JP2009298240A - 運搬用台車 - Google Patents

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要助 原田
Yasuo Shibata
康男 柴田
Takeshi Ishizuka
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Abstract

【課題】ベース周りの環境が良好でない場合であっても、容易にネスティングできる運搬用台車を提供すること。
【解決手段】脚部41と、ネスティング方向の前方部22と後方部21とが近づくように折り畳み可能な床パネル20とを備えた運搬用台車であって、床パネル20は、これを支持する支持部材35に、脚部41の上方に空間SBが形成されるようにアーム52を介して吊り下げられており、アーム52は、支持部材35に対してスライドするようになっており、支持部材35は、前方部22と後方部21とが近づくように、アーム52のスライド方向を決めるガイドとなっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ネスティング可能な運搬用台車に関する。
近年、スーパーマーケットやホームセンター等の量販店の大型化に伴って、運搬用台車(以下、「台車」という)を大量に使用することが多くなっている。このため、商品が載せられていない多数の台車を、省スペースで保管できるように、ネスティング可能な台車が従来から用いられている。
図12は、このネスティング可能な従来の台車1の側面図である(例えば、特許文献1乃至3参照)。台車1は、ベース2と、このベース2の一端側2aに固定され、商品を載置するための床パネル3とを有している。ベース2の一端側2aにはキャスター4が設けられており、床パネル3にも、一端側2aと反対の他端側3aにキャスター5が設けられている。そして、台車1を方向Aに移動させて、並べようとする他の台車に突き当てると、床パネル3はベース2の表面をスライドしながら、中間部が上に凸となるように折り畳まれる。これにより、多数の台車を小さなスペースで収容できる。
特許第3735783号公報 特開平10−157626号公報 実開平1−145565号公報
ところが、図12に示すような台車1の場合、ネスティングの際に、ベース2の周りにゴミ溜まりや梱包材の破片等の異物Eがあると、その異物Eが邪魔になって、床パネル3を上手く折り畳むことができないことがある。特に、搬送トラックの荷台等の作業スペースが小さい場所ほど、ベース2の周りに異物Eが存在することが多く、ネスティングの必要性が高い場所ほど、ネスティングが困難であるという事態が生じている。
本発明は、ベース周りの環境が良好でない場合であっても、容易にネスティングできる運搬用台車を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1の発明によれば、ベースとなる脚部と、ネスティング方向の前方部と後方部とが近づくように折り畳み可能な床パネルと、を備えた運搬用台車であって、前記床パネルは、これを支持する支持部材に、前記脚部の上方に空間が形成されるようにアームを介して吊り下げられており、前記アームは、前記支持部材に対してスライドするようになっており、前記支持部材は、前記前方部と前記後方部とが近づくように、前記アームのスライド方向を決めるガイドとなっている運搬用台車により達成される。
請求項1の構成によれば、運搬用台車は、ネスティング方向の前方部と後方部とが近づくように折り畳み可能な床パネルを備えているため、床パネルを折り畳んでネスティングができる。ここで、床パネルは、ベースとなる脚部の上方に空間が形成されるようにして、アームを介して支持部材に吊り下げられている。このため、ベースとなる脚部周りに異物が存在していても、床パネルがその異物に接触することを有効に防止できる。そして、床パネルを吊るしているアームは支持部材に対してスライドするようになっており、支持部材は、前方部と後方部とが近づくように、アームのスライド方向を決めるガイドとなっている。従って、床パネルは、アームで支持部材に吊り下げられていても、例えば他の運搬用台車に突き当てられたり、或いは足で押されたりすると、アームを介して支持部材に案内されながら容易に折り畳まれる。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記脚部は、ネスティング方向と直交する水平方向の両端側に、互いに対向するように二本配置されており、この二本の脚部のネスティング方向の略中央部には、前記二本の脚部どうしをつなぐ連結バーが設けられていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、脚部は、ネスティング方向と直交する水平方向の両端側に、互いに対向するように二本配置されており、この二本の脚部のネスティング方向の略中央部には、二本の脚部どうしをつなぐ連結バーが設けられている。このため、ベースとなる脚部と連結バーとで平面視が略H型となり、この二本の脚部の間に、他の運搬用台車の二本の脚部のうち一本の脚部を進入させてネスティングできる。そして、このように二本の脚部の間に、他の運搬用台車の二本の脚部のうち一本の脚部を進入させてネスティングする場合、従来のように床パネルの下側にキャスターがあると、そのキャスターがネスティング時の進入経路の妨げになり易い。ところが、本実施形態の場合、請求項1の構成で説明したように、床パネルより下側にはキャスター等の折り畳み構造がないので、効率よくネスティングできる。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、前記後方部は、ネスティング方向と直交する水平軸の周りを回動するための後方用回動手段を介して、前記連結バーに接続され、前記前方部は、ネスティング方向と直交する水平軸の周りを回動するための前方用回動手段を介して、前記アームに接続され、前記後方部と前記前方部とは、互いに近づくように回動するための中間用回動手段を介して、互いに接続されており、前記中間用回動手段は、前記後方用回動手段および前記前方用回動手段に比べて、高い位置に設けられていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、床パネルを回動させて折り畳むための中間用回動手段、後方用回動手段、前方用回動手段について、中間用回動手段は、後方用回動手段および前方用回動手段に比べて、高い位置に設けられている。このため、例えばネスティング時に他の運搬用台車が前方部に突き当てられると、中間用回動手段が最も上に配置されるように、前方部と後方部が回動するようになる。従って、床パネルは、特別な作業を行なわなくても、単に他の運搬用台車を突き当てるなどの力を加えるだけで、容易に折り畳まれる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記後方部の前記前方部側の端部の上に、前記前方部の前記後方部側の端部が配置されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、後方部の前方部側の端部の上に、前方部の後方部側の端部が配置されている。このため、ネスティング時に折り畳まれる際、後方部の前方部側の端部が、前方部の後方部側の端部の下側への移動を抑制する。したがって、前方部と後方部との境目付近の折られる部分が上側へ凸となるように折り畳み易くなる。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの構成において、前記前方部と前記後方部とが折り畳まれた際に互いに当接して、前記前方部は、前方に向かうに従って除々に下側となるように傾斜していることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、折り畳まれた際、前方部が前方に向かうに従って除々に下側となるように傾斜しているため、ネスティングされた状態から他の運搬用台車を離間させると、前方部はその自重により折り畳み状態が解除されて元の位置に戻り易くなる。
以上述べたように、本発明によれば、ベース周りの環境が良好でない場合であっても、容易にネスティングできる運搬用台車を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る運搬用台車(以下、「台車」という)10の概略斜視図である。
この図において、台車10は、図1のX方向に移動することでネスティング可能となっている。そして、台車10は、全体的に、平面視において、ネスティングする際の移動方向であるネスティング方向(図1のX方向)の寸法が、ネスティング方向と直交する水平方向(図1のY方向)の寸法に比べて短く形成されている。
この台車10は、ベース40と、床パネル20とを有している。
ベース40は、台車10の下側の基本的な骨格を構成する部分であり、本実施形態の場合、ネスティング方向と直交する水平方向(図1のY方向)の両端側に、互いに対向するように配置された二本の脚部41,42と、この脚部41,42のネスティング方向の略中央部に配置され、二本の脚部41,42どうしをつなぐ連結バー50とを有している。
二本の脚部41,42は、床パネル20より下側に配置された土台であり、互いに同様の長さと幅を有し、全体的に例えばアルミニウム合金で形成されている。そして、脚部41,42の夫々は、平面視において、ネスティング方向(X方向)の寸法がその直交する水平方向(Y方向)の寸法よりも長く形成された略矩形状となっており、脚部41,42の長手方向(X方向)に沿った端面どうしが平行となっている。
脚部41,42は、ネスティング方向(X方向)の両端面にクッション材57が設けられている。クッション材57は、脚部41,42が他の物と衝突した際の衝撃を吸収するものであり、ゴム等で形成されている。特に、本実施形態の場合、後述する図8に示されるように、脚部41,42はネスティング時に、連結バー50に当たるほど進入するため、脚部41,42と連結バー50とが衝突した際の衝撃に対応するため、クッション材57が設けられている。
また、脚部41,42の夫々の上には側面体30が取り付けられている。
側面体30は、棚(図示せず)を取り付けるためのものであるが、本実施形態の場合、棚の取り付け機能を有すると共に、後述する床パネル20を吊り上げて支持するための支持部材としての機能も有する。この支持部材としての役割については、後で詳細に説明する。
側面体30は、長手方向(Y方向)の両端側のみに、互いに対向するように立設されている。図1の手前側の側面体30と奥側の側面体30とは同様の構成であるため、以下、手前側の側面体30についてのみ説明する。
本実施形態の場合、側面体30は、上側に枠状に形成された枠状部32を有し、この枠状部32は一本の支柱31で支持されている。
枠状部32は、垂直方向に沿って配置された二本の柱31,31と、この二本柱31,31に接続され、水平方向に沿って配置された複数の柱35,36a〜36cとを有している。そして、水平方向に沿って配置された複数の柱35,36a〜36cのうち、本実施形態の場合、最下端に配置された柱35(この柱35が床パネル20を支持するための支持部材となる)を除く、柱36a〜36cに図示しない棚の爪を係止させるなどして、棚が着脱可能に取り付けられるようになっている。
支柱31は、枠状部32を支持するための脚であり、最下端に配置された柱35のネスティング方向の中央部と接合されている。
この支柱31は、脚部41のネスティング方向の中央部に一本だけ設けられている。このように枠状部32を一本の支柱31で支えるようにしたのは、脚部41と枠状部32との間に、他の運搬用台車の床パネルが進入するための空間SAを作るためである。すなわち、後述するように、床パネル20は、ネスティングの際、中間部が上に凸となるように回動して折り畳まれるため、他の運搬用台車の折り畳まれた床パネルが枠状部32に衝突しないように、空間SAが形成されている。
このような脚部41,42の下面には、車輪の回転をロックするストッパー(図示せず)を有するキャスター33,34が取り付けられており、図1の手前側の脚部41と奥側の脚部42とは、それぞれ取り付けられたキャスター33,34の種類が異なっている。すなわち、二本の脚部41,42の内、一方の脚部41に設けられたキャスター33が旋回自在となっており、他方の脚部42に設けられたキャスター34は旋回が制御可能になっている。
キャスター33は、一方の脚部41のネスティング方向(図1のX方向)の両端部に取り付けられており、図1の点線の矢印で示されるように、常時、水平方向の全周にわたって旋回できるようになっている。なお、このキャスター33には車輪39に接触してその回転を防止するための板状のストッパーが設けられており、このストッパーはレバー38の操作により、車輪39への接触が制御可能とされている。
他方の脚部42に設けられたキャスター34については、キャスター34の概略縦断面である図2、及び図1を用いて説明する。
キャスター34は、他方の脚部42のネスティング方向(図1のX方向)の両端部に取り付けられており(図1では左側のキャスターは図示せず)、図1に示されるように、人の足で操作が可能な操作レバー44により、水平方向の旋回が制御可能となっている。
すなわち、キャスター34は、ネスティング方向と直交する長手方向(図1のY方向)に移動する際、旋回不可能な状態に固定される(キャスター34がネスティング方向と直交する水平方向に向く)。また、ネスティングする際には、この固定状態を解除して旋回可能な状態に切り替えられるようになっている。
具体的には、図2に示されるように、キャスター34は、スペアリング46により回転可能な基部48を有しており、この基部48と車輪とが接続されることで、車輪は旋回可能となっている。そして、この基部48の底面の一部に凹部49が設けられており、この凹部49に、レバー44により操作可能な係合片43が差し入れされることで、旋回が制御可能となっている。
連結バー50は、図1に示されるように、二本の脚部41,42どうしをつなぎ、本実施形態の場合、アルミニウム合金で、上面が平滑となるように角柱状に形成されている。この連結バー50は、例えば作業中に長手方向が捩れる等の弊害を防止して、安定性を確保するための骨格となるベースでもあるが、床パネル20の後方部21(後で詳細に説明する)と接続され、後方部21を回動自在に支持するための部材ともなる。
具体的には、連結バー50は、その長さ(ネスティング方向と直交するY方向の寸法)は、少なくとも脚部40の長さ(図1のX方向の寸法)よりも長く形成されている。そして、連結バー50は、脚部41,42の夫々のネスティング方向(X方向)の中央部に接合されている。すなわち、連結バー50の中心軸は台車全体の中心軸と同じ位置であり、一定の幅(図1のX方向の寸法)をもって配置されている。また、連結バー50は、その上面が床パネル20の上面と同一面となるように、脚部41,42に接合されている。
次に、床パネル20について、図1、及び図1のY方向から見た概略部分側面図である図3、図1の概略A−A端面図である図4、及びアーム周辺を図1のX方向から見た図5(a)とY方向から見た図5(b)を参照しながら説明する。なお、説明の便宜のため、図3では、床パネル20のうち右側の部分のみを折り畳んだ状態を図示している。
床パネル20は、例えば軽量化を図ってアルミニウム合金で形成されており、ネスティングされていない状態では、その上面が、連結バー50の上面も含めて全体的に平坦となり、物品の載置が可能である。また、本実施形態の床パネル20は、ネスティング方向(図1のX方向)の寸法が、ネスティング方向と直交する水平方向の寸法(図1のY方向)に比べて短く形成されている。
そして、この床パネル20は、図3に示すように、ネスティング方向(X方向)の前方部22と後方部21とが近づくように折り畳み可能となっている。具体的には、床パネル20は、前方部22と後方部21との境目付近の領域である中間部23で回動して、ネスティング方向に折られる。なお、本発明でいう前方部22と後方部21とは相対的な位置関係であり、前方部22は、ネスティングする際に移動する向きの前側であり、後方部21は前方部22に対して相対的に後側であることを意味する。
すなわち、本実施形態の場合、床パネル20は、ネスティング方向に二分割され、連結バー50を間に挟んで並列された床パネル24,25を有しており、分割された床パネル24,25の夫々について前方部22および後方部21が形成されている。そして、台車全体のネスティング方向の両端側が前方部22,22となる。例えば図3の左側に移動してネスティングする場合は、二分割された床パネル24,25のうち左側の床パネル25について、移動する向きの前側が前方部22となり、床パネル25の内この前方部22と相対的に後側が後方部21になる。
図1及び図3の二分割された左側の床パネル25と右側の床パネル24とは同様の構成であるため、以下、右側の床パネル24についてのみ説明する。
床パネル24は、後方部21と前方部22とが、互いに近づくように回動するためのヒンジ等の中間用回動手段59を介して、互いに蝶着されている。
そして、図4に示すように、床パネル20が折られる中間部23の領域では、後方部21の前方部22側の端部21aの上に、前方部22の後方部21側の端部22bが配置されている。これにより、ネスティング時に中間部23で折り畳まれる際、後方部21の端部21aが前方部22の端部22bの下側への移動を抑制し、中間部23の領域が上側へ凸となるように折り畳み易くなる。
なお、床パネル24の中間部23については、中間部をネスティング方向に切断した縦断面の変形例である図6に示すように、後方部21と前方部22とを枢着する構造にすると好ましい。すなわち、図6では、後方部21および前方部22には所定の厚みをもたせ、後方部21または前方部22のいずれか一方(図6の場合、後方部21)について、互いに対向する面に略球状の凸部60が形成されている。この凸部60は、後方部21または前方部22のいずれか一方と同時に成形され一体となっている。そして、後方部21または前方部22のいずれか他方(図6の場合、前方部22)について、凸部60の形状に対応して凸部60が外れないように収容する凹部62が形成されている。これにより、中間部23において作業者の手が挟まれる等の危険が回避され、また、凸部60と凹部62は前方部22及び後方部21と同時に成形でき、枢着強度も向上する。
また、図6に示すように、凸部60を有する後方部21または前方部22のいずれか一方の互いに対向する端面について、凸部60の下側には、凹部60と反対側に向かって切り欠かれた切り欠き部64を形成してもよく、これにより、中間部23の領域が上側へ凸となるように折り畳まれ易くなる。
また、床パネル24は、図4に示されるように、後方部21の幅寸法(ネスティング方向に沿った寸法)W3に比べて前方部22の幅寸法W4が大きく形成されており、重量も後方部21に比べて前方部22が大きくなっている。
そして、図3に示されるように、中間部23が上に凸となるように折り畳まれた際、前方部22と後方部21とが互いに当接して、前方部22は、前方(ネスティングする際に移動する側)に向かうに従って除々に下側となるように傾斜している。これに対して、後方部21は、略垂直状態で折り畳まれるようになっている。具体的には、後方部21が略垂直に折り畳まれた際、後方部21の前方部22と接触する面21cが、前方に向かうに従って除々に下側となるように傾斜する傾斜面となっている。
これにより、ネスティング状態では、床パネル24が極力小さく折り畳まれると共に、ネスティング状態から開放されると、前方部22がその自重により元の位置に戻り易くなる。
なお、前方部22の前方側(ネスティング時に並べられる隣の台車側)の端部22aは、床パネル22の他の部位に比べて、最も厚みが大きくなっている。これにより、地面が傾斜し、或いは、床にダンボール等があって段差があった場合であっても、ネスティングされる2つの台車の前方部22どうしを突き当てることができる。
また、前方部22の前方側の端面は、その略上半分が斜め上方に凸となる曲面を有している。したがって、台車どうしを突き当てない場合であっても、この曲面部に足を押し付けて、床パネル24を折り畳むことができる。
ここで、床パネル24は、図1及び図3に示されるように、脚部41,42より上側に空間SBが形成されるようにして、アーム52を介して支持部材35に吊り下げられている。以下、アーム52、支持部材35を中心に詳細に説明する。
アーム52は、床パネル24を吊るすための部材であり、床パネル24が脚部41,42の上面よりも上に配置されるような長さとなっている。
本実施形態の場合、アーム52は、床パネル24のうち前方部22と接続されており、後方部21はアーム52に接続されていない。
そして、アーム52は、前方部22のさらに前側(ネスティング時に並べられる隣の台車側)の端部22aに接続され、ネスティング方向と直交する水平方向(Y方向)の周りを回動するための枢軸ピンなどからなる前方用回動手段54を介して、下側の端部52aが前方部22に枢支されている。
具体的には、図5に示すように、アーム52の上側の端部52bには、ネスティング方向に並んだ複数の車輪56,56が回転自在に設けられている。そして、この車輪56,56が、中空状の支持部材35の内側底面35aを走行可能とされ、これにより、アーム52は支持部材35に取り付けられると共に、他の運搬用台車に突き当てられるなどして、床パネル24が折り畳まれる際、支持部材35に対してスライドするようになっている。
また、アーム52は、スライドする際のガタつきを防止するため、支持部材35の下側にも車輪57,57が設けられている。下側の車輪57,57は、支持部材35の内側底面35aと接触している上側の車輪56,56と異なり、支持部材35とは常時接触しておらず、支持部材35の外側底面35bとの間に僅かな隙間S1,S1を有し、ガタつこうとした時にのみ外側底面35bと接触するようになっている。本実施形態の場合、図5(b)に示すように、上側の車輪56,56と下側の車輪57,57とは、ネスティング方向について同じ位置に設けられている。
なお、アーム52は、図1に示す支柱31に接触しないように、図5(a)に示すように折り曲げ加工されている。
また、本実施形態のアーム52は、図5(b)に示すように、支持部材35から前方部22に向かうに従って除々に細く形成されているが、図5(b)の変形例である図7に示されるようにしてもよい。すなわち、図7のアーム52は、支持部材35側の端部52b(即ち車輪56)に比べて、前方部22側の端部52a(即ち前方用回動手段54)が、ネスティング方向の中央側(即ち後方部21側)に配置されるように、本変形例の場合クランク状に形成されている。これにより、アーム52は、ネスティングの際、図7のV1の方向で前方部22をV2の方向(連結バー側)へ容易に押せるため、図5(b)に比べて円滑に前方部22を折り畳むことができる。
支持部材35は、図1に示すように、床パネル24の前方部22を支持するための手段である。本実施形態の場合、部品点数を少なくするため、棚を掛けるための枠状部32の最下端の柱により形成されているが、枠状部32とは別に、床パネル24を支持するためにだけ設けても勿論よい。
さらに、支持部材35は、図3及び図5に示すように、前方部22と後方部21とが近づくように、アーム52のスライド方向を決めるガイドとなっている。
具体的には、支持部材35は、ネスティング方向に沿って長く形成されたガイドレールであり、図3の場合、床パネル20全体のネスティング方向に沿った寸法W1(図1参照)と同様の長さL1を有している。そして、支持部材35の内側は空洞とされ、その内側底面35aは平坦になっている。
また、図5(a)に示すように、支持部材35の底部には、ネスティング方向に沿って長く形成され、アーム52の厚みに対応した切れ目35cが設けられている。そして、この切れ目35cからアーム52が挿入され、その上(支持部材35の内側空間)にアーム52の端部52b(つまり車輪56)が入り込んでいる。これにより、支持部材35は、アーム52のネスティング方向と直交する水平方向の動きを制御している。
一方、このようなアーム52を介して支持部材35に接続された床パネル20の前方部22とは異なり、図3及び図4に示すように、後方部21は連結バー50に接続されている。
すなわち、後方部21は、ネスティング方向と直交する水平軸の周りを回動するための、ヒンジ等の後方用回動手段58を介して、連結バー50に蝶着されて、具体的には、後方用回動手段58は、連結バー50のネスティング方向の側面50aに取り付けられている。
ここで、前方用回動手段54、後方用回動手段58、及び中間用回動手段59は、折り畳まれた際に中間部23が上に凸となるように、少なくとも、前方用回動手段54と後方用回動手段58とを結ぶ仮想直線L1(図4参照)よりも上に、中間用回動手段59が配置されている。
さらに、本実施形態では、これら回動手段54・58・59の配置について、次ぎの特徴を有している。
すなわち、後方用回動手段58は、中間用回動手段59から下側に離れる程、中間部23が上に凸となるように回動し易くなる。しかし、後方用回動手段58を図4の二点鎖線で示されるように、連結バー50の下側に付け過ぎると、後方部21が回動した際、後方部21が連結バー50の側面50aに接触してしまうため、連結バー50と後方部21との隙間W2を大きくしなければならない。このため、後方用回動手段58は、連結バー50の側面の出来るだけ上側であって、かつ、中間用回動手段59よりも下側に配置されることがより好ましい。
また、前方用回動手段54についても、中間用回動手段59より高い位置にあると、中間部23が上に凸となるように折り畳まれる妨げになるため、中間用回動手段59よりも下側に配置されている。この際、前方用回動手段54については、上述した後方用回動手段58とは異なり、下側に配置し過ぎることで生ずる弊害は少ない。
以上のようなことから、本実施形態の場合、中間用回動手段59、後方用回動手段58、前方用回動手段54の順で高く配置されている。
本実施形態の台車10は以上のように構成されており、次に、この台車10の動作について簡単に説明する。
先ず、台車10の作業中の動作について説明する。
作業中の台車10は、通常、図2に示される係合片43を凹部49に入れて、図1に示される二本の脚部41,42のうち他方の脚部42に設けられたキャスター34を旋回不可能な状態にし、短手方向(X方向)を軸にして車輪を回転させる。これにより、台車10は長手方向の移動(図1のY方向の移動)が容易になって直進性が向上し、運搬作業が楽になる。
また、作業中に方向転換したい場合は、二本の脚部41,42のうち一方の脚部41に設けられたキャスター33が旋回自在になっているため、旋回不可能なキャスター34を支点にして方向転換できる。
次に、台車10のネスティング時の動作について説明する。
図8はトラックの荷台で複数の台車10,10−1,10−2をネスティングする際の平面図、図9はネスティングの際に隣り合った台車10−1,10−2の部分拡大斜視図、図10は図9のB−B概略断面図である。なお、図8では理解の便宜のため、床パネル20や側面体30を除き、ベースのみが図示されている。
図8に示されるように、トラックの荷台等の狭いスペースでネスティングする際、台車は二点鎖線で示される荷台のリア側(図8の下側)から載せて、荷台の奥まで移動させる。この際、他方の脚部42に設けられたキャスター34は旋回不可能な状態にする。これにより、図8に示す台車10−2のように、長手方向の移動(図8のK3方向の移動)を容易にして直進性をよくし、容易に荷台の奥まで台車10−2を入れることができる。
そして、台車10−2を荷台の奥まで入れたら、図2に示される操作レバー44を足で押して、操作レバー44と連動した図2に示される係合片43を凹部49から外して、図1に示される他方の脚部42に設けられたキャスター34を旋回可能な状態にする。これにより、図8に示すように、台車10−2を矢印K4の方向に移動させることができ、台車10−2の短手方向とネスティング方向とが一致して、トラックの荷台のように限られた車幅であっても、ネスティングが容易となる。
そして、並べようとする隣の台車10−1の脚部41−1,42−1と連結バー50とからなる平面視における略H型の骨組みの開放状部65の間に、台車10−2の二本の脚部41,42のうちいずれか一方を進入させ、図9及び図10に示されるように、台車10−2の前方部22を、他の台車10−1の前方部22−1に突き当てる。そうすると、両車10−1,10−2は、夫々、アーム52,52−1が支持部材35,35−1に案内されながら連結バー50,50−1側に向かって移動する。これにより、中間用回動手段59,59−1、後方用回動手段58,58−1、前方用回動手段54,54−1の作用などにより、前方部22,22−1及び後方部21,21−1が回動し、中間部23,23−1が上に凸となるように折り畳まれる。そして、例えば、図8の台車10と台車10−1に示されるように、2台の台車10,10−1は、平面視において、ネスティング方向の半分程度が重なるように並べられる。なお、台車を並べた後は、レバー38(図1参照)の操作によりストッパー(図示せず)を車輪に接触させ、キャスター33の車輪の回転をロックさせて、ネスティング状態を維持できる。
なお、図8では、台車10−1について、脚部41−1,42−1と連結バー50とからなる平面視における略H型の骨組みの2つの開放状部65,66のうち、一方の開放状部65に並べようとする台車10−2を進入させる説明をしたが、平面視において骨格が略H型であるため、台車10−1のもう一方の開放状部66からも、他の台車を進入させることができる。
本発明の実施形態に係る台車10は以上のように構成されており、床パネル20は、脚部41,42の上方に空間SBが形成されるようにして、アーム52を介して支持部材35に吊り下げられている。このため、脚部周りに異物が存在していても、床パネル20がその異物に接触することを有効に防止できる。そして、アーム52は、他の台車に突き当てられた際、支持部材35に対してスライドするようになっており、支持部材35は、前方部22と後方部21とが近づくように、アーム52のスライド方向を決めるガイドとなっている。従って、床パネル20は支持部材35に案内されながら容易に折り畳まれて、ネスティングできる。
また、支持部材35の車輪56が当接する内面35aは平坦であって、そこには地面や床のような凸凹がないため、円滑に車輪56を転がして、アーム52を介して床パネル20を容易に折り畳むことができる。
さらに、脚部41,42と床パネル20との間には所定の距離が存在するため、地面や床に凸凹があっても、ネスティングしようとする台車の床パネル20が、ネスティングされる側の台車の脚部に当たってしまうなどの弊害が防止される。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。例えば、図11(a)に示されるように、前方部22と後方部21のネスティング方向の両端側あるいは一端側に、回動しない別の部材70を設けてもよい。また、図11(b)に示されるように、前方部22と後方部21とを交互に連続して複数設け、これにより、折り畳んだ後の床パネルの高さ寸法を抑えるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る運搬用台車の概略斜視図。 本発明の実施形態に係る運搬用台車のキャスターの概略縦断面図。 図1のY方向から見た概略部分側面図。 図1の概略A−A端面図。 本発明の実施形態に係るアーム周辺の図であり、図5(a)はアーム周辺を図1のX方向から見た図、図5(b)はアーム周辺を図1のY方向から見た図。 図1の中間部をネスティング方向に切断した縦断面の変形例。 図5(b)の変形例。 トラックの荷台で複数の本実施形態に係る運搬用台車をネスティングする際の概略平面図。 ネスティングした際の隣り合った運搬用台車の部分概略拡大図。 図9のB−B概略断面図。 本発明の実施形態の変形例。 従来の運搬用台車の側面図。
符号の説明
10・・・運搬用台車、20・・・床パネル、21・・・後方部、22・・・前方部、23・・・中間部、35・・・支持部材、41,42・・・脚部、50・・・連結バー、33,34・・・キャスター、52・・・アーム、SB・・・空間

Claims (5)

  1. ベースとなる脚部と、ネスティング方向の前方部と後方部とが近づくように折り畳み可能な床パネルと、を備えた運搬用台車であって、
    前記床パネルは、これを支持する支持部材に、前記脚部の上方に空間が形成されるようにアームを介して吊り下げられており、
    前記アームは、前記支持部材に対してスライドするようになっており、
    前記支持部材は、前記前方部と前記後方部とが近づくように、前記アームのスライド方向を決めるガイドとなっている
    ことを特徴とする運搬用台車。
  2. 前記脚部は、ネスティング方向と直交する水平方向の両端側に、互いに対向するように二本配置されており、この二本の脚部のネスティング方向の略中央部には、前記二本の脚部どうしをつなぐ連結バーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用台車。
  3. 前記後方部は、ネスティング方向と直交する水平軸の周りを回動するための後方用回動手段を介して、前記連結バーに接続され、
    前記前方部は、ネスティング方向と直交する水平軸の周りを回動するための前方用回動手段を介して、前記アームに接続され、
    前記後方部と前記前方部とは、互いに近づくように回動するための中間用回動手段を介して、互いに接続されており、
    前記中間用回動手段は、前記後方用回動手段および前記前方用回動手段に比べて、高い位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の運搬用台車。
  4. 前記後方部の前記前方部側の端部の上に、前記前方部の前記後方部側の端部が配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の運搬用台車。
  5. 前記前方部と前記後方部とが折り畳まれた際に互いに当接して、前記前方部は、前方に向かうに従って除々に下側となるように傾斜していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の運搬用台車。
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