JPH0670565A - 超音波振動子及び超音波アクチュエータ - Google Patents
超音波振動子及び超音波アクチュエータInfo
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- JPH0670565A JPH0670565A JP4241301A JP24130192A JPH0670565A JP H0670565 A JPH0670565 A JP H0670565A JP 4241301 A JP4241301 A JP 4241301A JP 24130192 A JP24130192 A JP 24130192A JP H0670565 A JPH0670565 A JP H0670565A
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/20—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
- H10N30/202—Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators using longitudinal or thickness displacement combined with bending, shear or torsion displacement
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02N—ELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H02N2/00—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
- H02N2/0005—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
- H02N2/001—Driving devices, e.g. vibrators
- H02N2/003—Driving devices, e.g. vibrators using longitudinal or radial modes combined with bending modes
-
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-
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- H02N2/02—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
- H02N2/026—Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors by pressing one or more vibrators against the driven body
Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易かつ小型で、振幅出力の大きな超音波振
動子を提供することを目的としている。 【構成】 一端が固定支持された第一の積層圧電素子2
と、第一の積層圧電素子2の他端に固着された共振器1
と、前記第一の積層圧電素子2の振動方向以外の方向で
前記共振器1に一端が固着された第二の積層圧電素子3
と、前記第二の積層圧電素子3の他端に固着された付加
質量体8とからなる。
動子を提供することを目的としている。 【構成】 一端が固定支持された第一の積層圧電素子2
と、第一の積層圧電素子2の他端に固着された共振器1
と、前記第一の積層圧電素子2の振動方向以外の方向で
前記共振器1に一端が固着された第二の積層圧電素子3
と、前記第二の積層圧電素子3の他端に固着された付加
質量体8とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電素子や電歪素子等の
電気−機械エネルギー変換素子により超音波振動を発生
させる超音波振動子及び超音波アクチュエータに関す
る。
電気−機械エネルギー変換素子により超音波振動を発生
させる超音波振動子及び超音波アクチュエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波振動子としては、
例えば、特開平2−7875号公報に開示された振動子
が知られている。この振動子では、図17に示すよう
に、共振器1の上面に積層圧電素子2を固着するととも
に、共振器1の側面にはバイモルフ型の圧電素子3a、
3bを接着固定する。積層圧電素子2の上面には上台4
を固着し、この上に突起部5を設ける。そして、この超
音波振動子を使用するときには、積層圧電素子2と圧電
素子3a、3bとに互いに90度位相のずれた交流電圧
を印加して、突起部5に楕円運動を行わせる。
例えば、特開平2−7875号公報に開示された振動子
が知られている。この振動子では、図17に示すよう
に、共振器1の上面に積層圧電素子2を固着するととも
に、共振器1の側面にはバイモルフ型の圧電素子3a、
3bを接着固定する。積層圧電素子2の上面には上台4
を固着し、この上に突起部5を設ける。そして、この超
音波振動子を使用するときには、積層圧電素子2と圧電
素子3a、3bとに互いに90度位相のずれた交流電圧
を印加して、突起部5に楕円運動を行わせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の超音波振動子では、共振時のY方向(屈曲方向)振幅
を十分に得るのが難しいという問題点があった。これ
は、Y方向の駆動にバイモルフ構造の圧電素子3a、3
bを用いているため、構造上、共振器厚みTをあまり薄
くすることができず、このため共振器自体の剛性が高く
なり、十分な屈曲運動が得られないためである。
の超音波振動子では、共振時のY方向(屈曲方向)振幅
を十分に得るのが難しいという問題点があった。これ
は、Y方向の駆動にバイモルフ構造の圧電素子3a、3
bを用いているため、構造上、共振器厚みTをあまり薄
くすることができず、このため共振器自体の剛性が高く
なり、十分な屈曲運動が得られないためである。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、簡易かつ小型で、振幅出力の大きな超音波振動子を
提供することを目的としている。
で、簡易かつ小型で、振幅出力の大きな超音波振動子を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の超音波振動子は、一端が固定
支持された第一の積層圧電素子と、前記第一の積層圧電
素子の他端に固着された共振器と、前記第一の積層圧電
素子の振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固着さ
れた第二の積層圧電素子と、前記第二の積層圧電素子の
他端に固着された付加質量体とから構成した。
に請求項1に係る本発明の超音波振動子は、一端が固定
支持された第一の積層圧電素子と、前記第一の積層圧電
素子の他端に固着された共振器と、前記第一の積層圧電
素子の振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固着さ
れた第二の積層圧電素子と、前記第二の積層圧電素子の
他端に固着された付加質量体とから構成した。
【0006】そして、請求項2に係る本発明の超音波振
動子は、一端が固定支持された第一の積層圧電素子と、
前記第一の積層圧電素子の他端に固着された共振器と、
前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方向で前記共
振器に一端が固着された左右対称で一対をなす第二の積
層圧電素子と、前記第二の積層圧電素子の他端に固着さ
れた付加質量体とから構成した。
動子は、一端が固定支持された第一の積層圧電素子と、
前記第一の積層圧電素子の他端に固着された共振器と、
前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方向で前記共
振器に一端が固着された左右対称で一対をなす第二の積
層圧電素子と、前記第二の積層圧電素子の他端に固着さ
れた付加質量体とから構成した。
【0007】また、請求項3に係る本発明の超音波振動
子は、一端が固定支持された第一の積層圧電素子と、前
記第一の積層圧電素子の他端に固着された四角柱形状の
共振器と、前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方
向で前記共振器の4側面にそれぞれ一端が固着された第
二の積層圧電素子と、前記各々の第二の積層圧電素子の
他端に固着された付加質量体とから構成した。
子は、一端が固定支持された第一の積層圧電素子と、前
記第一の積層圧電素子の他端に固着された四角柱形状の
共振器と、前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方
向で前記共振器の4側面にそれぞれ一端が固着された第
二の積層圧電素子と、前記各々の第二の積層圧電素子の
他端に固着された付加質量体とから構成した。
【0008】そして請求項4に記載したように、請求項
1乃至3記載の超音波振動子では、前記第一の積層圧電
素子の一端を保持部材を介して固定支持するとともに、
該保持部材にくびれ部を設けるようにしてもよい。
1乃至3記載の超音波振動子では、前記第一の積層圧電
素子の一端を保持部材を介して固定支持するとともに、
該保持部材にくびれ部を設けるようにしてもよい。
【0009】また、請求項5に係る本発明の超音波振動
子は、一端が固定支持された共振器と、前記共振器の他
端に固着された第一の積層圧電素子と、前記第一の積層
圧電素子の振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固
着された第二の積層圧電素子と、前記第二の積層圧電素
子の他端に固着された付加質量体とから構成した。
子は、一端が固定支持された共振器と、前記共振器の他
端に固着された第一の積層圧電素子と、前記第一の積層
圧電素子の振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固
着された第二の積層圧電素子と、前記第二の積層圧電素
子の他端に固着された付加質量体とから構成した。
【0010】さらに、請求項6に係る本発明の超音波振
動子は、一端に弾性部を有するとともに該弾性部を介し
て固定支持された共振器と、前記共振器の他端に固着さ
れた第一の積層圧電素子と、前記第一の積層圧電素子の
振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固着された左
右対称で一対をなす第二の積層圧電素子と、前記第二の
積層圧電素子の他端を固定する保持部材とから構成し
た。
動子は、一端に弾性部を有するとともに該弾性部を介し
て固定支持された共振器と、前記共振器の他端に固着さ
れた第一の積層圧電素子と、前記第一の積層圧電素子の
振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固着された左
右対称で一対をなす第二の積層圧電素子と、前記第二の
積層圧電素子の他端を固定する保持部材とから構成し
た。
【0011】
【作用】上記構成からなる本発明の超音波振動子では、
第一の積層圧電素子による非共振縦振動と、第二の積層
圧電素子並びに付加質量体による屈曲共振振動とを合成
して振動子先端部に楕円振動を励起する。ここで付加質
量体は屈曲共振振動を増幅するように働く。
第一の積層圧電素子による非共振縦振動と、第二の積層
圧電素子並びに付加質量体による屈曲共振振動とを合成
して振動子先端部に楕円振動を励起する。ここで付加質
量体は屈曲共振振動を増幅するように働く。
【0012】そして、請求項2に記載したように、第二
の積層圧電素子と付加質量体とを左右対称に対をなして
設けると、非対称による不要振動の発生が防止される。
の積層圧電素子と付加質量体とを左右対称に対をなして
設けると、非対称による不要振動の発生が防止される。
【0013】また、請求項3に記載したように、第二の
積層圧電素子と付加質量体とを共振器の4側面に取り付
けると、合成された楕円振動が任意方向に向けられるよ
うになる。
積層圧電素子と付加質量体とを共振器の4側面に取り付
けると、合成された楕円振動が任意方向に向けられるよ
うになる。
【0014】そして、請求項4に記載したように、第一
の積層圧電素子の一端を保持部材を介して固定支持する
とともに、該保持部材にくびれ部を設けるようにすれ
ば、屈曲振動により第一の積層圧電素子に加わる曲げ応
力が軽減される。
の積層圧電素子の一端を保持部材を介して固定支持する
とともに、該保持部材にくびれ部を設けるようにすれ
ば、屈曲振動により第一の積層圧電素子に加わる曲げ応
力が軽減される。
【0015】また、請求項5に記載したように、第二の
積層圧電素子により屈曲振動する共振器の上面に第一の
積層圧電素子を取り付けるようにしても、第一の積層圧
電素子に曲げ応力が加わるのを防止できる。
積層圧電素子により屈曲振動する共振器の上面に第一の
積層圧電素子を取り付けるようにしても、第一の積層圧
電素子に曲げ応力が加わるのを防止できる。
【0016】さらに、請求項6に記載したように、共振
器に弾性部を形成すれば、第一および第二の積層圧電素
子に曲げ応力が加わるのが防止される。
器に弾性部を形成すれば、第一および第二の積層圧電素
子に曲げ応力が加わるのが防止される。
【0017】以下、添付図面を参照して本発明に係る超
音波振動子及び超音波アクチュエータのいくつかの実施
例を説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
音波振動子及び超音波アクチュエータのいくつかの実施
例を説明する。なお、図面の説明において同一の要素に
は同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】
【実施例1】まず、本発明の実施例1を説明する。図1
は実施例1の超音波振動子を示す正面図である。図にお
いて、1は共振器で金属材を四角柱形状に加工したも
の、2及び3はいずれも積層圧電素子で板状の圧電素子
を複数積層したものである。第一の積層圧電素子2は底
面が基台7に接着固定され、上面には共振器1が接着固
定されている。共振器1の側面には第二の積層圧電素子
3の一端が接着固定されるとともに、第二の積層圧電素
子3の他端には付加質量体8が固着されている。ここ
で、共振器1の材質としては振動特性のよいアルミ、ジ
ュラルミン、ステンレス、真鍮などが適しており、一
方、付加質量体8の材質としては質量効果を得るために
比重の大きい材質が好ましく、鉄、銅、鉛、ステンレ
ス、真鍮などの金属、またはセラミックが適している。
は実施例1の超音波振動子を示す正面図である。図にお
いて、1は共振器で金属材を四角柱形状に加工したも
の、2及び3はいずれも積層圧電素子で板状の圧電素子
を複数積層したものである。第一の積層圧電素子2は底
面が基台7に接着固定され、上面には共振器1が接着固
定されている。共振器1の側面には第二の積層圧電素子
3の一端が接着固定されるとともに、第二の積層圧電素
子3の他端には付加質量体8が固着されている。ここ
で、共振器1の材質としては振動特性のよいアルミ、ジ
ュラルミン、ステンレス、真鍮などが適しており、一
方、付加質量体8の材質としては質量効果を得るために
比重の大きい材質が好ましく、鉄、銅、鉛、ステンレ
ス、真鍮などの金属、またはセラミックが適している。
【0019】次に、本実施例を使用するに際しては、積
層圧電素子2及び3に互いに90度位相のずれた正弦波
交流電圧を印加する。すると超音波振動子9の先端部
は、第一の積層圧電素子2による非共振振動で上下方向
に振動すると同時に、第二の積層圧電素子3による屈曲
共振振動で水平方向に振動し、これらの振動の合成によ
り楕円運動を行う。ここで駆動交流の周波数を、第二の
積層圧電素子3により励起される超音波振動子9の屈曲
共振周波数に一致させれば、積層圧電素子3に取り付け
た付加質量体8が屈曲共振振動を増幅するように働い
て、図2に示す如く、振動子全体を左右に大きく振動さ
せることができる。なお、楕円運動の回転方向を反転さ
せるには、第一の積層圧電素子2へ印加する交流の位相
を180度反転すればよい。
層圧電素子2及び3に互いに90度位相のずれた正弦波
交流電圧を印加する。すると超音波振動子9の先端部
は、第一の積層圧電素子2による非共振振動で上下方向
に振動すると同時に、第二の積層圧電素子3による屈曲
共振振動で水平方向に振動し、これらの振動の合成によ
り楕円運動を行う。ここで駆動交流の周波数を、第二の
積層圧電素子3により励起される超音波振動子9の屈曲
共振周波数に一致させれば、積層圧電素子3に取り付け
た付加質量体8が屈曲共振振動を増幅するように働い
て、図2に示す如く、振動子全体を左右に大きく振動さ
せることができる。なお、楕円運動の回転方向を反転さ
せるには、第一の積層圧電素子2へ印加する交流の位相
を180度反転すればよい。
【0020】本実施例によれば、積層圧電素子3により
屈曲振動を励起するので、従来のバイモルフ型の圧電素
子に比べて大きな振幅が得られる。そして積層圧電素子
3に取り付けた付加質量体8により屈曲共振振動を増幅
することができる。
屈曲振動を励起するので、従来のバイモルフ型の圧電素
子に比べて大きな振幅が得られる。そして積層圧電素子
3に取り付けた付加質量体8により屈曲共振振動を増幅
することができる。
【0021】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図3
は実施例2の超音波振動子を示す正面図である。本実施
例は請求項2に対応するもので、前記共振器1に左右対
称で一対をなす第二の積層圧電素子3及び10を取り付
けることとした。即ち、実施例2は、実施例1に積層圧
電素子10及び付加質量体8を取り付けた構造となって
いる。
は実施例2の超音波振動子を示す正面図である。本実施
例は請求項2に対応するもので、前記共振器1に左右対
称で一対をなす第二の積層圧電素子3及び10を取り付
けることとした。即ち、実施例2は、実施例1に積層圧
電素子10及び付加質量体8を取り付けた構造となって
いる。
【0022】次に、本実施例を使用するに際しては、積
層圧電素子3と積層圧電素子10とに互いに180度位
相の異なる正弦波交流電圧を印加する。すると、積層圧
電素子3が伸張するときに積層圧電素子10が収縮し
(図3(b))、逆に積層圧電素子3が収縮するときに
積層圧電素子10が伸張する(図3(c))。そして実
施例1と同様に、積層圧電素子2に対しては積層圧電素
子3と互いに90度位相のずれた正弦波交流電圧を印加
すれば、超音波振動子9の先端部は、第一の積層圧電素
子2による非共振振動で上下方向に振動すると同時に、
第二の積層圧電素子3、10による屈曲共振振動で水平
方向に振動し、これらの振動の合成により楕円運動を行
う。
層圧電素子3と積層圧電素子10とに互いに180度位
相の異なる正弦波交流電圧を印加する。すると、積層圧
電素子3が伸張するときに積層圧電素子10が収縮し
(図3(b))、逆に積層圧電素子3が収縮するときに
積層圧電素子10が伸張する(図3(c))。そして実
施例1と同様に、積層圧電素子2に対しては積層圧電素
子3と互いに90度位相のずれた正弦波交流電圧を印加
すれば、超音波振動子9の先端部は、第一の積層圧電素
子2による非共振振動で上下方向に振動すると同時に、
第二の積層圧電素子3、10による屈曲共振振動で水平
方向に振動し、これらの振動の合成により楕円運動を行
う。
【0023】本実施例によれば、第二の積層圧電素子と
付加質量体とを左右対称に一対設けたので、振動子が左
右対称となって、形状のアンバランスによる不要振動の
発生が抑制される。しかも屈曲振動力が2倍となるの
で、より大きな振幅を得ることができる。
付加質量体とを左右対称に一対設けたので、振動子が左
右対称となって、形状のアンバランスによる不要振動の
発生が抑制される。しかも屈曲振動力が2倍となるの
で、より大きな振幅を得ることができる。
【0024】
【実施例3】次に、本発明の実施例3を説明する。図4
は実施例3の超音波振動子を示す斜視図である。本実施
例は請求項3に対応するもので、四角柱形状の共振器1
の4側面にそれぞれ第二の積層圧電素子3、10、1
1、12を取り付けることとした。そして、これら積層
圧電素子の他端にはそれぞれ付加質量体8が接着固定さ
れている。
は実施例3の超音波振動子を示す斜視図である。本実施
例は請求項3に対応するもので、四角柱形状の共振器1
の4側面にそれぞれ第二の積層圧電素子3、10、1
1、12を取り付けることとした。そして、これら積層
圧電素子の他端にはそれぞれ付加質量体8が接着固定さ
れている。
【0025】本実施例では、積層圧電素子2の上下振動
と、積層圧電素子3、10によるX軸方向の屈曲振動と
を合成して、XZ面での楕円振動を励起する。また、同
様に積層圧電素子2と積層圧電素子11、12との組み
合わせによりYZ面での楕円振動を励起する。そして、
積層圧電素子3、10と積層圧電素子11、12との駆
動電圧と位相を調整すれば、任意方向の楕円振動を励起
することができる。
と、積層圧電素子3、10によるX軸方向の屈曲振動と
を合成して、XZ面での楕円振動を励起する。また、同
様に積層圧電素子2と積層圧電素子11、12との組み
合わせによりYZ面での楕円振動を励起する。そして、
積層圧電素子3、10と積層圧電素子11、12との駆
動電圧と位相を調整すれば、任意方向の楕円振動を励起
することができる。
【0026】
【実施例4】次に、本発明の実施例4を説明する。図5
は実施例4の超音波振動子を示す正面図である。本実施
例では、四角柱形状の共振器1の側面に溝部13を形成
した。これにより、共振器1の屈曲振動方向の曲げ剛性
が低下して、積層圧電素子2に加わる曲げ応力を軽減す
ることができる。なお、実施例3のように共振器1の4
側面に第二の積層圧電素子を張り付けた場合には、溝部
13も4側面に形成する。
は実施例4の超音波振動子を示す正面図である。本実施
例では、四角柱形状の共振器1の側面に溝部13を形成
した。これにより、共振器1の屈曲振動方向の曲げ剛性
が低下して、積層圧電素子2に加わる曲げ応力を軽減す
ることができる。なお、実施例3のように共振器1の4
側面に第二の積層圧電素子を張り付けた場合には、溝部
13も4側面に形成する。
【0027】
【実施例5】次に、本発明の実施例5を説明する。図6
は実施例5の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項4に対応するもので、第一の積
層圧電素子2の一端を保持部材14を介して基台7に固
定支持するとともに、保持部材14にくびれ部16を形
成した。なお15は保持部材を基台7に固定するための
ボルトである。
は実施例5の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項4に対応するもので、第一の積
層圧電素子2の一端を保持部材14を介して基台7に固
定支持するとともに、保持部材14にくびれ部16を形
成した。なお15は保持部材を基台7に固定するための
ボルトである。
【0028】本実施例によれば、保持部材14のくびれ
部16により、振動子全体の曲げ剛性が低下して屈曲振
幅を大きくすることができる。そして、曲げ応力はくび
れ部に集中して加わるようになり、積層圧電素子2に加
わる曲げ応力を軽減し、超音波振動子の信頼性を高める
ことができる。また、くびれ部16には超音波振動子の
振動が基台7に伝わるのを絶縁遮断する効果もある。
部16により、振動子全体の曲げ剛性が低下して屈曲振
幅を大きくすることができる。そして、曲げ応力はくび
れ部に集中して加わるようになり、積層圧電素子2に加
わる曲げ応力を軽減し、超音波振動子の信頼性を高める
ことができる。また、くびれ部16には超音波振動子の
振動が基台7に伝わるのを絶縁遮断する効果もある。
【0029】
【実施例6】次に、本発明の実施例6を説明する。図7
は実施例6の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項5に対応するもので、共振器1
と第一の積層圧電素子2とを上下逆にしたものである。
本実施例によれば、前述の実施例5よりもさらに、積層
圧電素子2に加わる応力を軽減することが可能となる。
は実施例6の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項5に対応するもので、共振器1
と第一の積層圧電素子2とを上下逆にしたものである。
本実施例によれば、前述の実施例5よりもさらに、積層
圧電素子2に加わる応力を軽減することが可能となる。
【0030】
【実施例7】次に、本発明の実施例7を説明する。図8
は実施例7の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。図のように、この実施例では、積層圧電素子2の
上面に受け座17を接着固定し、この受け座17の中央
部には焼入されたステンレスボール18がガタなく置け
るように凹面19が加工され、共振器1の下面にも同様
の凹面20が加工されている。また、積層圧電素子3、
10の取り付けられた共振器1の本体部21には、側面
22、23より下方に向けて薄板状の脚部24が延設さ
れ、脚部24の下端はボルト25により基台7に締め付
けられ、これにより積層圧電素子2に圧縮方向の押圧力
が加わるようになっている。
は実施例7の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。図のように、この実施例では、積層圧電素子2の
上面に受け座17を接着固定し、この受け座17の中央
部には焼入されたステンレスボール18がガタなく置け
るように凹面19が加工され、共振器1の下面にも同様
の凹面20が加工されている。また、積層圧電素子3、
10の取り付けられた共振器1の本体部21には、側面
22、23より下方に向けて薄板状の脚部24が延設さ
れ、脚部24の下端はボルト25により基台7に締め付
けられ、これにより積層圧電素子2に圧縮方向の押圧力
が加わるようになっている。
【0031】本実施例では、Y方向の振動が、いままで
説明した屈曲振動と異なり、ボール18を支点とした首
振り振動となる。従って、積層圧電素子2には曲げ応力
が全く働かない。しかも積層圧電素子2には常時圧縮方
向の力が付勢されているので超音波振動子の信頼性を高
めることができる。
説明した屈曲振動と異なり、ボール18を支点とした首
振り振動となる。従って、積層圧電素子2には曲げ応力
が全く働かない。しかも積層圧電素子2には常時圧縮方
向の力が付勢されているので超音波振動子の信頼性を高
めることができる。
【0032】
【実施例8】次に、本発明の実施例8を説明する。図9
は実施例8の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項6に対応するもので、共振器2
6の左右側面に固着された第二の積層圧電素子3、10
の他端が保持部材27により固定されている。そして、
保持部材27はボルト28により基台7に固定されてい
る。また、共振器26には板状の弾性支持部29が形成
され、共振器26はY方向のみに傾動自在に支持され、
X、Z方向には変位しないように支持されている。
は実施例8の超音波振動子を一部破断して示す正面図で
ある。本実施例は請求項6に対応するもので、共振器2
6の左右側面に固着された第二の積層圧電素子3、10
の他端が保持部材27により固定されている。そして、
保持部材27はボルト28により基台7に固定されてい
る。また、共振器26には板状の弾性支持部29が形成
され、共振器26はY方向のみに傾動自在に支持され、
X、Z方向には変位しないように支持されている。
【0033】本実施例では、第二の積層圧電素子3、1
0の他端を変位しないように固定したので、質量無限大
の付加質量体を取り付けたのと同等の効果を有し、Y方
向の振動力を強化することができる。また、共振器26
に板状の弾性支持部29を設けたので共振器26の振動
が基台7に伝わるのを絶縁遮断することができて、効率
のよい超音波振動子を提供することができる。
0の他端を変位しないように固定したので、質量無限大
の付加質量体を取り付けたのと同等の効果を有し、Y方
向の振動力を強化することができる。また、共振器26
に板状の弾性支持部29を設けたので共振器26の振動
が基台7に伝わるのを絶縁遮断することができて、効率
のよい超音波振動子を提供することができる。
【0034】
【実施例9】次に、本発明の実施例9を説明する。図1
0は実施例9の超音波振動子を一部破断して示す正面図
である。図のように、この実施例では、共振器1、積層
圧電素子3、10、付加質量体8がボルト31により貫
通締付されている。そして、積層圧電素子3、10の貫
通穴32はボルト31の外径よりも大きく形成され、締
結時に積層圧電素子3、10とボルト31とが接触しな
いようになっている。
0は実施例9の超音波振動子を一部破断して示す正面図
である。図のように、この実施例では、共振器1、積層
圧電素子3、10、付加質量体8がボルト31により貫
通締付されている。そして、積層圧電素子3、10の貫
通穴32はボルト31の外径よりも大きく形成され、締
結時に積層圧電素子3、10とボルト31とが接触しな
いようになっている。
【0035】本実施例では、ボルト31に締付力による
引張方向の弾性変形が生じ、この反力が積層圧電素子
3、10に圧縮力として働く。従って、屈曲共振振動に
よる引張応力が積層圧電素子3、10に作用することが
なくなって、圧電素子の破壊を防止し、超音波振動子の
信頼性を高めることができる。
引張方向の弾性変形が生じ、この反力が積層圧電素子
3、10に圧縮力として働く。従って、屈曲共振振動に
よる引張応力が積層圧電素子3、10に作用することが
なくなって、圧電素子の破壊を防止し、超音波振動子の
信頼性を高めることができる。
【0036】なお、本実施例は、図11または図12に
示すように実施してもよい。図11では2組のボルト3
3とナット34にて締め付けを行った。この場合、積層
圧電素子3、10に穴をあける必要がなく素子の厚み縦
振動面積を大きく確保できるので超音波振動子の出力が
増大する。また図12では、弾性変形可能な締結部材3
5と付加質量体36とを一体形成した。この例では共振
器1と積層圧電素子3、10とを挟み込んで両側から付
加質量体36を押圧し、レーザー溶接により2つの締結
部材を一体に固定した。本実施例は形状が簡単で製造の
工程を簡略化することができる。また、レーザーにより
強固に固定するので超音波振動子の信頼性を向上させる
ことができる。
示すように実施してもよい。図11では2組のボルト3
3とナット34にて締め付けを行った。この場合、積層
圧電素子3、10に穴をあける必要がなく素子の厚み縦
振動面積を大きく確保できるので超音波振動子の出力が
増大する。また図12では、弾性変形可能な締結部材3
5と付加質量体36とを一体形成した。この例では共振
器1と積層圧電素子3、10とを挟み込んで両側から付
加質量体36を押圧し、レーザー溶接により2つの締結
部材を一体に固定した。本実施例は形状が簡単で製造の
工程を簡略化することができる。また、レーザーにより
強固に固定するので超音波振動子の信頼性を向上させる
ことができる。
【0037】
【実施例10】次に、本発明の実施例10を説明する。
図13は実施例10の超音波振動子を一部破断して示す
正面図である。図のように、この実施例では、付加質量
体保持板37を介して付加質量体39を着脱自在に取り
付けた。38は付加質量体37に設けたネジ穴、40は
取付のためのボルトである。
図13は実施例10の超音波振動子を一部破断して示す
正面図である。図のように、この実施例では、付加質量
体保持板37を介して付加質量体39を着脱自在に取り
付けた。38は付加質量体37に設けたネジ穴、40は
取付のためのボルトである。
【0038】本実施例では、付加質量体を着脱自在にし
たので、左右の積層圧電素子3、10による屈曲振動の
共振周波数を調整することができる。従って、共振駆動
用の電気回路との調整が取りやすくなる。
たので、左右の積層圧電素子3、10による屈曲振動の
共振周波数を調整することができる。従って、共振駆動
用の電気回路との調整が取りやすくなる。
【0039】
【実施例11】次に、本発明の実施例11を説明する。
図14は実施例11の超音波振動子を示す正面図であ
る。図のように、この実施例では、共振器1の積層圧電
素子3、10の張付面に、振動検出用の圧電素子41を
接着固定した。圧電素子41の上面には検出端子42
が、共振器1にはグランド端子43が接続されている。
図14は実施例11の超音波振動子を示す正面図であ
る。図のように、この実施例では、共振器1の積層圧電
素子3、10の張付面に、振動検出用の圧電素子41を
接着固定した。圧電素子41の上面には検出端子42
が、共振器1にはグランド端子43が接続されている。
【0040】本実施例では屈曲共振振動の周波数を圧電
素子41により検出し、駆動回路へフィードバックをか
けて周波数の追尾を行うことにより、駆動効率を最大に
高めることができる。
素子41により検出し、駆動回路へフィードバックをか
けて周波数の追尾を行うことにより、駆動効率を最大に
高めることができる。
【0041】
【実施例12】次に、本発明の実施例12を説明する。
図15は実施例12の超音波アクチュエータを示す正面
図である。図のように、この装置では、共振器1の先端
部44に面取りを施し、有機摺動材45を貼着した。摺
動材45はポリイミドをマトリクスとした材料に炭素繊
維、マイカ等の無機材料を含有させたもので、厚さ0.
5mm以下、好ましくは0.1mm程度のものである。
そして表面は、表面粗さ3μm以下に研磨仕上げがなさ
れている。ここで、46は被駆動体で、超音波振動子9
と押圧機構47とに挟まれるように配置されている。ま
た押圧機構47は、固定部材48の摺動穴49にガタな
く摺動自在に挿通されたピン50と、ピン50の下端に
固定された板51、並びに板51に取り付けられた回転
自在なローラ52とからなり、固定部材48のネジ穴に
螺入する押圧ネジ54とバネ55により押圧力を調整す
るようになっている。そして被駆動体46は、固定部5
7に回転自在に取付られたガイドローラ56によりY方
向に移動可能に支持されている。
図15は実施例12の超音波アクチュエータを示す正面
図である。図のように、この装置では、共振器1の先端
部44に面取りを施し、有機摺動材45を貼着した。摺
動材45はポリイミドをマトリクスとした材料に炭素繊
維、マイカ等の無機材料を含有させたもので、厚さ0.
5mm以下、好ましくは0.1mm程度のものである。
そして表面は、表面粗さ3μm以下に研磨仕上げがなさ
れている。ここで、46は被駆動体で、超音波振動子9
と押圧機構47とに挟まれるように配置されている。ま
た押圧機構47は、固定部材48の摺動穴49にガタな
く摺動自在に挿通されたピン50と、ピン50の下端に
固定された板51、並びに板51に取り付けられた回転
自在なローラ52とからなり、固定部材48のネジ穴に
螺入する押圧ネジ54とバネ55により押圧力を調整す
るようになっている。そして被駆動体46は、固定部5
7に回転自在に取付られたガイドローラ56によりY方
向に移動可能に支持されている。
【0042】本実施例では、超音波振動子9の先端部4
4の摺動部材45を楕円運動させて被駆動体46をY方
向に移動させる。このように、本発明の超音波振動子に
より簡単な構成で超音波アクチュエータを実現すること
ができる。また超音波振動子を円形状の物体に押圧接触
させれば、回転型の超音波アクチュエータを構成するこ
ともできる。
4の摺動部材45を楕円運動させて被駆動体46をY方
向に移動させる。このように、本発明の超音波振動子に
より簡単な構成で超音波アクチュエータを実現すること
ができる。また超音波振動子を円形状の物体に押圧接触
させれば、回転型の超音波アクチュエータを構成するこ
ともできる。
【0043】
【実施例13】次に、本発明の実施例13を説明する。
図16は実施例13の超音波アクチュエータを示す正面
図である。図のように、この実施例では、押圧ネジ54
により直接、板51を押圧することとした。一方、被駆
動体46はステンレス製の磨き板58とステンレスの薄
板製をロ字状に形成した弾性体60とからなり、両者間
には防振用ウレタンゴム59が挟着されている。本実施
例では弾性体60を被駆動体46に一体構成したので押
圧機構61の構造がより簡易になる。
図16は実施例13の超音波アクチュエータを示す正面
図である。図のように、この実施例では、押圧ネジ54
により直接、板51を押圧することとした。一方、被駆
動体46はステンレス製の磨き板58とステンレスの薄
板製をロ字状に形成した弾性体60とからなり、両者間
には防振用ウレタンゴム59が挟着されている。本実施
例では弾性体60を被駆動体46に一体構成したので押
圧機構61の構造がより簡易になる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波振
動子及び超音波アクチュエータによれば、積層圧電素子
にて屈曲振動を行うので屈曲共振振動の振幅を拡大する
ことが可能となり、簡易かつ小型でありながら、振幅出
力の大きな超音波振動子及び超音波アクチュエータを提
供することができる。
動子及び超音波アクチュエータによれば、積層圧電素子
にて屈曲振動を行うので屈曲共振振動の振幅を拡大する
ことが可能となり、簡易かつ小型でありながら、振幅出
力の大きな超音波振動子及び超音波アクチュエータを提
供することができる。
【図1】本発明による実施例1の超音波振動子を示す正
面図である。
面図である。
【図2】実施例1の超音波振動子の屈曲振動を説明する
ための図である。
ための図である。
【図3】本発明による実施例2の超音波振動子を示す正
面図である。
面図である。
【図4】本発明による実施例3の超音波振動子を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】本発明による実施例4の超音波振動子を示す正
面図である。
面図である。
【図6】本発明による実施例5の超音波振動子を一部破
断して示す正面図である。
断して示す正面図である。
【図7】本発明による実施例6の超音波振動子を一部破
断して示す正面図である。
断して示す正面図である。
【図8】本発明による実施例7の超音波振動子を一部破
断して示す正面図である。
断して示す正面図である。
【図9】本発明による実施例8の超音波振動子を一部破
断して示す正面図である。
断して示す正面図である。
【図10】本発明による実施例9の超音波振動子を一部
破断して示す正面図である。
破断して示す正面図である。
【図11】本発明による実施例9の超音波振動子の変形
例を示す図である。
例を示す図である。
【図12】本発明による実施例9の超音波振動子の変形
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図13】本発明による実施例10の超音波振動子を一
部破断して示す正面図である。
部破断して示す正面図である。
【図14】本発明による実施例11の超音波振動子を示
す正面図である。
す正面図である。
【図15】本発明による実施例12の超音波アクチュエ
ータを示す正面図である。
ータを示す正面図である。
【図16】本発明による実施例13の超音波アクチュエ
ータを示す正面図である。
ータを示す正面図である。
【図17】従来の超音波振動子を示す斜視図である。
1,26 共振器 2,3,10,11,12 積層圧電素子 3a,3b 圧電素子 4 上台 5 突起部 7 基台 8,36,39 付加質量体 9 超音波振動子 13 溝部 14,27,30 保持部材 15,25,28,31,33,40 ボルト 16 くびれ部 17 受け座 18 ステンレスボール 19,20 凹面 21 本体部 22,23 側面部 24 脚部 29 弾性支持部 32 貫通穴 34 ナット 35 締結部材 37 付加質量体保持板 38,53 ネジ穴 41 圧電素子 42 検出端子 43 グランド端子 44 先端部 45 摺動材 46 被駆動体 47 押圧機構 48 固定部材 49 摺動穴 50 ピン 51,58 板 52 ローラ 54 押圧ネジ 55 バネ 56 ガイドローラ 57 固定部 59 ウレタンゴム 60 弾性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津幡 敏晴 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 谷口 芳久 束京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大内 孝司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 今林 浩之 束京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 若林 勝裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 沢田 之彦 束京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 一端が固定支持された第一の積層圧電素
子と、前記第一の積層圧電素子の他端に固着された共振
器と、前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方向で
前記共振器に一端が固着された第二の積層圧電素子と、
前記第二の積層圧電素子の他端に固着された付加質量体
とからなる超音波振動子。 - 【請求項2】 一端が固定支持された第一の積層圧電素
子と、前記第一の積層圧電素子の他端に固着された共振
器と、前記第一の積層圧電素子の振動方向以外の方向で
前記共振器に一端が固着された左右対称で一対をなす第
二の積層圧電素子と、前記第二の積層圧電素子の他端に
固着された付加質量体とからなる超音波振動子。 - 【請求項3】 一端が固定支持された第一の積層圧電素
子と、前記第一の積層圧電素子の他端に固着された四角
柱形状の共振器と、前記第一の積層圧電素子の振動方向
以外の方向で前記共振器の4側面にそれぞれ一端が固着
された第二の積層圧電素子と、前記各々の第二の積層圧
電素子の他端に固着された付加質量体とからなる超音波
振動子。 - 【請求項4】 前記第一の積層圧電素子の一端を保持部
材を介して固定支持するとともに、該保持部材にくびれ
部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の超音
波振動子。 - 【請求項5】 一端が固定支持された共振器と、前記共
振器の他端に固着された第一の積層圧電素子と、前記第
一の積層圧電素子の振動方向以外の方向で前記共振器に
一端が固着された第二の積層圧電素子と、前記第二の積
層圧電素子の他端に固着された付加質量体とからなる超
音波振動子。 - 【請求項6】 一端に弾性部を有するとともに該弾性部
を介して固定支持された共振器と、前記共振器の他端に
固着された第一の積層圧電素子と、前記第一の積層圧電
素子の振動方向以外の方向で前記共振器に一端が固着さ
れた左右対称で一対をなす第二の積層圧電素子と、前記
第二の積層圧電素子の他端を固定する保持部材とからな
る超音波振動子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4241301A JPH0670565A (ja) | 1992-08-18 | 1992-08-18 | 超音波振動子及び超音波アクチュエータ |
US08/480,885 US5523643A (en) | 1992-08-18 | 1995-06-07 | Ultrasonic piezoelectric transducer and ultrasonic actuator |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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