JP2010002610A - 光コネクタ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光コネクタ10は、光ファイバ13が挿入される光ファイバ挿通孔21を有するフェルール20を備え、フェルール20は、樹脂により形成されており、光ファイバ挿通孔21からフェルール20の径方向外周面まで達するスリット22が設けられている。固定用金型51に光ファイバ挿通孔21を形成するためのピン54を有するスライド部材54が設けられ、可動側金型52に、スリット22を形成するためのスリット形成部材55が設けられており、固定用金型51及び可動側金型52からなる金型50を用いてフェルール20を樹脂成型する。
【選択図】図6
Description
前記フェルールは、樹脂により形成されており、前記光ファイバ挿通孔から前記フェルールの径方向外周面まで達するスリットが設けられていることを特徴とする。
前記フェルールを樹脂成型するための金型が、固定用金型と可動側金型からなり、
前記固定用金型と前記可動側金型の何れか一方に前記光ファイバ挿通孔を形成するためのピンを有するスライド部材が設けられ、
前記可動側金型に、前記光ファイバ挿通孔から前記フェルールの径方向外周面まで達するスリットを形成するためのスリット形成部材が設けられており、
前記金型を用いて前記フェルールを樹脂成型することを特徴とする。
図1は本発明の光コネクタに係る一実施形態を示す分解斜視図であり、図2(A)〜(D)は図1の光コネクタにおける下筐体を示す平面図及び断面図、図3は図1の光コネクタにおける板バネの斜視図、図4(A)は板バネの正面図、(B)は板バネの平面図、(C)は板バネの断面図、図5は光ファイバに沿った断面図、図7(A)〜(G)は光コネクタの組み立て手順の前半を示す工程図、図8(A)〜(D)は光コネクタの組み立て手順の後半を示す工程図、図9は板バネの弾性部を拡開するための治具の一例を示す斜視図である。
また、光ファイバ挿通孔21の横断面形状は円形であり全周が覆われているため、光ファイバ挿通孔21内の光ファイバ13の径方向への移動が規制される。したがって、フェルール20の先端部20aにおいて光ファイバ13の軸ずれが防がれる。また、スリット22によって開口した部分は、光コネクタ10が光源等のアダプタ側と嵌合した状態では覆われるため、通信に影響は生じない。
また、保持した光ファイバ13の最外層がプラスチックであると、光ファイバ13と基盤31及び弾性部32の接触端部でプラスチックが微小変形し、それにより基盤31及び弾性部32に対して光ファイバ13が係止されるため、保持力を強めることができる。光ファイバ13として、光ファイバ素線あるいは光ファイバ心線と呼ばれる形態のものを使用でき、例えば、外径125μmのガラスファイバの外周に外径250μmで紫外線硬化型樹脂が被覆されたものを好適に使用可能である。また、少なくともクラッドがプラスチックからなるプラスチックファイバの上に、プラスチックの被覆を施した光ファイバも使用可能である。
・フェルール20の先端部20aの入口B(すなわち挿入部14の前端面)、出口A(すなわちフェルール20の前端面であり光の入射、出射端)
・フェルール20の先端部20aへのスリット14aの入口D、出口C
・光ファイバ保持空間30aの部分の基盤31の前部の入口F、出口E
・光ファイバ保持空間30aへ光ファイバを導く光ファイバガイド面31bの入口H、出口G
・光ファイバ保持空間30aへの光ファイバガイド11aの入口I、出口H
つまり、光ファイバ導入側から、I→H→G→F→E→D→C→B→Aとする。
図6に示す例は、フェルール20と下筐体11を一体に成型するものであり、固定用金型51と可動側金型52からなる金型50内に樹脂が充填された状態を示している。固定用金型51には、フェルール20及び下筐体11を成型するための型形状が形成されているとともに、フェルール20の先端部に光ファイバ挿通孔21を形成するためのピン54を有するスライド部材53が設けられている。スライド部材53は、光ファイバ挿通孔21の軸方向にスライド可能とされている。可動側金型52には、下筐体11を成型するための型形状が形成されているとともに、光ファイバ挿通孔21からフェルール20の径方向外周面まで達するスリット22を形成するための板状のスリット形成部材55が設けられている。可動側金型52は、図6に示す向きで固定用金型51に対して上下に接離可能であり、スリット形成部材55も固定用金型51とともに移動可能である。
次に、光コネクタ10の組み立て手順について説明する。
図7(A)に示すような下筐体11の内部空間の先端部に、図7(B)に示すように板バネ30を取り付ける。図7(C)に示すように、板バネ30は、前端を下筐体11の前壁11fに当接させ、基盤31を一対の光ファイバガイド11a,11aの間にはめ込んでリブ11bの上に当接させ、板バネ支持部34の係止部34aを板バネ支持台11bに係止して取り付け、基盤31(図5におけるE〜H間)がリブ11bの勾配に沿って前方下向きに傾斜した状態で取り付ける。
また、この構造であれば、各部の中心軸の位置管理の代わりに底面位置の寸法管理となるため、ある程度寸法管理を緩く設定することができ、安価な製造方法を選択することができるため、製造コストを低減することが可能となる。
また、前記実施形態においては、光ファイバガイド面31bを板バネ30に一体的に設けた場合を例示したが、光ファイバガイド面31bを板バネ30とは別部品として設けることも可能である。
Claims (4)
- 光ファイバが挿入される光ファイバ挿通孔を有するフェルールを備えた光コネクタであって、
前記フェルールは、樹脂により形成されており、前記光ファイバ挿通孔から前記フェルールの径方向外周面まで達するスリットが設けられていることを特徴とする光コネクタ。 - 請求項1に記載の光コネクタであって、
前記フェルールの接続方向先端部は、前記光ファイバ挿通孔内の光ファイバの径方向への移動を規制する形状となっていることを特徴とする光コネクタ。 - 請求項1または2に記載の光コネクタであって、
前記フェルールは、当該光コネクタの筐体と一体的に形成されていることを特徴とする光コネクタ。 - 光ファイバが挿入される光ファイバ挿通孔を有するフェルールを備えた光コネクタの製造方法であって、
前記フェルールを樹脂成型するための金型が、固定用金型と可動側金型からなり、
前記固定用金型と前記可動側金型の何れか一方に前記光ファイバ挿通孔を形成するためのピンを有するスライド部材が設けられ、
前記可動側金型に、前記光ファイバ挿通孔から前記フェルールの径方向外周面まで達するスリットを形成するためのスリット形成部材が設けられており、
前記金型を用いて前記フェルールを樹脂成型することを特徴とする光コネクタの製造方法。
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