JP2014134547A - 回転角度位置検出装置、回転角度位置検出方法およびモータ - Google Patents

回転角度位置検出装置、回転角度位置検出方法およびモータ Download PDF

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Abstract

【課題】安全性の確保を必要とする装置の構築を容易とし、稼働開始待ち時間を短縮するのに好適な回転角度位置検出装置を提供する。
【解決手段】レゾルバ装置100は、単極レゾルバ30aを備える。中継装置200は、ロータ12の所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間または通過最小時間を記憶するメモリ66を備え、単極レゾルバ信号をサンプリングして得られるデジタル角度信号値を入力し、入力したデジタル角度信号値に基づいて回転角度位置を算出する。そして、算出した回転角度位置が前記回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間の時間が、通過最大時間を上回ったとき、または、通過最小時間を下回ったときは、異常検出信号を回転状態信号として出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転センサの出力から回転角度位置を検出する装置、方法及びモータに係り、特に、安全性の確保を必要とする装置の構築を容易とし、稼働開始待ち時間を短縮するのに好適な回転角度位置検出装置、回転角度位置検出方法およびモータに関する。
従来、回転子の回転角度を検出する回転センサとしては、例えば、互いに位相が90°異なる2相のインクリメンタル信号と、所定の原点を通過したことを示すZ相の原点信号とを出力するインクリメンタル式のロータリーエンコーダが知られている(特許文献1)。
また、回転センサとしては、例えば、レゾルバロータとレゾルバステータの間のリラクタンスがレゾルバロータの位置により変化し、その変化に応じた電圧のレゾルバ信号を出力するレゾルバが知られている(特許文献2)。特許文献2記載の技術は、さらに、レゾルバ信号を変換してデジタル角度信号を生成し、モータの非駆動時にデジタル角度信号が変化した場合には異常検出信号を生成する(同文献〔0029〕)。
特開2005−156208号公報 特開2005−98738号公報
インクリメンタル式のロータリーエンコーダを使用する場合、電源投入直後から必要な回転角度へ回転させるときは、ロータリーエンコーダの原点を一度通過させて原点位置を検出しないと、必要な回転角度を得ることができない。複数のロータリーエンコーダを使用する装置では、その数だけ原点位置を検出する必要がある。その際、原点検出は、衝突等を回避するため、1軸ごとに実施する必要がある。したがって、装置の稼働開始までに時間を要する。
また、ある回転角度領域が回転禁止となっている装置でロータリーエンコーダを使用する場合がある。この場合、原点位置が分かっていないと、回転禁止領域までの回転量が分からない。そのため、ロータリーエンコーダの他に、外部にリミットスイッチ等を設置し、回転禁止領域への侵入の有無を監視する回転状態監視システムを構築する必要がある。複数のロータリーエンコーダを使用する装置では、同様に、その数だけ回転状態監視システムを構築する必要がある。したがって、安全性の確保を必要とする装置の構築が容易ではない。
一方、特許文献2記載の技術にあっては、モータの非駆動時にデジタル角度信号が変化した場合には異常検出信号を生成するだけであり、この異常検出機能をロータリーエンコーダに適用しても、上記問題点を解決することはできない。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、安全性の確保を必要とする装置の構築を容易とし、稼働開始待ち時間を短縮するのに好適な回転角度位置検出装置、回転角度位置検出方法およびモータを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の回転角度位置検出装置は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段と、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、前記回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号を出力する第2回転センサから前記第2位置検出信号を入力する第2位置検出信号入力手段と、前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号および前記第2位置検出信号入力手段で入力した第2位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、前記基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力手段と、時間を計測する時間計測手段と、前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置を、前記時間計測手段で計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力手段とを備え、前記基準回転角度情報は、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間または通過最小時間であり、前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間の時間が、前記通過最大時間を上回ったとき、または、前記通過最小時間を下回ったときは、異常検出信号を前記回転状態信号として出力する。
〔発明2〕 また、上記目的を達成するために、発明2のモータは、発明1の回転角度位置検出装置を備える。
〔発明3] 一方、上記目的を達成するために、発明3の回転角度位置検出方法は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、前記回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号を出力する第2回転センサから前記第2位置検出信号を入力する第2位置検出信号入力ステップと、前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号および前記第2位置検出信号入力ステップで入力した第2位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、時間を計測する時間計測ステップと、基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報、および前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力ステップとを含み、前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置を、前記時間計測ステップで計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力ステップとを含み、前記基準回転角度情報は、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間または通過最小時間であり、前記回転状態信号出力ステップは、前記回転角度位置が前記回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間の時間が、前記通過最大時間を上回ったとき、または、前記通過最小時間を下回ったときは、異常検出信号を前記回転状態信号として出力する。
〔発明4〕 さらに、発明4の回転角度位置検出装置は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段と、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、前記基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力手段とを備える。
このような構成であれば、位置検出信号入力手段により、回転センサから位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出され、算出された回転角度位置を示す回転角度位置検出信号が出力される。また、回転状態信号出力手段により、基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および算出された回転角度位置に基づいて、基準回転角度に対する回転子の回転状態を示す回転状態信号が出力される。
外部に接続される装置では、回転状態信号を入力すると、基準回転角度に対する回転子の回転状態を把握することができる。
ここで、基準回転角度とは、回転状態を特定する基準となる回転角度をいい、これには、例えば、回転子の回転を許容する許容回転角度、回転子の回転を禁止する禁止回転角度、回転子の限界回転角度、および回転子の目標回転角度、並びにそれら回転角度を含む回転角度領域の境界回転角度が含まれる。以下、発明15の回転角度位置検出方法において同じである。
また、回転状態信号とは、基準回転角度に対する回転子の回転状態を示す信号をいい、これには、例えば、回転子の回転角度が正常な回転角度でありまたは正常な回転角度領域に属することを示す正常検出信号、回転子の回転角度が異常な回転角度でありまたは異常な回転角度領域に属することを示す異常検出信号、および回転子の回転角度が所定の回転角度または回転角度領域に接近していることを示す予知信号が含まれる。以下、発明15の回転角度位置検出方法において同じである。
また、基準回転角度情報記憶手段は、基準回転角度情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、基準回転角度情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、基準回転角度情報をあらかじめ記憶することなく、本装置の動作時に外部からの入力等によって基準回転角度情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明12の回転角度位置検出装置、並びに発明15および16の回転角度位置検出方法において同じである。
〔発明5〕 さらに、発明5の回転角度位置検出装置は、発明4の回転角度位置検出装置において、前記回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号を出力する第2回転センサから前記第2位置検出信号を入力する第2位置検出信号入力手段をさらに備え、前記回転角度位置算出手段は、前記位置検出信号および前記第2位置検出信号入力手段で入力した第2位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する。
このような構成であれば、第2位置検出信号入力手段により、第2回転センサから第2位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号および第2位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出される。
〔発明6〕 さらに、発明6の回転角度位置検出装置は、発明4および5のいずれか1の回転角度位置検出装置において、前記基準回転角度は、前記回転子の限界回転角度であり、前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記限界回転角度を跨いだときは、前記回転子の回転角度が異常な回転角度であることを示す異常検出信号を前記回転状態信号として出力する。
このような構成であれば、回転子が回転することにより回転角度位置が限界回転角度を跨ぐと、回転状態信号出力手段により、回転子の回転角度が異常な回転角度であることを示す異常検出信号が出力される。
外部に接続される装置では、異常検出信号を入力すると、回転子の回転角度が異常な回転角度であることを把握することができる。
〔発明7〕 さらに、発明7の回転角度位置検出装置は、発明6の回転角度位置検出装置において、前記限界回転角度は、前記回転子の上限回転角度および下限回転角度であり、前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記上限回転角度を上回っているとき、または前記回転角度位置が前記下限回転角度を下回っているときは、前記異常検出信号を出力する。
このような構成であれば、回転角度位置が上限回転角度を上回っていると、回転状態信号出力手段により、異常検出信号が出力される。また、回転角度位置が下限回転角度を下回っていると、回転状態信号出力手段により、異常検出信号が出力される。
〔発明8〕 さらに、発明8の回転角度位置検出装置は、発明4および5のいずれか1の回転角度位置検出装置において、前記基準回転角度は、前記回転子の目標回転角度を含む回転角度領域の境界回転角度であり、前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記境界回転角度を跨いだときは、前記回転子の回転角度が前記目標回転角度に接近していることを示す予知信号を前記回転状態信号として出力する。
このような構成であれば、回転子が回転することにより回転角度位置が境界回転角度を跨ぐと、回転状態信号出力手段により、回転子の回転角度が目標回転角度に接近していることを示す予知信号が出力される。
外部に接続される装置では、予知信号を入力すると、回転子の回転角度が目標回転角度に接近していることを把握することができる。
〔発明9〕 さらに、発明9の回転角度位置検出装置は、発明8の回転角度位置検出装置において、前記境界回転角度は、前記回転角度領域の一方の境界である第1境界回転角度および前記回転角度領域の他方の境界である第2境界回転角度であり、前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記第1境界回転角度または前記第2境界回転角度を前記回転角度領域側に跨いだときは、前記予知信号を出力する。
このような構成であれば、回転角度位置が第1境界回転角度または第2境界回転角度を回転角度領域側に跨ぐと、回転状態信号出力手段により、予知信号が出力される。
〔発明10〕 さらに、発明10の回転角度位置検出装置は、発明4ないし9のいずれか1の回転角度位置検出装置において、前記基準回転角度情報には、2つの前記基準回転角度で囲われる回転角度領域が複数設定されている。
このような構成であれば、各回転角度領域との関係で回転状態信号が出力される。
〔発明11〕 さらに、発明11の回転角度位置検出装置は、発明4ないし10のいずれか1の回転角度位置検出装置において、前記回転センサは、レゾルバである。
このような構成であれば、位置検出信号入力手段により、レゾルバから位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出される。
〔発明12〕 さらに、発明12の回転角度位置検出装置は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、前記回転子の現在の回転角度位置を原点位置とする基準回転角度情報、または前記回転子の現在の回転角度位置から所定のオフセット回転角度を原点位置とする基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段と、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、前記基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置に基づいて、当該基準角度情報の原点位置を原点位置とする前記回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出信号出力手段とを備える。
このような構成であれば、位置検出信号入力手段により、回転センサから位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出される。そして、回転角度位置検出信号出力手段により、基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および算出された回転角度位置に基づいて、基準角度情報の原点位置を原点位置とする回転角度位置を示す回転角度位置検出信号が出力される。
外部に接続される装置では、回転角度位置検出信号を入力すると、基準角度情報の原点位置を原点位置とする回転角度位置を把握することができる。
〔発明13〕 さらに、発明13の回転角度位置検出装置は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、前記回転角度位置の座標系を示す座標系情報を記憶する座標系情報記憶手段と、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、前記座標系情報記憶手段の座標系情報および前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置に基づいて、当該座標系情報の座標系で前記回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出信号出力手段とを備える。
このような構成であれば、位置検出信号入力手段により、回転センサから位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出される。そして、回転角度位置検出信号出力手段により、座標系情報記憶手段の座標系情報および算出された回転角度位置に基づいて、座標系情報の座標系で回転角度位置を示す回転角度位置検出信号が出力される。
外部に接続される装置では、回転角度位置検出信号を入力すると、座標系情報の座標系での回転角度位置を把握することができる。
ここで、座標系情報記憶手段は、座標系情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、座標系情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、座標系情報をあらかじめ記憶することなく、本装置の動作時に外部からの入力等によって座標系情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明17の回転角度位置検出方法において同じである。
〔発明14〕 さらに、発明14の回転角度位置検出装置は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、時間を計測する時間計測手段と、前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置を、前記時間計測手段で計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力手段とを備える。
このような構成であれば、位置検出信号入力手段により、回転センサから位置検出信号が入力され、回転角度位置算出手段により、入力された位置検出信号に基づいて回転角度位置が算出され、算出された回転角度位置を示す回転角度位置検出信号が出力される。また、時間計測手段により、時間が計測され、回転数信号出力手段により、算出された回転角度位置を計測時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号が出力される。
外部に接続される装置では、回転数信号を入力すると、回転数を把握することができる。
〔発明15〕 一方、上記目的を達成するために、発明15の回転角度位置検出方法は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報、および前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力ステップとを含む。
〔発明16〕 さらに、発明16の回転角度位置検出方法は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、前記回転子の現在の回転角度位置を原点位置とする基準回転角度情報、または前記回転子の現在の回転角度位置から所定のオフセット回転角度を原点位置とする基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報、および前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置に基づいて、当該基準角度情報の原点位置を原点位置とする前記回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出信号出力ステップとを含む。
〔発明17〕 さらに、発明17の回転角度位置検出方法は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、前記回転角度位置の座標系を示す座標系情報を記憶する座標系情報記憶手段の座標系情報、および前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置に基づいて、当該座標系情報の座標系で前記回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出信号出力ステップとを含む。
〔発明18〕 さらに、発明18の回転角度位置検出方法は、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、時間を計測する時間計測ステップと、前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置を、前記時間計測ステップで計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力ステップとを含む。
以上説明したように、発明4の回転角度位置検出装置によれば、基準回転角度情報を設定しておけば、基準回転角度に対する回転子の回転状態を示す回転状態信号が出力されるので、外部に接続される装置側で回転状態監視システムを構築しなくてもすみ、従来に比して、安全性の確保を必要とする装置の構築が容易となるという効果が得られる。また、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号に基づいて回転角度位置検出信号が出力されるので、原点位置を検出しなくてもすみ、従来に比して、稼働開始待ち時間を短縮することができるという効果も得られる。
さらに、発明5の回転角度位置検出装置によれば、回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号および回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号に基づいて回転角度位置検出信号および回転状態信号が出力されるので、精度の向上を図ることができるという効果が得られる。
さらに、発明6の回転角度位置検出装置によれば、外部に接続される装置では、回転子の回転角度が異常な回転角度であることを把握することができるので、安全性の向上を図ることができるという効果が得られる。
さらに、発明8の回転角度位置検出装置によれば、外部に接続される装置では、回転子の回転角度が目標回転角度に接近していることを把握することができるので、安全性の向上を図ることができるという効果が得られる。
さらに、発明10の回転角度位置検出装置によれば、外部に接続される装置では、回転子の詳細な回転状態を把握することができるという効果が得られる。
さらに、発明12の回転角度位置検出装置によれば、ユーザの都合に合わせた原点を設定することができるので、回転センサが持つ原点位置に規制されずに組立等が可能となり、外部に接続される装置側で煩雑な回転位相調整を行わなくてすむ。したがって、従来に比して、安全性の確保を必要とする装置の構築が容易となるという効果が得られる。
さらに、発明13の回転角度位置検出装置によれば、ユーザの都合に合わせた座標系を設定することができるので、回転センサが持つ座標系に規制されずに組立等が可能となり、外部に接続される装置側で煩雑な座標変換を行わなくてすむ。したがって、従来に比して、安全性の確保を必要とする装置の構築が容易となるという効果が得られる。
さらに、発明14の回転角度位置検出装置によれば、外部に接続される装置側で回転数計測システムを構築しなくてもすむので、従来に比して、安全性の確保を必要とする装置の構築が容易となるという効果が得られる。
一方、発明15の回転角度位置検出方法によれば、発明4の回転角度位置検出装置と同等の効果が得られる。
さらに、発明16の回転角度位置検出方法によれば、発明12の回転角度位置検出装置と同等の効果が得られる。
さらに、発明17の回転角度位置検出方法によれば、発明13の回転角度位置検出装置と同等の効果が得られる。
さらに、発明18の回転角度位置検出方法によれば、発明14の回転角度位置検出装置と同等の効果が得られる。
レゾルバ装置100の軸方向の断面図である。 制御システムの構成を示すブロック図である。 回転角度位置算出処理を示すフローチャートである。 回転角度位置の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図4は、本発明に係る回転角度位置検出装置、回転角度位置検出方法およびモータの実施の形態を示す図である。
まず、本実施の形態に係るレゾルバ装置100の構成を説明する。
図1は、レゾルバ装置100の軸方向の断面図である。
レゾルバ装置100は、図1に示すように、固定子であるハウジング(ステータ)22と、回転子であるロータ12と、ロータ12とハウジング22の間に介在してロータ12を回転可能に支持するクロスローラ軸受14と、ロータ12の回転角度位置を検出する単極レゾルバ30aおよび多極レゾルバ30iとを有して構成されている。ここで、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14は、径方向内側からその順序で径方向の同一平面上に配置されている。
ハウジング22には、軸方向上方(図1の上方向)に突出した円環状の内壁体22aが形成され、内壁体22aよりも径方向外側には、軸方向上方に突出した円環状の外壁体22bが形成されている。一方、ロータ12には、軸方向下方(図1の下方向)に突出した円環状の内壁体12aが形成され、内壁体12aよりも径方向外側には、軸方向下方に突出した円環状の外壁体12bが形成されている。そして、ハウジング22およびロータ12は、ハウジング22の内壁体22aがロータ12の内壁体12aと外壁体12bの間に、ロータ12の外壁体12bがハウジング22の内壁体22aと外壁体22bの間に位置するように互いに跨って配置されている。
クロスローラ軸受14は、内輪14aと、外輪14bと、内輪14aおよび外輪14bの間で転動可能に設けられた複数のクロスローラ(ころ)14cとを有して構成されている。クロスローラ14cは、直径が長さよりわずかに大きな略円筒状で、軌道上偶数番目の回転軸と、軌道上奇数番目の回転軸が互いに90°傾斜している。
内輪14aは、ハウジング22の内壁体22aに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、ハウジング22の内壁体22aの上端を内輪14aの下面に当接させ、内輪押え26の押圧部26bを内輪14aの上面に接触させ、内輪押え26をボルト26aでハウジング22の内壁体22aに締結することにより固定される。
外輪14bは、ロータ12の外壁体12bに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、ロータ12の外壁体12bの下端を外輪14bの上面に当接させ、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの下面に接触させ、外輪押え28をボルト28aでロータ12の外壁体12bに締結することにより固定される。
なお、ハウジング22には、ボルト24aにより固定板24が固定され、ロータ12は、モータ(後述)の回転軸に嵌合している。
単極レゾルバ30aは、ABS(Absolute)型のインナーロータ式レゾルバであって、中空環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18aと、レゾルバロータ18aと所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20aとを有して構成されている。レゾルバロータ18aは、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた外周を有し、レゾルバステータ20aには、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18aの1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となる単極レゾルバ信号を出力する。
多極レゾルバ30iは、INC(Increment )型のインナーロータ式レゾルバであって、中空環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18iと、レゾルバロータ18iと所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20iとを有して構成されている。レゾルバロータ18iには、突極状の複数の歯が円周方向に等間隔に形成され、レゾルバステータ20iには、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18iの1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が多周期となる多極レゾルバ信号を出力する。
レゾルバロータ18a、18iは、ロータ間座42を介して微小な間隔をもって配置され、ボルト18bによりロータ12の内壁体12aの外周面に取り付けられている。一方、レゾルバステータ20a、20iは、ステータ間座44を介して微小な間隔をもって配置され、ボルト20bにより内輪押え26の内周面に取り付けられ、内輪押え26と一体にハウジング22の内壁体22aの内周面側に固定されている。
次に、本実施の形態に係る制御システムの構成を説明する。
図2は、制御システムの構成を示すブロック図である。
制御システムは、図2に示すように、モータ310と、モータ310の回転軸に嵌合するレゾルバ装置100と、レゾルバ装置100からのレゾルバ信号に基づいて回転角度位置を検出する中継装置200と、中継装置200で検出した回転角度位置に基づいてモータ310を制御するモータ制御装置300とを有して構成されている。
中継装置200は、発振器50と、発振器50から出力される励磁信号を適度な信号レベルに増幅する増幅器52と、増幅器52からの励磁信号をレゾルバ30a、30iのいずれかに供給する切換スイッチ54とを有して構成されている。
切換スイッチ54は、与えられたスイッチ切換信号に基づいて、増幅器52と単極レゾルバ30aの共通端子COM1とを接続する接続状態、および増幅器52と多極レゾルバ30iの共通端子COM2とを接続する接続状態のいずれかに切り換える。
中継装置200は、さらに、電流/電圧変換器56a、56b、3/2相変換器58a、58b、アナログスイッチ60、移相器62およびRDC(Resolver Digital Converter)64を有して構成されている。
単極レゾルバ30aからは、互いに位相が120°異なる3相の単極レゾルバ信号が出力される。3相の単極レゾルバ信号は、電流/電圧変換器56aにより電流/電圧変換され、3/2相変換器58aにより2相の単極レゾルバ信号(sin 信号、cos 信号)に変換される。そして、2相の単極レゾルバ信号は、アナログスイッチ60に出力される。
一方、多極レゾルバ30iからは、互いに位相が120°異なる3相の多極レゾルバ信号が出力される。3相の多極レゾルバ信号は、電流/電圧変換器56bにより電流/電圧変換され、3/2相変換器58bにより2相の多極レゾルバ信号(sin 信号、cos 信号)に変換される。そして、2相の多極レゾルバ信号は、アナログスイッチ60に出力される。 アナログスイッチ60は、与えられたABS/INC切換信号に基づいて、単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号のいずれかを通過させてRDC64に供給する。
移相器62は、発振器50から出力される励磁信号の位相を遅らせ、2相の単極レゾルバ信号または多極レゾルバ信号のうちのキャリア信号の位相と同期させたRef信号をRDC64に供給する。
RDC64は、移相器62からのRef信号に基づいて、アナログスイッチ60からの単極レゾルバ信号または多極レゾルバ信号を所定周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値をデジタル角度信号φとして出力する。
中継装置200は、さらに、補正データを記憶するメモリ66と、RDC64からのデジタル角度信号φに基づいて回転角度位置を検出するCPU68と、モータ制御装置300との間で通信を行う制御信号入出力部70、位置検出信号出力部72および異常検出信号出力部74とを有して構成されている。
CPU68は、電源投入後は、スイッチ切換信号を切換スイッチ54に出力することにより単極レゾルバ30aに励磁信号を供給し、RDC64から単極レゾルバ信号のデジタル角度信号φを入力する。このとき、アナログスイッチ60および切換スイッチ54の切換タイミングが同期するように、アナログスイッチ60にABS/INC切換信号を出力する。次いで、スイッチ切換信号を切換スイッチ54に出力することにより多極レゾルバ30iに励磁信号を供給し、RDC64から多極レゾルバ信号のデジタル角度信号φを入力する。そして、この動作を所定周期で繰り返し行う。
CPU68は、メモリ66の補正データに基づいて、単極レゾルバ信号のデジタル角度信号値および多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値をそれぞれ補正して回転角度位置を算出し、算出したそれら回転角度位置を成分とする高精度な回転角度位置を示す回転角度位置検出データを生成する。
メモリ66には、さらに、ロータ12の回転可能領域の上限である上限回転角度および回転可能領域の下限である下限回転角度を示す基準回転角度情報が記憶されている。基準回転角度情報は、制御信号入出力部70を介して外部から入力され、メモリ66に記憶される。したがって、中継装置200に接続される装置(例えば、モータ制御装置300やPC)において任意の内容を設定することができる。
CPU68は、回転角度位置検出データおよび基準回転角度情報に基づいて、回転角度位置が上限回転角度を上回っていると判定したとき、または回転角度位置が下限回転角度を下回っていると判定したときは、ロータ12が回転禁止領域に侵入したと判定し、回転角度位置が異常な回転角度であることを示す異常検出データを生成する。
CPU68は、位置検出信号出力部72を介して、回転角度位置検出データを示す回転角度位置検出信号をモータ制御装置300に出力する。また、異常検出信号出力部74を介して、異常検出データを示す異常検出信号をモータ制御装置300に出力する。また、制御信号入出力部70を介してモータ制御装置300との間で制御信号を入出力する。
次に、補正データのデータ構造を説明する。
単極レゾルバ信号用の補正データは、単極レゾルバ30aの機械角全周にわたって単極レゾルバ30aから出力される単極レゾルバ信号をRDC64のサンプリング周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値と理想値との差分(誤差)として作成する。
多極レゾルバ信号用の補正データは、多極レゾルバ30iの機械角全周にわたって多極レゾルバ30iから出力される多極レゾルバ信号をRDC64のサンプリング周期でサンプリングし、サンプリングして得られた信号値と理想値との差分として作成する。
次に、CPU68で実行される処理を説明する。
CPU68は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、メモリ66の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す回転角度位置算出処理を実行する。
図3は、回転角度位置算出処理を示すフローチャートである。
回転角度位置算出処理は、中継装置200の起動時およびそれ以降に時分割で実行される割込処理であって、CPU68で実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、サンプリングタイマを起動し、ステップS102に移行して、サンプリングタイマの値に基づいてサンプリングタイミングになったか否かを判定し、サンプリングタイミングになったと判定したとき(Yes) は、ステップS104に移行する。 ステップS104では、単極レゾルバ信号のデジタル角度信号値をRDC64から入力し、ステップS106に移行して、多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値をRDC64から入力し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、入力した単極レゾルバ信号のデジタル角度信号値からメモリ66の単極レゾルバ信号用の補正データを減算し、入力した多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値からメモリ66の多極レゾルバ信号用の補正データを減算することにより回転角度位置をそれぞれ算出し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、算出したそれら回転角度位置を成分とする高精度な回転角度位置を示す回転角度位置検出データを生成し、生成した回転角度位置検出データを位置検出信号出力部72に出力し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、生成した回転角度位置検出データおよびメモリ66の基準回転角度情報に基づいて、回転角度位置が上限回転角度を上回っているか否かを判定し、上限回転角度を上回っていると判定したとき(Yes) は、ステップS114に移行する。
ステップS114では、回転角度位置が異常な回転角度であることを示す異常検出データを生成し、生成した異常検出データを異常検出信号出力部74に出力し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS112で、回転角度位置が上限回転角度を上回っていないと判定したとき(No)は、ステップS116に移行して、生成した回転角度位置検出データおよびメモリ66の基準回転角度情報に基づいて、回転角度位置が下限回転角度を下回っているか否かを判定し、下限回転角度を下回っていると判定したとき(Yes) は、ステップS114に移行する。
一方、ステップS116で、回転角度位置が下限回転角度を下回っていないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS102で、サンプリングタイミングになっていないと判定したとき(No)は、サンプリングタイミングになるまでステップS102で待機する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
以下、20歯の多極レゾルバ30iを用い、RDC64の分解能が81920[p/r](多極レゾルバ30iの電気角360°を4096分割)である場合を例にとって説明する。
図4は、回転角度位置の変化を示すグラフである。
中継装置200では、電源が投入されると、電流/電圧変換器56a、56b、3/2相変換器58a、58bおよびアナログスイッチ60を介してレゾルバ信号がRDC64に入力される。そして、RDC64により、レゾルバ信号が所定周期でサンプリングされ、サンプリングして得られた信号値がデジタル角度信号として出力される。
中継装置200では、その後サンプリングタイミングになると、ステップS104、S108を経て、CPU68により、単極レゾルバ信号のデジタル角度信号値が入力され、入力されたデジタル角度信号値およびメモリ66の補正データに基づいて、単極レゾルバ信号に係る回転角度位置(ABS座標系)が算出される。ここで、単極レゾルバ信号に係る回転角度位置から、多極レゾルバ30iの現在の歯Noを認識することができる。図4(a)の例では、現在の歯Noが8歯目であることが分かる。
同様に、ステップS106、S108を経て、CPU68により、多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値が入力され、入力されたデジタル角度信号値およびメモリ66の補正データに基づいて、多極レゾルバ信号に係る回転角度位置(INC座標系)が算出される。ここで、図4(b)に示すように、例えば、多極レゾルバ信号に係る回転角度位置が3000/4096 であったとする。
次いで、ステップS110を経て、単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号に係る回転角度位置を成分とする高精度な回転角度位置(密ABS座標系)を示す回転角度位置検出データが生成される。ここで、高精度な回転角度位置は、図4(c)に示すように、8歯目の3000/4096 となり、7×4096+3000=31672 となる。
そして、位置検出信号出力部72を介して、回転角度位置検出データを示す回転角度位置検出信号がモータ制御装置300に出力される。
モータ制御装置300では、回転角度位置検出信号を入力すると、ロータ12の現在の回転角度位置を把握することができる。このとき、単極レゾルバ30aを用いているので、多極レゾルバ30iの原点位置を検出することなく、回転角度位置検出信号に基づいてモータ310の制御を開始することができる。
一方、中継装置200では、電源投入時の回転角度位置が上限回転角度を上回っていると、ステップS114を経て、回転角度位置が異常な回転角度であることを示す異常検出データが生成され、異常検出信号出力部74を介して、異常検出データを示す異常検出信号がモータ制御装置300に出力される。
モータ制御装置300では、異常検出信号を入力すると、ロータ12の現在の回転角度位置が上限回転角度を上回り回転禁止領域にあることを把握することができる。したがって、例えば、ロータ12を回転禁止領域外に移動させるため必要な回転量だけモータ310を駆動する。この回転量は、回転角度位置検出信号に基づいて算出することができる。 これに対し、電源投入時の回転角度位置が下限回転角度を下回っていると、ステップS114を経て、上記同様に、異常検出信号が出力される。
モータ制御装置300では、異常検出信号を入力すると、ロータ12の現在の回転角度位置が下限回転角度を下回り回転禁止領域にあることを把握することができる。したがって、ロータ12を回転禁止領域外に移動させるため必要な回転量だけモータ310を駆動する。回転量は、回転角度位置検出信号に基づいて算出することができる。
次に、モータ310が回転すると、ロータ12に回転トルクが付与され、ロータ12が回転する。そして、レゾルバ30a、30iにより、ロータ12と一体に回転するレゾルバロータ18a、18iとの間のリラクタンス変化が検出され、レゾルバ信号が出力される。
中継装置200では、サンプリングタイミングになると、上記同様に、デジタル角度信号値が入力され、単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号に係る回転角度位置がそれぞれ算出され、高精度な回転角度位置を示す回転角度位置検出データが生成される。そして、回転角度位置検出信号が出力される一方、回転角度位置が上限回転角度を上回りまたは下限回転角度を下回ると、異常検出信号が出力される。
モータ制御装置300では、回転角度位置検出信号を入力すると、回転角度位置検出信号に基づいてモータ310が制御される。また、異常検出信号を入力すると、例えば、モータ310を停止したり回転禁止領域外に移動させたりするなどのフェールセーフ制御が行われる。
一方、レゾルバ装置100にモーメント荷重が加わると、レゾルバ装置100がクロスローラ軸受14を中心として傾くが、レゾルバ30a、30iがクロスローラ軸受14と径方向同一平面上に配置されているので、レゾルバ30a、30iのギャップ変化を小さくすることができる。
また、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14が径方向同一平面上に配置されているので、レゾルバ装置100の高さ(軸方向の長さ)を小さくすることができる。
さらに、クロスローラ軸受14の予圧を高くする等の方法を採用した場合は、ギャップ変化を抑制できる半面、クロスローラ軸受14の寿命が短くなるという不具合を伴うところ、本実施の形態では、ギャップ変化が小さい位置にレゾルバ30a、30iを配置することによりギャップ変化を低減するので、クロスローラ軸受14の長寿命化を図ることができる。
このようにして、本実施の形態では、レゾルバ装置100は、単極レゾルバ30aを備え、中継装置200は、ロータ12の上限回転角度および下限回転角度を示す基準回転角度情報を記憶するメモリ66を備え、単極レゾルバ信号をサンプリングして得られるデジタル角度信号値を入力し、入力したデジタル角度信号値に基づいて回転角度位置を算出し、メモリ66の基準回転角度情報に基づいて、算出した回転角度位置が上限回転角度を上回っていると判定したとき、または下限回転角度を下回っていると判定したときは、回転角度位置が異常な回転角度であることを示す異常検出信号を出力する。
これにより、中継装置200に基準回転角度情報を設定するだけでよく、モータ制御装置300側で回転状態監視システムを構築しなくてもすむので、従来に比して、モータ制御装置300の構築が容易となる。また、モータ制御装置300では、ロータ12の回転角度位置が異常な回転角度であることを把握することができるので、安全性の向上を図ることができる。さらに、単極レゾルバ信号に基づいて回転角度位置検出信号が出力されるので、原点位置を検出しなくてもすみ、従来に比して、稼働開始待ち時間を短縮することができる。
さらに、本実施の形態では、レゾルバ装置100は、多極レゾルバ30iを備え、中継装置200は、多極レゾルバ信号をサンプリングして得られるデジタル角度信号値を入力し、入力した単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号のデジタル角度信号値に基づいて回転角度位置を算出する。
これにより、単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号に基づいて回転角度位置検出信号および異常検出信号が出力されるので、精度の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、レゾルバ装置100は、内輪14aおよび外輪14bを有するクロスローラ軸受14と、内輪14aに支持されるハウジング22と、外輪14bに支持されるロータ12と、ロータ12の回転角度位置を検出するレゾルバ30a、30iとを備え、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14を径方向の同一平面上に配置した。
これにより、レゾルバ装置100にモーメント荷重が加わっても、ギャップ変化が小さい位置にレゾルバ30a、30iが配置されているので、レゾルバ30a、30iのギャップ変化を小さくすることができ、レゾルバ30a、30iが誤検出する可能性を低減することができる。また、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14が径方向同一平面上に配置されているので、レゾルバ装置100の高さを小さくすることができる。さらに、クロスローラ軸受14の予圧を高くする等の方法に比して、クロスローラ軸受14の長寿命化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、クロスローラ軸受14を採用した。
これにより、モーメント荷重、アキシャル荷重およびラジアル荷重を同時に受けることができるので、アキシャル荷重およびラジアル荷重に対する剛性を維持しつつ、モーメント荷重によるギャップ変化を低減することができる。
上記実施の形態において、レゾルバ30aは、発明4、5または15の回転センサに対応し、メモリ66は、発明4または15の基準回転角度情報記憶手段に対応し、ステップS104は、発明4の位置検出信号入力手段、または発明15の位置検出信号入力ステップに対応している。また、ステップS106は、発明5の第2位置検出信号入力手段に対応し、ステップS108は、発明4若しくは5の回転角度位置算出手段、または発明15の回転角度位置算出ステップに対応し、ステップS112〜S116は、発明4、6若しくは7の回転状態信号出力手段、または発明15の回転状態信号出力ステップに対応している。
〔他の実施の形態〕
なお、上記実施の形態において、中継装置200は、ロータ12の上限回転角度および下限回転角度を示す基準回転角度情報を記憶するように構成したが、これに限らず、ロータ12の目標回転角度を含む回転角度領域の一方または両方の境界である境界回転角度を示す基準回転角度情報を記憶するように構成することもできる。この場合、中継装置200は、メモリ66の基準回転角度情報に基づいて、回転角度位置が境界回転角度を上記回転角度領域側に跨いだと判定したときは、ロータ12の回転角度位置が目標回転角度に接近していることを示す予知信号を出力する。
これにより、モータ制御装置300では、ロータ12の回転角度が目標回転角度に接近していることを把握することができるので、安全性の向上を図ることができる。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、上限回転角度および下限回転角度で囲われる1つの回転禁止領域を基準回転角度情報に設定するように構成したが、これに限らず、複数の回転角度領域を基準回転角度情報に設定するように構成することもできる。
これにより、モータ制御装置300では、各回転角度領域について回転角度位置が異常であることを把握することができる。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、起動時に回転角度位置が回転禁止領域にあるときは、単に異常検出信号を出力するように構成したが、これに限らず、起動時に回転角度位置が回転禁止領域にあるときは、回転角度位置検出データおよびメモリ66の基準回転角度情報に基づいて、回転禁止領域外に移動するのに必要な回転量を含む異常検出信号を出力するように構成することもできる。
これにより、モータ制御装置300では、異常検出信号に基づいてモータ310を駆動すればよいので制御が容易となる。したがって、モータ制御装置300の構築がさらに容易となる。
なお、起動時に限らず、稼働時でも同様に構成することができる。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、上限回転角度および下限回転角度で囲われる回転角度領域を基準回転角度情報に設定するように構成したが、これに限らず、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間を基準回転角度情報に設定するように構成することもできる。この場合、中継装置200は、回転角度位置が回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間で時間を計測し、回転角度位置検出データおよびメモリ66の基準回転角度情報に基づいて計測時間が通過最大時間を上回ったと判定したときは、異常検出信号を出力する。
これにより、モータ制御装置300では、所定の回転角度領域を必要な時間内に通過する必要がある場合の制御が容易となる。したがって、モータ制御装置300の構築がさらに容易となる。
なお、時間に限らず、速度で行ってもよい。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、上限回転角度および下限回転角度で囲われる回転角度領域を基準回転角度情報に設定するように構成したが、これに限らず、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最小時間を基準回転角度情報に設定するように構成することもできる。この場合、中継装置200は、回転角度位置が回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間で時間を計測し、回転角度位置検出データおよびメモリ66の基準回転角度情報に基づいて計測時間が通過最小時間を下回ったと判定したときは、異常検出信号を出力する。
これにより、モータ制御装置300では、所定の回転角度領域を十分な時間をかけて通過する必要がある場合の制御が容易となる。したがって、モータ制御装置300の構築がさらに容易となる。
なお、時間に限らず、速度で行ってもよい。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、上限回転角度および下限回転角度を示す基準回転角度情報を記憶するように構成したが、これに限らず、ロータ12の現在の回転角度位置を原点位置とする基準回転角度情報、またはロータ12の現在の回転角度位置から所定のオフセット回転角度を原点位置とする基準回転角度情報をメモリ66に記憶するように構成することもできる。この場合、中継装置200は、基準回転角度情報の原点位置を原点位置とする回転角度位置を算出し、回転角度位置検出信号を出力する。
これにより、ユーザの都合に合わせた原点を設定することができるので、レゾルバ30a、30iが持つ原点位置に規制されずに組立等が可能となり、モータ制御装置300側で煩雑な回転位相調整を行わなくてすむ。したがって、従来に比して、モータ制御装置300の構築が容易となる。
この場合において、レゾルバ30aは、発明12または16の回転センサに対応し、メモリ66は、発明12または16の基準回転角度情報記憶手段に対応している。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、上限回転角度および下限回転角度を示す基準回転角度情報を記憶するように構成したが、これに限らず、分解能や角度等の座標系を示す座標系情報をメモリ66に記憶するように構成することもできる。この場合、中継装置200は、座標系情報の座標系で回転角度位置を算出し、回転角度位置検出信号を出力する。
これにより、ユーザの都合に合わせた座標系を設定することができるので、レゾルバ30a、30iが持つ座標系に規制されずに組立等が可能となり、モータ制御装置300側で煩雑な座標変換を行わなくてすむ。したがって、従来に比して、モータ制御装置300の構築が容易となる。
この場合において、レゾルバ30aは、発明13または17の回転センサに対応し、メモリ66は、発明13または17の座標系情報記憶手段に対応している。
また、上記実施の形態において、中継装置200は、回転角度位置検出信号を出力するように構成したが、これに限らず、タイマにより時間を計測し、回転角度位置を計測時間で除算することにより回転数[rpm] を算出し、回転数を示す回転数信号を出力するように構成することもできる。
これにより、モータ制御装置300側で回転数計測システムを構築しなくてもすむので、従来に比して、モータ制御装置300の構築が容易となる。
この場合において、レゾルバ30aは、発明14または18の回転センサに対応し、タイマは、発明14の時間計測手段に対応している。
また、上記実施の形態においては、中継装置200を設けて構成したが、これに限らず、中継装置200の機能を実現する回路基板をレゾルバ装置100に内蔵して構成することもできる。この場合、アナログ信号であるレゾルバ信号を伝送する線路長を短くすることができるので、ノイズ等の影響による精度の低下を抑制することができる。
また、上記実施の形態においては、単極レゾルバ30aおよび多極レゾルバ30iを設けて構成したが、これに限らず、単極レゾルバ30aのみから構成することもできるし、単極レゾルバ信号および多極レゾルバ信号を出力するABS/INC一体型のレゾルバから構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、出力部70〜74の構成について詳細に説明しなかったが、例えば、シリアル通信可能に構成することができるし、フォトカプラやTTL等からなるI/Oポートとして構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、レゾルバ装置100の内側が回転するインナーロータ型で構成したが、これに限らず、レゾルバ装置100の外側が回転するアウターロータ型で構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、レゾルバロータ18a、18iをロータ12の内壁体12aの外周面に、レゾルバステータ20a、20iを内輪押え26の内周面に取り付けて構成したが、これに限らず、レゾルバステータ20a、20iをロータ12の内壁体12aの外周面に、レゾルバロータ18a、18iを内輪押え26の内周面に取り付けて構成することもできる。
また、上記実施の形態においては、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14を径方向内側からその順序で径方向の同一平面上に配置したが、これに限らず、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14の配置順序は任意とすることができる。
また、上記実施の形態においては、クロスローラ軸受14を適用したが、これに限定するものではなく、4点接触玉軸受、アンギュラ玉軸受、深溝玉軸受、円筒ころ軸受、円錐ころ軸受などを適用してもよい。この場合、モーメント荷重、アキシャル荷重およびラジアル荷重を同時に受けることができる転がり軸受を採用することが好ましい。かかる転がり軸受としては、例えば、4点接触玉軸受が該当する。
100 レゾルバ装置
12 ロータ
14 クロスローラ軸受
14a 内輪
14b 外輪
14c クロスローラ
30a、30i レゾルバ
18a、18i レゾルバロータ
20a、20i レゾルバステータ
22 ハウジング
12a、22a 内壁体
12b、22b 外壁体
26 内輪押え
28 外輪押え
200 中継装置
50 発振器
52 増幅器
54 切換スイッチ
56a、56b 電流/電圧変換器
58a、58b 3/2相変換器
60 アナログスイッチ
62 移相器
64 RDC
66 メモリ
68 CPU
70 制御信号入出力部
72 位置検出信号出力部
74 異常検出信号出力部
300 モータ制御装置
310 モータ

Claims (3)

  1. 回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出装置であって、
    基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段と、
    前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力手段と、
    前記回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号を出力する第2回転センサから前記第2位置検出信号を入力する第2位置検出信号入力手段と、
    前記位置検出信号入力手段で入力した位置検出信号および前記第2位置検出信号入力手段で入力した第2位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出手段と、
    前記基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報および前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力手段と、
    時間を計測する時間計測手段と、
    前記回転角度位置算出手段で算出した回転角度位置を、前記時間計測手段で計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力手段とを備え、 前記基準回転角度情報は、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間または通過最小時間であり、
    前記回転状態信号出力手段は、前記回転角度位置が前記回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間の時間が、前記通過最大時間を上回ったとき、または、前記通過最小時間を下回ったときは、異常検出信号を前記回転状態信号として出力することを特徴とする回転角度位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の回転角度位置検出装置を備えたモータ。
  3. 回転子の1回転につき基本波成分が1周期となる位置検出信号を出力する回転センサから前記位置検出信号を入力し、入力した位置検出信号に基づいて前記回転子の回転角度位置を検出し、検出した回転角度位置を示す回転角度位置検出信号を出力する回転角度位置検出方法であって、
    前記回転センサから前記位置検出信号を入力する位置検出信号入力ステップと、
    前記回転子の1回転につき基本波成分が多周期となる第2位置検出信号を出力する第2回転センサから前記第2位置検出信号を入力する第2位置検出信号入力ステップと、
    前記位置検出信号入力ステップで入力した位置検出信号および前記第2位置検出信号入力ステップで入力した第2位置検出信号に基づいて前記回転角度位置を算出する回転角度位置算出ステップと、
    時間を計測する時間計測ステップと、
    基準回転角度を示す基準回転角度情報を記憶する基準回転角度情報記憶手段の基準回転角度情報、および前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置に基づいて、前記基準回転角度に対する前記回転子の回転状態を示す回転状態信号を出力する回転状態信号出力ステップとを含み、
    前記回転角度位置算出ステップで算出した回転角度位置を、前記時間計測ステップで計測した時間で除算して得られる回転数を示す回転数信号を出力する回転数信号出力ステップとを含み、
    前記基準回転角度情報は、所定の回転角度領域およびその回転角度領域の通過に要する通過最大時間または通過最小時間であり、
    前記回転状態信号出力ステップは、前記回転角度位置が前記回転角度領域に侵入してからその回転角度領域外に抜けるまでの間の時間が、前記通過最大時間を上回ったとき、または、前記通過最小時間を下回ったときは、異常検出信号を前記回転状態信号として出力することを特徴とする回転角度位置検出方法。
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