JP2009501259A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2009501259A5
JP2009501259A5 JP2008520961A JP2008520961A JP2009501259A5 JP 2009501259 A5 JP2009501259 A5 JP 2009501259A5 JP 2008520961 A JP2008520961 A JP 2008520961A JP 2008520961 A JP2008520961 A JP 2008520961A JP 2009501259 A5 JP2009501259 A5 JP 2009501259A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
group
composition according
hole transport
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008520961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009501259A (ja
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB0514476.1A external-priority patent/GB0514476D0/en
Application filed filed Critical
Publication of JP2009501259A publication Critical patent/JP2009501259A/ja
Publication of JP2009501259A5 publication Critical patent/JP2009501259A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

光電気デバイスの導電性ポリマー組成物
本発明は、導電性ポリマー組成物および導電性ポリマー組成物を含む光電気デバイスに関するものである。
光電気デバイスの1つの種類は、発光または光検出のための有機材料を使用するものである。これらのデバイスの基本構造は、有機層への負電荷担体(電子)注入用カソードと正電荷担体(正孔)注入用アノードの間に挟まれる発光有機層、例えば、ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)またはポリフルオレンの膜である。電子および正孔は有機層で結合して光子を生成する。WO90/13148においては、有機発光材料はポリマーである。US4,539,507においては、有機発光材料は(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム(Alq3)のような低分子材料として知られている種類である。実用的なデバイスにおいては、電極の1つは透明であり、光子をデバイスから逃がすことを可能にする。
典型的な有機発光デバイス(OLED)は、インジウム錫酸化物(ITO)のような透明アノードでコーティングされたガラスまたはプラスチック基板上に形成される。少なくとも1つのエレクトロルミネセント有機材料の膜の1層は、第1の電極を覆う。最終的に、カソードはエレクトロルミネセント有機材料層を覆う。カソードは、通常、金属または合金であり、アルミニウムのような単一層またはカルシウムおよびアルミニウムのような複合層を含み得る。
動作については、正孔がアノードを貫通してデバイスに注入され、電子がカソードを貫通してデバイスに注入される。正孔と電子は有機エレクトロルミネセント層中で結合して励起子を形成し、次いで、放射性崩壊して光を生成する。
これらのデバイスは、ディスプレイとして大きな可能性を有している。しかしながら、いくつかの重要な問題がある。1つは、特に外的電力効率および外的量子効率によって測定されるデバイスの効率性を高めることである。他の問題は、ピーク効率が得られる電圧を最適化(例えば、低減)することである。他の問題は、長時間に亘ってデバイスの電圧特性を安定化させることである。他は、デバイスの寿命を延ばすことである。
この目的のため、1または2以上のこれらの問題を解決するため、上述した基本的なデバイス構造の多くの改良がなされてきた。例えば、正孔輸送材料層は正孔を発光有機層に輸送するのを助けるためにアノードと発光有機層の間に提供され得る。また、電子輸送材料層が電子を発光有機層に輸送するのを助けるためにカソードと発光有機層の間に提供され得る。
他のこのような変更は、発光有機層と電極の1つの間の導電ポリマー層の提供である。このような導電ポリマー層の提供は、立ち上がり電圧、低電圧でのデバイスの輝度、デバイスの効率、寿命および安定性を改良することができることが見出されている。
Chem.Mater.2004,16,708−716は、電子注入層としての使用に適すると言われている2つの共役されたフルオレン高分子電解質を開示している(2頁、4頁)。
アノードと発光有機層の間の正孔注入層として使用に適した導電性ポリマーの1例としては、ポリスチレンスルホン酸ドープポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT−PSS)がある(EP0,686,662を参照)。この組成物は、中間イオン化ポテンシャル(アノードのイオン化ポテンシャルと発光体のイオン化ポテンシャルの中間)として4.8eVよりやや大を提供し、これは、光電気デバイスの隣接層中で、アノードから注入された正孔が有機発光材料または正孔輸送材料のような材料のHOMOレベルに到達するのを助ける。PEDOT−PSSは、より頑丈な層を提供するために架橋を形成するエポキシ−シランを含んでいてもよい。通常、デバイス中のPEDOT/PSS層は、約50nmの厚さである。この層の導電性は層の厚さに依存する。
PEDOTおよびPSSの化学構造は下記の通りである。
Figure 2009501259
PEDOT−PSS組成物中において、PEDOTは酸化されて正孔輸送体として働くポリマーラジカルカチオンを生成する。酸化されたジオキシチオフェンは、これを安定化するアニオンを必要とし、これはPSSである。PSSはイオン化してPEDOTの電荷を安定化するために対イオンとして働くポリマーアニオンを生成する。
PEDOT:PSSは水溶性で、したがって溶液処理性がある。ITOアノードと発光層(または、存在するならば正孔輸送層)の間にPEDOT:PSSを提供することにより、ITOから発光層への正孔の注入を増加させ、ITOアノード表面を平坦化し、局地的な短絡電流を防止しながら、アノード表面全体の電荷注入のエネルギー差を効果的に等しくする。
デバイスの層中のPEDOT:PSSの比率を変えることによってデバイスの機能特性が大きく変わることがわかった。
PEDOT:PSSの比率を1:2.5とすることによって安定した加工性の溶液が得られる。すなわち、この比率またはこれより高い比率のPSSを有する材料は溶液中に留まる。低い濃度では溶液から析出する。しかしながら、1:2.5の比率においては、導電性が非常に高く、したがって、例えば、前述したようにデバイス中の電極配線間で短絡を生じ得るので、この材料はある種の光電子デバイス構成には使用できない。
実用上は、過剰なPSS(すなわち、PEDOTの電荷をバランスするのに必要とされる量より過剰な量)はデバイス特性を改良することができ、特に、US6605823に開示されるように寿命を延ばすことができることが見出されている。さらに、過剰なPSSは組成物をインクジェット印刷しやすくする。「過剰なPSS」とは、PEDOTが溶液から沈殿するのを防ぐのに必要な量を超えるPSSを意味する。したがって、PEDOT:PSS比率、1:6、1:16またはこれ以上のような過剰なPSSの使用は実用上のデバイスにおいては有益である。
上記から、デバイスの製造の容易性のためおよび良好な特性と寿命を有するデバイスを製造するために過剰なPSSを提供することは有利であることが明らかである。しかしながら、さらにデバイスの性能および寿命を改善し、製造プロセスを容易および安価にする要望が常に存在する。したがって、過剰なPSSを有するPEDOT−PSS系に替わるものが求められている。理論に拘束されるものではないが、前述のPEDOT−PSS系を使用したデバイスの寿命に対する限界の1つの可能性は、このような過剰なPSSの供給が組成物を強い酸性にすることである。これはいくつかの問題をもたらし得る。例えば、高濃度の強酸をITOに接触させると、インジウム、錫および酸素成分のPEDOTへの放出を伴うITOのエッチングを引き起こすことがあり、これを覆う発光ポリマーを劣化させる。さらに、この酸は発光ポリマーと相互作用してデバイス特性に有害な電荷分離をもたらし得る。
近年、PSSに対する代替物の研究がなされてきた。例えば、WO04/029128は、OLEDのバッファー層(正孔注入層)としてポリチオフェンの水溶性分散物および少なくとも1つのコロイド形成高分子酸を含む組成物の使用を開示する。特に、PEDT/Nafion(登録商標)(フッ化スルホン酸)組成物が開示されている。
米国6605823号明細書 国際公開04/029128号パンフレット
したがって、前述したPEDOT−PSS系の代替物、好ましくは、良好なデバイス特性、寿命および製造の容易性をもたらすものの提供が望まれている。
上記に概略を述べた問題の1または2以上を解決することが本発明の目的である。
したがって、本発明の第1の側面は、次の成分を含む、OLEDに使用される導電性組成物を提供することにある:
共役主鎖を有するポリカチオン、
ポリカチオンの電荷をバランスするポリアニオン、
前記ポリマー主鎖から分岐された側基を含む半導体正孔輸送ポリマーであって、各側基はそれぞれ1または2以上のXY基を含み、XYは完全にイオン化されるような高解離定数を有する基を表す、半導体正孔輸送ポリマー。
本発明の組成物は、OLEDの正孔注入層としてPEDOT/PSSに対する魅力的な代替物であることが見出された。本組成物は少ないPSSの使用またはPSSを使用しないことを可能にするので、過剰なPSSに関連する問題は大幅に取り除くことができる。
組成物は水溶性である。溶解性は、組成物における成分およびその割合の適切な選択によって調整され得る。有利には、本発明の組成物は、半導体有機材料の堆積に通常使用される非極性溶媒に通常溶解しない。これは、デバイスの次の層が、本発明の組成物の層の上にその完全性を損なわずに、このような非極性有機溶媒中の溶液から堆積できることを意味する。これは、堆積後に層を架橋する必要性を省き、層を厚くすることができる。
有利には、現在使用されているPSSより高い分子量を有する正孔輸送ポリマーが製造され得る。製造方法の制限のため、最近使用されるPSSは分子量約70000であり、寿命に悪影響を及ぼして発光層に拡散し得る低Mw分率を有し得る。例えば、WO00/53656に開示されるようなスズキ重合のような正孔輸送ポリマーの製造方法により、70000を超える、好ましくは少なくとも100000の分子量の正孔輸送ポリマーの製造が可能である。
ポリカチオンは、好ましくは、ポリチオフェンのような酸化ポリマーを含む。より好ましくは、ポリカチオンは、酸化導電性ポリ(ジオキシチオフェン)のような酸化導電性ポリチオフェン誘導体を含む。最も好ましくは、ポリカチオンは酸化導電性ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含む:
Figure 2009501259
正孔輸送ポリマーは、既知の正孔注入組成物中の過剰なポリアニオン(通常、PSS)の少なくとも一部を代替するために、特に組成物の導電性を調整するために効果的に使用され得る。既知の正孔注入組成物中の過剰なポリアニオンの一部または全部が代替され得る。ポリカチオン:正孔輸送ポリマーの比率は特定の用途に応じて変化され得る。既知の組成物中の過剰なポリアニオンの全てを正孔輸送ポリマーがポリスチレンスルホン酸を使用して代替すると、この組成物はイオン化されていない形のポリスチレンスルホン酸(非イオン化ポリスチレンスルホン酸)を実質的に含まない。
ポリアニオンは、イオン化された形の正孔輸送ポリマーを含むことができる。ポリアニオンがイオン化された形の正孔輸送ポリマーであるとき、この組成物はイオン化された形の正孔輸送ポリマー以外のポリアニオンを含む必要がない。
既知の組成物中の全てのポリアニオンおよびそのイオン化されていない過剰物が正孔輸送ポリマーで置き換えられると、本発明の正孔輸送ポリマーはポリカチオンを安定化させ、ポリカチオンが溶液から析出するのを防ぎ、導電性を調整する。
あるいは、ポリアニオンはイオン化された形の他のポリマー、例えばPSS、またはWO04/029128に開示されるポリマーの1つを含むことができる。
ポリカチオン、ポリアニオンおよび正孔輸送ポリマーは組成物中で物理的に混合されていることが理解されるであろう。
正孔輸送ポリマーは領域を有することができ、各領域は、他の領域のHOMOおよびLUMOエネルギーレベルと異なるHOMOエネルギーレベルおよびLUMOエネルギーレベルを有する。異なるHOMOおよびLUMOエネルギーレベルによって、各領域は機能的に区別される。
正孔輸送ポリマーは、1または2以上の正孔輸送領域を有することができる。正孔輸送ポリマーまたは正孔輸送ポリマー中の正孔輸送領域は、好ましくは、少なくとも4.8eV、より好ましくは4.8〜6eVの範囲、さらに好ましくは4.8〜5.5eVの範囲のHOMOエネルギーレベルを有する。
正孔輸送ポリマーは、好ましくは、アリールまたはヘテロアリール繰返し基(Ar)を有する。アリールまたはヘテロアリール繰返し基は、ポリマー主鎖中に存在することができる。アリールまたはヘテロアリール繰返し基は、ポリマー主鎖から分岐する側基中に存在することができる。
Arがポリマー主鎖から分岐する側基中に存在するとき、この側基はポリマー主鎖中の非共役または共役領域に結合することができる。
正孔輸送ポリマーの主鎖は、共役領域を有することができる。共役領域は、非共役領域によって分断されていてもよい。主鎖は完全に共役されていてもよく、または完全に非共役であってもよい。共役領域は、主鎖中の1または2以上の共役基からなる。非共役領域は主鎖中の1または2以上の非共役基からなる。
正孔輸送ポリマーは、1または2以上のXY基を含む側基を含み、XYは効果的に完全にイオン化されるような高い解離定数を有する基を表す。通常、XY基は、組成物の水溶性を高める。
XYはポリマー主鎖の非共役領域から分岐していてもよい。
XYはポリマー主鎖の共役領域から分岐していてもよい。
XYは効果的に完全にイオン化されるような高い解離定数を有する基を表す。好ましくは、解離定数Kaは10-12より大きい。XYは強酸または塩を表すことができる。
XYはSO3Yを表すことができる。対イオンYはH(すなわち、スルホン酸)または金属カチオン、特に、KまたはNaであることができる。
XYはカルボン酸またはアクリル酸を表すことができる。
XYは、例えば、式
Figure 2009501259
[Xはハロゲン、好ましくはBr、またはテトラフルオロボラートBF4 -またはヘキサフルオロホスフェートPF6 -のようなアニオンを表し、R2、R3およびR4は独立してアルキル、好ましくは、C1〜C10アルキル、より好ましくはメチルを表す]
を有する4級塩を表すことができる。
好ましい4級塩は、
Figure 2009501259
である。
XYが塩、特に、スルホネート塩または4級塩を表すとき、正孔輸送ポリマーの利点は正孔輸送ポリマーがPSSより弱酸性であることである。上記のように、PSSの酸性はOLEDの種々の劣化メカニズムの要因であると考えられている。
ポリマー中のAr繰返し基は有利にポリマー中の官能性繰返し基であることができる。言い換えると、Ar繰り返し基はポリマーに正孔輸送特性を与えることができる。これは、電荷輸送特性を有しないPSSに対して本ポリマーにさらなる利点を与える。ポリマー主鎖中にAr繰返し基が存在するとき、主鎖に沿って正孔輸送特性を与えることができる。
Arは任意の適切なアリールまたはヘテロアリール基を表すことができる。Arは、任意に置換されていてもよいヒドロカルビルアリール基、特に、フルオレン(特に、2,7結合フルオレン)、スピロフルオレン、インデノフルオレン、フェニレンまたはフェニレンビニレンを表すことができる。Arは、任意に置換されていてもよいヘテロアリール基、特にチオフェンまたはベンゾチアジアゾールを表すことができる。Arは任意に置換されていてもよい(例えば、アルキル化された)トリアリールアミン基、特にトリフェニルアミンを表すことができる。Arは任意に置換されていてもよいカルバゾール基を表すことができる。Arは、正孔輸送ポリマーのための望まれる電荷輸送および/または発光特性によって選択され得る。
Arは置換されることができる。置換基の例としては、可溶化基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
ポリマーに正孔輸送特性を与えるために、Arは任意に置換されていてもよいトリアリールアミンまたは任意に置換されていてもよいカルバゾールを含むことが好ましい。
1つの態様において、正孔輸送ポリマーは式1を有する繰返し側基を含む。
Figure 2009501259
Arはアリールまたはヘテロアリール基を表し、XYは効果的に完全にイオン化(X-+)されるように、高い解離定数を有する基を表す。
Figure 2009501259
式2の場合、ポリマーはカチオンが結合したポリアニオンとして存在する。結合したカチオンは前駆体ポリマーを酸化してそのポリカチオンとすることができる。したがって、正孔輸送ポリマーがポリカチオンとなるポリマー前駆体と共に組成物中に存在するとき、ポリアニオンおよびポリカチオンが形成される。したがって、正孔輸送ポリマーを用いて既知の正孔注入組成物中のPSSの過剰分だけでなく全てを置き換えることができる。既知の組成物中の全てのポリアニオンおよびこの非イオン化過剰物が本発明の正孔輸送ポリマーで置き換えられると、本発明の正孔輸送ポリマーはポリカチオンを安定化してポリカチオンが溶液から析出するのを防ぎ、また、導電性を調整する。
Arはフェニルまたはビフェニルを表すことができる。繰返し側基は式4または5を有することができる。
Figure 2009501259
7はHまたは置換基を表す。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような可溶化基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
Arはトリフェニルアミンを表すことができる。繰返し側基は式6を有することができる。
Figure 2009501259
1つの実施態様において、繰返し側基は主鎖中の非共役基からの分岐である。例えば、正孔輸送ポリマーは式7の繰返し単位を有することができる。
Figure 2009501259
側基Ar−XYが上記のいずれか、例えば、式8または9で示されるように定義される。
Figure 2009501259
正孔輸送ポリマーは、式7〜9のいずれか1つで示される第1の繰返し単位および第2の繰返し単位を含むコポリマーを含むことができる。第2の繰返し単位は式10または11を有することができる。
Figure 2009501259
Arは本明細書のいずれかで定義されるものである。
Figure 2009501259
7はHまたは置換基を表す。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような可溶化基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
主鎖の一部または全部が非共役であるポリマーは、主鎖の非共役部を形成する繰返し単位を、繰返し単位に結合している不飽和基、例えばアクリレート基またはビニル基を介して重合することによって形成され得る。不飽和基は、スペーサー基によって官能性繰返し単位から離れていてもよい。このタイプのポリマーは、例えば、WO96/20253に開示されている。
1つの実施態様において、正孔輸送ポリマーは一般式12を有する繰返し単位を含む。
Figure 2009501259
Arはアリールまたはヘテロアリール基を表し、R1は、任意の有機連結基を表し、XYは効果的に完全にイオン化(X-+)されるように、高い解離定数を有する基を表す。
Figure 2009501259
式13の場合、ポリマーはカチオンが結合したポリアニオンとして存在する。結合したカチオンは前駆体ポリマーを酸化してそのポリカチオンとすることができる。したがって、正孔輸送ポリマーがポリカチオンとなるポリマー前駆体と共に組成物中に存在するとき、ポリアニオンおよびポリカチオンが形成される。したがって、正孔輸送ポリマーを用いて、既知の正孔注入組成物中のPSSの過剰分だけでなく全てを置き換えることができる。既知の組成物中の全てのポリアニオンおよびこの非イオン化過剰物が本発明の正孔輸送ポリマーで置き換えられると、本発明の正孔輸送ポリマーはポリカチオンを安定化してポリカチオンが溶液から析出するのを防ぎ、また、導電性を調整する。
この実施態様において、XYを含む側基はポリマー主鎖の共役領域から分岐する。
1はXYとAr間の共役を分断する基を含むことができる。
1は、2以上のXY基、例えば2つのXY基で置換されていてもよい。
好ましい連結基は、フェニルのようなアリールおよびヘテロアリール基、アルキル基、例えば、(CH2(nは2〜10、好ましくは2〜4)、アルコキシ基、例えば、O(CH2’(n’は2〜10、好ましくは4)、ペルフルオロアルキル基、例えば、(CF2 2(n2は、2〜10)およびペルフルオロアルコキシ基、例えば、O(CF2 3(n3は2〜10)を含む。
式12〜14のArは、本明細書のいずれかで定義されるアリールまたはヘテロアリール基を表すことができる。
Arはビフェニルを表すことができる。式12を含む繰返し単位は式15を有することができる。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものである。
好ましくは、連結基R1は存在せず、式16または17を与える。
Figure 2009501259
XYは本明細書のいずれかで定義されるものである。
Figure 2009501259
Arはフルオレンを表すことができる。式12を有する繰返し単位は式18または19を含むことができる。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものである。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものであり、R5およびR6はHまたは置換基を表す。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような溶解性基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
好ましくは、式18および19においてR1連結基が存在する。
式12を有する繰返し単位は式20〜26の1つを含むことができる。
Figure 2009501259
Figure 2009501259
上式においてn2は、上記に定義されるものである。
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
上式においてnは、上記に定義されるものである。
Figure 2009501259
上式においてn’は、上記に定義されるものである。
Figure 2009501259
上式においてR5およびR6は、上記に定義されるものである。
Arはフェニルを表すことができる。式12を含む繰返し単位は式27を有することができる。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものであり、RはHまたは置換基を表す。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような溶解性基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
例えば、式12を有する繰返し単位は式28を有することができる。
Figure 2009501259
Rは式27に関連して定義され、nは上記で定義されるものである。
式12を有する繰返し単位は式29を有することができる。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものである。
例えば、式12を含む繰返し単位は式30を有することができる。
Figure 2009501259
Arはトリフェニルアミンを表すことができる。式12を含む繰返し単位は式31を含むことができる。
Figure 2009501259
1およびXYは本明細書のいずれかで定義されるものである。
例えば、式12を含む繰返し単位は式32、33または34を含むことができる。
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
7は、Hまたは置換基を表す。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような溶解性基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
式31のR1はフェニルまたはビフェニルを表すことができる。
式12の繰返し単位に加えて、ポリマーは1または2以上の追加のアリールまたはヘテロアリール繰返し単位を含むことができる。この追加の繰返し単位は、電荷輸送および/または発光特性をさらに調整するために選択され得る。例えば、ポリマーは正孔輸送を促進するためにトリアリールアミン繰返し単位を含むことができる。
トリアリールアミン繰返し単位は式35〜40から選択されることができる。
Figure 2009501259
A’、B’、A、B、CおよびDは、Hまたは置換基から独立して選択される。より好ましくは、A’、B’、A、B、CおよびDの1または2以上は、任意に置換されていてもよい、分岐または直鎖アルキル、アリール、ペルフルオロアルキル、チオアルキル、シアノ、アルコキシ、ヘテロアリール、アルキルアリールおよびアリールアルキル基からなる群より独立して選択される。最も好ましくは、A’、B’、AおよびBは、C1〜10アルキルである。
繰返し単位35〜40の1または2以上のフェニル基は任意に連結されていてもよい。これらのフェニル基は、直接結合によって、あるいは1または2以上の原子を含む2価の連結基によって連結され得る。例えば、連結基は酸素または硫黄原子を含むことができる。
望ましくは、正孔輸送ポリマーはトリアリールアミン繰返し単位およびフルオレン繰返し単位を含むことができる。ポリマーはABコポリマーであり得る。
本発明の組成物は、既知のデバイスにおける正孔注入層および正孔輸送層の機能を効果的に合わせることができ、これによってデバイス構造を簡略化することができる。問題は、有機溶媒から複数の有機層を堆積させることによってOLEDを製造する間に生じるため、これはとりわけ有利である。特に、その上の次の有機層の溶液堆積によって、有機層の完全性が失われるかまたは損傷されることがある。
上記のいずれかで定義される正孔輸送ポリマーは、式41を有するフルオレン繰返し単位を含むことができる。
Figure 2009501259
上記式において、R5およびR6は、水素、または任意に置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリールアルキルから独立して選択される。より好ましくは、R5およびR6の少なくとも1つは、任意に置換されていてもよいC4〜C20アルキルまたはアリール基を含む。最も好ましくは、R5およびR6はn−オクチルを表す。
正孔輸送ポリマーはトリアリールアミン繰返し単位、すなわち、式18〜26の1つの第1のフルオレン繰返し単位、および任意に本明細書のいずれかで定義される第2のフルオレン繰返し単位を含むことができる。トリアリールアミン繰返し単位:第1のフルオレン繰返し単位:第2のフルオレン繰返し単位の好ましい割合は、50:30:20である。
正孔輸送ポリマーはトリアリールアミン繰返し単位および式15〜17の1つのビフェニル繰返し単位を含むことができる。
正孔輸送ポリマーはフルオレン繰返し単位および式27〜30の1つのフェニル繰返し単位を含むことができる。
正孔輸送ポリマーは線状ポリマーを含むことができる。好ましくは、線状ポリマーの繰返し単位の少なくとも5モル%はポリマー主鎖に沿って共役している。
正孔輸送ポリマーは式42を有することができる。
Figure 2009501259
式42の正孔輸送ポリマーは式43を有するポリマーから誘導され得る。
Figure 2009501259
式43を有するポリマーはモノマー(1)を共重合することによって製造され得る。
Figure 2009501259
正孔輸送ポリマーは式44を有することができる。
Figure 2009501259
式44を有する正孔輸送ポリマーはモノマー(2)を共重合することによって製造され得る。
Figure 2009501259
正孔輸送ポリマーは式45を有することができる。
Figure 2009501259
スルホネート含有モノマーは、Macromolecules 1998,31,964−974の方法によって、O(CH23SO3Naの代わりにO(CH24SO3Na側基を使用する適正な改良によって製造することができる。
本発明の正孔輸送ポリマーはデンドリマーを含むことができる。デンドリマーは、樹状ポリマーで、中心核から放射するデンドロンを含む。通常、少なくとも3つのデンドロンを有する。デンドロンは分岐単位を含む。分岐単位はデンドロン中の繰返し単位であり得る。各デンドロンは主鎖を有する。側基が主鎖から分岐していてもよい。
Figure 2009501259
デンドリマーの核は、式46または47を含むことができる。
Figure 2009501259
各デンドロンはトリアリールアミン繰返し単位を含むことができる。各デンドロンは、トリアリールアミン繰返し単位およびフルオレン繰返し単位を含むことができる。各デンドロンはチオフェン繰返し単位、任意にトリアリールアミンおよび/またはフルオレン繰返し単位と共にチオフェン繰返し単位を有することができる。
追加の材料、特にポリマーが組成物中に存在していてもよい。例えば、追加の正孔輸送、電子輸送および/または発光材料を組成物中に混合することができる。
本発明の組成物は物理的または化学的プロセスによって製造することができる。
物理的プロセスについて
本発明の組成物は半導体正孔輸送ポリマーをポリカチオン/バランスするポリアニオンと物理的に混合することによって製造することができる。例えば、前述の公知文献に記載されるように、PEDOT:PSSに加えられる過剰なPSSの一部または全部を半導体正孔輸送ポリマーで置き換えることができる。例えば、半導体正孔輸送ポリマーは、HC Starck of Leverkusen,GermanyからBaytron P(登録商標)として販売されているPEDOT:PSS配合物と混合することができる。
化学的プロセスについて
ポリカチオンは、半導体正孔輸送ポリマーの存在の下で、対応するモノマーを重合することによって製造され得る。例えば、PEDOT:PSSの合成は、S.Kirchmeyer & K Reuter,J.Mater.Chem.2005(15),2077−2088およびこれが引用する文献に記載されており、PSSの存在下エチレンジオキシチオフェンの酸化重合によって製造される。本発明の例示の組成物は、エチレンジオキシチオフェンを半導体正孔輸送ポリマーの存在下で重合する類似のプロセスによって製造され得る。この化学プロセスによれば、電荷バランスポリアニオンPSSも過剰なPSSも含まない導電性組成物が提供される(ただし、所望ならば過剰なPSSを加えてもよい)。
本発明の組成物は電気デバイス、特に、OLEDのような光電子デバイスに使用され得るものと考えられる。本発明の組成物は、正孔注入材料として、および任意に正孔輸送および/または発光材料として、典型的には、正孔注入層または発光層のようなアノードに隣接する層で使用することができる。
本発明の第2の側面によれば、本発明の第1の実施態様における正孔輸送ポリマーに関連して記載される構造を有するポリマーが提供される。
本発明の第3の側面は、
アノード、
カソード、
アノードとカソードの間に位置する発光層、および
アノードと発光層の間に位置する正孔注入層を含み、
正孔注入層は本発明の第1の側面の組成物を含むことを特徴とするOLEDを提供する。
本発明の第4の側面によれば、本発明の第2の側面に関連して記載されるポリマーの製造方法が提供される。正孔輸送ポリマーは、まず前駆体の形で製造することができる。
これらのポリマーの好ましい製造方法は、例えば、WO00/53656に記載されるスズキ重合および、例えば、T.Yamamoto,“Electrically Conducting And Thermally Stable n−Conjugated Poly(arylene)s Prepared by Organometallic Processes”,Progress in Polymer Science 1993,17,1153−1205に記載されるヤマモト重合である。これらの重合技術は、両者とも、金属錯体触媒の金属原子がモノマーのアリール基と脱離基の間に挿入される「金属挿入」によって行われる。ヤマモト重合の場合、ニッケル錯体触媒が使用される。スズキ重合の場合、パラジウム錯体触媒が使用される。
例えば、ヤマモト重合による線状ポリマーの合成においては、2つの反応性ハロゲン基を有するモノマーが使用される。同様に、スズキ重合法においては、少なくとも1つの反応性基はボロン酸またはボロンエステルのようなホウ素誘導基であり、他の反応性基はハロゲンである。好ましいハロゲンは、塩素、臭素およびヨウ素であり、最も好ましくは臭素である。
したがって、本出願を通じて例示される繰返し単位およびアリール基を含む末端基は適切な脱離基を有するモノマーから誘導しうることがわかる。
スズキ重合は、位置規則性、ブロックおよびランダムコポリマーを製造するために使用される。特に、ホモポリマーまたはランダムコポリマーは、1つの反応性基がハロゲンであり、他の反応性基がホウ素誘導基である場合に製造することができる。あるいは、ブロックまたは位置規則性、特にABコポリマーは、第1のモノマーの2つの反応性基がホウ素であり、第2のモノマーの2つの反応性基がハロゲンである場合に製造することができる。
ハロゲンに対する代替物として、金属挿入に関与することができる他の離脱基としては、トシレート、メシレート、フェニルスルホネートおよびトリフレートが挙げられる。
第2の側面の方法のポリマーを製造するためのモノマーは、式48または49を有することができる。
Figure 2009501259
上記式において、Ar、R1、XおよびYは、上記のいずれかで定義される。LおよびL’は、重合反応に関与するのに適切な反応性基であり、(XY)’は、XYの前駆体を表し、重合後XYに変換され得る。
LおよびL’は、Brを表すことができる。
好ましいモノマーは、式50〜68の1つに示される構造を含むものを含む。
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
主鎖の一部または全部が非共役であるポリマーは、主鎖の非共役部を形成する繰返し単位を、繰返し単位に結合している不飽和基、例えば、アクリレート基またはビニル基によって重合することによって形成され得る。不飽和基は、スペーサー基により官能性繰り返し単位から離れていてもよい。このタイプのポリマーは、例えば、WO96/20253に開示されている。
本発明の第5の側面によれば、例えば、本明細書で記載されるOLEDのような電気デバイスの製造方法が提供され、このデバイスにおいては、本発明の組成物がスピンコート、インクジェット印刷またはロール印刷によって堆積される。本発明の組成物は水溶液または他の適切な溶媒中で堆積され得る。
第3の側面に関連して定義されるOLEDの製造において、第5の側面の方法は、好ましくは次の工程を含む。
(a)第1の溶媒中の第1の側面に関連して定義される組成物を含む溶液を堆積させることによって正孔注入層を形成する工程、および
(b)第2の溶媒中の発光材料を含む溶液を堆積させることによって正孔注入層上に発光層を形成する工程。
有利には、第1の側面に関連して定義される組成物と典型的な発光材料が異なる溶解特性を有することから、第1の側面の組成物は実質的には第2の溶媒に溶解しない。第1の溶媒は水であることができる。第2の溶媒は汎用有機溶媒であることができる。
ここで、本発明の実施態様は、添付の図面を参照して説明されるが、単なる例示である。
図1は、本発明の実施態様の有機発光デバイスを示す。
図1に示されるデバイスは、透明ガラスまたはプラスチック基板1、インジウム錫酸化物のアノード2およびカソード5を含む。エレクトロルミネセント層4は、アノード2とカソード5の間に提供される。本発明の実施態様によれば、本発明の組成物の正孔注入層3がアノード2とエレクトロルミネセント層4の間に提供される。
電荷輸送、電子注入、または電荷遮断層のような追加の層がアノード2とカソード3の間に配置され得る。
アノード2とエレクトロルミネセント層3の間に配置される正孔注入層3は好ましくは5.5eV以下、より好ましくは約4.8〜5.5eVのHOMOレベルを有する。
もし存在するならば、エレクトロルミネセント層4およびカソード5の間に配置される電子輸送層は好ましくは約3〜3.5eVのLUMOレベルを有する。
エレクトロルミネセント層4は、エレクトロルミネセント材料単独からなるか、または1または2以上の追加の材料と組み合わせたエレクトロルミネセント材料を含むことができる。特に、エレクトロルミネセント材料は、例えば、WO99/48160に開示される正孔および/または電子輸送材料と混合することができる。あるいは、エレクトロルミネセント材料は電荷輸送材料と共有結合され得る。
カソード5は、エレクトロルミネセント層に電子の注入を可能にする仕事関数を有する材料から選択される。カソードとエレクトロルミネセント材料の間の有害な相互作用の可能性のような他の要因もカソードの選択に影響する。カソードはアルミニウムの層のような単一材料からなることができる。あるいは、複数の金属、例えば、WO98/10621に開示されるカルシウムとアルミニウムの2層、WO98/57381、Appl.Phys.Lett.2002,81(4),634およびWO02/84759に開示されるバリウム元素、あるいはWO00/48258に開示されるフッ化リチウムまたはAppl.Phys.Lett.2001,79(5),2001に開示されるフッ化バリウムのような電子注入を促進するための誘電体材料の薄い層を含むことができる。電子のデバイスへの効率的な注入を促進するために、カソードは好ましくは3.5eV未満、より好ましくは3.2eV未満、最も好ましくは3eV未満の仕事関数を有する。
光学デバイスは湿気および酸素に敏感である傾向がある。したがって、基板は湿気および酸素がデバイスに浸入するのを防ぐ良好な遮断特性を有することが好ましい。基板は、通常、ガラスであるが、特に、デバイスの柔軟性が望まれる場合は他の基板も使用することができる。例えば、基板は、プラスチックと遮断層の交互の基板を開示するUS6268695にあるようなプラスチックまたはEP0949850に開示される薄いガラスとプラスチックのラミネートが挙げられる。
デバイスは、湿気および酸素の浸入を防ぐための封止材(図示しない)で封止されることが好ましい。適切な封止材は、ガラスのシート、例えば、WO01/81649に開示されるポリマーと誘電体層の交互層のような適切な遮断特性を有する膜、または例えばWO01/19142に開示される気密容器を含む。基板または封止材を貫通し得る大気水分および/または酸素の吸収のためのゲッター材料は基板および封止材の間に配置されることができる。
実用のデバイスにおいて、電極の少なくとも1つは、光が吸収され得る(光応答デバイスの場合)または発光され得る(OLEDの場合)ように半透明である。アノードが透明である場合、典型的にはインジウム錫酸化物を有する。透明カソードの例は、例えば、GB2348316に開示されている。
図1の実施態様は、最初に基板上のアノードを形成し、続いて、エレクトロルミネセント層とカソードを堆積させることによって形成されるデバイスを示す。しかしながら、本発明のデバイスは、最初に基板上のカソードを形成し、続いてエレクトロルミネセント層およびアノードを堆積させることによっても形成され得ることが理解されよう。
多くのポリマーは、発光体および/または電荷輸送体として有用である。これらの例は下記に示されている。
下記に述べる繰返し単位は、ホモポリマー、ポリマーのブレンドおよび/またはコポリマー中に供給され得る。本発明の実施態様の導電性ポリマー組成物はこのような組合せで使用され得ることが明らかである。特に、本発明の導電性ポリマー層は、望まれる導電性、HOMOおよびLUMOを得るために、デバイス中に利用される特定の発光および電荷輸送層に対応して調整され得る。
ポリマーは、アリーレン繰返し単位、特に、J.Appl.Phys.1996,79,934に開示される1,4−フェニレン繰返し単位、EP0842208に開示されるフルオレン繰返し単位、例えば、Macromolecules 2000,33(6),2016−2020に開示されるインデノフルオレン繰返し単位、例えば、EP0707020に開示されるスピロフルオレン繰返し単位から選択される第1の繰返し単位を有することができる。これらの繰返し単位のそれぞれは、任意に置換されていてもよい。置換基の例としては、C1〜20アルキルまたはアルコキシのような可溶化基、フッ素、ニトロまたはシアノのような電子求引基、およびポリマーのガラス転移温度(Tg)を高める置換基が挙げられる。
特に、好ましいポリマーは、任意に置換されていてもよい2,7結合フルオレン、最も好ましくは式(41)の繰返し単位を含む。
第1の繰返し単位を含むポリマーは、デバイスのどの層に使うかおよび共繰り返し単位の性質に応じて、正孔輸送、電子輸送および発光機能の1または2以上を提供することができる。
9,9−ジアルキルフルオレン−2,7−ジイルのホモポリマーのような第1の繰返し単位のホモポリマーが電子輸送を提供するために利用され得る。
第1の繰返し単位およびトリアリールアミン繰返し単位を含むコポリマーは正孔輸送および/または発光を提供するために利用され得る。
このタイプの特に好ましい正孔輸送ポリマーは、第1の繰返し単位およびトリアリールアミン繰返し単位のABコポリマーである。
第1の繰返し単位およびヘテロアリール繰返し単位を含むコポリマーは電荷輸送または発光のために利用され得る。好ましいヘテロアリール繰返し単位は式69〜83から選択される。
Figure 2009501259
上記式において、R7およびR8は同じか異なり、それぞれ独立して水素または置換基、好ましくは、アルキル、アリール、ペルフルオロアルキル、チオアルキル、シアノ、アルコキシ、ヘテロアリール、アルキルアリールまたはアリールアルキルである。製造を容易にするためには、R7およびR8は好ましくは同じである。より好ましくは、これらは同じであり、それぞれフェニル基である。
Figure 2009501259
Figure 2009501259
Figure 2009501259
エレクトロルミネセントコポリマーは、エレクトロルミネセント領域並びに、例えば、WO00/55927およびUS6353083に開示されるような正孔輸送領域および電子輸送領域の少なくとも1つを含むことができる。正孔輸送領域および電子輸送領域の1つだけが提供される場合、エレクトロルミネセント領域は他の正孔輸送および電子輸送機能も提供することができる。
このようなポリマー内の異なる領域は、US6353083に示されるように、ポリマーの主鎖に沿って、またはWO01/62869に示されるように、ポリマー主鎖から分岐した基として提供され得る。
これらのポリマーの好ましい製造方法は、例えば、WO00/53656に記載されるスズキ重合、および例えば、T.Yamamoto,“Electrically Conducting And Thermally Stable π−Conjugated Poly(arylene)s Prepared by Organometallic Processes”,Progress in Polymer Science 1993,17,1153−1205に記載されるヤマモト重合である。これらの重合技術は、共に、金属錯体触媒の金属原子がモノマーのアリール基と脱離基の間に挿入される「金属挿入」によって行われる。ヤマモト重合の場合、ニッケル錯体触媒が使用され、スズキ重合の場合、パラジウム錯体触媒が使用される。
例えば、ヤマモト重合による線状ポリマーの合成においては、2つの反応性ハロゲン基を有するモノマーが使用される。同様に、スズキ重合の方法によれば、少なくとも1つの反応性基はホウ酸またはホウ素エステルのようなホウ素誘導基であり、他の反応性基はハロゲンである。好ましいハロゲンは塩素、臭素およびヨウ素であり、最も好ましくは臭素である。
したがって、本明細書で例示されるようなアリール基を含む繰返し単位および末端基は適切な離脱基を有するモノマーから誘導しうることがわかる。
スズキ重合は、位置規則性、ブロックおよびランダムコポリマーを製造するために使用され得る。特に、ホモポリマーまたはランダムコポリマーは、1つの反応性基がハロゲンであり、他の反応性基がホウ素誘導基であるとき製造され得る。あるいは、ブロックまたは位置規則性、特にABコポリマーは、第1のモノマーの2つの反応性基がホウ素であり、第2のモノマーの2つの反応性基がハロゲンであるとき製造され得る。
ハロゲンに代わる金属挿入に関与することができる他の脱離基は、トシレート、メシレート、フェニルスルホネートおよびトリフレートを含む。
単一ポリマーまたは複数のポリマーは溶液から堆積され得る。ポリアリレーン、特に、ポリフルオレンの適切な溶媒は、トルエンおよびキシレンのようなモノ−またはポリ−アルキルベンゼンを含む。特に好ましい溶液堆積技術はスピンコートおよびインクジェット印刷である。
スピンコートは、エレクトロルミネセント材料のパターニングが不必要なデバイス、例えば、発光製品または単純なモノクロ区域ディスプレイに特に適している。
インクジェット印刷は、高度情報コンテンツディスプレイ、特にフルカラーディスプレイに特に適している。OLEDのインクジェット印刷は、例えば、EP0880303に記載されている。
複数層のデバイスが溶液処理で形成される場合、当業者には、隣接する層が相互に混合するのを防止する技術、例えば、次の層の堆積前に1つの層を架橋するか、または第1の層が形成される材料が第2の層を堆積させるために使用される溶媒に溶解しないように隣接する層の材料を選択することが理解される。
燐光性材料もまた有用であり、いくつかの用途においては蛍光性材料より好ましいことがある。燐光性材料の1つのタイプは、ホストおよびホスト中の燐光性発光体を含む。発光体はホストに結合されることができ、または混合物中の別々の要素として供給される。
燐光性発光体のための多くのホスト材料が先行技術文献に記載されており、それらはCBPとして知られる4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)ビフェニル)、Ikai et al.(Appl.Phys.Lett.,79No.2,2001,156)に開示されるTCTAとして知られる(4,4’,4”−トリス(カルバゾール−9−イル)トリフェニルアミン)、およびMTDATAとして知られるトリス−4−(N−3−メチルフェニル−N−フェニル)フェニルアミンのようなトリアリールアミンなどの「低分子」ホストを含む。ホモポリマーはホスト材料としても知られ、特に、例えば、Appl.Phys.Lett.2000,77(15),2280に開示されるポリ(ビニルカルバゾール)、Synth.Met.2001,116,379,Phys.Rev.B2001,63,235206およびAppl.Phys.Lett.2003,82(7),1006に開示されるポリフルオレン、Adv.Mater.1999,11(4),285に開示されるポリ[4−(N−4−ビニルベンジロキシエチル,N−メチルアミノ)−N−(2,5−ジ−第3級−ブチルフェニルナフタルイミド]並びにJ.Mater.Chem.2003,13,50−55に開示されるポリ(パラ−フェニレン)がある。
好ましい燐光性金属錯体は、任意に置換されていてもよい式84の錯体を含む。
Figure 2009501259
Mは金属であり、L1、L2およびL3はそれぞれ配位基である。qは整数である。rおよびsはそれぞれ独立して0または整数である。(a.q)+(b.r)+(c.s)の総計はM上で有効な配位部位の数である。aはL1上の配位部位の数であり、bはL2上の配位部位の数であり、cはL3上の配位部位の数である。
重元素Mは強いスピン軌道カップリングを誘引し、迅速な項間交差を可能にし、3重項状態からの発光(燐光)を可能にする。適切な重金属Mは次のものである:
−セリウム、サマリウム、ユーロピウム、テルビウム、ジスプロジウム、ツリウム、エルビウムおよびネオジウムのようなランタニド金属、および
−特に、第2周期および第3周期のd−ブロック金属、すなわち、元素39〜48および72〜80、特に、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金および金。
f−ブロック金属のための適切な配位基としては、カルボン酸、1,3−ジケトネート、ヒドロキシカルボン酸、アシルフェノールおよびイミノアシル基を含むシッフ塩基のような酸素または窒素供与系がある。知られているように、発光ランタニド金属錯体は、金属イオンの1重項励起状態より高い3重項励起エネルギーレベルを有する感光基を必要とする。発光は、金属のf−f遷移からであり、そのため、発光色は金属の選択によって決められる。鋭い発光は通常狭く、ディスプレイ製品に有用な純粋な色発光をもたらす。
d−ブロック金属は、ポルフィリンまたは式(85)の2座配位子のような炭素または窒素ドナーを有する有機金属錯体を形成する。
Figure 2009501259
Ar9およびAr10は同じか異なり、任意に置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリールから独立して選択される。X1およびY1は同じか異なり、炭素または窒素から独立して選択される。Ar9およびAr10は互いに縮合することができる。X1が炭素、およびY1が窒素であるリガンドは特に好ましい。
2座配位子の例としては下記に例示されるものである。
Figure 2009501259
各Ar9およびAr10は1または2以上の置換基を有することができる。特に好ましい置換基は、WO02/45466、WO02/44189、US2002−117662およびUS2002−182441に開示されるように、錯体の発光を青色シフトするのに使用され得るフッ素またはトリフルオロメチル、JP2002−324679に開示されるアルキルまたはアルコキシ基、WO02/81448に開示されるように、発光材料として使用されるとき錯体の正孔輸送を促進するために使用され得るカルバゾール、WO02/68435およびEP1245659に開示されるような追加の基の結合のためのリガンドを機能化する働きをすることができる臭素、塩素またはヨウ素、並びにWO02/66552に開示されるような金属錯体の溶液処理性を得るまたは高めるために使用され得るデンドロンを含む。
d−ブロック元素と共に使用されるのに適した他のリガンドは、ジケトネート、特に、アセチルアセトネート(acac)、トリアリールホスフィンおよびピリジンを含み、それぞれ置換されていてもよい。
主族金属錯体はリガンドベースの、または電荷転移発光を示す。これらの錯体においては、発光色はリガンドおよび金属の選択によって決められる。
ホスト材料および金属錯体は物理的な混合物の形で結合され得る。あるいは、金属錯体はホスト材料に化学的に結合され得る。ポリマーホスト材料の場合、金属錯体は、ポリマー主鎖に結合する置換基として化学的に結合され得るか、ポリマー主鎖中の繰返し単位として組み込まれるか、または例えば、EP1245659、WO02/31896、WO03/18653およびWO03/22908に開示されるように、ポリマーの末端基として提供される。
このようなホスト材料−発光体系は燐光性デバイスに限定されない。広い範囲の蛍光性低分子量金属錯体が知られており、有機発光デバイスに示されている(例えば、Macromol.Sym.125(1997)1−48、US−A5,150,006、US−A6,083,634およびUS−A5,432,014参照)。
広い範囲の蛍光性低分子量金属錯体が本発明で使用できる。好ましい例は、トリス−(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウムである。2価または3価の金属のための適切なリガンドは、オキシノイド、例えば、酸素−窒素または酸素−酸素供与原子、一般に、置換基酸素原子と共に環内窒素原子、または置換基酸素原子と共に置換基の窒素原子もしくは酸素原子を有する、8−ヒドロキシキノレートおよびヒドロキシキノクサリノール−10−ヒドロキシベンゾ(h)キノリナート(II)のようなオキシノイド、ベンザゾール(III)、シッフ塩基、アゾインドール、クロモン誘導体、3−ヒドロキシフラボン、ならびにサリチラトアミノカルボキシレートおよびエステルカルボキシレートのようなカルボン酸を含む。任意の置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、シアノ、アミノ、アミド、スルホニル、カルボニル、アリールまたは発光色を改良することができる(ヘテロ)芳香環上のヘテロアリールを含む。
本発明の実施態様の有機発光デバイスを示す。
1 透明ガラスまたはプラスチック基板
2 アノード
3 正孔注入層
4 エレクトロルミネセント層
5 カソード

Claims (23)

  1. 有機発光デバイスに使用される導電性組成物であって、
    共役主鎖を有するポリカチオン、
    前記ポリカチオンの電荷をバランスするポリアニオン、および
    前記ポリマー主鎖から分岐された側基を含む半導体正孔輸送ポリマーを含み、
    各側基はそれぞれ1または2以上のXY基を含み、XYは完全にイオン化されるような高解離定数を有する基を表す導電性組成物。
  2. 前記ポリカチオンは、酸化された導電性ポリ(チオフェン)を含む請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ポリカチオンは、酸化された導電性ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を含む請求項2に記載の組成物。
  4. 前記組成物は実質的に非イオン化ポリスチレンスルホン酸を含まない請求項1ないし3のいずれかに記載の組成物。
  5. 前記ポリアニオンはイオン化された形の前記正孔輸送ポリマーを含む請求項1ないし4のいずれかに記載の組成物。
  6. 前記ポリアニオンは高分子酸を含む請求項1ないし4のいずれかに記載の組成物。
  7. 前記ポリアニオンはポリスチレンスルホン酸(PSS)のイオン化された形を含む請求項6に記載の組成物。
  8. 前記正孔輸送ポリマーはアリールまたはヘテロアリール繰返し基(Ar)を含む請求項1ないし7のいずれかに記載の組成物。
  9. Arは、フルオレン、スピロフルオレン、インデノフルオレン、フェニレン、フェニレンビニレン、チオフェン、ベンゾチアジアゾールまたはトリアリールアミン基を表す請求項8に記載の組成物。
  10. Arは、ポリマー主鎖から分岐された側基中に存在する請求項8または9に記載の組成物。
  11. 前記正孔輸送ポリマーは式(1):
    Figure 2009501259
    [Arはアリールまたはヘテロアリール基を表し、XYは完全にイオン化されるような高解離定数を有する基を表す]
    を有する繰返し側基を含む請求項10に記載の組成物。
  12. 前記側基はポリマー主鎖中の非共役領域に結合している請求項10または11に記載の組成物。
  13. 前記正孔輸送ポリマーは式(7):
    Figure 2009501259
    [側基Ar−XYは、前記請求項のいずれかで定義されるものである]
    の繰返し単位を有する請求項12に記載の組成物。
  14. Arがポリマー主鎖中に存在している請求項8または9に記載の組成物。
  15. 前記正孔輸送ポリマーは一般式(12):
    Figure 2009501259
    [R1は任意に存在していてもよい有機連結基を表し、ArおよびXYは、前記請求項のいずれかで定義されるものである]
    を有する繰返し単位を含む、請求項14に記載の組成物。
  16. 1は、XYとAr間の共役部を破断する基を有する請求項15に記載の組成物。
  17. 1は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、アルコキシおよびペルフルオロアルキルから選択される請求項15または16に記載の組成物。
  18. 前記ポリマーは1または2以上の追加のアリールまたはヘテロアリール繰返し単位を含む請求項15ないし17のいずれかに記載の組成物。
  19. 前記追加の繰返し単位はトリアリールアミン繰返し単位またはフルオレン繰返し単位である請求項18に記載の組成物。
  20. 前記正孔輸送ポリマーは線状ポリマーを含む請求項1ないし19のいずれかに記載の組成物。
  21. アノード、カソード、前記アノードと前記カソードの間に位置する発光層、および前記アノードと前記発光層の間に位置する正孔注入層を含む有機発光デバイスにおいて、前記正孔注入層は、請求項1ないし20のいずれかに記載される組成物を含むことを特徴とする有機発光デバイス。
  22. 請求項21に記載される有機発光デバイスの製造方法であって、スピンコート、インクジェット印刷またはロール印刷によって請求項1ないし20のいずれかで定義される組成物を層として堆積させる工程を含む製造方法。
  23. 請求項21に記載される有機発光デバイスの製造方法であって、
    (a)第1の溶媒中に請求項1ないし20のいずれかに記載される組成物を含む溶液を堆積させることによって正孔注入層を形成する工程、および
    (b)第2の溶媒中に発光材料を含む溶液を堆積させることによって前記正孔注入層の上に発光層を形成する工程を含む製造方法。
JP2008520961A 2005-07-14 2006-07-14 光−電気装置の導電性ポリマー組成物 Pending JP2009501259A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0514476.1A GB0514476D0 (en) 2005-07-14 2005-07-14 Conductive polymer compositions in opto-electrical devices
PCT/GB2006/002643 WO2007007117A1 (en) 2005-07-14 2006-07-14 Conductive polymer compositions in opto-electrical devices

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009501259A JP2009501259A (ja) 2009-01-15
JP2009501259A5 true JP2009501259A5 (ja) 2011-06-16

Family

ID=34897215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008520961A Pending JP2009501259A (ja) 2005-07-14 2006-07-14 光−電気装置の導電性ポリマー組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8308987B2 (ja)
JP (1) JP2009501259A (ja)
KR (1) KR101296040B1 (ja)
CN (1) CN101223236B (ja)
DE (1) DE112006001828B4 (ja)
GB (2) GB0514476D0 (ja)
WO (1) WO2007007117A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101386215B1 (ko) * 2006-06-07 2014-04-17 삼성디스플레이 주식회사 전도성 고분자 조성물 및 이를 채용한 유기 광전 소자
JP4835467B2 (ja) * 2007-02-28 2011-12-14 住友化学株式会社 有機発光素子およびその製造方法
KR101626994B1 (ko) 2008-03-07 2016-06-03 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 적층 구조체
EP2143768A1 (en) * 2008-07-11 2010-01-13 Acreo AB Waterbased casting or printing composition
DE102009014856A1 (de) * 2009-03-30 2010-10-07 H.C. Starck Clevios Gmbh Polymerbeschichtungen mit verbesserter UV- und Temperaturstabilität
WO2011017341A2 (en) * 2009-08-03 2011-02-10 The Johns Hopkins University Ladder-type oligo-p-phenylene-containing copolymers with high open-circuit voltages and ambient photovoltaic activity
US9306169B2 (en) 2011-03-28 2016-04-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Electronic device, polymer compound, organic compound, and method of producing polymer compound
KR101305869B1 (ko) * 2011-10-12 2013-09-09 포항공과대학교 산학협력단 단순화된 유기 발광 소자 및 이의 제조 방법
JP6094058B2 (ja) * 2012-05-22 2017-03-15 日立化成株式会社 有機エレクトロニクス材料、インク組成物、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、及び光電変換素子
JP6489122B2 (ja) * 2014-04-18 2019-03-27 住友化学株式会社 発光素子およびそれに用いる高分子化合物
JP6407107B2 (ja) * 2014-09-05 2018-10-17 信越化学工業株式会社 導電性ポリマー複合体及び基板
US10020089B2 (en) * 2014-09-05 2018-07-10 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Conductive polymer composite and substrate
CN113185532A (zh) * 2017-11-27 2021-07-30 北京夏禾科技有限公司 含噻吩三芳胺化合物
CN116322111A (zh) * 2021-12-21 2023-06-23 Tcl科技集团股份有限公司 组合物、组合物的制备方法、发光器件及显示装置

Family Cites Families (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4539507A (en) 1983-03-25 1985-09-03 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent devices having improved power conversion efficiencies
GB8909011D0 (en) 1989-04-20 1989-06-07 Friend Richard H Electroluminescent devices
US5150006A (en) 1991-08-01 1992-09-22 Eastman Kodak Company Blue emitting internal junction organic electroluminescent device (II)
US5432014A (en) 1991-11-28 1995-07-11 Sanyo Electric Co., Ltd. Organic electroluminescent element and a method for producing the same
DE69526614T2 (de) 1994-09-12 2002-09-19 Motorola, Inc. Lichtemittierende Vorrichtungen die Organometallische Komplexe enthalten.
DE4436773A1 (de) 1994-10-14 1996-04-18 Hoechst Ag Konjugierte Polymere mit Spirozentren und ihre Verwendung als Elektrolumineszenzmaterialien
WO1996020253A1 (en) 1994-12-28 1996-07-04 Cambridge Display Technology Ltd. Polymers for use in optical devices
JP3865406B2 (ja) 1995-07-28 2007-01-10 住友化学株式会社 2,7−アリール−9−置換フルオレン及び9−置換フルオレンオリゴマー及びポリマー
DE69724129T2 (de) 1996-09-04 2004-02-26 Cambridge Display Technology Ltd. Lichtemittierende organische vorrichtungen mit verbesserter kathode
JP3899566B2 (ja) 1996-11-25 2007-03-28 セイコーエプソン株式会社 有機el表示装置の製造方法
US6452218B1 (en) 1997-06-10 2002-09-17 Uniax Corporation Ultra-thin alkaline earth metals as stable electron-injecting electrodes for polymer light emitting diodes
GB9805476D0 (en) * 1998-03-13 1998-05-13 Cambridge Display Tech Ltd Electroluminescent devices
KR100697861B1 (ko) 1998-03-13 2007-03-22 캠브리지 디스플레이 테크놀로지 리미티드 전장 발광 디바이스들
GB2335884A (en) 1998-04-02 1999-10-06 Cambridge Display Tech Ltd Flexible substrates for electronic or optoelectronic devices
CA2360644A1 (en) 1999-02-04 2000-08-10 The Dow Chemical Company Fluorene copolymers and devices made therefrom
GB9903251D0 (en) 1999-02-12 1999-04-07 Cambridge Display Tech Ltd Opto-electric devices
CN1165563C (zh) 1999-03-05 2004-09-08 剑桥显示技术有限公司 聚合物制备
GB2348316A (en) 1999-03-26 2000-09-27 Cambridge Display Tech Ltd Organic opto-electronic device
CA2381230A1 (en) 1999-09-03 2001-03-15 Uniax Corporation Encapsulation of organic electronic devices
US6413645B1 (en) 2000-04-20 2002-07-02 Battelle Memorial Institute Ultrabarrier substrates
GB0004541D0 (en) 2000-02-25 2000-04-19 Cambridge Display Tech Ltd Luminescent polymer
US6939624B2 (en) 2000-08-11 2005-09-06 Universal Display Corporation Organometallic compounds and emission-shifting organic electrophosphorescence
GB0024155D0 (en) * 2000-10-03 2000-11-15 Cambridge Display Tech Ltd Electroluminescent polymers
ATE358170T1 (de) * 2000-10-03 2007-04-15 Cambridge Display Tech Ltd Lichtemittierende polymermischungen und daraus hergestellte lichtemittierende anordnungen
IL154960A0 (en) 2000-10-10 2003-10-31 Du Pont Polymers having attached luminescent metal complexes and devices made with sych polymers
EP1349435B8 (en) 2000-11-30 2018-09-19 Canon Kabushiki Kaisha Luminescent element and display
KR100825182B1 (ko) 2000-11-30 2008-04-24 캐논 가부시끼가이샤 발광 소자 및 표시 장치
US6489615B2 (en) * 2000-12-15 2002-12-03 Northrop Grumman Corporation Ultra sensitive silicon sensor
US6693295B2 (en) 2000-12-25 2004-02-17 Fuji Photo Film Co., Ltd. Indole derivative, material for light-emitting device and light-emitting device using the same
WO2002066552A1 (en) 2001-02-20 2002-08-29 Isis Innovation Limited Metal-containing dendrimers
DE10109027A1 (de) 2001-02-24 2002-09-05 Covion Organic Semiconductors Rhodium- und Iridium-Komplexe
SG92833A1 (en) 2001-03-27 2002-11-19 Sumitomo Chemical Co Polymeric light emitting substance and polymer light emitting device using the same
CN1610666A (zh) 2001-04-05 2005-04-27 三共株式会社 苄脒衍生物
CN100353580C (zh) 2001-04-17 2007-12-05 皇家菲利浦电子有限公司 有机发光二极管
JP2002324679A (ja) 2001-04-26 2002-11-08 Honda Motor Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
KR100424090B1 (ko) * 2001-06-25 2004-03-22 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광 소자용 정공 수송층, 그 정공 수송층을사용한유기 전계 발광 소자 및 그 소자의 제조 방법
JP4574936B2 (ja) 2001-08-31 2010-11-04 日本放送協会 燐光発光性化合物及び燐光発光性組成物
US7238435B2 (en) 2001-09-04 2007-07-03 Canon Kabushiki Kaisha Polymeric compound and organic luminescence device
ATE404609T1 (de) 2002-09-24 2008-08-15 Du Pont Wasserdispergierbare polythiophene hergestellt unter verwendung von kolloiden auf basis von polymersäuren
GB0329364D0 (en) * 2003-12-19 2004-01-21 Cambridge Display Tech Ltd Optical device
US20050175861A1 (en) 2004-02-10 2005-08-11 H.C. Starck Gmbh Polythiophene compositions for improving organic light-emitting diodes
DE102004006583A1 (de) 2004-02-10 2005-09-01 H.C. Starck Gmbh Polythiophenformulierungen zur Verbesserung von organischen Leuchtdioden
WO2006040530A1 (en) * 2004-10-11 2006-04-20 Cambridge Display Technology Limited Polar semiconductive hole transporting material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101296040B1 (ko) 광-전자 디바이스에서의 전도성 중합체 조성물
JP2009501259A5 (ja)
JP4789955B2 (ja) 光−電気装置における導電性ポリマー組成物
EP2074670B1 (en) Methods of making opto-electrical devices
JP5557197B2 (ja) 青色発光材料
JP2008525609A5 (ja)
US8680763B2 (en) Organic electroluminescent device and method of fabrication
KR20090091112A (ko) 광-전자 소자에서의 전도성 중합체 조성물
JP2017514303A (ja) 有機発光素子
KR20120012813A (ko) 유기 발광 물질 및 소자
JP5732041B2 (ja) モノマー、重合法およびポリマー
JP2009525606A (ja) 有機発光装置
JP5274448B2 (ja) 光電気ポリマー及び装置
JP2009535795A5 (ja)
JP2011529975A (ja) 有機発光材料および素子
US8916675B2 (en) Polymer and polymerization method