JP2009293785A - 作動ピンを有したアクチュエータ - Google Patents

作動ピンを有したアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】作動ピンの周囲からのガス漏れを防止して、作動時に、作動ピンを迅速に後退移動可能とする作動ピンを有したアクチュエータを提供すること。
【解決手段】アクチュエータA1は、作動ピン54を有したピストン47と、スクイブ38と、シリンダケース31と、を備える。シリンダケース31が、ピストン47の周囲を覆う周壁部と、作動ピン43を突出可能な貫通孔35aを有した天井壁部35と、を備える。アクチュエータA1は、作動時に、スクイブ38から発生する駆動用ガスGを、天井壁部35とピストン47との間に噴出させることにより、ピストン47を、作動ピン54とともに後退移動させる構成である。天井壁部35の内面側に、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hのシール状態を維持しつつ作動ピン54に対して相対移動可能とされるシールリング66が、配設されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、作動時に、作動ピンを軸方向に沿って引き込むように移動可能なアクチュエータに関し、作動時に瞬時に作動ピンを作動させる必要のある、例えば、車両に搭載されるエアバッグ装置のエアバッグ内の内圧制御やエアバッグの形状制御等に利用できるアクチュエータに関する。
従来、アクチュエータとしては、作動ピンを突出させるようにしてシリンダケース内に保持させたピストンを、ピストンに設けられているスクイブを作動させた際に発生する駆動用ガスを利用して、作動ピンとともにシリンダケース内を後退移動させる構成のものがあった。この従来のアクチュエータでは、スクイブは、作動時に、シリンダケースとピストンとの間に駆動用ガスを噴出させることにより、ピストンを作動ピンとともに後退移動させる構成であった(例えば、特許文献1及び2参照)。
米国特許公開2002/0135166号 特開2007−333044公報
しかし、特許文献1及び2に記載のアクチュエータでは、作動ピンを、シリンダケースの天井壁部に設けられた貫通孔から突出させている構成であるものの、貫通孔に作動ピンを挿通させた際に作動ピンと貫通孔との間に形成される隙間を塞ぐようにシールするシール部材を備えていないことから、シリンダケースの充分な気密性を確保し難く、作動時に、駆動用ガスの漏れを抑えて作動ピンを迅速に後退移動させる点に改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、作動ピンの周囲からのガス漏れを防止して、作動時に、作動ピンを迅速に後退移動可能とする作動ピンを有したアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る作動ピンを有したアクチュエータは、作動ピンを有したピストンと、作動時に点火されて駆動用ガスを発生可能とされるスクイブと、ピストンを保持するシリンダケースと、を備える構成とされて、
ピストンが、先端から作動ピンを突出させた構成とされ、
シリンダケースが、ピストンの周囲を覆う略筒状の周壁部と、周壁部の先端側を閉塞するとともに作動ピンを突出可能な貫通孔を有して構成される天井壁部と、を備えて、
作動時に、スクイブから発生する駆動用ガスを、シリンダケース内の天井壁部とピストンとの間に噴出させることにより、ピストンを、作動ピンとともに後退移動させるように、構成される作動ピンを有したアクチュエータにおいて、
天井壁部の内面側に、作動ピンと貫通孔との間の隙間のシール状態を維持しつつ作動ピンに対して相対移動可能とされるシールリングが、配設されていることを特徴とする。
本発明の作動ピンを有したアクチュエータでは、作動ピンを突出させているシリンダケースの天井壁部の内面側に、作動ピンと天井壁部に設けられた貫通孔との間の隙間をシールするシールリングが、配設されており、このシールリングは、作動ピンと貫通孔との間の隙間のシール状態を維持しつつ作動ピンに対して相対移動可能とされていることから、スクイブの作動時において、シールリングにより作動ピンの後退移動前の作動ピンと貫通孔との間の隙間をシールできるとともに、作動ピンがピストンとともに後退移動する際にも、シールリングによって、作動ピンと貫通孔との間の隙間のシール状態を維持することができる。そのため、スクイブの作動時に、駆動用ガスが、作動ピンと貫通孔との間の隙間から漏れることを、極力防止することができ、作動ピンを迅速に後退移動させることができる。
したがって、本発明の作動ピンを有したアクチュエータでは、作動ピンの周囲からのガス漏れを防止して、作動時に、作動ピンを迅速に後退移動させることができる。
また、本発明の作動ピンを有したアクチュエータでは、スクイブの作動前からスクイブ作動後の作動ピンの後退移動時にわたって、シールリングによって、作動ピンと貫通孔との間の隙間がシールされることから、スクイブ作動時の火炎が、作動ピンと貫通孔との間の隙間から外部に噴出されることも、防止することができる。さらに、本発明の作動ピンを有したアクチュエータでは、作動ピンと貫通孔との間の隙間が、車両搭載時において、シールリングによって常時シールされていることから、湿気等に対する耐久性も良好である。
さらに、本発明の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、シールリングの後方側に、シールリングより剛性を有して構成されて、作動ピンに対して相対移動可能とし、かつ、ピストンの後退移動時におけるシールリングの後退移動を規制可能な押え板を、配設させる構成とすれば、シールリングは、押え板によって、後退移動を規制されるとともに、シールリングより剛性を有して構成される押え板によって、均一に天井壁部側に圧接されるような態様となることから、作動ピンと貫通孔との間の隙間を、作動ピンの周囲の全周にわたって均一にシールすることができて、好ましい。
なお、スクイブは、シリンダケース内の天井壁部とピストンとの間に駆動用ガスを噴出可能な構成であれば、ピストンと別体としてシリンダケース側に保持させる構成としても、ピストンと一体的に配設させる構成としてもよい。
そして、スクイブをピストンと一体的に配設させる場合、
ピストンを、スクイブの先端側を覆って作動ピンを突設させるとともに、作動ピンの周囲に、駆動用ガスを噴出可能とする噴出孔を配設させた構成として、
噴出孔を、噴出孔から噴出される駆動用ガスによって、シールリングの後方側に配置される押え板を前進移動側に押圧可能に、配設させる構成とすることが好ましい。
上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、作動時に、スクイブから吐出される駆動用ガスが、噴出孔から、シリンダケース内に噴出されれば、この駆動用ガスが、シールリングの後方側に配置される押え板を、前進移動側、すなわち、天井壁部側に向かって押圧することとなり、この駆動用ガスの押圧力を受けて、シールリングが、押え板により、天井壁部側に向かって圧接されることとなる。すなわち、シールリングが、駆動用ガスにより、押え板を介して、作動ピンと貫通孔との間の隙間を塞ぎつつ、天井壁部側に向かって圧接されることから、作動ピンと貫通孔との間の隙間から駆動用ガスが漏れることを、極力防止することができる。
また、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、噴出孔を、押え板の後方において押え板と対向するように配置させるとともに、駆動用ガスを作動ピンの軸方向に沿って噴出可能なように、構成すれば、スクイブから吐出される駆動用ガスが、作動ピンの軸方向に沿うようにして、噴出孔からシリンダケース内に噴出されることから、作動時に、ピストンを迅速に後退移動させることができ、また、噴出孔から噴出される駆動用ガスが、押え板を作動ピンの軸方向に沿った前方に向かって押圧することから、シールリングを、押え板を介して、ダイレクトに天井壁部側に向かって圧接させることができて、好ましい。
さらに、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、シリンダケース内における周壁部とピストンとの間に、作動時のピストンの後退移動を許容し、ピストンの作動前の後退移動を規制する仮止め部材を、配設させる構成とすれば、スクイブの作動時まで、ピストンの後退移動を確実に規制できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、ピストンにおける作動前の前進移動を、シールリングを介在させて天井壁部に支持された押え板により、規制させる構成とすれば、搭載部位への取付前に、シリンダケースの天井壁部からの作動ピンの突出状態を安定させることができて、取扱性が良好となり、好ましい。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、シリンダケース内における周壁部とピストンとの間に、板金素材を曲げ加工して構成されるとともに、内周面によってピストンを摺動可能とされる筒状部材を、シリンダケースに対しての軸方向に沿った移動を抑えられた状態で配設させ、
筒状部材を、内周面側に突出させるように切り起して形成されて、ピストンの外周側への組付時に、ピストンに設けられた係止凹部の周縁を係止して、ピストンの作動前の後退移動を規制し、かつ、作動時のピストンの後退移動を許容するように係止解除可能に、構成される係止突起を、配設させた仮止め部材として、構成することが、好ましい。
上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、筒状部材を構成する曲げ加工前の板金素材の一部を単に曲げ加工して係止突起を形成し、全体を曲げ加工すれば、仮止め部材としての筒状部材を形成できることから、仮止め部材を容易に形成することができる。また、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、筒状部材を構成する板金素材に予め係止突起を形成するとともに、ピストンの周囲に外装可能に曲げ加工して形成しておいた筒状部材を、ピストンに外装させ、その後、筒状部材を外装させたピストンを、シリンダケース内に収納させれば、係止突起に係止凹部周縁を係止された状態で、ピストンがシリンダケース内に収納されることとなって、アクチュエータの製造も容易となる。なお、筒状部材を曲げ加工容易な形成材料から形成する場合には、予め係止突起を形成しておいた板金素材を、ピストンの周囲に配設させるように筒状に撓ませて、筒状部材を形成すると同時にピストンに外装させることもできる。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、筒状部材を、軸方向の一端側を覆ってシリンダケースの天井壁部側に配置される押え板としての天板と、シリンダケース内における周壁部とピストンとの間に配設されて係止突起を有した周壁と、を、備える構成とすれば、押え板と筒状部材とを別体とする場合と比較して、部品点数を低減することができて、好ましい。また、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、筒状部材が、作動ピンを挿通させる天板を備えていることから、シリンダケースに、ピストンを収納させた筒状部材を組み付ける際に、作動ピンが天板に設けられた挿通孔の周縁に支持されることとなって、シリンダケースに対してぶれ難く、シリンダケースへの組付時に、シリンダケースから作動ピンを容易に突出させることができ、シリンダケースにピストンを組み付ける際の組付作業性が良好となる。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、天板において、周壁との連結部近傍となる周縁付近に、作動時に、天板の周壁に対する相対的な前進移動を可能とするように、変形可能とする変形部を、配設させる構成とすることが好ましい。
上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、作動時に、後退移動するピストンの運動エネルギーが大きく、係止突起を係止凹部に係止された周壁が、ピストンに伴って後退移動する虞れがあっても、天板の周縁付近に設けられた変形部が変形することとなって、天板を周壁に対して相対的に前進移動させることができる。換言すれば、天板が、周壁の後退移動に伴って、シールリングから離れるように後退移動することを防止できることから、押え板としての天板によって、シールリングを確実に天井壁部側に圧接させることができる。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、筒状部材を、板ばね素材から構成して、
周壁を、シリンダケースにおける周壁部の内周側の領域を軸回り方向に沿った複数に分割して構成されて、それぞれ、天板に連結して構成される曲り板部から、構成し、
各曲り板部を、拡径前における初期状態の係止突起の部位を除く内径寸法をピストンの外周面に圧接可能な寸法に、構成することが、好ましい。
上記構成の作動ピンを有したアクチュエータでは、アクチュエータの製造時に、予め製造しておいた筒状部材における各曲り板部を拡径させるようにして、ピストンを内部に収納させれば、各曲り板部は、それぞれ、復元されて、ピストンの外周面に圧接されるように、配設されることとなる。そして、ピストンを内部に収納させた状態で、係止突起が係止凹部の周縁を係止していることから、ピストンが筒状部材に対して後退移動することを防止できて、シリンダケースに、ピストンを収納させた筒状部材を組み付ける際に、作業者が手等でピストンを保持しなくともよく、シリンダケースにピストンを組み付ける際の組付作業性が良好となる。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、筒状部材を、板ばね素材から構成するとともに、軸方向の両端側を開口させた略円筒状として、係止突起を備えた周壁を、備える構成として、
周壁を、軸方向に沿って形成される1つのスリットにより、軸方向の全域にわたって分断させる構成として、拡径前における初期状態の係止突起の部位を除く内径寸法を、ピストンの外周面に圧接可能な寸法に、構成してもよい。
上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいても、アクチュエータの製造時に、予め製造しておいた筒状部材を、スリットの開口を広げるように拡径させた状態で、ピストンを内部に収納させれば、筒状部材は、復元して、ピストンの外周面に圧接されるように、配設されることとなる。このような構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいても、ピストンを内部に収納させた状態で、係止突起が係止凹部の周縁を係止していることから、ピストンが筒状部材に対して後退移動することを防止できて、シリンダケースに、ピストンを収納させた筒状部材を組み付ける際に、作業者が手等でピストンを保持しなくともよく、シリンダケースにピストンを組み付ける際の組付作業性が良好となる。
さらにまた、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、ピストンと、シリンダケースにおける周壁部と、の少なくとも一部を、ピストンの周壁部に対する軸回り方向に沿った回転を不能とするように、軸回り方向に沿った断面形状を、略非円形状として、構成すれば、車両搭載時に、ピストンがシリンダケースに対して回転することを防止でき、ピストンに設けられたスクイブのターミナルが回転することを防止できることから、ターミナルにリード線を結線させる際の誤組付を防止できて、好ましい。
なお、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、シールリングは、Oリングから構成してもよく、また、作動ピンを嵌挿可能な嵌挿孔を有した平板の円板状のものを使用してもよい。
また、上記構成の作動ピンを有したアクチュエータにおいて、ピストンにおける作動ピンから離れた元部側に、ピストンとシリンダケースにおける周壁部との間の気密性を確保可能なシールリングを、配設させる構成とすれば、スクイブの作動時に、駆動用ガスが、ピストンと周壁部との間から、漏れることを防止できて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のアクチュエータA1(図4,5参照)は、図1に示すように、ステアリングホイールWに搭載されるエアバッグ装置Mに、配設されている。アクチュエータA1は、エアバッグ装置Mのインフレーター8とともに、図1に示す制御装置70によって、作動を制御されるように構成されている。
なお、実施形態における上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、実施形態の場合、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図2の二点鎖線参照)の軸方向と一致する方向を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸方向と左右で直交する方向を左右方向として、上下・左右の方向を示す。また、実施形態における前後の方向は、ステアリングシャフトSSの軸方向と前後で直交する方向に軸方向を沿わせるように配設されるアクチュエータA1におけるピストン47の移動方向側を後方としている。
制御装置70は、座席SEに着座した運転者(乗員)MPの体格や着座位置等を検知可能な乗員検知センサ、例えば、ステアリングホイールWと運転者MPとの距離を検知可能な位置検知センサ71や、運転者MPの重量を検知可能な重量検知センサ72と、電気的に接続されるとともに、車両の加速度や加速の方向等を検知可能な衝突検知センサ73と電気的に接続されている。そして、制御装置70は、これらの位置検知センサ71や重量検知センサ72、あるいは、衝突検知センサ73からの電気信号を入力させて、インフレーター8を作動させるとともに、アクチュエータA1を作動させるように、構成されている。実施形態の場合、アクチュエータA1は、エアバッグ装置Mの作動時におけるエアバッグ21の膨張時、エアバッグ21の内圧を抑制可能に、エアバッグ21内に流入した膨張用ガスをエアバッグ21外へ排気させて、好適な膨張モードでエアバッグ21を膨張させるように、制御装置70に制御されて、作動する。
また、エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、ステアリングホイールWのボス部Bにおける上部に配置されている。ステアリングホイールWは、操舵時に把持するリング部Rと、中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する図示しない所定数のスポーク部と、を備えて構成されている。また、ステアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ装置Mとステアリングホイール本体1とから構成されている。
ステアリングホイール本体1は、リング部Rやボス部B等の各部を連結するように配置されるアルミニウム合金等からなる芯金2と、リング部Rや図示しないスポーク部の部位の芯金2を被覆する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下部に配置される合成樹脂製のロアカバー4と、を備えて構成されている。
エアバッグ装置Mは、図2に示すように、折り畳まれて収納されるエアバッグ21と、エアバッグ21に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ21とインフレーター8とを収納して保持するケースとしてのバッグホルダ10と、バッグホルダ10に保持されて折り畳まれたエアバッグ21の上方を覆うエアバッグカバーとしてのパッド17と、を備えて構成されている。
インフレーター8は、上部に膨張用ガスを吐出する複数のガス吐出口8bを備えた略円柱状の本体部8aと、本体部8aの外周面から突出して配置される略四角板状のフランジ部8cと、を備えて構成されている。フランジ部8cには、後述するリテーナ6から突出するボルト6a(図3参照)を挿通させるための図示しない挿通孔が、形成されている。
リテーナ6は、略四角環状体の板金製として、四隅に、下方へ突出するボルト6aを備えて構成されている。このリテーナ6の各ボルト6aは、エアバッグ21の内周面側における流入用開口22の周縁や、バッグホルダ10を経て、インフレーター8のフランジ部8cから突出している。そして、各ボルト6aにナット7(図3参照)を締結することにより、エアバッグ21とインフレーター8とが、リテーナ6を利用して、バッグホルダ10に取り付けられている。
バッグホルダ10は、略四角板状の底壁部11と、底壁部11の周縁から上下に延びる側壁部15と、を備えて構成されている。底壁部11における中央付近には、円形に開口してインフレーター8の本体部8aを下方から上方へ挿通可能な挿通孔11aが、形成されている。挿通孔11aの周縁には、リテーナ6の各ボルト6aを挿通させる4つの図示しない挿通孔が、形成されている。また、底壁部11における挿通孔11aの後方側には、アクチュエータA1の後述する作動ピン54に係止されるループ部28bを挿通させるための挿通孔11bが、形成されている。
また、底壁部11の下面側には、図3,4に示すように、アクチュエータA1を保持する取付ブラケット12と、アクチュエータA1の作動ピン54の先端面54a側に配設される支持片部13と、が、配設されている。支持片部13は、ループ部28bの係止時における作動ピン54の先端面54a側を支持して、作動ピン54からのループ部28bの抜けを防止するためのものである。
バッグホルダ10の側壁部15には、パッド17の側壁部19がリベット16止めされるとともに、ステアリングホイール本体1の芯金2側に取付固定される図示しないブラケットが、形成されている。
パッド17は、オレフィン形熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成されて、図2に示すように、ボス部Bの上部側を覆う天井壁部18と、天井壁部18の外周縁から下方に延びる略四角筒形状の側壁部19と、を備えて構成されている。天井壁部18における側壁部19の内側部位には、エアバッグ21の膨張時に押されて開く扉部(図符号省略)が、配設されている。側壁部19は、既述したごとく、リベット16を利用して、バッグホルダ10の側壁部15に取り付けられている。
エアバッグ21は、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる可撓性を有した織布から構成される袋状とされて、図1の二点鎖線に示すように、膨張用ガスを流入させてステアリングホイールWの上面側を覆い可能に膨張する構成とされている。エアバッグ21は、図9に示すように、内部に膨張用ガスを流入させる流入用開口22を備えている。流入用開口22は、インフレーター8の本体部8aを下方から挿入させて、インフレーター8のガス吐出口8bから吐出される膨張用ガスを、エアバッグ21内に流入させるための部位となる。また、流入用開口22の周縁には、リテーナ6に形成されたボルト6aを挿通させる取付孔23が、4個形成されている(図9参照)。また、図9に示すように、流入用開口22の後方となる部位には、エアバッグ21内に流入した膨張用ガスを流出可能に円形に開口した排気孔25が、形成されている。排気孔25と流入用開口22との間には、排気孔25の前縁近傍と、流入用開口22の後縁近傍と、の2箇所に、後述するベルト28を挿通可能に左右方向に略沿って形成されるスリット状の挿通孔24A,24Bが、形成されている(図2,9参照)。
エアバッグ21の外周面側には、排気孔25を塞ぐように、フラップ27が、配設されている(図9参照)。実施形態の場合、フラップ27は、排気孔25における流入用開口22から離れる側の縁部(後縁側)に、結合されている。具体的には、フラップ27は、エアバッグ21と同様に、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる可撓性を有した織布から構成されるもので、略長方形状とされて、流入用開口22から離れて配置される一辺(実施形態の場合、後側の辺)をエアバッグ21に結合され、このエアバッグ21への結合部位をヒンジ部27aとして、排気孔25から流出しようとする膨張用ガスに押された際に、ヒンジ部27aと対向する先端27b(流入用開口22側の一辺)側から開き可能に、構成されている。
フラップ27には、ベルト28の先端28aが連結されている。ベルト28は、可撓性を有したポリエステル糸等からなる布材から形成され、フラップ27のヒンジ部27aから、ヒンジ部27aと対向して配置されて開きの先端側となる先端27bへ、向かう方向で延長されるように配設されている。すなわち、実施形態の場合、ベルト28は、長手方向を前後方向に沿わせるようにして、配設されている。ベルト28の流入用開口22側となる端部(元部側端)には、略円環状のループ部28bが、配設されている。ループ部28bには、図2〜4に示すように、アクチュエータA1の作動前の状態で、作動ピン54が挿入されている。実施形態の場合、ループ部28bは、可撓性を有した材料から構成されて、ループ部28bから作動ピン54が抜けた状態でエアバッグ21が膨張する際に、エアバッグ21に設けられたスリット24Bを挿通可能に、構成されている。そして、ループ部28bに作動ピン54が係止された状態で、エアバッグ21が膨張する場合には、フラップ27の先端27b側が、挿通孔24Aに挿通されるベルト28により押えられて、図9のAに示すように、フラップ27が排気孔25を塞いだ状態で、エアバッグ21が膨張することとなる。一方、アクチュエータA1が作動して、ループ部28bから作動ピン54が抜けた状態で、エアバッグ21が膨張する場合には、排気孔25から流出しようとする膨張用ガスにフラップ27が押され、ベルト28を挿通孔24A,24Bにおいて抜き移動させつつ、図9のBに示すように、フラップ27が開いて排気孔25を開口させることから、排気孔25からエアバッグ21外へ膨張用ガスが流出し、エアバッグ21の内圧の上昇を抑制することができる。
なお、ベルト28におけるループ部28bの係止を解除するようなアクチュエータA1の作動は、制御装置70が、位置検知センサ71からの信号により、運転者MPがステアリングホイールWに接近しすぎていることを検知したり、あるいは、重量検知センサ72からの信号により、運転者MPが小柄であることを検知している場合において、エアバッグ装置Mの作動と同時、若しくは、若干遅らせて、膨張時のエアバッグ21の内圧を低減させるように、制御装置70がアクチュエータA1を作動させることとなる。
アクチュエータA1は、図4,5に示すように、作動ピン54を有したピストン47と、作動時に点火されて駆動用ガスGを発生可能とされるスクイブ38と、ピストン47を保持するシリンダケース31と、ピストン47とシリンダケース31との間に配置されて仮止め部材を構成する筒状部材57と、シリンダケース31における後述する天井壁部35の内面側に配置されるシールリング66と、ピストン47の後端側とシリンダケース31における後述する周壁部32との間に配置されるシールリング67と、から、構成されている。実施形態のアクチュエータA1では、スクイブ38は、ピストン47と一体的に配設されている。そして、実施形態のアクチュエータA1は、スクイブ38の作動時に、シリンダケース31における天井壁部35から突出している作動ピン54を、シリンダケース31内に引き込むように、後退移動させる構成である(図10のB参照)。
シリンダケース31は、実施形態の場合、板金製とされて、ピストン47の周囲を覆う略円筒形の周壁部32と、周壁部32の先端32a側(実施形態の場合、前端側)を閉塞する天井壁部35と、を備えている。周壁部32は、軸方向を前後方向に沿わせるように、配設されるもので、元部端32b側(後端側)の周囲を覆うように配設される取付ブラケット12を利用して、バッグホルダ10の底壁部11における挿通孔11aの後方となる位置に、取付固定されている。また、周壁部32の元部端32b側(後端側)は、ピストン47に配設される後述するスクイブ38のターミナル38b側を露出可能に、開口して構成されている。さらに詳細には、周壁部32の元部端32b側は、ピストン47の後退移動時に、スクイブ38の後述する本体部39を挿通可能とするように、構成されている。この周壁部32の元部側には、ピストン47移動時におけるシリンダケース31からの抜けを防止するストッパ32cが、元部端32b側(後端側)を縮径させるような断面略テーパ状として、形成されている。このストッパ32cは、ピストン47が作動ピン54を引き込むように後退移動した際に、ピストン47と一体的に配設されるスクイブ38の後述するフランジ部41を当接させて、ピストン47がシリンダケース31から抜けることを防止している。実施形態の場合、このストッパ32cは、アクチュエータA1の製造時に、ピストン47と筒状部材57とをシリンダケース31の内部に収納させた後に、周壁部32の元部端32bをかしめて、形成されている。
また、実施形態の場合、周壁部32の一部は、ピストン47の周壁部32に対する軸回り方向に沿った回転を不能とするように、軸回り方向に沿った断面形状を、略非円筒形として、構成されている。具体的には、周壁部32は、元部端32b側(後端側)を略円筒形として、先端32a側(前端側)を、左右両側を凹ませるように構成した略長円筒形として、構成されている。すなわち、周壁部32は、円筒状の元部側筒部33と、長軸方向を上下方向に沿わせるように構成される略長円筒状の先端側筒部34と、を、中心軸を一致させるように直列的に連結させて、構成されている。そして、天井壁部35は、先端側筒部34に対応して、長軸方向を上下方向に沿わせた略長円形状とされている。天井壁部35の中央には、作動ピン54を突出可能な貫通孔35aが、円形に開口して、配設されている。貫通孔35aは、作動ピン54を挿通可能に、内径寸法D1を、作動ピン54の外径寸法D2より若干大きくして、形成されている(図4参照)。
スクイブ38は、イニシエータと、イニシエータを保持するホルダと、から構成されるもので、外形形状を略円柱状とされている。具体的には、スクイブ38は、円柱状の本体部39の先端側(前端側)に、本体部39より小径とされる頭部40を配置させ、この頭部40と本体部39との間に、本体部39の軸回り方向に沿った全域にわたって突出するように構成されて本体部39より大径とされるフランジ部41を、配設させた構成とされている。そして、スクイブ38は、頭部40の先端面(前端面40a)にガス吐出口38aを配置させ、本体部39の元部端側(後端39a側)にターミナル38bを配置させた構成とされている。スクイブ38は、実施形態の場合、ピストン47と一体的に配設されるもので、ガス吐出口38a側をピストン47の後述するピストン本体48に覆われ、ターミナル38bをピストン本体48から露出させるようにして、ピストン本体48に、保持されている。さらに詳細には、スクイブ38は、ピストン本体48の後端側(後述する筒状部49の元部端49a側)をフランジ部41の部位に連結させて、頭部40全体をピストン本体48に覆われ、本体部39をピストン本体48から露出させるようにして、ピストン本体48と一体化されている。また、実施形態の場合、スクイブ38におけるフランジ部41と本体部39との境界部位に形成される段差の後方側が、筒状部材57に形成される係止突起61に周縁を係止される係止凹部42を構成することとなる。スクイブ38は、ターミナル38bに、制御装置70から延びる図示しないリード線の先端側に配置されるコネクタ44を、連結させることにより、制御装置70と電気的に接続されるもので、アクチュエータA1の作動時に、制御装置70からの作動信号を入力して、点火され、内蔵されている図示しない火薬を燃焼させて、ガス吐出口38aから駆動用ガスGを吐出させることとなる。
ピストン47は、作動ピン54と、スクイブ38を一体化させたピストン本体48と、から構成されている。
ピストン本体48は、板金製とされるもので、スクイブ38のガス吐出口38a側(実施形態の場合、前端側)を覆うように、構成されている。実施形態の場合、ピストン本体48は、スクイブ38の頭部40を覆い可能に、スクイブ38のガス吐出口38aの周縁(頭部40の周囲となるフランジ部41の部位)から延びて、軸方向をシリンダケース31の軸方向(前後方向)に沿わせて構成される略円筒形とされている。実施形態の場合、ピストン本体48は、元部側(後端48a側)をスクイブ38におけるフランジ部41の前面側に形成される嵌合凹部41aに嵌合させることにより、スクイブ38と一体化されている。詳細には、実施形態の場合、ピストン本体48は、スクイブ38の頭部40における軸回り方向側を覆い可能な略円筒状の筒状部49と、筒状部49の先端側を閉塞するように形成される先端壁部52と、から構成されている。
ピストン本体48における筒状部49の一部は、ピストン47がシリンダケース31の周壁部32に対して軸回り方向に沿って回転することを防止可能に、軸回り方向に沿った断面形状を、略非円筒形として、構成されている。具体的には、筒状部49は、シリンダケース31の周壁部32に対応して、元部端49a側(後端側)を略円筒形として、先端49b側(前端側)を、左右両側を凹ませるように構成した略長円筒形として、構成されている。すなわち、筒状部49も、シリンダケース31における周壁部32と同様に、円筒状の元部側筒部50と、長軸方向を上下方向に沿わせるように構成される略長円筒状の先端側筒部51と、を、中心軸を一致させるように直列的に連結されて、構成されている。先端壁部52は、先端側筒部51に対応して、長軸方向を上下方向に沿わせた略長円形状とされている。また、実施形態の場合、ピストン本体48における筒状部49の元部側筒部50は、シリンダケース31の周壁部32における元部側筒部33との間に隙間Pを設けるように、外径寸法D3を、元部側筒部33の内径寸法D4より小さくして、構成されている(図5参照)。換言すれば、ピストン本体48の筒状部49は、元部側において、シリンダケース31の周壁部32との間に、軸回り方向に沿った全域にわたって隙間Pを設けるように、構成されている(図4,5参照)。
作動ピン54は、先端壁部52の中央から、シリンダケース31の軸方向(前後方向)に沿って前方に突出するように、形成されている。すなわち、作動ピン54は、ピストン本体48に対して、中心軸を一致させるように、直列的に構成されている。実施形態の場合、ピストン本体48と作動ピン54とは、板金素材をプレス加工して一体的に形成されるもので、作動ピン54は、先端壁部52から連なって、先端面54a付近まで中空とするように、構成されている。また、作動ピン54は、既述したごとく、シリンダケース31の天井壁部35に設けられた貫通孔35a内を円滑に挿通可能に、外径寸法D2を、貫通孔35aの内径寸法D1より若干小さくして、形成されている。
ピストン本体48における作動ピン54の周囲となる先端壁部52の部位には、スクイブ38から吐出された駆動用ガスGを噴出させる噴出孔52aが、形成されている。実施形態の場合、噴出孔52aは、作動ピン54を中心として点対称となる作動ピン54の上下の2箇所に、形成されるもので、スクイブ38から発生してピストン本体48とスクイブ38とに囲まれた空間S内に充満された駆動用ガスGを、作動ピン54の軸方向(前後方向)に沿って、シリンダケース31内に噴出させることとなる。さらに詳細には、噴出孔52aは、駆動用ガスGによって、シールリング66の後方側に配置される後述する筒状部材57の天板58(押え板)を前進移動側に押圧可能に、配設されるもので、天板58の後方において天板58と対向するように、配置されている。
筒状部材57は、作動時のピストン47の後退移動を許容し、ピストン47の作動前の後退移動を規制する仮止め部材を構成するもので、実施形態の場合、SPCC等の板ばね素材を曲げ加工して構成されている。すなわち、筒状部材57は、ピストン47に対して相対移動可能に、シリンダケース31内に配置されている。具体的には、筒状部材57は、内周面によってピストン47を摺動可能とされるもので、シリンダケース31とピストン47との間において、シリンダケース31に対しての軸方向に沿った移動を抑えられた状態で、配設されている。筒状部材57は、軸方向をシリンダケース31の軸方向(前後方向)に沿わせて構成されるもので、軸方向の一端側を覆ってシリンダケース31の天井壁部35側に配置される天板58と、シリンダケース31内における周壁部32とピストン47との間に配置される周壁59と、を備えている。そして、具体的には、筒状部材57は、前端57a側の天板58を、シールリング66に当接させ、後端57b側となる周壁59の後端59aを、シリンダケース31の周壁部32に形成されるストッパ32cに当接させるようにして、シリンダケース31内に収納されている。
天板58は、後述するシールリング66の後方側に配置される押え板を、構成するもので、実施形態の場合、シールリング66の後方側において、シールリング66とピストン47の先端壁部52との間に介在されて、シールリング66と先端壁部52とに接触するように、配置されている。そして、天板58は、ピストン47の後退移動時に、シールリング66の後退移動を規制可能に、構成されている。また、天板58は、中央に、作動ピン54を挿通可能な挿通孔58aを有するとともに、ピストン本体48の先端壁部52に形成された噴出孔52aの前方側で、噴出孔52aと対向するように、配設されている。具体的には、実施形態の場合、天板58は、噴出孔52aの前方を塞ぐように、配設されている。さらに詳細には、実施形態の場合、天板58は、外形形状を、先端壁部52と略同一として、長軸方向を上下方向に沿わせた略長円形状とされている。また、この天板58は、スクイブ38の作動時に、噴出孔52aから噴出される駆動用ガスGの押圧力を受けて、シールリング66を前進移動側(前方側)に向かって押圧する構成である。
周壁59は、シリンダケース31における周壁部32の内周側の領域を軸回り方向に沿った複数に分割して構成されて、それぞれ、天板58に連結して構成される曲り板部60から、構成されている。実施形態の場合、曲り板部60は、シリンダケース31の中心軸を中心として対称となる2箇所に配設されるもので、それぞれ、天板58の上下両端から、シリンダケース31の軸方向に沿って後方に延びるように、形成されている。実施形態の場合、各曲り板部60は、左右の幅寸法を、天板58の左右の幅寸法と略一致させて構成されるもので、それぞれ、断面形状を略1/4円弧状として、ピストン47の上部側の領域と下部側の領域とをそれぞれ覆うように、形成されている。換言すれば、各曲り板部60は、先端側(天板58側)においては、シリンダケース31における周壁部32の先端側筒部34と、ピストン本体48における筒状部49の先端側筒部51と、の間において、左右両側の凹んだ領域を除いたエリアに、配置されている。また、各曲り板部60は、シリンダケース31の軸方向に沿った長さ寸法を、シリンダケース31の周壁部32の軸方向に沿った長さ寸法と略同一とされている。また、各曲り板部60における後端(元部端60c)は、周壁部32のストッパ32cに対応して、後端側を縮径させるような断面略テーパ状として、形成されている。また、各曲り板部60は、内周面60aで、シリンダケース31内に収納されたピストン47を摺動可能に、構成されている。具体的には、ピストン47は、最も外径寸法を大きくされるスクイブ38のフランジ部41の外周面41bを、各曲り板部60の内周面60aと当接させるようにして、曲り板部60に対して摺動されることとなる。
また、実施形態の場合、筒状部材57は、曲り板部60,60を相互に離隔させるように曲り板部60,60間を押し広げて、内部にピストン47を挿入させるようにして、ピストン47に外装される構成である。そして、曲り板部60,60は、拡径前における初期状態の係止突起の部位を除く内径寸法(離隔距離)D3を、ピストン47に外装させた際に、ピストン47の外周面(フランジ部41の外周面41b)に圧接可能な寸法に、設定されている。具体的には、各曲り板部60,60は、拡径前における初期状態の内径寸法(離隔距離)D3(図8参照)を、ピストン47における最大外径部であるフランジ部41の外径寸法D6(図5参照)より、若干小さくするように、構成されている。
各曲り板部60,60において、ピストン47の外周側への組付時に、係止凹部42に対応する部位には、曲り板部60の一部を切り起こして形成される係止突起61が、形成されている。実施形態の場合、係止突起61は、筒状部材57の軸回り方向に沿うとともに、筒状部材57の中心軸を中心として点対称となる2箇所に、形成されている。実施形態の場合、係止突起61は、各曲り板部60の後端(元部端60c)付近において、左右方向の略中央となる位置に、それぞれ、形成されている。具体的には、各係止突起61は、図7に示すごとく、曲り板部60に略「コ」字形状の切り込み61aを入れて、この切り込み61aに囲まれた部位を、後端61b側を内周面側に向かって突出させるように、切り起して形成されている。すなわち、各係止突起61は、後端61bを内周面側に向かって突出させるように、筒状部材57の軸方向(シリンダケース31の軸方向)に対して傾斜して、構成されている。また、実施形態の場合、各係止突起61は、係止凹部42の部位において、後端(先端)61bを、軸心側に曲げて、係止凹部42の周縁(フランジ部41の後縁)を係止している。この係止突起61の係止凹部42周縁への係止強度は、ピストン47の作動前の後退移動を規制し、かつ、スクイブ38の作動時に、ピストン47の後退移動を許容するような強度に、設定されている。なお、実施形態の場合、筒状部材57がばね状弾性を有した板ばね素材から形成されていることから、係止突起61は、ピストン47の後退移動時に、後端61b側を周囲の曲り板部60と面一とするように変形しつつ、ピストン47におけるスクイブ38のフランジ部41を挿通させることとなるが、フランジ部41と後述するシールリング67との通過後に、復元されることとなる(図10のB参照)。実施形態では、係止突起61は、ピストン47の後退移動後に、後述するごとく、シールリング67の前面側と接触するように、復元され、シールリング67を圧接することとなるが、このような点を考慮しなければ、筒状部材をばね状弾性体を有さない板金素材から構成し、ピストンの後退移動後に、係止突起を復元させない構成としてもよい。
なお、筒状部材57には、図7の二点鎖線に示すように、ピストン47(ピストン本体48)への外装時に、筒状部材57がピストン47に対して回転するのを防止するように、ピストン本体48における元部側筒部50の外周側に配置される位置決め片65を、天板58の左右両縁から軸方向に沿って後方に延ばすように、配設させてもよい。
すなわち、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン47は、係止突起61に係止凹部42周縁を係止されることにより、作動前の後退移動を規制されている。また、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン47は、作動前の前進移動を、シリンダケース31の天井壁部35により、規制されている。具体的には、ピストン47は、ピストン本体48における先端壁部52を、筒状部材57の天板58と、シールリング66と、を介して、シリンダケース31の天井壁部35に当接させるようにして、シリンダケース31内に収納されている。換言すれば、ピストン47は、シールリング66を介在させて天井壁部35に支持された天板58によって、作動前の前進移動を規制されている。そのため、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン47は、前後両側への移動を規制された状態で、シリンダケース31内に収納されることとなる。
また、実施形態の筒状部材57では、天板58において、各曲り板部60,60との連結部(屈曲部位)63近傍となる周縁付近に、変形部64が、形成されている。実施形態の場合、天板58における各曲り板部60,60との連結部63近傍となる上縁近傍と下縁近傍とに、それぞれ、左右両縁側から侵入するようにして、略V字状の切り込み58bが、形成されており、この切り込み58b,58b間の部位が、変形部64を構成している。なお、実施形態の場合、図7に示すように、変形部64(切り込み58b)は、ピストン本体48の噴出孔52aを塞ぐ領域より外縁側となる位置に、形成されている。この変形部64は、作動時に、天板58の周壁59(曲り板部60)に対する相対的な前進移動を可能とするように、構成されている。換言すれば、天板58は、スクイブ38の作動時に、周壁59を構成する各曲り板部60が、ピストン47の後退移動に伴って、後退移動するように移動した場合に、変形部64の部位を変形させて、周壁59とともに後退移動することを、防止されることとなる。具体的には、実施形態の場合、周壁59を構成する各曲り板部60が、ピストン47の後退移動に伴って、図8の二点鎖線に示すごとく、後端(元部端60c)を後方側に移動させるように、移動すれば、この各曲り板部60の後退移動時の運動エネルギーを受けて、切り込み58b,58b間の変形部64の部位が屈曲されるように変形することとなり(図8の二点鎖線参照)、天板58の周縁近傍の部位を、この変形部64の部位で変形させることにより、天板58においてシールリング66と接触している中央側部位58c(挿通孔58a周縁の部位)が、後退移動することを防止することができる。
シールリング66は、実施形態の場合、ゴム状弾性体からなるOリングから構成されるもので、シリンダケース31における天井壁部35の内面側において、作動ピン54と天井壁部35に設けられた貫通孔35aとの間の隙間H(作動ピン54を貫通させた貫通孔35aの部位において、作動ピン54の周囲に形成される隙間H)のシール状態を維持可能に、構成されている。また、シールリング66は、作動ピン54に対して相対移動可能に、配設されている。具体的には、シールリング66は、内径寸法D7(図6参照)を、作動ピン54の外径寸法D2より若干小さくして構成されるもので、僅かに拡径させるようにして、作動ピン54に外装されている。実施形態の場合、シールリング66は、シリンダケース31の天井壁部35と、筒状部材57の天板(押え板)58との間に挟持されるようにして、作動ピン54の周囲において、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hを塞ぐように、配設されている。そして、シールリング66は、スクイブ38の作動時におけるピストン47の移動前に、噴出孔52aから噴出される駆動用ガスGが、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hから漏れることを、防止している。
シールリング67は、実施形態の場合、ゴム状弾性体からなるOリングから構成されるもので、ピストン本体48の後端48a付近(筒状部49の元部端49a付近)において、シリンダケース31の周壁部32との間の隙間を塞ぎ、ピストン47と周壁部32との間の気密性を確保可能に、配設されている。実施形態の場合、シールリング67は、装着前の状態の幅寸法(外径寸法)を、ピストン本体48の筒状部49と、シリンダケース31の周壁部32との間の隙間より大きく設定されている。すなわち、シールリング67は、筒状部材57における曲り板部60(周壁59)の内周面60aと、シリンダケース31の周壁部32の内周面32dと、ピストン本体48における筒状部49の外周面49cと、に圧接され、さらに、フランジ部41の前面41cに当接支持されるように、配設されて(図4,5参照)、スクイブ38の作動時におけるピストン47の移動前に、噴出孔52aから噴出される駆動用ガスGが、周壁部32や曲り板部60と、フランジ部41と、の間から、漏れることを防止している。なお、このシールリング67は、ピストン47の移動後には、復元された係止突起61の前面側に接触するように、配置されることとなる(図10のB参照)。
実施形態のアクチュエータA1は、以下のようにして、製造されることとなる。ピストン47に予めスクイブ38を一体化させ、筒状部材57も、予め製造しておく。そして、まず、シールリング67を外装された状態のピストン47を、曲り板部60,60を相互に離隔させるように曲り板部60,60間を押し広げた状態の筒状部材57の後端側から、内部に挿入させ、作動ピン54を挿通孔58aに挿通させつつ、係止突起61を係止凹部42の周縁に係止させるようにして、ピストン47の外周側に、筒状部材57を外装させる。このとき、ピストン47の先端壁部52は、筒状部材57の天板58に当接されている。また、実施形態の場合、筒状部材57は板ばね素材から構成されていることから、筒状部材57を、ピストン47の外周側に外装させた状態で作業者が手を離せば、曲り板部60,60は、相互の離隔距離を狭めるように復元されて、筒状部材57の曲り板部60,60(周壁59)が、ピストン47におけるフランジ部41の外周面41b側を隙間なく覆うとともに、フランジ部41の外周面41bに圧接されるように、配置されることとなる。その後、天板58から突出している作動ピン54に、シールリング66を外装させる。そして、ピストン47を、筒状部材57とともに、周壁部32の元部端32b(後端)側の開口から、作動ピン54を天井壁部35に設けられた貫通孔35aから突出させるようにして、シリンダケース31内に収納させる。このとき、ピストン47は、ピストン本体48における先端壁部52を、筒状部材57の天板58とシールリング66とを介して、シリンダケース31の天井壁部35に当接させた状態で、シリンダケース31内に収納されることとなる。その後、シリンダケース31における周壁部32の元部端32b側を内側に突出させるようにかしめてストッパ32cを形成すれば、アクチュエータA1を製造することができる。
そして、上記のようにして製造されたアクチュエータA1は、取付ブラケット12を利用して、バッグホルダ10に取り付けられることとなる。そして、アクチュエータA1とエアバッグ装置Mとの車両への搭載は、以下のようにして行なわれる。まず、アクチュエータA1を取り付けたバッグホルダ10に対し、内部にリテーナ6を挿入させて折り畳まれたエアバッグ21とインフレーター8とをナット7止めして、組み付ける。このとき、フラップ27から延びるベルト28に設けられたループ部28bを、バッグホルダ10の底壁部11に形成される挿通孔11bから突出させて、アクチュエータA1の作動ピン54に挿通させ、作動ピン54によるループ部28bの係止を維持させた状態で、作動ピン54の先端面54a側を、バッグホルダ10の支持片部13に当接させておく。その後、パッド17をリベット16止めして、エアバッグ装置Mを組み立て、車両に取り付け済みのステアリングホイール本体1にエアバッグ装置Mを取り付ける。なお、エアバッグ装置Mの車両への取付時には、アクチュエータA1のスクイブ38のターミナル38bに、制御装置70から延びるリード線(図符号省略)の先端側に配置されるコネクタ44が接続され、インフレーター8にも、制御装置70と電気的に接続される所定のリード線が結線されることとなる。
実施形態のアクチュエータA1では、図10のAに示すように、制御装置70からの作動信号を受けてスクイブ38が点火されると、内部の火薬を燃焼させて駆動用ガスGが発生し、ピストン本体48とスクイブ38とに囲まれた空間Sに充満した駆動用ガスGが、ピストン本体48の先端壁部52に形成された噴出孔52aから、シリンダケース31内に噴出されることとなる。実施形態のアクチュエータA1では、スクイブ38の作動前には、噴出孔52aは、天板58に塞がれているが、噴出孔52aから噴出された駆動用ガスGが、シールリング66を圧縮させるようにして天板58を前方側(天井壁部35側)に向かって押圧し、天板58と先端壁部52との間に形成された隙間から、駆動用ガスGがシリンダケース31とピストン本体48との間に流入することとなる。そして、この駆動用ガスGが、シリンダケース31とピストン本体48との間に充満されて、ピストン47と一体化されたスクイブ38のフランジ部41を後方に向かって押圧することとなり、ピストン47全体が、駆動用ガスGの押圧力を受けて、シリンダケース31の軸方向に沿って後退移動することとなる。このピストン47の後退移動に伴って、作動ピン54が、図10のBに示すように、ベルト28に設けられたループ部28bから抜けて、作動ピン54が、ベルト28の係止を解除することから、図9のBに示すように、ベルト28に連結されていたフラップ27が、エアバッグ21の排気孔25を開口させ、排気孔25から膨張用ガスが排気されることとなる。
そして、実施形態のアクチュエータA1では、作動ピン54を突出させているシリンダケース31の天井壁部35の内面側に、作動ピン54と天井壁部35に設けられた貫通孔35aとの間の隙間H(作動ピン54を貫通させた貫通孔35aの部位において、作動ピン54の周囲に形成される隙間H)をシールするシールリング66が、配設されており、このシールリング66は、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hのシール状態を維持しつつ作動ピン54に対して相対移動可能とされている。具体的には、実施形態のアクチュエータA1では、シールリング66の後方側に、シールリング66より剛性を有した板ばね素材から構成されて、作動ピン54に対して相対移動可能とし、かつ、ピストン47の後退移動時におけるシールリング66の後退移動を規制可能な押え板としての天板58を、配設させている。そのため、実施形態のアクチュエータA1では、スクイブ38の作動時において、シールリング66により作動ピン54の後退移動前の作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hをシールできるとともに、作動ピン54がピストン47とともに後退移動する際にも、天板58によって後退移動を規制されるとともに、天板58によって押圧されて変形しているシールリング66によって、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hのシール状態を維持することができる。そのため、スクイブ38の作動時に、駆動用ガスGが、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hから漏れることを、極力防止することができ、作動ピン54を迅速に後退移動させることができる。特に、実施形態の場合、天板58は、シールリング66より剛性を有して構成されていることから、シールリング66を、均一に天井壁部35側に圧接することとなり、シールリング66は、天板58と天井壁部35との間に挟まれて圧縮されるように変形しつつ、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hを、作動ピン54の周囲の全周にわたって均一にシールすることができる。
したがって、実施形態のアクチュエータA1では、作動ピン54の周囲からのガス漏れを防止して、作動時に、作動ピン54を迅速に後退移動させることができる。
また、実施形態のアクチュエータA1では、スクイブ38の作動前からスクイブ38作動後の作動ピン54の後退移動時にわたって、シールリング66によって、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hがシールされることから、スクイブ38作動時の火炎が、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hから外部に噴出されることも、防止することができる。さらに、実施形態のアクチュエータA1では、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hが、車両搭載時において、シールリング66によって常時シールされていることから、湿気等に対する耐久性も良好である。特に、実施形態のアクチュエータA1では、車両搭載時において、スクイブ38から吐出された駆動用ガスGを噴出させる噴出孔52aが、後述するごとく、天板58によって塞がれていることから、湿気等に対する耐久性を良好に保持することができる。
なお、アクチュエータとしては、シールリングの後方側に押え板を配設させない構成のものを使用してもよい。押え板を配設させない場合、具体的には、シールリングは、ばね等の付勢手段を利用して、作動ピンの後退移動時における後退移動を防止するように構成してもよく、さらには、作動ピンと貫通孔との間の隙間を通過しようとする駆動用ガス自体のガス圧を利用して、後退移動を防止するような構成としてもよい。また、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57の天板58が押え板を構成しているが、勿論、押え板は、筒状部材と一体的に構成しなくともよく、後述するアクチュエータA2に例示するごとく、筒状部材と別体として配置してもよい。さらには、後述するアクチュエータA3に例示するごとく、筒状部材を備えない構成のアクチュエータに、押え板のみを配設させる構成としてもよい。
実施形態のアクチュエータA1では、スクイブ38をピストン47と一体的に配設させており、ピストン47を、スクイブ38の先端側を覆って作動ピン54を突設させるとともに、作動ピン54の周囲に、駆動用ガスGを噴出可能とする噴出孔52aを配設させた構成としている。また、実施形態のアクチュエータA1では、この噴出孔52aが、噴出孔52aから噴出される駆動用ガスGによって、シールリング66の後方側に配置される押え板としての天板58を、前進移動側に押圧可能に、配設されている。そのため、実施形態のアクチュエータA1では、作動時に、スクイブ38から吐出される駆動用ガスGが、噴出孔52aからシリンダケース31内に噴出されれば、この駆動用ガスGが、シールリング66の後方側に配置される天板(押え板)58を、前進移動側、すなわち、天井壁部35側に向かって押圧することとなり、この駆動用ガスGの押圧力を受けて、シールリング66が、天板(押え板)58により、天井壁部35側に向かって圧接されることとなる。換言すれば、実施形態のアクチュエータでは、シールリング66が、駆動用ガスGにより、天板(押え板)58を介して天井壁部35側に向かって圧接され、このとき、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hを塞ぐように圧縮変形されていることから、作動ピン54と貫通孔35aとの間の隙間Hから駆動用ガスGが漏れることを、極力防止することができる。勿論、このような点を考慮しなければ、アクチュエータとして、ピストンに、作動ピンの軸方向に対して略直交するように駆動用ガスを噴出可能な噴出孔を設け、押え板を、噴出孔を塞がないような構成のものを使用してもよい。
また、実施形態のアクチュエータA1では、噴出孔52aを、天板(押え板)58の後方において天板58と対向するように配置させるとともに、駆動用ガスGを作動ピン54の軸方向に沿って噴出可能なように、構成している。そのため、スクイブ38から吐出される駆動用ガスGが、作動ピン54の軸方向に沿うようにして、噴出孔52aからシリンダケース31内に噴出されることから、作動時に、ピストン47を迅速に後退移動させることができ、また、噴出孔52aから噴出される駆動用ガスGが、天板(押え板)58を、作動ピン54の軸方向に沿った前方に向かって押圧することから、シールリング66を、天板58を解して、ダイレクトに天井壁部35側に向かって圧接させることができる。なお、このような点を考慮しなければ、アクチュエータとして、ピストンに設けられる噴出孔を、作動ピンの軸方向に対して斜めに交差するように駆動用ガスを噴出可能として、かつ、噴出孔から噴出される駆動用ガスによって、押え板を前進移動側に押圧可能に、配設させた構成のものを使用してもよい。
さらに、実施形態のアクチュエータA1では、シリンダケース31内における周壁部32とピストン47との間に、作動時のピストン47の後退移動を許容し、ピストン47の作動前の後退移動を規制する仮止め部材としての筒状部材57を、配設させていることから、スクイブ38の作動時まで、ピストン47の後退移動を確実に規制できる。勿論、このような点を考慮しなければ、アクチュエータとして、仮止め部材を備えない構成のものを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、シールリング66の後方側に押え板としての天板58が配設されており、ピストン47は、作動前の前進移動を、シールリング66を介在させて天井壁部35に支持された天板(押え板)58により規制されることとなる。そのため、搭載部位への取付前に、シリンダケース31の天井壁部35からの作動ピン54の突出状態を安定させることができて、取扱性が良好となる。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、シリンダケース31内における周壁部32とピストン47との間に、板金素材(実施形態の場合には、板ばね素材)を曲げ加工して構成されるとともに、内周面によってピストン47を摺動可能とされる筒状部材57を、シリンダケース31に対しての軸方向に沿った移動を抑えられた状態で配設させている。そして、この筒状部材57は、内周面側に突出させるように切り起して形成されて、ピストン47の外周側への組付時に、ピストン47に設けられた係止凹部42の周縁を係止して、ピストン47の作動前の後退移動を規制し、かつ、作動時のピストン47の後退移動を許容するように係止解除可能に、構成される係止突起61を、配設させて、仮止め部材として、構成されている。すなわち、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57を構成する曲げ加工前の板金素材(板ばね素材)の一部を単に曲げ加工して係止突起61を形成し、全体を曲げ加工すれば、仮止め部材としての筒状部材57を形成できることから、仮止め部材を容易に形成することができる。また、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57を構成する板金素材に予め係止突起61を形成するとともに、ピストン47の周囲に外装可能に曲げ加工して形成しておいた筒状部材57を、ピストン47に外装させ(ピストン47に被せるように配設させ)、その後、筒状部材57を外装させたピストン47を、シリンダケース31内に収納させれば、係止突起61に係止凹部42周縁を係止された状態で、ピストン47がシリンダケース31内に収納されることとなることから、アクチュエータA1の製造も容易となる。なお、筒状部材を曲げ加工容易な形成材料から形成する場合には、予め係止突起を形成しておいた板金素材を、ピストンの周囲に配設させるように筒状に撓ませて、筒状部材を形成すると同時にピストンに外装させることもできる。勿論、このような点を考慮しなければ、仮止め部材を、板金素材を曲げ加工して構成される筒状部材から構成しなくともよい。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57を、軸方向の一端側を覆ってシリンダケース31の天井壁部35側に配置される押え板としての天板58と、シリンダケース31内における周壁部32とピストン47との間に配設されて係止突起61を有した周壁59と、を、備える構成としていることから、押え板と筒状部材とを別体とする場合と比較して、部品点数を低減することができる。また、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57が、作動ピン54を挿通させる天板58を備えていることから、シリンダケース31に、ピストン47を収納させた筒状部材57を組み付ける際に、作動ピン54が天板58に設けられた挿通孔58aの周縁に支持されることとなって、シリンダケース31に対してぶれ難く、シリンダケース31への組付時に、シリンダケース31から作動ピン54を容易に突出させることができ、シリンダケース31にピストン47を組み付ける際の組付作業性が良好となる。勿論、このような点を考慮しなければ、筒状部材として、周壁のみを有し、天板を備えない構成のものを使用してもよい。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、天板58において、周壁59(曲り板部60,60)との連結部63近傍となる周縁付近に、作動時に、天板58の周壁59(曲り板部60,60)に対する相対的な前進移動を可能とするように、変形可能な変形部64を、配設させている。そのため、実施形態のアクチュエータA1では、作動時に、後退移動するピストン47の運動エネルギーが大きく、係止突起61を係止凹部42に係止された周壁59(曲り板部60,60)が、ピストン47に伴って後退移動する虞れがあっても、天板58の周縁付近に設けられた変形部64が変形することとなって、天板58を周壁59に対して相対的に前進移動させることができる。換言すれば、変形部64を変形させることにより、天板58が、周壁59の後退移動に伴って、シールリング66から離れるように後退移動することを防止できることから、押え板としての天板58によって、シールリング66を確実に天井壁部35側に圧接させることができる。なお、実施形態では、天板58における各曲り板部60,60との連結部63近傍に、左右両側から侵入するような略V字形の切り込み58b,58bを設け、この切り込み58b,58b間の部位を、変形部64としているが、変形部の形状はこれに限られるものではなく、天板における各曲り板部との連結部近傍部位に、板厚を薄くするような切欠部を設けたり、断続的に設けられるスリット状の切り込みを設けるようにして、形成してもよい。勿論、このような点を考慮しなければ、天板の周縁付近に、変形部を設けない構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、筒状部材57を、板ばね素材から構成して、周壁59を、シリンダケース31における周壁部32の内周側の領域を軸回り方向に沿った複数に分割して構成されて、それぞれ、天板58に連結して構成される曲り板部60から、構成している。そして、各曲り板部60は、拡径前における初期状態の係止突起61の部位を除く内径寸法D5(離隔距離)をピストン47の外周面(スクイブ38におけるフランジ部41の外周面41b)に圧接可能な寸法に、構成されている。そのため、実施形態のアクチュエータA1では、アクチュエータA1の製造時に、予め製造しておいた筒状部材57における各曲り板部60,60を拡径(拡開)させるようにして、ピストン47を内部に収納させれば、各曲り板部60,60は、それぞれ、復元されて、ピストン47の外周面(スクイブ38におけるフランジ部41の外周面41b)に圧接されるように、配設されることとなる。そして、ピストン47を内部に収納させた状態で、係止突起61が係止凹部42の周縁を係止していることから、ピストン47が筒状部材57に対して後退移動することを防止できて、シリンダケース31に、ピストン47を収納させた筒状部材57を組み付ける際に、作業者が手等でピストン47を保持しなくともよく、シリンダケース31にピストン47を組み付ける際の組付作業性が良好となる。勿論、このような点を考慮しなければ、筒状部材を、板ばね素材から構成しなくともよく、単に、板金素材から形成してもよい。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン47におけるピストン本体48の筒状部49と、シリンダケース31における周壁部32と、を、ピストン47の周壁部32に対する軸回り方向に沿った回転を不能とするように、軸回り方向に沿った断面形状を、略非円形状として、構成していることから、車両搭載時に、ピストン47がシリンダケース31に対して回転することを防止でき、ピストン47に設けられたスクイブ38のターミナル38bが回転することを防止できる。そのため、スクイブ38のターミナル38bに、リード線の先端側に配置されるコネクタ44を結線させる際の誤組付を防止できる。勿論、このような点を考慮しなければ、ピストン本体の筒状部とシリンダケースの周壁部とをともに、断面形状を円形として、構成してもよい。なお、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン本体48の筒状部49と、シリンダケース31における周壁部32と、は、先端側の部位(先端側筒部34,51)を、元部側の部位(元部側筒部33,50)に対して凹ませるようにして、非円形状として構成されていることから、軸方向に沿った全域を円筒状とする場合と比較して、駆動用ガスGが充満されることとなるピストン本体48の容積(ピストン本体48とスクイブ38とに囲まれた空間S)や、シリンダケース31の容積(ピストン本体48とシリンダケース31との間の空間)を小さくすることができ、作動時に、ピストン47を迅速に後退移動させることができる。
さらにまた、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン47の元部側(ピストン本体48の後端48a側)に、ピストン47とシリンダケース31における周壁部32との間の気密性を確保可能なシールリング67を、配設させていることから、スクイブ38の作動時に、駆動用ガスGが、ピストン47と周壁部32との間から、漏れることを防止できる。なお、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン本体48の筒状部49は、元部側において、シリンダケース31の周壁部32との間に、軸回り方向に沿った全域にわたって隙間を設けるように、構成されており、噴出孔52aから噴出されて、ピストン本体48とシリンダケース31との間に充満された駆動用ガスGは、この筒状部49と周壁部32との間の隙間を後方に流れて、シールリング67を後方に向かって押圧して、ピストン47を後退移動させることとなるが、シールリング67は、後方側を、スクイブ38のフランジ部41により支持されていることから、駆動用ガスGの押圧力を受けて、周壁部32と筒状部49とに圧接されるように変形することとなり、ピストン47の後退移動時にも、シールリング67により、ピストン47と周壁部32との間のシール性を良好に保持することができる。
なお、実施形態のアクチュエータA1では、作動ピン54を、ピストン本体48から連なって、先端面54aまで中空に形成している。すなわち、実施形態のアクチュエータA1では、ピストン本体48と作動ピン54とを、肉厚を略均一として構成できることから、板厚を一定とした板金素材をプレス加工することにより製造することができて、作動ピンを全長にわたって中実としたものをプレス加工により製造する場合と比較して、容易に製造することができる。
また、実施形態のアクチュエータA1では、シールリング66を、Oリングから構成しているが、図11に示すアクチュエータA2のごとく、シールリング75として、ゴム状弾性体から構成されるとともに、作動ピン54を嵌挿可能な嵌挿孔75aを有した平板の円板状のものを使用してもよい。また、図11のアクチュエータA2では、押え板76と、仮止め部材としての筒状部材77と、が、別体として、構成されている。また、図11のアクチュエータA2では、シリンダケース31Aの周壁部32A、及び、ピストン本体48Aの筒状部49Aは、円筒状とされている。図11のアクチュエータA2では、シールリング75、押え板76、及び、筒状部材77以外の部材は、シリンダケース31A及びピストン本体48Aの形状が若干異なる以外は、前述のアクチュエータA1と同一の構成であることから、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。
押え板76は、シールリング75より剛性を有した板金素材からなる略円板状とされるもので、前述のアクチュエータA1における天板58と同様に、作動ピン54Aを挿通可能な挿通孔76aを備えて作動ピン54Aに対して相対移動可能とされるとともに、ピストン47Aの後退移動時に、シールリング75の後退移動を防止可能に、構成されている。
筒状部材77は、SPCC等の板ばね素材を曲げ加工して構成されるもので、軸方向をシリンダケース31Aの軸方向に沿わせて構成されるとともに、軸方向の両端側(前後両端側)を開口させて構成される周壁78を、備えている。周壁78は、図12に示すように、軸方向(前後方向)に沿って形成される1つのスリット79により、軸方向の全域にわたって分断されている。この筒状部材77(周壁78)は、シリンダケース31Aの周壁部32Aと、ピストン47Aと、の間に介在されるもので、軸方向に沿った方向側の長さ寸法を、周壁部32Aの長さ寸法と略同一とされて、前端78aを押え板76に当接させ、後端78bを、周壁部32Aのストッパ32cに対応して、後端側を縮径させるような断面略テーパ状として、構成されている。また、周壁78には、前述の筒状部材57と同様に、係止突起61Aが、形成されている。筒状部材77には、係止突起61Aは、筒状部材77の中心軸を中心として略放射状となる3箇所に、形成されている。また、筒状部材77の周壁78は、拡径前における初期状態の係止突起61Aの部位を除く内径寸法を、ピストン47Aの外周面(フランジ部41Aの外周面41b)に圧接可能な寸法に、設定されている。具体的には、周壁78は、拡径前における初期状態の内径寸法D8(図12参照)を、ピストン47Aにおける最大外径部であるフランジ部41Aの外径寸法より、若干小さくするように、構成されている。
このような構成のアクチュエータA2においても、シールリング75の形状が異なる構成とされ、押え板76と、仮止め部材としての筒状部材77と、が、別体として、構成されている以外は、前述のアクチュエータA1と同様の構成であることから、前述のアクチュエータA1と同様の作用・効果を得ることができる。上記構成のアクチュエータA2においても、押え板76は、シールリング75より剛性を有して構成されていることから、シールリング75を、均一に天井壁部35A側に圧接することとなり、シールリング75は、押え板76と天井壁部35Aとの間に挟まれて圧縮されるように変形しつつ、作動ピン54Aと貫通孔35aとの間の隙間HAを、作動ピン54Aの周囲の全周にわたって均一にシールすることができる。また、上記構成のアクチュエータA2では、筒状部材77を、板ばね素材から構成するとともに、軸方向の両端側を開口させた略円筒状として、係止突起61Aを備えた周壁78を、備える構成として、この周壁を、軸方向に沿って形成される1つのスリット79により、軸方向の全域にわたって分断させて、拡径前における初期状態の係止突起61Aの部位を除く内径寸法D8を、ピストン47Aの外周面(フランジ部41Aの外周面41b)に圧接可能な寸法に、構成している。そのため、アクチュエータA2の製造時に、予め製造しておいた筒状部材77を、スリット79の開口を広げるように拡径させた状態で、ピストン47Aを内部に収納させれば、筒状部材77は、復元して、ピストン47Aの外周面(フランジ部41Aの外周面41b)に圧接されるように、配設されることとなる。そして、このような構成のアクチュエータA2においても、ピストン47Aを内部に収納させた状態で、係止突起61Aが係止凹部42Aの周縁を係止していることから、ピストン47Aが筒状部材77に対して後退移動することを防止できて、シリンダケース31Aに、ピストン47Aを収納させた筒状部材77を組み付ける際に、作業者が手等でピストン47Aを保持しなくともよく、シリンダケース31Aにピストン47Aを組み付ける際の組付作業性が良好となる。
また、上述したアクチュエータA1,A2では、スクイブ38,38Aは、ピストン47,47Aと一体的に構成されているが、図13に示すアクチュエータA3のごとく、スクイブ38Bを、ピストン47Bと別体として配設させてもよい。図13に示すアクチュエータA3では、スクイブ38Bをピストン47Bと別体として、シリンダケース31Bの周壁部32Bに連結させている構成である。なお、アクチュエータA3において、シリンダケース31B,スクイブ38B,ピストン47B,シールリング66B,シールリング67Bは、スクイブ38Bの配置位置が異なる以外は、前述のアクチュエータA1におけるシリンダケース31,スクイブ38,ピストン47,シールリング66,シールリング67と同様の構成であり、同一の部材には、同一の図符号の末尾に「B」を付して、詳細な説明を省略する。アクチュエータA3では、筒状部材(仮止め部材)は配設されておらず、ピストン47Bは、元部側(後端側)に、シリンダケース31Bの周壁部32Bにおける内周面32dに対して摺動可能なフランジ部82を、備えている。また、ピストン47Bの先端壁部52Bと、シリンダケース31Bの天井壁部35Bの内周面側に配置されるシールリング66Bと、の間には、シールリング66Bより剛性を有した板金素材からなる略円板状の押え板81が、配設されている。この押え板81は、前述のアクチュエータA1における天板58、及び、アクチュエータA2における押え板76と同様に、作動ピン54Bを挿通可能な挿通孔77aを備えて作動ピン54Bに対して相対移動可能とされるとともに、ピストン47Bの後退移動時に、シールリング66Bの後退移動を防止可能に、構成されている。
このような構成のアクチュエータA3では、作動時に、スクイブ38Bが点火されると、駆動用ガスGが、ピストン47Bとシリンダケース31Bとの間に充満されて、ピストン47Bのフランジ部82を後方に向かって押圧することとなる。そして、ピストン47B全体が、駆動用ガスGの押圧力を受けて、シリンダケース31Bの軸方向に沿って後退移動することとなる(図13のB参照)。このアクチュエータA3においても、作動ピン54Bを突出させているシリンダケース31Bの天井壁部35Bの内面側に、作動ピン54Bと天井壁部35Bに設けられた貫通孔35aとの間の隙間HBをシールするシールリング66Bが、配設されており、このシールリング66Bは、作動ピン54Bと貫通孔35aとの間の隙間HBのシール状態を維持しつつ作動ピン54Bに対して相対移動可能とされていることから、スクイブ38Bの作動時において、シールリング66Bにより作動ピン54Bの後退移動前の作動ピン54Bと貫通孔35aとの間の隙間HBをシールできるとともに、作動ピン54Bがピストン47Bとともに後退移動する際にも、シールリング66Bによって、作動ピン54Bと貫通孔35aとの間の隙間HBのシール状態を維持することができる。そのため、スクイブ38Bの作動時に、駆動用ガスGが、作動ピン54Bと貫通孔35aとの間の隙間HBから漏れることを、極力防止することができ、作動ピン54Bを迅速に後退移動させることができる。また、上記構成のアクチュエータA3では、シールリング66Bの後方側に、押え板81を配設させていることから、シールリング66Bは、この押え板81によって、後退移動を規制されるとともに、シールリング66Bより剛性を有して構成される押え板81によって、均一に天井壁部35B側に圧接されるような態様となる。そのため、作動ピン54Bと貫通孔35aとの間の隙間HBを、作動ピン54Bの周囲の全周にわたって均一にシールすることができる。
また、実施形態では、エアバッグ21の膨張時の内圧調整に用いられるアクチュエータA1,A2,A3を例に採り説明したが、本発明のアクチュエータの用途は、これに限られるものではなく、例えば、エアバッグの膨張完了形状を制御するタイプのエアバッグ装置において、エアバッグの膨張完了形状を規制するテザー等の規制部材の牽引に、本発明のアクチュエータを使用してもよい。
本発明の一実施形態であるアクチュエータが使用されるステアリングホイール用エアバッグ装置を説明する図である。 実施形態のアクチュエータが使用されるステアリングホイール用エアバッグ装置の縦断面図である。 実施形態のアクチュエータが使用されるステアリングホイール用エアバッグ装置の部分底面図である。 実施形態のアクチュエータの縦断面図であり、図3のIV−IV部位に対応する。 実施形態のアクチュエータの縦断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 実施形態のアクチュエータの分解斜視図である。 実施形態のアクチュエータに使用される筒状部材の斜視図である。 図7の筒状部材の縦断面図である。 実施形態のアクチュエータにより作動を制御されるエアバッグの排気孔の周囲を示す図である。 実施形態のアクチュエータの作動前と作動後とを示す縦断面図である。 本発明の他の形態であるアクチュエータを示す縦断面図である。 図11のアクチュエータにおいて使用される筒状部材の斜視図である。 本発明のさらに他の形態であるアクチュエータを示す縦断面図であり、作動前と作動後とを示す図である。
符号の説明
21…エアバッグ、
25…排気孔、
27…フラップ、
28…ベルト、
28b…ループ部、
31,31A,31B…シリンダケース、
32,32A,32B…周壁部、
35,35A,35B…天井壁部、
35a…貫通孔、
38,38A,38B…スクイブ、
44…コネクタ、
47,47A,47B…ピストン、
48,48A…ピストン本体、
52,52A,52B…先端壁部、
52a…噴出孔、
54,54A,54B…作動ピン、
57,77…筒状部材(仮止め部材)、
58…天板(押え板)、
59,78…周壁、
60…曲り板部、
61,61A…係止突起、
64…変形部、
66,66A,75…シールリング、
67,67A…シールリング、
70…制御装置、
81…押え板、
G…駆動用ガス、
H,HB…隙間、
M…エアバッグ装置、
A1,A2,A3…アクチュエータ。

Claims (17)

  1. 作動ピンを有したピストンと、作動時に点火されて駆動用ガスを発生可能とされるスクイブと、前記ピストンを保持するシリンダケースと、を備える構成とされて、
    前記ピストンが、先端から前記作動ピンを突出させた構成とされ、
    前記シリンダケースが、前記ピストンの周囲を覆う略筒状の周壁部と、該周壁部の先端側を閉塞するとともに前記作動ピンを突出可能な貫通孔を有して構成される天井壁部と、を備えて、
    作動時に、前記スクイブから発生する前記駆動用ガスを、前記シリンダケース内の前記天井壁部と前記ピストンとの間に噴出させることにより、前記ピストンを、前記作動ピンとともに後退移動させるように、構成される作動ピンを有したアクチュエータにおいて、
    前記天井壁部の内面側に、前記作動ピンと前記貫通孔との間の隙間のシール状態を維持しつつ前記作動ピンに対して相対移動可能とされるシールリングが、配設されていることを特徴とする作動ピンを有したアクチュエータ。
  2. 前記シールリングの後方側に、前記シールリングより剛性を有して構成されて、前記作動ピンに対して相対移動可能とし、かつ、前記ピストンの後退移動時における前記シールリングの後退移動を規制可能な押え板が、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  3. 前記スクイブが、前記ピストンと別体として、前記シリンダケース内の前記天井壁部と前記ピストンとの間に前記駆動用ガスを噴出可能に、前記シリンダケース側に保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  4. 前記スクイブが、前記ピストンと一体的に配設されて、前記シリンダケース内の前記天井壁部と前記ピストンとの間に前記駆動用ガスを噴出可能に、構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  5. 前記ピストンが、前記スクイブの先端側を覆って前記作動ピンを突設させるとともに、前記作動ピンの周囲に、前記駆動用ガスを噴出可能とする噴出孔を配設させた構成とされ、
    該噴出孔が、前記噴出孔から噴出される前記駆動用ガスによって、前記シールリングの後方側に配置される前記押え板を前進移動側に押圧可能に、配設されていることを特徴とする請求項4に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  6. 前記噴出孔が、前記押え板の後方において前記押え板と対向するように配置されるとともに、前記駆動用ガスを、前記作動ピンの軸方向に沿って噴出可能に、構成されていることを特徴とする請求項5に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  7. 前記シリンダケース内における前記周壁部と前記ピストンとの間に、作動時の前記ピストンの後退移動を許容し、前記ピストンの作動前の後退移動を規制する仮止め部材が、配設されていることを特徴とする請求項5または6に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  8. 前記ピストンが、作動前の前進移動を、前記シールリングを介在させて前記天井壁部に支持された前記押え板により、規制されていることを特徴とする請求項7に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  9. 前記シリンダケース内における前記周壁部と前記ピストンとの間に、板金素材を曲げ加工して構成されるとともに、内周面によって前記ピストンを摺動可能とされる筒状部材が、前記シリンダケースに対しての軸方向に沿った移動を抑えられた状態で配設されて、
    該筒状部材が、内周面側に突出させるように切り起して形成されて、前記ピストンの外周側への組付時に、前記ピストンに設けられた係止凹部の周縁を係止して、前記ピストンの作動前の後退移動を規制し、かつ、作動時の前記ピストンの後退移動を許容するように係止解除可能に、構成される係止突起を、配設させた前記仮止め部材として、構成とされていることを特徴とする請求項7又は8に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  10. 前記筒状部材が、軸方向の一端側を覆って前記シリンダケースの前記天井壁部側に配置される前記押え板としての天板と、前記シリンダケース内における前記周壁部と前記ピストンとの間に配設されて前記係止突起を有した周壁と、を、備えていることを特徴とする請求項9に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  11. 前記天板において、前記周壁との連結部近傍となる周縁付近に、作動時に、前記天板の前記周壁に対する相対的な前進移動を可能とするように、変形可能とする変形部が、形成されていることを特徴とする請求項10に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  12. 前記筒状部材が、板ばね素材から構成され、
    前記周壁が、前記シリンダケースにおける前記周壁部の内周側の領域を軸回り方向に沿った複数に分割して構成されて、それぞれ、前記天板に連結して構成される曲り板部から、構成され、
    前記各曲り板部が、拡径前における初期状態の前記係止突起の部位を除く内径寸法を、前記ピストンの外周面に圧接可能な寸法に、構成されていることを特徴とする請求項10又は11に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  13. 前記筒状部材が、板ばね素材から構成されるとともに、軸方向の両端側を開口させた略円筒状として、前記係止突起を備えた周壁を、備える構成とされ、
    該周壁が、軸方向に沿って形成される1つのスリットにより、軸方向の全域にわたって分断される構成とされて、拡径前における初期状態の前記係止突起の部位を除く内径寸法を、前記ピストンの外周面に圧接可能な寸法に、構成されていることを特徴とする請求項9に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  14. 前記ピストンと、前記シリンダケースにおける前記周壁部と、の少なくとも一部が、前記ピストンの前記周壁部に対する軸回り方向に沿った回転を不能とするように、軸回り方向に沿った断面形状を、略非円形状として、構成されていることを特徴とする請求項4乃至12のいずれか1項に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  15. 前記シールリングが、Oリングから構成されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  16. 前記シールリングが、前記作動ピンを嵌挿可能な嵌挿孔を有した平板の円板状とされていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
  17. 前記ピストンにおける前記作動ピンから離れた元部側に、前記ピストンと前記シリンダケースにおける前記周壁部との間の気密性を確保可能なシールリングが、配設されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の作動ピンを有したアクチュエータ。
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