JP2010001288A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種以上の共重合体、
(A1)(a)(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、(b)(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜50質量%、(c)(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 0〜30質量%、(d)(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜40質量%の共重合体、
(A2)(a)(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、(b)(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 5〜45質量%、(c)(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜30質量%、(d)(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜30質量%の共重合体、
(B)アニオン性皮膜形成ポリマー
を含有し、成分(B)と(A)の質量割合が、(B)/(A)=0.1〜100であるエアゾール式毛髪化粧料。
【選択図】なし
Description
特許文献1には、アニオン系ポリマーとカチオン系ポリマーを含有するケラチン物質の処理用組成物が記載されている。この組成物は、毛髪にも適用でき、整髪剤として使用した場合には、整髪力が得られるが、シャンプーによる洗い落ち性が悪いという問題があった。
(A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種以上の共重合体、
(A1)(a)一般式(1)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、
(b)一般式(2)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜50質量%、
(c)一般式(3)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 0〜30質量%、及び
(d)一般式(4)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜40質量%
の共重合体、
(A2)(a)一般式(5)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、
(b)一般式(6)
で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 5〜45質量%、
(c)一般式(7)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜30質量%、及び
(d)一般式(8)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜30質量%
の共重合体、
(B)アニオン性皮膜形成ポリマー
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30〜80質量%、好ましくは40〜70質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜50質量%、好ましくは10〜35質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜30質量%、好ましくは0〜10質量%、更に好ましくは0.5〜5質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜40質量%、好ましくは5〜30質量%、更に好ましくは10〜25質量%用いられる。
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N−メチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N−メチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート
が好ましく、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレートが特に好ましい。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30〜80質量%、好ましくは40〜70質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の5〜45質量%、好ましくは10〜40質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜30質量%、好ましくは5〜20質量%用いられる。
これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0〜30質量%、好ましくは5〜15質量%用いられる。
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/メチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレート、
N−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/n−ブチル(メタ)アクリレート、
N−tert−オクチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/n−ブチル(メタ)アクリレート、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/エチル(メタ)アクリレート
が好ましく、
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド/N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド/メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート/エチル(メタ)アクリレートが特に好ましい。
〈サンプル作成〉
(1)評価するポリマーを、後述する皮膜の厚さが200〜400μmになるような濃度でエタノールに溶解させたもの15gを直径7.5cmのテフロン(登録商標)製のシャーレに入れ、25℃65%Rhにて3日間蒸発乾固させる。
(2)シャーレごと25℃98%Rhに設定した恒温ボックスに30分入れる。
(3)柔らかくなった皮膜をスパーテル等でシャーレから剥がす。
(4)剥がれない場合には(2)、(3)を繰り返す。
(5)皮膜を3.0mm×30.0mmの大きさに切り出す。
(6)テフロン(登録商標)製のシートに切り出した皮膜を重ならないよう並べ、さらにテフロン(登録商標)シート、プラスチック製シートを重ね、乾燥中に皮膜が反らないように上から重りを載せる。
(7)一日後、シックネスゲージ((株)テクロック製SMD−565)にて皮膜中央部の厚さを計測する(N=5)。
(1)切り出した皮膜を、テフロン(登録商標)製のシートに載せ、20℃98%Rhに設定した恒温ボックスに2時間静置する。
(2)皮膜を恒温ボックスより取り出し、ただちに引張圧縮試験機(ミネベア(株)製TMD−200N)にて皮膜破断強度を測定する(チャック間距離:2cm、チャック挟み長さ:0.5cm、引っ張りスピード:200mm/min)。
(3)先に測定した皮膜の厚さから皮膜の断面積を算出する。
(4)皮膜破断強度を断面積で割って、破断強度を算出する(N=5)。
・クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、イタコン酸のいずれかを構成単位として含むアニオン性の皮膜形成性ポリマー:
クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、イタコン酸のいずれかを構成単位として含んでいれば特に限定されないが、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、ビニルアルコール類の1種以上と共重合されているものが好ましく、メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキルコポリマー(ISP社製のガントレッツES-225,同ES-425,同SP-215等)、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー(ナショナル・スターチ社製のレジン28-1310等)、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニルコポリマー(ナショナル・スターチ社製のレジン28-2930等)、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニルコポリマー(BASF社製のルビセットCAP等)、ビニルアルコール/イタコン酸コポリマー(クラレ社製のKM-118等)がより好ましく、メチルビニルエーテル/マレイン酸アルキルコポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニルコポリマーが更に好ましい。
(メタ)アクリル酸を構成単位として含むビニルポリマーであれば特に限定されないが、(メタ)アクリル酸アルキルエステルあるいはN−アルキル(メタ)アクリルアミドと1種以上との共重合体が好ましい。
より好ましくは、アクリル酸/エチルアクリレート/N-t-ブチルアクリルアミドコポリマー(BASF社製のウルトラホールド8,ウルトラホールド・ストロング等)、オクチルアクリルアミド/アクリル酸コポリマー(ナショナル・スターチ社製のアンフォーマーV-42等)、アクリレート/メタクリレート/アクリル酸/メタクリル酸コポリマー(ユニオンカーバイド社製のアマホールドDR25等)、アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミドコポリマー(互応化学工業社製のプラスサイズL9540B(当該ポリマーの2−アミノ−2−メチル−1−プロピルアルコール中和物)等)、アクリレーツ/C1−18アルキルアクリレーツ/C1−8アルキルアクリルアミドコポリマー(互応化学工業社製のプラスサイズL9909B(当該ポリマーの2−アミノ−2−メチル−1−プロピルアルコール中和物)等)が挙げられ、アクリレート/メタクリレート/アクリル酸/メタクリル酸コポリマー、アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミドコポリマー、アクリレーツ/C1−18アルキルアクリレーツ/C1−8アルキルアクリルアミドコポリマーがより好ましい。
カルボキシ基、硫酸基のいずれかを有する天然多糖類であれば特に限定されないが、カラギーナン(三菱レーヨン社製ソアギーナLX22,同ML210等)、キサンタンガム(大日本製薬社製エコーガムT等)などが好ましく、カラギーナンが更に好ましい。
特に限定されないが、水分散性ポリエステル(イーストマン・コダック社製AQ38S,AQ55S等)好ましい。
で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、前記式(9a)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントが結合してなるものが好ましい。かかるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントとの質量比は、好ましくは1/50〜20/1、より好ましくは1/40〜20/1であり、重量平均分子量は、好ましくは500〜500,000、より好ましくは1,000〜300,000である。また、Rはメチル基又はエチル基が好ましい。
炭素数3以上の水酸基を分子内に有する溶剤としては、具体的には、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、エトキシエチルアルコール、フェノキシエタノール等の一価アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、イソペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール(重合度9)、ポリエチレングリコール600等の多価アルコールが挙げられる。
エステル系油剤としては、(カプリル/カプリン酸)トリグリセリド、オレイン酸トリグリセリド等の脂肪酸トリグリセリド、ネオペンチルグリコールジパルミテート、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル等の二価アルコールの脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル等の一価アルコールの脂肪酸エステル等が挙げられる。
また、非イオン界面活性剤としては、具体的には、オレイン酸モノグリセライド、カプリル酸モノグリセライド等の脂肪酸モノグリセリド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート等のポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、イソステアリルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテ
ル等のアルキルグリセリルエーテル、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等の脂肪酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリオキシエチレン(9)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルなどが挙げられる。
成分(D)以外の成分(以下原液とする)と成分(D)との質量割合は、(原液)/(D)=70/30〜30/70、特に60/40〜40/60であるのが、作業性良く、かつ整髪力を得る上で好ましい。
また、耐圧容器内の圧力は、良好な噴射特性と良好な粘着特性を得る観点から、25℃の温度で0.12〜0.45MPaになるように調整するのが好ましい。
平均粒径は、Sympatec GmbH, system-Partikel-technik社のレーザー回折式粒子径分布測定装置HELOS SYSTEMを使用し、測定レンジR4(焦点距離200mm,粒度測定範囲0.5/1.8〜350μm)で、レーザー光へ直接スプレーして測定(測定距離15cm)したときの体積累積分布50%の値であるものとする。
カラム :K-804L(昭和電工社製 GPCカラム)を2本直列
溶離液 :1mmol/LファーミンDM20(花王社製)/クロロホルム
流量 :1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器 :RI
サンプル量:5mg/mL,100μL
ポリスチレン換算
硫酸ジエチル6.5g(0.042モル)と2−エチル−2−オキサゾリン34.4g(0.36モル)を脱水した酢酸エチル87gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量を、GPCにより測定すると、1300であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量40000、アミン当量2500)100gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状半固体(138g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は71質量%、重量平均分子量は56000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
合成例1と同様の方法により、硫酸ジエチル0.8g(0.005モル)と2−エチル−2−オキサゾリン12.8g(0.14モル)、脱水した酢酸エチル29gから、数平均分子量2700のポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)を得た。更に、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量100000、アミン当量20000)100gを用いて、N−プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(111g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は88質量%であり、重量平均分子量は114000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、アミノ基は残存していないことがわかった。
常法に従って、表2及び表3に示す組成のヘアスプレー原液を調製し、噴射剤と共に、表2及び表3に示す原液/噴射剤(質量比)で、下記バルブ及びボタンを備えたエアゾール容器に充填して、エアゾール式毛髪化粧料を製造した。得られた毛髪化粧料について、整髪力、洗い落ち性、ごわつきのなさ、べたつきのなさ、白化しにくさ及び耐湿性を評価した。結果を表2及び表3に併せて示す。なお、表中の評価結果は、専門パネラー10人の合計で示した。
バルブ:ステム孔径φ0.65mm,ハウジング下孔径φ0.65mm×ベーパータップ孔径φ0.42mm
ボタン:口径φ0.50mm(メカニカルブレークアップ付き)(三谷バルブ社)
(I)整髪力:
専門パネラー10人により、ウィッグ(ビューラックス社製、No.775S(根元揃え植え))に各ヘアスプレーを用いて以下の官能評価を行った。
(1)〜(4)の手順に従って美容師がウィッグでボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを5g塗布して、25℃50%Rhで30分静置する。その後、25℃50%Rhで振とう器(ASONE社製、ALMIGHTY SHAKER AS-1N)にウィッグを固定し、縦方向に6時間振とうさせ(180rpm、振幅4cm)、ヘアスタイルの持ちを次の基準に沿って評価した。
(1)ウィッグの頭頂部を下に向け、耳よりも頭頂側で髪をまとめてゴムでしっかり結ぶ。その後、ウィッグを上に向け、毛束を放射状に引っ張るように広げる。
(2)結んだ髪全体に指先で逆毛をたてることで髪を交差状にし、ボリュームを出す。
(3)ボリュームをつぶさないように毛先を結び目に巻きつけ、ふんわりしたお団子状ヘアを作る。巻き付けたところを数箇所ピンで留めて固定する。
(4)お団子全体に3秒間、襟足に2秒間髪から15cm離してスプレーする。おくれ毛から飛び出している毛を軽く押さえて整える。
5:作ったヘアスタイル全体にわたって、ふわっとしたボリュームが保たれた。
4:お団子の頂上にごく僅かなボリュームのダウンが見られるが、ほとんど気にならず、ヘアスタイル全体としてはふわっとしたボリュームが保たれた。
3: お団子の頂上や周辺部にいくらかボリュームダウンが見られてヘアスタイル全体としても若干ボリュームが減っていることはわかるが、ふわっとしたヘアスタイルの美しさが損なわれるほどではなく、許容できる。
2:お団子の頂上や周辺部にいくらかボリュームダウンが見られてヘアスタイル全体としてもボリュームが減っていることがわかり、ふわっとしたヘアスタイルの美しさが若干損なわれてしまっている。
1:全体的にボリュームが減ってしまって、最初に作ったヘアスタイルのふわっとした美しさが完全に失われてしまっている。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いてパネラー自身の髪を整髪し、シャンプー時の洗い落ち性について、以下の基準に従って官能評価を行った。
(1)〜(4)の手順に従ってパネラー自身の頭にボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを塗布して、常温常湿下25℃50%Rhで2時間静かに椅子に座って頭髪を乾かした。その後、評価用シャンプー(下記表1参照)で髪を洗い、すすぐ時にウェット時評価を行い、その後タオルで乾かし、ドライヤーにてハンドドライし、完全に乾いた時にドライ時評価を行った。洗い落ち性を次の基準に沿って評価した。
(1)頭頂部を下に向けて、耳よりも頭頂側で髪をまとめてゴムでしっかり結ぶ。その後、顔を上げて毛束を放射状に引っ張るように広げる。
(2)結んだ髪全体に指先で逆毛をたてることで髪を交差状にし、ボリュームを出す。
(3)ボリュームをつぶさないように毛先を結び目に巻きつけ、ふんわりしたお団子状ヘアを作る。巻き付けたところを数箇所ピンで留めて固定する。
(4)お団子全体に3秒間、襟足に2秒間スプレーする。おくれ毛から飛び出している毛を軽く押さえて整える。
5:洗い終わった後のウェット時もドライ時も何もつけていない時と同じ感触であって、毛束感もない。
4:洗い終わった後のウェット時は軋まないが、ドライ時に何もつけていない時と比べて僅かに軋む程度の感触であったが、毛束感はない。
3:洗い終わった後のウェット時、ドライ時に何もつけていない時と比べて軋む感触はあるが、毛束感はない。
2:洗い終わった後のウェット時、ドライ時に何もつけていない時と比べて明らかに軋んで、毛束感もある。
1:洗い終わった後のウェット時、ドライ時に何もつけていない時と比べて明らかに軋む感触で、毛束感に加え、白い残骸がついている状態。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いてパネラー自身の髪を整髪し、べたつきのなさについて、以下の基準に従って官能評価を行った。
前記(II)洗い落ち性評価と同様の手順でパネラー自身の頭にボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを塗布して、25℃50%Rhで30分間静かに椅子に座って頭髪を乾かした。その後、手の表面で髪を触り、べたつきのなさを次の基準に沿って評価した。
5:何もつけていない状態と変わらない感触。
4:触った手に僅かに髪がくっつくがすぐ離れて、手はベタベタしない。
3:触った手に髪がくっつくが、手はベタベタしない
2:触った手に髪がくっつき、手も僅かにベタベタとくっつく。
1:触った手に髪がべたっとくっついて、手もベタベタとくっつく。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いてパネラー自身の髪を整髪し、ごわつきのなさについて、以下の基準に従って官能評価を行った。
前記(II)洗い落ち性評価と同様の手順でパネラー自身の頭にボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを塗布して、25℃50%Rhで30分間静かに椅子に座って頭髪を乾かした。その後、手の表面で髪を触り、ごわつきのなさを次の基準に沿って評価した。
5:何もつけていない状態と変わらない感触。
4:何もつけていないより硬さは感じるものの、髪の弾力性は損なっておらず、固まってはいない感触。
3:若干弾力性が失われており、固まっている感じは否めないが、それほど硬さは感じない。
2:固まっている感触があり、弾力性を失って変形度合いは弱く、硬さは感じる。
1:髪が変形しにくく、明らかに固まっていて硬さを感じる。
専門パネラー10人により、各ヘアスプレーを用いてパネラー自身の髪を整髪し、ごわつきのなさについて、以下の基準に従って官能評価を行った。
前記(II)洗い落ち性評価と同様の手順でパネラー自身の頭にボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを塗布して、常温常湿下で頭髪を観察し、付着した剤に含まれる気泡によって頭髪が白くみえることがないか、次の基準に沿って評価した。
(評価基準)
5:塗布した瞬間から気泡が消え、まったく白く見えない。
4:塗布した瞬間には気泡によって白く見えるが、ただちに気泡が消えるため白く残らない。
3:塗布した瞬間には気泡によって白く見えるが、数秒で気泡が消え、白く残らない。
2:塗布した剤に含まれる気泡によって白く見え、時間が経つと程度が弱まるが、白さは若干残る。
1:塗布した剤に含まれる気泡によって白く見え、それがいつまでも消えずにはっきり残る。
専門パネラー10人により、ウィッグ(ビューラックス社製、No.775S(根元揃え植え))に各ヘアスプレーを用いて以下の官能評価を行った。
前記(I)整髪力評価と同様の手順で美容師がウィッグでボリュームを出したヘアスタイルをつくり、各ヘアスプレーを5g塗布して、25℃50%Rhで30分静置する。その後、40℃75%Rhの恒湿室にて振とう器(ASONE社製 ALMIGHTY SHAKER AS-1N)にウィッグを固定し、縦方向に1時間振とうさせ(180rpm、振幅4cm)、ヘアスタイルの持ちを次の基準に沿って評価した。
5:作ったヘアスタイル全体にわたって、ふわっとしたボリュームが保たれた。
4:お団子の頂上にごく僅かなボリュームのダウンが見られるが、ほとんど気にならず、ヘアスタイル全体としてはふわっとしたボリュームが保たれた。
3: お団子の頂上や周辺部にいくらかボリュームダウンが見られてヘアスタイル全体としても若干ボリュームが減っていることはわかるが、ふわっとしたヘアスタイルの美しさが損なわれるほどではなく、許容できる。
2:お団子の頂上や周辺部にいくらかボリュームダウンが見られてヘアスタイル全体としてもボリュームが減っていることがわかり、ふわっとしたヘアスタイルの美しさが若干損なわれてしまっている。
1:全体的にボリュームが減ってしまって、最初に作ったヘアスタイルのふわっとした美しさが完全に失われてしまっている。
常法に従って表5及び表6に示す組成のヘアスプレー原液を調製し、噴射剤と共に、表5及び表6に示す原液/噴射剤(質量比)で、実施例1〜9で用いたのと同様のエアゾール容器に充填して、エアゾール式毛髪化粧料を製造した。
得られた毛髪化粧料はいずれも、整髪力、洗い落ち性、べたつきのなさ、ごわつきのなさ、白化のしにくさ及び耐湿性に優れたものである。
Claims (2)
- 次の成分(A)並びに(B)を含有し、成分(B)と(A)の質量割合が、(B)/(A)=0.1〜100であるエアゾール式毛髪化粧料。
(A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種以上の共重合体、
(A1)(a)一般式(1)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、
(b)一般式(2)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜50質量%、
(c)一般式(3)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 0〜30質量%、及び
(d)一般式(4)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜40質量%
の共重合体、
(A2)(a)一般式(5)
で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマー 30〜80質量%、
(b)一般式(6)
で表される(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 5〜45質量%、
(c)一般式(7)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー 2〜30質量%、及び
(d)一般式(8)
で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜30質量%
の共重合体、
(B)アニオン性皮膜形成ポリマー - 更に、(C)ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを含有する請求項1記載の毛髪化粧料。
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