JP2009092925A - 光コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストの構成で、光ファイバに曲がり癖があっても挿入性に優れた光コネクタを提供する。
【解決手段】光ファイバ13が挿入される光ファイバ挿通孔21を有するフェルール20と、フェルール20に挿入された光ファイバ13をフェルール20より接続方向後方で把持する光ファイバ把持部である光ファイバ保持空間30aとを有し、光ファイバ保持空間30aの後方に設けられている光ファイバガイド面31aが、光ファイバ挿通孔21の接続方向前端部に対して後方側が高くなるように傾斜している。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバに取り付けられる光コネクタに関するものである。
従来、光コネクタなどの機器で、板バネを用いて光ファイバを保持して固定する光ファイバ保持装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
図9に示すように、特許文献1に記載の光ファイバ保持装置100では、基体101と、板状弾性部材(板バネ)102と、押圧部材103とを備えている。基体101には弾性部材である板バネ102が固定されている。押圧部材103は、基体101の上部に嵌めこみ可能に形成されており、摩擦力により基体101に固定することができる。基体101には、光ファイバ心線104を挿入するための心線挿入孔105と、光ファイバ素線106を挿入するための素線挿入孔107とが形成されている。素線挿入孔107は、基体101に形成された光ファイバ位置決め部108の先端部から基体101の内部にまで到達するように形成されている。
この光ファイバ保持装置100では、基体101に板バネ102を固定し、光ファイバ心線104を心線挿入孔105へ挿入することにより、光ファイバ素線106の端部は、基体101の心線挿入孔105及び板バネ102の素線挿通スリットを通過し、最終的に、光ファイバ素線106の先端部が、光ファイバ位置決め部108から突出する。そして、押圧部材103を基体101の上部に嵌めこみ、固定することで光ファイバ素線106を保持する。
また、図10に示すように、特許文献2に記載の光ファイバ保持装置110では、基盤111に光ファイバ保持用のV溝112が形成されている。基盤111上には、V溝112中心と光軸が合う位置に光半導体素子113が搭載されており、光ファイバ114の光ファイバ素線114aをV溝112に沿うように置くことによって、無調整で光学結合ができるようになっている。また、基盤111を上下から挟むようにして板バネ状のクリップ115が取り付けられており、光ファイバ素線114aをクリップ115の上部115aによってV溝112に押し付けて保持し固定している。
特開2000−321466号公報 特開2000−329973号公報
ところで、光コネクタ内で光ファイバを挿入する際のファイバ挿通路は、大きく3つに分類できる。
A:フェルール先端部…光を入射、出射する光ファイバ先端が位置する場所であり、光ファイバ径より僅かに太く形成された孔に光ファイバを挿入する。
B:光ファイバ保持部…光コネクタ内で光ファイバを固定する場所である。光ファイバ径よりも比較的大きな穴径が開いて、光ファイバを挿通した後に締まる構造となっている。
C:光ファイバガイド部…A,Bの入り口へ向けて光ファイバをガイドする部分で、光ファイバ導入側から光ファイバ出口側に向けて光ファイバ通路が狭くなって、A、あるいはBの入り口部と位置が合うようになっている。
これらは、通常光ファイバを導入する側(光コネクタの接続方向後方側)から、C→B→C→Aの順に位置している。そして、光ファイバ挿入性を確保するために、従来の光コネクタでは、各通路の軸が高精度に一致するように設計されている。
しかしながら、一般に、光ファイバにはボビンに巻かれた時についた曲がり癖等があるため、各部の軸が一致していても、光ファイバ挿通時に光コネクタ内で引っ掛かり等が発生してうまく挿通できないことがあり、光ファイバ挿通性が良くない。
そこで、本発明の目的は、低コストの構成で、光ファイバに曲がり癖があっても挿入性に優れた光コネクタを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る光コネクタは、光ファイバが挿入される光ファイバ挿通孔を有するフェルールと、前記フェルールに挿入された光ファイバを前記フェルールより接続方向後方で把持する光ファイバ把持部とを有する光コネクタであって、前記光ファイバ把持部の後方に設けられている光ファイバガイド面が、前記光ファイバ挿通孔に対して接続方向後方側が高くなるように傾斜していることを特徴とする。
本発明に係る光コネクタにおいて、前記光ファイバ挿通孔の接続方向後端部の高さよりも前記光ファイバ把持部の接続方向前端部の方が高いことが好ましい。
本発明に係る光コネクタにおいて、前記光ファイバ把持部より接続方向後方に、前記光ファイバを案内する把持部側光ファイバガイドが設けられていることが好ましい。
本発明に係る光コネクタにおいて、前記光ファイバ挿通孔を複数備え、前記光ファイバ把持部が複数本の前記光ファイバを把持できることが好ましい。
本発明によれば、光ファイバ把持部の後方に設けられている光ファイバガイド面が、光ファイバ挿通孔よりも高くなるように傾斜しているため、当該光コネクタに光ファイバを挿入する時には、光ファイバを光ファイバガイド面に向けて下方へ押し付けて撓ませつつ、光ファイバ把持部に案内する。このため、光ファイバに曲げ癖があっても光ファイバガイド面に押し付けて撓ませることで上下方向の位置調整を容易に行うことができ、光ファイバをスムースに光ファイバ把持部に挿入して、結果的にフェルールの先端部まで挿入することができる。このように、本発明の光コネクタは、特にコネクタ内の各部の軸を高精度に一致させることを必要としないため、低コストの構成で済み、光ファイバの曲げ癖にかかわらず挿入性に優れている。
以下、本発明に係る光コネクタの実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の光コネクタに係る一実施形態を示す分解斜視図であり、図2(A)〜(D)は図1の光コネクタにおける下筐体を示す平面図及び断面図、図3は図1の光コネクタにおける板バネの斜視図、図4(A)は板バネの正面図、(B)は板バネの平面図、(C)は板バネの断面図、図5は光ファイバに沿った断面図、図6(A)〜(G)は光コネクタの組み立て手順の前半を示す工程図、図7(A)〜(D)は光コネクタの組み立て手順の後半を示す工程図、図8は板バネの弾性部を拡開するための治具の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の光コネクタ10は、下筐体11と上筐体12を有しており、上筐体12を下筐体11の上部開口に被せることにより、内部空間が形成される。上筐体12及び下筐体11は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、PEI(ポリエーテルイミド)等により成型することができる。
下筐体11の前部(図1において左部分)には、光コネクタ10を接続する際に相手側(レセプタクル)に挿入するために断面が小さくなった挿入部14が設けられており、挿入部14の前端面から、光ファイバ13の先端部が挿通されるフェルール20の先端部20aが突出して設けられている。さらに、挿入部14には、フェルール20先端部20aのスリット22に連続して光ファイバ13が挿通可能なスリット14a(図5も参照)が設けられている。なお、スリット14aは、金型による成型時の型抜き用としても機能する。
また、挿入部14の後方(図1において右側)の下筐体11内部には、フェルール20に挿入された光ファイバ13を把持する光ファイバ把持部を含む板バネ30を下側から支持するリブ11gが設けられている。このリブ11gは、前壁11f側が低く、後側が高くなるように傾斜している。これにより、下筐体11内部に取り付けられた板バネ30は、前下方へ傾斜することになる。
図2に示すように、フェルール20の先端部20aには中心に光ファイバ挿通孔21(例えば、内径1.2mm)が設けられており、フェルール20の中央部及び後部には、光ファイバ挿通孔21に連続する光ファイバ13を挿通可能なスリット22が設けられている。これにより、フェルール20に長い細孔を形成する必要がなく、フェルール20の作成が容易になる。なお、フェルール20は、前述したような樹脂材料を用いて、下筐体11と一体で成型することもできる。
図2(A)〜(D)に示すように、下筐体11の内部には、各光ファイバ13を挟んで光ファイバ把持部へガイドするための把持部側光ファイバガイドである光ファイバガイド11aが設けられている。光ファイバガイド11aは断面が凹字形状であり、上部に光ファイバ13を挿入するV字形状の開口部を有している。この光ファイバガイド11aは、光ファイバ13の左右方向の位置決めを行うとともに、板バネ30の左右方向ずれ抑制ガイドの役割も果たしている。
また、光ファイバガイド11a,11aの間には、板バネ30の後端部を持ち上げた状態で支持する板バネ支持台11bが設けられている。また、下筐体11の後端部には、端部に所定長さの2本の光ファイバ13を露出させた光ファイバコードの外被部分を把持して固定するケーブル把持部11cが設けられている。また、下筐体11の前部左右には、光ファイバ13を把持する際に板バネ30を拡開するための治具40(図8参照)を挿入する貫通穴11eが設けられている。
なお、2本の光ファイバ13を一括被覆したタイプの光ファイバコードでは、外被を付けたままのコードの状態で1本ずつの光ファイバ13に分離できないため、光ファイバ13が光コネクタ内でV字状に開いた状態となるが、光ファイバガイド11aによって左右方向の位置を規制しながら、2本の光ファイバを同時に板バネ30に向けて導入することができる。
なお、下筐体11の外側面には上筐体12係止用の突起11dが複数個設けられている。これにより、下筐体11に上筐体12を被せたときに、上筐体12が脱落しないように係止している。また、挿入部14の下側には、相手側に接続した際の脱落防止用の係止爪15が上方へ弾性変形可能に設けられている。
図3及び図4に示すように、板バネ30は、板状の基盤31と、この基盤31の左右(図4(A)において左右)両側に一体的に設けられた弾性部32,32とを備えている。基盤31には段部33が設けられていて、この段部33に沿って、基盤31と弾性部32との間に光ファイバ13を保持する光ファイバ把持部である光ファイバ保持空間30aが左右に設けられている。そして、光ファイバ保持空間30aの後方には、基盤31が後方へ一体的に延びた光ファイバガイド面31bが設けられている。
光ファイバガイド11aは、この光ファイバガイド面31bを介して、光ファイバ保持空間30aに光ファイバ13を導くように配置されている。また、段部33は、基盤31から斜め下方へ折り曲げてその後、水平に折り曲げることにより形成することができ、段部33の高さは、保持する光ファイバ13の外径よりも小さくしておく。そして、弾性部32,32が、基盤31に接近する方向、すなわち光ファイバ13を挟持する方向(図4(A)中矢印方向)に付勢されている。
これにより、光ファイバ13は弾性部32によって基盤31の水平面及び段部33に押し付けられることになり、直接光ファイバ13に接触する接触面積を大きくすることができ、保持力が増加する。また、光ファイバ13の外周が3箇所以上の接触点で保持されるため、その位置が安定する。
また、保持した光ファイバ13の最外層がプラスチックであると、光ファイバ13と基盤31及び弾性部32の接触端部でプラスチックが微小変形し、それにより基盤31及び弾性部32に対して光ファイバ13が係止されるため、保持力を強めることができる。光ファイバ13として、光ファイバ素線あるいは光ファイバ心線と呼ばれる形態のものを使用でき、例えば、外径125μmのガラスファイバの外周に外径250μmで紫外線硬化型樹脂が被覆されたものを好適に使用可能である。また、少なくともクラッドがプラスチックからなるプラスチックファイバの上に、プラスチックの被覆を施した光ファイバも使用可能である。
なお、基盤31には、左右の弾性部32,32を押し上げて弾性部32と基盤31との間の隙間を拡開するための貫通孔31a,31aが、下筐体11に設けられている貫通穴11eに対応して設けられている。したがって、基盤31の下方から貫通孔31aを貫通して治具40(図8参照)を上方へ押し上げることにより、弾性部32,32を押し上げて、光ファイバ13を挿入する空間(光ファイバ保持空間30a)を拡開することができる。
また、基盤31の後方(図4(B)において上方)には、板バネ支持部34が設けられている。板バネ支持部34は、基盤31から一端上方へ曲げ上げられ、さらに水平に後方へ延びた後、下方へ折り曲げられ、端部はV字状に上方へ折り曲げられて係止部34aが形成されている。基盤31、左右の弾性部32,32及び板バネ支持部34は、一枚の弾性体を折り曲げることによって形成されている。
図5に示すように、光コネクタ10では、光ファイバ把持部を含む板バネ30の弾性部32の下側(光ファイバ保持空間30a)に光ファイバ13を導く光ファイバガイド面31bは、フェルール20の先端部20aの底面すなわち光ファイバ挿通孔21に対して傾斜している。そして、フェルール20の先端部20aの底面の後端部の高さよりも、光ファイバ把持部の底面である基盤31の上面先端部の高さの方が上であることが望ましい。
ここで、各部を下記のように記号化して示す。(入口:光コネクタの接続方向後方側(光ファイバ導入側)、出口:光コネクタの接続方向前方側)
・フェルール20の先端部20aの入口B(すなわち挿入部14の前端面)、出口A(すなわちフェルール20の前端面であり光の入射、出射端)
・フェルール20の先端部20aへのスリット14aの入口D、出口C
・光ファイバ保持空間30aの部分の基盤31の前部の入口F、出口E
・光ファイバ保持空間30aへ光ファイバを導く光ファイバガイド面31bの入口H、出口G
・光ファイバ保持空間30aへの光ファイバガイド11aの入口I、出口H
つまり、光ファイバ導入側から、I→H→G→F→E→D→C→B→Aとする。
このとき、各部の底面の高さ位置をI>H>G=F>E>D≧C=B≧Aの関係とする。さらに、H/I傾斜角度≧G/H傾斜角度=F/E傾斜角度>D/C傾斜角度=B/A傾斜角度≧0°とする。すなわち、フェルール20の底面は貫通穴21の底面であり、この底面を基準面(水平)とすると、傾斜角度はゼロである。一方、基盤31は、板バネ支持部34の係止部34aを下筐体11の板バネ支持台11bに載せることにより後方が高くなるように傾斜している。すなわち、光ファイバ把持部である基盤31の前部及び光ファイバガイド面31bである基盤31の後部が傾斜することになる。基盤31の傾斜角度θは、1°以上10°以下が好ましく、例えば、3°程度に設定すると良い。なお、D〜E間の隙間における傾斜角度差や段差(高さ位置の差)は、光ファイバ13の許容曲げ半径を考慮して設計するもので、光ファイバ挿入性には関係せず、傾斜角度、段差を小さく設定すれば、光コネクタ10全長を短くすることができる。
次に、光コネクタ10の組み立て手順について説明する。
図6(A)に示すような下筐体11の内部空間の先端部に、図6(B)に示すように板バネ30を取り付ける。図6(C)に示すように、板バネ30は、前端を下筐体11の前壁11fに当接させ、基盤31を一対の光ファイバガイド11a,11aの間にはめ込んでリブ11bの上に当接させ、板バネ支持部34の係止部34aを板バネ支持台11bに係止して取り付け、基盤31(図5におけるE〜H間)がリブ11bの勾配に沿って前方下向きに傾斜した状態で取り付ける。
次いで、図6(D)に示すように、下筐体11を治具40の上に載せて、板バネ30の左右の弾性部32,32を上方へ弾性変形させて、光ファイバ13の挿通路を拡開する。なお、治具40としては、図8に示すように、基台41の上で上向きに円柱42,42が立設されたものを例示することができる。円柱42の外径は、板バネ30の基盤31に設けられている貫通孔31aの内径よりも若干小さく、円柱42,42の間隔は左右の貫通孔31a,31aの間隔と等しくなっている。また、円柱42の高さは、下筐体11を基台41に載せたときに、弾性部32,32を上向きに変形させて、光ファイバ13の挿通路を確保することができる高さとなっている。このように、下筐体11を治具40に載せることにより、板バネ30の弾性部32,32は上方へ拡開することになる。
次いで、図6(E)に示すように、光ファイバ13を光ファイバガイド11aに嵌めて、光ファイバ13の幅(左右)方向位置を決め、光ファイバ13の先端を板バネ30の基盤31の後部の光ファイバガイド面31bに光ファイバ13を押しつけて撓ませた状態とする。このとき、光ファイバ13は光ファイバガイド11aによって左右方向の位置が規制されているのみで、上下方向にはフリーの状態である。そして、その撓み状態を維持しながら、光ファイバ13を光ファイバガイド面31b上に沿って前方向にスライドさせて、板バネ30における基盤31と拡開された弾性部32との間を段部33に沿って挿入する。その際、光ファイバ13に曲げ癖があっても光ファイバ13を光ファイバガイド面31bに沿わせて光ファイバ保持空間30aに導入することが容易である。さらに、光ファイバ13を前方に進ませて挿入部14のスリット14aに挿入し、フェルール20の光ファイバ挿通孔21に挿入して、光ファイバ13の端部をフェルール20の前端面から突出させる。
このとき、光ファイバガイド面31bにおける光ファイバ傾斜角度(図5中G〜H間)はフェルール20における傾斜角度(図5中C〜D間)よりも大きい(すなわち下向き)ので、光ファイバ13はフェルール20のスリット22の底面に押し付けられながら挿入される。さらに、フェルール20の先端部20aの底面の傾斜はゼロ(水平)であり、挿入部14のスリット14aの底面の傾斜角度の方が大きいので、スリット14aから挿入された光ファイバ13は先端部20aの光ファイバ挿通孔21の底面に押し付けられることになる。これにより、光ファイバ13の曲げ癖にかかわらず、スリット14aの底面に光ファイバ13が沿わされて先端部20aまでスムースに挿入される。
図6(F)に示すように、光ファイバ13の挿入が完了したら、光ファイバ13をケーブル把持部11cによって把持して固定し、図6(G)に示すように、上筐体12を下筐体11に被せて、光コネクタ10を形成する(図7(A)参照)。
次いで、図7(B)に示すように、光コネクタ10を治具40から取り外し、図7(C)に示すように、フェルール20の先端部20aから突出している光ファイバ13を、専用のファイバカッターを用いて、先端部20aの前面に合わせてカットする。そして、図7(D)に示すように、光コネクタ10が完成する。
このように、光コネクタ10によれば、光ファイバ把持部である光ファイバ保持空間30aに光ファイバ13を導く光ファイバガイド面31bをフェルール20の先端部20aの底面に対して傾斜させているため、光ファイバ挿入時には曲げ癖にかかわらず光ファイバ13は下方へ押し付けられる。このため、光コネクタ10は簡易な構成でありながら、上下方向の位置調整を行うことなく、光ファイバ13の左右方向の位置を規制するだけで光ファイバ13の挿入を行うことができ、光ファイバ13の曲がり癖の影響を受け難く、光ファイバ挿入性に優れている。
また、この構造であれば、各部の中心軸の位置管理の代わりに底面位置の寸法管理となるため、ある程度寸法管理を緩く設定することができ、安価な製造方法を選択することができるため、製造コストを低減することが可能となる。
なお、前記実施形態においては、2本の光ファイバ13を接続する光コネクタ10について説明したが、3本以上の光ファイバ13を接続する構造についても適用することができる。
また、前記実施形態においては、光ファイバガイド面31bを板バネ30に一体的に設けた場合を例示したが、光ファイバガイド面31bを板バネ30とは別部品として設けることも可能である。
本発明の光コネクタに係る一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示した下筐体を示す平面図及び断面図である。 図1に示した板バネの斜視図である。 図1に示した板バネを示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は断面図である。 光ファイバに沿った断面図であり、光ファイバの傾斜角度を示す説明図である。 光コネクタの組み立て手順の前半を示す工程図である。 光コネクタの組み立て手順の後半を示す工程図である。 板バネの弾性部を拡開するための治具の一例を示す斜視図である。 従来の光コネクタの一例を示す斜視図である。 従来の光コネクタの一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 光コネクタ
11a 光ファイバガイド(把持部側光ファイバガイド)
13 光ファイバ
20 フェルール
21 光ファイバ挿通孔
30 板バネ(光ファイバ把持部)
30a 光ファイバ保持空間(光ファイバ把持部)
31b 光ファイバガイド面

Claims (4)

  1. 光ファイバが挿入される光ファイバ挿通孔を有するフェルールと、前記フェルールに挿入された光ファイバを前記フェルールより接続方向後方で把持する光ファイバ把持部とを有する光コネクタであって、
    前記光ファイバ把持部の後方に設けられている光ファイバガイド面が、前記光ファイバ挿通孔に対して接続方向後方側が高くなるように傾斜していることを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ挿通孔の接続方向後端部の高さよりも前記光ファイバ把持部の接続方向前端部の方が高いことを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項1または2に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ把持部より接続方向後方に、前記光ファイバを案内する把持部側光ファイバガイドが設けられていることを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の光コネクタであって、
    前記光ファイバ挿通孔を複数備え、
    前記光ファイバ把持部が複数本の前記光ファイバを把持できることを特徴とする光コネクタ。
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