JP4899852B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されて、乗員を保護可能にエアバッグを膨張させるエアバッグ装置に関し、特に、エアバッグとインフレーターとを収納して保持するケースを備えて、ケースに、膨張時のエアバッグ内の膨張用ガスをエアバッグ外へ排気可能な蓋体を配設させたエアバッグ装置に関する。
従来のエアバッグ装置では、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、エアバッグとインフレーターとを収納して保持するケースと、を備えて構成されていた。さらに、ケースには、エアバッグ内の膨張用ガスをエアバッグ外へ排気可能に開口する排気孔と、排気孔を閉塞するとともに、アクチュエータの作動時に回転して排気孔を開口させるように開く蓋体と、が配設されていた(例えば、特許文献1,2参照)。
これらのエアバッグ装置では、インフレーターの作動後におけるエアバッグが膨張して乗員を受け止める際、エアバッグの乗員へ与える反力を低減させることを目的として、アクチュエータを作動させ、排気孔を開口させるように蓋体を開かせて、エアバッグ内の膨張用ガスを排気孔から排気させ、エアバッグの内圧を低減させていた。
米国特許出願公開第2006/0066083号明細書 米国特許出願公開第2006/0033316号明細書
しかし、従来のエアバッグ装置では、蓋体の開き時の回転軸が、蓋体の端部に配置されており、開き時には、回転軸から離れた先端、すなわち、蓋体自体の回転軸から離れた端縁を、排気孔の開口周縁から、排気孔の開口面の直交方向に離すように、回転させる構造であった。
そのため、蓋体による排気孔の閉塞時には、蓋体の外周縁の全周を、ケースの外側における排気孔周縁に押し付けてシールする必要があり、排気孔の開口面積が大きければ、蓋体の外周縁の全周を均等に排気孔の周縁に押し付け難く、蓋体の排気孔を閉塞する良好な閉塞性能を確保する上で、改善の余地があった。また、排気孔の開口面積が大きければ、蓋体も大きくなって、排気孔を開口させる際の蓋体の回転半径が大きくなり、開口時のケース外側への蓋体の突出量が大きくなって、周囲の部材との干渉(接触)を防止する必要が生じてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、蓋体の排気孔を閉塞する閉塞性能を向上させることができ、かつ、開口時の蓋体のケース外への突出量を低減できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、
エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
エアバッグとインフレーターとを収納して保持するケースと、
を備えて構成されるとともに、
ケースに、
エアバッグ内の膨張用ガスをエアバッグ外へ排気可能に開口する排気孔と、排気孔を閉塞するとともに、アクチュエータの作動時に回転して排気孔を開口させるように開く蓋体と、が配設されて構成されるエアバッグ装置であって、
蓋体が、排気孔を跨ぐように配設される回転軸を備えて、排気孔周縁に軸支されるとともに、排気孔の開口時に、回転軸を間にして、ケースの外側に回転移動する外開き扉部と、ケースの内側に回転移動する内開き扉部と、を備えて構成され、
閉塞機構が、アクチュエータに連結されて、排気孔の閉塞状態を維持可能に蓋体を押さえ、アクチュエータの作動時、排気孔を開口させるように蓋体の押えを解除可能に、配設され
蓋体が、ケースに複数配設されるとともに、それぞれ、エアバッグの膨張用ガスを流入させる流入用開口に対し、流入用開口の中心を基準に、開き時の排気孔における膨張用ガスの排気用開口面積を均等とするように、配設され、
閉塞機構が、
蓋体の全ての押えと押さえ解除とを可能に、構成されるとともに、
ケースの外側面に配置されて、アクチュエータの作動時に、排気孔の開口面と平行に移動可能に配設されるスライダを備えて構成され、
蓋体が、それぞれ、外開き扉部における回転軸から離れてケースの外側に配置される先端に、スライダに係合する係合片を配設させ、
スライダが、係合片と係合する係合部位に、移動前に、排気孔を閉塞可能に外開き扉部を押さえるように係合片を規制する規制面と、移動時に、各蓋体の外開き扉部を開かせるように係合片を摺動させて移動可能に、排気孔の開口面に対して傾斜するように延びるガイド面と、を備えた係合溝を配設させて、構成されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置では、作動時、アクチュエータが閉塞機構を駆動させ、閉塞機構は、蓋体の押えを解除して、蓋体を開かせることとなる。その際、蓋体は、回転軸を回転中心として、外開き扉部を、排気孔の周縁からケースの外側に離すように回転移動させ、内開き扉部を、排気孔の周縁からケースの内側に離すように回転移動させ、排気孔を開口させることから、膨張用ガスが排気孔からケース外に排気されることとなり、エアバッグ内の膨張用ガスが排気孔から排気され、エアバッグが内圧を低減させることとなる。
そして、この蓋体による排気孔の開口は、ケース外へ突出する部位が、外開き扉部だけであり、外開き扉部は、排気孔の開口面積の全域を覆っているわけではないことから、蓋体が排気孔の全域を開口させるように、内開き扉部と共に外開き扉部が開いていても、排気孔の全域を外開きで開口させる従来タイプの蓋体に比べて、外開き扉部は、回転半径が小さく、ケース外への突出量を低減させることができる。
また、閉塞機構に押えられて蓋体が排気孔を閉塞している状態では、内開き扉部は、エアバッグの内圧を受けて、排気孔の周縁に押圧される態様となって、容易に、良好な閉塞性能を確保できる。そして、排気孔の閉塞時、外開き扉部は、ケース外から排気孔の周縁を押圧して、排気孔の閉塞状態を維持する必要があるが、その外開き扉部は、蓋体の全域の面積を占めている訳ではなく、排気孔の開口の全域を外開きで開く従来タイプの蓋体に比べて、回転半径が小さく、かつ、小面積となることから、変形し難くなって、外周縁の全周を排気孔の周縁へ均等に押圧し易くなり、蓋体全体として、排気孔を閉塞する閉塞性能を向上させることができる。
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、蓋体の排気孔を閉塞する閉塞性能を向上させることができ、かつ、開口時の蓋体のケース外への突出量を低減させることができる。
また、ケースに複数配設される蓋体は、それぞれ、エアバッグの膨張用ガスを流入させる流入用開口に対し、流入用開口の中心を基準に、開き時の排気孔における膨張用ガスの排気用開口面積を均等とするように、配設されている。
このような構成では、全ての蓋体が開かれる際、膨張用ガスが、エアバッグの流入用開口のエリアにおいて、片寄ることなくバランスよく、排気されることから、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、エアバッグの内圧を低下させることができる。
さらに、閉塞機構は、蓋体の全ての閉塞維持と回転操作とを可能とするように構成されており、全ての蓋体の排気孔を開口させるタイミングを、全ての蓋体で一致させることができて、一層、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、エアバッグの内圧を低下させることができる。
特に、閉塞機構は、ケースの外側面に配置されて、アクチュエータの作動時に、前記排気孔の開口面と平行に移動可能に配設されるスライダを設けて構成し、
各蓋体は、それぞれ、外開き扉部における回転軸から離れてケースの外側に配置される先端に、スライダに係合する係合片を配設させ、
スライダは、係合片と係合する係合部位に、移動前に、排気孔を閉塞可能に外開き扉部を押さえるように係合片を規制する規制面と、移動時に、各蓋体の外開き扉部を開かせるように係合片を摺動させて移動可能に、排気孔の開口面に対して傾斜するように延びるガイド面と、を備えた係合溝を配設させて、構成されている。
このような構成では、アクチュエータの作動前、すなわち、閉塞機構のスライダが移動していない移動前の状態では、係合溝の規制面が、排気孔を閉塞させるように各蓋体の係合片を規制しているため、蓋体の閉塞状態を維持できる。そして、アクチュエータの作動により、閉塞機構のスライダが、排気孔の開口面に沿って移動すれば、各蓋体の係合片が、排気孔の開口面に対して傾斜した係合溝のガイド面を摺動して、各外開き扉部をそれぞれ回転軸を回転中心として開かせるように回転させ、また、それに伴なって、各内開き扉部もそれぞれ回転し、各蓋体が排気孔を開口させるように開くこととなる。
すなわち、アクチュエータが、スライダを移動させる簡便な構成で、閉塞状態の全ての蓋体を、容易に、同じタイミングでかつ同じ開口量として、排気孔を開口させるように回転させることも可能となる。
そして、蓋体は、回転軸を排気孔の中央を跨ぐように配置させるとともに、外開き扉部と内開き扉部との排気孔を閉塞する閉塞面積を等しくするように、配設することが望ましい。
このように構成されていれば、排気孔を開口させるように蓋体を回転させる際には、エアバッグは膨張用ガスを供給されて内圧が上昇しているものの、エアバッグの内圧を受けて開こうとする外開き扉部の外開きの開き力と、エアバッグの内圧を受けて閉じようとする内開き扉部の閉じ力と、が均等となって、排気孔を閉塞するように蓋体に作用させる押圧力を小さくすることができ、さらに、排気孔を開口させる蓋体への回転力が、小さくとも、容易に、蓋体を開かせることができ、蓋体の閉塞状態と開口始動時とに必要なエネルギーを小さく抑制することができる。
また、インフレーターのガス吐出口は、エアバッグの膨張用ガスを流入させる流入用開口に対し、流入用開口の中心を基準に、膨張用ガスの吐出用開口面積を均等とするように、配設することが望ましい。
このように構成されていれば、全ての蓋体が開かれている状態で、インフレーターのガス吐出口から膨張用ガスが吐出されていても、エアバッグ内への膨張用ガスの供給と排気孔からの膨張用ガスの排気とを、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、行なうことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグ装置Mは、図1に示すように、助手席用のものであり、さらに、実施形態のエアバッグ装置Mは、助手席Sの前方のインストルメントパネル(以下、インパネとする)1の上面2側に搭載されるトップマウントタイプとして、制御装置53により作動を制御されるように設定されている。
なお、本明細書の上下・前後・左右の方向は、エアバッグ装置Mを搭載する車両Vの直進時における上下・前後・左右の方向に対応するものである。
制御装置53は、車両Vの実際の衝突時の減速度を検知可能な加速度センサ等からなる衝突検知センサ54、及び、乗員Pの着座位置や重量を検知可能な乗員検知センサ55、からの信号を入力させるように構成されている。実施形態の場合、乗員検知センサ55としては、エアバッグ装置Mからの助手席Sに着座した乗員Pの距離を検知可能な位置検知センサ56と、着座した乗員Pの重量を検知可能な重量検知センサ57と、から構成されている。そして、制御装置53は、衝突検知センサ54からの信号に基づいて車両Vの衝突を検知した際には、エアバッグ装置Mのインフレーター16を作動させることとなる。さらに、制御装置53は、その際、位置検知センサ56や重量検知センサ57からの信号に基き、インフレーター16の作動後に後述するアクチュエータ51(図3,4参照)を、作動させることとなる。
エアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、折り畳まれたエアバッグ22と、エアバッグ22に膨張用ガスを供給するインフレーター16と、エアバッグ22及びインフレーター16を収納保持するケース5と、折り畳まれたエアバッグ22を覆ってケース5と連結されるエアバッグカバー18とを備えて構成されている。さらに、エアバッグ装置Mは、図3,4に示すように、エアバッグ22へ流入する膨張用ガスGをケース5外へ排気可能な排気機構26と、排気機構26を作動させるアクチュエータ51と、を備えて構成されている。なお、ケース5は、ケース本体6と、ナット14を使用してエアバッグ22とインフレーター16とをケース本体6に取り付けるリテーナ10と、を備えて構成されている。
エアバッグ22は、ポリエステルやポリアミド等の織布から袋状に形成され、単体で膨張させれば、前端側に頂部を設けた略四角錐形状として、四角錐の底面側となるエアバッグ22の後端側に、助手席Sに着座した乗員Pを受け止める乗員保護部22aを配設させて構成されている(図1参照)。エアバッグ22の底壁の前部側には、膨張用ガスGを流入させるための円形に開口した流入用開口23が形成され、流入用開口23の周縁が、リテーナ10の底壁部11に押えられてケース本体6の底壁部7に取り付けられている(図2参照)。流入用開口23の周縁には、リテーナ10の各ボルト13を貫通させる貫通孔24が形成されている(図4参照)。さらに、流入用開口23の周縁には、排気孔27,27に対応する開口25,25が形成されている(図3参照)。
なお、実施形態のエアバッグ22は、通常のエアバッグに配置されている膨張用ガスの排気用のベントホールが配設されていない。しかし、内圧上昇時のエアバッグ22の破損防止のため、適宜、ベントホールを配設してもよい。
インフレーター16は、制御装置53が衝突検知センサ54からの信号に基づいて車両Vの衝突を検知した際に、制御装置53によって作動される。そして、インフレーター16は、図2,3に示すように、作動時に膨張用ガスGを吐出する複数のガス吐出口16bを有した円柱状の本体部16aと、本体部16aの外周面から突出する略四角環状のフランジ部16cと、を備えて構成されている。各ガス吐出口16bは、本体部16aの上部外周面において、エアバッグ22の流入用開口23を中心として、膨張用ガスGの吐出用開口面積を均等にできるように、それぞれ、同じ開口面積として放射状に均等に配置されている。フランジ部16cは、リテーナ10のボルト13を挿通させる取付孔16dを備え(図2,4参照)、ケース本体6の底壁部7の下面側における挿入孔7aの周縁に当接させて、リテーナ10のボルト13が挿通され、ナット14止めされることにより、ケース本体6に取り付けられることとなる。
エアバッグカバー18は、図2,3に示すように、実施形態の場合、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成され、折り畳まれたエアバッグ22の上方を覆うように配設されている。そして、エアバッグカバー18は、エアバッグ22の膨張時に、膨張するエアバッグ22に押されて周囲の薄肉の破断予定部18aを破断させて、前後両側に開く2枚の扉部19,19を備えて構成されている。また、エアバッグカバー18の扉部19,19の周囲には、ケース5に連結される連結壁部20が配設されている。連結壁部20には、ケース本体6における周壁部8の係止爪8aに周縁を係止される複数の係止孔20aが形成されている。
ケース5のケース本体6は、図2〜4に示すように、長方形板状の底壁部7と、底壁部7の外周縁から上方に延びる四角筒状の周壁部8とを備えた略直方体形状の板金製として、折り畳まれたエアバッグ22の収納部位を構成している。ケース本体6の周壁部8には、図2,4に示すように、エアバッグカバー18の連結壁部20を係止する複数の係止爪8aが、上端に配設されている。
底壁部7には、インフレーター16の本体部16aを挿入可能な円形に開口した挿入孔7aが形成され、挿入孔7aの周縁と底壁部7の四隅付近とには、リテーナ10の複数のボルト13を貫通させる貫通孔7bが形成されている。また、底壁部7には、エアバッグ装置Mを車両V(図1参照)のボディ側に固定する図示しないブラケットが配設されている。
さらに、底壁部7には、排気機構26を構成する排気孔27が形成されている。実施形態の場合、排気孔27は、底壁部7の取り付けられたエアバッグ22の流入用開口23を中心として、左右対称位置に配置され、それぞれ、前後方向に延びる長方形状の開口を設けて、形成されている。
ケース5のリテーナ10は、板金製として、図2〜4に示すように、ケース本体6内の底壁部7上に配置される底壁部11と、底壁部11の周縁から上方に延びる四角筒状の周壁部12と、を備えて構成され、エアバッグ22の流入用開口23の周縁を押さえてエアバッグ22をケース本体6の底壁部7上に取り付けるとともに、インフレーター16をケース本体6の底壁部7に取り付けている。リテーナ10は、下方に突出する複数(実施形態では8本)のボルト13を備え、各ボルト13を、エアバッグ22の貫通孔24とケース本体6の貫通孔7bとに貫通させ、さらに、挿入孔7aの周縁では、インフレーター16の取付孔16dも貫通させて、ナット14止めすることにより、エアバッグ22とインフレーター16とをケース本体6に取付固定している。また、底壁部11には、図4に示すように、ケース本体6の底壁部7と同様に、インフレーター16の本体部16aを挿入させる挿入孔11aと、排気孔27に対応する開口11b,11bとが形成されている。なお、実施形態のリテーナ10では、開口11bにおける後述する内開き扉部36の配置される周縁に、上方へ延びて内開き扉部36の開き時のガイドを行なうリブ11cが形成されている(図4,5参照)。
アクチュエータ51は、図3,4に示すように、ケース本体6の底壁部7の下面に連結固定された支持板49上に取り付けられている。実施形態のアクチュエータ51は、マイクロガスジェネレータが利用されており、制御装置53から作動信号を入力されると、内部の火薬に点火され、発生した燃焼ガスにより棒状の作動片51aが、図7に示すように、その軸方向に沿って突出可能に瞬時に移動するように、構成されている。作動片51aは、排気孔27の開口面に沿うように、すなわち、実施形態の場合、ケース本体6の底壁部7に沿う左右方向に沿って左方側へ移動し、その先端には、各蓋体33の閉塞状態を維持し、かつ、各蓋体33を同時に開き動作させるスライダ41に、連結されている。なお、図7では、車両の前方側から後方側を見た状態の図であり、作動片51aの移動方向は直進時の車両V自体の左方側となる。
排気機構26は、図3,4に示すように、ケース本体6の底壁部7に設けられた長方形形状に開口する排気孔27,27と、排気孔27,27を開口可能に閉塞する蓋体33,33と、アクチュエータ51に連結されて各蓋体33の開き動作を制御する閉塞機構40と、を備えて構成されている。
閉塞機構40は、アクチュエータ51の作動片51aの先端に連結されて、ケース本体6の周壁部8の前面側に配置されるスライダ41と、スライダ41の左方側への移動をガイド可能に保持する保持スリーブ48と、を備えて構成されている。
スライダ41は、図4,7に示すように、左右方向に延びた略長方形板状として、左右方向の中央付近に、周囲を切り欠いて左右方向に延びるガイド軸部46を配設させている。ガイド軸部46は、ケース本体6の周壁部8の前壁部8bに固定された筒状の保持スリーブ48に嵌挿され、左方へのスライダ41の移動を案内することとなる。また、スライダ41には、下縁41a側から斜め上左方向に延びる2つの係合溝42が形成されている。各係合溝42は、上端42aの下側内周面を、蓋体33の排気孔27の閉塞状態を維持するように、後述する係合片38を上方へ押圧する規制面43とし(図7のA参照)、上端42aからスライダ41の下縁41aまでの上側内周面を、係合片38を下方へ押し下げつつ摺動させて、蓋体33を開かせるガイド面44としている(図7のA,B、図8のA,B参照)。
各蓋体33は、図3,4,8に示すように、それぞれ、排気孔27を跨ぐように左右方向に沿って配設される回転軸34を備えて、排気孔27の周縁におけるリテーナ10の底壁部11に設けられた軸支部31に両端を軸支されている。そして、各蓋体33は、それぞれ、長方形板状の一枚板状としたバタフライ弁タイプとして、図8に示すように、排気孔27の開口時に、回転軸34を間にして、ケース5の外側に回転移動する後部側の外開き扉部35と、ケース5の内側に回転移動する内開き扉部36と、を備えて構成されている。外開き扉部35は、図6,8に示すように、外周縁35aの上面側のシール部35cを、ケース本体6の底壁部7の下面側として、排気孔27の後部側における外開き用開口部27aの周縁である外側周縁28に対し、押圧されて、排気孔27を閉塞している。また、内開き扉部36は、図5,8に示すように、外周縁36aの下面側のシール部36cを、ケース本体6の底壁部7の上面側として、排気孔27の前部側における内開き用開口部27bの周縁である内側周縁29に対し、押圧されて、排気孔27を閉塞している。また、外開き扉部35と内開き扉部36とには、シール部35c、36cの近傍に、変形防止のための補強用に屈曲して形成された補強リブ35b、36bが、外周縁35a,36aに沿って配設されている。
また、各蓋体33の外開き扉部35には、図4,7,8に示すように、回転軸34から離れた先端側、すなわち、各蓋体33の前端側に、スライダ41の係合溝42に係合する係合片38が形成されている。各係合片38は、外開き扉部35の前端の左右方向の中央から、前方側に延びて上方に延び、さらに、上端に、反転するように下方に屈曲する断面逆U字状の鉤部38aを備えて構成されている。鉤部38aは、蓋体33の排気孔27の閉塞時、内周面38b側を係合溝42の下側内周面の規制面43に圧接させ、そして、スライダ41の左方への移動時、外周面38cを係合溝42の上側内周面のガイド面44に摺動させつつ、下方へ押し下げられて、蓋体33を回転させることとなる。
なお、鉤部38aの天井壁部38dは、その肉厚FT(図7のA参照)を係合溝42の溝幅SB(図7のC参照)より若干小さく設定され、かつ、係合溝42の形成方向に沿うように、すなわち、排気孔27の開口面に対して傾斜する斜め上左方向に延びるように、形成されており、スライダ41の左方向への移動中における蓋体33の開口途中では、規制面43側に規制され、蓋体33が閉塞方向に回転する挙動は規制されることとなる。
そして、このエアバッグ装置Mが車両Vに搭載されて、例えば、制御装置53が、乗員検知センサ55の位置検知センサ56と重量検知センサ57とからの信号を入力させて、乗員Pがエアバッグ装置Mに接近している軽量な小柄乗員PS(図1の三点鎖線参照)であることを検知している状態で、衝突検知センサ54からの車両Vの衝突を検知した信号を入力すれば、制御装置53は、まず、インフレーター16に作動信号を出力する。すると、インフレーター16が作動して、膨張用ガスGがガス吐出口16bから吐出されることから、エアバッグ22は、膨張用ガスGを流入させて膨張し、エアバッグカバー18の破断予定部18aを破断させて扉部19,19を前後両側に開かせ、後方側へ展開膨張することとなる。
この時、制御装置53は、乗員検知センサ55の位置検知センサ56と重量検知センサ57とからの信号を入力させて、乗員Pがエアバッグ装置Mに接近している軽量な小柄乗員PSであって、前方移動する運動エネルギーを小さくしていることを検知していることから、エアバッグ22が小柄乗員PSを受け止める際の反力を低下させるように、エアバッグ22の内圧を低減させるために、アクチュエータ51を作動させて、排気機構26を作動させることとなる。
そして、アクチュエータ51が作動すれば、図7のA,B,Cに示すように、アクチュエータ51の作動片51aが左方へ突出し、作動片51aに直列的に連結された閉塞機構40のスライダ41も、ガイド軸部46を保持スリーブ48の内周面48a(図2参照)に摺動させつつ、ケース5の底壁部7に沿って左方に移動するように駆動される。その際、各蓋体33の外開き扉部35の係合片38が、鉤部38aの外周面38cを係合溝42の上側内周面のガイド面44に摺動させつつ、下方へ押し下げられる。
すなわち、図8のA,B,Cに示すように、アクチュエータ51の作動に伴なう閉塞機構40のスライダ41の駆動により、係合溝42の規制面43に係合片38における鉤部38aの内周面38bが上方に押圧された状態とした排気孔27の閉塞状態から、係合片38の押えを解除して、逆に、係合片38の鉤部38aの外周面38cを摺動させつつ、係合溝42のガイド面44が下方へ押し下げて、排気孔27を開口させるように、蓋体33を、回転軸34を回転中心として回転させることとなる。そして、蓋体33は、回転軸34を回転中心として、外開き扉部35を、排気孔27の外側周縁28からケース5の外側に離すように回転移動させ、内開き扉部36を、排気孔27の内側周縁29からケース5の内側に離すように回転移動させ、排気孔27を開口させることから、膨張用ガスGが排気孔27からケース5外に排気されることとなり、エアバッグ22内の膨張用ガスGが排気孔27から排気され、エアバッグ22が内圧を低減させることとなる。
そして、この蓋体33による排気孔27の開口は、ケース5外へ突出する部位が、外開き扉部35だけであり、外開き扉部35は、排気孔27の開口面積の全域を覆っているわけではないことから、蓋体33が排気孔27の全域を開口させるように、内開き扉部36と共に外開き扉部35が開いていも、排気孔27の全域を外開きで開口させる従来タイプの蓋体に比べて、外開き扉部35は、回転半径が小さく、ケース5外への突出量を低減させることができる。
そして、例えば、制御装置53が、乗員検知センサ55の位置検知センサ56と重量検知センサ57とからの信号や車速信号を入力させて、乗員Pがエアバッグ装置Mから離れた重量のある大柄乗員PL(図1の二点鎖線参照)であることを検知している状態で、衝突検知センサ54からの車両Vの衝突を検知した信号を入力していれば、エアバッグ22が、内圧を高めて、運動エネルギーの高い大柄乗員PLを受け止めることができるように、インフレーター16を作動させるだけで、アクチュエータ51を作動させない。
そのため、排気機構26は、排気孔27を開口させずに、蓋体33の閉塞状態を維持する。その際、閉塞機構40の係合溝42の規制面43に、係合片38が上方側に押えられて、蓋体33が排気孔を閉塞している状態では、内開き扉部36は、エアバッグ22の内圧を受けて、排気孔27の内側周縁29に押圧される態様となって、容易に、良好な閉塞性能を確保できる。そして、排気孔27の閉塞時、外開き扉部35は、ケース5外から排気孔27の外側周縁28を押圧して、排気孔27の閉塞状態を維持する必要があるが、その外開き扉部35は、蓋体33の全域の面積を占めている訳ではなく、排気孔27の開口の全域を外開きで開く従来タイプの蓋体に比べて、回転半径が小さく、かつ、小面積となることから、変形し難くなって、外周縁35aの全周のシール部35cを排気孔27の外側周縁28へ均等に押圧し易くなり、蓋体33全体として、排気孔27を閉塞する閉塞性能を向上させることができる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、蓋体33の排気孔27を閉塞する閉塞性能を向上させることができ、かつ、開口時の蓋体33のケース5外への突出量を低減させることができる。
なお、実施形態のエアバッグ装置Mにおいて、エアバッグ22の大柄乗員PLを受け止め途中で反力が高くなり過ぎる虞れがある場合には、エアバッグ22の大柄乗員PLの受け止め途中や受け止め直前に、アクチュエータ51を作動させて、排気孔27を開口させてエアバッグ22の内圧を低下させてもよい。また、エアバッグ22が標準体重の標準乗員PM(図1の一点鎖線参照)を受け止める際には、制御装置53が、乗員検知センサ55の位置検知センサ56と重量検知センサ57とからの信号や車速信号を入力させて、標準乗員PMの運動エネルギーに応じて、好適なタイミングで、アクチュエータ51を作動させて、排気孔27を開口させるように蓋体33を開かせればよい。
そしてまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、排気機構26の蓋体33は、図9のA,Bに示すように、排気孔27の全域を外開きで開口させる従来タイプの蓋体Fに比べて、回転半径が小さい。そのため、実施形態の蓋体33が、開き時のケース5外への突出量Lを、従来タイプの蓋体Fと同じとした場合、排気孔27の開口周縁から蓋体33,Fの外周縁までの開口面積に関し、蓋体33(外開き扉部35),Fの先端側の開口面積S1は、蓋体33,F相互で等しく、側方の面積S2もS2≒S21+S22として相互に略等しく、その結果、実施形態の蓋体33では、内開き扉部36の先端の略開口面積S3分、従来タイプの蓋体Fより大きくなる。そのため、排気孔27の開口周縁から蓋体33,Fの外周縁までの開口面積の大小に対して、膨張用ガスGの排気量が比例するとすれば、実施形態の蓋体33では、排気孔27の全域を外開きで開口させる従来タイプの蓋体Fに比べて、略開口面積S3分、迅速に膨張用ガスGを排気することができて、開口時における蓋体33のケース5外への突出量に対する膨張用ガスGを迅速排気する応答性を、良好にすることができる。
そして、実施形態では、蓋体33が、回転軸34を排気孔27の中央を跨ぐように配置させるとともに、外開き扉部35と内開き扉部36との排気孔27を閉塞する閉塞面積を等しくするように、配設されている。そのため、排気孔27を開口させるように蓋体33を回転させる際には、エアバッグ22は膨張用ガスを供給されて内圧が上昇しているものの、エアバッグ22の内圧を受けて開こうとする外開き扉部35の外開きの開き力と、エアバッグ22の内圧を受けて閉じようとする内開き扉部36の閉じ力と、が均等となって、排気孔27を閉塞するように蓋体33に作用させる押圧力を小さくすることができ、さらに、排気孔27を開口させる蓋体33への回転力が、小さくとも、容易に、蓋体33を開かせることができ、蓋体33の閉塞状態と開口始動時とに必要なエネルギーを小さく抑制することができ、蓋体33の開閉時の操作性が良好となる。
また、実施形態では、蓋体33がケース5に複数(実施形態では2つ)配設されていても、蓋体33が、それぞれ、エアバッグ22の膨張用ガスGを流入させる流入用開口23に対し、流入用開口23の中心を基準に、開き時の膨張用ガスGの排気用開口面積を均等とするように、閉塞する排気孔27を同じ開口面積として左右対称に配置させている。そのため、全ての蓋体33が開かれる際、膨張用ガスGが、エアバッグ22の流入用開口23のエリアにおいて、片寄ることなくバランスよく、排気されることから、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、エアバッグ22の内圧を低下させることができる。
そしてさらに、実施形態では、インフレーター16のガス吐出口16bも、エアバッグ22の膨張用ガスGを流入させる流入用開口23に対し、流入用開口23の中心を基準に、膨張用ガスGの吐出用開口面積を均等とするように、それぞれ同じ開口面積として放射状に複数配設されている。そのため、全ての蓋体33が開かれている状態で、インフレーター16のガス吐出口16bから膨張用ガスGが吐出されていても、エアバッグ22内への膨張用ガスGの供給と排気孔27からの膨張用ガスGの排気とを、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、行なうことができる。
なお、実施形態の場合、二つの蓋体33が、相互に左右対称として、外開き扉部35を共に前方側に配置させているが、相互に、流入用開口23を中心として、膨張用ガスGの排気用開口面積を均等とするように、閉塞する排気孔27の開口面積を同じにして、点対称や前後に対称となるように配置させてもよい。さらに、排気孔27を対応させて蓋体33を三つ以上配設させる場合でも、エアバッグ22の膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに膨張用ガスGの排気が行なえるように、蓋体33は、それぞれ、流入用開口23を中心として、閉塞する排気孔27の開き時の排気用開口面積を均等とするように、閉塞する排気孔27の開き時の各々の開口面積の同一・大小に対応させて、放射状に配設させたり、あるいは、点対称・線対称等に配設すればよい。また、インフレーター16も、複数配設されている場合、ガス吐出口16bは、エアバッグ22の膨張用ガスGを流入させる流入用開口23に対し、流入用開口23の中心を基準に、膨張用ガスGの吐出用開口面積を均等とするように(膨張用ガスGの吐出量を均等とするように)、左右や前後に対称、若しくは、放射状等に、ガス吐出口16bの数や各々の開口面積に対応させて、配設することが望ましい。
そしてさらに、実施形態の場合、蓋体33が複数配設されていても、閉塞機構40が、蓋体の全ての閉塞維持と回転操作とを可能とするように構成されており、全ての蓋体33の排気孔27を開口させるタイミングを、全ての蓋体33で一致させることができて、一層、膨張形状のバランスを崩すような影響を極力与えずに、エアバッグ22の内圧を低下させることができる。
特に、実施形態の場合、閉塞機構40が、ケース5の外側面となる前壁部8bの前面側に配置されて、アクチュエータ51の作動時に、排気孔27の開口面と平行な底壁部7と平行に移動可能で、かつ、相互に同一形状とした蓋体33の直列的に配置された回転軸34,34に対して直交方向に沿って移動可能に配設されるスライダ41を、アクチュエータ51の作動片51aに連結させるように、構成し、各蓋体33が、それぞれ、外開き扉部35の回転軸34から離れてケース5の外側に配置される先端に、スライダ41に係合する係合片38を配設させている。そして、スライダ41が、係合片38と係合する係合部位に、移動前に、排気孔27を閉塞可能に外開き扉部35を押さえるように係合片38を規制する規制面43と、移動時に、各蓋体33の外開き扉部35を開かせるように係合片38を摺動させて移動可能に、排気孔27の開口面に対して傾斜するように延びるガイド面44と、を備えた係合溝42を配設させて、構成されている。そのため、アクチュエータ51の作動前、すなわち、閉塞機構40のスライダ41が移動していない移動前の状態では、係合溝42の規制面43が、排気孔27を閉塞させるように各蓋体33の係合片38を規制しているため、蓋体33の閉塞状態を維持できる。そして、アクチュエータ51の作動により、閉塞機構40のスライダ41が、排気孔27の開口面に沿うように底壁部7に沿って移動すれば、各蓋体33の係合片38が、排気孔27の開口面に対して傾斜した係合溝42のガイド面44を摺動して、各外開き扉部35をそれぞれ回転軸34を回転中心として開かせるように回転させ、また、それに伴なって、各内開き扉部36もそれぞれ回転し、各蓋体33が排気孔27を開口させるように開くこととなる。したがって、実施形態の場合、アクチュエータ51が、スライダ41を移動させる簡便な構成で、閉塞状態の全ての蓋体33を、容易に、同じタイミングでかつ同じ開口量として、排気孔27を開口させるように回転させることができる。
なお、実施形態では、助手席用のエアバッグ装置Mを例に採り、説明したが、他の運転席用や歩行者用等のエアバッグ装置に本発明を適用できる。
本発明における一実施形態のエアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 実施形態のエアバッグ装置の車両の左右方向の概略拡大縦断面図であり、図2のIII-III部位に対応する。 実施形態のエアバッグ装置の横断面図である。 実施形態の蓋体における内開き扉部の排気孔の閉塞状態を示す断面図であり、図4のV−V部位に対応する。 実施形態の蓋体における外開き扉部の排気孔の閉塞状態を示す断面図であり、図4のVI−VI部位に対応する。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を順に示す前方側から見た図である。 実施形態のエアバッグ装置の作動時を順に示す断面図である。 実施形態の蓋体と従来タイプの蓋体とのケース外への突出量を同じくした場合の排気孔の外周縁からの開口面積を説明する図である。
符号の説明
5…ケース、
10…インフレーター、
22…エアバッグ、
23…流入用開口、
26…排気機構、
27…排気孔、
33…蓋体、
34…回転軸、
35…外開き扉部、
36…内開き扉部、
38…係合片、
40…閉塞機構、
41…スライダ、
42…係合溝、
43…規制面、
44…ガイド溝、
51…アクチュエータ、
M…エアバッグ装置。

Claims (3)

  1. 膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    前記エアバッグと前記インフレーターとを収納して保持するケースと、
    を備えて構成されるとともに、
    前記ケースに、
    前記エアバッグ内の膨張用ガスを前記エアバッグ外へ排気可能に開口する排気孔と、該排気孔を閉塞するとともに、アクチュエータの作動時に回転して前記排気孔を開口させるように開く蓋体と、が配設されて構成されるエアバッグ装置であって、
    前記蓋体が、前記排気孔を跨ぐように配設される回転軸を備えて、前記排気孔周縁に軸支されるとともに、前記排気孔の開口時に、前記回転軸を間にして、前記ケースの外側に回転移動する外開き扉部と、前記ケースの内側に回転移動する内開き扉部と、を備えて構成され、
    閉塞機構が、前記アクチュエータに連結されて、前記排気孔の閉塞状態を維持可能に前記蓋体を押さえ、前記アクチュエータの作動時、前記排気孔を開口させるように前記蓋体の押えを解除可能に、配設され
    前記蓋体が、前記ケースに複数配設されるとともに、それぞれ、前記エアバッグの膨張用ガスを流入させる流入用開口に対し、該流入用開口の中心を基準に、開き時の前記排気孔における膨張用ガスの排気用開口面積を均等とするように、配設され、
    前記閉塞機構が、
    前記蓋体の全ての押えと押さえ解除とを可能に、構成されるとともに、
    前記ケースの外側面に配置されて、前記アクチュエータの作動時に、前記排気孔の開口面と平行に移動可能に配設されるスライダを備えて構成され、
    前記蓋体が、それぞれ、前記外開き扉部における前記回転軸から離れて前記ケースの外側に配置される先端に、前記スライダに係合する係合片を配設させ、
    前記スライダが、前記係合片と係合する係合部位に、移動前に、前記排気孔を閉塞可能に前記外開き扉部を押さえるように前記係合片を規制する規制面と、移動時に、前記各蓋体の外開き扉部を開かせるように前記係合片を摺動させて移動可能に、前記排気孔の開口面に対して傾斜するように延びるガイド面と、を備えた係合溝を配設させて、構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記蓋体が、前記回転軸を前記排気孔の中央を跨ぐように配置させるとともに、前記外開き扉部と前記内開き扉部との前記排気孔を閉塞する閉塞面積を等しくするように、配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記インフレーターのガス吐出口が、前記エアバッグの膨張用ガスを流入させる流入用開口に対し、該流入用開口の中心を基準に、膨張用ガスの吐出用開口面積を均等とするように、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグ装置。
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