JP2001136761A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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JP2001136761A
JP2001136761A JP31296599A JP31296599A JP2001136761A JP 2001136761 A JP2001136761 A JP 2001136761A JP 31296599 A JP31296599 A JP 31296599A JP 31296599 A JP31296599 A JP 31296599A JP 2001136761 A JP2001136761 A JP 2001136761A
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JP
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displacement
rotor
actuator
piezoelectric elements
spring
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JP31296599A
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English (en)
Inventor
Shinya Matsuda
伸也 松田
Takashi Matsuo
隆 松尾
Masayuki Kamiyama
雅之 上山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
    • H02N2/001Driving devices, e.g. vibrators
    • H02N2/002Driving devices, e.g. vibrators using only longitudinal or radial modes
    • H02N2/0025Driving devices, e.g. vibrators using only longitudinal or radial modes using combined longitudinal modes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/103Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors by pressing one or more vibrators against the rotor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラス型アクチュエータなどのような被駆動
部材と接触する駆動力伝達部(駆動部材)が1箇所のア
クチュエータにおいて、変位素子の変位量が小さい場合
における駆動効率を向上させる。 【解決手段】 駆動部材であるチップ部材20と被駆動
部材であるロータ40とが間欠的に接触する状態で、か
つ間欠的に接触する状態から常時接触する状態に遷移す
る条件の近傍において、 Nt=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) を満足するように圧電素子10,10’を駆動する。但
し、ばね41のばね定数をk1、圧電素子10,10’
とチップ部材20の合成のばね定数をk2、ロータ40
のばね定数をk3、圧電素子10,10’の変位量をX
0、ばね41による加圧力をNtとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子等の変位
素子を用いたアクチュエータ、特に被駆動部材に駆動力
を伝達するための駆動力伝達部(駆動部材)が1箇所の
アクチュエータにおいて、変位素子の変位量が小さい場
合におけるアクチュエータの駆動効率の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、2つの圧電素子などの変位素子を
その変位方向が所定の角度(例えば90度)をなすよう
に配置し、各変位素子の交点に設けられた駆動部材が楕
円軌道を描くように各変位素子をそれぞれ所定の位相差
を有する交流電圧信号で駆動し、駆動部材が当接する被
駆動部材を所定方向に回転又は移動させるトラス型アク
チュエータが提案されている。
【0003】一般的なトラス型アクチュエータの動作原
理について説明する。図15は、トラス型アクチュエー
タをばね(加圧部材)41によりロータ(被駆動部材)
40に所定の押し圧力Fにより押しつけた状態を示す。
図15中、μは摩擦係数を表す。また、第1圧電素子
(変位素子)10及び第2圧電素子(変位素子)10’
に印加する電圧又はそれらの変位を図16に示す。第1
圧電素子10及び第2圧電素子10’に対してそれぞれ
図16に示すような位相の異なる正弦波電圧を印加する
と、それに応じて第1圧電素子10及び第2圧電素子1
0’は正弦波的に変位する。その結果、第1圧電素子1
0及び第2圧電素子10’にそれぞれ結合されたチップ
部材(駆動部材)20は、楕円運動(円運動を含む)を
行う。
【0004】第1圧電素子10及び第2圧電素子10’
に印加する正弦波電圧の周波数が所定の値よりも大き
く、チップ部材20の回転速度が速くなると、ばね41
の付勢力によってはアクチュエータ自体がチップ部材2
0の変位に追従できなくなり、チップ部材20がロータ
40の表面から一時的に離反する(間欠的に接触する)
状態が生まれる。チップ部材20がロータ40の表面か
ら離反している間にチップ部材20を所定方向に移動さ
せ、チップ部材20がロータ40の表面に接触している
間に所定方向と反対の方向に移動させることにより、ロ
ータ40を回転させることができる。この状態を図17
に示す。
【0005】図17において、(a)及び(e)は第1
圧電素子10及び第2圧電素子10’が共に伸び、チッ
プ部材20がロータ40の表面に接触した状態、(b)
は第1圧電素子10が縮み第2圧電素子10’が伸び、
チップ部材20がロータ40の表面から離反した状態、
(c)は第1圧電素子10及び第2圧電素子10’が共
に縮み、チップ部材20がロータ40の表面から離反し
た状態、(d)は第1圧電素子10が伸び第2圧電素子
10’が縮んでいるが、アクチュエータがチップ部材2
0の動きに追いつき、チップ部材20がロータ40の表
面に接触した状態を示す。図17からわかるように、チ
ップ部材20がロータ40の表面から離反することによ
り、ロータ40を回転させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1圧電素
子10及び第2圧電素子10’の変位量が小さく、チッ
プ部材(駆動部材)20の変位量が数μm以下になる
と、チップ部材20とロータ40の材料の弾性により、
両者が常時接触する状態が起こり得ることが判明した。
その場合、本来チップ部材20がロータ40の表面から
離反し、チップ部材20が所定方向に復帰しなければな
らないのに、チップ部材20がロータ40と接触し、両
者の間に生じる摩擦力によりロータ40の動きに減速力
がかかったり、あるいはロータ40がチップ部材20に
伴って逆方向に戻り、アクチュエータとしての出力が低
下するという問題を生じる。この現象は、ばね41の付
勢力を強くするほど顕著となる。
【0007】本発明は、上記従来例の問題点を解決する
ためになされたものであり、変位素子による変位量が小
さい場合であっても、最適な駆動条件で駆動することに
より、駆動効率の高いアクチュエータを提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のアクチュエータは、所定の変位を発生させ
る変位素子と、前記変位素子に結合され、前記変位素子
の変位を被駆動部材に伝達する駆動部材と、前記変位素
子の前記駆動部材が結合されていない側の端部を支持す
るための固定部材と、前記駆動部材を被駆動部材に圧接
させるための加圧部材とを具備し、前記駆動部材と前記
被駆動部材とが間欠的に接触する状態で、かつ間欠的に
接触する状態から常時接触する状態に遷移する条件の近
傍の条件で前記変位素子を駆動することを特徴とする。
【0009】上記構成において、前記加圧部材のばね定
数をk1、前記変位部材と前記駆動部材の合成のばね定
数をk2、前記被駆動部材のばね定数をk3、前記変位
素子の変位量をX0、前記加圧部材による加圧力をNt
として、 Nt=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) を満足することが好ましい。
【0010】また、前記変位素子を共振周波数で駆動す
ることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のアクチュエータの一実施
形態について説明する。まず、本実施形態において変位
素子として用いる積層型圧電素子の構成を図1に示す。
図1に示すように、積層型圧電素子10は、PZT等の
圧電特性を示す複数のセラミック薄板11と電極12,
13を交互に積層したものであり、各セラミック薄板1
1と電極12,13とは接着剤等により固定されてい
る。1つおきに配置された各電極群12及び13は、そ
れぞれ信号線14,15を介して駆動電源16に接続さ
れている。信号線14と15の間に所定の電圧を印加す
ると、電極12と13に挟まれた各セラミック薄板11
には、その積層方向に電界が発生し、その電界は1つお
きに同じ方向である。従って、各セラミック薄板11
は、1つおきに分極の方向が同じになる(隣り合う2つ
のセラミック薄板11の分極方向は逆となる)ように積
層されている。なお、積層型圧電素子10の両端部に
は、保護層17が設けられている。
【0012】駆動電源16により直流の駆動電圧を各電
極12と13の間に印加すると、全てのセラミック薄板
11が同方向に伸び又は縮み、圧電素子10全体として
伸縮する。電界が小さく、かつ変位の履歴が無視できる
領域では、各電極12と13の間に発生する電界と圧電
素子10の変位は、ほぼ直線的な関係と見なすことがで
きる。この様子を図2に示す。図中、横軸は電界強度
を、縦軸は歪み率を表す。
【0013】次に、駆動電源16により交流の駆動電圧
(交流信号)を各電極12と13の間に印加すると、そ
の電界に応じて各セラミック薄板11は同方向に伸縮を
繰り返し、圧電素子10全体として伸縮を繰り返す。圧
電素子10には、その構造や電気的特性により決定され
る固有の共振周波数が存在する。交流の駆動電圧の周波
数が圧電素子10の共振周波数と一致すると、インピー
ダンスが低下し、圧電素子10の変位が増大する。圧電
素子10は、その外形寸法に対して変位が小さいため、
低い電圧で駆動するためには、この共振現象を利用する
ことが望ましい。
【0014】次に、本実施形態のトラス型アクチュエー
タ(以下、単にアクチュエータと称する)の構成を図3
に示す。図3に示すように、2つの変位素子(積層型の
第1圧電素子及び第2圧電素子)10,10’を略直角
に交差させて配置し、それらの交差側端部にチップ部材
(変位合成部)20を接着剤により接合している。一
方、第1及び第2圧電素子10,10’の他端部をベー
ス部材(固定部)30に接着剤により接合している。チ
ップ部材20の材料としては、安定して高い摩擦係数が
得られ、かつ耐摩耗性に優れたタングステン等が好まし
い。ベース部材30の材料としては、製造が容易で、か
つ強度に優れたステンレス鋼等が好ましい。また、接着
剤としては、接着力及び強度に優れたエポキシ系樹脂等
が好ましい。なお、第1圧電素子10及び第2圧電素子
10’は図1に示す圧電素子10と実質的に同一であ
り、第2圧電素子10’の各構成要素の符号にをそれぞ
れ(’)をつけて区別する。
【0015】第1及び第2圧電素子10,10’をそれ
ぞれ位相差を有する交流信号で駆動することにより、チ
ップ部材20を楕円運動させることができる。このチッ
プ部材20を、例えば所定の軸の周りに回転可能なロー
タ40の円筒面に押しつけると、チップ部材20の楕円
運動(円運動を含む)をロータ40の回転運動に変換す
ることが可能となる。または、チップ部材20を、例え
ば棒状部材(図示せず)の平面部に押しつけることによ
り、チップ部材20の楕円運動を棒状部材の直線運動に
変換することが可能となる。ロータ40の材料として
は、アルミニウム等の軽量金属が好ましく、チップ部材
20との摩擦による摩耗を防止するため、表面にアルマ
イト等の処理を施すことが好ましい。
【0016】次に、本実施形態における駆動回路のブロ
ック構成を図4に示す。発振器50は、後述するように
同位相モードと逆位相モードにおいて一致した共振周波
数で正弦波信号を発生(発振)する。位相制御部51
は、被駆動部材であるロータ40の回転速度、駆動トル
ク、回転方向等に応じて遅延回路52を制御し、位相の
ずれた正弦波信号を発生する。振幅制御部53は第1増
幅器54及び第2増幅器55を制御して、互いに位相の
ずれた2つの正弦波信号の振幅を増幅する。第1増幅器
54及び第2増幅器55により増幅された正弦波信号
は、それぞれ第1圧電素子10及び第2圧電素子10’
に印加される。
【0017】次に、第1圧電素子10及び第2圧電素子
10’を駆動するための駆動信号について説明する。互
いに直交する独立した2つの運動を合成すると、その交
点は楕円振動の式(Lissajousの式)に従った軌跡を描
く。本実施形態のアクチュエータにおいても、第1圧電
素子10及び第2圧電素子10’を駆動するための駆動
信号の振幅(電圧)や位相差を変化させることにより、
種々の軌跡を得ることができる。各駆動信号の振幅を等
しくした場合において、各駆動信号間の位相差を0°、
45°、90°、135°及び180°とした場合の軌
跡をそれぞれ図5の(a)〜(e)に示す。
【0018】このように、チップ部材20の軌跡を制御
することにより、ロータ40の回転方向、回転速度、回
転力(トルク)等を制御することができる。具体的に
は、ロータ40に対してその接線方向におけるチップ部
材20の軌跡の径を大きくすれば回転速度が上昇する。
また、ロータ40に対してその法線方向におけるチップ
部材20の軌跡の径を大きくすれば回転力が上昇する。
さらに、位相を反転すれば回転方向を反転させることが
できる。
【0019】次に、図3に示すアクチュエータを実際に
試作し、最適な駆動条件を求める実験を行った。まず、
アクチュエータを無負荷状態(チップ部材20とロータ
40とを接触させず)で駆動した場合における圧電素子
10,10’に印加する駆動信号の電圧とチップ部材2
0の軌跡の直径(変位量)との関係を図6に示す。ま
た、ばね41による加圧力とチップ部材20とロータ4
0の接触率の関係を図7に示す。
【0020】図6において、(a)は圧電素子10,1
0’に印加する駆動信号の振幅(電圧)が30Vの場
合、(b)は同40Vの場合、(c)は同50Vの場
合、(d)は同60Vの場合、(e)は同70Vの場合
をそれぞれ示す。また、(f)は電圧−変位量特性(X
方向の変位量dx)を示す。図6から明らかなように、
駆動信号の電圧が30Vから70Vの範囲では、圧電素
子10,10’の駆動信号の電圧とチップ部材20の変
位量とがほぼ比例していることがわかる。
【0021】図7において、電圧(駆動信号の振幅)が
70Vの場合、ばね41による加圧力に対するチップ部
材20とロータ40の接触率がほぼ比例している。これ
は、電圧が70Vの場合、圧電素子10,10’の変位
量が大きく、ばね41の加圧力の反力によるチップ部材
20及びロータ40の弾性変形速度(復元速度)よりも
チップ部材20の速度が速いため、チップ部材20がロ
ータ40から完全に離れると考えられる。なお、ばね4
1による加圧力が大きければ大きいほど、チップ部材2
0及びロータ40の復元速度が速くなり、チップ部材2
0がロータ40から離れている時間が短くなる。
【0022】これに対し、電圧が50Vの場合及び30
Vの場合、それぞれ圧電素子10,10’の変位量が小
さく、ばね41の加圧力によっては、その反力によるチ
ップ部材20及びロータ40の復元速度の方がチップ部
材20の速度よりも速くなり、チップ部材20がロータ
40と常時接触する状態が生じると考えられる。また、
両者を比較すると、電圧30Vの場合の方が圧電素子1
0,10’の変位量がより小さく、チップ部材20の速
度も遅いため、チップ部材20がロータ40と常時接触
する範囲が広い。例えば電圧50Vの場合、加圧力2.
5N近傍に、チップ部材20とロータ40とが間欠的に
接触する状態と常時接触する状態の遷移点が存在する。
【0023】次に、圧電素子10,10’の駆動信号の
電圧を50V、周波数を25kHzに固定し、ばね41
による加圧力を0.5N〜5Nの間で変化させながら、
ロータ40の負荷−(回転)速度特性を測定した。その
結果を図8に示す。また、同条件でのアクチュエータの
出力特性(負荷−駆動効率特性)を図9に示す。
【0024】まず、図8の縦軸(負荷0の場合)に着目
する。ばね41による加圧力が0.5N〜5Nに増加す
るに従って、無負荷状態における速度Vは低下する。し
かしながら、チップ部材20とロータ40とが間欠的に
接触する状態、すなわち、ばね41による加圧力が0.
5N、1N、1.5N及び2Nの特性曲線の場合、ばね
41による加圧力の増加に伴いチップ部材20とロータ
40との間に作用する摩擦力が増加し、アクチュエータ
の起動力(加速力)が増加する。また、図7からわかる
ように、ばね41による加圧力の増加に伴い、チップ部
材20がロータ40に接触する時間が長くなる。なお、
チップ部材20とロータ40との接触中に減速力が働く
が、この影響よりも起動力の増加による影響の方が大き
い。その結果、アクチュエータの出力が増大する。
【0025】一方、チップ部材20とロータ40とが常
時接触する状態、すなわち、ばね41による加圧力が3
N、4N及び5Nの特性曲線の場合、ばね41による加
圧力の増加に伴いチップ部材20とロータ40との間に
作用する摩擦力が増加し、アクチュエータの加速力が増
加するが、同時に減速力も増加する。駆動信号の電圧を
例えば50Vに固定しているため、圧電素子10,1
0’の変位の振幅は一定であり、加速力と減速力の差
(トルクに相当)はほぼ一定である。しかしながら、ば
ね41による加圧力を増加させると速度が低下するた
め、結果的にアクチュエータの出力は低下する。
【0026】以上の条件を考慮に入れて図8及び図9に
おける加圧力2N及び3Nの特性曲線に着目すると、上
記チップ部材20とロータ40とが間欠的に接触する状
態と常時接触する状態の遷移点が存在する加圧力2.5
N近傍において、アクチュエータの最大駆動効率を示し
ていることがわかる。このアクチュエータの場合、電気
的な入力は一定であるので、駆動効率ηが最大となる条
件が、同時にアクチュエータの出力が最大となる条件で
ある。
【0027】次に、チップ部材20とロータ40との接
触部分において弾性変形が生じる弾性接触モデルを用い
て上記実験結果を解析した。弾性接触モデルを図10に
示す。図10では、圧電素子10,10’とチップ部材
20及びロータ40をそれぞれ集中質量を有するばねと
みなしている。なお、圧電素子10,10’の質量とチ
ップ部材20の質量を加算している。ロータ40及びベ
ース部材30はそれぞれ一端が固定されており、また圧
電素子10,10’は一端がベース部材30に固定され
ているものとする。ばね41のばね定数をk1、ベース
部材30の質量をm1、圧電素子10,10’とチップ
部材20の合成のばね定数及び質量をk2及びm2、ロ
ータ40のばね定数及び質量をそれぞれk3及びm3と
する。
【0028】圧電素子10,10’の変位とそれらによ
り発生される駆動力の関係を図11に示す。図中、縦軸
を圧電素子10,10’の変位量X、横軸を圧電素子に
よる発生力Fとする。圧電素子10,10’に電圧V0
を印加すると、圧電素子10,10’がX0だけ変位す
るので、圧電素子10,10’の端部にはF0=k2・
X0の力が発生する。逆に、圧電素子10,10’に電
圧を印加していない状態で、その一端に重さW=F0の
重りを載せると、圧電素子10,10’は−X0だけ変
位する(X0だけ縮む)。この圧電素子10,10’に
さらにばね定数Kのばねが自由長の状態で取り付けられ
ていると仮定する。圧電素子10,10’に電圧V0を
印加した場合の変位量をX、ばねからの反力をFとする
と、F0=(K+k2)・X、F=K・Xの関係とな
る。これらの式からKを消去すると、X=(F0−F)
/k2となる。
【0029】さらに、圧電素子10,10’を伸縮させ
た場合の挙動について解析する。図12中、(a)は圧
電素子10,10’を組み込む前の状態を示し、(b)
は圧電素子10,10’を組み込んだ初期状態を示す。
圧電素子10,10’には電圧は印加されておらず、系
には押し圧力Nが作用している。各要素はばね定数に応
じて縮んでおり、圧電素子10,10’は一端に重りが
載せられた状態と同じである。
【0030】(c)は、圧電素子10,10’に印加す
る電圧を徐々に増加させ、圧電素子10,10’を変位
させた状態を示す。圧電素子10,10’の伸びに伴
い、ばね41及びロータ40(のばね成分)が縮み、圧
力が増加する。圧電素子10,10’は、その一端にば
ね定数K=k1・k3/(k1+k3)のばねが取り付
けられた状態と同じである。
【0031】(d)は、圧電素子10,10’に印加す
る電圧を急速に減少又は反転させ、圧電素子を急激に縮
めた状態を示す。この場合、圧電素子10,10’の急
激な変位にロータ40は追従しうるがベース部材30及
びばね41は追従できず、ベース部材30はほとんど変
位しない。従って、(d)ではベース部材30を静止し
た壁として描いている。
【0032】圧電素子10,10’が縮むと、それに伴
ってロータ40のばね成分が伸び、ロータ40と圧電素
子10,10’の間に作用する圧力が低下する。この場
合、圧電素子10,10’に対向するばねはロータ40
のばね成分(ばね定数k3)のみであり、(c)に示す
圧電素子10,10’が伸びる場合よりもばね定数が大
きい(k3>K)。従って、(d)に示す圧電素子1
0,10’が縮む場合、圧電素子10,10’による変
位−発生力特性の傾きが(c)に示す圧電素子10,1
0’が伸びる場合の変位−発生力特性の傾きに比べて小
さくなる。その結果、2つの圧電素子10,10’の交
点に設けられたチップ部材20の軌跡は円からずれた楕
円となる。
【0033】次に、図12と図13を用いて各定数の関
係を求める。図12における(b)、(c)及び(d)
における圧力をN,N’,N”、各要素の変位をΔX
n,ΔXn’,ΔXn”(n=1〜3)とする。各状態
において、系の全長は不変であるので、 ΔX1+ΔX2+ΔX3=ΔX1'−ΔX2'+ΔX3'=ΔX1"+ΔX2"+ΔX3" ・・・(1) となる。次に、フックの法則より、 N=ΔX1×k1=ΔX2×k2=ΔX3×k3 N'=ΔX1'×k1=(X0−ΔX2')×k2=ΔX3'×k3 N"=ΔX2"×k2=ΔX3"×k3 となる。上記式(1)の左側の等式にN,N’,N”を代
入すると、 N(1/k1+1/k2+1/k3)=N'(1/k1+1/k2+1/k3)−X0 N−N'=X0/(1/k1+1/k2+1/k3) ・・・(2) となる。同様に、上記式(1)の右側の等式にN,N’,
N”を代入すると、 N'(1/k1+1/k2+1/k3)−X0=N'/k1+N"(1/k2+1/k3) N'−N"=X0/(1/k2+1/k3) ・・・(3) となる。式(2)及び(3)からN’を消去すると、 N−N'=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) となる。チップ部材20とロータ40とが間欠的に接触
する状態から常時接触する状態へ遷移する時のばね41
による臨界加圧力をNtとすると、N”=0となるの
で、 Nt=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) ・・・(4) となる。
【0034】一方、チップ部材20とロータ40とが常
時接触している状態で、ロータ40に加わる圧力の振幅
Nwは常に一定となり、上記式(3)から、 Nw=N'−N"=X0/(1/k2+1/k3) ・・・(5) となる。また、このときの圧電素子10,10’の変位
Xtも一定となり、その値は、 Xt=ΔX2'+ΔX2"=X0−N'/k2+N"/k2=X0・k2/(k2+k3) ・・・(6) となる。
【0035】本実施形態のようなトラス型アクチュエー
タの出力を増大させるには、チップ部材20からロータ
40に伝達されるロータ40の接線方向の力、すなわち
加速力と減速力の差を大きくすればよい。この接線方向
の力は、チップ部材20とロータ40との間に作用する
摩擦係数μと上記加圧力の振幅Nwの積で表される。摩
擦係数μを増加させる方法は従来より種々提案されてい
るので、その説明を省略する。一方、加圧力の振幅Nw
を増大させるには、上記式(5)からわかるように、チッ
プ部材20又は圧電素子10,10’の変位量X0を増
加するか、あるいは圧電素子10,10’のばね定数k
2及び/又はロータ40のばね成分のばね定数k3を大
きくすればよい。
【0036】変位量X0を増加させる方法として、単純
に圧電素子10,10’に印加する駆動信号の振幅(電
圧)を増加させる方法と、共振現象を利用して圧電素子
10,10’をそれぞれ共振周波数で駆動する方法があ
る。前者の場合は、圧電素子の駆動に必要なエネルギー
も増加するため、駆動効率は変わらない。後者の場合
は、少ないエネルギーで大きな変位量が得られるため、
駆動効率の改善には有効である。
【0037】圧電素子10,10’とチップ部材20の
合成のばね定数k2及びロータ40のばね定数k3は、
それぞれ部材の形状や特性によって決定される。圧電素
子10,10’及びロータ40の断面積をS、その材料
の弾性率をE、長さをLとすると、ばね定数kは、k=
S・E/Lで表される。従って、圧電素子10,1
0’、チップ部材20及びロータ40の断面積S及び材
料の弾性率Eを大きくし、長さLを短くすることにより
ばね定数k2及びk3を大きくすることができ、結果的
にアクチュエータの出力を増大させることができる。
【0038】また、ロータ40のばね定数k3について
は、チップ部材20との接触面の表面粗さや硬度によっ
ても変化するため、チップ部材20及びロータ40の表
面を研磨などによりなめらかにし、窒化処理や参加処理
により表面の硬度を高くすればよい。
【0039】上記実施形態では、変位素子として圧電素
子を用いているが、一般に圧電素子はセラミックス材料
で作られており、金属材料と比較して振動の減衰が大き
く、共振時の変位拡大率が小さい。また、セラミックス
は圧縮力には強いが引っ張り力には弱く、特に積層型圧
電素子の場合、その接着面で剥がれる可能性もある。そ
こで、変位素子として単層の圧電素子と金属製の弾性体
を直列接続したものを用いることもできる。この変位素
子を用いたトラス型アクチュエータの構成を図14に示
す。
【0040】第1変位素子60及び第2変位素子60’
は、それぞれ単層の圧電素子(セラミックス薄板)6
1,61’と及び弾性体62,62’で構成され、圧電
素子61,61’の両面には電極は設けられていない。
また、第1変位素子60及び第2変位素子60’は、そ
れぞれ接着剤を用いずに、ボルト63,63’によりチ
ップ部材20及びベース部材30に固定されている。弾
性体62,62’及びベース部材30をそれぞれ導電性
材料で形成し、弾性体62,62’及びベース部材30
の間に駆動電源16,16’を接続し、第1変位素子6
0及び第2変位素子60’をそれぞれ上記共振周波数で
駆動する。
【0041】圧電素子61,61’を振動源として弾性
体62,62’を共振させることにより変位を拡大する
ことができる。また、金属材料の減衰が小さいため変位
がより拡大し、圧電素子61,61’に加わる引っ張り
力が小さくなるため、圧電素子61,61’の破壊を防
止することも可能である。弾性体62,62’の材料と
しては、アルミニウム、チタン、鉄、銅及びそれらの合
金等を用いる。単層の圧電素子61,61’の変位素子
全体に占める長さ方向の割合は非常に小さい。
【0042】なお、上記実施形態の説明では、チップ部
材20を駆動するための2つの変位素子10,10’又
は60,60’をそれぞれ直交するように配置したが、
これに限定されるものではなく、その他の角度、例えば
45°、135°等任意の角度であってもよい。さら
に、変位素子の数は2つに限定されず、変位素子を3
個、あるいはそれ以上用いて、3自由度又は4自由度の
駆動を行うように構成してもよい。さらに、変位素子の
駆動源として、圧電素子だけでなく、磁歪素子等他の電
気的又は機械的変位素子を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクチュ
エータは、所定の変位を発生させる変位素子と、前記変
位素子に結合され、前記変位素子の変位を被駆動部材に
伝達する駆動部材と、前記変位素子の前記駆動部材が結
合されていない側の端部を支持するための固定部材と、
前記駆動部材を被駆動部材に圧接させるための加圧部材
とを具備し、前記駆動部材と前記被駆動部材とが間欠的
に接触する状態で、かつ間欠的に接触する状態から常時
接触する状態に遷移する条件の近傍の条件で前記変位素
子を駆動することを特徴とする。
【0044】すなわち、駆動部材(例えばチップ部材2
0)と被駆動部材(例えばロータ40)とが間欠的に接
触する状態では、加圧部材(例えばばね41)による加
圧力の増加に伴い駆動部材と被駆動部材との間に作用す
る摩擦力が増加し、アクチュエータの起動力(加速力)
が増加する。また、加圧部材による加圧力の増加に伴
い、駆動部材が被駆動部材に接触する時間が長くなる。
駆動部材と被駆動部材との接触中に働く減速力よりも起
動力の増加の方が大きいので、アクチュエータの出力が
増大する。
【0045】一方、駆動部材と被駆動部材とが常時接触
する状態では、加圧部材による加圧力の増加に伴い駆動
部材と被駆動部材との間に作用する摩擦力が増加し、ア
クチュエータの起動力が増加するが、同時に減速力も増
加する。駆動信号の電圧を固定すると変位素子の変位の
振幅が一定であり、加速力と減速力の差(トルクに相
当)はほぼ一定である。しかしながら、加圧部材による
加圧力を増加させると速度が低下するため、結果的にア
クチュエータの出力は低下する。
【0046】従って、駆動部材と被駆動部材とが間欠的
に接触する状態で、かつ間欠的に接触する状態から常時
接触する状態に遷移する条件の近傍の条件(臨界条件)
で変位素子を駆動することにより、アクチュエータの駆
動効率が最大となり、同時にアクチュエータの出力が最
大となる。
【0047】また、前記加圧部材のばね定数をk1、前
記変位部材のばね定数をk2、前記被駆動部材と前記駆
動部材の合成のばね定数をk3、前記変位素子の変位量
をX0、前記加圧部材による加圧力をNtとして、 Nt=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) を満足することにより、上記臨界条件で駆動することが
できる。
【0048】さらに、前記変位素子を共振周波数で駆動
することにより、変位素子の駆動電圧を増加させること
なく、変位素子の変位量X0を大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のトラス型アクチュエータの一実施形
態において変位素子として用いる積層型圧電素子の構成
を示す図である。
【図2】 上記積層型圧電素子における各電極の間に発
生する電界と圧電素子の変位の関係を示す図である。
【図3】 上記実施形態におけるトラス型アクチュエー
タの構成を示す図である。
【図4】 上記実施形態における駆動回路のブロック構
成を示す図である。
【図5】 上記実施形態において、2つの圧電素子に印
加する駆動信号の振幅を等しくし、各駆動信号間の位相
差を変化させた場合の軌跡を示す図である。
【図6】 上記実施形態のアクチュエータを無負荷状態
で駆動した場合における圧電素子に印加する駆動信号の
電圧とチップ部材の軌跡の直径(変位量)との関係を示
す図である。
【図7】 上記実施形態のアクチュエータにおけるばね
による加圧力とチップ部材とロータの接触率の関係を示
す図である。
【図8】 上記実施形態のアクチュエータにおけるロー
タの負荷−(回転)速度特性を示す図である。
【図9】 図8の場合と同条件でのアクチュエータの出
力特性(負荷−駆動効率特性)を示す図である。
【図10】 上記実施形態におけるチップ部材とロータ
との接触部分において弾性変形が生じる弾性接触モデル
を示す図である。
【図11】 上記弾性接触モデルにおける圧電素子の変
位とそれにより発生される駆動力の関係を示す図であ
る。
【図12】 上記弾性接触モデルにおける圧電素子を伸
縮させた場合の挙動を示す図である。
【図13】 上記弾性接触モデルにおける圧電素子の変
位と各状態における圧力の関係を示す図である。
【図14】 本発明のトラス型アクチュエータの他の実
施形態の構成を示す図である。
【図15】 上記実施形態のアクチュエータによるロー
タの回転原理を示す図であり、一般的なトラス型アクチ
ュエータをばねによりロータ押しつけた状態を示す。
【図16】 上記実施形態における2つの圧電素子に印
加する電圧又はそれらの変位を示す図である。
【図17】 上記実施形態におけるアクチュエータによ
りロータを回転させる原理を示す図である。
【符号の説明】
10 :第1圧電素子(変位素子) 10’:第2圧電素子(変位素子) 11 :セラミックス薄板 16,16’:駆動電源(駆動部) 20 :チップ部材(変位合成部) 30 :ベース部材(固定部) 40 :ロータ(被駆動部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上山 雅之 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の変位を発生させる変位素子と、前
    記変位素子に結合され、前記変位素子の変位を被駆動部
    材に伝達する駆動部材と、前記変位素子の前記駆動部材
    が結合されていない側の端部を支持するための固定部材
    と、前記駆動部材を被駆動部材に圧接させるための加圧
    部材とを具備し、前記駆動部材と前記被駆動部材とが間
    欠的に接触する状態で、かつ間欠的に接触する状態から
    常時接触する状態に遷移する条件の近傍の条件で前記変
    位素子を駆動することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記加圧部材のばね定数をk1、前記変
    位部材と前記駆動部材の合成のばね定数をk2、前記被
    駆動部材のばね定数をk3、前記変位素子の変位量をX
    0、前記加圧部材による加圧力をNtとして、 Nt=X0(1/(1/k2+1/k3)−1/(1/k1+1/k2+1/k3)) を満足することを特徴とする請求項1記載のアクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記変位素子を共振周波数で駆動するこ
    とを特徴とする請求項2記載のアクチュエータ。
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