JP2009538215A - 外科用緊張部材のためのロッカーおよび外科用緊張部材を固定するためのその使用方法 - Google Patents

外科用緊張部材のためのロッカーおよび外科用緊張部材を固定するためのその使用方法 Download PDF

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Abstract

一つ以上の緊張部材(12)を固定するためのロッカー(100)は、第1の開口(112)と第2の開口(114)と両者間に延在する通路(110)とを有するロッカー本体(102)を備える。ピン(106)が、通路(110)を横切るようにロッカー本体(102)に連結されており、かつ、緊張部材(12)がロッカー本体(102)に対して動作可能な潜伏状態と、緊張部材(12)がロッカー本体(102)に対して移動するのが阻止された作用状態との間で動作可能となっている。縫合糸ロッカー(100)の使用法は、カテーテルアセンブリ(159)によって手術位置に縫合糸ロッカー(100)を送り込むこと、および潜伏状態から作用状態へとロッカー(100)を動作させるためにピン(106)を作動させることを含む。

Description

本発明は概して、カテーテルベース外科処置の間に使用するためのロッカー、さらに詳しく言うと、たとえば輪状形成処置の実施中に、生体組織との対応取り付けポイントから延在する一つ以上の緊張部材(たとえば縫合糸)を固定するためのロッカーおよびそうしたロッカーの使用方法に関する。
本出願は、2006年5月25日付けで提出された仮特許出願第60/803,183号(その内容全体がこの引用によって本明細書に組み込まれる)に対する優先権を主張する。
カテーテルベース手術処置は、欠陥のある僧帽弁を治療するために使用される。あるそうしたカテーテルベース手術処置(通常、輪状形成術と呼ばれる)は、一つ以上のヒダ(plication)によって、後部僧帽弁弁膜の長さを減少させる。このために、アンカーが、僧帽弁の後部弁膜付近の環の周囲に割り振られた複数の位置に固定される。各アンカーは、それに対して連結された縫合糸を有するが、それは収束的に集められ、そして緊張状態で引っ張られる。縫合糸が緊張状態で引っ張られるとき、隣接するアンカーの各対間の組織にはヒダが形成されるが、これによって環の長さが短縮され、そして僧帽弁治療を実施するために前部弁膜に向かって後部弁膜が引き寄せられる。
各アンカー用の縫合糸は、カテーテル内に戻るように延在する。ヒダを保持するためには、移動が生じないよう縫合糸を固定する必要がある。処置はカテーテルベースのものであるから通常は縫合糸ロッカーが使用されるが、これはカニューレの直径が小さいために結び目を形成することができないからである。
概して、カテーテルベース手術処置の間、相対移動が生じないように、一つ以上の緊張部材、たとえば縫合糸を固定するための改良型ロッカーが求められていた。
本発明の実施形態は、ロッカー本体と、緊張部材を固定するための、ロッカー本体に対して組み合わされた手段とを含む、一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーを具備してなる。当該手段は、緊張部材がロッカー本体に対して移動できる潜伏(latent)状態と、緊張部材がロッカー本体に対して移動するのが阻止された作用状態とを有する。ある実施形態では、ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、および両者間で延在する通路を備える。緊張部材はロッカー本体の通路に通される。ピンがロッカー本体に対して連結され、かつ、概ね第1および第2の開口間の方向に移動できる。ピンは、緊張部材がロッカー本体に対して移動できる通路内の第1のポジションと、緊張部材がロッカー本体に対する移動が生じないように実質的に固定された通路内の第2のポジションとを有する。
他の実施形態では、ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、およびそれを通る緊張部材を受け入れるために両者間で延在する通路を備える。カム部材が通路内に配置され、そしてそれは潜伏状態と作用状態との間で回動できる。潜伏状態においては、緊張部材はロッカー本体に対して移動でき、かつ、作用状態においては、緊張部材はロッカー本体に対して移動するのが阻止される。緊張部材は、カム部材との摩擦係合によって、ロッカー本体に対する移動が生じないよう固定できる。これに加えて、あるいは、これに代えて、作用状態へとカムを付勢するために、付勢部材をカムに連結することができる。
他の実施形態では、ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、およびそれを通る緊張部材を受け入れるために両者間で延在する通路を備える。ロッカー本体は、第1のピンおよび第2のピンを収容する一対の対向スロットを備え、ピンの少なくとも一つは、緊張部材がロッカー本体に対して移動可能な潜伏状態と、ロッカー本体に対する緊張部材の移動を阻止するためにピンが緊張部材を両者間に挟み込んだ作用状態とが得られるよう、スロットに沿って移動できる。ピンの一方は、スロットに対して固定されてもよく、あるいは両方のピンがスロットに沿って移動可能であってもよい。
他の実施形態では、ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、およびそれを通る緊張部材を受け入れるために両者間で延在する通路を備える。少なくとも一つのスプリングアームが通路内に配置され、そして、それは、緊張部材がロッカー本体に対して移動可能な潜伏状態と、緊張部材がロッカー本体に対して移動するのが阻止された作用状態との間で動作できる。スプリングアームは作用状態へと付勢されてもよく、そしてワンウェイロッカーとして構成されてもよく、この場合、スプリングアームは、第1の方向に緊張部材の移動を可能とするよう弾性的に撓み、かつ、第1の方向と反対の第2の方向への緊張部材の移動に抗する。ある実施形態では、二つのスプリングアームはロッカー本体に沿って軸方向に離間させられてもよく、一方、他の実施形態では、二つのスプリングアームは、両者間で緊張部材を捕らえるために互いに対向していてもよい。さらに他の実施形態では、スプリングアームはロッカー本体の開口内のリング部ポジションを備えていてもよく、この場合、リング部は、緊張部材をその間に捕らえるために開口の壁と協働する。
他の実施形態では、ロッカー本体は、緊張部材がその中に配置された、少なくとも一つの通路を備える。ある態様では、二つのそうした通路が設けられ、この場合、引っ張り部材は、ロッカー本体に対して緊張部材が移動するのを阻止するために締り嵌めが生じるように、緊張部材を一方の通路から他方の通路内へと引っ張る。他の態様では、ロッカー本体は、緊張部材がロッカー本体に対して移動するのを阻止するために摩擦嵌合が生じるように、筒状部材の内腔内で引っ張られる。
他の実施形態では、ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、およびそれを通る緊張部材を受け入れるために両者間で延在する通路を備える。複数のクランプアームは通路によって離間させられており、そしてそれは、緊張部材がロッカー本体に対して移動できる第1のポジションと、ロッカー本体に対する緊張部材の移動を阻止するために緊張部材がクランプアーム間でクランプされた第2のポジションとの間で互いに対して動作できる。ある態様では、ロッカー本体は、第1のポジションから第2のポジションへの変化をもたらす、形状記憶効果を呈する形状記憶合金を含む。他の態様では、クランプアームは第2のポジションに向かって付勢でき、かつ、取り外し可能な分離部材は、クランプアームを第1のポジションで維持するために使用できる。
さらに他の実施形態では、外部ロッカー本体は、第1の開口、第2の開口、およびそれを通る緊張部材を受け入れるために両者間で延在する通路を備えていてもよい。内部拡張可能部材を通路内に配置できるが、これは、緊張部材がロッカー本体に対して移動可能な潜伏状態と、緊張部材がロッカー本体に対して移動するのが阻止された作用状態との間で動作できる。あるそうした実施形態では、拡張可能な部材はコイルスプリングであってもよい。他のそうした実施形態では、拡張可能な部材は、ステント状部材などの、拡張可能なメッシュ状筒状部材であってもよい。
図1および図1Aを参照すると、本発明の第1実施形態に基づいて構成された縫合糸ロッカー100が、この縫合糸ロッカー100に通された一つ以上の緊張部材12(図1Fおよび1G)を選択的につかまえるのに、すなわち捕らえるのに使用される。緊張部材12は、たとえば、意図する用途にとって好適な十分に高い引っ張り強度を有する、ケーブルあるいはその他の直径の小さなフレキシブル、半剛体あるいは剛体部材などの、縫合材以外の他の形態をとることができるのは明らかであろう。さらに、縫合糸ロッカーとしての本発明の実施形態について説明するが、本発明は、縫合糸ロッカーが縫合糸以外の緊張部材と共に使用されることを想定している。縫合糸ロッカー100は、緊張部材12が縫合糸ロッカー100の中を移動可能な第1の状態と、緊張部材12が縫合糸ロッカー100に対してかつ互いに対して移動しないように捕らえられかつロックされた第2の状態とを有する。第1の状態は潜伏状態と呼ぶことができ、そして第2の状態は作用状態と呼ぶことができる。縫合糸ロッカー100は、通例的に所有された米国出願第11/174,951号明細書に図示説明されたアンカー部材から延在する緊張部材と共に使用できる。さらに、そうしたロッカーが、本実施形態および他の実施形態において、縫合糸を導入しかつ捕らえるための複数の通路を有していてもよいことは明らかである。さらに、本明細書で説明する縫合糸ロッカーは、そこから延在する複数の緊張部材に関連するものであってもよいが、当業者であれば、特定の用途に応じて、縫合糸ロッカーはまた単一の縫合糸と共に使用できることは明らかであろう。
縫合糸ロッカー100は、ベース部材101およびこのベース部材101の開口端部を閉塞する輪郭取りされたキャップ104のアセンブリからなるロッカー本体102と、ピン106と、スプリングクリップ108とを備えたアセンブリからなる。ベース部材101およびキャップ104は、ロッカー本体102を構成するアセンブリの別体要素を形成しており、これによってピン106をロッカー本体102に組み付けることが可能となっている。このために、キャップ104の近位縁部は、ロッカー本体102の向き合う遠位縁部に形成された対応する凹部103と係合する複数の突起105を、間隔を置いた位置に備える。縫合糸ロッカー100が組み立てられ使用されるとき、キャップ104は、緊張部材12が取り付けられるかあるいは定着される生体組織(図示せず)に最も近い縫合糸ロッカー100の遠位端部に位置させられる。
ロッカー本体102(これは筒状でかつ端部が開放されていてもよい)は、ロッカー本体102の近位端部における孔114からキャップ部材104に向かって延在する空隙すなわち通路110を取り囲んでいる。ロッカー本体102のベース部材101の対向する側壁116,118はそれぞれスロット120,122を備えるが、これらは、概ね近位‐遠位方向に向けられており、そして通路110とつながっている。スロット120は、ロッカー本体102の近位孔114付近の相対的に短いセグメント124と、浅い鋭角α(図1)で短いセグメント124と交差する相対的に長いセグメント126とを備える。角度αは、ピン106が短いセグメント124内に位置させられたとき、緊張部材12がロッカー本体102を通って移動可能となるのに十分なものである。長いセグメント126の向きは、近位‐遠位方向と、より平行に近い。長いセグメント126は、短いセグメント124との交点からロッカー本体102の遠位端部に向かって延在している。同じことが側壁118のスロット122についても言えるが、これは実質的に側壁116のスロット120と同じものである。
キャップ104は通路130を備えるが、これは、縫合糸ロッカー100が組み立てられた際に、遠位開口112を経て通路110にアクセスすることを可能とする。通路130は、ロッカー本体102における通路110と滑らかに一つになっている。緊張部材12は、縫合糸ロッカー100の通路110,130に通される。通路110に向かって遠位開口112から延在する、キャップ102の輪郭取りされた部分は、収束するように内側に滑らかに湾曲しており、これによって、(近位‐遠位方向に沿って見たときに)通路130の断面積は遠位から近位方向に減少する。通路130の断面積は、通路110の対応する断面積よりも小さなものである。
キャップ104は(ベース部材101と組み合わされたとき)、スロット120の遠位端部を閉塞する。これによって、ロッカー本体102に対するピン106の移動が、スロット120の対向する閉塞端部によって制限された移動範囲に拘束される。同じことが側壁118のスロット122のキャップ104による制限についても言えるが、これは実質的に側壁116のスロット120と同じものである。
ピン106は、短いセグメント124および長いセグメント126によって形成され、かつ、スロット120の対向する閉塞端部によって近位‐遠位方向に制限された経路に沿って、スロット120内で移動することを強いられる。ピン106は、末端セクションすなわち部位132,134と、中央セクションすなわち部位136と、末端部位132,134の対応する一つを中央部位136に連結する中間すなわちブリッジ部位138,140とを備える。部位132,134,136,138,140のそれぞれ(これらはピン106の軸線に沿って配置されている)は、軸線142に沿って見たとき、断面に関して円柱形である。部位138,140は、軸線142に沿って見たときに、最小直径を有し、かつ、部位136は最大直径を有する。
ブリッジ部位138は、主としてロッカー本体102の側壁116の壁厚によって決定される、軸線142に沿った長さを有する。ブリッジ部位138の直径(すなわち最大寸法)は、スロット120の幅よりも小さくなるように選択される。(縫合糸ロッカー100が組み立てられ、そしてピン106がスロット120,122と係合したとき)側壁116の両面に隣接する末端部位132および中央部位136の露出面は、側壁116の向かい合う部分と接触することによって、軸線142と平行な方向におけるピン106の横断移動を制限する。同じことがブリッジ部位140についても言えるが、これは実質的にブリッジ部位138と同じものであり、かつ、側壁118のスロット122と係合している。本発明は、軸方向の移動に対する抵抗を維持しながら、末端部位132,134をピン106の構造から省略することも想定している。
スプリングクリップ108(これは任意のものである)が、縫合糸ロッカー100を構成するアセンブリにおけるロッカー本体102と係合している。スプリングクリップ108は、アーム153と、筒状本体102の内部で通路110内へとアーム153から突出している成形戻り止め、すなわちスプリング要素150とを備える(図1Fおよび図1G)。スプリングクリップ108はまた、側壁154(これは側壁116,118をつないでいる)の外壁に当接するアーム152と、アーム152,153が実質的に平行であるようにアーム152をアーム153と接続する湾曲移行セクション155とを備える。アーム152,153は、側壁154の内面および外面の長さにわたりかつブラケット体102の近位縁部周りを取り囲む凹部156内に嵌合している。スプリングクリップ108がブラケット体102と組み合わされたとき、湾曲移行セクション155は近位縁部に隣接した凹部156内に置かれる。
通路130は、通路110を通って延在する対称軸線から横方向に、すなわち左右方向にオフセットしている。この結果、通路130は、側壁154よりもロッカー本体102の側壁158の近くに配置されるが、概ね、側壁116,118間のポジションに中心が置かれている。
使用時、図1および図1A〜図1Gを参照すると、ピン106のブリッジ部位138,140はスロット120,122内で支えられる。カテーテルベース外科処置の間、図1Bおよび1Fに示すように、縫合糸ロッカー100の通路100および通路130には緊張部材12を通すことができ、そしてそれは、通常、縫合糸ロッカー100のロッカー本体102の遠位および近位開口112,114間で、ピン106からの無視できる抵抗を伴って自由に移動できる。縫合糸ロッカー100のピン106は、当初、ロッカー本体102に対して潜伏状態で保持される。
カテーテルベース外科処置の適当な時点で、緊張部材12の遠位端部は、処置位置において生体組織に対して定着されることになり、そして、ヒダ(プリケーション)が緊張部材12を引っ張る軸力によって形成される。この時点で、縫合糸ロッカー100は、緊張部材12を捕らえるために作動させられる。このために、縫合糸ロッカー100はカテーテルアセンブリ159に対して連結されるが、これは、この分野では一般によく知られているように、患者の脈管系における外側スリーブ(図示せず)の内腔を通って、手術位置まで移動させられる。カテーテルアセンブリ159は、縫合糸ロッカー100の近位端部が接続される内部カテーテル159aと、この内部カテーテル159aに対して動くこと(たとえば相対回転動作)ができる外部カテーテル159bとを備える。外部カテーテル159bのチップは、その配置中に縫合糸ロッカー100を潜伏状態で維持するための、そしてそれに対して緊張部材12を固定するために縫合糸ロッカー100を作動させるための作用機構160を備える。作用機構160は、縫合糸ロッカー100を作動させかつ緊張部材12を捕らえるためにピン106を作用状態へと動作させるために、操作することがすなわち作動させることが可能である。作用機構160は、その後、縫合糸ロッカー100の把持状態すなわちグリップ状態を解除するために操作され、そして手術位置から後退させられる。
カテーテルアセンブリ159は、図1B、1Fに示すような潜伏状態で、縫合糸ロッカー100を手術位置まで送り込む。ピン106は、緊張部材12が連通路110,130を通って移動できるように配置される。縫合糸ロッカーを作用状態とするため、カテーテル159b、したがって作用機構160は、端部キャップ104に向かう遠位方向にスロット120,122内でピン106を変位させるべく、内部カテーテル159aに対して動作させられる。溝すなわちギャップ161,163を画定している作用機構160の一部と、ピン106の末端部位132,134との接触によって、縫合糸ロッカーのための作用力が提供される。ピン106は、それが、図1B、1Fに示す潜伏状態から、図1C、1Gに示す作用状態へと動作するとき、スロット120,122の輪郭をたどる。
ピン106がロッカー本体102の遠位端部112に向かって遠位方向に動くとき、中央部位136は、その中に成形スプリング要素150がスプリングクリップ108のアーム153から突出している通路110の一部を横切る。中央部位136は、壁154に向かう方向にスプリング要素150を反らせるか、あるいは弾性変形させ、続いて、図1Gに示すように、スプリング要素150に対して遠位の位置まで移動する。中央部位136によって加えられた撓み力が取り除かれた後、変形されたスプリング要素150は、その本来の非撓み状態へと復帰するが、これによって、近位方向へのピン106の移動が阻止され、かつ、スプリング要素150とキャップ部材104との間の空隙内でピン106が捕らえられる。作動させられた縫合糸ロッカー100のピン106は、ピン106の中央部位136と、通路110を取り囲んでいるロッカー本体102の一部分との間で、緊張部材102を締め付けるか、あるいは圧潰する。
さらに図1Cに示すように、縫合糸ロッカー100が緊張部材12を捕らえるように作動させられた後、外部カテーテル159bの作用機構160は、続いて、ピン106の末端部位132,134と、作用機構160に形成されたギャップ161,163との間の係合状態を解除するために、内部カテーテル159aおよびそれに対して接続された縫合糸ロッカー100に対して回転させられる。内部カテーテル159aに対して作用機構160を回し続けることによって、図1Dに示すように、縫合糸ロッカー100は、内部カテーテル159aから、そして作用機構160から分離させられる。作用機構160を回転させることによって、末端部位132,134は、外周方向に延在するカム面162,164の対応する一つに沿って移動させられるが、これによって、カテーテルアセンブリ159から縫合糸ロッカー100を分離させるのに必要な力を提供できる。カテーテルアセンブリ159は、続いて、作動させられた縫合糸ロッカー100をリリースするために、図1Eに示すように、近位方向に引き抜かれることになる。
図1Hを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、スプリングクリップ108は縫合糸ロッカー100から省略可能である。ピン106が潜伏状態(一点鎖線にて示す)から作用状態へと動作させられるとき、緊張部材12と、ピン106と、ロッカー本体102の内面との間の干渉は、緊張部材12を捕らえるために協働する。これによって、縫合糸ロッカー100の構成に関して、ブロッキング部材が必要でなくなる。
図1Iおよび1Jを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー100は付勢部材170を備えることができるが、これはスプリングクリップ108(図1A〜図1G)に代わるものである。付勢部材170の一部172は、ロッカー本体102と係合する。付勢部材170の他の部分174は、ピン160に当接するアームを形成している。作用機構160によって縫合糸ロッカー100が潜伏状態で保持されるとき、ピン106は、付勢部材170によって加えられる付勢力に抗して、固定状態で保持される。
付勢部材170は、ニチノール(NiTi)などの超弾性材料から形成できるが、これは、超弾性挙動に関連する、さまざまな利点を有する。さらに詳しく言うと、NiTi超弾性材は、かなり大きな回復可能な変形、低い永久歪みすなわち残留変形、高いプラトー応力および極限引張強度、ならびに高いポテンシャルエネルギー貯蔵能力を有する。NiTi超弾性材(これは生体適合性を有する)は、ステンレススチールと同じような耐食性を示す。一般に、付勢部材170は、当業者には明らかであるように、超弾性状態を実現するために、常温加工され、そして熱処理される。付勢部材170がまた、生体適合弾性材料またはその他の好適な材料から形成可能であることは当業者には明らかである。さらに、付勢部材170は、形状記憶効果を呈することができる形状記憶合金から構成可能である。
図1K〜1Mは、本発明の代替実施形態に基づく縫合糸ロッカー100の働きを示す。図1B〜1Eに関連して上述したように、カテーテルアセンブリ159は、縫合糸ロッカー100を配置しかつそれを作動させるために使用できる。この実施形態では、外部カテーテル159bの作用機構160は、作用機構160の当接ギャップ161,163によって、遠位方向にスロット120,122内でピン106を変位させるために、内部カテーテル159aに対して動作する。だが、いったん縫合糸ロッカーが作用状態となると、作用機構160は、カテーテルアセンブリ159から縫合糸ロッカー100を外すために、内部カテーテル159aに対して回転させられる。
図1K〜1Mに示すように、縫合糸ロッカー100はカテーテルアセンブリ180に連結できるが、これは、この分野では一般によく知られているように、患者の脈管系における外側スリーブ(図示せず)の内腔を通って、手術位置まで移動させられる。カテーテルアセンブリ180は、縫合糸ロッカー100の近位端部が接続可能な内部カテーテル182と、この内部カテーテル182に対して軸方向動作が可能な外部カテーテル184とを備える。外部カテーテル184のチップは、その配置の間、縫合糸ロッカー100を潜伏状態で維持するための、そして緊張部材12をそれに対して上述したように固定するために縫合糸ロッカーを作動させるための駆動機構186を備える。駆動機構186は、ロッカー100を作動させ、かつ緊張部材を捕らえるために、ピン106を作用状態へと動作させるために、操作することが、すなわち作動させることができる。有利なことに、縫合糸ロッカー100を作動させるために駆動機構186を操作することによっても、ロッカー100はカテーテルアセンブリ180から外れる。
このために、図1Kに示すように、駆動機構186は、その遠位端部190から近位方向に延在する第1の脚189と、この第1の脚189に対して鋭角をなすと共に遠位端部190に向かって逆戻りするように延在する短い第2の脚192とを有するJ形スロットを備える。第1の脚189は、概ね近位‐遠位方向に延在している。スロット188は、その中にピン106を受け入れるために、その遠位端部において開口しているが、その近位端部においては閉じられている。カテーテルアセンブリ180は、図1Kに示すような潜伏状態で、手術位置まで縫合糸ロッカー100を送り込む。ピン106は、J形スロット188の近位端部において、第2の脚192内に位置させられ、かつ、緊張部材12は縫合糸ロッカー100に対して移動できる。縫合糸ロッカー100を作用状態に置くために、外部カテーテル184、したがって駆動機構186は、端部キャップ104に向かう遠位方向にスロット120,122内でピン160を変位させるために、ロッカー本体102および/または内部カテーテル182に対して軸方向に移動させられる。スロット188のエッジとピン106の末端部位132,134との接触によって駆動力がもたらされ、これによってピン106はスロット120,122の輪郭をたどり、図1Kに示す潜伏状態から図1Lに示す作用状態へと移動する。
この実施形態では、ピン106が短いセグメント124(これは長いセグメント126に対して、ある角度をなしている)を横切るとき、ピン106が長いセグメント126に沿って移動し始めるので、第1の脚189内に位置させられるようピン106はスロット188に沿って移動する。言い換えれば、スロット120,122の形状によって、外部カテーテル184をロッカー本体102および/または内部カテーテル182に対して遠位方向に移動させることで、ピン106はスロット188の第1の脚189内へと移動させられる。いったんピン106がスロット188の第1の脚189内に位置すると、そこから縫合糸ロッカーを外すためには、カテーテルアセンブリ180を、図1Mに示すように、近位方向に動かすだけでよい。したがって、分離を実現するために回転動作を必要としないよう、相対的な軸方向の動きがピン106を作用状態へと動作させ、そしてカテーテルアセンブリから縫合糸ロッカー100を分離させる。
図2A〜2Fに関連し、かつ、本発明の代替実施形態に基づくと、縫合糸ロッカー200は、ロッカー本体202と、このロッカー本体202の対向する側壁209,211に形成されたスロット208,220内で支持されたピン206とを備える。ロッカー本体202(これは一体式のキャップを有する)およびピン206の構成および機能は、縫合糸ロッカー100(図1、図1A〜図1G)のロッカー本体102およびピン106の構成および機能と同じである。縫合糸ロッカー200はまた、図1Hに示す縫合糸ロッカー100の実施形態と同様に、スプリングクリップを欠いている。
ロッカー本体202は、このロッカー本体202の遠位および近位開口214,216間で延在する通路212を備える。通路212は、遠位開口214とつながる小通路218を含む。スロット208,210は直線状であり、しかもスロット220,222(図1、図1A〜図1G)のように、相対的に傾斜したセグメントによって分割されていない。縫合糸ロッカー200は、(図2Eに最も示されるような)潜伏状態と、(図2Fに最もよく示されるような)作用状態とを有する。縫合糸ロッカー200は、縫合糸ロッカー100用の上述したものと類似のカテーテルアセンブリを用いて配置し、作動させることができる。
図3A〜図3Dに関連し、かつ、本発明の代替実施形態に基づくと、縫合糸ロッカー300は、ロッカー本体310の遠位端部314の輪郭取りされた開口312と、ロッカー本体310の近位端部318の第2の開口316と、近位および遠位開口312,314間でかつロッカー本体310を貫通して延在する通路320とを有するロッカー本体310を備える。通路320は内部側壁322を画定している。カム部材324はロッカー本体310に対して回動可能であり、かつ、一つ以上の緊張部材12と係合するよう構成されたカム面326を備える(図3Cおよび図3D)。たとえば、カム部材324が通路320内に適切に配置されたとき、ピン328がロッカー本体310の孔330に挿入されてもよく、それは、カム部材324がそれを中心として回動できるピボットポイントとして機能する。カム面326は、このカム面326と緊張部材12との間の摩擦を増大させるために、複数のセレーションすなわち歯322あるいはこの分野では公知のその他の粗面特性を備えていてもよい。
図3Cおよび3Dに示すように、カム部材324は、カム表面326が側壁322から離れるように移動した潜伏状態と、カム表面326が側壁322に近接した作用状態との間で動作可能である。潜伏状態では、図3Cに示すように、緊張部材12は、カム部材326とほとんど干渉することなく、通路320を通って、近位‐遠位方向に自由に移動できる。このようにして、縫合糸ロッカー300は緊張部材12に対して自由に移動でき、これによって、縫合糸ロッカー300を、緊張部材12に対して所望の位置に、たとえば手術位置に配置することが可能となる。作用状態では、カム部材324は、側壁322とカム表面326との間に緊張部材12を効果的に捕らえるために、その潜伏状態に対して反時計回りに回動させることができる。作用状態にあるとき、緊張部材12は「ロック」される。なぜなら、緊張部材12は縫合糸ロッカー300に対して動くことが、あるいは互いに動くことができないからである。通路320の側壁322は突起334および336を備えていてもよく、これは、カム部材324が作用状態にあるとき、緊張部材12の圧潰状態を良好なものとするために、それぞれ締め付けすなわち圧潰ポイント338,340を形成している。
上述した縫合糸ロッカー300は、ワンウェイ型のロッカーとして機能し得る。図3Dに最もよく示されているように、いったん作用状態となると、遠位方向へのロッカー本体310に対する緊張部材12のさらなる移動は、カム部材324を反時計回り方向にさらに回動させるが、これは、カム表面326と側壁322との間の圧潰力をさらに増大させる。そうした動作は、ロッカー本体310に対する、そして互いに対する移動が生じないように緊張部材12を効果的にさらにロックする。一方、近位方向へのロッカー本体310に対する緊張部材12の移動は、カム部材324を時計回り方向に回動させるが、これは、カム表面326と側壁322との間の圧潰力を低減させ、そして十分な力が加えられると、カム部材324が潜伏状態へと移動することを可能とする。緊張部材12は、その後、たとえば縫合糸ロッカー300を調整するために、ロッカー本体310および互いに対して移動することができる。
上記縫合糸ロッカー300は、能動ロッカーおよび受動ロッカーのいずれであってもよい。能動ロッカーは、カム部材324を作用状態へと付勢する付勢部材(図示せず)を備える。例として、カム部材324は、このカム部材324を作用状態へと付勢する、ねじりスプリングを備えることができる。この様式では、時計回り方向へのカム部材324の回動は、スプリングによって生じる付勢力に少なくとも打ち勝つ必要がある。当業者にとって、作用状態へとカム部材324を付勢するよう機能する他の付勢部材は自明である。
本発明は能動ロッカーに限定されるものではなく、受動ロッカーとして構成することもできる。受動ロッカーは、緊張部材12と縫合糸ロッカー300の当接部、すなわち側壁322およびカム表面326との間の摩擦によって、作用状態ポジションで維持される。この様式では、時計回り方向へのカム部材324の回動は、緊張部材12と縫合糸ロッカー300との間の摩擦力に少なくとも打ち勝つ必要がある。受動ロッカーは、さまざまな異なる方法を用いて、潜伏状態から作用状態へと動作できる。たとえば、ある方法では、縫合糸ロッカー300が適切に配置されると、カム部材324を作用状態へと動作させるために引っ張り部材(たとえばプルワイヤ)を使用できる。他の方法では、緊張部材12は、この緊張部材12を緊張させるか過度に緊張させるために、ぴんと引っ張られてもよい。緊張部材12は、その後、カム部材24の歯332と係合するよう動かすことができる。たとえば、図3Cに示すように、緊張部材12がロッカー310に対して左に移動させられる場合、緊張部材12は歯332と係合できる。いったん係合すると、緊張部材12の張力を解放できるが、これによってカム部材324は作用状態へと反時計回り方向に回動させられる。カム部材324は、その後、緊張部材12と縫合糸ロッカー300との間の摩擦および緊張部材12の残存張力によって、作用状態で維持されることになる。
図3Aおよび図3Bは、カテーテルベースシステムにおける縫合糸ロッカー300の送り込みのためのカテーテルアセンブリ342の遠位チップを示している。このために、カテーテルアセンブリ342は、第2の内側部分346の上に突出退避可能に支持された第1の外側部分344を含むチップを有するカテーテル343を備える。第1の外側部分344は、対向する壁352,354を形成する一対の対向する切欠き348,350を備える。第2の内側部分346は、上側に延在する対向する壁358,360の対および上側に延在するスプリングアーム362,364の対を備えたベース356を含む。第2の部分346は、壁358および360の上面が切欠き348,350の床と実質的に同じ高さであるか、あるいは僅かにその下に位置するよう、第1の部分344内に収容される。スプリングアーム362,364は壁358,360の僅かに上まで延在しており、しかも内側を向く爪366,368をそれぞれ有する。スプリングアーム362,364は、縫合糸ロッカー300のロッカー本体310と係合するよう構成される。
このために、ロッカー本体310は、スプリングアーム362,364の爪366,368と係合するための一対の開口370(図示せず)を備える。図3Bに示すように、この係合によって、縫合糸ロッカー300はカテーテルアセンブリ342に対して選択的に固定される。縫合糸ロッカー300をカテーテルアセンブリ342から切り離したいとき、スプリングアーム362,364をロッカー本体319の開口370から外すことができる。特に、第1の部分344の壁352,354は、その中にスプリングアーム362,364を収容するよう構成されたテーパー状面を有する溝372(一方を示す)を有する。溝372は、第2の部分346が第1の部分344に収容されたとき、スプリングアーム362,364およびそのそれぞれの爪366,368がロッカー本体310の開口370と係合するために内側に動くようテーパー化されている。縫合糸ロッカー300が配置されるとき、第2の部分346は第1の部分344に対して遠位方向に移動し、これによってスプリングアーム362,364が溝372に沿って外側に動くことが可能となる。第2の部分が遠位方向に十分に動かされたとき、爪366,368はロッカー本体310の開口370から外れ、そして縫合糸ロッカー300はカテーテルアセンブリ342から分離可能となる。カテーテルアセンブリ342は、その後、手術位置から後退させることができる。
カテーテルアセンブリ342はまた、潜伏状態から作用状態へとカム部材324を動作させるよう構成できる。このために、第1の外側部分344の対向する壁352,354は、ピン376(これは壁352,354間で延在する)を受ける突出部374(一方を示す)を備える。ピン376は、第1および第2の部分344,346が互いに動くとき、スプリングアーム362,364と壁360とベース356との間に形成された第2の内側部分346のスロット378,380に沿って移動するよう構成される。図3Bに示すように、ピン376はまた、ロッカー本体310のスロット382内に収まる。スロット382は、概して近位‐遠位方向に延在しており、しかもロッカー本体310の近位端部318において開口している。スロット382の対向端部は閉じられている。図3Bおよび3Cに示すように、縫合糸ロッカー300がカテーテルアセンブリ342に接続されたとき、カム部材324は、ピン376がカム部材324のアーム部384の遠位に配置された潜伏状態である。カテーテルアセンブリ342が上述したように縫合糸ロッカー300から外されるとき、ピン376は、図3Dに示すように、アーム部384と係合しかつカム部材324を作用状態へと反時計回り方向に回動させるために、近位方向に移動する。
図4A〜図4Eを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー400は、開口414を備えた遠位端部412と、開口418を備えた近位端部416と、遠位端部412から近位端部416へと延在する側壁422によって形成されかつロッカー本体410を貫通する通路420とを有する略円筒形のロッカー本体410を備える。図4Dおよび図4Eに示すように、一つ以上の緊張部材12を通路420内に配置できる。側壁422は、概ね近位‐遠位方向に延在しかつその中に一対のピン428,430が配置される対向するスロット424,426を備える。スロット424,426は、ロッカー本体410の近位および遠位端部416,412の手前で、閉じた端部を形成している。スロット424,426は、近位部分432が、より狭い遠位部分434に対して広げられたキーホール形状を有する。ピン430はスロット424,426内で固定され、一方、ピン428はスロット424,426内で自由に動くことができる。ピン430は長手方向軸線436を中心として対称であり、かつ、スロット424,426の拡大された近位部分432内に収容される寸法となっている。ピン430は、摩擦係合あるいは、溶接、接着剤などのその他の手段を用いて、スロット424,426の近位部分432内に固定できる。ピン428は、長手方向軸線438を中心として対称であり、かつ、末端部位440,442と、長手方向軸線438に沿って、両側にこの末端部位440,442が配置された、より大きな相対断面積を有する中央部位444とを備える。
中央部位444の直径(すなわち最大寸法)は、スロット424,426の遠位部分434の幅よりも大きく、これによって、ピン428は、さもなければスロット424,426からピン428を脱落させるであろう、対応する長手方向軸線438に沿った横方向の移動が生じないよう捕らえられる。ピン428の末端部位440,442の直径(すなわち最大寸法)は、スロット424,426の遠位部分434の幅よりも小さく、これによってピン428は、スロット424,426の閉じた端部とピン430との間で、スロット424,426内で自由に移動できる。
縫合糸ロッカー400は潜伏状態(これは図4Dに示す)を有するが、当該状態では、緊張部材12は、縫合糸ロッカー400によって実質的に邪魔されることなく、近位方向446に自由に動くことができる。縫合糸ロッカー400はさらに作用状態(これは図4Eに示す)を有するが、当該状態では、緊張部材12は、縫合糸ロッカー400に対してかつ互いに対して近位‐遠位方向446の移動が生じないよう捕らえられる。このため、緊張部材12はピン428,430間で締め付けられるか、あるいは圧潰される。
これに関して、縫合糸ロッカー400は、上述したカテーテルアセンブリ342と類似のカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。特に、ロッカー本体410は、それに対して縫合糸ロッカー400を接続するために、カテーテルアセンブリのチップ上の一対のスプリングアームを受けるよう構成された一対の対向する開口448を備える。さらにカテーテルアセンブリは、縫合糸ロッカー400を潜伏状態で維持するために、ピン428,430に対して連係可能に連結された引っ張り部材(たとえばプルワイヤ、縫合糸など)を備えることができる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、ピン428,430が両者間で緊張部材12を締め付けることを可能とし、かつ、縫合糸ロッカー400を作用状態に置くために、引っ張り部材を緩めることができる。縫合糸ロッカー400は、その後、上述したものと類似の開口448からスプリングアームを外すことによって、カテーテルアセンブリから分離させることができる。カテーテルアセンブリは、続いて、手術位置から後退させることができる。
図5A〜5Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー500は、ロッカー本体502と、このロッカー本体502の側壁512,514にそれぞれ形成されたスロット508,510内で支持された一対のピン504,506を備える。スロット508,510は、ロッカー本体502の近位および遠位開口509,511付近に配置された閉じた端部において終端をなしている。側壁512,514は、複数の交差部材516,518,520,522によって、そのそれぞれのコーナーにおいて一つに結合されているが、これらは、近位および遠位開口509,511間でロッカー本体502を貫通して延在する中央通路524が閉塞されないように配置され、かつ、そのような寸法とされている。一つ以上の緊張部材12が、図5Bおよび図5Cに示すように、中央通路524内に配置できる。
ピン504,506は、スロット508,510の境界(これは実質的に近位‐遠位方向に配置されている)に拘束されながら、互いにスロット508,510内で自由に移動できる。ピン504(これは長手方向軸線530を中心として対称である)は、末端部位532,534と、この末端部位532,534が長手方向軸線530に沿って両側に配置された、より大きな相対断面積を有する中央部位536とを備える。同様に、ピン506(これは長手方向軸線540を中心として対称である)は、末端部位542,544と、この末端部位542,544が長手方向軸線540に沿って両側に配置された、より大きな相対断面積を有する中央部位546とを備える。
中央部位536,546の直径(すなわち最大寸法)は、それぞれ、スロット508,510の幅よりも大きく、これによって、ピン504,506は、さもなければスロット508,510からピン504,506を脱落させるであろう、対応する長手方向軸線530,540に沿った横方向の移動が生じないよう捕らえられる。ピン504の末端部位532,534およびピン506の末端部位542,544の直径(すなわち最大寸法)は、スロット508,510の幅よりも小さく、これによってピン504,506は、スロット508,510内で自由に移動できる。
緊張部材12は、図5B、図5Cに示すように、ピン504,506の周囲に巻かれる。縫合糸ロッカー500は潜伏状態(これは図5Bに示す)を有するが、この状態では、緊張部材12は、実質的に縫合糸ロッカー500によって邪魔されることなく、近位方向550に、ピン504,506の周りを自由に動くことができる。潜伏状態では、通路524内でピン504,506が分離していることによって、緊張部材12が実質的に自由に移動することが可能となる。縫合糸ロッカー500は作用状態(これは図5Cに示す)を有するが、この状態では、緊張部材12は、縫合糸ロッカー500に対する近位‐遠位方向550の移動が生じないよう捕らえられる。作用状態では、ピン504,506間の距離が減少し、これによって緊張部材12はピン504,506間で締め付けられ、あるいは圧潰される。
カテーテルアセンブリ159(図1B〜図1E)に類似のカテーテルアセンブリ(図示せず)は、手術位置に縫合糸ロッカー500を送り込むために、そしてピン504,506間の距離を減少させることによって緊張部材12を捕らえるべく縫合糸ロッカー500を作動させるために使用できる。これに代えて、たとえばロッカー本体502の近位端部に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、縫合糸ロッカー500を配置し、作動させることができる。カテーテルアセンブリはさらに、縫合糸ロッカー500を潜伏状態で維持するために、ピン504,506に連係可能に接続された引っ張り部材を備えていてもよい。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカー500を作用状態に置くために、ピン504,506が両者間で緊張部材12を締め付けることを可能とするよう、引っ張り部材を緩めることができる。縫合糸ロッカー500は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図6Aおよび図6Bを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー600は、それぞれ第1および第2の対向する端壁612,614と、この端壁612,614を連結しかつ遠位端部618および近位端部620を画定する側壁616を有する略円筒形のロッカー本体610を備える。第1の端壁612は、一つ以上の緊張部材12を受け入れるよう構成された輪郭取りされた開口622を備える。同様に、第2の端壁614は、一つ以上の緊張部材12を受け入れるよう構成された輪郭取りされた開口624を備える。端壁612,614の開口622,624は、側壁616の遠位端部618に隣接して配置されている。側壁616の近位端部620もまた輪郭取りされた開口626を備える。縫合糸ロッカー600はさらに、開口622,624および626をつなぐ、ロッカー本体610を貫通するT形通路628を備える。第1のスプリングアーム630を端壁612に隣接して通路628内に配置でき、かつ、第2のスプリングアーム632を端壁614に隣接して通路628内に配置できる。スプリングアーム630,632のそれぞれは、ロッカー本体610に連結された第1の端部と、通路628内へとかつ互いに向かって突出する自由端部634とを備える。自由端部634は、一つ以上の緊張部材12を受けるよう構成された切欠きを備えることができる。スプリングアーム630,632は遠位方向に曲がっており、これによって自由端部634は、通路628を画定する内壁636に近接している。縫合糸ロッカー600はさらに、一対の直立スタッド638,640を備えていてもよく、このスタッド638,640はそれぞれ、スプリングアーム630,632が近位方向に撓んだときに、スプリングアーム630,632の自由端部634を受け入れるよう構成された凹部642を有する。
図6Bを参照すると、各緊張部材12の遠位端部は、たとえばアンカーを用いて組織に対して取り付けることができる。近位方向643へ緊張部材12を移動させることによって、一つ以上のヒダ(プリケーション)の形成を促すであろう力が、緊張部材12に加えられる。組織のヒダを維持するために、互いに対する緊張部材12の移動は抑止される。このために緊張部材12は、対向する端壁612,614の開口622,624を通り、通路628を通り、そして側壁616の近位端部620の開口626から引き出される。緊張部材12が近位方向に縫合糸ロッカー600に対して引っ張られるとき、スプリングアーム630,632は、図6に示すように、縫合糸ロッカー600を通る緊張部材12の移動が可能となる潜伏状態へと、内壁636から離れる近位方向に自由端部634を動かすために撓む。縫合糸ロッカー600に対する緊張部材12の移動が、スプリングアーム630,632の撓みを引き起こし得る。縫合糸ロッカー600に対する緊張部材12の移動がない場合には、スプリングアーム630,632は遠位方向に付勢され、これによって、スプリングアーム630,632の自由端部634と通路628の内壁636との間に緊張部材12が捕らえられる。縫合糸ロッカー600は作用状態であり、そして縫合糸ロッカー600に対しかつ互いに対する緊張部材12の移動は阻止される。
上記縫合糸ロッカー600はワンウェイ型のロッカーとして構成できる。図6Aに最もよく示すように、縫合糸ロッカー600が作用状態となると、遠位方向への縫合糸ロッカー600に対する、あるいは互いに対する緊張部材12の移動(これは組織のヒダの緩みをもたらすであろう)は、スプリングアーム630,632を遠位方向にさらに撓ませ、これによって緊張部材12を縫合糸ロッカー600に固定する圧潰力は増大する。重要なある設計手法は梁の撓みを伴う。そうした移動は、縫合糸ロッカー600に対する、あるいは互いに対する遠位方向の移動が生じないよう、緊張部材12を効果的にさらにロックする。だが、上述したように、緊張部材12を縫合糸ロッカー600に対して近位方向に引っ張ってもよく、これによって、本質的に縫合糸ロッカー600がロック解除され、そして近位方向に縫合糸ロッカー600に対して緊張部材12を再び移動させることが可能となる。
縫合糸ロッカー600は、たとえば、ロッカー本体610の近位端部620に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、配置中に縫合糸ロッカー600を潜伏状態で維持するために、スプリングアーム630,632に連係可能に接続された引っ張り部材を備えることができる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカーを作用状態に置くために、スプリングアーム630,632が緊張部材12を挟み込むことを可能とするよう引っ張り部材が緩められる。縫合糸ロッカー600は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図7A〜図7Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー700は、輪郭取りされた開口714を有する遠位端部712と、輪郭取りされた開口718を有する近位端部716と、遠位および近位端部712,716の開口714,718間でかつロッカー本体710を貫通して延在する通路720とを有する略矩形状のロッカー本体710を備える。開口714,718は、近位‐遠位方向に整列しており、しかも通路720の第1の側壁722に隣接して配置されている。少なくとも一つ(図では二つ示されている)スプリングアーム724が、側壁722と対向する通路720の側壁726から、側壁722に向かって突出している。スプリングアーム724のそれぞれは、脚部728と、側壁722に近接したU形チップ部730とを備える。スプリングアーム724はロッカー本体710の近位端部716に向かって屈曲しており、これによって側壁726とスプリングアーム724の脚部728との間に鋭角が形成されるようになっている。
図7Bおよび図7Cを参照すると、一つ以上の緊張部材12の遠位端部は、たとえばアンカーを用いて組織に対して固定できる。近位方向へ緊張部材12を移動させることによって、一つ以上のヒダ(プリケーション)の形成を促すであろう力が、緊張部材12に加えられる。組織のヒダを維持するために、互いに対する緊張部材12の移動は抑止される。このために緊張部材12は、開口714,718に通され、そして通路720に通されている。緊張部材12が近位方向に縫合糸ロッカー700に対して引っ張られる(たとえば、縫合糸ロッカー700が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー700が遠位方向に押しやられる)とき、スプリングアーム724は、図7Bに示すように、縫合糸ロッカー700を通る緊張部材12の移動が可能となる潜伏状態を生じるよう、側壁722から離れる近位方向に撓む。縫合糸ロッカー700に対する緊張部材12の移動が、スプリングアーム724の撓みを引き起こし得る。縫合糸ロッカー700に対する緊張部材12の移動がない場合には、スプリングアーム724は遠位方向に付勢され、これによって、U形チップ部730と側壁722との間に緊張部材12が捕らえられる。縫合糸ロッカー700は作用状態であり、そして縫合糸ロッカー700に対しかつ互いに対する緊張部材12の移動は阻止される。
上記縫合糸ロッカー700はワンウェイ型のロッカーとして構成できる。図7Aおよび図7Bに最もよく示すように、いったん作用状態となると、組織のヒダの緩みをもたらすであろう、遠位方向への縫合糸ロッカー700に対する、あるいは互いに対する緊張部材12の移動(たとえば、縫合糸ロッカー700が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー700が遠位方向に押しやられる)は、スプリングアーム724を遠位方向にさらに撓ませ、そして緊張部材12を縫合糸ロッカー700に固定する圧潰力を増大させる。そうした移動は、縫合糸ロッカー700に対する、あるいは互いに対する遠位方向の移動が生じないよう、緊張部材12を効果的にさらにロックする。だが、上述したように、緊張部材12を縫合糸ロッカー700に対して近位方向に引っ張ってもよく、これによって縫合糸ロッカー700がロック解除され、そして近位方向に縫合糸ロッカー700に対して緊張部材12を再び移動させることが可能となる。
縫合糸ロッカー700は、たとえば、ロッカー本体710の近位端部716に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、配置中に縫合糸ロッカー700を潜伏状態で維持するために、スプリングアーム724に連係可能に接続された引っ張り部材を備えることができる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、スプリングアーム724が緊張部材12を挟み込むことを可能としかつ縫合糸ロッカーを作用状態に置くために引っ張り部材が緩められる。縫合糸ロッカー700は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図8A〜図8Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー800は、輪郭取りされた開口814を有する遠位端部812と、輪郭取りされた開口818を有する近位端部816と、遠位および近位端部812,816の開口814,818間でかつロッカー本体810を貫通して延在する通路820とを有する略矩形状のロッカー本体810を備える。開口814,816は、近位‐遠位方向に整列しており、しかも通路820を画定する一対の対向する側壁822,824間の概ね中間に配置されている。第1のスプリングアーム826が側壁822から側壁824に向かって突出しており、かつ、第2のスプリングアーム828が側壁824から側壁822に向かって突出している。スプリングアーム826,828は同じ構造を有するので、スプリングアーム826についてのみ詳しく説明する。スプリングアーム826は、一対の軸方向に離間した脚部830,832と、この脚部830,832の端部をつなぐ連結部834とを備える。連結部834は、側壁822,824の中央線に隣接した位置に存在する。スプリングアーム826,828はロッカー本体810の近位端部816に向かって屈曲しており、これによって側壁822,824とスプリングアーム826,828のそれぞれの脚部830,832との間に鋭角が形成されるようになっている。
図8Bおよび図8Cを参照すると、一つ以上の緊張部材12の遠位端部は、たとえばアンカーを用いて組織に対して固定できる。近位方向へ緊張部材12を移動させることによって、一つ以上のヒダ(プリケーション)の形成を促すであろう力が、緊張部材12に加えられる。組織のヒダを維持するために、互いに対する緊張部材12の移動は抑止される。このために緊張部材12は、開口814,816に通され、そして通路820に通されている。緊張部材12が近位方向に縫合糸ロッカー800に対して引っ張られる(たとえば、縫合糸ロッカー800が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー800が遠位方向に押しやられる)とき、スプリングアーム826,828は、図8Bに示すように、縫合糸ロッカー800を通る緊張部材12の移動が可能となる潜伏状態を生じるよう、互いから離れる近位方向に撓む。縫合糸ロッカー800に対する緊張部材12の移動が、スプリングアーム826,828の撓みを引き起こし得る。縫合糸ロッカー800に対する緊張部材12の移動がない場合には、スプリングアーム826,828は遠位端部812に向かって付勢され、これによって、図8Cに示すように、二つのスプリングアーム826,828の連結部834間に緊張部材12が捕らえられる。縫合糸ロッカー800は作用状態であり、そして縫合糸ロッカー800に対しかつ互いに対する緊張部材12の移動は阻止される。
上記縫合糸ロッカー800はワンウェイ型のロッカーとして構成できる。図8Bおよび図8Cに最もよく示すように、いったん作用状態となると、組織のヒダの緩みをもたらすであろう、遠位方向への縫合糸ロッカー800に対する、あるいは互いに対する緊張部材12の移動(たとえば、縫合糸ロッカー800が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー800が遠位方向に押しやられる)は、スプリングアーム826,828を遠位方向にさらに撓ませ、そして緊張部材12を縫合糸ロッカー800に固定する圧潰力を増大させる。そうした移動は、縫合糸ロッカー800に対する、あるいは互いに対する遠位方向の移動が生じないよう、緊張部材12を効果的にさらにロックする。だが、上述したように、緊張部材12を縫合糸ロッカー800に対して近位方向に引っ張ってもよく、これによって本質的に縫合糸ロッカー800がロック解除され、そして近位方向に縫合糸ロッカー800に対して緊張部材12を再び移動させることが可能となる。
縫合糸ロッカー800は、たとえば、ロッカー本体810の近位端部816に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、配置中に縫合糸ロッカー800を潜伏状態で維持するために、スプリングアーム826,828に連係可能に接続された引っ張り部材を備えることができる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカーを作用状態に置くためにスプリングアーム826,828が緊張部材12を挟み込むことを可能とするために引っ張り部材が緩められる。縫合糸ロッカー800は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図9A〜図9Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー900は、輪郭取りされた開口914を有する遠位端部912と、輪郭取りされた開口918を有する近位端部916とを有する略矩形状のロッカー本体910を備える。縫合糸ロッカー900はさらに、遠位および近位端部912,916の開口914,918間でかつロッカー本体910を貫通して延在する通路922が形成されるよう、ロッカー本体910を貫通して延在する略円形の開口920を備える。開口914,916は、ロッカー本体910を通る中央軸線に沿って整列している。スプリングアーム924は開口920内に配置されている。スプリングアーム924は脚部926と略円形のリング部928とを備える。脚部926は、スプリングアーム924をロッカー本体910に対して連結している。図示するように、脚部926の一端は、近位端部916付近で、ロッカー本体910に対して連結されている。脚部926の他端はリング部928につながっている。リング部928は略円形であり、かつ、開口920内に配置されている。リング部928の直径は開口920の直径よりも小さく、これによって、リング部928の外面と、通路922を画定する内壁932との間には小空隙930が形成されている。リング部928の外面は、少なくともその一部に沿って、複数のセレーションすなわち歯934を備える。歯934は、縫合糸ロッカー900の近位端部916に向かって、ある角度なしており、すなわち傾斜している。リング部928は脚部926付近に自由端部936を備えるが、これは、自由端部936の位置に応じて、リング部928の少なくとも一部が僅かに広がるかあるいは縮まることを可能とする。
図9Bおよび図9Cを参照すると、一つ以上の緊張部材12の遠位端部は、たとえばアンカーを用いて組織に対して固定できる。近位方向へ緊張部材12を移動させることによって、一つ以上のヒダ(プリケーション)の形成を促すであろう力が、緊張部材12に加えられる。組織のヒダを維持するために、互いに対する緊張部材12の移動は抑止される。このために緊張部材12は、スプリングアーム924のリング部928と内壁932との間の空隙930に存在するように、開口914,916に通され、そして通路920に通されている。緊張部材12が近位方向に縫合糸ロッカー900に対して引っ張られる(たとえば、縫合糸ロッカー900が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー900が遠位方向に押しやられる)とき、スプリングアーム924が撓んで、自由端部936が脚部926に向かって動かされるが、これが効果的にリング部928を収縮させ、そして図9Bに示すように、縫合糸ロッカー900を通る緊張部材12の移動が可能となる潜伏状態を生じる。縫合糸ロッカー900に対する緊張部材12の移動が、スプリングアーム924の撓みを引き起こし得る。縫合糸ロッカー900に対する緊張部材12の移動がない場合には、スプリングアーム924は外側に付勢されてリング部928を広げ、これによって、図9Cに示すように、リング部928の外面と通路の内壁932との間に緊張部材12が捕らえられる。縫合糸ロッカー900は作用状態であり、そして縫合糸ロッカー900に対しかつ互いに対する緊張部材12の移動は阻止される。
上記縫合糸ロッカー900はワンウェイ型のロッカーとして構成できる。図9Bおよび図9Cに最もよく示すように、縫合糸ロッカー900がいったん作用状態となると、組織のヒダの緩みをもたらすであろう、遠位方向への縫合糸ロッカー900に対する、あるいは互いに対する緊張部材12の移動(たとえば、縫合糸ロッカー900が静止状態で保持されかつ緊張部材12が近位方向に引っ張られるか、あるいは緊張部材12が静止状態で維持されかつ縫合糸ロッカー900が遠位方向に押しやられる)は、歯934の傾斜した形態および緊張部材12と歯934との係合の結果として、スプリングアーム924のリング部928をさらに広げる。リング部928がさらに広がることで、緊張部材12を縫合糸ロッカー900に固定する圧潰力が増大する。そうした動作は、縫合糸ロッカー900に対する、あるいは互いに対する遠位方向の移動が生じないよう、緊張部材12を効果的にさらにロックする。だが、上述したように、緊張部材12を縫合糸ロッカー900に対して近位方向に引っ張ってもよく、これによって本質的に縫合糸ロッカー900がロック解除され、そして近位方向に縫合糸ロッカー900に対して緊張部材12を再び移動させることが可能となる。
縫合糸ロッカー900は、たとえば、ロッカー本体910の近位端部916に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、配置中に縫合糸ロッカー900を潜伏状態で維持するために、スプリングアーム924に連係可能に接続された引っ張り部材を備えることができる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカーを作用状態に置くためにスプリングアーム924が緊張部材12を挟み込むことを可能とするために引っ張り部材が緩められる。縫合糸ロッカー900は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図10A〜図10Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1000は、側壁1004と、この側壁1004によって取り囲まれた通路すなわち内腔1006を備えたロッカー本体1002を具備してなる。内腔1006は、ロッカー本体1002の遠位開口1008から、この遠位開口1008とロッカー本体1002の二又近位開口1009との間の中間位置まで延在している。分離壁1010が、側壁1004の一方側から側壁の他方側へと延在しており、これによって、一対の小さなチャネルすなわち内腔1012,1014が形成されるよう、内腔1006の一部が分割すなわち分岐させられている。内腔1012,1014(これは二又近位開口1009を起点とする)は、より大きな内腔1006と交差し、かつ、これと連通している。
一つ以上の緊張部材12を、より大きな内腔1006と、小さな内腔の一方、この特定の例では内腔1014に通すことができる。緊張部材12はまた、ロッカー本体1002内に配置された閉ループ1016の内部に通すことができる。分離壁1010は、開口1020によって分割され、これによって、緊張部材12が内腔1012,1014を通って軸方向に自由に移動できるとき、閉ループ1016は、小さな内腔1012,1014のそれぞれの中に部分的に配置される。内腔1012,1014を横切り、かつ分離壁1010を通って延在している横断孔は開口1020を形成している。小さな内腔1012を通って延在している引っ張り部材(たとえば、引っ張りワイヤ、縫合糸など)1022がまた、ループ1016に連結されている。引っ張り部材1022は、カテーテルを通って医師または医療技能者へと遠位方向に延びている。
緊張部材12は、意図した生体組織に対して、たとえばアンカー(図示せず)によって取り付けることができ、そして、一つ以上のヒダ(図示せず)を、概ね近位方向1026に緊張部材12を引っ張ることによって形成できる。引っ張り部材1022に作用する近位方向の力は、小さな内腔1014から閉ループ1016を引き出し、そしてそれがなされるとき、緊張部材12のループ状の部分を、分離壁1010の開口1020を経て他の小さな内腔1012内へと引き込む。近位方向の力が引っ張り部材1022に加えられるとき、開口1020および小さな内腔1012によって画定された曲がりくねった経路の角度をなす方向転換を誘導するために、閉ループ1016は変形可能な素材から構成されるべきである。
図10Bの作用状態において、緊張部材12は、緊張部材12と、閉ループ1016と、開口1020と、内腔1012との協働作用によって生じる干渉によって、適所でロックされ、すなわち曲がりくねった経路内で捕らえられる。緊張部材12のループ状部分は束にされ、そして開口1020を画定している分離壁1010の一部と接している。図10Cに示すように、引っ張り部材1022は、緊張部材12が縫合糸ロッカー1000に固定された後に取り除かれる。縫合糸ロッカー1000は、緊張部材12を、互いに対して、そして縫合糸ロッカー1000に対して移動しないように固定し、これによって、緊張部材12を用いて組織に形成された、ヒダの弛緩が抑止される。
縫合糸ロッカー1000は、上述したカテーテルアセンブリ342と類似のカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。特に、ロッカー本体1002は、それに対して縫合糸ロッカー1000を接続するために、カテーテルアセンブリのチップ上の一対のスプリングアームを受けるよう構成された一対の対向する開口1028を備える。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、引っ張り部材1022は、上述したように、縫合糸ロッカー1000を作動させるために引っ張られることになる。縫合糸ロッカー1000は、その後、開口1028からスプリングアームを外すことによって、カテーテルアセンブリから分離させることができる。カテーテルアセンブリは、続いて、手術位置から後退させることができる。
図11を参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1100は、ロッカー本体1102の主軸線に沿って離間させられた複数の交互配置クランプアーム1104,1106,1108を有するロッカー本体1102を備える。筒状部材1110はロッカー本体1102によって画定される空間内に収容されている。薄い側壁1112が、筒状部材1110の対向する開口遠位および近位端部間で延在している。側壁1112は、一つ以上の緊張部材12が通される内腔1114を取り囲む。
ロッカー本体1102は、遠位開口1120と、近位開口1122と、遠位および近位開口1120,1122間で延在する切れ目のないパネル1124と、遠位および近位開口1120,1122間で延在する空隙1125とを備える。アーム1104,1106,1108は空隙1125によって分離させられているが、これは開口1120,1122を画定するロッカー本体1102の遠位および近位縁部と交差しており、これによってロッカー本体1102は対向する縁部1120,1122に沿って分割されている。
アーム1104,1108(これは滑らかに湾曲した移行領域によって切れ目のないパネル1124に連結されている)は、切れ目のないパネル1124の一方側の縁部から内側に曲がっており、そしてそれぞれ遠位および近位開口1120,1122付近の位置で切れ目のないパネル1124と概ね重なっている。アーム1106(これも滑らかに湾曲した移行領域によって切れ目のないパネル1124に連結されている)は、切れ目のないパネル1124の逆側の縁部から内側に曲がっており、そしてそれぞれ遠位および近位開口1120,1122間の中央位置で切れ目のないパネル1124と概ね重なっている。アーム1106は、アーム1104,1108間に形成された空隙1125の切欠きと整列し、アーム1104,1106,1108が筒状部材1110を把持するために動作させられるとき、アーム1106がアーム1104,1108間に嵌り込むようにクリアランスを提供する。
ロッカー本体1102は、形状記憶効果を呈することができる形状記憶合金から構成されるが、ここで、相間の変態は温度変化、たとえば縫合糸ロッカー1100が患者の体内に挿入された後に生じる加温によって引き起こされる。ロッカー本体1102は、当業者にはよく知られた金属加工法によってアーム1104,1106,1108が開いた所望の形態を備える。一般に、ロッカー本体1102は、形状記憶特性を提供するために、冷間加工され、かつ、熱処理された合金から形成される。たとえば、金属形状記憶合金は、特定の所望の形状記憶特性が実現される温度を有するよう製造されたニッケルチタニウム(NiTi)合金であってもよい。たとえば特定の所望の形状記憶特性が実現される温度に影響を与えるために、さらなる元素が合金に添加されてもよい。
使用時、ロッカー本体1102は、一つ以上の緊張部材12が筒状部材1110の内腔1114を通って移動できる第1の状態で、手術位置までカテーテルアセンブリによって運ばれる。手術位置において、緊張部材12の遠位端部に取り付けられた生体組織に一つ以上のヒダを形成するために、緊張部材12は縫合糸ロッカー1100を通って近位方向に引っ張られる。ロッカー本体1102の形状記憶素材は、アーム1104,1106,1108が内側に動いて筒状部材1110を締め付けるか、把持するか、さもなければ押し潰すように形状を変える。アーム1104,1106,1108が筒状部材1110の側壁1112に当接し、把持力を加えるとき、側壁1112は内側に潰れ、アーム1104,1106,1108と切れ目のないパネル1124間で緊張部材12を捕らえかつ固定する。把持力は、筒状部材1110の開口1120,1122に対する、そして互いに対する、遠位方向または近位方向への緊張部材12の軸方向移動を阻止する。
縫合糸ロッカー1100は、たとえばロッカー本体1102の近位端部とリリース可能に連結されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。緊張部材12は、形状記憶が第2の状態に移行することを可能とし、かつ、縫合糸ロッカーを作用状態に置く前に、適当に緊張させられる。縫合糸ロッカー1100は、続いてカテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図12を参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1200は、中央プレート1210の周縁側領域から近位方向に突出する複数のスプリング付勢されたクランプアーム1202,1204,1206,1208を有する。一つ以上の緊張部材12が、中央プレート1210に形成された中央遠位開口1212に通され、そしてアーム1202,1204,1206,1208(これらは緊張部材12用の通路を共同で形成する)間で延在できる。二つのアーム1202,1204は中央プレート1210の対向する側の縁部から突出しており、その対向する自由端部は向き合い、そして緊張部材12が中央開口1212を経てその間に通される小さな空隙によって離間させられている。他の二つのアーム1206,1208も中央プレート1210の対向する側の縁部から突出しており、その対向する自由端部は向き合い、そして緊張部材12がその間に通される小さな空隙によって離間させられている。この小さな空隙は、通路1216用の近位開口1220を形成している。アーム1202,1204とアーム1206,1208とは、そこで緊張部材12が捕らえられる二つの軸方向に離間した位置を画定している。
アーム1202,1204とアーム1206,1208とは、中央プレート1210から近位方向に突出している。緊張部材12は、生体組織にヒダを形成するために概ね開口部1212から離れる近位方向に自由に移動できる。だが、中央プレート1210に向かう逆の遠位方向への緊張部材12の両方向移動は、緊張部材12に対するアーム1202,1204,1206,1208の挟み込みすなわち把持作用によって阻止される。
縫合糸ロッカー1200は、縫合糸ロッカー1300用の以下で説明するものと類似のカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。特に、カテーテルアセンブリは、たとえば、縫合糸ロッカー1200の近位端部に着脱可能に結合されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有する。縫合糸ロッカーは、アーム1202,1204,1206,1208の自由端部を、緊張部材が縫合糸ロッカー1200に対して自由に移動できるように開拡状態で離間保持するための、分離部材1308と類似の分離部材を備えていてもよい。分離部材は、アーム1202,1204,1206,1208によって加えられるクランプ力に潰れることなく耐えるのに十分な剛性を有し、緊張部材12の軸方向の移動は実質的に妨げられない。引っ張り部材が、近位方向に分離部材を移動させるために、この分離部材に対して連結される。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、引っ張り部材は、緊張部材を移動させ、スプリングアーム1202,1204,1206,1208が緊張部材を挟み込むことを可能とし、そして縫合糸ロッカーを作用状態に置くために引っ張られる。縫合糸ロッカーは、その後、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられることになる。
図13Aおよび図13Bを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1300は、湾曲端部1306によって連結された一対のクランプアーム1302,1304を有するロッカー本体を具備してなる。アーム1302,1304は湾曲端部1306から遠位方向に突出している。アーム1302は遠位自由端部1303を有し、そしてアーム1304もまた遠位自由端部1305を有する。アーム1302,1304は、遠位自由端部1303,1305が遠位開口1330を形成するために互いに向き合うよう配置されている。
除去可能な分離部材1308は、アーム1302,1304の遠位自由端部1303,1305を、一つ以上の緊張部材(これは通路すなわち分離部材1308の内腔1310に通されている)が縫合糸ロッカー1300に対して自由に移動できるように開拡状態で離間保持する。分離部材1308は、ロッカー本体1301のアーム1302,1304によって加えられるクランプ力に潰れることなく耐えるのに十分な剛性を有し、緊張部材12の軸方向の移動は実質的に妨げられない。分離部材1308は、クリップの湾曲端部1306に形成された近位開口1312を経て突出する。引っ張り部材1316は、クリップに対して、そして医師あるいは医療技能者に向かって、矢印1318によって示すように近位方向に分離部材1310を移動させるために分離部材1310に連結できる。
ロッカー本体1301の湾曲端部1306は、アーム1302,1304が弾力性を備え、かつ、分離部材1310が縫合糸ロッカー1300を配置すると共に作動させるために図13Bに示すように取り外された際に、アーム1302,1304が湾曲端部1306に対して片持ち梁として自由に振舞うことができ、かつ、近位および遠位開口1312,1330間の通路1332を閉塞するために概ね互いに近接する方向に自由に動作できるように構成されている。たとえば、分離部材1310の内腔1310を通って近位方向1318に緊張部材12を移動させることによって、緊張部材12の遠位端部が取り付けられることになる一つ以上のヒダが組織に形成された後、緊張部材12は、アーム1302,1304の向き合う自由端部1303,1305間で捕らえられ、すなわち締め付けられる。加えられた締め付け力は、縫合糸ロッカー1300のロッカー本体1301に対する、そして互いに対する、遠位または近位方向のさらなる移動が生じないように、通路1332内で緊張部材12を固定する。
縫合糸ロッカー1300は、たとえば縫合糸ロッカー1300の近位端部とリリース可能に連結されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、分離部材1308を取り除き、そして縫合糸ロッカー1300を作動させるために、引っ張り部材1316が引っ張られる。縫合糸ロッカー1300は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図14Aおよび図14Bを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1400は、一対の輪郭取りされたクランプアーム1402,1404と、このクランプアーム1402,1404を連結する近位リング1406とを有するロッカー本体1401を備える。D形開口1410を有するロッカー本体1401のディスク1408は、クランプアーム1404の自由な遠位端部に概ね直交するよう設けられている。D形開口すなわち孔1410の湾曲部はクランプアーム1402の遠位端部1424上に突出しており、かつ、D形開口1410の直線部は、ロッカー本体1401の軸方向中心線付近に配置されている。
クランプアーム1402,1404は、ディスク1408と近位リング1406との間で延在する空隙すなわち通路1412によって分離されており、かつ、概ね近位‐遠位方向に整列させられている。クランプアーム1404は、近位‐遠位方向と交差するよう配置された突出部1414を備える。クランプアーム1402は、やはり近位‐遠位方向と交差するよう配置されかつ縫合糸ロッカー1400が作動させられた際にクランプアーム1404の突出部1414を受け入れるような形状とされた溝1416を備える。近位リング1406に対するそれぞれの取り付けポイント付近で、クランプアーム1402,1404は切欠き1420,1422によって低強度化されているが、これによって、近位リング1406に対してクランプアーム1402,1404を撓ませる能力が向上させられ、かつ、縫合糸ロッカー1400を把持するための位置が提供される。空隙1412はまた、切欠き1420,1422付近で拡張されている。近位リング1406はさらに、一つ以上の緊張部材12が通される中央開口すなわち孔1418を備える。緊張部材12はまた、ディスク1408のD形開口1410にも通される。
使用時、図14C〜図14Eを参照すると、緊張部材12は開口1410,1418に通され、これによってロッカー本体1401のクランプアーム1402,1404間の通路1412に配置される。クランプアーム1402,1404は、通路1412が、緊張部材12の自由な軸方向移動を可能とするのに十分な幅となるよう開拡される。たとえば、近位方向1426に緊張部材12を移動させることによって、緊張部材12の遠位端部が取り付けられることになる一つ以上のヒダが組織に形成される。ヒダを形成した後、縫合糸ロッカー1400は、筒状部材1428の開口端部内に引き込まれる。クランプアーム1402,1404と筒状部材1428の内腔の内面との接触は、ロッカー本体1401のクランプアーム1402,1404が互いに近接する方向に移動するのを促進するが、これによって通路1412は狭まる。クランプアーム1402,1404は緊張部材12に当接し、そして緊張部材12を捕らえる圧潰力を加える。突出部1414と溝1416との間に緊張部材12のルートを割り当てることは、縫合糸ロッカー1400が作動させられた後に、緊張部材12の相対移動を阻止するのに役立つ。
縫合糸ロッカー1400は、カテーテルアセンブリ1430を用いて、配置および作動させることができる。たとえば、筒状部材1428は、カテーテルアセンブリ1430の一部を形成していてもよい。特に、カテーテルアセンブリ1430は、たとえば縫合糸ロッカー1400の近位端部に分離可能に接続できる内部カテーテル1432と、この内部カテーテル1432に対して動くことができる外部カテーテル1432とを備えていてもよい。配置の間、縫合糸ロッカー1400は、緊張部材12が比較的拘束を受けていない状態で、それを通過することを可能とするように潜伏状態である。緊張部材が十分に緊張させられたとき、外部カテーテル1434は、上述したように縫合糸ロッカー1400を作動させるために、内部カテーテル1432に対して移動できる(逆の場合も同じ)。縫合糸ロッカー1400は、続いて、カテーテルアセンブリから分離させられ、そしてカテーテルアセンブリは手術位置から後退させられる。
図15A〜図15Cを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1500は、筒遠位セクション1504と、テーパー状セクション1508によって結合されたより小さな外径の筒状近位セクション1506と、を備えたロッカー本体1502を備える。遠位セクション1504は、近位セクション1506の外径よりも大きな内径を有する通路すなわち内腔1510を取り囲んでいる。
テーパー状セクション1508を貫通しているのは、内腔1510と連通する近位開口すなわち孔1512である。近位開口1512は、ロッカー本体1502に関して周方向に延在し、かつ、ロッカー本体1502の対称軸線に対して半径方向寸法を有する。遠位開口1526によって手術位置付近で内腔1510が終端をなしている。ロッカー本体1502の遠位および近位セクション1504,1506間の直径差は、近位開口1512のためのクリアランスを提供するが、これは、ロッカー本体1502の対称軸線からオフセットしている。ロッカー本体1502は、遠位端部1520と近位端部1522との間で延在している。近位セクション1506は、たとえば引っ張り部材を用いて、縫合糸ロッカー1500を把持するために使用される近位端部1522付近に配置された構造部1524を備える。
図15Dおよび図15Eを参照すると、一つ以上の緊張部材12は、内腔1510および開口1512,1526に通される。各緊張部材12の遠位端部は、生体組織に対して取り付け可能である。近位方向に緊張部材12を移動させることによって、一つ以上のヒダの形成を促進するであろう力が緊張部材に加えられる。ヒダが形成された後、縫合糸ロッカー1500は、アセンブリを形成するために、筒状本体1516内の相補的形状の内腔1514内へ没入できる。緊張部材12は、縫合糸ロッカー1500の外面と、内腔1514を画定する筒状本体1516の内面の一部1515との間で捕らえられる。これによって緊張部材12は、互いに対する、そして縫合糸ロッカー1500に対する移動が生じないように固定されるが、これはヒダが弛緩するのを阻止する。内面部分1515上の筒状本体1516内のスペースは、筒状本体15156内に縫合糸ロッカー1500を移動させるためのクリアランスを提供するために、遠位セクション1504およびテーパー状セクション1508の形状に対して相補的に輪郭取りされている。
縫合糸ロッカーは、たとえば筒状本体1516の近位端部とリリース可能に連結されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、たとえば1524において、縫合糸ロッカー1500に対して連係可能に接続された引っ張り部材を備えていてもよい。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカーを作用状態に置くために縫合糸ロッカー1500が筒状本体1516内に引き込まれるように、引っ張り部材を引っ張ることができる。筒状本体1516をカテーテルアセンブリから分離させ、そしてカテーテルアセンブリを手術位置から後退させることができる。
図16Aおよび図16Bを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1600は、その外部から続く複数の通路1604,1606,1608が形成された略球形のロッカー本体1602を備える。通路1604,1606,1608の交差によって、中央空隙1605がロッカー本体1602内に形成されている。ロッカー本体1602は、複数の凹状ハブ1610,1612と、この凹状ハブ1610,1612をつなぐ複数の湾曲スポーク1614,1615,1616とを備える。ハブ1610,1612は、スポーク1614,1615,1616の交差点に形成されている。
図16Cに示すように、一つ以上の緊張部材12が、通路1604,1606に通される。各緊張部材12の遠位端部が組織に対して取り付けられた後、近位方向に縫合糸ロッカー1600を経て緊張部材12を移動させることによって、生体組織にヒダが形成される。緊張部材12を緊張状態で保持することによって、縫合糸ロッカー1600は、筒状本体1620内へと近位方向1618に引っ張られる。図16Dに示すように、緊張部材12は、ロッカー本体1602の外面と、筒状部材1620の内壁1622との間に挟み込まれ、これによって緊張部材12が捕らえられる。この結果、緊張部材12に作用する近位方向の力が解放されたとき、ヒダの弛緩が生じなくなる。
縫合糸ロッカー1600は、たとえば筒状本体1620の近位端部とリリース可能に連結されるよう構成されたチップを備えたカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、縫合糸ロッカー1600に対して連係可能に接続された引っ張り部材を備えていてもよい。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、縫合糸ロッカーを作用状態に置くために縫合糸ロッカー1600が筒状部材1620内に引き込まれるように、引っ張り部材を引っ張ることができる。筒状本体1620をカテーテルアセンブリから分離させ、そしてカテーテルアセンブリを手術位置から後退させることができる。
図17A〜図17Fを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1700は、外部筒状ロッカー本体1710と、緊張部材12を固定するためにロッカー本体1710内に配置された内部拡張可能部材(たとえばコイルスプリング1712)とを備える。ロッカー本体1710は、開口1716を有する遠位端部1714と、開口1720を有する近位端部1718と、遠位および近位端部1716,1720間でかつロッカー本体1710を通って延在する通路1722とを備える。遠位端部1714は、近位方向を向く内部空隙1726を形成する、内側に向けられたU形フランジ1724を備える。ロッカー本体1710は、通路1722内にコイルスプリング1712を収容するのに適した内径を有する。コイルスプリング1712は、空隙1726内に収容されかつ遠位端部1714においてロッカー本体1710に対して固定された遠位端部1728を有する。たとえば、コイルスプリング1712は、U形フランジ1724に対して溶接されてもよい。スプリング1712の近位端部1730は、ロッカー本体1710の近位端部1718を僅かに越えて延在している。近位端部1730はテール部1732を備えるが、これは、テール1732と、このテール1732の直近のコイルとが僅かに分離した状態となるよう、半径方向内側にかつ下方に突出している。コイルスプリング1712は、スプリング1712の外面と通路1722の内面との間に小さな空隙1734が存在するように、ロッカー本体1710内にぴったりと収容されている。
縫合糸ロッカー1700の働きを図17D〜図17Fに示す。図17Dに示すように、一つ以上の緊張部材12は、コイルスプリング1712の内側に位置するように、ロッカー本体1710の開口1716、通路1722、そして開口1718に通される。この潜伏状態では、緊張部材12は、近位‐遠位方向に、通路1722を通って、縫合糸ロッカー1700に対して自由に移動できる。図17Eに示すように、縫合糸ロッカー1700を作動させるために、緊張部材12を、テール1732と、隣接するコイル1736との間で移動させ、そしてスプリング1712のコイルに沿って回転させることが、すなわち巻き付けることができる。これによって、緊張部材12の近位部分12aはコイルスプリング1712の外部に移動し、一方、緊張部材12の遠位部分12bはコイルスプリング1712の内部に留まる。緊張部材12がコイルに沿って巻かれるとき、スプリング1712は、当該コイルスプリング1712の軸線に沿って引き伸ばされ、すなわち拡張され、これによって、緊張部材12の近位部分12aは、ロッカー本体1710の近位端部1718の外部に留まる。あるいは、スプリング1712は、引っ張り部材を用いて引き伸ばされても、すなわち拡張されてもよい。
スプリング1712のコイルに沿って緊張部材12を何度か巻き付けた後、緊張部材12は緩められる。緊張部材12が緩められたとき、コイルスプリング1712は、その非伸張状態へと再び収縮し、スプリング1712の外部の緊張部材12の近位部分12aを、近位端部1718の開口1720を通って、ロッカー本体1710内で引き上げる。図17Fに示すように、緊張部材12の近位部分12aの少なくとも一部は空隙1734内に位置させられ、そしてコイルスプリング1712の外面と通路1722との間で捕らえられる。緊張部材12はまた、この緊張部材12がコイルスプリング1712の内部に存在する状態からコイルスプリング1712の外部に存在する状態へと移行する位置において、スプリング1712の二つの隣接コイル間で捕らえられる。この作用状態では、緊張部材12はもはやロッカー本体1710に対して自由に移動することはできず、あるいは緊張部材12は互いに対して自由に移動することはできない。
縫合糸ロッカー1700は、たとえば筒状本体1710の近位端部とリリース可能に連結されるよう構成されたチップを備えたカテーテルを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。カテーテルアセンブリはさらに、配置中に縫合糸ロッカー1700を潜伏状態で維持するために、たとえばテール1732において、コイルスプリング1712に対して連係可能に接続された引っ張り部材を備えていてもよい。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、緊張部材12を締め付けかつ縫合糸ロッカー1700を作用状態に置くためにスプリング1712が収縮することを可能とするよう、引っ張り部材は緩められる。縫合糸ロッカーをカテーテルアセンブリから分離させ、そしてカテーテルアセンブリを手術位置から後退させることができる。
図18を参照し、かつ、図17A〜図17Fに示すと共に上述した本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1800はロッカー本体1810と、スプリング1812のような拡張可能な部材とを備えるが、これらは、ロッカー本体1810およびスプリング1820の直径が遠位端部1814からロッカー本体1810の近位端部1816に向かって増大するテーパー状の、すなわち円錐台形状を有する。これによって、緊張部材12がスプリング1812のコイルに沿って巻かれ、かつ、ロッカー本体1810の近位端部1816に向かってスプリングの小径部分が移動するようにスプリング1812が伸張するとき、スプリング1812の外面と、ロッカー本体1810を貫通するよう形成された通路1818の内面との間には空隙が形成される。上述したように、緊張部材12の張力が解放されたとき、緊張部材12はロッカー本体1810内に引き上げられ、そしてスプリング1812と通路1818との間で、かつ、スプリング1812の隣接コイル間で圧潰される。縫合糸ロッカー1800は、ロッカー1700に関して上述したのと同じようにして送り込み、そして配置することができる。
図18A〜図18Cを参照し、かつ、図17A〜図17Fに示すものと類似の本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1830は、外部筒状ロッカー本体1832と、緊張部材12を固定するためにロッカー本体1832内に配置された、拡張可能なメッシュ状筒状部材1834(たとえばステント状部材)のような内部拡張可能部材とを備える。外部筒状ロッカー本体1832は、適当な生体適合性を有する素材からなる、剛性のある筒状体であってもよく、あるいは、拡張可能な部材134、コイルスプリング、あるいは中空編組み部材に類似のステント状筒状部材を含んでいてもよい。ロッカー本体1832は、開口1838を有する遠位端部1836と、開口1842を有する近位端部1840と、遠位および近位端部1836,1840間でかつロッカー本体1832を通って延在する通路1844とを備える。拡張可能な筒状部材1834は、通路1844内に配置され、かつ、一つ以上のフレキシブルなコネクター1846を介してロッカー本体1832に連結されるが、これは、遠位および近位端部1836,1840の一方または両方に配置でき、あるいは、これに代えて、遠位および近位端部1836,1840間で、ロッカー本体1832および拡張可能な筒状部材1834に沿って延在していてもよい。拡張可能な筒状部材1834は、たとえば概ね半径方向に、圧縮ポジションと拡張ポジションとの間で拡張可能である。
縫合糸ロッカー1800の働きを図18Bおよび図18Cに示す。図18Bに示すように、一つ以上の緊張部材12は、ステントが圧縮ポジションにあるときにロッカー本体1832と拡張可能な筒状部材1834との間に形成された空隙1848内に位置するように、ロッカー本体1832の開口1838、通路1844、そして開口1842に通される。この潜伏状態では、緊張部材12は、近位‐遠位方向に、通路1844を通って、縫合糸ロッカー1830に対して自由に移動できる。図18Aおよび図18Cに示すように、縫合糸ロッカー1830は、この分野においてはよく知られているように、そのチップに膨張可能なバルーン1852を有するバルーンカテーテル1850を用いて作動させることができる。圧縮ポジションでは、拡張可能な筒状部材1834は、非拡張状態にあるとき、膨張可能なバルーン1852の外面1854の周りに本質的に緊密に巻かれる。いったん緊張部材12(その遠位端部は組織に対して取り付け可能である)が、たとえばアンカーを用いて緊張させられると、バルーンカテーテル1850は、バルーン1852を膨張させ、これによって拡張可能な筒状部材1834を半径方向に膨張させるために、作動させられる(図18D)。この作用状態では、緊張部材12が縫合糸ロッカー1830に対して、あるいは互いに対して移動しないように緊張部材12がステント1834とロッカー本体1832との間で捕らえられるように、ステント1834は半径方向外向きの付勢力を加える。
縫合糸ロッカー1830は、ロッカー本体1832にリリース可能に連結可能な外部カテーテルと、拡張可能な筒状部材1834を拡張させるために使用される内部バルーンカテーテル1850とを有するカテーテルアセンブリを用いて、配置されかつ作動させられる。緊張部材12が適当に緊張させられたとき、バルーン1852は、拡張可能な筒状部材1834を膨張させ、そして縫合糸ロッカーを作用状態に置くために膨張させられる。バルーン1852は、続いて、収縮させられ、そして縫合糸ロッカー1830はカテーテルアセンブリから分離させられる。カテーテルアセンブリは、続いて、手術位置から後退させられる。
図19A〜図19Hを参照すると、本発明の代替実施形態に基づいて、縫合糸ロッカー1900は、遠位端部1912と、近位端部1914と、実質的に近位‐遠位方向に延在する、それ自身にそれぞれ形成された第1および第2の離間した孔1916,1918とを有する略球形ロッカー本体1910を備える。第1の孔1916は概ね楕円形の断面を有し、かつ第2の孔1918は概ね円柱形の断面を有する。縫合糸ロッカー1900はさらに、第1および第2の孔1916,1918から90度オフセットし、かつ、実質的に近位‐遠位方向に同様に延在する第3および第4の離間した孔1920,1922を備える。溝1924は、第3および第4の孔1920,1922間でロッカー本体1910の遠位端部1912を横切って延在している。図19Bおよび図19Dに示すように、孔1920,1922は、内部ショルダー1926を形成するために、遠位部分に沿った孔1920,1922の直径よりも大きな直径を備えた近位部分を有する。図9Eに示すように、孔1918は、その中に内部ショルダー1928を形成するために同様の構成を有する。
図19Aは、カテーテルベースシステムの縫合糸ロッカー1900の送り込みのためのカテーテルアセンブリ1930を示している。図示するように、縫合糸ロッカー1900は、送り込みカテーテル1932の遠位チップに配置される。送り込みカテーテル1932は、本体(図示せず)外部の一端部と、孔1918の近位端部に配置された他端部1936とを有するハイポ(hypo)チューブ1934を備える。図19Eに示すように、ハイポチューブ1934の遠位端部1936はショルダー1928と係合する。送り込みカテーテル1932はさらに、一対のサポートチューブ1938を備えるが、このそれぞれは、送り込みカテーテル1932のチップに連結された近位端部と、ショルダー1926と係合するように孔1920,1922の近位端部内に配置された遠位端部1940とを有する。図19Aに示すように、引っ張り部材1942は、上向きにカテーテル1932を通り、サポートチューブ1938の一つを通り、孔1920,1922の一つを通り、溝1924と交差し、再び下向きに他方の孔1920,1922、サポートチューブ1938を通り、そして再びカテーテル1932を通っている。引っ張り部材1942は、カテーテル1932のチップ上で、縫合糸ロッカー1900を選択的に保持する。縫合糸ロッカー1900をリリースする準備が整ったとき、引っ張り部材1942は取り除かれる。
図19E〜図19Hを参照すると、一つ以上の緊張部材12の遠位端部は、たとえばアンカーを用いて組織に対して取り付け可能である。緊張部材12を近位方向に移動させることで、一つ以上のヒダを組織に形成するのを促進し得る力が緊張部材12に加えられる。組織のヒダを維持するために、互いに対する緊張部材の移動が抑止される。このために、緊張部材12は、ハイポチューブ1916を通り、そして操作のために本体の外部に延在するよう、近位方向に孔1916内に通され、ハイポチューブ1934の周囲に巻かれ、遠位方向に孔1916に再び通され、そして孔1918に通される。縫合糸ロッカー1900は組織に対して適当に配置され、そしてサポートチューブ1938およびハイポチューブ1934が取り外される。図19Gおよび図19Hに示すように、緊張部材12は、それを通って、この緊張部材12の遠位部分1946が延在するループ1944を形成する。緊張部材12が緊張させられたとき、緊張部材12のループ1944および遠位部分1946は、孔1916の近位端部内に引き込まれる。だが孔1916は、ループ1944および遠位端部1946がそれを通過するのを阻止するようなサイズとなっている。したがって、縫合糸ロッカー1900は機能させられ、そして縫合糸ロッカー1900に対する、および互いに対する緊張部材の移動が阻止される。
本明細書で使用しているように、「遠位」との用語は、処置位置近くであって、医師あるいは医療技能者から離れる方向あるいは位置を意味し、そして「近位」との用語は、医師あるいは医療技能者に近い方向あるいは位置を意味する。いくつかの図は1本の緊張部材12を示しているが、縫合糸ロッカーによって一つ以上の緊張部材を捕らえることが可能であることを理解されたい。緊張部材12の寸法は大まかなものであることを理解されたい。
本発明をさまざまな実施形態によって説明し、そしてこれら実施形態を詳しく説明してきたが、本発明の範囲をそうした具体例に限定することは意図していない。当業者であれば、さらなる利点および変形例は明らかであろう。本発明のさまざまな特徴は、単独で、あるいはユーザーの必要性および好みに応じて、さまざまに組み合わせて利用できる。
本発明の一実施形態に基づいて構成された縫合糸ロッカーの斜視図であり、縫合糸ロッカーは緊張部材をロックするための作用ポジションで示されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの分解図である。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図であり、分かり易くするために縫合糸は省略されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図であり、分かり易くするために縫合糸は省略されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図であり、分かり易くするために縫合糸は省略されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図であり、分かり易くするために縫合糸は省略されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す断面図であり、縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示されている。 図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す断面図であり、縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示されている。 本発明の代替実施形態に基づいて構成された縫合糸ロッカーの、図1Fおよび図1Gに類似した断面図である。 本発明の代替実施形態に基づいて構成された縫合糸ロッカーの働きを示す断面図であり、縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示されている。 本発明の代替実施形態に基づいて構成された縫合糸ロッカーの働きを示す断面図であり、縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示されている。 代替実施形態に基づく、図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図である。 代替実施形態に基づく、図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図である。 代替実施形態に基づく、図1に示す縫合糸ロッカーの働きを示す側面図である。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの図1と類似の斜視図である。 図2Aに示す縫合糸ロッカーの側面図である。 図2Aに示す縫合糸ロッカーの底面図である。 図2Aに示す縫合糸ロッカーの上面図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図2A〜2Dの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図2Eと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの分解図である。 組み立てられかつカテーテルの送り込みチップと結合された状態で示す図3Aの縫合糸ロッカーの斜視図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図3Aおよび図3Bの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図3Cと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図4Aの縫合糸ロッカーの底面図である。 図4Aの縫合糸ロッカーの上面図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図4A〜図4Cの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図4Dと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図5Aの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図5Bと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの正面図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図6Aの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図7Aの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図7Bと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図8Aの縫合糸ロッカーの一部断面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図8Bと類似の断面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す図9Aの縫合糸ロッカーの一部側面図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 図9Bと類似の側面図であるが、縫合糸が縫合糸ロッカーに対する移動が生じないようにロックされた状態を示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す、本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 縫合糸が縫合糸ロッカーに通された状態で示す、本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図であり、縫合糸ロッカーは縫合糸が縫合糸ロッカー内を移動できる状態にある。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図14Aの縫合糸ロッカーの側面図である。 図14Aおよび図14Bの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図14Aおよび図14Bの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図14Aおよび図14Bの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図15Aの縫合糸ロッカーの上面図である。 図15A、図15Bの縫合糸ロッカーの断面図である。 図15A〜図15Cの縫合糸ロッカーの働きを示す断面図である。 図15A〜図15Cの縫合糸ロッカーの働きを示す断面図である。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの側面図である。 図16Aの縫合糸ロッカーの断面図である。 図16A、図16Bの縫合糸ロッカーの働きを示す断面図である。 図16A、図16Bの縫合糸ロッカーの働きを示す断面図である。 本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図17Aに示す縫合糸ロッカーの端面図である。 図17Aに示す縫合糸ロッカーの断面図である。 図17A〜図17Cの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図17A〜図17Cの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図17A〜図17Cの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図17A〜図17Fに示す実施形態に類似の、本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの断面図である。 図17A〜図17Fに示す実施形態に類似の、本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図18Aの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図18Aの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 送り込みカテーテルのチップに対して連結された状態を示す、本発明の他の実施形態に基づく縫合糸ロッカーの斜視図である。 図19Aに示す縫合糸ロッカーの側面図である。 図19Aに示す縫合糸ロッカーの上面図である。 線19D‐19Dに沿ってとった、図19Cに示す縫合糸ロッカーの断面図である。 図19A〜図19Dの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図19A〜図19Dの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 図19A〜図19Dの縫合糸ロッカーの断面図であり、縫合糸ロッカーの働きを示している。 縫合糸ロッカーの働きを示す、図19A〜図19Dの縫合糸ロッカーの斜視図である。
符号の説明
12 緊張部材
100 縫合糸ロッカー
101 ベース部材
102 ロッカー本体
103 凹部
104 キャップ部材
105 突起
106 ピン
108 スプリングクリップ
110 通路
114 孔
116,118 側壁
120,122 スロット
124,126 セグメント
130 通路
132,134 末端部位
136 中央部位
138,140 中間部位
150 スプリング要素
152,153 アーム
154 側壁
155 湾曲移行セクション
156 凹部
158 側壁
159 カテーテルアセンブリ
159a 内部カテーテル
159b 外部カテーテル
160 作用機構
161,163 溝
162,164 カム面
170 付勢部材
180 カテーテルアセンブリ
182 内部カテーテル
184 外部カテーテル
186 駆動機構
188 J形スロット
189 第1の脚
192 第2の脚

Claims (62)

  1. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    ロッカー本体と、
    前記緊張部材を固定するために前記ロッカー本体に対して連結された手段と、
    を具備してなり、
    前記手段は、
    前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動可能な潜伏状態と、
    前記緊張部材の前記ロッカー本体に対する移動が阻止された作用状態と、を具備してなることを特徴とするロッカー。
  2. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    ロッカー本体と、
    ピンと、
    を具備してなり、
    前記ロッカー本体は、第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路とを有し、前記緊張部材は前記第1の開口と第2の開口との間で前記通路に通されており、
    前記ピンは、前記通路を横切るように前記ロッカー本体に対して連結されており、前記ピンは、概ね前記第1の開口と第2の開口との間の方向に動作可能であって、かつ、前記ピンは、
    前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動可能な前記通路内の第1のポジションと、
    前記ロッカー本体に対する移動が生じないよう前記緊張部材が実質的に固定された、前記通路内の第2のポジションと、の間で動作可能となっていることを特徴とするロッカー。
  3. 前記緊張部材は、前記ピンとの摩擦係合によって、前記ロッカー本体に対する移動が生じないよう固定されることを特徴とする請求項2に記載のロッカー。
  4. 前記通路内に突出すると共に、第2のポジションから第1のポジションへの前記ピンの動作を阻止するよう構成されたブロッキング要素をさらに具備してなる請求項2に記載のロッカー。
  5. 前記ブロッキング要素は、さらに、前記第1のポジションから前記第2のポジションへの前記ピンの動作を可能とするよう構成されていることを特徴とする請求項4に記載のロッカー。
  6. 前記ブロッキング要素は弾性部を備えることを特徴とする請求項4に記載のロッカー。
  7. 前記ブロッキング要素はスプリングクリップを備えることを特徴とする請求項4に記載のロッカー。
  8. 前記ブロッキング要素は付勢要素を備え、この付勢要素は、前記ピンが前記第1のポジションから前記第2のポジションへと動作することを可能とするよう弾性的に撓み、かつ、前記ピンの前記第2のポジションから前記第1のポジションへの動作に抗するようになっていることを特徴とする請求項4に記載のロッカー。
  9. 前記ロッカー本体に形成された一対の対向スロットをさらに具備してなり、前記ピンが前記第1のポジションと前記第2のポジションとの間で前記スロットに沿って動作するよう、前記ピンは前記スロットと係合させられていることを特徴とする請求項2に記載のロッカー。
  10. 各スロットは、第1のセグメントと、この第1のセグメントと連通する第2のセグメントと、を備えており、前記第1および第2のセグメントは両者が鋭角をなすよう構成されていることを特徴とする請求項9に記載のロッカー。
  11. 前記ロッカー本体は軸を備え、前記対向スロットは前記軸に対して鋭角をなしていることを特徴とする請求項9に記載のロッカー。
  12. 前記通路内に突出すると共に前記ピンと係合する付勢部材を、さらに具備してなり、前記付勢部材は、前記ピンを前記第2のポジションに向かって付勢するよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のロッカー。
  13. 前記付勢部材は、超弾性材料、形状記憶材料あるいはエラストマー材料の一つを含むことを特徴とする請求項12に記載のロッカー。
  14. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路とを有するロッカー本体と、
    前記通路内に配置されると共に、潜伏状態と作用状態との間で動作可能なカム部材と、
    を具備してなり、
    前記緊張部材は、前記カム部材が前記潜伏状態にあるときには前記ロッカー本体に対して動作可能であり、かつ、前記緊張部材は、前記カム部材が前記作用状態にあるときには、前記ロッカー本体に対して移動するのが阻止されるようになっていることを特徴とするロッカー。
  15. 前記カム部材は、前記作用状態にあるとき前記緊張部材と係合するための複数の歯を備えることを特徴とする請求項14に記載のロッカー。
  16. 前記緊張部材は、前記カム部材との摩擦係合によって、前記ロッカー本体に対する移動が生じないよう固定されることを特徴とする請求項14に記載のロッカー。
  17. 前記作用状態に向かって前記カム部材を付勢するための、前記カム部材に対して連結された付勢部材を、さらに具備してなることを特徴とする請求項14に記載のロッカー。
  18. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路と、を有するロッカー本体と、
    前記ロッカー本体に形成された一対の対向スロットと、
    前記通路を横切りかつ前記スロットに沿って動作可能であるように、前記ロッカー本体に連結された第1のピンと、
    前記通路を横切るよう前記ロッカー本体に対して連結された第2のピンであって、この第2のピンは前記第1のピンに対して軸方向に離間させることができ、前記第1および第2のピンは潜伏状態と作用状態とを規定する第2のピンと、
    を具備してなり、
    前記緊張部材は、前記第1および第2のピンが前記潜伏状態にあるときには前記ロッカー本体に対して移動可能であり、かつ、前記緊張部材は、前記第1および第2のピンが前記作用状態にあるときには前記ロッカー本体に対する移動が阻止されるようになっていることを特徴とするロッカー。
  19. 前記第2のピンは前記スロットに対して固定されていることを特徴とする請求項18に記載のロッカー。
  20. 前記第1のピンは、前記作用状態にあるときには、前記第2のピンに向かって、両者間で前記緊張部材を圧縮するように動作可能であることを特徴とする請求項19に記載のロッカー。
  21. 前記第2のピンは前記スロットに沿って動作可能であることを特徴とする請求項18に記載のロッカー。
  22. 前記第1および第2のピンは、前記作用状態にあるときには、両者間で前記緊張部材を圧縮するよう互いに近接するように動作可能であることを特徴とする請求項21に記載のロッカー。
  23. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路と、を有するロッカー本体と、
    前記通路内に配置され、かつ、潜伏状態と作用状態との間で動作可能な少なくとも一つのスプリングアームと、
    を具備してなり、
    前記緊張部材は、前記少なくとも一つのスプリングアームが前記潜伏状態にあるときには前記ロッカー本体に対して移動可能であり、かつ、前記緊張部材は、前記少なくとも一つのスプリングアームが前記作用状態にあるときには、前記ロッカー本体に対して移動するのが阻止されるようになっていることを特徴とするロッカー。
  24. 前記少なくとも一つのスプリングアームは、前記作用状態へと付勢されていることを特徴とする請求項23に記載のロッカー。
  25. ワンウェイロッカーとして構成されており、前記少なくとも一つのスプリングアームは、第1の方向への前記ロッカー本体に対する前記緊張部材の移動を可能とするために弾性的に撓み、かつ、前記第1の方向とは反対の第2の方向への前記ロッカー本体に対する前記緊張部材の移動には抗するようになっていることを特徴とする請求項23に記載のロッカー。
  26. スプリングアームの対を有することを特徴とする請求項23に記載のロッカー。
  27. 前記スプリングアームは、前記ロッカー本体に沿って、軸方向に離間させられていることを特徴とする請求項26に記載のロッカー。
  28. 前記スプリングアームの対は、前記作用状態にあるときに、両者間に前記緊張部材を捕らえるために、前記緊張部材の両側に配置されていることを特徴とする請求項26に記載のロッカー。
  29. 前記通路は略円形孔を含み、前記スプリングアームは、前記円形孔内に配置され、かつ、前記緊張部材を捕らえるために前記孔と協働するよう構成されたリング部を備えることを特徴とする請求項23に記載のロッカー。
  30. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、少なくとも一つの通路を有するロッカー本体を具備してなり、
    前記緊張部材は前記少なくとも一つの通路に通され、
    前記ロッカー本体は、
    前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動可能である第1の状態と、
    前記緊張部材が、前記ロッカー本体に対する移動が生じないよう固定されるように、前記少なくとも一つの通路内に捕らえられた第2の状態と、を有することを特徴とするロッカー。
  31. 前記ロッカー本体は、互いに連通する少なくとも二つの通路を備え、前記ロッカーはさらに、前記通路内に突出すると共に、前記緊張部材と連結された引っ張り部材を、さらに具備してなり、前記引っ張り部材は、前記第2の状態をもたらす締り嵌めを生じるように前記緊張部材を動作させるために、前記ロッカー本体に対して動作可能であることを特徴とする請求項30に記載のロッカー。
  32. 内腔を取り囲む筒状部材を、さらに具備してなり、前記ロッカー本体は、前記ロッカー本体を前記第2の状態に置くために、前記筒状部材の前記内腔内に配置されることを特徴とする請求項30に記載のロッカー。
  33. 前記ロッカー本体は、第1の筒状セクションと、この第1の筒状セクションよりも小さな断面寸法を有する第2の筒状セクションと、を具備してなり、かつ、前記筒状部材は、第1の内腔部および第2の内腔部を備え、前記第1の内腔部は、その中に前記第1の筒状セクションを収容するよう構成されており、かつ、前記第2の内腔部は、その中に前記第2の筒状セクションを摩擦嵌合状態で収容するよう構成されていることを特徴とする請求項30に記載のロッカー。
  34. 前記ロッカー本体は、その内部に形成された、互いに交差する少なくとも二つの通路を含む球体を具備してなり、前記緊張部材は、前記通路の一方に入ると共に前記通路の他方から出るようになっており、かつ、前記筒状部材は、その中に前記球体を摩擦嵌合状態で収容するよう構成された第1の内腔部を備えていることを特徴とする請求項30に記載のロッカー。
  35. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路と、前記通路によって分離させられた複数のクランプアームと、を有するロッカー本体を具備してなり、
    前記クランプアームは、
    前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動可能である第1のポジションと、
    前記緊張部材が、前記ロッカー本体に対する移動が生じないよう前記緊張部材を固定するために、前記クランプアーム間でクランプされる第2のポジションと、の間で、互いに動作可能となっていることを特徴とするロッカー。
  36. 前記ロッカー本体は、前記第1のポジションから前記第2のポジションへの変化をもたらす形状記憶効果を呈することができる形状記憶合金からなることを特徴とする請求項35に記載のロッカー。
  37. 内腔を有すると共に前記通路内に配置された圧潰可能筒状部材を、さらに具備してなり、前記緊張部材は前記筒状部材の前記内腔を通って配置されており、前記クランプアームは、このクランプアームが前記第2のポジションへと動作させられるとき、前記緊張部材の周りで前記筒状部材を圧潰するようになっていることを特徴とする請求項35に記載のロッカー。
  38. 前記クランプアームは、前記第1のポジションから前記第2のポジションへと動作するための方向に、互いに対して弾性的に付勢されていることを特徴とする請求項35に記載のロッカー。
  39. 前記クランプアームを第1のポジションにおいて分離させるために前記クランプアーム間に配置され、かつ、第1のポジションから第2のポジションへの付勢された動作のために前記クランプアームを解放するために前記クランプアーム間から取り外し可能である分離部材を、さらに具備してなることを特徴とする請求項35に記載のロッカー。
  40. 前記クランプアームは、第2のポジションにあるときに、両者間で前記緊張部材を捕らえるための対向するクランプアームの第1の対と、第2のポジションにあるときに、両者間で前記緊張部材を捕らえるための対向するクランプアームの前記第1の対から軸方向に離間させられた、対向するクランプアームの第2の対と、を備えることを特徴とする請求項35に記載のロッカー。
  41. 一つ以上の緊張部材を固定するためのロッカーであって、
    第1の開口と、第2の開口と、前記第1の開口と第2の開口との間で延在する通路と、を有する剛体ロッカー本体と、
    前記ロッカーに対して連結されると共に前記通路内に配置された拡張可能部材であって、潜伏状態と作用状態との間で動作可能な拡張可能部材と、
    を具備してなり、
    前記緊張部材は、前記拡張可能部材が潜伏状態にあるときには、前記ロッカー本体に対して移動可能であり、かつ、前記緊張部材は、前記拡張可能部材が作用状態にあるときには、前記ロッカー本体に対して移動するのが阻止されるようになっていることを特徴とするロッカー。
  42. 前記拡張可能部材は、概ね前記通路に沿って配置されたコイルスプリングを具備してなることを特徴とする請求項41に記載のロッカー。
  43. 前記コイルスプリングは、拡張ポジションに向かって付勢されていることを特徴とする請求項42に記載のロッカー。
  44. 前記コイルスプリングは、潜伏状態にあるときには、引き伸ばされていることを特徴とする請求項42に記載のロッカー。
  45. 前記拡張可能部材は、拡張可能な筒状部材を具備してなることを特徴とする請求項41に記載のロッカー。
  46. 前記拡張可能な筒状部材は、潜伏状態にあるときには、拡張されていることを特徴とする請求項45に記載のロッカー。
  47. 前記ロッカー本体はテーパー状の形状を有することを特徴とする請求項41に記載のロッカー。
  48. 前記拡張可能部材はテーパー状の形状を有することを特徴とする請求項47に記載のロッカー。
  49. 前記拡張可能部材は、潜伏状態および作用状態を得るために、軸方向に拡張可能となっていることを特徴とする請求項41に記載のロッカー。
  50. 前記拡張可能部材は、潜伏状態および作用状態を得るために、半径方向に拡張可能となっていることを特徴とする請求項41に記載のロッカー。
  51. 患者の体内の手術位置において、一つ以上の緊張部材を固定するための装置であって、
    チップを備えた少なくとも第1のカテーテルを有するカテーテルアセンブリであって、前記チップが前記手術位置に隣接するように患者の血管系に配置可能であるカテーテルアセンブリと、
    前記手術位置において前記緊張部材を固定するための、前記チップに対してリリース可能に連結されたロッカーであって、
    a)ロッカー本体と、
    b)前記緊張部材を固定するために前記ロッカー本体に対して組み合わされた手段であって、前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動可能な潜伏状態と、前記緊張部材が前記ロッカー本体に対して移動するのが阻止された作用状態と、を有する手段と、を備えたロッカーと、
    を具備してなることを特徴とする装置。
  52. 前記手段は、第1のポジションと第2のポジションとの間で動作可能なピンを備え、前記ロッカーは、前記第1のポジションにあるときには潜伏状態となり、かつ、前記第2のポジションにあるときには作用状態となることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  53. 前記手段は、第1のポジションと第2のポジションとの間で回動可能なカム部材を備え、前記ロッカーは、前記第1のポジションにあるときには潜伏状態となり、かつ、前記第2のポジションにあるときには作用状態となることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  54. 前記手段はピンの対を備え、前記ピンの少なくとも一つは、前記作用状態にあるときに前記ピン間で前記緊張部材を捕らえるために、他方のピンに対して動作可能であることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  55. 前記手段は第1のポジションと第2のポジションとの間で動作可能な少なくとも一つのスプリングアームを備え、前記ロッカーは、前記第1のポジションにあるときには潜伏状態となり、かつ、前記第2のポジションにあるときには作用状態となることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  56. 前記手段は第1のポジションと第2のポジションとの間で動作可能な複数のクランプアームを備え、前記ロッカーは、前記第1のポジションにあるときには潜伏状態となり、かつ、前記第2のポジションにあるときには作用状態となることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  57. 前記手段は第1のポジションと第2のポジションとの間で拡張可能な拡張可能部材を備え、前記ロッカーは、前記第1のポジションにあるときには潜伏状態となり、かつ、前記第2のポジションにあるときには作用状態となることを特徴とする請求項51に記載の装置。
  58. 前記カテーテルアセンブリは、第1の内部カテーテルと第2の外部カテーテルとを備え、前記外部カテーテルは、前記ロッカーを作用状態に置くために、前記内部カテーテルに対して回動可能な作用部材を有することを特徴とする請求項51に記載の装置。
  59. 前記カテーテルアセンブリは、第1の内部カテーテルと第2の外部カテーテルとを備え、前記外部カテーテルは、前記ロッカーを作用状態に置くために、前記内部カテーテルに対して軸方向に動作可能な作用部材を有することを特徴とする請求項に記載の装置。
  60. ロッカーに対して取り外し可能に連結されたカテーテルアセンブリを用いて、患者の体内の手術位置において、一つ以上の緊張部材を固定するための方法であって、前記カテーテルアセンブリは、内部カテーテルと前記内部カテーテルに対して動作可能な作用部材を有する外部カテーテルとを有し、かつ、前記ロッカーは、前記緊張部材が前記ロッカーに対して移動可能である第1のポジションと、前記緊張部材が前記ロッカーに対する移動が生じないよう固定された第2のポジションとの間で動作可能な可動部材を備え、
    前記方法は、
    前記ロッカーが前記手術位置に隣接するように、患者の血管系に前記カテーテルアセンブリを挿入することと、
    前記緊張部材を緊張させることと、
    前記第1のポジションから前記第2のポジションへと前記可動部材を動作させるために前記作用機構を作動させることと、
    を具備することを特徴とする方法。
  61. 前記作用機構を作動させることは、前記可動部材を前記第2のポジションへと移動させるために、前記内部カテーテルに対して前記作用機構を回動させることを含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
  62. 前記作用機構を作動させることは、前記可動部材を前記第2のポジションへと移動させるために、前記内部カテーテルに対して前記作用機構を軸方向に変位させることを含むことを特徴とする請求項60に記載の方法。
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