JP2009543057A - 比色センサー - Google Patents

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Abstract

反射表面及び硬化層を含む比色センサーが開示される。比色センサーを含む装置、並びに、センサー及び装置の製造法も開示される。多くの用途におけるセンサー及び装置の使用法も開示される。

Description

本開示は、放射線及び/又は熱エネルギーへの暴露を検出できる比色センサーに関する。
放射線及び熱エネルギーセンサーの開発は、滅菌モニタリング、リアルタイム硬化モニタリング、並びに、線量及び熱量測定などの用途において、引き続き重要な試みである。既知の放射線及び熱エネルギーセンサーは、(1)放射線又は熱エネルギーに暴露されると、センサー中に1種以上のフォトクロミック又はサーモクロミック染料が存在することにより変色を起こし、又は(2)センサー内で起こる化学反応により検出可能な量の熱を発生し(即ち、発熱)、検出可能な量の熱はマイクロプロセッサーを介して測定される。放射線及び熱検知に利用できる多くの方法の中で、比色分析技術は、数多くの計測装置に比べて、人間の目が情報伝達に使われ得る点で、優位性を保持している。
比色センサーは、現在、放射線及び熱エネルギー暴露の検出用として存在するが、当該技術分野において、フォトクロミック又はサーモクロミック染料に付随する1つ以上の欠点を回避するため、フォトクロミック又はサーモクロミック染料以外の化学的性質に基づく比色センサーの必要性が存在する。例えば、染料反応の可変性には限界があり、ある所望の範囲内での放射線検出が難しいことがある。更に、フォトクロミック又はサーモクロミック染料を使用する場合、フォトクロミック又はサーモクロマティック染料の反応をUV又は熱エネルギー量への暴露に関連付けるために、較正工程、並びに相関工程が必要である。加えて、フォトクロミック染料の潜在的光漂白も、フォトクロミック染料を含有するセンサーにおいて考慮すべき問題である。
本発明は、多層比色センサーを特徴とする。センサーは、放射線又は熱エネルギーに暴露されると、光学的特性の変化をもたらす混合層を含む。例えば、多層比色センサーは、反射表面を有する支持基板、又は支持基板上に別個の反射層を有する支持基板、及び反射表面又は反射層上の硬化層を含んでもよく、放射線又は熱エネルギーに暴露されると、硬化層の1つ以上の光学的特性が変化する。多層比色センサーは更に、硬化層の少なくとも一部(又は全部)を覆う保護層(例えば、透明なクリアコート層)、硬化層全部ではなく一部を覆うマスキング層、及びこれらの組み合わせなどを含むがこれらに限定されない、1つ以上の追加的な層を含んでもよい。
多層比色センサーは、放射線又は熱エネルギーへの暴露を検出できる様々な化学的性質を組み込むための、汎用性のある基盤を提供する。センサーを可撓性又は剛性とすることができ、迅速で恒久的な反応を提供するよう設計することができる。
本発明の比色センサーを作製するため、様々な層構成及び材料を用いることができる。各層は、生じる比色センサーに対し、所望の機能を提供する。例えば、比色センサーの反射層を実質的に連続層又は不連続層としてもよく、1つ以上の独立した層を含んでもよい。硬化層は、(a)1種以上の重合性モノマー、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー、又は(c)これらの組み合わせ、を含有する単一又は複数の層を含んでもよい。硬化層は、(a)1種以上の重合性モノマー、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー、又は(c)(a)及び(b)の両方、と組み合わせる少なくとも1種の非官能化ポリマーを更に含んでもよい。本発明の比色センサーの構成及び組成は、加えられるエネルギーの種類及び量、センサーが使用される環境、センサーに暴露する可能性のある最大温度、及び望まれるセンサー感度などを含むがこれに限定されない多くの要因によって変わるであろう。
1つの代表的な実施形態では、本発明の比色センサーは、放射線又は熱エネルギーへの暴露量を測定する比色センサーを含み、この比色センサーは、支持基板、支持基板上の反射表面、及び反射表面を覆う硬化層を含み、硬化層は、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらの任意の組み合わせを含み、センサーは、(i)放射線の閾値量、又は(ii)熱エネルギーの閾値量に暴露されると、その1つ以上の光学的特性を変化させることが可能である。1つ以上の光学的特性は、色(又は色の欠如)、光学的厚さ、反射率スペクトル値(例えば、ある波長における反射率値の強度変化、又は1つの波長から別の波長までの反射率ピーク値の変化)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
本発明は更に、センサーの配列を目的とする。本発明の1つ以上の類似又は異なる比色センサーを併用し、放射線、熱エネルギー、又はその両方に暴露されると、ユーザーに複合信号を提供できるセンサーの配列を形成してもよい。このような複合信号は、単一の比色センサーから発生する信号と比較して、放射線及び熱エネルギー両方への暴露、及び暴露の程度などの追加的情報を提供できる。例えば、代表的な配列は、配列内に少なくとも2つの比色センサーを含み、異なる硬化層の科学的性質、又は異なる硬化可能な層厚を有してもよい。別の代表的な実施形態では、代表的な配列は、配列中の各比色センサーが、(i)共通の反射層を共有し、(ii)(1)類似又は異なる硬化層、並びに(2)光学的に透明な保護層、マスキング層、及びこれらの組み合わせから選択される1つ以上の光学層を包含する多くの層を含む、配列を含んでもよい。
本発明は更になお、比色センサー又はセンサーの配列、ハウジング要素、センサーの1つ以上の光学的特性の変化をモニタリング可能な装置、又はこれらの組み合わせを含む装置を目的とする。
本発明はまた、物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する方法も目的とする。1つの代表的な実施形態では、物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する方法は、(i)物品を提供する工程、(ii)支持基板、支持基板上の反射表面、及び反射表面を覆う硬化層を含み、その硬化層が(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)それらの任意の組み合わせを含む、比色センサーを提供する工程、(iii)物品及びセンサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露する工程、及び(iv)放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露による、センサーの1つ以上の光学的特性の変化(例えば、色の変化、光学的厚さの変化、又は反射率スペクトルの変化)をモニタリングする工程を含む。この方法は、以下に記載する様々な用途で使用することができる。
本発明は更に、物品の放射線又は熱エネルギーへの暴露量を測定する方法を目的とする。1つの代表的な実施形態では、物品の放射線又は熱エネルギーへの暴露量を測定する方法は、(i)物品を提供する工程、(ii)第1の光学的特性の組み合わせを有し、支持基板、支持基板上の反射表面、及び反射表面を覆う硬化層を含み、その硬化層が、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)それらの任意の組み合わせを含む、比色センサーを提供する工程、(iii)物品及びセンサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露し、第2の光学的特性の組み合わせを有する比色センサーをもたらす工程、及び(iv)第2の光学的特性の組み合わせを、第1の光学的特性の組み合わせと比較する工程を含む。
本発明は更になお、所定の量の放射線又は熱エネルギーに暴露されると、1つ以上の光学的特性の変化(例えば、色の変化、光学的厚さの変化、又は反射率スペクトルの変化)を示す比色センサーを調整する方法を目的とする。1つの代表的な実施形態では、所定の量の放射線又は熱エネルギーへの暴露により1つ以上の光学的特性の変化を示す比色センサーを調整する方法は、(1)特定量の放射線又は熱エネルギーを選択する工程、(2)(i)硬化可能な層厚で反射表面上に適用され、(ii)続いて、特定量の放射線又は熱エネルギーに暴露されると、1つ以上の光学的特性の変化を示す硬化可能組成物を配合する工程、(3)基板上に反射表面を有する支持基板を提供する工程、及び(4)反射表面上に硬化可能組成物を適用し、硬化可能な層厚を有する硬化層を形成する工程を含む。この方法では、硬化可能組成物は、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらの任意の組み合わせを含んでもよい。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の図面、発明を実施するための最良の形態、及び特許請求の範囲から明らかであろう。
本発明は、放射線又は熱エネルギーに暴露されると、干渉系光学的特性(例えば、色)の変化を示す多層(ML)センサーを目的とする。MLセンサーの色(及びその他光学的特性)は、以下の等式に従い、センサーの硬化層の光学的厚さにより決定される。
2nd(cosα)=(m−1/2)λ
式中、nは硬化層材料の屈折率であり、dは硬化層の厚さであり、nとdの積は光学的厚さであり、αは入射視野角であり、mは光学次数、λはナノメートル(nm)で示す波長である。放射線又は熱エネルギーに暴露されると、センサーの硬化層は、(収縮により)厚さ、及び/又は屈折率が変化する。変化が十分に大きい場合、MLセンサーの色が変化する。硬化層の組成及び厚さを操作することにより、放射線又は熱エネルギーの所望の吸収量において変色を示すよう、硬化層を調整することができる。更に、センサーの分光分析により、放射線又は熱エネルギーの曝露量の定量的測定が可能となる。
本発明の多層比色センサーは、支持基板の反射表面を覆う少なくとも1つの硬化層を含む。いくつかの実施形態では、反射表面は、支持基板の外側表面であってもよい。他の実施形態では、反射表面は、支持基板とは別個の、支持基板の上又は覆った状態で位置する反射層の外側表面であってもよい。本発明の多層比色センサーは、以下に記載する1つ以上の追加的な層を更に含んでもよい。
本発明の1つの代表的な多層比色センサーを図1に示す。図1に示されるように、代表的な多層比色センサー10は、基板上に反射表面14を有する支持基板12、及び硬化層16を含む。硬化層16が、(i)外側表面17を介して見えるようにユーザーに、又は(ii)センサー10の光学的特性(例えば、色)の変化をモニタリングできるように装置に、光信号を提供するよう、硬化層16を環境に暴露してもよい。他の実施形態では、光信号が外側表面17の一部を介して見えるように、少なくとも外側表面17の一部を、1つ以上の追加的な層(例えば、クリアコート保護層、マスキング層、又は両方)でカバーする。そのような実施形態を図2〜3に示す。
図2に示されるように、代表的な多層比色センサー20は、支持基板22、反射層24、硬化層26、及び硬化層26の外側表面27を覆う保護層29を含む。この代表的な実施形態では、保護層29は、硬化層26の外側表面27全体をカバーする。図3では、代表的な多層比色センサー30は、支持基板32、反射層34、硬化層36、及び硬化層36の外側表面37の一部を覆うマスキング層39を含む。この代表的な実施形態では、マスキング層39の部分39aは、外側表面37の一部をカバーする一方で、マスキング層39内の解放領域39bにより、外側表面37が見えている。
本発明において、開示される多層比色センサーを述べるために多くの用語を用いる。用語の一部を以下に示す。本発明で使用するとき、
「光学的に平坦」とは、湾曲率が最小である、及び/又は、正反射率が少なくとも入射光線の25%(より好ましくは、少なくとも入射光線の50%)である支持基板を指し、
「寸法変化」とは、硬化層表面の外側表面に対し垂直方向への距離の変化を意味し、
「反射」とは、半反射又は全反射を意味し、
「非官能化」とは、ポリマー上に架橋性又は重合性官能基を含まないポリマーを指し、
「官能化」とは、ポリマー上に少なくとも1種の反応性、架橋性、又は重合性官能基を含むポリマーを指し、
「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタクリレートの両方を指し、
「低揮発性」とは、101kPa(1atm)において約150℃を超える沸点を有する重合性モノマーを指す。
多層比色センサーを、物品への放射線又は熱エネルギー暴露の検出に用いてもよい。多層比色センサーを更に、物品への放射線又は熱エネルギー曝露量又は暴露の程度の測定に用いてもよい。少なくとも1つの実施形態では、放射線又は熱エネルギーへの暴露で硬化層の光学的厚さが変化することにより、物品の放射線又は熱エネルギーへの暴露を検出する。所定の物品及びその物品近くに位置するセンサーは、放射線又は熱エネルギーに暴露され、硬化層の光学的厚さが変化する。
光学的厚さの変化は、典型的には可視光線範囲で観察可能であり、いくつかの実施形態では、硬化層の化学組成により肉眼で検出することができる。しかし、UV、赤外線、又は近赤外線など、他の光源に曝されたときの光学的厚さの変化を示すように、センサーを設計することができる。また、様々な検出機構を使用することもできる。適した検出メカニズムの例としては、分光光度計、光ファイバー分光光度計、及び例えば、電荷結合デバイス(ccd)、デジタルカメラなどの光検出デバイスが挙げられる。
上記図1〜3に示されるように、本発明の多層比色センサーは、多くの単独の構成要素を含んでもよい。各構成要素、並びに任意要素について以下に説明する。
I.多層比色センサー
本発明の多層比色センサーは、以下の構成要素を1つ以上含む。
A.支持基板
本発明の多層比色センサーは、図1に示す代表的な多層比色センサー10の支持基板12のような、支持基板を含む。支持基板は、比色センサーの硬化層を支持できる、任意の好適な材料を含んでもよい。支持基板は、可撓性又は非可撓性(例えば、剛性)であってもよく、任意の用途に合わせてもよい。1つの望ましい実施形態では、支持基板は、必要に応じて支持基板上に反射層を提供するため、真空蒸着プロセスでの使用に適している。更に望ましい実施形態では、支持基板は、光学的に平坦な基板を含む。
支持基板を形成するのに好適な材料としては、ポリマーフィルム又はシート(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム)、ガラス基板、無機基板、セラミック基板、シリコンウエファー、布地シート、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。1つの代表的な実施形態では、支持基板は、支持基板上に更なる反射層を必要としないように、反射表面を含む。このような支持基板の1つは、シリコンウエファーである。このような支持基板の別のものは、上部に硬化層(以下に記載)を付着可能な全ポリマーミラーフィルムである。代表的な全ポリマーミラーフィルムは、米国特許第6,635,337号、同第6,613,421号、同第6,296,927号、及び同第5,882,774号に開示されている。
更に代表的な実施形態では、支持基板は、反射率がわずかであるか又はない、ポリマーフィルム又はシートなどの可撓性基板を含む。ポリマーフィルム又はシートはその上に反射表面を持たないため、この代表的な実施形態では、反射層(例えば、以下に記載する金属又は半金属層)が支持基板上に提供される。
支持基板は、任意の用途に応じて可変の厚さを有してもよい。典型的には、支持基板の厚さは、少なくとも約50マイクロメートル(μm)、典型的には約50μm〜約25ミリメートル(mm)であるが、支持基板は任意の望ましい厚さを有することができる。
支持基板は、センサーを所定の物品に接着するのに好適な1つ以上の追加的な層(例えば、感圧性接着剤層)により、直接的又は間接的にセンサーを任意の物品へ取り付けることを可能にする外側表面(例えば、図1に示す外側表面18、図2に示す外側表面28、及び図3に示す外側表面38)を有してもよい。
B.反射表面
本発明の多層比色センサーはまた、図1に示す代表的な多層比色センサー10の反射表面14のような、反射表面をも含む。上述のように、反射表面は、支持基板の外側反射表面(例えば、図1に示す支持基板12の反射表面14)であってもよく、又は支持基板の外側表面を覆う別個の層(例えば、図2に示す支持基板22を覆う反射層24)であってもよい。
反射表面は、反射表面を形成可能な任意の材料を含んでもよい。反射表面に好適な材料として、金属又は半金属、例えば、アルミニウム、クロム、金、パラジウム、プラチナ、チタン、ニッケル、ケイ素、銀、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。Au/Pd又はNi/Crなどの合金も使用できる。その他の好適な材料として、1つ以上の好適な金属又は半金属を伴う、又は伴わない酸化金属、例えば、酸化ケイ素、酸化クロム、酸化チタン、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。
望ましくは、反射表面又は反射層を形成するのに用いる材料は、約20〜約200nmの層厚(例えば、支持層又は反射層)において全反射する。反射表面又は反射層を半反射にするために、より薄い層を用いることができる。別個の反射層として存在する場合、反射表面の平均反射層厚は、典型的には少なくとも約5nm(いかなる所望の厚さまで)である。支持基板とは別個の層として存在する場合、反射層は、典型的には約20nm〜約200nm、より典型的には約25nm〜約100nmの平均反射層厚を有する。
本発明のいくつかの代表的な実施形態では、反射表面の反射率は、少なくとも約90%(すなわち、少なくとも約10%の透過率)であり、いくつかの実施形態では、反射率は約99%(すなわち、約1%の透過率)である。本発明の他の代表的な実施形態では、反射表面は半反射であり、反射表面の反射率は少なくとも約20%、望ましくは反射率は約20〜約90%、更により望ましくは、反射率は約30〜約70%である。
反射表面は、実質的に連続反射表面又は不連続反射表面であってもよい。更に、反射表面は、1つ以上の反射層を含んでもよい。望ましくは、反射表面は、支持基板の外側表面を形成する単一の連続反射表面、又は、支持基板の外側表面上の単一の連続反射層を含んでもよい。
C.硬化層
本発明の多層比色センサーは、図1に示す代表的な多層比色センサー10の硬化層16のような、硬化層を更に含む。硬化層は、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらのいかなる組み合わせを含むがこれに限定されない、様々な材料を含んでもよい。
1つの代表的な実施形態では、硬化層は、1種以上の重合性モノマーを含む。このようなモノマーとして、フリーラジカル重合性モノマー、カチオン重合性モノマー、二官能性モノマー、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。望ましい重合性モノマーの選択は、センサーへの用途、センサーが暴露する可能性のある温度、エネルギー源などを含むがこれに限定されない多くの因子に依存する。望ましくは、1種以上の重合性モノマーは、(i)上述した反射表面又は反射層上で溶液から薄層へコーティングされ得る、(ii)「低揮発性」重合性モノマーを含む、又は(iii)(i)及び(ii)の両方である。
本発明に用いるのに好適なフリーラジカル重合性モノマーとしては、以下の分類のモノマーが挙げられるがこれらには限定されない。
分類A−アルキルアルコール(望ましくは非−三級アルコール)の(メタ)アクリル酸エステル。このアルコールは、1〜22個(望ましくは4〜22個)の炭素原子を含有し、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、及びステアリル(メタ)アクリレートが挙げられる。
分類B−ポリヒドロキシアルキルアルコール、例えば、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、様々なブチルジオール類、様々なヘキサンジオール類、グリセロールアクリレートの、(メタ)アクリル酸モノエステルであり、生じたエステルは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと呼ばれる。
分類C−多官能性モノマー、例えば、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ソルビトールヘキサアクリレートジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化(3)トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジ−トリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリス−ヒドロキシエチル−イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、200を超える数平均分子量を有するポリエチレングリコールのビス−(メタ)アクリレート、メチレンビス−アリールアミド、メチレンビス−(メタ)アクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビス−(メタ)アクリルアミド、ジエチレントリアミントリス−(メタ)アクリルアミド、β−(メタ)アクリルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、ジビニルスクシネート、ジビニルアジパート、ジビニルフタレート、エトキシ化(6)ビスフェノールAジメタクリレート(BisEMA6)、ビスフェノールAジグリシジルジメタクリレート(bisGMA)、ウレタンジメタクリレート(UDMA)、及びネオペンチルグリコールジメタクリレート(NPGDMA)。
分類D−マクロマー(メタ)アクリレート、例えば、(メタ)アクリレート末端のスチレンオリゴマー、(メタ)アクリレート末端のシロキサンオリゴマー、及び(メタ)アクリレート末端のポリエーテル、例えば、PCT特許出願WO84/03837、及び欧州特許出願EP140941に記載されているもの。
分類E−(メタ)アクリル酸、及び例えば、リチウム、ナトリウム、及びカリウムなどのアルカリ金属との塩、及び、例えば、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、及びバリウムなどのアルカリ土類金属との塩。
分類F−(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミド、N,N−二置換(メタ)アクリルアミド(後者には、1つ以上のへテロ原子を含む5−及び6−員複素環の置換基が包含されてもよい)、及びメチル−置換マレオニトリル、並びに、N−ビニルピロリジノン及びN−ビニルカプロラクタムなどのN−ビニルラクタム、からなる群から選択される窒素含有モノマー。
分類G−スリー・エム社(3M Company)(ミネソタ州セントポール(St. Paul))に発行された米国特許第6,664,306号に開示されるもののような、光開始剤(photoinitator)モノマー。
好適なカチオン重合性モノマーは、典型的には、少なくとも1種のカチオン重合性基、例えば、エポキシド、環状エーテル、ビニルエーテル、測鎖不飽和芳香族炭化水素、ラクトン、及びその他の環状エステル、環状カーボネート、環状アセタール、アルデヒド、シクロシロキサン、シクロトリホスファゼン、及びそれらの混合物を含有する。その他の好適なカチオン重合性基又はモノマーは、G.オディアン(G. Odian)著、「重合の原理(Principles of Polymerization)」第3版、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons In.)、ニューヨーク(1991)、及び「高分子科学及び工学大辞典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)」、第2版、H.F.マーク(H. F. Mark)、N.M.ビカレス(N. M. Bikales)、C.G.オーバーベルガー(C. G. Overberger)、G.メンゲス(G. Menges)、J.I.クロシュウィッツ(J. I. Kroschwitz)編、第2巻、729〜814(1985)ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、ニューヨークに記載されている。
1つの代表的な実施形態では、1種以上の重合性モノマーは、エポキシド又はビニルエーテルを含む少なくとも1種のカチオン重合性基を含む。本発明に使用できるエポキシ化合物は、カチオン重合を受けると知られているものであり、1,2−、1,3−、及び1,4−環状エーテル(1,2−、1,3−、及び1,4−エポキシドとも呼ばれる)を包含する。このようなエポキシ化合物は、「高分子科学及び工学大辞典(Encyclopedia of Polymer Science and Technology)」、6、322(1986)に開示されている。エポキシモノマーを含有する組成物を調製する際、ヒドロキシ官能性材料を含むがこれに限定されないその他の構成成分を、組成物に添加することができる。ヒドロキシル官能性材料は、物質の混合物又はブレンドとして存在することができ、モノ−及びポリヒドロキシル含有物質を含有することができる。存在する場合、ヒドロキシ官能性材料は、望ましくは、少なくとも2つのヒドロキシル基(例えば、ジオール)を含む。更に、存在する場合、1種以上のエポキシ樹脂、並びに1種以上のモノ−及び/又はポリヒドロキシル含有材料は、いかなる所望の重量比で存在することができ、それぞれが典型的には硬化層の約5〜約95重量%の範囲の量で存在する。
更に代表的な実施形態では、1種以上の重合性モノマーは、1種以上のビニルエーテル樹脂とブレンドされる1種以上のエポキシ樹脂を含む。この実施形態では、1種以上のエポキシ樹脂、及び1種以上のビニルエーテル樹脂は、任意の所望の重量比で存在することができ、それぞれが典型的には硬化層の約5〜約95重量%の範囲の量で存在する。
同一モノマー内にカチオン重合性部分及びフリーラジカル重合性部分の両方を有する二官能性重合性モノマー、例えば、グリシジルメタクリレート、及び2−ヒドロキシエチルアクリレートなどもまた、本発明に有用である。このような二官能性重合性モノマーは、単独で、又は1種以上の上述した重合性モノマーとの組み合わせで使用してもよい。1つの代表的な実施形態では、フリーラジカル重合性モノマー、例えば上述した(メタ)アクリレートのうちの1つは、1種以上の二官能性重合性モノマーと併用され、硬化層を形成する。
1つの代表的な実施形態では、硬化層は、単一の重合性モノマーを含む。その他の代表的な実施形態では、硬化層は、2種以上の重合性モノマーの混合物を含む。重合性モノマーの混合物を用いて硬化層を形成するとき、各モノマーはいかなる量でも存在することができ、典型的には硬化層の約5〜約95重量%の範囲の量で存在する。
硬化層は、1種以上の上述した重合性モノマーをそれぞれ単独で、又は少なくとも1種のオリゴマー、少なくとも1種のポリマー、若しくはこれらの組み合わせと併用して含んでもよい。1つの代表的な実施形態では、硬化層は、1種以上の上述した重合性モノマーを、少なくとも1種の非官能化ポリマーと併用して含む。上述した重合性モノマーと用いるのに好適な非官能化ポリマーを、センサーが用いられる特定の用途、硬化層の他の構成成分などを含むがこれに限定されない、多くの要因に基づいて選択してもよい。
いくつかの実施形態では、環境湿度又は水分が硬化層の光学的厚さを変化させ、場合によっては放射線及び/又は熱エネルギーの検出を妨害する、及び/又は、場合によっては放射線及び/又は熱エネルギーへの暴露を示す任意の信号を干渉する確率を低減するため、硬化層が疎水性であることが望ましい場合がある。これらの実施形態では、非官能化ポリマーとして、望ましくは、疎水性アクリレート及びメタクリレート;多官能性モノマー、例えば、ジビニルベンゼン、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(ジメチルシロキサン)ジ(メタ)アクリレート、UCBケミカルズ社(UCB Chemicals)より商品名「IRR(IRR)214」で市販されるものなどのジアクリレート、ペンタエリスリトールトリ−及びテトラ−アクリレート、及びトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;ビニルモノマー、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビニル、ビニルブチラート、ビニルステアレート、塩化ビニル、及びビニルノルボルネン;炭化水素モノマー(オレフィン)、例えば、イソブチレン、エチレン、プロピレン、ブタジエン、及びノルボルネン;シランモノマー、例えば、オルガノヒドロシラン、アルコキシシラン、フェノキシシラン、及びフルオロアルコキシシラン;並びに、フッ素化モノマー、例えば、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、及びペルフルオロアルキル(メタ)アクリレート、を含むモノマーの部類から調製されるポリマー及びコポリマー(ブロックコポリマーを含む)が挙げられるが、これらには限定されない。
環境湿度及び水分が問題とならないその他の実施形態では、非官能性ポリマーとして、望ましくは、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及びヒドロキシメチル(メタ)アクリレートを含むヒドロキシル化モノマー;アクリルアミド、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド及びN,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド;無水物、例えば、(メタ)アクリル酸無水物及びマレイン酸無水物;アルデヒド官能化モノマー、例えば、アクロレイン;アミン又はアミン塩官能化モノマー、例えば、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート−メチルクロライド塩、アミノスチレン、4−アミノスチレン、及びビニルイミダゾール;酸官能化モノマー、例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸−金属塩、スチレンスルホン酸、UCBケミカルズ社(UCB Chemicals)より商品名「エベクリル(EBECRYL)170」で市販されるモノマー、ビニルホスホン酸、及びビニルスルホン酸;エポキシド官能化モノマー、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート;ビニルモノマー、例えば、N−ビニルピロリドン、ビニルジメチルアザラクトン(VDM)、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、(メタ)アクリロニトリル、及びビニルフェノール;並びに、上述の二官能性モノマー、を含むモノマーの部類から調製されるポリマー及びコポリマー(ブロックコポリマーを含む)が挙げられるが、これらには限定されない。
本発明に用いるのに好適なその他の非官能性ポリマーの例として、ポリ(カプロラクトン)、ポリ(スルホン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ウレタン)、ポリ(カーボネート)、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルフェノール)、エチルセルロース、フルオロポリオール、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、及びポリアセタールが挙げられるが、これらには限定されない。
重合性モノマー(1種及び複数種)及び少なくとも1種の非官能化ポリマーの混合物が用いられて硬化層を形成するとき、重合性モノマー(1種及び複数種)成分は、典型的には約5〜約95重量%、より望ましくは約10〜約50重量%、更により望ましくは約10〜約30重量%の範囲の量で存在し、一方非官能化ポリマー(1種及び複数種)成分は、典型的には約5〜約95重量%、より望ましくは約50〜約90重量%、更により望ましくは約70〜約90重量%の範囲の量で存在し、ここでは全重量パーセントは、硬化層の総重量に基づいている。
更に代表的な実施形態では、硬化層は、ポリマー上に少なくとも1種の反応性官能基を有する官能化ポリマーを含み、少なくとも1種の反応性官能基は、(i)硬化層内の別の構成成分(官能化ポリマーとは別)との反応、(ii)官能化ポリマー上の別の官能基、又は硬化層内の別の構成成分(官能化ポリマーとは別)との架橋、又は(iii)(i)及び(ii)の両方が可能である。代表的な反応性官能基として、フリーラジカル重合性不飽和基(例えば、ビニル、ビニルオキシ、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロイル、(メタ)アクリルオキシ、プロパルギル、(メタ)アクリルアミド基、及びアセチレン官能基)を含有するペンダント基;及び、求核/求電子反応が可能な反応基、例えば、ヒドロキシル、二級アミノ、オキサゾリニル、オキサゾロニル、アセチル、アセトニル、カルボキシル、イソシアナト、エポキシ、アジリジニル、ハロゲン化アシル、ビニルオキシ、及び環状無水物基、が挙げられるが、これらには限定されない。
好適な官能化ポリマーとして、ポリマー上にフリーラジカル重合性基を有するポリマー、ポリマー上にカチオン重合性基を有するポリマー、又はその両方が挙げられるが、これらには限定されない。本発明に用いるのに好適な官能化ポリマーとして、米国特許第6,664,306号に開示される官能化ポリマーが挙げられるが、これらには限定されない。本発明において特に興味深いのは、米国特許第6,664,306号に開示される官能化ポリマーであり、「間接」プロセス(すなわち、(i)ポリマー上に1種以上の官能基を含有するポリマーと、(ii)ポリマー上の1種以上の官能基、及びフリーラジカル重合性不飽和基と反応する、物質上に少なくとも1種の反応基を有する1種以上の二官能性反応物質との間の反応による官能化ポリマーの生成)により形成される。更に、本発明の官能化ポリマーとして、米国特許第6,664,306号に開示される「多官能性化合物」、例えば、開示される樹枝状(dentritic)ポリマー、並びに、米国特許第6,664,306号に開示される光開始剤ポリマーが挙げられる。
本発明で用いるのに好適なその他の官能化ポリマーとして、デュポン社(DuPont)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))より商品名「エルバロイ(ELVALOY)」樹脂(例えば、エチレン、酢酸ビニル、及び一酸化炭素のターポリマー(E/VA/CO))、及び「エルバロイ(ELVALOY)HP」樹脂(例えば、エチレン、ブチルアクリレート、及び一酸化炭素のターポリマー(E/nBA/CO))で市販されるエチレン/一酸化炭素ポリマーが挙げられるが、これらには限定されない。
これらの実施形態では、硬化層は、1種以上の官能化ポリマーを100重量%まで含んでもよく、又は、1種以上の官能化ポリマーを、1種以上の上述した重合性モノマー、1種以上の上述した非官能化ポリマー、若しくはその両方と組み合わせて含んでもよい。
いくつかの実施形態では、硬化層は、(a)少なくとも1種の重合性モノマーと組み合わせる少なくとも1種の官能化ポリマー、(b)少なくとも1種の非官能化ポリマー、又は(c)これらの組み合わせを含んでもよい。少なくとも1種の官能化ポリマーと、少なくとも1種の重合性モノマー及び/又は少なくとも1種の非官能化ポリマーとの混合物が用いられ硬化層を形成するとき、官能化ポリマー(1種又は複数種)成分は、典型的には約5〜約95重量%、より典型的には約50〜約90重量%、更により典型的には約70〜約90重量%の範囲の量で存在し、重合性モノマー(1種又は複数種)成分は、典型的には約5〜約95重量%、より典型的には約10〜約50重量%、更により典型的には約10〜約30重量%の範囲の量で存在し、及び非官能化ポリマー(1種又は複数種)成分は、典型的には約5〜約95重量%、より典型的には約50〜約90重量%、更により典型的には約70〜約90重量%の範囲の量で存在し、ここでは全重量パーセントは、硬化層の総重量に基づいている。
硬化層は、典型的には少なくとも1種の重合開始剤を更に含む。好適な重合開始剤として、光開始剤、熱反応開始剤、又はこれらの組み合わせが挙げられる。本発明に有用な熱フリーラジカル開始剤として、アゾ、ペルオキシド、過硫酸塩、及び酸化還元反応開始剤が挙げられるが、これらには限定されない。本発明で使用するのに好適な代表的なアゾ、ペルオキシド、過硫酸塩、及び酸化還元反応開始剤は、スリー・エム社(3M Company)(ミネソタ州セントポール(St. Paul))に発行された米国特許第5,721,289号に開示される。
好適な市販の熱反応開始剤は、E.I.デュポン・ド・ヌムール社(E. I. duPont de Nemours & Co.)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))より商品名「バゾ(VAZO)」で市販されるものであり、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(バゾ(VAZO)−67)、及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(バゾ(VAZO)−52)を包含する。その他の好適な熱反応開始剤として、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、及びジイソプロピルペルオキシジカーボネートが挙げられるが、これらには限定されない。
その他の好適な反応開始剤として、ピナコール、例えば、テトラフェニル1,1,2,2−エタンジオール;ベンゾインエーテル、例えば、ベンゾインメチルエーテル、又はベンゾインイソプロピルエーテル;置換ベンゾインエーテル、例えば、アニソインメチルエーテル;置換アセトフェノン、例えば、2,2−ジエトキシアセトフェノン、及び2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン;置換α−ケトール、例えば、2−メチル−2−ヒドロキシプロピオフェノン;芳香族スルホニルクロライド、例えば、2−ナフタレン−スルホニルクロライド;及び光活性オキシム、例えば、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2(O−エトキシカルボニル)オキシム、が挙げられるが、これらには限定されない。
カチオン硬化可能モノマーと用いるのに好適な光開始剤は、以下の式を有する塩の部類を含む。
ZY
式中、Zは反応開始剤のカチオン部分であり、Yはアニオン部分であり、Z及びYの量は、反応開始剤化合物が電気的に中性になるような量である。触媒及び反応開始剤のカチオン部分として有用なカチオンZの部類として、
(1)望ましくは、IA〜IIIA、IB〜VIIB、VIII族の金属からなる群から選択される価数1〜5を有する1価又は多価の金属カチオン、及び元素周期表(CAS版)のランタニド及びアクチニド系列のもの、
(2)有機オニウムカチオン、例えば、米国特許第4,250,311号、同第3,708,296号、同第4,069,055号、同第4,216,288号、同第5,084,586号、及び同第5,124,417号に開示され、脂肪族又は芳香族のIVA〜VIIA族(CAS版)が中心にあるオニウム塩を含むもので、望ましくは、ジアゾニウム、スルホキソニウム、ジアリールヨードニウム、トリアリールスルホニウム、及びプロトン化脂肪族、芳香族、又は複素環式アミンから選択されるもの、及び
(3)米国特許第4,985,340号に開示されるものから選択される、金属水酸化物又は金属アルキル官能性を本質的に含まない有機金属錯体カチオンで、以下の式を有するもの、が挙げられる。
[(L1)(L2)M]+q
式中、
Mは、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Ru、Os、Co、Rh、Ir、Pd、Pt、及びNiからなる群から選択される金属を表し、
L1は、同一又は異なる配位子とすることができる1又は2環の多不飽和配位子を表わし、置換及び非置換のシクロペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、及びシクロヘプタトリエニル、シクロヘプタトリエン、シクロオクタテトラエン、置換又は非置換のベンゼン化合物から選択される複素環式化合物及び芳香族化合物、及び2〜4個の縮合環を有する化合物からなる群から選択され、それぞれ3〜8個の電子をMの原子価殻に与えることができ、
L2は、存在しないか、或いは、一酸化炭素、ケトン、オレフィン、エーテル、ニトロソニウム、ホスフィン、亜リン酸塩、並びに、ヒ素及びアンチモンの関連誘導体、又は有機ニトリル、アミン、アルキン、イソニトリル、二窒素の群から選択される同一又は異なる配位子とすることができる、偶数個の電子を与える1〜3個の非アニオン配位子を表し、ただし、Mに与える総電子電荷が錯体に総残留正電荷qをもたらすことを条件とし、
qは1又は2の値を有する整数であり、錯体カチオンの残留電荷であり、
Yはアニオンであり、
nは1又は2の値を有する整数であり、錯体カチオン上の電荷qを中和するのに必要な錯体アニオンの数である。
有機金属塩は当該技術分野において既知であり、例えば、欧州特許第109,851号、同第094,914号、同第094,915号、及び同第126,712号に記載されるように調製できる。
アニオンYは、以下のタイプのアニオンの部類を含む。
XQ
式中、XはB、P、As、又はSbから選択される元素であり、QはF又はF置換の芳香族化合物であり、Qに対するXの割合は、全体的に負電荷の部分となるように選択される。
本発明で使用するのに好適なその他の反応開始剤として、米国特許第5,514,728号、及び同第5,670,006号に開示される反応開始剤が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な市販の光開始剤として、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社(Ciba Specialty Chemical Corp.)(ニューヨーク州タリータウン(Tarrytown))から商品名「イルガキュア(IRGACURE)」及び「ダロキュア(DAROCUR)」で入手できるものが挙げられるがこれらに限定されず、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア(IRGACURE)184)、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(イルガキュア(IRGACURE)651)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド(イルガキュア(IRGACURE)819)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(イルガキュア(IRGACURE)2959)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−10(4−モルホリノフェニル)ブタノン(イルガキュア(IRGACURE)369)、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン(イルガキュア(IRGACURE)907)、及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(ダロキュア(DAROCUR)1173)が挙げられる。好適な光開始剤は、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェートと(4−ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどの複合成分を更に含んでもよい。
存在する場合、重合開始剤(1種又は複数種)は、硬化層の総重量に基づき、典型的には約0.001〜約5.0重量%、より典型的には約0.05〜約3.0重量%、更により典型的には約0.1〜約2.0重量%の量で存在する。
いくつかの代表的な実施形態では、硬化層は、1種以上の上述した成分のブレンド又は混合物を含む。ブレンドは、均質でも又は不均質でもよい。硬化層中の1種以上の上述した成分のブレンド又は混合物は、単一の比較的小さいセンサーの使用により、放射線、熱エネルギー、又はその両方について、様々な量の検出を可能にする。1つの代表的な実施形態では、硬化層は少なくとも2種の上述した成分を含み、かかる成分は、(1)互いにブレンドされる、(2)所定の層内で互いにはブレンドされない(すなわち、横並びの構成)、(3)互いに個別の層に存在する(すなわち、積み重ね)、又は(4)(1)〜(3)の任意の組み合わせで存在する。
硬化層は、1種以上の上述した材料を含み、放射線又は熱エネルギーへの暴露で変化する光学的厚さを有する、硬化可能組成物を形成する。光学的厚さの変化は、膨張又は収縮による硬化可能組成物の物理的厚さの変化、又は硬化可能組成物の屈折率の変化などによる、寸法変化が原因で起こりうる。光学的厚さの変化の結果、硬化層の色が変化しうる。例えば、硬化層は、ある色から別の色へ、ある色から無色へ、又は無色からある色へ変化することができる。1つの代表的な実施形態では、本発明のセンサーは、硬化層を通して見ると第1の色を呈するか又は無色であり、放射線又は熱エネルギーの閾値量に暴露されると、(i)第1の色から第2の色(すなわち、第1の色と異なる)へ変色する、(ii)第1の色から無色状態に変色する、又は(iii)無色状態から着色状態へ変色する。
反射表面(又は層)と同様に、硬化層は1つ以上の層を含んでもよい。硬化層はまた、2つ以上の副層をも含んでもよい。副層の1つ以上は、不連続又はパターン化されてよい。副層は、存在する場合、典型的には、放射線又は熱エネルギーの曝露に対して異なる感度を有する、異なる構成材料を含む。副層は、様々な構成をとることができる。例えば、副層は積み重なって2層以上を形成することができるか、又は同じ層の中で横並びの構成に配置され得る。
硬化層は、模様を含み、放射線又は熱エネルギーへの暴露により着色した画像、単語、又はメッセージをもたらしてもよい。放射線、熱エネルギー、又はその両方に対して感受性のある(すなわち、放射線、熱エネルギー、又はその両方への暴露で寸法変化を起こす)部分を1つ以上、及び、放射線又は熱エネルギーの曝露に対して非感受性の(すなわち、放射線又は熱エネルギーへの暴露で寸法変化を起こさない)部分を1つ以上有することにより、副層に模様を付けてもよい。あるいは、曝露感受性材料の模様を、より大きい曝露非感受性副層上に付着させてもよい。この後者の実施形態では、センサーが放射線又は熱エネルギーに暴露されるまで、光学的厚さに差があることが分からないように、模様付き層を非常に薄く製造することが望ましい。模様をつけることにより、放射線又は熱エネルギーへの暴露の際、ユーザー(又は装置)に対し、容易に確認可能な信号を提供することができる。
硬化層は、任意の所望の全厚を有することができる。望ましくは、硬化層は、約50nmを超える、より望ましくは約100〜約2000nmの範囲、更により望ましくは約200〜約1400nmの範囲の全厚を有する。1つの実施形態において、硬化層は、硬化層の全体にわたって実質的に同じ層厚を有する。例えば、図1の硬化層16を参照されたい。他の実施形態では、硬化層は、硬化層内の第1の位置から硬化層内の1か所以上のその他の位置まで変化する層厚を有する。いずれの場合でも、1つ以上の追加的な光学層を硬化層上に適用し、硬化層の厚さ変化に一致させてもよい。
いくつかの実施形態では、硬化層の上面の一部又は全部(例えば、図1に示す硬化層16の上面17)は、硬化層の上面の少なくとも一部(又は全部)の上方に追加的な層がないかのように、ある環境に暴露される。その他の実施形態(以下に記載)では、硬化層の上面の一部(又は全部)(例えば、図1に示す硬化層16の上面17)は、1つ以上の追加的な層でカバーされる。1つの代表的な実施形態では、硬化層の上面の一部(又は全部)(例えば、図1に示す硬化層16の上面17)は、1つ以上の追加的な層でカバーされ、1つ以上の追加的な層は、1つ以上のポリマー材料を含む。
D.任意の追加的な層
本発明の多層比色センサーは、追加的な層(単数又は複数の層)が、ユーザー又は装置へ応答信号を提供するセンサーの能力に悪影響を与えない限り、任意の上述した層の間又は上に追加的な層を更に含んでもよい。追加的な層としては、結合層、構造層、接着層、ハードコート層、その他の保護層、マスキング層などを挙げることができる。
1つの代表的な実施形態では、多層比色センサーは、硬化層の上方に1つ以上の追加的な層を包含する。硬化層を少なくとも部分的にカバーできる好適な追加的な層として、光学的に透明な保護層、マスキング層、透明層若しくは積層体、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。例えば、マスキング層を、放射線又は熱エネルギーの暴露から、硬化層の一部を一時的又は永続的に保護するために用いてもよい。追加的な層を硬化層上に直接適用してもよく、又は、結合層又はその他の接着層を介して、一時的又は永続的に硬化層に固着させてもよい。1つの代表的な実施形態では、マスキング層は、硬化層の一部の上に、模様の形状で適用される。この実施形態では、放射線又は熱エネルギーに暴露されると、比色センサーは、信号模様の形状(すなわち、硬化層上のマスキング層の反転模様)で、信号を示す。信号模様としては、形状、文字、単語、ユーザーへの特定のメッセージ、ユーザーへの安全に関する注意事項、会社のロゴなどが挙げられるがこれらに限定されない、任意の所望の構成を有してもよい。
別の代表的な実施形態では、光学的に透明な保護層は、硬化層の少なくとも一部、又は硬化層の上面全体の上に提供される。光学的に透明な保護層は、例えば、ポリウレタンハードコート組成物を含んでもよい。
更に別の代表的な実施形態では、多層比色センサーは、支持基板の下方に(例えば、図1に示す外側表面18に隣接して)1つ以上の追加的な層を包含する。支持基板を少なくとも部分的にカバー(又は完全にカバー)できる好適な追加的な層として、接着層(例えば、感圧性接着剤(PSA)層、ホットメルト接着剤などの熱活性化接着層、又はそれらの任意の組み合わせ)、仮基板(例えば、PSA層を覆う剥離ライナー)、耐久性物品(例えば、所望量の放射線又は熱エネルギーに暴露される物品)、又はこれらのあらゆる組み合わせが挙げられるが、これらには限定されない。1つの望ましい実施形態では、多層比色センサーは、センサーを、所望量の放射線又は熱エネルギーに暴露される物品に取り付けられるよう、支持基板に隣接するPSA層を含む。この実施形態では、任意の既知のPSAを用いてもよい。好適なPSAとして、米国特許第RE24,906号(ウルリッヒ(Ulrich))、同第5,512,650号(レイア(Leir)ら)、及び同第5,393,787号(ネステガード(Nestegard)ら)に開示されるPSAが挙げられるが、これらには限定されない。
II.多層比色センサーの製造法
本発明は、多層比色センサーの製造法も目的とする。本発明の多層比色センサーは、従来のコーティング方法により製造可能である。例えば、硬化層は、スピンコーティング、ディップコーティング、溶液コーティング、押し出し被覆、又はその他好適な当該技術分野において既知の技術により、作製されてよい。また硬化層は、プラズマ蒸着プロセス、例えば、プラズマ重合により作製されてもよい。反射表面は、蒸発、スパッタリング、化学気相成膜法(CVD)、プラズマ成膜法又は火炎成膜法などの標準蒸気コーティング技術により作製されてよい。反射表面の別の製造法は、溶液からのめっきである。
いくつかの実施形態では、多層比色センサーの製造法には、所定の量の放射線又は熱エネルギーへの暴露により、1つ以上の光学的特性(例えば、色の変化、光学的厚さの変化、又は反射率スペクトルの変化(例えば、ある波長における反射率値の強度変化、又は1つの波長から別の波長までの反射率ピーク値の変化))の変化を示すセンサーの調整が含まれる。所定の量の放射線又は熱エネルギーへの暴露により1つ以上の光学的特性の変化を示す比色センサーの、1つの代表的な調整方法には、(1)特定量の放射線又は熱エネルギーを選択する工程、(2)(i)硬化可能な層厚で反射表面上に適用され、(ii)続いて、特定量の放射線又は熱エネルギーに暴露されると、1つ以上の光学的特性の変化を示す硬化可能組成物を配合する工程、(3)基板上に反射表面を有する支持基板を提供する工程、及び(4)反射表面上に硬化可能組成物を適用し、硬化可能な層厚を有する硬化層を形成する工程が含まれる。この代表的な方法では、硬化可能組成物は、(a)1種以上の上述した重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の上述した非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する1種以上の上述した官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の上述した非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)それらの任意の組み合わせを含んでもよい。いったん調整済みセンサーを作製したならば、センサーを、放射線又は熱エネルギーに暴露される物品の近傍に(又は上部に)センサーを配置する工程と、センサー及び物品を放射線又は熱エネルギー量に暴露する工程と、を含む方法で利用してもよい。いくつかの実施形態では、硬化層を物品上に適用することにより、コーティングされた物品が放射線又は熱エネルギーに暴露されると応答信号を提供できるように、物品(又は物品の一部)を、支持基板、反射表面、又はその両方として用いてもよい。
III.多層比色センサーの使用方法
本発明の多層比色センサーを単独で使用してもよく、又は、放射線又は熱エネルギーへの暴露を検出する装置の一部としてもよい。本発明の1つの実施形態では、多層センサーは、ハウジングにより少なくとも部分的に封入される。ハウジングは、望ましくは、硬化層が少なくとも1つの開口部を通して見えるように、硬化層の上方に位置する少なくとも1つの開口部を含む。いくつかの実施形態では、ハウジングは、少なくとも1つの開口部を含み、視角によるセンサーの可視色変動の可能性(及びセンサー読取値に関するユーザーの混同)を最小化するために、少なくとも1つの開口部は、硬化層の上面に対する制限された視野を提供する。典型的には、制限された視野により、硬化層の上面の視野が、垂直の視野(すなわち、硬化層の外側表面に対する垂直の位置からの視野)から±30°、より望ましくは±15°の角度内となる。
また、ハウジングを用い、本発明の多層比色センサーを、センサーがアーチ形又は円筒形となるよう制限してもよい。このような形状により、色の変化を最小限に抑えて、ユーザーがより広い視角からセンサーを観察できる。
多層比色センサーは、センサーと、放射線又は熱エネルギー源と、所望により、センサーの1つ以上の光学的特性(例えば、色の変化、光学的厚さの変化、又は反射率スペクトルの変化)の変化をモニタリング可能な装置と、を含むシステムで用いてもよい。放射線又は熱エネルギー源としては、高強度及び低強度のUVランプ、電子ビーム装置(例えば、エレクトロカーテン(electrocurtain)プロセッサ)、オーブン、電子レンジ、日光、周囲熱又は周囲光、γ線源、可視光線源などが挙げられるがこれに限定されない、任意の従来の放射線又は熱エネルギー源とすることができる。モニタリングは、さまざまな方法で行うことができる。モニタリングは、人間の目若しくは光検出器を用いて視覚的に、又はその他の好適な手段により行うことができる。
2つ以上の多層比色センサーを同時に用い、配列を形成してもよい。配列は、いずれか好適な構成であってよい。例えば、配列は、横に並んだ2つ以上のセンサーを含んでよく、又はセンサーは、基板の両側に取り付けられても、或いは基板の両側に構築されてもよい。所与の配列中のセンサーは、同一又は異なるタイプでもよい。多層比色センサーの配列は、集合体中の配列からのセンサー特有の応答信号に基づき、(i)放射線又は熱エネルギーへの暴露、(ii)特定量の放射線又は熱エネルギーへの暴露、(iii)放射線の特定の波長又は特定の温度への暴露、又は(iv)(i)〜(iii)の任意の組み合わせ、を示すのに有用であろう。
多層比色センサーの代表的な配列を、図4A〜4Fに示す。それぞれの代表的な配列40〜45は、基層47、及び基層47の上面上にフィルム積み重ね体48を含む。基層47を、上述の支持基板、又は支持基板上の反射表面としてもよい。あるいは、基層47を、2つ以上のフィルム積み重ね体48を取り付けた、放射線又は熱エネルギーの暴露を受ける物品としてもよい。ある配列内のフィルム積み重ね体48は、同一の又は異なる化学組成を有してもよく、1つ以上の層(例えば、硬化層単独、又は、上述の支持基板若しくは支持基板上の反射表面との組み合わせ)を含んでもよい。例えば、ある配列内の2つ以上のフィルム積み重ね体48は、(i)異なる硬化層の化学的性質、(ii)異なる硬化可能な層厚、又は(iii)(i)及び(ii)の両方を有してもよい。
本発明の1つの代表的な実施形態では、配列は2つ以上の比色センサーを含み、配列中の各比色センサーが、(i)共通の反射層を共有し、(ii)(1)硬化層、並びに(2)光学的に透明な保護層、マスキング層、及びこれらの組み合わせから選択される1つ以上の光学層を包含する多くの層を含む。
図4A〜4Fに示されるように、多層比色センサーを、均一に配置された様式(例えば、配列41)、不均一な様式(例えば、配列45)、並列(棒ゲージタイプなど)(例えば、配列42)、又はその他のいかなる配置で、1つ以上の別個のセンサー要素として配置してもよい。
多層比色センサーを、様々な用途で使用してもよい。1つの代表的な実施形態では、多層比色センサーを、物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する方法で用いる。この実施形態では、物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する方法は、(1)物品を提供する工程、(2)(i)支持基板、(ii)支持基板上の反射表面、及び(iii)反射表面を覆う硬化層を含み、その硬化層が(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)それらの任意の組み合わせを含む、比色センサーを提供する工程、(3)物品及びセンサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露する工程、及び(4)放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露による、センサーの1つ以上の光学的特性の変化(例えば、色の変化、光学的厚さの変化、又は反射率スペクトルの変化)をモニタリングする工程、を含んでもよい。このような方法は、例えば、物品が、硬化可能物品、処理ラインを移動する物品、滅菌プロセスを受ける物品、殺菌灯の一部を形成する、又は殺菌灯と組み合わせて用いる物品、衣服又はその他着用可能な品の一部を形成する、又は衣服又はその他着用可能な品と組み合わせて用いる物品、人体の一部を構成するなどの場合に、用いることができる。
物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する上述の方法は、物品及び1つ以上のセンサーが、1つ以上のプロセスステーションを通過する経路に沿って移動する、連続的プロセスを含んでもよい。上述の方法では、曝露工程は、物品及び1つ以上のセンサーが、放射線又は熱エネルギー源に暴露される、2つ以上の別個のプロセス工程を含んでもよい。モニタリング工程は、1つ以上のセンサーを目視点検する工程を含んでもよく、又は、分光計(又はその他好適な装置)を利用し、1つ以上のセンサーの1つ以上の光学的特性を測定する工程を含んでもよい。
多層比色センサーはまた、物品への放射線又は熱エネルギー曝露量の測定方法で使用されてもよい。1つの代表的な方法では、物品の放射線又は熱エネルギーへの曝露量を測定する方法は、(1)物品を提供する工程、(2)第1の光学的特性の組み合わせを有し、(i)支持基板、(ii)支持基板上の反射表面、及び(iii)反射表面を覆う硬化層を含み、その硬化層が、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらのいかなる組み合わせを含む、比色センサーを提供する工程、(3)物品及びセンサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露し、第2の光学的特性の組み合わせを有する比色センサーを製造する工程、及び(4)第2の光学的特性の組み合わせを、第1の光学的特性の組み合わせと比較する工程、を含む。この代表的な方法では、曝露工程は、物品及びセンサーが放射線又は熱エネルギー源に暴露される2つ以上の別個のプロセス工程を含んでもよく、センサーは、2つ以上の別個のプロセス工程からの放射線又は熱エネルギーの累積量の表示を示す。更に、比較工程は、センサーのスペクトルの青方偏移の変化を測定する工程を含んでもよい。
本発明の多層比色センサーは、既知のセンサーと比較して様々な利点がある。既知のセンサーと比較して特に重要な利点の1つは、本発明の多層比色センサーが、比較的薄い硬化可能材料層を用いて、放射線又は熱エネルギー量への暴露を示す能力があることである。上述のように、本発明の多層比色センサーは、含まれる硬化層の厚さはわずか50nmであるが、放射線又は熱エネルギー量への暴露を示す信号を提供できる。
本発明の多層比色センサーの別の利点は、環境湿度又は水分が、センサーの光学的特性の変化を起こさないように、センサーを構成できることである。生じる多層比色センサーを、比較的高い湿度、及び/又は水分への暴露が必要な用途において、用いることができる。
物品の硬化モニタリングに関する使用目的によっては、硬化される物品の組成物を、本発明の多層比色センサーの硬化層として用いることができ、それにより、物品の硬化に対するセンサー応答を較正する必要がないようにする。これらの用途は、フォトクロミック又はサーモクロミック染料における変化を、熱又は光エネルギー量への暴露に関連付ける相関工程を必要とする、フォトクロミック又はサーモクロミック染料を使用するセンサーに対して明らかな利点を提供する。
更に、上述したように、多層比色センサーは、従来のコーティング技術を用いて容易に加工することができる。例えば、反射層(単数又は複数)は、蒸発コーティング又はスパッタコーティングを用いて堆積可能であり、同時に、硬化層(単数又は複数)は溶媒コーティングにより堆積可能である。
以下の実施例によって、本発明を詳細に説明することができる。特に明記しない限り、センサーの表面に対して垂直の位置から多層比色センサーサンプルを見た。他の視角を使用してもよい。観察された色は、観察角度により変わり得る。
以下の実施例は、単に説明の目的のためであって、添付した請求項の範囲を限定することを意図しない。特に記載のない限り、実施例及びこれ以降の明細書に記載される部、百分率、比率等は全て、重量による。使用される溶媒類及び他の試薬類は、特に記載がない限りシグマ・アルドリッチ・ケミカル社(Sigma-Aldrich Chemical Company)(ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee))から得られた。
次の材料を実施例に使用した。
Figure 2009543057
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC):
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を用いて、材料の分子量を測定した。約25mgの試料に、10mLのTHFを加えることによって、試料を調製した。溶液を0.2マイクロメートルのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製シリンジフィルターを用いてろ過した。150マイクロリットルの溶液を、ウォーターズ(Waters)2695(商標)セパレーションモジュール(Separation Module)(ウォーターズ社(Waters Corp.)(マサチューセッツ州ミルフォード(Milford))と組み合わせたカラム6本セット(ジョルディ・アソシエーツ(Jordi Associates)混合床及び500Aカラム、ジョルディ・アソシエーツ社(Jordi Associates Inc.)(マサチューセッツ州ベリングハム(Bellingham))に注入した。ウォーターズ(Waters)2695(商標)を、溶離液としてTHFを用い、流速1.0mL/分で、35℃にて作動させた。濃度変化は、ビスコテック(Viscotek)モデル100、デュアル屈折率検出器(ビスコテック・ヨーロッパ社(Viscotek Europe Ltd)(イギリス、バークシア(Berkshire)、クロウソーン(Crowthorne))で検出した。分子量の算出は、分子量が7.5E6〜580AMUの範囲の分散度が低いポリスチレンを用いる補正に基づいた。実際の計算は、シーラス(Cirrus)GPCソフトウェア(ポリマー・ラボラトリーズ社(Polymer Laboratories, Inc.)(マサチューセッツ州アマースト(Amherst))を用いて完了させた。結果を、M(重量平均分子量)、M(数平均分子量)、及び多分散指数(M:Mの比率)で表す。
調製実施例P1:
シクロヘキシルアクリレート(PCHA)のホモポリマーを調製した。広口の容器内で、49.33グラムのシクロヘキシルアクリレート、0.55グラムのイソオクチル3−メルカプトプロピオネート、及び0.21グラムのバゾ(VAZO)−67を、125ミリリットルのトルエンに溶解した。容器を密封し、振とう水槽に定置し、80℃で16時間加熱した。反応混合物を、減圧下で最初の容量の半量まで蒸発させた。得られた溶液をメタノール内に注ぎ、沈殿を形成させた。溶媒をデカントで除き、沈殿をトルエンに再溶解した。この沈殿手順を全部で3回実施した。3回目の沈殿後、固体を、高真空下の真空オーブン内で、60℃で20時間乾燥させ、透明な固体(38.37グラム)を得た。精製したポリマーのGPC分析により、M=34,200、M=13,300、及び多分散性2.58であることが示された。
調製実施例P2〜P3:
硬化可能組成物を、調製実施例P1のPCHA溶液(トルエン中の固体40%)と、表1に示すその他の構成成分とを混合することにより調製した。
Figure 2009543057
調製実施例P4〜P7:
硬化可能組成物を、調製実施例P1のPCHA溶液(トルエン中の固体40%)と、表2に示すその他の構成成分とを混合することにより調製した。
Figure 2009543057
調製実施例P8:
ガラス製重合用容器に、1.5グラムのIBA、6.5グラムのIOA、2.0グラムのVDM、10グラムのエチルアセテート、0.15グラムの四臭化炭素、及び0.05グラムの過酸化ベンゾイルを入れた。容器内に窒素をパージ後密封し、水浴中で60℃を維持しながら17時間振とうした。エチルアセテートを減圧下で除去し、GPCで測定したところ、M=42,200、M=16,500、及び多分散性2.56のコポリマーを得た。
調製実施例P9:
バイアル瓶内で、調製実施例P8のコポリマーを14ミリリットルのトルエンに溶解した。この溶液に、1.87グラムのHEMA及び216マイクロリットルのDBUを加えた。バイアル瓶を密封し、65℃に維持した油浴中に定置し、17時間攪拌した。GPC分析により、生じた官能性ポリマーが、M=61,800、M=19,700、及び多分散性3.14を有することが示された。
調製実施例P10〜P14:
硬化可能組成物を、調製実施例P9の官能性ポリマー溶液(トルエン中の固体45%)と、表3に示すその他の構成成分と混合し、続いて生じた溶液を0.2マイクロメートルのフィルターで濾過することにより、調製した。
Figure 2009543057
調製実施例P15:
ガラス製重合用容器に、1.5グラムのIBA、7.5グラムのIOA、1.0グラムのVDM、10グラムのエチルアセテート、0.15グラムの四臭化炭素、及び0.05グラムの過酸化ベンゾイルを入れた。容器内に窒素をパージ後密封し、水浴中で60℃を維持しながら17時間振とうした。エチルアセテートを減圧下で除去し、コポリマーを得た。
調製実施例P16:
バイアル瓶内で、調製実施例P15のコポリマーを14ミリリットルのトルエンに溶解した。この溶液に、1.85グラムのペンタエリスリトールトリアリルエーテル及び108マイクロリットルのDBUを加えた。バイアル瓶を密封し、65℃に維持した油浴中に定置し、17時間攪拌した。反応混合物を500ミリリットルのメタノール内に注ぐことにより、生じた官能性ポリマーを精製した。メタノールをデカントで除き、官能性ポリマーを真空(0.3mmHg)下、室温で20時間乾燥させた。GPC分析により、生じた官能性ポリマーが、M=91,100、M=13,400、及び多分散性6.82を有することが示された。
調製実施例P17:
硬化可能組成物を、調製実施例P16の官能性ポリマーをトルエンに溶解し、0.002グラムのジクミルペルオキシドを、生じる溶液が10重量%の固体になるように加えることにより、調製した。
調製実施例18:
硬化可能組成物を、調製実施例P16の官能性ポリマーを、生じる溶液が10重量%の固体になるようにトルエンに溶解することにより、調製した。
(実施例1):
個々のガラススライド上に、3.2cm×3.8cm(1.25in×1.5in)のアルミナイズドPET片をテープで留めることにより、同一のMLセンサーサンプル11個(サンプル1A〜1K)を調製した。真空ウェブシステムの1パス(15.24m/分)で、ポリエステル基板層(50μm)上にアルミニウム反射層(100nm)を付着させ、次いでポリエステル基板を所望の寸法に切断することにより、各アルミナイズドPET片を形成した。直径0.1587cmのアルミニウムワイヤ(アルコア社(Alcoa)ストック番号1199、ペンシルバニア州ピッツバーグ(Pittsburgh))を、電気的に加熱された(7V、1250amp)蒸着棒上に供給速度225mm/分で供給することにより、アルミニウム反射層を熱的に蒸着した。
約600ナノメートル厚の調製実施例P2の硬化可能組成物の層を、アルミナイズドPETの各片上にスピンコートした(2400rpmで30秒間回転)。各サンプルについて、反射率スペクトルを得た。続いて、各サンプルを、低強度のUV/Visランプ(光の強度=3.60mW/cm)の列下に置き、様々な時間照射した。各サンプルについて、硬化後の反射率スペクトルを得、対応するサンプルの硬化前の値と比較し、その差異をスペクトルシフトとして記録した。表4に、サンプル、各硬化時間、及び各々でみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
図5A〜5Bは、2つのサンプル(例えば、1D及び1J)について、硬化前及び硬化後の反射率スペクトルの代表例を示す。図6は、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロットである。
減衰全反射赤外(ATR−IR)スペクトルを硬化後の各サンプルについて得た。図7は、表1に詳しく記載したサンプル1A、1D、1F、及び1JのATR−IRスペクトル範囲(1350〜1600cm−1)におけるオーバーレイプロットを示す。1450cm−1におけるピーク吸光度はサンプルにおいて不変であり、参照ピークとして使用した。TMPTA(=CHδ面内曲げ)に由来する1410cm−1におけるピーク吸光度は、TMPTAの減少をモニターするのに便利であった。オーバーレイからわかるように、反射率スペクトルの観測結果と一致して、曝露時間が増加するにつれ、TMPTAの量は連続的に減少した。
(実施例2):
実施例1に記載のものと同一のMLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。続いて、サンプルを、低強度のUV/Visランプ(光の強度=3.60mW/cm)の列下に置き、15分間照射した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に15分間(合計30分間)照射し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この照射及びスペクトル取得手順を繰り返し、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表5に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例3):
3.8cm×3.8cm(1.5in×1.5in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P3の硬化可能組成物層を約500ナノメートル厚でスピンコーティング(1600rpmで30秒間回転)することにより、2つの同一のMLセンサーサンプル(3A及び3B)を調製した。サンプル3Bについて、反射率スペクトルを得た。続いて、サンプル3Bを、低強度のUV/Visランプ(光の強度=3.60mW/cm)の列下に置き、20時間照射した。硬化後のサンプル3Bについて、反射率スペクトルを得た。サンプル3Bは、20時間の硬化後、93nmのスペクトルシフト(青方偏移)を示した。20時間の一連の硬化の間に、サンプル3Bの目視観測を行い、サンプル3Aに対するサンプル3Bの色調変化を比較した。硬化したサンプル3Bでは、青緑色から赤青色への明確な変化が起こった。
(実施例4):
個々のガラススライド上に、3.2cm×3.8cm(1.25in×1.5in)のアルミナイズドPET片をテープで留めることにより、一連の同一のMLセンサーサンプル(サンプル4A〜4D)を調製した。約500ナノメートル厚の調製実施例P4の硬化可能組成物の層を、アルミナイズドPETの各片上にスピンコートした(1600rpmで30秒間回転)。これらのサンプルを4組に分け、任意の温度における、一連の曝露時間に対するスペクトルシフトの実験に用いた。各組について、一連の同一サンプルを、特定の温度において、従来の乾燥炉を用いて異なる長さの時間加熱した。設定は、4A(100℃)、4B(70℃)、4C(55℃)、及び4D(45℃)とした。各サンプルの、硬化後の反射率スペクトルを得、硬化前の値と比較し、スペクトルシフトを算出した。データを、表6にまとめる。
Figure 2009543057
(実施例5):
3.8センチメートル×3.8センチメートル(1.5インチ×1.5インチ)のシリコンウエファー上に、調製実施例P5の硬化可能組成物層を約500ナノメートル厚でスピンコーティング(1600rpmで30秒間回転)することにより、2つの同一のMLセンサーサンプル(5A及び5B)を調製した。サンプル5Bについて、反射率スペクトルを得た。次いで、サンプル5Bを従来の乾燥炉内に置き、55℃で6時間加熱した。硬化後の実施例5Bについて、反射率スペクトルを得た。実施例5Bは、6時間の硬化後、90nmのスペクトルシフト(青方偏移)を示した。6時間の一連の硬化の間に、サンプル5Bの目視観測を行い、サンプル5Aに対するサンプル5Bの色調変化を比較した。硬化したサンプル5Bでは、青緑色から赤青色への明確な変化が起こった。
(実施例6):
2.5cm×2.5cm(1.0in×1.0in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P6の硬化可能組成物層を約500ナノメートル厚でスピンコーティング(1500rpmで30秒間回転)することにより、MLセンサーサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。次いで、サンプルを従来の乾燥炉内に置き、70℃で15分間加熱した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に70℃で15分間(合計30分間)加熱し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この加熱及びスペクトル取得手順を繰り返し、70℃における曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表7に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例7):
個々のガラススライド上に、3.2cm×3.8cm(1.25in×1.5in)のアルミナイズドPET片をテープで留めることにより、同一のMLセンサーサンプル4個(7A〜7D)を調製した。約500ナノメートル厚の調製実施例P7の硬化可能組成物の層を、アルミナイズドPETの各片上にスピンコートした(1600rpmで30秒間回転)。各サンプルの反射率スペクトルを得た。サンプルをウェブに固定し、エナジーサイエンス社(Energy Sciences, Inc.)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington))のエレクトロカーテン(Electrocurtain)低電圧ビーム装置、モデルCB300を用い、異なる線量で照射した。各サンプルについて、硬化後の反射率スペクトルを得、硬化前の値と比較し、スペクトルシフト(青方偏移)として記録した。表8に、サンプル、電圧、電子ビーム電流、ウェブ速度、線量、及び各サンプルでみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。線量の単位をキログレイ(kGy)とし、1Mradが10kGyである。
Figure 2009543057
(実施例8):
2.5cm×3.8cm(1.0in×1.5in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P10の硬化可能組成物層を約500ナノメートル厚でスピンコーティング(1800rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。続いて、サンプルを、低強度のUV/Visランプ(光の強度=3.60mW/cm)の列下に置き、15分間照射した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に15分間(合計30分間)照射し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この照射及びスペクトル取得手順を繰り返し、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表9に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例9):
2.5cm×3.8cm(1.0in×1.5in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P11の硬化可能組成物層を約500nm厚でスピンコーティング(1800rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。次いで、サンプルを従来の乾燥炉内に置き、70℃で15分間加熱した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に70℃で15分間(合計30分間)加熱し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この加熱及びスペクトル取得手順を繰り返し、70℃における曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表10に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例10):
2.5cm×2.5cm(1.0in×1.0in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P12の硬化可能組成物層を約500ナノメートル厚でスピンコーティング(1500rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。続いて、サンプルを、低強度のUV/Visランプ(光の強度=3.60mW/cm)の列下に置き、15分間照射した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に15分間(合計30分間)照射し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この照射及びスペクトル取得手順を繰り返し、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表11に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例11):
2.5cm×2.5cm(1.0in×1.0in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P13の硬化可能組成物層を約500nm厚でスピンコーティング(1500rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。次いで、サンプルを従来の乾燥炉内に置き、70℃で15分間加熱した。このサンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。サンプルを更に70℃で15分間(合計30分間)加熱し、サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この加熱及びスペクトル取得手順を繰り返し、70℃における曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表12に、このサンプルにおける各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
(実施例12):
個々のガラススライド上に、3.2cm×3.8cm(1.25in×1.5in)のアルミナイズドPET片をテープで留めることにより、同一のMLセンサーサンプル4個(12A〜12D)を調製した。約500ナノメートル厚の調製実施例P14の硬化可能組成物の層を、アルミナイズドPETの各片上にスピンコートした(1800rpmで30秒間回転)。各サンプルの反射率スペクトルを得た。サンプルをウェブに固定し、電子ビームを異なる線量で照射した。各サンプルについて、硬化後の反射率スペクトルを得、硬化前の値と比較し、スペクトルシフト(青方偏移)を決定した。表13に、サンプル、電圧、電子ビーム電流、ウェブ速度、線量、及び各サンプルでみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
実施例13及び比較例C1:
実施例13として、2.5cm×3.8cm(1.0in×1.5in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P17溶液を用いた硬化可能組成物層を約600ナノメートル厚でスピンコーティング(2200rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。比較例C1として、2.5cm×3.8cm(1.0in×1.5in)のシリコンウエファー上に、調製実施例P18溶液を用いた硬化可能組成物層を約600ナノメートル厚でスピンコーティング(2200rpmで30秒間回転)することにより、MLサンプルを調製した。このサンプルについて、反射率スペクトルを得た。次いで、これらのサンプルを従来の乾燥炉内に置き、100℃で15分間加熱した。各サンプルについて、第2の反射率スペクトルを得た。これらのサンプルを更に100℃で15分間(合計30分間)加熱し、各サンプルについて第3の反射率スペクトルを得た。この加熱及びスペクトル取得手順を繰り返し、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロファイルを得た。表14に、2つのサンプル各々における、100℃での各曝露時間後にみられたスペクトルシフト(青方偏移)をまとめる。
Figure 2009543057
この発明の様々な修飾及び変更は、この発明の範囲及び精神から逸脱しないことが、当業者には明らかであろうし、この発明は、本明細書に記載された具体的な実施態様に不当に限定されるものではないことが、理解されるべきである。
本発明の代表的な多層比色センサーを示す。 本発明の別の代表的な多層比色センサーを示す。 本発明の別の代表的な多層比色センサーを示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の多層フィルムセンサーの代表的な配列の正面図を示す。 本発明の実施例1の代表的な多層比色センサーサンプルの、硬化前及び硬化後の反射率スペクトルを図示したもの。 本発明の実施例1の代表的な多層比色センサーサンプルの、硬化前及び硬化後の反射率スペクトルを図示したもの。 本発明の実施例1の代表的な多層比色センサーサンプルにおける、曝露時間に対するスペクトルシフトのプロットを図示したもの。 本発明の実施例1の代表的な多層比色センサーサンプルの、ATR−IRスペクトルオーバーレイを図示したもの。

Claims (21)

  1. 放射線又は熱エネルギーへの暴露を測定する比色センサーであって、前記比色センサーが、
    支持基板と、
    前記支持基板上の反射表面と、
    前記反射表面を覆う硬化層と、を含み、前記硬化層が、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)それらの任意の組み合わせを含み、
    前記センサーが、(i)放射線の閾値量、又は(ii)熱エネルギーの閾値量に暴露されると、その1つ以上の光学的特性を変化させることが可能である、比色センサー。
  2. 前記支持基板が、ポリマーフィルム若しくはシート、全ポリマーミラーフィルム、ガラス基板、無機基板、セラミック基板、シリコンウエファー、布地シート、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の比色センサー。
  3. 前記硬化層が、1種以上の重合性モノマー単独、又は少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせを含む、請求項1に記載の比色センサー。
  4. 前記硬化層が、ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマーを含む、請求項1の比色センサー。
  5. 前記硬化層が、少なくとも1種の非官能化ポリマーを含む、請求項1の比色センサー。
  6. 前記硬化層が、(a)1種以上の重合性モノマー、及び(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマーを含む、請求項1の比色センサー。
  7. 前記硬化層を覆う少なくとも1つの追加的な層を更に含み、前記少なくとも1つの追加的な層が、光学的に透明な保護層、マスキング層、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の比色センサー。
  8. 前記1つ以上の光学的特性が、色、光学的厚さ、反射率スペクトル値、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の比色センサー。
  9. 前記センサーが、前記硬化層を通して見ると第1の色を呈するか又は無色のいずれかであり、放射線又は熱エネルギーの閾値量に暴露されると、(i)前記第1の色から第2の色へ変色する、(ii)前記第1の色から無色状態に変色する、又は(iii)無色状態から着色状態へ変色する、請求項1に記載の比色センサー。
  10. 2つ以上の比色センサーを含む配列であって、少なくともそのうち1つが請求項1の比色センサーを含む、配列。
  11. 請求項1の比色センサーと、
    少なくとも部分的に比色センサーを封入するハウジングと、を含む装置であって、前記ハウジングが前記硬化層上に位置する少なくとも1つの開口部を含み、前記少なくとも1つの開口部が前記硬化層の上面に対する制限された視野をもたらす、装置。
  12. 物品の放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露を検出する方法であって、
    物品を提供する工程と、
    請求項1の比色センサーを提供する工程と、
    (i)前記物品及び(ii)前記センサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露する工程と、
    前記放射線又は熱エネルギーの閾値量への暴露による、1つ以上の光学的特性の変化について前記センサーをモニタリングする工程と、を含む、方法。
  13. 前記物品が、硬化性物品、処理ラインを移動する物品、滅菌プロセスを受ける物品、殺菌灯の一部を形成する若しくは殺菌灯と組み合わせて用いる物品、衣服又はその他着用可能な品の一部を形成する若しくは衣服又はその他着用可能な品、又は人体の一部と組み合わせて用いる物品、を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法が、前記物品が1つ以上のプロセスステーションを通過する経路に沿って移動する、連続的プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記曝露工程が、(i)前記物品、及び(ii)前記センサーが、2つ以上の別個のプロセス工程で放射線又は熱エネルギー源に暴露される、前記2つ以上の別個のプロセス工程を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 物品の放射線又は熱エネルギーへの曝露量を測定する方法であって、
    物品を提供する工程と、
    第1の光学的特性の組み合わせを有し、かつ、
    支持基板と、
    支持基板上の反射表面と、
    反射表面を覆う硬化層と、を含み、前記硬化層が、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらのいかなる組み合わせを含む、比色センサーを提供する工程と、
    前記物品及び前記センサーを放射線又は熱エネルギー源に暴露し、第2の光学的特性の組み合わせを有する比色センサーをもたらす工程と、
    前記第2の光学的特性の組み合わせを、前記第1の光学的特性の組み合わせと比較する工程と、を含む、方法。
  17. 前記曝露工程が、前記物品及びセンサーが放射線又は熱エネルギー源に暴露される2つ以上の別個のプロセス工程を含み、前記センサーが前記2つ以上の別個のプロセス工程による放射線又は熱エネルギーの累積量の表示を示す、請求項16に記載の方法。
  18. 前記比較工程が、センサーのスペクトルの青方偏移の変化を測定する工程を含む、請求項16に記載の方法。
  19. 所定の量の放射線又は熱エネルギーへの暴露により1つ以上の光学的特性の変化を示す比色センサーを調整する方法であって、
    特定量の放射線又は熱エネルギーを選択する工程と、
    (i)硬化可能な層厚で反射表面上に適用され、(ii)続いて、特定量の放射線又は熱エネルギーに暴露されると、1つ以上の光学的特性の変化を示す硬化性組成物を配合する工程と、
    基板上に反射表面を有する支持基板を提供する工程と、
    前記反射表面上に前記硬化性組成物を適用し、硬化可能な層厚を有する硬化層を形成する工程と、を含む、方法。
  20. 前記硬化性組成物が、(a)1種以上の重合性モノマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、(b)ポリマー上に少なくとも1種の重合性官能基を有する官能化ポリマー単独、若しくは少なくとも1種の非官能化ポリマーとの組み合わせ、又は(c)これらのいかなる組み合わせ、を含む、請求項19に記載の方法。
  21. 放射線又は熱エネルギーに暴露される物品の近傍に又は上部に前記センサーを配置する工程と、
    前記センサー及び物品を放射線又は熱エネルギー量に暴露する工程と、を更に含む、請求項19の方法。
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