JP2009508823A - シクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類 - Google Patents

シクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類 Download PDF

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Abstract

【課題】シクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類を提供する。
【解決手段】本発明はシクロブタン化合物類およびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類、それらの調製方法、液晶媒体中における成分としてのそれらの使用およびこれらの液晶媒体を含有する電気光学的ディスプレイ素子に関する。
【選択図】なし

Description

本発明はシクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類、それの調製方法、液晶媒体中における成分としてのそれの使用、およびこれらの液晶媒体を含有する電気光学的ディスプレイ素子に関する。
約30年前に商業的に利用可能な液晶化合物が最初に発見されて以来、多岐に渡る液晶の用途が発見されてきた。既知の用途分野は、特に、時計およびポケット電卓のディスプレイ、および鉄道の駅、空港および運動競技場で使用されるような大型の表示板である。更なる用途分野は、携帯用コンピューターおよびナビゲーション・システムのディスプレイ、およびビデオおよびビデオ用途である。特に最後に述べた用途においては、応答時間および画像のコントラストに対する要求が高い。
液晶媒体中の分子は特殊な配列をとっているため、液晶の多くの特性が方向に依存するという効果が生じる。中でも液晶ディスプレイで使用する際に特に重要なことは、光学的、誘電的および弾塑性・機械的な異方性を有することである。分子の長軸がキャパシタの2枚の板に対して垂直または平行に配向しているかに依存して、キャパシタは異なる容量を有する。換言すれば、2つの配向によって、液晶媒体の誘電定数εが異なる値となる。分子の長軸がキャパシタ板に対して平行に配向している場合よりも垂直に配向している場合の方が誘電定数が大きい場合、その材料は誘電的に正であると言われる。換言すれば、分子の長軸に平行な誘電定数εの方が分子の長軸に垂直な誘電定数εより大きい場合であり、誘電異方性Δε=ε−εが正の場合である。従来のディスプレイで使用されている殆どの液晶は、これに分類される。
分子の分極能および永久双極子モーメントの両者が誘電異方性に影響する。ディスプレイに電圧を印加すると、誘電定数の大きい方が効果的となるよう、分子の長軸はそれ自身を配向する。電場との相互作用の強さは、2つの定数の差に依存する。差が小さい場合、差が大きい場合よりも高いスイッチ電圧が必要となる。例えば、ニトリル基またはフッ素のような適当な極性基を液晶分子中に導入することで、広範囲の動作電圧を実現できる。
従来の液晶ディスプレイで使用されているメソゲン性または液晶分子の場合、分子の長軸に沿う方向の双極子モーメントの方が、分子の長軸に垂直な方向の双極子モーメントより大きい。最も普及しているTN(「twisted nematic」)セルの場合、液晶層は2枚の平面で平行なガラス板の間で僅か約5〜10μmの厚みで配置されており、それぞれのガラス板には、酸化スズまたはインジウムスズ酸化物(ITO)の伝電性で透明な層が電極として蒸着されている。これらの膜および液晶層の間には、同様に透明な配向層が配置されており、普通は樹脂(例えばポリイミド)でできている。この配向層は付近にある液晶分子の長軸を表面力により所望の方向に向かせる働きをしており、電圧がかかっていない状態ではディスプレイの内表面上において分子が同一の方向または同一の微小なチルト角で一様に存在するようにしている。直線偏光のみを入射および出射させる2枚の偏光膜が、ディスプレイの外表面に所定の配列で形成されている。
大きい方の双極子モーメントが分子の長軸に平行に配向している液晶を用いて、極めて高性能のディスプレイが既に開発されてきた。ここで殆どの場合、十分に広い中間相の温度範囲および短い応答時間および低い閾電圧を実現するために、5〜20種類の成分の混合物が使用されている。しかしながら、例えばノート型パソコンで使用されているような液晶ディスプレイにおいて、視野角の依存性が強いことに起因する問題が依然ある。見る人の視覚方向に対してディスプレイの表面が垂直な場合、最も高品位の画像を実現できる。見る方向に対してディスプレイが傾いていると、ある状況では、画像の品位が著しく劣化する。より優れた快適性のために、画像の品位を大きく低下させることなく見る人の視覚方向からディスプレイを傾けることができる角度を最大とする試みがなされている。分子の長軸に垂直な方向の双極子モーメントが分子の長軸に平行なそれより大きい液晶化合物を使用して、視野角への依存性を改良する試みが最近なされてきた。誘電異方性Δεは負である。場が印加されていない場合、これらの分子は、長軸がディスプレイのガラス表面に垂直になるよう配向する。電場を印加すると、分子は自分自身でガラス表面に事実上平行に配向する。複数のドメインを達成することにより、負の誘電異方性の液晶媒体を使用することで、視野角依存性の改良を実現できるようになってきた。この技術は、ディスプレイ中でのより短い応答時間およびより良好なコントラストの値を達成するためにも使用できる。この型のディスプレイは、VA−TFT(「vertically aligned」)ディスプレイとして既知である。
液晶材料の分野における開発は、完成からは依然として、ほど遠い。液晶ディスプレイ素子の特性を改良するために、そのようなディスプレイを最適とできる新規化合物の開発が継続的に試みられている。
DE10338111 A1(特許文献1)、DE4239169 A1(特許文献2)、GB2155946 A(特許文献3)およびDE3717484 A1(特許文献4)には、2,3−ジフルオロフェニレン基のないシクロブタンまたはスピロ[3.3]ヘプタン化合物類が開示されている。
DE4235975 A1(特許文献5)およびDE4235974 A1(特許文献6)には、メチレンシクロブタン類および2,3−ジフルオロフェニレン基のない対応するスピロ[3.3]ヘプタン類が開示されている。
DE3807872 A1(特許文献7)には2,3−ジフルオロフェニレン化合物類が開示されているが、シクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類は開示されていない。
DE10338111 A1 DE4239169 A1 GB2155946 A DE3717484 A1 DE4235975 A1 DE4235974 A1 DE3807872 A1
本発明の目的は、液晶媒体中での使用に対して優位な特性を有する化合物を提供することである。優位なとは、用途分野によって、ある種の材料的パラメータが整合することを意味する。加えて、殆どの場合、複数の材料的特性のバランスの取れた比を同時に達成することが重要である。他の成分との混合物中における化合物の挙動も、同様に、実用において考慮されなければならない。従って一般に、非常に多種多様の要求が液晶混合物の新規成分に策定される。実用的に使用するためには、所望の材料的特性の全ての必要な組み合わせを達成できる化合物を可能な限り広いレパートリーで有することが優位である。
この目的は、一般式Iの化合物を提供することにより本発明によって達成される。
Figure 2009508823
式中、それぞれの場合で互いに独立に、同一または異なって
およびRは、水素、15個までの炭素原子を有するアルカニル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニルを表し、該基は無置換か、Fによって一置換または多置換されており、ただし加えて、これらの基の中の1個以上のCH基は、ヘテロ原子が直接結合しないようにして、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−でそれぞれ置き換えられていてもよく、または下式の基を表し、
Figure 2009508823

、A、AおよびAは、加えて1個または2個のCHがOで置き換えられていてもよいシクロヘキシレン、無置換かFによって一置換または二置換されていてもよいフェニレン、単結合または
Figure 2009508823
を表し、
、Z、ZおよびZは、単結合、−CFO−、−OCF−、−CHCH−、−CFCF−、−CFCH−、−CHCF−、−CHF−CHF−、−(CO)O−、−O(CO)−、−CHO−、−OCH−、−CF=CH−、−CH=CF−、−CF=CF−、−CH=CH−または−C≡C−を表し、
a、b、cおよびdは、0、1または2を表し、および
nおよびmは、0または1を表す。
ただし、RおよびRからの少なくとも一方の基は、
Figure 2009508823
を表すか、または、A、A、AおよびAからの少なくとも1つの基は、
Figure 2009508823
を表すことを前提とする。
式中においてA1〜4またはZ1〜4が1回より多くある(a、b、cまたはdが2)場合、それらは互いに独立に、同一または異なる意味を適用することができる。
好ましい化合物は負のΔεを有しており、従って、特にVA−TFTディスプレイでの使用に適している。本発明の化合物は、好ましくは−2より小さいΔεを有しており、特に好ましくは−5より小さいΔεである。それらは、ディスプレイ用の液晶混合物で使用される一般の材料に対して良好な相溶性を示す。
更に、本発明の式Iの化合物は、VA−TFTディスプレイでの使用に特に適する値の光学異方性Δnを有している。本発明の化合物は、好ましくは0.02より大きく0.30より小さいΔnを有し、好ましくは0.04より大きく0.15より小さい。
本発明の化合物の他の物理的、物理化学的または電気光学的なパラメータも、液晶媒体中の化合物の使用に優位である。それらの化合物は、特に、十分広い範囲でネマチック相を示し、低温および長期に渡って良好な安定性を示すのみならず、十分に高い透明点を有する。特に、それらの化合物は低い回転粘度を有し、同時に比較的高い透明点を有する。更に、本発明の化合物は、高い比抵抗により区別される。
本発明の式Iの化合物は、更により複雑でもよいメソゲン性または液晶物質の調製に更に適し、構造要素として、シクロブタンまたはスピロ[3.3]ヘプタンおよび2,3−ジフルオロフェニレンを有する。
式IのRおよびRが、それぞれ互いに独立に、1〜15個の炭素原子を有するアルカニル基および/またはアルコキシ基(アルキルオキシ基)を表す場合、これらは直鎖または分岐している。好ましくは、これらの基のそれぞれは直鎖で、1、2、3、4、5、6または7個の炭素原子を有しており、よって好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシまたはヘプトキシである。
また、式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、オキサアルキル基、即ち、少なくとも1個の非末端のCH基が−O−で置き換えられたアルカニル基でもよく、好ましくは直鎖の2−オキサプロピル(即ちメトキシメチル)、2−(即ちエトキシメチル)または3−オキサブチル(即ちメトキシエチル)、2−、3−または4−オキサペンチル、2−、3−、4−または5−オキサヘキシル、2−、3−、4−、5−または6−オキサヘプチルである。また対応して、式IのRおよびRは、互いに独立に、チオアルカニルまたはスルホンアルカニル基、即ち、1個のCH基が−S−またはSO−で置き換えられたアルカニル基でもよい。
更に、式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、直鎖または分岐しており少なくとも1個のC−C二重結合を有し2〜15個の炭素原子を有しているアルケニル基でもよい。好ましくは直鎖で2〜7個の炭素原子を有する。よって、ビニル、プロパ−1−または−2−エニル、ブタ−1−、−2−または−3−エニル、ペンタ−1−、−2−、−3−または−4−エニル、ヘキサ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−エニル、またはヘプタ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−または−6−エニルが好ましい。C−C二重結合の2つの炭素原子が置換されている場合、アルケニル基はEおよび/またはZ異性体(トランス/シス)の形式で構わない。一般に、それぞれのE異性体が好ましい。
また、アルカニル基の場合と同様に、アルケニル基中の少なくとも1個のCH基が酸素、硫黄または−SO−で置き換えられても構わない。−O−で置き換えられている場合、アルケニルオキシ基(末端酸素を有する)またはオキサアルケニル基(非末端酸素を有する)である。
また、式IのRおよびRは、互いに独立に、直鎖または分岐しており少なくとも1個のC−C三重結合を有し2〜15個の炭素原子を有しているアルキニル基でもよい。
式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、1個のCH基が−O−によって置き換えられており1個は−CO−によって置き換えられており、好ましくはこれらは隣接している1〜15個の炭素原子を有するアルカニル基でもよい。よって、これはアシルオキシ基−CO−O−またはオキシカルボニル基−O−CO−を含む。この基は、好ましくは直鎖で2〜6個の炭素原子を有する。ここで、次のこれらの基が好ましい:アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシ、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ペンタノイルオキシメチル、2−アセトキシエチル、2−プロピオニルオキシエチル、2−ブチリルオキシエチル、2−アセトキシプロピル、3−プロピオニルオキシプロピル、4−アセトキシブチル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペントキシカルボニル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、プロポキシカルボニルメチル、ブトキシカルボニルメチル、2−(メトキシカルボニル)エチル、2−(エトキシカルボニル)エチル、2−(プロポキシカルボニル)エチル、3−(メトキシカルボニル)プロピル、3−(エトキシカルボニル)プロピルおよび4−(メトキシカルボニル)ブチル。更に、アルカニル基は−O(CO)−O−単位を有することもできる。CH基を1個のみの−CO−基(カルボニル官能性)で置き換えることも可能である。
式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、好ましくは無置換または置換された−C=C−単位に隣接するCH基が−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−によって置き換えられており2〜15個の炭素原子を有するアルケニル基でもよく、但し、この基は直鎖でも分岐していてもよい。この基は、好ましくは直鎖で4〜13個の炭素原子を有する。ここで、アクリロイルオキシメチル、2−アクリロイルオキシエチル、3−アクリロイルオキシプロピル、4−アクリロイルオキシブチル、5−アクリロイルオキシペンチル、6−アクリロイルオキシヘキシル、7−アクリロイルオキシヘプチル、8−アクリロイルオキシオクチル、9−アクリロイルオキシノニル、メタクリロイルオキシメチル、2−メタクリロイルオキシエチル、3−メタクリロイルオキシプロピル、4−メタクリロイルオキシブチル、5−メタクリロイルオキシペンチル、6−メタクリロイルオキシヘキシル、7−メタクリロイルオキシヘプチルおよび8−メタクリロイルオキシオクチルが好ましい。対応して、特に置換された−C≡C−単位に隣接するアルキニル基中のCH基も、−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−によって置き換えられてよい。
式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、2個以上のCH基が−O−および/または−CO−O−によって置き換えられたアルカニル基でもよく、但し、これは直鎖でも分岐していても構わない。好ましくは、分岐しており3〜12個の炭素原子を有する。
式IのRおよびRは、それぞれ互いに独立に、1〜15個の炭素原子を有するアルカニル基またはアルコキシ基または2〜15個の炭素原子を有するアルケニル基、アルケニルオキシ基またはアルキニル基でもよく、それぞれFにより一置換または多置換されており、但し、これらの基は好ましくは直鎖である。一置換または多置換された基は、「フルオロアルキル」、「フルオロアルカニル」、「フルオロアルコキシ」、「フルオロアルケニル」、「フルオロアルケニルオキシ」または「フルオロアルキニル」とも言われる。一置換の場合、フッ素は何れの所望の箇所でも構わないが、好ましくはω位である。
およびRは、互いに独立に、好ましくはそれぞれ8個までの炭素原子を有するアルカニル、アルケニルまたはアルコキシ、水素または下式の基を表し、
Figure 2009508823
特に好ましくは、アルカニル、アルコキシまたは下式の基を表す。
Figure 2009508823

特に、Rは、アルキル、アルケニルまたは下式の基を表し、
Figure 2009508823
およびRは、好ましくは、アルキルまたはアルコキシを表す。
環A、A、AおよびAは、好ましくは互いに独立に、以下からなる群より選択される。
Figure 2009508823
フェニレン環の中でも、以下が好ましい。
Figure 2009508823
式Iの化合物は、構造要素スピロ[3.3]ヘプタン環およびシクロブタン環の少なくとも1つを含む。式Iの化合物は、好ましくは、ただ1つのスピロ[3.3]ヘプタン環およびただ1つのシクロブタン環を同時に含む。RおよびRからの基の1つが下式の基を表す場合、
Figure 2009508823
環A、A、AおよびAは、好ましくはシクロヘキシレンであり(式中、加えて、1個または2個のCHがOで置き換えられていてもよい)、または1,4−フェニレンである(無置換であるかFにより一置換または二置換されていてよい)。
、A、AおよびAからの少なくとも1つの基が下式の基を表す場合、
Figure 2009508823
およびRは、好ましくは互いに独立に、水素、15個までの炭素原子を有し無置換であるかFにより一置換または多置換されているアルカニル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニルであり、ただし加えて、これらの基の中の1個以上のCH基はそれぞれ互いに独立にヘテロ原子が直接結合しないように−O−、−S−、−SO−、−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−で置き換えられていてもよい。この場合、RおよびRは、好ましくは、それぞれ8個までの炭素原子を有するアルカニル、アルケニルまたはアルコキシである。
指数a、b、cおよびdは、好ましくは、RおよびR中の環の数と合わせて環A1〜4の数が1〜3の範囲内、特には1〜2の範囲内となるよう選択される。RおよびRが環要素を含まない場合、a+b+c+dは1〜3の範囲内であり、好ましくは1〜2である。RおよびRが合わせて正確に1個の環要素を含む場合、a+b+c+dは0〜2の範囲内であり、好ましくは0〜1である。RおよびRが合わせて正確に2個の環要素を含む場合、a+b+c+dは0〜1の範囲内であり、好ましくは0である。
本発明の化合物中の環構造の総数は非常に特に好ましくは3であり、ただしスピロ構造を1個の環構造として数える。
本発明の好ましい実施形態中において、式Iの化合物はc+d=0およびa+b>0で非対称である。
中央の2,3−ジフルオロフェニレン環の加え、本発明の式Iの化合物は、好ましくは式A、A、Aおよび/またはAの環構造を更に1つまたは更に2つ含む、即ち、a+b+c+dは好ましくは1または2である。2個の更なる環が存在する場合、それらの両方が2,3−ジフルオロフェニレン環の片側にあってよく、またはフェニレン環の両側に分布している。
本発明の好ましい実施形態において、より広いネマチック相範囲の化合物を得るために、mおよびnは1である。一方、より低い値の回転粘度を得るためには、mおよびnは0である。
、Z、ZおよびZは、好ましくは互いに独立に、単結合、−CHO−、−OCH−、−CHCH−、−CFCF−または−CH=CH−、特に好ましくは単結合、−CHO−または−OCH−、特には単結合である。
環A1〜4の少なくとも1つが1,4−シクロヘキシレンである化合物が特に好ましい。
本発明の好ましい化合物は一般式IA〜ICで再記され、式中、R11およびR22は、互いに独立に、水素、15個までの炭素原子を有し無置換であるかFにより一置換または多置換されているアルカニル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニルであり、ただし加えて、これらの基の中の1個以上のCH基はそれぞれ互いに独立にヘテロ原子が直接結合しないように−O−、−S−、−SO−、−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−で置き換えられていてもよい。
Figure 2009508823

式IAおよびIBの化合物が好ましく、特にc+d=0および/またはn=1のものである。
式IAの化合物のうち、一般式IA1〜IA8の化合物が特に好ましい。
Figure 2009508823
Figure 2009508823

これらの中でも、式IA1、IA2、IA6およびIA7の化合物が特に好ましい。
式IAの実例となる化合物は、以下の化合物である。
Figure 2009508823
Figure 2009508823

式中、RおよびR’は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシを表す。R’は好ましくはアルコキシを表し、特に1〜5個の炭素原子を有し、例えばメトキシまたはエトキシ基である。基Rは、例えばエチル、n−プロピルまたはn−ブチル基を表す。
式IBの化合物のうち、一般式IB1〜IB8の化合物が特に好ましい。
Figure 2009508823
Figure 2009508823


これらの中でも、式IB1、IB2、IB5およびIB6の化合物が特に好ましく、特に式IB2である。
式IBの実例となる化合物は、以下の化合物である。
Figure 2009508823
式中、RおよびR’は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシを表す。R’は好ましくはアルコキシを表し、特に1〜5個の炭素原子を有し、例えばメトキシまたはエトキシ基である。基Rは、例えばエチル、n−プロピルまたはn−ブチル基を表す。
式ICの化合物のうち、一般式IC1〜IC6の化合物が特に好ましい。
Figure 2009508823
これらの中でも、ZおよびZが単結合を表すか、AおよびAが好ましくは、単結合は例外として、式Iで上に定義されるような環構造を表す化合物が特に好ましい。
式ICの実例となる化合物は、以下の化合物である。
Figure 2009508823
式中、R’は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニルまたはアルケニルオキシを表す。R’は、例えばアルコキシを表し、特に1〜5個の炭素原子を有し、例えばメトキシまたはエトキシ基である。
一般式Iの化合物は、文献(例えば、Houben−Weyl、Methoden der organischen Chemie[Methods of Organic Chemistry]、Georg−Thieme−Verlag、Stuttgartのような標準的な著作)に記載されているように、それ自身は公知の方法により、既知でその反応に適する正確な反応条件により調製される。ここで、それ自身は公知で、ここで非常に詳細には述べていない変法も利用できる。所望により、出発材料を反応混合物より単離することなく、その場で形成し、直ちに一般式Iの化合物に更に変換することもできる。出発物質は一般に入手可能な文献による方法で入手するかまたは商業的に入手可能である。
本発明の式Iの化合物は、以下の方法によっても入手できる。
スキーム1に示される反応工程はシクロブタン環の構築、および、それより出発して、スピロ[3.3]ヘプタン環構造の構築に適している。置換されたアルケン類(HC=CH−R)から出発して、1つまたは2つのシクロブタン環を引き続いて構築し、その結果、第1に式A(シクロブタノン類)またはB(スピロ[3.3]ヘプタノン類)の中間体となる。基Rは目的化合物の部分構造またはそれの前駆体を表し、一般に任意の所望の有機部分構造を表す。
従って、本発明の実施形態の1つは、少なくとも1つの方法工程において、トリクロロアセチルクロリドを使用して末端アルケンを二重結合において2,2−ジクロロシクロブタン−1−オン−3−イル化合物に転化することを特徴とする式Iの化合物類の調製方法である。この方法工程は、式Iのシクロブタンの調製には1回、または式IIのスピロ化合物類の調製には2回好ましくは行われる。特に、この方法工程は、亜鉛を使用して行われる。使用される試薬の量は、好ましくは少なくとも化学量論、好ましくは1.5〜3倍過剰である。触媒量の銅塩、特に酢酸銅(II)を、亜鉛を活性化するために好ましくは加える。
Figure 2009508823
シクロブタンケトン類AおよびBは、ウィッティッヒのオレフィン化または金属化合物をカルボニル基上への付加反応させ結果として生じるOH基を引き続き還元的に除去することによるカルボニル官能基における更なる誘導化に、著しく適している。本発明による多様な化合物を、この原理(スキーム2)に従い入手できる。カルボニル官能基を完全に還元すれば、環A1〜4の1つがシクロブタンまたはスピロ[3.3]ヘプタンを表し、隣接する基RまたはRが水素を表す本発明による一般式Iの化合物が得られる。カルボニル基の完全な還元は、例えば、クレメンゼン法(Zn/Hg、HCl)またはウォルフ−キッシュナー法(ヒドラジン水和物、塩基)により行うことができる。
Figure 2009508823
シクロブタンを形成するための出発材料として機能するアルケン類の合成は、例えば、スキーム3a/3bに示した反応で行うことができる。メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(HC−PPh)Brを使用するウィッティッヒのオレフィン化は、カルボニル基を末端アルケンに転化するのに非常に適している。数多くの標準的な調製方法が、必要な位置におけるカルボニル基の形成に利用できる。
Figure 2009508823
Figure 2009508823
スキーム2に従って調製される化合物は、頻繁に既に、本発明の目的のための所望の最終化合物である。しかしながら、本発明による化合物の幾つかにとっては、引き続く誘導化までではなく失われた部分構造を導入することに利点がある場合がある。スキーム4に、シクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン化合物類の事後誘導化のための合成方法を示す。
Figure 2009508823
逆に、(メソゲン性の)親構造の誘導化の際にシクロブタンおよびスピロ[3.3]ヘプタン構造を最初に導入することも可能である。例示的な合成をスキーム5に示す。
Figure 2009508823
示された合成を組み合わせることで、本発明による全ての化合物を調製できる。
前記工程を修正および変えることは、当業者により当業者の知識に基づいて簡単に行える。添付の例を研究することで、これらの工程が非常に詳細に例示される。
既に述べた通り、一般式Iの化合物は液晶媒体で使用できる。
従って、本発明は、一般式Iの化合物を少なくとも1種類含み、少なくとも2種類の液晶化合物を有する液晶媒体にも関する。
また、本発明による式Iの1種類以上の化合物に加え、更なる構成材料として2〜40種類、好ましくは4〜30種類の成分を含む液晶媒体にも、本発明は関する。特に好ましくは、これらの媒体は、本発明による式Iの化合物の1種類以上に加え、7〜25種類の成分を含む。これらの更なる構成材料は、好ましくはネマチックまたはネマトゲン性(モノトロピックまたはアイソトロピック)の物質、特には、アゾキシベンゼン類、ベンジリデンアニリン類、ビフェニル類、ターフェニル類、1,3−ジオキサン類、2,5−テトラヒドロピラン類、フェニルまたはシクロヘキシル安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル類、シクロヘキシル安息香酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル類、シクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のフェニルまたはシクロヘキシルエステル類、安息香酸の、シクロヘキサンカルボン酸のまたはシクロヘキシルシクロヘキサンカルボン酸のシクロヘキシルフェニルエステル類、フェニルシクロヘキサン類、シクロヘキシルビフェニル類、フェニルシクロヘキシルシクロヘキサン類、シクロヘキシルシクロヘキサン類、シクロヘキシルシクロヘキシルシクロヘキセン類、1,4−ビスシクロヘキシルベンゼン類、4’,4’−ビスシクロヘキシルビフェニル類、フェニル−またはシクロヘキシルピリミジン類、フェニル−またはシクロヘキシルピリジン類、フェニル−またはシクロヘキシルジオキサン類、フェニル−またはシクロヘキシル−1,3−ジチアン類、1,2−ジフェニルエタン類、1,2−ジシクロヘキシルエタン類、1−フェニル−2−シクロヘキシルエタン類、1−シクロヘキシル−2−(4−フェニルシクロヘキシル)エタン類、1−シクロヘキシル−2−ビフェニルエタン類、1−フェニル−2−シクロヘキシルフェニルエタン類、ハロゲン化されていてもよいスチルベン類、ベンジルフェニルエーテル類、トラン類および置換桂皮酸類より選ばれる。また、これらの化合物中の1,4−フェニレン基は、一または多フッ素化されていてもよい。
本発明による媒体の更なる構成材料として適当な最も重要な化合物は、式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)で特徴付けることができる。
R’−L−E−R” (1)
R’−L−COO−E−R” (2)
R’−L−OOC−E−R” (3)
R’−L−CHCH−E−R” (4)
R’−L−CFO−E−R” (5)
式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)で、LおよびEは同一でも異なっていてもよく、それぞれ互いに独立に、−Phe−、−Cyc−、−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−Pyr−、−Dio−、−Thp−、−G−Phe−およびG−Cyc−およびそれらの鏡像体からなる群より選ばれる2価の基を表し、ただし、Pheは無置換またはフッ素置換された1,4−フェニレンを表し、Cycはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−シクロヘキセニレンを表し、Pyrはピリミジン−2,5−ジイルまたはピリジン−2,5−ジイルを表し、Dioは1,3−ジオキサン−2,5−ジイルを表し、Thpはテトラヒドロピラン−2,5−ジイルを表し、Gは2−(トランス−1,4−シクロヘキシル)エチル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、1,3−ジオキサン−2,5−ジイルまたはテトラヒドロピラン−2,5−ジイルを表す。
好ましくは、基LおよびEの一方はCycまたはPheである。好ましくは、EはCyc、PheまたはPhe−Cycである。好ましくは、本発明による媒体は、LおよびEがCycおよびPheからなる群より選ばれている式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物より選ばれる1種類以上の成分、同時に基LおよびEの一方がCycおよびPheからなる群より選ばれ他の基が−Phe−Phe−、−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−G−Phe−およびG−Cyc−からなる群より選ばれている式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物より選ばれる1種類以上の成分、および任意に、基LおよびEが−Phe−Cyc−、−Cyc−Cyc−、−G−Phe−およびG−Cyc−からなる群より選ばれている式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物より選ばれる1種類以上の成分を含む。
式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物のより小さな補助群では、R’およびR”は、それぞれ互いに独立に、8個までのC原子を有するアルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシアルキル(オキサアルキル)、アルケニルオキシまたはアルカノイルオキシを表す。以下では、このより小さな補助群を群Aと呼び、化合物を補助式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)および(5a)と呼ぶ。これらの化合物の殆どではR’およびR”は互いに異なっており、普通これらの基の1つはアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
群Bと呼ばれる式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物の他のより小さな補助群では、Eは以下を表す。
Figure 2009508823
補助式(1b)、(2b)、(3b)、(4b)および(5b)と呼ばれる群Bの化合物では、R’およびR”は補助式(1a)〜(5a)の化合物で示した意味を有し、好ましくはアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物のより小さな補助の更なる群では、R”が−CNを表す。以下では、この補助群を群Cと呼び、この補助群の化合物を対応して補助式(1c)、(2c)、(3c)、(4c)および(5c)と記載する。補助式(1c)、(2c)、(3c)、(4c)および(5c)の化合物では、R’は補助式(1a)〜(5a)の化合物で示した意味を有し、好ましくはアルキル、アルケニル、アルコキシまたはアルコキシアルキル(オキサアルキル)である。
群A、BおよびCの好ましい化合物に加え、提案された置換基の他の変形したものを有する式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の他の化合物も、通常使われるものである。全てのこれらの物質は、文献から公知の方法またはそれに類似して入手できる。
本発明による一般式Iの化合物に加え、好ましくは、本発明による媒体は、群A、Bおよび/またはCからの1種類以上の化合物を含む。本発明による媒体中において、3つの群からの化合物の重量による割合は:
群A:0〜90%、好ましくは20〜90%、特に30〜90%
群B:0〜80%、好ましくは10〜80%、特に10〜70%
群C:0〜80%、好ましくは5〜80%、特に5〜50%
である。
好ましくは、本発明による媒体は、本発明による式Iの化合物を1〜40%含んでおり、特に好ましくは5〜30%である。更に、本発明による式Iの化合物を40%より多く含む媒体が好ましく、特に、45〜90%である。好ましくは、媒体は、本発明による式Iの化合物を1、2、3、4または5種類含む。
式(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の化合物の例は、以下に列記された化合物である。
Figure 2009508823
Figure 2009508823
Figure 2009508823
ただし、RおよびRは、それぞれ互いに独立に、−C2p+1またはOC2p+1で、pは1、2、3、4、5、6、7または8で、LおよびLは、それぞれ互いに独立に、−Hまたは−Fを表す。
Figure 2009508823
Figure 2009508823
ただし、mおよびnは、それぞれ互いに独立に、1、2、3、4、5、6、7または8を表す。
本発明による媒体は、それ自体は従来の方法で調製される。一般的に、成分は互いに溶解され、好ましくは昇温する。適切な添加剤により、これまで開示されてきた全ての型の液晶ディスプレイ素子に使用できるように、本発明の液晶相を修正できる。この型の添加剤は当業者に公知で、文献に詳細に記載されている(H.Kelker/R.Hatz著、Handbook of Liquid Crystals、Verlag Chemie社、Weinheim市、1980年刊)。例えば、有色のゲスト−ホスト系を作製するために多色性色素を添加でき、または、誘電異方性、粘度および/またはネマチック相の配向を修正するために、物質を添加することもできる。
負のΔεのため、式Iの化合物はVA−TFTディスプレイでの使用に特に適している。
従って、本発明は、本発明による液晶媒体を含有する電気光学的液晶ディスプレイ素子にも関する。
本発明の実施形態および変法の更なる組み合わせは、請求項より得られる。
以下、実施例を参考にして例の箇所で本発明を非常に詳細に説明するが、それによって本発明は何ら限定されるものではない。
以上および以下において、Δnは光学異方性(589nm、20℃)を表わし、Δεは誘電異方性(1kHz、20℃)を表す。
本発明に関連して、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を表す。
本発明に関連して、用語「アルキル」は、−明細書または特許請求の範囲の他の場所で他に定義していない場合−、最も一般的な意味において、直鎖状または分岐状で、飽和または不飽和の、1〜15個(即ち、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15個)の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基を意味し;この基は無置換またはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、カルボキシル、ニトロ、−NH、−N(アルカニル)および/またはシアノで一置換または多置換されており、ただし、多置換は同一または異なる置換基で行うことができる。また、脂肪族炭化水素鎖中のアルキル基は、それ自身、官能化されていてもよい。
このアルキル基が飽和している基の場合、「アルカニル」とも呼ばれる。更に、用語「アルキル」は、無置換かまたは同一または異なって対応してFにより一置換または多置換された炭化水素基も含み、1個以上のCH基は、鎖中のヘテロ原子(OまたはS)が互いに直接結合しないように、−O−(「アルコキシ」、「オキサアルキル」)、−S−(「チオアルキル」)、−SO−、−CH=CH−(「アルケニル」)、−C≡C−(「アルキニル」)、−CO−、−CO−O−または−O−CO−で置き換えられていてもよい。アルキルは、好ましくは、直鎖状および分岐状で、無置換または置換された、1、2、3、4、5、6、7または8個の炭素数を有するアルカニル、アルケニルまたはアルコキシ基である。アルキルがアルカニル基を表す場合、これは好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルまたはn−オクチルである。
アルキル基中の1個以上のCH基が−O−で置き換えられている場合もあるため、用語「アルキル」は「アルコキシ」又は「オキサアルキル」基も含む。アルコキシはアルコキシ基で置換された基または置換された環に酸素原子が直接結合しているO−アルキル基との意味に取られ、アルキルは上に定義される通りで;よってアルキルは好ましくはアルカニルまたはアルケニルである。好ましいアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシ、ヘプトキシおよびオクトキシであり、ただし、これらの基のそれぞれも、好ましくは1個以上のフッ素原子によって置換されていてよい。特に好ましくは、アルコキシは、−OCH、−OC、−O−n−Cまたは−O−n−Cである。本発明に関しては、用語オキサアルキルは、ヘテロ原子(O又はS)が隣接しないように非末端のCH基の少なくとも1個が−O−で置き換えられているアルキル基を表す。好ましくは、オキサアルキルは、式C2a+1−O−(CH−の直鎖状の基を含み、ただし、aおよびbは、それぞれ互いに独立に、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10を表し、aは特に好ましくは1〜6の整数、およびbは1または2である。
アルキル基、アルカニル基、アルケニル基またはアルコキシ基が少なくとも1つのハロゲンで置換されている場合、この基は好ましくは直鎖状である。ハロゲンは、好ましくはFである。結果として生じる基は、ペルフルオロ化された基も含む。一置換の場合、フッ素置換は何れの所望の箇所でも構わないが、好ましくはω位である。
例えば、不斉中心を有するために、本発明による化合物の基および置換基または本発明による化合物自身が光学活性または立体異性な基、置換基または化合物の形式の場合、これらも本発明に含まれる。ここで、本発明による一般式Iの化合物は、異性体的に純粋な形式、例えば、純粋な鏡像異性体、ジアステレオマー、EまたはZ異性体、トランスまたはシス異性体、または任意の所望の比率の複数種類の異性体の混合物の形式、例えば、ラセミ体、E/Z異性体混合物またはシス/トランス異性体混合物で存在しうることは言うまでもない。
分子中に存在し反応し得る任意の官能基または置換基を、本発明による反応および/または事前または引き続く反応および/または作業工程の際の望ましくない反応から保護するために、反応が完了すれば再び除去できる保護基を利用することも可能である。適切な保護基の使用方法は当業者に公知であり、例えば、T.W.Green、P.G.M.Wuts著:Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons社(1999年刊)に記載されている。
以下の略称を、上および下で使用する。
RT 室温
THF テトラヒドロフラン
MTBエーテル メチルtert−ブチルエーテル
BuLi n−ブチルリチウム
DEAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
cl.p. 透明点
出発物質は、一般に入手可能な文献による方法により得ることができるか、または商業的に入手可能である。記載されている反応のタイプは、原理的には文献より公知である。通常に使用され公知の略称に加え、以下の略称を使用する:
C:結晶相;N:ネマチック相;I:等方相。
他に示さない限り、温度のデータは摂氏(℃)である。
物理的、物理化学的および電気光学的パラメータは一般に公知の方法、特に冊子「メルク液晶−Licristal(登録商標)−液晶の物理的物性−測定方法の記載、1998年刊、Merck社、Darmstadt市」に記載されるようにして決定される。
それぞれの物質の誘電異方性Δεは、20℃および1kHzで決定される。このために、検討される個々の物質の10重量%を誘電的に負の混合物ZLI−2857(メルク社)に溶解して測定し、測定値を濃度100%に外挿する。光学異方性Δnは、20℃および波長589.3nmで決定される。他の測定値と同様、誘電的に正の混合物ZLI−4792(メルク社)中での10重量%の値を外挿するようにして決定される。
<例1.1>
Figure 2009508823

亜鉛粉末(40g;0.61mmol)および酢酸銅(II)一水和物(2.50g;12.5mmol)をアルケン(1)(79.0g;0.35mmol)の0.75lのジエチルエーテル溶液中に加える。60mlのトリクロロアセチルクロリド(0.53mmol)を30分かけて滴下により加え、発熱反応が開始するまで撹拌を続ける。8時間の撹拌後、混合物をCelite(登録商標)に通して濾過し、溶液を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。茶色の残渣を、1−クロロブタンを使用してシリカゲルの層を通し精製する。黄色オイル(2)。
<例1.2>
Figure 2009508823
亜鉛末(100g;1.53mol)を、撹拌しながら1lの氷酢酸中の111g(0.308mol)のシクロブタノン(2)に加える。発熱反応後に、混合物を70℃で12時間撹拌する。水およびMTBエーテルを反応物に加え、それをCelite(登録商標)に通して濾過し、MTBエーテルですすぐ。水相をMTBエーテルで2回洗浄する。混合された有機相を水、飽和NaHCO溶液で2回および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥する。
<例1.3>
Figure 2009508823
シクロブタノン(3)(63.0g;237mmol)およびメチルトリフェニルホスホニウムブロミドを500mlのTHF中に懸濁し、カリウムtert−ブトキシド(30.0g;267mmol)を10〜20℃で数回に分けて加える。混合物を12時間室温で撹拌し、水を加え、準濃HClを使用して混合物を酸性とし、MTBエーテルで3回抽出する。有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。シリカゲルに通して、精製を行う。透明な液体(4)。
<例1.4>
Figure 2009508823
2,3−ジメチル−2−ブテン(8.70ml;73.3mol)を50mlのジクロロメタンに溶解し、溶液を0℃まで冷却し、ボラン/ジメチルスルフィド錯体(CHCl中1N)(36.0ml;36.0mmol)を、この温度で加える。50mlのジクロロメタン中のアルケン(4)(8.00g;30.1mmol)を0℃で滴下により加え、混合物を更に12時間室温で撹拌する。1Nの水酸化ナトリウム溶液(170ml;170mmol)および35%の過酸化水素(17.0ml;174mmol)を、その後引き続いて滴下により加える。懸濁液を2時間、室温で撹拌する。水およびジクロロメタンを加え、相が分離させる。塩化メチレンで2回震盪して水相を抽出し、混合された有機相を水で2回および硫酸アンモニウム鉄(II)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。透明なオイルを、MTBエーテルを使用しシリカゲルに通して精製する。無色の結晶(5)。
<例1.5>
Figure 2009508823
30mlのジクロロメタン中のトルエン−4−スルホニルクロリド(9.00g;47.2mmol)を、120mlのジクロロメタン中のカルビノール(5)(11.0g;39.2mmol)、6.5mlのピリジン(79.2mmol)および4−(ジメチルアミノ)ピリジン(5.00g;40.9mmol)に滴下で約5℃において加える。室温で12時間撹拌後、水を加え、HClを使用して混合物を酸性とし、相が分離される。水相をジクロロメタンで3回震盪して抽出する。有機相を水洗し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。黄色のオイルを、1−クロロブタンおよびジクロロメタンを使用しシリカゲルに通して精製する。無色の結晶(6)。
トシルエステル(6)(14.5g;32.0mmol)、ヨウ化ナトリウム(10.0g;66.7mmol)および200mlのアセトンを12時間、撹拌しながら還流する。水、MTBエーテルおよび5mlの飽和NaHSO溶液を反応物に添加する。水相を分離・除去し、MTBエーテルで震盪して抽出する。有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。ヘプタンを使用してシリカゲル上で、精製を行う。無色の結晶(7)。
ヨウ化物(7)(10.2g;25.9mmol)およびトリフェニルホスフィン(8.00g;30.5mmol)を、120℃、12時間、200mlのブチロニトリル中で加熱する。溶液を蒸発させ、MTBエーテルより再結晶する。黄色がかった結晶(8)。
<例1.6>
Figure 2009508823

約25mlのTHF中のカリウムtert−ブトキシド(3.20g;28.5mmol)を、50mlのTHF中のトリフェニルホスホニウム塩(8)(14.9g;22.8mmol)に0℃で滴下により加える。15分後、パラホルムアルデヒド(0.90g;28.4mmol)を0℃で加える。混合物を1時間、室温で撹拌する。水を混合物に加え、それを準濃HClを使用して酸性とし、MTBエーテルで3回抽出する。有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥する。濾液を減圧下で蒸発させ、ヘプタンを使用してシリカゲル上で精製する。黄色がかった結晶(9)。
<例1.7>
Figure 2009508823
ジフルオロベンゼン化合物(9)(3.30g;11.8mmol)を40mlの乾燥THFに溶解し、−70℃に冷却する。n−BuLi(ヘキサン中15%;8.0ml;13mmol)をこの温度で滴下により添加し、混合物を30分撹拌する。10mlのTHF中のホウ酸トリメチル(1.50ml;13.4mmol)を−70℃で徐々に加え、混合物を更に30分撹拌し、−15℃まで徐々に暖める。氷酢酸(1.0ml;17mmol)および水(3.00ml;0.167mol)の混合物を滴下により加え、その間に温度を0℃まで上昇する。混合物を30℃まで暖め、35%過酸化水素(3.00ml;34.8mmol)を、温度が40℃を超えないような速度で徐々に滴下により加える。40℃で1時間後、混合物を室温で17時間撹拌する。反応物を水およびMTBエーテルで平衡させ、相分離させ、再びMTBエーテルで抽出する。抽出物を水、硫酸アンモニウム鉄(II)で3回および飽和NaCl溶液で洗浄する。蒸発された残渣を、ジクロロメタンを使用してシリカゲルに通して精製する。無色結晶(10)。
<例1.8>
Figure 2009508823

アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.70ml;8.74mmol)を、50mlのTHF中のフェノール(10)(2.20g;7.52mmol)、トリフェニルホスフィン(2.30g;8.76mmol)およびエタノール(0.50ml;8.57mmol)の溶液に室温で滴下により加える。混合物を12時間撹拌し、減圧下で溶媒を遊離させ、シリカゲル上およびメタノールからの再結晶により精製する。融点59℃。
C53N(30)I;透明点28℃;Δε−5.8;Δn0.086;γ165mPa・s。
<例1.9>
Figure 2009508823
アルケン(11)(580mg;1.81mmol)を、22時間、室温、水素雰囲気下で、10mlのTHF中の炭素上パラジウム(5%;0.60g)と共に水素添加する。反応混合物を濾過し、減圧下で蒸発させ、1−クロロブタンを使用してシリカゲルに通して濾過し、メタノールより再結晶する。融点56℃。
C56N(31)I;透明点28℃;Δε−5.5;Δn0.068;γ167mPa・s。
<例2.1>
Figure 2009508823
例1.7に類似してOH基を導入し、例1.8に類似してエタノール、PPhおよびDEADを使用しエーテル化することで、エチルエーテル化合物(13)をジフルオロベンゼン(4)より調製する。黄色のオイルをクロマトグラフィーで精製する。無色の結晶(13)。融点62℃。
C62N(21)I;透明点10℃;Δε−6.0;Δn0.095;γ144mPa・s。
<例2.2>
Figure 2009508823
シクロブチレン(13)(10.4g;33.9mmol)を、100mlのジエチルエーテル中で亜鉛粉末(4.50g;68.8mmol)および酢酸銅(II)(0.40g;2.00mmol)と混合する。トリクロロアセチルクロリド(7.70ml;68.6mmol)を撹拌しながら滴下により加える。還流下で発熱反応がおさまった時点で、混合物を12時間、室温で撹拌する。例1.1のようにして、操作を行う。精製のために、赤黒色のオイルをジクロロメタンによりシリカゲルに通す。黄色のオイル(14)。
<例2.3>
Figure 2009508823
ジクロロシクロブタノン(13.7g;26.4mmol)を、例1.2に類似して150mlの氷酢酸中の亜鉛末(13.0g;0.19mol)を使用し還元する。黄色結晶の形式の粗生成物を、1lのジクロロメタンを使用しシリカゲルを通して溶出させる。無色の結晶(15)。
<例2.4>
Figure 2009508823
スピロ[3.3]ヘプタノン(15)を50mlの乾燥THFに懸濁し、50mlのTHF中のカリウムtert−ブトキシド(2.60g;23.1mmol)を5℃で滴下により加える。反応混合物を12時間室温で撹拌し、例1.3からのウィッティッヒ反応と同じ作業を行う。ジクロロメタンを使用し、シリカゲルに通して精製を行う。無色の結晶(16)。
<例2.5>
Figure 2009508823
エノールエーテル(16)(3.80g;10.0mol)を12時間、室温で、100mlのトルエン中、ギ酸(10.0ml;0.26mol)と一緒に激しく撹拌する。相が分離され、水相をトルエンにより2回抽出する。混合された有機相を水および飽和NaCl溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で蒸発させる。黄色のオイル(17)。
<例2.6>
Figure 2009508823
50mlのTHF中に溶解されたスピロ[3.3]ヘプタンアルデヒド(17)(3.80g;10.4mmol)を、20mlのTHFにカリウムtert−ブトキシド(1.60g;14.2mmol)を徐々に加えることにより30mlのTHF中に懸濁されたメチルトリフェニルホスホニウムブロミド(5.00g;13.9mmol)をから調製された反応混合物に、0〜5℃で滴下により加える。添加後、冷却浴を取り外し、混合物を室温で1時間撹拌する。反応混合物を、例1.3に類似して操作する。黄色の結晶を含む粗生成物を1−クロロブタンを用いてシリカゲルに通して精製し、エタノールより再結晶する。無色の結晶(18)。融点87℃。
C87SmB(24)N107I;透明点103℃;Δε−6.1;Δn0.103;γ305mPa・s。
<例2.7>
Figure 2009508823
アルケン(18)(1.50g;4.12mmol)を、室温、水素雰囲気下で、60mlのTHF中の炭素上パラジウム(5%;0.50g)を使用し、27時間、水素添加する。ジクロロメタンを使用してシリカゲルに通して濾過後、−20℃でエタノールより再結晶して生成物を精製する。無色の結晶(19)。融点67℃。
C67SmB(59)N103I;透明点101℃;Δε−5.8;Δn0.093;γ271mPa・s。
<例3.1>
Figure 2009508823

アルケン(16)を、ケトン(15)(1.40g;3.92mmol)、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(2.10g;5.87mmol)およびカリウムtert−ブトキシド(0.65g;5.89mmol)より、例2.6に類似して調製する。黄色のオイルを、同じ方法で精製する。無色の結晶(16)。融点85℃。
C85N(66)I;透明点60℃;Δε−5.5;Δn0.095。
<例3.2>
Figure 2009508823
アルケン(16)(13.7g;26.4mmol)を、例2.7に類似して水素添加および精製する。無色の結晶(17)。融点75℃。
C75N83I;透明点81℃;Δε−5.8;Δn0.089;γ232mPa・s。
<例4.1>
Figure 2009508823

ヘキサン中のn−BuLi(15%;18.2ml;29.9mmol)を10mlの乾燥THF中のエトキシジフルオロベンゼン(18)(4.73g;29.9mmol)に加え、温度が−65℃より高く上昇しないような速度で。−70℃で溶解する。混合物を1時間撹拌後、20mlのTHF中のケトン(7.00g;29.8mmol)を、徐々に滴下で加える(<−65℃)。冷却浴を取り外し、混合物を12時間、室温で撹拌する。水を用いて反応物を加水分解し、濃塩酸を用いてpH5〜7に調整し、有機相を分離し除去する。乾燥および蒸発させて粗生成物を得て、ジクロロメタンを使用してシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製する。
(21)を与える(20)の反応:
臭素(1.45ml;28mmol)を40mlのアセトニトリル中のトリフェニルホスフィン(7.43g;28.0mmol)の溶液に、滴下により、5分間かけて、0〜5℃で加え、混合物を1時間0℃で撹拌し、アルコール(18)(11.0g;28.0mmol)を加える。混合物を24時間、室温で撹拌後、溶媒を減圧下で除去し、生成物をヘプタン(200ml)中に取り集め、溶液を激しく30分間撹拌する。溶液を濾過し、残渣をヘプタンですすぐ。減圧下で溶媒を除去し粗生成物(21)を得て、ペンタン/1−クロロブタンを使用しシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製する。
(22)を与える(21)の反応:
20mlのTHF中の臭化物(21)(3.30g;7.24mmol)を、トリエチルアミン(1.5g;14.8mol)および炭素上パラジウム(5%;0.83g)と、20時間、60℃、5barの水素下で反応させる。濾過後、減圧下で溶媒を除去する。ジクロロメタンを用いてシリカゲルに通し化合物(22)を精製して、エタノールを用いて結晶化する。無色の結晶(22)。融点96℃。
C96SmB(93)N131I;透明点138℃;Δε−5.2;Δn0.111;γ308mPa・s。
<例5>
Figure 2009508823
例4.1に類似して、化合物(22a)を調製する。
無色の結晶(23)。融点94℃。
C94N(79)I;透明点78℃;Δε−5.6;Δn0.099;γ180mPa・s。
<例6>
Figure 2009508823

22時間、室温、Pd/Cの水素添加により、例1.9の水素添加に類似して、例2.1で調製される(13)より、メチル置換された誘導体(24)を調製する。
C53I;透明点12℃;Δε−5.6;Δn0.069;γ142mPa・s。
<例7>
Figure 2009508823
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.5ml;12.7mmol)を、50mlのTHF中のフェノール(25)(3.00g;11.8mmol)、ヒドロキシメチルシクロブタン(26)(1.20ml;12.8mmol)およびトリフェニルホスフィン(3.40g;13.0mmol)の溶液に滴下で加える。混合物を更に1時間撹拌し、減圧下で溶媒を取り除く。1−クロロブタンを用いてシリカゲルに通す濾過およびエタノールを加え−20℃に冷却する再結晶により精製を実行する。
(27)。融点40℃。
C40I;透明点−48℃;Δε−4.9;Δn0.043;γ205mPa・s。

Claims (12)

  1. 一般式Iの化合物。
    Figure 2009508823
    (式中、それぞれの場合で互いに独立に、同一または異なって
    およびRは、水素、15個までの炭素原子を有するアルカニル、アルコキシ、アルケニルまたはアルキニルを表し、該基は無置換か、Fによって一置換または多置換されており、ただし加えて、これらの基の中の1個以上のCH基は、ヘテロ原子が直接結合しないようにして、−O−、−S−、−SO−、−CO−、−(CO)O−、−O(CO)−または−O(CO)−O−でそれぞれ置き換えられていてもよく、または下式の基を表し、
    Figure 2009508823
    、A、AおよびAは、加えて1個または2個のCHがOで置き換えられていてもよい1,4−シクロヘキシレン、無置換かFによって一置換または二置換されていてもよい1,4−フェニレン、または下式の構造要素を表し、
    Figure 2009508823
    、Z、ZおよびZは、単結合、−CFO−、−OCF−、−CHCH−、−CFCF−、−CFCH−、−CHCF−、−CHF−CHF−、−(CO)O−、−O(CO)−、−CHO−、−OCH−、−CF=CH−、−CH=CF−、−CF=CF−、−CH=CH−または−C≡C−を表し、
    a、b、cおよびdは、0、1または2を表し、および
    nおよびmは、0または1を表し、
    およびRからの少なくとも一方の基は下式の構造要素を表すか、
    Figure 2009508823

    または、A、A、AおよびAからの少なくとも1つの基は下式の構造要素を表すことを特徴とする。
    Figure 2009508823
  2. は下式の構造要素を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物。
    Figure 2009508823
  3. 、A、AおよびAからの少なくとも1つの環要素は下式の構造要素であることを特徴とする請求項1または2記載の化合物。
    Figure 2009508823
  4. mおよびnは1であることを特徴とする請求項1ないし3の一項以上に記載の化合物。
  5. mおよびnは0であることを特徴とする請求項1ないし3の一項以上に記載の化合物。
  6. cおよびdは0であることを特徴とする請求項1ないし5の一項以上に記載の化合物。
  7. はC1〜8アルコキシまたはアルケニルオキシを表すことを特徴とする請求項1ないし6の一項以上に記載の化合物。
  8. 、Z、ZおよびZは、互いに独立に、単結合、−CHO−または−OCH−を表すことを特徴とする請求項1ないし7の一項以上に記載の化合物。
  9. 少なくとも1つの方法工程において、トリクロロアセチルクロリドを使用して末端アルケンを二重結合において2,2−ジクロロシクロブタン−1−オン−3−イル化合物に転化することを特徴とする請求項1ないし8の一項以上に記載の式Iの化合物類の調製方法。
  10. 液晶媒体中での請求項1ないし8の一項以上に記載の式Iの化合物の使用。
  11. 請求項1ないし8の一項以上に記載の式Iの化合物を少なくとも1種類含むことを特徴とする、少なくとも2種類の液晶化合物を有する液晶媒体。
  12. 請求項11記載の液晶媒体を含有する電気光学的ディスプレイ素子。
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