JP2009520723A - 制汗剤組成物 - Google Patents

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Abstract

担体物質と、水溶性または水分散性チオール化ポリマーとを含有する制汗剤組成物。

Description

本発明は、制汗剤組成物の分野および発汗を低減する方法に関する。特に、本発明は、水溶性または水分散性のチオメル(thiomer)を用いることにより、人体表面の発汗を低減することに関する。
慣用の制汗活性剤は、収斂性金属塩、例えば、アルミニウムおよび/またはジルコニウムの塩である。かかる物質は非常に有効に機能するが、それらは皮膚刺激の可能性を含む、いくつかの問題の原因となり得る。
水溶性または水分散性のチオメルは、これまでその制汗特性が認識されてこなかったが、薬剤送達の分野ではよく知られている。それらは、例えば、非侵襲性ポリペプチド送達において用いられ、粘膜付着特性を有することが見出された(Leitner et al,J.Pharm.Sci.,93(7),1682,2004)。広範囲のかかる物質が合成され、この中にはシステインを用いてチオール化したポリアクリル酸が含まれる(Bernkop−Schnurch et al,Drug Dev.Ind.Pharm.,30(1),1,2004)。このような物質は、WO00/25823(Bernkop−Schnurch)にも記載されている。
本発明者らは、水溶性または水分散性のチオメルを制汗活性剤として使用することができ、効果的な制汗剤組成物に製剤化し得ることを発見した。
本発明の第1の態様において、担体物質と、水溶性または水分散性のチオメルとを含有する制汗剤組成物を提供する。
本発明の第2の態様において、担体物質中でのチオメルの分散を含む、制汗剤組成物の製造方法を提供する。
本発明の第3の態様において、水溶性または水分散性のチオメルを含有する組成物の人体表面への送達を含む、発汗を低減する方法を提供する。
本発明の第4の態様において、制汗活性剤としての水溶性または水分散性のチオメルの使用を提供する。
本発明の組成物は、当技術分野において知られている任意の製品形態をとることができる。したがって、それらはスティック、軟質固体、ゲル、エアロゾル、または液体(回転塗布用途または他の手段の用途のための)であってもよい。本発明の組成物のすべては、担体物質および水溶性または水分散性チオメルを含有し、一般にそれらは、水溶性チオメルがその中に分散した無水連続相を含有する。
本発明による組成物は無水であるのが好ましい。本明細書を通じて、用語「無水」は10重量%未満の水、とりわけ5重量%未満の水、特に1重量%未満の水を有することを意味すると理解すべきである。
本発明の組成物は、制汗の利益を送達するために人体の表面に適用することができる。それらは、人体の脇の下領域への適用に対して特に適している。
チオメル
チオメルは、チオール化されたポリマーである。好ましいチオメルは、ポリマーの繰り返し単位の0.5%から20%がチオール基を含有するポリマーである。これらのチオール基は、予め製造されたベースポリマーの共重合化またはチオール化によって導入することができる(以下参照)。
本明細書の全体を通して、用語「ポリマー」は1種以上の繰り返し単位を含有するコポリマーを含むと理解すべきである。
理論に拘束されることを意図するものではないが、チオメルのチオール基は、ポリマーの粘膜付着剤として作用する能力を可能にするか促進し、また、この能力がチオメルの制汗活性を可能にするか促進すると考えられる。「粘膜付着剤」は生体表面のムチンに付着することが可能な物質である。制汗活性が、少なくとも一部において、細孔閉塞剤(pore blocker)として作用するチオメルの能力から生じていると考えられる。チオメルは、水によって膨張したときは、少なくとも一部において、エクリン汗腺からの汗の排出をブロックすることが可能な栓として作用すると考えられる。
チオメルがエクリン汗中に溶解または分散するために、チオメルが水溶性または水分散性であるのが本質である。水分散性チオメルは、粘膜付着剤として機能するのに充分な範囲で水中に分散可能であるチオメル,本明細書に記載された方法により自己ゲル化するポリマーであると理解すべきである。好ましいチオメルは、水溶性であり、少なくとも1g・dm−3、とりわけ少なくとも10g・dm−3、特に少なくとも100g・dm−3の水溶解度を有する。
一旦、チオメルがエクリン汗中に溶解または分散すると、制汗活性剤としての作用を開始することが可能となる。これを最も有利に行うため、37℃で水中に溶解したときにチオメルが自己ゲル化するのが大いに望ましい。水中に溶解または分散すると、かかる自己ゲル化チオメルは、チオメルが一部に含まれる溶液の粘度を時間とともに増大させる。最も効果的なチオメルは、100g・dm−3の濃度で水中に溶解または分散しているとき、37℃で溶解している水の粘度を30分以内に少なくとも100%増大させる。
本発明の組成物において、2種以上のチオメルを用いることができる。本発明の組成物に組み込むチオメルの総量は、組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%から50重量%、より好ましくは0.1重量%から25重量%、最も好ましくは1重量%から25重量%である。
本発明の1つの実施形態において、チオメルは担体物質内に分散微粒子の形態で存在し(以下参照)、担体物質は上記のように典型的には無水連続相を含有する。組成物の安定性および/または有効性のために、チオメルの分散微粒子は、1から100ミクロンの粒子サイズを有する微粒子の少なくとも90%を有する。
本発明の第2の実施形態において、チオメルは担体物質の1つまたは2つ以上の成分に溶解している。この実施形態は、組成物の安定性および/または有効性の利点を有し、組成物が均質である場合に利点はさらに増大する。担体物質は、典型的には無水連続相を含み、チオメルはこれに溶解しているか、または無水連続相中に分散している液体相中に溶解している。チオメルが無水連続相中に分散した液体相中に溶解している場合、エマルジョンは好ましくは無水であり、液体分散相は、好ましくはC−Cのモノ−またはポリ水性アルコール(hydric alcohol)を含有する。
好ましい水溶性または水分散性チオメルは、その非チオール化ベースポリマーとして、それ自身が水溶性または水分散性のポリマーを有する。チオメルの非チオール化ベースポリマーは、チオール基が共重合化により導入された場合には、チオール基をもつモノマー単位を除いたチオメルと考えるべきであり、予め製造したポリマーをチオール化する場合には、チオール化する前のポリマーとして考えるべきである。好ましくは非チオール化ベースポリマーは、水溶性であり、少なくとも1g・dm−3、とりわけ少なくとも10g・dm−3、特に少なくとも100g・dm−3の水溶解度を有する。ベースポリマーが粘膜付着剤、例えばビニルピロリドンのポリマーであるのが非常に好ましい。
最高の性能を得るためには、チオメルの分子量が好ましくは1Daから5,000kDa、より好ましくは5kDaから2,000kDa、最も好ましくは20kDaから1,000kDaである。
チオメルのチオール基の導入は、当技術分野で知られている任意の手段により行うことができ、チオール基の供給源との共重合はかかる手段の1つである。これはフリーラジカル共重合化により行うことができる。非チオール化モノマーは、アクリルレートおよびメタクリルレート(それらの酸を含む。)、ビニル安息香酸、およびアクリルアミドを含んでいてもよい。
チオール基の供給源は、後にジスルフィド結合が切断されて遊離のチオール基を与えるN,N’−ビスアクリロイルシスタミンまたはチオカルバメートが後に加水分解して遊離のチオール基を放出するN,N−ジアルキルジチオカルバメート(例えば、ビニルベンジル−N,N−ジエチルジチオカルバメート)であってよい。
チオール基の供給源との共重合化は、重付加反応により行うことができる。この経路により製造される好ましいチオメルは、チオール化されたポリアミドアミンである。かかるチオメルは、第1アミンまたは第2アミンのビス(アクリルアミド)への逐次重付加により製造されたチオメルを含み、第1アミンまたは第2アミンは、ある比率(典型的には25モル%まで)のチオール化されたアミン、例えばシステイン、典型的には重付加の段階において保護されているアミンのチオール基等を含有する。
チオメルのチオール基の導入は、予め製造したベースポリマーのチオール化により行うことができる。種々の技術がこれを行うのに用いることができる。
i)カルボン酸基を含有するポリマーは、既知のアミド化操作を用いてシステインに結合することができる。
ii)アミン基を含有するポリマー(例えば、キトサン)は、
a)システイン、チオグリコール酸等のチオール含有酸への結合;または
b)N−スクシンイミジル−3−(ピリジルジチオ)プロピオネート等のヘテロ二官能性試薬の使用によるチオール化;または
c)2−イミノチオラン(トラウト試薬)を用いるチオール化
が可能である。
iii)水酸基を含有するポリマーは、
a)2−イミノチオラン(トラウト試薬)による誘導化;または
b)クロロホルメート活性エステル(例えば、4−ニトロフェニルホルメート)との反応による活性化、および次いで2−アミノチオエタノール等の二官能性チオールとの反応が可能である。
予め製造されたベースポリマーのチオール化生成物であるチオメルが好ましく、特に、システインを用いるチオール化により製造されるチオメルが好ましい。
カルボン酸基またはアミン基を含有する、予め製造されたベースポリマーのチオール化生成物であるチオメルが好ましく、特に、かかるポリマーのシステイン誘導体であるチオメルが好ましい。この型のチオメルの例は、以下の予め製造されたベースポリマーのチオール化生成物(特にシステイン誘導体)である:
i)アクリル酸のポリマー;
ii)メタクリル酸のポリマー;
iii)マレイン酸のポリマー;
iv)イタコン酸のポリマー;
v)カルボキシル化された多糖(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウムまたはカルボキシル化デキストラン);
vi)アルギン酸塩
vii)キトサン
viii)ポリエチレンイミン、エトキシル化ポリエチレンイミン、またはこれらのポリマーの部分4級化誘導体;または
ix)ペクチン、ペクチン酸、これらの物質のいずれかの誘導体。
予め製造されたベースポリマーのチオール化生成物である特に好ましいチオメルは、アクリル酸またはキトサンのポリマーから誘導される。
本発明に使用されるチオメルに有利に組み込むことのできる繰り返し単位は、エトキシル化された繰り返し単位、水溶解度を向上させる繰り返し単位、および/またはカチオン性であるか、使用時にカチオン性となり得る繰り返し単位、粘膜付着性を増大させる繰り返し単位であってよい。
チオメルは、カチオン性であるか、使用時にカチオン性となり得る繰り返し単位を含むのが好ましい。
カチオン性であるか、カチオン性となり得る繰り返し単位は、N−メタクリロイル−N’−アルキルピペラジンまたはN−アクリロイル−N’−アルキルピペラジン、例えば、N−アクリロイル−N’−メチルピペラジンの重合から誘導される繰り返し単位を含む。かかるポリマーのチオール基は、好ましくは予め製造されたベースポリマー、特にカルボン酸基を含有するベースポリマーのチオール化により導入し、例えば、アクリル酸との共重合化により導入することができる。
カチオン性であるか、カチオン性となり得る繰り返し単位は、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートまたは部分的に4級化したN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートの重合から誘導される繰り返し単位を含む。
それら自身および/またはムチンとの水素結合が可能な、多糖類から誘導されるチオメルも、それらの良好な粘膜付着特性により有用である。かかるチオメルは、デキストラン、ゲラン(gellan)、グアーガム、およびキサンタンゴムの誘導体のチオメルを含む。この型の好ましいチオメルは、カチオン性であるか、カチオン性となり得る多糖類である。典型的には、かかる多糖類はアミン基または4級アンモニウム基を含み、例としてN,N−ジエチルアミノエチルデキストラン、およびグアーガムの2−ヒドロキシ−3−(N,N,N−トリメチルアンモニオ)プロピル部分エステル、例えば、Jaguar C13Sを含む。
特に好適なチオメルは、ポリ(アクリル酸)から誘導することができる。特に好ましいチオメルは、式:
−(CHX−CH−(CHY−CH
(式中、X=COH、Y=CO.NH−CH(COH)CHSHであり、aおよびbはポリマーの分子量およびチオール化の程度に応じて変化する。)を有するものである。このようなポリマーのチオール化の程度は、ベースポリマー中のカルボン酸基のパーセントとして表すと好ましくは1から20%、より好ましくは1から10%、最も好ましくは1.5から7.5%である。
他の特に好適なチオメルは、アクリル酸および/またはメタクリル酸とアミン基を含有するモノマー(例えば、N−アクリロイル−N’−アルキルピペラジン)を共重合化した後、コポリマーのカルボン酸基の一部をチオール含有アミド基(例えば、−CO.NH(CHSH基(式中、nは2から6、好ましくは2から4であり、最も好ましくは2である。))へ転化することにより誘導される。かかるチオメルにおいて、アミン含有モノマーから誘導される残基に対するアクリル酸とメタクリル酸残基のモル比は、好ましくは2:1から1:10、より好ましくは1:1から1:5、最も好ましくは1:2から1:4である。チオール含有アミド基に転化したカルボン酸基の比率は、好ましくは1%以上、より好ましくは2%以上、最も好ましくは5%以上である。典型的には、カルボン酸基の比率(好ましくは25から99%、より好ましくは50から98%、最も好ましくは75から95%である。)は調整自由である。カルボン酸基は好ましくはアクリル酸に由来する。
特に好適なチオメルは、ポリエチレンイミンからも誘導することができる。この型の特に好ましいチオメルは、元のPEIの第1アミン基の少なくともいくつかを、式:
R−NH−CO.(CHSH
(式中、Rはポリマーの残部を表し、nは2から5、好ましくは3から4、最も好ましくは3である。)のチオール化されたアミド基に転化される。転化の範囲は、第1アミン基の好ましくは1から50%、より好ましくは5から50%、最も好ましくは25−50%が転化される範囲である。
担体物質
担体物質は、チオメルがその中で溶解または分散することが可能な任意の物質であってよい。効果的な組成物を実現するため、担体物質が化学的にチオメルと適合するのが非常に望ましい。組成物を美容用途に用いることが可能であるようにするため、担体物質が美容上許容されることも非常に望ましい。
担体物質は2つ以上の成分を含有してもよく、用語「担体物質」は、チオメル以外の本発明の組成物のすべての成分を包含すると理解すべきである。したがって、組成物のすべての「非チオメル」成分は、上記段落において述べた理由により、チオメルと化学的に適合し、すべて美容上許容されるのが非常に望ましい。
担体物質の選択は、所望する製品形態および特性による。担体物質は20重量%未満の水を含有するのが好ましく、担体物質は、これまでに明らかにしたように無水であるのがより好ましい。
スティックおよび軟質固体の製品において、一般に構造化剤(structurant)を組み込むことが求められる。一般に、構造化剤の量は、0.1から25重量%、特に1から15重量%で用いられる。かかる構造化剤は、しばしばチオメルが分散した無水連続相を密にするか、構造化するために用いられる。この後者のための好適な構造化剤を以下に記載する。
好適な構造化剤は、通常は60℃超の高温であるが、無水連続相に溶解する有機ポリマーであってもよい。このようなポリマーは、特に軟質または硬質固体形態の組成物を製造するのに良好に適合する。このようなポリマーは、脂肪酸によりエステル化された多糖類、例えば、デキストリンパルミテート;US5,500,209において検討されたポリアミド、例えば、Versamid 950(商標);アルキレン/アリーレンブロックコポリマー、例えば、エチレン/スチレン、プロピレンおよび/またはブチレンブロックコポリマー、例えば、SEBSブロックコポリマー;アルキル置換ガラクトマンナン、例えば、N−HANCE(商標);または少なくとも25個のメチレン単位を含有するビニル(ピロリドン)とエチレンとのコポリマーから選択することができる。無水連続相中のかかるポリマーの濃度は一般に1から20%である。
好適な構造化剤は、ワックスであってもよい。好適なワックスは、蜜蝋、カンデリラ蝋、カルナバワックス、および類似の特性を有する他のワックスを含む。かかる他のワックスは、炭化水素ワックス、例えば、パラフィンワックス、ミネラルワックス、およびマイクロクリスタリンワックス;合成ワックス、例えば、2000から10000ダルトンのポリエチレン、天然ワックスの蝋様誘導体または蝋様成分、例えば、エステル成分であって、抽出または合成のいずれかによるグリセロールまたはグリコールの固体エステル誘導体、典型的には、直鎖飽和脂肪酸を有し、通常C16−22の酸残基の画分を相当量含有し、合成するか、対応する天然オイルを水素化することにより得られるエステル成分;石油ワックス、少なくともC10鎖長を有するアルキル置換基を含有するワックス様シリコンポリマー;通常直鎖状であり、また、しばしば14から24の炭素を含有するワックス様脂肪アルコール、例えば、ステアリルアルコール、セチルアルコールおよび/またはベヘニルアルコールを含有する。
好適な構造化剤は、脂溶性ポリアミドまたはアミド/シリコンコポリマー;ヒドロキシステアリン酸、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸、またはそのエステルもしくはアミド誘導体;US3,969,087に記載のN−アシルアミノ酸のアミドおよびエステル、例えば、特にN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ−n−ブチルアミド;WO98/27954に記載のアミド誘導体、特にアルキルN,N’−ジアルキルスクシンアミド;US−A−6410001に記載のスレイトールまたはアミド様ゲル化剤;US6,251,377に記載のラノステロール;US6,410,003に記載のシクロヘキサンのアミド誘導体;WO00/61096に記載のステロールおよびステロールエステルの組み合わせ、例えば、γ−オリザノールおよびβ−シトステロール;またはセロビオースの脂肪酸エステル、例えば、ヘプタノナン酸セロビオースの微量画分を含有するオクタノナン酸セロビオースであってもよい。
エアロゾル製品において、一般に揮発性高圧ガスまたは圧縮ガスを組み込むことが求められる。揮発性高圧ガスを用いる場合、組成物全重量に対して、30重量%から99重量%および特に35重量%から87重量%典型的には存在する。揮発性高圧ガスは、10℃以下の沸点および特に0℃以下の沸点を有する、液化炭化水素ガスまたはハロゲン化炭化水素ガス(特に、1,1−ジフルオロエタンおよび/または1−トリフルオロ−2−フルオロエタン等のフッ素化炭化水素)から選択してもよい。非クロル化揮発性高圧ガスを採用するのが好ましい。特に、液化炭化水素ガス、および特に、プロパン、イソプロパン、ブタン、イソブタン、ペンタンおよびイソペンタン、並びにそれらの2種またはそれ以上の混合物を含むCからCの炭化水素、を採用するのが好ましい。好ましい高圧ガスは、イソブタン、イソブタン/イソペンタン、イソブタン/プロパン、およびイソプロパン、イソブタンおよびブタンの混合物である。いくつかの実施形態において、ジメチルエーテルを揮発性高圧ガスとして採用することができる。
圧縮ガスを用いる場合、典型的には空気、窒素、二酸化炭素等の無反応性のガスである。
液体製品において、液体担体物質と組み合わせることが求められる。好ましい製品のタイプは、液体担体物質中に微粒子分散したチオメルである。液体担体物質は、感覚改変剤(sensory modifier)として記載された液体物質から選択することができ、以下に記載する。好ましい液体担体物質は揮発性シリコンであり、かかる液体は、組成物が皮膚に適用された後、適用されたフィルムに乾燥した感触を与えることができるからである。担体物質は、揮発性シリコンを0.1から50重量%、特に10から40重量%含有する。「揮発性」として分類するためには、かかる物質が20または25℃で測定可能な蒸気圧を有するべきである。揮発性シリコンの典型的な蒸気圧は、25℃で1または10Paから2kPaの範囲にある。揮発性シリコンは、スティック製品、軟質固体製品、またはエアロゾル製品中に含まれていてもよい。
揮発性シリコンは、直鎖状、環状またはそれらの混合物であってもよい。好ましい環状シリコンは、ポリジメチルシロキサンを含み、特に、3から9個のケイ素原子、好ましくは7個以下のケイ素原子、最も好ましくは4から6個のケイ素原子を含むか、さもなければ、しばしばシクロメチコンという。好ましい直鎖状シロキサンは、3から9個のケイ素原子を含有するポリジメチルシロキサンを含む。揮発性シロキサンは、通常それ自体が10−5/秒(10センチストーク)以下、特に10−7/秒(0.1センチストーク)以上の粘度を示し、直鎖状シロキサンは、通常5×10−6/秒(5センチストーク)以下の粘度を示す。揮発性シリコンは、上記の1つまたは2つ以上のペンダント−O−Si(CH基により置換された上記の直鎖状または環状シロキサンなどの分岐した直鎖状または環状シロキサンをさらに含有してもよい。市販のシリコンオイルの例は、Dow Corning Corporation社製の344、345、244、245および246の等級表示を有するオイル; Union Carbide Corporation社製のシリコン7207およびシリコン7158;並びにGeneral Electric社製のSF1202を含む。
増粘剤は、液体製品中の好ましい任意の成分である。かかる物質は、微粒子状無機物質、例えば粘土または微粉化したシリカを含む。かかる物質は、エアロゾル製品中の好ましい任意の成分でもあり、それらはしばしば懸濁剤と呼ばれる。プロピレンカーボネートは、懸濁剤を供給するためにエアロゾル製品においても使用できる。
すべての製品形態において、チオメルの制汗剤を補強し、抗菌剤および防臭剤として作用するために慣用の制汗活性剤と組み合せることが好ましい。慣用の制汗活性剤は、収斂性の金属塩、例えばアルミニウムおよび/またはジルコニウムの塩であると理解される。好適な慣用の制汗剤塩の例は、アルミニウム、ジルコニウム、およびアルミニウム/ジルコニウムのハロゲン化物およびハロゲン化水和物(halohydrate)塩、例えば、塩化水和物(chlorohydrate)を含有する。含有する場合、好ましい混入レベルは、組成物に対して、0.1重量%から50重量%、とりわけ1重量%から25重量%、特に5重量%から15重量%である。特に好ましい、活性化アルミニウム塩化水和物として知られている、アルミニウムハロゲン化水和物塩は、EP6,739(Unilever PLC and NV)に記載されている。ジルコニウムアルミニウム塩化水和物活性剤も好ましい物質であり、いわゆるZAG(zirconium−aluminium−glycine)複合体であり、例えば、US3,792,068(Procter and Gamble Co.)に開示されている物質である。フェノールスルホン酸亜鉛(Zinc phenol sulphonate)も、組成物に対して、好ましくは3重量%まで用いることができる。
すべての製品形態、特に慣用の制汗剤の塩を含有する製品形態において、皮膚感触を向上させるために感覚改変剤を組み合わせるのが望ましい場合がある。皮膚軟化剤、保湿剤、揮発性オイルおよび非揮発性オイルは、すべて感覚改変剤の好適な種類である。かかる物質の例は、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチコノール、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、C12−C15安息香酸アルコール(alcohol benzoate)、PPG−3 ミリスチルエーテル、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、C7−C14 イソパラフィン、アジピン酸ジイソプロピル、ラウリン酸イソソルバイド、PPG−14 ブチルエーテル、グリセロール、水素化ポリイソブテン、ポリデセン、フェニルトリメチコン、アジピン酸ジオクチル、およびヘキサメチルジシロキサンを含む。採用した場合、感覚改変剤の全量が組成物の全重量に対して、好ましくは0.5重量%から50重量%、より好ましくは1重量%から30重量%、最も好ましくは3重量%から20重量%である。
すべての製品形態、特に慣用の制汗剤塩を含有しない製品形態において、製品を人体の表面に適用する場合、防腐剤および/または防臭剤として作用させるために有機抗菌剤を組み合わせるのが非常に望ましい。当技術分野で通常使用される大部分の種類の薬剤は、本発明の組成物中に組み込むことができる。組み込むレベルは組成物の全重量に対して、好ましくは0.01重量%から3重量%、より好ましくは0.03重量%から1重量%である。本発明の好ましい組成物は1mg・ml−1以下、とりわけ200μg・ml−1以下、特に100μg・ml−1以下の最小阻害濃度(MIC)を有する有機抗菌剤を含有する。抗菌剤のMICは、微生物の成長を有意に阻害するのに要する薬剤の最小濃度である。接種した関連微生物の成長において、抗菌剤なしの対照媒体と比較して、37℃で16から24時間にわたり80%以上の減少が観察された場合、阻害を「有意」と考える。試験に用いる「関連微生物」は、処置される基質に関係する微生物の典型であるべきである。処置される基質が人の皮膚である場合、関連微生物は表皮ブドウ球菌である。MICを決定するための好適な方法の詳細は、「Antimicrobial Agents and Susceptibility Testing」,C.Thornsberry,(“Manual of Clinical Microbiology”,5th Edition,Ed.A.Balows et al,American Society for Microbiology,Washington D.C,1991)において見出すことができる。特に好適な方法は、D.F.Sahm および J.A.Washington IIによる上記刊行物の110章(1101−1111頁)に記載されているMacrobroth希釈法である。本発明の組成物に含まれる好適な有機抗菌剤のMICは、トリクロサン:0.01−10μg・ml−1(J.Regos et al.,Dermatologica(1979),158:72−79)およびファルネソール:約25μg・ml−1(K.Sawano,T.Sato,and R.Hattori,Proceedings of the 17th IFSCC International Conference,Yokahama(1992)p.210−232)である。それに対し、エタノールおよび同様のアルカノールは、1mg・ml−1より大きいMICを有する。好ましい有機抗菌剤は、殺菌剤、例えば、セチルトリメチルアンモニウム塩等の4級アンモニウム化合物;クロロヘキシジンおよびその塩;並びに「Antiperspirants and Deodorants」,Ed.K.Laden(1999,Marcel Dekker,New York)における「Deodorant Ingredients」,S.A.Makin and M.R.Lowry に記載のモノカプリン酸ジグリセロール、モノラウリン酸ジグリセロール、モノラウリン酸グリセロール、および同様の物質である。本発明の組成物において使用するより好ましい有機抗菌剤は、ポリヘキサメチレンビグアニド塩(ポリアミノプロピルビグアニド塩としても知られている。)であり、例としては、Zeneca PLCから入手可能なCosmocil CQ(商標)であり、好ましくは1重量%まで、より好ましくは0.03重量%から0.3重量%で使用され;2’,4,4’−トリクロロ,2−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル(トリクロサン)、好ましくは組成物に対して、1重量%まで、より好ましくは0.05−0.3重量%;および3,7,11−トリメチルドデカ−2,6,10−トリエノール(ファルネソール)、好ましくは1重量%まで、より好ましくは組成物に対して、0.5重量%である。
鉄(III)キレート剤である有機抗菌剤を単独で、または他の有機抗菌剤と組み合わせて使用することができる。鉄(III)結合定数が1026以上のキレート剤が好ましく、鉄(III)結合定数が1028以上のキレート剤が特に好ましい。特に好ましい鉄(III)キレート剤は、N,N’−エチレンビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)グリシン](EDDHA)、トリエチレンテトラアミンヘキサ酢酸(TTHA)、およびジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)である。
鉄(III)キレート剤は、一般に酸である。それらは、本発明の組成物において使用することができ、無水連続相を有する組成物においても、それらは、好ましくはプロトン化または4級化アミンの塩または酸塩として使用される。キレート剤の中和のための好ましいアミンは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジイソプロパノールアミン、および2−アミノブタン−1−オール、シクロヘキシルアミンである。
本発明の組成物に使用することのできる他の抗菌剤は、特に鉄(III)キレート剤をさらに含む抗菌剤であり、US6,503,490(Unilever,2003)に記載されているBHT(ブチル化ヒドロキシトルエン)等の転移解離促進剤である。
すべての製品形態において、香料と組み合わせるのが非常に望ましい。好適な物質は、香油等の慣用の香料を含有し、EP545,556およびおよび他の刊行物に記載のいわゆるdeo−perfumeを含有する。組み合わせの程度は、好ましくは4重量%まで、とりわけ0.1重量%から2重量%であり、特に0.7重量%から1.7重量%である。
すべての製品形態において、1種または2種以上の洗浄補助剤を、しばしば約10重量%まで、とりわけ約5重量%まで、特に0.5から3重量%まで含有するのが望ましい場合がある。かかる洗浄補助剤は、通常非イオン性界面活性剤、および特にポリアルキレンオキシド部分、脂肪酸もしくは脂肪アルコールの残基、および場合によって多価脂肪アルコール連結基の残基を含有する非イオン性界面活性剤を含む。界面活性剤は、単一の脂肪残基を含有してもよいが、それらは好ましくは2つの残基を含有する。好ましくは、界面活性剤はエステル界面活性剤であり、特にジエステル界面活性剤である。ポリアルキレンオキシドは、しばしばポリエチレンオキシド、またはポリプロピレンオキシドまたはポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドの混合物であり、3から50個、特に5から20個のアルキレンオキシド単位を含有するポリマーである。脂肪残基は、しばしば12から24個の炭素を含有する脂肪酸またはアルコールであって、多くの場合において直鎖状、例として、16、18または22個の直鎖状炭素を含有するものに由来する。特に好ましい洗浄補助剤は、16から22個の直鎖状炭素、例えばPEG−8ジステアレートを含有する脂肪アルコールのポリエチレンオキシドジエステルを含む。
製造方法
本発明の組成物は、無水連続相中で微粒子状チオメルの分散が可能な任意の手段により製造することができる。第1の実施形態において、微粒子状チオメルは無水連続相において分散している。
第2の実施形態において、チオメルは、担体物質の1種または2種以上の成分中に溶解させる。これは、無水連続相中にチオメルを溶解させることを含む。代わりに、適切な溶媒中へのチオメルの溶解、次いで形成されたチオメル溶液を無水連続相中に分散させることを含んでもよい。適切な溶媒は、チオメルを溶解することが可能な溶媒である。
以下の非限定的な例は、本発明に従って調製し、用いることができる。製剤例中に採用されたチオメルは、上述のチオメルから選択することができる。記載された量は、特に言及しなければ全組成物に対する重量パーセントである。
実施例1から5:チオール化ポリ(アクリル酸)(PAA)の調製
PAAはシステインを用い、当技術分野において知られている方法により、チオール化されてもよい。表1に示す実施例は、PAA(Sigma製)およびL−システイン・HCl(Noveon製)から調製した。
Figure 2009520723
所与のチオール化パーセントは、元のPAAのカルボン酸基がチオール化アミド基に転化する程度を指す。得られた生成物は、一般式:
−(CHX−CH−(CHY−CH
(式中、X=COH、Y=CO.NH−CH(COH)CHSHであり、aおよびbはPAAの分子量および上記で示した通りのチオール化の程度に応じて変化する。)を有していた。
実施例2から5を、in vitroの粘膜付着テストにおいて、ブタ胃ムチン(Sigma製)を用い、対応するPAAベースポリマーと比較した。各チオール化ポリマーは、対応するPAAベースポリマーと比較し、顕著に高い粘膜付着性を有することが見出された。
実施例6から17:チオール化ポリエチレンイミン(PEI)の調製
分子量25、70−90、および750kDa(Lupasol P)のPEIポリマー試料は、γ−チオブチロラクトンを用い、当技術分野において知られている方法によりチオール化した(例えば、T.Takagishi et al,Biopolymers,1972,11,483参照)。表2に示す生成物を得た。
Figure 2009520723
所与のチオール化パーセントは、反応中に用いられるγ−チオブチロラクトンの量に基づいて元のPEIの第1アミン基がチオール化アミド基に転化する理論的な程度を指す。チオール化アミド基の構造は、−NH−CO.CHCHCHSHとして表すことができる。
各実施例6から17の水溶液を10重量%およびpH7で調製した。対応するPEIベースポリマーの類似溶液と異なり、これらのチオメル溶液は、5分以内にゲルを形成することが見出された(チオール基の酸化的架橋を促進するために用いられる過剰の過酸化水素の存在下において。)。このことは、チオール化ポリマーを用いての自己ゲル化において期待される改善を示す。
実施例18−24:チオール化ポリ(アクリル酸)−co−(N−アクリロイル−N’−メチルピペラジン)の調製
N−アクリロイル−N’−メチルピペラジン(NANMP)モノマーの試料を、トリエチルアミン(副生成するHClの中和に用いる。)の存在下、氷冷テトラヒドロフラン中でのN−メチルピペラジンと塩化アクリロイルとの反応により調製した。ろ過によるトリエチルアミン塩酸塩の除去および溶媒のロータリーエバポレーションに続き、粗生成物を減圧下での蒸留により精製し、0.5重量%のハイドロキノンジメチルエーテルの添加により安定化させた。
上記のように調製したNANMPおよびアクリル酸を3:1の比で、開始剤としてアゾ−ビス−イソブチロニトリル(AIBN)を用い、ジオキサン中80℃での反応により重合した。生成したコポリマーは当技術分野で知られている方法を用いて単離し精製した。
上記のように調製したコポリマーの試料をエタノール中に溶解し、窒素雰囲気中、トリエチルアミンの存在下でジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)およびシステアミン塩酸塩と反応させた。得られたチオメルは、当技術分野で知られている方法を用いて単離し精製した。ポリマー骨格上のチオール置換基は式:
−CO.NH−CHCH−SHで表される。上記の合成を用い、表3に示すチオメルを調製した。
Figure 2009520723
Figure 2009520723
Figure 2009520723

Claims (21)

  1. 担体物質と、水溶性または水分散性チオメルとを含有する制汗剤組成物。
  2. チオメルが分散した無水連続相を含有する、請求項1に記載の制汗剤組成物。
  3. チオメルが粘膜付着剤である、請求項1または2に記載の制汗剤組成物。
  4. 37℃で水中に溶解するときに、チオメルが自己ゲル化する、請求項1から3のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  5. チオメルが、アクリル酸のポリマーのチオール化生成物である、請求項1から4のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  6. チオメルが、式:
    −(CHX−CH−(CHY−CH
    (式中、X=COH、Y=CO.NH−CH(COH)CHSHであり、a:bが80:20から99:1)を有する、請求項5に記載の制汗剤組成物。
  7. チオメルが、キトサンのチオール化生成物である、請求項1から4のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  8. チオメルが、ポリエチレンイミンのチオール化生成物である、請求項1から4のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  9. チオメルが、式−NH−CO.(CH−SH(式中、nは2から6である。)のチオール化アミド基を含む、請求項8に記載の制汗剤組成物。
  10. チオメルが、カチオン性であるか使用時にカチオン性となり得る繰り返し単位を含む、請求項1から4のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  11. チオメルが、アクリル酸および/またはメタクリル酸とアミン官能基を含有するモノマーとのコポリマーから誘導される、請求項10に記載の制汗剤組成物。
  12. チオメルが、アクリル酸とN−アクリロイル−N’−アルキルピペラジンとのコポリマーから誘導される、請求項11に記載の制汗剤組成物。
  13. チオメルが、チオール含有アミド基を含む、請求項11または12に記載の制汗剤組成物。
  14. チオール含有アミド基が、式−CO.NH(CH−SH(式中、nは2から6である。)を有する基である、請求項13に記載の制汗剤組成物。
  15. チオメルが、水溶性であり、少なくとも1g・dm−3の水溶解度を有する、請求項1から14のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  16. 慣用の制汗活性剤を含有する、請求項1から15のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  17. 感覚改変剤を含有する、請求項1から16のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  18. 有機抗菌剤を含有する、請求項1から17のいずれかに記載の制汗剤組成物。
  19. 担体物質中でのチオメルの分散を含む、制汗剤組成物の製造方法。
  20. 水溶性または水分散性チオメルを含有する組成物の人体表面への送達を含む、発汗を低減する方法。
  21. 制汗活性剤としての水溶性または水分散性チオメルの使用。
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