JP2003348821A - 電源供給回路 - Google Patents

電源供給回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電源が電池である場合のように、使用す
るにしたがって電源電圧が次第に低下するようなときに
おいても、ほぼ一定の出力電圧が得られ、逆流防止用の
ダイオードの順方向電圧によるロスをなくし、IC化を
行ってもMOSトランジスタの寄生ダイオードによる無
効電流の発生を防止できると共にラッチアップの発生を
防止することができる、チャージポンプ回路を使用した
高効率の電源供給回路を得る。 【解決手段】 定電圧回路2からの出力電圧Voに対し
て、1倍昇圧を行う第1動作モード、1.5倍昇圧を行
う第2動作モード及び2倍昇圧を行う第3動作モードの
3モードの昇圧動作を行うチャージポンプ回路3を備
え、該チャージポンプ回路3は、電源電圧VDDの電圧
値に応じて第1動作モード、第2動作モード又は第3動
作モードのいずれかの動作を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージポンプ回
路を使用した電源供給回路に関し、特に、電源電圧より
僅かに高い電圧を必要とする負荷に、高効率に電力供給
することができる電源供給回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電源電圧より高い電圧を必要とする場合
は、電源回路として、主にインダクタンスを利用したD
C−DCコンバータが使用されている。DC−DCコン
バータは、任意の電圧を発生させることができ、しかも
消費電流の大きい負荷に効率よく電力を供給できるた
め、多くの用途に使用されている。しかし、DC−DC
コンバータは、トランスやコイル等の部品が必要なた
め、小型化を図ることが困難であり、DC−DCコンバ
ータのすべてを半導体集積回路に集積することができな
かった。
【0003】そのため、比較的消費電流の小さい負荷に
電源を供給する場合には、小型化が可能で高効率なチャ
ージポンプ回路が電源回路に使用されていた。しかし、
チャージポンプ回路は、直流電源からの電源電圧で充電
したコンデンサの電圧を加算して昇圧するため、出力電
圧が電源電圧の整数倍の電圧しか得られず、電源電圧と
負荷が必要とする電圧の関係によっては、負荷に必要以
上の電圧が供給されて負荷の電力消費が大きくなり、著
しく効率を低下させる場合があった。
【0004】そこで、特開2001−169537号公
報では、このようなチャージポンプ回路の欠点である、
電源電圧の整数倍の出力電圧しか得られない点を改善し
たチャージポンプ回路が開示されている。特開2001
−169537号公報では、電源に一番近いコンデンサ
に同容量の物を2個使用し、該2個のコンデンサを直列
に接続して電源電圧で充電することにより、該各コンデ
ンサは電源電圧の1/2の電圧に充電される。
【0005】このように充電された2個のコンデンサを
並列に接続して得られる電圧を、電源電圧と同じ電圧に
充電されている他のコンデンサの電圧又は電源電圧に加
算することで、電源電圧の(N+0.5)倍の電圧を得
るようにしている。なお、Nは、N>0の整数である。
更に、特開2001−169537号公報では、電源に
一番近いコンデンサを4個にして、前記と同様に4個を
並列に接続したものを電圧加算することで、電源電圧の
1/4ステップごとに出力電圧を設定できる回路が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開2001
−169537号公報では、出力電圧が電源電圧の1/
4ステップという細かさで昇圧できるようになったが、
昇圧倍率を電源電圧に対して変更することができない。
このため、例えば電源電圧が大きく変動するよう場合
は、最低電源電圧に対して昇圧倍率を設定しなければな
らず、最高電源電圧時では効率が悪いという問題が考え
られる。また、特開2001−169537号公報で
は、高電圧側からの逆流防止にはダイオードを使用して
いるため、ダイオードの順方向電圧によるロスが発生す
るという問題が考えられる。
【0007】更に、フライバックコンデンサを直列に接
続しているスイッチ素子に、バックゲートをソースに接
続したNチャネル形MOSトランジスタを使用してい
る。このため、これらの回路をIC化した場合に、チャ
ージポンプ回路による昇圧動作の途中で、前記Nチャネ
ル形MOSトランジスタのソース電圧がドレイン電圧よ
り高くなると、Nチャネル形MOSトランジスタの寄生
ダイオードに順方向電流が流れる。この結果、電源電圧
と接地電圧との間に無効電流が流れ、最悪の場合、ラッ
チアップ現象を起こしてICが発熱し、ICに不具合が
発生する可能性があった。
【0008】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたものであり、直流電源が電池である場合の
ように、使用するにしたがって電源電圧が次第に低下す
るようなときにおいても、ほぼ一定の出力電圧が得ら
れ、逆流防止用のダイオードの順方向電圧によるロスを
なくし、IC化を行ってもMOSトランジスタの寄生ダ
イオードによる無効電流の発生を防止できると共にラッ
チアップの発生を防止することができる、チャージポン
プ回路を使用した高効率の電源供給回路を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電源供給
回路は、直流電源から供給される電源電圧から所定の定
電圧Vaを生成して出力する定電圧回路と、該電源電圧
の電圧値に応じた倍率で該定電圧回路の出力電圧を昇圧
し、負荷の電源として供給するチャージポンプ回路とを
備え、前記チャージポンプ回路は、前記電源電圧の電圧
検出を行い、該電源電圧値の低下に応じて昇圧倍率を大
きくして前記定電圧回路の出力電圧を昇圧するものであ
る。
【0010】この場合、前記チャージポンプ回路は、前
記定電圧回路の出力電圧をそのまま出力する第1動作モ
ードと、前記定電圧回路の出力電圧を所定値α倍に昇圧
して出力する第2動作モードと、前記定電圧回路の出力
電圧を該α倍よりも大きい所定値β倍に昇圧して出力す
る第3動作モードとを有し、前記電源電圧の電圧に応じ
て前記第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モ
ードのいずれかの動作モードで作動するようにしてもよ
い。
【0011】具体的には、前記チャージポンプ回路は、
前記電源電圧が所定値V1を超えている場合は第1動作
モードで作動し、前記電源電圧が該所定値V1よりも小
さい所定値V2を超えている場合は第2動作モードで作
動し、前記電源電圧が該所定値V2以下の場合は第3動
作モードで作動するようにした。
【0012】また、前記チャージポンプ回路は、前記電
源電圧が所定値V1を超えている場合は第1動作モード
で作動し、前記電源電圧が該所定値V1以下の場合は第
3動作モードで作動するようにしてもよい。
【0013】また、前記チャージポンプ回路は、前記電
源電圧が所定値V1を超えている場合は第1動作モード
で作動し、前記電源電圧が該所定値V1以下の場合は第
2動作モードで作動するようにしてもよい。
【0014】また、前記チャージポンプ回路は、前記電
源電圧が所定値V3を超えている場合は第2動作モード
で作動し、前記電源電圧が該所定値V3以下の場合は第
3動作モードで作動するようにしてもよい。
【0015】具体的には、前記チャージポンプ回路は、
第1動作モードで作動する場合、前記定電圧回路に対し
て電源電圧を出力電圧として出力させるようにした。
【0016】一方、前記チャージポンプ回路は、前記定
電圧回路の出力電圧で充電される2つの第1のコンデン
サと、対応する該第1のコンデンサにおける充電時の低
電圧側、及び前記定電圧回路の出力電圧が入力される入
力端をそれぞれ接続する各第1のスイッチ素子と、対応
する該第1のコンデンサにおける充電時の高電圧側、及
び前記負荷に対して電圧を出力する出力端をそれぞれ接
続する各第2のスイッチ素子と、前記各第1のコンデン
サを直列に接続する第3のスイッチ素子と、前記各第1
のコンデンサと該第3のスイッチ素子との直列回路の一
端を前記定電圧回路の出力電圧が入力される入力端に接
続する第4のスイッチ素子と、前記各第1のコンデンサ
と該第3のスイッチ素子との直列回路の他端を前記直流
電源の負側電源電圧に接続する第5のスイッチ素子と、
前記各第1のコンデンサにおける、充電時の高圧側が前
記第3のスイッチ素子に接続される第1のコンデンサの
該高圧側を前記定電圧回路の出力電圧が入力される入力
端に接続する第6のスイッチ素子と、前記各第1のコン
デンサにおける、充電時の低圧側が前記第3のスイッチ
素子に接続される第1のコンデンサの該低圧側を前記直
流電源の負側電源電圧に接続する第7のスイッチ素子
と、前記各第1のコンデンサを充電して得られる電圧で
充電される第2のコンデンサと、前記電源電圧の検出を
行い、該検出した電圧値を示す信号を出力する電圧検出
回路部と、該電圧検出回路部からの信号に応じて、所定
のクロック信号を基に前記第1から第7の各スイッチ素
子のスイッチング制御をそれぞれ行うと共に、前記定電
圧回路の動作制御を行う制御回路部とを備えるようにし
た。
【0017】この場合、前記制御回路部は、前記定電圧
回路の出力電圧を昇圧させて出力する場合、該定電圧回
路の出力電圧が入力される入力端と前記第2のコンデン
サとの間に直列に接続された前記各スイッチ素子が同時
にオンしないように各スイッチ素子のスイッチング制御
を行うようにしてもよい。
【0018】また、前記制御回路部は、前記定電圧回路
の出力電圧が入力される入力端と、前記直流電源の負側
電源電圧との間に直列に接続された各スイッチ素子が同
時にオンしないように前記各スイッチ素子のスイッチン
グ制御を行うようにしてもよい。
【0019】また、前記第3及び第6の各スイッチ素子
は、それぞれMOSトランジスタからなり、対応する該
MOSトランジスタのサブストレートゲートを該MOS
トランジスタのドレイン又はソースのいずれかに切り換
えて接続する第1及び第2の各切り換えスイッチを備
え、前記制御回路部は、対応する該MOSトランジスタ
のソース電圧がドレイン電圧より大きい場合はサブスト
レートゲートを該ソース側に、対応する該MOSトラン
ジスタのソース電圧がドレイン電圧より小さい場合はサ
ブストレートゲートを該ドレイン側に接続するように、
前記第1及び第2の各切り換えスイッチの切り換え制御
をそれぞれ行うようにした。
【0020】具体的には、前記各第2のスイッチ素子
は、第2のコンデンサから対応する第1のコンデンサに
流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形成され
るようにサブストレートゲートが接続されたMOSトラ
ンジスタからなると共に、前記第4のスイッチ素子は、
第1のコンデンサから、前記定電圧回路の出力電圧が入
力される入力端に流れる電流を阻止する方向に寄生ダイ
オードが形成されるようにサブストレートゲートが接続
されたMOSトランジスタからなるようにした。
【0021】また、前記制御回路部は、各第1のコンデ
ンサを前記定電圧回路の出力電圧で充電する場合、前記
第4及び第5の各スイッチ素子をオンさせて導通状態に
した後、前記第3のスイッチ素子をオンさせて導通状態
にするようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。 第1の実施の形態.図1は、本発明の第1の実施の形態
における電源供給回路の例を示した回路図である。な
お、図1では、3種類の倍率で昇圧を行うことができる
3モードのチャージポンプ回路を例にして示している。
図1における電源供給回路1は、電池等の直流電源(図
示せず)から入力された電源電圧VDDから所定の定電
圧Vaを生成して出力電圧Voとして出力する定電圧回
路2と、該定電圧回路2から入力端CPINに入力され
た電圧Voを昇圧して出力端CPOUTから出力するチ
ャージポンプ回路3とで構成されている。チャージポン
プ回路3の出力端CPOUTには、負荷回路11が接続
されている。
【0023】定電圧回路2は、ゲート電圧に応じて出力
端から出力される電流を制御するPチャネル形MOSト
ランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)から
なる出力制御用トランジスタ21と、ゲートに入力され
る制御信号に応じて該出力制御用トランジスタ21のゲ
ート電圧を制御するNチャネル形MOSトランジスタ
(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)22と、該出力
制御用トランジスタ21の動作制御を行う誤差増幅器2
3とを備えている。
【0024】更に、定電圧回路2は、所定の基準電圧V
rを生成して出力する基準電圧発生回路24と、出力電
圧Voを分圧する抵抗25及び抵抗26の直列回路と、
コンデンサ27とを備えている。誤差増幅器23は、出
力電圧Voが抵抗25と抵抗26で分圧された電圧の基
準電圧Vrに対する誤差を増幅し出力して出力制御用ト
ランジスタ21の動作制御を行う。出力制御用トランジ
スタ21のドレイン電圧はコンデンサ27で安定化さ
れ、出力端から定電圧Vaの出力電圧Voが出力され
る。
【0025】チャージポンプ回路3は、定電圧回路2か
ら入力された電圧Voを1倍、1.5倍又は2倍に昇圧
して出力する3モードのチャージポンプ回路部31と、
所定の周波数(100kHz〜1MHz)のクロック信
号CLKを生成して出力するクロック信号発生回路部3
2と、該クロック信号発生回路部32から入力されたク
ロック信号CLKを基にしてチャージポンプ回路部31
の昇圧動作の制御を行う制御回路部33とを備えてい
る。更に、チャージポンプ回路3は、電源電圧VDDの
検出を行い、該検出結果を制御回路部33に出力する電
圧検出回路部34を備えている。なお、前記1.5倍は
α倍を、前記2倍はβ倍をそれぞれなしている。
【0026】チャージポンプ回路部31は、同じ容量の
2個のコンデンサ(以下、フライバックコンデンサと呼
ぶ)FC1,FC2と、チャージポンプ回路部31の出
力電圧を安定化させるコンデンサ(以下、キャッチアッ
プコンデンサと呼ぶ)C1と、PMOSトランジスタか
らなる第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW
2、第3スイッチ素子SW3、第4スイッチ素子SW
4、第5スイッチ素子SW5、第6スイッチ素子SW6
及び第7スイッチ素子SW7とを備えている。更に、チ
ャージポンプ回路部31は、NMOSトランジスタから
なる第8スイッチ素子SW8及び第9スイッチ素子SW
9と、入力された制御信号に応じて切り換わる切り換え
スイッチSW10及びSW11とを備えている。
【0027】なお、第1スイッチ素子SW1と第6スイ
ッチ素子SW6はそれぞれ第1のスイッチ素子をなし、
第2スイッチ素子SW2と第5スイッチ素子SW5はそ
れぞれ第2のスイッチ素子をなし、第3スイッチ素子S
W3は第3のスイッチ素子をなす。また、第4スイッチ
素子SW4は第4のスイッチ素子を、第7スイッチ素子
SW7は第6のスイッチ素子を、第8スイッチ素子SW
8は第5のスイッチ素子を、第9スイッチ素子SW9は
第7のスイッチ素子をそれぞれなしている。また、切り
換えスイッチSW10は第1の切り換えスイッチを、切
り換えスイッチSW11は第2の切り換えスイッチをそ
れぞれなし、フライバックコンデンサFC1及びFC2
はそれぞれ第1のコンデンサを、キャッチアップコンデ
ンサC1は第2のコンデンサをそれぞれなす。
【0028】第1スイッチ素子から第9スイッチ素子S
W1〜SW9の各ゲートには、制御回路部33からの制
御信号S1〜S9が対応して入力されている。また、切
り換えスイッチSW10及びSW11には、制御回路部
33からの制御信号S10及びS11が対応して入力さ
れている。また、定電圧回路2におけるNMOSトラン
ジスタ22のゲート及び誤差増幅器23のイネーブル信
号入力端には、制御回路部33からの制御信号S0がそ
れぞれ入力されている。
【0029】チャージポンプ回路部31は、制御回路部
33から入力される制御信号S0〜S11に応じて、入
力された電圧Voを1倍、1.5倍又は2倍のいずれか
に昇圧して出力端CPOUTから出力する。なお、チャ
ージポンプ回路3において、入力された電圧Voに対し
て、1倍に昇圧する、すなわち定電圧回路2の出力電圧
をそのまま出力する動作を第1動作モードとし、1.5
倍に昇圧する動作を第2動作モードとし、2倍に昇圧す
る動作を第3動作モードとする。
【0030】チャージポンプ回路部31において、定電
圧回路2の出力電圧Voが入力される入力端CPINと
負側電源電圧をなす接地電圧との間には、第4スイッチ
素子SW4、フライバックコンデンサFC1、第3スイ
ッチ素子SW3、フライバックコンデンサFC2及び第
8スイッチ素子SW8が直列に接続されている。ここ
で、第4スイッチ素子SW4とフライバックコンデンサ
FC1との接続部をP1とし、フライバックコンデンサ
FC1と第3スイッチ素子SW3との接続部をP2とす
る。更に、第3スイッチ素子SW3とフライバックコン
デンサFC2との接続部をP3とし、フライバックコン
デンサFC2と第8スイッチ素子SW8との接続部をP
4とする。
【0031】入力端CPINと接続部P2との間には第
1スイッチ素子SW1が、入力端CPINと接続部P3
との間には第7スイッチ素子SW7が、入力端CPIN
と接続部P4との間には第6スイッチ素子SW6がそれ
ぞれ接続されている。また、接続部P1と出力端CPO
UTとの間には第2スイッチ素子SW2が、接続部P3
と出力端CPOUTとの間には第5スイッチ素子SW5
がそれぞれ接続され、接続部P2と接地電圧との間には
第9スイッチ素子SW9が接続されている。
【0032】切り換えスイッチSW10は、第3スイッ
チ素子SW3に対応して設けられており、入力される制
御信号S10に応じて第3スイッチ素子SW3のサブス
トレートゲート(バックゲート)に対するソース又はド
レインへの接続の切り換えを行う。同様に、切り換えス
イッチSW11は、第7スイッチ素子SW7に対応して
設けられており、入力される制御信号S11に応じて第
7スイッチ素子SW7のサブストレートゲートに対する
ソース又はドレインへの接続の切り換えを行う。
【0033】出力端CPOUTには、接地電圧との間に
キャッチアップコンデンサC1と負荷回路11が並列に
接続されている。負荷回路11は、例えばLED12、
定電流回路13及び抵抗14の直列回路で形成されてい
る。なお、図1では、負荷回路11として1つのLED
12を有する場合を例にして示したが、複数のLEDを
有する場合においても同様であり、この場合、図1にお
いて、出力端CPOUTと接地電圧との間に、複数の負
荷回路11が並列に接続される。
【0034】また、図1において、定電圧回路2におけ
る出力制御用トランジスタ21、NMOSトランジスタ
22、誤差増幅器23、基準電圧発生回路24及び抵抗
25,26、並びにチャージポンプ回路3におけるクロ
ック信号発生回路部32、制御回路部33、電圧検出回
路部34及びチャージポンプ回路部31の各スイッチ素
子SW1〜SW11を1つのICに集積するようにして
もよく、更に負荷回路11の定電流回路13も含めて1
つのICに集積するようにしてもよい。これらのように
集積する場合、切り換えスイッチSW10及びSW11
は、機械的な接点を有するスイッチではなく、電子回路
で構成されたスイッチをなす。
【0035】ここで、制御回路部33によるチャージポ
ンプ回路部31の動作制御例について、図2のフローチ
ャートを用いて説明する。図2において、制御回路部3
3は、まず最初に、電圧検出回路部34で検出された電
源電圧VDDが所定値V1、例えば4.0Vを超えてい
るか否かを調べ(ステップST1)、4.0Vを超えて
いる場合(YES)は、制御信号S0をハイレベルにし
て定電圧回路2におけるNMOSトランジスタ22をオ
ンさせると共に誤差増幅器23の動作を停止させ、定電
圧回路2から出力電圧Voとして電源電圧VDDが出力
されるようにすると同時に、チャージポンプ回路部31
に対して第1動作モードで動作させた(ステップST
2)後、ステップST1に戻る。
【0036】ステップST1で、4.0V以下である場
合(NO)、制御回路部33は、電圧検出回路部34で
検出された電源電圧VDDが所定値V1よりも小さい所
定値V2、例えば3.2Vを超えているか否かを調べる
(ステップST3)。ステップST3で、3.2Vを超
えている場合(YES)、制御回路部33は、制御信号
S0をローレベルにして定電圧回路2におけるNMOS
トランジスタ22をオフさせると共に誤差増幅器23を
作動させると同時に、チャージポンプ回路部31に対し
て第2動作モードで動作させ(ステップST4)、電圧
検出回路部34で検出された電源電圧VDDが4.1V
を超えているか否かを調べる(ステップST5)。ステ
ップST5で、4.1Vを超えている場合(YES)
は、ステップST2に進み、4.1V以下である場合
(NO)は、ステップST3に戻る。
【0037】次に、ステップST3で、3.2V以下で
ある場合(NO)、制御回路部33は、制御信号S0を
ローレベルにして定電圧回路2におけるNMOSトラン
ジスタ22をオフさせると共に誤差増幅器23を作動さ
せると同時に、チャージポンプ回路部31に対して第3
動作モードで動作させ(ステップST6)、この後、電
圧検出回路部34で検出された電源電圧VDDが3.3
Vを超えているか否かを調べる(ステップST7)。ス
テップST7で、3.3Vを超えている場合(YES)
は、ステップST4に進み、3.3V以下である場合
(NO)は、ステップST6に戻る。このようにして、
制御回路部33は、チャージポンプ回路部31に対し
て、電圧検出回路部34からの検出結果に応じて3モー
ドでの動作を行わせる。
【0038】次に、図2では、電圧検出回路部34から
の検出結果に応じて、制御回路部33がチャージポンプ
回路部31に対して3モードでの動作を行わせる場合に
ついて説明したが、制御回路部33は、電圧検出回路部
34からの検出結果に応じて2モードでの動作を行わせ
るようにしてもよく、このようにした場合の、制御回路
部33によるチャージポンプ回路部31の動作制御例に
ついて、図3のフローチャートを用いて説明する。な
お、図3では、第1動作モードと第3動作モードの2モ
ードでの動作を行わせる場合を示し、図2と同じ処理を
行うフローは同じ符号で示し、ここではその説明を省略
する。
【0039】図3において、制御回路部33は、まず最
初に図2のステップST1の処理を行い、ステップST
1で4.0Vを超えている場合(YES)は、図2のス
テップST2の動作を行った後、ステップST1に戻
る。また、制御回路部33は、ステップST1で4.0
Vを超えていない場合(NO)は、図2のステップST
6の動作を行った後、図2のステップST5の処理を行
う。ステップST5で、4.1Vを超えている場合(Y
ES)は、ステップST2に進み、4.1V以下である
場合(NO)は、ステップST6に戻る。
【0040】次に、図4は、第1動作モードと第2動作
モードの2モードでの動作を行わせる場合の制御回路部
33の動作例を示し、図4では、図2と同じ処理を行う
フローは同じ符号で示し、ここではその説明を省略す
る。図4において、制御回路部33は、まず最初に図2
のステップST1の処理を行い、ステップST1で4.
0Vを超えている場合(YES)は、図2のステップS
T2の動作を行った後、ステップST1に戻る。また、
制御回路部33は、ステップST1で4.0V以下であ
る場合(NO)は、図2のステップST4の動作を行っ
た後、図2のステップST5の処理を行う。ステップS
T5で、4.1Vを超えている場合(YES)は、ステ
ップST2に進み、4.1V以下である場合(NO)
は、ステップST4に戻る。
【0041】図5は、第2動作モードと第3動作モード
の2モードでの動作を行わせる場合の制御回路部33の
動作例を示し、図5では、図2と同じ処理を行うフロー
は同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。図5
において、制御回路部33は、まず最初に、電圧検出回
路部34で検出された電源電圧VDDが所定値V3、例
えば3.5Vを超えているか否かを調べ(ステップST
11)、3.5Vを超えている場合(YES)は、図2
のステップST4の動作を行った後、ステップST11
に戻る。
【0042】また、制御回路部33は、ステップST1
1で3.5V以下である場合(NO)は、図2のステッ
プST6の動作を行った後、電圧検出回路部34で検出
された電源電圧VDDが3.7Vを超えているか否かを
調べる(ステップST12)。ステップST12で、
3.7Vを超えている場合(YES)は、ステップST
4に進み、3.7V以下である場合(NO)は、ステッ
プST6に戻る。
【0043】次に、各動作モードでの制御回路部33及
びチャージポンプ回路部31の動作についてもう少し詳
細に説明する。図6は、第1動作モードにおけるチャー
ジポンプ回路部31の各スイッチ素子の状態を示した等
価回路図である。図6を用いて、チャージポンプ回路3
における第1動作モードの動作について説明する。
【0044】図6から分かるように、第1動作モードで
は、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW
2、第3スイッチ素子SW3、第4スイッチ素子SW
4、第5スイッチ素子SW5及び第7スイッチ素子SW
7がそれぞれオンして導通状態になり、第6スイッチ素
子SW6、第8スイッチ素子SW8及び第9スイッチ素
子SW9がそれぞれオフして遮断状態になっている。更
に、切り換えスイッチSW10は、第3スイッチ素子S
W3のサブストレートゲートをソースに接続し、切り換
えスイッチSW11は、第7スイッチ素子SW7のサブ
ストレートゲートをソースに接続している。
【0045】このように、第1動作モードでは、定電圧
回路2の出力電圧Voがそのままチャージポンプ回路3
の出力端CPOUTから出力される。第3スイッチ素子
SW3と第7スイッチ素子SW7において、ソース−ド
レイン間の電圧差はそれぞれ0Vであるから、各サブス
トレートゲートの接続はドレイン側又はソース側のどち
らでもよいが、電流が流れている方向がソースからドレ
インに流れているため、図6では各サブストレートゲー
トをそれぞれソースに接続している。
【0046】次に、第2動作モードについて説明する。
図7は、第2動作モードにおける各制御信号S1〜S1
1の例を示したタイミングチャートであり、図8〜図1
3は、図7の各制御信号の状態に対するチャージポンプ
回路部31の動作例を示した等価回路図である。図7〜
図13を用いて、チャージポンプ回路3における第2動
作モードの動作について説明する。制御回路部33は、
クロック信号CLKがハイ(High)レベルである状
態aでは、制御信号S1,S2,S5〜S8,S10,
S11をそれぞれハイレベルにし、制御信号S3,S
4,S9をそれぞれロー(Low)レベルにしている。
【0047】このような状態aでは、図8で示すよう
に、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW
2、第5スイッチ素子SW5、第6スイッチ素子SW
6、第7スイッチ素子SW7及び第9スイッチ素子SW
9がそれぞれオフして遮断状態であり、第3スイッチ素
子SW3、第4スイッチ素子SW4及び第8スイッチ素
子SW8がそれぞれオンして導通状態である。更に、切
り換えスイッチSW10及びSW11は、対応する第3
スイッチ素子SW3及び第7スイッチ素子SW7におい
てサブストレートゲートをソースにそれぞれ接続してい
る。状態aでは、直列に接続された各フライバックコン
デンサFC1及びFC2が入力された電圧Voで充電さ
れるため、各フライバックコンデンサFC1及びFC2
は電圧Voの1/2の電圧にそれぞれ充電される。
【0048】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がると、直ちに、制御信号S
3及びS4をハイレベルに立ち上げると共に制御信号S
8及びS10をローレベルに立ち下げて、図7の状態b
に遷移させる。状態aから状態bに遷移すると、図9で
示すように、第3スイッチ素子SW3、第4スイッチ素
子SW4及び第8スイッチ素子SW8がそれぞれオフし
て遮断状態になる。同時に、切り換えスイッチSW10
は、第3スイッチ素子SW3のサブストレートゲートを
ドレインに接続する。状態bでは、すべてのスイッチ素
子はオフして遮断状態になることから、フライバックコ
ンデンサFC1及びFC2は、それぞれ電圧Voの1/
2の電圧に充電されたままである。
【0049】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がってから、所定時間t1後
に制御信号S2、S5及びS11をそれぞれローレベル
に立ち下げて、図7の状態cに遷移させる。状態bから
状態cに遷移すると、図10で示すように、第2スイッ
チ素子SW2及び第5スイッチ素子SW5がそれぞれオ
ンして導通状態になる。状態cでは、第2スイッチ素子
SW2及び第5スイッチ素子SW5がそれぞれオンし、
他のスイッチ素子はそれぞれオフとなり、フライバック
コンデンサFC1及びFC2の各高電位側がそれぞれ出
力端CPOUTに接続される。
【0050】このとき、キャッチアップコンデンサC1
の電圧が電圧Voよりも大きい場合、第4スイッチ素子
SW4のドレイン電圧はソース電圧よりも大きくなる
が、第4スイッチ素子SW4のサブストレートゲートは
ドレイン側に接続されているため、第4スイッチ素子S
W4の寄生ダイオードを介して電流が流れることはな
い。同様に、第7スイッチ素子SW7のドレイン電圧は
ソース電圧よりも大きくなるが、第7スイッチ素子SW
7のサブストレートゲートは切り換えスイッチSW11
によってドレイン側に接続されているため、第7スイッ
チ素子SW7の寄生ダイオードを介して電流が流れるこ
とはない。
【0051】また、第3スイッチ素子SW3において、
ドレイン電圧はキャッチアップコンデンサC1の電圧と
等しくなり、ソース電圧はキャッチアップコンデンサC
1の電圧よりもVo/2低下した電圧になる。このた
め、第3スイッチ素子SW3において、ドレイン電圧が
ソース電圧よりも大きくなるが、切り換えスイッチSW
10によって、第3スイッチ素子SW3のサブストレー
トゲートをドレイン側に接続しているため、第3スイッ
チ素子SW3の寄生ダイオードを介して電流が流れるこ
とはない。
【0052】次に、制御回路部33は、状態cに遷移し
てから所定時間t2後に制御信号S1及びS6をそれぞ
れローレベルに立ち下げて、図7の状態dに遷移させ
る。状態cから状態dに遷移すると、図11で示すよう
に、第1スイッチ素子SW1及び第6スイッチ素子SW
6がそれぞれオンして導通状態になる。状態dでは、第
1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、第5
スイッチ素子SW5及び第6スイッチ素子SW6がそれ
ぞれオンし、第3スイッチ素子SW3、第4スイッチ素
子SW4、第7スイッチ素子SW7、第8スイッチ素子
SW8及び第9スイッチ素子SW9がそれぞれオフして
いる。
【0053】このため、各フライバックコンデンサFC
1及びFC2の低電位側が入力端CPINに接続され
る。このことから、各フライバックコンデンサFC1及
びFC2の高電位側の電圧は、それぞれ電圧Voの1.
5倍の電圧になる。該電圧でキャッチアップコンデンサ
C1は充電され、キャッチアップコンデンサC1の電圧
も電圧Voの1.5倍の電圧まで上昇する。
【0054】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがハイレベルに立ち上がると、直ちに、制御信号S
1,S2,S5,S6をハイレベルに立ち上げて、図7
の状態eに遷移させる。状態dから状態eに遷移する
と、図12で示すように、第1スイッチ素子SW1、第
2スイッチ素子SW2、第5スイッチ素子SW5及び第
6スイッチ素子SW6がそれぞれオフして遮断状態にな
る。状態eでは、すべてのスイッチ素子はオフし、フラ
イバックコンデンサFC1及びFC2は、キャッチアッ
プコンデンサC1に電荷を供給したため、充電電圧が電
圧Vo/2よりも低下している。
【0055】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがハイレベルに立ち上がってから、所定時間t3後
に制御信号S4をローレベルに立ち下げると共に制御信
号S8,S10,S11をそれぞれハイレベルに立ち上
げて、図7の状態fに遷移させる。状態eから状態fに
遷移すると、図13で示すように、第4スイッチ素子S
W4及び第8スイッチ素子SW8がそれぞれオンして導
通状態になる。また、切り換えスイッチSW10及びS
W11は、対応する第3スイッチ素子SW3及び第7ス
イッチ素子SW7の各サブストレートゲートをそれぞれ
ソース側に接続する。
【0056】状態fでは、第4スイッチ素子SW4及び
第8スイッチ素子SW8がそれぞれオンすることで、フ
ライバックコンデンサFC1の高電圧側は電圧Voと同
電圧になるため、逆にフライバックコンデンサFC1の
低電圧側はVo/2よりも少し高い電圧になる。また、
フライバックコンデンサFC2は、低電圧側は接地電圧
になるため、逆に高電圧側はVo/2よりも少し低い電
圧になる。このことから、第3スイッチ素子SW3のソ
ース電圧はドレイン電圧より高くなる。このため、第3
スイッチ素子SW3のサブストレートゲートは、対応す
る切り換えスイッチSW10によってドレイン側からソ
ース側に切り換えて接続され、第3スイッチ素子SW3
の寄生ダイオードによる無効電流の発生を防止すると同
時に、サブストレートゲートをベースとする寄生トラン
ジスタを介して流れる無効電流の発生を防止する。
【0057】同様に、第7スイッチ素子SW7のソース
電圧はドレイン電圧より高くなる。このため、第7スイ
ッチ素子SW7のサブストレートゲートは、対応する切
り換えスイッチSW11によってドレイン側からソース
側に切り換えて接続され、第7スイッチ素子SW7の寄
生ダイオードによる無効電流の発生を防止すると同時
に、サブストレートゲートをベースとする寄生トランジ
スタを介して流れる無効電流の発生を防止する。
【0058】また、制御回路部33は、状態fに遷移し
てから所定時間t4後に制御信号S3をローレベルに立
ち下げて、図7の状態aに遷移させる。状態fから状態
aに遷移すると、図8で示すように、第3スイッチ素子
SW3がオンして導通状態になる。このように、第2動
作モードでは、第7スイッチ素子SW7及び第9スイッ
チ素子SW9は、それぞれ使用されることはなく、オフ
して遮断状態のままである。
【0059】ここで、クロック信号CLKがローレベル
に立ち下がってから、第1スイッチ素子SW1及び第6
スイッチ素子SW6をそれぞれオンさせるタイミング
と、第2スイッチ素子SW2及び第5スイッチ素子SW
5をそれぞれオンさせるタイミングをずらしている理由
について説明する。キャッチアップコンデンサC1の高
電圧側の電圧は、通常、電圧Voよりも大きいことか
ら、状態aで各フライバックコンデンサFC1及びFC
2を充電するときに、第2スイッチ素子SW2及び第5
スイッチ素子SW5のドレイン電圧がソース電圧より大
きくなる。
【0060】このため、第2スイッチ素子SW2及び第
5スイッチ素子SW5において、サブストレートゲート
をソース側に接続しておくと、MOSトランジスタの寄
生ダイオードに順方向の電流が流れ、無効電流が発生す
る。そこで、第2スイッチ素子SW2及び第5スイッチ
素子SW5において、サブストレートゲートをそれぞれ
ドレイン側に接続して、フライバックコンデンサFC1
及びFC2を充電するときには、MOSトランジスタの
寄生ダイオードが逆方向になるようにすることで無効電
流が流れることを防止している。
【0061】状態bから状態cに遷移する際に、第1ス
イッチ素子SW1及び第6スイッチ素子SW6が第2ス
イッチ素子SW2及び第5スイッチ素子SW5よりも先
にオンすると、フライバックコンデンサFC1及びFC
2の各高電位側の電圧が電圧Voの1.5倍の電圧に上
昇する。すると、第2スイッチ素子SW2及び第5スイ
ッチ素子SW5において、サブストレートゲートがそれ
ぞれドレイン側に接続されていることから、ソース側の
電圧がドレイン側の電圧よりも大きくなるためサブスト
レートゲートを介してそれぞれ無効電流が流れる。そこ
で、状態bから状態cに遷移する際に、第2スイッチ素
子SW2及び第5スイッチ素子SW5を第1スイッチ素
子SW1及び第6スイッチ素子SW6よりも先にオンさ
せることで、このような無効電流の発生を防止すること
ができる。
【0062】次に、第4スイッチ素子SW4及び第8ス
イッチ素子SW8がオンするタイミングと第3スイッチ
素子SW3がオンするタイミングを、状態eから状態f
に遷移するときと状態fから状態aに遷移するときとで
ずらしている理由について説明する。状態dでは、第3
スイッチ素子SW3において、ゲート電圧はほぼ電圧V
oであり、ドレイン電圧は電圧Voの約1.5倍の電圧
になっているため、ゲート−ドレイン間の接合容量に
は、電圧Voの1/2の電圧で充電されており、極性は
ドレインを基準にするとゲート側がマイナスになる。こ
のような状態は状態eでも同じである。
【0063】状態eから状態fに遷移するときに、第8
スイッチ素子SW8と第3スイッチ素子SW3がオンす
るタイミングを同じにすると、第8スイッチ素子SW8
がオンすることによって、フライバックコンデンサFC
2と第3スイッチ素子SW3のドレインとの接続部の電
圧が電圧Voの約1/2に低下する。このため、第3ス
イッチ素子SW3において、ゲート−ドレイン間の接合
容量に充電されている電荷の影響でゲート電圧が低下し
ようとする。
【0064】このとき、第3スイッチ素子SW3をオン
させるために、第3スイッチ素子SW3のゲートにハイ
レベルからローレベルに変化する制御信号S3を入力す
ると、前述したゲート−ドレイン間の接合容量に充電さ
れている電荷の影響でオーバドライブとなり、第3スイ
ッチ素子SW3のゲート電圧は瞬間的にマイナス電圧に
なる。
【0065】すると、第3スイッチ素子SW3のゲート
を駆動する制御回路部33の出力回路は、通常CMOS
構成になっているため、出力回路を構成しているNMO
Sトランジスタのベース基板に無効電流が流れ、該NM
OSトランジスタの寄生トランジスタがオンしてラッチ
アップの発生要因となる。該ラッチアップの発生を防ぐ
ために、制御回路部33は、第8スイッチ素子SW8が
オンしてから所定時間t4が経過した後、第3スイッチ
素子SW3をオンさせるようにする。
【0066】次に、第3動作モードについて説明する。
図14は、第3動作モードにおける各制御信号S1〜S
11の例を示したタイミングチャートであり、図15〜
図19は、図14の各制御信号の状態に対するチャージ
ポンプ回路部31の動作例を示した等価回路図である。
図14〜図19を用いて、チャージポンプ回路3におけ
る第3動作モードの動作について説明する。制御回路部
33は、クロック信号CLKがハイレベルである状態a
では、制御信号S1,S2,S5,S6,S8,S9,
S11をそれぞれハイレベルにし、制御信号S3,S
4,S7,S10をそれぞれローレベルにしている。
【0067】このような状態aでは、図15で示すよう
に、第1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW
2、第3スイッチ素子SW3、第5スイッチ素子SW5
及び第6スイッチ素子SW6がそれぞれオフして遮断状
態であり、第4スイッチ素子SW4、第7スイッチ素子
SW7、第8スイッチ素子SW8及び第9スイッチ素子
SW9がそれぞれオンして導通状態である。更に、切り
換えスイッチSW10は、第3スイッチ素子SW3にお
いてサブストレートゲートをドレインに接続し、切り換
えスイッチSW11は、第7スイッチ素子SW7におい
てサブストレートゲートをソースに接続する。状態aで
は、2つのフライバックコンデンサFC1及びFC2
は、それぞれ定電圧回路2の出力電圧Voで充電され
る。
【0068】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がると、直ちに、制御信号S
4及びS7をハイレベルに立ち上げると共に制御信号S
8及びS10をローレベルに立ち下げて、図14の状態
bに遷移させる。状態aから状態bに遷移すると、図1
6で示すように、第4スイッチ素子SW4、第7スイッ
チ素子SW7、第8スイッチ素子SW8及び第9スイッ
チ素子SW9がそれぞれオフして遮断状態になる。状態
bでは、すべてのスイッチ素子はオフして遮断状態にな
り、切り換えスイッチSW10は、第3スイッチ素子S
W3においてサブストレートゲートをドレインに接続
し、切り換えスイッチSW11は、第7スイッチ素子S
W7においてサブストレートゲートをソースに接続した
ままである。これらのことから、フライバックコンデン
サFC1及びFC2は、それぞれ電圧Voに充電された
ままである。
【0069】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがローレベルに立ち下がってから、所定時間t5後
に制御信号S2、S5及びS11をそれぞれローレベル
に立ち下げて、図14の状態cに遷移させる。状態bか
ら状態cに遷移すると、図17で示すように、第2スイ
ッチ素子SW2及び第5スイッチ素子SW5がそれぞれ
オンして導通状態になると共に、切り換えスイッチSW
11は、第7スイッチ素子SW7においてサブストレー
トゲートをドレインに接続する。状態cでは、第2スイ
ッチ素子SW2及び第5スイッチ素子SW5がそれぞれ
オンし、他のスイッチ素子はそれぞれオフとなり、フラ
イバックコンデンサFC1及びFC2の各高電位側がそ
れぞれ出力端CPOUTに接続される。
【0070】このとき、第3スイッチ素子SW3におい
て、ドレイン電圧はキャッチアップコンデンサC1の電
圧と等しくなり、ソース電圧はキャッチアップコンデン
サC1の電圧よりも電圧Vo低下した電圧になる。この
ため、第3スイッチ素子SW3において、ドレイン電圧
がソース電圧よりも大きくなるが、切り換えスイッチS
W10によって、第3スイッチ素子SW3のサブストレ
ートゲートがドレイン側に接続されているため、第3ス
イッチ素子SW3の寄生ダイオードを介して電流が流れ
ることはない。
【0071】同様に、第7スイッチ素子SW7におい
て、ドレイン電圧はキャッチアップコンデンサC1の電
圧と等しくなり、ソース電圧は電圧Voになる。このた
め、第7スイッチ素子SW7において、ドレイン電圧が
ソース電圧よりも大きくなるが、切り換えスイッチSW
10によって、第7スイッチ素子SW7のサブストレー
トゲートがドレイン側に接続されることから、第7スイ
ッチ素子SW7の寄生ダイオードを介して電流が流れる
ことはない。
【0072】次に、制御回路部33は、状態cに遷移し
てから所定時間t6後に制御信号S1及びS6をそれぞ
れローレベルに立ち下げて、図14の状態dに遷移させ
る。状態cから状態dに遷移すると、図18で示すよう
に、第1スイッチ素子SW1及び第6スイッチ素子SW
6がそれぞれオンして導通状態になる。状態dでは、第
1スイッチ素子SW1、第2スイッチ素子SW2、第5
スイッチ素子SW5及び第6スイッチ素子SW6がそれ
ぞれオンし、第3スイッチ素子SW3、第4スイッチ素
子SW4、第7スイッチ素子SW7、第8スイッチ素子
SW8及び第9スイッチ素子SW9がそれぞれオフして
いる。
【0073】このため、各フライバックコンデンサFC
1及びFC2の低電位側が入力端CPINに接続され
る。このことから、各フライバックコンデンサFC1及
びFC2の高電位側の電圧は、それぞれ電圧Voの2倍
の電圧になる。該電圧でキャッチアップコンデンサC1
は充電され、キャッチアップコンデンサC1の電圧も電
圧Voの2倍の電圧まで上昇する。
【0074】次に、制御回路部33は、クロック信号C
LKがハイレベルに立ち上がると、直ちに、制御信号S
1,S2,S5,S6をそれぞれハイレベルに立ち上げ
て、図14の状態eに遷移させる。状態dから状態eに
遷移すると、図19で示すように、第1スイッチ素子S
W1、第2スイッチ素子SW2、第5スイッチ素子SW
5及び第6スイッチ素子SW6がそれぞれオフして遮断
状態になる。状態eでは、すべてのスイッチ素子はオフ
し、フライバックコンデンサFC1及びFC2は、キャ
ッチアップコンデンサC1に電荷を供給したため、それ
ぞれ充電電圧が電圧Voよりも低下している。
【0075】また、制御回路部33は、状態eに遷移し
てから所定時間t7後に制御信号S4及びS7をそれぞ
れローレベルに立ち下げると共に制御信号S8及びS9
をそれぞれハイレベルに立ち上げて、図14の状態aに
遷移させる。状態eから状態aに遷移すると、図15で
示すように、第4スイッチ素子SW4、第7スイッチ素
子SW7、第8スイッチ素子SW8及び第9スイッチ素
子SW9がそれぞれオンして導通状態になる。
【0076】このように、第3動作モードでは、第3ス
イッチ素子SW3はオフして遮断状態のままであり、こ
れに伴って第10スイッチ素子SW10は、第3スイッ
チ素子SW3のサブストレートゲートをソース側に接続
した状態から変化することはない。なお、クロック信号
CLKがローレベルに立ち下がってから、第1スイッチ
素子SW1及び第6スイッチ素子SW6をそれぞれオン
させるタイミングと、第2スイッチ素子SW2及び第5
スイッチ素子SW5をそれぞれオンさせるタイミングを
ずらしている理由は、第2動作モードの場合と同様であ
る。
【0077】このように、本第1の実施の形態における
電源供給回路は、定電圧回路2からの出力電圧Voを入
力電圧とし、該電圧Voに対して、1倍昇圧を行う第1
動作モード、1.5倍昇圧を行う第2動作モード及び2
倍昇圧を行う第3動作モードの3モードの昇圧動作を行
うチャージポンプ回路3を備え、該チャージポンプ回路
3は、電源電圧VDDの電圧値に応じて第1動作モー
ド、第2動作モード又は第3動作モードのいずれかの動
作を行うようにした。このことから、電池のように電圧
が次第に低下する直流電源を用いた場合においても、概
略一定の電圧を負荷回路に出力することができ、広範囲
な入力電圧に対してチャージポンプ回路からの出力電圧
を安定させることができ、電力効率を高めることができ
る。
【0078】また、直列に接続されたフライバックコン
デンサFC1及びFC2の高電圧側から入力端CPIN
に電流が逆流しないように、サブストレートゲートがド
レインに接続された第4スイッチ素子SW4を設けると
共に、キャッチアップコンデンサC1の高電圧側から、
直列に接続されたフライバックコンデンサFC1及びF
C2に電流が逆流しないように、サブストレートゲート
がドレインに接続された第2スイッチ素子SW2を設け
るようにした。このことから、ダイオードを使用するこ
となくコンデンサの高電圧側から電流が逆流しないよう
にすることができ、ダイオードを使用した場合における
該ダイオードの順方向電圧による電圧降下をなくすこと
ができる。
【0079】また、フライバックコンデンサFC1及び
FC2の直列回路を電圧Voで充電する場合、第4スイ
ッチ素子SW4及び第8スイッチ素子SW8をオンさせ
た後、第3スイッチ素子SW3をオンさせるようにし
た。このことから、第3スイッチ素子SW3のゲートを
駆動する制御回路部33の出力回路を構成しているNM
OSトランジスタのベース基板に無効電流が流れること
を防止することができ、該NMOSトランジスタの寄生
トランジスタがオンしてラッチアップが発生することを
防止できる。
【0080】また、フライバックコンデンサFC1及び
FC2に充電された電圧を出力端CPOUTに出力する
場合、切り換えスイッチSW10によって第3スイッチ
素子SW3のサブストレートゲートをドレイン側に接続
させた後、第2スイッチ素子SW2及び第5スイッチ素
子SW5をオンさせてから第1スイッチ素子SW1及び
第6スイッチ素子SW6をオンさせるようにした。この
ことから、第3スイッチ素子SW3において、寄生ダイ
オードを介して無効電流が流れることを防止できると共
に、第2スイッチ素子SW2及び第5スイッチ素子SW
5において、ソース側の電圧がドレイン側の電圧よりも
高くなるようにすることができ、サブストレートゲート
を介して無効電流が流れることを防止できる。
【0081】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の電源供給回路によれば、チャージポンプ回路は、電源
電圧の低下に応じて昇圧倍率を大きくし定電圧回路の出
力電圧を昇圧するようにした。具体的には、電源電圧に
応じてチャージポンプ回路の昇圧倍率を、入力電圧に対
して、1倍、α倍又はβ倍のいずれかに選択するように
した。このことから、電池のように電圧が次第に低下す
る直流電源を使用した場合においても、ほぼ一定の電圧
を負荷の電源として供給することができ、電力効率の向
上を図ることができる。
【0082】また、電源電圧をそのまま出力するモード
を備えた定電圧回路を、チャージポンプ回路の前段に設
けたため、広範囲な電源電圧に対し、チャージポンプ回
路からの出力電圧を安定させることができると共に、電
力効率を更に向上させることができる。
【0083】また、従来使用されていた逆流防止用ダイ
オードの代わりに、スイッチ素子をなすMOSトランジ
スタを使用したため、該ダイオードの順方向電圧による
ロスを低減させることができ、電力効率を更に一層向上
させることができる。
【0084】また、チャージポンプ回路の各スイッチ素
子のスイッチングタイミングを細かく制御することによ
り、貫通電流や、定電圧回路への電流の逆流を防止する
ことができる。
【0085】更に、MOSトランジスタのサブストレー
トゲートをドレイン側又はソース側のいずれかに適切に
接続すると共に、切り換えスイッチによって、昇圧動作
時にスイッチ素子のサブストレートゲートをドレイン側
又はソース側のいずれかに適切に切り換えることによ
り、スイッチ素子の寄生ダイオードを通して流れる無効
電流をなくすことができ、電力効率の向上を図ることが
できると共に、ICの不具合を発生させるラッチアップ
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における電源供給
回路の例を示した回路図である。
【図2】 制御回路部33によるチャージポンプ回路部
31の動作制御例を示したフローチャートである。
【図3】 制御回路部33によるチャージポンプ回路部
31の他の動作制御例を示したフローチャートである。
【図4】 制御回路部33によるチャージポンプ回路部
31の他の動作制御例を示したフローチャートである。
【図5】 制御回路部33によるチャージポンプ回路部
31の他の動作制御例を示したフローチャートである。
【図6】 第1動作モードにおけるチャージポンプ回路
部31の各スイッチ素子の状態を示した等価回路図であ
る。
【図7】 第2動作モードにおける図1の各制御信号S
1〜S11の例を示したタイミングチャートである。
【図8】 図7の状態aに対するチャージポンプ回路部
31の動作例を示した等価回路図である。
【図9】 図7の状態bに対するチャージポンプ回路部
31の動作例を示した等価回路図である。
【図10】 図7の状態cに対するチャージポンプ回路
部31の動作例を示した等価回路図である。
【図11】 図7の状態dに対するチャージポンプ回路
部31の動作例を示した等価回路図である。
【図12】 図7の状態eに対するチャージポンプ回路
部31の動作例を示した等価回路図である。
【図13】 図7の状態fに対するチャージポンプ回路
部31の動作例を示した等価回路図である。
【図14】 第3動作モードにおける図1の各制御信号
S1〜S11の例を示したタイミングチャートである。
【図15】 図14の状態aに対するチャージポンプ回
路部31の動作例を示した等価回路図である。
【図16】 図14の状態bに対するチャージポンプ回
路部31の動作例を示した等価回路図である。
【図17】 図14の状態cに対するチャージポンプ回
路部31の動作例を示した等価回路図である。
【図18】 図14の状態dに対するチャージポンプ回
路部31の動作例を示した等価回路図である。
【図19】 図14の状態eに対するチャージポンプ回
路部31の動作例を示した等価回路図である。
【符号の説明】
1 電源供給回路 2 定電圧回路 3 チャージポンプ回路 11 負荷回路 31 チャージポンプ回路部 32 クロック信号発生回路部 33 制御回路部 34 電圧検出回路部 SW1 第1スイッチ素子 SW2 第2スイッチ素子 SW3 第3スイッチ素子 SW4 第4スイッチ素子 SW5 第5スイッチ素子 SW6 第6スイッチ素子 SW7 第7スイッチ素子 SW8 第8スイッチ素子 SW9 第9スイッチ素子 SW10,SW11 切り換えスイッチ FC1,FC2 フライバックコンデンサ C1 キャッチアップコンデンサ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給される電源電圧から所
    定の定電圧Vaを生成して出力する定電圧回路と、 該電源電圧の電圧値に応じた倍率で該定電圧回路の出力
    電圧を昇圧し、負荷の電源として供給するチャージポン
    プ回路と、を備え、 前記チャージポンプ回路は、前記電源電圧の電圧検出を
    行い、該電源電圧値の低下に応じて昇圧倍率を大きくし
    て前記定電圧回路の出力電圧を昇圧することを特徴とす
    る電源供給回路。
  2. 【請求項2】 前記チャージポンプ回路は、前記定電圧
    回路の出力電圧をそのまま出力する第1動作モードと、
    前記定電圧回路の出力電圧を所定値α倍に昇圧して出力
    する第2動作モードと、前記定電圧回路の出力電圧を該
    α倍よりも大きいβ倍に昇圧して出力する第3動作モー
    ドとを有し、前記電源電圧の電圧に応じて前記第1動作
    モード、第2動作モード及び第3動作モードのいずれか
    の動作モードで作動することを特徴とする請求項1記載
    の電源供給回路。
  3. 【請求項3】 前記チャージポンプ回路は、前記電源電
    圧が所定値V1を超えている場合は第1動作モードで作
    動し、前記電源電圧が該所定値V1よりも小さい所定値
    V2を超えている場合は第2動作モードで作動し、前記
    電源電圧が該所定値V2以下の場合は第3動作モードで
    作動することを特徴とする請求項2記載の電源供給回
    路。
  4. 【請求項4】 前記チャージポンプ回路は、前記電源電
    圧が所定値V1を超えている場合は第1動作モードで作
    動し、前記電源電圧が該所定値V1以下の場合は第3動
    作モードで作動することを特徴とする請求項2記載の電
    源供給回路。
  5. 【請求項5】 前記チャージポンプ回路は、前記電源電
    圧が所定値V1を超えている場合は第1動作モードで作
    動し、前記電源電圧が該所定値V1以下の場合は第2動
    作モードで作動することを特徴とする請求項2記載の電
    源供給回路。
  6. 【請求項6】 前記チャージポンプ回路は、前記電源電
    圧が所定値V3を超えている場合は第2動作モードで作
    動し、前記電源電圧が該所定値V3以下の場合は第3動
    作モードで作動することを特徴とする請求項2記載の電
    源供給回路。
  7. 【請求項7】 前記チャージポンプ回路は、第1動作モ
    ードで作動する場合、前記定電圧回路に対して電源電圧
    を出力電圧として出力させることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の電源供給回路。
  8. 【請求項8】 前記チャージポンプ回路は、 前記定電圧回路の出力電圧で充電される2つの第1のコ
    ンデンサと、 対応する該第1のコンデンサにおける充電時の低電圧
    側、及び前記定電圧回路の出力電圧が入力される入力端
    をそれぞれ接続する各第1のスイッチ素子と、 対応する該第1のコンデンサにおける充電時の高電圧
    側、及び前記負荷に対して電圧を出力する出力端をそれ
    ぞれ接続する各第2のスイッチ素子と、 前記各第1のコンデンサを直列に接続する第3のスイッ
    チ素子と、 前記各第1のコンデンサと該第3のスイッチ素子との直
    列回路の一端を前記定電圧回路の出力電圧が入力される
    入力端に接続する第4のスイッチ素子と、 前記各第1のコンデンサと該第3のスイッチ素子との直
    列回路の他端を前記直流電源の負側電源電圧に接続する
    第5のスイッチ素子と、 前記各第1のコンデンサにおける、充電時の高圧側が前
    記第3のスイッチ素子に接続される第1のコンデンサの
    該高圧側を前記定電圧回路の出力電圧が入力される入力
    端に接続する第6のスイッチ素子と、 前記各第1のコンデンサにおける、充電時の低圧側が前
    記第3のスイッチ素子に接続される第1のコンデンサの
    該低圧側を前記直流電源の負側電源電圧に接続する第7
    のスイッチ素子と、 前記各第1のコンデンサを充電して得られる電圧で充電
    される第2のコンデンサと、 前記電源電圧の検出を行い、該検出した電圧値を示す信
    号を出力する電圧検出回路部と、 該電圧検出回路部からの信号に応じて、所定のクロック
    信号を基に前記第1から第7の各スイッチ素子のスイッ
    チング制御をそれぞれ行うと共に、前記定電圧回路の動
    作制御を行う制御回路部と、を備えることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の電源供給回
    路。
  9. 【請求項9】 前記制御回路部は、前記定電圧回路の出
    力電圧を昇圧させて出力する場合、該定電圧回路の出力
    電圧が入力される入力端と前記第2のコンデンサとの間
    に直列に接続された前記各スイッチ素子が同時にオンし
    ないように各スイッチ素子のスイッチング制御を行うこ
    とを特徴とする請求項8記載の電源供給回路。
  10. 【請求項10】 前記制御回路部は、前記定電圧回路の
    出力電圧が入力される入力端と、前記直流電源の負側電
    源電圧との間に直列に接続された各スイッチ素子が同時
    にオンしないように前記各スイッチ素子のスイッチング
    制御を行うことを特徴とする請求項8又は9記載の電源
    供給回路。
  11. 【請求項11】 前記第3及び第6の各スイッチ素子
    は、それぞれMOSトランジスタからなり、対応する該
    MOSトランジスタのサブストレートゲートを該MOS
    トランジスタのドレイン又はソースのいずれかに切り換
    えて接続する第1及び第2の各切り換えスイッチを備
    え、前記制御回路部は、対応する該MOSトランジスタ
    のソース電圧がドレイン電圧より大きい場合はサブスト
    レートゲートを該ソース側に、対応する該MOSトラン
    ジスタのソース電圧がドレイン電圧より小さい場合はサ
    ブストレートゲートを該ドレイン側に接続するように、
    前記第1及び第2の各切り換えスイッチの切り換え制御
    をそれぞれ行うことを特徴とする請求項8、9又は10
    記載の電源供給回路。
  12. 【請求項12】 前記各第2のスイッチ素子は、第2の
    コンデンサから対応する第1のコンデンサに流れる電流
    を阻止する方向に寄生ダイオードが形成されるようにサ
    ブストレートゲートが接続されたMOSトランジスタか
    らなると共に、前記第4のスイッチ素子は、第1のコン
    デンサから、前記定電圧回路の出力電圧が入力される入
    力端に流れる電流を阻止する方向に寄生ダイオードが形
    成されるようにサブストレートゲートが接続されたMO
    Sトランジスタからなることを特徴とする請求項8、
    9、10又は11記載の電源供給回路。
  13. 【請求項13】 前記制御回路部は、各第1のコンデン
    サを前記定電圧回路の出力電圧で充電する場合、前記第
    4及び第5の各スイッチ素子をオンさせて導通状態にし
    た後、前記第3のスイッチ素子をオンさせて導通状態に
    することを特徴とする8、9、10、11又は12記載
    の電源供給回路。
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