JP2002281770A - 圧電アクチュエータ - Google Patents
圧電アクチュエータInfo
- Publication number
- JP2002281770A JP2002281770A JP2001080551A JP2001080551A JP2002281770A JP 2002281770 A JP2002281770 A JP 2002281770A JP 2001080551 A JP2001080551 A JP 2001080551A JP 2001080551 A JP2001080551 A JP 2001080551A JP 2002281770 A JP2002281770 A JP 2002281770A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- piezoelectric
- voltage
- power
- driving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 37
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 31
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 19
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 12
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 9
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 5
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 4
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 4
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 2
- 230000010287 polarization Effects 0.000 description 2
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000001934 delay Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 description 1
- 238000010992 reflux Methods 0.000 description 1
- 230000002194 synthesizing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動電圧の印加により振動する圧電素子とこ
の圧電素子の振動が伝達されて振動する圧電素子とを備
える単相駆動型の圧電アクチュエータにおいて、更なる
省エネルギー及び駆動効率の向上を図る。 【解決手段】 第2圧電素子100’に発生する電圧の
位相を、第1圧電素子100の駆動電圧の位相と一致さ
せる移相器19を設け、駆動電源20により供給される
駆動電圧に重畳して第1圧電素子100に供給するよう
に構成した。これにより、駆動電源20により供給すべ
き駆動電力を減少させることができ、省エネルギーを実
現することができる。
の圧電素子の振動が伝達されて振動する圧電素子とを備
える単相駆動型の圧電アクチュエータにおいて、更なる
省エネルギー及び駆動効率の向上を図る。 【解決手段】 第2圧電素子100’に発生する電圧の
位相を、第1圧電素子100の駆動電圧の位相と一致さ
せる移相器19を設け、駆動電源20により供給される
駆動電圧に重畳して第1圧電素子100に供給するよう
に構成した。これにより、駆動電源20により供給すべ
き駆動電力を減少させることができ、省エネルギーを実
現することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動電圧が印加さ
れることにより振動する圧電素子と、この圧電素子の振
動が伝達されて振動する圧電素子とを備える圧電アクチ
ュエータの技術に関する。
れることにより振動する圧電素子と、この圧電素子の振
動が伝達されて振動する圧電素子とを備える圧電アクチ
ュエータの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複数の圧電素子のうち一
の圧電素子に駆動電圧を出力して該圧電素子を振動させ
るとともに、この振動が他の圧電素子に伝達されて該圧
電素子が振動することにより、両圧電素子の変位が合成
される合成部に所定の運動を行わせる圧電アクチュエー
タが広く知られている。
の圧電素子に駆動電圧を出力して該圧電素子を振動させ
るとともに、この振動が他の圧電素子に伝達されて該圧
電素子が振動することにより、両圧電素子の変位が合成
される合成部に所定の運動を行わせる圧電アクチュエー
タが広く知られている。
【0003】この種の圧電アクチュエータは、複数の圧
電素子と、これらの圧電素子の交差側の端部に取り付け
られた変位合成部としてのチップ部材と、上記各圧電素
子の反対側の端部を支持する支持部材とを有し、上記圧
電素子のうち一の圧電素子(以下、この圧電素子を第1
圧電素子という)に所定の駆動電圧を印加して変位さ
せ、この振動が主に支持部材を介して上記駆動電圧が印
加されない方の圧電素子(以下、この圧電素子を第2圧
電素子という)に伝達することにより、この第2圧電素
子が変位し、その結果、第2圧電素子及び上記第1圧電
素子の各変位が上記チップ部材により合成される。これ
により、チップ部材が所定の運動(円運動や楕円運動)
を行い、この運動によって駆動対象を所定の方向に駆動
するようになっている。
電素子と、これらの圧電素子の交差側の端部に取り付け
られた変位合成部としてのチップ部材と、上記各圧電素
子の反対側の端部を支持する支持部材とを有し、上記圧
電素子のうち一の圧電素子(以下、この圧電素子を第1
圧電素子という)に所定の駆動電圧を印加して変位さ
せ、この振動が主に支持部材を介して上記駆動電圧が印
加されない方の圧電素子(以下、この圧電素子を第2圧
電素子という)に伝達することにより、この第2圧電素
子が変位し、その結果、第2圧電素子及び上記第1圧電
素子の各変位が上記チップ部材により合成される。これ
により、チップ部材が所定の運動(円運動や楕円運動)
を行い、この運動によって駆動対象を所定の方向に駆動
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、省エ
ネルギーや駆動効率の観点から、この種の圧電アクチュ
エータにおいても、圧電素子を駆動するための電気エネ
ルギー(駆動電力)の低減や高効率化を図ることのでき
る技術が要求されている。従来では、その有効な手段と
して、上記駆動電圧の周波数を圧電素子の共振周波数と
一致させて圧電素子を共振させることにより、低電圧駆
動で圧電素子の変位を増大させる方法が知られている。
ネルギーや駆動効率の観点から、この種の圧電アクチュ
エータにおいても、圧電素子を駆動するための電気エネ
ルギー(駆動電力)の低減や高効率化を図ることのでき
る技術が要求されている。従来では、その有効な手段と
して、上記駆動電圧の周波数を圧電素子の共振周波数と
一致させて圧電素子を共振させることにより、低電圧駆
動で圧電素子の変位を増大させる方法が知られている。
【0005】しかし、上記の如き構成を有する圧電アク
チュエータにおいて、更なる省エネルギーを実現するた
めには、圧電素子が外部から加圧されると電気エネルギ
ーを発生することから、伝達された振動によって振動す
る圧電素子(駆動電力が与えられていない方の圧電素
子)に発生する電気エネルギーを利用することも有効な
一つの手段と考えられる。
チュエータにおいて、更なる省エネルギーを実現するた
めには、圧電素子が外部から加圧されると電気エネルギ
ーを発生することから、伝達された振動によって振動す
る圧電素子(駆動電力が与えられていない方の圧電素
子)に発生する電気エネルギーを利用することも有効な
一つの手段と考えられる。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
駆動電圧の印加により振動する圧電素子とこの圧電素子
の振動が伝達されて振動する圧電素子とを備える圧電ア
クチュエータにおいて、更なる省エネルギーや駆動効率
の向上を図ることを目的とする。
駆動電圧の印加により振動する圧電素子とこの圧電素子
の振動が伝達されて振動する圧電素子とを備える圧電ア
クチュエータにおいて、更なる省エネルギーや駆動効率
の向上を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の圧電素子と、第1の圧電素子を所定の駆動信
号で駆動する駆動手段と、第1の圧電素子の振動が伝達
されて振動する第2の圧電素子と、上記第1の圧電素子
の駆動に伴って第2の圧電素子が変位した際、当該第2
の圧電素子に発生する電力を取り出す電力取出手段が設
けられていることを特徴とする。
は、第1の圧電素子と、第1の圧電素子を所定の駆動信
号で駆動する駆動手段と、第1の圧電素子の振動が伝達
されて振動する第2の圧電素子と、上記第1の圧電素子
の駆動に伴って第2の圧電素子が変位した際、当該第2
の圧電素子に発生する電力を取り出す電力取出手段が設
けられていることを特徴とする。
【0008】この発明によれば、第1の圧電素子が所定
の駆動信号で駆動されると、第1の圧電素子が所定の振
幅で変位(振動)する。また、第1の圧電素子の振動が
第2の圧電素子に伝達して当該第2の圧電素子も変位す
る。このとき、第2の圧電素子に、その変位に応じた電
力が発生する。
の駆動信号で駆動されると、第1の圧電素子が所定の振
幅で変位(振動)する。また、第1の圧電素子の振動が
第2の圧電素子に伝達して当該第2の圧電素子も変位す
る。このとき、第2の圧電素子に、その変位に応じた電
力が発生する。
【0009】そこで、この発生した電力を、電力取出手
段により取り出すように構成したから、取り出した電気
エネルギーを有効に利用することができる。
段により取り出すように構成したから、取り出した電気
エネルギーを有効に利用することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の圧電アクチュエータにおいて、上記電力取出手段は、
上記駆動手段から供給される電力を補助するべく、取り
出した電力を上記第1の圧電素子に帰還する電力帰還手
段であることを特徴とする。
の圧電アクチュエータにおいて、上記電力取出手段は、
上記駆動手段から供給される電力を補助するべく、取り
出した電力を上記第1の圧電素子に帰還する電力帰還手
段であることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、第2の圧電素子で発生
した電力を駆動電力として第1の圧電素子に帰還して駆
動手段から供給される電力を補助するようにしたので、
このように電力を帰還しない場合に比べて、第1の圧電
素子を同じ変位量だけ変位させるのに必要となる駆動手
段から供給すべき駆動電力を低減させることができ、省
エネルギーを実現することができる。また、駆動手段か
ら供給する駆動電力が同じであるときには、帰還された
電力分、上記第1の圧電素子をより大きく変位させるこ
とができ、駆動効率を向上させることができる。
した電力を駆動電力として第1の圧電素子に帰還して駆
動手段から供給される電力を補助するようにしたので、
このように電力を帰還しない場合に比べて、第1の圧電
素子を同じ変位量だけ変位させるのに必要となる駆動手
段から供給すべき駆動電力を低減させることができ、省
エネルギーを実現することができる。また、駆動手段か
ら供給する駆動電力が同じであるときには、帰還された
電力分、上記第1の圧電素子をより大きく変位させるこ
とができ、駆動効率を向上させることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の圧電アクチュエータにおいて、上記電力取出手
段は、取り出した電力を蓄積する蓄電手段であることを
特徴とする。
に記載の圧電アクチュエータにおいて、上記電力取出手
段は、取り出した電力を蓄積する蓄電手段であることを
特徴とする。
【0013】この発明によれば、電力取出手段を、取り
出した電力を蓄積する蓄電手段としたので、上記請求項
2に記載の発明のように、取り出した電力をこの蓄電手
段を介して第1の圧電素子を駆動するための駆動電力と
して供給することができ、取り出した電力を有効に利用
することができる。
出した電力を蓄積する蓄電手段としたので、上記請求項
2に記載の発明のように、取り出した電力をこの蓄電手
段を介して第1の圧電素子を駆動するための駆動電力と
して供給することができ、取り出した電力を有効に利用
することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る圧電アクチュエータ
の一実施形態について説明する。
の一実施形態について説明する。
【0015】図1に示すように、圧電アクチュエータ1
0は、2つの圧電素子(積層型の第1圧電素子及び第2
圧電素子)100,100’と、第1、第2圧電素子1
00,100’の交差側端部に取り付けられたチップ部
材200と、第1、第2圧電素子100,100’の他
端部に取り付けられたベース部材300とを備えてい
る。本実施形態に係る圧電アクチュエータ10にあって
は、第1圧電素子100にのみ駆動電圧を印加して該圧
電素子100を振動(変位)させるとともに、この振動
が主にベース部材300を介して第2圧電素子100’
に伝達し、第2圧電素子100’も振動する。これによ
り、チップ部材200に特定の運動を行わせて一駆動対
象のロータRを、回転軸Aを中心として、例えば矢印β
の方向に回転駆動するように構成されている。
0は、2つの圧電素子(積層型の第1圧電素子及び第2
圧電素子)100,100’と、第1、第2圧電素子1
00,100’の交差側端部に取り付けられたチップ部
材200と、第1、第2圧電素子100,100’の他
端部に取り付けられたベース部材300とを備えてい
る。本実施形態に係る圧電アクチュエータ10にあって
は、第1圧電素子100にのみ駆動電圧を印加して該圧
電素子100を振動(変位)させるとともに、この振動
が主にベース部材300を介して第2圧電素子100’
に伝達し、第2圧電素子100’も振動する。これによ
り、チップ部材200に特定の運動を行わせて一駆動対
象のロータRを、回転軸Aを中心として、例えば矢印β
の方向に回転駆動するように構成されている。
【0016】2つの圧電素子(積層型の第1圧電素子及
び第2圧電素子)100,100’は略直角に交差させ
て配置されており、チップ部材200はそれらの交差側
端部に接着剤で接合されているとともに、第1圧電素子
100及び第2圧電素子100’の他端部は、ベース部
材300に接着剤で接合された構成とされている。
び第2圧電素子)100,100’は略直角に交差させ
て配置されており、チップ部材200はそれらの交差側
端部に接着剤で接合されているとともに、第1圧電素子
100及び第2圧電素子100’の他端部は、ベース部
材300に接着剤で接合された構成とされている。
【0017】図2は、第1圧電素子100及び第2圧電
素子100’の構成を示す図である。
素子100’の構成を示す図である。
【0018】図2に示すように、圧電素子100(10
0’)は、PZT等の圧電特性を示す複数のセラミック
薄板101と電極102,103とを交互に積層したも
のであり、各セラミック薄板101と電極102,10
3とは接着剤により固定されている。なお、圧電素子1
00(100’)の両端部には、保護層104が設けら
れている。
0’)は、PZT等の圧電特性を示す複数のセラミック
薄板101と電極102,103とを交互に積層したも
のであり、各セラミック薄板101と電極102,10
3とは接着剤により固定されている。なお、圧電素子1
00(100’)の両端部には、保護層104が設けら
れている。
【0019】この圧電素子100(100’)におい
て、駆動電源20(図7参照)により、1つおきに配置
された各電極群102,103に、それぞれ信号線10
5,106を介して所定の電圧が印加された場合、電極
102と電極103とに挟まれた各セラミック薄板10
1には、その積層方向に電界が発生し、その電界は1つ
おきに同じ方向となる(隣り合う2つのセラミック薄板
101の分極方向は逆となる)。その場合に、電極10
2,103に印加する電圧と、この電圧の印加により変
位するセラミック薄板101の変位量との関係は、図3
に示すように、電圧を増加させる場合(図3のL1)と
減少させる場合(図3のL2)とでそれぞれ略比例す
る。なお、印加電圧が例えば電圧V1の場合において、
電圧増加時には変位量XはX1、電圧減少時には変位量
XはX2となり、電圧増加時と電圧減少時とで同じ印加
電圧に対する圧電素子の変位量が一致しないのは、セラ
ミック薄板101が、該薄板101に発生している電界
を維持し、延いてはその変位量を維持しようとする性質
を有するからである。
て、駆動電源20(図7参照)により、1つおきに配置
された各電極群102,103に、それぞれ信号線10
5,106を介して所定の電圧が印加された場合、電極
102と電極103とに挟まれた各セラミック薄板10
1には、その積層方向に電界が発生し、その電界は1つ
おきに同じ方向となる(隣り合う2つのセラミック薄板
101の分極方向は逆となる)。その場合に、電極10
2,103に印加する電圧と、この電圧の印加により変
位するセラミック薄板101の変位量との関係は、図3
に示すように、電圧を増加させる場合(図3のL1)と
減少させる場合(図3のL2)とでそれぞれ略比例す
る。なお、印加電圧が例えば電圧V1の場合において、
電圧増加時には変位量XはX1、電圧減少時には変位量
XはX2となり、電圧増加時と電圧減少時とで同じ印加
電圧に対する圧電素子の変位量が一致しないのは、セラ
ミック薄板101が、該薄板101に発生している電界
を維持し、延いてはその変位量を維持しようとする性質
を有するからである。
【0020】一方、圧電素子100(100’)に伸縮
方向の外力が加えられた場合、セラミック薄板101は
伸縮方向に変位し、この変位によって電極102,10
3間に電圧が発生する。その場合に、図4に示すよう
に、セラミック薄板101に加えられる圧力と、この圧
力により変位するセラミック薄板101の変位量との関
係は、圧力を増加させる場合(図4のL3)と減少させ
る場合(図4のL4)とでそれぞれ略比例する。なお、
圧力Fが例えば圧力F1の場合において、圧力増加時に
は変位量XはX3、圧力減少時には変位量XはX4とな
っており、上記各場合で同じ圧力に対する変位量が一致
しないのは、セラミック薄板101が該薄板101に発
生している電界を維持し、延いてはその変位量を維持し
ようとする性質を有するからである。
方向の外力が加えられた場合、セラミック薄板101は
伸縮方向に変位し、この変位によって電極102,10
3間に電圧が発生する。その場合に、図4に示すよう
に、セラミック薄板101に加えられる圧力と、この圧
力により変位するセラミック薄板101の変位量との関
係は、圧力を増加させる場合(図4のL3)と減少させ
る場合(図4のL4)とでそれぞれ略比例する。なお、
圧力Fが例えば圧力F1の場合において、圧力増加時に
は変位量XはX3、圧力減少時には変位量XはX4とな
っており、上記各場合で同じ圧力に対する変位量が一致
しないのは、セラミック薄板101が該薄板101に発
生している電界を維持し、延いてはその変位量を維持し
ようとする性質を有するからである。
【0021】駆動電源20により交流の駆動電圧(交流
信号)を電極102,103に印加すると、その電界に
応じて各セラミック薄板101は同方向に伸縮を繰り返
し、圧電素子100全体として伸縮を繰り返す。その場
合に、圧電素子100には、その構造(弾性率、質量)
や電気的特性により決定される固有の共振周波数が存在
し、交流の駆動電圧の周波数が圧電素子100の共振周
波数と一致すると、インピーダンスが低下するため、圧
電素子100の変位が増大する。したがって、圧電素子
100は、その外形寸法に対して変位が小さいため、低
い電圧で駆動するためには、この共振現象を利用するの
が好ましい。
信号)を電極102,103に印加すると、その電界に
応じて各セラミック薄板101は同方向に伸縮を繰り返
し、圧電素子100全体として伸縮を繰り返す。その場
合に、圧電素子100には、その構造(弾性率、質量)
や電気的特性により決定される固有の共振周波数が存在
し、交流の駆動電圧の周波数が圧電素子100の共振周
波数と一致すると、インピーダンスが低下するため、圧
電素子100の変位が増大する。したがって、圧電素子
100は、その外形寸法に対して変位が小さいため、低
い電圧で駆動するためには、この共振現象を利用するの
が好ましい。
【0022】本実施形態に係る圧電アクチュエータ10
においては、上述したように、第1圧電素子100(以
下、第1圧電素子という)にのみ交流の駆動電圧を供給
するように構成されている。
においては、上述したように、第1圧電素子100(以
下、第1圧電素子という)にのみ交流の駆動電圧を供給
するように構成されている。
【0023】すなわち、チップ部材200の質量を調整
して、後述する同位相モード及び逆位相モードの振動数
の比率を所定値に設定することにより、駆動された第1
圧電素子100の振動が主にベース部材300を介して
第2圧電素子100’に伝達する。これにより、第2圧
電素子100’が第1圧電素子100に対し所定の位相
差をもって振動する。その結果、互いに直交する独立し
た2つの運動を合成すると、その交点は楕円運動の式
(Lissajousの式)に従った軌跡を描くことから、第1
圧電素子100と第2圧電素子100’の交点に設けら
れたチップ部材200は、第1圧電素子100と第2圧
電素子100’の振動の振幅を等しくし、かつ上記位相
差を0°,45°,90°,135°及び180°とし
た場合には、図5の(a)〜(e)に示すような図形を
描くように駆動される。
して、後述する同位相モード及び逆位相モードの振動数
の比率を所定値に設定することにより、駆動された第1
圧電素子100の振動が主にベース部材300を介して
第2圧電素子100’に伝達する。これにより、第2圧
電素子100’が第1圧電素子100に対し所定の位相
差をもって振動する。その結果、互いに直交する独立し
た2つの運動を合成すると、その交点は楕円運動の式
(Lissajousの式)に従った軌跡を描くことから、第1
圧電素子100と第2圧電素子100’の交点に設けら
れたチップ部材200は、第1圧電素子100と第2圧
電素子100’の振動の振幅を等しくし、かつ上記位相
差を0°,45°,90°,135°及び180°とし
た場合には、図5の(a)〜(e)に示すような図形を
描くように駆動される。
【0024】第2圧電素子100’に圧力が加わると、
第2圧電素子100’のセラミック薄板101’から電
極102’または電極103’に電荷が移動し、電極1
02’または電極103’との間に、変位量に応じた電
圧が発生する。第1圧電素子100を駆動する電圧が交
流電圧であるとすると、第2圧電素子100’に加えら
れる上記分極方向に直交する方向の力は周期的に変化
し、延いては、上記セラミック薄板101’と電極10
2’,103’との間に発生する電圧は周期的に変化す
る。そして、この第2圧電素子100’の変位の周波数
がこの圧電素子100’の共振周波数と一致すると、第
2圧電素子100’の変位も増大し、この圧電素子10
0’から発生する電圧も増大する。
第2圧電素子100’のセラミック薄板101’から電
極102’または電極103’に電荷が移動し、電極1
02’または電極103’との間に、変位量に応じた電
圧が発生する。第1圧電素子100を駆動する電圧が交
流電圧であるとすると、第2圧電素子100’に加えら
れる上記分極方向に直交する方向の力は周期的に変化
し、延いては、上記セラミック薄板101’と電極10
2’,103’との間に発生する電圧は周期的に変化す
る。そして、この第2圧電素子100’の変位の周波数
がこの圧電素子100’の共振周波数と一致すると、第
2圧電素子100’の変位も増大し、この圧電素子10
0’から発生する電圧も増大する。
【0025】なお、各圧電素子100,100’をそれ
ぞれ共振状態で駆動する場合に、チップ部材200の移
動軌跡を図5の(a)〜(e)に示すようにするために
は、次の条件がさらに必要となる。図6(a),(b)
に示すように、圧電アクチュエータ10は、複数の固有
振動モードを有し、(a)に示すように、各圧電素子1
00,100’が同位相で伸縮するモード(このモード
が同位相モードである)と、(b)に示すように、各圧
電素子100,100’が逆位相で伸縮するモード(こ
のモードが逆位相モードである)とが生じる。共振状態
において所望の軌跡を得るには、上記同位相モードの共
振周波数と逆位相モードの共振周波数とを一致させ、そ
の共振周波数で駆動する必要がある。同位相モードでの
振動の場合、第1圧電素子100の振動が位相差0°で
第2圧電素子100’に伝達され、逆位相モードでの振
動の場合、第1圧電素子100の振動が位相差180°
で第2圧電素子100’に伝達される。
ぞれ共振状態で駆動する場合に、チップ部材200の移
動軌跡を図5の(a)〜(e)に示すようにするために
は、次の条件がさらに必要となる。図6(a),(b)
に示すように、圧電アクチュエータ10は、複数の固有
振動モードを有し、(a)に示すように、各圧電素子1
00,100’が同位相で伸縮するモード(このモード
が同位相モードである)と、(b)に示すように、各圧
電素子100,100’が逆位相で伸縮するモード(こ
のモードが逆位相モードである)とが生じる。共振状態
において所望の軌跡を得るには、上記同位相モードの共
振周波数と逆位相モードの共振周波数とを一致させ、そ
の共振周波数で駆動する必要がある。同位相モードでの
振動の場合、第1圧電素子100の振動が位相差0°で
第2圧電素子100’に伝達され、逆位相モードでの振
動の場合、第1圧電素子100の振動が位相差180°
で第2圧電素子100’に伝達される。
【0026】図1に戻り、加圧機構400は、コイルス
プリング410とエアシリンダ等からなる加圧部420
とを備え、上記コイルスプリング410の一端が上記ベ
ース部材300の背面略中央部に取り付けられていると
ともに、他端が上記加圧部420に連結され、この加圧
部420の加圧力がコイルスプリング410を介してロ
ータRに伝達されるようになっている。これにより、ロ
ータRが回転したときには、ロータRとチップ部材20
0との接触部分において、駆動方向と反対方向に所定の
摩擦力が発生するようになっている。
プリング410とエアシリンダ等からなる加圧部420
とを備え、上記コイルスプリング410の一端が上記ベ
ース部材300の背面略中央部に取り付けられていると
ともに、他端が上記加圧部420に連結され、この加圧
部420の加圧力がコイルスプリング410を介してロ
ータRに伝達されるようになっている。これにより、ロ
ータRが回転したときには、ロータRとチップ部材20
0との接触部分において、駆動方向と反対方向に所定の
摩擦力が発生するようになっている。
【0027】図7は、本実施形態における圧電アクチュ
エータ10のブロック図である。
エータ10のブロック図である。
【0028】図7に示すように、増幅器12は、発信周
波数が変更可能な発振器11からの駆動信号を直接入力
して増幅し第1圧電素子100に出力するものである。
波数が変更可能な発振器11からの駆動信号を直接入力
して増幅し第1圧電素子100に出力するものである。
【0029】電流検出部13は、第1圧電素子100に
流れる電流を検出するものである。電流検出部14は、
第1圧電素子100の駆動に伴って振動する第2圧電素
子100’に流れる電流を検出するものである。電流検
出部13,14は、第1圧電素子100,100’に直
列に挿入した抵抗R1,R2の電圧降下により、各圧電
素子100,100’に流れる電流を検出する。
流れる電流を検出するものである。電流検出部14は、
第1圧電素子100の駆動に伴って振動する第2圧電素
子100’に流れる電流を検出するものである。電流検
出部13,14は、第1圧電素子100,100’に直
列に挿入した抵抗R1,R2の電圧降下により、各圧電
素子100,100’に流れる電流を検出する。
【0030】位相差検出部15は、各圧電素子100,
100’の振動の位相差に応じてチップ部材200の運
動軌跡が変化することから、このチップ部材200の運
動軌跡を検出するために、各圧電素子100,100’
の振動の位相差を、両電流検出部13,14の検出電流
の位相差から検出するものである。
100’の振動の位相差に応じてチップ部材200の運
動軌跡が変化することから、このチップ部材200の運
動軌跡を検出するために、各圧電素子100,100’
の振動の位相差を、両電流検出部13,14の検出電流
の位相差から検出するものである。
【0031】振幅検出部16は、電流検出部13の検出
信号に基いて第1圧電素子100の振動の振幅を検出す
るものである。
信号に基いて第1圧電素子100の振動の振幅を検出す
るものである。
【0032】振幅検出部17は、電流検出部14の検出
信号に基いて第2圧電素子100’の振動の振幅を検出
するものである。
信号に基いて第2圧電素子100’の振動の振幅を検出
するものである。
【0033】MPU(Micro Processing Unit)18は、
位相差検出部15および振幅検出部16,17の検出信
号に基いて増幅器12と後述する移相器19とを制御す
るとともに、発振器11の発信周波数を変更するもので
ある。
位相差検出部15および振幅検出部16,17の検出信
号に基いて増幅器12と後述する移相器19とを制御す
るとともに、発振器11の発信周波数を変更するもので
ある。
【0034】MPU18は、図略のメモリを備え、その
メモリには予め圧電アクチュエータ10の目標軌跡が得
られる目標位相差と目標振幅とが記憶されている。MP
U18は、そのメモリから目標位相差及び目標振幅を読
み出し、位相差検出部15からの検出位相差と目標位相
差とを比較し、偏差があればその偏差を補正するように
移相器19の移相量を調節し、また、振幅検出部16,
17からの検出振幅と目標振幅とを比較し、偏差があれ
ばその偏差を補正するように増幅器12の振動振幅を調
節する。その場合に、本実施形態における目標振幅は、
駆動電源20の駆動電圧のみで増幅器12を駆動した場
合の振動振幅であり、MPU18は、この目標振幅とな
るように増幅器12の振動振幅を調節する。なお、MP
U18はディジタル/アナログ変換部を備える。
メモリには予め圧電アクチュエータ10の目標軌跡が得
られる目標位相差と目標振幅とが記憶されている。MP
U18は、そのメモリから目標位相差及び目標振幅を読
み出し、位相差検出部15からの検出位相差と目標位相
差とを比較し、偏差があればその偏差を補正するように
移相器19の移相量を調節し、また、振幅検出部16,
17からの検出振幅と目標振幅とを比較し、偏差があれ
ばその偏差を補正するように増幅器12の振動振幅を調
節する。その場合に、本実施形態における目標振幅は、
駆動電源20の駆動電圧のみで増幅器12を駆動した場
合の振動振幅であり、MPU18は、この目標振幅とな
るように増幅器12の振動振幅を調節する。なお、MP
U18はディジタル/アナログ変換部を備える。
【0035】以上の構成に加えて、本圧電アクチュエー
タ10は、第2圧電素子100’に発生する電圧の位相
を、第1圧電素子100の駆動電圧の位相と一致させる
移相器19が設けられており、上記駆動電源20により
供給される駆動電圧に重畳して第1圧電素子100に供
給(還流)するように構成されているところに特徴があ
る。
タ10は、第2圧電素子100’に発生する電圧の位相
を、第1圧電素子100の駆動電圧の位相と一致させる
移相器19が設けられており、上記駆動電源20により
供給される駆動電圧に重畳して第1圧電素子100に供
給(還流)するように構成されているところに特徴があ
る。
【0036】図8は、移相器の一例として、オペアンプ
を用いたアクティブフィルタ(一次オールパスフィルタ
(APF))の遅延回路の構成を示す図である。
を用いたアクティブフィルタ(一次オールパスフィルタ
(APF))の遅延回路の構成を示す図である。
【0037】図8に示すように、この移相器19は、オ
ペアンプ191の非反転入力端子に接続された可変抵抗
R1と、この可変抵抗R1の下流側の端子とアースとに
接続されたコンデンサC1とを備え、交流の入力電圧に
対し出力電圧の位相を 位相差φ=−2tan-1(2πfCR) だけ位相を遅延させる回路であり、可変抵抗R1の抵抗
値とコンデンサC1の容量値を変更することによって、
上記位相差φを変更できるようになっている。
ペアンプ191の非反転入力端子に接続された可変抵抗
R1と、この可変抵抗R1の下流側の端子とアースとに
接続されたコンデンサC1とを備え、交流の入力電圧に
対し出力電圧の位相を 位相差φ=−2tan-1(2πfCR) だけ位相を遅延させる回路であり、可変抵抗R1の抵抗
値とコンデンサC1の容量値を変更することによって、
上記位相差φを変更できるようになっている。
【0038】これにより、図9に示すように、第1圧電
素子100を目標変位量だけ変位させるのに必要な駆動
電圧VがV=Vsinθ,移相器19から出力される電圧
V2がV2=VBsinθで表されるものとすると、駆動電源
20により印加すべき駆動電圧V1は、 V1=V−V2=(V−VB)sinθ となり、駆動電源20の駆動電圧のみで第1圧電素子1
00を上記所定量変位させるときには、駆動電源20は
第1圧電素子100に駆動電圧V1’=Vsinθを印加す
る必要があることから、還流しない場合に比べてΔV=
V1−V1’=VBsinθ(=V2)だけ印加電圧を低減す
ることができる。
素子100を目標変位量だけ変位させるのに必要な駆動
電圧VがV=Vsinθ,移相器19から出力される電圧
V2がV2=VBsinθで表されるものとすると、駆動電源
20により印加すべき駆動電圧V1は、 V1=V−V2=(V−VB)sinθ となり、駆動電源20の駆動電圧のみで第1圧電素子1
00を上記所定量変位させるときには、駆動電源20は
第1圧電素子100に駆動電圧V1’=Vsinθを印加す
る必要があることから、還流しない場合に比べてΔV=
V1−V1’=VBsinθ(=V2)だけ印加電圧を低減す
ることができる。
【0039】このように、第2圧電素子100’の変位
により発生した電気エネルギー(電力)を、第1圧電素
子100を駆動するための電気エネルギーとして還流す
るようにしたから、駆動電源20により供給すべき駆動
電力を低減することができ、省エネルギーを実現するこ
とができる。
により発生した電気エネルギー(電力)を、第1圧電素
子100を駆動するための電気エネルギーとして還流す
るようにしたから、駆動電源20により供給すべき駆動
電力を低減することができ、省エネルギーを実現するこ
とができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
明する。
【0041】上記実施形態においては、圧電素子の目標
変位量を一定となるように移相器19から出力される電
圧に応じて駆動電源20の駆動電圧を調節するように構
成されているが、本実施形態の駆動電源20’は、常時
一定の駆動電圧を印加し、この駆動電圧に移相器19か
ら出力される電圧を重畳するように構成されている。
変位量を一定となるように移相器19から出力される電
圧に応じて駆動電源20の駆動電圧を調節するように構
成されているが、本実施形態の駆動電源20’は、常時
一定の駆動電圧を印加し、この駆動電圧に移相器19か
ら出力される電圧を重畳するように構成されている。
【0042】すなわち、図10に示すように、駆動電源
20’により印加される一定の駆動電圧V1をV1=VAs
inθ,移相器19から出力される電圧V2をV2=VBsin
θとすると、第1圧電素子100に印加する電圧Vは、 V=V1+V2=(VA+VB)sinθ となる。
20’により印加される一定の駆動電圧V1をV1=VAs
inθ,移相器19から出力される電圧V2をV2=VBsin
θとすると、第1圧電素子100に印加する電圧Vは、 V=V1+V2=(VA+VB)sinθ となる。
【0043】したがって、この場合、還流しない場合に
比べてΔV=V−VA=VBsinθ(=V2)だけ印加電圧
を増大することができる。
比べてΔV=V−VA=VBsinθ(=V2)だけ印加電圧
を増大することができる。
【0044】このように、本実施形態においては、第2
圧電素子100’で発生した電気エネルギーを、第1圧
電素子100を駆動するための電気エネルギーとして還
流しない場合に比べて、圧電アクチュエータ10の変
位、延いては、ロータRの回転量を増大させることがで
き、駆動効率を向上させることができる。
圧電素子100’で発生した電気エネルギーを、第1圧
電素子100を駆動するための電気エネルギーとして還
流しない場合に比べて、圧電アクチュエータ10の変
位、延いては、ロータRの回転量を増大させることがで
き、駆動効率を向上させることができる。
【0045】本出願人は、この還流される電気エネルギ
ーによって第2圧電素子100’に発生する電圧の振幅
が、第1圧電素子100に与える電圧の10〜20%程
度となり、この電圧を帰還することで圧電アクチュエー
タ10の振幅を10〜20%程度増大できることが確認
できた。
ーによって第2圧電素子100’に発生する電圧の振幅
が、第1圧電素子100に与える電圧の10〜20%程
度となり、この電圧を帰還することで圧電アクチュエー
タ10の振幅を10〜20%程度増大できることが確認
できた。
【0046】なお、移相器19としては、上記の構成に
限らず、他の回路や素子を用いてもよい。
限らず、他の回路や素子を用いてもよい。
【0047】上記第1,第2実施形態においては、移相
器19を用いて、第2圧電素子100’で発生した電気
エネルギーを第1圧電素子100を駆動するための電気
エネルギーとして還流するようにしたが、図11に示す
ように、第2圧電素子100’に発生した起電力をトラ
ンス500等を用いて所定の電圧値に調整し、この電圧
を、例えばコンデンサ等からなる蓄電池501に印加す
ることにより、蓄電池501を充電するようにしてもよ
い。
器19を用いて、第2圧電素子100’で発生した電気
エネルギーを第1圧電素子100を駆動するための電気
エネルギーとして還流するようにしたが、図11に示す
ように、第2圧電素子100’に発生した起電力をトラ
ンス500等を用いて所定の電圧値に調整し、この電圧
を、例えばコンデンサ等からなる蓄電池501に印加す
ることにより、蓄電池501を充電するようにしてもよ
い。
【0048】この場合、この蓄電池501に蓄積された
電気エネルギーを増幅器12の駆動エネルギーとして、
この蓄電池501から電気エネルギーを増幅器12に供
給し、増幅器12による電圧増幅率を増大させることが
できる。
電気エネルギーを増幅器12の駆動エネルギーとして、
この蓄電池501から電気エネルギーを増幅器12に供
給し、増幅器12による電圧増幅率を増大させることが
できる。
【0049】駆動電源が電池である場合には、この電池
の電気エネルギーが消耗したときに、その消耗分を、蓄
電池に蓄積された電気エネルギーを供給することで補う
ようにするようにしてもよい。この場合、電池電圧を検
出する検出部(検出手段)、その検出結果に基づいて消
耗を判別する消耗判別部(消耗判別手段)、蓄電池から
電力を出力するスイッチ、消耗が判別されたときにスイ
ッチをON(蓄電池から電力を出力)するスイッチ制御
手段などを備えることにより実現でき、これにより、取
り出した電気エネルギーを有効に利用することができ
る。
の電気エネルギーが消耗したときに、その消耗分を、蓄
電池に蓄積された電気エネルギーを供給することで補う
ようにするようにしてもよい。この場合、電池電圧を検
出する検出部(検出手段)、その検出結果に基づいて消
耗を判別する消耗判別部(消耗判別手段)、蓄電池から
電力を出力するスイッチ、消耗が判別されたときにスイ
ッチをON(蓄電池から電力を出力)するスイッチ制御
手段などを備えることにより実現でき、これにより、取
り出した電気エネルギーを有効に利用することができ
る。
【0050】駆動対象の被駆動部材を駆動する圧電アク
チュエータとして、上記第1、第2実施形態においては
トラス型の圧電アクチュエータを採用したが、これに限
らず、図12、図13に示すような構造をもつ圧電アク
チュエータ600でもよい。
チュエータとして、上記第1、第2実施形態においては
トラス型の圧電アクチュエータを採用したが、これに限
らず、図12、図13に示すような構造をもつ圧電アク
チュエータ600でもよい。
【0051】すなわち、図12、図13に示すように、
圧電アクチュエータ600は、上記軸心に垂直な断面が
楕円形で一方向に長い柱状部材601と、PZT等の圧
電特性を示す薄板状の第1、第2セラミック薄板60
2,603とを有する。上記柱状部材601の断面に対
して、この断面の中心を原点とし、且つ断面(楕円)の
長半径をX軸、短半径をY軸とする2次元座標系を設定
するものとすると、第1セラミック薄板602は、上記
2次元座標系の第3象限における所定位置に配設されて
柱状部材601をX軸に対して135°傾斜する方向に
振動させ、第2セラミック薄板603は、上記2次元座
標系の第4象限における所定位置に配設されて柱状部材
601をX軸に対して45°傾斜する方向に振動させる
ように貼着されているものである。図略の駆動電源によ
り第1セラミック薄板602に所定の駆動電圧を印加し
て第1セラミック薄板602を該薄板602の厚み方向
に振動させると、柱状部材601に振動が生じ、この柱
状部材601の振動が第2セラミック薄板603に伝達
して、第2セラミック薄板603も振動する。その結
果、柱状部材601には、第1セラミック薄板602の
変位と第2セラミック薄板603の変位とが合成された
振動が生じる。この柱状部材601に生じる振動は、X
方向及びY方向にそれぞれ振動成分を有する。
圧電アクチュエータ600は、上記軸心に垂直な断面が
楕円形で一方向に長い柱状部材601と、PZT等の圧
電特性を示す薄板状の第1、第2セラミック薄板60
2,603とを有する。上記柱状部材601の断面に対
して、この断面の中心を原点とし、且つ断面(楕円)の
長半径をX軸、短半径をY軸とする2次元座標系を設定
するものとすると、第1セラミック薄板602は、上記
2次元座標系の第3象限における所定位置に配設されて
柱状部材601をX軸に対して135°傾斜する方向に
振動させ、第2セラミック薄板603は、上記2次元座
標系の第4象限における所定位置に配設されて柱状部材
601をX軸に対して45°傾斜する方向に振動させる
ように貼着されているものである。図略の駆動電源によ
り第1セラミック薄板602に所定の駆動電圧を印加し
て第1セラミック薄板602を該薄板602の厚み方向
に振動させると、柱状部材601に振動が生じ、この柱
状部材601の振動が第2セラミック薄板603に伝達
して、第2セラミック薄板603も振動する。その結
果、柱状部材601には、第1セラミック薄板602の
変位と第2セラミック薄板603の変位とが合成された
振動が生じる。この柱状部材601に生じる振動は、X
方向及びY方向にそれぞれ振動成分を有する。
【0052】図14に示すように、上記柱状部材601
のX方向及びY方向の振動成分は異なる周波数−変位特
性を有し、各方向にそれぞれ共振周波数が存在する。X
方向の共振周波数f1、Y方向の共振周波数f2とするも
のとすると、X方向の振動の振幅は共振周波数f1のと
きに、Y方向の振動の振幅は共振周波数f2のときにそ
れぞれ最大となる。なお、この柱状部材601にあって
は、X方向の厚みの方がY方向の厚みよりも厚いので、
f1<f2となる。
のX方向及びY方向の振動成分は異なる周波数−変位特
性を有し、各方向にそれぞれ共振周波数が存在する。X
方向の共振周波数f1、Y方向の共振周波数f2とするも
のとすると、X方向の振動の振幅は共振周波数f1のと
きに、Y方向の振動の振幅は共振周波数f2のときにそ
れぞれ最大となる。なお、この柱状部材601にあって
は、X方向の厚みの方がY方向の厚みよりも厚いので、
f1<f2となる。
【0053】図15は、周波数と、X方向の振動成分及
びY方向の振動成分の位相との関係の一例を示す図であ
る。
びY方向の振動成分の位相との関係の一例を示す図であ
る。
【0054】上記柱状部材601において、X方向及び
Y方向の振動の周波数が周波数f3(図14において、
X方向の特性曲線とY方向の特性曲線との交点)となる
ように第1セラミック薄板602を振動させると、X方
向及びY方向に略同一振幅で振動することになり、その
ときのX方向の振動とY方向の振動との位相差(図15
において矢印の長さで示す)に応じて、上記柱状部材6
01が描く軌跡の形状が、上記第1の実施形態で説明し
た図5のように変化する。したがって、このX方向の振
動成分とY方向の振動成分とを所定の位相差に設定する
ことにより、図16に示すように、柱状部材601が所
望の形状の軌跡を描くように柱状部材601を駆動する
ことができ、この柱状部材601をロータR(図12参
照)等の被駆動部材に押し付けることで被駆動部材に所
定の運動を行わせることができる。
Y方向の振動の周波数が周波数f3(図14において、
X方向の特性曲線とY方向の特性曲線との交点)となる
ように第1セラミック薄板602を振動させると、X方
向及びY方向に略同一振幅で振動することになり、その
ときのX方向の振動とY方向の振動との位相差(図15
において矢印の長さで示す)に応じて、上記柱状部材6
01が描く軌跡の形状が、上記第1の実施形態で説明し
た図5のように変化する。したがって、このX方向の振
動成分とY方向の振動成分とを所定の位相差に設定する
ことにより、図16に示すように、柱状部材601が所
望の形状の軌跡を描くように柱状部材601を駆動する
ことができ、この柱状部材601をロータR(図12参
照)等の被駆動部材に押し付けることで被駆動部材に所
定の運動を行わせることができる。
【0055】そして、上記柱状部材601の振動が第2
セラミック薄板603に伝達し第2セラミック薄板60
3が振動するので、この第2セラミック薄板603の振
動により発生する電力を取り出すことができる。
セラミック薄板603に伝達し第2セラミック薄板60
3が振動するので、この第2セラミック薄板603の振
動により発生する電力を取り出すことができる。
【0056】なお、上述した第1、第2セラミック薄板
602,603の取付位置は、好ましい取付位置の一例
であって、第1、第2セラミック薄板602,603の
振動により柱状部材601にX方向及びY方向の両方向
に振動成分を生じる位置であれば適宜変更可能である。
602,603の取付位置は、好ましい取付位置の一例
であって、第1、第2セラミック薄板602,603の
振動により柱状部材601にX方向及びY方向の両方向
に振動成分を生じる位置であれば適宜変更可能である。
【0057】電力を取り出す圧電素子として、上記実施
形態のような圧電アクチュエータの従動側の圧電素子に
限らず、例えば進行波型超音波モータの振幅検出用の圧
電素子でもよい。
形態のような圧電アクチュエータの従動側の圧電素子に
限らず、例えば進行波型超音波モータの振幅検出用の圧
電素子でもよい。
【0058】図17に示すように、上記進行波型超音波
モータ700は、周方向に複数配設された圧電セラミッ
クス702及び金属の弾性体703からなる環状のステ
ータ701とを備え、圧電セラミックス701に高周波
電圧を印加して圧電セラミックス702を振動させるこ
とにより、弾性体703に縦波と横波による進行波を発
生させ、この弾性体703の進行波による駆動力によ
り、ステータ701に対面接触された環状のロータRを
回転させるものである。
モータ700は、周方向に複数配設された圧電セラミッ
クス702及び金属の弾性体703からなる環状のステ
ータ701とを備え、圧電セラミックス701に高周波
電圧を印加して圧電セラミックス702を振動させるこ
とにより、弾性体703に縦波と横波による進行波を発
生させ、この弾性体703の進行波による駆動力によ
り、ステータ701に対面接触された環状のロータRを
回転させるものである。
【0059】そして、このようなモータ700には、圧
電セラミックス702の振動振幅を検出するための圧電
セラミックス(図示せず)が、圧電セラミックス702
と周方向に並べて設けられている場合があり、この振幅
検出用の圧電セラミックスが振動することにより発生す
る電力を上記第1実施形態のように取り出すようにして
もよい。
電セラミックス702の振動振幅を検出するための圧電
セラミックス(図示せず)が、圧電セラミックス702
と周方向に並べて設けられている場合があり、この振幅
検出用の圧電セラミックスが振動することにより発生す
る電力を上記第1実施形態のように取り出すようにして
もよい。
【0060】以上のことから、圧電アクチュエータに、
一の圧電素子(または圧電セラミックス)に駆動電圧を
出力して該圧電素子を振動させるとこの振動が伝達して
従動的に振動する圧電素子が設けられていれば、その従
動的に振動する圧電素子に発生する電力を取り出すよう
にすればよい。
一の圧電素子(または圧電セラミックス)に駆動電圧を
出力して該圧電素子を振動させるとこの振動が伝達して
従動的に振動する圧電素子が設けられていれば、その従
動的に振動する圧電素子に発生する電力を取り出すよう
にすればよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電力取
出手段により、第2圧電素子の変位によって発生する電
力を取り出すように構成したから、取り出した電気エネ
ルギーを有効に利用することができる。
出手段により、第2圧電素子の変位によって発生する電
力を取り出すように構成したから、取り出した電気エネ
ルギーを有効に利用することができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、第2の圧
電素子で発生した電力を駆動電力として第1の圧電素子
に帰還して駆動電力供給源から供給される電力を補助す
るようにしたので、このように電力を帰還しない場合に
比べて、第1の圧電素子を同じ変位量だけ変位させるの
に必要となる駆動電力供給源から供給すべき駆動電力を
低減させることができ、省エネルギーを実現することが
できる。また、駆動電力供給源から供給する駆動電力が
同じであるときには、帰還された電力分、上記第1圧電
素子をより大きく変位させることができ、駆動効率を向
上させることができる。
電素子で発生した電力を駆動電力として第1の圧電素子
に帰還して駆動電力供給源から供給される電力を補助す
るようにしたので、このように電力を帰還しない場合に
比べて、第1の圧電素子を同じ変位量だけ変位させるの
に必要となる駆動電力供給源から供給すべき駆動電力を
低減させることができ、省エネルギーを実現することが
できる。また、駆動電力供給源から供給する駆動電力が
同じであるときには、帰還された電力分、上記第1圧電
素子をより大きく変位させることができ、駆動効率を向
上させることができる。
【0063】また、請求項3に記載の発明によれば、電
力取出手段を、取り出した電力を蓄積する蓄電手段とし
たので、上記請求項2に記載の発明のように、取り出し
た電力をこの蓄電手段を介して第1の圧電素子を駆動す
るための駆動電力として供給することができ、取り出し
た電力を有効に利用することができる。
力取出手段を、取り出した電力を蓄積する蓄電手段とし
たので、上記請求項2に記載の発明のように、取り出し
た電力をこの蓄電手段を介して第1の圧電素子を駆動す
るための駆動電力として供給することができ、取り出し
た電力を有効に利用することができる。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る圧電アクチュエ
ータの構成を示す図である。
ータの構成を示す図である。
【図2】 第1圧電素子及び第2圧電素子の構成を示す
図である。
図である。
【図3】 電極に印加する電圧とセラミック薄板の変位
量との関係を示す図である。
量との関係を示す図である。
【図4】 セラミック薄板に加えられる圧力とセラミッ
ク薄板の変位量との関係を示す図である。
ク薄板の変位量との関係を示す図である。
【図5】 チップ部材の軌跡を示す図である。
【図6】 圧電アクチュエータの固有振動モードを示す
図である。
図である。
【図7】 圧電アクチュエータのブロック図である。
【図8】 オペアンプを用いたアクティブフィルタの遅
延回路の構成を示す図である。
延回路の構成を示す図である。
【図9】 駆動電源により印加される駆動電圧と、移相
器から出力される電圧と、第1圧電素子に印加される駆
動電圧との関係を示す図である。
器から出力される電圧と、第1圧電素子に印加される駆
動電圧との関係を示す図である。
【図10】 第2の実施形態において、駆動電源により
印加される駆動電圧と、移相器から出力される電圧と、
第1圧電素子に印加される駆動電圧との関係を示す図で
ある。
印加される駆動電圧と、移相器から出力される電圧と、
第1圧電素子に印加される駆動電圧との関係を示す図で
ある。
【図11】 他の実施形態に係る圧電アクチュエータの
ブロック図である。
ブロック図である。
【図12】 別の実施形態に係る圧電アクチュエータの
概略構成を示す斜視図である。
概略構成を示す斜視図である。
【図13】 図12のX−X線からみた矢視断面図であ
る。
る。
【図14】 柱状部材601のX方向及びY方向の振動
成分における周波数−変位特性を示す図である。
成分における周波数−変位特性を示す図である。
【図15】 X方向の振動成分及びY方向の振動成分の
周波数と位相との関係の一例を示す図である。
周波数と位相との関係の一例を示す図である。
【図16】 柱状部材の振動を示す図である。
【図17】 進行波型超音波モータの概略構成を示す斜
視図である。
視図である。
10 圧電アクチュエータ 100,100’ 圧電素子 200 チップ部材 300 ベース部材 19 移相器 191 オペアンプ 500 トランス 501 蓄電池 R1 可変抵抗 C1 コンデンサ
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の圧電素子と、 第1の圧電素子を所定の駆動信号で駆動する駆動手段
と、 第1の圧電素子の振動が伝達されて振動する第2の圧電
素子と、 上記第1の圧電素子の駆動に伴って第2の圧電素子が変
位した際、当該第2の圧電素子に発生する電力を取り出
す電力取出手段と、が設けられていることを特徴とする
圧電アクチュエータ。 - 【請求項2】 上記電力取出手段は、上記駆動手段から
供給される電力を補助するべく、取り出した電力を上記
第1の圧電素子に帰還する電力帰還手段であることを特
徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項3】 上記電力取出手段は、取り出した電力を
蓄積する蓄電手段であることを特徴とする請求項1に記
載の圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080551A JP2002281770A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 圧電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080551A JP2002281770A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 圧電アクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002281770A true JP2002281770A (ja) | 2002-09-27 |
Family
ID=18936814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001080551A Withdrawn JP2002281770A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 圧電アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002281770A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009022113A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Hoya Corp | 移動装置 |
US8049368B2 (en) | 2008-06-12 | 2011-11-01 | Seiko Epson Corporation | Load driving circuit and load driving method |
JP2012513189A (ja) * | 2008-12-18 | 2012-06-07 | ディスカバリー テクノロジー インターナショナル,インク. | 組み合わせた共振器を備えて音響定在波に基づく圧電疑似共振モータ |
DE102012021758A1 (de) | 2011-11-14 | 2013-05-16 | Fanuc Corporation | Rotor eines Permanentmagnet-Synchronmotors, Motor und Werkzeugmaschine |
JP2020025412A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | カシオ計算機株式会社 | アクチュエータ駆動回路および電子機器 |
JP2020162260A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータおよび振動型アクチュエータの駆動装置 |
WO2021015051A1 (ja) * | 2019-07-23 | 2021-01-28 | ソニー株式会社 | 制御装置、制御方法、及び制御プログラム |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080551A patent/JP2002281770A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009022113A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Hoya Corp | 移動装置 |
US8049368B2 (en) | 2008-06-12 | 2011-11-01 | Seiko Epson Corporation | Load driving circuit and load driving method |
US9250641B2 (en) | 2008-06-12 | 2016-02-02 | Seiko Epson Corporation | Load driving circuit and load driving method |
JP2012513189A (ja) * | 2008-12-18 | 2012-06-07 | ディスカバリー テクノロジー インターナショナル,インク. | 組み合わせた共振器を備えて音響定在波に基づく圧電疑似共振モータ |
US8710719B2 (en) | 2008-12-18 | 2014-04-29 | Discovery Technology International, Inc. | Piezoelectric quasi-resonance linear motors based on acoustic standing waves with combined resonator |
DE102012021758A1 (de) | 2011-11-14 | 2013-05-16 | Fanuc Corporation | Rotor eines Permanentmagnet-Synchronmotors, Motor und Werkzeugmaschine |
JP2020025412A (ja) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | カシオ計算機株式会社 | アクチュエータ駆動回路および電子機器 |
JP7155729B2 (ja) | 2018-08-08 | 2022-10-19 | カシオ計算機株式会社 | アクチュエータ駆動回路および電子機器 |
JP2020162260A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータおよび振動型アクチュエータの駆動装置 |
JP7297489B2 (ja) | 2019-03-26 | 2023-06-26 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータおよび振動型アクチュエータの駆動装置 |
WO2021015051A1 (ja) * | 2019-07-23 | 2021-01-28 | ソニー株式会社 | 制御装置、制御方法、及び制御プログラム |
CN114207555A (zh) * | 2019-07-23 | 2022-03-18 | 索尼集团公司 | 控制装置、控制方法和控制程序 |
US11922798B2 (en) | 2019-07-23 | 2024-03-05 | Sony Group Corporation | Control device and control method |
CN114207555B (zh) * | 2019-07-23 | 2024-10-01 | 索尼集团公司 | 控制装置、控制方法和控制程序 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5277010B2 (ja) | 駆動装置 | |
US7382080B2 (en) | Piezoelectric ultrasonic motor driver | |
JPH08182357A (ja) | 超音波モータの駆動回路 | |
JP2002112563A (ja) | アクチュエータの駆動方法および装置 | |
JP2000004590A (ja) | 超音波モ―タ及び超音波モ―タ付電子機器 | |
US7321182B2 (en) | Oscillatory-wave actuator and method for driving oscillatory-wave actuator | |
JP2002281770A (ja) | 圧電アクチュエータ | |
JP3730467B2 (ja) | 超音波振動子及び複合振動発生超音波振動子 | |
US8304962B2 (en) | Ultrasonic motor | |
JPS622869A (ja) | 超音波モ−タ駆動装置 | |
JPH027875A (ja) | 超音波振動子およびこの振動子を有する駆動装置 | |
US6700305B2 (en) | Actuator using a piezoelectric element | |
JP2002101676A (ja) | アクチュエータ | |
JP2004283792A (ja) | 超音波複合振動体の駆動方法 | |
JP4691752B2 (ja) | 振動アクチュエータの駆動装置 | |
JP4593266B2 (ja) | 振動子 | |
JP2001016879A (ja) | 超音波モータ及びその駆動方法 | |
JP5129184B2 (ja) | 超音波モータ | |
JP4345132B2 (ja) | 振動アクチュエータおよびその駆動方法 | |
US7474036B2 (en) | High-capacity ultrasonic composite oscillating device | |
JP2004336862A (ja) | 超音波モータの駆動回路およびアクチュエータ | |
JP5491718B2 (ja) | 超音波モータ | |
JP3161028B2 (ja) | 超音波モータ | |
JPS63194580A (ja) | 超音波モ−タ | |
JPS63125100A (ja) | 超音波振動子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050613 |
|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |