JP2009531208A - タブロイド印刷機及び改装方法 - Google Patents

Abstract

３×２タブロイド印刷機は、軸線方向に一列に配置されたロック装置を有する版胴と、版胴に接触するブランケット胴とを有し、ブランケット胴はウェブを印刷し、ウェブを３つのリボンにスリットするための少なくとも１つのスリッタを有する折り機上部構造と、３つのリボンからタブロイド新聞を形成するための折り機とを有する。

Description

本願は、引用したことにより本明細書に記載されたものとする、２００６年３月２３日に出願された米国特許仮出願第６０／７８５３９２号明細書の利益を請求する。

背景
本発明は概して印刷機に関する。

４×２印刷機は例えば、版胴を横切って４つの刷版を、版胴の円周に沿って２つの刷版を提供する。したがって、全部で８つの印像が１つの版胴からウェブに印刷される。例えばGoss InternationalのUnilinerダブルワイド印刷機はこのような版胴を有する。

このようなダブルワイド版胴は通常、少なくとも４６インチの幅であり、例えば円周において４０インチ以上である。例えば版胴は、幅が５６インチであり、円周が４４インチである。

これらのダブルワイド版胴はしばしば、版胴１０のために図１及び図３に示されたように、刷版の後縁及び前縁のために、ずらされて配置された刷版ロック装置を有する。版胴１０には、版胴１０の円周に沿って２つの刷版、例えば刷版１２及び１４、が取り付けられるので、１つの軸方向位置におけるロック装置は、互いに１８０度離れており、それぞれの刷版１２，１４の前端及び後端に配置されている。典型的な４ワイド版胴は、軸方向に間隔を置いて配置された２つの他の刷版のためのロック装置に関して９０度ずらされた、２つの刷版のためのロック装置を有する。このずらされた配列は、胴におけるバランスを改良し、印刷中の振動を減じる。図３に示されているように、版胴１０における刷版１２及び１４のためのロック装置３０は、刷版１６，１８のためのロック装置３２に対して９０゜ずらされている。

４ワイド版胴はしばしば、通常のタブロイド又はブロードシートを製造するために使用される。ベルリナータブロイドは、通常約４７０ｍｍ×３１５ｍｍ（１８．５インチ×１２．４インチ）の寸法の頁を有する新聞フォーマットである。

本発明の概要
本発明は、３×２タブロイド印刷機を提供し、この印刷機には、軸線方向に一列に配置されたロック装置を有する版胴と、版胴に接触するブランケット胴とが設けられており、ブランケット胴はウェブを印刷し、ウェブを３つのリボンにスリットするための少なくとも１つのスリットを有する折り機上部構造が設けられており、３つのリボンからタブロイド新聞紙を形成するための折り機が設けられている。

少なくとも１つのスリッタは、ウェブを１／３リボン及び２／３リボンにスリットするための長手方向スリッタ、及び／又は２／３ウェブのためのタブスリッタを有する。

折り機上部構造は、リボンをステッチするためのステッチャを有し、さらに、リボンのためのコンペンセータ及びアングルバーを有する。

本発明は、３×２タブロイド印刷機を形成するためにダブルワイド４×２印刷機を改装する方法をも提供し、この方法は、４×２版胴を取り外し、この４×２版胴を３×２版胴と交換するステップを含む。

図面の簡単な説明
本発明の好適な実施形態は図面を参照しながら説明される。

図１及び図３は、従来の版胴及び対応する刷版レイアウトを示している。

図２は、本発明の１つの実施形態による刷版レイアウトを示している。

図４は、図２に示された刷版レイアウトを有する版胴を示している。

図５は、本発明による印刷機のための折り機上部構造の部分を示している。

図６は、本発明による印刷機を示している。

好適な実施形態の詳細な説明
図１及び図３は、従来の版胴１０と、刷版１２，１３，１４，１５，１６，１７，１８，１９のための従来のレイアウトとを示している。刷版１２，１３，１４，１５，１６，１７，１８，１９は、例えば幅が１２．５インチで、長さが２２インチである。従来技術において、刷版１２，１４は、版胴１０における刷版１６，１８に対して９０゜ずらされており、これにより、刷版１２，１４における印像Ａ，Ｂは、刷版１６，１８における印像Ｇ，Ｈに対してそれぞれ９０゜ずらされている。図３に示されているように、刷版ロック装置３０，３２も、互いに９０゜ずらされている。

図２及び図４は、本発明の実施形態による、刷版２２，２３，２４，２５，２６，２８のためのレイアウトと、版胴２０とを示している。刷版２２，２３，２４，２５，２６，２８は、例えば幅が１８．５インチで、長さが２２インチである。刷版ロック装置３４，３６は版胴２０の軸線方向に一列に整列させられているので、刷版２２，２３，２４，２５，２６，２８は版胴２０において周方向にずらされていない。図２及び図４に示されているようにタブロイド製品Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇ，Ｈ，Ｉ，Ｊ，Ｋ，Ｌのための印像が刷版２２，２３，２４，２５，２６，２８上に配列されており、それぞれの刷版に２つの印像が配置されている。例えば刷版２２には印像Ａ及びＢが配置されている。

図５は、本発明の印刷機の１つの実施形態のための折り機上部構造３０の一部を示しており、印刷されたウェブ４０は、第１の長手方向スリッタ５０によって２つのリボン４２，４４に裁断される幅ωを有している。リボン４２は、ウェブ４０の幅ωの３分の２の幅を有しており、リボン４４は、リボン４０の幅ωの３分の１の幅を有している。さらに下流において、リボン４２はさらに、フォーマ５４のタブスリッタ５２によって、それぞれ１／３ωの幅を有する２つのリボンに裁断される。第２のフォーマ５６が提供されることができ、これにより、ウェブ４０が１／３、２／３に裁断され、２／３ωリボンがフォーマ５６上を通過し、関連するタブスリッタによって裁断されることができる。

図６は、ウェブ４０に印刷する印刷ユニット１２０を備えた印刷機１００を示している。フォーマ５４，５６の後、それぞれ１／３ωリボンは組み合わされ、ステッチャ６０へ送られる。ステッチャ６０は、折り機７０において折り畳みかつ横裁ちする前に背にステッチを配置することによってタブロイド製品を一緒に保持する。これにより、印刷機１００はベルリナーフォーマットタブロイドを形成することができる。

既存の４×２印刷機の改装は、版胴を本発明の版胴２０と交換し、２／３、１／３スリットを提供するための変更されたスリッタ区分を提供することによって行われることができる。フォーマ区分は、フォーマが、例えば３７インチ幅であることができる２／３ωリボンをスリットし、さらに、それぞれが１８．５インチの幅を有する１／３ωリボンにスリットするように、４０インチウェブ幅を取り扱うためのフォーマを提供するように変更されることができる。

より大きなフォーマットを許容するために、ニップアセンブリと、折り胴と、デリバリとは変更されることができる。それぞれのフォーマの下側にステッチャ又はステープル装置を提供することによって、セクション能力が提供されることができる。

従来の版胴及び対応する刷版レイアウトを示している。 本発明の１つの実施形態による刷版レイアウトを示している。 従来の版胴及び対応する刷版レイアウトを示している。 図２に示された刷版レイアウトを有する版胴を示している。 本発明による印刷機のための折り機上部構造の部分を示している。 本発明による印刷機を示している。

符号の説明

１０ 版胴、 １２，１３，１４，１５，１６，１７，１８，１９ 刷版、 ２０ 版胴、 ２２，２３，２４，２５，２６，２８ 刷版、 ３４，３６ 刷版ロック装置、 ４０ ウェブ、 ４２，４４ リボン、 ５０ 長手方向スリッタ、 ５２ タブスリッタ、 ５４，５６ フォーマ、 ６０ ステッチャ、 ７０ 折り機、 １００ 印刷機

Claims (3)

1. ３×２タブロイド印刷機において、
   軸線方向に一列に配置されたロック装置を有する版胴と、該版胴に接触するブランケット胴とが設けられており、該ブランケット胴がウェブを印刷するようになっており、
   ウェブを３つのリボンにスリットするための少なくとも１つのスリッタを有する折り機上部構造と、３つのリボンからタブロイド新聞を形成するための折り機とが設けられていることを特徴とする、３×２タブロイド印刷機。
2. 少なくとも１つのスリッタが、ウェブを２／３リボンと１／３リボンとにスリットするためのスリッタを含む、請求項１記載の３×２タブロイド印刷機。
3. ３×２タブロイド印刷機を形成するためにダブルワイド４×２印刷機を改装する方法において、４×２版胴を取り外し、該４×２版胴を３×２版胴と交換するステップを含むことを特徴とする、３×２タブロイド印刷機を形成するためにダブルワイド４×２印刷機を改装する方法。

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