JP2009290431A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カレントミラー回路4は、オペアンプ11の入力段を構成する差動対2にバイアス電流を供給し、カレントミラー回路3は、差動対2に流れる電流を調整する。電流補正回路12は、カレントミラー回路3のミラー電流誤差と、トランジスタT11を介してカレントミラー回路3に流入する電流との和に相当する電流を発生してカレントミラー回路3に供給し、変動調整回路13は、電流補正回路12を接続することで差動対2に生じる電流の変動及びカレントミラー回路4に生じる電圧の変動を調整する。
【選択図】図1
Description
Ic/(2・βNPN)×2=Ic/βNPN …(1)
となる。
Ic/(βPNP+1) …(2)
となる。したがって、電流(1),(2)の和である電流(3)
Ic/βNPN+Ic/(βPNP+1) …(3)
がカレントミラー回路3に流入していることになり、それがオフセット電圧を発生させる原因となっている。
したがって、電流補正回路が第2カレントミラー回路において生じるミラー電流誤差を調整することで、差動対トランジスタに流れる電流の誤差が調整されるので、半導体集積回路に生じるオフセット電圧を確実にキャンセルできる。
Ic/(βPNP+1) …(4)
となる。
Ic/(2βNPN) …(5)
であるから、トランジスタT27,T28のコレクタを介してカレントミラー回路3に流入する電流は、
Ic/(2βNPN)×2=Ic/βNPN …(6)
となる。そして、カレントミラー回路3に流入する電流は、上記電流(4)と電流(6)との和になり、電流(3)に等しい。したがって、オフセット電圧の要因となる電流(3)をキャンセルすることができる。
Ic/2=I1+I2 …(7)
I2=3・I3+3・I3/βPNP=3・I3(βPNP+1)/βPNP …(8)
また、トランジスタT25においては(9)式が成り立つので、
I1/βNPN=I3+3・I3/βPNP …(9)
(9)式を変形すると、
I3=I1/{βNPN(1+3/βPNP)}
=βPNP・I1/{βNPN(βPNP)+3} …(10)
となり、(8)式に(10)式を代入すると、
I2=3・I3(βPNP+1)/βPNP
=3・I1(βPNP+1)/{βNPN(βPNP)+3} …(11)
となる。
I1/I2=βNPN(βPNP+3)/{3・(βPNP+1)} …(12)
となるから、例えばβPNP=βNPN=100とすると、
I1/I2=100×103/(3×101)≒34
となる。すなわち、I1:I2=34:1となるから、(7)式においては電流I1が支配的であり、電流I2は無視できるため、Ic/2≒I1とみなすことができる。
尚、図2(b)では、実線が−40℃,二点鎖線が27℃,破線が140℃の場合であり、それぞれ電源電圧が6V(低電圧),14V(typ.),18V(高電圧)の場合を求めている。何れの温度帯においても、電源電圧が低い場合がより上方に位置するラインに対応する。尚、図中の数値に付されている「U」は、「μ」を意味する。
VB(T11)=Vf(T6)+VCE(T9) …(13)
となる。尚、Vf(T6)は、トランジスタT11のベース電流がトランジスタT9側に流れ込む経路における、トランジスタT6のコレクタ−ベース間電圧である。この場合、トランジスタT9が飽和すると、VB(T11)≒Vf(T6)となり、トランジスタ11のエミッタ−ベース間電圧も(≒Vf)となって、トランジスタT11がオンする可能性がある。
VB(T11)=Vf(T6)+Vf(D1)+VCE(T9) …(14)
となるから、トランジスタT9が飽和しても、トランジスタT11のエミッタ−ベース間電圧は(≒2Vf)となるので、トランジスタT11のオフ状態を確実に維持できる。
上記公報では、オペアンプOP2のオフセット調整を、可変抵抗で構成される調整回路を用いて行うため、調整に手間を要するが、オペアンプOP2に、本実施例のオペアンプ11を用いることで、事後的に調整を行わずとも、オフセット電圧を自動的にキャンセルすることができる。
コンデンサC1を除いてコンパレータとして構成される場合も、同様に適用することができる。
トランジスタのPNP,NPNを入れ替えた構成したオペアンプやコンパレータにも適用できる。その場合、同相入力電圧範囲は、VB−(3Vf+Vsat)となる。
同相入力電圧範囲の調整電圧は(3Vf+Vsat)に限ることなく、ダイオードD1の直列接続数を適宜変更するなどして設定すれば良い。
電流増幅部を構成するダーリントン接続段数を3段以上としても良い。それによって、入力電圧が同相入力電圧範囲外となるときに、オペアンプの出力信号レベルをロウにするための電圧が不足する場合には、ダイオードD1を2個以上直列に接続すれば良い。
電圧調整素子には、D1のようにダイオードを用いても良い。また、電圧調整素子としてのダイオードD1を、ダイオード接続したトランジスタで構成しても良い。
Claims (4)
- 入力段を構成する差動対トランジスタにバイアス電流を供給する第1カレントミラー回路と、
差動対トランジスタ,第1カレントミラー回路と直列に接続され、前記差動対トランジスタに流れる電流を調整する第2カレントミラー回路と、
この第2カレントミラー回路と、出力側の電流増幅部との間に接続される電位調整用トランジスタと、
前記第2カレントミラー回路のミラー電流誤差と、前記電位調整用トランジスタを介して前記第2カレントミラー回路に流入する電流との和に相当する電流を発生して、前記第2カレントミラー回路に供給する電流補正回路と、
この電流補正回路を接続することで、前記差動対トランジスタに生じる電流の変動及び前記第1カレントミラー回路に生じる電圧の変動を調整する変動調整回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。 - 前記第2カレントミラー回路がNPNトランジスタで構成され、
前記電位調整用トランジスタがPNPトランジスタで構成される場合、
前記電流補正回路は、
前記第2カレントミラー回路に流れるミラー電流の2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタと、
前記第2カレントミラー回路に流れるミラー電流がコレクタに供給されるNPNトランジスタと、
このNPNトランジスタに流れるベース電流により起動され、前記ベース電流の2倍電流を流すようにPNPトランジスタで構成される第3カレントミラー回路とで構成され、前記第3カレントミラー回路のミラー電流と、前記2倍電流がエミッタに供給されるPNPトランジスタのベース電流との和を、前記第2カレントミラー回路に供給することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。 - 前記電流補正回路は、前記第1カレントミラー回路に接続されて電流を供給する複数の電流供給用トランジスタを備え、
前記変動調整回路は、前記第1カレントミラー回路において、前記電流補正回路が接続されている側と反対側に接続され、
前記電流供給用トランジスタと同数のトランジスタを並列に接続してなる電流調整用トランジスタと、
電流調整用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧を、前記電流供給用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と等しくするように、電流補正用トランジスタと基準電位点との間に接続される電圧調整素子とで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路。 - 前記電流増幅部が、複数のNPNトランジスタをダーリントン接続して構成されると共に、
前記電位調整用トランジスタがPNPトランジスタで構成される場合、
前記第1カレントミラー回路にバイアス電流を供給するため、グランド側に構成される第4カレントミラー回路を備え、
前記第4カレントミラー回路と前記第1カレントミラー回路との間に、電圧調整素子を配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の半導体集積回路。
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---|---|---|---|---|
JPH05226945A (ja) * | 1991-04-09 | 1993-09-03 | Olympus Optical Co Ltd | 電圧電流変換回路及び該回路を有する差動増幅回路 |
JPH09181191A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-11 | Denso Corp | 差動対トランジスタを有する回路装置 |
JPH1188064A (ja) * | 1997-09-02 | 1999-03-30 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 広帯域増幅器 |
JP2007174565A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Denso Corp | 半導体回路装置 |
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