JP2009301261A - 負荷駆動回路、負荷駆動方法 - Google Patents

負荷駆動回路、負荷駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】どのような負荷であって電力の消費を抑制可能な負荷の駆動技術を提供する。
【解決手段】異なる電圧値の電力を発生する複数の電源部と、各電源部に対する負帰還制
御部を設け、各負帰還制御部に目標電圧波形を入力して負帰還制御を行いながら、電源部
からの電力を負荷に供給可能に構成しておく。そして、これら複数の電源部(および負帰
還制御部)の中から、負荷に印加する電圧値または目標電圧波形の電圧値に基づいて一の
電源部(および負帰還制御部)を選択して負荷に接続するとともに、残余の電源部(およ
び負帰還制御部)は負荷から切断する。こうすれば、負荷に印加すべき駆動電圧に近い電
圧値を発生する電源部を用いて、負荷を駆動することができるので、電源部と負荷との間
での電力消費を抑制できる。また、複数の電源部を切り換えるだけなので、どのような負
荷に対しても適用可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、所望の電圧波形を発生させて、電気的な負荷を駆動する技術に関する。
今日では極めて多くの機器が、電力をエネルギー源として利用しており、これらの機器
の内部には、電力によって動作する各種の部品が搭載されている。機器に搭載された部品
の多くは、一定の規格内の電力を供給するだけで、所定の機能を発揮するように設定され
ているが、その一方で、所望の機能を発揮させるためには、供給する電力の電圧値あるい
は電圧波形を正確に制御する必要のある部品(いわばアナログ的な動作を行う部品)も多
く存在している。また、このようなアナログ的に動作する部品を搭載した機器には、目的
とする電圧値あるいは電圧波形の電力を発生して、アナログ的な部品を駆動するための専
用回路(駆動回路)も搭載されている。尚、駆動回路によって駆動される部品は、駆動回
路の負荷(あるいは単に、負荷)と呼ばれることがある。
このような駆動回路では、できるだけ正確な電圧値あるいは電圧波形の電力を供給する
必要がある。このため、負荷に供給される電圧を検出して、この電圧が目標電圧となるよ
うに負帰還制御(フィードバック制御)が行われることがある。また、複数の負荷を駆動
する場合には、電力の消費を抑制するために、ある負荷で発生した逆起電力を他の負荷の
駆動に利用しようとする各種の技術も提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開平09−023643号公報 特開2002−281770号公報
しかし、これらの提案されている技術は、複数の負荷を駆動し、且つそれらの負荷が逆
起電力を発生させるような負荷でなければ適用することができないので、適用範囲が大き
く限られてしまうという問題があった。
この発明は、従来の技術における上述した課題の少なくとも一部を解決するためになさ
れたものであり、どのような負荷に対しても適用可能で、電力の消費を抑制することが可
能な負荷の駆動技術を、提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の負荷駆動回路は次の構成を
採用した。すなわち、
所望の電圧波形を発生させて電気的な負荷を駆動する負荷駆動回路であって、
前記負荷に印加するべき目標電圧波形を出力する目標電圧波形出力部と、
互いに異なる電圧値の電力を発生する複数の電源部と、
複数の前記電源部と前記負荷との間に該電源部毎に設けられて各電源部からの電力を該
負荷に供給するとともに、該負荷に印加される電圧値が前記目標電圧波形と一致するよう
に、該電圧値の負帰還制御を行う複数の負帰還制御部と、
前記負荷に印加されている電圧値または前記目標電圧波形の電圧値に基づいて、複数の
前記電源部の中から一の該電源部を選択し、選択した該電源部を該負荷に接続するととも
に残余の電源部については該負荷から切断する電源接続部と
を備えることを要旨とする。
また、上記の負荷駆動回路に対応する本発明の負荷駆動方法は、
所望の電圧波形を発生させて電気的な負荷を駆動する負荷駆動方法であって、
前記負荷に印加するべき目標電圧波形を出力する工程と、
複数の電源部から互いに異なる電圧値の電力を発生させる工程と、
前記負荷に印加されている電圧値または前記目標電圧波形の電圧値に基づいて、複数の
電源部の中から一の電源部を選択する工程と、
選択された前記電源部からの電力を受け取って前記負荷に供給するとともに、該負荷に
印加される電圧値が前記目標電圧波形と一致するように、該電圧値の負帰還制御を行う工
程と
を備えることを要旨とする。
かかる本発明の負荷駆動回路および負荷駆動方法においては、互いに異なる電圧値の電
力を発生する電源部を複数設けておく。また、それぞれの電源部に対して負帰還制御部を
設けるとともに、各負帰還制御部には、負荷に印加するべき目標電圧波形を入力する。そ
の結果、各負帰還制御部では、目標電圧波形に従って負帰還制御を行いながら、それぞれ
の電源部から受け取った電力を負荷に供給することが可能となっている。そして、このよ
うに構成された複数の電源部(および負帰還制御部)の中から、負荷に印加されている電
圧値または目標電圧波形の電圧値に基づいて一の電源部(および負帰還制御部)を選択し
て負荷に接続するとともに、残余の電源部(および負帰還制御部)については負荷から切
断する。
こうすれば、異なる電圧値の電力を発生する複数の電源部の中から、印加するべき電圧
値に応じて選択された電源部を用いて、負荷を駆動することができる。このため、電源部
で発生する電圧値と、負荷に印加する電圧値との電位差を小さくすることができるので、
電源部と負荷との間で消費される電力が抑制される。その結果、負荷を駆動する際に消費
される電力を抑制することが可能となる。また、発生する電圧値の異なる複数の電源部と
、負帰還制御部を設けておき、それらを切り換えて負荷を駆動するだけなので、どのよう
な負荷に対しても適用することが可能となる。
また、かかる本発明の負荷駆動回路においては、容量成分を有する負荷(供給された電
力の少なくとも一部を蓄えることができる負荷)を駆動する場合には、次のようにしても
良い。先ず、電源部は、外部から供給された電力を蓄えておくことが可能な電源部とする
。例えば、電源部に、電源キャパシタ(負荷の容量よりも十分に大きな容量を有すること
が望ましい)を組み込んでおく。そして、負荷に印加する電圧値が上昇する際には、その
電圧値よりも高い電圧値を発生する電源部を用いて負荷を駆動する。逆に、負荷に印加す
る電圧値が減少する際には、その電圧値よりも低い電圧値を発生する電源部を用いて負荷
を駆動する。
こうすれば、負荷に印加する電圧値が上昇している間は、電源部(電源キャパシタ)か
ら供給した電力が負荷に蓄えられ、負荷に印加する電圧値が減少する際には、負荷に蓄え
られていた電力が電源部(電源キャパシタ)に還流して蓄えられる。そして、再び、負荷
に印加する電圧値が上昇する際には、負荷から還流して電源部(電源キャパシタ)に蓄え
られていた電力を用いて、負荷を駆動することができる。その結果、負荷を駆動するため
の電力を大幅に抑制することが可能となる。
また、このような本発明の負荷駆動回路においては、次のような構成としてもよい。先
ず、各電源部と負荷との間に、外部からの制御によって抵抗値を変更可能な可変抵抗部を
設けておき、負荷に印加されている電圧値と目標電圧波形とが一致するように、抵抗値制
御部を用いて、可変抵抗部の抵抗値を負帰還制御可能とする。そして、抵抗値制御部の出
力を可変抵抗部に供給して抵抗値を負帰還制御している間は、その可変抵抗部に接続され
ている電源部から負荷に電力が供給されるが、逆に、抵抗値制御部の出力と可変抵抗部と
を電気的に切断すると、可変抵抗部の抵抗値が実質的に無限大の値に増加して、その可変
抵抗部に接続されている電源部が負荷から切断されるように構成しても良い。
このような構成とすれば、オペアンプやトランジスタなどの、汎用的で十分な信頼性を
有する部品を用いて負荷駆動回路を構成することができるので、信頼性の高い駆動回路を
簡便に構成することが可能になる。
また、このように構成された本発明の負荷駆動回路においては、複数の負帰還回路が形
成されているが、それらの回路が同時に負帰還制御を行っているわけではなく、実際に負
帰還制御を行っているのは、その中の1つに過ぎない。従って、抵抗値を制御する抵抗値
制御部については、複数の可変抵抗部で共用して、切り換えながら用いる構成としても良
い。
こうすれば、抵抗値制御部を、電源部に対応した数だけ設ける必要が無くなるので、負
荷駆動回路を簡素な構成とすることが可能となる。
また、上述した本発明の負荷駆動回路においては、次のようにしても良い。先ず、それ
ぞれの電源部が発生する電圧値を検出しておく。そして、負荷を駆動する電源部を選択す
る際には、負荷に印加すべき電圧値だけでなく、各電源部が発生する電圧値も考慮して、
電源部を選択するようにしてもよい。
こうすれば、たとえ電源部が発生する電圧値が不安定になった場合でも、常に適切な電
源部を用いて負荷を駆動することができるので、電力の消費を大きく抑制することが可能
となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施
例を説明する。
A.実施例の概要:
B.第1実施例:
B−1.負荷駆動回路の構成:
B−2.負荷駆動回路の動作:
C.第2実施例:
C−1.負荷駆動回路の構成:
C−2.負荷駆動回路の動作:
D.変形例:
D−1.第1の変形例:
D−2.第2の変形例:
A.実施例の概要 :
本願発明の負荷駆動回路には、種々の形態の実施例を考えることが可能であり、各実施
例について説明するが、理解の便宜を考慮して、先ず始めに、各実施例に共通する概要に
ついて簡単に説明しておく。
図1は、本実施例の負荷駆動回路100の大まかな構成を示した説明図である。具体的
な回路構成としては、種々の構成を想定することができるが、機能に着目すると、何れの
回路構成も、図示されるような複数の要素から構成されていると考えることができる。す
なわち、負荷50に供給する電力を発生する電源部10が複数設けられており、それぞれ
の電源部10には、負帰還制御部30が設けられている。また、負荷駆動回路100には
、負荷50に印加すべき目標電圧波形を出力する目標電圧波形出力部20が設けられてい
る。そして、電源部10毎に設けられた各負帰還制御部30は、目標電圧波形出力部20
から目標電圧波形を受け取ると、負荷50に印加する電圧値が目標電圧波形と一致するよ
うに負帰還制御を行いながら、電源部10で発生した電力を負荷50に供給することが可
能となっている。換言すれば、それぞれの電源部10、および各電源部10に対応する負
帰還制御部30の一組一組が、言わば小さな駆動回路を構成していると考えることができ
る。そして、それぞれの駆動回路に対して、目標電圧波形出力部20から目標電圧波形を
供給することで、負荷50を駆動することが可能に構成されている。図1では、それぞれ
の電源部10、および対応する負帰還制御部30を、細い一点鎖線の矩形で囲うことによ
って、それぞれが小さな駆動回路を構成していることを表している。また、複数の電源部
10は、互いに異なる電圧値の電力を発生している。図示した例では、4つの電源部10
が設けられており、各電源部10が発生する電圧値は、E1、E2、E3、E4(但し、
E1<E2<E3<E4)となっている。もちろん、電源部10の数は、4個に限らず、
2個以上の任意の個数とすることができる。
電源接続部40は、負荷50に印加されている電圧値、あるいは目標電圧波形出力部2
0が出力する目標電圧波形の電圧値に基づいて、複数の電源部10の中から1つの電源部
10(従って、その電源部10を含む駆動回路)を選択する。例えば、負荷50に印加す
るべき電圧値が低いときには、低い電圧値の電源部10を含む駆動回路を選択する。図1
に示した例では、「a」と表示した駆動回路または「b」と表示した駆動回路が選択され
ることになる。また、印加するべき電圧値が高いときには、高い電圧値の電源部10を含
む駆動回路(図1の例では、「c」または「d」と表示した駆動回路)を選択し、中間の
電圧値を印加する場合には、中間の電圧値の電源部10を含む駆動回路(図1の例では、
「b」または「c」と表示した駆動回路)を選択する。そして、電源接続部40は、選択
した駆動回路(すなわち、電源部10および負帰還制御部30)を負荷50に接続し、そ
の他の駆動回路は負荷50から切断する。すると、負荷50に接続された駆動回路の負帰
還制御部30は、目標電圧波形出力部20から供給される目標電圧波形に従って負帰還制
御を行いながら、電源部10からの電力を用いて負荷50を駆動することになる。
このように、本実施例の負荷駆動回路100では、発生する電圧値の異なる複数の電源
部10と、各電源部10に対応する負帰還制御部30とが設けられている。そして、負荷
50に印加するべき電圧値に応じて、電源部10および負帰還制御部30を切り換えなが
ら、負荷50を駆動する。このように、印加するべき電圧値に応じて、電源部10および
負帰還制御部30を切り換えているために、電源部10で発生する電圧値と負荷50に印
加する電圧値との電圧差を小さくすることができる。その結果、電源部10と負荷50と
の間に介在する負帰還制御部30や電源接続部40での、電力の消費を抑制することが可
能となる。また、負荷50に印加する電圧値に応じて、電源部10および負帰還制御部3
0を切り換えているだけなので、例えば、負荷の数や、負荷が逆起電力を発生させるか否
か、といったことに関わりなく、どのような負荷50を駆動する場合にも適用することが
可能となる。
尚、前述したように、電源部10の個数は2個以上の任意の個数とすることができるが
、電源部10の数が多くなるほど、電源部10で発生する電圧値と負荷50に印加する電
圧値との電圧差を小さくすることができるので、電力の消費を抑制することが可能となる
また、図1に示した例では、負帰還制御部30と負荷50との間に電源接続部40が設
けられている。しかし、図1は、負荷駆動回路100の具体的な構成を示したものではな
く、負荷駆動回路100に含まれる機能を概念的に表したものである。そして、上述した
ように、電源接続部40の機能は、電源部10と負帰還制御部30とによって構成される
小さな駆動回路を、印加するべき電圧値に応じて、負荷50に接続したり、切断したりす
ることである。従って、このような機能を実現できるのであれば、必ずしも、負帰還制御
部30と負荷50との間に電源接続部40を設ける必要はなく、例えば、電源部10と負
帰還制御部30との間に、電源接続部40を設けることも可能である。
同様なことは、電源部10や、負帰還制御部30についても当て嵌まる。例えば、図1
では、各電源部10が直列に接続されている場合が示されている。しかし、異なる電圧値
の電力を発生することができるのであれば、各電源部10を別々に設けてもよい。また、
負帰還制御部30についても、図1に示されるように各負帰還制御部30が完全に独立し
ている必要はなく、一部を共用するような構成とすることも可能である。以下では、この
ような本実施例の負荷駆動回路100について、具体的に説明する。
B.第1実施例 :
B−1.負荷駆動回路の構成 :
図2は、第1実施例の負荷駆動回路の構成を例示した説明図である。図示した例では、
4つの電源E1〜E4が設けられており、それぞれの電源E1〜E4が発生する電力が、
ユニポーラ型のNMOSトランジスタNtr1〜Ntr4を介して、負荷50に接続され
た構成となっている。尚、電源E1〜E4は、互いに異なる電圧値を発生する電源であれ
ば、一次電池や、二次電池、単なるコンデンサ、いわゆる電源回路など、どのような電源
を用いることもできる。また、トランジスタNtr1〜Ntr4は、ユニポーラ型のトラ
ンジスタに限らず、バイポーラ型など、他の方式のトランジスタを用いることも可能であ
る。更に、負荷50についても、どのような負荷50であっても駆動することができるが
、第1実施例では、抵抗性の負荷であるものとして説明する。
尚、図2の中で、トランジスタNtr1〜Ntr4と負荷50との間にダイオードが挿
入されているのは、本実施例で用いているユニポーラ型のトランジスタが大電力駆動用の
縦型トランジスタ構造となっており、ドレインとソースとの間に寄生ダイオードが形成さ
れているために、電流の逆流が発生し得るので、これを防止するためである。図2の場合
には、図示はしていないが、負荷側がアノード、電源側がカソードの向きに寄生ダイオー
ドが内蔵されていることになる。よって、負荷の電圧が電源(E1〜E4)の電圧よりも
高くなると、トランジスタの寄生ダイオードが順バイアスされるため、たとえトランジス
タをオフ状態にしていても、寄生ダイオードを介して負荷から電源に電流が逆流してしま
うことになる。そこで、この逆流を阻止する方向にダイオードが挿入されているのである
。尚、電流の逆流が生じないトランジスタ(バイポーラ型など)を用いた場合には、この
ダイオードは不要となる。
各トランジスタNtr1〜Ntr4のゲート電極には、オペアンプOpampの出力端
子が接続されている。尚、各トランジスタNtr1〜Ntr4は、誤動作を回避するため
にゲート電極がプルダウン処理されているが、図が煩雑となることを避けるために、図示
は省略されている。周知のようにNMOS型トランジスタは、ゲート電極とソース電極と
の間に正電圧を印加すると、トランジスタ内部に、チャネルと呼ばれる電荷(ここでは電
子)の通り道が形成される。またゲート−ソース電極間に印加する電圧値を高くするほど
、大きなチャネルが形成されて電荷が通り易く(等価的な抵抗値が小さく)なり、逆に、
ゲート−ソース電極間に印加する電圧値を低くすれば、電荷が通り難くなって等価的な抵
抗値が大きくなる。
尚、トランジスタNtr1〜Ntr4には、NMOS型トランジスタの代わりにPMO
S型トランジスタを用いても良い。図2に示すように、NMOS型トランジスタを用いる
場合には、電源(E1〜E4)側にドレイン電極が接続され、負荷50側にソース電極が
接続されるように配置する。一方、PMOS型トランジスタを用いる場合には、電源(E
1〜E4)側にソース電極が接続され、負荷50側にドレイン電極が接続されるように配
置する。また、PMOS型トランジスタの場合は、ゲート電極とソース電極との間に負電
圧を印加することによって制御を行う。
オペアンプOpampには2本の入力端子が設けられている。このうちの一方の入力端
子には、DAコンバータ(以下、DACと表記する)から出力されたアナログ電圧が接続
されており、他方の入力端子には、負荷50に印加された電圧が入力抵抗Rsを介して接
続されている。そして、オペアンプOpampの出力はフィードバック抵抗Rfを介して
入力端子に戻されて、いわゆる負帰還回路を形成している。
例えば、負荷50に印加されている電圧値が、DACの出力するアナログ電圧よりも低
かったとすると、オペアンプOpampの出力が増加して、ゲート電極にかかる電圧が増
加し、トランジスタの等価的な抵抗値が減少する。その結果、トランジスタでの電圧降下
量が小さくなるので、負荷50にかかる電圧値が増加することになる。逆に、負荷50に
かかる電圧値が、DACの出力するアナログ電圧よりも高くなると、オペアンプOpam
pの出力が減少するので、ゲート電極にかかる電圧が減少してトランジスタの等価的な抵
抗値が増加する。その結果、トランジスタでの電圧降下量が大きくなるために、負荷50
にかかる電圧値が減少することになる。従って、DACの出力するアナログ電圧に合わせ
て、負荷50に印加する電圧値を変化させることができる。
尚、上述したように図2に示した負荷駆動回路100では、それぞれのトランジスタN
tr1〜Ntr4と、オペアンプOpampとを組み合わせて、負荷50に印加する電圧
値の負帰還制御を行っている。従って、それぞれのトランジスタNtr1〜Ntr4およ
びオペアンプOpampによって構成される負帰還回路が、図1における負帰還制御部3
0に対応している。また、オペアンプOpampに対してアナログ電圧を出力するDAC
が、図1における目標電圧波形出力部20に対応している。尚、負荷50とオペアンプO
pampとの間に挿入されたバッファ回路Bufferは、負荷50と入力抵抗Rsとを
直接接続すると、負荷50に影響が及ぶ場合があるので、これを防止するために挿入され
た回路である。従って、影響が無視できる場合、例えば、負荷50の抵抗が入力抵抗Rs
よりも十分に小さい場合などには、バッファ回路Bufferを省略することができる。
また、オペアンプOpampからの出力は、スイッチSN1〜SN4を介して各トラン
ジスタNtr1〜Ntr4のゲート電極に接続されており、スイッチSN1〜SN4は、
ゲートセレクタ回路140によって制御されている。ゲートセレクタ回路140は、DA
Cの出力するアナログ電圧や、負荷50に印加される電圧値(場合によっては、オペアン
プOpampの出力電圧)を検出して、スイッチSN1〜SN4の何れかを接続するとと
もに、他のスイッチを切断する機能を有している。前述したようにトランジスタNtr1
〜Ntr4の各ゲート電極はプルダウン処理されているので、スイッチが切断されると、
そのスイッチに対応するトランジスタのゲート電極には電圧がかからなくなる。その結果
、トランジスタ内のチャネルが消失して電流が流れなくなり、そのトランジスタの上流側
にある電源が負荷50から電気的に切断された状態となる。
このように、図2に示した負荷駆動回路100では、ゲートセレクタ回路140が、ス
イッチSN1〜SN4を接続することによって電源E1〜E4が負荷50に接続され、逆
に、スイッチSN1〜SN4を切断することによって電源E1〜E4が負荷50から切断
される。従って、ゲートセレクタ回路140およびスイッチSN1〜SN4が、図1にお
ける電源接続部40に対応している。
B−2.負荷駆動回路の動作 :
図3は、第1実施例の負荷駆動回路100が負荷50を駆動する動作を示した説明図で
ある。説明の便宜から、以下では、電源E1は電圧値E1の電力を発生しており、電源E
2は電圧値E2の電力を発生し、電源E3は電圧値E3の電力を、そして電源E4は電圧
値E4の電力を発生しているものとする。また、それぞれの電圧値は、E1<E2<E3
<E4となっているものとする。
今、DACから出力されるアナログ電圧が、0(V)から増加する場合について考える
。図2を用いて前述したように、DACから出力されるアナログ電圧は、負荷50に印加
するべき目標電圧となっている。負荷50に印加するべき目標電圧が0(V)付近にある
場合は、ゲートセレクタ回路140は、スイッチSN1を接続して(ONにして)、他の
スイッチSN2〜SN4を切断する(OFFにする)。その結果、電源E1〜E4の中で
最も電圧値の低い電源E1が負荷50に接続され、そして、トランジスタNtr1とオペ
アンプOpampとによって負帰還回路が形成されて、負荷50に印加される電圧値がD
ACの出力と一致するように、負帰還制御が行われる。図3(a)では、トランジスタN
tr1とオペアンプOpampとによって負帰還回路が形成される様子が、太い実線で表
されている。その結果、電源E1の電力が、トランジスタNtr1およびダイオードを介
して、負荷50に印加されることになる。
ここで、トランジスタNtr1の等価的な抵抗値は、ゲート電極に加える電圧を高くす
ることによって小さくすることができ、等価的な抵抗値を小さくするほど負荷50に印加
する電圧値を高くすることができる。しかし当然ながら、電源E1が発生する電圧値(す
なわち、E1)以上に高くすることはできない。また、厳密に言えば、トランジスタNt
r1の等価的な抵抗値を完全に0にすることはできず、更に、ダイオードも何某かの抵抗
を有している。従って、負荷50に印加する電圧値は、電源E1の発生する電圧値よりも
、トランジスタNtr1やダイオードなどで生じる電圧降下分だけ低い電圧値までしか、
上昇させることができない。
このように、図3(a)に太い実線で示した負帰還回路によって負荷50に印加可能な
電圧値には上限値がある。そこで、DACの出力する電圧値(あるいは負荷50に印加さ
れる電圧値)が、その上限値よりも高くなると、これをゲートセレクタ回路140が検出
して、スイッチSN1を切断(OFFに)するとともに、スイッチSN2を接続(ONに
)する。その結果、トランジスタNtr1およびオペアンプOpampによる負帰還回路
(図3(a)で太い実線で示した回路)が、トランジスタNtr2およびオペアンプOp
ampによる新たな負帰還回路(図3(a)中で太い破線で示した回路)に切り換わり、
それに伴って、負荷50に電力を供給する電源が電源E1から電源E2に切り換わる。上
述したように、電源E2は電源E1よりも高い電圧値の電力を発生するから、このように
電源を切り換えてやれば、DACの出力する電圧値が更に高くなっても、これに合わせて
、負荷50に印加する電圧値を上昇させることが可能となる。
もちろん、電源E2によって負荷50に印加できる電圧値にも上限値がある。しかし、
DACの出力する電圧値(あるいは負荷50に印加される電圧値)が、その上限値に達し
たら、今度は、スイッチSN2をOFFにするとともに、スイッチSN3をONにするこ
とにより、電源E3を用いて負荷50に電力を供給すればよい。
図3(b)には、印加するべき電圧値に応じて、負帰還回路および電源を切り換えなが
ら、負荷50に電圧を印加する様子が示されている。図3(b)に示されるように、負荷
50に印加する電圧(駆動電圧)が0(V)から上昇してE1に達するまでは、図3(a
)中に太い実線で示した負帰還回路を用いて、電源E1の発生する電力を負荷50に供給
する。尚、厳密に言えば、トランジスタNtr1〜Ntr4やダイオードなどで何某かの
電圧降下が発生するために、電源E1の発生する電圧値E1よりも低い電圧値までしか、
負荷50に印加することはできない。しかし、ここでは説明が煩雑となることを避けるた
め、トランジスタNtr1〜Ntr4やダイオードで発生する電圧降下は無視できるもの
としている。
負荷50に印加する電圧(駆動電圧)が電圧値E1より高くなると、図3(a)中に太
い破線で示した負帰還回路を用いて、電源E2からの電力を負荷50に供給する。この状
態から、負荷50に印加する電圧を減少させる場合には、増加させる場合と逆の操作を行
えばよい。先ず、スイッチSN1〜SN4の状態はそのままで、DACの出力する電圧値
を減少させる。すると、オペアンプOpampからの出力が減少し、トランジスタNtr
2のゲート電極にかかる電圧が低下するので、トランジスタの等価的な抵抗値が増加する
。また、ここでは負荷50は抵抗性の負荷であるとしているから、トランジスタの等価的
な抵抗値が増加すれば、負荷50に加わる電圧値が低下する。そして、印加する電圧が電
圧値E1まで減少したら、スイッチSN2をOFFにするとともに、スイッチSN1をO
Nにすることにより、負帰還回路を、図3(a)中で太い破線で示した回路から、太い実
線で示した回路に切り換える。こうして負帰還回路を切り換えた後は、新たな回路に含ま
れるトランジスタNtr1の等価的な抵抗値を増加させるほど、負荷50に印加される電
圧値を減少させることが可能となる。
このように、第1実施例の負荷駆動回路100では、負荷50に印加することのできる
電圧範囲が、0(V)〜E1、E1〜E2、E2〜E3、およびE3〜E4の4つの電圧
範囲に分割されており、それぞれの電圧範囲毎に、電源および負帰還回路が予め設定され
ている。そして、負荷50に印加するべき駆動電圧が、何れかの電圧範囲にあれば、その
電圧範囲に対応付けられた電源および負帰還回路を用いて負荷50を駆動するが、負荷5
0の駆動電圧が電圧範囲を跨いだ場合には、電源および負帰還回路を切り換えて、新たな
電圧範囲に対応する電源および負帰還回路を用いて負荷50を駆動する。こうすることに
より、負荷50を駆動する際の電力の消費を抑制することが可能となる。以下では、この
理由について説明する。
図4は、比較のために、単一の電源と単一の負帰還回路を用いて負荷50を駆動する負
荷駆動回路を例示した説明図である。図4(a)には、具体的な回路構成が示されており
、図4(b)には、負荷50の駆動電圧を、0(V)から電圧値E4まで上昇させた後、
再び0(V)まで下降させる様子が示されている。このように、0(V)〜E4の範囲で
負荷50に電圧を印加するのであれば、少なくともE4以上の電圧値を発生する電源を使
用する必要がある。尚、トランジスタNtrやダイオードなどの抵抗を考慮すると、電源
が発生する電圧値は、E4よりも高くなければならないが、ここでは理解を容易にするた
めに、トランジスタNtrやダイオードなどの抵抗は無視できるとしている。
電源E4は、常に電圧値E4の電力を発生している。従って、図4に示した駆動回路で
は、負荷50に印加するべき駆動電圧の電圧値に拘わらず、トランジスタNtrの上流側
には、常に電圧値E4がかかっている。そして、この電圧値E4を、負荷50に印加する
べき駆動電圧まで低下させる際に、トランジスタNtr内で電力が消費される。この電力
消費量は、トランジスタNtrが動作する電圧差(すなわち、トランジスタNtrの上流
側と下流側との電圧差)が大きくなるほど増加する。その結果、図4に示した駆動回路で
は、負荷50に印加するべき駆動電圧が低い場合には、たいへんに多くの電力が消費され
ることになる。
これに対して、図2に示した第1施例の負荷駆動回路100では、発生する電圧値の異
なる4つの電源E1〜E4と、それぞれの電源に対する負帰還回路とを備えている。そし
て、図3を用いて前述したように、負荷50に印加する駆動電圧が、0(V)〜E1、E
1〜E2、E2〜E3、またはE3〜E4の何れの電圧範囲にあるかによって、電源E1
〜E4および負帰還回路を切り換えながら、負荷50を駆動する。
図5は、第1実施例の負荷駆動回路100において、電源E1〜E4を切り換えながら
負荷50を駆動する様子を表している。このため、例えば負荷50に印加するべき駆動電
圧が、0(V)〜E1の電圧範囲にある場合には、電源E1から電力が供給されるので、
トランジスタNtr1には電圧値E1しかかからない。また、負荷50に印加するべき駆
動電圧が、E1〜E2の電圧範囲に上昇した場合でも、電力を供給する電源が電源E2に
切り換わるので、トランジスタNtr2には電圧値E2しかかからない。負荷50の駆動
電圧が更に上昇した場合でも、負荷50に電力を供給する電源を電源E3、E4と切り換
えてやれば、結局は、トランジスタNtr1〜Ntr4が動作する電位差を、高々、0(
V)〜E1、E1〜E2、E2〜E3、E3〜E4程度の電圧差に抑制することができる
。その結果、図4に示すように、単一の電源と単一の負帰還回路を用いて負荷50を駆動
する従来の負荷駆動回路に較べて、電力の消費を大きく抑制することが可能となるのであ
る。
尚、以上の説明では、負荷50に印加する駆動電圧は、0(V)から正の電圧値を取る
ものとして説明した。しかし負の電圧値を発生する電源を用いることにより、負の値を取
る駆動電圧を印加することも可能である。もちろん、負の電圧値を発生する電源と正の電
圧値を発生する電源とを使用すれば、電圧値が正負に変化する駆動電圧を負荷50に印加
することも可能となる。
図6は、電圧値が正負に変化する駆動電圧を負荷50に印加することの可能な負荷駆動
回路100を例示した説明図である。図示した例では、電源E5〜E8の4つの電源につ
いては、図2に示した負荷駆動回路100と同様に、正の電圧値の電力を発生しているが
、電源E1〜E4の4つの電源については、負の電圧値の電力を発生している。また、こ
のことと対応して、電源E5〜E8の4つの電源については、図2と同様に、NMOS型
の各トランジスタ(Ntr5〜Ntr8)のドレイン電極が、電源(E5〜E8)に接続
され、各トランジスタ(Ntr5〜Ntr8)のソース電極が、負荷50側に接続されて
いる。これに対して、電源E1〜E4の4つの電源については、PMOS型の各トランジ
スタ(Ptr1〜Ptr4)のドレイン電極が、電源(E1〜E4)に接続され、各トラ
ンジスタ(Ptr1〜Ptr4)のソース電極が、負荷50側に接続されている。また、
PMOS型トランジスタ(Ptr1〜Ptr4)については、負荷50との間に挿入され
る逆流防止用のダイオードの向きが、NMOS型トランジスタ(Ntr5〜Ntr8)と
は逆向きに(トランジスタPtr1〜Ptr4のドレイン電極から負荷50に向かう方向
が順方向となるように)、逆流防止用のダイオードが挿入されている。
そして、これら電源の発生する電圧値E1〜E8の大きさが、E1<E2<E3<E4
<0<E5<E6<E7<E8であったとすると、負荷50に印加する駆動電圧が正の電
圧値であれば、電圧値が大きくなるに従って、ONにするスイッチを、スイッチSN5か
らスイッチSN8へと切り換えることにより、0(V)〜E8(正の電圧値)の駆動電圧
を負荷50に印加することができる。また、印加する駆動電圧が負の電圧値であれば、電
圧値が小さく(絶対値は大きく)なるに従って、ONにするスイッチを、スイッチSN4
からスイッチSN1へと切り換えることにより、E1(負の電圧値)〜0(V)の駆動電
圧を負荷50に印加することが可能となる。
C.第2実施例 :
以上に説明した第1実施例では、負荷50が抵抗性の負荷であるものとして説明した。
しかし、負荷50が容量性の負荷である場合には、電力の消費をより一層大幅に抑制する
ことが可能となる。ここで、容量性の負荷とは、供給された電力の少なくとも一部を蓄え
る性質を有する負荷であり、代表的にはピエゾ素子を搭載した負荷が挙げられる。また、
液晶パネルも構造上から大きな寄生容量が生じているので、容量性の負荷とみなすことが
できる。更には、容量性の負荷と、抵抗性の負荷とが並列に接続されているような負荷に
対しても、第2実施例の負荷駆動回路100を適用することによって、電力の消費を大幅
に抑制することが可能である。以下では、これら容量性の負荷50を駆動する第2実施例
の負荷駆動回路100について説明する。
C−1.負荷駆動回路の構成 :
図7は、第2実施例の負荷駆動回路100の構成を例示した説明図である。第2実施例
の負荷駆動回路100においても、図2に示した第1実施例の負荷駆動回路100と同様
に、4つの電源E1〜E4が設けられており、それぞれ電圧値E1、E2、E3、E4の
電力を発生する。また、各電源E1〜E4からの電力は、ユニポーラ型のNMOSトラン
ジスタNtr1〜Ntr4を介して、負荷50に接続されている。
尚、第2実施例においても、電源E1〜E4は互いに異なる電圧値を発生する電源であ
れば、一次電池や、二次電池、単なるコンデンサ、いわゆる電源回路など、どのような電
源を用いることもできる。しかし、第2実施例においては、二次電池やコンデンサなどの
ように、外部から電力が供給された場合に、その電力の少なくとも一部を蓄えることが可
能な電源を用いることにより、電力の消費をより一層、大幅に抑制することが可能となる
。この点については、後ほど詳しく説明する。
また、図7に示されるように第2実施例の負荷駆動回路100は、図2に示した第1実
施例の負荷駆動回路100とは異なり、負荷50からの電力をグランドまたは電源E1〜
E3の各電源へ還流させる方向に、ユニポーラ型のPMOSトランジスタPtr0〜Pt
r3が設けられている。尚、トランジスタPtr0〜Ptr3は、ユニポーラ型のトラン
ジスタに限らず、バイポーラ型など、他の方式のトランジスタを用いることも可能である
。また、トランジスタPtr0〜Ptr3と負荷50との間にも、逆流防止用のダイオー
ドが挿入されているが、逆流が生じない構造のトランジスタ(バイポーラ型など)を用い
た場合は、このダイオードは不要となる。
電源E1〜E4の電力を負荷50に供給する側の各トランジスタNtr1〜Ntr4に
は、それぞれのゲート電極に、スイッチSN1〜SN4を介してオペアンプOpampの
出力端子が接続されている。これは、図2に示した第1実施例の負荷駆動回路100と同
様である。しかし、上述したように第2実施例の負荷駆動回路100には、負荷50の電
力を還流させるトランジスタPtr0〜Ptr3も設けられており、これらのトランジス
タPtr0〜Ptr3のゲート電極にもオペアンプOpampの出力端子が接続され、各
ゲート電極とオペアンプOpampの出力端子との間には、スイッチSP0〜SP3が設
けられている。尚、各トランジスタPtr0〜Ptr3は、誤動作を回避するためにゲー
ト電極がプルアップ処理されているが、図が煩雑となることを避けるために、図示は省略
されている。
ゲートセレクタ回路140は、これらのスイッチSN1〜SN4およびスイッチSP0
〜SP3の状態を、ONまたはOFFに切り換える。そして、スイッチSN1〜SN4あ
るいはスイッチSP0〜SP3の何れのスイッチがONになるかによって、対応するトラ
ンジスタNtr1〜Ntr4あるいはトランジスタPtr0〜Ptr3、およびオペアン
プOpampによって負帰還回路が形成される。その結果、DACの出力するアナログ電
圧に追随させて、負荷50に印加する電圧値を負帰還制御することが可能となる。以下、
この点について、詳しく説明する。
C−2.負荷駆動回路の動作 :
図8は、第2実施例の負荷駆動回路100が容量性の負荷50を駆動する動作を示した
説明図である。尚、第2実施例においても、電源E1、E2、E3、E4は、それぞれ電
圧値E1、E2、E3、E4の電力を発生し、各電圧値は、0(V)<E1<E2<E3
<E4となっているものとする。また、説明が煩雑となることを避けるために、第2実施
例においても、各トランジスタNtr1〜Ntr4、Ptr0〜Ptr3や、ダイオード
などの内部抵抗は無視できるものとする。
負荷50に印加するべき駆動電圧(DACが出力するアナログ電圧)が増加する場合に
は、第2実施例の負荷駆動回路100は、図3を用いて前述した第1実施例と全く同様に
動作する。すなわち、駆動電圧が0(V)〜E1の電圧範囲にある場合は、ゲートセレク
タ回路140によってスイッチSN1をONにするとともに、その他のスイッチ(スイッ
チSN2〜SN4、およびスイッチSP0〜SP3)は全てOFFにする。その結果、ト
ランジスタNtr1およびオペアンプOpampによる負帰還回路が形成され、DACが
出力するアナログ電圧に従って、電源E1の電力が負荷50に印加される。また、負荷5
0に印加するべき駆動電圧が、電源E1から供給可能な電圧値を越えた場合は、スイッチ
SN1をOFFにするとともに、スイッチSN2をONにする。その結果、トランジスタ
Ntr1およびオペアンプOpampによる負帰還回路が、トランジスタNtr2および
オペアンプOpampによる負帰還回路に切り換わり、電源E2の電力が負荷50に供給
されるようになる。
図8(b)には、駆動電圧が0(V)からE1に向かって上昇している間は、電源E1
からトランジスタNtr1を介して負荷50に電力が供給され、駆動電圧がE1からE2
に上昇している間は、電源E2からトランジスタNtr2を介して負荷50に電力が供給
される様子が示されている。このように、負荷50に印加するべき駆動電圧が上昇してい
る間は、スイッチSN1〜SN4を切り換えることにより、負荷50に電力を供給する電
源を次々と切り換えていけばよい。
これに対して、負荷50に印加するべき駆動電圧(DACが出力するアナログ電圧)が
減少する場合には、スイッチSN1〜SN4を全てOFFにするとともに、駆動電圧に応
じて、スイッチSP0〜SP3の何れかをONにする。例えば、駆動電圧をE2からE1
に向かって減少させる場合について考える。駆動電圧がE1〜E2の範囲にあって、減少
させる場合は、スイッチSP1をONにする。すると、オペアンプOpampの出力が、
トランジスタPtr1のゲート電極に入力されて、トランジスタPtr1内に正孔による
チャネルが形成され、負荷50と電源E1とが電気的に接続される。負荷50には電圧値
E2が印加されていたから、負荷50に蓄えられていた電力が電源E1に還流する。そし
て、電源E1が、例えば二次電池などのように、外部から供給された電力を蓄えることが
可能な電源であった場合には、蓄えておいた電力を用いて負荷50を駆動することができ
るので、電力の消費を大幅に抑制することが可能となる。
また、トランジスタPtr1は、ゲート電極に加える電圧が低くなるほど、トランジス
タPtr1の等価的な抵抗値も小さくなる。このため、DACが出力するアナログ電圧(
負荷50に印加すべき目標電圧)と、負荷50に実際に印加されている駆動電圧とをオペ
アンプOpampに入力するとともに、オペアンプOpampの出力をゲート電極に加え
ることで、負帰還回路が形成されて、負荷50に印加する駆動電圧を制御することが可能
となる。例えば、負荷50に印加している駆動電圧が、DACの出力する目標電圧よりも
高い場合、オペアンプOpampの出力が減少するので、トランジスタPtr1の等価的
な抵抗値が減少する。その結果、負荷50に印加されている駆動電圧が減少して、DAC
の出力する目標電圧に近付くようになる。
図8(a)には、スイッチSP1がONにされたときに、トランジスタPtr1および
オペアンプOpampによって形成される負帰還回路が、太い実線で示されている。こう
して、負帰還制御を行いながら、負荷50の駆動電圧を電圧値E2から電圧値E1に減少
させると、負荷50に蓄えられた電力が、トランジスタPtr1を介して電源E1に還流
されて、その結果として、駆動電圧が減少していくことになる。図8(b)には、負荷5
0の電力が、トランジスタPtr1を介して電源E1に還流される様子が、太い実線の矢
印によって表されている。
負荷50の駆動電圧が、電圧値E1よりも低くなった場合には、ゲートセレクタ回路1
40を用いてスイッチSP1をOFFにするとともに、スイッチSP0をONにする。そ
の結果、トランジスタPtr1およびオペアンプOpampによる負帰還回路(図8(a
)で太い実線で示した回路)が、トランジスタPtr0およびオペアンプOpampによ
る新たな負帰還回路に切り換わる。図8(a)では、新たに切り換わった負帰還回路を、
太い破線で表している。その結果、負荷50に蓄えられた電力は、トランジスタPtr0
を介してグランドに放出され、それに伴って、負荷50に加わる駆動電圧が低下すること
になる。図8(b)には、負荷50の電力が、トランジスタPtr0を介してグランドに
放出される様子が、太い破線の矢印によって表されている。また、このように駆動電圧を
減少させている状態から、再び上昇させる場合には、前述したようにスイッチSN1〜S
N4の中から、現在の電圧値に応じたスイッチをONにすればよい。
このように、第2実施例の負荷駆動回路100においても、負荷50に印加することの
できる電圧範囲が、0(V)〜E1、E1〜E2、E2〜E3、およびE3〜E4の4つ
の電圧範囲に分割されており、それぞれの電圧範囲を受け持つ電源E1〜E4が予め設定
されている。そして、負荷50に印加する駆動電圧を上昇させる場合は、その電圧範囲を
受け持つ電源を負荷50に接続して、負帰還制御を行いながら、負荷50に駆動電圧を印
加する。例えば、駆動電圧が電圧値E1と電圧値E2との中間にあれば、E1〜E2の電
圧範囲を受け持つ電源E2を用いて負荷50を駆動することになる。これに対して、負荷
50に印加する駆動電圧を減少させる場合には、現在の電圧よりも一つ低い電圧範囲を受
け持つ電源を負荷50に接続する。そして、負荷50に蓄えられた電力を電源に還流させ
ながら、負帰還制御を行って、負荷50に印加する駆動電圧を減少させる。例えば、駆動
電圧が電圧値E1と電圧値E2との中間にある場合は、0(V)〜E1の電圧範囲を受け
持つ電源E1を負荷50に接続して、負荷50の電力を電源E1に蓄える。こうすること
により、負荷50を駆動する際の電力の消費を抑制することができる。特に、電源E1〜
E4が、二次電池やコンデンサなどのように、外部から供給された電力の少なくとも一部
を蓄えることが可能な電源であった場合には、電力の消費を、更に大きく抑制することが
可能となる。以下では、この理由について説明する。
図9は、第2実施例の負荷駆動回路100において、負荷50に印加する駆動電圧を、
0(V)〜E4まで上昇させた後、E4〜0(V)まで減少させる様子を示した説明図で
ある。前述したように、駆動電圧を0(V)〜E1に上昇させる際には、スイッチSN1
をONにすることにより、電源E1の電力を、トランジスタNtr1を介して負荷50に
供給しながら、駆動電圧を上昇させる。駆動電圧がE1に達したら、スイッチSN1をO
FFにするとともにスイッチSN2をONにして、電源E2の電力を、トランジスタNt
r2を介して負荷50に供給しながら、駆動電圧を上昇させる。駆動電圧がE2に達した
ら、スイッチSN2をOFFにして、スイッチSN3をONにすることによって、電源E
3の電力を、トランジスタNtr3を介して負荷50に供給する。更に、駆動電圧がE3
に達したら、スイッチSN3をOFFに、スイッチSN4をONにして、電源E4の電力
を、トランジスタNtr4を介して負荷50に供給する。図9には、このようにして電源
E1〜E4を切り換えながら、負荷50に印加する駆動電圧を次第に上昇させる様子が示
されている。この時、各トランジスタNtr1〜Ntr4が動作する電圧差は、高々、各
電源E1〜E4が発生する電圧差、すなわち、0(V)〜E1、E1〜E2、E2〜E3
、E3〜E4程度の電圧差にしかならない。このため、第1実施例の負荷駆動回路100
と同様のメカニズムによって、電力の消費を抑制することができる。
次に、駆動電圧をE4から減少させる際には、先ず、スイッチSN4をOFFにした後
、スイッチSP3をONにする。すると、前述したように、負荷50に蓄えられていた電
力が、トランジスタPtr3を介して電源E3に還流し、それに伴って負荷50に印加さ
れている駆動電圧が減少する。この時、電源E3が、供給された電力を蓄えることが可能
な電源であれば、負荷50から還流した電力が電源E3に蓄えられることになる。負荷5
0の駆動電圧が電圧値E3まで減少したら、スイッチSP3をOFFにして、スイッチS
P2をONにすることにより、負荷50の電力を、今度はトランジスタPtr2を介して
電源E2に還流させる。更に、駆動電圧が電圧値E2まで減少したら、スイッチSP2を
OFFに、スイッチSP1をONにして、負荷50の電力を、トランジスタPtr1を介
して電源E1に還流させる。電源E2あるいは電源E1が、電力を蓄えることが可能であ
れば、負荷50から還流した電力は、それぞれ電源E2あるいは電源E1に蓄えられる。
駆動電圧が電圧値E1まで減少したら、最後に、スイッチSP1をOFFにして、スイッ
チSP0をONにする。すると、負荷50の電力は、トランジスタPtr0を介してグラ
ンドに放出され、それに伴って、負荷50に印加している駆動電圧が0(V)まで減少す
る。
図9には、このようにして、負荷50に印加されている駆動電圧を、より低い電圧値の
電力を発生する電源に還流させながら、負荷50に印加の駆動電圧を次第に減少させる様
子が示されている。この時、各トランジスタPtr0〜Ptr3が動作する電圧差も、高
々、各電源E1〜E4が発生する電圧差、すなわち、0(V)〜E1、E1〜E2、E2
〜E3、E3〜E4程度の電圧差にしかならない。このため、第1実施例の負荷駆動回路
100と同様のメカニズムによって、電力の消費を抑制することができる。
更に、第2実施例の負荷駆動回路100では、負荷50は容量性の負荷であることから
、負荷50から電力が還流される電源E1〜電源E3を、二次電池など、外部から供給さ
れた電力を蓄えることが可能な電源としておくことで、電力の消費を更に大きく抑制する
ことができる。図9中に太い実線で示した矢印は、負荷50から還流された電力を、電源
E1〜E3に蓄えながら、駆動電圧を減少させている様子を表している。
このように、動電圧を減少させる際に、負荷50からの電力を電源に蓄えておけば、次
に駆動電圧を上昇させる際には、蓄えておいた電力を用いることができる。例えば、再び
、駆動電圧を0(V)〜E1に上昇させる際には、電源E1から電力を供給することにな
るが、この時、負荷50から還流されて蓄えておいた電力を供給すれば、実質的には新た
な電力を供給することなく、負荷50の駆動電圧を上昇させることができる。同様に、電
源E2および電源E3にも、負荷50からの電力が蓄えられているので、駆動電圧をE1
〜E2に上昇させる際、更にはE2〜E3に上昇させる際には、電源E2および電源E3
に蓄えておいた電力を負荷50に供給することで、実質的に新たな電力を供給することな
く、負荷50に印加する駆動電圧を上昇させることができる。結局、負荷50から還流し
た電力を電源に蓄えておけば、0(v)〜E3までの駆動電圧であれば、新たな電力を供
給することなく印加することが可能となり、その結果、電力の消費を大幅に抑制すること
が可能となるのである。
尚、以上の説明では、負荷駆動回路100には、電源E1〜E4の4つの電源が設けら
れているものとして説明した。しかし、より多くの電源を設けて、負荷50に印加する電
圧範囲をより細かく分割すれば、新たな電力を供給することなく負荷50に印加すること
の可能な駆動電圧の範囲を拡大することができる。その結果、電力の消費をより一層大幅
に抑制することが可能となる。また、第2実施例の負荷駆動回路100においても、第1
実施例と同様に、負の駆動電圧を印加したり、あるいは、正負に変化する駆動電圧を負荷
50印加することも可能である。
D.変形例 :
以上に説明した各種の実施例の他にも、幾つかの変形例を考えることができる。以下で
は、これら変形例について簡単に説明する。
D−1.第1の変形例 :
上述した各種の実施例では、電源E1〜E4は何れも、常に安定した電圧値の電力を発
生しているものとして説明した。しかし、コンデンサのように、電力を供給するに従って
電圧値が低下する電源や、二次電池のように安定した電圧値の電力を発生するとは限らな
い電源も存在する。更には、電源の能力に対して、負荷50に供給する電力が過大なため
に、安定した電圧値の電力を供給することが困難な場合も生じ得る。このような場合は、
各電源が発生する電圧値を監視しておき、負荷50に印加すべき駆動電圧に応じて、最適
な電圧値を発生している電源が負荷50に接続されるように、スイッチSN1〜SN4あ
るいはスイッチSP0〜SP3を切り換えるようにしても良い。
図10は、このような第1の変形例の負荷駆動回路100を例示した説明図である。図
10に示した負荷駆動回路100では、電源E1〜E4の発生する電圧値、および負荷5
0に印加すべき駆動電圧(DACの出力電圧)が、ゲートセレクタ回路140に入力され
ている。そして、ゲートセレクタ回路140は、駆動電圧が上昇しているのか、減少して
いるのか、および、駆動電圧値、各電源が発生する電圧値に応じて、スイッチSN1〜S
N4あるいはスイッチSP0〜SP3を切り換える。例えば、駆動電圧が上昇中であれば
、駆動電圧よりも一定以上高い電圧値を発生している電源の中で、最も低い電圧値の電源
から負荷50に電力が供給されるように、スイッチSN1〜SN4の対応するスイッチを
ONにする。逆に、駆動電圧が減少中であれば、駆動電圧よりも一定以上低い電圧値を発
生している電源の中で、最も高い電圧値の電源に、負荷50の電力が還流するように、ス
イッチSP0〜SP3の対応するスイッチをONにする。こうすれば、たとえ、各電源の
発生する電圧値が安定していない場合でも、電力の消費を抑制しながら、負荷50に適切
な駆動電圧を印加することが可能となる。
D−2.第2の変形例 :
また、上述した各種の実施例では、負荷50に印加する駆動電圧を、そのままオペアン
プOpampに入力して、負帰還制御を行うものとして説明した。しかし、駆動電圧を直
接、オペアンプOpampに入力するのではなく、一旦、分圧した後に、オペアンプOp
ampに入力してもよい。
図11は、このような第2の変形例の負荷駆動回路100を例示した説明図である。図
11に示した負荷駆動回路100では、負荷50に印加されている駆動電圧が、抵抗を用
いた分圧回路で1/nに分圧された後に、オペアンプOpampに入力されている。こう
すれば、DACが発生する電圧は、負荷50に印加すべき駆動電圧の1/nの電圧でよい
。このため、出力範囲の小さなDACを用いて、大きな変動量の駆動電圧を制御すること
が可能となる。
以上、各種の負荷駆動回路について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られ
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能で
ある。
例えば、いわゆるインクジェットプリンタでは、容量性の負荷であるピエゾ素子を駆動
することによってインクを噴射していることから、上述した各種の負荷駆動回路100は
、ピエゾ素子を駆動するための負荷駆動回路として好適に用いることができる。あるいは
、液晶パネルも大きな寄生容量が発生しており、容量性の負荷の一種であるから、上述し
た各種の負荷駆動回路100は、液晶パネルの駆動回路としても好適に用いることが可能
である。
本実施例の負荷駆動回路の大まかな構成を示した説明図である。 第1実施例の負荷駆動回路の構成を例示した説明図である。 第1実施例の負荷駆動回路が負荷を駆動する動作を示した説明図である。 単一の電源と単一の負帰還回路を用いて負荷を駆動する比較のための負荷駆動回路を例示した説明図である。 第1実施例の負荷駆動回路において電力の消費を抑制可能な理由を示した説明図である。 電圧値が正負に変化する駆動電圧を負荷に印加することの可能な負荷駆動回路を例示した説明図である。 第2実施例の負荷駆動回路の構成を例示した説明図である。 第2実施例の負荷駆動回路が容量性の負荷を駆動する動作を示した説明図である。 第2実施例の負荷駆動回路において電力の消費を抑制可能な理由を示した説明図である。 第1の変形例の負荷駆動回路を例示した説明図である。 第2の変形例の負荷駆動回路を例示した説明図である。
符号の説明
10…電源部、 20…目標電圧波形出力部、 30…負帰還制御部、
40…電源接続部、 50…負荷、 100…負荷駆動回路、
140…ゲートセレクタ回路、 E1,E2,E3,E4…電源

Claims (6)

  1. 所望の電圧波形を発生させて電気的な負荷を駆動する負荷駆動回路であって、
    前記負荷に印加するべき目標電圧波形を出力する目標電圧波形出力部と、
    互いに異なる電圧値の電力を発生する複数の電源部と、
    複数の前記電源部と前記負荷との間に該電源部毎に設けられて各電源部からの電力を該
    負荷に供給するとともに、該負荷に印加される電圧値が前記目標電圧波形と一致するよう
    に、該電圧値の負帰還制御を行う複数の負帰還制御部と、
    前記負荷に印加されている電圧値または前記目標電圧波形の電圧値に基づいて、複数の
    前記電源部の中から一の該電源部を選択し、選択した該電源部を該負荷に接続するととも
    に残余の電源部については該負荷から切断する電源接続部と
    を備える負荷駆動回路。
  2. 請求項1に記載の負荷駆動回路であって、
    前記負荷は、容量成分を有する負荷であり、
    前記電源部は、外部から供給された電力を蓄えておくことが可能な電源部であり、
    前記電源接続部は、
    前記負荷に印加される電圧値の上昇時には、該電圧値よりも高い電圧値を発生する前
    記電源部を選択して、該負荷に接続し、
    前記負荷に印加される電圧値の下降時には、該電圧値よりも低い電圧値を発生する前
    記電源部を選択して、該負荷に接続する接続部である負荷駆動回路。
  3. 請求項2に記載の負荷駆動回路であって、
    前記負帰還制御部は、
    前記電源部と前記負荷との間に設けられ、外部からの制御によって抵抗値を変更可能
    な可変抵抗部と、
    前記負荷に印加されている電圧値と前記目標電圧波形とを受け取って、これらの電圧
    値が一致するように、前記可変抵抗部の抵抗値を負帰還制御する抵抗値制御部と
    を備え、
    前記電源接続部は、
    前記抵抗値制御部の出力と前記可変抵抗部とを電気的に切断することによって、該可
    変抵抗部に接続されている前記電源部を前記負荷から切断し、
    前記抵抗値制御部の出力と前記可変抵抗部とを電気的に接続することによって、該可
    変抵抗部に接続されている前記電源部を前記負荷に接続する接続部である負荷駆動回路。
  4. 請求項3に記載の負荷駆動回路であって、
    前記負帰還制御部は、前記抵抗値制御部が、他の負帰還制御部との間で共用して構成さ
    れた制御部である負荷駆動回路。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の負荷駆動回路であって、
    複数の前記電源部が発生する電圧値を、該電源部毎に検出する電源電圧検出部を備え、
    前記電源接続部は、各々の前記電源部について検出された前記電圧値も考慮して、前記
    負荷に接続する一の前記電源部を選択する接続部である負荷駆動回路。
  6. 所望の電圧波形を発生させて電気的な負荷を駆動する負荷駆動方法であって、
    前記負荷に印加するべき目標電圧波形を出力する工程と、
    複数の電源部から互いに異なる電圧値の電力を発生させる工程と、
    前記負荷に印加されている電圧値または前記目標電圧波形の電圧値に基づいて、複数の
    電源部の中から一の電源部を選択する工程と、
    選択された前記電源部からの電力を受け取って前記負荷に供給するとともに、該負荷に
    印加される電圧値が前記目標電圧波形と一致するように、該電圧値の負帰還制御を行う工
    程と
    を備える負荷駆動方法。
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