JP2010002250A - 位置センサシステム及び位置センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルト等の締結部材による接続構造を有し、周辺装置の仕様に合わせて出力軸の形状を容易に変更することが可能な位置センサシステム及び位置センサ装置を提供する。
【解決手段】回転角度位置検出装置100を、回転子の回転角度に応じて3相のレゾルバ信号(ABS信号、INC信号)を出力するレゾルバ装置30と、レゾルバ信号に基づきモータ200の回転子の回転角度位置を検出するレゾルバ制御装置40と、形状の異なる複数種類の出力軸30sとを含んだ構成とした。そして、レゾルバ装置30のロータ12にボルト80を介して任意の出力軸30sを付け替え可能に固定できる構成とし、出力軸30sとモータ回転軸210とをボルト、キー、ナットなどの締結部材を用いて直接接続できる構成にすると共に、カップリング、補助軸などの補助部材及び前記締結部材を介して間接的に固定接続できる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータなどのアクチュエータの回転駆動力によって回転する回転子の回転角度に応じて位相の異なる複数の信号を出力する位置センサ装置に関する。
従来、回転子の回転角度位置を検出する位置検出センサとして、例えば、レゾルバ、ロータリエンコーダなどが用いられている。
例えば、VR(可変リラクタンス)型のレゾルバを搭載したレゾルバ装置は、レゾルバロータがそのロータに、レゾルバステータがそのステータにそれぞれ取り付けられており、そのロータに固定又はロータと一体に形成された出力軸がモータ等のアクチュエータの回転軸に回転可能に接続されて使用される。そして、ロータとステータの間のリラクタンスがロータの位置により変化し、レゾルバがその変化に応じた電圧のレゾルバ信号を出力する。レゾルバ装置からの多相出力信号(例えば、3相のレゾルバ信号)は、例えば、モータを駆動制御するドライブユニット内に取り込まれる。そして、ドライブユニットでは、取り込んだ多相出力信号を相変換回路により2相出力(SlN、COS)信号に変換し、このアナログの信号をR/Dコンバータ(RDC)でデジタルの信号に変換し、更に、該変換して得られた角度データを補正データにより補正して、最終的なデジタル位置信号を得る。
このようなレゾルバ装置は、ロータに固定又はロータと一体的に形成された出力軸の形状に応じて、該出力軸を位置検出対象の回転軸に直接、またはカップリング等を介して該回転軸と共に回転可能に接続して使用される。
位置センサ装置の出力軸を回転軸に接続する技術として、例えば、特許文献1に記載の光学式ロータリーエンコーダで採用されている技術がある。
かかる光学式ロータリーエンコーダは、中空穴の内部に、モータシャフトを挿入時に押圧力を発生して軸を保持することができる形状のスリーブが設けられており、このスリーブによって、広範囲な径のモータシャフトを回転ディスク(出力軸)に接続でき且つモータシャフトの脱着が容易な構造としている。また、モータシャフトの代わりに単体の軸を挿入することで、軸接続タイプのロータリエンコーダとして使用することもできる。
特開平6−269147号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術においては、モータシャフトの脱着を容易とするために、スリーブの押圧力によってモータシャフト又は単体の軸を保持する構成となっているため、特に、高分解能、高精度の位置センサ装置に対してこの構造を適用したときに、ボルト等の締結部材で固定接続する構造と比較して、取付位置精度の不足や動作中の軸心ズレなどが生じる可能性が高くなる恐れがあり、位置センサ装置の性能を十分に発揮させられない可能性がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、ボルト等の締結部材による接続構造を有し、周辺装置の仕様に合わせて出力軸の形状を容易に変更することが可能な位置センサシステム及び位置センサ装置を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の位置センサシステムは、軸心部を囲んで配設された環状のハウジングと、該ハウジングに固定されたステータと、該ステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記ハウジング内に支持されたロータと、該ロータの回転角度に応じて位相の異なる複数の信号を出力するセンサとを有する位置センサ装置を備えた位置センサシステムであって、回転角度位置の検出対象である回転体に直接的又は間接的に接続される出力軸であって、軸形状の異なる複数種類の独立した出力軸と、前記複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第1締結部材を介して前記ロータに固定する第1固定手段と、前記複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第2締結部材を介して前記回転体に固定接続する第2固定手段と、を備える。
このような構成であれば、軸形状の異なる複数種類の独立した(別体の)出力軸から任意の出力軸を選択し、該選択した出力軸を、第1固定手段によって、ロータに対して取り付けたり取り外したり自在にできる構成で、ボルト、ナット、ねじ、リベットなどの第1締結部材を介してロータに固定することができる。更に、第2固定手段によって、ボルト、ナット、ねじ、リベットなどの第2締結部材を介して、ロータに固定された出力軸に、回転角度位置の検出対象となる回転体を直接的又は間接的に接続することができる。
これによって、複数種類の出力軸のなかからモータ等の回転体(回転軸など)を有する周辺装置の仕様に応じて適切な軸形状の出力軸を選択してロータに固定することができるので、利用形態に応じて軸形状を柔軟に対応させることができる。
更に、第1締結部材を介して出力軸をロータに固定するようにし、第2締結部材を介してロータに固定された出力軸と回転体とを固定接続するようにしたので、従来のスリーブを介して回転体と出力軸(回転ディスク)とを接続する構成と比較して、より強固に固定接続することができる。従って、従来と比較して、取付位置精度を向上することができると共に、動作中の軸心ズレの発生を低減することができる。
ここで、上記センサは、レゾルバ、ロータリエンコーダなどの回転体の回転角度位置を示す信号又は回転角度位置を求めるための信号を出力するものが該当する。以下、発明7に記載の位置センサ装置において同じである。
また、上記複数種類の独立した出力軸は、例えば、アクチュエータの回転軸などの検出対象の回転体の回転に伴って回転するように固定接続されるものであり、軸形状の種類として、例えば、ロータに固定時に出力軸が位置センサ装置のハウジングの一端から突出する軸部を有する形状、出力軸が軸心部と同心の中空穴を有する形状などがある。前者の形状であれば、出力軸は、例えば、回転体とカップリングを介してボルト等の締結部材で固定接続され、後者の形状であれば、回転軸を中空穴内に内嵌して更にボルト等の締結部材で固定することで固定接続される。以下、発明7に記載の位置センサ装置において同じである。
また、上記形状が異なる複数種類の独立した出力軸は、形状が全く異なるもの、同形でサイズの異なるものなどを含む。例えば、突出した軸部を有する凸形状の出力軸であれば、同じ凸形状で突出した軸部の径が異なるものなども含む。同様に、中空穴部を有する形状の出力軸であれば、中空穴の径が異なるものなども含む。つまり、出力軸は、接続する回転体の形状だけでなく、回転体の軸の径などの接続部のサイズに柔軟に対応できるように様々な種類を揃えるのが望ましい。以下、発明7に記載の位置センサ装置において同じである。
〔発明2〕 更に、発明2の位置センサシステムは、発明1に記載の位置センサシステムにおいて、前記ロータの軸方向の一端に前記出力軸を固定する固定部を設け、前記ハウジングの前記固定部側の一端に前記固定部を外部に露出させる開口部を設け、前記第1固定手段は、前記出力軸を前記第1締結部材を介して前記固定部に固定し、前記第1締結部材を取り外すことで前記出力軸を前記ロータから取り外せる構成とした。
このような構成であれば、固定手段によって、ハウジングの開口部から外部に晒された固定部に対して、出力軸をボルト等の第1締結部材を介して固定することができる。更に、第1締結部材を取り外すことで、出力軸を取り外すことができるので、簡易に出力軸の固定及び取り外しを行うことができる。
〔発明3〕 更に、発明3の位置センサシステムは、発明1又は2に記載の位置センサシステムにおいて、前記出力軸は、軸形状が板形状のものを含む。
このような構成であれば、軸形状が板形状の出力軸を第2締結部材を介してロータに固定することができる。例えば、水平方向に延在する板状の面部を有する回転体に対して、該面部と出力軸の板面とを対面接触させて両者を第1締結部材を介して接続することができる。これによって強固な接続が可能である。
ここで、板形状は、矩形状、円盤状(楕円を含む)など、回転体の仕様に応じて様々な形状のものが該当する。
また、形状の異なる複数種類の独立した出力軸として、形状の全く異なるもの、同形でサイズの異なるものなどを含む。例えば、矩形の縦横のサイズや、円盤の径などの板形状のサイズが異なるものなども含む。
〔発明4〕 更に、発明4の位置センサシステムは、発明1乃至3のいずれか1に記載の位置センサシステムにおいて、前記出力軸は、軸形状が凸形状のものを含む。
このような構成であれば、例えば、回転体が中空穴構造を有している場合に、この中空穴の径の大きさにあった径を有する凸形状の出力軸をロータに固定することで、出力軸を中空穴に内嵌して且つ第1締結部材を介して固定接続することができる。また、例えば、回転体が回転軸であれば、この回転軸の径と同じ大きさの径を有する凸形状の出力軸をロータに固定することで、回転軸と出力軸とをカップリングを介して接続することができる。カップリングが対応していれば、両者の径の大きさが異なっていてもよい。これらの構成によって強固な接続が可能である。
〔発明5〕 更に、発明5の位置センサシステムは、発明1乃至4のいずれか1に記載の位置センサシステムにおいて、前記軸心部を軸方向に貫通する貫通穴を有し、前記出力軸は、前記ロータに固定したときに前記貫通穴内に軸方向に突出する穴部の形成された軸形状のものを含む。
このような構成であれば、例えば、回転体が貫通穴よりも小さい径の回転軸であれば、この軸の径の大きさにあった径の穴部を有する凹形状の出力軸をロータに固定することで、出力軸の穴部に、回転軸を内嵌して且つ第2締結部材を介して接続することができる。これにより強固な接続が可能である。
〔発明6〕 更に、発明6の位置センサシステムは、発明1乃至5のいずれか1に記載の位置センサシステムにおいて、前記軸心部を軸方向に貫通する貫通穴を有し、前記出力軸は、前記ロータに固定したときに前記貫通穴内に軸方向に突出する該貫通穴の径よりも小さい径の貫通した中空穴を有する貫通穴部の形成された軸形状のものを含む。
このような構成であれば、例えば、回転体が回転軸であれば、この軸の径の大きさにあった径の中空穴を有する出力軸をロータに固定することで、出力軸の中空穴に、回転軸を内嵌して且つ第2締結部材を介して接続することができる。これにより強固な接続が可能である。
〔発明7〕 一方、上記目的を達成するために、発明7の位置センサ装置は、軸心部を囲んで配設された環状のハウジングと、該ハウジングに固定されたステータと、該ステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記ハウジング内に支持されたロータと、該ロータの回転角度に応じて位相の異なる複数の信号を出力するセンサと、を備えた位置センサ装置において、回転角度位置の検出対象である回転体に直接的又は間接的に接続される出力軸であって、前記回転体に第1の締結部材を介して固定接続される構成の軸形状の異なる複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第2の締結部材を介して前記ロータに固定する固定手段を備える。
このような構成であれば、軸形状の異なる複数種類の独立した(別体の)出力軸から任意の出力軸を選択し、該選択した出力軸を、固定手段によって、ロータに対して取り付けたり取り外したり自在にできる構成で、ボルト、ナット、ねじ、リベットなどの第2の締結部材を介してロータに固定することができる。更に、ボルト、ナット、ねじ、リベットなどの第1の締結部材を介して、ロータに固定された出力軸に、回転角度位置の検出対象となる回転体を直接的又は間接的に接続することができる。
これによって、複数種類の出力軸のなかからモータ等の回転体(回転軸など)を有する周辺装置の仕様に応じて適切な軸形状の出力軸を選択してロータに固定することができるので、利用形態に応じて軸形状を柔軟に対応させることができる。
更に、第2の締結部材を介して出力軸をロータに固定するようにし、第1の締結部材を介してロータに固定された出力軸と回転体とを固定接続するようにしたので、従来のスリーブを介して回転体と出力軸(回転ディスク)とを接続する構成と比較して、より強固に固定接続することができる。従って、従来と比較して、取付位置精度を向上することができると共に、動作中の軸心ズレの発生を低減することができる。
以上説明したように、本発明に係る位置センサシステム及び位置センサ装置によれば、形状の異なる複数種類の出力軸のなかから、周辺装置の仕様に応じて適切な軸形状の出力軸を選択してロータに固定することができるので、利用形態に応じて軸形状を柔軟に対応させることができるという効果が得られる。更に、第1締結部材を介して出力軸をロータに固定し、第2締結部材を介して出力軸を回転体に固定接続するようにしたので、従来のスリーブを介して回転体と接続する構成と比較して、より強固に且つより高精度(位置精度)に出力軸と回転体とを固定接続することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図9は、本発明に係る位置センサシステム及び位置センサ装置の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る位置センサシステムを適用したモータ制御システム1の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係るモータ制御システム1の構成を示すブロック図である。
モータ制御システム1は、図1に示すように、回転角度位置検出装置100と、モータ200と、モータ200の動作を制御するモータ制御装置300とを含んで構成される。
回転角度位置検出装置100は、位置センサ装置の1種であるレゾルバ装置30と、レゾルバ装置30と互いに電気信号を送受信可能に接続されたレゾルバ制御装置40と、レゾルバ装置30に取り付けられて使用される、形状の異なる複数種類の独立した出力軸30sとを含んで構成される。なお、出力軸30sの種類や詳細な構成については後述する。
レゾルバ装置30は、単極の3相のVR(可変リラクタンス)型レゾルバであって、ロータの回転角度位置に応じた3相の単極レゾルバ(ABS(Absolute))信号を出力する単極レゾルバ30aを含んで構成される。更に、レゾルバ装置30は、多極の3相のVR型レゾルバであって、ロータの回転角度位置に応じた3相の多極レゾルバ(INC(Increment))信号を出力する多極レゾルバ30iを含んで構成される。
レゾルバ制御装置40は、レゾルバ装置30からの3相のレゾルバ信号(ABS信号及びINC信号)を受信し、該受信したレゾルバ信号に基づき検出対象である回転体の回転角度位置を検出し、該検出した回転角度位置を示す角度位置信号を生成する。
モータ200は、本実施の形態において、回転子として、モータハウジングから突出するモータ回転軸210を備えたVR型のステッピングモータである。
具体的に、図示しないモータロータとモータステータとを備え、モータステータは複数の歯列が形成されて熊手状に内側に突出した磁極を円周方向に等間隔に複数個有する電磁石を備えて構成され、隣接する磁極相互ではその歯列は所定ピッチずらした位相をもって配設されている。そして、モータステータの内側に、鉄心の歯を有するモータロータが同軸に配設されている。その鉄心の歯は前記モータステータの電磁石の磁極の歯列とは異なるピッチでロータ外側に均一に突出して形成され、両歯列が僅かのギャップを隔てて対向する構造となっている。モータ回転軸210はモータロータに固定されており、モータステータのコイルにモータ制御装置300を介して電流を流すことでモータステータの各歯が所定の順序に励磁されてモータロータが回転し、この回転に伴ってモータ回転軸210が回転する。
本実施の形態において、モータ回転軸210と、レゾルバ装置30に取り付けられる出力軸30sとは、モータ200を含む周辺装置の仕様(形状やサイズや配設位置など)と出力軸30sの種類とに応じて、様々な形態で(直接的または間接的に)固定接続される。 これにより、モータ回転軸210の回転と共にレゾルバ装置30の回転子に取り付けられた出力軸30sが回転すると、回転子に取り付けられた単極レゾルバ30a及び多極レゾルバ30iの各レゾルバロータが回転する。これにより、レゾルバ装置30からは、モータ出力軸の回転角度に応じた3相のレゾルバ信号が出力される。
モータ制御装置300は、レゾルバ制御装置40から入力された角度位置信号に基づき、モータ200を制御する制御信号(速度指令信号、位置指令信号など)を生成する。更に、モータ制御装置300は、電気ケーブルを介して互いに電気信号の送受信を可能にモータ200と接続されている。そして、前記生成した制御信号を電気ケーブルを介してモータ200に出力して、該モータ200の動作を制御する。
次に、図2に基づき、レゾルバ装置30の構造を説明する。
ここで、図2は、レゾルバ装置30の軸方向断面図である。
レゾルバ装置30は、図2に示すように、固定子であるステータ22と、回転子であるロータ12と、ロータ12とステータ22の間に介在してロータ12を回転可能に支持するクロスローラ軸受14と、ロータ12の回転角度位置を検出する単極レゾルバ30aおよび多極レゾルバ30iとを有して構成されている。ここで、レゾルバ30a、30iおよびクロスローラ軸受14は、径方向内側からその順序で径方向の同一平面上に配置されている。
ステータ22には、軸心部を囲んで、これと同心の軸方向上方(図1の上方向)に突出した円環状の内壁体22aが形成され、内壁体22aよりも径方向外側には、軸心部と同心の円環状のロータ12を間に挟んで、軸方向上方に突出した円環状の外壁体22bが形成されている。これにより、軸心部を囲む内壁体22aによって軸方向に貫通する貫通穴27が形成される。一方、ロータ12の軸方向上方(図2の上方向)の端面には、出力軸30sを固定するための固定部12aが形成され、固定部12aには出力軸30sをボルトで締結して固定するための、めねじの切られたボルト穴12bが形成されている。そして、ステータ22の内壁体22aおよび外壁体22bは、軸方向下方において、ロータ12を跨って接続され、レゾルバ装置30のハウジングの大部分を形成している。
クロスローラ軸受14は、内輪14aと、外輪14bと、内輪14aおよび外輪14bの間で転動可能に設けられた複数のクロスローラ(ころ)14cとを有して構成されている。クロスローラ14cは、直径が長さよりわずかに大きな略円筒状で、軌道上偶数番目の回転軸と、軌道上奇数番目の回転軸が互いに90°傾斜している。
内輪14aは、ロータ12に軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、ロータ12の押圧部12cを内輪14aの上面に接触させ、内輪押さえ26の押圧部26bを内輪14aの下面に当接させ、内輪押え26をボルト26aでロータ12に締結することにより固定される。
外輪14bは、ステータ22の外壁体22bに軸方向に押圧された状態で固定されている。具体的には、外輪押え28の押圧部28bを外輪14bの上面に当接させ、外壁体22bの押圧部22cを外輪14bの下面に接触させ、外輪押え28をボルト28aでステータ22の外壁体22bに締結することにより固定される。
なお、ステータ22には、ボルト24aにより固定板24が固定されている。
単極レゾルバ30aは、中空環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18aと、レゾルバロータ18aと所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20aとを有して構成されている。レゾルバロータ18aは、クロスローラ軸受14の軸心に対して偏心させた内周を有し、レゾルバステータ20aには、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18aの1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となる単極レゾルバ信号を出力する。
多極レゾルバ30iは、中空環状の成層鉄心からなるレゾルバロータ18iと、レゾルバロータ18iと所定間隔をもって対向して配置された環状の成層鉄心からなるレゾルバステータ20iとを有して構成されている。レゾルバロータ18iには、突極状の複数の歯が円周方向に等間隔に形成され、レゾルバステータ20iには、複数のステータポールが円周方向に等間隔に形成されている。そのため、レゾルバロータ18iの1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が多周期となる多極レゾルバ信号を出力する。
レゾルバロータ18a、18iは、ロータ間座62を介して微小な間隔をもって配置され、ボルト18bによりロータ12の内周面側に取り付けられている。一方、レゾルバステータ20a、20iは、ステータ間座64を介して微小な間隔をもって配置され、ボルト20bによりステータ22の内壁体22aの外周面側に固定されている。
次に、図3に基づき、レゾルバ制御装置40の詳細な構成を説明する。
ここで、図3は、レゾルバ制御装置40の詳細な構成を示すブロック図である。
レゾルバ制御装置40は、図3に示すように、レゾルバに励磁信号を供給する励磁回路41と、励磁信号を供給するレゾルバを択一的に切り替える切替スイッチ41aと、単極レゾルバ30aの出力する3相のABS電流信号を電圧信号に変換するI/V変換回路42aと、多極レゾルバ30iの出力する3相のINC電流信号を電圧信号に変換するI/V変換回路42bと、電圧信号に変換された3相のABS信号を2相のABS信号に変換する相変換回路43aと、電圧信号に変換された3相のINC信号を2相のINC信号に変換する相変換回路43bとを含んで構成される。
励磁回路41は、発振器を備え、絶対回転角を検出するための正弦波信号からなる交流信号を切替スイッチ41aを介して各レゾルバ30a、30iに出力する。
切替スイッチ41aは、励磁回路41から単極レゾルバ30a及び多極レゾルバ30iへの励磁信号供給経路上に配されており、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)47からのINC/ABS切換信号によって、これらのレゾルバ30a、30iへの励磁信号の供給経路を択一的に切り換える。
I/V変換回路42aは、単極レゾルバ30aのA相、B相、C相の各コイルに接続された抵抗R1、R2、R3から構成されており、これらの抵抗によって、各コイルを介して流れ込む電流信号を電圧信号に変換する。
I/V変換回路42bは、多極レゾルバ30iのA相、B相、C相の各コイルに接続された抵抗Ra、Rb、Rcから構成されており、これらの抵抗によって、各コイルを介して流れ込む電流信号を電圧信号に変換する。
相変換回路43aは、I/V変換回路42aにおいて信号電圧に変換された3相のABS信号を、2相のABS信号(sin信号,cos信号)に変換して、INC/ABS切替回路44に出力する。励磁回路41の発信角周波数をωとし、高次成分を無視すると、I/V変換回路42aで得られる各相のレゾルバ信号は下式(1)〜(3)に示す通りとなる。
ここでは、説明の便宜上、A相を基準としてB相及びC相の位相がそれぞれ120[°]遅れる場合を例示する。また、相変換回路43aで得られる2相信号を下式(4)〜(5)に示す。下式(5)において、sqr(x)は引数xの平方根を返す関数とする。

φA=(A1+A2sinθ)・sinωt …(1)
φB={B1+B2sin(θ−2π/3)}・sinωt …(2)
φC={C1+C2sin(θ−4π/3)}・sinωt …(3)
sin信号=φA−(φB+φC)/2 …(4)
cos信号=sqr(3/4)・(φB−φC) …(5)

相変換回路43bは、I/V変換回路42bにおいて信号電圧に変換された3相のINC信号を、2相のINC信号(sin信号,cos信号)に変換して、INC/ABS切替回路44(後述)に出力する。
レゾルバ制御装置40は、更に、RDC45に出力する信号(ABS信号、INC信号)を切り替えるINC/ABS切替回路44と、アナログのABS信号及びINC信号をデジタルの信号に変換するRDC45と、ABS信号及びINC信号に基づきモータ回転軸210の回転角度位置を検出すると共に、各回路の動作を制御するASIC47と、補正データに基づきASIC47で検出された回転角度位置の誤差を補正するDSP(Digital Signal Processor)48と、補正データを記憶するメモリ49と、位置出力信号をモータ制御装置300に出力するためのラインドライバ50と、異常出力信号をモータ制御装置300に出力するラインに設けられ、出力端子と外部制御装置の入力端子とを絶縁するフォトカプラ51と、断線を検出する断線検出回路52とを含んで構成される。
INC/ABS切替回路44は、トランジスタなどのアナログスイッチを含んで構成されており、ASIC47からのINC/ABS切換信号に応じて、例えば、該切換信号がローレベルであれば相変換回路43aからのABS信号をRDC45に出力するようにスイッチを切り替える。一方、ASIC47からのINC/ABS切換信号がハイレベルであれば相変換回路43bからのINC信号をRDC45に出力するようにスイッチを切り替える。
RDC45は、12ビットのA/D変換器を有しており、INC/ABS切替回路44を介して入力される、アナログの2相のABS信号又はアナログの2相のINC信号を、デジタルの角度信号φに変換する。
具体的に、2相のABS信号は、レゾルバロータ1回転あたり4096(=212)パルスのデジタル角度信号φに変換される。つまり、ABS信号は単極レゾルバ30aが一回転する間に、0から4095までカウントアップされたデジタル値となる。一方、2相のINC信号は、レゾルバロータ1回転あたり4096×24(極歯35の総数)=98304パルスのデジタル角度信号φに変換される。つまり、INC信号は、多極レゾルバ30iが一回転する間に、0から4095までのカウントアップが24回繰り返されたデジタル値となる。
ASIC47は、カスタムのICチップであって、各回路の動作を制御する各種制御信号を生成して、これらを各回路に出力すると共に、RDC45からのABS信号及びINC信号のデジタルの角度信号φに基づき、モータ回転軸210の回転角度位置を検出し、該検出した回転角度位置をDSP48に出力する。
具体的に、INC/ABS切替信号を生成し、これをINC/ABS切替スイッチ41a又はINC/ABS切替回路44に出力して各スイッチを切り替えさせる。スイッチの切替のタイミングとしては、先に単極レゾルバ30aに励磁信号を供給するようにINC/ABS切替スイッチ41aのスイッチを切り替えると共に、相変換回路43aからのABSレゾルバ信号をRDC45に出力するようにINC/ABS切替回路44のスイッチを切り替える。そして、ASIC47がRDC45を介してABS信号のデジタル角度信号φの値( 後述するabs)を取得した後には、励磁信号を多極レゾルバ30iに供給するようにINC/ABS切替スイッチ41aのスイッチを切り替えると共に、相変換回路43bからのINC信号をRDC45に出力するようにINC/ABS切替回路44のスイッチを切り替える。
更に、ASIC47は、RDC45からのABS信号及びINC信号のデジタル角度信号φに基づき、モータ回転軸210の回転角度位置を検出する。
ここで、ABS信号の基本成分波の始点に相当する回転角0度を基準とし、INC信号の24周期の基本波成分のうち一つの基本波成分とのずれの値をoffset値とする。 そして、2相のABS信号がRDC45でデジタル信号に変換されたデジタル角度信号φの値をabsとし、2相のINC信号がRDC45でデジタル信号に変換されたデジタル角度信号φの値をincとすれば、回転角度位置は、abs×24+(2048−inc)+offset値の演算により求めることができる。
更に、ASIC47は、断線検出回路52からの断線検出信号に基づき、断線が確認された場合に異常出力信号を生成し、これをDSP48及びフォトカプラ51を介してモータ制御装置300に出力する。
次に、DSP48は、メモリ49に記憶された補正データに基づき、ASIC47から入力されるA相、B相、Z相の回転角度位置を示す角度位置信号に含まれる誤差を補正する。更に、補正後の回転角度位置から位置出力信号を生成し、該生成した位置出力信号をラインドライバ50を介してモータ制御装置300に出力する。
なお、角度位置信号に含まれる誤差は、モータ2に固有の誤差であり、その補正データを予め用意して、メモリ49に記憶しておく。
メモリ49は、補正データを記憶するフラッシュメモリやEEPROM等から構成されたメモリ部と、メモリ部からDSP48にデータを伝送するインターフェース回路とを含んで構成されている。
断線検出回路52は、単極レゾルバ30aと相変換回路43aとの間の各相のラインの断線、及び多極レゾルバ30iと相変換回路43bとの間の各相のラインの断線の有無を検出し、該検出結果を示す断線検出信号をASIC47に出力する。
次に、図4〜図5に基づき、レゾルバ装置30に取り付けられる出力軸30sについて詳細に説明する。
ここで、図4(a)、(c)は、出力軸30sの形状例を示す縦断面図であり、(b)は、(a)を上面から見たテーブル形状例を示す図である。また、図5(a)、(c)は、出力軸30sの形状例を示す縦断面図であり、(b)は、補助軸500と出力軸30sとの接続構成の一例を示す縦断面図である。
本実施の形態においては、出力軸30sの形状の種類として、図4(a)に示すように、板状のテーブル部70と、該テーブル部70の軸方向下面に設けられた、径方向内側に下方に突出する環状の凸部71bを有する環状の固定部71とから構成されたテーブルタイプのものがある。固定部71には、出力軸30sをロータ12にボルトで固定するための貫通した複数のボルト穴71aが設けられている。更に、ボルト穴71aには、固定時にボルトの頭部がテーブル部70の板面から飛び出さないように深ザグリが設けられている。また、テーブル部70には、レゾルバ装置30の回転角度位置の検出対象の回転体(本実施の形態ではモータ回転軸210)をボルトで出力軸30sに締結して固定接続するための、めねじの切られたボルト穴70hが設けられている。
また、出力軸30sのテーブル部70の形状としては、軸方向上側からテーブル部70を見たときに、例えば、図4(b)に示すように、長方形、正方形、円形、楕円形などの形状がある。なお、本実施の形態では、テーブル形状を円形とし、同じ形状で、図4(a)中のL1(直径)のサイズで種別されたものが出力軸30sの各種類として用意されている。また、円形以外の形状の場合は、縦横のサイズ、短径、長径のサイズなどによって種別される。
更に、出力軸30sの他の形状の種類として、図4(c)に示すように、テーブル部70の軸方向上面に上方向に突出形成された軸部72と、テーブル部70の軸方向下面に設けられた、径方向内側に下方に突出する環状の凸部71bを有する環状の固定部71とから構成された凸軸タイプのものがある。このタイプも、固定部71には、出力軸30sをロータ12にボルトで固定するための複数のボルト穴71aが設けられている。そして、本実施の形態では、形状種類が凸軸タイプで、図4(c)中の軸部72の径L2のサイズで種別されたものが出力軸30sの各種類として用意されている。
更に、出力軸30sの他の形状の種類として、図5(a)に示すように、テーブル部70の軸方向下面に突出形成された径方向内側に貫通穴73を有する中空軸部74と、テーブル部70の軸方向下面に下方向に突出形成された、径方向内側に下方に突出する環状の凸部71bを有する環状の固定部71とから構成された中空穴タイプのものがある。このタイプも、固定部71には、出力軸30sをロータ12にボルトで固定するためのボルト穴71aが設けられている。また、テーブル部70には、補助軸(後述)をボルトで出力軸30sに締結して固定接続するための、めねじの切られたボルト穴70hが複数設けられている。
ここで、補助軸は、中空穴タイプを凸軸タイプに変更する機能や、出力軸30sを、レゾルバ装置30の底面側で回転角度位置の検出対象の回転体(本実施の形態ではモータ回転軸210)と接続する機能などを提供する補助具である。
例えば、図5(b)に示す補助軸500のように、軸部500aと、その一端に設けられた板状のテーブル部500tとから構成されたものがある。更に、テーブル部500tには、複数の貫通したボルト穴500hが設けられている。そして、このボルト穴500hと出力軸30sのボルト穴70hとが対向するようにテーブル部500tの軸方向下面とテーブル部70の軸方向上面とを当接し、ボルト穴500h及び70hにボルト82の軸部を挿通し且つ捩じ込んで、出力軸30sにボルト82を締結することで補助軸500を出力軸30sに固定する。これにより、補助軸500の軸部500aが、レゾルバ装置30の底面側に突出するので、この軸部500aと、モータ回転軸210とをカップリングなどを介して接続することで、出力軸30sにモータ回転軸210を間接的に固定接続することができる。なお、この場合に、補助軸500の長さは、レゾルバ装置30の中空穴の軸方向の長さより長く且つ中空軸部74の軸方向の長さよりも長くなるように構成する。
また、本実施の形態では、形状種類が中空穴タイプで、図5(a)中の貫通穴73の径L3のサイズで種別されたものが出力軸30sの各種類として用意されている。
更に、出力軸30sの他の形状の種類として、図5(c)に示すように、テーブル部70の軸方向下面に下方向に突出形成された穴部75を有する凹軸部76と、テーブル部70の軸方向下面に突出形成された、径方向内側に下方に突出する環状の凸部71bを有する環状の固定部71とから構成された凹軸タイプのものがある。このタイプも、固定部71には、出力軸30sをロータ12にボルトで固定するための複数のボルト穴71aが設けられている。そして、本実施の形態では、形状種類が凹軸タイプで、図5(c)中の穴部75の径L4のサイズで種別されたものが出力軸30sの各種類として用意されている。
次に、図6〜図7に基づき、出力軸30sのロータ12への固定方法について説明する。
ここで、図6(a)は、テーブルタイプの固定例を示す図であり、(b)は、凸軸タイプの固定例を示す図である。また、図7(a)は、貫通穴タイプの固定例を示す図であり、(b)は、凹軸タイプの固定例を示す図である。
まず、テーブルタイプの出力軸30sは、図6(a)に示すように、レゾルバ装置30のロータ12の固定部12aの上面に出力軸30sの固定部71の下面を当接する。これにより、出力軸30sの凸部71bが固定部12aの径方向内側の壁に当接し径方向への位置ズレを防ぐ。また、この位置において、固定部71の複数のボルト穴71aとロータ12の複数のボルト穴12bとがそれぞれ対向する。つまり、固定部71の下面を適正位置で固定部12aの上面に当接させると、出力軸30sのボルト穴71aとロータ12のボルト穴12bとは対向し、ボルトを挿通可能な状態となる。そして、複数のボルト穴71a及び12bにボルト80の軸部をそれぞれ挿通し且つ捩じ込んで、複数のボルト80をロータ12に締結することで、出力軸30sをロータ12に固定する。このとき、テーブルの中心とレゾルバ装置30の軸心とが一致(又は略一致)した状態で固定される(予めそうなる位置関係に設計されている)。なお、先述したように、ボルト穴71a及び12bは、出力軸30s及び固定部12aの複数箇所にそれぞれ設けられているので、出力軸30sは、複数のボルト80によって、ロータ12に強固に固定される。一方、ボルト80を取り外すことで、出力軸30sをロータ12から簡易に取り外すことができ、他の種類の出力軸30sに付け替えることができる。
次に、凸軸タイプの出力軸30sは、図6(b)に示すように、上記テーブルタイプと同様に、まず、固定部71の下面を固定部12aの上面に適正位置で当接する。そして、これにより対向した複数のボルト穴71a及び12bにボルト80の軸部をそれぞれ挿通し且つ捩じ込んで、ロータ12に複数のボルト80を締結することで出力軸30sをロータ12に固定する。このとき、中空軸部の軸心とレゾルバ装置30の軸心とが一致(又は略一致)した状態で固定される。これにより、出力軸30sは、複数のボルト80によって、ロータ12に強固に固定される。一方、ボルト80を取り外すことで、出力軸30sをロータ12から簡易に取り外すことができ、他の種類の出力軸30sに付け替えることができる。
次に、貫通穴タイプの出力軸30sは、図7(a)に示すように、まず、中空軸部74を、レゾルバ装置30の貫通穴27内に挿通させると共に、ロータ12の固定部12aの上面に出力軸30sの固定部71の下面を適正位置で当接する。そして、これにより対向した複数のボルト穴71a及び12bにボルト80の軸部をそれぞれ挿通し且つ捩じ込んで、ロータ12に複数のボルト80を締結することで出力軸30sをロータ12に固定する。このとき、中空軸部74の貫通穴73の中心とレゾルバ装置30の軸心とが一致(又は略一致)した状態で固定される。つまり、中空軸部74を貫通穴27内に挿通する以外は、上記各タイプと同様となる。これにより、出力軸30sは、複数のボルト80によって、ロータ12に強固に固定される。一方、ボルト80を取り外すことで、出力軸30sをロータ12から簡易に取り外すことができ、他の種類の出力軸30sに付け替えることができる。
次に、凹軸タイプの出力軸30sは、図7(b)に示すように、まず、穴部75を、レゾルバ装置30の貫通穴27内に挿通させると共に、ロータ12の固定部12aの上面に出力軸30sの固定部71の下面を適正位置で当接する。そして、これにより対向した複数のボルト穴71a及び12bにボルト80の軸部をそれぞれ挿通し且つ捩じ込んで、複数のボルト80をロータ12に締結することで出力軸30sをロータ12に固定する。このとき、穴部75の中心とレゾルバ装置30の軸心とが一致(又は略一致)した状態で固定される。つまり、穴部75を貫通穴27内に挿通する以外は、上記各タイプと同様となる。これにより、出力軸30sは、複数のボルト80によって、ロータ12に強固に固定される。一方、ボルト80を取り外すことで、出力軸30sをロータ12から簡易に取り外すことができ、他の種類の出力軸30sに付け替えることができる。
次に、図8〜図9に基づき、出力軸30sとモータ回転軸210との接続構成について例を挙げて説明する。
ここで、図8(a)、(b)は、テーブルタイプ、凸軸タイプの出力軸30sとモータ回転軸210との接続構成の一例を示す図である。また、図9(a)、(b)は、貫通穴タイプ、凹軸タイプの出力軸30sとモータ回転軸210との接続構成の一例を示す図である。
まず、図8(a)に示すように、モータ回転軸210がレゾルバ装置30の軸方向上方にあり、且つその下端に出力軸30sとの接続用の複数の貫通したボルト穴210hを有する板状のテーブル部210tを有している場合の出力軸30sとの接続構成を説明する。
この場合は、モータ回転軸210側の接続部が板状となっているので、出力軸30sとして、システムの有する複数種類の出力軸30sの中からテーブル部210tの形状やサイズなどに適切な形状及びサイズのテーブルタイプのものを選択し、これをロータ12にボルト80で締結して固定する。
更に、ロータ12に固定されたテーブルタイプの出力軸30sのテーブル部70の上面とモータ回転軸210のテーブル部210tの下面とを複数のボルト穴70hと210hとが対向するように当接する。そして、各ボルト82の軸部をボルト穴210h及び70hに挿通し且つ捩じ込んで、各ボルト82を出力軸30sに締結することでモータ回転軸210と出力軸30sとを固定接続する。
次に、図8(b)に示すように、モータ回転軸210がレゾルバ装置30の軸方向上方にある場合の出力軸30sとの接続構成を説明する。
この場合は、軸方向上方にあるモータ本体からモータ回転軸210が下方に突出して伸びているので、出力軸30sとしては、他の周辺装置の状況に応じて上記4タイプのうちからテーブルタイプ以外のものを選択する。ここでは、出力軸30sとして、モータ回転軸210の径の大きさ、接続に用いるカップリングの仕様などに応じて、適切な径の凸軸タイプのものを選択し、テーブルタイプと同様に、ロータ12にボルト80で締結して固定する。
凸軸タイプを選択した場合は、軸同士を接続する構成となるので、例えば、図8(c)に示すように、カップリングとしてフランジ継手400を使用し、締結部材として、キー、ボルト及びナットを用いてモータ回転軸210と出力軸30sとを固定接続する。フランジ継手400は、2軸の接合関係が一直線となる場合に適しており、両者が対向する位置に複数のボルト穴が形成されたフランジ400a及び400bを含んで構成されている。
まず、フランジ400aにモータ回転軸210をキー止めし、フランジ400bに出力軸30sの軸部72をキー止めする。そして、フランジ400a及び400bとを互いのボルト穴が対向するように当接し、対向するボルト穴にボルト84bの軸部を一方から挿通し且つ他方においてナット84nに螺合して締め付けることで、モータ回転軸210と出力軸30sとを固定接続する。
次に、図9(a)に示すように、モータ回転軸210がレゾルバ装置30の軸方向下方にある場合の出力軸30sとの接続構成を説明する。
この場合は、軸方向下方にあるモータ本体からレゾルバ装置30の底面に向かってモータ回転軸210が上方に伸びており、且つレゾルバ装置30のロータ12の固定部12aは軸方向上面側にある。つまり、レゾルバ装置の出力軸30sとモータ回転軸とが対向する位置に無い。このような場合は、出力軸30sとして、上記4タイプのうちから貫通穴タイプのものを選択し、これと、レゾルバ装置30の底面側で接続するために、オプションとして、先述した補助軸500とを併用する。
具体的に、まず、補助軸500の軸部500aの径の大きさなどに応じて、適切な径の貫通穴を有する貫通穴タイプの出力軸30sを選択し、上記テーブルタイプと同様に、ロータ12にボルト80で締結して固定する。
次に、補助軸500の軸部500aを、貫通穴タイプの出力軸30sの中空軸部74の貫通穴73内に挿通すると共に、テーブル部500tの軸方向下面と出力軸30sのテーブル部70の上面とを、ボルト穴500hと70hとが対向するように当接する。そして、ボルト82を、対向するボルト穴500hと70hに挿通し且つ捩じ込むことで、ボルト82を出力軸30sに締結して補助軸500を出力軸30sに固定する。
軸部500aの長さは、レゾルバ装置30の貫通穴27及び中空軸部74の軸方向の長さよりも長いので、軸部500aは、貫通穴27及び貫通穴73の双方を貫通して、底面側から軸方向下方に突出する。そして、この突出した軸部500aとモータ回転軸210とを、上記凸軸タイプと同様に、図9(b)に示すように、フランジ継手400などのカップリングを介して接続することで、モータ回転軸210と出力軸30sとを間接的に固定接続する。
次に、図9(b)に示すように、モータ回転軸210がレゾルバ装置30の軸方向上方にある場合の出力軸30sとの接続構成を説明する。
同様の条件で、凸軸タイプを用いる例を先述したが、ここでは、凹軸タイプを用いる場合を説明する。まず、モータ回転軸210の径の大きさや軸の長さなどに応じて、適切なサイズの穴部75を有した出力軸30sを選択する。
凹軸タイプの出力軸30sのロータ12への固定は、上記テーブルタイプと同様で、ボルト80で締結して固定する。
凹軸タイプの場合は、モータ回転軸210を嵌合する穴部75が設けられているので、まず、軸方向上方にあるモータ本体から下方に伸びるモータ回転軸210を、穴部75に嵌合する。そして、例えば、締結部材としてキーを用いて、モータ回転軸210を出力軸30sにキー止めすることで、モータ回転軸210と出力軸30sとを固定接続する。この場合において、穴部75にはキー溝が設けられている。
次に、レゾルバ制御装置40の動作を中心に本システムの具体的な動作を説明する。
まず、上記説明したように、モータ200の仕様や接続位置などに応じて、上記いずれかのタイプの出力軸30sを選択して、この出力軸30sをレゾルバ装置30に固定し、上記いずれかの接続構成を用いて、出力軸30sとモータ回転軸210とを直接的に又は補助軸やカップリング等を介して間接的に固定接続することで、回転角度位置検出装置100を動作させるための事前準備を行う。その他にも各装置の接続などを行ない。これら事前準備が完了すると、モータ制御システム1は実行待機状態となる。
レゾルバ制御装置40のASIC47は、システム停止時において、電源投入を検知すると、INC/ABS切替スイッチ41aを、単極レゾルバ30a側に接続するようにINC/ABS切替信号を出力する。これにより、励磁回路41から出力される励磁信号は単極レゾルバ30aに出力される。
一方、励磁信号が供給されたことによって、レゾルバ装置30の単極レゾルバ30aからは、回転角度位置に対応したリラクタンス変化が電流信号として出力され、この電流信号がI/V変換回路42aに入力される。
I/V変換回路42aは、この電流信号を電圧信号に変換した後、相変換回路43aに出力する。相変換回路43aは、この3相の電圧信号を2相信号に変換し、INC/ABS切替回路44に出力する。ASIC47はINC/ABS切替回路44を通過すべき信号として2相のABS信号を選択するようにINC/ABS切替信号を出力する。
2相のABS信号はINC/ABS切替回路44を通過してRDC45でデジタル信号に変換され、デジタル角度信号φとしてASIC47に出力される。ASIC47はこのデジタル角度信号φの値をabsとして取得する。
次いで、ASIC47は、INC/ABS切替スイッチ41aを多極レゾルバ30i側に接続するようにINC/ABS切替信号を出力する。これにより、励磁回路41から出力される励磁信号は多極レゾルバ30iに出力される。
一方、励磁信号が供給されたことによって、レゾルバ装置30の多極レゾルバ30iからは、回転角度位置に対応したリラクタンス変化が電流信号としてI/V変換回路42bに出力される。
I/V変換回路42bは、この電流信号を電圧信号に変換した後、相変換回路43bに出力する。相変換回路43bは、この3相の電圧信号を2相信号に変換し、INC/ABS切替回路44に出力する。ASIC47はINC/ABS切替回路44を通過すべき信号として2相のINC信号を選択するようにINC/ABS切替信号を出力する。
2相のINC信号はINC/ABS切替回路44を通過してRDC45でデジタル信号に変換され、デジタル角度信号φとしてASIC47に出力される。ASIC47はこのデジタル角度信号φの値をincとして取得する。
ASIC47は、incを取得すると、該incと先に取得したabsとに基づき、回転子の回転角度位置を上記した演算方法で算出し、該算出した回転角度位置を、DSP48に出力する。
DSP48は、ASIC47からの回転角度位置を、メモリ49のメモリ部に記憶された補正データに基づき補正し、該補正後の回転角度位置に基づき、A相、B相、Z相の位置出力信号を生成する。そして、該生成した位置出力信号をラインドライバ50を介してモータ制御装置300に出力する。
一方、ASIC47は、断線検出回路52からの断線検出信号に基づき断線が検出されると、異常検出信号を、DSP47及びフォトカプラ51を介してモータ制御装置300に出力する。
モータ制御装置300は、レゾルバ制御装置40からの位置出力信号を取得すると、該位置出力信号に基づき、モータ200の動作を制御する制御信号を生成し、これを内部のパワーアンプで増幅後に電気ケーブルを介してモータ200に出力する。
レゾルバ制御装置40では、電源がOFFになるまでは、ASIC47がINC/ABS切替スイッチ41aが多極レゾルバ30i側に接続したままの状態になるよう制御する一方で、INC/ABS切替回路44を通過する信号が2相のINC信号に維持されるように制御する。ASIC47は電源OFFを検知すると上記一連の処理を終了する。
以上、本実施の形態のレゾルバ装置30は、回転角度位置の検出対象の回転体を含む周辺装置の仕様や接続位置などに応じて、軸形状の異なる複数種類の出力軸30sのうちから適切な形状の出力軸30sを選択し、これをレゾルバ装置30のロータ12にボルト80で固定することができる。
これによって、レゾルバ装置30自体の構造を特別変更することなく、出力軸30sを様々な形状のものに付け替えることができるので、回転角度位置の検出対象の回転体を含む周辺装置の仕様や接続位置などに応じて、適切な出力軸を選択して付け替えるだけで、出力軸30sと回転体との接続構成に対して柔軟に対応することができる。
また、本実施の形態のレゾルバ装置30は、上記各出力軸30sに複数のボルト穴71aを設け、ロータ12の固定部12aに複数のボルト穴12bを設け、出力軸30sを複数のボルト80を用いてロータ12に固定することができる。更に、出力軸30sの固定部71に環状の凸部71bを設け、この環状の凸部71bをロータ12の内周面に当接(嵌合)して固定するようにした。
これによって、比較的高い位置精度で出力軸30sをロータ12に固定することができるので、出力軸30sのロータ12への固定構造による軸心の位置精度の不足や動作時の軸心位置のズレなどの発生を低減することができる。
更に、ボルト80を取り外すことによって、出力軸30sを簡易に取り外すことができるので、他の種類の出力軸30sへの付け替えを容易に行うことができる。
また、本実施の形態のレゾルバ装置30は、上記各タイプの出力軸30sと位置検出対象の回転体との接続において、ボルト、ナット、キー、カップリングなどの締結部材を用いて強固に接続を行うことができる。
これによって、出力軸30sと回転体との接続構造による軸心の位置精度の不足や動作時の軸心位置のズレなどの発生を低減することができる。
上記実施の形態において、レゾルバ装置30は、発明1又は7に記載の位置センサ装置に対応し、単極レゾルバ30a及び多極レゾルバ30iは、発明1又は7に記載のセンサに対応し、出力軸30sは、発明1乃至7のいずれか1に記載の出力軸に対応する。
また、上記実施の形態において、図4(a)に示す出力軸30sは、発明3に記載の軸形状が板状の出力軸に対応し、図4(b)に示す出力軸30sは、発明4に記載の軸形状が凸形状の出力軸に対応し、図5(a)に示す出力軸30sは、発明6に記載の貫通穴部の形成された軸形状の出力軸に対応し、図5(c)に示す出力軸30sは、軸方向に突出する穴部の形成された軸形状の出力軸に対応する。
また、上記実施の形態において、固定部12a、ボルト穴12b、固定部71、ボルト穴71a、凸部71b及びボルト80による出力軸30sをロータ12に固定する手段は、形態1若しくは2に記載の第1固定手段又は形態7に記載の固定手段に対応し、ボルト80は、形態1若しくは2に記載の第1締結部材又は形態7に記載の第2の締結部材に対応し、ボルト穴70h、ボルト82及びボルト穴210hによる出力軸30sとモータ回転軸210との固定接続手段、又はカップリング(フランジ継手400)、ボルト84b、ナット84n及びキーによる出力軸30sとモータ回転軸210との固定接続手段、並びにキーによる固定接続手段は、形態1に記載の第2固定手段に対応する。
なお、上記実施の形態においては、テーブルタイプ、凸軸タイプ、貫通穴タイプ、凹軸タイプの大まかに分けて4つのタイプの出力軸30sを例に挙げて説明したが、これに限らず、他の形状タイプのものを含んだ構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、上記4つのタイプにおいて、テーブルのサイズL1や、各軸タイプの径の長さL2〜L4によって種別された複数種類の出力軸30sを用意する構成としたが、これだけに限らず、例えば、凸軸タイプの軸長、凹軸タイプの穴の深さなど他のサイズを変更した種類も含む構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、単極レゾルバと多極レゾルバとの2つのレゾルバを含む構成としたが、これに限らず、単極レゾルバ単体や、単極レゾルバと極数の異なる複数の多極レゾルバとの組み合わせなど他の構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、ボルト、ナット、キー、カップリングなどの締結部材を用いて、出力軸30sをロータ12に固定し、出力軸30sとモータ回転軸210とを固定接続する構成としたが、これに限らず、用途やレゾルバ装置30、出力軸30sのサイズなどに応じて、リベット、ビスなどの他の締結部材を用いて固定する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、レゾルバはロータの1回転につきリラクタンス変化の基本波成分が1周期となるように構成したが、これに限らず、3相の信号を得られる構造であれば、ロータの1回転のリラクタンス変化の基本波成分は何周期でもよい。
また、上記実施の形態においては、3相の位置検出センサとして3相のレゾルバを適用したが、適用するセンサは、これに限らず、例えば、アナログホールICを3つ備えた3相出力のセンサ等でもよい。
また、上記実施の形態においては、位置センサ装置としてレゾルバ装置を適用したが、これに限らず、ロータリエンコーダなど他の位置センサ装置を適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、モータ200として、VR形ステッピングモータとしたものを説明したが、これに限らず、PM形,HB形等のステッピングモータやブラシレスDCモータ,ACサーボモータ等のその他のモータに本発明を適用することも可能である。
本発明に係るモータ制御システム1の構成を示すブロック図である。 レゾルバ装置30の軸方向断面図である。 レゾルバ制御装置40の構成を示すブロック図である。 (a)、(c)は、出力軸30sの形状例を示す縦断面図であり、(b)は、(a)を上面から見たテーブル形状例を示す図である。 (a)、(c)は、出力軸30sの形状例を示す縦断面図であり、(b)は、補助軸500と出力軸30sとの接続構成の一例を示す縦断面図である。 テーブルタイプの固定例を示す図であり、(b)は、凸軸タイプの固定例を示す図である。 (a)は、貫通穴タイプの固定例を示す図であり、(b)は、凹軸タイプの固定例を示す図である。 (a)、(b)は、テーブルタイプ、凸軸タイプの出力軸30sとモータ回転軸210との接続構成の一例を示す図である。 (a)、(b)は、貫通穴タイプ、凹軸タイプの出力軸30sとモータ回転軸210との接続構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 モータ制御システム
100 回転角度位置検出装置
200 モータ
210 モータ回転軸
300 モータ制御装置
400 フランジ継手
500 補助軸
12 ロータ
12a 固定部
12b ボルト穴
22 ステータ
27 貫通穴
30 レゾルバ装置
30a 単極レゾルバ
30i 多極レゾルバ
30s 出力軸
40 レゾルバ制御装置
41 励磁回路
70 テーブル部
70h,71a ボルト穴
71 固定部
71b 凸部
80,82,84b ボルト
84n ナット

Claims (7)

  1. 軸心部を囲んで配設された環状のハウジングと、該ハウジングに固定されたステータと、該ステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記ハウジング内に支持されたロータと、該ロータの回転角度に応じて位相の異なる複数の信号を出力するセンサとを有する位置センサ装置を備えた位置センサシステムであって、
    回転角度位置の検出対象である回転体に直接的又は間接的に接続される出力軸であって、軸形状の異なる複数種類の独立した出力軸と、
    前記複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第1締結部材を介して前記ロータに固定する第1固定手段と、
    前記複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第2締結部材を介して前記回転体に固定接続する第2固定手段と、を備えることを特徴とする位置センサシステム。
  2. 前記ロータの軸方向の一端に前記出力軸を固定する固定部を設け、
    前記ハウジングの前記固定部側の一端に前記固定部を外部に露出させる開口部を設け、
    前記第1固定手段は、前記出力軸を前記第1締結部材を介して前記固定部に固定し、
    前記第1締結部材を取り外すことで前記出力軸を前記ロータから取り外せる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の位置センサシステム。
  3. 前記出力軸は、軸形状が板形状のものを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の位置センサシステム。
  4. 前記出力軸は、軸形状が凸形状のものを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の位置センサシステム。
  5. 前記軸心部を軸方向に貫通する貫通穴を有し、
    前記出力軸は、前記ロータに固定したときに前記貫通穴内に軸方向に突出する穴部の形成された軸形状のものを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の位置センサシステム。
  6. 前記軸心部を軸方向に貫通する貫通穴を有し、
    前記出力軸は、前記ロータに固定したときに前記貫通穴内に軸方向に突出する該貫通穴の径よりも小さい径の貫通した中空穴を有する貫通穴部の形成された軸形状のものを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の位置センサシステム。
  7. 軸心部を囲んで配設された環状のハウジングと、該ハウジングに固定されたステータと、該ステータに対向させ軸受を介して回転自在に前記ハウジング内に支持されたロータと、該ロータの回転角度に応じて位相の異なる複数の信号を出力するセンサと、を備えた位置センサ装置において、
    回転角度位置の検出対象である回転体に直接的又は間接的に接続される出力軸であって、前記回転体に第1の締結部材を介して固定接続される構成の軸形状の異なる複数種類の独立した出力軸を、それぞれ付け替え可能に第2の締結部材を介して前記ロータに固定する固定手段を備えることを特徴とする位置センサ装置。
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JP2017175796A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 日本精工株式会社 ダイレクトドライブモータ

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