JP2001016879A - 超音波モータ及びその駆動方法 - Google Patents

超音波モータ及びその駆動方法

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JP2001016879A
JP2001016879A JP11185198A JP18519899A JP2001016879A JP 2001016879 A JP2001016879 A JP 2001016879A JP 11185198 A JP11185198 A JP 11185198A JP 18519899 A JP18519899 A JP 18519899A JP 2001016879 A JP2001016879 A JP 2001016879A
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displacement
driven
piezoelectric element
resonance
displacement element
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JP11185198A
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English (en)
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Kazuhiro Shibatani
一弘 柴谷
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の圧電素子10,10’を用いた超音波
モータ(トラス型アクチュエータ)において、各圧電素
子10,10’の共振周波数にばらつきがある場合であ
っても、被駆動部材(ロータ40)の移動(回転)方向
に関わりなく駆動効率をほぼ一定で、かつほぼ最大値に
維持する。 【解決手段】 ロータの回転方向に応じて、その回転に
最も寄与する(最も負荷の大きい)圧電素子10又は1
0’の共振周波数で各圧電素子10,10’を駆動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子等の変位
素子を用いたアクチュエータ、特に複数の変位素子の変
位を合成して楕円運動を発生させるトラス型アクチュエ
ータ等の超音波モータにおいて、被駆動部材の移動方向
に関わらず、ほぼ最大の駆動効率が得られる駆動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電素子等の変位素子をチッ
プ部材を介して互いに直交するように配置し、各変位素
子を位相が異なる駆動信号で駆動して、チップ部材を楕
円形の軌跡を描くように駆動するトラス型アクチュエー
タが知られている。ところで、圧電素子はその変位量が
小さいため、圧電素子を用いたアクチュエータを効率良
く駆動するためには、共振現象を用いて駆動することが
好ましい。
【0003】圧電素子は図14に示す回路と等価である
ため、駆動信号の周波数が共振周波数に近づくと、供給
する電圧と流れる電流の位相差が0に近づく。また、イ
ンピーダンスは最小値に近づき、電圧が一定であれば電
流が増加する。圧電素子の変位量は電流に比例するた
め、2つの圧電素子の共振周波数にずれが存在すると、
2つの圧電素子の変位が異なる。また、駆動信号に与え
た電圧の位相差と各圧電素子に流れる電流に位相差が一
致しなくなり、各圧電素子の変位の合成によって駆動さ
れるチップ部材の軌跡の形状が目的通りにはならない。
また、駆動信号の周波数が共振周波数から外れると、駆
動効率も大きく低下する。そのため、各圧電素子の共振
周波数を一致させることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電素
子は、その製造時のばらつきや組立時のばらつき等によ
り共振周波数特性(インピーダンス特性)に個体差を有
する。また、複数の圧電素子を用いてアクチュエータを
製造する場合、アクチュエータの構成により、さらに各
圧電素子の共振周波数が変化する。一方、圧電素子を保
持するベース部材又はチップ部材の設計(質量調整等)
を工夫することにより、複数の圧電素子の共振周波数を
近似させることは可能であるが、完全に一致させること
は非常に困難である。
【0005】また、共振周波数は負荷変動や環境条件の
変化により変動するため、共振周波数の変動の影響によ
り駆動効率が一定にならないという問題点を有してい
た。
【0006】さらに、トラス型アクチュエータ等の超音
波モータの用途拡大に伴い、その小型化が望まれてい
る。一般に、小さな素子で大きな変位を得るには、素子
の機械的Q値を大きくすればよいが、圧電素子等では駆
動信号の周波数が共振周波数から外れると、急激に変位
量が減少する。従って、複数の変位素子の共振周波数の
ずれは、各変位素子の変位量に影響し、被駆動部材の駆
動効率を低下させるという問題点を有していた。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、複数の変位素子の共振周波数がずれ
ている場合であっても被駆動部材の駆動方向に関わら
ず、ほぼ最大の駆動効率が得られ、かつ負荷変動等によ
る影響を受けにくい超音波モータ及びその駆動方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の超音波モータは、複数の変位素子を含み、
被駆動部材の駆動方向に応じて少なくとも1つの変位素
子を共振状態で駆動することを特徴とする。
【0009】上記構成において、被駆動部材の移動に伴
う負荷が最も大きい変位素子を共振周波数で駆動するこ
とが好ましい。
【0010】さらに、各変位素子の先端部にそれぞれ結
合され、各変位素子の変位を合成するための変位合成部
をさらに含み、各変位素子及び変位合成部でトラス型ア
クチュエータを構成し、変位合成部が楕円運動を行うよ
うに各変位素子を駆動することが好ましい。
【0011】さらに、各変位素子に流れる電流を検出す
る電流検出部をさらに具備し、共振駆動される変位素子
に供給される駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電
流の位相差が一定となるように駆動信号の周波数を調節
することが好ましい。
【0012】さらに、共振駆動する変位素子の共振周波
数と同じ周波数を有し、所定の位相差を有する複数の駆
動信号を発生する駆動信号発生部と、被駆動部材の移動
方向に応じて共振駆動する変位素子を択一的に切り替え
ると共に、各変位素子に供給する駆動信号を切り替える
制御部とをさらに具備することが好ましい。
【0013】さらに、変位素子は複数の圧電素子を電極
を介して積層したものであることが好ましい。
【0014】または、変位素子は圧電素子と弾性体を含
み、弾性体を共振させることが好ましい。
【0015】また、本発明の超音波モータの駆動方法
は、複数の変位素子を位相差を有する複数の駆動信号で
それぞれ駆動し、被駆動部材を所定方向に移動させる超
音波モータの駆動方法であって、被駆動部材の移動方向
に応じていずれか1つの変位素子を共振駆動させること
を特徴とする。
【0016】上記方法において、被駆動部材の移動に伴
う負荷が最も大きい変位素子を共振周波数で駆動するこ
とが好ましい。
【0017】また、共振駆動される変位素子に供給され
る駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電流の位相差
が一定となるように駆動信号の周波数を調節することが
好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 本発明の超音波モータについて、第1の実施形態である
トラス型アクチュエータを例にして説明する。まず、本
実施形態において変位素子として用いる積層型圧電素子
の構成を図1に示す。図1に示すように、積層型圧電素
子10は、PZT等の圧電特性を示す複数のセラミック
薄板11と電極12,13を交互に積層したものであ
り、各セラミック薄板11と電極12,13とは接着剤
等により固定されている。1つおきに配置された各電極
群12及び13は、それぞれ信号線14,15を介して
駆動電源16に接続されている。信号線14と15の間
に所定の電圧を印加すると、電極12と13に挟まれた
各セラミック薄板11には、その積層方向に電界が発生
し、その電界は1つおきに同じ方向である。従って、各
セラミック薄板11は、1つおきに分極の方向が同じに
なる(隣り合う2つのセラミック薄板11の分極方向は
逆となる)ように積層されている。なお、積層型圧電素
子10の両端部には、保護層17が設けられている。
【0019】駆動電源16により直流の駆動電圧を各電
極12と13の間に印加すると、全てのセラミック薄板
11が同方向に伸び又は縮み、圧電素子10全体として
伸縮する。電界が小さく、かつ変位の履歴が無視できる
領域では、各電極12と13の間に発生する電界と圧電
素子10の変位は、ほぼ直線的な関係と見なすことがで
きる。この様子を図2に示す。図中、横軸は電界強度
を、縦軸は歪み率を表す。
【0020】次に、駆動電源16により交流の駆動電圧
(交流信号)を各電極12と13の間に印加すると、そ
の電界に応じて各セラミック薄板11は同方向に伸縮を
繰り返し、圧電素子10全体として伸縮を繰り返す。圧
電素子10には、その構造や電気的特性により決定され
る固有の共振周波数が存在する。交流の駆動電圧の周波
数が圧電素子10の共振周波数と一致すると、インピー
ダンスが低下し、圧電素子10の変位が増大する。圧電
素子10は、その外形寸法に対して変位が小さいため、
低い電圧で駆動するためには、この共振現象を利用する
ことが望ましい。
【0021】次に、本実施形態のトラス型アクチュエー
タ(以下、単にアクチュエータと称する)の構成を図3
に示す。図3に示すように、2つの変位素子(積層型の
第1圧電素子及び第2圧電素子)10,10’を略直角
に交差させて配置し、それらの交差側端部にチップ部材
(変位合成部)20を接着剤により接合している。一
方、第1及び第2圧電素子10,10’の他端部をベー
ス部材(固定部)30に接着剤により接合している。チ
ップ部材20の材料としては、安定して高い摩擦係数が
得られ、かつ耐摩耗性に優れた超硬合金(タングステン
・カーバイド等)が好ましい。ベース部材30の材料と
しては、製造が容易で、かつ強度に優れたステンレス鋼
等が好ましい。また、接着剤としては、接着力及び強度
に優れたエポキシ系樹脂等が好ましい。なお、第1圧電
素子10及び第2圧電素子10’は図1に示す圧電素子
10と実質的に同一である。ベース部材30はばね41
により付勢されており、ばね41の付勢力によりチップ
部材20はロータ40とが所定の圧力で接触する。
【0022】圧電素子10,10’をそれぞれ所定の位
相差を有する駆動信号で駆動すると、チップ部材20は
楕円形(円形を含む)の軌跡を描くように駆動される。
このチップ部材20を、例えば所定の軸の周りに回転可
能なロータ40の円筒面に押しつけると、チップ部材2
0の楕円運動(円運動を含む)をロータ40の回転運動
に変換することが可能となる。または、チップ部材20
を、例えば棒状部材(図示せず)の平面部に押しつける
ことにより、チップ部材20の楕円運動を棒状部材の直
線運動に変換することが可能となる。ロータ40の材料
としては、アルミニウム等の軽量金属が好ましく、チッ
プ部材20との摩擦による摩耗を防止するため、表面に
アルマイト等の処理を施すことが好ましい。あるいは、
鉄材にタフトライド(窒化処理)を施したものも有効で
ある。
【0023】次に、ロータ40とチップ部材20を完全
剛体としたときのアクチュエータによるロータ40の回
転原理について説明する。第1圧電素子10及び第2圧
電素子10’に印加する正弦波電圧の周波数(圧電素子
の駆動周波数)が小さく、チップ部材20の回転速度が
遅い場合、ばね41の付勢力によりアクチュエータ自体
がチップ部材20の変位に追従してしまい、チップ部材
20はロータ40の表面から離反することはなく、ロー
タ40の表面と接触した状態で往復駆動される。従っ
て、この場合ロータ40を回転させることはできない。
【0024】これに対して、第1圧電素子10及び第2
圧電素子10’に印加する正弦波電圧の周波数が大き
く、チップ部材20の回転速度が速い場合、ばね41の
付勢力によってはアクチュエータ自体がチップ部材20
の変位に追従できず、チップ部材20がロータ40の表
面から一時的に離反する状態が生まれる。従って、チッ
プ部材20がロータ40の表面から離反している間にチ
ップ部材20を所定方向に移動させ、チップ部材20が
ロータ40の表面に接触している間に所定方向と反対の
方向に移動させることにより、ロータ40を回転させる
ことができる。この状態を図4に示す。
【0025】図4において、(a)及び(e)は第1圧
電素子10及び第2圧電素子10が共に伸び、チップ部
材20がロータ40の表面に接触した状態、(b)は第
1圧電素子10が縮み第2圧電素子10’が伸び、チッ
プ部材20がロータ40の表面から離反した状態、
(c)は第1圧電素子10及び第2圧電素子10が共に
縮み、チップ部材20がロータ40の表面から離反した
状態、(d)は第1圧電素子10が伸び第2圧電素子1
0’が縮んでいるが、アクチュエータがチップ部材20
の動きに追いつき、チップ部材20がロータ40の表面
に接触した状態を示す。図4からわかるように、チップ
部材20がロータ40の表面から離反することにより、
ロータ40を回転させることができる。なお、チップ部
材20をロータ40の表面から離反させるための条件
は、本発明の本質部分とは直接関係がないので、その説
明を省略する。
【0026】次に、第1圧電素子10及び第2圧電素子
10’を駆動するための駆動信号について説明する。互
いに直交する独立した2つの運動を合成すると、その交
点は楕円振動の式(Lissajousの式)に従った軌跡を描
く。本実施形態のアクチュエータにおいても、第1圧電
素子10及び第2圧電素子10’を駆動するための駆動
信号の振幅や位相差を変化させることにより、種々の軌
跡を得ることができる。各駆動信号の振幅を等しくした
場合において、各駆動信号間の位相差を0°、45°、
90°、135°及び180°とした場合の軌跡をそれ
ぞれ図5の(a)〜(e)に示す。
【0027】このように、チップ部材20の軌跡を制御
することにより、ロータ40の回転方向、回転速度、回
転力(トルク)等を制御することができる。具体的に
は、ロータ40に対してその接線方向におけるチップ部
材20の軌跡の径を大きくすれば回転速度が上昇する。
また、ロータ40に対してその法線方向におけるチップ
部材20の軌跡の径を大きくすれば回転力が上昇する。
さらに、一方の駆動信号の位相を反転すれば回転方向を
反転させることができる。
【0028】次に、圧電素子の共振特性について説明す
る。図6中、(a)は圧電素子の駆動信号の周波数(以
下、単に「周波数」とする)の変化に対するインピーダ
ンスの変化を、(b)は周波数の変化に対する入力電圧
と圧電素子に流れる電流の位相差の変化を、(c)は周
波数の変化に対する圧電素子の変位量の変化を表し、そ
れぞれ横軸を周波数とする。
【0029】各図の左側から右側に順に注目してゆく。
周波数を徐々に大きくすると、インピーダンスが低下
し、それに伴って圧電素子の変位量が増加する。電圧と
電流の位相差は、通常電流の方が90度進んでいるが、
共振周波数frに近づくと急激に位相差が小さくなる。
周波数が共振周波数frになると、インピーダンスが最
低となり、電圧と電流の位相差が0となる。また、圧電
素子の変位量は最大となる。
【0030】周波数が共振周波数frよりも大きくなる
と、インピーダンスが急激に増加し、電流の位相が電圧
の位相よりも遅れるようになる。一方、圧電素子の変位
量は、共振周波数frの時をピークとして徐々に減少す
る。周波数がさらに大きくなると、電圧と電流の位相差
がほぼ一定となり、安定する周波数領域が存在する。
【0031】周波数がさらに大きくなると、電圧と電流
の位相差が小さくなり、反共振周波数fzの時に、両者
の位相差が0となる。このとき、インピーダンスが最大
となる。周波数が反共振周波数fzよりも大きくなる
と、インピーダンスが徐々に減少し、電流の位相が電圧
の位相に対して進むようになり、90度進んだ状態で安
定する。このように、共振周波数frの近傍では、入力
電圧の位相と圧電素子に流れる電流の位相の関係(位相
差)が急激に変化することがわかる。
【0032】例えば、第1圧電素子10と第2圧電素子
10’の共振周波数が一致し、かつインピーダンスが揃
っていれば、駆動信号の周波数を共振周波数に一致させ
ても、第1圧電素子10と第2圧電素子10’の変位
量、電圧と電流の位相も同様に変化する。従って、電圧
の振幅が等しく、かつ位相差が90度の2つの駆動信号
を第1圧電素子10と第2圧電素子10’に入力する
と、チップ部材20が円形のの軌跡を描くように駆動さ
れる。
【0033】ところが、実際には圧電素子の製造上のば
らつきや組立時のばらつき等により第1圧電素子10と
第2圧電素子10’の共振周波数やインピーダンスに差
が生じる場合が多い。図7に共振周波数やインピーダン
ス等の特性の異なる2つの圧電素子の共振特性を示す。
図7中、(a)、(b)及び(c)は図6の場合と同様
である。また、実線は第1圧電素子10の共振特性を示
し、破線は第2圧電素子10’の共振特性を表すものと
する。
【0034】図7中実線で示す第1圧電素子10の共振
周波数faに着目すると、第1圧電素子10の変位量は
最大であるのに対し、周波数faは第2圧電素子10’
の共振周波数fb以下であるため、第2圧電素子10’
の変位量は最大値には達していない。第1圧電素子10
及び第2圧電素子10’をそれぞれ第1圧電素子10の
共振周波数faの駆動信号で駆動すると、第1圧電素子
10の変位量(共振状態)は第2圧電素子10’の変位
量(非共振状態)よりも大きくなる。この場合、図8
(a)に示すように、チップ部材20の軌跡は、第1圧
電素子10の変位方向を長軸とする楕円形となる。チッ
プ部材20がこのような楕円軌跡を描く場合、ロータ4
0は時計方向には回転しやすいが、反時計方向には回転
しにくい。
【0035】同様に、図7中破線で示す第2圧電素子1
0’の共振周波数fbに着目すると、第2圧電素子1
0’の変位量は最大であるのに対し、周波数fbは第1
圧電素子10の共振周波数faを超えているため、第1
圧電素子10の変位量は最大値よりも低下している。第
1圧電素子10及び第2圧電素子10’をそれぞれ第2
圧電素子10’の共振周波数fbの駆動信号で駆動する
と、第2圧電素子10’の変位量(共振状態)は第1圧
電素子10の変位量(非共振状態)よりも大きくなる。
この場合、図8(b)に示すように、チップ部材20の
軌跡は、第2圧電素子10’の変位方向を長軸とする楕
円形となる。チップ部材20がこのような楕円軌跡を描
く場合、ロータ40は反時計方向には回転しやすいが、
時計方向には回転しにくい。
【0036】そこで、本実施形態では、ロータ40を時
計方向に回転させる場合、回転方向に対してロータ40
を押す方向に変位する第1圧電素子10を共振させるべ
く、第1圧電素子10の共振周波数faの駆動信号で駆
動する。また、ロータ40を反時計方向に回転させる場
合、回転方向に対して突く方向に変位する第2圧電素子
10’を共振させるべく、第2圧電素子10’の共振周
波数fbの駆動信号で駆動する。このように、ロータ4
0の回転方向に応じて共振させる圧電素子を切り替える
ことにより、各回転方向における駆動効率をほぼ同程度
で、かつほぼ最大値にすることができる。
【0037】次に、本実施形態の駆動回路のブロック構
成を図9に示す。共振周波数検出・追従部50は、後述
するように周波数可変であり、所定の周波数で正弦波信
号を発生(発振)する。位相制御部51は、共振周波数
検出・追従部50からの正弦波信号に対して、所定角度
だけ位相がずれた正弦波信号を発生する。第1増幅器5
4及び第2増幅器55は、それぞれ互いに位相のずれた
2つの正弦波信号の振幅を増幅し、第1圧電素子10及
び第2圧電素子10’に印加する。第1電流検出器56
及び第2電流検出器57は、それぞれ第1圧電素子10
及び第2圧電素子10’に直列に挿入された抵抗R1
2流れる電流を検出し、検出結果である電流信号を共
振周波数検出・追従部50及び位相制御部51に入力す
る。第1スイッチSW1は、共振駆動する圧電素子を選
択するためのものであり、ロータ40の回転方向に応じ
て、第1電流検出器56及び第2電流検出器57からの
電流信号のうち共振周波数検出・追従部50に入力する
信号を選択する。また、第2スイッチSW2は、ロータ
40の回転方向を制御するためのものであり、第1増幅
器53及び第2増幅器54に入力する正弦波信号の位相
の進み/遅れを制御する。第1スイッチSW1及び第2
スイッチSW2はCPU52により制御される。
【0038】次に、共振周波数検出・追従部50のブロ
ック構成を図10に示す。前述のように、駆動信号の周
波数が共振周波数よりも小さい場合及び反共振周波数よ
りも大きい場合、圧電素子に流れる電流の位相は駆動信
号の電圧の位相よりも進んでいる。電流と電圧の位相差
は共振周波数及び反共振周波数の近傍で急激に変化し、
駆動信号の周波数が共振周波数又は反共振周波数と一致
したときに両者の位相差は0となる。また、駆動信号の
周波数が共振周波数と反共振周波数の間では、電流の位
相の方が電圧の位相よりも遅れている。従って、共振周
波数検出・追従部50により発生した正弦波信号の電圧
の位相と第1電流検出器56又は第2電流検出器57に
より検出した電流の位相を比較し、両者が一致するよう
に正弦波信号の周波数を制御することにより、第1圧電
素子10又は第2圧電素子10’を共振駆動することが
できる。
【0039】位相検出部501は、共振周波数検出・追
従部50により発生した正弦波信号の電圧の位相と第1
電流検出器56又は第2電流検出器57により検出した
電流の位相を比較し、電流の位相が進んでいる場合はU
P/DOWNカウンタ503をカウントアップする信号
を出力し、電流の位相が遅れている場合はUP/DOW
Nカウンタ503をカウントダウンする信号を出力す
る。UP/DOWNカウンタ503は、位相検出部50
1からの信号に応じてクロック発生部502により発生
されるクロック信号のカウント値を増減する。UP/D
OWNカウンタ503のカウント値(ディジタル信号)
は、D/Aコンバータ(D/A)504によりアナログ
信号に変換され、電圧制御発振器(VCO)505に入
力される。電圧制御発振器505は、UP/DOWNカ
ウンタ503のカウント値に応じた周波数の正弦波信号
を発生する。すなわち、カウントアップすれば周波数が
増加し、カウントダウンすれば周波数は減少する。この
ように、共振周波数検出・追従部50は、駆動信号の電
圧と圧電素子に流れる電流の位相差を一定(位相差0)
に保つための位相ロックループを構成する。上記論理に
よれば、共振周波数をロックすることができるが、反共
振周波数をロックすることはできない(両者とも位相差
は0であるが)。また、負荷変動や環境条件の変化等に
より共振周波数が変化した場合も、共振周波数検出・追
従部50により駆動信号の電圧と圧電素子に流れる電流
の位相差が一定となるように駆動信号の周波数を微調整
することができ、常時いずれかの圧電素子を共振駆動す
ることができる。
【0040】図8(a)においてロータ40を時計方向
に回転させる場合、共振駆動される第1圧電素子10に
かかる負荷の方が非共振駆動される第2圧電素子10’
にかかる負荷よりも大きい。逆に、図8(b)において
ロータ40を反時計方向に回転させる場合、共振駆動さ
れる第2圧電素子10’にかかる負荷の方が非共振駆動
される第1圧電素子10にかかる負荷よりも大きい。こ
のように、本実施形態の構成によれば、共振駆動される
圧電素子と大きな負荷がかかる圧電素子が一致している
ので、上記共振周波数検出・追従部50により駆動信号
の周波数が常に共振駆動される圧電素子の共振周波数と
一致するように制御することにより、負荷変動の影響を
受けない又は非常に受けにくいアクチュエータを提供す
ることができる。
【0041】第2の実施形態 なお、上記第1の実施形態の説明では、チップ部材20
を駆動するための2つの変位素子10,10’をそれぞ
れ直交するように配置したが、これに限定されるもので
はなく、その他の角度、例えば45°、135°等任意
の角度であってもよい。さらに、変位素子の数は2つに
限定されず、変位素子を3個、あるいはそれ以上用い
て、3自由度又は4自由度の駆動を行うように構成して
もよい。図11に変位素子を3個用いた例を示す。変位
素子10,10’,10”は、それぞれ図1に示す圧電
素子10と実質的に同一とする。この場合、被駆動部材
であるロータ40’は、少なくともチップ部材20と接
触する面を球面とする。このような3次元的なアクチュ
エータであっても、ロータ40’の回転方向に応じてい
ずれかの圧電素子の共振周波数の駆動信号で駆動するこ
とにより、被駆動部材の駆動方向に関わらず、ほぼ最大
の駆動効率が得られ、かつ負荷変動等による影響を受け
にくくすることができる。
【0042】第3の実施形態 上記第1の実施形態では、変位素子として圧電素子を用
いているが、一般に圧電素子はセラミックス材料で作ら
れており、金属材料と比較して振動の減衰が大きく、共
振時の変位拡大率が小さい。また、セラミックスは圧縮
力には強いが引っ張り力には弱く、特に積層型圧電素子
の場合、その接着面で剥がれる可能性もある。そこで、
変位素子として単層の圧電素子と金属製の弾性体を直列
接続したものを用いることもできる。この変位素子を用
いたトラス型アクチュエータの構成を図12に示す。第
1変位素子60及び第2変位素子60’は、それぞれ単
層の圧電素子(セラミックス薄板)61,61’と及び
弾性体62,62’で構成され、圧電素子61,61’
の両面には電極は設けられていない。また、第1変位素
子60及び第2変位素子60’は、それぞれ接着剤を用
いずに、ボルト63,63’によりチップ部材20及び
ベース部材30に固定されている。弾性体62,62’
及びベース部材30をそれぞれ導電性材料で形成し、弾
性体62,62’及びベース部材30の間に駆動電源を
接続し、第1変位素子60及び第2変位素子60’をそ
れぞれ上記いずれかの変位素子の共振周波数で駆動す
る。
【0043】圧電素子61,61’を振動源として弾性
体62,62’を共振させることにより変位を拡大する
ことができる。また、金属材料の減衰が小さいため変位
がより拡大し、圧電素子61,61’に加わる引っ張り
力が小さくなるため、圧電素子61,61’の破壊を防
止することも可能である。弾性体62,62’の材料と
しては、アルミニウム、チタン、鉄、銅及びそれらの合
金等を用いる。
【0044】第4の実施形態 上記第1の実施形態では、変位素子として圧電素子を積
層したものを用いたが、変位素子はこれに限定されず、
その他のものであってもよい。例えばボルト締めランジ
ュバン型の振動子70,70’を用いたトラス型アクチ
ュエータを図13に示す。トラス構造にするため、各振
動子70,70’の単板の圧電素子71,71’の電極
部分にベース部材30を配置している。また、チップ部
材20に接続された弾性体72,72’の変位を拡大す
るために、弾性体72,72’の形状を先端(チップ部
材20側)ほど細くなるように形成している。その他
は、上記第3の実施形態と同様である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波モ
ータによれば、複数の変位素子を含み、被駆動部材の駆
動方向に応じて少なくとも1つの変位素子を共振状態で
駆動することを特徴とするので、各変位素子の共振周波
数がずれていても、被駆動部材のいずれの移動方向であ
っても駆動効率をほぼ同じにすることができ、またその
値をほぼ最大値にすることができる。また、各変位素子
の共振周波数を一致させたり、あるいは近似するように
調整する必要がなく、超音波モータの構成及び製造が容
易になり、コストダウンをはかることができる。
【0046】また、被駆動部材の移動に伴う負荷が最も
大きい変位素子を共振周波数で駆動することにより、負
荷変動による影響を小さくすることができる。
【0047】さらに、各変位素子の先端部にそれぞれ結
合され、各変位素子の変位を合成するための変位合成部
をさらに含み、各変位素子及び変位合成部でトラス型ア
クチュエータを構成し、変位合成部が楕円運動を行うよ
うに各変位素子を駆動することにより、被駆動部材を回
転させたり、あるいは平行移動させることができる。
【0048】さらに、各変位素子に流れる電流を検出す
る電流検出部をさらに具備し、共振駆動される変位素子
に供給される駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電
流の位相差が一定となるように駆動信号の周波数を調節
することにより、負荷変動や環境条件の変化等により共
振周波数が変動した場合であっても、変位素子の共振状
態を維持することができ、駆動効率を安定させることが
できる。
【0049】さらに、共振駆動する変位素子の共振周波
数と同じ周波数を有し、所定の位相差を有する複数の駆
動信号を発生する駆動信号発生部と、被駆動部材の移動
方向に応じて共振駆動する変位素子を択一的に切り替え
ると共に、各変位素子に供給する駆動信号を切り替える
制御部とをさらに具備することにより、非駆動部材の駆
動方向を容易に切り替えることができる。
【0050】さらに、変位素子は複数の圧電素子を電極
を介して積層したものとすることにより、所望する任意
の変位量を得ることができる。または、変位素子は圧電
素子と弾性体を含み、弾性体を共振させることにより、
圧電素子自体を共振させる必要がなくなり、圧電素子自
体の破損を防止することができる。
【0051】また、本発明の超音波モータの駆動方法に
よれば、複数の変位素子を位相差を有する複数の駆動信
号でそれぞれ駆動し、被駆動部材を所定方向に移動させ
る駆動方法であって、被駆動部材の移動方向に応じてい
ずれか1つの変位素子を共振駆動させることを特徴とす
るので、被駆動部材の駆動方向に関わらず、ほぼ一定
で、かつほぼ最大の駆動効率で駆動することができる。
【0052】また、被駆動部材の移動に伴う負荷が最も
大きい変位素子を共振周波数で駆動することにより、負
荷変動の影響を受けにくくすることができる。
【0053】さらに、共振駆動される変位素子に供給さ
れる駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電流の位相
差が一定となるように駆動信号の周波数を調節すること
により、負荷変動や環境条件の変化等により共振周波数
が変動した場合であっても、変位素子の共振状態を維持
することができ、駆動効率を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態であるトラス型アク
チュエータにおいて変位素子として用いる積層型圧電素
子の構成を示す図である。
【図2】 上記積層型圧電素子における各電極の間に発
生する電界と圧電素子の変位の関係を示す図である。
【図3】 第1の実施形態におけるトラス型アクチュエ
ータの構成を示す図である。
【図4】 第1の実施形態におけるアクチュエータによ
りロータを回転させる原理を示す図である。
【図5】 第1の実施形態において、2つの圧電素子に
印加する駆動信号の振幅を等しくし、各駆動信号間の位
相差を変化させた場合の軌跡を示す図である。
【図6】 圧電素子の共振特性を示す図である。
【図7】 共振周波数やインピーダンス等の特性の異な
る2つの圧電素子の共振特性を示す図である。
【図8】 2つの圧電素子の変位量とチップ部材の軌跡
の関係を示す図である。
【図9】 第1の実施形態の駆動回路のブロック構成を
示す図である。
【図10】 図9における共振周波数検出・追従部50
のブロック構成を示す図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態の構成を示す図で
ある。
【図12】 本発明の第3の実施形態の構成を示す図で
ある。
【図13】 本発明の第4の実施形態の構成を示す図で
ある。
【図14】 圧電素子の等価回路を示す図である。
【符号の説明】
10 :第1圧電素子(第1変位素子) 10’:第2圧電素子(第2変位素子) 20 :チップ部材(変位合成部) 30 :ベース部材 40 :ロータ(被駆動部材) 50 :共振周波数検出・追従部 51 :位相制御部 52 :CPU 53 :第1増幅器 54 :第2増幅器 56 :第1電流検出器 57 :第2電流検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D019 AA21 BB02 BB09 BB14 BB16 BB29 EE02 FF06 GG11 5H680 AA06 BB01 BB13 BB15 CC02 DD01 DD14 DD23 DD27 DD53 DD73 DD88 DD95 EE21 FF04 FF08 FF21 FF26 FF27 FF30 FF31 FF36 GG02 GG20 GG21 GG25 GG27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変位素子を含み、被駆動部材の駆
    動方向に応じて少なくとも1つの変位素子を共振状態で
    駆動することを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 被駆動部材の移動に伴う負荷が最も大き
    い変位素子を共振周波数で駆動することを特徴とする請
    求項1記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】 各変位素子の先端部にそれぞれ結合さ
    れ、各変位素子の変位を合成するための変位合成部をさ
    らに含み、各変位素子及び変位合成部でトラス型アクチ
    ュエータを構成し、変位合成部が楕円運動を行うように
    各変位素子を駆動することを特徴とする請求項1又は2
    記載の超音波モータ。
  4. 【請求項4】 各変位素子に流れる電流を検出する電流
    検出部をさらに具備し、共振駆動される変位素子に供給
    される駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電流の位
    相差が一定となるように駆動信号の周波数を調節するこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の超音
    波モータ。
  5. 【請求項5】 共振駆動する変位素子の共振周波数と同
    じ周波数を有し、所定の位相差を有する複数の駆動信号
    を発生する駆動信号発生部と、被駆動部材の移動方向に
    応じて共振駆動する変位素子を択一的に切り替えると共
    に、各変位素子に供給する駆動信号を切り替える制御部
    とをさらに具備する請求項1から4のいずれかに記載の
    超音波モータ。
  6. 【請求項6】 変位素子は複数の圧電素子を電極を介し
    て積層したものであることを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の超音波モータ。
  7. 【請求項7】 変位素子は圧電素子と弾性体を含み、弾
    性体を共振させることを特徴とする請求項1から5のい
    ずれかに記載の超音波モータ。
  8. 【請求項8】 複数の変位素子を位相差を有する複数の
    駆動信号でそれぞれ駆動し、被駆動部材を所定方向に移
    動させる超音波モータの駆動方法であって、被駆動部材
    の移動方向に応じていずれか1つの変位素子を共振駆動
    させることを特徴とする超音波モータの駆動方法。
  9. 【請求項9】 被駆動部材の移動に伴う負荷が最も大き
    い変位素子を共振周波数で駆動することを特徴とする請
    求項8記載の超音波モータの駆動方法。
  10. 【請求項10】 共振駆動される変位素子に供給される
    駆動信号の電圧と当該変位素子に流れる電流の位相差が
    一定となるように駆動信号の周波数を調節することを特
    徴とする請求項8又は9記載の超音波モータの駆動方
    法。
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