JP2001118725A - 軟磁性材およびそれを用いた電磁アクチュエータ - Google Patents

軟磁性材およびそれを用いた電磁アクチュエータ

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JP2001118725A
JP2001118725A JP29951799A JP29951799A JP2001118725A JP 2001118725 A JP2001118725 A JP 2001118725A JP 29951799 A JP29951799 A JP 29951799A JP 29951799 A JP29951799 A JP 29951799A JP 2001118725 A JP2001118725 A JP 2001118725A
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Yuji Konishi
祐二 古西
Akira Shibata
晃 柴田
Junya Asaoka
純也 朝岡
Yurio Nomura
由利夫 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁力が向上し消費電力を低減する電磁アク
チュエータ、ならびにその電磁コアまたはアーマチャ本
体の磁性材として好適な軟磁性材を提供する。 【解決手段】 軟磁性材3は、接触部5において、軟磁
性粉体4同士が互いに接触しているので、磁束が通り易
く、B−H特性が向上している。また、軟磁性粉体4と
SMC粉体とを混合することにより、従来のバルクに比
べて渦電流の流れる経路としては十分に短く、渦電流損
失を大幅に低減することができる。したがって、電磁ア
クチュエータのアッパコアおよびロアコアの磁性材とし
て軟磁性材3を用いることにより、渦電流損失を低減し
て消費電力を低減するとともに、電磁力を向上すること
ができる。さらに、軟磁性材3の電気抵抗率が1000
μΩcm以上、かつ3000μΩcm以下であるので、
電磁アクチュエータの作動応答性を確実に向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟磁性材およびそ
れを用いた電磁アクチュエータに関し、特に内燃機関
(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁ある
いは排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置用電
磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの吸気弁あるいは排
気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置が知られて
いる。このようなバルブ駆動装置においては、吸気弁あ
るいは排気弁の開閉タイミングをエンジンの運転条件に
応じて吸気あるいは排気が良好に行われるように制御す
ることにより、エンジンの安定性向上、燃費の向上、あ
るいは排気エミッションを低減することが可能である。
【0003】例えばエンジンの低負荷時においては吸入
空気量が少ないため、エンジンのシリンダ内に燃焼を悪
化させる残留排気ガスが少ないことが望ましい。吸気弁
および排気弁のバルブボディが同時に開いている期間
(オーバーラップ期間)において、吸気側はスロットル
により負圧であり、排気側は正圧であるので、排気ガス
が吸気側に吹き返し、燃焼が悪化したり、失火したりす
る場合がある。このため、通常よりも排気弁の閉じる時
期が早く、吸気弁の開く時期が遅いことが要求される。
また、吸気弁の閉じる時期を遅くすることにより、ポン
ピングロスを低減し燃費を向上することができる。した
がって、アイドル運転および始動時には、排気弁の閉じ
る時期が早く、吸気弁の開く時期が遅い基本位相に制御
することが望ましい。
【0004】また、エンジンの中負荷以上においてはE
GR量を制御し、ポンピングロスの低減を内部EGRに
より行い、燃費の向上と排気エミッションの低減をさせ
るため、吸気側の開弁時期を早くしたり、排気側の閉弁
時期を遅くすることが望ましい。
【0005】さらに、エンジンの全負荷においては、大
量の空気をエンジンのシリンダ内に入れる必要があるた
め、低速域においては早く吸気弁を閉じてマニホールド
への逆流を防止し、高速域においては空気の慣性を利用
して遅く吸気弁を閉じることが望ましい。また排気側
は、排気脈動を最大限利用できる位相に排気弁を制御す
ることが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電磁駆動式のバルブ駆
動装置は、電子制御装置(ECU)からの指示により前
述したような吸気側および排気側のバルブタイミングの
要求を満たすことができる。しかし、カム駆動式のバル
ブ駆動装置に比較し、騒音、信頼性、消費電力および製
造コスト等において解決すべき課題は多い。
【0007】電磁駆動式のバルブ駆動装置に用いられる
電磁アクチュエータとしては、排気筒内圧変動などの運
転条件変化に対して充分な電磁力を有すること、ならび
に1気筒当たり4弁の搭載配置が可能であることがまず
求められる。これらの要求に対し、限られた搭載スペー
ス内で磁場を有効に発生させるため、電磁コアと、磁性
体からなるアーマチャ本体とを矩形状に形成している電
磁アクチュエータが知られている。
【0008】ところで、バルブスプリングのサージによ
りバルブボディが運転中に回転することが知られてお
り、バルブボディの回転はバルブの気密性を保持するた
めに必要である。さらに、上記のバルブ回転と同様に、
アーマチャにも回転力が発生するため、アーマチャ本体
を矩形状に形成すると、アーマチャ本体とアーマチャを
収容するハウジングとが接触し、摩擦損失が発生する恐
れがある。摩擦損失が発生すると、その損失分のエネル
ギを往復運動中に電磁力によって投入する必要があるた
め、消費電力が増大するという問題がある。また、摩擦
損失の変化に対して電磁石の通電時間を最適に制御しな
ければならず、制御が複雑になるという問題がある。
【0009】そこで、アーマチャ本体は円板状に形成さ
れることが望ましく、円板状のアーマチャ本体に対する
電磁コアは、軟磁性体の削り出し材(バルク)から形
成されるか、あるいは方向性軟磁性板の積層材が渦状
(スパイラル)に形成されるのが一般的である。また近
年、電磁コアの材料として軟磁性複合材(SMC)が
開発されている。ここで、上記のSMCは、例えば図8
に示すように、純鉄粉等の軟磁性材料からなる軟磁性粉
体1の周りに非磁性材料からなる絶縁皮膜2を被覆した
粉末を所望形状の成形型を用いて加圧および加熱するこ
とにより電磁コアが形成される。
【0010】しかしながら、バルクでは、電磁コア内
に発生する渦電流のために必要な電磁力が発生せず、コ
イル部への通電量が増大し、残留磁気の影響によりバル
ブの応答性が悪化するという問題があった。またスパ
イラルでは、スパイラルコアの製造が困難であり、製品
間の特性ばらつきが増大し、製造コストが増大するとい
う問題があった。またSMCでは、例えば図8の矢印
で渦電流の流れが模式的に示されているように、低渦電
流損失の特性を有するが、しかし、電磁アクチュエータ
の実使用域における磁界強さに対する飽和磁束密度の大
きさが例えば純鉄に比べて0.7倍程度と小さく、いわ
ゆるB−H特性が劣っているため、電磁力が不足すると
いう問題があった。さらにSMCでは、焼成しないた
め、焼結材に比べて脆いという性質を有している。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、電磁力が向上するとともに消費
電力を低減する電磁アクチュエータ、ならびにその電磁
コアまたは可動子本体の磁性材として好適な軟磁性材を
提供することを目的とする。本発明の他の目的は、エン
ジンの吸気弁あるいは排気弁の応答性を良好にし、開閉
制御を向上するバルブ駆動装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
軟磁性材によると、軟磁性材料からなる軟磁性粉体と、
非磁性材料からなり軟磁性粉体の外周に設けられる絶縁
部と、この絶縁部の一部が除去された除去部と、この除
去部を通して軟磁性粉体同士が互いに接触する接触部と
を備えている。
【0013】従来のSMCにおいては、軟磁性粉体の周
りを被覆する絶縁皮膜により、軟磁性粉体同士が電気的
に絶縁されるため、軟磁性粉体間の電気抵抗率は極めて
高く、渦電流の流れる経路は軟磁性粉体内に限られる。
渦電流損失は、渦電流の流れる経路が短いほど小さいた
め、渦電流損失が極めて少なくなる。ところが、軟磁性
粉体間に空気層と絶縁皮膜が存在するため、磁束が通り
難く、B−H特性が純鉄に比べて劣る。
【0014】一方、本発明においては、接触部において
軟磁性粉体同士が互いに接触するので、磁束が通り易
く、B−H特性が向上する。上記の接触部により、電気
抵抗率が低下し、渦電流の通る経路が従来のSMCに比
べて長くなる。しかしながら、軟磁性粉体の一部同士を
互いに接触させ、絶縁部を残すことにより、従来のバル
クに比べて渦電流の流れる経路としては十分に短く、渦
電流損失を大幅に低減することができる。また、強度向
上も可能である。
【0015】例えば図9に示すように、従来のバルクの
電気抵抗率は数10μΩcmであり、従来のSMCの電
気抵抗率は約10000μΩcmである。一方、本発明
の軟磁性材の電気抵抗率は、100μΩcm以上、かつ
10000μΩcm以下である。したがって、電磁アク
チュエータの電磁コアの磁性材として本発明の軟磁性材
を用いることにより、渦電流損失を低減して消費電力を
低減するとともに、電磁力を向上することができる。こ
こで、電気抵抗率とは、軟磁性材の任意の複数経路で測
定したときの平均的な電気抵抗率のことである。
【0016】本発明の請求項2記載の軟磁性材による
と、電気抵抗率が100μΩcm以上、かつ10000
μΩcm以下である軟磁性材であって、軟磁性材料から
なる第1の軟磁性粉体と、軟磁性材料からなる第2の軟
磁性粉体、ならびに非磁性材料からなり、前記第2の軟
磁性粉体の外周に設けられる絶縁部を有する複合粉体
と、第1の軟磁性粉体同士が互いに接触する第1の接触
部とを備えている。このため、第1の接触部において、
第1の軟磁性粉体同士が互いに接触するので、磁束が通
り易く、B−H特性が向上する。また、第1の軟磁性粉
体と複合粉体とを混合することにより、従来のバルクに
比べて渦電流の流れる経路としては十分に短く、渦電流
損失を大幅に低減することができる。したがって、電磁
アクチュエータの電磁コアの磁性材として本発明の軟磁
性材を用いることにより、渦電流損失を低減して消費電
力を低減するとともに、電磁力を向上することができ
る。
【0017】本発明の請求項3記載の軟磁性材による
と、絶縁部の一部が除去された除去部と、この除去部を
通して第1および第2の軟磁性粉体が互いに接触する第
2の接触部とを備えているので、磁束が通り易くなり、
B−H特性が確実に向上する。したがって、電磁アクチ
ュエータの電磁コアの磁性材として本発明の軟磁性材を
用いることにより、電磁力を確実に向上することができ
る。
【0018】本発明の請求項4記載の軟磁性材による
と、絶縁部は例えばリン系化合物等の酸化皮膜からな
り、除去部は還元処理により絶縁部の一部が除去されて
いるので、軟磁性粉体同士または第1および第2の軟磁
性粉体を簡便にかつ確実に接触させることができる。こ
こで、還元処理としては、例えば500℃〜800℃の
水素ガス雰囲気中に成形体を放置するか、または500
℃〜800℃の水素ガス雰囲気中で成形する方法等が挙
げられる。
【0019】本発明の請求項5記載の軟磁性材による
と、絶縁部は樹脂皮膜からなり、除去部は、熱処理によ
り絶縁部の一部が除去されているので、軟磁性粉体同士
または第1および第2の軟磁性粉体を簡便にかつ確実に
接触させることができる。ここで、熱処理としては、例
えば500℃程度以上の温度に成形体を保持するか、ま
たは500℃程度以上の温度で成形する方法等が挙げら
れる。
【0020】本発明の請求項6記載の電磁アクチュエー
タによると、可動子本体を吸引方向に移動させる電磁力
を発生するコイル部と、請求項1〜5のいずれか一項記
載の軟磁性材を有し、上記のコイル部が巻回される電磁
コアとを備えているので、コイル部への通電開始後およ
び通電停止後において電磁コア内部で発生する渦電流を
早期に消滅させ、効率よく大きな磁束を流通させること
ができる。したがって、電磁力が向上し、作動応答性が
向上するとともに、消費電力を低減することができる。
【0021】本発明の請求項7記載の電磁アクチュエー
タによると、請求項1〜5のいずれか一項記載の軟磁性
材を有する可動子本体を備えているので、可動子本体が
電磁コアに吸着される前後において可動子本体内部で発
生する渦電流を早期に消滅させることができる。したが
って、電磁アクチュエータの作動応答性を向上させるこ
とができる。
【0022】本発明の請求項8記載の電磁アクチュエー
タによると、軟磁性材は、電気抵抗率が1000μΩc
m以上、かつ3000μΩcm以下であるので、電磁ア
クチュエータの作動応答性を確実に向上させることがで
きる。軟磁性材の電気抵抗率が1000μΩcm未満で
あると、コイル部への通電開始後および通電停止後、ま
たは可動子本体が電磁コアに吸着される前後において、
電磁コア内部または可動子本体内部で発生する渦電流に
より残留磁気が生じ、この残留磁気によって電磁コアと
可動子本体との間に吸引力が残り、可動子本体が電磁コ
アから分離し難くなり、作動応答性が悪化する。また、
軟磁性材の電気抵抗率が3000μΩcmを超えると、
磁束が通り難くなり、B−H特性が劣化して電磁力が不
足する恐れがある。
【0023】本発明の請求項9記載のバルブ駆動装置に
よると、エンジンの吸気弁あるいは排気弁のバルブボデ
ィと、このバルブボディを電磁力により駆動する請求項
6、7または8記載の電磁アクチュエータとを備えてい
る。したがって、電磁力および作動応答性が向上し、消
費電力が低減された電磁アクチュエータを用いることに
より、エンジンの吸気弁あるいは排気弁の応答性を良好
にし、開閉制御を向上することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるバルブ駆動装
置を図4に示す。第1実施例のバルブ駆動装置100
は、エンジンの吸気弁を電磁力により駆動するバルブ駆
動装置である。図4は、無通電時のバルブボディ20が
半開きの状態を示している。
【0025】図4に示すように、バルブ駆動装置100
は、シリンダヘッド10、バルブボディ20、ハウジン
グ30および電磁アクチュエータ50などから構成され
ている。
【0026】バルブボディ20は、エンジンの燃焼室6
0に空気あるいは混合気を供給する吸気口11を所定の
タイミングで開閉するように制御されている。バルブボ
ディ20は、シリンダヘッド10に形成されるスプリン
グ収容室12に向けて延伸して形成されるステム21に
より軸方向に上下移動する。またバルブボディ20は、
軸方向の移動を案内するバルブガイド13により、シリ
ンダヘッド10に対して摺動自在に収容されている。バ
ルブボディ20は、シリンダヘッド10に設けられた弁
座14に着座可能な傘部22をステム21の燃焼室60
側端部に有している。
【0027】スプリング収容室12内には、スプリング
15およびスプリング座16が収容されている。スプリ
ング15は、反燃焼室側の端部がスプリング座16に当
接し、他方の端部がスプリング収容室12の内底面12
aに当接している。スプリング座16はバルブボディ2
0のステム21の端部に固定されているので、スプリン
グ15はバルブボディ20を図4の上方すなわち弁閉方
向に付勢している。
【0028】ハウジング30は概略円筒形状であり、ア
ーマチャ40を駆動する電磁アクチュエータ50を内部
に収容している。ハウジング30の上方にはハウジング
ヘッド31が配設されている。ハウジング30およびハ
ウジングヘッド31はボルト32によりシリンダヘッド
10の上方に固定されている。
【0029】ハウジング30の内部に収容されている電
磁アクチュエータ50は、アッパコイル511を有する
アッパコア51、ロアコイル521を有するロアコア5
2、ロアコア52の燃焼室側に設けられるロアプレート
53、アッパコア51とロアコア52との間に設けられ
るストッパ54、ならびに可動子としてのアーマチャ4
0から構成されている。これらの部材からなる電磁アク
チュエータ50はハウジング30に固定されており、電
磁アクチュエータ50のロアプレート53とシリンダヘ
ッド10との間にはわずかなクリアランスが設けられて
いる。そのため、ハウジング30の図4上下方向への熱
膨張にともなって、電磁アクチュエータ50もハウジン
グ30とともに一体に図4の上下方向へ移動する。
【0030】アーマチャ40は、可動子本体としてのア
ーマチャ本体41と、可動子シャフトとしてのアーマチ
ャシャフト42とから構成されている。アーマチャ本体
41は、アッパコア51とロアコア52との間に配設さ
れ、形状は円盤状であり鉄などの磁性体から形成されて
いる。アーマチャシャフト42は、一方の端部がアーマ
チャ本体41のほぼ中心部に嵌め込まれて接合されてい
る。アーマチャシャフト42の燃焼室側の端部は、シャ
フトキャップ43を介してバルブボディ20のステム2
1の端部に当接ならびに離間可能である。
【0031】電磁コアとしてのアッパコア51は、ハウ
ジング30に収容されており、後述する軟磁性材から構
成されている。アッパコア51の内部には、図示しない
樹脂製のボビンに巻回されるコイル部としてのアッパコ
イル511が収容されている。アッパコイル511に通
電されるとアッパコア51に電磁吸引力が発生し、アー
マチャ本体41を図4の上方向に吸引してアーマチャシ
ャフト42をバルブボディ20のステム21の端部から
離間させる。
【0032】電磁コアとしてのロアコア52は、ハウジ
ング30に収容されており、アーマチャ本体41を挟ん
でアッパコア51に対向して配設されている。ロアコア
52は、アッパコア51と同様の軟磁性材から構成され
ている。ロアコア52の内部には、図示しない樹脂製の
ボビンに巻回されるコイル部としてのロアコイル521
が巻回されている。ロアコイル521に通電されるとロ
アコア52に電磁吸引力が発生し、アーマチャ本体41
を図4の下方向に吸引してアーマチャシャフト42をス
テム21の端部に当接させる。アッパコア51とロアコ
ア52との間に配設されているストッパ54は、自身の
厚みによりアーマチャ40の移動量を規定している。
【0033】アーマチャ本体41の反燃焼室側に設けら
れているシャフト44は、反燃焼室側の端部にフランジ
部45を有している。シャフト44の燃焼室側の端部
は、アーマチャシャフト42の反燃焼室側の端部に当接
ならびに離間可能である。
【0034】ハウジングヘッド31の反燃焼室側の端部
には、スプリングキャップ33が嵌め込まれて固定され
ている。スプリングキャップ33は有底筒形状であっ
て、スプリングキャップ33の内部はスプリング収容室
34となっている。スプリング収容室34内には、スプ
リング35およびシャフト44のフランジ部45が収容
されている。スプリング35はアーマチャ40を挟んで
スプリング15に対抗して配設されている。スプリング
35の反燃焼室側の端部はスプリングキャップ33の内
底面33aに当接し、燃焼室側の端部はシャフト44の
フランジ部45と当接している。したがって、スプリン
グ35はシャフト44とアーマチャシャフト42とが当
接する方向にシャフト44を付勢するとともにアーマチ
ャシャフト42とステム21とが当接する方向にシャフ
ト44を付勢することにより、バルブボディ20を図4
の下方向すなわち開弁方向に付勢している。
【0035】上記の構造のバルブ駆動装置100におい
ては、アッパコイル511およびロアコイル521の無
通電時、アーマチャ本体41がアッパコア51とロアコ
ア52とのほぼ中間に位置するようにスプリング15お
よびスプリング35のセット荷重が調整されている。そ
して、アッパコイル511およびロアコイル521の無
通電時、バルブボディ20は図4に示すように半開きの
状態にあり、エンジン運転中はアッパコイル511とロ
アコイル521とが交互に通電されて閉弁状態と開弁状
態とを繰り返す。
【0036】次に、電磁アクチュエータ50のアッパコ
ア51およびロアコア52について、図1を用いて詳細
に説明する。図1においては、図8に示す従来のSMC
と同一構成部分に同一符号を付す。
【0037】アッパコア51およびロアコア52は、図
1に示すように、純鉄粉等の軟磁性材料からなる第1の
軟磁性粉体としての軟磁性粉体4と、純鉄粉等の軟磁性
材料からなる第2の軟磁性粉体としての軟磁性粉体1の
周りに非磁性材料からなる絶縁部としての絶縁皮膜2を
被覆したSMC粉末とを所定の割合で混合し、これを所
望形状の成形型を用いて圧縮成型した軟磁性材3から構
成される。軟磁性材3は、軟磁性粉体4同士が互いに接
触する接触部5を備えている。ここで、絶縁皮膜2は、
酸化皮膜または樹脂皮膜で構成されている。また図1に
おいて、渦電流の流れは矢印で模式的に示されている。
【0038】第1実施例においては、軟磁性材3の電気
抵抗率は2500μΩcmであり、軟磁性材3における
軟磁性粉体4とSMC粉末との混合割合を変えること
で、電気抵抗率を100μΩcmから10000μΩc
mまで変えることができる。ここで、アッパコア51お
よびロアコア52において、軟磁性材3の電気抵抗率を
100μΩcmから10000μΩcmまで変えたとき
の電気抵抗率と電磁アクチュエータの作動応答性との関
係を計算した結果を図6に示す。図6に示すように、電
磁アクチュエータの作動応答性は、電磁コアにおける軟
磁性材の電気抵抗率が1000μΩcm〜3000μΩ
cmで変曲点を有している。上記のことから、軟磁性材
の電気抵抗率が1000μΩcm〜3000μΩcm以
上において、電磁アクチュエータの作動応答性を良好に
することができる。しかしながら、電気抵抗率が高いこ
とは、図1に示す軟磁性材3における軟磁性粉体1およ
び4間の空気層と絶縁皮膜2の割合が多いことを意味す
る。すなわち、B−H特性が劣っていることとなる。こ
のため、電磁コア用の軟磁性材としては、電気抵抗率が
できるだけ低い方がよい。したがって、バルブ駆動装置
用電磁コアとしては、軟磁性材の電気抵抗率が1000
μΩcm以上、かつ3000μΩcm以下であることが
最も望ましい。
【0039】次に、電磁アクチュエータ50におけるア
ーマチャ40の作動変位の計算結果を図5の実線で示
す。図5において、変位8.0mmでアーマチャ本体4
1はアッパコア51に吸着保持され、変位0mmでアー
マチャ本体41はロアコア52に吸着保持される。ま
た、第1実施例におけるアッパコア51およびロアコア
52を構成する軟磁性材3の電気抵抗率を100μΩc
mとした比較例1ついて、アーマチャの作動変位を計算
した結果を図5の点線で示す。比較例1においては、図
5の一点鎖線で示すリフト基準に対し、コイル部への通
電開始後および通電停止後において応答遅れが生じてい
る。これは、電磁コア内部で発生する渦電流により残留
磁気が生じ、この残留磁気によって電磁コアとアーマチ
ャ本体との間に吸引力が残り、アーマチャ本体が電磁コ
アから分離し難くなり、作動応答性が悪化しているので
ある。一方、第1実施例においては、アッパコア51お
よびロアコア52を構成する軟磁性材3の電気抵抗率が
2500μΩcmであるため、アッパコイル511およ
びロアコイル521への通電開始後および通電停止後に
おいて、アッパコア51およびロアコア52内部で発生
する渦電流を早期に消滅させ、電磁アクチュエータ50
の作動応答性を向上させることができる。
【0040】以上説明した本発明の第1実施例において
は、軟磁性材3の接触部5において、軟磁性粉体4同士
が互いに接触するので、磁束が通り易く、B−H特性が
向上する。また、軟磁性粉体4とSMC粉体とを混合す
ることにより、従来のバルクに比べて渦電流の流れる経
路としては十分に短く、渦電流損失を大幅に低減するこ
とができる。したがって、電磁アクチュエータ50のア
ッパコア51およびロアコア52の磁性材として軟磁性
材3を用いることにより、渦電流損失を低減して消費電
力を低減するとともに、電磁力を向上することができ
る。
【0041】さらに、第1実施例においては、軟磁性材
3の電気抵抗率が1000μΩcm以上、かつ3000
μΩcm以下であるので、電磁アクチュエータ50の作
動応答性を確実に向上させることができる。
【0042】さらにまた、第1実施例においては、電磁
力および作動応答性が向上し、消費電力が低減された電
磁アクチュエータ50をバルブ駆動装置100に用いる
ことにより、エンジンの吸気弁の応答性を良好にし、開
閉制御を向上することができる。
【0043】上記第1実施例では、吸気弁を電磁力によ
り駆動するバルブ駆動装置に本発明を適用したが、排気
弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に適用可能で
あることはいうまでもない。
【0044】また、第1実施例では、バルブ駆動装置に
本発明の電磁アクチュエータを適用したが、電磁力によ
り駆動可能なその他の装置に本発明の電磁アクチュエー
タを用いてもよい。
【0045】(第2実施例)本発明の第2実施例による
電磁アクチュエータにおけるアーマチャの作動変位の計
算結果を図7の実線で示す。第2実施例においては、図
4に示す第1実施例のアーマチャ本体41を図1に示す
第1実施例の軟磁性材3で構成したものであり、電磁ア
クチュエータの他の構成部分は第1実施例と同様である
ので、構成の説明を省略する。
【0046】第2実施例においては、アーマチャ本体を
構成する軟磁性材の電気抵抗率は2500μΩcmであ
る。図7において、変位8.0mmでアーマチャ本体は
アッパコアに吸着保持され、変位0mmでアーマチャ本
体はロアコアに吸着保持される。また、第2実施例にお
けるアーマチャ本体を構成する軟磁性材の電気抵抗率を
100μΩcmとした比較例2ついて、アーマチャの作
動変位を計算した結果を図7の点線で示す。比較例2に
おいては、図7の一点鎖線で示すリフト基準に対し、ア
ーマチャ本体が電磁コアに吸着される前後において応答
遅れが生じている。これは、アーマチャ本体内部で発生
する渦電流により残留磁気が生じ、この残留磁気によっ
て電磁コアとアーマチャ本体との間に吸引力が残り、ア
ーマチャ本体が電磁コアから分離し難くなり、作動応答
性が悪化しているのである。一方、第2実施例において
は、アーマチャ本体を構成する軟磁性材の電気抵抗率が
2500μΩcmであるため、アーマチャ本体が電磁コ
アに吸着される前後において、アーマチャ本体内部で発
生する渦電流を早期に消滅させ、電磁アクチュエータの
作動応答性を向上させることができる。
【0047】(第3実施例)本発明の第3実施例による
軟磁性材を図2に示す。図1に示す第1実施例と同一構
成部分に同一符号を付す。
【0048】第3実施例においては、図2に示すよう
に、純鉄粉等の軟磁性材料からなる第1の軟磁性粉体と
しての軟磁性粉体4と、純鉄粉等の軟磁性材料からなる
第2の軟磁性粉体としての軟磁性粉体1の周りに非磁性
材料からなる絶縁部としての絶縁皮膜2を被覆したSM
C粉末とを所定の割合で混合し、これを所望形状の成形
型を用いて所定の温度および圧力で焼結し成型した後、
還元処理または熱処理を施すか、または上記の混合物を
所定の温度および圧力で焼結する際、還元処理または熱
処理を同時に施したものである。このようにして作製さ
れた軟磁性材は、軟磁性粉体4同士が互いに接触する第
1の接触部としての接触部5と、絶縁皮膜2の一部が除
去された除去部6と、この除去部6を通して軟磁性粉体
1および4が互いに接触する第2の接触部としての接触
部7とを備えている。ここで、絶縁皮膜2は、酸化皮膜
または樹脂皮膜で構成されている。また図2において、
渦電流の流れは矢印で模式的に示されている。
【0049】絶縁皮膜2が酸化皮膜からなる場合、除去
部6は還元処理により形成される。還元処理としては、
例えば500℃〜800℃の水素ガス雰囲気中に焼結後
の成形体を放置するか、または500℃〜800℃の水
素ガス雰囲気中で焼結し成形する方法等が挙げられる。
また、絶縁皮膜2が樹脂皮膜からなる場合、除去部6は
熱処理により形成される。熱処理としては、例えば50
0℃程度以上の温度に焼結後の成形体を保持するか、ま
たは500℃程度以上の温度で成形する方法等が挙げら
れる。
【0050】第3実施例においては、軟磁性粉体4同士
が互いに接触する接触部5に加え、接触部7において、
除去部6を通して軟磁性粉体1および4が互いに接触す
るので、第1実施例に比べてさらに磁束が通り易く、B
−H特性がさらに向上する。したがって、電磁アクチュ
エータの電磁コアの磁性材として第3実施例の軟磁性材
を用いることにより、渦電流損失を低減して消費電力を
低減するとともに、電磁力をさらに向上することができ
る。さらに第3実施例においては、軟磁性粉体4とSM
C粉末とを混合し焼結しているので、従来のSMCに比
べて強度を向上することができる。
【0051】(第4実施例)本発明の第4実施例による
軟磁性材を図3に示す。図2に示す第3実施例と同一構
成部分に同一符号を付す。
【0052】第4実施例においては、図3に示すよう
に、純鉄粉等の軟磁性材料からなる軟磁性粉体1の周り
に非磁性材料からなる絶縁部としての絶縁皮膜2を被覆
したSMC粉末を所望形状の成形型を用いて所定の温度
および圧力で焼結し成型した後、還元処理または熱処理
を施すか、または上記のSMC粉末を所定の温度および
圧力で焼結する際、還元処理または熱処理を同時に施し
たものである。このようにして作製された軟磁性材は、
絶縁皮膜2の一部が除去された除去部6と、この除去部
6を通して軟磁性粉体1同士が互いに接触する接触部9
とを備えている。ここで、絶縁皮膜2は、酸化皮膜また
は樹脂皮膜で構成されている。また図3において、渦電
流の流れは矢印で模式的に示されている。
【0053】絶縁皮膜2が酸化皮膜からなる場合、除去
部6は還元処理により形成される。還元処理としては、
例えば500℃〜800℃の水素ガス雰囲気中に焼結後
の成形体を放置するか、または500℃〜800℃の水
素ガス雰囲気中で焼結し成形する方法等が挙げられる。
また、絶縁皮膜2が樹脂皮膜からなる場合、除去部6は
熱処理により形成される。熱処理としては、例えば50
0℃程度以上の温度に焼結後の成形体を保持するか、ま
たは500℃程度以上の温度で成形する方法等が挙げら
れる。
【0054】第4実施例においては、接触部9におい
て、除去部6を通して軟磁性粉体1同士が互いに接触す
るので、磁束が通り易く、B−H特性が向上する。した
がって、電磁アクチュエータの電磁コアの磁性材として
第4実施例の軟磁性材を用いることにより、渦電流損失
を低減して消費電力を低減するとともに、電磁力を向上
することができる。さらに第4実施例においては、SM
C粉末を焼結しているので、従来のSMCに比べて強度
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による軟磁性材を示すモデ
ル図である。
【図2】本発明の第3実施例による軟磁性材を示すモデ
ル図である。
【図3】本発明の第4実施例による軟磁性材を示すモデ
ル図である。
【図4】本発明の第1実施例によるバルブ駆動装置の無
通電時の状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第1実施例による電磁アクチュエータ
におけるアーマチャの作動変位の計算結果を示すデータ
図である。
【図6】電磁コアにおける軟磁性材の電気抵抗率と電磁
アクチュエータの作動応答性との関係を示すデータ図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例による電磁アクチュエータ
におけるアーマチャの作動変位の計算結果を示すデータ
図である。
【図8】従来のSMCを示すモデル図である。
【図9】本発明における軟磁性材の電気抵抗率の範囲を
示す図である。
【符号の説明】
1 軟磁性粉末(第2の軟磁性粉末) 2 絶縁被膜(絶縁部) 3 軟磁性材 4 軟磁性粉末(第1の軟磁性粉末) 5 接触部(第1の接触部) 6 除去部 7 接触部(第2の接触部) 9 接触部 40 アーマチャ 41 アーマチャ本体(可動子本体) 50 電磁アクチュエータ 51 アッパコア(電磁コア) 511 アッパコイル(コイル部) 52 ロアコア(電磁コア) 521 ロアコイル(コイル部) 100 バルブ駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝岡 純也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 野村 由利夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 DD04 DD09 EE22 EE34 GA13 KK17 5E048 AB01 AD07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗率が100μΩcm以上、かつ
    10000μΩcm以下である軟磁性材であって、 軟磁性材料からなる軟磁性粉体と、 非磁性材料からなり、前記軟磁性粉体の外周に設けられ
    る絶縁部と、 前記絶縁部の一部が除去された除去部と、 前記除去部を通して前記軟磁性粉体同士が互いに接触す
    る接触部と、 を備えることを特徴とする軟磁性材。
  2. 【請求項2】 電気抵抗率が100μΩcm以上、かつ
    10000μΩcm以下である軟磁性材であって、 軟磁性材料からなる第1の軟磁性粉体と、 軟磁性材料からなる第2の軟磁性粉体、ならびに非磁性
    材料からなり、前記第2の軟磁性粉体の外周に設けられ
    る絶縁部を有する複合粉体と、 前記第1の軟磁性粉体同士が互いに接触する第1の接触
    部と、 を備えることを特徴とする軟磁性材。
  3. 【請求項3】 前記絶縁部の一部が除去された除去部
    と、 前記除去部を通して前記第1および第2の軟磁性粉体が
    互いに接触する第2の接触部と、 を備えることを特徴とする請求項2記載の軟磁性材。
  4. 【請求項4】 前記絶縁部は酸化皮膜からなり、前記除
    去部は還元処理により前記絶縁部の一部が除去されてい
    ることを特徴とする請求項1または3記載の軟磁性材。
  5. 【請求項5】 前記絶縁部は樹脂皮膜からなり、前記除
    去部は熱処理により前記絶縁部の一部が除去されている
    ことを特徴とする請求項1または3記載の軟磁性材。
  6. 【請求項6】 磁性材料からなる可動子本体を備え、前
    記可動子本体を電磁力により吸引する電磁アクチュエー
    タであって、 前記可動子本体を吸引方向に移動させる電磁力を発生す
    るコイル部と、 請求項1〜5のいずれか一項記載の軟磁性材を有し、前
    記コイル部が巻回される電磁コアと、 を備えることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一項記載の軟磁
    性材を有する可動子本体を備え、前記可動子本体を電磁
    力により吸引する電磁アクチュエータであって、 前記可動子本体を吸引方向に移動させる電磁力を発生す
    るコイル部と、 磁性材料からなり、前記コイル部が巻回される電磁コア
    と、 を備えることを特徴とする電磁アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記軟磁性材は、電気抵抗率が1000
    μΩcm以上、かつ3000μΩcm以下であることを
    特徴とする請求項6または7記載の電磁アクチュエー
    タ。
  9. 【請求項9】 内燃機関の吸気弁あるいは排気弁のバル
    ブボディと、 前記バルブボディを電磁力により駆動する請求項6、7
    または8記載の電磁アクチュエータと、 を備えることを特徴とするバルブ駆動装置。
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