JP2010002205A - 多重系回転センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 配線構造が簡素で、位置検出信号の精度を向上し、各系統ごとに正確な位置検出信号を得ることができる多重系回転センサを提供する。
【解決手段】 レゾルバ30は、複数の相のそれぞれに対応して複数のステータポールが形成されかつ各相のステータポールに巻き付けた第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22により電機子巻線が形成されたレゾルバステータ20と、レゾルバステータ20のステータポールに対向して円周方向に複数の歯が形成されたレゾルバロータ18と、第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22にそれぞれ励磁信号を供給する発振器50とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータとステータとの間のリラクタンスがロータの位置により変化する多重系回転センサに係り、特に、配線構造が簡素で、位置検出信号の精度を向上し、各系統ごとに正確な位置検出信号を得ることができる多重系回転センサに関する。
従来、多重系回転センサとしては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
特許文献1記載の技術は、励磁コイルと出力コイルからなるレゾルバコイルを有する輪状ステータと、輪状ステータの内側に回転自在に配設されたロータとを備えたレゾルバにおいて、レゾルバコイルは1個の輪状ステータに設けた第1、第2系統目レゾルバコイルとからなる2重系とした構成である。
特開2000−18968号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、レゾルバコイルが励磁コイルと出力コイルとからなるため、コイルの種類が多く、配線構造が複雑になるという問題があった。
また、第1系統目レゾルバコイルおよび第2系統目レゾルバコイルが任意の配置では、ロータの形状やピッチ誤差、偏心誤差により位置検出信号の精度が低下するという問題があった。
また、第1系統目レゾルバコイルおよび第2系統目レゾルバコイルが輪状ステータ上において45°または180°ごとに区切られて設けられているため、第1系統目レゾルバコイルではsinθまたはsin(θ±180°)、第2系統目レゾルバコイルではcosθまたはcos(θ±180°)のレゾルバ信号しか得られない。したがって、各系統ごとに正確な位置検出信号を得ることは難しい。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、配線構造が簡素で、位置検出信号の精度を向上し、各系統ごとに正確な位置検出信号を得ることができる多重系回転センサを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の多重系回転センサは、複数の極が形成されかつ前記各極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの極に対向して円周方向に複数の歯が形成されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルにそれぞれ励磁信号を供給する励磁信号供給手段を備える。
このような構成であれば、ロータが回転すると、ロータとステータとの間のリラクタンスがロータの位置により変化し、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルにより、リラクタンスの変化に応じたセンサ信号がそれぞれ検出される。ここで、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。
また、励磁信号供給手段から励磁信号の供給を受けて第1系統のコイルおよび第2系統のコイルによりセンサ信号が検出されるので、励磁用コイルを設ける必要がなく、配線構造が簡素となる。
〔発明2〕 さらに、発明2の多重系回転センサは、複数の相のそれぞれに対応して複数の極が形成されかつ前記各相の極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの極に対向して円周方向に複数の歯が形成されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、相数をN、前記第1系統および前記第2系統のそれぞれに対応する前記ステータの極数をnsp、前記ロータの歯数をnrtとし、下式のいずれかを満たすように前記ステータの極数および前記ロータの歯数が設定されており、前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルは、それぞれ各相ごとにnsp/N個のコイルからなり、所定数のコイルごとに円周上に均等な間隔で交互に配置されている。
sp=nrt/{M+1/N}/2
sp=nrt/{M+(N−1)/N}/2
ただし、nspはNの倍数かつ偶数であり、Mは0または1以上の整数である。
このような構成であれば、ロータが回転すると、ロータとステータとの間のリラクタンスがロータの位置により変化し、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルにより、リラクタンスの変化に応じたセンサ信号がそれぞれ検出される。ここで、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。
また、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが円周上に均等な間隔で交互に配置されているので、第1系統のコイルまたは第2系統のコイルを円周上の一部の領域に集中して配置する場合に比して、ロータの形状やピッチ誤差、偏心誤差によって位置検出信号の精度が低下するのを抑制することができる。
〔発明3〕 さらに、発明3の多重系回転センサは、発明2の多重系回転センサにおいて、N=3である。
〔発明4〕 さらに、発明4の多重系回転センサは、複数の極が形成されかつ前記各極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの内周または外周に回転自在に配置されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルは、所定数のコイルごとに360°/N間隔で交互に配置されている。
このような構成であれば、ロータが回転すると、ロータとステータとの間のリラクタンスがロータの位置により変化し、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルにより、リラクタンスの変化に応じたセンサ信号がそれぞれ検出される。ここで、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。
また、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが360°/N間隔で交互に配置されているので、各系統ごとにsinおよびcosのセンサ信号が得られる。したがって、単極レゾルバに適用した場合は、正確な位置検出信号を得ることができる。
以上説明したように、発明1の多重系回転センサによれば、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができるという効果が得られる。また、励磁信号供給手段から励磁信号の供給を受けて第1系統のコイルおよび第2系統のコイルによりセンサ信号が検出されるので、励磁用コイルを設ける必要がなく、配線構造が簡素となるという効果も得られる。
さらに、発明2の多重系回転センサによれば、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができるという効果が得られる。また、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが円周上に均等な間隔で交互に配置されているので、第1系統のコイルまたは第2系統のコイルを円周上の一部の領域に集中して配置する場合に比して、ロータの形状やピッチ誤差、偏心誤差によって位置検出信号の精度が低下するのを抑制することができるという効果も得られる。
さらに、発明3の多重系回転センサによれば、1系統を3相で構成することにより、3つの相のうち1つの相に異常が生じても、残りの2つの相から角度演算する構成も可能となり、信頼性を高めることができるという効果が得られる。
さらに、発明4の多重系回転センサによれば、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが1つのステータに巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができるという効果が得られる。また、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルが360°/N間隔で交互に配置されているので、単極レゾルバに適用した場合は、正確な位置検出信号を得ることができるという効果も得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図3は、本発明に係る多重系回転センサの第1の実施の形態を示す図である。
まず、本実施の形態に係るレゾルバ装置100の構成を説明する。
図1は、レゾルバ装置100の軸方向の断面図である。
レゾルバ装置100は、図1に示すように、固定子であるステータ22と、回転子であるロータ12と、ロータ12とステータ22の間に介在してロータ12を回転可能に支持するクロスローラ軸受14と、ロータ12の回転角度位置を検出するレゾルバ30とを有して構成されている。ここで、レゾルバ30およびクロスローラ軸受14は、径方向内側からその順序で径方向の同一平面上に配置されている。
ステータ22には、軸方向上方(図1の上方向)に突出した円環状の内壁体22aが形成され、内壁体22aよりも径方向外側には、軸方向上方に突出した円環状の外壁体22bが形成されている。一方、ロータ12には、軸方向下方(図1の下方向)に突出した円環状の内壁体12aが形成され、内壁体12aよりも径方向外側には、軸方向下方に突出した円環状の外壁体12bが形成されている。そして、ステータ22およびロータ12は、ステータ22の内壁体22aがロータ12の内壁体12aと外壁体12bの間に、ロータ12の外壁体12bがステータ22の内壁体22aと外壁体22bの間に位置するように互いに跨って配置されている。
クロスローラ軸受14は、内輪14aと、外輪14bと、内輪14aおよび外輪14bの間で転動可能に設けられた複数のクロスローラ(ころ)14cとを有して構成されている。クロスローラ14cは、直径が長さよりわずかに大きな略円筒状で、軌道上偶数番目の回転軸と、軌道上奇数番目の回転軸が互いに90°傾斜している。
内輪14aは、ステータ22の内壁体22aに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、ステータ22の内壁体22aの上端を内輪14aの下面に当接させ、内輪押え26の押圧部26bを内輪14aの上面に接触させ、内輪押え26をボルト26aでステータ22の内壁体22aに締結することにより固定される。
外輪14bは、ロータ12の外壁体12bに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、ロータ12の外壁体12bの下端を外輪14bの上面に当接させ、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの下面に接触させ、外輪押え28をボルト28aでロータ12の外壁体12bに締結することにより固定される。
なお、ステータ22は、ボルト24aにより固定板24に固定され、ロータ12は、モータ(後述)の回転軸の外周面に嵌合している。
レゾルバ30は、INC(Increment)型のインナーロータ式レゾルバであって、環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20とを有して構成されている。レゾルバロータ18には、突極状の複数の歯が円周方向に等間隔に形成され、レゾルバステータ20には、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が多周期となる多極レゾルバ信号を出力する。
レゾルバロータ18は、ボルト18bによりロータ12の内壁体12aの外周面に取り付けられている。一方、レゾルバステータ20は、ボルト20bにより内輪押え26の内周面に取り付けられ、内輪押え26と一体にステータ22の内壁体22aの内周面側に固定されている。
次に、レゾルバステータ20の配線構造を説明する。
図2は、1相励磁3相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。
レゾルバステータ20は、環状部材の内周に等間隔で複数のステータポールが形成されたステータコアと、各ステータポールに巻き付けたコイルにより形成される電機子巻線とを有して構成されている。
ステータコアには、図2に示すように、A相、B相およびC相のそれぞれについて、第1系統用の2つのステータポールと、第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統用の2つのステータポールとが形成されている。
第1系統用のステータポールには、A相については2つのコイルLA11、LA12が、B相については2つのコイルLB11、LB12が、C相については2つのコイルLC11、LC12が第1系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第2系統用のステータポールには、A相については2つのコイルLA21、LA22が、B相については2つのコイルLB21、LB22が、C相については2つのコイルLC21、LC22が第2系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第1系統のコイルLA11、LB11、LC11および第2系統のコイルLA21、LB21、LC21には、正弦波からなる励磁信号がそれぞれ入力されるので、第1系統および第2系統のいずれも、下式に示すように、互いに位相が120°異なる3相の多極レゾルバ信号を得ることができる。
A相:sinθ
B相:sin(θ+120°)
C相:sin(θ+240°)
このように電気系統を多重化することにより、一方の系統に断線等の障害が生じても、系統を切り換えることで他方の系統で動作を維持することができるので、信頼性を向上することができる。
また、第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22が1つのレゾルバステータ20に巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく信頼性を向上することができる。
また、発振器(後述)から励磁信号の供給を受けて第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22により多極レゾルバ信号が検出されるので、励磁用コイルを設ける必要がなく、配線構造が簡素となる。
次に、本実施の形態に係る制御システムの構成を説明する。
図3は、制御システムの構成を示すブロック図である。
制御システムは、図3に示すように、モータ310と、モータ310の回転軸の外周面に嵌合するレゾルバ装置100と、レゾルバ装置100からの多極レゾルバ信号に基づいて回転角度位置を検出する中継装置200と、中継装置200で検出した回転角度位置に基づいてモータ310を制御するモータ制御装置300とを有して構成されている。
中継装置200は、発振器50と、発振器50から出力される励磁信号を適度な信号レベルに増幅する増幅器52と、第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統LA21〜LC22のコイルのいずれかに増幅器52からの励磁信号を供給する切換スイッチ54とを有して構成されている。
切換スイッチ54は、与えられたスイッチ切換信号に基づいて、増幅器52と第1系統のコイルLA11〜LC12の共通端子COM1とを接続する接続状態、および増幅器52と第2系統のコイルLA21〜LC22の共通端子COM2とを接続する接続状態のいずれかに切り換える。
中継装置200は、さらに、電流/電圧変換器56a、56b、3/2相変換器58a、58b、アナログスイッチ60、移相器62およびRDC(Resolver Digital Converter)64を有して構成されている。
第1系統のコイルLA11〜LC12からは、3相の多極レゾルバ信号が検出される。3相の多極レゾルバ信号は、電流/電圧変換器56aにより電流/電圧変換され、3/2相変換器58aにより2相の多極レゾルバ信号(sin信号、cos信号)に変換される。そして、2相の多極レゾルバ信号は、アナログスイッチ60に出力される。
一方、第2系統のコイルLA21〜LC22からは、3相の多極レゾルバ信号が検出される。3相の多極レゾルバ信号は、電流/電圧変換器56bにより電流/電圧変換され、3/2相変換器58bにより2相の多極レゾルバ信号(sin信号、cos信号)に変換される。そして、2相の多極レゾルバ信号は、アナログスイッチ60に出力される。
アナログスイッチ60は、与えられた系統切換信号に基づいて、第1系統のコイルLA11〜LC12からの多極レゾルバ信号および第2系統のコイルLA21〜LC22からの多極レゾルバ信号のいずれかを通過させてRDC64に供給する。
移相器62は、発振器50から出力される励磁信号の位相を遅らせ、2相の多極レゾルバ信号のうちのキャリア信号の位相と同期させたRef信号をRDC64に供給する。
RDC64は、移相器62からのRef信号に基づいて、アナログスイッチ60からの多極レゾルバ信号を所定周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値をデジタル角度信号φとして出力する。
中継装置200は、さらに、補正データを記憶するメモリ66と、RDC64からのデジタル角度信号φに基づいて回転角度位置を検出するCPU68と、モータ制御装置300との間で通信を行う制御信号入出力部70、位置検出信号出力部72および異常検出信号出力部74とを有して構成されている。
CPU68は、第1系統が正常であるときは、第1系統で動作させるため、切換スイッチ54にスイッチ切換信号を、アナログスイッチ60に系統切換信号をそれぞれ出力することにより、第1系統のコイルLA11〜LC12に励磁信号を供給し、第1系統のコイルLA11〜LC12により検出された多極レゾルバ信号のデジタル角度信号φをRDC64から入力する。一方、第1系統に異常が発生したときは、第2系統に切り換えて動作させるため、切換スイッチ54にスイッチ切換信号を、アナログスイッチ60に系統切換信号をそれぞれ出力することにより、第2系統のコイルLA21〜LC22に励磁信号を供給し、第2系統のコイルLA21〜LC22により検出された多極レゾルバ信号のデジタル角度信号φをRDC64から入力する。
メモリ66には、多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値を補正するための補正データが記憶されている。補正データは、レゾルバ30の機械角全周にわたってレゾルバ30から出力される多極レゾルバ信号をRDC64のサンプリング周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値と理想値との差分として作成する。
CPU68は、多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値からメモリ66の補正データを減算することにより回転角度位置を算出し、算出した回転角度位置を示す回転角度位置検出データを生成する。
CPU68は、位置検出信号出力部72を介して、回転角度位置検出データを示す回転角度位置検出信号をモータ制御装置300に出力する。また、制御信号入出力部70を介してモータ制御装置300との間で制御信号を入出力し、異常検出信号出力部74を介して異常検出信号をモータ制御装置300に出力する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
第1系統が正常であるときは、スイッチ54、60が切り換えられ、第1系統のコイルLA11〜LC12に励磁信号が供給され、第1系統で動作する。この状態でモータ310が回転すると、ロータ12に回転トルクが付与され、ロータ12が回転する。そして、レゾルバ30により、ロータ12と一体に回転するレゾルバロータ18との間のリラクタンス変化が検出され、第1系統のコイルLA11〜LC12により多極レゾルバ信号が検出される。
中継装置200では、電流/電圧変換器56a、56b、3/2相変換器58a、58bおよびアナログスイッチ60を介して多極レゾルバ信号がRDC64に入力される。そして、RDC64により、多極レゾルバ信号が所定周期でサンプリングされ、サンプリングして得られた信号値がデジタル角度信号として出力される。
中継装置200では、サンプリングタイミングになると、CPU68により、多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値が取得され、取得されたデジタル角度信号値およびメモリ66の補正データに基づいて回転角度位置が算出される。そして、算出された回転角度位置を示す回転角度位置検出データが出力される。
モータ制御装置300では、回転角度位置検出データに基づいてモータ310が制御される。
一方、第1系統に異常が発生したときは、スイッチ54、60が切り換えられ、第2系統のコイルLA21〜LC22に励磁信号が供給され、第2系統で動作する。この状態でモータ310が回転すると、ロータ12が回転し、第2系統のコイルLA21〜LC22により多極レゾルバ信号が検出される。その後の信号処理は、第1系統の場合と同様である。
一方、レゾルバ装置100にモーメント荷重が加わると、レゾルバ装置100がクロスローラ軸受14を中心として傾くが、レゾルバ30がクロスローラ軸受14と径方向同一平面上に配置されているので、レゾルバ30のギャップ変化を小さくすることができる。
また、レゾルバ30およびクロスローラ軸受14が径方向同一平面上に配置されているので、レゾルバ装置100の高さ(軸方向の厚さ)を小さくすることができる。
さらに、クロスローラ軸受14の予圧を高くする等の方法を採用した場合は、ギャップ変化を抑制できる半面、クロスローラ軸受14の寿命が短くなるという不具合を伴うところ、本実施の形態では、ギャップ変化が小さい位置にレゾルバ30を配置することによりギャップ変化を低減するので、クロスローラ軸受14の長寿命化を図ることができる。
このようにして、本実施の形態では、レゾルバ30は、複数の相のそれぞれに対応して複数のステータポールが形成されかつ各相のステータポールに巻き付けた第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22により電機子巻線が形成されたレゾルバステータ20と、レゾルバステータ20のステータポールに対向して円周方向に複数の歯が形成されたレゾルバロータ18と、第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22にそれぞれ励磁信号を供給する発振器50とを備える。
これにより、第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22が1つのレゾルバステータ20に巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。また、発振器50から励磁信号の供給を受けて第1系統のコイルLA11〜LC12および第2系統のコイルLA21〜LC22により多極レゾルバ信号が検出されるので、励磁用コイルを設ける必要がなく、配線構造が簡素となる。
上記第1の実施の形態において、レゾルバロータ18は、発明1のロータに対応し、レゾルバステータ20は、発明1のステータに対応し、発振器50は、発明1の励磁信号供給手段に対応している。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、1相励磁4相出力の2重系を構成した点が異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4は、1相励磁4相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。
ステータコアには、図4に示すように、A相、B相、C相およびD相のそれぞれについて、第1系統用の2つのステータポールと、第2系統用の2つのステータポールとが形成されている。
第1系統用のステータポールには、A相については2つのコイルLA11、LA12が、B相については2つのコイルLB11、LB12が、C相については2つのコイルLC11、LC12が、D相については2つのコイルLD11、LD12が第1系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第2系統用のステータポールには、A相については2つのコイルLA21、LA22が、B相については2つのコイルLB21、LB22が、C相については2つのコイルLC21、LC22が、D相については2つのコイルLD21、LD22が第2系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第1系統のコイルLA11、LB11、LC11および第2系統のコイルLA21、LB21、LC21には、正弦波からなる励磁信号がそれぞれ入力されるので、第1系統および第2系統のいずれも、下式に示すように、互いに位相が90°異なる4相の多極レゾルバ信号を得ることができる。
A相:sinθ
B相:sin(θ+90°)
C相:sin(θ+180°)
D相:sin(θ+270°)
この4相の場合の制御システムは、図3の構成に対して、3/2相変換器58a、58bが4/2相変換器になるのみであり、それ以外は図3と同様に構成することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図5ないし図7は、本発明に係る多重系回転センサの第3の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、レゾルバ30の外側が回転するアウターロータ式で構成した点が異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5は、レゾルバステータ20の平面図である。
ステータコアには、図5に示すように、A相、B相およびC相のそれぞれについて、第1系統用のステータポールおよび第2系統用のステータポールが形成されている。ここで、第1系統用または第2系統用のステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数nrtは、下式(1)、(2)のいずれかを満たすように設定する。下式(1)、(2)においてNは相数を示す。

sp=nrt/{M+1/N}/2 …(1)
sp=nrt/{M+(N−1)/N}/2 …(2)
ただし、nspはNの倍数かつ偶数であり、Mは0または1以上の整数である。
図5の例では、N=3、nrt=8、M=0とした場合、上式(1)によりnsp=12が得られるので、第1系統用のステータポールおよび第2系統用のステータポール数は、それぞれ12個となり、合計で24個形成されている。また、N=3、nrt=16、M=0とした場合、上式(2)によってもnsp=12が得られる。
第1系統のA相のステータポールは、円周上に6つおきに等間隔で形成されている。同様に、B相のステータポールは、A相のステータポールの時計回り右隣でかつ6つおきに形成され、C相のステータポールは、B相のステータポールの時計回り右隣でかつ6つおきに形成されている。
また、第2系統のA相のステータポールは、第1系統のC相のステータポールの時計回り右隣でかつ6つおきに等間隔で形成されている。同様に、B相のステータポールは、A相のステータポールの時計回り右隣でかつ6つおきに形成され、C相のステータポールは、B相のステータポールの時計回り右隣でかつ6つおきに形成されている。
したがって、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルは、N個(3つ)のコイルごとに円周上に均等な間隔で交互に配置される。
図6は、1相励磁3相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。
第1系統用のステータポールには、図6に示すように、A相については4つのコイルLA11〜LA14が、B相については4つのコイルLB11〜LB14が、C相については4つのコイルLC11〜LC14が第1系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第2系統用のステータポールには、A相については4つのコイルLA21〜LA24が、B相については4つのコイルLB21〜LB24が、C相については4つのコイルLC21〜LC24が第2系統のコイルとして巻き付けられている。そして、各相ごとに当該相のコイルが直列接続されている。
第1系統のコイルLA11、LB11、LC11および第2系統のコイルLA21、LB21、LC21には、正弦波からなる励磁信号がそれぞれ入力されるので、第1系統および第2系統のいずれも、下式に示すように、互いに位相が120°異なる3相の多極レゾルバ信号を得ることができる。
A相:sinθ
B相:sin(θ+120°)
C相:sin(θ+240°)
このようにして、本実施の形態では、レゾルバ30は、複数の相のそれぞれに対応して複数のステータポールが形成されかつ各相のステータポールに巻き付けた第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24により電機子巻線が形成されたレゾルバステータ20と、レゾルバステータ20のステータポールに対向して円周方向に複数の歯が形成されたレゾルバロータ18とを備え、第1系統用または第2系統用のステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数nrtを上式(1)、(2)のいずれかを満たすように設定し、第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24を、N個のコイルごとに円周上に均等な間隔で交互に配置した。
これにより、第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24が1つのレゾルバステータ20に巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。また、第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24が円周上に均等な間隔で交互に配置されているので、第1系統のコイルまたは第2系統のコイルを円周上の一部の領域に集中して配置する場合(図7)に比して、レゾルバロータ18の形状やピッチ誤差、偏心誤差によって回転角度位置検出信号の精度が低下するのを抑制することができる。
図7は、レゾルバステータ20の半周に第1系統のコイルを、残りの半周に第2系統のコイルを配置した図である。
上記第3の実施の形態において、レゾルバロータ18は、発明2のロータに対応し、レゾルバステータ20は、発明2のステータに対応している。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対して、レゾルバ30をアウターロータ式で構成した点が異なる。以下、上記第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8は、レゾルバステータ20の平面図である。
ステータコアには、図8に示すように、A相、B相およびC相のそれぞれについて、第1系統用のステータポールおよび第2系統用のステータポールが形成されている。ここで、第1系統用または第2系統用のステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数nrtは、下式(1)、(2)のいずれかを満たすように設定する。上式(1)、(2)においてNは相数を示す。
図8の例では、N=4、nrt=4、M=0とした場合、上式(1)によりnsp=8が得られるので、第1系統用のステータポールおよび第2系統用のステータポール数は、それぞれ8個となり、合計で16個形成されている。
第1系統のA相のステータポールは、円周上に8つおきに等間隔で形成されている。同様に、B相のステータポールは、A相のステータポールの時計回り右隣でかつ8つおきに形成され、C相のステータポールは、B相のステータポールの時計回り右隣でかつ8つおきに形成されている。
また、第2系統のA相のステータポールは、第1系統のC相のステータポールの時計回り右隣でかつ8つおきに等間隔で形成されている。同様に、B相のステータポールは、A相のステータポールの時計回り右隣でかつ8つおきに形成され、C相のステータポールは、B相のステータポールの時計回り右隣でかつ8つおきに形成されている。
したがって、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルは、N個(4つ)のコイルごとに円周上に均等な間隔で交互に配置される。なお、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルの配線構造は図4と同様である。
このような構成であれば、上記第3の実施の形態と同等の効果が得られる。
上記第4の実施の形態において、レゾルバロータ18は、発明2のロータに対応し、レゾルバステータ20は、発明2のステータに対応している。
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、上記第3の実施の形態に対して、レゾルバ30を単極レゾルバとして構成した点、並びに第1系統のコイルおよび第2系統のコイルの配置が異なる。以下、上記第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
まず、レゾルバ30の構成を説明する。
レゾルバ30は、ABS(Absolute)型のアウターロータ式レゾルバであって、環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20とを有して構成されている。レゾルバロータ18は、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた外周を有し、レゾルバステータ20には、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となる単極レゾルバ信号を出力する。
次に、レゾルバステータ20の配線構造を説明する。
図9は、レゾルバステータ20の平面図である。
ステータコアには、図9に示すように、A相、B相およびC相のそれぞれについて、第1系統用の4つのステータポールと、第2系統用の4つのステータポールとが形成されている。
第1系統のA相のステータポールは、円周上に4つ連続で形成されている。B相のステータポールは、A相のステータポールに対して時計回り120°の間隔をあけて4つ連続で形成されている。C相のステータポールは、B相のステータポールに対して時計回り120°の間隔をあけて4つ連続で形成されている。
また、第2系統のA相のステータポールは、第1系統のB相のステータポールの時計回り右隣でかつ4つ連続で形成されている。B相のステータポールは、A相のステータポールに対して時計回り120°の間隔をあけて4つ連続で形成されている。C相のステータポールは、B相のステータポールに対して時計回り120°の間隔をあけて4つ連続で形成されている。
したがって、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルは、4つのコイルごとに360°/N間隔で交互に配置される。なお、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルの配線構造は図6と同様である。
このようにして、本実施の形態では、レゾルバ30は、複数の相のそれぞれに対応して複数のステータポールが形成されかつ各相のステータポールに巻き付けた第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24により電機子巻線が形成されたレゾルバステータ20と、レゾルバステータ20の外周に回転自在に配置されたレゾルバロータ18とを備え、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルを、4つコイルごとに360°/N間隔で交互に配置した。
これにより、第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24が1つのレゾルバステータ20に巻き付けられているので、軸方向の厚さを増すことなく、多重化により信頼性を向上することができる。また、第1系統のコイルLA11〜LC14および第2系統のコイルLA21〜LC24がそれぞれ360°/N間隔で交互に配置されているので、各系統ごとにsinおよびcosのレゾルバ信号が得られ、正確な回転角度位置検出信号を得ることができる。
上記第5の実施の形態において、レゾルバロータ18は、発明4のロータに対応し、レゾルバステータ20は、発明4のステータに対応している。
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、上記第4の実施の形態に対して、レゾルバ30を単極レゾルバとして構成した点、並びに第1系統のコイルおよび第2系統のコイルの配置が異なる。以下、上記第4の実施の形態と異なる部分についてのみ説明する。
まず、レゾルバ30の構成を説明する。
レゾルバ30は、ABS型のアウターロータ式レゾルバであって、環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18と所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20とを有して構成されている。レゾルバロータ18は、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた外周を有し、レゾルバステータ20には、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となる単極レゾルバ信号を出力する。
次に、レゾルバステータ20の配線構造を説明する。
図10は、レゾルバステータ20の平面図である。
ステータコアには、図10に示すように、A相、B相、C相およびD相のそれぞれについて、第1系統用の3つのステータポールと、第2系統用の3つのステータポールとが形成されている。
第1系統のA相のステータポールは、円周上に3つ連続で形成されている。B相のステータポールは、A相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。C相のステータポールは、B相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。D相のステータポールは、C相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。
また、第2系統のA相のステータポールは、第1系統のB相のステータポールの時計回り右隣でかつ3つ連続で形成されている。B相のステータポールは、A相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。C相のステータポールは、B相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。D相のステータポールは、C相のステータポールに対して時計回り90°の間隔をあけて3つ連続で形成されている。
したがって、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルは、3つのコイルごとに360°/N間隔で交互に配置される。なお、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルの配線構造は図4と同様である。
このような構成であれば、上記第5の実施の形態と同等の効果が得られる。
上記第6の実施の形態において、レゾルバロータ18は、発明4のロータに対応し、レゾルバステータ20は、発明4のステータに対応している。
なお、上記第3の実施の形態においては、N=3、nrt=8または16、M=0、nsp=12とした場合を説明したが、これに限らず、ステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数を図11に示すような組み合わせとすることもできる。
図11は、ステータポール数とレゾルバロータ歯数の関係を示す表である。
また、上記第4の実施の形態においては、N=4、nrt=4、M=0、nsp=8とした場合を説明したが、これに限らず、ステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数を図12に示すような組み合わせとすることもできる。
図12は、ステータポール数とレゾルバロータ歯数の関係を示す表である。
また、上記第5および第6の実施の形態においては、レゾルバ30を単極レゾルバとして構成したが、これに限らず、多極レゾルバとして構成することもできる。この場合、ステータポール数nspおよびレゾルバロータ18の歯数は、上記第3および第4の実施の形態、並びに図11、12に示すような組み合わせとすることができる。なお、図11および図12は一例であり、上式(1)、(2)を満たす構成であれば、設計に応じて図11および図12以外の選定も可能である。
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、図3に示すように、切換スイッチ54およびアナログスイッチ60で系統を切り換えるように構成したが、これに限らず、例えば、図13および図14に示すような構成を採用することもできる。
図13は、RDCを系統ごとに設けた場合の制御システムの構成を示すブロック図である。
中継装置200は、図13に示すように、発振器50、増幅器52、移相器62およびCPU68を有し、各系統ごとに、電流/電圧変換器56a、56b、異常信号検出器57a、57b、3/2相変換器58a、58bおよびRDC64a、64bを有して構成されている。
CPU68は、異常信号検出器57a、57bからの異常信号に基づいて第1系統および第2系統を監視する。
図14は、RDC、発振器等を系統ごとに設けた場合の制御システムの構成を示すブロック図である。
中継装置200は、図14に示すように、CPU68を有し、各系統ごとに、発振器50a、50b、増幅器52a、52b、移相器62a、62b、電流/電圧変換器56a、56b、異常信号検出器57a、57b、3/2相変換器58a、58bおよびRDC64a、64bを有して構成されている。
CPU68は、異常信号検出器57a、57bからの異常信号に基づいて第1系統および第2系統を監視する。
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルにそれぞれ励磁信号を供給する1つの発振器50を設けたが、これに限らず、第1系統のコイルおよび第2系統のコイルにそれぞれ励磁信号を供給する2つの発振器を設けてもよい。
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、電気系統を2重系としたが、これに限らず、3重以上の系統とするとさらによい。
また、上記第1および第2の実施の形態においては、レゾルバ30の内側が回転するインナーロータ式で構成したが、これに限らず、レゾルバ30をアウターロータ式で構成することもできる。
また、上記第3ないし第6の実施の形態においては、レゾルバ30をアウターロータ式で構成したが、これに限らず、インナーロータ式で構成することもできる。
また、上記第1ないし第6の実施の形態においては、レゾルバ30に適用したが、これに限らず、トルクセンサ等にも適用することができる。
レゾルバ装置100の軸方向の断面図である。 1相励磁3相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。 制御システムの構成を示すブロック図である。 1相励磁4相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。 レゾルバステータ20の平面図である。 1相励磁3相出力の2重系を構成するレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。 レゾルバステータ20の半周に第1系統のコイルを、残りの半周に第2系統のコイルを配置した図である。 レゾルバステータ20の平面図である。 レゾルバステータ20の平面図である。 レゾルバステータ20の平面図である。 ステータポール数とレゾルバロータ歯数の関係を示す表である。 ステータポール数とレゾルバロータ歯数の関係を示す表である。 RDCを系統ごとに設けた場合の制御システムの構成を示すブロック図である。 RDC、発振器等を系統ごとに設けた場合の制御システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 レゾルバ装置
12 ロータ
14 クロスローラ軸受
14a 内輪
14b 外輪
14c クロスローラ
30 レゾルバ
18 レゾルバロータ
20 レゾルバステータ
22 ステータ
12a、22a 内壁体
12b、22b 外壁体
26 内輪押え
28 外輪押え
200 中継装置
50、50a、50b 発振器
52、52a、52b 増幅器
54 切換スイッチ
56a、56b 電流/電圧変換器
57a、57b 異常信号検出器
58a、58b 3/2相変換器
60 アナログスイッチ
62、62a、62b 移相器
64、64a、64b RDC
66 メモリ
68 CPU
70 制御信号入出力部
72 位置検出信号出力部
74 異常検出信号出力部
300 モータ制御装置
310 モータ

Claims (4)

  1. 複数の極が形成されかつ前記各極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの極に対向して円周方向に複数の歯が形成されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、
    前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、
    前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルにそれぞれ励磁信号を供給する励磁信号供給手段を備えることを特徴とする多重系回転センサ。
  2. 複数の相のそれぞれに対応して複数の極が形成されかつ前記各相の極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの極に対向して円周方向に複数の歯が形成されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、
    前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、
    相数をN、前記第1系統および前記第2系統のそれぞれに対応する前記ステータの極数をnsp、前記ロータの歯数をnrtとし、下式のいずれかを満たすように前記ステータの極数および前記ロータの歯数が設定されており、
    前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルは、それぞれ各相ごとにnsp/N個のコイルからなり、所定数のコイルごとに円周上に均等な間隔で交互に配置されていることを特徴とする多重系回転センサ。
    sp=nrt/{M+1/N}/2
    sp=nrt/{M+(N−1)/N}/2
    ただし、nspはNの倍数かつ偶数であり、Mは0または1以上の整数である。
  3. 請求項2において、
    N=3であることを特徴とする多重系回転センサ。
  4. 複数の極が形成されかつ前記各極に巻き付けたコイルにより電機子巻線が形成されたステータと、前記ステータの内周または外周に回転自在に配置されたロータとを備え、前記ロータと前記ステータとの間のリラクタンスが前記ロータの位置により変化する多重系回転センサであって、
    前記コイルは、第1系統のコイルと、前記第1系統のコイルとは電気的に独立の第2系統のコイルとを有し、
    前記第1系統のコイルおよび前記第2系統のコイルは、所定数のコイルごとに360°/N間隔で交互に配置されていることを特徴とする多重系回転センサ。
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