JP5343887B2 - 回転角度検出装置、モータ及び回転テーブル装置 - Google Patents

回転角度検出装置、モータ及び回転テーブル装置 Download PDF

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Description

本発明は、ロータの回転角に応じた出力信号を出力する角度検出手段を有するステータを備えた回転角度検出装置、モータ及び回転テーブル装置に関する。
従来、回転角度検出装置としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の従来例が知られている。
特許文献1記載の従来例は、第1の周波数を有する第1の励磁信号の振幅が第1の角度を有する余弦関数の信号によって変調された第1の角度検出信号と、上記第1の周波数を有する第2の励磁信号の振幅が上記第1の角度を有する正弦関数の信号によって変調された第2の角度検出信号とを含んだレゾルバの検出出力に基づいて、上記第1の角度の情報を取得する角度検出信号処理装置であって、第1及び第2の位相ロック部において、検出対象の角度θ(t)ではなく、周波数ωtのオフセットを持った位相角ωt±θ(t)を追従するように位相ロック動作を行って第1の位相ロック信号と第2の位相ロック信号との位相差を演算して上記第1の角度を求めるように構成されている。
また、特許文献2に記載の従来例は、互いに同軸に配置され、軸倍角が同一の2つの角度検出センサと、両角度センサから出力される出力信号を処理して、回転体の回転角情報を出力する信号処理部とを備え、信号処理部が、それぞれの角度センサから出力される出力信号を加算してから平均して、回転体の回転角情報を生成するようにした構成を有する。
特許第4294558号公報 特開2008−58180号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来例にあっては、1相励磁2相出力型のレゾルバから出力される2つの角度信号V及びVを第1の位相ロック部及び第2の位相ロック部に供給して、周波数ωtのオフセットを持った位相角ωt±θ(t)を追従するように位相ロック動作を行って第1の位相ロック信号と第2の位相ロック信号との位相差を演算して上記第1の角度を求めるようにしているが、角度信号v及びVを複素信号処理部で処理した出力信号には周波数2ωの高調波成分が含まれており、この高調波成分を帰還部のフィルタ作用によって減衰するようにしており、高調波成分を相殺することはできないとともに、高調波成分の減衰をRDC(レゾルバ−デジタル変換装置)内で行うようにしており、市販の通常構成のRDCを適用することができず、特殊なRDCを必要とするという未解決の課題がある。
また、特許文献2に記載の従来例にあっては、構成の異なる2種類のVR型(可変リラクタンス)レゾルバの出力信号を、レゾルバデジタルコンバータを使用して、sin相出力電圧とcos相出力電圧と基づいてロータの回転角θを表すデジタル角度信号φを出力するようにしているため、2種類のレゾルバを必要とし、角度検出部の機械的構成が大形化するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上述した従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、1つの角度検出手段を使用して、ロータ及びステータ間の形状やピッチ誤差、偏芯誤差などの誤差の影響を受けることがないとともに、特殊なRDCを必要とすることなく位置検出信号の精度を向上させることができる回転角度検出装置、モータ及び回転テーブル装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係る回転角度検出装置は、ロータの回転角に応じた3相出力信号を出力する角度検出手段を備えたステータを備え、前記角度検出手段の3相出力信号を3相2相変換する第1の相変換部と、前記角度検出手段の3相出力信号を前記第1の相変換部の座標に対して180°異なる座標に3相2相変換する第2の相変換部と、該第1の相変換部及び第2の相変換部の変換出力を第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に変換する角度信号変換部と、該角度信号変換部で変換した第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に基づいて誤差を相殺した回転角度検出値を演算する角度検出値演算部とを備えたことを特徴としている。
このような構成であれば、ロータの形状やピッチ誤差、偏芯誤差などの誤差が角度検出手段の出力信号に重畳する場合であっても、第1の相変換部及び第2の相変換部で、互いに180°異なる座標で、前記誤差が互いに反転されて重畳された変換出力を得、これら変換出力を角度信号変換部で第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に変換し、角度検出値演算部で第1回転角度信号及び第2の回転角度信号に基づいて誤差を相殺した正確な回転角度検出値を得ることができる。
また、本発明の他の形態に係る回転角度検出装置は、前記角度検出値演算部は、前記第1の回転角度信号及び前記第2の回転角度信号の一方の回転角度信号の座標を他方の回転角度信号の座標に一致させるオフセット角度信号を算出するオフセット処理手段と、該オフセット処理手段から出力されるオフセット角度信号と前記他方の回転角度信号との平均値を算出して誤差を相殺した前記回転角度検出値を演算する回転角度検出値演算手段とを備えたことを特徴としている。
このような構成であれば、第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号とが互いの座標が180°ずれているので、これら出力の何れかの一方の座標を180°ずらすオフセット処理することにより、他方の座標と一致させることができ、このときのオフセット角度信号と他方の回転角度信号とに重畳された誤差成分が互いに逆位相とするなることから、オフセット角度信号と他方の回転角度信号とを加算した値を2で除して平均値を算出することにより、誤差を含まない正確な角度検出信号を得ることができる。
また、本発明の一の形態に係るモータは、上記回転角度検出装置を備えたことを特徴としている。
さらに、本発明の一の形態に係る回転テーブル装置は、上記回転角度検出装置を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、1つの角度位置検出手段の出力から180°ずれた座標の3相/2相変換出力を得、これらを個別に回転角度信号に変換して第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号を得、これら第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に基づいてロータの形状やピッチ誤差、偏心誤差等の誤差を相殺した正確な位置検出信号を得ることができ、簡易な構成で正確な角度検出信号を得ることができるという効果が得られる。
本発明の回転角度検出装置としてのレゾルバを装着した回転テーブル装置の軸方向の断面図である。 図1のレゾルバの平面から見た模式図である。 1相励磁3相出力のレゾルバステータのコイルの配線構造を示す回路図である。 制御システムの構成を示すブロック図である。 レゾルバ信号の座標系を示す説明図である。 本発明の動作の説明に供する信号波形図である。 第1のレゾルバ信号及び第2のレゾルバ信号に重畳される誤差成分を示す波形図である。 アウターロータ形のレゾルバを示す平面から見た模式図である。 インクリメンタル型レゾルバを示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は絶対角度位置検出装置としての3相のアブソリュートレゾルバを装着した回転テーブル装置を示す断面図である。
回転テーブル装置10は、図1に示すように、上端を開放した円筒状の固定ケース体22と、この固定ケース体22にクロスローラ軸受14を介して回転自在に支持された回転テーブル12とで構成されている。そして、固定ケース体22に対する回転テーブル12の絶対角度位置を絶対角度位置検出装置としてのアブソリュートレゾルバ30によって検出している。ここで、アブソリュートレゾルバ30およびクロスローラ軸受14は、回転テーブル装置10の半径方向内側からその順序で半径方向の同一平面上に配置されている。
固定ケース体22には、内周側に軸方向上方(図1の上方向)に突出した円環状の内壁体22aが形成され、内壁体22aよりも径方向外側には、軸方向上方に突出した円環状の外壁体22bが形成されている。一方、回転テーブル12には、内周側に軸方向下方(図1の下方向)に突出した円環状の内壁体12aが形成され、内壁体12aよりも半径方向外側には、軸方向下方に突出した円環状の外壁体12bが形成されている。そして、固定ケース体22および回転テーブル12は、固定ケース体22の内壁体22aが回転テーブル12の内壁体12aと外壁体12bの間に、回転テーブル12の外壁体12bが固定ケース体22の内壁体22aと外壁体22bの間に位置するように互いに跨って配置されている。
クロスローラ軸受14は、内輪14aと、外輪14bと、内輪14aおよび外輪14bの間で転動可能に設けられた複数のクロスローラ(ころ)14cとを有して構成されている。クロスローラ14cは、直径が長さよりわずかに大きな略円筒状で、軌道上偶数番目の回転軸と、軌道上奇数番目の回転軸が互いに90°傾斜している。
内輪14aは、固定ケース体22の内壁体22aに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、固定ケース体22の内壁体22aの上端を内輪14aの下面に当接させ、内輪押え26の押圧部26bを内輪14aの上面に接触させ、内輪押え26をボルト26aで固定ケース体22の内壁体22aに締結することにより固定される。
外輪14bは、回転テーブル12の外壁体12bに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、回転テーブル12の外壁体12bの下端を外輪14bの上面に当接させ、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの下面に接触させ、外輪押え28をボルト28aで回転テーブル12の外壁体12bに締結することにより固定される。
なお、固定ケース体22は、ボルト24aにより固定板24に固定され、回転テーブル12は、例えば内壁体12aの内周面が後述するモータ40の回転軸の外周面に嵌合して回転駆動される。
アブソリュートレゾルバ30は、図2に示すように、インナーロータ式レゾルバであって、環状の成層鉄心からなる環状のレゾルバロータ18と、レゾルバロータ18の外側に所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなる環状のレゾルバステータ20とを有し、レゾルバロータ18はレゾルバステータ20との間の空隙がレゾルバステータ20の中心に対して偏芯して回転自在に支持されている。レゾルバステータ20には、先端に複数極片歯20aを先端に有する極片20bが円周方向に等間隔で相数3の8倍となる24個に形成されている。そのため、アブソリュートレゾルバ30は、レゾルバロータ18の1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるアブソリュートレゾルバ信号を出力する。
そして、レゾルバロータ18は、ボルト18bにより回転テーブル12の内壁体12aの外周面に取り付けられている。一方、レゾルバステータ20は、ボルト20cにより固定ケース体22における内輪押え26の内周面に取り付けられ、内輪押え26と一体に固定ケース体22の内壁体22aの内周面側に固定されている。
次に、レゾルバステータ20の配線構造を説明する。
図3は、1相励磁3相出力のアブソリュートレゾルバ30のレゾルバステータ20のコイルの配線構造を示す回路図である。
レゾルバステータ20は、環状部材の内周に等間隔で複数の極片20aと、各極片20aに巻装した3相のA相コイルLA、B相コイルLB及びC相コイルLCを備えている。
A〜C相コイルLA〜LCのそれぞれは、図2に示すように、レゾルバステータ20の内周面に120°間隔で巻装されている。
ここで、A相コイルLAは、図2及び図3に示すように、隣接する8つの極片20bに個別に巻装された8つのコイル部LA11、LA12、……LA18が直列に接続されている。また、B相コイルLBも、図2及び図3に示すように、隣接する8つの極片20bに個別に巻装された4つのコイル部LB11、LB12、……LB18が直列に接続されている。さらに、C相コイルLCも、図2及び図3に示すように、隣接する8つの極片20bに個別に巻装された4つのコイル部LC11、LC12、……LC18が直列に接続されている。
そして、A相コイルLA、B相コイルLB及びC相コイルLCのコイル部LA11、LB11及びLC11側の端部が互いに接続されて中性点が形成され、この中性点が接続端子COMに接続されている。
そして、A相コイルLA、B相コイルLB及びC相コイルLCのコイルLA11、LB11、LC11および第2系統のコイルLA21、LB21、LC21に、端子COMから正弦波からなる励磁信号sinωtが入力されることにより、他端側から下式に示すように、互いに位相が120°異なる3相のレゾルバ信号を得ることができる。
A相:φA=(ADC+AAC1sin(θ))sinωt ……(1)
B相:φB=(BDC+BAC1sin(θ+120°))sinωt ……(2)
C相:φC=(CDC+CAC1sin(θ+240°))sinωt ……(3)
ここで、ADC、BDC及びCDCはA相、B相及びC相に含まれる直流成分であり、AAC1sin(θ)、BAC1sin(θ+120°)及びCAC1sin(θ+240°)はA相、B相及びC相に含まれる1次の交流成分である。
また、後述するように発振器50から励磁信号の供給を受けて3相コイルLA〜LCのコイル部LA11〜LC18によりレゾルバ信号が検出されるので、励磁用コイルを設ける必要がなく、配線構造が簡素となる。
次に、本実施の形態に係る制御システムの構成を説明する。
図4は、制御システムの構成を示すブロック図である。
制御システムは、図4に示すように、モータ40と、モータ40の回転軸の外周面に嵌合するアブソリュートレゾルバ30と、アブソリュートレゾルバ30からのレゾルバ信号に基づいて回転角度を検出する中継装置200と、中継装置200で検出した回転角度に基づいてモータ40を制御するモータ制御装置300とを有して構成されている。
中継装置200は、発振器50と、発振器50から出力される励磁信号を適度な信号レベルに増幅する増幅器52と、発振器50から出力される励磁信号を移相する移相器53とを有する励磁信号形成回路54を備えている。増幅器52から出力される励磁信号sinωtがアブソリュートレゾルバ30のA〜C相のコイルLA〜LCの中性点に接続された端子COMに供給される。また、移相器53は、発振器50から出力される励磁信号の位相を遅らせ、2相のレゾルバ信号のうちのキャリア信号の位相と同期させたRef信号を後述するRDC60a及び60bに供給する。
中継装置200は、さらに、コイルLA〜LCから出力される3相検出電流IA、IB及びICが入力される電流/電圧変換器56と、この電流/電圧変換器56の出力がそれぞれ入力される第1の制御回路57a及び第2の制御回路57bと、第1の制御回路57a及び第2の制御回路57bから出力される角度信号の平均値を算出する平均値演算手段としての平均値算出回路58とを備えている。
電流/電圧変換器56では、コイルLA〜LCから出力される3相検出電流IA、IB及びICを下記(4)式、(4)式及び(6)式で表される3相検出電圧VA、VB及びVCに変換する。
A相:VA=(ADC+AAC1sin(θ))sinωt …………(4)
B相:VB=(BDC+BAC1sin(θ+120°))sinωt……(5)
C相:VC=(CDC+CAC1sin(θ+240°))sinωt……(6)
ここで、AAC1sin(θ)、BAC1sin(θ+120°)およびCAC1sin(θ+240°)はA相、B相及びC相に含まれる1次(基本波)成分である。
また、第1の制御回路57aは、電流/電圧変換器56から出力される3相検出電圧VA、VB及びVCを3相/2相変換する相変換部としての3相/2相変換回路59aと、この3相/2相変換回路59aから出力される2相出力を移相器60から供給される移相出力に基づいて角度信号に変換する角度信号変換部としてのRDC(Resolver Digital Converter)60aとを備えている。
3相/2相変換回路59aは、電流/電圧変換器56から出力される3相検出電圧VA、VB及びVCをスコットトランスの原理に基づく演算を行って3相/2相変換するもので、3相/2相変換回路59aは、3相検出電圧VA、VB及びVCに基づいて図5(a)に示すように、第1象限のCOS信号及びSIN信号を形成するように、下記(7)式及び(8)式の演算を行って、2相出力信号COS及びSINでなるレゾルバ信号を出力する。
COS=VA−0.5(VB+VC) ……(7)
SIN=(√3/2)(VB−VC) ……(8)
RDC60aは、移相器53からのRef信号に基づいて、3/2相変換回路59a、59bからのレゾルバ信号を所定周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値をデジタル角度信号φaとして平均値算出回路58に出力する。具体的には、2相のレゾルバ信号は、レゾルバロータ18の1回転当たり4096(=212)×1=4096パルスのデジタル角度信号φaに変換される。つまり、0から4095までのカウントアップされたデジタル値となる。
また、第2の制御回路57bは、電流/電圧変換器56から出力される3相検出電圧VA、VB及びVCを3相/2相変換する前述した第1の制御回路57aの3相/2相変換回路59aの2相出力に対して180°位相が異なる2相出力に変換する相変換部としての3相/2相変換回路59bと、この3相/2相変換回路59aから出力される2相出力を移相器60から供給される移相出力に基づいて角度信号に変換する角度信号変換部としてのRDC(Resolver Digital Converter)60bと、このRDC60bから出力される回転位置の座標のみを180°オフセットするオフセット処理手段としての座標オフセット回路61とを備えている。
ここで、3相/2相変換回路59bは、3相検出電圧VA、VB及びVCに基づいて図5(b)に示すように、3相/2相変換回路59aの2相変換出力に対して180°位相が異なる第3象限の−COS信号及び−SIN信号を形成するように、下記(9)式及び(10)式の演算を行って、2相出力信号−COS及び−SINでなるレゾルバ信号を出力する。
−COS=−VA+0.5(VB+VC) ……(9)
−SIN=(√3/2)(VC−VB) ……(10)
RDC60bは、例えば12ビットのA/D変換器を有しており、移相器53からのRef信号に基づいて、3/2相変換回路59bから入力されるレゾルバ信号(−COS,−SIN)を所定周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値を第2のデジタル角度信号φbとして座標オフセット回路61に出力する。具体的には、2相のレゾルバ信号は、レゾルバロータ18の1回転当たり4096(=212)×1=4096パルスのデジタル角度信号φbに変換される。つまり、0から4095までのカウントアップされたデジタル値となる。
座標オフセット回路61では、入力される第2のデジタル角度信号φbに対して座標のみを180°加算するか又は減算してオフセット回転角度信号φboを算出し、算出したオフセット回転角度信号φboを平均値算出回路58に供給する。
平均値算出回路58は、第1の制御回路57a及び第2の制御回路57bから入力される第1の回転角度信号φa及び第2の回転角度信号φbをオフセットしたオフセット回転角度信号φboを加算した値を2で除することにより、平均値θm(=(θa+θb)/2)を算出し、算出した平均値θmを真の絶対回転角度検出信号φpとしてモータ制御装置300に出力する。ここで、平均値算出回路58と座標オフセット回路61とで角度検出値演算部が構成されている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
モータ制御装置300によって、モータ40が回転駆動されると、回転テーブル12に回転トルクが付与され、回転テーブル12が回転する。
このときに、アブソリュートレゾルバ30の3相コイルLA〜LCの中性点には、端子COMを介して中継装置200の励磁信号形成回路54から励磁信号sinωtが供給されている。このため、回転テーブル12と一体に回転するレゾルバロータ18との間のリラクタンス変化が検出され、3相コイルLA〜LCにおけるコイル部LA18〜LC18から3相検出電流IA〜ICが出力される。
この3相検出電流IA〜ICは、電流/電圧変換器56で3相検出電圧VA〜VCに変換される。これら3相検出電圧VA〜VCは第1の制御回路57a及び第2の制御回路57bの3相/2相変換回路59a及び59bに供給されて、スコットトランスの原理に基づく前述した(4),(5)式及び(6),(7)式の演算を行って、図5(a)及び(b)に示す180°位相の異なる第1象限の2相信号COS,SINでなる第1のレゾルバ信号と、第3象限の2相信号−COS,−SINでなる第2のレゾルバ信号に変換する。
これら第1のレゾルバ信号COS,SINと、第2のレゾルバ信号−COS,−SINは、図6(a)及び(b)に示すように表され、互いに位相が180°異なる正弦波形及び余弦波形となる。
このとき、レゾルバステータ20とレゾルバロータ18とを組付けた際に、誤差なく理想的に組付けが行われた場合には、3相コイルLA〜LCから出力される3相検出電流IA〜ICを電圧に変換した3相検出電圧Va〜Vcを3相/2相変換した第1及び第2のレゾルバ信号は波形歪みを生じることなく、図6(a)及び(b)に示す理想的な正弦波形及び余弦波形となる。
このため、第1のレゾルバ信号及び第2のレゾルバ信号を、RDC60a及び60bでデジタル角度信号φa及びφbに変換したときには理想的な波形となって、機械角と第1及び第2の回転角度信号φa及びφbとの関係が、互いに180°ずれて、図6(c)及び(d)で破線図示の特性線L0で表される誤差が重畳されていない特性となる。このため、座標オフセット回路61で、第2の回転角度信号φbの座標に180°の座標オフセット値を加算又は減算してオフセット回転角度信号φboを算出することにより、このオフセット回転角度信号φboの座標は図6(e)で実線図示のように、第1の回転角度信号φaの座標と一致することになる。
このため、平均値算出回路58で、オフセット回転角度信号φboと第1の回転角度信号φaとを加算した値を2で除して平均値θmを算出すると、誤差のない真の回転位置検出信号φpを得ることができる。
ところで、3相/2相変換回路59a及び59bで変換されるレゾルバ信号に重畳される誤差成分のみの波形は、図7(a)及び(b)に示すように、位相が丁度180°ずれた互いに逆相の信号波形となっている。
そして、レゾルバステータ20とレゾルバロータ18とを組付けた際に、ロータの形状やピッチ誤差、偏心誤差等の誤差が生じていると、3相コイルLA〜LCから出力される3相検出電流を変換した3相検出電圧VA〜VCは前述した(4)式〜(6)式で表される基本波成分に対して下記(11)〜(13)式で表される2次高調波成分及び3次高調波成分が重畳される状態となる。
VA={ADC+AAC1sin(θ)+AAC2sin(2θ)+AAC3sin(3θ)}sinωt
…………(11)
VB={BDC+BAC1sin(θ+120°)+BAC2sin(2(θ+120°))
+BAC3sin(3(θ+120°))}sinωt …………(12)
VC={CDC+CAC1sin(θ+240°)+CAC2sin(2(θ+240°))
+CAC3sin(3(θ+240°))}sinωt …………(13)
ここで、AAC2sin(2θ)、BAC2sin(2(θ+120°))及びCAC2sin(2(θ+240°))はA相、B相及びC相に含まれる2次高調波成分である。また、AAC3sin(3θ)、BAC3sin(3(θ+120°))およびCAC3sin(3(θ+240°))はA相、B相及びC相に含まれる3次高調波成分である。
このため、上記(8)式〜(10)式で表される誤差成分を含んだ3相検出電圧VA〜VCを3相/2相変換回路59a及び59bで2相の第1及び第2のレゾルバ信号に変換し、これらレゾルバ信号をRDC60a及び60bで第1及び第2のデジタル角度信号φa及びφbに変換する。このとき、RDC60aから出力される第1の回転角度信号φaは、図6(c)に示すように、機械角0°〜180°の範囲で誤差成分が零である鎖線図示の特性線L0を下回る実線図示の誤差特性線L1aで表される誤差成分が重畳され、180°〜360°の範囲で鎖線図示の特性線L0を上回る実線図示の誤差特性線L2aで現れる誤差成分が重畳される。
一方、RDC60bから出力される第2の回転角度信号φbは、図6(d)に示すように、図6(c)の第1の回転角度信号θaに対して座標が180°ずれているとともに、機械角0°〜180°の範囲で誤差成分が零である鎖線図示の特性線L0を上回る実線図示の誤差特性線L1bで表される誤差成分が重畳され、180°〜360°の範囲で鎖線図示の特性線L0を下回る実線の誤差特性線L2bで表される誤差成分が重畳される。
このとき、前述したように、3相/2相変換回路59a及び59bで変換されるレゾルバ信号に重畳される誤差成分のみの波形は、位相が丁度180°ずれた互いに逆相の信号波形となっている。
このため、RDC60bから出力される第2の回転角度信号φbを座標オフセット回路61で図6(e)に示すように座標のみを180°ずらしたオフセット回転角度信号θboを算出することにより、第1の回転角度信号φaと同一回転角度とすることができ、両者を重ね合わせると、図6(f)に示すように、誤差成分がない理想的な鎖線図示の特性線L0を挟んで上下に対象な値となる誤差成分波形となる。
したがって、RDC60aから出力される第1の回転角度信号φaと、座標オフセット回路61から出力されるオフセット回転角度信号φboとを平均値算出回路58に供給して、両者を加算した値を2で除して平均値θmを算出することにより、誤差成分を相殺した真の位置出力θpを算出することができる。このとき、位置出力θbの座標のみをオフセットするので、アブソリュートレゾルバ30で検出したい偏芯成分はキャンセルされることはなく、真の位置出力を正確に検出することができる。このためロータの組付誤差などの影響による絶対角度位置精度の劣化を確実に抑制することができる。
この回転角度信号θpをモータ制御装置300に供給することにより、このモータ制御装置300でモータ40を回転駆動して回転テーブル装置10を正確に駆動制御することができる。
なお、上記実施形態においては、第2の回転角度信号φbの座標を180°オフセットする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、第1の回転角度信号φaの座標のみを180°オフセットしてオフセット角度信号φaoを算出し、このオフセット角度信号φaoと第2回転角度信号φbとの平均値φmを算出するようにしても良い。
また、上記実施形態においては、3相/2相変換回路59a,59bで直交座標系の第1象限のSIN、COS信号と第3象限の−SIN、−COS信号に変換した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、両信号を所定角度回転させた座標系として算出するようにしてもよく、要は第1のレゾルバ信号と第2のレゾルバ信号との位相差が180°となっていれば良いものである。
また、上記実施形態においては、ステータ20の極片20bに極片歯20aを有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、極片歯20aを省略することもできる。
また、上記実施形態においては、アブソリュートレゾルバ30の内側が回転するインナーロータ式で構成したが、これに限らず、アブソリュートレゾルバ30を図8に示すようにレゾルバロータ18が外側で、レゾルバステータ20が内側となるアウターロータ式で構成することもでき、この場合には回転テーブル装置10もインナーロータ式に代えてアウターロータ式を適用する。また、アブソリュートレゾルバ30としてはレゾルバロータ18のレゾルバステータ20との間の空隙がレゾルバステータ20の中心に対して偏芯している可変リラクタンス型レゾルバに限らず、図9に示すようなインクリメンタル型レゾルバを適用することもできる。このインクリメンタル型レゾルバは、レゾルバロータ71がレゾルバステータ72の中心に対して偏芯せずに同軸上に回転自在に支持され、レゾルバステータ72との対向面には突起状の複数の歯71aが、円周方向に等間隔に形成されている。一方、レゾルバステータ72のレゾルバロータ71との対向面にも歯72aが形成されているが、隣り合うポールとは1/3歯分のずれを持ち、且つポールは円周方向に等間隔に形成されている。このインクリメンタル型レゾルバは、この例ではレゾルバロータ71の歯が80個形成されており、1回転につき、基本波成分が80周期となるインクリメンタルレゾルバ信号を出力する。すなわち、レゾルバロータ71の一回転当たり、4096(=212)×80=327680パルスのデジタル角度信号φに変換される。つまり、0から4095までのカウントが80回繰り返されたデジタル値となる。
また、上記実施の形態においては、本発明を回転テーブル装置10に設置したアブソリュートレゾルバに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、回転テーブル12をロータとし、固定ケース体22の内周面にステータを配置したダイレクトモータ構成とすることもでき、さらに電動モータの回転軸の回転角度を直接検出したり、他の任意の回転駆動装置に適用して回転角度を検出したりすることができる。
10…回転テーブル装置
12…回転テーブル
14…クロスローラ軸受
18…レゾルバロータ
20…レゾルバステータ
22…固定ケース体
30…アブソリュートレゾルバ
50…発振器
52…増幅器
53…移相器
56…電流/電圧変換器
57a…第1の制御回路
57b…第2の制御回路
58…平均値算出回路
59a,59b…3相/2相変換回路
60a,60b…RDC
61…座標オフセット回路
200…中継装置
300…モータ制御装置

Claims (3)

  1. ロータの回転角に応じた3相出力信号を出力する角度検出手段を備えたステータを備え、
    前記角度検出手段の3相出力信号を3相2相変換する第1の相変換部と、
    前記角度検出手段の3相出力信号を前記第1の相変換部の座標に対して180°異なる座標に3相2相変換する第2の相変換部と、
    該第1の相変換部及び第2の相変換部の変換出力を第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に変換する角度信号変換部と、
    該角度信号変換部で変換した第1の回転角度信号及び第2の回転角度信号に基づいて誤差を相殺した回転角度検出値を演算する角度検出値演算部と
    を備え
    前記角度検出値演算部は、前記第1の回転角度信号及び前記第2の回転角度信号の一方の回転角度信号の座標を他方の回転角度信号の座標に一致させるオフセット角度信号を算出するオフセット処理手段と、該オフセット処理手段から出力されるオフセット角度信号と前記他方の回転角度信号との平均値を算出して誤差を相殺した前記回転角度検出値を演算する平均値演算手段とを備えたことを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 請求項1に記載の回転角度検出装置を備えたモータ。
  3. 請求項1に記載の回転角度検出装置を備えた回転テーブル装置。
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