JP4557591B2 - 角度位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明はバリアブル・リラクタンス型レゾルバ装置とこれを用いた角度位置検出装置に関し、特に、一組のロータとステータの組み合わせによって極数の異なる複数種類のレゾルバを実現するための改良技術に関する。
減速器を用いずに負荷を直接駆動するダイレクトドライブモータ(DDモータ)は、バックラッシュ、ロストモーションのない高精度な位置決めが可能であるため、NC工作機などのインデックステーブル、搬送装置、組み立て装置のロボットアームなどの各種の用途に用いられており、より小型で高精度な位置決めを可能とするDDモータの開発が検討されている。DDモータの角度位置を検出するための角度位置検出装置としては、特許第3060525号公報に開示されているように絶対位置検出用の単極レゾルバ装置と、相対位置検出用の多極レゾルバ装置を組み合わせて構成するものが知られている。このような二種以上のレゾルバ装置をDDモータ内に組み込むには、特開平6−46552号公報に開示されているように、単極レゾルバ装置と多極レゾルバ装置の間に磁束を通しにくい遮蔽部材を配置することにより、一方のレゾルバ装置からの漏れ磁束が他方のレゾルバ装置に磁気的干渉を与えないようにする構成が知られている。
特許第3060525号公報 特開平6−46552号公報
しかし、単極レゾルバ装置と多極レゾルバ装置をモータの軸方向に重ねてDDモータ内に組み込むと、角度位置検出装置の厚み方向の肉厚が大きくなり、モータハウジング内にレゾルバ装置を組み込むために必要となる室内空間の容積が大きくなるため、角度位置検出装置の小型化・薄型化が困難となる上に、これらのレゾルバ装置を重ねるための間座などの部品が必要となるため、部品点数が増大する。
そこで、本発明はこのような問題を解決し、一組のロータとステータの組み合わせによって複数種類のレゾルバとして機能するレゾルバ装置を提案することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のレゾルバ装置は、円周方向に沿って均等に配された歯を具備する環状のロータと、前記歯と対向するように円周方向に沿って均等に配されたステータポールを具備する環状のステータとを備え、ロータとステータとの間の空隙のリラクタンスがロータの回転位置に応じて変化するレゾルバ装置であって、ステータポールにはロータの一回転に対応するリラクタンスの基本波成分の周期が異なるレゾルバ信号を出力する複数種類の巻線が巻装されている。かかる構成により、一組のロータとステータによって、複数種類のレゾルバとして機能できるため、レゾルバ装置の小型化・薄型化を実現できる。
ロータの一回転に対応する前記リラクタンスの基本波成分の周期が複数となる多極レゾルバ信号を出力する巻線のうち、同相の多極レゾルバ信号を出力する二つの巻線は、相互に180度ずれた二つのステータポールのそれぞれに配線され、かつ、前記二つの巻線は直列接続されるように構成するのが好ましい。かかる構成により相互に180度ずれた二つのステータポールのそれぞれに巻装された巻線から出力される多極レゾルバ信号に含まれている同振幅逆位相の偏芯成分を相殺できるため、ロータの角度位置に対応した多極レゾルバ信号を出力できる。
本発明の角度位置検出装置は、円周方向に沿って均等に配されたステータポールに巻線を巻回してなる環状のステータと、ステータポールに対向するように円周方向に沿って均等に配された歯を具備するロータを備え、ロータとステータとの間の空隙のリラクタンスがロータの角度位置に応じて変化するレゾルバ装置と、相互に180度ずれた二つのステータポールに巻回された巻線から出力されるレゾルバ信号を演算処理することによりロータの絶対角度位置又は相対角度位置の情報を抽出する演算手段を備える。かかる構成によりステータポールに単極検出用の巻線と多極検出用の巻線を巻回する必要がないので、システム構成を簡略化できる。但し、ロータの歯数をK、0以上の任意の整数をMとしたときに、K/6=(3M+1)/3、又はK/6=(3M+2)/3が成立するようにロータの歯数を選定することが必要である。
本発明によれば一組のロータとステータによって、複数種類のレゾルバとして機能できるため、レゾルバ装置の小型化・薄型化を実現できる。
以下、各図を参照して本発明の好適な実施例について説明する。各実施例は本発明のレゾルバ装置又は角度位置検出装置を説明するための例示であり、本発明をこれら実施例に限定するものではない。本発明はその要旨を逸脱しない範囲で様々な形態で実施できる。
図1は本実施例のレゾルバ装置の断面図である。同図に示すように、レゾルバ装置10は、中空環状の成層鉄心から成るロータ20と、環状の成層鉄心から成るステータ30を備えて構成されるアウタロータ式のバリアブル・リラクタンス型レゾルバである。同図に示す構成はアウタロータ式の構成であるが、インナロータ式の構成を採用することもできる。同図では一部省略して示しているが、ロータ20の内周面20aには突極状の歯21が等間隔に複数形成されている。ステータ30は環状のステータ基部31の円周方向に沿ってステータポール32を均等に複数配置した構成を備えている。ステータ30の外径中心、内径中心及びロータ20の外径中心は回転中心O1と一致するが、ロータ20の内径中心O2は回転中心O1に対してΔXだけ偏芯するように、ロータ20の径方向の肉厚を連続的に変化させている。
尚、インナロータ式の構成を採用する場合には、例えば、外側にステータを配し、円周方向に沿ってステータポールを内向きに複数配置し、これと対向させて外周面が偏芯し、歯を供えたロータを対向させればよい。
本実施例においては、ロータ20の絶対角度位置を検出するための単極レゾルバ信号を出力する単極検出用巻線41と、ロータ20の相対角度位置を検出するための多極レゾルバ信号を出力する多極検出用巻線42を一組として、各々のステータポール32に巻装することにより、絶対角度位置と相対角度位置を共に検出できるように構成されている。レゾルバ装置10が30歯8ポールの4相レゾルバであるとして上述の構成を詳述すると、ステータ30のステータポール32の数は8本、ロータ20の歯21の歯数は30歯となる。歯21の歯数は30に限らず、互いに180°ずれた位置に配置されるステータポール32同士が歯21と同位相で対向し、隣り合うステータポール32同士は歯21と位相がずれた状態で対向するような歯数であればよい。
図3は単極検出用巻線41の配置図、図4は多極検出用巻線42の配置図、図5はこれらの巻線41,42の結線図を示している。これらの図において、巻線C11〜C18のそれぞれはステータポール32に巻装される単極検出用巻線41を示しており、巻線C21〜C28のそれぞれはステータポール32に巻装される多極検出用巻線42を示している。巻線41,42はステータポール32に直巻きしたり、或いは空芯コイルを挿入したり、又は樹脂などから成るコイルボビンに巻回された状態でステータポール32に装着するなど適宜の方法で巻回すればよい。さらに、70はレゾルバ信号を基に角度位置検出を行うサーボドライバ、60はレゾルバへ励磁信号を供給するための発信器、61は励磁信号の供給経路を切り換える切換スイッチである。また、本明細書において、Aバー相、Bバー相とは、それぞれA相、B相に対して電気角が180度異なる相をいうものとする。
図3に示すように、単極レゾルバ信号を出力するための単極検出用巻線のA相、B相、Aバー相、Bバー相はこの順序で90度毎に配線されている。より詳細には、A相を構成する巻線C11、C12はAバー相を構成する巻線C15、C16に対して180度ずれた位置に巻装されている。同様に、B相を構成する巻線C13、C14はBバー相を構成する巻線C17、C18に対して180度ずれた位置に巻装されている。図5に示すように、同相を構成する各巻線C11〜C18はそれぞれ直列接続されている。
同図において、発信器60から出力された励磁信号が切換スイッチ61を介して共通端子COM1に供給されると、単極検出用巻線41のA相、B相、Aバー相、Bバー相の各々を流れる単極レゾルバ信号は電流/電圧変換器51によって電圧信号に変換される。より詳細には、直列接続された巻線C11とC12を流れるA相の単極レゾルバ信号はセンス抵抗R11によって電圧信号に変換される。すなわち、巻線C12とセンス抵抗R11との間の位置の電位をA相の電圧信号として取り出せる。B相、Aバー相、Bバー相を流れる単極レゾルバ信号についても同様に、センス抵抗R12〜R14によって電圧信号に変換される。ロータ20が一回転すると、ロータ20とステータ30間の空隙のリラクタンス変化に応じて、A相、B相、Aバー相、Bバー相の各々からは90度位相がずれた1サイクルの単極レゾルバ信号が出力される。この後、以下のようにしてA相の電圧信号とAバー相の電圧信号との差、及びB相の電圧信号とBバー相の電圧信号との差を得ることにより、歯21によるロータ20の一回転あたり30周期の成分が除去された一回転あたり1周期の電圧信号を取り出すことができる。
図3に示す単極巻線41の配置ではA相、Aバー相、B相、Bバー相の計4相のコイルが存在する。各相のレゾルバ信号をそれぞれA+、A−、B+、B−とすれば、下式が成立する。
A+=(Adc1+Aac11sinθ+Aac12sinNθ)・sinωt
A−=(Adc2+Aac21sin(θ−180)+Aac22sinN(θ−180))・sinωt
B+=(Bdc1+Bac11sin(θ−90)+Bac12sinN(θ−90))・sinωt
B−=(Bdc2+Bac21sin(θ−270)+Bac22sinN(θ−270))・sinωt
ここで、Nはロータ20の多極信号取り出しのための歯21の歯数である。本実施例ではN=30とした。差動回路によってA相とAバー相の差分、B相とBバー相の差分を演算することによりcos信号とsin信号を得る。差動回路によって同相成分(直流成分のAdc部と多極信号分)はキャンセルされるので、cos信号とsin信号は下式のように単極成分のみを取り出すことができる。
cos信号=(A+)−(A−)=2Aac11sinθ・sinωt
sin信号=(B+)−(B−)=2Bac11sin(θ−90)・sinωt
但し、Adc1=Adc2=Bdc1=Bdc2,Aac11=Aac21=Bac11=Bac21,Aac12=Aac22=Bac12=Bac22としている。この変換後、インクリメンタル信号、アブソリュート信号は各々公知のRDCへ入力される。
一方、図4に示すように多極検出用巻線のA相、B相、Aバー相、Bバー相はこの順序で45度毎に配線され、同一相が180度ずれた位置に配線されている。より詳細には、A相を構成する巻線C21とC22は180度ずれた位置に巻装されており、かつ、図5に示すように、これらの巻線C21とC22は直列接続されている。ロータ20の内周面20aは回転中心O1に対してΔXだけ偏芯しているため、巻線C21とC22のそれぞれによる電圧信号は同振幅逆位相の偏芯成分が含まれているが、巻線C21と巻線C22の電圧信号を重畳することで、当該偏芯成分を相殺することができる。一方、歯21によるロータ20の一回転あたり30周期の電圧信号のみを取り出すことができる。B相、Aバー相、Bバー相のそれぞれを構成する巻線C23〜C28についても同様に、同一相が180度ずれた位置に配線され、かつ、図5に示すように、同一相を構成する二つの巻線は直列接続されている。
同図において、発信器60から出力された励磁信号が切換スイッチ61を介して共通端子COM2に供給されると、多極検出用巻線42のA相、B相、Aバー相、Bバー相の各々を流れる多極レゾルバ信号は電流/電圧変換器52によって電圧信号に変換される。より詳細には、巻線C21、C22を流れるA相の多極レゾルバ信号はロータ20の偏芯成分が相殺された上でセンス抵抗R21によって電圧信号に変換される。B相、Aバー相、Bバー相を流れる多極レゾルバ信号についても同様に、ロータ20の偏芯成分が相殺された上でセンス抵抗R22〜R24によって電圧信号に変換される。つまり、ロータ20が一回転すると、ロータ20とステータ30間のリラクタンス変化に応じて、A相、B相、Aバー相、Bバー相の各々からは90度位相がずれた30サイクルの多極レゾルバ信号が出力される。多極レゾルバ信号にはロータ20の相対位置情報が含まれている。具体的には以下のようにロータ一回転あたり30周期の電圧信号(多極信号)を取り出せる。
図4に示す多極巻線42の配置ではA相は機械角180°対向した巻線C21と巻線C22に配置されている。このように機械角180°対向した位置に同相(ここではA相)を配置することでロータ20の偏芯成分がキャンセルされ、多極信号(ここでは30極)のみを取り出すことができる。例えば、巻線C21のみを用いてA相信号として検出しようとすると、下式のように単極信号と多極信号が重畳する信号C21となる。同様に、巻線C22のみを用いてA相信号として検出しようとすると、下式のように単極信号と多極信号が重畳する信号C22となる。
21=(Adc+Aacsinθ+AacsinNθ)・sinωt
22=(Adc+Aacsin(θ−180)+AacsinNθ)・sinωt
巻線C21と巻線C22を直列に接続することで、単極信号をキャンセルし、A相信号とすることができる。
A+=C21+C22=2(Adc+AacsinNθ)・sinωt
つまり、機械角180°対向した位置に同相を配置することで、ロータ20の偏芯成分がキャンセルされ、多極信号のみを取り出すことができる。Aバー相、B相、Bバー相についても同様である。
図4に示す多極巻線42の配置ではA相、Aバー相、B相、Bバー相の計4相のコイルが存在する。各相のレゾルバ信号をそれぞれA+、A−、B+、B−とすれば、下式が成立する。
A+=(Adc+AacsinNθ)・sinωt
A−=(Adc+AacsinN(θ−180))・sinωt
B+=(Bdc+BacsinN(θ−90))・sinωt
B−=(Bdc+BacsinN(θ−270))・sinωt
差動回路によってA相とAバー相の差分、B相とBバー相の差分を演算することによりcos信号とsin信号を得る。
cos信号=(A+)−(A−)=2AacsinNθ・sinωt
sin信号=(B+)−(B−)=2Bacsin(θ−90)・sinωt
尚、切換スイッチ61の切換タイミングとしては、システム起動時に切換スイッチ61を共通端子COM1に接続してロータ20の絶対位置を検出した後に、切換スイッチ61を共通端子COM2に接続してロータ20の相対位置を検出するように構成すると都合がよい。
本実施例のレゾルバ装置10によれば、一組のロータ20とステータ30の組み合わせによって、ロータ20の絶対角度位置と相対角度位置を共に検出できるため、単極レゾルバ装置と多極レゾルバ装置の組み合わせによって位置検出を行う従来の構成と比較して装置の肉厚方向の高さをおよそ半分に抑えることができる。また、単極レゾルバ装置と多極レゾルバ装置を上下方向に重ねてDDモータ内に組み込むための間座やボルトなどが不要になるため、部品点数の削減を図ることができる。
また、単極検出用巻線41と多極検出用巻線42への励磁信号の供給を切換スイッチ61によって切り換える構成を採用することにより、少なくとも単極検出用巻線41と多極検出用巻線42は同時に励磁されることがないため、磁気的な相互干渉を回避することができ、検出精度の向上と低消費電力化を実現できる。
尚、本実施例では、ロータ20として、内径中心が外径中心に対して偏芯した形状のもの(偏芯ロータ)を使用したが、上述の構成に限られるものではなく、例えば、外径中心と内径中心が一致するロータを用い、その中心が回転中心に対して所定量ずれるように取り付けるように構成してもよい。
また、上記の説明においては、単極レゾルバと多極レゾルバの機能を一組のロータ20とステータ30によって実現する例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、2極、3極、4極などの複数種類のレゾルバの機能を一組のロータ20とステータ30によって実現する場合にも適用できる。これに合わせて、ロータ20の形状についても、上述の丸偏芯の構造に限らず、楕円状、三角状、四角状、五角状などの形状を採用できる。例えば、2極レゾルバと60極レゾルバの機能を一組のロータ20とステータ30の組み合わせで実現するには、ステータポール数を16としたとき、ロータ20の形状は楕円状になる。図2に複数種類のレゾルバの組み合わせ例を示す。
図6は本実施例のレゾルバ装置の断面図である。図1と同一符号を付した部材等については同一部材等を示すものとし、その詳細な説明を省略する。レゾルバ装置100は中空環状の成層鉄心から成るロータ20と、環状の成層鉄心から成るステータ30を備えて構成されるアウタロータ式のバリアブル・リラクタンス型レゾルバである。ここでは、アウタロータ式の構成を例示するが、インナロータ式の構成でもよい。ステータ30はステータ基部31の円周方向に沿ってステータポール32を均等に複数配置した構成を備えている。ここではステータポール32の本数を6本とするが、これに限られるものではなく、6の倍数でもよい。本実施例では各々のステータポール32に巻線101を巻回し、この巻線101に上述した単極検出用巻線41としての機能と、多極検出用巻線42としての機能を兼用させている。
尚、インナロータ式の構成を採用する場合には、例えば、外側にステータを配し、円周方向に沿ってステータポールを内向きに複数配置し、これと対向させて外周面が偏芯し、歯を供えたロータを対向させればよい。
図7は巻線101の配置図を示している。C31〜C36は上述した巻線101を示している。A相のC31とAバー相のC34は互いに180度ずれたステータポール32に巻回されている。同様に、B相のC33とBバー相のC36、C相のC35とCバー相のC32もそれぞれ互いに180度ずれたステータポール32に巻回されている。各相から出力されるレゾルバ信号を下記に示す。
A+=(Adc1+Aac11sinθ+Aac12sinKθ)sinωt
A−=(Adc2+Aac21sin(θ−180)+Aac22sinK(θ−180))sinωt
B+=(Bdc1+Bac11sin(θ−120)+Bac12sinK(θ−120))sinωt
B−=(Bdc2+Bac21sin(θ−300)+Bac22sinK(θ−300))sinωt
C+=(Cdc1+Cac11sin(θ−240)+Cac12sinK(θ−240))sinωt
C−=(Cdc2+Cac21sin(θ−60)+Cac22sinK(θ−60))sinωt
ここで、Kはロータ20の歯数(歯21の数)を示しており、K/6=(3M+1)/3、又はK/6=(3M+2)/3の関係が成立する(Mは0以上の任意の整数)。図9は歯数Kと整数Mの関係を示している(K≦40について例示しているが、K>40についても上式の関係が成立すれば適用できる)。本実施例ではK=40とした。
図8はドライブユニットのシステム構成を示している。ダイレクトドライブモータ300にはモータ部301の角度位置を検出するためのレゾルバ装置100が組み込まれている。ドライブユニット200は、レゾルバ装置100に励磁信号を供給する発信器201と、励磁信号を増幅する増幅器202と、レゾルバ装置100から出力された電流信号を電圧信号に変換する電流/電圧変換器203と、レゾルバ信号を演算処理してアブソリュート信号(絶対角度位置情報を担う信号)又はインクリメンタル信号(相対角度位置情報を担う信号)を生成する演算手段204と、3相のアブソリュート信号又はインクリメンタル信号を2相信号(sin信号,cos信号)に変換する3相/2相変換器205a,205bと、2相に変換されたアブソリュート信号又はインクリメンタル信号のうち何れか一方を選択的に通過させるアナログスイッチ206と、アナログスイッチ206から出力される信号をデジタル角度信号に変換するRDC(レゾルバ・デジタル・コンバータ)207と、デジタル角度信号φから回転角度位置信号を生成し、パワーアンプ210を介してダイレクトドライブモータ300に電力を供給するCPU208と、発信器201から出力される励磁信号の位相を遅らせ、2相に変換されたアブソリュート信号又はインクリメンタル信号のsin信号及びcos信号のうちのキャリア信号の位相と同期させたRef信号をRDC207に供給する移相器209を備えて構成されている。
演算手段204は減算器204aと加算器204bを備えている。減算器204aはA相とAバー相、B相とBバー相、C相とCバー相のレゾルバ信号を減算することにより多極歯成分を取り除き、ロータ20の偏芯成分のみを抽出したアブソリュート信号を生成する。各相のアブソリュート信号をAa,Ba,及びCaとすれば、下式が成立する。
Aa=(A+)−(A−)=2Aac11sinθ・sinωt
Ba=(B+)−(B−)=2Bac11sin(θ−120)・sinωt
Ca=(C+)−(C−)=2Cac11sin(θ−240)・sinωt
但し、各定数については近似的にAdc1=Adc2,Bdc1=Bdc2,Cdc1=Cdc2,Aac11=Aac21,Aac12=Aac22,Bac11=Bac21,Bac12=Bac22,Cac11=Cac21,Cac12=Cac22が成立するものとしている。この後、3相/2相変換器205aによりcos信号及びsin信号に変換される。
加算器204bはA相とAバー相、B相とBバー相、C相とCバー相のレゾルバ信号を加算することによりロータ20の偏芯成分を取り除き、多極歯成分のみを取り出したインクリメンタル信号を生成する。各相のインクリメンタル信号をAi,Bi,及びCiとすれば、下式が成立する。
Ai=(A+)+(A−)=(2(Adc1+Aac12sinKθ))sinωt
Bi=(B+)+(B−)=(2(Bdc1+Bac12sinK(θ−120)))sinωt
Ci=(C+)+(C−)=(2(Cdc1+Cac12sinK(θ−240)))sinωt
この後、3相/2相変換器205bによりcos信号及びsin信号に変換される。
アナログスイッチ206は、例えば、システム起動直後にアブソリュート信号をRDC207に出力して絶対角度位置情報を取得した後にスイッチ切り替えを行い、インクリメンタル信号をRDC207に出力して相対角度位置情報を取得するようにCPU208によって切り替え制御される。
尚、本実施例では、ロータ20として、内径中心が外径中心に対して偏芯した形状のもの(偏芯ロータ)を使用したが、上述の構成に限られるものではなく、例えば、外径中心と内径中心が一致するロータを用い、その中心が回転中心に対して所定量ずれるように取り付けるように構成してもよい。
本実施例のレゾルバ装置100によれば、単一の巻線101が単極検出用巻線41として機能するとともに多極検出用巻線42としても機能するため、実施例1のように複数種類の巻線41,42をステータポール32に巻回する必要がなく、構成をさらに簡略化できる。また、巻線41,42間の干渉を考慮しなくてよいメリットもある。また、レゾルバ信号を伝達するための信号線の本数を増加する必要がなく、レゾルバケーブル内の干渉を考慮しなくてよいメリットがある。
実施例1のレゾルバ装置の断面図である。 複数種類のレゾルバの組み合わせ例である。 単極検出用巻線の配置図である。 多極検出用巻線の配置図である。 単極検出用巻線と多極検出用巻線の結線図である。 実施例2のレゾルバ装置の断面図である。 巻線の配置図である。 ドライブユニットの構成図である。 実施例2に適用可能な多極歯数の例である。
符号の説明
10…レゾルバ装置 20…ロータ 21…歯 30…ステータ 31…ステータ基部 32…ステータポール 41…単極検出用巻線 42…多極検出用巻線

Claims (1)

  1. 円周方向に沿って均等に配されたステータポールに巻線を巻回してなる環状のステータと、前記ステータポールに対向するように円周方向に沿って均等に配された歯を具備するロータを備え、前記ロータと前記ステータとの間の空隙のリラクタンスが前記ロータの角度位置に応じて変化するレゾルバ装置と、
    前記巻線から出力されるレゾルバ信号を演算処理することにより前記ロータの絶対角度位置の情報及び相対角度位置の情報をそれぞれ抽出する演算手段を備え、
    前記演算手段は、前記ロータの前記絶対角度位置を示す絶対角度信号を生成する減算器と、前記ロータの前記相対角度位置を示す相対角度信号を生成する加算器と、を含んでおり、
    前記ロータの回転中心は前記ステータの中心に対して偏芯していることを特徴とする、角度位置検出装置。
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