JP2009500162A - ロック付きディスペンサ - Google Patents

Abstract

吐出組立体が、流動性材料の容器２２、２２２、２２２Ｂ、２２Ｃ用に提供される。手動操作可能なディスペンサ・カートリッジ２４、２２４、２２４Ｂ、２４Ｃが、容器２２、２２２、２２２Ｂ、２２Ｃに取り付けられるように適合される。ノズルまたは噴出口４５、２４５を含むことができるアクチュエータ４２、２４２、２４２Ｂ、４２Ｃが、カートリッジに取り付けられる。カートリッジのまわりにロック・スリーブ７６、７６Ａ、２７６、２７６Ｂ、７６Ｃが取り付けられ、それは上部当接縁部８１／８２；８１Ａ／８２Ａ；２８１／２８２；２８１Ｂ／２８２Ｂ、８１Ｃ／８２Ｃ、および陥凹部９１／９２；９１Ａ／９２Ａ；２９１／２９２；２９１Ａ／２９２Ｂ、９１Ｃ／９２Ｃを有している。ロック・スリーブは、吐出組立体の作動を防止する第１の回転位置と、吐出組立体の作動を可能にする第２の回転位置との間で回転させることができる。

Description

本願は、２００４年１１月２９日に出願した米国意匠特許出願第２９／２１８４２８号の一部継続出願である２００５年７月７日に出願した米国特許出願第１１／１７６８９６号の一部継続出願である。

本発明は一般に、典型的にはスプレーなどの流動性材料用の手動操作可能な吐出パッケージに関する。より詳細には、本発明は、選択的にディスペンサの作動を可能に、または防止することができる態様でディスペンサを容器に取り付けるための構成要素からなる組立体に関する。本発明は、エアゾール吐出バルブまたは吐出ポンプを使用するシステムに組み込むことができる。

（例えば吐出ポンプおよびエアゾール吐出バルブの両方を含む）手動操作または指操作可能なディスペンサは通常、一般的には液体製品に用いられる手持ち式の容器に取り付けられるように適合される。通常、一部のポンプおよびバルブは、微細ミストまたは噴霧スプレーを発生させるために、機械的な分散ユニットなどの適切な放出構造と共に動作する。ポンプには、液体、クリームまたはペーストの形の大量の製品を吐出するように動作するものもある。

一部の手動操作可能なポンプは従来ポンプ・カートリッジを使用しており、ポンプ・カートリッジは、加圧ピストンが内部に配設されたチャンバを有し、加圧ピストンは、中空の放出チューブまたはステムによってピストンに接続される外部のアクチュエータ（例えばボタン）を使用者の指で押し下げることによって作動させることができ、またこのアクチュエータは、吐出流路を有している。中空のステムは、ポンプのチャンバと、製品がそこから放出されるアクチュエータとの間の連通を確立する。指による押し込み力が解放されると、ピストンまたはアクチュエータに対してばねが作用して、ピストンおよびアクチュエータを上方へ、高い休止位置まで戻す。

他のタイプの手動操作可能なポンプは、ポンプを作動させるためにアクチュエータを動かすトリガーまたはレバーであって、ステムを下方へ解放するために引かれるトリガーまたはレバーを含んでいる。そうしたシステムは通常（必ずではないが）、使用者に対して作動を容易にするための機械的な利点を提供する。

ポンプ・パッケージまたはディスペンサは液体製品を吐出するために広く用いられており、液体製品は、化粧品製品や、ヘア・スプレー、ボディ・スプレー、サン・ケア製品などの他のパーソナル・ケア製品とすることができる。ポンプ・パッケージは、窓用洗剤、殺菌剤などの業務用および家庭用の製品にも使用することができる。こうしたタイプの製品の多くでは、使用者がボタンまたはラッチ機構に対して操作を行って解放しなければならない特定の位置にボタンをラッチすることによってアクチュエータまたはボタンを動作不能にするために、ポンプ・ディスペンサは複数の種類のロック機構を有している。これによって、輸送または保管中にポンプのアクチュエータのボタンが偶発的な衝撃を受ける可能性があるときにも、製品が誤って吐出されないことが保証される。

ロック機構は、ヘア・スプレーなどの製品用の微細ミストのポンプと共に使用することができる。そうした微細ミストのポンプ用のロック機構は、フード、オーバーキャップ、あるいは輸送または貯蔵中にアクチュエータが誤って作動されるのを防止する他のカバーを含むことができる。しかし、フードがパッケージからたたき落とされる可能性があり、それによってアクチュエータが保護されない状態のままになり、アクチュエータが誤ってぶつけられ、場合によっては部分的に押し下げられ、または作動される可能性がある。

フードを使用するこうした設計における不都合は、そうしたフードが製造業者によって提供されなければならない追加の構成要素であり、その後、フードは使用者によってポンプから取り外されなければならない（また場合によっては、後でポンプに戻すために使用者によって保管されなければならない）ことである。

いくつかのタイプのポンプ・ディスペンサでは、フードまたはオーバーキャップが設けられているかどうかにかかわらず、吐出ポンプのステムに取り付けられたボタンまたはアクチュエータは、吐出ポンプのステムから（フードを取り外した後に）比較的簡単に取り外すこと、あるいは分離することができる。多くの用途では、アクチュエータまたはボタンをステムから取り外しにくくすると同時に、偶発的な作動を防止するためにロック・システムを設けることが望ましいであろう。

さらに、トリガー・ポンプと共に簡単に使用することができるロック・システムを設けることが望ましいであろう。トリガー・ポンプと共に使用するための従来型のロック機構がいくつか存在している。トリガー・ポンプのロック機構の１つは、放出ノズルまたは噴出口の端部に設けられ、吐出用のオリフィスの軸のまわりを、オリフィスを完全にふさぐ「オフ」方向、または「スプレー」の流れを供給する第２の方向、または「流れ」放出を可能にする第３の方向へ回転させることができるノズルの絞りとして機能する。トリガー・ポンプに適した他のタイプのロック機構は、クリップが適切なロック位置にあるとき、トリガーの作動を物理的に妨げる取り外し可能なクリップを含むクリップ式のロックである。トリガー・ポンプの作動を可能にするには、クリップを取り外さなければならない。取り外されると、クリップが紛失されるまたは誤って捨てられる恐れがある。トリガー・ポンプでの使用に適した他のタイプのロック機構は、トリガー機構を作動させることができないように、トリガー機構に押し込むことができる取り外し可能なプラグである。そうした取り外し可能なロック用のプラグも、紛失され、または誤って捨てられ、あるいは故意に盗まれる恐れもある。

先に論じたポンプ型のディスペンサのように、エアゾール・バルブのディスペンサは通常、加圧された製品を収容することが可能な金属などの容器の上部に取り付けられる。容器用の従来型のエアゾール・バルブ吐出システムは、上端部および底端部で開放された、容器の上部に取り付けられる中空体を含んでいる。中空体の底端部は、（通常は、エアゾール・バルブ本体内に通じる底端部に接続された浸漬チューブを介して）容器内の加圧された内容物に通じている。本体内の圧縮ばねが、ステムを、本体上部の環状ガスケットを貫通して本体の上端部の開口部から部分的に突出するように上方へ偏倚させる。ステムの上側部分は、ステムの上端部に通じる放出孔であって、エアゾール・スプレーを吐出することが可能な吐出流路を有する外部のアクチュエータのボタンに接続された、内部の垂直な放出孔を含んでいる。ステムは、ステムの上端部の下に、ステムの内側の垂直な放出孔と連通する１つまたは複数の横方向のオリフィスを有している。アクチュエータのボタンが押されるまで、ステム内の横方向のオリフィスは、バルブ本体の上部のところで環状ガスケットの内側の円筒形の垂直な面の隣に位置しており、それによってバルブ本体内部の流体は、ガスケットによってステムの横方向のオリフィスへの流入を妨げられる。アクチュエータのボタンが押し下げられると、ステムは下向きにばねに対して押し付けられ、その結果、横方向のオリフィスを本体内のガスケットの下に配置して、バルブ本体内の加圧された流体がステムの横方向のオリフィスを通り、ステムの垂直な孔を上方へ、さらにアクチュエータのボタンを通って流れることを可能にする。

ポンプおよびアゾール・バルブと共に簡単に使用することが可能な吐出組立体であって、意図されない作動の可能性を最小限に抑えるためのロック機構を含む吐出パッケージ用の改善された吐出組立体を提供することが望ましいであろう。

好ましくは、改善された組立体は、パッケージを落としたりぶつけたりしたときなどの衝撃時にロック機構および／またはアクチュエータがパッケージから外れるのを防止するために、比較的頑丈な設計に対応すべきである。

そうした改善されたロック機構が任意選択で、構成要素が使用者によって操作されるときにロック位置およびロック解除位置に達しつつあることを触知および／または聞き取れるように使用者に示すものを提供する設計に対応することができればやはり望ましいであろう。

吐出パッケージ用の改善された吐出組立体が任意選択で、審美的に満足のいく様々な設計を組み込むことに対応していればやはり有益であろう。

好ましくは、改善された吐出組立体は、標準的な容器、缶またはボトルと共に使用するための設計にも対応すべきである。

そうした改善された組立体の構成要素が、比較的簡単に成形される、あるいは高い製造品質で経済的に製造され、高い信頼性を有するユニット間の一貫した動作パラメータを提供することができればやはり望ましいであろう。

本発明は、先に論じた１つまたは複数の利点および特徴を有する設計に対応することができる、改善されたシステムを提供するものである。

本発明は、ポンプの吐出パッケージまたはエアゾール・バルブの吐出パッケージに組み込むのに特に適した吐出組立体を提供する。

本発明によれば、流動性材料の容器用の吐出組立体は、高所の非作動休止位置に偏倚される、上方に突出した往復移動可能な製品吐出用のステムを有するディスペンサ・カートリッジであって、容器の口の中に取り付けられるように適合されたディスペンサ・カートリッジ（例えばエアゾール吐出バルブまたは吐出ポンプ・カートリッジ）を含む。組立体はアクチュエータ（例えばボタン）をさらに含み、これは、ステムとアクチュエータの外部との間に流体連通を確立して容器から流動性材料を吐出するようにディスペンサ・カートリッジのステムに取り付けられる。アクチュエータは、ステムをディスペンサ・カートリッジ内へさらに押し進めてディスペンサを作動させるために、アクチュエータを押し下げる作動力を受けることが可能な力を負担する作動領域を含む。アクチュエータは横方向の突起を含むこともできる。吐出組立体の一形態では、横方向の突起は、ディスペンサ・カートリッジのステムとアクチュエータの外部との間の流体連通の経路の少なくとも一部を画定するように機能する吐出流路を有するノズルまたは噴出口の形で設けられる。

ステムとアクチュエータの両方のまわりに、ロック・スリーブが回転可能に取り付けられる。本発明の別の一形態によれば、ロック・スリーブは、ロック・スリーブが吐出組立体を作動されないようにロックする第１の回転位置にあるときのアクチュエータの下方移動を防止するために、（好ましい実施例では吐出ノズルである）アクチュエータの横方向の突起の下面と係合する少なくとも１つの第１の上部当接縁部を画定する。ロック・スリーブは、ロック・スリーブが第２の回転位置にあり、アクチュエータが押し下げられて吐出組立体を作動させたときの（好ましい実施例ではノズルまたは噴出口である）アクチュエータの横方向の突起の下方移動に対応するための少なくとも１つの第１の陥凹部も画定する。

本発明の吐出組立の好ましい形態では、組立体はアクチュエータを動かすためのトリガー機構を含む。トリガーは、組立体によって支持されるトリガー支持体に枢着される。トリガーは、アクチュエータの一部の上に延び、アクチュエータの前方に開口部を画定して、アクチュエータから開口部を通る流動性材料の吐出に対応する。トリガーはアクチュエータの上部と係合しており、またトリガーの開口部から開口部の高さより下に延びる指で把持可能なレバー部を有している。好ましい実施例では、アクチュエータを下方へ移動させて吐出組立体を作動させるために、トリガーは使用者に対していくつかの機械的な利点を提供する。トリガーの好ましい形態はまた、アクチュエータの移動を防止する。

現在のところ最も好まし本発明の形態では、アクチュエータは、（必ずではないが）横方向の突起（例えばノズルまたは噴出口）を有することができる。本発明の最も好ましい形態では、アクチュエータはノズルまたは噴出口を有しているが、ノズルまたは噴出口は、ロック状態またはロック解除状態においてロック・スリーブの上部当接縁部とは係合しない。その代わり、吐出組立体は、トリガー上に設けた係合アームの形のロック止め構成を含み、吐出組立体がロック状態にあるとき、このアームはロック・スリーブの上部当接縁部に係合し、トリガーの作動を防止する。

本発明の吐出組立体の好ましい形態では、ロック機構はロック状態とロック解除状態の間で、９０°の増分など回転によって簡単に操作することができる。

さらに本発明の最も好ましい形態では、ロック機構をロック解除位置またはロック位置へ回転させると、ロック機構は抵抗が軽減された触感を与える。

さらに、好ましい実施例では、ロック機構をロック位置またはロック解除位置へ移動させると、クリック音または類似の音が聞こえる。

好ましい実施例では、使用者がロック機構をロック位置またはロック解除位置から離れるように回転させようとすると、抵抗が増大された触感も与える。

本発明の多くの他の利点および特徴は、以下の本発明の詳細な記述、特許請求の範囲および添付図面から容易に明らかになるであろう。

明細書の一部をなす添付図面では、その全体を通して、類似の部品を示すために類似の番号が使用されている。

本発明は多くの様々な形態の実施例が可能であるが、本明細書および添付図面は、本発明の実施例として一部の特定の形態を開示しているにすぎない。しかしながら、本発明はそうして説明する実施例に限定されるものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲において示される。

説明しやすいように、本発明の構成要素、および本発明の構成要素と共に使用する容器は、垂直な（直立の）動作姿勢で記載しており、上部、下部、水平などの用語は、この位置を基準にして用いる。しかし、本発明を具体化する構成要素は、記載した姿勢以外の向きで製造、保管、輸送、使用および販売することが可能であることが理解されるであろう。

本発明の構成要素および容器を示す図面は、周知であり且つ当業者には認識されるであろういくつかの従来型の機械的要素を示している。そうした要素についての詳細な記述は、本発明を理解するためには不要であり、したがって本明細書では本発明の新規な特徴の理解を助けるために必要な程度に示すだけである。

図１は、組立体が容器２２に取り付けられた吐出ポンプ（ｄｉｓｐｅｎｓｉｎｇ ｐｕｍｐ）組立体の形の本発明の手動操作可能な吐出組立体の第１の実施例を用いたパッケージ２０を示している。図２は、組立体の一部として容器２２上で使用することが可能であり、蓋２６を用いて容器２２の口の中に取り付けられるように適合された典型的なポンプまたは吐出ポンプ・カートリッジ２４を示している。

容器２２は、ポンプ・カートリッジ２４より下に製品（例えば液体（図示せず））を収容するように適合されている。通常は好都合なことに、容器２２の上端部およびポンプ組立体の一部を使用者の手で保持することが可能である。

容器２２は、金属、ガラスまたはプラスチックなど任意の適切な材料で製造することができる。図６および図８に示すように、容器２２は、ポンプ・カートリッジ２４が挿入される口または開口部３０を画定する縁２９を有する、縮径されたネック部２８（図６）を有することができる。

以下に詳しく記載するように、容器のネック部２８の外側は通常、蓋２６と係合するねじ３２（図６）を画定している。ねじ３２は、容器の口３０に隣接する接続構成を画定する。蓋２６に対する嵌め合わせまたは協働の接続構成と協働する形の他の接続構成を使用することも可能であり、そうした他の接続構成を、スナップ嵌めのビードおよび溝の配置、あるいは接着剤、熱接着、かしめなど解放不能な接続構成を含めた他の従来型のまたは特別な接続構成とすることができる。

ポンプ・カートリッジ２４の一部は通常、容器の開口部または口３０の中へ延びている。ポンプ・カートリッジ２４は、任意の適切な従来のまたは特別なタイプのものとすることができる。典型的な従来型のポンプ・カートリッジ２４では、ポンプ・カートリッジ２４の底端部が従来型の浸漬チューブまたは吸入チューブ３４（図２および図６）に取り付けられ、ポンプ・カートリッジ２４の上端部が容器のネック部２８（図６）より上に突出している。ポンプ・カートリッジ２４は外側へ突出したフランジ３６を含み、ポンプ・カートリッジ２４を容器のネック部２８上で、通常はポンプ・カートリッジのフランジ３６と容器のネック部の縁２９との間で使用される従来型の密閉ガスケット３８（図２および図６）全体で支持する。

ポンプ・カートリッジ２４の本体は、内部チャンバ（非表示）を画定している。典型的なポンプ・カートリッジ２４では、内部チャンバの上端部に加圧ピストン（非表示）が配設され、またポンプの作動中に内部チャンバがピストンによって加圧されたとき、吸入チューブ３４を下って逆流するのを防止するために、チャンバの下端部には逆止めチェック・バルブのボール（非表示）が配設される。加圧ピストンは通常、ポンプ・カートリッジ２４の上部を通って外へ延びる中空のステムまたは放出チューブ４０（図２および図６）に接続された、内部流路（非表示）を有している。中空のステムまたはチューブ４０は、ポンプ・カートリッジ２４内のポンプのチャンバと、チューブ４０の上端部に取り付けられたアクチュエータまたはボタン４２（図２および６）との間の連通を確立する。

アクチュエータまたはボタン４２は、ステムまたはチューブ４０からの製品がそれを通して放出される放出流路４４（図８）を画定している。放出流路４４は、ステム４０の終端または遠位端を圧入することが可能な入口キャビティを画定する内スリーブ４６から延びている。放出流路４４の外側部分は、横方向に突出したノズルまたは噴出口４５（図２および図８）に画定される。放出流路４４の外端部は、出口オリフィス５２（図７および図８）を有する従来型の機械的な分散ユニットまたはスプレー挿入物５０（図８）を圧入することが可能な環状の構成を有している。

アクチュエータ４２は、組立体の配向溝５６の隣に位置し、間隔をおいて配置された直線で平行な２つの溝５４を含む、力を担持する作動領域４３（図２）を画定する上端部を有している。以下に詳しく説明するように、２つの溝５４は、アクチュエータ（ボタン）４２およびステム４０をポンプ・カートリッジ２４の中で下方に移動させてポンプ・カートリッジ２４からの流体を吐出するように使用者によって操作される、トリガー構造の各部分を受け入れるように適合されている。流体はポンプのチャンバ内で加圧され、微細ミスト・スプレーとしてノズルまたは噴出口４５内のノズル・オリフィス５２から出る。

ポンプ・カートリッジ２４の内側には、通常、作動力（操作力）が解放されたときにポンプ・カートリッジ２４の内側のピストンに対して作用して、（取り付けられたステム４０およびアクチュエータ４２と共に）内部ピストンを上方へ高所の休止位置（図１）まで偏倚させるばね（非表示）が存在している。

ポンプ・カートリッジ２４を作動させて液体製品を噴霧スプレーとして吐出させた後、使用者は作動操作を終了し、その結果、ポンプの構成要素が内部ばねによって高所の休止状態（図１および５〜１２）に戻される。ばねがポンプのピストンをポンプ・カートリッジ２４の中で上方へ移動させると、内部のチェック・バルブが開き、容器２２内の流体が吸入チューブ３４を通してカートリッジ２４の中へ引き上げられる。吸入チューブ３４は通常、容器２２の底部の近くまで延びている。図１に示すように容器２２が全体的に直立した向きにあるとき、吸入チューブ３４の底端部は流体に正常に浸される。

特定の設計のポンプ・カートリッジ２４は、（吸入チューブ３４の有無にかかわらず）製品を容器２２から汲み上げ、ステム４０を通して押し出すのに適した任意の設計のものとすることができることが理解されるであろう。ポンプ・カートリッジ２４の詳細な設計および構造自体は、ポンプ・カートリッジ２４が製品を放出するために外側へ突出したステムを含むこと、およびカートリッジ２４が、適切な取り付けシステムを用いて容器に適切に取り付けられ、保持されるように適合されることを除き、本発明には包含されない。

多くの様々な設計のスプレーまたは液体ポンプを用いて本発明を実施することができるが、１つの適切なポンプの内部設計構成が米国特許第４９８６４５３号明細書に全体的に開示されており、その開示を参照によって本明細書に援用する。しかし、本発明は様々な指操作可能なポンプと共に使用するのに適していることを理解すべきである。

図６に示すように、蓋２６（図２および図６）は、容器の雄ねじ３２と噛み合うための接続構成を画定する内部の雌ねじ５８（図６）を有している。蓋２６の接続構成は、容器２２上の他の形の接続構成と噛み合うための他の形とすることもできる。例えばスナップ嵌めのビードおよび溝の配置を使用することが可能であり、あるいはいくつかの他の適切な従来型のまたは特別な接続配置を使用することもできる。

蓋２６は内側に突出したフランジ６０（図８）を含み、フランジ６０がポンプ・カートリッジのフランジ３６（図６）の上に重なって、ポンプ・カートリッジのフランジ３６を容器のネック部の縁２９の上部でガスケット３８に対してクランプするように適合された保持構成を画定する。

蓋のフランジ６０の半径方向内側は、ポンプ・カートリッジ２４がそこから突出することが可能な開口部になっている。蓋２６はフランジ６０から上方へ延び、環状の壁またはシュラウド６２（図２および図８）を画定する。環状の壁またはシュラウド６２は、ポンプ・カートリッジ２４の一部のまわりを横方向に延び、小さい周方向のビード６３（図２）を有している。

蓋２６は、シュラウド６２の外側へ向かって環状の肩部６４（図２および図６）も画定する。環状のシュラウド６２は、環状の肩部６４の内側周縁部から上方に延びるものとして特徴付けることができる。

蓋２６の下側部分は、スカート部６６（図２および図６）を含んでいる。蓋のスカート部６６の外面は、半径方向外側へ延びる、周方向に間隔をおいて配置された多数の垂直なリブ６８（図２）によって画定される。

蓋２６は開放された底端部を有し、リブ６８の底部では、蓋２６は、蓋の底端部に隣接し、半径方向外側へ突出した環状の保持ビード７０（図６）を有している。

蓋の環状の肩部６４には、ロックまたはロック・スリーブ７６（図２および図６）が取り付けられる。ロック・スリーブ７６は、蓋の上の、ポンプ・カートリッジのステム４０とアクチュエータ４２の両方のまわりに回転可能に取り付けられる。ロック・スリーブ７６は、第１の上部係合縁部８１および第２の上部係合縁部８２を画定している。ロック・スリーブは、第１の陥凹部９１および第２の陥凹部９２（図２）も画定している。図示した好ましい実施例では、２つの上部当接縁部８１および８２は１８０°離れ、２つの陥凹部９１および９２は１８０°離れている。別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ７６は、ただ１つの上部当接縁部、およびただ１つの陥凹部を有することができる。さらに別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ７６は、３つ以上の上部当接縁部、および３つ以上の陥凹部を有することができる。

図示した好ましい実施例では、ロック・スリーブ７６は、ロック・スリーブ７６を蓋２６の肩部６４の上で回転するように支持することを容易にする、丸いビード９４（図８）によって画定される底端部を有している。蓋のシュラウド６２は、ロック・スリーブ７６の内側を上方に延び、シュラウドのビード６３（図２）をロック・リング７６の内側に配置する。図８に示すように、好ましい実施例では、ロック・スリーブ７６の下側部分の内側の円筒面も、蓋のシュラウド６２の上で外側へ突出したビード６３を噛み合わせる形で受け入れるための水平方向を向いた溝９６（図８）を画定する。

図２および図８に見られるように、ロック・スリーブ７６は、ロック・スリーブの底端部に隣接し、半径方向外側へ延びる周縁フランジ９７を含んでいる。フランジ９７は、周方向に間隔をおいて配置された４つの弓形のノッチ９８（図２）を画定する。

吐出ポンプ組立体は、固定された外スリーブまたはハウジング１００（図２〜４）を含む。図６に示すように、固定されたスリーブまたはハウジング１００は、ロック・スリーブ７６および蓋２６の下側部分のまわりに配設されるように適合される。

ハウジング１００は、開放された底端部を有している。図６に示すように、ハウジング１００は、ハウジングの底端部に隣接し、スナップ嵌めの係合によって蓋の保持ビード７０を受け入れてハウジング１００を蓋２６の上に保持するように半径方向内側に面した環状溝１０６（図３）を画定している。

図６に見られるように、ハウジング１００は、ロック・スリーブの底端部およびロック・スリーブの周縁フランジ９７を受け入れる、開放された上端部を有している。図２、図３および図８に見られるように、ハウジング１００の上端部は、半径方向内側に突出した保持リップ１１０を有している。図８に見られるように、ロック・スリーブ７６を蓋のシュラウド６２のまわりに保持し、ロック・スリーブの底端部のビード９４を蓋の環状の肩部６４の上に維持して、ロック・スリーブ７６の蓋のシュラウド６２のまわりの回転に対応するように、ハウジングのリップ１１０は外側に延びるロック・スリーブの周縁フランジ９７に重なっており、且つそれと係合している。

図３および図４を参照すると、ハウジング１００の内部には、間隔をおいて配置された４つの弓形のタブ１１４が含まれることを理解することができる。各タブ１１４は凸形であり、半径方向内側に突出している。各タブ１１４は、ロック・スリーブ７６を蓋２６およびハウジング１００に対する４つの可能な整列位置のいずれかまで回転させたとき、ロック・スリーブ７６のフランジ９７内のノッチ９８に受け入れられるように適合されている。ハウジングの弓形のタブ１１４およびロック・スリーブのフランジの弓形ノッチ９８は、ロック・スリーブ７６とハウジング１００の間の相対回転による整列について選択された位置を画定する相互係合可能な構成を提供するように共に作動する。タブ１１４およびノッチ９８はまた、以下にさらに詳しく説明するように、（１）スリーブ７６の１つの回転位置に対応する少なくとも１つの作動可能なロック解除位置と、（２）スリーブの別の回転位置に対応する少なくとも１つの解除可能なロック位置との間で、（蓋２６およびハウジング１００に対する）ロック・スリーブ７６の回転を可能にし、あるいは受け入れる。スリーブのノッチ９８はそれぞれ、吐出ポンプ組立体の動作に対するロック状態およびロック解除状態に対応する２つ以上の回転位置の１つにおいて、選択的にロック・スリーブ７６を解放可能に保持するために、ハウジングのタブ１１４を解放可能なディテント係合によって解放可能に保持するように機能する。

ハウジング１００の内側は、それぞれが蓋２６の外側の隣接する任意の２つのリブ６８の間に受け入れられるように適合された、少なくとも１つの、好ましくは４つの半径方向内側に突出した内部の垂直なリブ１１１を有している。これによって、ハウジング１００と蓋２６の間の相対回転が妨げられる。

ハウジングのリブ１１１は、自動的なキャッピング装置によって吐出ポンプ組立体全体を容器２２に取り付ける間、蓋２６に対するハウジング１００の相対回転を妨げるようにも機能し、これによって自動的な取り付け装置がハウジング１００を把持し、回転させることが可能になり、蓋のねじ３２が容器のネック部のねじ５８（図６）に適切にねじ込まれるように吐出ポンプ組立体全体を回転させる。

本発明の好ましい形態では、アクチュエータ４２が、使用者によってアクチュエータまたはボタン４２の上部に対して引き寄せられることによりボタンを下方へ押し込むことができるレバーまたはトリガー１２０（図１および図２）によって操作されることが好ましい（図１２および図１４を比較のこと）。このために、吐出ポンプ組立体は、ハウジング１００からアクチュエータの噴出口４５の後方へ突出したトリガー支持体１２６（図１および図２）を含んでいる。トリガー支持体１２６は、間隔をおいて配置された、外側に突出する１対のスタブ・シャフト１２８（図３）を含んでいる。各スタブ・シャフトは、トリガー１２０のトリガー支持体１２６への取り付けに対応するために、面取りされた設計をもたらす傾斜した上面１３０（図４）を有している。

図２に見られるように、トリガー１２０は、間隔をおいて配置された１対の孔１３２（図２にはその一方のみが見られる）を画定する後端部を有している。孔１３２はそれぞれ、トリガー支持体のスタブ・シャフト１２８の１つを受け入れ、トリガー１２０のトリガー支持体１２６への枢着を可能にするように適合される。図２および図８に見られるように、トリガー支持体１２６の上端部は、外向きの水平な棚部または停止面１３８を画定している。図８に見られるように、トリガー１２０が反時計回りの方向に図８に示した位置を超えて回転されることを防止するために、棚部または停止面１３８は、トリガー１２０の後壁１４０の下でそれに隣接している。

トリガー１２０の前方部分は、細長い隙間、孔または開口部１４６を画定し、開口部１４６は、それを貫通する噴出口４５からの流動性材料の吐出に対応するように、一部がアクチュエータの噴出口４５のまわりに配置されている。

図２および図８に示すように、トリガー１２０の前端部は、トリガー１２０をアクチュエータまたはボタン４２の上部に対して下方へ引っ張るため、または押し込むために使用者の指によって把持することができる、指による把持が可能なレバー部１５０を画定している。

トリガー１２０の下面は、アクチュエータまたはボタン４２の上端部で力を担持する作動領域４３と係合するための構造を含んでいる。図６および図８を参照すると、このために、トリガー１２０は間隔をおいて配置された２つの直線のカム・リブ１５４を含み、カム・リブ１５４は、それぞれが全体的にアクチュエータの噴出口４５に平行に並べられ、またそれぞれがアクチュエータ４２の上部の溝５４の１つに受け入れられるように適合されている。

図１および図５〜８は、作動されていないがロック状態にある吐出ポンプ組立体を示している。図５に見られるように、使用者がロック・スリーブ７６を調べるためにポンプの側面を見ることができるようになっており、ロック・スリーブ７６は、はっきりと見ることができ、トリガー１２０のレバー１５０を引き下げることによってシステムをポンプの作動を可能にする「開放」状態に置くために、ロック・スリーブ７６を時計回りまたは反時計回りの方向に回転させることを使用者に促す、両頭矢印上の「ＯＰＥＮ」という語などの適切な表示を備えていることが好ましい。

図５に示すように吐出ポンプ組立体がロックされているとき、上部当接縁部の１つ（例えば図５の縁部８１）は、横方向に延びた噴出口４５の直下に位置合わせされ、このときアクチュエータ４２は、ポンプ・カートリッジ２４（図８）によって上方の非作動の休止位置へ偏倚される結果としてその最大高さに位置している（その最大高さは、アクチュエータ４２の上部の、トリガーの後壁１４０をトリガー支持体の拘束用の棚部１３８（図８）と係合することによってそれ以上の上方移動を妨げられるトリガーのカム・リブ１５４との係合によって決まる）。

使用者がトリガー１２０を引き下げようとした場合、アクチュエータの噴出口４５の下面は、上部当接縁部（図５の縁部８１）と係合してトリガー１２０の下方移動を妨げ、したがって吐出ポンプ組立体の作動を防止する。

ロック・スリーブ７６は、ロック・スリーブのフランジの凹形ノッチ９８（図２）とハウジングの内側のタブ１１４（図２〜４）との係合によって、ロック方向に解放可能に保持される。流動性材料を吐出するようにポンプを操作したいとき、使用者はロック・スリーブ７６を時計回りまたは反時計回りの方向に回転させて、ロック・スリーブの２つの陥凹部９１および９２（図２）の一方をアクチュエータの噴出口４５の下へ導き、ロック解除状態（図９〜１２）を確立するだけでよい。図９、図１０および図１２は、アクチュエータの噴出口４５の下に整列して配置された陥凹部９１を示している。使用者がロック・スリーブ７６をロック位置（図１および図５）からロック解除位置（図９および図１０）に向かって回転させ始めると、使用者がロック・スリーブのノッチ９８（図２）をハウジングのタブ１１４の（図２）から外すのに十分な力を加えたとき、使用者は最初の抵抗の触覚に気付くであろう。ロック・スリーブ７６を９０度回転させてロック・スリーブのノッチ９８を再びハウジングのタブ１１４と係合させると、ノッチ９８がタブ１１４を受け入れたとき、使用者は抵抗の減少に気付くであろう。

吐出ポンプ組立体の好ましい実施例では、ロック解除（またはロック）位置に達したしるしとして、使用者には聞き取れるスナップ音またはクリック音が聞こえる。増減する抵抗の触感、および聞き取れるクリック音またはスナップ音は、吐出ポンプ組立体の構成要素（あるいはロック・スリーブ７６およびハウジング１００の少なくとも一方または両方）を、必要な局所的且つ一時的な弾性変形を与える適切な材料から製造することによって得ることができる。そうした材料は、オレフィン族（例えばポリプロピレン、ポリエチレンなど）、またはエンジニアリング・グレードのプラスチック類（すなわちナイロン、アセチルなど）のものであることが好ましい。

ロック・スリーブ７６の好ましい実施例は、続いてロック・スリーブ７６を時計回りまたは反時計回りに回転させることによって、使用者が組立体を作動不能のロック状態に置くことが可能であることを使用者に示すために、上部当接縁部８１および８２のそれぞれの下に配置された、両頭矢印上の「ＬＯＣＫ」という語などのしるしを含むことが好ましい。

図示された本発明の吐出ポンプ組立体の好ましい実施例では、ロック・スリーブ７６は４つの回転部分、すなわち、ポンプをロックするための第１の回転位置、ポンプをロック解除するための第２の回転位置（選択された回転方向に第１の回転位置を超えて９０度）、ポンプを再びロックするための第３の回転位置（選択された回転方向に第２の回転位置を超えて９０度）、およびポンプを再びロック解除するための第４の回転位置（選択された回転方向に第３の回転位置を超えて９０度）を有している。

別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブは回転位置を２つだけ、すなわち、ポンプ組立体をロックするための第１の回転位置、およびポンプ組立体をロック解除するための第２の回転位置を備えることができる。そうした別の実施例では、ロック・スリーブは、噴出口４５の下面と係合してアクチュエータ４２の下方移動を妨げるためのただ１つの上部当接縁部を備える必要があり、またアクチュエータの噴出口４５の下方移動に対応するためのただ１つの陥凹部を備える必要がある。

さらにもう１つの別の実施例（図示せず）において、ロック・スリーブ７６が追加の陥凹部および上部当接縁部を設けるように変更された場合、ロック・スリーブ７６は５つ以上の回転位置を備えることができる。

図示された好ましい実施例では、ロック・スリーブ７６は、ロック・スリーブの上部周縁部に均等な９０度の増分で、陥凹部（陥凹部９１および９２）および上部当接縁部（縁部８１および８２）を形成している。ただし、別の実施例（図示せず）では上部当接縁部８１および８２、ならびに陥凹部９１および９２の増分間隔が均等である必要はないが、パッケージが選択可能な様々な位置を識別するはっきりした表示またはしるしを含まない場合には、不均等な間隔および不均等な回転増分が「使いやすさ」を減じる可能性がある。

図１５〜１７は、いくつかの用途で有利になる可能性がある本発明の変更形態を示している。具体的には、この別の設計は、ユニット間で寸法が異なる可能性があるとき、ロック・スリーブ７６および／またはハウジング１００の寸法のわずかな違いにより簡単に対応するものである。既に述べたように、吐出ポンプ組立体の第１の実施例では、ロック・スリーブのフランジのノッチ９８は、選択された相対回転位置でハウジングのタブ１１４（図２）を受け入れる。使用者がロック・スリーブ７６を次の回転位置へ回転させ始めると、ハウジングのタブ１１４はスリーブのノッチ９８から外れるように動かされ、ロック・スリーブ底部の周縁フランジ９７のより直径の大きい面を圧迫する。これによって、ハウジングのタブ１１４がロック・スリーブのノッチ９８に受け入れられているときに比べて、ハウジング１００とロック・スリーブ７６の間の係合力が増大する。そうした設計では一般に、ハウジングのタブ１１４とノッチ９８間のフランジ９７の円筒面との間に、実質的に一定の所定の係合力を与えることが望ましい。これは一般に、ロック・スリーブのフランジ９７の外面の直径と、ハウジングのタブ１１４の凸面の最も内側の接点によって画定される円の直径との間に、適切な設計関係を与えることによって得ることができる。すなわち、望ましくはハウジングのタブ１１４は、ロック・スリーブのフランジ９７の外面の直径よりわずかに小さい円を画定する、半径方向に最も内側の接点を有するべきである。

しかし、成形される材料にかかわらず構成要素に対して同じ製造用型の寸法が用いられる場合、ロック・スリーブ７６およびハウジング１００を十分小さい寸法公差で製造することが困難になる可能性がある。例えば製造業者が２つ以上の方式の吐出ポンプ組立体を製造し、１つの方式はあるタイプの熱可塑性材料から成形されたロック・スリーブ７６および／またはハウジング１００を有し、別の方式は第２の異なる熱可塑性材料から成形されたロック・スリーブ７６および／またはハウジング１００を有するようにしたい場合がある。

異なる熱可塑性材料は、成形後の収縮特性が異なる可能性がある。同じ熱可塑性の成形材料に異なる着色剤を使用するだけで、成形後の収縮特性が異なる可能性があることも判明している。着色剤の中には、成形後に他のものより大きい収縮を引き起こすものもある。したがって、成形された構成要素を冷却した後、ある材料から成形された構成要素の最終寸法が、異なる材料から成形された構成要素の最終寸法と異なる可能性がある。第１の材料から成形されたロック・スリーブ７６および／またはハウジング１００の収縮が、第２の材料から成形されたときの収縮に比べて大きいまたは小さいと、ハウジングのタブ１１４と（ノッチ９８間の）ロック・スリーブのフランジ９７の円筒面との間の係合力が異なる（小さくなるまたは大きくなる）可能性がある。

したがって成形材料のタイプにかかわらず、特定の構成要素を成形するのに同じ型を用いた場合、その結果得られる成形後の寸法が材料によって異なる可能性があり、これによって、ロック・スリーブを「ロック」位置と「ロック解除」位置の間で回転させたとき、ロック・スリーブ７６とハウジングのタブ１１４の間の係合力が大きく、または小さくなることになる。したがって、ある材料から成形された構成要素の使用者が、ロック・スリーブ７６を回転させるのに必要な力が、構成要素が異なる材料から成形された組立体のロック・スリーブ７６を回転させるのに必要な力より大きいこと、または小さいことに気付く可能性がある。実際に、ある材料から成形されたときには、使用者がロック・スリーブ７６を回転させるのに必要なトルクを適切に所望のトルクの範囲内にすることが可能であるが、第２の異なる材料から成形されたときには、ロック・スリーブ７６を回転させるのに必要なトルクが所望のトルクの範囲をかなり超える（すなわち回転させるには固すぎ、または緩すぎる）可能性がある。

製造業者は通常、ロック・スリーブ７６を成形するのにただ１つの型を、ハウジング１００を成形するのにただ１つの他の型を用いることを望むものである。製造業者は、使用する熱可塑性材料のタイプに応じて、または熱可塑性材料に加える着色剤に応じて、ロック・スリーブ７６に対していくつかの異なるサイズの型を使用することは望まない。同様に、製造業者は通常、使用する熱可塑性材料のタイプ、または熱可塑性材料に加える着色剤のタイプにかかわらず、ハウジング１００を成形するのにただ１つの型を使用することを望む。

図１５〜１７に示した別の実施例は、製造業者が、ロック・スリーブ７６をただ１つの型を用いて（異なる収縮特性を有する）異なる熱可塑性材料から成形すること、およびハウジング１００をただ１つの型を用いて（異なる収縮特性を有する）異なる熱可塑性材料から成形することを可能にする。その別の実施例は、様々な収縮特性に対応するための独自の構造を提供すると同時に、構成要素の係合部分の直径がより大きくても小さくても、依然として使用者のロック・スリーブの操作に悪影響を及ぼすことなく対応させることができる組立体を提供する。

図１５〜１７に示した別の実施例では、ロック・スリーブ７６Ａは、図１〜１４に示した第１の実施例を参照して前述したロック・スリーブ７６と比べて変更された設計を有している。変更されたロック・スリーブ７６Ａは、図１〜１４に示した第１の実施例を参照して前述したハウジング１００、および他の構成要素と共に使用するためのものである。変更されたロック・スリーブ７６Ａは、第１の実施例のロック・スリーブ７６と類似している。変更されたロック・スリーブ７６Ａは、第１の上部係合縁部８１Ａ、第２の上部係合縁部８２Ａ、第１の陥凹部９１Ａおよび第２の陥凹部９２Ａを含んでいる。これらの構成は、前述の第１の実施例のロック・スリーブ７６における対応する構成と同じように働く。

変更されたロック・スリーブ７６Ａは、ロック・スリーブの底端部に隣接し、半径方向外側へ延びる周縁フランジ９７Ａを有している。第１の実施例のロック・スリーブ７６とは異なり、変更されたロック・スリーブ７６Ａは、フランジ９７Ａ内の陥凹部として形成されたノッチ自体を有していない。より正確には、ロック・スリーブ９７Ａは間隔をおいて配置された４対の傾斜路（ｒａｍｐ）を含み、図１５は、第１の傾斜路１８１Ａおよび第２の傾斜路１８２Ａを含む傾斜路の対の１つを示している。傾斜路はそれぞれ、長く傾斜し且つわずかに湾曲した面を有している。第１の傾斜路１８１Ａは、より短くより急な傾斜した保持壁１８６Ａも含み、第２の傾斜路１８２Ａも、より短くより急な傾斜した保持壁１８８Ａを含んでいる。保持壁１８６Ａは、保持壁１８８Ａから間隔をおいて配置される。

壁１８６Ａと１８８Ａの間の間隔は、ロック・スリーブ７６Ａを２つの所定のロック位置または２つの所定のロック解除位置の１つまで回転させたとき、ハウジング１００の内部で内側に突出した凸形のタブ１１４（図４）に対応するように設計されている。２つの保持壁１８６Ａと１８８Ａの間におけるフランジ９７Ａの外周の円筒面は、ハウジングのタブ１１４の内向きの突起に対応した十分に小さい直径を有するように設計される。凸形のタブ１１４上の最も内側の点は、フランジ９７Ａの外面を保持壁１８６Ａと１８８Ａの間で弱く係合することができるが、実際にフランジ９７Ａの外面に接触する必要はない。

かなりの寸法公差に対応することが可能である。すなわち、ロック・スリーブ７６Ａを異なる収縮率を有する様々な材料から成形することが可能であり、フランジ９７Ａの円筒面の外周の直径は、ロック・スリーブ７６Ａが成形される材料に応じて（成形材料に加えることができる着色剤の材料に応じることも含む）ある程度異なってもよい。保持壁１８６Ａおよび１８８Ａはそれぞれ、半径方向外側にかなり突出し、ハウジングのタブ１１４はそれぞれ、半径方向内側にかなり突出している。構成要素が２つの「ロック」位置の一方、または２つの「ロック解除」位置の一方にあるとき、一方の方向または他方の方向における回転に対して十分な抵抗を与えるように、内側に突出したタブ１１４と外側に突出した保持壁１８６Ａおよび１８８Ａとの間には十分な干渉が存在する。保持壁の一方（回転の方向に応じて１８６Ａまたは１８８Ａ）を、係合しているハウジングのタブ１１４を超えて移動させるためには、使用者はロック・スリーブ７６Ａに対して（一方の方向または他方の方向に）十分なトルクを加えなければならない。

使用者によって十分なトルクが加えられると、スリーブのロック７６Ａおよび／またはハウジング１００は一時的な弾性変形を受け、その結果、ロック・スリーブの保持壁（１８６Ａまたは１８８Ａ）は、ハウジングのタブ１１４を超えて移動することが可能になる。次いで、ロック・スリーブ７６Ａを回転させて初期のロック位置またはロック解除位置からさらに離すと、傾斜路（１８１Ａまたは１８２Ａ）の長い傾斜面が、隣接するハウジングのタブ１１４の最も内側の点と係合するようになる。

ロック・スリーブ７６Ａをさらに回転させると、２つの長い傾斜路のテーパ付きの合流端部に隣接するフランジ９７Ａの外側の円筒面が、ハウジングのタブ１１４の隣に移動する。（ロック・スリーブ７６Ａが成形された熱可塑性の成形材料の最終的な収縮によって決まる）フランジ９７Ａの直径によって、隣接するハウジングのタブ１１４は、フランジ９７Ａの外側の円筒面と係合することもしないこともある。係合の抵抗の有無にかかわらず、使用者は、最初にロック・スリーブ７６Ａを回転させて、急勾配の保持壁（１８６Ａまたは１８８Ａ）および長い傾斜をハウジングのタブ１１４を超えて移動させたときに受けた抵抗トルクより、抵抗トルクが著しく低減されることにはっきりと気付くであろう。使用者がロック・スリーブ７６Ａを同じ回転方向にさらに回転させ続けると、次の長い傾斜がハウジングのタブ１１４と係合し始め、あるいはより強く係合し始める。係合の抵抗は、ハウジングのタブ１１４が再び次の傾斜路の保持壁の対の間の空間にはまるまで増大する。この触覚は、次の所定の回転位置（ロック状態またはロック解除状態）に達したことを使用者に示すものである。最も好ましい実施例では、構成要素は、さらに次の所定の位置に達したことを知らせるための聞き取り可能なクリック音と共に所定の位置にはまる。

したがって、前述の変更されたロック・スリーブ７６Ａは、ロック・スリーブのフランジ９７Ａおよび／またはハウジング１００の直径について、直径の誤差に対応することが可能である。対応可能な寸法公差の量は主に、ハウジングのタブ１１４が内側へ突出する距離、および傾斜路の保持壁（１８６Ａおよび１８８Ａ）が半径方向外側へ突出する距離によって決まる。

前述のロック・システムは、ポンプ・ディスペンサ（例えば図１〜１７を参照して前述したポンプ・ディスペンサ２４）ではなく、エアゾール・ディスペンサ・カートリッジ（すなわちエアゾール吐出バルブ）を有するパッケージと共に使用するように適合させることができる。図１８は、組立体が容器２２２（図１８および図２１）に取り付けられたエアゾール吐出バルブ２２４（図１９および図２１）の形のエアゾール・ディスペンサ・カートリッジを含むエアゾール吐出組立体の形である、本発明の手動操作可能な吐出組立体の実施例を用いたパッケージ２００を示している。図１９は、組立体の一部として容器２２２上で使用することが可能であり、容器２２２の口の中に取り付けられるように適合された典型的なエアゾール吐出バルブ２２４を示している。

容器２２２は通常、取り付け用のビード２２３（図２１）の形に巻かれた上縁部を有する金属缶である。容器２２２は、製品（例えば液体（図示せず））をエアゾール吐出バルブ２２４より下に収容するように適合されている。エアゾール吐出バルブ２２４は、本体２２５（図１９および図２１）を有している。エアゾール吐出バルブ本体２２５の一部は通常、容器の開口部の中へ延びている。

エアゾール吐出バルブ２２４（すなわちエアゾール・ディスペンサ・カートリッジ）は、任意の適切な従来の、または特別なタイプのものとすることができる。典型的な従来型のエアゾール吐出バルブ２２４では、エアゾール吐出バルブ本体２２５の底端部が従来型の浸漬チューブ２３４（図１９および図２１）に取り付けられ、エアゾール吐出バルブ２２４の上端部が容器２２２（図２１）の上部より上に突出している。

エアゾール吐出バルブ２２４は、適切な手段によって容器２２２に取り付けられる。そうした適切な手段の１つが、従来型のマウンティング・カップ２２６（図１９および図２１）であり、マウンティング・カップ２２６は、それを容器２２２の上部にしっかり取り付けるために、図２１に示すように、容器の口のビード２２３および重なっているガスケット２３８のまわりにクリンプさせることが可能な外周部２２７’（図１９）を備えた取り付け用フランジ２２７を有している。

マウンティング・カップ２２６は、エアゾール吐出バルブ２２４の一部が突出する開口部を画定する環状の内壁２２８（図２１）を含んでいる。マウンティング・カップの環状の内壁２２８は、エアゾール吐出バルブ２２４の本体２２５の外側でキャスタレーションまたはリブ２３０の外側部分と係合するために、ひだ２２９（図２１）を含んでいる。

バルブのマウンティング・カップ２２６は、より一般的には、エアゾール吐出バルブ２２４を容器２２２内に固定するための部品または蓋として特徴付けることが可能であり、添付の特許請求の範囲の一部ではより一般的な「蓋（エンクロージャ）」という用語が用いられ、特許請求の範囲において「蓋」という用語は、特にエアゾール吐出バルブのマウンティング・カップ（例えばカップ２２６）、または吐出ポンプ・カートリッジの蓋（例えば、図２および図６を参照して前述した、吐出ポンプ・カートリッジを容器に取り付けるための蓋２６）を包含する十分に広い意味を有していることを理解することができる。

エアゾール吐出バルブまたはディスペンサ・カートリッジ２２４の本体２２５は、内部チャンバ（非表示）を画定している。典型的なエアゾール吐出バルブ２２４では、カートリッジまたはバルブ２２４の本体２２５は中空であり、容器２２２内の加圧された内容物に（取り付けられた浸漬チューブ２３４を介して）通じる底端部を有している。容器２２２は通常、噴射ガスによって加圧される液体製品を収容する。

エアゾール吐出バルブ本体２２５の上端部から、ステム２４０が突出している。エアゾール吐出バルブ本体２２５内の圧縮ばね（非表示）が、ステム２４０を、環状ガスケット２３９（図１９および図２１）の内側の、エアゾール・バルブ２２４の本体２２５の上部に画定される開口部から突出するように上方へ偏倚させる。ステム２４０の上側部分は、ステム２４０の上端部に通じる放出孔２４１であって、ステム２４０の上端部に取り付けられる外部のアクチュエータのボタン２４２（図１９および図２１）に接続される内部の垂直な放出孔２４１（図１９）を含んでいる。ステム２４０は、ステム２４０の上端部の下に、ステム２４０の上側部分で垂直な放出孔２４１と連通する１つまたは複数の横方向のオリフィス（非表示）を有している。アクチュエータのボタン２４２が押し下げられるまで、ステム２４０内の横方向のオリフィス（非表示）は、エアゾール吐出バルブ２２４の本体２２５の上部で環状ガスケット２３９（図１９および図２１）の内面の隣に位置している。アクチュエータのボタン２４２が押し下げられると、ステム２４０は下向きにばね（エアゾール・バルブ本体２２５の内側で非表示）に対して押し付けられ、その結果、横方向のオリフィス（非表示）を本体内のガスケット２３９（図１９および図２５）の下に再配置し、これによって容器２２２からの加圧された流体が浸漬チューブ２３４を上方へ流れ、エアゾール・バルブ２２４の本体２２５を通り、さらにオリフィスを通ってステム２４０内の孔２４１に入り、アクチュエータのボタン２４２から流出する。

エアゾール吐出バルブ２２４を作動させて製品を噴霧スプレーとして吐出するように作動させた後、使用者は作動操作を終了し、その結果、エアゾール吐出バルブの各構成要素が内部ばね（非表示）によって、バルブ２２４が閉鎖される高所の休止状態（図１および図２１）に戻される。

特定の設計のエアゾール・ディスペンサ・カートリッジ（すなわちエアゾール吐出バルブ）２２４は、（吸入チューブ２３４の有無にかかわらず）製品を容器２２２からステム２４０を通して吐出するのに適した任意の設計のものとすることができることが理解されるであろう。ディスペンサ・カートリッジまたはエアゾール吐出バルブ２２４の詳細な設計および構造自体は、エアゾール吐出バルブ２２４が、適切な取り付けシステムを用いて容器２２２に適切に取り付けられ、保持されるように適合されること、およびバルブ２２４が、バルブ２２４を作動させたとき、製品がそこから放出される外側に突出したステム（例えばステム２４０）を含むことを除き、本発明には包含されない。

アクチュエータまたはボタン２４２は、ステム２４０からの製品がそれを通して放出される放出流路２４４（図２１）を画定している。放出流路２４４は、ステム２４０の上部の終端または遠位端を圧入することが可能な入口キャビティを画定する内スリーブ２４６から延びている。放出流路２４４の外側部分は、横方向に突出したノズルまたは噴出口２４５（図１８、図１９および図２１）の中に画定される。放出流路２４４の外端部は、出口オリフィス２５２（図１９および図２１）を有する従来型の機械的な分散ユニットまたはスプレー挿入物２５０（図１９および図２１）を圧入することが可能な環状の構成を有している。

アクチュエータ２４２は、力を担持する作動領域２４３（図１９）を画定する上端部を有し、この作動領域２４３は、組立体の配向溝２５６の隣に位置するように間隔をおいて配置された直線で平行な２つの溝５４を含む。図１〜１４を参照して前述したポンプ・ディスペンサのアクチュエータ４２内の溝５４と同様に、２つの溝２５４は、アクチュエータ２４２およびステム２４０をエアゾール吐出バルブ２２４の中を下方に移動させてバルブ２２４からの流体を吐出するように使用者によって操作されるトリガー構造の各部分を受け入れるように適合される。容器２２２内の加圧された流体は、微細ミスト・スプレーとしてノズルまたは噴出口２４５内のノズル・オリフィス２５２から出る。エアゾール吐出バルブ２２４の内側では、アクチュエータの作動領域２４３に対する作動力（操作力）が解放されたとき、エアゾール吐出バルブ２２４内のステム２４０の底端部に対してばね（非表示）が作用してステム２４０を上方へ偏倚させ、アクチュエータ２４２を高所の休止位置（図１８および図２１）に配置する。したがって、エアゾール吐出バルブまたはカートリッジ２２４を作動させて液体製品を噴霧スプレーとして吐出させた後、使用者は作動操作を終了し、その結果、各構成要素が内部ばねによって高所の休止状態（図１８および図２１）に戻される。

ロックまたはロック・スリーブ２７６が、エアゾール吐出バルブのステム２４０とアクチュエータ２４２の両方のまわりに回転可能に取り付けられる。ロック・スリーブ２７６は、図１〜１４を参照して前述した第１の実施例のロック・スリーブ７６と実質的に同一である。ロック・スリーブ２７６は、第１の上部係合縁部２８１および第２の上部係合縁部２８２を画定する。ロック・スリーブは、第１の陥凹部２９１および第２の陥凹部２９２（図１９）も画定する。図示した好ましい実施例では、２つの上部当接縁部２８１および２８２は１８０度離れ、２つの陥凹部２９１および２９２は１８０度離れている。別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ２７６は、ただ１つの上部当接縁部、およびただ１つの陥凹部を有することができる。さらに別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ２７６は、３つ以上の上部当接縁部、および３つ以上の陥凹部を有することができる。

図示した好ましい実施例では、ロック・スリーブ２７６は丸いビード２９４（図２１）によって画定される底端部を有している。図１９および図２１に見られるように、ロック・スリーブ２７６は、ロック・スリーブの底端部に隣接し、半径方向外側へ延びる周縁フランジ２９７を含んでいる。フランジ２９７は、周方向に９０度の増分で間隔をおいて配置された４つの弓形のノッチ２９８（図１９）を画定する。

エアゾール吐出バルブ組立体は、固定された外スリーブまたはハウジング３００（図１９、図２０および図２１）を含んでいる。図２１に示すように、固定されたスリーブまたはハウジング３００は、ロック・スリーブ２７６の下側部分のまわりに配設されるように適合されている。ハウジング３００は、開放された底端部を有している。図２１に示すように、ハウジング３００は、ハウジングの底端部に隣接し、スナップ嵌めの係合によってバルブのマウンティング・カップのフランジ２２７の外周部２２７’を受け入れてハウジング３００をカップ２２６の上に保持するように半径方向内側に面した環状溝３０６（図２０）を画定している。

図２１に見られるように、ハウジング３００は、ロック・スリーブの底端部およびロック・スリーブの周縁フランジ２９７を受け入れる、開放された上端部を有している。図１９および図２１に見られるように、ハウジング３００の上端部は、間隔をおいて配置された、半径方向内側に突出する複数の上側の保持リップ３１０を有している。ハウジング３００は、上側の保持リップ３１０より低い位置に配置された、内側に突出する複数の下側の保持リップ３１２（図１９および図２１）も有している。下側の保持リップ３１２は分割された棚部を画定し、棚部の各部分またはリップ３１２は、上側の保持リップ３１０の間の空間と垂直方向に並べられる。図２１に見られるように、ハウジングのリップ３１０および３１２は、ロック・スリーブ２７６をステム２４０およびアクチュエータ２４２のまわりに保持するように、外側に延びたロック・スリーブ２７６の周縁フランジ２９７と係合する。

図２０を参照すると、ハウジング３００の内側には、間隔をおいて配置された４つの弓形のタブ３１４（図２０ではそのうちの２つのみが見られる）が含まれることを理解することができる。各タブ３１４は凸形であり、半径方向内側に突出している。各タブ３１４は、ロック・スリーブ２７６をハウジング３００に対する４つの可能な整列位置のいずれかまで回転させたとき、ロック・スリーブ２７６のフランジ２９７内のノッチ２９８に受け入れられるように適合される。ハウジングの弓形のタブ３１４およびロック・スリーブのフランジの弓形ノッチ２９８は、ロック・スリーブ２７６とハウジング３００の間の相対回転による整列について選択された位置を画定する相互係合可能な機能を提供するように共に機能する。タブ３１４およびノッチ２９８はまた、以下にさらに詳しく説明するように、（１）スリーブ２７６の１つの回転位置に対応する少なくとも１つの作動可能なロック解除位置と、（２）スリーブ２７６の別の回転位置に対応する少なくとも１つの解除可能なロック位置との間で、（ハウジング３００に対する）ロック・スリーブ２７６の回転を可能にし、あるいは受け入れている。スリーブのノッチ２９８はそれぞれ、吐出用のエアゾール・バルブ組立体の動作に対するロック状態およびロック解除状態に対応する２つ以上の回転位置の１つにおいて選択的にロック・スリーブ２７６を解放可能に保持するために、ハウジングのタブ３１４を解放可能なディテント係合によって解放可能に保持するように機能する。

本発明の好ましい形態では、アクチュエータまたはボタン２４２が、使用者によってアクチュエータまたはボタン２４２の上部に対して引き寄せられてボタン２４２を下方へ押し込むことができるレバーまたはトリガー３２０（図１８および図２１）によって操作されることが好ましい（図２２および図２４を比較のこと）。このために、エアゾール吐出バルブ組立体は、ハウジング３００からアクチュエータの噴出口２４５の後方へ突出したトリガー支持体３２６（図１８および図２１）を含んでいる。トリガー３２０およびトリガー支持体３２６はそれぞれ、図１〜１４を参照して前述した第１の実施例のトリガー１２０およびトリガー支持体１２６と実質的に同じ構造を有している。トリガー支持体３２６は、間隔をおいて配置された、外側に突出した１対のスタブ・シャフト３２８（図１９にはそのうちの一方が見られる）を含んでいる。各スタブ・シャフト３２８は、トリガー３２０のトリガー支持体３２６への取り付けに対応するために、面取りされた設計をもたらす傾斜した上面３３０（図２０）を有している。

図１９に見られるように、トリガー３２０は、間隔をおいて配置された１対の孔３３２（図１９にはその一方のみが見られる）を画定する後端部を有している。孔３３２はそれぞれ、トリガー支持体のスタブ・シャフト３２８の１つを受け入れ、トリガー３２０のトリガー支持体３２６への枢着を可能にするように適合される。図２０および図２１に見られるように、トリガー支持体３２６の上端部は、外向きの水平な棚部または停止面３３８を画定している。図２１に見られるように、トリガー３２０が反時計回りの方向に図２１に示した位置を超えて回転されることを防止するために、棚部または停止面３３８は、トリガー３２０の後壁３４０の下でそれに隣接している。

トリガー３２０の前方部分は、細長い隙間、孔または開口部３４６を画定し、開口部３４６は、それを貫通する噴出口２４５からの流動性材料の吐出に対応するように、一部がアクチュエータの噴出口２４５のまわりに配置される。

図１９および図２１に示すように、トリガー３２０の前端部は、トリガー３２０をアクチュエータまたはボタン２４２の上部に対して下方へ引っ張るため、あるいは押し込むために使用者の指によって把持することができる、指による把持可能なレバー部３５０を画定している。

トリガー３２０の下面は、アクチュエータまたはボタン２４２で上端部の力を担持する作動領域２４３と係合するためのカム構造を含んでいる。このカム構造は、図１〜１４を参照して前述した第１の実施例のトリガー１２０に使用されるカン構造と実質的に同一である。具体的には、図２１を参照すると、トリガー３２０の下面は、間隔をおいて配置された２つの直線のカム・リブ３５４（図２１にはそのうちの一方のみが見られる）を含んでいる。カム・リブ３５４は、それぞれが全体的にアクチュエータの噴出口２４５に平行に並べられ、またそれぞれがアクチュエータ２４２の上部の溝２５４の１つに受け入れられるように適合される。

図１８および図２１は、作動されていないがロック状態にあるエアゾール吐出バルブ組立体を示している。図１８に見られるように、使用者がロック・スリーブ２７６を調べるためにパッケージの側面を見ることができるようになっている。ロック・スリーブ２７６は、はっきりと見ることができる表示であって、トリガー３２０のレバー３５０を引き下げることによってシステムをエアゾール・バルブの作動を可能にする「開放」状態に置くために、ロック・スリーブ２７６を時計回りまたは反時計回りの方向に回転させることを使用者に促す両頭矢印上の「ＯＰＥＮ」という語などの適切な表示を備えていることが好ましい。

図２１に示すようにエアゾール吐出バルブがロックされると、上部当接縁部の１つ（例えば図２１の縁部２８１）は、横方向に延びた噴出口２４５の直下に位置合わせされ、したがって、エアゾール・バルブの内部ばね（非表示）がステム２４０（図２１）を上方へ偏倚させてアクチュエータ２４２を上方の非作動の休止位置に配置する結果であるその最大高さに位置付けている（その最大高さは、アクチュエータ２４２の上部の、トリガーの後壁２４０をトリガー支持体の拘束用の棚部３３８（図２１）と係合することによってそれ以上の上方移動を妨げられるトリガーのカム・リブ３５４との係合によって決まる）。

使用者がトリガー３２０を引き下げようとした場合、アクチュエータの噴出口２４５の下面は、上部当接縁部（図２１の縁部２８１）と係合してトリガー３２０の下方移動を妨げ、したがってエアゾール吐出バルブ組立体の作動を防止する。

ロック・スリーブ２７６は、ロック・スリーブのフランジの凹形のノッチ２９８（図１９）とハウジング内部のタブ３１４（図２０）との係合によって、ロック方向に解放可能に保持される。流動性材料を吐出するようにエアゾール・バルブを操作したいとき、使用者はロック・スリーブ２７６を時計回りまたは反時計回りの方向に回転させて、ロック・スリーブの２つの陥凹部２９１および２９２（図１９）の一方をアクチュエータの噴出口２４５の下へ導き、ロック解除状態（図２２〜２５）を確立するだけでよい。図２２、図２３および図２５は、アクチュエータの噴出口２４５の下に整列して配置された陥凹部２９１を示している。使用者がロック・スリーブ７６をロック位置（図１８および図２１）からロック解除位置（図２２および図２３）に向かって回転させ始めると、使用者がロック・スリーブのノッチ２９８（図１９）をハウジングのタブ３１４の（図１９）から外すのに十分な力を加えたときに使用者は最初の抵抗の触覚に気付くであろう。ロック・スリーブ２７６を９０度回転させてロック・スリーブのノッチ２９８を再びハウジングのタブ３１４と係合させると、ノッチ２９８がタブ１１４を受け入れたときに使用者は抵抗の減少に気付くであろう。

エアゾール吐出バルブ組立体の好ましい実施例では、ロック解除（またはロック）位置に達したしるしとして、使用者には聞き取れるスナップ音またはクリック音が聞こえる。増減する抵抗の触感、および聞き取れるクリック音またはスナップ音は、エアゾール吐出バルブ組立体の構成要素（あるいはロック・スリーブ２７６およびハウジング３００の少なくとも一方または両方）を、必要な局所的且つ一時的な弾性変形を与える適切な材料から製造することによって得ることができる。そうした材料は、オレフィン族（例えばポリプロピレン、ポリエチレンなど）、またはエンジニアリング・グレードのプラスチック類（すなわちナイロン、アセチルなど）のものであることが好ましい。

ロック・スリーブ２７６の好ましい実施例は、続いてロック・スリーブ２７６を時計回りまたは反時計回りに回転させることによって、使用者が組立体を作動不能のロック状態に置くことが可能であることを使用者に示すために、上部当接縁部２８１および２８２のそれぞれの下に配置された両頭矢印上の「ＬＯＣＫ」という語などのしるしを含むことが好ましい。

図示した本発明のエアゾール吐出バルブ組立体の好ましい実施例では、ロック・スリーブ２７６は４つの回転部分、すなわちバルブ組立体をロックするための第１の回転位置、バルブ組立体をロック解除するための第２の回転位置（選択された回転方向に第１の回転位置を超えて９０度）、バルブ組立体を再びロックするための第３の回転位置（選択された回転方向に第２の回転位置を超えて９０度）、およびバルブ組立体を再びロック解除するための第４の回転位置（選択された回転方向に第３の回転位置を超えて９０度）を有している。

別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブは回転位置を２つだけ、すなわちバルブ組立体をロックするための第１の回転位置、およびバルブ組立体をロック解除するための第２の回転位置を備えることができる。そうした別の実施例では、ロック・スリーブは、噴出口２４５の下面と係合してアクチュエータ２４２の下方移動を妨げるためのただ１つの上部当接縁部を備える必要があり、またアクチュエータの噴出口２４５の下方移動に対応するためのただ１つの陥凹部を備える必要がある。

さらに他の実施例（図示せず）において、ロック・スリーブ２７６が追加の陥凹部および上部当接縁部を設けるように変更された場合、ロック・スリーブ２７６は５つ以上の回転位置を備えることができる。

図示した好ましい実施例では、ロック・スリーブ２７６は、ロック・スリーブの上部周縁部に均等な９０度の増分で、陥凹部（陥凹部２９１および２９２）および上部当接縁部（縁部２８１および２８２）を形成している。ただし、別の実施例（図示せず）では上部当接縁部２８１および２８２、ならびに陥凹部２９１および２９２の増分間隔を均等にする必要はないが、パッケージが選択可能な様々な位置を識別するはっきりした表示またはしるしを含まない場合には、不均等な間隔および不均等な回転増分が「使いやすさ」を減じる可能性がある。

図２６〜２８は、エアゾールの吐出パッケージの変更形態を示している。この変更形態では、組立体は変更されたロック・スリーブ２７６Ｂ（図２６）および変更されたハウジング３００Ｂ（図２６）を含んでいる。他の構成要素は変更されず、（機械的な分散ユニット２５０Ｂを備えた）アクチュエータ２４２Ｂ、トリガー３２０Ｂ、（放出孔２４１Ｂを有し、上側に突出したステム２４０Ｂを備えた）エアゾール・バルブ２２４Ｂ、浸漬チューブ２３４Ｂおよびバルブのマウンティング・カップ２２６Ｂを含み、それらはそれぞれ、図１８〜２５に示した前述の実施例の（機械的な分散ユニット２５０を備えた）アクチュエータ２４２、トリガー３２０、（放出孔２４１を有するステム２４０を備えた）エアゾール・バルブ２２４、浸漬チューブ２３４およびバルブのマウンティング・カップ２２６と同一である。図２６に示した各構成要素は、図１８〜２５に示した前の実施例に関して前述した容器２２２と同一である容器２２２Ｂに取り付けられるように適合される。

図２６に見られるように、変更されたロック・スリーブ２７６Ｂは、開放された底端部、および図２６に示すように底端部に隣接し且つ半径方向外側へ延びるフランジ２９７Ｂを有している。フランジ２９７Ｂは、ロック・スリーブ２７６Ｂをバルブのマウンティング・カップ２２６Ｂ（図２８）の圧着された取り付け用フランジ２２７Ｂの上部で支持する。これによって、ロック・スリーブ２７６Ｂは、エアゾール吐出バルブのステム２４０Ｂおよびアクチュエータ２４２Ｂのまわりを回転するように支持される。

ロック・スリーブ２７６Ｂは、第１の上部係合縁部２８１Ｂおよび第２の上部係合縁部２８２Ｂを画定する。ロック・スリーブ２７６Ｂは、第１の陥凹部２９１Ｂおよび第２の陥凹部２９２Ｂ（図１９）も画定する。図示した好ましい実施例では、上部隣接縁部２８１Ｂおよび２８２Ｂは１８０度離れ、２つの陥凹部２９１Ｂおよび２９２Ｂは１８０度離れている。別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ２７６Ｂは、ただ１つの上部の当接部、およびただ１つの陥凹部を有することができる。さらに別の実施例（図示せず）では、ロック・スリーブ２７６Ｂは、３つ以上の上部当接縁部、および３つ以上の陥凹部を有することができる。

ロック・スリーブのフランジ２９７Ｂの外側の円筒面は、周方向に９０度の増分で間隔をおいて配置された４つの弓形のノッチ２９８Ｂを画定する（図２６）。

図２７に示すように、ハウジング３００Ｂは開放された底端部を有している。図２８に示すように、ハウジング３００Ｂは、ハウジングの底端部に隣接する環状溝３０６Ｂであって、スナップ嵌めの係合によってバルブのマウンティング・カップのフランジ２２７Ｂの外周部２２７Ｂ’を受け入れて、ハウジング３００Ｂをカップ２２６Ｂの上に保持するように半径方向内側に面している環状溝３０６Ｂ（図２７）を画定している。

図２８に見られるように、ハウジング３００Ｂは、ロック・スリーブ２７６Ｂの底端部およびロック・スリーブの周縁フランジ２９７Ｂを受け入れる開放された上端部を有している。図２７および図２８に見られるように、ハウジング３００Ｂの上端部は、図２８に示すようにロック・スリーブのフランジ２９７Ｂの上に重なる、半径方向内側に突出した上部の保持フランジまたはリップ３１０Ｂを有している。ハウジング３００Ｂは、下方に延び且つ分割されたフランジ３１１Ｂ（図２７および図２８）も含み、フランジ３１１Ｂの各部分の底端部は、半径方向内側に突出した小さいリップ３１２Ｂ（図２７）を有している。フランジ３１１Ｂおよびリップ３１０Ｂは、ロック・スリーブのフランジ２９７Ｂを収容するように機能し、ロック・スリーブ２７６Ｂの回転に対応する。

図２７に見られるように、ハウジング３００Ｂは、不均等に間隔をおいて配置された４つの弓形のタブ３１４Ｂ（図２７にはタブ３１４Ｂの２つだけが見られる）も含んでいる。各タブ３１４Ｂは凸形であり、半径方向内側に突出している。各タブ３１４Ｂは、ロック・スリーブ２７６Ｂをハウジング３００Ｂに対する４つの可能な整列位置のいずれかまで回転させたとき、ロック・スリーブ２７６Ｂのフランジ２９７Ｂ内のノッチ２９８Ｂに受け入れられるように適合されている。ハウジングの弓形のタブ３１４Ｂおよびロック・スリーブのフランジの弓形ノッチ２９８Ｂは、ロック・スリーブ２７６Ｂとハウジング３００Ｂの間の相対回転による整列について選択された位置を画定する相互係合可能な構成を提供するように共に機能する。タブ３１４Ｂおよびノッチ２９８Ｂはまた、図１８〜２５に示したエアゾール・バルブ組立体の前の実施例に関して前述したのと同じ方法で、（１）スリーブ２７６Ｂの１つの回転位置に対応する少なくとも１つの作動可能なロック解除位置と、（２）スリーブ２７６Ｂの別の回転位置に対応する少なくとも１つの解除可能なロック位置との間で、（ハウジング３００Ｂに対する）ロック・スリーブ２７６Ｂの回転を可能にし、あるいは受け入れる。

前述のエアゾール・バルブ組立体の２つの実施例（図１８〜２５に示した実施例、および図２６〜２８に示した変更された実施例）では、ロック・スリーブ（スリーブ２７６また２７６Ｂ）をさらに変更して、弓形のノッチ（ノッチ２８９または２８９Ｂ）を、図１５〜１７に示したポンプ組立体のロック・スリーブ７６Ａの実施例を参照して前述した傾斜路１８１Ａおよび１８２Ａの構造に置き換えてもよいことが理解されるであろう。

現在のところ最も好ましいロック・システムの実施例を図２９〜３７に示すが、それは、エアゾール・ディスペンサ・カートリッジ（すなわち、図１８〜２８を参照して前述したようなエアゾール吐出バルブ）またはポンプ・ディスペンサ・カートリッジ（例えば、図１〜１７に関して前述したポンプ・ディスペンサ２４）を有するパッケージと共に使用するように適合させることができる。図２９〜３７は、組立体が容器２２Ｃ（図２９および図３０）に取り付けられたポンプ・ディスペンサ２４Ｃの形である、本発明の手動操作可能な吐出組立体の実施例を用いたパッケージ２０Ｃを示している。

パッケージ２２Ｃの構成要素には、容器２２Ｃに加えて、ポンプ・カートリッジ２４Ｃ、蓋２６Ｃ、アクチュエータまたはボタン４２Ｃ、ロック・スリーブ７６Ｃ、ハウジング１００Ｃおよびトリガー１２０Ｃが含まれる。容器２２Ｃ、ポンプ・カートリッジ２４Ｃ、蓋２６Ｃ、アクチュエータ４２Ｃ、ロック・スリーブ７６Ｃおよびハウジング１００Ｃはそれぞれ、図１〜１４に示した第１の実施例の容器２２、ポンプ・カートリッジ２４、蓋２６、アクチュエータ４２、ロック・スリーブ７６およびハウジング１００と同一である。ロック・スリーブ７６Ｃは、図１〜１４に示した実施例７６、または図１５〜１７に示した別の実施例７６Ａと同じものにすることができる。容器２２Ｃ、ポンプ・カートリッジ２４Ｃ、蓋２６Ｃ、アクチュエータ４２Ｃ、ロック・スリーブ７６Ｃおよびハウジング１００Ｃの詳細な機能および動作はそれぞれ、図１〜１７を参照して前述した第１の実施例の容器２２、ポンプ・カートリッジ２４、蓋２６、アクチュエータ４２、ロック・スリーブ７６（または７６Ａ）およびハウジング１００の構成および動作と同一である。

図２９に見られるように、ロック・スリーブ７６Ｃは、第１の上部当接縁部８１Ｃおよび第２の上部当接縁部８２Ｃを有している。２つの隣接縁部８１Ｃと８２Ｃの間には、第１の陥凹部９１Ｃ（図２９）が配置される。第２の陥凹部９２Ｃ（図３２）は、第１の陥凹部９１Ｃから１８０°のところに位置し、また２つの当接縁部８１Ｃと８２Ｃの間に位置している。アクチュエータ４２Ｃは噴出口またはノズル４５Ｃを有している。

図２９〜３７に示した第５の実施例では、トリガー１２０Ｃは、図２に示し、図１〜１４に示した実施例を参照して前述したトリガー１２０と類似しているが、同一ではない。

第５の実施例のトリガー１２０Ｃは、トリガー１２０Ｃが下方に延びるアーム５００Ｃ（図３６）の形のトリガーのロック・ストップを含む点で第１の実施例のトリガー１２０と異なっている。トリガー１２０Ｃのアーム５００Ｃは、横断壁５０４Ｃ（図３２および図３７）によって連結され、間隔をおいて配置された２つの側壁５０２Ｃを含んでいる。図３６に見られるように、アーム５００Ｃは全体的に直角のノッチ５０８Ｃを画定している。図３０に見られるように、ノッチ５０８Ｃは、ロック・スリーブ７６Ｃがロック方向（図２９および３０）に示されたとき、ロック・スリーブ７６Ｃの上部当接縁部のどちらかを受け入れるように適合されている。図２９では、ロック・スリーブ７６Ｃは、第１の当接縁部８１Ｃがトリガーのロック・ストップまたは係合アーム５００Ｃの直下に位置し、それと係合可能になる第１のロック方向を画定する第１の回転位置にある。ロック・スリーブ７６Ｃを１８０度（第２のロック方向まで）回転させると、ロック・スリーブ７６Ｃの第２の上部当接縁部８２Ｃは、トリガー・アーム５００Ｃと係合してトリガー１２０Ｃの下方移動を妨げる。

図２９に示したロック・スリーブ７６Ｃの第１のロック方向では、トリガー１２０を押し下げようとした場合にも（アクチュエータ４２Ｃを押し下げることができないように、トリガー・アーム５００Ｃとロック・スリーブの第１の上部当接縁部８１Ｃとの係合がトリガー１２０Ｃの下方移動を妨げるため）、縁部８２Ｃによってノズル４５Ｃに力が加えられないように、第２の上部当接縁部８２Ｃは、アクチュエータの噴出口またはノズル４５Ｃの少し下に間隔をおいて配置される。第１の上部当接縁部８１Ｃがノズル４５Ｃの下に配置される第２のロック方向でも、やはり当接縁部８１Ｃがノズル４５Ｃの下に間隔をおいて配置されるため、同様にノズル４５Ｃに力を加えることはできず、またトリガー・アーム５００Ｃが第２の上部当接縁部８２Ｃと係合するため、ノズル４５Ｃを下げることはできない。

ロック・スリーブ７６を（時計回りまたは反時計回りに）９０度だけ回転させた場合、ロック・スリーブの第１または第２の陥凹部９１Ｃまたは９２Ｃはそれぞれ、トリガー・アーム５００Ｃの下に位置合わせされる。図３２は、第１の陥凹部９１Ｃをトリガー・アーム５００Ｃの下に位置合わせするように回転させたロック・スリーブ７６Ｃを示している。次いで、図３３および図３４に示すようにトリガー１２０Ｃを押し下げてアクチュエータ４２Ｃを下方へ押し込み、吐出組立体を作動させることができる。図３４に示すように、アクチュエータのノズル４５Ｃがどちらの陥凹部の底部でもロック・スリーブの縁部に当たらないように、ロック・スリーブ７６Ｃの陥凹部９１Ｃおよび９２Ｃは十分深くなっている。

吐出組立体の第５の実施例におけるトリガー１２０Ｃの独自の設計によって、パッケージ２０Ｃを誤って落とした場合にアクチュエータ４２Ｃおよびノズル４５Ｃが損傷を受ける可能性が、実質的に最小限に抑えられる。これは、ロック・スリーブ７６Ｃが、ロックされた方向（図２９および図３０）、ロック解除されているが作動されない方向（図３１および図３２）、またはロック解除され作動される方向（図３４および図３３）にあるとき、アクチュエータのノズル４５Ｃがロック・スリーブ７６Ｃの縁部と係合しないためである。したがって、パッケージ２０Ｃが誤って逆さまに落とされ、トリガー１２０Ｃから落ちた場合に、トリガー１２０Ｃが、アクチュエータによるノズル４５Ｃのロック・スリーブ７６Ｃに対する移動を引き起こすことはあり得ない。ロック状態またはロック解除状態のいずれにおいて、そのように誤ってパッケージ２０Ｃを逆さまにトリガー１２０Ｃから落としても、ロック・スリーブ７６Ｃまたはトリガー１２０Ｃによってノズル４５Ｃに衝撃荷重が加えられることはあり得ない。これによって、ノズル４５Ｃがそうした衝撃を受ける間に誤って進路を変えられる可能性が最小限に抑えられる。

図２９〜３７に示した第５の実施例は、図１〜１４に示した第１の実施例の設計、または図１５〜１７に示した別の形態にまさる他の利点を提供する。特に図１〜１７に示した実施例では、ロック・スリーブ７６がロック方向にあるとき（図８）に、トリガー１２０をきわめて力強く押し下げようとした場合、トリガーのカム・リブ１５４によってアクチュエータ４２が斜めに傾けられたまたは留められた状態になる可能性がある。特に図８に見られるように、トリガー１２０に力を加えた場合、カム・リブ１５４は最初にアクチュエータ４２の後部を押し下げる傾向がある。アクチュエータ４２は、ノズル４５の下面がロック・スリーブ７６の上部当接縁部と係合するまで下方に押し込まれる。しかし、使用者がトリガー１２０に大きい力を加え続けた場合には、アクチュエータのノズル４５の下面とロック・スリーブ７６の係合している上部当接縁部との間の係合点のまわりでアクチュエータ４２がわずかに回転するため、カム・リブ１５４によってアクチュエータ４２の上後部に加えられた力により、アクチュエータ４２がねじれ、またはステム４０上で少し下方に斜めに動く可能性がある。

それに対して、図２９〜３７に示した第５の実施例に使用される設計では、トリガー・アーム５００Ｃが、隣接するロック・スリーブ７６Ｃの上部当接縁部と係合してトリガー１２０Ｃがさらに移動するのを妨げ、且つアクチュエータのノズル４５Ｃがロック・スリーブ７６Ｃと係合するのを妨げるため、ロック・スリーブがロック状態にある間にトリガー１２０Ｃを押し下げても、アクチュエータ４２Ｃには、アクチュエータ４２Ｃを斜めに動かすような、またはロック・スリーブ７６Ｃのまわりを回転させるような下向きの力は加えられない。

図２９〜３７を参照して前述した第５の実施例に使用されるトリガー１２０Ｃは、図１８〜２５（または図２６〜２８に示したその別の実施例）に示したエアゾール吐出バルブ２２４およびアクチュエータ２４２などのエアゾール・ディスペンサ・カートリッジと共に使用することもできる。アームがロック状態でエアゾール・ディスペンサのロック・スリーブの上部縁部と適切に係合するようにトリガーのストップ・ロックのアーム５００Ｃの方向角度を調節すれば、図１８〜２５に示したエアゾールの実施例におけるトリガー３２０、および図２６〜２８に示したエアゾールの実施例に示したトリガーはそれぞれ、図２９〜３７を参照して前述したトリガー１２０Ｃと類似した新しいトリガーによって置き換えることが可能である。そうしたトリガーをエアゾール・ディスペンサに使用することによって、図２９〜３７に示したポンプ・ディスペンサ・カートリッジの吐出組立体について前述したものと同じタイプの利点がもたらされる。

トリガーによって作動されるポンプ・ディスペンサ・カートリッジ、またはトリガーによって作動されるエアゾール・ディスペンサ・カートリッジ（すなわちエアゾール吐出バルブ）と共に使用される現在のところ好ましい実施例について、本発明のいくつかの望ましい特徴を図示および記載してきたが、本発明のいくつかの態様または実施例のいくつかの特徴を、トリガーを有していないものも含めた他のタイプの吐出組立体に使用することが可能であることが理解されるであろう。

さらに、本発明の吐出組立体の好ましい形態では、好都合なことに、組立体の様々な構成要素を、全体的にまたは少なくとも部分的に射出成形された熱可塑性材料から製造することができる。

前述の本発明の詳細な記述およびその図面から、本発明の新規な概念または原理の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更および修正を行うことが可能であることが容易に明らかになるであろう。

吐出ポンプ組立体の形の本発明の吐出組立体を組み込んだ手動操作可能な吐出パッケージの好ましい第１の実施例の斜視図であり、吐出ポンプ組立体が、使用前の非作動であるが解除可能にロックされている状態のパッケージを示す図である。 図１に示したパッケージに使用される吐出ポンプ組立体の分解斜視図である。 全体的に図２の面３−３に沿って得られる、吐出ポンプ組立体の外部の固定スリーブ（すなわちハウジング）を大きく拡大した断面図である。 図１に示した吐出ポンプ組立体の外部の固定スリーブ（すなわちハウジング）の斜視図であるが、内部の細部を示すために一部を破断して示した図である。 図１に示した手動操作可能な吐出ポンプ・パッケージの拡大部分側面図であり、使用前の非作動であるが解除可能にロックされている状態の吐出ポンプ組立体を示す図である。 全体的に図５の面６−６に沿って得られる部分断面図である。 図５の面７−７に沿って見られるパッケージの部分正面図である。 全体的に図７の面８−８に沿って得られる部分断面図である。 ポンプを作動させることができる作動可能なロック解除位置まで吐出ポンプ組立体のロック・スリーブを回転させた状態のパッケージの部分斜視図である。 図９に示したロック解除状態のパッケージの部分側面図である。 全体的に図１０の面１１−１１に沿って得られる部分断面図である。 図８と同様の部分断面図である（図１２はロック解除状態のパッケージを示し、図８はロック状態のパッケージを示す）。 図１０と同様の部分側面図であるが、吐出ポンプ組立体を作動させて流動性材料のスプレーを放出するために、ロック解除されたパッケージ上で押し下げられた位置にあるトリガーを示す図である。 図１２と同様の部分断面図であるが、ポンプを作動させて流動性材料を噴霧スプレーとして吐出するために、ロック解除されたパッケージ上で図１３のように押し下げられたトリガーを示す図である。 本発明の吐出組立体の第２の実施例に関する、変更された形態のロック・スリーブの斜視図である。 図１５に示した変更されたロック・スリーブの側面図である。 図１５および図１６に示した変更されたロック・スリーブの平面図である。 エアゾール吐出組立体（すなわちエアゾール吐出バルブを含む）の形の本発明の吐出組立体を組み込んだ手動操作可能な吐出パッケージの、好ましい第３の実施例の斜視図であり、エアゾール吐出組立体が、使用前の非作動であるが解除可能にロックされている状態のエアゾール吐出組立体を示す図である。 図１８に示したパッケージに使用されるエアゾール吐出バルブ組立体の分解斜視図である。 図１８に示したエアゾール吐出組立体の外部の固定スリーブ（すなわちハウジング）の斜視図であるが、内部の細部を示すために一部を破断して示した図である。 全体的に図１８の面２１−２１に沿って得られる部分断面図である。 ロック解除状態のパッケージの部分側面図である。 図２１と同様の部分断面図である（図２３は図２２に対応するロック解除状態のパッケージを示し、図２１はロック状態のパッケージを示す）。 図２２と同様の部分側面図であるが、エアゾール吐出組立体を作動させて流動性材料のスプレーを放出するために、ロック解除されたパッケージ上で押し下げられた位置にあるトリガーを示す図である。 図２３と同様の部分断面図であるが、組立体を作動させて流動性材料を噴霧スプレーとして吐出するために、ロック解除されたパッケージ上で図２４のように押し下げられたトリガーを示す図である。 図１９と同様の図であるが、変更された形態のエアゾール吐出組立体（すなわち吐出組立体の第４の実施例）に対する構成要素を示す図である。 図２０と同様の図であるが、変更された形態のエアゾール吐出組立体の外部の固定スリーブ（すなわちハウジング）を示す図である。 図２５と同様の図であるが、図２６および図２７で示した変更された構成要素からなり、そうした構成要素がロック解除状態に配置され、組立体を作動させて流動性材料を噴霧スプレーとして吐出するためにトリガーが押し下げられた組立体を示す図である。 図５と同様の図であるが、吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 図８と同様の図であるが、使用前のロック状態の吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 図１０と同様の図であるが、ロック解除状態の吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 図１２と同様の断面図であるが、ロック解除状態の吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 図１３と同様の図であるが、吐出組立体を作動させて流動性材料のスプレーを放出するために、トリガーがロック解除されたパッケージ上で押し下げられた位置にある吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 図１４と同様の断面図であるが、吐出組立体を作動させて流動性材料を噴霧化されたスプレーとして吐出するために、トリガーがロック解除されたパッケージ上で図３３のように押し下げられた状態の吐出組立体の第５の実施例を示す図である。 本発明の第５の実施例に対するトリガーの等角図である。 図３５に示したトリガーの中央を通って得られる縦断面図である。 図３５の面３７−３７に沿って得られるトリガーの底面図である。

Claims (20)

1. 流動性材料の容器用の吐出組立体において、
   （Ａ）ディスペンサ・カートリッジ（２４、２２４、２２４Ｂ）であって、（１）高い休止位置に偏倚された、上方に突出する往復移動可能な製品吐出用のステム（４０、２４０、２４０Ｂ）を有し、且つ（２）容器（２２、２２２、２２２Ｂ）の口の中に取り付けられるように適合されているディスペンサ・カートリッジ（２４、２２４、２２４Ｂ）と、
   （Ｂ）アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）であって、（１）前記ステム（４０、２４０、２４０Ｂ）と該アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）の外部との間に流体連通を確立して前記流動性材料を吐出するように前記ステム（４０、２４０、２４０Ｂ）に取り付けられ、（２）前記ステム（４０、２４０、２４０Ｂ）を前記ディスペンサ・カートリッジ（２４、２２４、２２４Ｂ）内へさらに押し進めて前記吐出組立体を作動させるように該アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）を押し下げる作動力を受けることが可能な荷重担持作動領域（４３、２４３）を有し、また（３）横方向の突起（４５、２４５）を有しているアクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）と、
   （Ｃ）前記ステム（４０、２４０、２４０Ｂ）と前記アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）の両方の周囲に回転可能に取り付けられたロック・スリーブ（７６、７６Ａ、２７６、２７６Ｂ）であって、該ロック・スリーブ（７６、７６Ａ、２７６、２７６Ｂ）は、前記吐出組立体を作動させないようにロックする第１の回転位置にあるときに前記アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）の下方移動を防止するように前記アクチュエータの横方向の突起（４５、２４５）の下面と係合する少なくとも１つの第１の上部当接縁部（８１／８２；８１Ａ／８２Ａ；２８１／２８２；２８１Ｂ／２８２Ｂ）を画定し、また前記ロック・スリーブ（７６、７６Ａ、２７６、２７６Ｂ）は、第２の回転位置にあり且つ前記アクチュエータ（４２、２４２、２４２Ｂ）が前記吐出組立体を作動させるように押し下げられたときに前記アクチュエータの横方向の突起（４５、２４５）の下方移動を受け入れる少なくとも１つの第１の陥凹部（９１／９２；９１Ａ／９２Ａ；２９１／２９２；２９１Ｂ／２９２Ｂ）を画定しているロック・スリーブ（７６、７６Ａ、２７６、２７６Ｂ）と
   を有する吐出組立体。
2. 前記アクチュエータの横方向の突起が、前記ステムと前記アクチュエータの外部との間の前記流体連通の少なくとも一部を画定するように機能する吐出流路を有する噴出口である請求項１に記載の吐出組立体。
3. 前記吐出組立体が、容器の口の中に取り付けられるように適合され、該容器は、前記口に隣接する接続構成を有しており、また
   前記吐出組立体が、前記容器の前記口に取り付けるための蓋をさらに含み、該蓋は、
   （１）該蓋を前記容器に接続するために、前記容器の接続構成と接続する接続構成と、
   （２）前記ディスペンサ・カートリッジを前記容器上に保持するために、前記ディスペンサ・カートリッジの一部と係合する保持構成と、
   （３）内部に前記ディスペンサ・カートリッジが突出可能な開口部と
   を有している請求項１に記載の吐出組立体。
4. 前記ディスペンサ・カートリッジがエアゾール吐出バルブであり、前記蓋がバルブのマウンティング・カップであり、前記マウンティング・カップが、
   （１）該カップを前記容器に取り付けるための周縁の取り付け用フランジと、
   （２）（ａ）前記蓋の開口部を画定しており、且つ（ｂ）前記エアゾール吐出カートリッジを前記容器上に保持するために前記エアゾール吐出バルブと係合している環状の内壁と
   を有している請求項３に記載の吐出組立体。
5. 前記ディスペンサ・カートリッジが、口のまわりに外向きの雄ねじを有する容器の該口の中に配設される吐出ポンプ・カートリッジであり、
   前記蓋が、前記容器の外向きの雄ねじと噛み合うための内向きの雌ねじを有し、
   前記蓋が環状の肩部を含み、
   前記蓋が、（１）前記環状の肩部の内側周縁部から上方に、且つ（２）前記ポンプ・カートリッジの一部の周囲で横方向に延びる環状シュラウドを含み、
   前記ロック・スリーブが、前記蓋の環状シュラウドの外部の周囲に配設され、
   前記ロック・スリーブの底端部が、前記蓋の環状シュラウドの周囲で回転するように、前記ロック・スリーブを前記蓋の環状の肩部の上に支持している請求項３に記載の吐出組立体。
6. 前記ロック・スリーブが、前記ディスペンサ・カートリッジ、前記アクチュエータおよび前記蓋に対して回転するように、該ロック・スリーブを支持している底端部を有し、
   前記ロック・スリーブが、前記ロック・スリーブの底端部に隣接する、半径方向外側へ延びる周縁フランジを含み、
   前記吐出組立体が、前記蓋の少なくとも一部の周囲に取り付けられ、且つ前記蓋に固定される外部ハウジングを含み、該ハウジングは、前記ロック・スリーブの底端部および前記ロック・スリーブの周縁フランジを受け入れるハウジング開口部を有し、前記ハウジングは、前記ロック・スリーブの回転に対応するために、前記ロック・スリーブを前記ステムおよびアクチュエータの周囲に保持するように前記ロック・スリーブの周縁フランジの上に重なり且つ係合する保持リップを前記ハウジングの開口部に有している請求項３に記載の吐出組立体。
7. 前記ロック・スリーブおよび前記ハウジングが、（１）前記アクチュエータの往復運動を可能にする前記第２の回転位置に対応する少なくとも１つの作動可能なロック解除位置と、（２）前記アクチュエータの往復運動を妨げる前記第１の回転位置に対応する少なくとも１つの解放可能なロック位置との間で、前記ハウジングに対する前記ロック・スリーブの回転に対応した相互係合可能な複数の構成を有している請求項６に記載の吐出ポンプ組立体。
8. 前記相互係合可能な構成が、
   前記ハウジング上にあり、半径方向内側に突出した少なくとも１つのタブと、
   前記ロック・スリーブ上に間隔をおいて配置された少なくとも１対の傾斜路であって、前記第１の回転位置および前記第２の回転位置の１つにおいて選択的に前記ロック・スリーブを解除可能に保持するために、それぞれが、テーパ付きの長い面、および他方の傾斜路のより短い傾斜した保持壁に概ね面しているより短い傾斜した保持壁を有し、前記ハウジングのタブを解除可能なディテント係合によって前記保持壁間に解除可能に受け入れるための半径方向外側への開口部を画定する傾斜路と
   を含む請求項７に記載の吐出ポンプ組立体。
9. 前記ロック・スリーブが第３の回転位置および第４の回転位置を有し、
   前記ロック・スリーブは、該ロック・スリーブが前記第３の回転位置にあるときに前記アクチュエータの下方移動を防止するために、前記アクチュエータの噴出口の下面と係合する第２の上部当接縁部を画定し、
   前記ロック・スリーブは、該ロック・スリーブが前記第４の回転位置にあって前記アクチュエータが押し下げられたときに前記アクチュエータの横方向の突起の下方移動に対応する第２の陥凹部を画定している請求項１に記載の吐出組立体。
10. 前記アクチュエータが、前記荷重担持作動領域を画定する上端部を含み、
    前記アクチュエータの横方向の突起が、前記ステムと前記アクチュエータの外部との間の前記流体連通の少なくとも一部を画定するように機能する吐出流路を有する噴出口であり、
    前記吐出組立体が、
    （１）前記ハウジング上で前記噴出口の後方へ向かって画定されているトリガー支持体と、
    （２）トリガーであって、（ａ）前記トリガー支持体に枢着されており、（ｂ）前記アクチュエータの一部の上に延びており、（ｃ）少なくとも部分的に前記噴出口のまわりに配置された開口部を画定して、前記噴出口から前記開口部を通る流動性材料の吐出に対応しており、（ｄ）前記アクチュエータの上端部と係合し、（ｅ）前記開口部から前記噴出口の高さより下に延びる、指による把持が可能なレバー部を有しているトリガーと
    をさらに含む請求項１に記載の吐出組立体。
11. 流動性材料の容器（２２Ｃ）用の吐出組立体であって、
    （Ａ）（１）高い休止位置に偏倚された、上方に突出する往復移動可能な製品吐出用のステムを有し、（２）容器（２２Ｃ）の口の中に取り付けられるように適合されたディスペンサ・カートリッジ（２４Ｃ）と、
    （Ｂ）アクチュエータ（４２Ｃ）であって、（１）前記ステムと該アクチュエータ（４２Ｃ）の外部との間に流体連通を確立して前記流動性材料を吐出するように前記ステムに取り付けられ、（２）前記ステムを前記ディスペンサ・カートリッジ（２４Ｃ）内へさらに押し進めて前記吐出組立体を作動させるように該アクチュエータ（４２Ｃ）を押し下げる作動力を受けることが可能な荷重担持作動領域を画定する上端部を有しているアクチュエータ（４２Ｃ）と、
    （Ｃ）前記ディスペンサ・カートリッジ（２４Ｃ）の外側でそれを囲む外部ハウジング（１００Ｃ）であって、前記アクチュエータ（４２Ｃ）の後方へ向かって配置されたトリガー支持体を含む外部ハウジング（１００Ｃ）と、
    （Ｄ）トリガー（１２０Ｃ）であって、（１）高い非作動位置と低い作動位置との間を移動するように前記トリガー支持体に枢着され、（２）前記アクチュエータ（４２Ｃ）の一部の上に延び、（３）前記アクチュエータ（４２Ｃ）に隣接して配置された開口部を画定して前記アクチュエータ（４２Ｃ）から前記開口部を通る流動性材料の吐出に対応し、（４）前記アクチュエータの上端部と係合し、（５）前記開口部から延びる、指による把持が可能なレバー部を有し、（６）前記アクチュエータ（４２Ｃ）と並んで下方へ延びるアーム（５００Ｃ）であるトリガー（１２０Ｃ）と、
    （Ｅ）前記ステムと前記アクチュエータ（４２Ｃ）の両方の周囲で回転可能に取り付けられるロック・スリーブ（７６Ｃ）であって、該ロック・スリーブ（７６Ｃ）は、前記吐出組立体を作動されないようにロックする第１の回転位置にあるときに前記トリガー（１２０Ｃ）および前記アクチュエータ（４２Ｃ）の下方移動を防止するために、前記トリガー・アーム（５００Ｃ）と係合する少なくとも１つの第１の上部当接縁部（８１Ｃ）を画定しており、また前記ロック・スリーブ（７６Ｃ）は、第２の位置にあって前記アクチュエータ（４２Ｃ）を押し下げて前記吐出組立体を作動させるように前記トリガー（１２０Ｃ）が下げられたときに前記トリガー（１２０Ｃ）および前記アクチュエータ（４２Ｃ）の下方移動に対応する少なくとも１つの第１の陥凹部（９１Ｃ）を画定しているロック・スリーブ（７６Ｃ）と
    を有する吐出組立体。
12. 前記アクチュエータは、前記ステムと前記アクチュエータの外部との間の前記流体連通の少なくとも一部を画定するように機能する吐出流路を有する噴出口の形の横方向の突起を有している請求項１１に記載の吐出組立体。
13. 前記吐出組立体は、容器の口の中に取り付けられるように適合され、該容器は、前記口に隣接する接続構成を有し、
    前記吐出組立体が、前記容器の前記口に取り付けるための、前記ハウジング内に延びる蓋をさらに含み、前記蓋は、
    （１）該蓋を前記容器に接続するために、前記容器の接続構成と接続する接続構成と、
    （２）前記ディスペンサ・カートリッジを前記容器上に保持するために前記ディスペンサ・カートリッジの一部と係合する保持構成と、
    （３）内部に前記ディスペンサ・カートリッジが突出可能な開口部と
    を有している請求項１１に記載の吐出組立体。
14. 前記ディスペンサ・カートリッジがエアゾール吐出バルブであり、前記蓋がバルブのマウンティング・カップであり、前記マウンティング・カップが、
    （１）該カップを前記容器に取り付けるための周縁の取り付け用フランジと、
    （２）（ａ）前記蓋の開口部を画定し、且つ（ｂ）前記エアゾール吐出カートリッジを前記容器上に保持するために前記エアゾール吐出バルブと係合する、環状の内壁と
    を有している請求項１３に記載の吐出組立体。
15. 前記ディスペンサ・カートリッジが、容器の口の中に配設される吐出ポンプ・カートリッジであり、該容器が、前記口の周囲に外向きの雄ねじを有し、
    前記蓋が、前記容器の外向きの雄ねじと噛み合うための内向きの雌ねじを有し、
    前記蓋が環状の肩部を含み、
    前記蓋は、（１）前記環状の肩部の内側周縁部から上方に、且つ（２）前記ポンプ・カートリッジの一部のまわりを横方向に延びる、環状シュラウドを含み、
    前記ロック・スリーブが、前記蓋の環状シュラウドの外部の周囲に配設され、
    前記ロック・スリーブの底端部が、前記蓋の環状シュラウドの周囲で回転するように前記ロック・スリーブを前記蓋の環状の肩部の上に支持している請求項１３に記載の吐出組立体。
16. 前記ロック・スリーブは、前記ディスペンサ・カートリッジ、前記アクチュエータおよび前記蓋に対して回転するように該ロック・スリーブを上に支持する底端部を有し、
    前記ロック・スリーブは、前記ロック・スリーブの底端部に隣接し且つ半径方向外側へ延びる周縁フランジを含み、
    前記外部ハウジングが、前記蓋の少なくとも一部の周囲に取り付けられ、且つ前記蓋に固定されており、前記ハウジングは、前記ロック・スリーブの底端部および前記ロック・スリーブの周縁フランジを受け入れるハウジング開口部を有し、また前記ハウジングは、前記ロック・スリーブの回転に対応するために、前記ロック・スリーブを前記ステムおよび前記アクチュエータの周囲に保持するように前記ロック・スリーブの周縁フランジの上に重なり且つ係合する保持リップを前記ハウジングの開口部に有している請求項１３に記載の吐出組立体。
17. 前記ロック・スリーブおよび前記外部ハウジングが、（１）前記アクチュエータの往復運動を可能にする前記第２の回転位置に対応する少なくとも１つの作動可能なロック解除位置と、（２）前記アクチュエータの往復運動を妨げる前記第１の回転位置に対応する少なくとも１つの解除可能なロック位置との間で、前記ハウジングに対する前記ロック・スリーブの回転に対応する相互係合可能な構成を有している請求項１１に記載の吐出ポンプ組立体。
18. 前記相互係合可能な構成が、
    前記ハウジング上にあり且つ半径方向内側に突出した少なくとも１つのタブと、
    前記ロック・スリーブ上に間隔をおいて配置された少なくとも１対の傾斜路であって、前記第１の回転位置および前記第２の回転位置の１つにおいて選択的に前記ロック・スリーブを解除可能に保持するために、それぞれが、テーパ付きの長い面、および他方の傾斜路のより短い傾斜した保持壁に概ね面しているより短い傾斜した保持壁を有し、前記ハウジングのタブを解除可能なディテント係合によって前記保持壁間に解除可能に受け入れるための半径方向外側への開口部を画定する傾斜路と
    を含む請求項１７に記載の吐出ポンプ組立体。
19. 前記ロック・スリーブが第３の回転位置および第４の回転位置を有し、
    前記ロック・スリーブは、該ロック・スリーブが前記第３の回転位置にあるときに前記トリガーの下方移動を防止するために、前記トリガー・アームと係合する第２の上部当接縁部を画定し、
    前記ロック・スリーブは、該ロック・スリーブが前記第４の回転位置にあって前記アクチュエータが押し下げられたときに前記トリガー・アームの下方移動に対応する第２の陥凹部を画定している請求項１１に記載の吐出組立体。
20. 前記アクチュエータの上端部の荷重担持作動領域が、間隔をおいて配置された直線で平行な溝を画定し、
    前記トリガーは、それぞれが前記溝の１つに受け入れられるように間隔をおいて配置された２つの直線のカム・リブを画定している請求項１１に記載の吐出ポンプ。

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