JP2006118944A - レンズの評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検レンズの軸上軸外の性能評価を正確に行なうことができるレンズの評価装置を提供する。
【解決手段】 被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10で構成される被検出ユニット11を被検レンズ8の略瞳位置を中心に傾ける構成とし、この時の傾斜角度に対応させて被検レンズ8の軸上軸外のそれぞれのI−Zカーブを求める。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡の対物レンズなどのレンズの軸上軸外の性能評価に用いられるレンズの評価装置に関するものである。
顕微鏡の光学システムを構築する場合、光学システムの光学性能に与える影響の大きい対物レンズについて、軸上は勿論、軸外を含めた性能評価を正確に行なうことは重要なことである。
そこで、従来、顕微鏡の対物レンズの軸上軸外の性能評価に用いられるものとして、特許文献1に開示されるようものが知られている。この特許文献1は、被検レンズの焦点位置に複数のピンホールが2次元的に形成された第1のピンホール板を配置している。この第1のピンホール板は、複数のピンホールを被検レンズの軸上から軸外まで分布させたもので、第1のピンホール板の複数のピンホールの2次元像を結像レンズにより形成し、この2次元像の状態を画像計測器で計測することにより軸外を含めたレンズ性能を評価するようにしている。
また、特許文献2に開示されるものも、被検レンズの焦点面に25個のピンホールが2次元的に分布された第1のピンホール板を配置し、第1のピンホール板の2次元像を結像レンズにより形成し、この2次元像の状態をCCDカメラで撮像することで軸外を含めたレンズ性能を評価するようにしている。
特開平6−117966号公報 特開平6−137995号公報
ところが、このような特許文献1,2のものは、被検レンズの軸外性能を含めた評価をする場合、被検レンズ以外の評価装置側の結像レンズの軸外を使用しているため、被検レンズの評価結果は、結像レンズの軸外の性能を含んだものとなり、正確な評価ができないという問題を生じる。そこで、結像レンズを含めた光学系について軸外性能を一定以上確保できるものを用意しようとすると、結像レンズに極めて精度の高いものが必要となり、評価装置の光学系全体が高価なものになってしまい、また、評価装置の光学系の性能上の制約から被検レンズの軸外評価範囲を広く取れないという問題も生じる。
また、評価に使用する光の波長を変更する場合、波長によって結像レンズの結像位置がずれるため、それぞれの波長毎に、軸上、軸外性能を確保した光学系を準備しなければならず費用的にも時間的にも効率が悪化するという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、被検レンズの軸上軸外の性能評価を正確に行なうことができるレンズの評価装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、光源手段と、被検レンズと、前記光源手段からの光を被検レンズの焦点位置に投影する照明光学系と、前記被検レンズの略焦点位置に設置される平面状の反射部材と、前記被検レンズと前記反射部材との間の距離を変化させるフォーカス駆動手段と、前記被検レンズの焦点位置と共役な位置に設けられ前記被検レンズを往復した光による光スポットのほぼ中心付近の光量を検出する光検出手段と、前記被検レンズの略瞳位置を中心にして前記被検レンズと前記反射部材と前記フォーカス駆動手段を一体的に傾斜させる傾斜手段とを具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光検出手段は、前記被検レンズの焦点位置と共役な位置にピンホールが位置するように配置されたピンホール板と、該ピンホールを通過した光スポットの光量を検出する光検出器を有することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光検出部手段は、1次元または2次元撮像素子であることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記2次元撮像素子は、固体撮像素子からなり、前記光スポット中に複数の画素が配置されることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フォーカス駆動手段は、前記反射部材を前記被検レンズの光軸方向に移動可能にしたステージを有することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1又は5記載の発明において、前記フォーカス駆動手段の位置情報Zと、前記光検出手段により検出される光量情報Iから、前記被検レンズの軸上から軸外までの性能を評価する判断情報を生成する判断情報生成手段を有することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光源手段は、光源と光ファイバーを有し、前記光ファイバーの出射端を点光源または略点光源としたことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記光源手段は、光源とピンホールを有し、前記ピンホールの大きさに応じて該ピンホールを点光源または略点光源としたことを特徴としている。
本発明によれば、被検レンズの軸上軸外の性能評価を正確に行なうことができるレンズの評価装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるレンズの評価装置の概略構成を示している。
図1において、1は光源で、この光源1には、所定の波長のレーザ光を出力するレーザ光源からなっている。この場合、光源1は、レーザ光の波長を選択できるものが用いられる。光源1には、光ファイバ2が接続されている。この場合、光ファイバ2には、シングルモードのファイバが用いられ、ファイバ出射端を点光源としている。
光ファイバ2から発せられるレーザ光の光路には、絞り3を介してビームスプリッタ(BS)4が配置されている。ビームスプリッタ4は、光ファイバ2の出射端から発せられるレーザ光を反射し、後述する平面ミラー9からの反射光を透過するような特性を有している。
ビームスプリッタ4の反射光路には、レンズ5を介してピンホール(PH)6を有したピンホール板が配置されている。レンズ5は、ビームスプリッタ4で反射した光をピンホール6で集光するものである。ピンホール6を通過した光は、ほぼ無収差とみなせる球面波になっている。
ピンホール6を通過した光路には、レンズ7が配置されている。この場合、レンズ7の焦点位置にピンホール6が位置するようにピンホール板が置かれており、レンズ7を透過した光が平行光となるようにしている。
レンズ7を透過した光路には、被検レンズ8が配置されている。この被検レンズ8は、顕微鏡に用いられる対物レンズからなっている。被検レンズ8の略焦点位置には、平面状の反射部材として平面ミラー9が配置されている。平面ミラー9は、被検レンズ8を透過した光を反射するものである。
平面ミラー9は、フォーカス駆動手段を構成するZステージ10に設置されている。Zステージ10は、Zステージコントローラ12により被検レンズ8の焦点位置を含む所定範囲(例えば数μm)内で、平面ミラー9をZ軸方向(被検レンズ8の光軸方向)に移動可能にしている。また、これら被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10は、被検出ユニット11として一体に構成されている。この被検出ユニット11は、傾斜手段を構成する被検レンズ8の略瞳位置8aを不図示の回転軸を介して装置本体13に回転可能に支持され、不図示の駆動機構によって被検出ユニット11全体を被検レンズ8の略瞳位置を中心に傾斜させることができるようになっている(図2参照)。
平面ミラー9で反射した光は、再び被検レンズ8、レンズ7を透過し、ピンホール6に集光するようにしている。この場合、ピンホール6は、被検レンズ8の焦点位置と共役の位置に配置され、被検レンズ8、レンズ7とともに、いわゆる共焦点光学系を構成している。
また、ピンホール6を通過した光は、レンズ5を介してビームスプリッタ4に入射する。ビームスプリッタ4の透過光路には、ピンホール6とともに光検出手段を構成するフォトダイオード(PD)などの光検出器14が配置されている。光検出器14は、ピンホール6を通過した平面ミラー9からの光を受光するもので、このときの光量に応じた出力を発生する。
光検出器14には、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称する。)15が接続されている。PC15は、光検出器14からの出力を取込み、被検レンズ8の軸上軸外評価に必要な各種の判断情報を生成する機能を有するようになっている。また、PC15は、Zステージコントローラ12に対しZステージ10の駆動量などの指示を与えるようにもしている。
なお、ビームスプリッタ4、レンズ5、ピンホール6および光検出器14は、I−Z検出ユニット16として一体に構成され、これらを一括して交換可能にしている。
次に、このように構成された実施の形態の動作を説明する。
まず、被検レンズ8を軸上軸外の性能評価をするにあたって、評価に使用したい光源1のレーザ光の波長を選択する。
この状態から、光源1から発したレーザ光は、光ファイバ2を通り、絞り3を介してビームスプリッタ4に入射する。ビームスプリッタ4で反射した光は、レンズ5を透過し、ピンホール6に集光する。ピンホール6を通過した光は、ほぼ無収差とみなせる球面波となってレンズ7に向かう。レンズ7を透過した光は、平行光となって被検レンズ8に入射する。
被検レンズ8を透過した光は、被検レンズ8の略焦点位置に置かれた平面ミラー9に入射する。平面ミラー9で反射した光は、被検レンズ8、レンズ7とともに共焦点光学系を構成するピンホール6を介してビームスプリッタ4に入射し、光検出器14により検出される。
この状態から、PC15よりZステージコントローラ12に対し、Zステージ10の駆動を指示すると、Zステージ10は、平面ミラー9を被検レンズ8の焦点位置を含む所定範囲(例えば数μm)内で光軸方向(Z軸方向)に移動させる。
この場合、平面ミラー9が光軸方向に移動すると、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置に一致したときに、光検出器14の検出光量が最大となり、合焦位置からずれるにしたがい、光検出器14の検出光量が急激に低下する。図4は、この様子を示したもので、同図(a)は、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置に一致したときのピンホール6と、ピンホール6上に集光した光スポットの関係を示している。この場合、図示点線の円がピンホール6、図示実線の円がピンホール6上に集光した光スポットSPを表わしており、ここでのピンホール6の径は、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置になったときのピンホール6上での光スポットSPの径に対し同等以下(理想的には1/3以下程度)であるのが望ましい。また、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置から+方向にデフォーカスすると、同図(b)(c)に示すようにピンホール6上での光スポットSPの径が急激に大きくなり、逆に、−方向にデフォーカスすると、同図(d)(e)に示すようにピンホール6上での光スポットSPの径が急激に大きくなるので、ピンホール6を通過する光量が急激に減少し、光検出器14での受光量も急激に減少する。
この状態を、横軸を平面ミラー9の光軸方向の位置情報(Z)、縦軸を光検出器14での検出光量(光量情報)Iで表わしたグラフで示したのが、図5(a)であり、I−Zカーブと呼ばれている。つまり、同図(a)では、被検レンズ8が軸上(X=0)に位置している状態で、平面ミラー9を光軸方向(Z軸方向)に移動すると、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置に一致したときに、光検出器14の検出光量Iが最大(ピーク)となり、合焦位置からずれるにしたがい、光検出器14の検出光量Iが急激に低下する。
次に、被検レンズ8の軸外性能の評価について述べる。
この場合、図2に示すように、不図示の駆動機構によって被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10で構成される被検出ユニット11を被検レンズ8の略瞳位置8aを中心に傾ける。すると、被検レンズ8を透過した光は、被検レンズ8の軸外に集光する。この様子を拡大して表したのが図3である。この場合、被検レンズ8の焦点距離をf、光軸に対する傾斜角度をθ、軸外の集光位置の軸上AからのずれをXとすると、
X=f×sinθ
で表わされる。つまり、被検レンズ8を透過した光は、軸上Aからずれた軸外の位置Xに集光する。
軸外Xに集光した光は、平面ミラー9で反射し、再び共焦点光学系を構成する被検レンズ8、レンズ7、ピンホール6を透過して、光検出器14で光量が検出される。また、この状態から、PC15よりZステージコントローラ12に対し、Zステージ10の駆動を指示し、平面ミラー9を被検レンズ8の焦点位置を含む所定範囲内で移動させる。これにより、被検レンズ8の軸外のI−Zカーブを得ることができる。図5(b)(c)は、説明を簡単にするため、2つの傾斜角度に対応する被検レンズ8の軸外の位置X=X1、X2でのI−Zカーブを示している。
このようにして被検レンズ8の軸上、軸外のI−Zカーブを求めることにより、以下述べるような評価を行なうことができる。
通常、被検レンズ8は、軸上の光学性能がもっとも良く、軸外での光学性能は、軸上よりも劣る。これにより、図5(a)(b)(c)に示す被検レンズ8の軸上、軸外のI−Zカーブからも明らかなように、同図(a)の軸上の場合、I−Zカーブのピークの高さがもっとも大きく(明るい)、同図(b)(c)に示すように軸外にずれるにつれて、I−Zカーブのピークは低く(暗く)なる。また、同図(a)(b)(c)のI−Zカーブのそれぞれの、例えば半値全幅(W0,W1,W2)は、同図(a)の軸上の場合のW0が最も小さく、同図(b)(c)に示すように軸外にずれるにつれて、W1、W2と大きくなる。これにより、実際に被検レンズ8を使用して共焦点光学系を構成した場合の、共焦点セクショニング効果を軸上、軸外にわたって正確にかつ簡単に評価することができる。
図5(a)(b)(c)は、I−Zカーブのピーク位置の情報も含んでいる。これにより、同図(a)に示す軸上でのピーク位置に対する同図(b)(c)に示す軸外でのピーク位置の差△Z1、△Z2、…、△Znを求めることにより、被検レンズ8の像面の湾曲を評価することができる。例えば、図6に示すように、横軸を軸外の位置X、縦軸をピーク位置Zとしてグラフで表せば、このときのグラフの形状から被検レンズ8の像面湾曲を評価することができる。この場合、被検レンズ8に像面湾曲がない場合は、図5(a)(b)(c)に示すI−Zカーブは、全て重なり合い、図6に示すグラフは、直線となる。
一方、被検レンズ8の評価に使用する光源1のレーザ光に、波長の異なるものを使用する場合は、レンズ7を光軸側に移動することで対応することができ、これら波長に応じたセクショニング効果、像面湾曲を評価することもできる。このことは、各波長に対応した光学系を有する専用のシステムを製作することなく、被検レンズ8の軸上軸外の性能評価を簡単にでき、費用的にも時間的にも効率向上を図れるという効果がある。また、このことは、被検レンズ8の縦の色収差を評価できることも意味している。つまり、幾つかの波長の光を使って、それぞれの波長λに対するI−Zカーブのピーク位置Z(λ)を求め、各波長ごとのピーク位置のずれを評価することにより、被検レンズ8の縦の色収差を評価することができる。
従って、このようにすれば、被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10で構成される被検出ユニット11を被検レンズ8の略瞳位置を中心に傾ける構成とし、この時の傾斜角度に対応させて被検レンズ8の軸上軸外のそれぞれのI−Zカーブを求めるようにしたので、これらI−Zカーブに基づいて被検レンズ8の軸上軸外性能も含めた各種光学性能を評価することができる。このことは、光学システムを製作する前に、光学システムの光学性能に与える影響が大きい対物レンズなどについて、軸外も含めた評価を正確にかつ簡単に行うことができる。
また、被検出ユニット11のみを傾ける構成とすることで、レンズ7については軸上性能のみの使用となるので、被検レンズ8の評価結果には、レンズ7の軸外性能を排除したものとなり、被検レンズ8の光学性能を正確に評価できる。つまり、レンズ7については、その軸上しか使用していないため、軸上の性能さえ確保しておけば、レンズ7に起因する評価誤差を実質ゼロにできるということであり、被検レンズ8の光学性能を正確に評価する上で極めて有効である。また、レンズ7については軸上性能のみのを使用することから、例えば、長い焦点距離にして使用するNAをNA<0.03程度以下にすれば、平凸レンズの1枚構成のものでも十分に無収差レンズとして機能させることができるようになり、価格的にも極めて安価にできる。
さらに、被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10で構成される被検出ユニット11を傾けるだけなので、被検レンズ8の軸外評価可能な範囲は原理的に制限が発生しない。これにより低倍から高倍の被検レンズ8まで様々な視野サイズに対して1台で対応できる装置を実現できる。また、被検レンズ8の評価に使用する光源1のレーザ光に、波長の異なるものを使用すれば、これらの波長についてもセクショニング効果、像面湾曲などを評価できるので、可視光だけでなく、UVやIRとのような波長についても、軸外も含めた被検レンズ8の評価を行うことができる(この場合、可視光、UVに応じてI−Z検出ユニット16を交換するのが望ましい)。さらに、各波長に対応した専用のシステムを製作することなく被検レンズ8を簡単に評価できるので、当該システムの開発期間や費用を大幅に節約できるという効果がある。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図7は、本発明の第2の実施の形態にかかるレンズの評価装置の概略構成を示すもので、図1と同一部分には同符号を付している。
この場合、図1で述べたビームスプリッタ4、レンズ5、ピンホール6および光検出器14で構成されたI−Z検出ユニット16に代えて、固体撮像素子であるCCD21が配置されている。この場合、CCD21は、レンズ7の焦点位置に置かれている。
レンズ7と被検レンズ8との間の光路には、ビームスプリッタ(BS)22が配置されている。このビームスプリッタ22の入射光路には、コリメータレンズ23を介して光ファイバ2の出射端が配置されている。コリメータレンズ23は、光ファイバ2から出射される光を平行光に変換するものである。そして、ビームスプリッタ22で反射した平行光を被検レンズ8に入射するようにしている。
その他は、図1と同様である。
このような構成において、光源1からレーザ光が発せられると、レーザ光は、光ファイバ2の出射端から出力され、コリメータレンズ23で平行光になり、ビームスプリッタ22に入射する。ビームスプリッタ22で反射した光は、被検レンズ8を透過し、被検レンズ8の略焦点位置に置かれた平面ミラー9に入射する。
平面ミラー9で反射した光は、再び被検レンズ8を透過してビームスプリッタ22に入射し、ビームスプリッタ22を透過し、さらにレンズ7を透過してCCD21上に集光する。
図8は、CCD21上に集光する光スポットの状態を示したものである。この場合、CCD21上の合焦位置での光スポットの大きさは、CCD21の画素サイズに比べて十分大きくなるようにレンズ7の焦点距離が設定されている。実質的には、合焦位置での光スポット(エアリーディスクの大きさ)の中に、10×10程度の画素が入るように設定するのが望ましい。
この状態から、PC15よりZステージコントローラ12に対し、Zステージ10の駆動を指示する。この場合、Zステージ10は、平面ミラー9を被検レンズ8の焦点位置を含む所定範囲内でステップ状に所定距離ずつ光軸方向(Z軸方向)に移動させる。そして、各停止位置でのCCD21上のスポット画像をPC15に取り込む。
PC15では、各停止位置に対応する光スポットのうち、合焦状態の光スポットの中に存在する複数画素(図示例では3×3=9画素)からの出力を積分した値を検出光量Iとして求める。
図8(a)は、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置に一致したときのCCD21上に集光した光スポットSPの様子を示すもので、このときの光スポットSPは、CCD21上に集中しており、光スポットSP中に存在する複数画素からの出力を積分した検出光量Iは最大となる。また、平面ミラー9が被検レンズ8の合焦位置から+方向にデフォーカスすると、同図(b)(c)に示すようにCCD21上の光スポットSPの径が急激に大きくなり、逆に、−方向にデフォーカスすると、同図(d)(e)に示すようにCCD21上の光スポットSPの径が急激に大きくなるので、光スポットSP中に存在する複数画素からの出力を積分した検出光量Iは急激に減少する。
これにより、第1の実施の形態で述べたと同様にして、I−Zカーブを得ることができる。また、その後、図2で述べたように、不図示の駆動機構によって被検レンズ8、平面ミラー9およびZステージ10で構成される被検出ユニット11を被検レンズ8の略瞳位置を中心に傾け、各傾き角度に対応する被検レンズ8の軸外位置でのI−Zカーブを求めることにより、これらのI−Zカーブに基づいて被検レンズ8の軸外性能も含めた各種光学性能を評価することができる。
従って、このようにしても、レンズ7とコリメータレンズ23は、軸上しか使用しておらず、これらの光学性能に起因する評価誤差は実質ゼロと見なすことができるので、被検レンズ8の評価結果は、これらレンズ7とコリメータレンズ23の軸外性能を排除したものとなり、被検レンズ8の光学性能を正確に評価できる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比べてS/N的には若干不利であるが、CCD21により常に光スポットをモニタしながらI−Zカーブを評価できるというメリットがある。また、CCD21により画像データを取得したあとに、画素の積分領域を自由に変えた場合のI−Zカーブを後から評価できるというメリットもある。これは、共焦点顕微鏡に被検レンズ8を適用するような場合に、共焦点ピンホールの大きさとI−Zカーブの関係を簡単に検討できるという大きなメリットがある。
なお、上述した実施の形態では、光源1としてレーザ光源を用いたが、ランプ光源を用いることもできる。この場合、光ファイバ2には、シングルモードのものに代わってマルチモードのファイバが用いられ、ファイバ出射側端は、ほぼ点光源となる。また、これら点光源とほぼ点光源は、光源1とピンホール6の関係によっても分けられる。つまり、レンズ5を介してピンホール6に集光されるスポット径に対し、ピンホール6の径が同じか、もしくは小さいときは、点光源となり、スポット径に対し、ピンホール6の径が大きいときは、ほぼ点光源となる。また、第2の実施の形態では、2次元撮像素子としてCCDを使用したが、1次元撮像素子であるラインセンサを使用することもできる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、フォーカス駆動手段として反射部材の平面ミラー9側を移動させるものについて述べたが、被検レンズ8側を移動させるようにしても良い。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態にかかるレンズの評価装置の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の被検出ユニット全体を傾けた状態を示す図。 第1の実施の形態の被検出ユニットを被検レンズの略瞳位置を中心に傾けた状態を拡大して示す図。 第1の実施の形態の平面ミラーを光軸方向に移動したときの光検出器で検出光量の状態を説明する図。 第1の実施の形態の横軸を平面ミラーの光軸方向の位置Z、縦軸を光検出器の検出光量Iで表したI−Zカーブを示す図。 第1の実施の形態の被検レンズの像面湾曲を説明する図。 本発明の第2の実施の形態にかかるレンズの評価装置の概略構成を示す図。 第2の実施の形態のCCD上に集光する光スポットの状態を示す図。
符号の説明
1…光源、2…光ファイバ
3…絞り、4…ビームスプリッタ
5…レンズ、6…ピンホール
7…レンズ、8…被検レンズ
9…平面ミラー、10…Zステージ
11…被検出ユニット、12…Zステージコントローラ
13…装置本体、14…光検出器
15…PC、16…I−Z検出ユニット
21…CCD、22…ビームスプリッタ
23…コリメータレンズ

Claims (8)

  1. 光源手段と、
    被検レンズと、
    前記光源手段からの光を被検レンズの焦点位置に投影する照明光学系と、
    前記被検レンズの略焦点位置に設置される平面状の反射部材と、
    前記被検レンズと前記反射部材との間の距離を変化させるフォーカス駆動手段と、
    前記被検レンズの焦点位置と共役な位置に設けられ前記被検レンズを往復した光による光スポットのほぼ中心付近の光量を検出する光検出手段と、
    前記被検レンズの略瞳位置を中心にして前記被検レンズと前記反射部材と前記フォーカス駆動手段を一体的に傾斜させる傾斜手段と
    を具備したことを特徴とするレンズの評価装置。
  2. 前記光検出手段は、前記被検レンズの焦点位置と共役な位置にピンホールが位置するように配置されたピンホール板と、前記ピンホールを通過した光スポットの光量を検出する光検出器を有することを特徴とする請求項1記載のレンズの評価装置。
  3. 前記光検出部手段は、1次元または2次元撮像素子であることを特徴とする請求項1記載のレンズの評価装置。
  4. 前記2次元撮像素子は、固体撮像素子からなり、前記光スポット中に複数の画素が配置されることを特徴とする請求項3記載のレンズの評価装置。
  5. 前記フォーカス駆動手段は、前記反射部材を前記被検レンズの光軸方向に移動可能にしたステージを有することを特徴とする請求項1記載のレンズの評価装置。
  6. 前記フォーカス駆動手段の位置情報Zと、前記光検出手段により検出される光量情報Iから、前記被検レンズの軸上から軸外までの性能を評価する判断情報を生成する判断情報生成手段を有することを特徴とする請求項1又は5記載のレンズの評価装置。
  7. 前記光源手段は、光源と光ファイバーを有し、前記光ファイバーの出射端を点光源または略点光源としたことを特徴とする請求項1記載のレンズの評価装置。
  8. 前記光源手段は、光源とピンホールを有し、前記ピンホールの大きさに応じて該ピンホールを点光源または略点光源としたことを特徴とする請求項1記載のレンズの評価装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010085272A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Olympus Corp 光学系評価装置
JP2010096649A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology レンズ検査装置
CN102967441A (zh) * 2012-12-19 2013-03-13 王振廷 镜片防伪标记检测装置
JP2015118076A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 株式会社ミツトヨ 光干渉測定装置、およびプログラム
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