JP2009295613A - 圧粉磁心の製造方法 - Google Patents

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隆之 広瀬
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Abstract

【課題】絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の使用量を低減させながらも、電気抵抗率が比較的高く透磁率も大きい圧粉磁心を、プレス加工と熱処理を同時に行わずとも得られ、従って低コストで得られる圧粉磁心の製造方法を提供する。
【解決手段】絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子とを均一に混合した場合、前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の周囲を前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子で取り巻き、実質的に前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率〜前記最も低い配合比率×1.1の配合比率範囲で混合してなる磁性材料をプレス成型した後、熱処理することを特徴とする圧粉磁心の製造方法。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧粉磁心の製造方法に関する。この子の製造方法で得られる圧粉磁心はスイッチング電源用トランス、リアクトルなどに用いる複合磁性材料および磁気部品に好適に用いられる。
近年、各種電子機器は、小形化、軽量化されてきており、これに伴い電子機器に搭載されているスイッチング電源も小形化の要求が高まっている。特にノート型パソコンや小型携帯機器、薄型CRT、フラットパネルディスプレイに用いられるスイッチング電源では、小型化、薄型化が強く求められている。
しかしながら、従来のスイッチング電源は、その主要な構成部品であるトランス、リアクトル等の磁気部品が、大きな体積を占め、小型化、薄型化することに限界があった。これら磁気部品の体積を小型、薄型化しない限り、スイッチング電源を小型化、薄型化することは困難となっていた。
従来、このようなスイッチング電源に使用されているトランス、リアクトルなどの磁気部品には、センダストやパーマロイなどの金属磁性材料や、フェライトなどの酸化物磁性材料が使用されていた。これら金属磁性材料は、飽和磁束密度と透磁率が高い。しかしながら、電気抵抗率が低いため、特に高周波数領域では渦電流損失が大きくなってしまう。そのため、近年の傾向である高速動作や、高周波駆動により必要なインダクタンス値を下げて磁気部品の小型化することができない。
一方、酸化物磁性材料は、金属磁性材料に比べ、電気抵抗率が高いため、高周波数領域でも発生する渦電流損失が小さい。しかしながら、飽和磁束密度が小さいため、磁気飽和しやすいことから、その体積を小さくすることができなかった。つまり、いずれの場合でも、磁性体コアの体積がインダクタンス値を決定付ける一番大きな要因となっていて、磁性材料の磁気特性を向上させない限り、小型化、薄型化が困難となっていた。
このように、従来の磁気部品では、小型化に限界があり、電子機器の小型化、薄型化の要求に充分に応えられものではなかった。
この課題を解決する方法として、1〜10μmの粒子からなる金属磁性材料の表面をM−Fex4(但しM=Ni、Mn、Zn、x≦2)で表されるスピネル組成の金属酸化物磁性材で被覆してなる高密度焼結磁性体が提案されている(特許文献1参照)。
さらに、特許文献2では、表面に超音波励起フェライトめっきによって形成されたフェライト層の被覆を有する金属または金属間化合物の強磁性体微粒子粉末が圧縮成形され、前記フェライト層を介して前記強磁性体粒子間に磁路を形成するものであることを特徴とする複合磁性材料が提案されている。
また、高密度で、かつ、比抵抗が高い軟磁性成形体を得る方法として、軟磁性の金属粒子と、その表面に被覆された高抵抗物質と、該高抵抗物質の表面に被覆されたリン酸系化成処理被膜とよりなることを特徴とする軟磁性粒子が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、近年金属磁性材料の欠点である抵抗率を向上するために、飽和磁束密度および透磁率が高い軟磁性金属粒子の表面に、電気抵抗率の高い非磁性絶縁酸化物の被膜を形成した磁性材料が提案されている。
特許文献4には、表面絶縁層を有する軟磁性粉末と軟磁性金属ガラス合金粉末とからなる複合圧粉磁心が開示されている。
特許文献4では、軟磁性金属ガラス合金のガラス遷移温度Tg以上、結晶化開始温度Tx以下の温度で熱処理をしながらプレス加工を行っている。その実施例では熱処理として放電プラズマ処理を行っている。
特開昭56−38402号公報 国際公開第03/015109号パンフレット 特開2001−85211号公報 特開2006−237153号公報
しかし、前述した特許文献1、2に開示された圧粉磁心では、透磁率向上と電気抵抗率向上がトレードオフの関係にあり、透磁率が大きな材料は抵抗率が低いため高周波では使用できず、抵抗率の高い材料は透磁率が数10〜80程度であり、高透磁率が得られないという問題がある。
例えば、フェライト層の被覆を有するFe−Ni系金属粒子を、充填率95%以上でプレスした場合、プレス後の状態では透磁率は80程度である。本材料を熱処理することで、透磁率は1000程度まで向上させることができるが、フェライト層の被覆を突き破って金属粒子同士の界面での拡散結合が生じて、ほぼ金属結晶レベルまで抵抗率が低下してしまい、数10kHzレベルまでの周波数帯域でしか使用できない。
また、特許文献3に開示されている軟磁性金属粒子の表面に、電気抵抗率の高い非磁性絶縁酸化物の被膜を形成した磁性材料は、非磁性絶縁膜の効果により電気抵抗率が向上することで渦電流を抑制できる、つまりMHz帯域などの高周波でも使用することができる。しかし、絶縁酸化被膜形成工程のコストが高いという問題がある。
特許文献4では軟磁性金属ガラス合金がガラス遷移温度Tg以下では塑性変形できないため、軟磁性金属ガラス合金のガラス遷移温度Tg以上、結晶化開始温度Tx以下の温度で熱処理をしながらプレス加工を行っており、プレス加工と熱処理を同時に行うのは設備的に大変で、さらに実施例で用いられているような放電プラズマ処理による熱処理では、コストと量産性に問題がある。放電プラズマ処理の代わりにホットプレスを適用しても、金型・プレス機が高価なものになる。
本発明は、このような状況に鑑み、まず、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の使用量を低減させてコストを低減し、さらに電気抵抗率が比較的高く透磁率も大きい圧粉磁心を、プレス加工と熱処理を同時に行わずとも得られる、従って低コストで圧分磁心が得られる圧粉磁心の製造方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の圧粉磁心の製造方法は、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子とを均一に混合した場合、前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の周囲を前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子で取り巻き、実質的に前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率〜前記最も低い配合比率×1.1の配合比率範囲で混合してなる磁性材料をプレス成型した後、熱処理することを特徴とする。
本発明の圧粉磁心の製造方法によれば、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を混合した磁性材料を用いることによって、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の使用量を低減することができ、電気抵抗率が比較的高く透磁率も大きい圧粉磁心を低コストで得ることができる。
発明の圧粉磁心の製造方法においては、図1及び図3〜6に示すような絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子1,4,5と図2〜6に示すような絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子2,3とを用いる。ここで用いられる軟磁性金属粒子としては、純鉄、Fe−Si系合金、Fe−Si−Al系合金(センダストなど)、Fe−Ni系合金(パーマロイ、スーパーマロイなど)、Fe−Co系合金などの軟質強磁性体を挙げることができる。絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の金属粒子は同じ組成の金属粒子であってもよく、互いに組成の異なる金属粒子であってもよい。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の絶縁酸化被膜としては、酸化ケイ素、フェライト、MFex4(M=Ni、Mn、Zn等、x≦2)などの絶縁性金属酸化物を挙げることができる。酸化皮膜が酸化ケイ素の場合、ゾルゲル法で成膜することができ、フェライトや鉄系複合酸化物の場合、フェライトめっき法で成膜することができる。
また、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子は図3に示すように同じ粒径の粒子であってもよく、互いに異なる粒径の粒子であってもよい。なお、同じ粒径であると、高透磁率を得ることが可能である。図4、図5は絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子の粒径が絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の粒径の2倍である例を示しており、図6は絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の粒径が絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子の粒径の2倍である例を示している。
なお、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子について、皮膜つき粒子の粒径でなく、金属磁性粒子の粒径としたのは、絶縁酸化被膜の膜厚が通常、数nmと、金属磁性粒子の粒径(通常、数μm)に比べて極端に薄いため皮膜つきで測っても皮膜なしで測っても実質上差がない上に、金属磁性粒子が平均粒径を表示した上で、市場で取引されているので、金属磁性粒子の粒径で比較する方が容易であるためである。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子の粒径(A)と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の粒径(B)の比(A/B)は、1:2〜2:1であることが好ましい。前記範囲外であると、粒径比が大きすぎて均一混合が不十分となり、絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士の接触が生じやすくなる。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の配合比率は、前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率〜前記最も低い配合比率×1.1の配合比率範囲とする。
配合比率が前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率未満であれば、電気抵抗率が比較的高く透磁率も大きい圧粉磁心を得ることができず、前記最も低い配合比率×1.1を超えた配合比率では、比較的高価な絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子が必要以上に存在し、圧粉磁心のコストを引き上げてしまう。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を均一に混合した場合、実質的に絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低いような配合比率(C/D)は、以下のようにして算出できる。
絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を中心に、その周囲に均等に絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子を配置し、かつ、互いに隣接する絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士の間に絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の実質の個数が1個を超えて存在することがない((1つの絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対し、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子を介して接続する絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の個数)≧(間に介在する絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の個数=1個))ように配置し、これを繰り返したときの絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の配合比率を「絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低いような配合比率」とした。絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の粒径と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の粒径が同一(A/B=1)の場合、絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を中央に置き、立方体の面心位置(面の中心位置)に絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子を配置すると、1つの絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を6つの絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子が取り囲むことになる。1つの絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子は2つの絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に接するので、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の比率(個数比率、かつ体積比率)は3:1(C/D=3:Cは被膜付粒子の配合量、Dは被膜なし粒子の配合量)となる。
前記粒径比が2:1(A/B=2)の場合、立方体の角と中心位置に絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子を配置し、立方体の面心位置(面の中心位置)に絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を配置したもので計算すると、個数比での比率が2:3となり、粒径比が2:1であることから、前記配合比率(体積比)は16:3(C/D=5.333333)となる。また、前記粒径比が1:2(A/B=0.5)の場合、絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子のほうが大きいので、絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の周囲を覆うのに必要な絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子数を表面積から求めたところ、36個になり、ただし、隣り合った絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の表面についてはどちらか一つが絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子で覆われていれば良いとの考えから、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子:絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子=36個:2個=18:1になり、粒径比を考慮して前記配合比率(体積比)は9:4(C/D=2.25)となる。これらの結果を表1に示す。
Figure 2009295613
そこで、上記3点のデータを、A/Bを横軸に、C/Dを縦軸にしてあらわした結果を図7に示す。これらを結んだ線はy=2.0952+1.0833で表される直線で示すことができ、これを検量線として用いれば、少なくともA/Bが0.5〜2の間では、任意のA/Bに対応するC/Dの値が得られることがわかった。そこで、A/Bが0.5〜2の間における任意のA/Bを選択してもそのA/Bに対応する配合比率C/Dの値が得られ、両粒子の配合比率をC/D〜C/D×1.1の範囲内から選べば、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の使用量を低減させながら、電気抵抗率が比較的高く透磁率も大きい圧粉磁心を低コストで得ることができる。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子とを上記の比率で混合してなる磁性材料はプレス成型される。このプレス成型方法としては、金型を用いて、例えば上下方向から加圧圧縮する単軸圧縮成形、圧縮圧延成形、電気絶縁性非磁性被膜を有する軟磁性粒子をゴム型などにつめて全方向から加圧圧縮する静圧圧縮成形、これらを温間で行う温間単軸圧縮成形、温間静圧圧縮成形(WIP)、熱間で行う熱間単軸圧縮成形および熱間静圧圧縮成形(HIP)などを用いることができる。
本発明においては、得られた圧粉成形体を熱処理する。熱処理することにより透磁率が高く(μ′(透磁率の実部)が大きく)、損失の小さい(μ″(透磁率の虚部)が小さい)成形体を得ることができる。熱処理の最高到達温度は450〜700℃であることが好ましい。最高到達温度が700℃を超えるとμ′も大きくなるが、周波数特性悪化によって損失が大きくなる。最高到達温度が450℃未満であるとμ′があまり大きくならない。μ′が大きく、μ″が小さくなるようにするために、熱処理の最高到達温度が450〜700℃であることが好ましい。熱処理の最高到達温度が高い場合は熱処理時間を短く、熱処理の最高到達温度が低い場合は熱処理時間を長くすることが好ましい。
以下に、実施例を用いて本発明をさらに説明する。
<実施例1>
本実施例では、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子1(以下、粒子1と略す)として、水アトマイズ法にて作製したNi78Mo5Fe粒子(Niが78wt%、Moが5wt%、残りがFeからなる粒子。以下同様。)11(平均粒径8μm)の表面に水ガラス法で形成したSiO2からなる絶縁酸化被膜12を形成したものを用い、絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子2(以下、粒子2と略す)の軟磁性金属材料は粒子1と同一の粒子を用いた。
粒子1の被膜の形成方法を次に示す。水ガラスの組成はNa2O・xSiO2・nH2O(x=2〜4)で、これを水に溶かした溶液はアルカリ性を示す。この溶液に軟磁性金属粒子11を入れ、塩酸を溶液に加え、pHをコントロールして加水分解してゲル状の珪酸(H2SiO3)を軟磁性金属粒子11表面に付着させた。この後、この軟磁性金属粒子11を乾燥させることでSiO2被膜を形成した。SiO2被膜の膜厚は、水ガラス水溶液の濃度で制御可能であり、本実施例では50nmに制御した。
上記のようにして得られた粒子1と粒子2の重量比率を3:1として混合機を用いて混合した。
混合後の材料をプレスによってリングコアに成型した。プレス成型では、超硬合金製の金型に混合後の材料を充填し、1177MPa(12t/cm2)の一軸プレスにより内径3mmφ、外形8mmφ、最終的な高さが約0.5mmになるようにリングコア形状に成型した。
成型後、電気炉にて不活性ガス中で熱処理をした。熱処理条件は設定温度500℃、保持時間1時間とした。
リングコアに1次および2次巻線をそれぞれ5ターン巻回し、B−Hアナライザにて複素透磁率μ=μ′+iμ″を10kHz〜10MHzの周波数領域で測定した。透磁率μ′、μ″の周波数特性を図8に示す。
<実施例2>
本実施例では、実施例1の粒子2として用いた平均粒径8μmのNi78Mo5Fe粒子の代わりに平均粒径4μmのNi78Mo5Fe粒子とした粒子3を用いた。また、粒子1の被膜厚を30nmに低減した。この粒子1と粒子3との重量比率を16:3として混合機を用いて混合した以外は実施例1と同様にしてリングコアを成型し、このリングコアに1次および2次巻線をそれぞれ5ターン巻回し、B−Hアナライザにて複素透磁率μ=μ′+iμ″を10kHz〜10MHzの周波数領域で測定した。透磁率μ′、μ″の周波数特性を実施例1の結果とともに図8に示す。
<実施例3>
本実施例では、実施例2で用いた粒子1の代わりに平均粒径8μmのCoFe粒子の表面に厚み30nmのSiO2被膜を形成した絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子(粒子4)を用い、粒子4と粒子3との重量比率を5:1として混合機を用いて混合した(被膜付き粒子と被膜無し粒子の個数比率が実施例2と同じになるようにした。CoFeの方がNi78Mo5Feより密度が低いので、実施例2に比べ粒子4の方が重量比率は若干小さくなる。)以外は実施例2と同様にしてリングコアを成型し、このリングコアに1次および2次巻線をそれぞれ5ターン巻回し、B−Hアナライザにて複素透磁率μ=μ′+iμ″を10kHz〜10MHzの周波数領域で測定した。透磁率μ′、μ″の周波数特性を実施例1、2の結果とともに図8に示す。
<実施例4>
本実施例では、実施例2とは逆に平均粒径4μmのNi78Mo5Fe粒子の表面に厚み nmのSiO2被膜を形成した絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子(粒子5)を用い、絶縁酸化被膜無し粒子には粒子2を用い、粒子5と粒子2との重量比率を9:4とした以外は実施例2と同様にしてリングコアを成型し、このリングコアに1次および2次巻線をそれぞれ5ターン巻回し、B−Hアナライザにて複素透磁率μ=μ′+iμ″を10kHz〜10MHzの周波数領域で測定した。透磁率μ′、μ″の周波数特性を実施例1、2、3の結果とともに図8に示す。
<比較例1>
比較例として、絶縁酸化被膜付き粒子だけを用いた以外は実施例1と同様にしてリングコアを形成した。絶縁酸化被膜付き粒子としては、Ni78Mo5Fe粒子11(平均粒径8μm)の表面に水ガラス法で形成したSiO2からなる絶縁酸化被膜12を形成したものを用い、絶縁酸化被膜無し粒子を混合していないので、絶縁酸化被膜の膜厚は、粒子1より絶縁酸化被膜厚を薄くして20nmになるように形成した。このリングコアに1次および2次巻線をそれぞれ5ターン巻回し、B−Hアナライザにて複素透磁率μ=μ′+iμ″を10kHz〜10MHzの周波数領域で測定した。透磁率μ′、μ″の周波数特性を各実施例の結果とともに図8に示す。
比較例では、複素透磁率の実部μ′が100程度で良好な周波数特性を示している。
実施例1は粒子1の使用量を比較例1に比べて75%に低減しているが、比較例とほぼ同等の周波数特性を得ることができた。このように、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を混合することによって、被膜付き粒子の使用量を減少でき、低コスト化が可能となる。
実施例2では粒径の小さい絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を用いているため、μ′は6程度減少したが、損失成分である複素透磁率の虚部μ″は比較例より減少しており、良好な周波数特性が得られた。このように、実施例2でも被膜付き粒子の使用量を84%(絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子だけを用いてリングコアを形成した場合の使用量を100%としている。)に減少でき、低コスト化が可能となる。
実施例3では、絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子として飽和磁化の大きいCoFeを用いたもので、μ′が90程度に減少しているが、実施例2と同様に良好な周波数特性を得ることができた。絶縁酸化被膜付きと無しの軟磁性金属粒子の粒子径が実施例2と同じなので、軟磁性金属粒子をCoFeに変更しても、実施例2と同様に使用量を84%(絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子だけを用いてリングコアを形成した場合の使用量を100%としている。)に減少でき、低コスト化が可能となる。
実施例4では、粒径の小さい粒子の重量比率が69%で、実施例2の16%より大きくなっているため、実施例2よりμ′は低下した。これは、粒径の小さい粒子の比率が増えると、粒子間の不連続部分(粒子同士が接している部分も含む。)が増加するためである。ただし、被膜付き粒子の使用量は実施例4の方が少ないという利点があり、特性とコストの比較により、実施例2か実施例4のどちらかを選択するのが望ましい。
以上のように、絶縁酸化被膜付き粒子の使用量を低減しても同等の特性を得ることができ、コスト低減することが可能となる。
絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子を示す模式図である。 絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を示す模式図である。 本発明の実施例1の配合比率で均一混合した場合の両粒子の混合状態を示す模式図である。 本発明の実施例2の配合比率で均一混合した場合の両粒子の混合状態を示す模式図である。 本発明の実施例3の配合比率で均一混合した場合の両粒子の混合状態を示す模式図である。 本発明の実施例4の配合比率で均一混合した場合の両粒子の混合状態を示す模式図である。 A/BからC/Dを求める検量線を示す図である。 本発明の各実施例、比較例の複素透磁率の周波数特性を示す図である。
符号の説明
1:絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子
11:軟磁性金属粒子
12:絶縁酸化被膜
2:絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子
3:粒径の小さい絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子
4:組成の異なる軟磁性金属粒子による絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子
5:粒径の小さい軟磁性金属粒子による絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子
A/B:絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の軟磁性金属粒子の粒径と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の粒径の比
C/D:絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子を均一に混合した場合、実質的に絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低いような配合比率

Claims (5)

  1. 絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子とを均一に混合した場合、前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子の周囲を前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子で取り巻き、実質的に前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子同士が接触することがなく、その中で前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率〜前記最も低い配合比率×1.1の配合比率範囲で混合してなる磁性材料をプレス成型した後、熱処理することを特徴とする圧粉磁心の製造方法。
  2. 前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子との軟磁性金属粒子が互いに異なる組成の粒子であることを特徴とする請求項1記載の圧粉磁心の製造方法。
  3. 前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子と前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子との軟磁性金属粒子の平均粒径が同一であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧粉磁心の製造方法。
  4. 前記絶縁酸化被膜が非磁性絶縁酸化被膜であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の圧粉磁心の製造方法。
  5. 前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子と前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の粒径比率(A/B)が互いに異なる複数の組み合わせについて前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率(C/D)を算出して検量線を作成し、その検量線から所望の粒径比率A/Bの組み合わせにおける前記絶縁酸化被膜無し軟磁性金属粒子に対する前記絶縁酸化被膜付き軟磁性金属粒子の比率が最も低い配合比率C/Dを求めることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の圧粉磁心の製造方法。
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