JP2009288926A - 商品送出装置および自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送する商品種類に関係なく確実に商品の有無を検知して売切れ判定をすることができる商品送出装置および自動販売機を提供することを目的とする。
【解決手段】商品15を前後方向に収納する商品収納部11と、商品収納部11の収納部底面に載置されたスパイラル部材12の螺旋空間部12aに商品15を収納し、駆動モータ13によってスパイラル部材12を回転させて最前列の商品15を送出する商品送出装置において、前記収納部底面に商品に光線を照射して有無を検知する受発光装置17を埋め込んだものであり、商品と検知装置が接触することなく最前列商品の有無を検知して売切れ判定を行うことができ、また、商品の変形や傷つきを低減し、さらに商品の種類の関係なく検知精度を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパイラル部材を水平方向に駆動させ、螺旋空間部に収納された商品を送出する商品送出装置に関するものである。
従来、スパイラル部材を備えた商品送出装置として、特許文献1に示されているものがある。
図4は特許文献1に記載された従来の自動販売機の商品送出装置の側面図である。
商品収納コラム1の回転搬出部材(スパイラル部材)2が駆動モータ3によって回転駆動し商品が搬出されるもので、スパイラル部材2の螺旋空間部2aに商品が挟みこまれ、スパイラル部材2内を貫通した平板状のスパイラルアングル4に商品5を載置したものである。
また、商品の売切れを検知するために、商品に圧接し、商品の移動に伴って回転するアクチュエータ6が設けられ、アクチュエータ6が回転することで売切れスイッチ7を検知してオフとなり、アクチュエータ6が商品によって回転しない場合は、売切れスイッチ7を検知してオンとなって売切れ表示を行うものである。
図5は特許文献1に記載された従来の自動販売機の商品送出装置の正面図である。
スパイラル部材2を収納する商品収納コラム1の底面の前方部(スパイラル部材2によって最先端商品が搬出される部分周辺)にのみ、スパイラル部材2が回転中に横にずれないようにガイドするスパイラルガイド8が形成されている。
したがってこれらの構成により、スパイラル部材2の回転時の横ズレを防止して商品を前方に搬送し、アクチュエータ6に商品が圧接することで売切れの有無を検知するので、商品の搬送詰まりを防止し、お金だけ取られて商品を入手できないことを防止することができる。
特開平5−81533号公報
しかしながら、上記従来の構成では、軽量な商品や不定形包装容器で容易に外郭形状が変化する商品の場合、アクチュエータ6の押力が不十分で売切れスイッチ7を押し切れずに誤検知する虞がある。
また、アクチュエータ6を商品収納コラム1の先端近傍に配置して商品圧接による検知をしているので、商品の包装種類が袋状や箱状の場合によっては、アクチュエータ6への圧接により商品5がアクチュエータ6とスパイラル部材2間で挟まって搬出されない場合が生じたり、袋状包装された商品は、圧接によって中身商品が砕けるという虞がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、不定形包装容器に入った商品の場合でも、検知手段に商品を圧接させて検知する必要はないので、中身商品の変形や傷つきを防止できるとともに、検知不良を低減することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の商品送出装置は、商品を前後方向に収納する商品収納部と、前記商品収納部の収納部底面に載置されたスパイラル部材の螺旋空間部に商品を収納し、駆動手段によって前記スパイラル部材を回転させて最前列の商品を送出する商品送出装置において、光線を照射して商品の有無を検知する受発光装置を前記商品収納部に備えたものである。
これによって、商品と検知装置が接触することなく有無の検知を行うことができ、商品の変形や傷つきを低減し、さらに商品の種類の関係なく検知精度を高めることができる。
本発明の商品送出装置および自動販売機は、商品の変形や傷つきを防止するとともに、商品種類に関係なく売切れ検知精度を高めた商品送出装置および自動販売機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、商品を前後方向に収納する商品収納部と、前記商品収納部の収納部底面に載置されたスパイラル部材の螺旋空間部に商品を収納し、駆動手段によって前記スパイラル部材を回転させて最前列の商品を送出する商品送出装置において、光線を照射して商品の有無を検知する受発光装置を前記商品収納部に備えたものであり、商品が検知装置に圧接して検知されるものではなく、非接触で商品の有無を検知できるので、商品の変形や傷つきを低減し、検知精度を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、受発光装置は発光部と受光部が対向して配置され、前記発光部は商品収納部の底面に、前記受光部は前記商品収納部の上方に配置した他の商品収納部の底面に備えたものであり、発光部と受光部との間を商品が通過することで商品有無を検知することにより、検知精度をさらに向上できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、受発光装置によって照射された光線を商品に当て、商品で反射された光線を前記受発光装置で受光するものであり、1つの発光受光装置で商品の有無検知を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、受発光装置を最前列の商品に対応する商品収納部に配置したものであり、売切れ検知精度を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の商品送出装置を備えた自動販売機であり、商品の売切れ検知精度を高めた自動販売機を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なおこの実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品送出装置の側面図を示すものである。
図1において、商品収納コラム11に載置された回転搬出部材(以下スパイラル部材)12は、駆動モータ13によってジョイント14を介して回転し、螺旋空間部12aに商品15が挟みこまれ、商品15が搬出されるもので、静置時は商品15の荷重は商品収納コラム11の水平形状部11aに掛かっている。なお、ジョイント14は駆動モータ13の取付け部材に設けられた抜け防止部16により動作中に容易に外れないようになっている。また、商品の売切れを検知するために、水平形状部11aに載置された商品15に光を反射させて商品の有無を検知する受発光装置17を商品収納コラム11の前方部(スパイラル部材12によって最先端商品が搬出される部分周辺)に備えており、発光素子が発した光を受光素子が検知できなかった場合に売切れを検知して売切れ表示を行うものである。
図2は、本発明の実施の形態1における自動販売機の商品送出装置の正面図を示すものである。
図2において、商品収納コラム11はスパイラル部材12の長さ方向に亘って断面略V字状に形成されたくぼみ部に載置されており、商品収納コラム11の前方部(スパイラル部材12によって最先端商品が搬出される部分周辺)に商品15充填時およびスパイラル部材12のブレによって浮き上ることを防止のためのスパイラルガイド18が形成されている。
以上のように構成された自動販売機の商品送出装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、駆動モータ13は原点位置検知(図示せず)を有しており、駆動モータ13が原点位置から原点位置まで360°回転することによって、ジョイント14に直結されたスパイラル部材12が1回転して螺旋空間部12aに挟まれた商品15が商品収納コラム11の水平形状部11aを滑ってスパイラル部材12の1ピッチ分前方に送出される。商品収納コラム11はスパイラル部材12の長さ方向に亘って断面略V字状に形成されており、回転搬出部材12の横ズレを防止するとともに負荷変動のない安定した回転を得ることができる。また、スパイラルガイド18によって横ズレだけでなく、スパイラル部材の浮き上がりも規制している。
また、商品収納コラム11の水平形状部11a底面に載置された商品に光を反射させて商品の有無を検知する受発光装置17を備えたものであり、商品に外力を働かせて検知するものではないので、商品の送出を邪魔することはなく、検知手段による商品詰まりを低減し、売切れ検知の精度を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態の自動販売機の商品送出装置においては、検知手段が非接触で検知が可能なため、軽量な商品や不定形包装容器で容易に外郭形状が変化する商品の場合でも誤検知することなく、確実に売切れ判定を行うことができる。さらに、非接触の受発光装置17により商品送出を邪魔することはなく、検知手段による商品詰まりを低減し、商品の形状および包装形態を問わず売切れ検知の精度を向上させることができる。
また、本実施の形態では、透明な袋の不定形包装容器や透明なケースに収納された包装容器であっても受発光装置17の抵抗を変化させて発光装置の輝度や受光感度を変化させることにより、検知精度を確保することができる。
また、先術の受発光装置17の抵抗を変化させて発光装置の輝度や受光感度を変化させる手段により、受発光装置17と検知対象物との検知距離を幅広く設定させることができ、商品の形状を問わず検知させることが可能になる。
なお、本実施の形態では、商品の有無を検知する受発光装置17は商品に光を反射させて検知する構成で説明したが、受発光装置を発光部と受光部を商品を介して対向して配置してもよい。具体的には、前記発光部は商品収納部の底面に、前記受光部は前記商品収納部の上方に配置した他の商品収納部の底面に備えた構造としてもよい。これにより、商品の有無を確実に検知することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における自動販売機の商品収納部の外観斜視図を示すものである。
商品収納部21の両側部に前後方向に引出し可能なレール22を備え、商品収納コラム11を上下左右方向に複数段備えた商品収納棚23を形成し、商品収納部21の前面を覆う外扉24は収納棚23と連結されており、商品の充填およびメンテナンス以外は鍵25にて施錠されている。さらに外扉24には商品展示窓26と商品選択ボタン27、商品取出口28を配置し、商品の購入者が希望の商品を選択できるようになっている。
以上のように構成された自動販売機の商品送出装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、商品の購入者が外扉24の商品展示窓26を見て商品を選択し、商品選択ボタン27を押す。商品収納コラム11より商品が搬出され、購入者は商品取出口28より商品を取出す。商品の販売を繰返すと商品収納コラム11の販売商品がなくなり受発光装置17は商品がないと検知して売切れ判定を行う。そこで商品を補充する作業が発生するが、この際、商品収納棚23は外扉24と連結されているので、外扉24を保持して前方に引出すとレール22によって軽い操作力ですべての商品収納棚23が引き出せるものであり、収納コラム11への商品補充を容易に行うことができる。
また、スライドした商品収納棚23は引出し過ぎて脱落しないように途中にストッパーを設けて安全性を確保している。
以上のように、本実施の形態の自動販売機の商品収納部においては、軽い操作力ですべての商品収納棚23が引き出せるものであり、全収納棚への商品補充を容易に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる商品送出装置および自動販売機は、商品の変形や傷つきを防止するとともに、商品種類に関係なく売切れ検知精度を高めたので、あらゆる種類の自動販売機に適用することができる。
本発明の実施の形態1における自動販売機の商品送出装置の側面図 本発明の実施の形態1における自動販売機の商品送出装置の正面図 本発明の実施の形態2における自動販売機の商品収納部の外観斜視図 従来の自動販売機の商品送出装置の側面図 従来の自動販売機の商品送出装置の正面図
符号の説明
11 商品収納コラム
11a 水平形状部
12 スパイラル部材
12a 螺旋空間部
13 駆動モータ
14 ジョイント
15 商品
16 抜け防止部
17 受発光装置
18 スパイラルガイド
21 商品収納部
22 レール
23 商品収納棚
24 外扉
25 鍵
26 商品展示窓
27 商品選択ボタン
28 商品取出口

Claims (5)

  1. 商品を前後方向に収納する商品収納部と、前記商品収納部の収納部底面に載置されたスパイラル部材の螺旋空間部に商品を収納し、駆動手段によって前記スパイラル部材を回転させて最前列の商品を送出する商品送出装置において、光線を照射して商品の有無を検知する受発光装置を前記商品収納部に備えたことを特徴とする商品送出装置。
  2. 受発光装置は発光部と受光部が対向して配置され、前記発光部は商品収納部の底面に、前記受光部は前記商品収納部の上方に配置した他の商品収納部の底面に備えたことを特徴とする請求項1に記載の商品送出装置。
  3. 受発光装置によって照射された光線を商品に当て、商品で反射された光線を前記受発光装置で受光することを特徴とする請求項1に記載の商品送出装置。
  4. 受発光装置を最前列の商品に対応する商品収納部に配置したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の商品送出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の商品送出装置を備えたことを特徴とする自動販売機。
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