JPS591715Y2 - エアゾ−ル用釦 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアゾール内容物の噴霧を行なわせるエアゾー
ル周知に係るもので、塗料等の塗布型エアゾール製品に
用いる場合特に好適なものである。

従来のエアゾール周知はエアゾール製品の内容物に応じ
た噴霧パターンを得ることができる様に多種類のものが
開発され製品化されているが、そのいずれもが一つの噴
霧形式を有するのみであって、例えば塗布型エアゾール
製品に於て丸型と積置型の噴霧形状を任意に選択使用し
たり、噴霧幅を異ならしめることはできないものであっ
た。

本考案は上述の如き欠点を除去し、噴霧形状を変化させ
多様な噴霧作業を可能としエアゾール製品の利用価値を
高めようとするものである。

以下本考案の一実施例を図面に於て説明すれば、１はエ
アゾール容器で、上端のマウンテンカップ２からステム
３を突出し、このステム３を押圧下降又は傾斜させるこ
とにより内部に収納したバルブ機構を閉弁状態とする。

４はこのバルブ機構の開弁時にステム３から噴出する内
容物を導出する導出路で、ステム３に連結固定した本体
５の中央部軸方向に形成している。

６はこの本体５に一端の挿入部７を挿入固定した噴出体
で、円柱状に形成するとともに中央部軸方向に形成した
連通路８の一端を導出路４に略直角に連通接続し、連通
路８の他端には連通路８よりも径小の噴出孔９を設け、
この噴出孔９形戒方向の噴出体６を本体５から外方に突
出して突出部１０としている。

１１はこの突出部１０の外周を被覆するように突出部１
０に嵌合固定した断面コ字型の拡散体で、嵌合筒部１３
を介して突出部１０に嵌合し噴出孔９に連続し噴出孔９
を延長するための噴出孔１４に穿設している。

１５はこの延出した噴出孔１４の開口端縁を頂点として
噴出孔１４の外周に円錐状に形成した流動面で、一実施
例に於ては延長した噴出孔１４直径の６倍の直径を有し
、その表面は平滑に形成し段部等を形成しないことが望
ましい。

１６．１７は延長した噴出孔１４の両側に対峙するとと
もに流動面１５上に突出した拡散壁で、噴出孔１４直径
と近似した幅を有し円弧状に形成した一端の接続部１８
゜１９を延長した噴出孔１４と接続して形成する。

２０は拡散体１１の両側に長方形状に突出した保持鍔で
、拡散体１１の噴出体６に対する着脱、噴出体６装着時
に於ける回転等に於て手で保持する。

２１はこの保持鍔２０と噴出体６とを接続する接続紐で
、拡散体１１の噴出体６からの取外し時に拡散体１１の
紛失を防止しようとするもので、拡散体１１及び噴出体
６と一体に成型するか又は他の適宜の方法で連結する。

２２はこの接続紐２１を形成しない場合又は上記拡散体
１１とは異なる拡散体１１ ａによって更に違った噴霧
形式を得ようとする場合に拡散体１１又は１１ ａを係
合するための係合突起で、本体５の一側面に形式した凹
所２３内の中央部に突出している。

上述の如く構成したものに於て本体５を押圧降下するか
傾斜させてエアゾール容器のバルブ機構を開弁ずれば、
内容物は噴射剤に押圧されて導出路４から噴出体の連通
路８に導かれる。

この場合拡散体１１を接続していなければ噴出孔９から
内容物は噴霧されその噴霧形式は噴出体６が本来有して
いるものとなる。

次に突出部１０に嵌合筒部１３を嵌合して拡散体１１を
噴出体６に接続すれば、噴出孔９から噴出した内容物は
延長された噴出孔１４より噴霧されるものとなる。

この噴出孔１４は拡散壁１６．１７の存在により、噴出
内容物が接続部１８．１９に添って左右方向又は上下方
向に拡大され線状又は楕円状の幅広の噴霧拡散を行なう
ことが可能で内容物の粗大粒子飛散も生じることがない
。

本体５への操作を解除すれば自身の復元力で弁機構は閉
止され噴射は中止される。

しかしながら弁機構から延長された噴出孔１４までの間
隔には噴射ガスを溶解した内容物が残留しこの内容物が
噴射ガスの作用により噴出孔１４から緩やかに押し出さ
れる。

この押し出された内容物は延長された噴出孔１４の開口
端縁を頂点とする円錐状の流動面１５及び流動面１５上
に突出した拡散壁１６．１７の流動面１５との接続基部
に従って外端方向に流動し、延長された噴出孔１４付近
に止まることがなく、噴出孔１４から離れた位置まで移
動するから延長された噴出孔１４を閉止し詰まりを生じ
させることがない。

又上記実施例に於ては拡散壁１６．１７の幅を延長され
た噴出孔１４の直径に近似したものとしたが必ずしもこ
れに限定されるものではなくこの噴出（Ｌ１４直径より
も幅広のものとし噴霧形状を更に多様なものとしても良
く、又噴出体６の突出部１０は本体５の側面から外方に
突出している必要は必ずしもなく、本体５の側面よりも
内方に位置し本体５と外周面との間に嵌合筒部１３を挿
入し得る間隔を設けたものとしても良い。

又噴出孔９は上記一実施例を示す如く延長用の噴出孔１
４を接続しこの延長用噴出孔１４の両側に拡散壁１６．
１７を位置し、この噴出孔１４及び拡散壁１６．１７を
噴出体６の噴出孔９に対して取外し自在とするものであ
るが、他の異なる実施例に於ては、第４図、第５図、第
６図に示す如く噴出体６の噴出孔９を管状に突出し、こ
の管状部２４を中央の挿通孔２５に摺動自在に挿通する
とともに挿通孔２５の両側に拡散壁１６．１７を形式し
て噴出孔９の両側に臨ませ、嵌合筒部１３を螺溝２６を
介して噴出体６の外周に螺着することにより拡散体１１
を進退自在に装着する。

又噴出孔９を設けた管状部２４の外端面すなわち噴出孔
９の外端部と拡散壁１６．１７の上端縁とを、拡散体１
１の一方移動時に於て面一とするか又は噴出孔９の外端
部が外方に突出し得るよう形成するとともに拡散体１１
の他方移動時に拡散壁１６．１７が噴出孔９の開口縁よ
りも外方に突出し噴出孔９を介して対峙するよう構成し
噴出孔９よりも外方両側に突出する拡散壁１６．１７を
噴出−７Ｌ９に対して取外し自在に形式するものとする
。

而して噴出孔９に対して取外し自在とは、拡散体１１
ａを噴出体６から取外しできることのみではなく、拡散
壁１６．１７を噴出孔９の開口縁両側外方に突出対峙す
る状態から、この拡散壁１６．１７を噴出孔９の外端と
面−又は噴出孔９の外端を外方に位置する状態をも含む
ものである。

本考案は上述の如く構成したものであるからエアゾール
製品の噴霧に於て、噴霧場所、噴霧対象物等によって噴
出体のみで噴霧を行なったり、噴出体に拡散体を接続し
て広範囲又は異なる形状の拡散した噴霧を行なうことが
でき、噴霧作業を多様化しエアゾール製品の利用価値を
高めることが可能となるものである。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案の一実施例を示すもので第１図は断面図、
第２図は第１図の拡散体部分を示す右側面図、第３図は
第２図のＡ−Ａ線断面図、第４図は他の異なる実施例を
示す断面図、第５図は第４図の右側面図、第６図は第４
図のＢ−Ｂ線断面図である。 １・・・・・・エアゾール容器、４・・・・・・導出路
、５・・・・・・本体、６・・・・・・噴出体、８・・
・・・・連通路、９・・・・・・噴出孔、１１・・・・
・・拡散体、１６．１７・・・・・・拡散壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エアゾール容器のバルブ機構と連通しこのバルブ機構の
   開弁時に内容物を導出する導出路を設けた本体と、この
   本体の導出路に一端を連通ずる連通路を設けるとともに
   連通路の他端に噴出孔を形成した噴出体と、この噴出体
   に装着するとともに噴出孔の両側に噴出孔の開、口縁よ
   りも外方に突出対峙する拡散壁を噴出孔の開口縁両側外
   方に対して取外し自在に設けた拡散体とから成ることを
   特徴とするエアゾール周知。