JP4474709B2 - 電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源装置に関し、特に、表示素子に安定した駆動電圧を供給する電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、縦横に交差する走査電極と信号電極とを備え、行ドライバより走査電極に選択電圧を順次印加し、列ドライバより信号電極に、表示データに対応したデータ電圧を印加することにより表示を行う。
【0003】
各ドライバに選択電圧又はデータ電圧を供給する電源装置には、図14に示すような装置が用いられている。
【0004】
図14に示す電源装置2は、電源電圧VDDを昇圧して出力する昇圧回路24と、昇圧回路24の出力電圧を電源とし、基準電圧Vrefを増幅して出力する増幅回路23と、増幅回路23の出力電圧を抵抗Rにより分圧して、表示素子を駆動するための電圧を出力する分圧回路22と、から構成される。
【0005】
昇圧回路24は、スイッチング・トランジスタと昇圧コンデンサCとによって昇圧倍数が設定される。
【0006】
例えば、昇圧回路24に2つのスイッチング・トランジスタと2つの昇圧用コンデンサCを用い、電源電圧VDDを2倍に昇圧する2倍昇圧回路を構成できる。同様に、3つのスイッチング・トランジスタと3つの昇圧コンデンサCから、電源電圧VDDを3倍に昇圧する3倍昇圧回路を得ることができる。また、2倍昇圧回路と3倍昇圧回路とを組み合わせることにより、電源電圧VDDを6倍に昇圧する6倍昇圧回路を構成できる。
【0007】
このように、使用するスイッチング・トランジスタ及び昇圧コンデンサCの数を変えたり、複数の昇圧回路を用いることによって、昇圧倍数を変更することができる。
【0008】
図14に示す昇圧回路24は、電源電圧VDDを固定して使用され、液晶表示装置等の電源装置に用いる場合、ソフトウエア等により昇圧回路24の昇圧段数が変更できるように設計されている。そのため、昇圧回路24の昇圧段数を変更することにより、昇圧倍数を変えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ソフトウエア等により昇圧回路24の昇圧段数を変更するとき、昇圧段数を課題に設定した場合、昇圧回路24の出力電圧が、電源装置を構成するLSIの絶対最大定格を越えてしまい、LSIに許容量を越えた電流が流れ、LSIの破壊或いは性能が低下する。
【0010】
また、液晶表示装置等の負荷(動作電圧)が、表示内容や温度等により変化すると、昇圧回路24の出力電圧も変動してしまうため、常に一定の電圧を出力することが困難であった。
【0011】
この発明は、上記のような問題を解決するために成されたものであり、表示素子に駆動電圧を好適に供給することが可能な電源装置を提供することを目的とする。またこの発明は、回路に備わっている素子を効率的に利用する電源装置を提供することを他の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電源装置は、
供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を検出し、その検出結果に基づき、前記昇圧手段より出力される電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段に供給する電圧を制御する電圧制御手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
前記電圧制御手段は、
前記昇圧手段より出力された電圧を分圧する第1の分圧手段と、
前記第1の分圧手段により分圧された電圧と、基準電圧との差を増幅し、その増幅した電圧を前記昇圧手段に昇圧対象の電圧として供給する増幅手段と、
を備える。
【0014】
上記構成とすることにより、昇圧回路より出力された電圧が目標値より高ければ、その電圧を分圧した電圧と基準電圧との差は小さくなり、低い電圧が昇圧回路に供給されるので昇圧回路の出力電圧を下げることができる。また、昇圧回路の出力電圧が目標値より低ければ、その電圧を分圧した電圧と基準電圧との差は大きくなり、高い電圧が昇圧回路に供給されるので昇圧回路の出力電圧を上げることができる。
【0017】
また、本発明の電源装置は、
供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧と、基準電圧との差分に対応する電圧を出力する差分出力手段と、
前記差分出力手段より出力された電圧をディジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段より出力された前記ディジタル信号に基づき、前記昇圧手段に供給される昇圧対象の電圧を制御する手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする。
【0018】
上記構成とすることにより、昇圧回路の出力電圧が目標値より高いとき、昇圧回路に供給される電圧を低くなるように制御することができ、また、昇圧回路の出力電圧が目標値より低いときは、昇圧回路に供給される電圧を高くなるように制御することができる。よって、昇圧回路の出力電圧を目標値に近づけることができる。
【0019】
また、本発明の電源装置は、
供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧と、基準電圧との差分に対応する電圧を出力する差分出力手段と、
前記差分出力手段より出力された電圧をディジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段より出力された前記ディジタル信号に基づき、前記昇圧手段より出力された電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段の昇圧動作を制御する昇圧動作制御手段と、
前記昇圧手段より出力された所望の電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする。
【0020】
上記構成の電源装置において、
前記昇圧手段は、動作クロックに従って昇圧動作を実行する昇圧回路を備え、前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段より出力された電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段の昇圧動作に供給する動作クロックの周波数を制御する周波数制御手段を備えることにより、昇圧回路の出力電圧の大きさに従って、昇圧回路の動作クロックの周期を長く、又は短くすることができるので、昇圧回路の出力電圧を制御することができる。よって、所望の電圧を得ることができる。
【0021】
また、上記構成の電源装置において、
前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段の出力電圧に従って、前記昇圧手段をオン又はオフにする昇圧動作切換手段を備えることにより、昇圧回路の出力電圧の大きさによって、昇圧回路を動作させたり、停止させたりすることができるので、所望の電圧を得ることができる。
【0022】
また、上記構成の電源装置において、
前記昇圧手段は、昇圧段数を切り換える機能を有し、
前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段の出力電圧に従って、前記昇圧手段の昇圧段数を制御する昇圧段数切換手段を備えることにより、昇圧回路の出力電圧に従って、昇圧段数を切り替え、昇圧倍数を変更することが可能となる。これにより、出力電圧を制御することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る電源装置を液晶表示装置に適用した場合について図面を用いて説明する。
【0026】
本実施の形態に用いられる液晶表示装置を図1に示す。図1に示す液晶表示装置は、LSI化されており、表示素子1と、電源装置2と、行ドライバ3と、列ドライバ4と、制御装置5とから構成される。
【0027】
表示素子1は、対向して配置された第1の基板と第2の基板と、第1の基板に行方向に配置された複数の走査電極11と、第2の基板の列方向に配置された複数の信号電極13と、両基板間に封止された液晶とを備え、走査電極11と信号電極13の交点で定義される複数の画素により画像を表示する。
【0028】
電源装置2は、表示素子1を駆動するための複数の駆動電圧を生成し、行ドライバ3及び列ドライバ4に供給する。
【0029】
行ドライバ3は、電源装置2より供給された駆動電圧に基づき、制御装置5からのタイミング制御信号に従って、選択した走査電極11に対応する駆動電圧を走査電圧として順次出力する。
【0030】
一方、列ドライバ4は、走査電圧に同期して、制御装置5からのタイミング制御信号に従って、各画素の表示データに対応した駆動電圧をデータ電圧として信号電極13に出力する。
【0031】
このようにして、選択状態にある走査電極11と信号電極13の交点で定義される画素に画像が表示される。
【0032】
以下、本発明の電源装置について図面を用いて説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る電源装置について、図2を用いて説明する。
【0034】
第1の実施の形態に係る電源装置は、図2に示すように、最大駆動電圧生成回路21と、分圧回路22と、から構成される。
【0035】
最大駆動電圧生成回路21は、オペアンプ23と、昇圧回路24と、分圧抵抗R5、R6と、安定化コンデンサCstと、から構成され、液晶を駆動するために必要な電圧を生成する。
【0036】
分圧抵抗R5、R6は、昇圧回路24の出力電位と接地電位との間に直列に接続されている。昇圧回路24の出力電圧Vprを、抵抗R5の抵抗値と抵抗R6の抵抗値の和に対する抵抗R6の抵抗値の比率に分圧し、その分圧された帰還電圧Vbackがオペアンプ23の負入力端に入力される。
【0037】
オペアンプ23は、基準電圧Vrefと帰還電圧Vbackとの差分の電圧を所定の増幅率で増幅し、その出力電圧Vopを昇圧回路24に入力する。
【0038】
昇圧回路24は、複数のコンデンサから成る昇圧コンデンサCprを備え、制御装置5からの昇圧クロックCKの供給タイミングに従って、オペアンプ23の出力電圧Vopを所定倍に昇圧する。
【0039】
分圧回路22は、複数の抵抗(R1〜R4)から構成され、最大駆動電圧生成回路21より生成された電圧を複数の駆動電圧(V0〜V4)に分圧する。分圧回路22を構成する抵抗R1〜R4は、昇圧回路24の出力端と接地電位との間に直列に接続されており、最大駆動電圧生成回路21より供給された目標の電圧を分圧する。分圧された電圧は、駆動電圧V0〜V4として行ドライバ3及び列ドライバ4に供給される。
【0040】
安定化コンデンサCstは、昇圧回路24の出力電位と接地電位との間に接続され、昇圧回路24の出力電圧Vprに含まれるリプル(交流成分)を除去し、平滑化する。
【0041】
なお、オペアンプ23の増幅率、昇圧回路24の昇圧倍数、基準電圧Vref、抵抗R5、R6は、昇圧回路24の出力電圧Vprが目標値で安定するように設定されている。
【0042】
次に、最大駆動電圧生成回路21の動作について説明する。
【0043】
電源装置が動作し始めたときは、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値に達しておらず、オペアンプ23に入力される帰還電圧Vbackは小さい値を取る。このため、昇圧回路24の電源であるオペアンプ23の出力電圧Vopは、最大値(電源電圧VDDに近い値)を取り、その出力電圧Vopが昇圧回路24によって昇圧される。
【0044】
昇圧回路24の出力電圧Vprが徐々に上昇し、目標値を越えると、オペアンプ23の負入力端に入力される帰還電圧Vbackは基準電圧Vrefより高くなり、オペアンプ23の出力電圧Vopは低くなる。このため、昇圧回路24は、その出力電圧Vprを降下させ、出力電圧Vprは目標値に近づいていく。
【0045】
逆に、昇圧回路24の出力電圧Vprが降下しすぎ、目標値よりも低くなると、オペアンプ23の負入力端に入力される帰還電圧Vbackは基準電圧Vrefより低くなり、オペアンプ23の出力電圧Vopは高くなる。このため、昇圧回路24の出力電圧Vprも高くなり目標値に近づく。
【0046】
このような動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値で安定する。
【0047】
また、電源装置2に接続された負荷が変化しても、昇圧回路24の出力電圧Vprは一瞬変化するが、上記動作を行うことにより、電圧の変動が補正されるため、表示素子1に安定して駆動電圧V0〜V4を供給することができる。
【0048】
以上説明したように、昇圧回路24の電源としてオペアンプ23を用い、帰還回路を構成することにより、昇圧回路24の出力電圧Vprの制御が可能になり、表示素子1を好適に駆動することができる電圧を生成することができる。
【0049】
従って、電圧の変動がなく、安定した駆動電圧が得られる。
【0050】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る電源装置を図3を用いて説明する。なお、図2と同一の構成要素には同符号を付す。
【0051】
この電源装置は、最大駆動電圧生成回路61と分圧回路22とから構成され、最大駆動電圧生成回路61は、昇圧回路24と、分圧抵抗R10、R11と、コンパレータ62と、A/Dコンバータ63と、電子ボリューム64とから構成される。
【0052】
昇圧回路24の出力電圧Vprは、抵抗R10、R11によって分圧され、コンパレータ62の負入力端に入力される。コンパレータ62は、分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分の電圧を所定の増幅率で増幅し、2値レベル(ハイレベル又はローレベル)の増幅電圧Vampを出力する。A/Dコンバータ63は、増幅電圧VampをA/D変換し、論理1又は0のディジタル信号DSとして出力する。電子ボリューム64は、ディジタル信号DSの値に従って、出力しているアナログ電圧を上昇又は下降させる。
【0053】
この構成によれば、比較基準電圧Vcrを、例えば、上昇圧力電圧Vprの目的値を抵抗R10とR11とで分圧した値に設定することにより、昇圧電圧Vprが目標値よりも高い場合には、コンパレータ62の負入力端(反転入力端)の入力電圧が正入力端(非反転入力端)の入力電圧の電圧よりも高くなって、増幅電圧Vampがローレベルとなり、ディジタル信号DSの値が0となる。電子ボリューム64は、そのディジタル信号DSを受け、出力しているアナログ電圧を所定量ΔVだけ下降させる。一方、昇圧電圧Vprが目標値より低い場合には、増幅電圧Vampがハイレベルとなり、ディジタル信号DSの値が1となり、電子ボリューム64が、出力アナログ電圧を所定量ΔVだけ上昇させるように動作させることができる。
【0054】
よって、上記動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値に近づき、最終的に目標値で安定する。従って、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給され、表示素子1を好適に駆動することができる。
【0055】
なお、コンパレータ62に代えて、増幅器を使用することも可能である。この場合、増幅器は、抵抗R10とR11により分圧された電圧と比較基準電圧Vcr(例えば、昇圧電圧Vprの目標値を抵抗R10とR11で分圧した値に等しい電圧)との差分を所定の増幅率で増幅して出力する。A/Dコンバータ63は、増幅器より出力された電圧を多値レベルのディジタル信号DSに変換し、電子ボリューム64は、ディジタル信号DSの値に対応する量だけ、出力しているアナログ電圧を上昇又は下降させる。この構成によっても、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給される。
【0056】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態にかかる電源装置について図4を用いて説明する。なお、図2及び図3と同一構成要素には同符号を付す。
【0057】
この電源装置は、最大駆動電圧生成回路71と分圧回路22とから構成され、最大駆動電圧生成回路71は、昇圧回路24と、分圧抵抗R10、R11と、コンパレータ62と、A/Dコンバータ63と、昇圧周波数変換回路72とから構成される。
【0058】
昇圧回路24は、制御装置5から供給される昇圧クロックCKに従って昇圧動作を行う。
【0059】
昇圧回路24の出力電圧Vprは、抵抗R10、R11によって分圧され、コンパレータ62の負入力端に入力される。コンパレータ62は、分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分の電圧を増幅し、2値レベル(ハイレベル又はローレベル)の増幅電圧Vampを出力する。A/Dコンバータ63は、増幅電圧VampをA/D変換し、論理1又は0のディジタル信号DSとして出力する。昇圧周波数変換回路72は、ディジタル信号DSの値に従って、制御装置5から昇圧回路24に供給される昇圧クロックCKの周期を変換する。
【0060】
この構成によれば、例えば、比較基準電圧Vcrを、昇圧電圧Vprの目標値を抵抗R10とR11で分圧した値に等しい電圧に設定することにより、出力電圧Vprが目標値よりも高い場合に、増幅電圧Vampがローレベルとなり、ディジタル信号DSの値が0となる。昇圧周波数変換回路72は、そのディジタル信号DSを受け、昇圧クロックCKの周期を長くする。周期の長い昇圧クロックCK’により、昇圧コンデンサCprに充電された電荷の放出時間が長くなるため、電荷の放出量は増加する。その結果、昇圧回路24の出力電圧Vprは下がる。
【0061】
一方、出力電圧Vprが目標値より低い場合には、増幅電圧Vampがハイレベルとなり、ディジタル信号DSの値が1となり、昇圧周波数変換回路72は、周期の短い昇圧クロックCK’を昇圧回路24に供給する。これにより、昇圧用コンデンサCprに充電された電荷の放出時間は短くなり、昇圧回路24の出力電圧Vprは上がる。
【0062】
よって、上記動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値に近づき、最終的に目標値で安定する。従って、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給され、表示素子1を好適に駆動することができる。
【0063】
なお、コンパレータ62に代えて、増幅器を使用することも可能である。この場合、増幅器は、抵抗R10とR11により分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分を所定の増幅率で増幅して出力する。A/Dコンバータ63は、増幅器より出力された電圧を多値レベルのディジタル信号DSに変換し、昇圧周波数変換回路72は、ディジタル信号DSの値に対応する量だけ、動作クロックの周波数を上昇又は下降させる。この構成によっても、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給される。
【0064】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態にかかる電源装置について図5を用いて説明する。なお、図4と同一の構成要素には同符号を付す。
【0065】
この電源装置は、最大駆動電圧生成回路73と分圧回路22とから構成され、最大駆動電圧生成回路73は、昇圧回路24と、分圧抵抗R10、R11と、コンパレータ62と、A/Dコンバータ63と、昇圧動作制御回路74とから構成される。
【0066】
昇圧回路24の出力電圧Vprは、抵抗R10、R11によって分圧され、コンパレータ62の負入力端に入力される。コンパレータ62は、分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分の電圧を所定の増幅率で増幅し、2値レベル(ハイレベル又はローレベル)の増幅電圧Vampを出力する。A/Dコンバータ63は、増幅電圧VampをA/D変換し、論理1又は0のディジタル信号DSとして出力する。昇圧動作制御回路74は、ディジタル信号DSの値に従って、制御装置5から昇圧回路24へ供給する昇圧クロックCKをオン又はオフする。
【0067】
この構成によれば、例えば、比較基準電圧Vcrを、昇圧電圧Vprの目標値を抵抗R10とR11で分圧した値に等しい電圧に設定することにより、昇圧電圧Vprが目標値よりも高い場合に、増幅電圧Vampがローレベルとなり、ディジタル信号DSの値が0となる。昇圧動作制御回路74は、そのディジタル信号DSを受け、昇圧回路24に供給されている昇圧クロックCKをオフする。その結果、昇圧回路24の昇圧動作は停止し、出力電圧Vprは降下する。
【0068】
一方、出力電圧Vprが目標値より低い場合には、増幅電圧Vampがハイレベルとなり、ディジタル信号DSの値が1となり、昇圧動作制御回路74は、昇圧クロックCKをオンする。これにより、昇圧回路24に入力された電圧は昇圧され、出力電圧Vprは上昇する。
【0069】
よって、上記動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値に近づき、最終的に目標値で安定する。従って、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給され、表示素子1を好適に駆動することができる。
【0070】
なお、図5に示す構成の電源装置の場合、昇圧回路24の出力電圧Vprの変動を抑えるために、安定化コンデンサCstの容量を大きく設定し、分圧回路22の分圧抵抗R1〜R4の抵抗値を小さく設定することが望ましい。
【0071】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係る電源装置について図6及び図7を用いて説明する。なお、図2〜図5と同一の構成要素のものには同符号を付す。
【0072】
この電源装置は、最大駆動電圧生成回路75と分圧回路22とから構成され、最大駆動電圧生成回路75は、昇圧回路24と、分圧抵抗R10、R11と、コンパレータ62と、A/Dコンバータ63と、昇圧段数切換回路78とから構成される。
【0073】
昇圧回路24の出力電圧Vprは、抵抗R10、R11によって分圧され、コンパレータ62の負入力端に入力される。コンパレータ62は、分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分の電圧を所定の増幅率で増幅し、2値レベル(ハイレベル又はローレベル)の増幅電圧Vampを出力する。A/Dコンバータ63は、増幅電圧VampをA/D変換し、論理1又は0のディジタル信号DSとして出力する。昇圧段数切換回路78は、ディジタル信号DSの値に従って、昇圧回路24の昇圧倍数を変更するための昇圧倍数切換信号を昇圧回路24に供給する。
【0074】
本実施の形態に用いられている昇圧回路24の構成を図7を用いて説明する。図7(A)は、昇圧対象の電圧の昇圧倍数を1倍から3倍に変換することが可能な昇圧回路の一例を示す。図7(B)は、図7(A)に示す昇圧回路に供給する信号を生成するための論理回路の一例を示す。
【0075】
図7(A)に示す昇圧回路は、昇圧用コンデンサCprと、p型及びn型のMOSトランジスタより構成されている。各トランジスタのゲートには、図7(B)に示す回路により生成された信号が供給される。図7(B)に示す回路において、VEL1を論理1、VEL2を論理0、VEL3を論理0に設定することにより、図7(A)の昇圧回路は、1倍昇圧回路として機能する。また、VEL1が0、VEL2が1、VEL3が0という設定では、2倍昇圧回路として機能し、VEL1が0、VEL2が0、VEL3が1という設定では、3倍昇圧回路として機能する。
【0076】
この構成によれば、例えば、前のタイミングにおける昇圧回路24の昇圧倍数が2倍であり、昇圧電圧Vprが目標値より高い場合、昇圧段数切換回路78は、VEL1に1、VEL2に0、VEL3に0の昇圧倍数切換信号を出力し、昇圧回路24の昇圧倍数を1倍に下げる。これにより、出力電圧Vprは降下する。また、出力電圧Vprが目標値より低い場合には、昇圧段数切換回路78は、VEL1に0、VEL2に0、VEL3に1の昇圧倍数切換信号を出力し、昇圧倍数を3倍に上げる。これにより、出力電圧Vprは上昇する。
【0077】
よって、上記のような動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値に近づき、最終的に目標値で安定する。従って、分圧回路22には安定した目標の電圧が供給され、表示素子1を好適に駆動することができる。
【0078】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態にかかる電源装置について図8、9を用いて説明する。なお、図2及び図3と同一の構成要素には同符号を付す。
【0079】
この電源装置は、最大駆動電圧生成回路76と分圧回路22とから構成され、最大駆動電圧生成回路76は、昇圧回路24と、分圧抵抗R10、R11と、コンパレータ62と、A/Dコンバータ63と、容量切換信号発生回路79と、容量変換回路81とから構成される。
【0080】
昇圧回路24の出力電圧Vprは、抵抗R10、R11によって分圧され、コンパレータ62の負入力端に入力される。コンパレータ62は、分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分の電圧を所定の増幅率で増幅し、2値レベル(ハイレベル又はローレベル)の増幅電圧Vampを出力する。A/Dコンバータ63は、増幅電圧VampをA/D変換し、論理1又は0のディジタル信号DSとして出力する。容量切換信号発生回路79は、ディジタル信号DSの値に従って、容量変換回路81に、昇圧コンデンサCprの容量を変化させる信号A、B(容量切換信号)を出力する。
【0081】
次に、容量変換回路81について図9を用いて説明する。容量変換回路81は、N型MOSトランジスタTr1〜Tr6を介して昇圧コンデンサCprと並列に接続された補助コンデンサC1、C2、C3と、オア回路ORと、アンド回路ANDとから構成される。
【0082】
容量切換信号発生回路79より、0を示す信号Aと、0を示す信号Bとが出力されたとすると、トランジスタTr1〜Tr6の全てがオフ状態となり、昇圧に使用されるコンデンサは、昇圧コンデンサCprのみとなる。また、1を示す信号Aと、0を示す信号Bとが出力されたときは、トランジスタTr1、Tr2がオンし、その他のトランジスタはオフ状態となる。このため、昇圧に使用されるコンデンサは、並列接続された昇圧コンデンサCprと補助コンデンサC1によって構成される。
【0083】
同様に、0を示す信号Aと、1を示す信号Bとが出力されたときは、トランジスタTr1〜Tr4がオンし、昇圧に使用されるコンデンサは、並列接続された昇圧コンデンサCprと補助コンデンサC1、C2になる。また、1を示す信号Aと、1を示す信号Bとが出力されたときは、トランジスタTr1〜Tr6がオンし、昇圧に使用されるコンデンサは、並列接続された昇圧コンデンサCprと補助コンデンサC1、C2、C3になる。
【0084】
このように、昇圧コンデンサCprに並列接続する補助コンデンサの数を変更することにより、昇圧コンデンサCprの容量を実質的に変化させることができ、昇圧回路24の昇圧倍数を変えることができる。
【0085】
容量切換信号発生回路79は、昇圧回路24の出力電圧Vprが目標値を超えたとき、目標値より大きいことを示すディジタル信号DSに従って、昇圧動作に寄与するコンデンサが現在よりも少なくなるように信号A、Bを切り替える。このため、昇圧回路24の昇圧能力は低下し、出力電圧Vprは降下する。
【0086】
逆に、昇圧回路24の出力電圧Vprが目標値より小さくなったとき、容量切換信号発生回路79は、目標値より小さいことを示すディジタル信号DSを受け、昇圧動作に寄与するコンデンサが現在より増加するように信号A、Bを切り替える。このため、昇圧回路24の昇圧能力は上昇し、出力電圧Vprは上昇する。
【0087】
このような動作を繰り返すことにより、昇圧回路24の出力電圧Vprは、目標値で安定するようになり、分圧回路22には目標値の電圧が供給される。
【0088】
従って、上記構成の電源装置2を用いても、昇圧回路24の出力電圧Vprの制御が可能になり、表示素子1を好適に駆動することができる電圧を生成することができる。
【0089】
なお、コンパレータ62に代えて、増幅器を使用することも可能である。この場合、増幅器は、抵抗R10とR11により分圧された電圧と比較基準電圧Vcrとの差分を所定の増幅率で増幅して出力する。A/Dコンバータ63は、増幅器より出力された電圧を多値レベルのディジタル信号DSに変換して出力する。容量切換信号発生回路79は、ディジタル信号DSが示す値に応じて、昇圧に寄与するコンデンサの数を増減するように、容量切換信号を切り替える。例えば、昇圧回路24の出力電圧Vprが目標値よりも非常に大きい場合には、補助容量を全て切り離すように、信号A、Bを切り替え、昇圧回路24の出力電圧Vprが目標値よりも若干小さい場合には、補助容量を1つだけ追加するように、信号A、Bを切り替える。
【0090】
(変形例)
この発明は、上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。
【0091】
例えば、第1の実施の形態では、昇圧回路24の出力電圧Vprを分圧抵抗R5、R6を用いて分圧し、オペアンプ23の負入力端子に入力したが、図10に示すように、分圧回路22の分圧抵抗R1〜R4を出力電圧Vprの分圧抵抗として用いることも可能である。図2に示す分圧抵抗R5、R6を取り除くことにより、抵抗R5、R6を介して流れる貫通電流による電力の消費をなくすことができるため、消費電力の低減が図れる。この場合、オペアンプ23の負入力端子の接続位置を変えることにより、分圧回路22の任意の中間の電圧を用いることが可能である。
【0092】
また、図11に示すように、オペアンプ23の負入力端子と、昇圧回路24の出力電位及び、分圧回路22の任意の電位とを接続するためのパッドPをLSI上に設けて、このパッドPによってオペアンプ23の負入力端子の接続先を変更しても良い。パッドPは、例えば、オペアンプ23の負入力端に接続された端子0と、昇圧回路24の出力端に接続された端子1と、分圧回路22のそれぞれの抵抗R1〜4の間に接続された端子2〜4を有する。端子0を、端子1〜4のいずれか一つに接続することにより、昇圧回路24の出力電圧Vprを分圧する比率を変えることができる。比率を変えることにより、オペアンプ23の負入力端子に入力される電圧も変わり、昇圧回路24の出力電圧Vprを制御することができる。
【0093】
第1から第6の実施の形態に用いられる昇圧回路24において、昇圧倍数を小さく設定したり、昇圧動作中に昇圧段数を減らして昇圧倍数を小さくする場合、使用されない昇圧コンデンサCprが発生する。このとき、図12に示すように、切換スイッチを用いて、昇圧に使用されない昇圧コンデンサCprを安定化コンデンサ(昇圧回路24の出力電圧のジッタを吸収し、安定化させるコンデンサ)又は補完コンデンサ(安定化コンデンサに並列接続され、出力電圧の安定化に寄与する容量を増大させるコンデンサ)として用いることが可能である。
【0094】
この場合、使用されない可能性のある昇圧コンデンサCprを、図12に示すように、スイッチ回路を介して、昇圧回路24及び昇圧回路24の出力端に接続する。
【0095】
昇圧コンデンサCprを、本来の昇圧動作に使用する場合には、端子0と端子2を接続し、昇圧コンデンサCprを昇圧回路24に接続し、図2に示す昇圧回路の一部に組み込み、昇圧動作に寄与させる。一方、補完コンデンサとして用いるときには、端子0と端子1を接続し、昇圧コンデンサCprを昇圧回路24の出力とグランドとの間に接続する。この構成によれば、昇圧コンデンサCprが本来の昇圧動作に必要な場合には、昇圧動作に寄与し、昇圧倍数(段数)の設定などにより、昇圧動作に使用されない場合には、安定化コンデンサとして機能する。
【0096】
昇圧コンデンサを本来の昇圧コンデンサとして使用するか補完コンデンサとして使用するかは、例えば、図6の昇圧段数切換回路78の出力、図8の容量切替回路信号発生回路79の出力などに基づいて判別される。この構成によれば、昇圧コンデンサCprを有効に使用し、昇圧回路24の出力電圧を安定化することができる。
【0097】
また、出力電圧Vprの分圧抵抗として分圧回路22を構成する抵抗を代用する図10に示したような帰還回路において、昇圧回路24の昇圧段数を減らして使用する場合、余ったコンデンサを並列に接続し、補助コンデンサ(昇圧動作に寄与するコンデンサの容量を増大させるコンデンサ)として用いることも可能である。
【0098】
例えば、昇圧段数を一段減らして使用する場合、図13に示すように、昇圧動作に寄与しない昇圧コンデンサCpr2を、スイッチ回路を介して、昇圧コンデンサCpr1に並列接続する。
【0099】
この構成によれば、昇圧コンデンサCpr2は、昇圧倍数が高い場合には、昇圧倍数の増加に寄与し、昇圧倍数が低い場合には、昇圧能力(昇圧容量)の向上に寄与する。即ち、昇圧コンデンサを無駄なく、有効に使用することができる。
【0100】
昇圧コンデンサを本来の昇圧コンデンサとして使用するか補助コンデンサとして使用するかは、例えば、図6の昇圧段数切換回路78の出力、図8の容量切換信号発生回路79の出力などに基づいて判別される。
【0101】
以上説明したように、本実施の形態の電源装置によれば、昇圧回路24の出力電圧Vprの値に応じて、昇圧対象の電圧を変化させ、或いは昇圧回路24の昇圧動作を制御することにより、目標値で安定した出力電圧Vprが得られる。このため、表示素子1が駆動するのに好適な安定した電圧V0〜V4を生成することができる。
【0102】
また、昇圧に使用されない昇圧コンデンサCprを、リプル除去用の安定化コンデンサや、昇圧回路24の昇圧効率を上げるための補助コンデンサとして有効に活用することができる。
【0103】
また、表示素子1の表示内容が切り替わるなどして、電源装置2に接続された負荷が変化しても、昇圧回路24の出力は目標の電圧で安定する。このため、表示素子1に安定して駆動電圧V0〜V4を供給することができる。
【0104】
この発明の電源装置は、液晶表示素子の電源装置に限定されず、PDP(プラズマディスプレイ)、EL(エレクトロルミネッセンス)、FED(フィールドエミッションディスプレイ)等の表示装置に、複数階調及び/又は複数色を表示するための複数の電圧を必要とする、表示素子用電源として広く適用可能である。さらに、表示装置以外の装置の電力を供給する電源装置にも当然適用可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電源装置によれば、表示素子に駆動電圧を好適に供給することができる。また、回路に備わっている素子を効率的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に用いる液晶表示装置を示す。
【図2】第1の実施の形態にかかる電源装置を示す。
【図3】第2の実施の形態にかかる電源装置を示す。
【図4】第3の実施に形態にかかる電源装置を示す。
【図5】第4の実施の形態にかかる電源装置を示す。
【図6】第5の実施の形態にかかる電源装置を示す。
【図7】(A)は、第5の実施の形態にかかる電源装置を構成する昇圧回路の回路図を示し、(B)は、その論理回路を示す。
【図8】第6の実施の形態にかかる電源装置を示す。
【図9】第6の実施の形態にかかる電源装置を構成する容量変換回路の回路図を示す。
【図10】本発明の電源装置の変形例を示す。
【図11】本発明の電源装置の変形例を示す。
【図12】本発明の電源装置の変形例を示す。
【図13】本発明の電源装置の変形例を示す。
【図14】従来の電源装置を示す。
【符号の説明】
1・・・表示素子、2・・・電源装置、3・・・行ドライバ、4・・・列ドライバ、5・・・制御装置、11・・・走査電極、13・・・信号電極、21、61、71、73、75、76・・・最大駆動電圧生成回路、22・・・分圧回路、23・・・オペアンプ、24・・・昇圧回路、62・・・コンパレータ、63・・・A/Dコンバータ、64・・・電子ボリューム、72・・・昇圧周波数変換回路、74・・・昇圧動作制御回路、78・・・昇圧段数切換回路、79・・・容量切換信号発生回路、81・・・容量変換回路
Claims (7)
- 供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を検出し、その検出結果に基づき、前記昇圧手段より出力される電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段に供給する電圧を制御する電圧制御手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする電源装置。 - 前記電圧制御手段は、
前記昇圧手段より出力された電圧を分圧する第1の分圧手段と、
前記第1の分圧手段により分圧された電圧と、基準電圧との差を増幅し、その増幅した電圧を前記昇圧手段に昇圧対象の電圧として供給する増幅手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧と、基準電圧との差分に対応する電圧を出力する差分出力手段と、
前記差分出力手段より出力された電圧をディジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段より出力された前記ディジタル信号に基づき、前記昇圧手段に供給される昇圧対象の電圧を制御する手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする電源装置。 - 供給された電圧を昇圧して出力する昇圧手段と、
前記昇圧手段より出力された電圧と、基準電圧との差分に対応する電圧を出力する差分出力手段と、
前記差分出力手段より出力された電圧をディジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段より出力された前記ディジタル信号に基づき、前記昇圧手段より出力された電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段の昇圧動作を制御する昇圧動作制御手段と、
前記昇圧手段より出力された所望の電圧を、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧し、駆動用の電圧として表示素子に供給する駆動電圧供給手段と、
を備え、
前記昇圧手段は、複数の昇圧用コンデンサを充電し、充電後その昇圧用コンデンサの接続を切り換えて昇圧する手段を備え、
前記複数の昇圧用コンデンサを、前記昇圧手段の出力電位と接地電位との間に接続されるように切り替えることが可能な接続切替手段をさらに備えることを特徴とする電源装置。 - 前記昇圧手段は、動作クロックに従って昇圧動作を実行する昇圧回路を備え、
前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段より出力された電圧が所望の値となるように、前記昇圧手段の昇圧動作に供給する動作クロックの周波数を制御する周波数制御手段を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の電源装置。 - 前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段の出力電圧に従って、前記昇圧手段をオン又はオフにする昇圧動作切換手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
- 前記昇圧手段は、昇圧段数を切り換える機能を有し、
前記昇圧動作制御手段は、前記昇圧手段の出力電圧に従って、前記昇圧手段の昇圧段数を制御する昇圧段数切換手段を備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
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