JP2009515819A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. （ｉ）血液から脳へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過できる第１の部分、
   （ｉｉ）中枢神経系成分と相互作用できる第２の部分、および
   （ｉｉｉ）脳から血液へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過できる第３の部分、
   を含んでおり、ここで該第１の部分、該第２の部分および該第３の部分が結合している、
   タンパク質組成物。
2. 第１の部分が、インシュリン受容体、トランスフェリン受容体、レプチン受容体、リポタンパク質受容体およびＩＧＦ受容体からなる群から選択されるＢＢＢ受容体媒介輸送系により輸送される、請求項１記載の組成物。
3. 第２の部分が、抗体、抗体フラグメントまたはＳｃＦｖを含む、請求項１記載の組成物。
4. ＳｃＦｖが、アルツハイマー病（ＡＤ）のＡβアミロイドペプチドに対するＳｃＦｖである、請求項３記載の組成物。
5. 第１の部分が、抗体、抗体フラグメントまたはＳｃＦｖを含む、請求項１記載の組成物。
6. 抗体、抗体フラグメントまたはＳｃＦｖが、インシュリン受容体、トランスフェリン受容体、レプチン受容体、リポタンパク質受容体およびＩＧＦ受容体に関するものである、請求項５記載の組成物。
7. 第１のイムノグロブリンの重鎖のある部分または全てをコードしている第２の配列と操作可能に結合した第１のイムノグロブリンの軽鎖のある部分または全てをコードしている第１の配列を含む一本の核酸配列であって、ここで該第１の配列は該軽鎖と共有結合したSｃFｖの融合タンパク質として発現される第２のイムノグロブリンから得られる該SｃFｖをさらにコードしているか、または該第２の配列は該重鎖と共有結合したSｃFｖの融合タンパク質として発現される第２のイムノグロブリンから得られる該SｃFｖをさらにコードしている、核酸配列。
8. SｃFｖが、Aβアミロイドに関するものである、請求項７に記載の核酸。
9. 請求項７の核酸を含む細胞。
10. イムノグロブリン融合タンパク質の製造方法であって、ここで該融合タンパク質は、抗体構造に融合したイムノグロブリン重鎖または抗体構造に融合したイムノグロブリン軽鎖を含んでおり、真核生物細胞中に一本のタンデム発現ベクターを恒久的に組み込むことを含み、ここで該融合タンパク質についての遺伝子、ならびに該イムノグロブリン軽鎖についての遺伝子または該イムノグロブリン重鎖についての遺伝子が、１片のＤＮＡに組み込まれている、イムノグロブリン融合タンパク質の製造方法。
11. 抗体構造がSｃFｖである、請求項１０に記載の核酸。
12. SｃFｖが、脳疾患と関連のある病因物質に関するものである、請求項１１に記載の核酸。
13. 血液から脳へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過できる第１の構造、
    ＣＮＳ疾患と関連のある病因物質と相互作用できる第２の構造、および
    脳から血液へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過できる第３の構造
    を含む有効量の組成物を含んでいる、ＣＮＳ疾患を処置するための医薬組成物。
14. 第１および第３の構造が、内在性ＢＢＢ受容体媒介輸送系に対する抗体を含む、請求項１３に記載の医薬組成物。
15. 血液から脳へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過すること、
    脳疾患と関連のある病因物質と相互作用すること、および
    脳から血液へと血液脳関門（ＢＢＢ）を通過すること、
    ができる組成物を含む脳疾患を診断するための医薬組成物。