JP2009296736A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットに通すワイヤハーネスが急激に曲げられても、グロメットの車体係止凹部を設けた箇所は変形しないようにして、シール性を高める。
【解決手段】ワイヤハーネスの電線群を密着させて貫通する小径な内筒5と、内筒の両端の押込側P1と引出側P2に挟まれる長さ方向中間部の外周から突出する環状連結部6と、環状連結部の外周に連続すると共に前記内筒と同心に空間をあけて設ける大径の外筒8とを一体的に備え、外筒8は環状連結部6との連続位置の厚肉部9から前記引出側へと縮径する傾斜壁部11が延在し、厚肉部9と傾斜壁部11との間に車体係止凹部10を環状に設け、傾斜壁部11の小径端側の内周面は内筒5の外周面と空間をあけて切り離し、内筒5の引出側および押込側は外筒8より外方へ突出させている。
【選択図】図1

Description

本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものである。
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着し、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
この種のグロメットとして、本出願人は、車体パネルの貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロメットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係止される所謂ワンモーショングロメットを提供している。
特開2002−171644号公報で提供したワンモーション型のグロメット100は、図10に示すように、エンジンルーム(X)と車室(Y)を仕切る車体パネル2の貫通穴3に、エンジンルーム(X)よりグロメット100に貫通して固着したワイヤハーネスW/Hを押し込む操作だけで、グロメット100の外周面に設けた車体係止凹部101を貫通穴3の周縁に係止し、ワイヤハーネスW/Hを車室(Y)に引き出している。即ち、車体パネル2を挟んでエンジンルーム(X)側がワイヤハーネスの押込側P1、車室(Y)側がワイヤハーネスの引出側P2となる。
前記グロメット100は、図10に示すように、ワイヤハーネスW/Hを密着して貫通させる小径筒部103の押込側端に拡径筒部104の小径端104aが連続し、該拡径筒部104の拡径端104b側の外周面に車体係止凹部101を設けている。車体パネル2の貫通穴3への貫通・装着作業時には、小径筒部103を貫通穴3に挿入し、押込側P1からワイヤハーネスW/Hを押し込むことで、拡径筒部104を内方に撓ませて変形させ、車体係止凹部101に貫通穴3の周縁を落し込むことでグロメット100を車体2に係止している。
その際、車体体パネル2の貫通穴3へのグロメット100の挿入力の軽減を図るため、グロメット100の拡径筒部104の外周面に突条部105を設け、貫通穴3の内周面との接触面積を減少している。
前記ワンモーション型のグロメット100は、エンジンルーム側からの押し込み操作だけで車体パネル2の貫通穴3に装着できると共に、拡径筒部104の外周面に突条部105を設けているため、グロメット100の挿入力を低減できる利点がある。
近時、自動車に搭載される電装品の急増に伴いワイヤハーネスの配索スペースが減少している。よって、車体パネル2の貫通穴3を貫通させたワイヤハーネスが、図11(A)に示すように直線状に配索すると電装品Dと干渉する。特に、車室側ではワイヤハーネスが引き出されるインスツルメントパネル内に搭載される電装品が急増しているため、図示のように90度曲げられる場合が多い。同様に、エンジンルーム側でも90度近く屈曲される場合がある。
ワイヤハーネスW/Hが90度曲げられると、図11(A)に示すように、ワイヤハーネスW/Hに密着させた小径筒部103も曲げられる。該小径筒部103に連続する拡径筒部104が曲げ方向に引っ張られ、該拡径筒部104に設けた車体係止凹部101も引っ張れ、図11(B)に示すように、車体係止凹部101の傾斜壁側面101aが浮き上がるように変形する。そのため、貫通穴3の内周面との間のシール性に影響を及ぼす恐れがある。ワンモーション型のグロメットでは、貫通穴3への挿入時に拡径筒部104を内側に撓みやすいようにしているため、曲げ方向の引っ張りに追従しやすくなり、この点で、改善の余地がある。
特開2002−171644号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされるもので、車体の貫通穴を貫通した直後にワイヤハーネスが曲げ配索される場合においても、グロメットのシール性を低下させないようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネスに外装して、車体の貫通穴に係止する弾性体からなるグロメットであって、
前記ワイヤハーネスの電線群を密着させて貫通する小径な内筒と、
前記内筒の両端の押込側と引出側に挟まれる長さ方向中間部の外周から突出する環状連結
部と、
前記環状連結部の外周に連続すると共に前記内筒と同心に空間をあけて設ける大径の外筒とを一体的に備え、
前記外筒は、前記環状連結部との連続位置の厚肉部から前記引出側へと縮径する傾斜壁部が延在し、前記厚肉部と傾斜壁部との間に車体係止凹部を環状に設け、前記傾斜壁部の小径端側の内周面は前記内筒の外周面と空間をあけて切り離し、前記内筒の引出側および押込側は前記外筒より外方へ突出させていることを特徴とするグロメットを提供している。
前記のように、本発明のグロメットでは、ワイヤハーネスを密着して貫通させる内筒と、車体係止凹部を設けた外筒とは、ワイヤハーネスの引出端側で大きな空間をあけて切り離している。このため、グロメットから引き出されて車室側に配索されるワイヤハーネスが90度近く急激に屈曲され、内筒が屈曲されても、外筒に直接的に内筒の変形を伝達させない。また、内筒の引出端側から距離をあけた長さ方向の中間位置から環状連結部を介して外筒と連結しているため、内筒の変形は環状連結部でも吸収でき外筒の大径端側に設けた車体係止凹部に変形の影響を与えないようにすることができる。このように、ワイヤハーネスが急激に曲げられても、車体係止凹部が変形して浮き上がりが発生するのを防止しているため、車体係止凹部と車体パネルの貫通穴の内周面との間のシール性を確保することができる。
前記外筒の傾斜壁部の小径端に前記内筒の軸線方向と平行に延在する引出先端側筒部を設け、該引出先端側筒部の内周面と内筒の外周面との間に前記切り離された空間をあけていることが好ましい。
このように、外筒の傾斜壁の小径端に引出先端側筒部を設けることにより、外筒の形状保持力を高めることができ、かつ、内筒がワイヤハーネスの曲げにより変形した際に、引出先端側筒部と接触し、傾斜壁部に与える変形の影響を抑制できる。
なお、前記引出先端側筒部を設けずに、傾斜壁部の小径端側の内周面を内筒の外周面に空間をあけて切り離してもよい。
前記切り離し部分に設ける空間の径方向寸法は、内筒の半径の1/2〜3/2程度が好ましく、内筒の引出側先端から突出する前記ワイヤハーネスが90度程度急激に曲げられた時に傾斜壁部が変形しない空間を空けていることが好ましい。
前記空間の長さは内筒の外径に応じて異なるが、5mm〜15mm程度が好ましい。
前記外筒の傾斜壁部の小径端に前記内筒の軸線方向と平行に延在する引出先端側筒部を設け、該引出先端側筒部の内周面と内筒の外周面との間に前記切り離された空間をあけていることが好ましい。
前記のように、傾斜壁部の外周面に間隔をあけて突条を設けることにより、車体パネルの貫通穴の内周面と接触する面積を減少でき、グロメットの挿入力を低減できる。
また、該突条は段状の突起とし、平面状の頂面を設けることにより、安定した挿入を行える。該突条は周方向に4〜8個設けることが好ましく、より好ましくは6本である。
前記突状の大径側の先端は車体係止凹部の側面先端に位置している。該突条の小径端は前記引出先端側筒部と連続させることが好ましい。また、車体係止凹部の側面先端と連続する突条の先端は頂面及び両側面を傾斜させた3面カットとすると、車体係止凹部に貫通穴の周縁を落とし込んで係止する際に突条が貫通穴の周縁に引っ掛からず、滑らかに車体係止凹部に係止することができる。
前記環状連結部の肉厚は前記内筒および外筒の肉厚よりも薄肉とし、内筒との連結点より前記傾斜壁部側と反対側(グロメットの押込側)に向けて傾斜して突出し、該環状連結部の傾斜部から前記傾斜壁部の内周面に向けて押しリブを突設している。
グロメットを車体パネルの貫通穴に挿入する際、内筒の押込側から引き出されるワイヤハーネスを作業員が持って押し込んでいる。該内筒には環状連結部を介して外筒を連結しているため、外筒の引出側の傾斜壁部には押し込み力が伝わりにくい。そのため、環状連結部に押しリブを突設し、該押しリブを傾斜壁部の引出側の内周面に押しあてて、押しリブを介して傾斜壁部を押し込み力を伝達し、グロメットの挿入作業性を高めている。
また、該環状連結部を薄肉としていると共に、径方向に突出させずに、傾斜させて突出させいるため、内筒がワイヤハーネスの曲げにより変形した時に環状連結部で変形を吸収させて外筒に変形の影響を及ぼさないようにしている。これにより、押込側のエンジンルーム側でワイヤハーネスが急激に曲げられても、環状連結部で変形を吸収し、外筒に設けた車体係止凹部を変形させないようにすることができる。
前記環状連結部は内筒から押込側に傾斜させた後に引出側に傾斜させたV形状とすることが好ましい。該形状とすることで、内筒がワイヤハーネスの曲げにより変形した際に、環状結部で変形を吸収できる量を増加することができる。
前記押しリブは全周に連続して設けると、傾斜壁部へ伝える押し込み力を均等に作用させることができるために好ましい。
グロメットにオープナーケーブルや給水ホースの線材を貫通させる場合には、これら線材の貫通箇所で押しリブを周方向に分割して設けている。
前記押しリブの肉厚は前記環状連結部の肉厚の2〜4倍とし、かつ、前記傾斜壁部の肉厚より大としている。
このように、押しリブの肉厚を大とすると、傾斜壁部に伝える押し込み力を大とすることができる。
また、押しリブの突出端は車体取付状態で前記傾斜壁部の内面に当接し、該押しリブと前記外筒と前記内筒と前記環状連結部に囲まれた遮音空間を形成できるようにしている。
前記押しリブを利用して遮音空間を設けると、エンジンルーム側の騒音が車室側へ伝わるのを抑制でき、車室内を静寂に保つことができる。
押しリブを全周に連続する環状とすると、前記遮音空間を密閉空間とすることができ、より遮音性能を高めることができる。
さらに、前記環状連結部の中間部を前記傾斜壁部側に向けて屈曲させ、該屈曲部から前記押しリブを突設していることが好ましい。
このように、押しリブの方向を傾斜壁部の内面に向けていることで、内筒から環状連結部に伝える押し込み力を押しリブを介してスムーズに伝達することができる。
また、前記押しリブと対向する前記外筒の内周面にストッパー用突起を設け、該ストッパー用突起は前記押しリブの接触位置のずれ防止用としていることが好ましい。
このように、ストッパー用突起を設けると、傾斜壁部の内周面に押し当てられた突出端が、傾斜壁部の傾斜に沿って小径側へと滑り、傾斜壁部から外れるのを防止することができる。
グロメットに前記したオープナーケーブルや給水ホースからなる線材を通す場合には、傾斜壁部に貫通穴を設け、該貫通穴の周縁からガイド用外管を外方に突設し、ガイド用内管をグロメット内部に設けている。これらガイド用外管および内管には夫々小径部を設けて線材を2カ所でシールおよび支持する構成とすることが好ましい。
前述したように、本発明のグロメットは、特に、グロメットを通したワイヤハーネスが急激に曲げられた場合に車体係止凹部に変形を発生させない構成としているため、シール性を確保することができる。
即ち、ワイヤハーネスが曲げられやすい引出端側では、ワイヤハーネスにより変形が生じる内筒と、車体係止凹部を設けた外筒とを空間をあけて切り離し、内筒の変形が外筒には直接的に伝わらないようにしている。よって、車体係止凹部の浮き上がりを防止して、シール性を確保することができる。
以下、本発明のグロメットの実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図8に、本発明のグロメットの実施形態を示す。
グロメット1は前記図10および図11と同様に、自動車のエンジンルーム(X)から車体パネル2に設けた貫通穴3を通して車室(Y)へと配索されるワイヤハーネスW/Hに装着し、貫通穴3の周縁に係止して車体に取り付けるものである。グロメット1をエンジンルーム側からの押し込み操作で貫通穴3を通して車体に取り付けるワンモーション型のグロメットとしている。グロメット1の一端は押込側P1、他端は引出側P2となる。
グロメット1はゴムまたはエラストマーで一体成形している。
グロメット1は、ワイヤハーネスW/Hの電線群を密着させて貫通する小径の内筒5と、該内筒5の両端の押込側5P1と引出側5P2に挟まれる長さ方向中間部の外周面5aから突出する環状連結部6と、該環状連結部6の外周に連続する大径の外筒8を備えている。
外筒8は内筒5と同心で、内筒5の長さ方向の中間部分に空間をあけて位置し、外筒8の長さ方向の両側の押込側P1および引出側P2の両方で内筒5が突出している。
外筒8は環状連結部6の外周との連続位置から引出側P2へと延在し、該連続位置に設けた厚肉部9の外周面に車体係止凹部10を環状に設けていると共に、厚肉部9に連続して引出側P2へ縮径する傾斜壁部11を延在している。該傾斜壁部11の先端に内筒5の軸線方向と平行に延在する引出先端側筒部12を設けている。
前記引出先端側筒部12の内周面と内筒5の外周面5aとの間は空間Sをあけて切り離している。即ち、内筒5の外周を空間Sをあけて外筒8の小径端側で囲んだ形状とし、かつ、小径筒部5の引出側5P2を外筒8から外方へ突出させている。
前記空間Sの径方向寸法d1は、図2〜図6に示すように、内筒5の半径d2の1/2〜3/2とし、本実施形態では3/4としている。また、空間Sを挟んで内筒5の外周面5aと平行に対向する引出先端側筒部12の長さL1はグロメット1の大きさに応じて変わるが、5mm〜15mm程度としている。
外筒8の厚肉部9は、図3、図4に示すように、環状連結部6の外周端6aとの連続部から押込側P1へと若干突出し、押込側先端面9aは軸線0に対して直交する垂直面としている。該厚肉部9の外周面に環状に車体係止凹部10を設け、該車体係止凹部10の底面10aを挟む引出側面10bの先端を前記傾斜壁11の大径端11aに連続させている。該傾斜壁部11の小径端11bは引出先端側筒部12と連続させ、大径端11aと小径端11bとの間で外周面の傾斜角度を変えた屈曲部11cを設けている。
前記傾斜壁部11の傾斜角度を変えた外周面には、車体係止凹部10の引出側面10bの先端の大径端11aから小径端11bにかけて軸線方向の段状の突条15を周方向に間隔をあけて設けている。前記屈曲部11cでは突条15を周方向の連続させた仮想外径を車体パネル2の貫通穴3の内径と同等としている。本実施形態では突条15を6本とし、60度ピッチで設けている。該6本の段状の突条15の頂面15aの合計周方向長さを、屈曲部11cにおける外周の20%〜40%としている。
前記突条15は小径側端面15bを引出先端側筒部12の外周面と連続させている。
また、車体係止凹部10の引出側面10bの先端に位置する突状15の大径端側では、図1に示すように、突条15の頂面15aを引出側面10bに向けて下方傾斜させた傾斜面15cを設けている。かつ、突条15の両側面15d、15eの先端側で前記傾斜面15cを挟む部分も互いに近接する方向の傾斜面15f、15gとしている。即ち、突条15の大径端側では3面カットの傾斜面15c、15f、15gを設けている。このように、突条15の先端面を3面カットの傾斜面とすることでエッジを無くし、車体パネル2の貫通穴3の周縁を車体係止凹部10内に落とし込む係止時に突条15が貫通穴3の周縁に引っ掛からないようにしている。
また、外筒8の内周面は、車体係止凹部10を設けた位置の内周面から傾斜壁部11の屈曲部11cに達するまでは軸線方向Oと平行とし、屈曲部11cから引出先端側筒部12と接する位置までの肉厚t1は薄肉としている。該引出先端側筒部12の肉厚t2は前記t1より大としている。
さらに、図6に示すように、傾斜壁部11の突条15を設けた部分の内周面には溝15hを設けて、突条15の剛性を低下させて、突条15が貫通穴3の内周面に圧接した時に内方に撓みやすくしている。さらに、突条15に挟まれた傾斜壁部11の外面には、図2に示すように、突条15の根元部分と中央部分とに軸線方向の溝15k、15iを設けて、傾斜壁部11を撓み易くしている。
外筒8と内筒5とを連結する前記環状連結部6は図3および図4に示すように、内筒5の外周面5aと連続する内周端6bより押込側P1に向けて略V字状に傾斜させて突出している。該環状連結部6の外周端6aは内周端6bより押込側P1に位置させて外筒8の厚肉部9と連結している。
即ち、前記図10に示す従来のワンモーション型グロメット100では、拡径筒部の小径側を小径筒部と連続させていたのに対して、本発明のグロメットでは拡径筒部に対応する外筒8の大径側を環状連結部6を介して内筒5と連結している。
なお、図1(B)に示すように、後述する線材20の挿入口31、32を形成する直交方向に対向する2カ所では、環状連結部6は径方向に延在する平面部6e、6fとし、V字状に屈曲させていない。
環状連結部6の肉厚t3は内筒5の肉厚t4と略同等か若干薄くして撓みやすくしている。また、内筒5の外周面5aと傾斜して連結する環状連結部6の連結部の角度θは20度〜30度としている。このように、内筒5と外筒8とを径方向に連結せずに、環状連結部6を傾斜させて内筒5と連結し、言わばエグリをいれた状態で連結している。これにより、内筒5がワイヤハーネスの曲げに連動して変形した時に環状連結部6で変形を吸収して、外筒8に直接的に変形を伝達しない逃げ部としている。
環状連結部6には、内周端6bからV字の突出端6cとの間の傾斜部に前記傾斜壁部11に向けて屈曲した屈曲部6dを設けている。該屈曲部6dに厚肉とした押しリブ18を傾斜壁部11に向けて突出している。該押しリブ18は周方向に連続させ、図6に示すように、後述する線材20のガイド用内筒28、29の配置部では分割している。
前記押しリブ18の肉厚t5は厚くし、環状連結部6の肉厚t3の2〜4倍とし、傾斜壁部11の肉厚t1より大とし、前記厚肉部11と同程度の厚さとしている。
押しリブ18を肉厚としているのは、グロメット1を車体パネル2の貫通穴3に押し込む挿通作業時に、押しリブ18の突出端18aが傾斜壁部11の内周面に当接し、押し込み力を外筒8に伝達する役割を持たせていることによる。また、グロメット1を車体パネル2に取り付けた状態で、押しリブ18の突出端18aは傾斜壁部11の内周面と当接するように突出端18aと傾斜壁部11の内周面に近接させている。これにより、押しリブ18、内筒5、環状連結部6、外筒8に囲まれた遮音空間Bを形成できるようにしている。
前記押しリブ18は図3および図4に示すように、外径方向に若干傾斜させて突出し、突出端18aは引出先端側筒部12に連続する傾斜壁部11の小径端側に対向させている。押しリブ18が当接する傾斜壁部11側には、引出先端側筒部12に傾斜壁部11より内方に突出させたストッパー用突起12aを設けている。該ストッパー用突起12aを設けていることにより、押しリブ18の突出端18aが引出先端側筒部12の内部に滑り落ちることを防止し、傾斜壁部11と必ず接触して傾斜壁部11に押し込み力を伝達できるようにしている。
さらに、傾斜壁部11には、前記押しリブ18の突出端18aが当接する部分の外径側から前記屈曲部11cに達するまでの内周面に浅い凹部を環状に設け、肉厚t6を薄くした薄肉部19を形成している。このように、傾斜壁部11の屈曲部11cから小径側に薄肉部19を設けることで、引出先端側筒部12がワイヤハーネスW/Hの曲げにより変形した際の応力吸収部としている。即ち、薄肉部19に曲げ応力を集中させ、車体係止凹部10に変形を伝達しにくくしている。該薄肉部19の肉厚t6は前記環状連結部6の肉厚t3以下としている。
グロメット1に、ボンネット開放用のオープナーケーブル21とウォッシャー用の給水ホース22との2本の線材20を貫通し、これら線材20をエンジンルーム(X)から車室(Y)へと配線している。これらの線材20は押込側P1から引出側P2へと貫通させている。
図5に示すように、オープナーケーブル21をグロメット1に貫通させるため、傾斜壁部11に貫通穴24を設けると共に、給水ホース22に貫通させるために貫通穴25を設けている。貫通穴24と25とは直交方向に設けている。
前記貫通穴24、25の周縁から外方へ突出したガイド用外管26、27を設けている。これらガイド用外管26、27は先端に閉鎖部26a、27aを設けている。線材を貫通する時は閉鎖部26a、27aを切断ライン26b、27bで切断して開口し、線材を貫通させない時は閉鎖した状態としている。また、貫通穴24、25の周縁からグロメット内部へ突出したガイド用内管28、29を設けている。
前記オープナーケーブル21のガイド用外管26は突出側にオープナーケーブル21の外径と同等の内径を有する小径部26cを設け、該小径部26cより突出側に切断ライン26bを設定している。よって、切断した状態で、オープナーケーブル21の外周面に小径部26cがシール状態で密着してガイドするようにしている。
オープナーケーブル21のガイド用内管28の内径d4はオープナーケーブル21の外径d3より大としている。該ガイド用内管28に内径d3とした通し穴28aを設けたシール壁28bをガイド用内管28の内周面より突設している。これにより、オープナーケーブル21はグロメット1の内部でシール壁28bによりシールされると共に支持される。かつ、グロメット1の外部のガイド用外管26の小径部26cでシールされると共に支持されるようにしている。
一方、給水ホース22側でも、ガイド用外管27の切断ライン27bより手前に小径部27cを設け、該小径部27cを給水ホース22の外周面に密着させてシールしている。また、ガイド用内管29の2カ所に小径部29a、29bを設け、小径部29a、29bの内周面を給水ホース22の外周面に密着させてシールしている。
また、前記環状連結部6には、オープナーケーブル21および給水ホース22の挿入口31、32を直交位置に設けており、該挿入口31、32を設けた部分では、環状連結部6をV形状に屈曲させずに、前記のように、径方向に延在する平面部6e、6fとしている。
ワイヤハーネスW/Hを密着させて貫通する小径な内筒5は、外筒8の長さ方向の両端から突出させ、該突出した部分の内周面に間隔をあけて3カ所に防水用のリールリブ33を突設している。
また、図7に示すように、グロメット1を取り付ける車体パネル2の貫通穴3は、貫通穴周縁3aから押込側P1に向けたバーリング3bが突出したバーリング穴であるため、前記外筒8に設ける車体係止凹部10は、該バーリング穴に対応した形状としている。
即ち、車体係止凹部10の底面10aの中央にバーリング3bと接触するシールリップ10cを突設している。また、傾斜壁部11側の引出側面10bは凹部10内に向けて先端側を傾斜させている。さらに、対向する側面10dは、底面10aに連続して窪み10eを設け、バーリング3bの先端を収容するようにし、該窪み10eの上部は軸直角方向に延在する垂直面10fとし、該垂直面10fの上部は引出側面10bより外方に突出させている。
前記グロメット1へのワイヤハーネスW/Hの取り付け方法は、内筒5の内周面を治具(図示せず)で拡大しながらワイヤハーネスW/Hの電線群を貫通させる。貫通後、内筒5の両端5P1と5P1から引き出されたワイヤハーネスW/Hと、両端5P1、5P2を粘着テープ40を巻き付けて固着している。
内筒5に貫通するワイヤハーネスW/Hの外径の増減については環状連結部6で吸収し、該環状連結部6を介して内筒5と連結した外筒8に影響を殆ど及ぼさず、外筒8の外径を設計通りに保持できる。即ち、環状連結部6は薄肉として変形しやすくしていると共に、V形状としているため、径方向の増減に屈曲角度を変えるだけで対応できる。
ワイヤハーネスW/Hに取り付けたグロメット1は、図7に示すように、エンジンルーム(X)と車室(Y)とを仕切る車体パネル2のバーリング3bを有する貫通穴3に通して取り付けている。
グロメット1の貫通穴3への挿入作業は、エンジンルーム(X)側から貫通穴3に内筒5の引出端5P2を挿入し、エンジンルーム(X)側から、グロメット1に取り付けてワイヤハーネスW/Hを作業員が持ってグロメット1を押し込んでいく。この一方側からの押し込み操作のみのワンモーションでグロメット1を貫通穴3に挿入係止している。
詳細には、グロメット1の貫通穴3への挿通作業時に、外筒8の傾斜壁部11の小径側は貫通穴3の内径よりも小さいためにスムーズに挿入できる。傾斜壁部11の屈曲部11cが貫通穴の内周面3aに達すると、傾斜壁部11の突条15が内周面3aに接触した時点から、挿入抵抗が発生し、外筒8は貫通穴の内周面3aから容易に押し込まれない。
しかしながら、内筒5の押込側P1から引き出されるワイヤハーネスW/Hを作業員が持って押し込み作業すると、ワイヤハーネスW/Hに密着した内筒5が引き出し方向のP2側に前進する。該内筒5の移動により、内筒5に連結した環状連結部6の押しリブ18も外筒5の傾斜壁部11の内面に向けて前進し、その突出端18aは傾斜壁部11の内周面に突き当たる。このように、傾斜壁部11が押しリブ18により押されて前進するため、傾斜壁部11を設けた外筒が貫通穴3を通して車室(Y)側へと前進する。
前記押しリブ18により傾斜壁部11を押し込んでいく時、前記ストッパー用突起12aを設けているため、押しリブ18の突出端18aは内周側の引出先端側筒部12の内部に滑り落ちることが防止できる。よって、押しリブ18の突出端18aを傾斜壁部11の内周面に確実に保持して、押しリブ18から傾斜壁部11へ押し込み力を伝達できる。
また、押しリブ18による挿入作業時、傾斜壁部11の外周面に突条15を設けているため、貫通穴の内周面3aおよびバーリング3bの内周面と突条15の頂面15aが接触するだけであるため、接触面積が減少され、挿入力を低減できる。かつ、突条15の内周面に溝15hを設け、突条15を撓みやすくしていると共に、突条15に挟まれた薄肉部分には突条15の両側根元に溝15kおよび薄肉部分の中央の溝15iにより、薄肉部分も撓みやすくしている。よって、押しリブ18を傾斜壁部11の内周面に押し当てて押し込む作業で、外筒8の傾斜壁部11を貫通穴3に押し込んでいくことができ、かつ、押し込み力を低減できる。
押しリブ18による押し込みで傾斜壁部11が押し込まれ、突条15の先端が貫通穴の内周面3aに達する。該突条15の先端に3面カットの傾斜面15c、15f、15gを設けているため、突条15の先端から滑り落ちるように車体係止凹部10内に貫通穴の内周面3aおよびバーリング3bが落ち込んでいき、グロメット1を車体パネル2に固定できる。
前記のように車体パネル2にグロメット1が固定された後、図8(A)に示すように、車室(Y)に引き出されたワイヤハーネスW/Hが90度下向き(あるいは上向き、右向き、左向き)に急激に屈曲して配索される場合が多い。
ワイヤハーネスW/Hが90度下向きに屈曲された場合、従来は、グロメットの上側が下向きに引っ張られ、先端側の車体係止凹部が浮き上がり、シール性が確保しにくい問題がある。
これに対して、本発明のグロメット1は前記構成としていることで、車体係止凹部10の浮き上がりが生じないようにして、シール性を確保している。
即ち、ワイヤハーネスW/Hを密着して貫通すると共にテープ40で固着された内筒5は、ワイヤハーネスW/Hの曲げに追従し、引出端5P2側では下向きに曲がることとなる。
しかしながら、内筒5の引出端5P2が下向きに屈曲しても、外筒8は内筒5の引出端5P2側で連結しておらず、外筒8の引出先端側筒部12と内筒5との間には大きな空間Sを存在させている。よって、内筒5は外筒8との間の空間S内で曲がるだけであり、外筒8の引出端側で曲げを伝えない。
ワイヤハーネスW/Hの曲げにより内筒5が大きく曲がる場合、内筒5と連結した環状連結部6を介して外筒8にまげを伝達することになる。その場合も、V形状とした薄肉の環状連結部6で変形を吸収し、外筒8をワイヤハーネスの曲げにより変形を発生させない。よって、外筒8に設けた車体係止凹部10が変形して貫通穴の内周面3aやバーリング3bの内周面から浮き上がることはなく、シール性を確保できる。
かつ、ワイヤハーネスW/Hの曲げが大きく、内筒5が外筒8の引出先端側筒部12に接触して変形を発生させても、傾斜壁部11の小径側に薄肉部19を設けているため、該薄肉部19に変形時の応力が集中する。よって、該薄肉部19が変形するだけで、傾斜壁11の大径端側の車体係止凹部10に変形を発生させない。
このように、グロメット1から引き出されたワイヤハーネスW/Hが直角曲げされても、引出側P2では内筒5と外筒8とは大きな空間Sをあけて切り離し、かつ、内筒5の中間位置からV形状とした薄肉の環状連結部6を介して外筒8を連結しているため、外筒8の車体係止凹部10に内筒5の変形の影響を及ぼさない構成としている。
エンジンルーム(X)側において、グロメット1に挿入するワイヤハーネスW/Hが図8(B)に示すように90度曲げられる場合もある。
この場合にも、内筒5はワイヤハーネスW/Hの曲げに応じて屈曲されるが、内筒5に連結した環状連結部6がV形状としていると共に薄肉としているため、環状連結部6が内筒5の変形を吸収するように変形し、外筒5の車体係止凹部10に変形の影響を及ぼさず、シール性を確保できる。
前記のように、車体2の貫通穴3に装着したグロメット1に、オープナーケーブル21、給水ホース22を貫通させる場合には、ガイド用外管26、27の閉鎖端を切除する。その後、環状連結部6に設けた挿入孔31、32からオープナーケーブル21および給水ホース22をガイド用内管28、29を通し、貫通穴24、25を通し、さらに、ガイド用外管26、27を貫通してストレート状を保持して通している。
その際、オープナーケーブル21、給水ホース22はいずれも外筒5から突設したガイド用内管とガイド用外管にシールして支持される。よって、内筒5が屈曲されても、外筒8にオープナーケーブル21、給水ホース22を通すと共にガイド用内管と外管でしっかりと支持しているため、内筒5の曲げの影響をオープナーケーブル21および給水ホース22に与えない。
本発明のグロメットは前記実施形態に限定されず、例えば、図9に示すように、車体係止凹部10の垂直側の側面10dの先端から車体パネル2に当接する防水リブ50を突設してもよい。
また、外筒の傾斜壁部の小径端に引出先端側筒部を設けず、傾斜壁部の小径端を終端とし、該終端部の内周面と内筒外周面との間を大きな空間をあけて切り離してもよい。
また、グロメットにオープナーケーブルや給水ホースを貫通させない場合は、押しリブを周方向で分割せずに、全周に連続した環状とすることが好ましい。
さらに、傾斜壁部に設ける突条は8個でもよい。また、押しリブを突出する環状連結部に屈曲部を設けなくともよい。
このように、本発明の要旨を越えない範囲で種々の形態が含まれる。
本発明のグロメットを示し、(A)は引出側から見た斜視図、(B)は押込側から見た斜視図である。 グロメットの引出側の側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のVI−VI線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図4のIV−IV線断面図である。 グロメットにワイヤハーネスを貫通させ、車体に取り付けた状態を示す断面図である。 (A)はワイヤハーネスが引出側で屈曲した場合の概略図、(B)はワイヤハーネスが押込側で屈曲した場合の概略図である。 変形例を示す要部断面図である。 従来例を示す図面である。 (A)(B)は問題点を説明する図面である。
符号の説明
1 グロメット
2 車体パネル
3 貫通穴
5 内筒
6 環状連結部
8 外筒
9 厚肉部
10 車体係止凹部
11 傾斜壁部
12 引出先端側筒部
12a ストッパー用突起
15 突条
18 押しリブ
19 薄肉部

Claims (11)

  1. ワイヤハーネスに外装して、車体の貫通穴に係止する弾性体からなるグロメットであって、
    前記ワイヤハーネスの電線群を密着させて貫通する小径な内筒と、
    前記内筒の両端の押込側と引出側に挟まれる長さ方向中間部の外周から突出する環状連結部と、
    前記環状連結部の外周に連続すると共に前記内筒と同心に空間をあけて設ける大径の外筒とを一体的に備え、
    前記外筒は、前記環状連結部との連続位置の厚肉部から前記引出側へと縮径する傾斜壁部が延在し、前記厚肉部と傾斜壁部との間に車体係止凹部を環状に設け、前記傾斜壁部の小径端側の内周面は前記内筒の外周面と空間をあけて切り離し、前記内筒の引出側および押込側は前記外筒より外方へ突出させていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記外筒の傾斜壁部の小径端に前記内筒の軸線方向と平行に延在する引出先端側筒部を設け、該引出先端側筒部の内周面と内筒の外周面との間に前記切り離された空間をあけている請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記空間の径方向寸法は、内筒の半径の1/2〜3/2とし、
    前記内筒の引出側先端から突出する前記ワイヤハーネスが90度未満で曲げられた時に前記傾斜壁部が変形しない空間を空けている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記外筒の外周面には、前記傾斜壁部の小径端から前記車体係止凹部に接する大径端にかけて、周方向に間隔をあけて軸線方向に延在する突条を放射状に設けている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 前記環状連結部の肉厚は前記内筒および外筒の肉厚よりも薄肉とし、前記内筒との連結点より前記傾斜壁部と反対側に向けて傾斜して突出し、該環状連結部の傾斜部から前記傾斜壁部の内周面に向けて押しリブを突設している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
  6. 前記環状連結部は内筒と外筒との間でV字状に屈曲させている請求項5に記載のグロメット。
  7. 前記押しリブは、全周に連続して設け、または周方向で分割して設けている請求項5または請求項6に記載のグロメット。
  8. 前記押しリブの肉厚は前記環状連結部の肉厚の2〜4倍とし、かつ、前記傾斜壁部の肉厚より大としている請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のグロメット。
  9. 前記押しリブの突出端は車体取付状態で前記傾斜壁部の内面に当接し、該押しリブと前記外筒と前記内筒と前記環状連結部に囲まれた遮音空間を形成している請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載のグロメット。
  10. 前記環状連結部の中間部を前記傾斜壁部側に向けて屈曲させ、該屈曲部から前記押しリブを突設している請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載のグロメット。
  11. 前記押しリブと対向する前記外筒の内周面にストッパー用突起を設け、該ストッパー用突起は前記押しリブの接触位置のずれ防止用としている請求項5乃至請求項10のいずれか1項に記載のグロメット。
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