JP2009299876A - 円錐ころ軸受用内輪および内輪円錐ころアッセンブリ - Google Patents

円錐ころ軸受用内輪および内輪円錐ころアッセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】円錐ころ軸受の生産性に優れかつ円錐ころ軸受の大型化が容易である円錐ころ軸受用内輪、および円錐ころ軸受の生産を容易たらしめる内輪円錐ころアッセンブリを提供すること。
【解決手段】内輪50の円錐外周軌道面2の大径側のみに鍔部5を形成する。内輪50に、内輪50の円錐外周軌道面2よりも小径側に位置する小径側外周面部6と、この小径側外周面部6と円筒内周面1とを連通する切欠き7とを形成する。内輪50の円筒内周面1に、切欠き7と、円錐外周軌道面2の大径側の軸方向の第2端面4とを連通する直線状の溝12を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、円錐ころ軸受用内輪に関する。また、本発明は、内輪と、円錐ころと、保持器とを有する内輪円錐ころアッセンブリに関する。
従来、円錐ころ軸受としては、特開2005−114006号公報に記載されているものがある。
この円錐ころ軸受は、外輪、内輪、および、保持器アッセンブリを備える。上記外輪は、その円錐内周軌道面の軸方向の両側に鍔部を有さない一方、上記内輪は、その円錐外周軌道面の軸方向の大径側に大鍔を有し、その円錐外周軌道面の軸方向の小径側に小鍔を有する。
上記保持器アッセンブリは、複数の円錐ころと、ピンタイプ保持器とからなっている。
上記各円錐ころは、その軸中心に沿って延在する貫通穴を有している。上記ピンタイプ保持器は、小径環状部、大径環状部および複数のピンを有し、小径環状部は、周方向に等間隔に貫通穴を有する一方、大径環状部は、周方向に等間隔にねじ穴を有している。
上記保持器アッセンブリは、上記円錐ころの貫通穴にピンを挿通した後、円錐ころの円錐外周面の小径側の貫通穴の開口から突出している部分の一端部を、小径環状部の貫通穴に挿入した後、その一端部の軸方向の外方の部分を、小径環状部の貫通穴に溶接により固定する一方、上記円錐ころの円錐外周面の大径側の貫通穴の開口から突出している他端部を、大径環状部のねじ穴に螺合により固定することにより、形成されている。
上記従来の円錐ころ軸受では、保持器アッセンブリを作成した後、内輪に保持器アッセンブリを組み付けようとしても、内輪の小鍔と、円錐ころの大径端面とが接触して、内輪に保持器アッセンブリを組み込むことができない。
そこで、上記従来の円錐ころ軸受は、内輪の円錐外周軌道面に複数の円錐ころを配置した上で、ピンタイプ保持器を組み立て、最後に外輪を組み付けて、組み立てられている。
また、従来の別の円錐ころ軸受においては、保持器として、ピンタイプ保持器の代わりにプレスタイプ保持器を使用しているものがある。
この円錐ころ軸受は、上記内輪の小鍔と、円錐ころの大径端面との接触回避のために、保持器および円錐ころからなる保持器アッセンブリを、保持器をかしめて、内輪に組み込んでいる。
特開2005−114006号公報(第1図)
本発明者は、次の課題を見出した。
すなわち、上記従来の円錐ころは、内輪の円錐外周軌道面に円錐ころを配置してから、保持器を組み立てなければならないから、組み立ての自由度が低くて、組み立てを行いにくい。
また、上記従来の円錐ころは、内輪の円錐外周軌道面に複数の円錐ころを配置した上で、ピンタイプ保持器を組み立てなければならないが、ピンタイプ保持器の組み立ての際の溶接工程で、溶接によるスパッタが発生し、このスパッタが、内輪と円錐ころとの間に入り込んでしまうことがある。
この場合、上記内輪と円錐ころとの間に入り込んだスパッタを取り除くのに多数の工数を要し、生産性が格段に悪くなると共に、製造コストが高くなる。特に、風力発電装置の主軸の支持用の円錐ころ軸受は、サイズが非常に大きいため、上記スパッタの除去が大変である。
また、スパッタが残存した場合には、円錐ころの転動特性が悪くなる。また、溶接の熱により円錐ころおよび内輪の円錐外周軌道面が熱影響を受けて、それらの部材および部位が劣化する場合がある。
また、プレス保持器の場合でも、上記かしめを行うためのプレス機が必要になるから、プレス保持器が大型サイズとなると、製作することができなくなる。また、板厚が、プレス可能な板厚に制限されるから、大型化が困難である。
そこで、本発明の課題は、円錐ころ軸受の生産性に優れ、かつ、円錐ころ軸受の大型化が容易である円錐ころ軸受用内輪を提供することにある。
また、本発明の課題は、円錐ころ軸受の生産を容易たらしめる内輪円錐ころアッセンブリを提供することにある。
この課題を解決するために、この発明の円錐ころ軸受用内輪は、
内周面と
円錐外周軌道面と、
上記円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する鍔部と、
上記円錐外周軌道面の上記軸方向の小径側に位置する第1端面および上記円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する第2端面と、
上記軸方向において上記第1端面から上記円錐外周軌道面の小径側の端部まで延在して上記円錐外周軌道面の小径側の端部につながると共に、上記円錐外周軌道面の小径側の端部の外径よりも小さい外径を有する小径側外周面部と、
一端が上記小径側外周面部に開口すると共に、他端が上記内周面に開口する貫通穴と
を備え、
上記内周面は、一端が上記貫通穴に連通する一方、他端が上記第2端面に開口する溝を有していることを特徴としている。
本発明によれば、内輪の円錐外周軌道面の小径側に鍔部が存在しないから、複数の円錐ころと、保持器とを有する保持器アッセンブリを作成してから、その保持器アッセンブリと、内輪とを組み付けることができる。したがって、ピンと、上記第1環状部(小径環状部)とを溶接する際に発生するスパッタが、内輪に付着することがないから、ピンと、上記第1環状部との溶接の際に発生するスパッタの除去を簡単安価に行うことができて、生産性を向上させることができる。また、溶接の熱により円錐ころと内輪の円錐外周軌道面が熱影響を受けて劣化することを防止できる。また、保持器が、プレスタイプ保持器の場合においては、かしめを行う必要がないから、プレス機が必要でなくなり、かつ、プレス保持器において、かしめ可能性に起因する板厚の制限を除去できて、プレス保持器を容易に大型化することができる。
また、本発明によれば、一端が上記小径側外周面部に開口すると共に、他端が内周面に開口する貫通穴を備え、上記内周面が、一端が上記貫通穴に連通する一方、他端が上記第2端面に開口する溝を有しているから、有端の紐状部材の一端を、第2端面から上記溝内および上記貫通穴内をつたわせて上記小径側外周面部までひっぱりあげることができ、更に、その一端を、上記小径側外周面部を巻き込むように一周させて、その後、貫通穴をくぐらせて、上記溝をつたわせて、上記第2端面の軸方向の外方までひっぱり出すことができる。したがって、紐状部材の長さを十分にとっておけば、紐状部材の二つの端を、両方とも第2端面よりも軸方向の外方に位置させることができ、この状態で、両端を軸方向の外方にひっぱることで、紐状部材に張力を与えることができて、紐状部材に、小径側外周面部の方への力を付与できる。
したがって、上述のように、上記紐状部材を、内輪に配置した後、上記紐状部材で、上記円錐外周軌道面の小径側に移動した円錐ころを係止できるから、内輪の円錐外周軌道面の小径側に鍔が存在しないにも拘わらず、円錐ころが上記内輪の外周面の軸方向の上記円錐外周軌道面の小径側から脱落することがない。したがって、円錐ころ軸受の組み立て時において、外輪の組み付け時に、円錐ころおよび保持器が、内輪から脱落することがなく、円錐ころ軸受を容易に組み立てできる。
また、本発明によれば、内輪の円錐外周軌道面の小径側に鍔部が存在しないから、円錐ころおよび保持器を有する保持器アッセンブリを、内輪を傷付けずに、容易に内輪から取り外すことができる。したがって、上記保持器のみが故障した場合に、保持器を、内輪を廃却することなく交換できる。
また、一実施形態では、
上記貫通穴は、上記軸方向に上記第1端面に開口する切欠きである。
上記実施形態によれば、上記貫通穴が、軸方向に開口する切欠きであるから、上記貫通穴の加工を容易に行うことができて、製造コストを低減できる。また、貫通穴に、紐状部材を容易に挿通することができる。
また、本発明の内輪円錐ころアッセンブリは、
本発明の円錐ころ軸受用内輪と、
保持器と、この保持器に保持された複数の円錐ころとからなる保持器アッセンブリと、
上記円錐ころ軸受用内輪の上記溝内を上記第2端面から上記貫通穴まで延在する第1延在部と、上記第1延在部につながると共に、上記円錐ころ軸受用内輪の上記貫通穴内を上記小径側外周面部まで延在する第2延在部と、上記第2延在部につながると共に、上記小径側外周面部上を周方向に略全周に亘って延在する第3延在部と、上記第3延在部につながると共に、上記貫通穴内を上記溝まで延在する第4延在部と、上記第4延在部につながると共に、上記溝内を延在する第5延在部とを有する有端の紐状部材と
を備えることを特徴としている。
尚、上記第5延在部は、上記第2端面まで延在した方が好ましいが、溝内の一部を延在していれば良く、溝内を第2端面まで延在していなくても良い。
本発明によれば、上記第3延在部で、上記円錐外周軌道面の小径側に移動した円錐ころを係止できるから、内輪の円錐外周軌道面の小径側に鍔が存在しないにも拘わらず、円錐ころが上記内輪の外周面の軸方向の上記円錐外周軌道面の小径側から脱落することがない。したがって、円錐ころ軸受の組み立て時において、外輪の組み付け時に、円錐ころおよび保持器が、内輪から脱落することがなく、円錐ころ軸受を容易に組み立てできる。
本発明の円錐ころ軸受用内輪によれば、ピンタイプ保持器の溶接工程において発生するスパッタが内輪に付着することがなく、また、その溶接工程で発生する熱で内輪および円錐ころが劣化することがない。また、従来、プレス保持器に必要不可欠であったかしめ工程を省略することができるから、プレス機が必要でなくなり、かつ、プレス保持器において、かしめ可能性から生じる板厚の制限を除去できて、プレス保持器を容易に大型化することができる。
以下、この発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受用内輪50の軸方向の断面図である。
本発明の円錐ころ軸受用内輪は、例えば、風力発電装置の主軸の支持用として用いられる円錐ころ軸受用の内輪である。この円錐ころ軸受用内輪(以下、単に内輪という)50は、内周面としての円筒内周面1と、円錐外周軌道面2と、軸方向の第1端面3と、軸方向の第2端面4と、鍔部5を備え、上記第1端面3は、円錐外周軌道面2の小径側に位置する一方、第2端面4は、円錐外周軌道面2の大径側に位置している。上記鍔部5は、円錐外周軌道面2の大径側に位置している。
また、この内輪50は、小径側外周面部6と、貫通穴の一例としての切欠き7とを備える。
上記小径側外周面部6は、軸方向において第1端面3から円錐外周軌道面2の小径側の端部まで延在している。上記小径側外周面部6の一端部は、円錐外周軌道面2の小径側の端部につながっている。上記小径側外周面部6の最大外径は、円錐外周軌道面2の最小外径以下になっている。
上記切欠き7は、小径側外周面部6から円筒内周面1まで延在している。上記切欠き7の径方向の上方の一端は、小径側外周面部に開口している一方、切欠き7の径方向の内方の他端は、円筒外周面部6に開口している。上記切欠き7は、軸方向に開口している。
図1に示すように、上記円筒内周面1は、軸方向に延在する一本の直線状の溝12を有する。上記溝12の一端は、切欠き7に開口する一方、溝12の他端は、第2端面4に開口している。
図2は、上記内輪50を、その内輪50の第1端面3の軸方向の外方からみたときの模式平面図である。また、図3は、上記内輪50を、その内輪50の第2端面4の軸方向の外方からみたときの模式平面図である。尚、図2において、参照番号18は、鍔部5の円錐ころ案内面を示している。
図1および図2に示すように、上記小径側外周面部6は、切欠きの周方向の一端から他端まで周方向に延在するC形形状の紐位置決め溝10を有する。また、図2に示すように、上記切欠き7は、略径方向に延在している。また、図2および図3に示すように、上記溝12は、略矩形状の断面形状を有している。
図4は、組み立てられている最中の上記内輪50を有する円錐ころ軸受の軸方向の断面図であり、正確には、上記円錐ころ軸受の内輪50の溝12を幅方向に垂直に二等分する平面における断面図である。
図4に示す製造途中の円錐ころ軸受は、内輪円錐ころアッセンブリ40に外輪71を組み付けてなっている。
図4に示すように、上記内輪円錐ころアッセンブリ40は、上記内輪50と、保持器アッセンブリ51と、有端の一本の紐状部材52とを備え、保持器アッセンブリ51は、ピンタイプ保持器66と、複数の円錐ころ67とを有している。
上記ピンタイプ保持器66は、第1環状部68、第2環状部69および複数のピン(図示せず)を有する。上記第1環状部68は、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する一方、第2環状部69は、周方向に互いに間隔をおいて位置する複数のねじ穴を有する。上記各円錐ころ67は、その軸中心に沿って延在する貫通穴(図示せず)を有する。
上記保持器アッセンブリ51は、例えば、次のようにして組み立てる。
先ず、上記第1環状部68と第2環状部69とを、第1環状部68と第2環状部69との間隔が、所定の間隔になるように配置する。
続いて、上記各ピンにおいて、ピンの他端部を、上記第2環状部69にねじ込み、ピンの他端部を、第2環状部69に螺合により固定する。
その後、上記各ピンにおいて、円錐ころ67を、円錐ころ67の貫通穴にピンを収容するように、ピンの一端部側からピンに挿入する。
最後に、上記各ピンにおいて、ピンの一端部側を、第1環状部68の貫通穴に所定の距離圧入した後、ピンと第1環状部68とを、第1環状部68の軸方向の第2環状部69側とは反対側から溶接し、上記ピンの一端部を第1環状部68に溶接により固定する。このようにして、第1環状部68、第2環状部69および複数のピンを組み立てることができる。
上記紐状部材52は、表面に凹凸があるゴム材等、可撓性に優れ、摩擦係数が高い材質からなっている。上記紐状部材52の材質として使用できるゴム以外の材質としては、テフロン、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)などがある。
上記紐状部材52は、第1延在部、第2延在部、第3延在部、第4延在部および第5延在部からなっている。上記第1延在部60は、溝12内を、第2端面4から切欠き7まで延在し、上記第2延在部は、第1延在部につながると共に、切欠き7内を小径側外周面部6まで延在している。また、上記第3延在部は、上記第2延在部につながると共に、小径側外周面部6の紐位置決め溝10上を略周方向に全周に亘って延在している。また、上記第4延在部は、上記第3延在部につながると共に、切欠き7内を溝12まで延在し、上記第5延在部は、上記第4延在部につながると共に、溝12内を第2端面4まで延在している。
上記紐状部材52は、その一端を、第2端面4から溝12内および切欠き7内をつたわせて小径側外周面部6までひっぱりあげ、更に、その一端を、紐位置決め溝10(図1および2参照)に沿わすように、小径側外周面部6を巻き込むように一周させ、その後、その一端を、切欠き7をくぐらせて、溝12をつたわせて、第2端面4の軸方向の外方までひっぱり出すことによって、内輪50に配置されている。上記紐状部材52は、このように内輪50に配置されている状態で、両端部が、軸方向の端面4から軸方向の外方にはみ出すのに十分な長さを有している。
図5は、上記紐状部材52が装着された状態において、内輪50の第1端面3において、切欠き7を含む周方向の一部分を、内輪50の第1端面3の軸方向の外方から見たときの模式図である。図5に示すように、上記紐状部材52は、小径側外周面部6に密着している。
上記内輪50を有する円錐ころ軸受の組立の一例を以下に説明する。
先ず、上述の方法で、保持器アッセンブリ51を組み立てる。
次に、その組み立てた保持器アッセンブリ51に、内輪50を、円錐ころ67の外周円錐面の大径側かつ内輪50の円錐外周軌道面2の小径側から挿入して、上記保持器アッセンブリ51に内輪50を組み付ける。
続いて、上記紐状部材52を、上述のように内輪50に装着して、内輪円錐ころアッセンブリ40を組み立てる。尚、上記内輪円錐ころアッセンブリ40は、アッセンブリとして一体になっており、そのまま移動させたり、そのまま運搬することができる。
その後、外輪71を、ピンタイプ保持器66の第1環状部68側かつ外輪71の円錐内周軌道面11の大径側から軸方向に挿入して、外輪71を、内輪円錐ころアッセンブリ40に組み付ける。
最後に、上記紐状部材52の一端を、内輪50からの距離が大きくなるようにひっぱって、紐状部材52を内輪50から取り去って、円錐ころ軸受の組み立てを完了する。
上記実施形態の内輪によれば、上記内輪50の円錐外周軌道面2の小径側に鍔部が存在しないから、複数の円錐ころ67と、ピンタイプ保持器66とを有する保持器アッセンブリ51を作成してから、その保持器アッセンブリ51と、内輪50とを組み付けることができる。したがって、ピンタイプ保持器66において、ピンと、第1環状部68とを溶接する際に発生するスパッタが、内輪50に付着することがないから、上記ピンと、第1環状部68との溶接の際に発生するスパッタの除去を簡単安価に行うことができて、生産性を向上させることができる。また、溶接の熱により円錐ころ67と内輪50の円錐外周軌道面2が熱影響を受けて劣化することを防止できる。また、保持器が、上記実施形態と異なりプレスタイプ保持器の場合においては、かしめを行う必要がないから、プレス機が必要でなくなる。また、プレスタイプ保持器において、かしめ可能性に起因する板厚の制限を除去できるから、プレスタイプ保持器を容易に大型化することができる。
また、上記実施形態の内輪50によれば、一端が小径側外周面部6に開口すると共に、他端が円筒内周面1に開口する切欠き7を備え、円筒内周面1が、切欠き7から第2端面4まで延在する溝12を有しているから、有端の一本の紐状部材52を、上述のように、溝12、切欠き7、小径側外周面部6、切欠き7、溝12を順次沿わすようにして、内輪50に装着することができる。
したがって、この内輪50に装着されている紐状部材52で、円錐外周軌道面2の小径側に移動した円錐ころ67を係止できるから、内輪50の円錐外周軌道面2の小径側に鍔が存在しないにも拘わらず、円錐ころ67が内輪50の外周面の軸方向の円錐外周軌道面2の小径側から脱落することがない。したがって、円錐ころ軸受の組み立て時において、外輪71の組み付け時に、円錐ころ67およびピンタイプ保持器66が、内輪50から脱落することがなく、円錐ころ軸受を容易に組み立てできる。
また、上記実施形態の内輪50によれば、上記内輪50の円錐外周軌道面2の小径側に鍔部が存在しないから、円錐ころ67およびピンタイプ保持器66を有する保持器アッセンブリ51を、内輪50を傷付けずに、容易に内輪50から取り外すことができる。したがって、上記ピンタイプ保持器66のみが故障した場合に、ピンタイプ保持器66を、内輪50を廃却することなく交換できる。
また、上記実施形態の内輪50によれば、小径側外周面部6と円筒内周面1とを連通する貫通穴が、軸方向に開口する切欠き7であるから、貫通穴の加工を容易に行うことができて、製造コストを低減できる。また、貫通穴に、紐状部材52を容易に挿通することができる。
また、上記実施形態の内輪円錐ころアッセンブリ40によれば、小径側外周面部6と取り巻く第3延在部で、円錐外周軌道面2の小径側に移動した円錐ころ67を係止できるから、内輪50の円錐外周軌道面2の小径側に鍔が存在しないにも拘わらず、円錐ころ67が内輪50の外周面の軸方向の円錐外周軌道面2の小径側から脱落することがない。したがって、円錐ころ軸受の組み立て時において、外輪71の組み付け時に、円錐ころ67およびピンタイプ保持器66が、内輪50から脱落することがなく、円錐ころ軸受を容易に組み立てできる。また、上記ピンタイプ保持器66に保持された複数の円錐ころ67の小径端面の下端部を紐状部材52によって、係止できるから、ピンタイプ保持器66に保持された円錐ころ67を内輪50に組み込んだ状態で移動や運搬を行うことができる。
尚、上記実施形態の内輪50では、小径側外周面部6と円筒内周面1とを切欠き7で連通したが、この発明では、小径側外周面部と内周面とを軸方向に開口していない貫通穴で連通しても良い。
また、上記実施形態の内輪50は、円筒内周面1に、軸方向に延在する溝12を、一つ有すると共に、溝12と小径内周面部6とを連通する切欠き7を一つ有していたが、この発明の内輪は、内周面に、軸方向に延在する溝を、二つ有すると共に、各溝と小径内周面部とを連通する都合二つの貫通穴(切欠きを含む)を有していても良い。また、この発明の内輪は、軸方向に延在する溝を、二つ有すると共に、各溝と小径内周面部とを連通する都合一つの貫通穴(切欠きを含む)を有していても良い。また、この発明の内輪は、軸方向に延在する溝を、一つ有すると共に、溝と小径側外周面部とを連通する別個の二つの貫通穴を有していても良い。
また、上記実施形態の内輪50では、円筒内周面1に、軸方向に延在する直線状の溝12を形成したが、この発明では、内周面に形成される溝は、貫通穴と第2端面の両方に連通していさえすれば、波形形状等、如何なる形状であっても良い。
また、上記実施形態の内輪50では、小径側外周面部6と溝12とを連通する貫通穴(切欠き7)が、径方向に延在していたが、この発明では、小径側外周面部と溝とを連通する貫通穴は、正確に径方向に延在していなくても良くて直線形状でなくても良く、小径側外周面部と溝とを連通していさえすれば、如何なる形状であっても良い。
また、上記実施形態の内輪50では、小径側外周面部6が、紐状部材52の位置決めを行う紐位置決め溝10を有していたが、この発明では、紐位置決め溝が、小径側外周面部に存在していなくても良く、紐状部材の第3延在部が、紐位置決め溝が存在しない小径側外周面部上を略全周に亘って延在する構成でも良い。
また、上記実施形態の内輪円錐ころアッセンブリ40では、上記第5延在部は、第2端面4まで延在していたが、この発明では、第5延在部は、内輪の溝の一部のみ延在していれば良く、溝内を第2端面まで延在していなくても良い。
また、上記実施形態の内輪円錐ころアッセンブリ40では、保持器が、ピンタイプ保持器66であったが、この発明の内輪円錐ころアッセンブリでは、保持器は、プレスタイプ保持器等、ピンタイプ保持器以外の如何なる保持器であっても良い。
本発明の一実施形態の円錐ころ軸受用内輪の軸方向の断面図である。 上記内輪を、その内輪の第1端面の軸方向の外方からみたときの模式平面図である。 上記内輪を、その内輪の第2端面の軸方向の外方からみたときの模式平面図である。 組み立てられている最中の上記内輪を有する円錐ころ軸受の軸方向の断面図である。 紐状部材が装着された状態において、上記内輪の第1端面において、切欠きを含む周方向の一部分を、内輪の第1端面の軸方向の外方から見たときの模式図である。
符号の説明
1 円筒内周面
2 円錐外周軌道面
3 第1端面
4 第2端面
5 大鍔部
6 小径側外周面部
7 切欠き
12 溝
40 内輪円錐ころアッセンブリ
50 円錐ころ軸受用内輪
51 保持器アッセンブリ
52 紐状部材
66 ピンタイプ保持器
67 円錐ころ
71 外輪

Claims (3)

  1. 内周面と、
    円錐外周軌道面と、
    上記円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する鍔部と、
    上記円錐外周軌道面の上記軸方向の小径側に位置する第1端面および上記円錐外周軌道面の軸方向の大径側に位置する第2端面と、
    上記軸方向において上記第1端面から上記円錐外周軌道面の小径側の端部まで延在して上記円錐外周軌道面の小径側の端部につながると共に、上記円錐外周軌道面の小径側の端部の外径よりも小さい外径を有する小径側外周面部と、
    一端が上記小径側外周面部に開口すると共に、他端が上記内周面に開口する貫通穴と
    を備え、
    上記内周面は、一端が上記貫通穴に連通する一方、他端が上記第2端面に開口する溝を有していることを特徴とする円錐ころ軸受用内輪。
  2. 請求項1に記載の円錐ころ軸受用内輪において、
    上記貫通穴は、上記軸方向に上記第1端面に開口する切欠きであることを特徴とする円錐ころ軸受用内輪。
  3. 請求項1または2に記載の円錐ころ軸受用内輪と、
    保持器と、この保持器に保持された複数の円錐ころとからなる保持器アッセンブリと、
    上記円錐ころ軸受用内輪の上記溝内を上記第2端面から上記貫通穴まで延在する第1延在部と、上記第1延在部につながると共に、上記円錐ころ軸受用内輪の上記貫通穴内を上記小径側外周面部まで延在する第2延在部と、上記第2延在部につながると共に、上記小径側外周面部上を周方向に略全周に亘って延在する第3延在部と、上記第3延在部につながると共に、上記貫通穴内を上記溝まで延在する第4延在部と、上記第4延在部につながると共に、上記溝内を延在する第5延在部とを有する有端の紐状部材と
    を備えることを特徴とする内輪円錐ころアッセンブリ。
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