JP2009288074A - 収差測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多様な被検光学系を幅広い波長領域で測定できる収差測定装置を提供する。
【解決手段】 収差測定装置(100)は、被検光学系(SP)を照明する点光源(11,17)と、被検光学系(SP)からの光を平行光とするコリメータレンズ(23)と、前記収差測定装置中の収斂光束中もしくは拡大光束中に設けられ、前記被検光学系からの光の焦光点位置と前記コリメータレンズの焦点位置とを合わせる焦点合わせ光学系(31,33)と、前記コリメータレンズからの平行光を、二次元に分布する複数の光束に形成する光束形成部(41)と、前記光束形成部による結像を検出する検出手段(43)と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学系あるいは光学素子の収差を測定するための装置に関し、特に収差特性を効果的に測定できるハルトマン方式又はシャックハルトマン方式の収差測定装置に関するものである。
光学系あるいは光学素子の結像性能を評価するための装置としては、フィゾー型干渉計やシアリング干渉計などが広く使われている。これら干渉計では基本的にコヒーレント光源を必要とするため、測定できる波長が制約されてしまうという短所があった。またデジタルカメラや放送機器用カメラ等に使用される撮影レンズは、波面収差が比較的大きく、干渉計での収差測定が困難な場合がある。
また、撮影レンズでは色収差や波長による収差特性の違いを評価することが必要であるが、これはコヒーレント単色光源を使う干渉計では測定困難なため、定性的な評価やMTF測定だけで評価せざるを得ないことが多い。
このため、コヒーレントな光源を必要としない収差測定器としては、特許文献1に示されるシャックハルトマン方式がレンズ又は反射鏡などの波面収差の測定で使用されている。シャックハルトマン方式は被検光学系で集光された光束をコリメータレンズで平行光とし、その平行光がマイクロレンズアレイに入射する。マイクロレンズアレイを通して瞳分割された複数の像は二次元フォトセンサ上で結像する。二次元フォトセンサで検出した各々の像位置のズレから、被検光学系の収差量が算出される。
更に、多くのレンズは、白色光で使用されるので、シャックハルトマン方式で収差を評価する際も、複数の波長で測定を行う。そのため、白色光源を用い、光源とピンホールの間に分光フィルターを入れ、分光フィルターを入れ替えることで、複数の波長について測定を行うことができる。更に、分光フィルターなしに、複数のレーザーを切り替えて、測定することもできる。
特開2003−121300号公報
しかし、撮影レンズのように、多様な焦点距離やFナンバーの被検光学系を測定する場合には問題が生じる。また、可視光領域で使用される撮影レンズでは赤色から紫色までの波長において色収差も生じている。このように多様な被検光学系を測定しようとすると、被検光学系の射出瞳位置も被検光学系によって異なるため、マイクロレンズアレイの位置が被検光学系の入射瞳と共役な射出瞳の位置から大きくずれてしまう。
そこで、本発明の目的は、多様な被検光学系を幅広い波長領域で測定できる収差測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、被検光学系の収差を測定する収差測定装置は、被検光学系を照明する点光源と、被検光学系からの光を平行光とするコリメータレンズと、前記収差測定装置中の収斂光束中もしくは拡大光束中に設けられ、前記被検光学系からの光の焦光点位置と前記コリメータレンズの焦点位置とを合わせる焦点合わせ光学系と、コリメータレンズからの平行光を、二次元に分布する複数の光束に形成する光束形成部と、光束形成部による結像を検出する検出手段とを備える。
この構成により、焦点合わせ光学系により軸上色収差による位置ずれを防止することができるため、このように多様な被検光学系を測定しても、精度の良い収差測定が可能となる。
多様な被検光学系を幅広い波長領域で測定する際でも、精度良い収差測定ができる収差測定装置を提供することができる。このようにすることにより、コリメータレンズを設計する際に、軸上の色収差を補正する必要がなくなり、設計が容易になる。更に、使用するレンズの枚数も少なくなり、組み立て加工の容易になる。
以下に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
<実施形態1>
図1に実施形態1の第一収差測定装置100を示す。
図1において、第一収差測定装置100は、白色光源である測定光源11、光源用コンデンサーレンズ13、波長選択フィルター15及びピンホール板17を有している。
測定光源11は光源用コンデンサーレンズ13に向けて白色光を照射する。光源用コンデンサーレンズ13を透過した白色光は波長選択フィルター15に入射し、ピンホール板17の開口部17aで集光する。波長選択フィルター15は特定の波長の光、例えば赤色の波長、青色の波長を選択することができる波長フィルターである。ピンホール板17は例えば光学ガラスに開口部17aを除いてクロムを蒸着させた板である。つまり、測定光源11から発した白色光は、波長選択フィルター15により所望の単色光に変換され、ピンホール板17を通過して点光源となる。
第一収差測定装置100は、コリメータレンズ21、テーパ状に傾斜した二枚のガラス31aとガラス31bからなる平行平板31、コリメータレンズ23、マイクロレンズアレイ41及びCCD等の二次元フォトセンサ43を有している。さらに、第一収差測定装置100は、コンピュータCP及び二枚のガラス中の少なくとも一つを移動させて平行平板31の厚さを変更する移動駆動部33を有している。そして、コリメータレンズ21と平行平板31との間に検査対象である被検レンズSPが設置される。
ピンホール板17を通過した点光源は、コリメータレンズ21により必要な口径を有する平行光となり、被検レンズSPに入射する。被検レンズSPからの射出光は焦点面FPで収斂した後拡大して、焦点合わせ光学系である平行平板31を通過してコリメータレンズ23に入射する。コリメータレンズ23を通過した光は小口径の平行光となり、マイクロレンズアレイ41にて多数の像点に結像される。その結像面にはCCD等の二次元フォトセンサ43が置かれ、マイクロレンズアレイ41によって生成された像点の各々の光量分布を検出する。二次元フォトセンサ43からの信号はコンピュータCP内の画像信号処理部によって演算され、各像点の位置情報が算出される。この像位置のずれ量が波面の局所的な傾斜に対応し、これから横収差(縦収差)、波面収差が計算される。
図1に示されるように、平行平板31は焦点面FPの集光点位置FFからコリメータレンズ23までの拡大光束中に配置されており、移動駆動部33によって縦方向に従って移動させられる。平行平板31は二枚の石英ガラス31aとガラス31bとからなり、その総厚さは3mmから50mm程度である。移動駆動部33はステッピングモータなどから構成され、コンピュータCPからの駆動信号により平行平板31中の少なくとも一つのガラスを移動させ、あるいはガラス31aとガラス31bとをお互いに移動させる。
図1の上段の被検レンズSPは、被検レンズSPの光軸の波面収差を測定する図であり、被検レンズSPの軸外すなわち、ある画角における波面収差の測定であれば、図1の下段に描かれているように、被検レンズSPを光軸から傾ける。そして被検レンズSPの所定波長における集光点位置が平行平板31及びコリメータレンズ23の焦点位置にほぼ合致するように、被検レンズSPを光軸方向に平行移動させて測定する。被検レンズSPを光軸方向に平行移動させない場合には、平行平板31、コリメータレンズ23、マイクロレンズアレイ41及び二次元フォトセンサ43を光軸方向に平行移動させてもよい。なお、被検レンズSPの焦点面FPと第一収差測定装置100の光軸との交点を「集光点位置」とする。この「集光点位置」は被検レンズSPを光軸から傾けていない場合、被検レンズSPの焦点位置と一致する。
図2は、実施形態1の第一収差測定装置100において、平行平板31のガラス31aをずらした、即ち縦方向に移動させた状態を示した図である。図2(a)はその全体図、(b)は平行平板31周辺の拡大図である。
図2(a)は、被検レンズSPを光軸方向に平行移動させて、600nmの波長の被検レンズSPの集光点位置FF600がこの第一収差測定装置100の光軸上に合った状態である。例えば、被検レンズSPのある画角における波面収差を400nmの波長で測定した後、600nmの波長で波面収差を測定する場合には、被検レンズSPの軸上色収差によって被検レンズSPの集光点位置FFが変わってしまう。
図2(b)において、集光点位置FF400は400nmの波長における被検レンズSPの焦点位置を示している。集光点位置FF600は600nmの波長における被検レンズSPの焦点位置を示したものである。このように、集光点位置FFは400nmから600nmの波長に変わると、被検レンズSPの集光点位置が光軸において集光点位置FF400から集光点位置FF600にシフトする。このため、波長選択フィルター15のより選択された所定の波長で波面収差を測定する際に、被検レンズSPの集光点位置FFに応じて、コリメータレンズ23の焦点位置と被検レンズSPの集光点位置FFとを合わせる必要が生じる。
このため、移動駆動部33が平行平板31のガラス31aを移動させる。もちろん、平行平板31のガラス31bを移動させても良い。集光点位置FF600から拡大する光線(一点鎖線)は、平行平板31によって屈折しコリメータレンズ23に入射する。波長により平行平板31のガラス31aあるいはガラス31bの移動量を調整することにより、図2(b)に示すように、集光点位置FF400からの光線(点線)と同じように、集光点位置FF600からの光線をコリメータレンズ23の焦点位置に合わせることができる。
このような第一収差測定装置100において、被検レンズSPのFナンバーがコリメータレンズ23のFナンバーより小さい場合には、被検レンズSPのアパチャーを通過した光束の一部しかコリメータレンズを通過できないので、アパチャー全域の収差測定ができなくなる。このような状態を防ぐため、焦点距離が異なる複数のコリメータレンズ23をターレットなどに保持して、コリメータレンズ23を交換できるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮影レンズなど幅広い波長の光を透過する被検レンズSPの波面収差を任意の波長で高精度に測定することが可能となる。もちろん、本発明に係る平行平板33は、ピンホール板17とコリメータレンズ21の間に配置されても良い。
<実施形態2>
図3は実施形態2の第2収差測定装置110の図である。図3において、実施形態1の第一収差測定装置100と同じ部材には同じ符号を付している。図4は、平行平板31周辺の拡大図である。
図3の第2収差測定装置110は、被検レンズSPの収斂光路に平行平板31が配置されている。平行平板31は実施形態1と同様に移動駆動部33により移動させられる。
図4(a)において、集光点位置FF400は400nmの波長における被検レンズSPの焦点位置を示し、集光点位置FF600は600nmの波長における被検レンズSPの集光点位置を示したものである。このように、集光点位置FFは600nmから400nmの波長に変わると、被検レンズSPの焦光点位置が光軸において集光点位置FF600から集光点位置FF400にシフトする。集光点位置FF600から拡大する光線(一点鎖線)と集光点位置FF400から拡大する光線(点線)は、コリメータレンズ23に入射する。つまり、波面収差を測定する際に光の波長に応じて被検レンズSPの集光点位置FFとコリメータレンズ23の焦点位置とを合わせる必要が生じる。
このため、図4(b)に示すように、波長600nmで測定した後、波長400nmで測定する時、この波長の変化に応じて、移動駆動部33により、平行平板31の二枚のガラス31aとガラス31bを縦方向にお互いに移動させ、あるいはその中の一つを移動させると、平行平板31の厚さが(a)の状態の厚さより△Dぐらい薄くなり、波長400nmの集光点位置FF400も、(a)の状態の集光点位置FF400から光軸方向に従って△D1ぐらいシフトされて、コリメータレンズ23の焦点位置と一致するようになる。
これにより、焦点ずれによる波面のパワー成分の発生を避けることができ、収差のみを直接測定することができる。
<実施形態3>
図5は実施形態3の第3収差測定装置120の図である。図5において、実施形態1の第一収差測定装置100と同じ部材には同じ符号を付している。
図5の第3収差測定装置120は、測定光源11、光源用コンデンサーレンズ13、波長選択フィルター15及びピンホール板17を有している。また、第3収差測定装置120は、コリメータレンズ21、その隣に配置されたビームスプリッタ51、コンデンサーレンズ52及び反射鏡53を有している。また、第3収差測定装置120は、コンデンサーレンズ55、平行平板31、コリメータレンズ23を備えている。さらに第3収差測定装置120は、マイクロレンズアレイ41、二次元フォトセンサ43、コンピュータCP及び移動駆動部33を備えている。
ピンホール板17を通過した点光源は、コリメータレンズ21により必要な口径を有する平行光となりビームスプリッタ51に入射する。ビームスプリッタ51を通過した平行光はコンデンサーレンズ52で収斂されて被検レンズSPの焦点面FPで集光し、その後拡大して被検レンズSPに入射し、被検レンズSPから出射される。無限遠の被検レンズSPの波面収差測定であれば反射鏡53は平面鏡とし、有限の被検レンズSPであれば、反射鏡M1は凸面鏡とする。反射鏡52で反射された光は、被検レンズSPを再び透過し、焦点面FPで一旦集光してから拡大し、コンデンサーレンズ52で平行光になる。
コンデンサーレンズ52からの平行光は、ビームスプリッタ51で反射され、コンデンサーレンズ55で集光される。そして再び集光光は拡大し、平行平板31に入り、コリメータレンズ23で平行光となる。つまり平行平板31は、コンデンサーレンズ55で集光点からコリメータレンズ23までの拡大光束中に配置されている。そしてコリメータレンズ23を通過した光は小口径の平行光となり、マイクロレンズアレイ41にて多数の像点に結像される。その結像は二次元フォトセンサ43で電気信号に変換され、像点の光量分布を検出する。
波長選択フィルター15が例えば波長600nmから波長400nmの光に選択すると、被検レンズSPの結像位置が、軸上色収差分シフトする。この際に、移動駆動部33が平行平板31をお互いに移動させると、コンデンサーレンズ55からの光線をコリメータレンズ23の焦点に合わせることができる。この焦点合わせの詳細は、図2で説明したとおりである。
なお、図5において、実線で示される平行平板31は拡大光束中に配置されているが、点線で示す平行平板31はコンデンサーレンズ55の収斂光束中に配置されている。このように、コンデンサーレンズ55の収斂光束中に平行平板31を配置させ、移動駆動部33が収斂光束中の平行平板31中の少なくとも一つのガラス31aあるいは二つのガラス31a、31bを移動させて軸上色収差の距離を調整させることもできる。
もちろん、図5において点線で示した平行平板31のように、コンデンサーレンズ52の収斂光束中に配置されても良い。その時の焦点合わせは、コンデンサーレンズ55の収斂光束中に配置した時と同じである。更に、平行平板31は、被検レンズSPの拡大光束中に配置されてもよい。この場合、図3に示した収差測定装置110と同じように、焦点を合わせることができる。即ち、本発明に係る平行平板31は、一方の光束が平行光であるレンズの収斂光束あるいは拡大光束中に配置されることができる。
<実施形態4>
図6は実施形態4の第4収差測定装置130の図である。図6において、実施形態3の第3収差測定装置120と同じ部材には同じ符号を付している。
図6の第4収差測定装置130は、コリメータレンズ21の拡大光束中に平行平板31が配置されている。
なお、実施形態3の第3収差測定装置120においても、実施形態4の第4収差測定装置130においても、被検レンズSPは屈折レンズであった。しかし、被検レンズSPの代わりに被検ミラーSP’であってもよい。すなわち、図6において、被検レンズSP及び反射鏡53を取り外し、その代わりに被検ミラーSP’を配置させればよい。そして被検ミラーSP’の焦点が焦点面FPに一致する位置にこの被検ミラーSP’は配置される。
<平行平板31の移動量について>
図7は、平行平板31の移動による焦点位置の移動量を示した図である。図7(a)は近軸焦点の変化量を示す図であり、(b)は平行平板31の移動量と厚さの変化量との関係を示す図である。
まず、近軸焦点の変化量をΔbfで、発生する横収差をΔZで、縦収差をΔYで表した。また、このときのそれぞれの量は、平行平板31の厚さdと平行平板31の屈折率nから以下の式から計算できる。
Δbf=d(1−1/n) ………数式(1)
ΔZ=K・d・NA ………数式(2)
ΔY=NA・ΔZ=Kd・NA………数式(3)
(ここでK=1/2/n(1−1/n)である。)
数式(1)〜数式(3)を使って収差について考える。ところで、まず、数式(2)より、球面収差は図のように正の値になる。そのため、これは凸レンズの収差で互いに相殺させることができる。つまり、平行平板31の初期値の厚みにおいて、光学系を最適化しておけば、平行平板31の初期値の厚みで発生する収差を完全に補正することができる。よって、ここでは、平行平板31の厚みを変えた時に発生する収差量のみを議論すればいい。
屈折率n=1.5と設定すると、1−1/n=1/3になる。数式(1)式から厚みの変化の1/3だけ焦点が移動する。そこで、仮に、100μm程度の焦点位置の変化が欲しいと考えると、平行平板31の厚みの変化量はおよそ300μmになる。
次に、平行平板31の縦方向の移動量と厚みの変化量との関係を説明する。ここで、一方のガラス31aのテーパー面の角度θと、平行平板31の縦方向の移動量をhと、平行平板31の厚さの変化量をbと設定する。すると、下記の式により、平行平板31が縦方向に従って移動量hぐらい移動する時、平行平板31の厚さの変化量bを計算することができる。
b=h/tan(θ)
従って、一方のガラス31aのテーパー面の角度θが5°程度である場合、上記式により一方のガラスを34mm程度シフトすれば実現できる。
次に、このときに発生する収差の量を計算すると、数式(2)と数式(3)より、仮にNA=0.25の場合を考えると、ΔZ=34μm、ΔY=0.9μmとなる。これは波長550nmのエアリーディスク半径1.34μと比べると小さく、カメラレンズの収差からすると十分小さいと考えられる。
さらに、いま、NA=0.25としたが、よりNAが大きい場合については、一度、NAを小さくした(倍率を大きくした)中間焦点を作り、そこに本発明の平行平板31を配置すればいい。収差は横収差でNAの三乗に比例するので、中間焦点のNAを小さくすることで、収差の発生量が急激に減る。よって、ほとんど収差を発生することなく焦点位置を変化させることが可能となる。以上のように定量的に考えても、本発明が有効であることが分かる。
<波長選択について>
実施形態1から実施形態4では、白色光源である測定光源11及び波長選択フィルター15を使って波長選択を行った。この構成以外にもLED(Laser Emitting Diode)を使って波長選択を行ってもよい。
図8は、ターレット板19に異なる波長のLEDを複数配置した図であり、(a)が側面図、(b)がピンホール板17を取り除いた正面図である。
ターレット板19には、ほぼ均等に、350nmの光を照射するLED350、400nmの光を照射するLED350、350nmの光を照射するLED350、350nmの光を照射するLED400、450nmの光を照射するLED450、500nmの光を照射するLED500、550nmの光を照射するLED550、600nmの光を照射するLED600、650nmの光を照射するLED650、及び700nmの光を照射するLED700を配置している。この8つのLEDを備えることで可視光領域をほぼ網羅することができる。また、各LEDとピンホール板17とは近接して配置されている。
コンピュータCPからの信号によりステッピングモータMが回転すると、適切な波長のLEDがピンホール板17を通過して点光源となる。LEDは指向性にすぐれているためLEDとピンホール17との間にレンズなどを挿入していないが、必要であれば、凸レンズを配置してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、実施形態1から実施形態4の収差測定装置はマイクロレンズアレイ41を使用したシャックハルトマン方式を説明した。しかし、マイクロレンズアレイ41の代わりに二次元に配列した複数の開口を有するマスクを使用したハルトマン方式の収差測定装置にも適用できる。さらに二次元に配列した複数の開口を有するマスクに位相シフターを取り付けた位相シフトマスクを使用したハルトマン方式の収差測定装置にも適用できる。
実施形態1の第一収差測定装置100を示した概念図である。 第一収差測定装置100において、平行平板31を移動させた状態を示した図である。 実施形態2の第2収差測定装置110を示した概念図である。 第2収差測定装置110において、平行平板31を移動させた状態を示した図である。 実施形態3の第3収差測定装置120を示した概念図である。 実施形態4の第4収差測定装置130を示した概念図である。 平行平板31の移動による焦点位置の移動量を示した図である。 ターレット板19に異なる波長のLEDを複数配置した図である。
符号の説明
11 … 測定光源
13 … 光源用コンデンサーレンズ
15 … 波長選択フィルター
17 … ピンホール板
19 … ターレット板
21 … コリメータレンズ
23 … コリメータレンズ
31 … 平行平板、31aと31b … テーパ状ガラス
33 … 移動駆動部
41 … マイクロレンズアレイ
43 … 二次元フォトセンサ
51 … ビームスプリッタ、
52 … コンデンサーレンズ
53 … 反射鏡
55 … コンデンサーレンズ、
100 … 第一収差測定装置
110 … 第2収差測定装置
120 … 第3収差測定装置
130 … 第4収差測定装置
CP … コンピュータ
FF … 焦光点位置
FP … 焦点面
SP … 被検光学系(被検レンズ)、SP’… 被検光学系(被検ミラー)

Claims (7)

  1. 被検光学系の収差を測定する収差測定装置において、
    前記被検光学系を照明する点光源と、
    前記被検光学系からの光を平行光とするコリメータレンズと、
    前記収差測定装置中の収斂光束中もしくは拡大光束中に設けられ、前記被検光学系からの光の焦光点位置と前記コリメータレンズの焦点位置とを合わせる焦点合わせ光学系と、
    前記コリメータレンズからの平行光を、二次元に分布する複数の光束に形成する光束形成部と、
    前記光束形成部による結像を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とする収差測定装置。
  2. 前記焦点合わせ光学系は、テーパー状に傾斜した二枚のガラスからなる平行平板を含んでおり、前記平行平板が光軸と交差し少なくとも一枚のガラスを交差方向にずらすことにより、前記平行平板の厚みを変化することを特徴とする請求項1記載の収差測定装置。
  3. 前記平行平板は、前記交差方向に沿って二枚のガラスをお互いにずらすことにより、前記平行平板の厚みを変化することを特徴とする請求項2記載の収差測定装置。
  4. 前記平行平板は、前記被検光学系と前記コリメータレンズとの間に配置されていることを特徴とする請求項2記載の収差測定装置。
  5. 前記点光源は、主光源とピンホール板とによって形成され、
    前記主光源と前記ピンホールとの間に波長選択フィルターが配置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の収差測定装置。
  6. 前記点光源は、主光源とピンホール板とによって形成され、
    前記主光源は異なる波長の複数のLEDからなり、この複数のLEDが選択に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の収差測定装置。
  7. 前記光束形成部はマイクロレンズアレイ、開口部を有するマスク又は開口部を有する位相シフトマスクを含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の収差測定装置。
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