JP6600312B2 - ビーム伝播カメラ及び光ビーム解析の方法 - Google Patents

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Description

本願は、2014年1月31日付けで出願された独国特許出願第10 2014 201 779.3号の優先権を主張する。当該独国出願の内容を、参照により本願の本文に援用する。
本発明は、ビーム伝播カメラ及び光ビーム解析の方法に関する。特に、本発明は、光ビーム(特にレーザビーム)をその集束特性に関して解析するために、また幾何学的ビームパラメータ及びビーム品質の両方に関する情報を得るために、レーザ放射用のビーム伝播測定システムとして使用可能である。
特に、本発明は、(例えばマイクロリソグラフィ投影露光装置のEUV源の場合に)例えばレーザプラズマ源で用いられるような電磁放射線の解析に適しているが、それに限定されない。さらに他の用途では、本発明によるビーム伝播カメラは、ごく一般的には、任意の所望の目的で(特に測定目的で)用いられる電磁放射線の解析にも適している。
例として、レーザプラズマ源はリソグラフィの用途に用いられる。したがって、例えば、EUV領域(例えば、約13nm又は約7nmの波長)用に設計された投影露光装置の動作中に、必要なEUV光をプラズマ励起に基づくEUV光源によって発生させ、これに関して図6が例示的な従来の設備を示している。
最初に、このEUV光源は、例えば赤外線706を発生させる高エネルギーレーザ(図示せず)(例えば、λ≒10.6μmの波長を有するCOレーザ)を有し、上記赤外線は、集束光学ユニットによって集束され、楕円面として具現されたコレクタミラー710に開いた開口711を通り、ターゲット源735によって発生されプラズマ点火位置730に供給されるターゲット材料732(例えば、スズドロップレット)へ誘導される。赤外線706は、プラズマ点火位置730に位置するターゲット材料732がプラズマ状態に遷移してEUV放射線を発するように上記ターゲット材料を加熱する。このEUV放射線は、コレクタミラー710によって中間焦点IFに集束され、当該中間焦点を通って下流の照明デバイスへ入るが、照明デバイスは、その境界740が示されているだけであり、入光用の自由開口741を有する。
EUV光源又はレーザプラズマ源で達成可能なEUV放射特性の線量安定性及び時間安定性にとって、また実現可能なEUV光収率にとって主に重要なのは、光要求量の増加と共に(with increasing light requirements)レーザプラズマ源に非常に高速で(例えば、およそ100kHzの噴射速度で、又は例えば10μsの時間間隔で)「飛び込む」スズドロップレットに、ドロップレットを霧化するレーザビームが個別に非常に正確に(例えば、1μmを超える精度で)再現可能に衝突することである。上記設備では、これはさらに、ドロップレット位置の高精度の設定と、例えばCOレーザが発生させた赤外線706の高精度の更新(updating:追跡)とを要する。
ドロップレット位置及びそれに従って更新されるレーザビームの焦点位置の両方を、いわゆるビーム伝播カメラを用いて求めることができ、「順方向」のレーザビーム(すなわち、各ターゲットドロップレットへの入射前の赤外線706)及び「逆方向」のレーザビーム(すなわち、各ターゲットドロップレットによって反射された赤外線706)の両方が検出され、レーザビーム誘導及びドロップレット誘導に必要な測定データが得られる。
ここで実際に生じる問題は、特に、ターゲットドロップレットから反射された赤外線706の強度が比較的弱く、これがドロップレット位置の正確な計測検出を、またひいてはCOレーザが発生させた赤外線706の高精度の更新も困難にすることである。
従来技術に関して、特許文献1及び特許文献2を例として参照する。
米国特許第8,237,922号明細書 米国特許第5,329,350号明細書
本発明の目的は、比較的弱い強度での条件下でもできる限り正確な解析を可能にする、ビーム伝播カメラ及び光ビーム検出の方法を提供することである。
この目的は、独立特許請求項1の特徴に従ったビーム伝播カメラと、同等の特許請求項20の特徴に従った方法とによって達成される。
本発明によるビーム伝播カメラは、
動作時に入射したビームを複数のサブビームにビーム分割するビーム分割光学装置と、
上記サブビームを検出するセンサ装置と
を有し、ビーム分割光学装置は回折構造を有し、
上記回折構造は、サブビームの少なくとも2つがセンサ装置において相互に空間的に分離され、且つ光軸に関して長手方向の焦点オフセットを有するように構成される。
本願の範囲内で、ビーム伝播カメラは、幾何学的ビームパラメータ及びビーム品質の両方に関する情報を得るために、光ビーム(特にレーザビーム)のファーフィールド特性又は集束特性及び焦点位置を測定する役割を果たす、光ビーム解析用の測定機構を意味すると理解される。ここで、焦点のサイズはビーム品質の尺度となり、センサ装置上の焦点の位置はビームの幾何学的特性を決める。
本願の範囲内で、サブビームへのビームの分割は、複数のサブビームへの分割の結果としてこれらのサブビームの強度のみが元のビームの強度に関して対応して低下するが、サブビームがそれぞれ元のビームと同じ幾何学的パラメータを有する限り、サブビームは元の分割ビームのコピーを構成することを意味すると理解すべきである。
光軸は、特に、システム又はビーム伝播カメラの対称軸であり得る。
本願の意味の範囲内で、サブビームの少なくとも2つがセンサ装置上で相互に空間的に分離している基準は、好ましくは、センサ装置で発生したサブビームの関連のスポットの(強度重み付き)重心間の距離が、2次(統計的)モーメントの意味の範囲内でのスポット寸法の少なくとも5倍、特に少なくとも10倍であることを意味すると理解すべきである。明確なカットオフを有する(with a hard cutoff)ビーム(例えばトップハットビーム)の場合、以下でより詳細に説明するように、適当なアポダイゼーションによってモーメントの定義を確保すべきである。
本発明は、最初に、解析対象の電磁放射線の光ビーム(例えば分離されたサンプルビーム)のビーム分割を達成する手法から始まり、これはさらに、こうして発生したサブビームが長手方向焦点オフセットを有し且つ(センサ装置の場所での同時記録を可能にするために)横方向にオフセットすることにより、サブビームの検出及びビーム特性を解析するためのその評価を可能にする。この手法から始めて、本発明はさらに、回折構造を用いて、かかる回折構造が発生させ且つ回折構造の種々の回折次数に対応する複数の焦点位置を得ることにより、長手方向焦点オフセットを実現するという概念に基づく。換言すれば、本発明は、種々の回折次数に従って相互に異なる焦点位置を発生させる回折レンズ素子の通常は望ましくない特性を狙い通りに利用することにより、ビーム解析に必要な長手方向焦点オフセットを実現する。
同時に、本発明が利用するさらなる状況として、センサ装置の場所での同時記録を可能にするために上記長手方向焦点オフセット以上に必要とされるサブビームの横方向オフセットが、例えば回折構造の単純な偏心(decentration)によって(光軸に対して垂直な平面内の変位によって、又は回折構造を適切に設計しておくことによって)得ることができる「対称性の破れ(break in symmetry)」により比較的単純に達成可能である。
ここで、本発明によれば、ビーム分割光学装置の構成の設計の複雑化が容認され、こうした設計の複雑化は、原則として回折構造の重要な集束挙動と、(光ビーム経路内のフーリエ面と視野平面との結合が0次の回折でのみ与えられる限り)個々の回折次数に対応するサブビームが相互に異なる倍率及び異なる「アフォーカリティミスマッチ(afocality mismatch)」を有するという状況とによって引き起こされる。
以下でより詳細に説明するように、この設計の複雑化を容認することにより、その代わりに大きな利点が得られ、特に、本発明による概念では、ビーム伝播カメラの設計における大きな自由度又は融通性があること、比較的弱い光での用途でも実現できること、及びビーム分割光学装置の光学機械的複雑性が低いこと(ホルダ、調整機構等に特に要件を課さない)が挙げられる。
結果として、本発明によるビーム伝播カメラにおいて、例えば解析対象の電磁放射線から分離された光ビームが適当な方法で回折構造を用いて複数のサブビーム又は有効ビームに複製され、伝播方向で隣接する有効ビームは、サブビームの振幅に目立った重畳がないように伝播方向に対して長手方向に焦点オフセットを有すると共に光軸(又はビーム分割装置に入射する放射線の光伝播方向)に対して横方向に分離されるので、センサ装置を用いて複数のビーム断面又は測定スポットを適当な大きさで同時に記録することができる。
一実施形態によれば、回折構造は、光軸に関して偏心した配置を有する。
一実施形態によれば、ビーム分割光学装置は、屈折光学素子をさらに有する。
一実施形態によれば、回折構造は焦点距離fを有し、屈折光学素子は焦点距離fを有し、比f/fは少なくとも2、特に少なくとも4、より詳細には少なくとも10である。
一実施形態によれば、屈折光学素子及び回折構造はモノリシック構成を有する。
一実施形態によれば、屈折レンズ素子は平凸レンズ素子である。
一実施形態によれば、屈折光学素子は、屈折光学素子の焦点面が光ビーム経路内の瞳平面に対応するように配置される。
一実施形態によれば、回折構造は位相DOEとして構成される。
一実施形態によれば、回折構造は透過型DOEとして構成することもできる。このように、強い光での用途の場合に、狙い通りの強度減衰をもたらすこともできる。
一実施形態によれば、回折構造は、フレネルレンズ素子又はフレネルゾーンプレートとして構成される。
一実施形態によれば、回折構造は、回折次数の増加に伴い回折効率が向上する。
一実施形態によれば、回折次数の増加に伴い向上するこの回折効率の結果として、センサ装置における(元の)ビームのビーム分割によって発生したサブビームのデフォーカスの増大に伴う強度低下が少なくとも部分的に補償される。
一実施形態によれば、回折構造は透過型で動作する。
一実施形態によれば、回折構造は反射型で動作する。
一実施形態によれば、ビーム伝播カメラは、物体での反射前のビーム解析用の第1解析ユニットと、物体での反射後のビーム解析用の第2解析ユニットとを有する。
一実施形態によれば、物体は飛翔体、特にレーザプラズマ源の金属ターゲットドロップレットである。
一実施形態によれば、ビーム伝播カメラはアポダイゼーションフィルタをさらに備える。
一実施形態によれば、上記アポダイゼーションフィルタはセンサ装置で実現される。
一実施形態によれば、上記アポダイゼーションフィルタは、光ビーム経路内の瞳平面に配置されたグレーフィルタとして実現される。
本発明はさらに、光ビーム解析の方法にも関し、本方法は、
光軸に沿って伝播するビームを複数のサブビームにビーム分割するステップと、
上記サブビームによってセンサ装置にそれぞれ発生したスポットサイズを測定するステップと、
発散(θ)、焦点位置(z)、及びウェストサイズ(w)のビームパラメータの少なくとも1つを測定スポットサイズから計算するステップと
を含み、サブビームの少なくとも2つがセンサ装置において相互に空間的に分離され、且つ光軸に関して長手方向の焦点オフセットを有するように、回折構造を用いてビーム分割を実行する。
本発明による方法は、特に、上述した特徴を有するビーム伝播カメラを用いて実行することができる。
本発明のさらに他の構成は、説明及び従属請求項から得ることができる。
添付図面に示す例示的な実施形態に基づき、本発明を以下でより詳細に説明する。
レーザプラズマ源における、ドロップレット位置判定の実現及びそれに従って更新されるレーザビームの焦点位置の判定の両方が可能な基本設計を説明する概略図を示す。 本発明の範囲内で用いられるビーム分割光学装置の設計及び動作モードを説明する概略図を示す。 本発明の範囲内で用いられるビーム分割光学装置の設計及び動作モードを説明する概略図を示す。 本発明の範囲内で用いられるビーム分割光学装置の設計及び動作モードを説明する概略図を示す。 本発明に従って行われるビームファニングの原理を説明する概略図を示す。 本発明によるビーム伝播カメラの例示的な(測定)ビーム経路を説明する概略図を示す。 本発明によるビーム伝播カメラの例示的な(測定)ビーム経路を説明する概略図を示す。 本発明によるビーム伝播カメラにおける回折構造の例示的な構成を説明する図を示す。 従来技術によるEUV光源の設計の概略図を示す。
図1は、レーザプラズマ源(例えば図6に示すもの等)における、ドロップレット位置の判定及びそれに従って更新されるレーザビームの焦点位置の判定の両方が可能な基本設計の概略図を示し、「順方向」のレーザビーム(各ターゲットドロップレットへの入射前)及び「逆方向」のレーザビーム(すなわち、各ターゲットドロップレットから反射した放射線)の両方が評価される。
図1によれば、ガウシアンプロファイルを有する入射レーザビームの一部が、第1部分透過ミラー105で分離されて第1解析ユニット110によって解析される。入射レーザビームのうち部分透過ミラー105及びさらに別の部分透過ミラー125を通る部分は、集束光学ユニット128によって金属ターゲットドロップレット130(例えば、スズドロップレット)に達し、レーザビームの一部は、上記ターゲットドロップレットで反射し、集束光学ユニット128によってコリメートされて部分透過ミラー125へ戻る。部分透過ミラー125において、レーザビームの一部が第2解析ユニット120へさらに分離される。さらに、部分透過ミラー105又は125に入射した放射線の各非使用部分を捕捉するビームトラップ(図1には図示せず)を設けることができる。
「逆方向」のレーザビームを解析するための概略的なビーム経路を図4aに示し、それぞれ視野平面を「F」で示し、瞳平面を「P」で示す。「130」は図4aでは金属ターゲットドロップレットを示し、「405」はアフォーカル望遠鏡群であり、「250」はセンサ装置を示す。ターゲットドロップレット130の位置のシフトの結果として、センサ装置250で得られる像が変化する。
したがって、「順方向」(各ターゲットドロップレット130への入射前であり、以下では「順方向ビーム」と称する)及び「逆方向」(各ターゲットドロップレット130での反射後であり、以下では「逆方向ビーム」と称する)の両方のレーザビームを解析することで、レーザビーム及びターゲットドロップレット130の相互に対する相対設定に関して言及することができ、図1を再度参照すると、レーザビームの設定又は焦点位置は、第1解析ユニット110で得られた結果から推定することができ、ドロップレット位置は、第2解析ユニット120で得られた結果から推定することができる。
原理上、場合によっては、ビーム寸法尺度及び発散尺度に関して種々の規約(conventions)が可能であり慣例的である。例えばレーザ技術の分野では、モーメント
は、
と共に、多くの場合は
又は
に従ってビーム寸法定義の基礎としての役割を果たす。ここで、I(x,y;z)は、選択された断面に関する光強度を示す。
ガウシアンビームが直径5*σ(式中、σは、従来の用語によれば正規分布の標準偏差又は幅を示し、2次モーメントから生じる)に基づく場合、センサ装置上の関連スポットの距離は、少なくとも5*σの値を有することが好ましい。
図1の基本設備で順方向ビーム及び逆方向ビームを解析する際、順方向ビームのみを理想的には「ガウシアンビーム」とみなすべきであり、これに関して、像側焦点の領域では、伝播座標zの関数としてのビーム寸法wに関して次式がほぼ当てはまる。
式中、wはウェストサイズを示し、θは発散を示し、zはウェスト位置(焦点位置)を示す。
以下において、例えば第2解析ユニット120での逆方向ビームの解析の場合に、検査対象のビームが理想的なガウシアンビームではなく比較的鋭くカットオフされたビーム(以下では「トップハット」ビーム)とも称する)であることから生じる問題について、最初に論じる。このように鋭くカットオフされたビームの場合、焦点(ファーフィールド)では、又は無収差の理想的な場合には、エアリーの光分布が生じる。
式中L=λ/NAは特性長を示し、Pはシステムを透過する全パワーを示し、J(x)は1次のベッセル関数を示す。しかしながら、この光分布における漸近的減少
に起因して、式(5)に従ったモーメントは定義されない。ここから生じる、「明確なカットオフ」を有する逆方向ビームも評価するという問題は、適当な「人工的」アポダイゼーションによって克服することができる。第1実施形態では、適当なマスクをセンサ装置の平面で「電子的に」実現することによってこれを実行することができ、上記マスクは、適当に選択されたアポダイゼーション関数によって、
という置換に従って強度曲線をアポダイズする(このアポダイゼーションは、アポダイゼーション曲線の高次導関数でのみ不連続が生じる場合に限り、「ソフト(soft)」と称することができる)。例として、5L<R<10Lの範囲のカットオフ半径Rを用いた、2次導関数からのみ不連続である関数
が、この目的に適している。
第2実施形態では、アポダイゼーション(上記の意味の範囲内で「ソフト」である)
を、対応するプロファイルを有する構造化グレーフィルタをニアフィールド又は瞳平面に導入することによって実現することができる。ここで、u(x,y;z)はビーム振幅(I(x,y;z)=|u(x,y;z)|によって強度を求める)を示し、RNAは開口半径(開口又は開口数NAを定義する)を示す。
図3は、本発明に従って行われるビームファニングの原理を説明する概略図を示す。
ここで、光ビーム(例えば、解析対象の電磁放射線から分離されたサンプルビーム)が種々のサブビーム又は有効ビームに分割又は複製され、第1に伝播方向の長手方向焦点オフセット、第2に(センサ装置での同時評価を可能にするための)横方向分割が、これらの有効ビームに関して得られる。図3に描かれたアイソフォーカルライン(isofocal line)(IFCで示す)から分かるように、焦点は、個々のサブビーム毎に異なる。ビーム経路に配置されたセンサ装置250は、異なるスポット像をもたらし、そのサイズは、中央又は完全焦点で最小であり、縁部へ向かって増大する。したがって、スポット像のサイズが指数(例えば、−3〜3)の関数として確定される、センサ装置によって記録された像の解析は、焦点位置の判定を可能にする。
以下でより詳細に説明するビーム分割光学装置240は、サブビームの長手方向焦点オフセット及び横方向分割の両方を実現する役割を果たす。
図2aに概略的に示すように、例示的な実施形態では、ビーム分割光学装置240は、回折構造241及び屈折光学素子(屈折レンズ素子)242を有し、これらはここではモノリシックな実施形態を有し、併せて多焦点光学素子を形成する。
特定の例示的な実施形態では、屈折光学素子242は、平凸レンズ素子とすることができ、回折構造241は、この平凸レンズ素子の平面上に形成することができる。さらに別の実施形態では、屈折率整合ラッカーによって屈折光学素子242(例えば、平凸レンズ素子)を別個の回折光学素子(DOE)に取り付けることもできる。これらの改良形態によって、いずれの場合も(ホルダ、調整機構等に関して)光学機械的複雑性が低い素子が実現され、これによって本発明によるビーム分割を得ることができる。
しかしながら、本発明は、回折構造及び屈折光学素子の統合にも、特に上記モノリシック改良形態にも限定されない。したがって、回折構造及び屈折光学素子又はレンズ素子は、さらに他の実施形態では別個の構成及び(好ましくは小さな)相互間距離を有することもできる。
センサ装置250は、光ビーム経路の瞳平面(フーリエ面)に位置し、屈折光学素子242の焦点面も同様に、ビーム経路の瞳平面(フーリエ面)に位置する。
原理上、生じる回折次数に従って、回折レンズ素子は、

に従って正又は負の焦点距離を有する。ここで、fは正の1次回折の焦点距離を示し、kはビーム指数又は回折次数を示す。ここで、各焦点の強度は、基礎となる(ほぼ放物線状の)位相プロファイルの実施形態及び近似形態に直接依存する。焦点距離fを有する屈折レンズ素子と組み合わせて、複数の有効焦点距離f,k=0,±1,…,kmaxを有する多焦点光学系が得られ、回折構造と屈折レンズ素子との間の距離を無視すれば、以下がほぼ当てはまる。
この関係は、図2bにおいてf>>fに関して説明されている。
図4bに示すように、狙い通りに導入された対称性の破れの結果として、又はビーム分割光学装置240の偏心の結果として、横方向分割が生じる。この偏心は、図2cに概略的に示されており、例示的な実施形態では、屈折光学素子242を光軸OAに関して対称に配置し、回折レンズ素子241を光軸OAに対して垂直に経路dだけ偏心させるか又は変位させることによってこれが達成される。
以下において、求められているビームパラメータ(発散θ、焦点位置z、及びウェストサイズw)を確定するための測定ビームサイズの評価について説明する。本発明による回折構造によって得られる長手方向焦点オフセット及び対称性の破れによって生じるサブビームの横方向オフセットの両方をここでは考慮に入れるべきだが、単に理解を助けるために以下ではこれらを最初に無視し、すなわち、本発明による長手方向焦点オフセットもサブビームの横方向オフセットもない従来のビーム解析の場合の評価を最初に説明する。
本発明による長手方向焦点オフセットもサブビームの横方向オフセットもない従来のビーム解析を評価する際、測定ビーム寸法w(z)を最初に2乗することができ、それから式
(z)=A+Bz+Cz (12)
(すなわち、放物線を記述する2次多項式)に基づいてフィットを用いて、パラメータ又は「フィッティング係数」A、B、及びCを式(12)に従って求めることにより、焦点におけるビームデータを確定することができる。式(5)によれば、フィッティング係数とビームパラメータとの間には以下の関係がある。
したがって、求められているビームパラメータ(発散θ、焦点位置z、及びウェストサイズw)は、
に従ってフィッティング係数から単純に得られる。
フーリエ表現の規則によれば、ウェストサイズw及び発散θは、以下の関係によって結合される。
θ=c (15)
式中、cは、ビーム特性とビーム寸法及び発散の尺度に関して選択された規約とに応じて変わる定数を示す。理想的なガウシアン基本モード及びモーメントベースのビーム尺度には次式が当てはまる。
c=λ/π (16)
式中、λは光波長を示す。これに対して、収差ガウシアンビームには変更形態
が当てはまり、伝播不変(propagation-invariant)ビームパラメータ積M≧1を基本品質尺度とする。したがって、式(15)からの変数wθを式(16)からの変数λ/πと比較することにより、解析されたビームが理想のガウシアンビームにどの程度対応するか、又は例えば比較的高収差のビームか否かを求めることが可能である。
導入の目的で、また理解しやすいように提供したにすぎない従来のビーム解析の場合の評価に関する上記説明によれば、本発明によるビーム解析のために、すなわち特に長手方向焦点オフセット及び対称性の破れによって得られるサブビームの横方向オフセットを考慮に入れて行うことができるこの評価の方法を、次に説明する。
対称性の破れの効果は、ビームを記述する際に、
に従って同次座標変換を行うことにより、近軸ビーム伝達行列形式(paraxial beam transfer matrix formalism)で記述することができ、アポストロフィが付いた変数(x’、u’)は物体空間を表し、アポストロフィなしの変数(x、u)は像空間を表す。付加的な第3次元(「入力1」)は、同様に伝達行列の形態の並進及び傾きを拡張形式で表すことを可能にする。
屈折レンズ素子の物体側焦点面からのフーリエ表現は、拡張形式の伝達行列
(19)
によって与えられる。偏心dの結果として、以下の所望の横方向ビーム分割を行列要素から単純に読み取ることができる。
これら2つの式は、図3(長手方向焦点分割も識別できる)で説明されているように、偏心に比例するコリメートビームのビームファニングを記述する。
図4bに概略的に示すように、内部偏心を有する回折多焦点レンズ素子を用いた完全アフォーカル測定ビーム経路の詳細な定量的結像特性は、システム全体(物体側コヒーレント点光源からセンサ装置250まで)の伝達行列によって明らかとなる。図4bのように、物体側フーリエ光学ユニットの焦点距離をf’で示し、屈折光学素子242の焦点距離をfで示し、且つ回折構造241の焦点距離をfで示す場合、以下の合成が得られる。
(22)
乗算後、関連する伝達行列要素は、
条件
から、像側長手方向焦点位置が
として得られる。ここで、
は像側主光線の焦点位置を示し、
はそのファーフィールド結像スケールを示す。式(24)を式(23a)〜(23f)に挿入することによって、システムのビーム固有結像特性が各焦点において
として得られる。サイズ結像スケールMag(z)=−M11(k;z(z))は、M22(k;z(z))M11(k;z(z))=1に従った角結像スケールの逆数(reciprocal angle imaging scale)と同一であり、この場合、
に従って反射指数及びデフォーカスzの両方に依存する。項M21(k;z(z))の非消失特性は、システム全体の非消失屈折力(焦点距離Fの逆数)に相当し、高次の回折に関するビーム依存テレセントリック性を意味する。
関係(25a)〜(25d)を焦点曲線を記述する式(5)に挿入し、且つセンサ装置250の位置に関して値z=0を選択した場合、式(26)に従って結像スケールを考慮すると次式が得られる。
ここで、
及び
は、主光線に関する有効ビームのウェストサイズ及び発散角を示し、置換w=w0,0が適用される。式(26)を解き、転置し、且つ用いることによって、像側ファーフィールドパラメータθ、w、及びzに関する条件式として次式が得られる。
ここから、ビームパラメータは、式(12)〜(14)の場合のように単純な放物線フィッティングによって求めることが不可能となる。ファーフィールドパラメータを求めるのに可能な方式は、
の定義の下で式(12)〜(14)の形式で式(30)を
の形態に書き換えることによって得られる。
パターンm(k,z)、m(k)、m(k)、及びm(k)を測定スポットサイズに線形フィッティングすることによって、パラメータA〜Aが得られ、そこからファーフィールドパラメータが、
によって式(14)と大部分が類似して求められる。
以下において、本発明によるビーム分割光学装置240における回折構造241の可能な設計について論じる。
原理上、ビーム分割光学装置240は、2つのステップで設計することができ、ベースパラメータ(屈折光学素子242の焦点距離f、回折構造241の焦点距離f、及び偏心d)が第1ステップで設定され、個々のサブビーム又は回折次数に関する回折効率を最適化しながら、回折構造241の特定ステッププロファイルが第2ステップで事前決定される。
指数k=±kmaxを有する周辺光線と主光線との間の長手方向焦点オフセットに関して、式(23)から以下が得られる。
式中、ファーフィールドの被写界深度範囲DoFは、部分k(通常値κ=1)までカバーされるべきである。周辺光線と主光線との間の横方向分割は、
であり、部分κ(通常値κ=3/4)までの所与のセンサ長Lsensorの半分を含むべきである。被写界深度範囲は、明確なカットオフを有するビーム(例えばトップハットビーム)に関してはλ/NAとして定義され、ガウシアンビームに関してはM・λ/π・θとして定義される。
関係(34)及び(35)から直接得られる設計規則は、回折構造241の焦点距離fに関しては
であり、その偏心dに関しては、
である。2つのパラメータf及びdを設定することによって、1次の回折で回折構造241によって実現すべきである位相関数Φ(x,y)は以下の通りである。
この関数は、場所(d,0,f)から生じる球面波と、位置z=0で考慮されるz軸と平行な伝播ベクトルを有する平面波との位相差から得られ、波長をλで示す。
この位相関数の適当な近似は、以下の2つの演算によって実行することができる。
最初に、
に従ってモジュロ演算によって、位相を一意性範囲[0,2π]にする。その後、こうして補正された位相を、
に従って定義範囲0≦w≦1を有するマップU(w)によってこの基本範囲内で適当に変換する。関数U(w)は、規則的な周期格子の長さ1に正規化した単位セルにわたる複素透過関数を記述している。指数k=0、±1、±2、…を特徴とするかかる格子の回折次数に関する回折効率η=|c|は、フーリエ係数
によって求められる。
さらなる設計対象は、複素透過関数U(w)の適当な選択による測定用途への回折効率の適合からなる。光損失を回避するために、以下では一般性を失わずにU(w)=exp(iφ(w))を有する純粋な位相子を考慮し、この位相子は、製造技術の観点から、厚さプロファイルt(x,y)を例えばエッチング等によってガラス体の表面に導入することにより実現することができる。ここで、厚さ関数と位相との間の(between thickness function phase)対応は、
であり、式中、nは基板材料の屈折率を示す。
本発明によるビーム分割光学装置240における回折構造241は、例えば(2進)位相DOEとして実現することができる。最も製造しやすい種類の2値位相DOE(2つの異なる位相値を有する)には、基本セル(elemental cell)当たり1ステップしかない。位相シフトΔφ及びステップ位置(デューティファクタdc=wstepで与えられる)のみが、設計自由度として利用可能である。単位セル当たり2つのレベルと、位相シフトΔφ、レベル幅b及びb、並びに2つのレベル間の距離d12という4つの設計自由度とを有する、次に高位の種類の2値DOEでは、3次以下の回折次数の最適化プロファイルを設定することが可能である。位相DOEで回折した電磁放射線の位相は、エッチングされたステップのステップ高さに対応する。
図5a〜dは、2つの異なる最適化対象に関する位相曲線及び対応の回折効率を示す。
図5a、bでは、有効回折次数−3≦kmax≦+3の(できる限り均一な)バランスが最適化されており、図5aは、格子の基本セルを示す。図5bに示すように、図示の位相DOEでは、有効回折次数のそれぞれで0.11〜0.12の範囲の回折効率が得られるが、残りの(不使用の)回折次数にはエネルギーがほとんど含まれない。特定の例示的な実施形態では、この改良形態の結果として、合計7個のサブビーム又は有効回折次数(−3次〜+3次の回折を含む)を利用する場合、入射したエネルギーの約80%がこれらの有効回折次数内にあり、これを測定に用いることができる。したがって、特に、本発明によるビーム分割光学装置240は、比較的単純なDOA基本設計(すなわち、2次又は2段位相DOE)を用いて有効回折次数で非常に効率的且つほぼ均一なエネルギーの分布を可能にする回折効率をもたらすことを可能にするので、この改良形態は、特に弱い光条件の場合に有利である。
さらに他の実施形態では、図5c、dに示すように、上述した有効回折次数でのエネルギーの均一な分布から狙い通りに外れることも可能であり、例えば図5dによれば、回折効率の実質的にV字形の曲線を(図5cに示す対応の格子設計によって)実現することができ、より高次の回折により多くのエネルギーが供給される。この結果として、センサ装置250上に発生したスポットが、外側に向かって又は理想焦点位置からの距離の増加に伴って広くなる、すなわち対応の領域が暗くなることを考慮することが可能である。図5dに示すような回折効率の曲線によって、解析対象の電磁放射線を分割することにより発生したセンサ装置でのサブビームのデフォーカスの増大に伴う強度低下の効果を、少なくとも部分的に補償することが可能であり、その結果としてセンサ装置の有効領域を拡大することができる。したがって、図5c、dにおいて、焦点からのビームの広がりに起因した強度低下を少なくとも部分的に補償するために、回折次数の大きさに伴うできる限り線形の回折効率の向上に関して最適化が実行されている。
さらに他の実施形態では、位相DOEの代わりに、透過型DOE又は(吸収)グレースケールDOAによって、又は任意の他のDOEシステム、例えば多段型DOE等によって、本発明による回折構造を実現することもできる。
最後に、多焦点ビーム分割光学装置又はビーム伝播カメラを実現するために回折構造を用いるという本発明による概念は、DOE製造時の最小限に達成可能なストリップ距離の制限により与えられる。ここでは限界寸法cdとして示す最小限のストリップ距離は、同じ高さを有する2つのレベルで具現されたDOE設計に関しては以下のようになる。
ここで、
は、焦点距離fを有するゾーンプレートの最大有効半径でのゾーンプレートの最小リング間隔を示す。最大有効半径は、rmax=d+Dapertureで与えられ、式中、Dapertureは開口の寸法を示し、dは所望の偏心を示す。
本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、多くの変形形態及び代替的な実施形態が、例えば個々の実施形態の特徴の組合せ及び/又は交換により当業者には明らかである。したがって、当業者には言うまでもなく、このような変形形態及び代替的な実施形態は本発明に付随して包含され、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物の意味の範囲内でのみ制限される。

Claims (21)

  1. ビーム伝播カメラであって、
    動作時に該ビーム伝播カメラの光軸(OA)に沿って入射したビームを複数のサブビームにビーム分割するビーム分割光学装置(240)と、
    前記サブビームを検出するセンサ装置(250)と
    を備え、前記ビーム分割光学装置(240)は回折構造(241)を有し、
    前記回折構造(241)は、前記サブビームの少なくとも2つが前記センサ装置(250)において相互に空間的に分離され、且つ前記光軸(OA)に関して長手方向の焦点オフセットを有し、且つ、
    前記回折構造(241)は、回折次数の増加に伴い回折効率が向上するように構成されるビーム伝播カメラ。
  2. 請求項1に記載のビーム伝播カメラにおいて、回折次数の増加に伴い向上する前記回折効率の結果として、前記センサ装置(250)におけるビーム分割によって発生した前記サブビームのデフォーカスの増大に伴う強度低下が少なくとも部分的に補償されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  3. ビーム伝播カメラであって、
    動作時に該ビーム伝播カメラの光軸(OA)に沿って入射したビームを複数のサブビームにビーム分割するビーム分割光学装置(240)と、
    前記サブビームを検出するセンサ装置(250)と
    を備え、前記ビーム分割光学装置(240)は回折構造(241)を有し、
    前記回折構造(241)は、前記サブビームの少なくとも2つが前記センサ装置(250)において相互に空間的に分離され、且つ前記光軸(OA)に関して長手方向の焦点オフセットを有し、且つ、
    物体での反射前のビーム解析用の第1解析ユニット(110)と、物体での反射後のビーム解析用の第2解析ユニット(120)とを有すことを特徴とするビーム伝播カメラ。
  4. 請求項3に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記物体は飛翔体であることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  5. 請求項3に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記物体はレーザプラズマ源の金属ターゲットドロップレット(130)であることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は、前記光軸(A)に関して偏心した配置を有することを特徴とするビーム伝播カメラ。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記ビーム分割光学装置(240)は、屈折光学素子(242)をさらに有することを特徴とするビーム伝播カメラ。
  8. 請求項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は焦点距離fを有し、前記屈折光学素子(242)は焦点距離fを有し、比f/fは少なくとも2であることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  9. 請求項7又は8に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記屈折光学素子(242)及び前記回折構造(241)はモノリシック構成を有することを特徴とするビーム伝播カメラ。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記屈折光学素子は平凸レンズ素子であることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記屈折光学素子(242)は、該屈折光学素子(242)の焦点面が光ビーム経路内の瞳平面に対応するように配置されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は位相DOEとして構成されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は透過型DOEとして構成されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は、フレネルレンズ素子又はフレネルゾーンプレートとして構成されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は透過型で動作することを特徴とするビーム伝播カメラ。
  16. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記回折構造(241)は反射型で動作することを特徴とするビーム伝播カメラ。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラにおいて、該ビーム伝播カメラはアポダイゼーションフィルタをさらに備えることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  18. 請求項17に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記アポダイゼーションフィルタは前記センサ装置(250)で実現されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  19. 請求項17に記載のビーム伝播カメラにおいて、前記アポダイゼーションフィルタは、光ビーム経路内の瞳平面に配置されたグレーフィルタとして実現されることを特徴とするビーム伝播カメラ。
  20. 光ビーム解析の方法であって
    光軸(OA)に沿って伝播するビームを複数のサブビームにビーム分割するステップと、
    前記サブビームによってセンサ装置(250)にそれぞれ発生したスポットサイズを測定するステップと、
    発散(θ)、焦点位置(z)、及びウェストサイズ(w)のビームパラメータの少なくとも1つを測定スポットサイズから計算するステップと
    を含み、前記ビーム分割するステップは、前記サブビームの少なくとも2つが前記センサ装置(250)において相互に空間的に分離され、且つ前記光軸(OA)に関して長手方向の焦点オフセットを有するように、回折次数の増加に伴い回折効率が向上する回折構造(241)を用いて実行される方法。
  21. 請求項20に記載の方法において、該方法を請求項1〜19のいずれか1項に記載のビーム伝播カメラを用いて実行することを特徴とする方法。
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