JP2009290431A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力段に差動対を備える場合に、より確実にオフセット電圧をキャンセルすることができる半導体集積回路を提供する。
【解決手段】カレントミラー回路4は、オペアンプ11の入力段を構成する差動対2にバイアス電流を供給し、カレントミラー回路3は、差動対2に流れる電流を調整する。電流補正回路12は、カレントミラー回路3のミラー電流誤差と、トランジスタT11を介してカレントミラー回路3に流入する電流との和に相当する電流を発生してカレントミラー回路3に供給し、変動調整回路13は、電流補正回路12を接続することで差動対2に生じる電流の変動及びカレントミラー回路4に生じる電圧の変動を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力段を構成する差動対トランジスタの各ベースに与えられる電位差に応じた信号を出力するように構成される半導体集積回路に関する。
入力段が差動対トランジスタで構成される半導体集積回路として、例えば、オペアンプやコンパレータなどがある。このような回路では、オフセット電圧をいかにしてキャンセルするかが課題となっている。図5は、周知構成のオペアンプの一例を示す。オペアンプ1は、入力段がNPNトランジスタT1,T2の差動対2で構成され、これらのトランジスタT1,T2のコレクタは電源VBに接続され、トランジスタT1のエミッタは、PNPトランジスタT3,T4のエミッタに、トランジスタT2のエミッタは、PNPトランジスタT5,T6のエミッタに接続されている。
トランジスタT3,T6のコレクタは、NPNトランジスタT7,T8のコレクタにそれぞれ接続され、NPNトランジスタT7,T8のエミッタは、それぞれ抵抗素子R1,R2を介してグランドに接続されている。トランジスタT7,T8は、カレントミラー回路3を構成しており、両者のベースはトランジスタT7のコレクタに接続されている。
また、トランジスタT3〜T6は、カレントミラー回路4を構成しており、これらのベースはトランジスタT4,T5のコレクタに接続されていると共に、ダイオードD1及びNPNトランジスタT9を介してグランドに接続されている。トランジスタT9は、NPNトランジスタT10と共にカレントミラー回路5を構成しており、両者のベースは、トランジスタT10のコレクタに接続されている。トランジスタT10のコレクタには、電流源S1が接続されている。
電源とグランドとの間には、電流源S2とPNPトランジスタT11との直列回路,電流源S3とNPNトランジスタT12と抵抗素子R3との直列回路,電流源S4とNPNトランジスタT13との直列回路が並列に接続されている。トランジスタT11のベースは、トランジスタT8のコレクタに接続され、エミッタは、トランジスタT12のベースに接続されている。トランジスタT12のエミッタは、トランジスタT13のベースに接続されている。また、トランジスタT11のベースとトランジスタT13のコレクタとの間には、位相補償用コンデンサC1が接続されている。
以上のように構成されるオペアンプ1では、同相入力電圧範囲の最低電圧が(3Vf+Vsat)に規定される。すなわち、VsatはトランジスタT9のコレクタ−エミッタ間電圧であり、3Vfは、ダイオードD1,トランジスタT4,T1それぞれの接合電圧の和である。同相入力電圧が(3Vf+Vsat)未満の場合、トランジスタT3,T4,T6,T8,T11がオフで、トランジスタT12,T13がオンとなるので、出力電圧はロウレベルになる。
そして、トランジスタT7,T8,T9のコレクタに流れる電流をそれぞれIa,Ib,Icとすると、電流Ia,Ibは、ほぼ電流Icの1/2となるが、以下の電流分が誤差となることで、オフセット電圧が発生する。すなわち、電流Ia側は、トランジスタT7,T8のベース電流分だけ多く流しており、その電流分は、トランジスタT7のエミッタ接地電流増幅率をβNPNとすると、
Ic/(2・βNPN)×2=Ic/βNPN …(1)
となる。
また、電流Ib側は、トランジスタT11のベース電流がトランジスタT8のコレクタに流入するため、そのベース電流分だけ少なく流しており、その電流分は、トランジスタT8のエミッタ接地電流増幅率をβPNPとして、電流源S2が流す電流(トランジスタT11のエミッタ電流)がIcに設定されているとすると、
Ic/(βPNP+1) …(2)
となる。したがって、電流(1),(2)の和である電流(3)
Ic/βNPN+Ic/(βPNP+1) …(3)
がカレントミラー回路3に流入していることになり、それがオフセット電圧を発生させる原因となっている。
以上のように入力段が差動対によって構成される回路のオフセット電圧をキャンセルする技術として、特許文献1に開示されているものがある。
特開平7−131260号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成は、同相入力電圧範囲を下回る場合の出力電圧がハイレベルになることを前提としたもので、オペアンプ1のように、同相入力電圧範囲を下回る場合の出力電圧をロウレベルにするには、レベル変換用の回路を付加する必要がある。また、オフセット補正回路を構成するトランジスタTr3,Tr4のコレクタが出力端子OUT1,OUT2に直結されているため、補正を行う必要がない場合にも、補正動作が出力信号に干渉することも想定される。
更に、特許文献1では、出力端子OUT1,OUT2間にオフセット電圧ΔVが発生すると、それによって生じる電流I1又はI2により電圧ΔVをキャンセルする作用が定性的に説明されてはいるが、その場合の電圧,電流の関係を数式で示した理論的な説明がなされていない。したがって、実際の回路動作が、特許文献1において説明されている通りになることの裏付けが乏しく、効果が不明確であるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力段に差動対を備える場合に、より確実にオフセット電圧をキャンセルすることができる半導体集積回路を提供することにある。
請求項1記載の半導体集積回路によれば、第1カレントミラー回路は、入力段を構成する差動対トランジスタにバイアス電流を供給し、第2カレントミラー回路は、差動対トランジスタに流れる電流を調整する。そして、電流補正回路は、第2カレントミラー回路のミラー電流誤差と、電位調整用トランジスタを介して第2カレントミラー回路に流入する電流との和に相当する電流を発生して第2カレントミラー回路に供給し、変動調整回路は、電流補正回路を接続することで差動対トランジスタに生じる電流の変動及び第1カレントミラー回路に生じる電圧の変動を調整する。
したがって、電流補正回路が第2カレントミラー回路において生じるミラー電流誤差を調整することで、差動対トランジスタに流れる電流の誤差が調整されるので、半導体集積回路に生じるオフセット電圧を確実にキャンセルできる。
請求項2記載の半導体集積回路によれば、電流補正回路を、第2カレントミラー回路に流れるミラー電流の2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタと、前記ミラー電流がコレクタに供給されるNPNトランジスタと、このNPNトランジスタに流れるベース電流で起動され、そのベース電流の2倍電流を流すようにPNPトランジスタで構成される第3カレントミラー回路とで構成し、第3カレントミラー回路のミラー電流と、前記2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタのベース電流との和を、第2カレントミラー回路に供給する。
すなわち、第2カレントミラー回路に流れるミラー電流をIc/2とし、NPNトランジスタのエミッタ接地電流増幅率をβNPNとすれば、第2カレントミラー回路を動作させるためのベース電流は上記(1)式のIc/βNPNで表される。また、NPNトランジスタのベース電流はIc/(2・βNPN)であるから、第3カレントミラー回路のミラー電流は、上記(1)式の電流分に相当する。
また、PNPトランジスタのエミッタ接地電流増幅率をβPNPとすれば、電位調整用トランジスタを介して第2カレントミラー回路に流入する電流は、上記(2)式のIc/(βPNP+1)で表され、電流補正回路を構成するPNPトランジスタのベース電流も上記(2)式の電流分に相当する。したがって、第2カレントミラー回路に流入してミラー電流誤差の原因となる電流に相当する電流を、電流補正回路より供給することで、ミラー電流誤差をキャンセルできる。
請求項3記載の半導体集積回路によれば、変動調整回路を、第1カレントミラー回路において電流補正回路が接続されている側と反対側に接続する。その場合、電流補正回路の電流供給用トランジスタと同数のトランジスタが並列接続される電流調整用トランジスタと、これらの電流調整用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧を、電流供給用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と等しくするように、電流補正用トランジスタと基準電位点との間に接続される電圧調整素子とを備える。したがって、第1カレントミラー回路に電流補正回路を接続することで生じる電流及び電圧の変動を、変動調整回路によって調整できる。
請求項4記載の半導体集積回路によれば、電流増幅部が複数のNPNトランジスタをダーリントン接続して構成され、電位調整用トランジスタがPNPトランジスタで構成される場合に、第4カレントミラー回路と第1カレントミラー回路との間に電圧調整素子を配置する。この場合、半導体集積回路の同相入力電圧範囲は、第4カレントミラー回路を構成するトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と、電圧調整素子の端子電圧と、第1カレントミラー回路,差動対トランジスタを構成するトランジスタのベースエミッタ間電圧により決定される。
そして、入力電圧が同相入力電圧範囲を下回る場合に、半導体集積回路の出力信号レベルをロウにするには、電流増幅部の最終段となる出力トランジスタをオンにする必要があり、そのためには電位調整用トランジスタをオフにする必要がある。電流増幅部のダーリントン接続がn段で構成される場合、電位調整用トランジスタのエミッタ電位は、トランジスタの接合電圧をVfとすればn・Vfとなるので、電位調整用トランジスタのベース電位が(n−1)・Vfを超えるように設定すれば、電位調整用トランジスタをオフすることができる。
また、電位調整用トランジスタのベース電位は、第4カレントミラー回路のトランジスタを構成するトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と、電圧調整素子の端子電圧と、第1カレントミラー回路のトランジスタが与える端子間電圧で決まるため、電位調整用トランジスタをオフするための電位が不足する分を電圧調整素子の端子電圧によって調整すれば、入力電圧が同相入力電圧範囲を下回る場合に半導体集積回路の出力信号レベルを確実にロウにすることができる。
以下、本発明の一実施例について図1乃至図4を参照して説明する。尚、図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。本実施例のオペアンプ11は、図5に示すオペアンプ1に、電流補正回路12と、変動調整回路13とを加えて構成されている。電流補正回路12において、PNPトランジスタT21〜T23(電流供給用トランジスタ)は、エミッタがトランジスタT1のエミッタに共通に接続されており、トランジスタT21,T22のコレクタは、何れもPNPトランジスタT24のコレクタに接続されている。トランジスタT24のコレクタはグランドに接続され、ベースはトランジスタT7のコレクタに接続されている。
トランジスタT23のコレクタは、NPNトランジスタT25のコレクタと、PNPトランジスタT26〜T28のエミッタとに接続されている。これらのトランジスタT26〜T28はカレントミラー回路14(第3カレントミラー回路)を構成しており、これらのベースは、トランジスタT26の一方のコレクタと共に、トランジスタT25のベースに接続されている。トランジスタT25のエミッタはグランドに接続されており、トランジスタT27,T28のコレクタは、何れもトランジスタT7のコレクタに接続されている。
変動調整回路13において、PNPトランジスタT29〜T31(電流調整用トランジスタ)は、エミッタがトランジスタT2のエミッタに共通に接続されており、コレクタは、何れもPNPトランジスタT32(電圧調整素子)のエミッタに接続されている。トランジスタT32のコレクタ及びベースは、NPNトランジスタT33(電圧調整素子)のコレクタに接続され、トランジスタT33のベースは自身のコレクタに接続され、エミッタはグランドに接続されている。
次に、本実施例の作用について、図2及び図3も参照して説明する。電流補正回路12は、電流(3)に相当する電流をカレントミラー回路3に供給することで、オフセット電圧をキャンセルするために配置されている。すなわち、トランジスタT24のコレクタには電流Icが流れているので、そのベース電流は、
Ic/(βPNP+1) …(4)
となる。
また、トランジスタT25のコレクタと、トランジスタT26〜T28のエミッタには電流Ic/2が流れるが、後述するように、その殆どはトランジスタT25のコレクタに流入するとみなすことができる。この場合、トランジスタT25のベース電流は、
Ic/(2βNPN) …(5)
であるから、トランジスタT27,T28のコレクタを介してカレントミラー回路3に流入する電流は、
Ic/(2βNPN)×2=Ic/βNPN …(6)
となる。そして、カレントミラー回路3に流入する電流は、上記電流(4)と電流(6)との和になり、電流(3)に等しい。したがって、オフセット電圧の要因となる電流(3)をキャンセルすることができる。
ここで、電流Ic/2が、殆どトランジスタT25のコレクタに流入するとみなせる理由を、図4を参照して説明する。図4は図1の一部相当図である。トランジスタT25のコレクタ電流をI1,トランジスタT26〜T28のエミッタに一括して流入する電流をI2,各コレクタよりそれぞれ流出する電流をI3とする。この場合、(7)式,(8)式が成り立つ。
Ic/2=I1+I2 …(7)
I2=3・I3+3・I3/βPNP=3・I3(βPNP+1)/βPNP …(8)
また、トランジスタT25においては(9)式が成り立つので、
I1/βNPN=I3+3・I3/βPNP …(9)
(9)式を変形すると、
I3=I1/{βNPN(1+3/βPNP)}
=βPNP・I1/{βNPN(βPNP)+3} …(10)
となり、(8)式に(10)式を代入すると、
I2=3・I3(βPNP+1)/βPNP
=3・I1(βPNP+1)/{βNPN(βPNP)+3} …(11)
となる。
(11)式を変形して、電流I1,I2の比を求めると、
I1/I2=βNPN(βPNP+3)/{3・(βPNP+1)} …(12)
となるから、例えばβPNP=βNPN=100とすると、
I1/I2=100×103/(3×101)≒34
となる。すなわち、I1:I2=34:1となるから、(7)式においては電流I1が支配的であり、電流I2は無視できるため、Ic/2≒I1とみなすことができる。
一方、変動調整回路13は、電流補正回路12を接続することで生じる電流,電圧の変動を調整するために配置されている。すなわち、トランジスタT29〜T31を接続することで、トランジスタT1,T2のエミッタに流れる電流は、何れも5・Ic/2となる。また、トランジスタT21〜T23のコレクタ電位は2Vfであるから、これらのコレクタ−エミッタ間電圧VCEとトランジスタT29〜T31の同電圧VCEとを等しくするため、ダイオード接続したトランジスタT32及びT33により、トランジスタT29〜T31のコレクタ電位を2Vfに設定している。
図2(a)は、図5に示すオペアンプ1のオフセット電圧をシミュレーションした結果の一例であり、常温(25℃)において約1.19mVとなっている。これに対して、図2(b)は本実施例のオペアンプ11の場合であるが、温度範囲−40℃〜140℃でオフセット電圧が±0.17mV以下に低減されていることが判る。
尚、図2(b)では、実線が−40℃,二点鎖線が27℃,破線が140℃の場合であり、それぞれ電源電圧が6V(低電圧),14V(typ.),18V(高電圧)の場合を求めている。何れの温度帯においても、電源電圧が低い場合がより上方に位置するラインに対応する。尚、図中の数値に付されている「U」は、「μ」を意味する。
次に、カレントミラー回路5が、ダイオードD1(電圧調整素子)を介してカレントミラー回路4を起動することによる作用を説明する。オペアンプ11の入力電圧が同相入力範囲外である場合に、出力電圧OUTをロウレベルとするには、出力段のトランジスタT13(電流増幅部)をオンにする必要があり、そのためにはトランジスタT11(電位調整用トランジスタ)をオフにする必要がある。トランジスタT12(電流増幅部)のベースには電流源S2からの電流Icが流れ込むのでそのベース電位は2Vfになるが、トランジスタT11をオフにするには、トランジスタT11のベース電位VB(T11)を1Vf以上にしなければならない。
ここでダイオードD1が存在しない場合を想定すると、上記ベース電位VB(T11)は、
VB(T11)=Vf(T6)+VCE(T9) …(13)
となる。尚、Vf(T6)は、トランジスタT11のベース電流がトランジスタT9側に流れ込む経路における、トランジスタT6のコレクタ−ベース間電圧である。この場合、トランジスタT9が飽和すると、VB(T11)≒Vf(T6)となり、トランジスタ11のエミッタ−ベース間電圧も(≒Vf)となって、トランジスタT11がオンする可能性がある。
一方、ダイオードD1が存在する場合は、
VB(T11)=Vf(T6)+Vf(D1)+VCE(T9) …(14)
となるから、トランジスタT9が飽和しても、トランジスタT11のエミッタ−ベース間電圧は(≒2Vf)となるので、トランジスタT11のオフ状態を確実に維持できる。
図3は、本発明の具体的な適用例を示すもので、特開2007−295660号公報の図1に開示されている電流検出回路である。この電流検出回路は、Hブリッジ型のモータ駆動回路に流れる電流を検出するもので、トランジスタTr1,Tr2がそれぞれオンしたときにトランジスタTr5,Tr6にそれぞれ流れる電流が異なる場合でも、OP2側をオフセット調整可能に構成することで、オペアンプOP1及びOP2の反転入力端子,非反転入力端子に流れる電流を調整でき、抵抗R1側に流れる電流を一致させるようにしている。
上記公報では、オペアンプOP2のオフセット調整を、可変抵抗で構成される調整回路を用いて行うため、調整に手間を要するが、オペアンプOP2に、本実施例のオペアンプ11を用いることで、事後的に調整を行わずとも、オフセット電圧を自動的にキャンセルすることができる。
以上のように本実施例によれば、カレントミラー回路4(第1カレントミラー回路)は、オペアンプ11の入力段を構成する差動対2にバイアス電流を供給し、カレントミラー回路3(第2カレントミラー回路)は、差動対2に流れる電流を調整する。そして、電流補正回路12は、カレントミラー回路3のミラー電流誤差と、トランジスタT11(電位調整用トランジスタ)を介してカレントミラー回路3に流入する電流との和に相当する電流を発生してカレントミラー回路3に供給し、変動調整回路13は、電流補正回路12を接続することで差動対2に生じる電流の変動及びカレントミラー回路4に生じる電圧の変動を調整する。したがって、差動対2を構成するトランジスタT1,T2に流れる電流の誤差が調整されるので、オペアンプ11に生じるオフセット電圧をキャンセルできる。
そして、電流補正回路12を、カレントミラー回路3に流れるミラー電流の2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタT24と、前記ミラー電流がコレクタに供給されるNPNトランジスタT25と、NPNトランジスタT25に流れるベース電流で起動され、そのベース電流の2倍電流を流すようにPNPトランジスタT26〜T28で構成されるカレントミラー回路14とで構成し、カレントミラー回路14のミラー電流とPNPトランジスタT24のベース電流との和をカレントミラー回路3に供給するようにした。したがって、カレントミラー回路3に流入してミラー電流誤差の原因となる電流に相当する電流を電流補正回路12より供給することで、ミラー電流誤差をキャンセルできる。
また、変動調整回路13を、カレントミラー回路4において電流補正回路12が接続されている側と反対側に接続し、電流補正回路12を構成するトランジスタT21〜23と同数のトランジスタT29〜T31を並列接続し、トランジスタT29〜T31のコレクタ−エミッタ間電圧を、電流補正回路12側の対応するトランジスタT21〜T23のコレクタ−エミッタ間電圧と等しくするように、トランジスタT29〜T31のコレクタとグランドとの間にトランジスタT32,T33を接続した構成とする。したがって、電流補正回路12を接続することで生じる電流及び電圧の変動を、変動調整回路13によって調整できる。
更に、カレントミラー回路5を構成するトランジスタT9のコレクタと、カレントミラー回路4を構成するトランジスタT4及びT5のコレクタとの間にダイオードD1を接続したので、オペアンプ11の入力電圧が同相入力範囲を下回る場合でも、出力段のトランジスタT13をオンさせて、オペアンプ11の出力信号を確実にロウレベルに維持することができる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
コンデンサC1を除いてコンパレータとして構成される場合も、同様に適用することができる。
トランジスタのPNP,NPNを入れ替えた構成したオペアンプやコンパレータにも適用できる。その場合、同相入力電圧範囲は、VB−(3Vf+Vsat)となる。
同相入力電圧範囲の調整電圧は(3Vf+Vsat)に限ることなく、ダイオードD1の直列接続数を適宜変更するなどして設定すれば良い。
電流増幅部を構成するダーリントン接続段数を3段以上としても良い。それによって、入力電圧が同相入力電圧範囲外となるときに、オペアンプの出力信号レベルをロウにするための電圧が不足する場合には、ダイオードD1を2個以上直列に接続すれば良い。
電圧調整素子には、D1のようにダイオードを用いても良い。また、電圧調整素子としてのダイオードD1を、ダイオード接続したトランジスタで構成しても良い。
本発明の一実施例であり、オペアンプの回路構成を示す図 (a)は図5に示すオペアンプ、(b)は本実施例のオペアンプのオフセット電圧をシミュレーションした結果の一例を示す図 本発明の具体的な適用例を示す図 図1の一部相当図 従来技術を示す図1相当図
符号の説明
図面中、2は差動対、3はカレントミラー回路(第2カレントミラー回路)、4はカレントミラー回路(第1カレントミラー回路)、5はカレントミラー回路(第4カレントミラー回路)、11はオペアンプ(半導体集積回路)、12は電流補正回路、13は変動調整回路、14はカレントミラー回路(第3カレントミラー回路)、T1,T2はPNPトランジスタ(差動対トランジスタ)、T11はPNPトランジスタ(電位調整用トランジスタ)、T12,T13はNPNトランジスタ(電流増幅部)、T21〜T23はPNPトランジスタ(電流供給用トランジスタ)、T24はPNPトランジスタ、T25はNPNトランジスタ、T29〜T31はPNPトランジスタ(電流調整用トランジスタ)、T32はPNPトランジスタ(電圧調整素子)、T33はNPNトランジスタ(電圧調整素子)、D1はダイオード(電圧調整素子)を示す。

Claims (4)

  1. 入力段を構成する差動対トランジスタにバイアス電流を供給する第1カレントミラー回路と、
    差動対トランジスタ,第1カレントミラー回路と直列に接続され、前記差動対トランジスタに流れる電流を調整する第2カレントミラー回路と、
    この第2カレントミラー回路と、出力側の電流増幅部との間に接続される電位調整用トランジスタと、
    前記第2カレントミラー回路のミラー電流誤差と、前記電位調整用トランジスタを介して前記第2カレントミラー回路に流入する電流との和に相当する電流を発生して、前記第2カレントミラー回路に供給する電流補正回路と、
    この電流補正回路を接続することで、前記差動対トランジスタに生じる電流の変動及び前記第1カレントミラー回路に生じる電圧の変動を調整する変動調整回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記第2カレントミラー回路がNPNトランジスタで構成され、
    前記電位調整用トランジスタがPNPトランジスタで構成される場合、
    前記電流補正回路は、
    前記第2カレントミラー回路に流れるミラー電流の2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタと、
    前記第2カレントミラー回路に流れるミラー電流がコレクタに供給されるNPNトランジスタと、
    このNPNトランジスタに流れるベース電流により起動され、前記ベース電流の2倍電流を流すようにPNPトランジスタで構成される第3カレントミラー回路とで構成され、前記第3カレントミラー回路のミラー電流と、前記2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタのベース電流との和を、前記第2カレントミラー回路に供給することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記電流補正回路は、前記第1カレントミラー回路に接続されて電流を供給する複数の電流供給用トランジスタを備え、
    前記変動調整回路は、前記第1カレントミラー回路において、前記電流補正回路が接続されている側と反対側に接続され、
    前記電流供給用トランジスタと同数のトランジスタを並列に接続してなる電流調整用トランジスタと、
    電流調整用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧を、前記電流供給用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と等しくするように、電流補正用トランジスタと基準電位点との間に接続される電圧調整素子とで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路。
  4. 前記電流増幅部が、複数のNPNトランジスタをダーリントン接続して構成されると共に、
    前記電位調整用トランジスタがPNPトランジスタで構成される場合、
    前記第1カレントミラー回路にバイアス電流を供給するため、グランド側に構成される第4カレントミラー回路を備え、
    前記第4カレントミラー回路と前記第1カレントミラー回路との間に、電圧調整素子を配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の半導体集積回路。
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