JPH1036455A - 被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents
被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料Info
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- JPH1036455A JPH1036455A JP3361397A JP3361397A JPH1036455A JP H1036455 A JPH1036455 A JP H1036455A JP 3361397 A JP3361397 A JP 3361397A JP 3361397 A JP3361397 A JP 3361397A JP H1036455 A JPH1036455 A JP H1036455A
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Abstract
はC4-C12のアルキル基を示す)で表される(メタ)アク
リルアミド系単量体30〜80mol%、(b)式(2)(R4及びR5
はH又はC1-C3のアルキル基を示す)で表される(メタ)
アクリルアミド系単量体2〜50mol%、(c)式(3)(R6はC2
-C3のアルキレン基を、R7、R8及びR10はCH3又はC2H
5を、R9はアルキル又はフェニル基を、aは0又は1、
bは0又は1)で表わされる(メタ)アクリレート系単
量体又は(メタ)アクリルアミド系単量体0.0001〜50mo
l%、(d)式(4)(R11及びR12はC2-C4のアルキレン基を、
R13はH、CH3又はC6H5を、d及びeは0〜50)で表され
る(メタ)アクリレート系単量体0〜40mol%(e)架橋性
ビニルポリマー0〜20.0mol%の共重合体である被膜形
成樹脂並びにこれを含有する毛髪化粧料。 【効果】 高湿度下でもヘアスタイルを長時間保持で
き、洗髪洗浄性に優れ、整髪用樹脂として美しい仕上り
を保つ。
Description
これを含有する毛髪化粧料に関する。
で、毛髪用セットフォーム、セットローション等の毛髪
化粧料中に被膜形成樹脂が添加されている。このような
被膜形成樹脂には、例えばポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/
クロトン酸共重合体等が用いられている。
セットされたヘアスタイルを長時間保持することがで
き、かつ洗髪時にシャンプーあるいは水で容易に除去さ
れなければならないという性質が要求される。しかしな
がら、従来のポリマーで水溶性の良いものは、高湿度下
で非常に吸湿しやすいためにべたつきが目立つという欠
点を有し、高湿度下でべたつかず、かつ洗髪洗浄性に優
れているといった要求を同時に満足するものではなかっ
た。そのため、従来の被膜形成樹脂は、洗髪洗浄性を断
念してべたつきを低減させたり、高湿度下でのべたつき
を目立ちにくくするためにシリコーン油等の油剤などを
配合するといった方法がとられていた。しかも、これら
の被膜形成樹脂はその吸湿により、毛髪上のフィルムが
軟化するため、高湿度下ではセットしたヘアスタイルが
十分に保持できず、更に整髪用樹脂として毛髪用セット
フォームに使用した場合、手に取った毛髪用セットフォ
ームが、手指の汗等に含まれる塩とコンプレックスを形
成し、塩析を起こすため充分な効果を奏さないという問
題を有していた。
せんと研究を行い、高湿度条件下においても優れたヘア
セット保持力を有する被膜形成樹脂を見出し、先に特許
出願した(特開平2−180911号)。しかし、この
被膜形成樹脂も高湿度下においては吸湿によるべたつき
を生ずるという欠点があり、特殊な油剤を配合して感触
を向上させることが必要であった。更にまた、この被膜
形成樹脂は水溶性には非常に優れているが、構成成分で
あるカチオン性ユニットがアニオン性の界面活性剤とコ
ンプレックスを形成するため、シャンプー溶液に溶解し
難いという欠点があった。
湿度下においてもべたつかず、かつセットされたヘアス
タイルを長時間保持することができると共に、洗髪洗浄
性にも優れ、シャンプーや水で容易に除去でき、かつ整
髪用樹脂として毛髪用セットフォームに用いた場合で
も、塩析が生じることなく、仕上りが美しく、ブラッシ
ングなどにより表面被膜が剥離することのない被膜形成
樹脂を提供することを目的とするものである。
発明者らは更に研究を重ねたところ、特開平2−180
911号の共重合体の構成成分である(メタ)アクリル
酸エステル系モノマーの代わりに低分子量の(メタ)ア
クリルアミド系モノマーとポリ−N−アシルアルキレン
イミノ化された(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
又は(メタ)アクリルアミド系モノマーを用いることに
より特開平2−180911号の被膜形成樹脂の基本性
能を維持し、耐塩析性を有し、且つ、高湿度下でのべた
つき及びシャンプー洗浄性の問題を解決できることを見
出し、本発明を完成した。
R2 及びR3 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4
〜12のアルキル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原
子となることはない)で表わされる(メタ)アクリルア
ミド系モノマー 30〜80mol%、
4 及びR5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜
3のアルキル基を示す)で表わされる(メタ)アクリル
アミド系モノマー 2〜50mol%、
6 は炭素数2又は3のアルキレン基を、R7 及びR8 は
同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。R9 は
同一又は異なって炭素数1〜22のアルキル基又はフェ
ニル基を、R10はメチル基又はエチル基を、aは0又は
1の整数を、bは2又は3の整数を、cは2〜10,0
00の整数を示す。X- は四級アンモニウム塩の対イオ
ンを示す。)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル
系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー
0.0001〜50mol
%、
11及びR12は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレ
ン基を、R13は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基
又はフェニル基を示す。d及びeはそれぞれ0〜50の
数を示すが、d及びeが同時に0となることはない)で
表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
0〜40mol%、(e)架橋性ビニルモノマー
0〜20.0mol%、
ものである。更にまた、本発明は上記被膜形成樹脂を含
有する毛髪化粧料を提供するものである。
いられる式(1)で表わされる(メタ)アクリルアミド
系のモノマー(1)としては、例えばN−n−ブチル
(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル(メ
タ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルア
ミド、N−ラウリル(メタ)アクリルアミド、N−1−
メチルウンデシル(メタ)アクリルアミド、N−2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−tert−
オクチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられ、中でも
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t
ert−オクチル(メタ)アクリルアミド、N−2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリルアミドのN−分岐アルキ
ル(メタ)アクリルアミド等が特に好ましい。これらは
単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30
〜80mol%好ましくは40〜70mol%用いられる。
ミド系のモノマー(2)としては、例えば(メタ)アク
リルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−
エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等
が挙げられ、中でもN−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メ
タ)アクリルアミド等が特に好ましい。これらは単独又
は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜50mo
l%、好ましくは10〜35mol%用いられる。
エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノ
マーは、
6 は炭素数2又は3のアルキレン基を、R7 及びR8 は
同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。)で表
わされる(メタ)アクリルアミド系モノマーの三級アミ
ノ基に、下記式(6)
前記と同じものを示す。)
(R10)2SO4・・・(7)(R10は前記と同じものを
示す)の存在下、開環重合して得られる末端反応性ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)を反応させたものであ
る。但し、式(5)で表わされる(メタ)アクリルアミ
ド系モノマーの三級アミノ基と末端反応性ポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)との反応は、式(1)、
(2)、(4)及び(5)で表わされるモノマーを共重
合させるか、又は(1)、(2)、(4)、(5)で表
わされるモノマー及び架橋性モノマーを共重合させ、三
級アミノ基を含むポリマーとした後行ってもよい。
エステル系又は(メタ)アクリルアミド系のモノマーと
しては、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらは
単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0.
0001〜50mol%、好ましくは0.01〜10mol
%、更に好ましくは0.1〜1mol%用いられる。
としては、例えば2−置換−2−オキサゾリン、2−置
換−2−オキサジン等が挙げられる。また、ポリ(N−
アシルアルキレンイミン)の分子量は200〜100,
000の範囲が好ましい。
飽和アルキル基又はフェニル基を示し、特にメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル基が好ましい。
〜200が好ましい。
リオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エス
テルである。式中、R11は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基又はフェニル基であり、好ましくは水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基、最も好ましくはメチル
基である。かかる(メタ)アクリル酸エステル系のモノ
マー(4)としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ブトキシポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。ポリオキシアルキレン鎖は、C2-4アルキレンオキ
シドのホモポリマー又はコポリマーであり、コポリマー
の場合はエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のブ
ロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。アルキ
レンオキシドの重合度はガスクロマトグラフィーにて分
析することができ、平均値で1〜50であるものが好ま
しい。これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノ
マー全体の0〜40mol%、好ましくは0〜20mol%、
更に好ましくは0〜5mol%用いられる。
に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物で
あり、他の単量体と架橋する性質を有するものである。
この架橋性ビニルモノマーの代表例としては、例えばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシ
エチレンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレートなどの1分子中に2以上の炭素
−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル系モノ
マー;メチレンビス(メタ)アクリルアミド、1,2−
ビス(メタ)アクリルアミドエタン、1,5−ビス(メ
タ)アルリルアミドペンタンなどの1分子中に2以上の
炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリルア
ミド系モノマー等が挙げられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。なお、本発明において
は、前記架橋性ビニルモノマーは、1種又は2種以上を
混合して用いることもできる。
毛髪用ジェル等のように高粘度なものが適当である場
合、モノマー全体において0.1〜20.0mol%、好
ましくは1.0〜10.0mol%用いられる。また、例
えば、エアゾール組成物、毛髪用セットフォーム等のよ
うに低粘度なものが適当である場合、モノマー全体にお
いて0〜10.0mol%、好ましくは0〜5.0mol%用
いられる。
(2)、(4)及び(5)で表わされるモノマーを組み
合わせるか、又は(1)、(2)、(4)、(5)で表
わされるモノマー及び架橋性モノマーを組み合わせ、ラ
ジカル重合開始剤の存在下、公知の重合法で共重合さ
せ、得られたポリマーの三級アミノ基に末端反応性ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)を反応させて製造でき
る。又は式(5)で表わされる(メタ)アクリルアミド
系モノマーの三級アミノ基に末端反応性ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)を反応させて式(3)で表わされ
る(メタ)アクリルアミド系モノマーとし、式(1)、
(2)及び(4)で表わされるモノマーと組み合わせる
か、又は(1)、(2)、(4)で表わされるモノマー
及び架橋性モノマーと組み合わせ、ラジカル重合剤の存
在下、公知の重合法で共重合させて製造できる。
の重合法としては、例えばバルク重合法、溶液重合法、
懸濁重合法、乳化重合法等が挙げられる。特に溶液重合
法が好ましい。溶液重合法で用いる溶剤としては、水混
和性有機溶剤(水との混合物でもよい)が好ましい。こ
の有機溶剤は単独又は2種以上の成分を混合して用いる
ことができる。この水混和性有機溶剤の例としては、炭
素数1〜3の脂肪族アルコール、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール;ケトン、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン;エーテル、例えばテトラヒドロフラ
ン、グライム、ジグライム、ジオキサン;エステル、例
えば酢酸メチル、酢酸エチル等が挙げられ、とりわけメ
タノール、エタノール、アセトン又はこれらと水との混
合物が好ましい。
しては、アゾ化合物、例えば2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,
2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス
(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等が好ましい。
また、有機過酸化物、例えばtert−ブチルペルオク
トアート、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシドも使える
が、有機過酸化物を重合開始剤に用いた場合は、モノマ
ー(3)の3級アミノ基とレドックス反応を起こす可能
性があるため、40℃以下の低温で重合しなければなら
ない等、反応の制御に難しい面があり、工業的にはあま
り好ましくない。
対し0.001〜10.0mol%が好ましく、0.01
〜5.0mol%がより好ましい。
全量仕込んだ後、加熱して行ってもよいし、各モノマー
及び/又は重合開始剤を適宜滴下ないし分割仕込みする
ことにより行ってもよい。
始剤、モノマー、溶剤の種類等により適宜選定される
が、通常30〜100℃、好ましくは40〜90℃であ
る。また、その共重合は通常行われているように窒素等
の不活性ガス雰囲気下で行うことができる。
るいは溶剤留去等の公知の方法で共重合体を単離するこ
とができる。また、再沈殿を繰り返したり、膜分離、ク
ロマトグラフ法、抽出法等の公知の方法により、得られ
た共重合体中から未反応のモノマーを除去することがで
きる。
ろ過クロマトグラフィー(ポリエチレングリコール換
算)による)は、重合条件を選択すれば1,000〜
1,000,000に制御でき、本発明には分子量1
0,000〜500,000のものが好ましい。
料としては、例えば毛髪用セットフォーム、ヘアスプレ
ー、セットローション、ジェル、シャンプー、リンス等
が挙げられ、水溶液、水性アルコール溶液、乳濁液、ク
リーム、ゲル等の各種剤型で用いることが出来る。これ
ら毛髪化粧料は、毛髪用セットフォーム、ヘアスプレー
等のような噴射剤を用いるものと、セットローション、
ヘアセットジェル、シャンプー、リンス等のような噴射
剤を用いないものとに大別されるが、本発明の毛髪化粧
料としては、噴射剤を用いるものが好ましい。
液中に本発明の被膜形成樹脂を0.01〜15重量%、
好ましくは2〜8重量%、エタノール等の低級アルコー
ル類、ポリオール類、水から選ばれる溶剤を50〜9
9.8重量%、炭化水素類、エステル油類、シリコーン
及びその誘導体、天然油脂類等から選ばれる油剤を0.
1〜20重量%含有させるのが好ましい。その他、必要
に応じて高級アルコール類、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリオキ
シエチレンヘキサデシルエーテル等、50℃において透
明液状又は透明ペースト状であり、且つ25℃において
固体状又は白色ワックス状である感触向上剤を0.5〜
3.0重量%、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
等アルキレンオキサイド付加型のアルキルエーテル類、
カチオン化セルロース等のカチオン性高分子等の被膜形
成助剤を0.1〜3.0重量%併用するとよい。
メチルエーテル(DME)100重量%、フロンガス1
00重量%、LPG/フロン混合ガス、LPG/DME
混合ガス等を挙げることができるが、特にLPGガス5
0〜100重量%の系のものが好適に用いられる。噴霧
式毛髪化粧料における原液と噴射剤の比は重量比で5/
95〜70/30、特に20/80〜50/50が好ま
しい。
においては、本発明の被膜形成樹脂を0.5〜10.0
重量%、好ましくは1.0〜3.0重量%で、ポリアク
リル酸、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子
からなる粘度調整剤を0.5〜2.0重量%、これに精
製水及び所望により低級アルコールからなる溶剤を用い
るのが好ましい。
被膜形成樹脂を使用することもでき、その場合0.1〜
5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%用いる
のがよい。
は、一般に用いられる防腐剤、紫外線吸収剤、金属イオ
ン封鎖剤、抗フケ剤等の薬効剤のほか、色素、香料等を
目的に応じて添加してもよい。
ならず高湿度下においても非常にべたつきが少なく、か
つ優れた整髪力やセット保持力を有しながら、4級化さ
れたアミノ基を有することにより、通常の水洗浄やシャ
ンプー洗髪により容易に洗い流すことができる。更に、
本発明の被膜形成樹脂は、LPGに対し相溶性が高い。
また、LPG等炭化水素系溶剤のみならず、芳香族系、
ハロゲン系、ケトン系、エステル系等の種々の有機溶剤
に対しても良好な相溶性を示すため、種々の形態で使用
することができる。例えば、天然皮革、合成皮革、ゴ
ム、プラスチック、ガラスなどの表面処理剤としても使
用でき、各種基材に対して良好な感触、艶、光沢を与
え、組成を選べば防腐効果、帯電防止効果等を付与する
こともできる。更につめ、皮膚などのタンパクに対して
も良好な密着性を示すので、マニキュア等にも使用でき
る。
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
攪拌装置を取り付けた四つ口フラスコ内にエタノール1
00重量部を入れ、60℃まで加熱した。その後、表1
に示す組成のモノマー混合物100重量部及びエタノー
ル200重量部(必要に応じて水も添加する)から成る
モノマー溶液と開始剤をエタノール33重量部に溶かし
た開始剤溶液とを、1.5時間かけて窒素雰囲気下にて
同時に滴下し、更に8時間60℃を維持し、反応させ
た。重合後、ポリマーのエタノール溶液をn−ヘキサン
中に注いで再沈精製し、60℃、20mmHgにて12時間
真空乾燥した。
た。その重量平均分子量(ジメチルホルムアミド(DM
F)溶液でのGPC:ポリエチレングリコール(PE
G)換算)は、合成例1のポリマーが118,900
で、合成例2〜12のものが70,000〜500,0
00の範囲のものであった。
サゾリンを脱水した酢酸エチル60gに溶解し、窒素雰
囲気下5時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピ
オニルエチレンイミン)を合成した。
攪拌装置を取り付けた四つ口フラスコ内に脱水した酢酸
エチル50重量部と合成例1〜7で得られたポリマー5
0重量部を入れ、70℃まで加熱し、表3に示す組み合
わせで、合成例8〜10で得られた末端反応性ポリ(N
−プロピオニルエチレンイミン)と、合成例1〜7で得
られたポリマーに含まれる三級アミノ基を同様のモル数
入れ、窒素雰囲気下12時間加熱還流した。反応混合物
を減圧濃縮し、更に乾燥によって酢酸エチルを除去し、
目的のポリマーを得た。
〜3では特開平2−180911号の合成例1〜3の共
重合体(乳酸100%中和)(尚、これら共重合体のモ
ノマー組成比を表11に記す)を、比較例4では市販の
共重合体メチルビニルエーテル/マレイン酸モノブチル
エステル(ガントレッツES425、ISP社製)を用
いた以外は実施例1と同様にして毛髪用セットフォーム
を得た。
並びにこれらに含まれる被膜形成樹脂について以下の性
能評価を行った。
に巻いて自然乾燥させた後、カールのついた毛束からロ
ッドをはずし、カールのついた毛髪に、実施例1〜1
5、比較例1〜4のセットフォームをそれぞれ同量塗布
し、自然乾燥させた。その後、乾燥したカールのついた
毛髪を恒温恒湿箱(20℃、98%RH)につるし、カ
ールののびを観察し、セット保持力を判定した。判定
は、カールした毛髪のつるした状態における垂直方向の
長さを測定し、つるした直後の毛髪の長さをセット保持
力100%、カールのない元の毛髪の長さ(18cm)を
セット保持力0%とし、つるして30分後における毛髪
の長さの相対値(%)を求め、以下の基準で評価した。
結果を表16及び17に示す。
(ウィッグ)に噴射し、ごわつき及びべたつきの官能評
価を下記評価基準により行った。その結果を表16及び
17に示す。
(ウィッグ)に噴射し、その状態を下記評価基準により
目視評価した。その結果を表16及び17に示す。
し、形成した被膜を水中に5分間浸漬し、その溶解状態
を下記評価基準により評価した。その結果を表16及び
17に示す。
シャンプー含有水中に浸漬させるのに代えたほかは、
(4)の水溶性試験と同様の方法及び評価基準によりシ
ャンプーによる洗浄性を評価した。
1〜4の毛髪用セットフォームはべたつきを有し、しか
も比較例1〜3のものはシャンプー洗浄性が悪い。これ
に対し、実施例1〜15の毛髪用セットフォームはこれ
ら両方の条件を同時に満足するもので、かつセット保持
力にも優れており、特に用いたポリ(N−プロピオニル
エチレンイミン)の分子量が5,000〜10,000
のものが良い傾向にあった。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)下記式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 及びR3
は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアル
キル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原子となること
はない)で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマ
ー 30〜80mol%、(b)下記式(2) 【化2】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R4 及びR5 は
同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル
基を示す)で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノ
マー 2〜50mol%、(c)下記式(3) 【化3】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R6 は炭素数2
又は3のアルキレン基を、R7 及びR8 は同一又は異な
ってメチル基又はエチル基を示す。R9 は同一又は異な
って、炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を、
R10はメチル基又はエチル基を、aは0又は1の整数
を、bは2又は3の整数を、cは2〜10,000の整
数を示す。X- は四級アンモニウム塩の対イオンを示
す)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマ
ー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー
0.0001〜50mol%、
(d)下記式(4) 【化4】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R11及びR12は
同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を、R13
は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又はフェニル
基を示す。d及びeはそれぞれ0〜50の数を示すが、
d及びeが同時に0となることはない)で表わされる
(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜40
mol%、(e)架橋性ビニルモノマー
0〜20.0mol%、の共重合体である被膜形
成樹脂。 - 【請求項2】 請求項1記載の被膜形成樹脂を含有する
毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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