板に発生した板波の節14の位置とを一致させて、ミラー部13には捻り振動のみを励起するのが理想的であるが、その構造上、捻り振動の立ち上げに非常に時間がかかる。即ち、圧電膜11の振動を開始してからミラー部13の振動が正規の振動状態に到達するまでの時間が長くなる。そこで、この立ち上がり時間を短縮するために、ミラー部13の重心を捻り梁12の位置から若干ずらしている。
特開2006−293116号公報 特許4027359号公報 米国特許4859846号公報 Jae-Hyuk Park, et al.,MEMS 2006,Istanbul, 19th IEEE Int. Conf.,pp730-733
上記特許文献1の光走査装置は、振れ角が正弦波(sin波)で変化する。レーザビームプリンタなどでは、結像光学系の課題から、ミラーの回転は等角速度駆動であるのが好ましい。これに対して捩れ振動を用いた光走査装置では、通常、ミラーの回転角は正弦波で変化しているため、これに2倍又は3倍の周波数の振動を加えることで、ほぼ等角速度の駆動を実現する方法が提案されている(特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら特許文献1の光走査装置では、伝播速度に分散性のある板波を用いてミラーの駆動を行っているため、これら特許文献2,3に開示された手法を単純に適用することが難しい。
また特許文献1の光走査装置では、基板に発生した板波の節の位置とミラーの回転軸の位置とがずれる可能性があり、その場合には、ミラーの回転軸が基板の厚み方向に変動する。このようなミラー回転軸の変動は、レーザの光路長や焦点距離の変動の原因となる。またミラーエッジでの入射光のケラレによるレーザ光の劣化や光量低下等を引き起こす。これらは形成される画像品質の低下を招くため大きな問題となる。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
本発明の特徴は、基板の板波振動を利用してミラー部の等角速度駆動を可能にした光走査装置及び該光走査装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る光走査装置は以下のような構成を備える。即ち、
基板に設けられた支持部により支持されたミラー部を揺動させ、光源からの光を当該ミラー部により反射させて走査させる光走査装置であって、
前記基板を前記ミラー部が設けられた側の反対側端部で固定する固定部材と、
前記基板上に設けられ当該基板に板波を発生させるための振動源と、
前記振動源を駆動する駆動手段と、
前記駆動手段による前記振動源の駆動を制御すると共に、前記ミラー部の駆動周波数に対応する板波の基準波長に対して、1/2倍、又は、1/3倍の波長の板波を重畳させるように前記駆動手段を制御する制御手段を有し、
前記ミラー部は前記駆動手段による駆動で発生する板波の節に設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る光走査装置は以下のような構成を備える。即ち、
基板に設けられた支持部により支持されたミラー部を揺動させ、光源からの光を当該ミラー部により反射させて走査させる光走査装置であって、
前記ミラー部に対してほぼ対称となる基板上の位置に設けられ当該基板に板波を発生させるための第1及び第2の振動源と、
前記基板を当該基板の両端部で固定する固定部と、
前記第1及び第2の振動源をそれぞれ駆動する駆動手段と、
前記駆動手段による前記第1及び第2の振動源の駆動を制御する制御手段とを有し、
前記ミラー部は前記第1及び第2の振動源の振動により発生する前記基板の板波が合成されるた板波の節に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、基準周波数と、その基準周波数の2倍又は3倍の周波数の板波を合成させ、その合成波の節の位置にミラー部を設けることにより、ミラー回転軸を変動させずに略等角速度駆動が可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。以下の説明では、振動源として圧電素子を用いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁歪素子や、磁石を配置した電磁駆動などであってもよい。尚、以下の説明で使用される基板や振動源である圧電素子の材質や寸法、形成方法などについては、特許文献1に記載されているものを同様に適用できるが、本発明はそれに限定されないことはもちろんである。
[実施形態1]
図2は、本実施形態1に係る光走査装置のミラーを振動させるミラー振動部1の構成を説明する図で、図2(A)は、このミラー振動部1の上面図、図2(B)は、このミラー振動部1を駆動する原理を説明する図である。
図2(A)において、100は基板、110は基板上に設けられた圧電素子(圧電膜)、120はミラー部130が取り付けられている梁を示している。ここではミラー部130とそれを支持する捩れ梁120の外側に振動子131と、それを支持する捩れ梁121が形成されている。160は、この基板100を、ミラー部130が取り付けられている側の反対側端部で光走査装置に固定するための固定部である。圧電素子(振動源)110は、図示していない電極を介して周波数可変の駆動回路200に接続されている。ミラー部130と振動子131は2振動子系を構成し、共振周波数fと2f、又は、fと3fを有するように設計されている。ここでは、圧電素子110の中心とミラー部130の重心中心とを略一致させている。
図2(B)において、駆動回路200は、駆動周波数を切り替えて圧電素子110を駆動する。この圧電素子110への電圧の印加により圧電素子110が伸縮して図2(B)の上下方向に基板100を振動させる。尚、この圧電素子110は、基板100上に直接形成された圧電膜であると基板100の板波の励起効率をより良くすることができる。この圧電素子110は、図2(A)において圧電素子110の上側に正の電圧を印加すると圧電素子110は伸び、負の電圧を印加すると縮むように構成されている。これにより基板100上で板波が発生し、基板100の一端が固定部160により固定されているため、その板波の振動エネルギーが梁120で支持されたミラー部130を揺動させ、より効率的にミラー部130に回転モーメントを与えることができる。
図3は、圧電素子110によって発生された板波による基板100の変形とミラー部130の回転振動の様子を示す図である。
この図では、基板100の長さ方向をx軸、基板100の厚み方向をz軸とし、z軸方向のスケールをx軸に比べて大きくして描画している。基板100とミラー部130、及び、振動子131の交点が捻り梁120,121の位置、即ち、ミラー部130の回転軸となる。図において、実線と点線は、夫々、圧電素子110に正と負の電圧が印加されたときの最大振幅時の状態を示している。
図4(A)(B)は、ミラー部の駆動周波数fに対応する板波の基準波長に、2f、又は、3fの周波数の波長を合成した場合を説明する図である。
図4(A)は、基準波長の波形4000に周波数2fの信号4001を合成した場合を示し、4002はその合成波を示している。この合成波4002により略等角速度振動が実現できる。即ち、図4(A)では、合成波4002が基準線(θ)と交差する場合、合成波4002が右下がりになっている部分で直線性が得られている。従って、この直線性を利用して圧電素子110によりミラー部130の等角速度振動を発生できる。よって、この場合は片側走査の場合に適している。
図4(B)は、基準波長の波形4000に周波数3fの信号4003を合成した場合を示し、4004はその合成波を示している。この合成波4004により略等角速度振動が実現できる。即ち、図4(B)では、合成波4004が基準線(θ)と交差する場合、合成波4004が右下がりの部分、及び右上がりの部分で直線性が得られている。従って、この直線性を利用して圧電素子110によりミラー部130の等角速度振動を発生できる。よって、この場合は両側走査の場合に適していると言える。
図5(A)(B)は、基板に発生する板波の波長と、板波の節の位置との関係を示す図である。
いま板波の波長をλとすると、板波の節は基板100の開放端(図1の基板100の左端)からλ/4の位置にある。
図5(A)は、板波の波長をλ'としたとき、距離λ'/4と、基板100の端からミラー部130の回転軸の位置までの距離dとが一致しない場合を示している。この場合は、ミラー部130の回転軸は、z軸方向に±Δz変動する。これは、光走査装置の特性低下の原因となる。このため節の位置と回転軸が一致する適切な波長、即ち、図6に示す板波速度の分散性により決まる適切な駆動周波数を設定することにより、ミラー部130の回転軸を安定化できる。
図6は、基板に発生する板波の特性を示すグラフ図である。
この図は、横軸は基板の板厚と周波数の積[Hz・m]、縦軸は位相速度[m/s]を示している。このグラフで示される特性に基づいて、圧電素子110の駆動周波数が決定される。
図5(B)は、板波の波長をλとしたとき、距離λ/4と、基板100の端からミラー部130の回転軸の位置までの距離dとが一致している場合を示している。
このようにミラー部130の回転軸の変動を抑えながら、ミラー部130の略等角速度駆動を実現させるには、基準周波数fに対応する波長λ1と、これに合成する周波数2f又は3fに対応する波長λ2を決定する。ここでは、
(2m−1)×λ/4=(2n−1)×λ2/4[m,n=1,2,...]
の関係を概ね満たすように選択する。尚、ここで2つの波長での節の位置ずれは、捻り梁120の幅と同程度以下であるようにすることが好ましい。
図7は、本実施形態1に係る圧電素子の駆動信号の一例を示す図である。
圧電素子110には、周波数f1の駆動信号V1と、それの2倍の周波数f2の駆動信号V2の合成信号が印加される。図6に示す伝播速度の分散性により、周波数によって伝播速度が異なるため、ミラー部130の回転軸の位置で適切な合成振動が得られるように、2つの駆動信号V1とV2は、Δtだけ位相をずらして振動源に印加される。
図8は、本実施形態1に係る光走査装置の概略構成を示すブロック図である。
図において、レーザ光源403から射出されたレーザ光は、図示していない光学系を通過してミラー部130で反射され、ミラー部130の回転振動に応じて走査される。BDセンサ404は、このミラー部130で反射されたレーザ光を有効走査範囲(実際に画像形成或いは画像読み取り等で使用される領域)の外で、最大走査角の位置(所定位置)に設けられており、レーザ光を検出すると検出信号を出力する。
制御部400は、CPU410、CPU410により実行されるプログラム等を記憶するROM411、CPU410による制御処理時にワークエリアを提供して、各種データを記憶するRAM412を有している。レーザ駆動回路402は、制御部400から供給されるPWM信号に応じてレーザ光源403を駆動する。駆動回路200は、制御部400からの指令信号に応じて圧電素子110の駆動周波数を変更して圧電素子110を駆動することができる。
この実施の形態1では、ミラー部130により反射された光の走査周波数に対応する板波の基準波長に対して、1/2倍、或いは1/3倍の波長の板波を重畳させた駆動信号を駆動回路200から出力させて圧電素子110を駆動する。従って駆動回路200は、基準周波数f1の発振器、その1/2倍の波長の周波数信号f2の発振器、或いは1/3倍の波長の周波数信号f3の発振器を備えている。
[実施形態2]
図9(A)(B)は、本発明の実施形態2に係る光走査装置のミラーを振動させるミラー振動部2の構成を説明する図で、図9(A)は、このミラー振動部2の上面図、図9(B)は、このミラー振動部2を駆動する原理を説明する図である。前述の図2と共通する部分は同じ記号で示している。尚、この実施形態2に係る光走査装置の構成は、圧電素子とその駆動回路が追加されるだけで、それ以外は前述の実施の形態1と同様である。
この実施形態2では、基板100上に、捩れ梁120,121の軸に対してほぼ対称な位置に振動源110(第1の振動源),111(第2の振動源)が配置されている。また、この基板100の両端部がそれぞれ固定部160,161により、装置の筐体等に固定されている。振動源110,111のそれぞれは、図示していない電極を介して各駆動回路200,201に接続されている。
図10(A)(B)は、本実施形態2に係る、圧電素子110,111の振動によって基板100に発生された2つの板波の干渉による基板100の変形とミラー部130の回転振動の様子を説明する図である。この図では、基板100の長さ方向をx軸、基板100の厚み方向をz軸とし、z軸方向のスケールをx軸に比べて大きくして描画している。ここでは、基板100とミラー部130の交点が捻り梁120の位置、即ち、ミラー部130の回転軸となる。図10(A)、(B)はそれぞれ、圧電素子110,111のそれぞれに対して、互いに位相が逆の正負の電圧が印加されたときの各最大振幅を示している。
尚、ここで圧電素子110及び111は、板波の振幅の山が表れる位置に設けられているのが好ましい。
図11(A)は、圧電素子110と111からの2つの板波の伝播を説明する図である。このように2つの板波は、互いに反対方向に伝播して、中央で干渉し合う。そして図11(B)に示すような波を形成する。これが図10に示す状態であり、このときミラー部130の回転軸と基板100の板波の節とが一致するため、ミラー部130は回転軸が変動することなく回転振動する。
本実施形態2に係るミラー振動部2においては、板波の節の位置は波長に依存しない。
図12(A)(B)は、圧電素子110と111からの2つの板波の合成波の伝播を説明する図である。
図12(A)は、周波数fの板波W1と周波数2fの板波W1'との合成波、及び周波数fの板波W2と周波数3fの板波W2'との合成波の干渉を示す図である。
また図12(B)は、周波数fの板波W1と周波数3fの板波W3'との合成波、及び周波数fの板波W2と周波数3fの板波W4'との合成波の干渉を示す図である。
これら合成波はいずれも中央に節を生成する。よって、この位置にミラー部130の回転軸を位置付けることにより、ミラー部130の回転軸に周波数fと2fの板波が合成された捻り振動が加わることになる。また合成波の節の位置が固定であるため、振動の周波数に応じてミラーの回転軸が節の位置とずれるという不具合が発生しない。
このように、略等角速度駆動に必要な2倍、または、3倍の周波数の駆動信号を合成する場合でも、図6に示す伝播速度の分散性に基づいて、駆動信号の位相を適切に設定しさえすれば、基準となる走査周波数を自由に設定できることになる。
これにより、板波を利用した光走査装置においても走査周波数を選ばず、ミラー部130の略等角速度駆動が可能となる。
図13は、本実施の形態に係る光走査装置を用いたレーザビームプリンタ(LBP)の全体構成を示す模式断面図である。
ピックアップローラ(給送ローラ)1100は、その回転により、カセット1101に積載されたシート(記録媒体)を最上側より送り出す。1102はリタードローラ対であり、ピックアップローラ1100の回転により送り出されたシートを一枚ずつに分離して搬送する。1103,1104は、こうして1枚ずつに分離されたシートを本体内で搬送する搬送ローラである。
1105は、画像形成に関する公知のプロセス手段を内蔵したプロセスカートリッジで、このプリンタ装置本体に着脱可能に設けられている。このプロセスカートリッジ1105には像担持体としての感光体ドラム1106が内蔵されている。1107は帯電器で、感光体ドラム1106の表面を一様に帯電する。帯電器1107により帯電された感光体ドラム1106の表面に、上述した本実施形態1,2に係る光走査装置1110から画像情報に応じたレーザ光が照射されることにより、その表面に静電潜像が形成される。現像器1108は、静電潜像が形成された感光体ドラム1106の表面にトナーを付着させることによりその静電潜像をトナー像にする。この感光体ドラム1106には転写ローラ1111が押圧されており、搬送ローラ1104により搬送されたシートが感光体ドラム1106と転写ローラ1111との間を通過する際に、このドラム表面のトナー像がシートに転写される。定着装置1112は、こうして画像が転写・形成された後のシートに対して熱及び圧力を印加して転写画像を定着させる。そして、画像が定着された後のシートが搬送されて、排出ローラ対1113により装置上面に形成された排出トレイ1114に画像面を下側にして排出される。1109はクリーニング器で、転写されずに感光体ドラム1106の表面に残ったトナーを回収してドラム表面を清掃する。1115は、両面印刷用のシート搬送路である。
こうして本実施形態に係る光走査装置は、レーザ光により画像を形成する画像形成装置(プリンタ)にも適用できる。
またこの光走査装置は、原稿上に光を走査させて、その原稿を読み取るスキャナ(画像読み取り装置)にも適用できる。
またこの光走査装置は、スクリーンや網膜に光を走査させて、画像を表示するディスプレイにも適用できる。
周知の駆動方式を説明する図である。 本発明の実施形態1に係る光走査装置のミラーを振動させるミラー振動部の構成を説明する図である。 実施形態1において、圧電素子によって発生された板波による基板の変形とミラーの回転振動の様子を示す図である。 実施形態1において、ミラー部の駆動周波数fに対応する板波の基準波長に、2f、又は、3fの周波数の波長を合成した場合を説明する図である。 実施形態1において、基板に発生する板波の波長と、板波の節の位置との関係を示す図である。 基板に発生する板波の特性を示すグラフ図である。 本実施形態1に係る圧電素子の駆動信号の一例を示す図である。 本実施形態1に係る光走査装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る光走査装置のミラーを振動させるミラー振動部の構成を説明する図である。 本実施形態2に係る、2つの圧電素子の振動によって基板に発生された2つの板波の干渉による基板の変形とミラーの回転振動の様子を説明する図である。 2つの圧電素子からの2つの板波の伝播を説明する図である。 実施形態2に係る2つの圧電素子からの2つの板波の合成波の伝播を説明する図である。 本実施の形態に係る光走査装置を用いたレーザビームプリンタ(LBP)の全体構成を示す模式断面図である。
符号の説明
100 基板
110,111 振動源
120 捩れ梁
130 ミラー
160,161 固定部
200,201 駆動回路

Claims (6)

  1. 基板に設けられた支持部により支持されたミラー部を揺動させ、光源からの光を当該ミラー部により反射させて走査させる光走査装置であって、
    前記基板を前記ミラー部が設けられた側の反対側端部で固定する固定部材と、
    前記基板上に設けられ当該基板に板波を発生させるための振動源と、
    前記振動源を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段による前記振動源の駆動を制御すると共に、前記ミラー部の駆動周波数に対応する板波の基準波長に対して、1/2倍、又は、1/3倍の波長の板波を重畳させるように前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、
    前記ミラー部は前記駆動手段による駆動で発生する板波の節に設けられていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記駆動手段は、前記基準波長の板波を発生する駆動信号と、前記基準波長の1/2倍、又は、1/3倍の波長の板波を発生する駆動信号とを位相をずらして合成した信号で前記振動源を駆動することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 基板に設けられた支持部により支持されたミラー部を揺動させ、光源からの光を当該ミラー部により反射させて走査させる光走査装置であって、
    前記ミラー部に対してほぼ対称となる基板上の位置に設けられ当該基板に板波を発生させるための第1及び第2の振動源と、
    前記基板を当該基板の両端部で固定する固定部材と、
    前記第1及び第2の振動源をそれぞれ駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段による前記第1及び第2の振動源の駆動を制御する制御手段とを有し、
    前記ミラー部は前記第1及び第2の振動源の振動により発生する前記基板の板波が合成されるた板波の節に設けられていることを特徴とする光走査装置。
  4. 前記制御手段は、前記ミラー部の駆動周波数に対応する板波の基準周波数に対して、2倍、又は、3倍の周波数の板波を重畳させるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第1及び第2の振動源は、前記板波の振幅の山が表れる位置に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の光走査装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置から照射される画像情報に応じたレーザ光により記録媒体に像を形成する手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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