JP2009287785A - ころ軸受用保持器 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物を軌道面から掻き取って、異物の噛み込みによるころ転走面や軌道面の摩耗等の不具合を低減させるころ軸受用保持器を提供することを目的とする。
【解決手段】円周方向で隣り合う柱部14間にころ収納用の窓孔18を備えたころ軸受用保持器において、柱部14の内側面14に柱部14の内径面14bや外径面14cに軌道面に付着した異物を掻き取る凸部28が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ころ軸受用保持器に関する。
例えばディーゼルエンジンにおいてエンジン内で発生したカーボンスーツ等の燃焼生成物やその他の異物がエンジンオイルに混入していると、エンジン内部の摺動面に対し摩耗等の損傷を与えてしまうという問題があり、エンジンにとり好ましくないものである(特許文献1参照)。エンジンの動弁機構やその他各種のカム機構、遊星歯車機構等に用いられるカムフォロアや針状ころ軸受等の軸受においても軸受内部にそれら異物が侵入してきてころの転走面や軌道輪の軌道面に付着すると、それらの摩耗を促進させて、転がり特性の早期低下、ころ軸受の短寿命化を来し、上記各機構の性能低下の要因にもなるという不具合がある。
特開平08−035408号公報
したがって、本発明により解決すべき課題は、上記異物をころ転走面や軌道面から掻き取って、異物の噛み込みによるそれらの摩耗等の不具合を低減させることである。
本発明に係るころ軸受用保持器は、円周方向で隣り合う柱部間にころ収納用の窓孔を備えたころ軸受用保持器において、上記柱部の内径面または外径面に軌道面に付着した異物を掻き取るための凸部を設けた、ことを特徴とする。
本発明のころ軸受用保持器によれば、凸部が軌道面上を摺動することにより軌道面に付着している異物を軌道面から掻き取ることができるので、異物による軌道面の摩耗が低減され、ころ軸受の長寿命化が可能となる。
凸部は、軌道面の移動方向とは反対方向に向けて突出していることが、凸部による異物の掻き取り効率が向上することができて好ましい。この凸部の突出形状は平面視が三角状、湾曲状、その他の形状でもよい。また、凸部を軌道面の移動方向とは反対方向に向かう2つの掻き取り面により三角形の2辺を構成し、両掻き取り面の突合わせ部をテーパ状とした形状にすると、異物の掻き取り効果を高める上で好ましい。
すなわち、本発明は、上記凸部は、軸方向両端部から中央部に向けて三角状ないしは山形状に突出しかつ円周方向に対して所定角度で傾斜した一対の掻き取り面を備え、両掻き取り面の突合わせ部は対応する軌道面の移動方向にテーパ形状となっていることが好ましい。
本発明に係るころ軸受用保持器は、ラジアルころ軸受用保持器、スラストころ軸受用保持器のいずれも含む。
本発明によると、軌道面に噛み込むなどして付着している異物を効果的に排除することができるので、ころ転走面や軌道面の摩耗を低減することができ、その転がり特性の向上、ひいては長寿命化を達成することができる。
参考例の実施の形態1に係るころ軸受用保持器の斜視図である。 図1の要部の断面図である。 凹溝の作用の説明に供する斜視図である。 本発明に係る実施の形態2に係るころ軸受用保持器の斜視図である。 図4の要部の断面図である。 凸部の作用の説明に供する斜視図である。 本発明に係る実施の形態3に係るころ軸受用保持器の斜視図である。 参考例の実施の形態4に係るころ軸受用保持器の部分斜視図である。 本発明に係る実施の形態5に係るころ軸受用保持器の部分斜視図である。 本発明に係る実施の形態6に係るころ軸受用保持器の部分斜視図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態に係るころ軸受用保持器を説明する。
なお、図1ないし図3、図8は参考例のころ軸受用保持器の実施形態を示すものであり、図4ないし図7、図9、図10は本発明に係るころ軸受用保持器の実施形態を示す。
図1ないし図3は、参考例の実施の形態1に係るころ軸受用保持器に係り、図1はころ軸受用保持器の斜視図、図2は、図1の要部の断面図、図3はころ転走面から異物を掻き取るための凹溝の作用の説明に供する斜視図である。
これらの図を参照して、ころ軸受用保持器10は、ラジアルころ軸受用であり、対向する一対の円環部12と、両円環部12の対向内周面間に円周方向に所定間隔をおいて並設した複数の柱部14とからなる。円周方向で隣り合う柱部14間には、ころ16を収納可能な窓孔18が形成されている。柱部14の内側面に設けられるころ止めは図解の都合で図示していない。保持器10は、相対回転部材である径内側の部材例えば内輪や軸と、径外側の部材例えば外輪やハウジングとの間に介装される。
保持器10は、鋼材や合金等を旋削により所定の断面形状にした後、窓孔18を打ち抜き形成してもよく、板金にプレス加工により所定の断面形状にした後、窓孔18を打ち抜き形成し、円環状に折曲げて両端を溶接したものでもよい。
また、射出成形等により形成した樹脂保持器でもよい。
以上の構成を備えた実施の形態1のころ軸受用保持器10においては、柱部14の内側面14aに、ころ16に付着した異物を掻き取るための、断面コ字形状の凹溝22が設けられている。この凹溝22は、柱部14の幅方向全体にわたって設けられている。
以上の凹溝22を備えたころ軸受用保持器10によれば、図3で示すように、ころ16が内輪軌道面24を転走しているとき、凹溝22が異物掻き取りスクレーパとして作用することにより、ころ転走面16aに付着しているカーボンスーツ等の異物26を効率よく掻き取ることができる。その結果、ころ転走面16aに付着する異物26の量が減り、ころ転走面16aへの異物26の噛み込みによる該ころ転走面16aの摩耗が減少し、ころ16の回転特性が向上し、ひいては、ころ軸受の長寿命化を達成することができる。
図4ないし図6を参照して本発明の実施の形態2に係るころ軸受用保持器を説明する。これらの図において、図1ないし図3と同一ないし対応する部分には同一の符号を付し、同一の符号に係る部分の説明は省略する。これらの図を参照して、実施の形態2のころ軸受用保持器10は、ラジアルころ軸受用であり、内輪案内方式になっている。このころ軸受用保持器10は、柱部14において内輪軌道面に接触して案内される内径面(案内面)14bに、内輪軌道面24に付着した異物を掻き取る凸部28が柱部14の幅方向全体にわたって設けられている。上記凸部28は、内輪軌道面24の図中矢印で示す移動方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出している。すなわち、凸部28は、その軸方向両端部から中央部に向けて三角状ないしは山形状に突出しかつ円周方向に対して所定角度で傾斜した一対の掻き取り面28aを備え、両掻き取り面28aの突合わせ部28bは内輪軌道面24の移動方向にテーパ形状となって、異物をより掻き取り易くしている
。両掻き取り面28aの突合わせ部28bは鋭角であるが、丸みを持たせてもよい。
また、上記凸部28は周方向の片側だけでなく、両方向に形成し軸受の左右いずれの回転方向にも対応できるようにしてもよい。
以上の構成を備えた実施の形態2のころ軸受用保持器10においては、内輪軌道面24に付着しているカーボンスーツ等の異物26は、内輪軌道面24の矢印方向の移動に伴ない、凸部28が内輪軌道面24上を摺動することにより内輪軌道面24から掻き取られる。その結果、異物26による内輪軌道面24の摩耗が低減され、ころ軸受の長寿命化が可能となる。上記の場合、凸部28が内輪軌道面24の移動方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出しているので、該凸部28による異物26の掻き取り効率がより向上している。
図7を参照して、本発明の実施の形態3に係るころ軸受用保持器10を説明すると、実施の形態3のころ軸受用保持器10は、ラジアルころ軸受用であり、外輪案内方式になっている。このころ軸受用保持器10は、柱部14において図示略の外輪軌道面に接触して案内される外径面(案内面)14cに、外輪軌道面に付着した異物を掻き取る凸部28が柱部14の幅方向全体にわたって設けられている。上記凸部28は、外輪軌道面の移動方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出している。
以上の構成を備えた実施の形態3のころ軸受用保持器10においては、外輪軌道面に付着しているカーボンスーツ等の異物は、凸部28が異物掻き取りスクレーパとして作用することにより、外輪軌道面から掻き取られる。その結果、異物による外輪軌道面の摩耗が低減され、ころ軸受の長寿命化が可能となる。上記の場合、凸部28が外輪軌道面の移動方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出しているので、該凸部28による異物の掻き取りの効率がより向上する。
本発明は、図8ないし図10でそれぞれ示すようにスラストころ軸受用の保持器にも適用することができる。ただし、図8は参考例の実施の形態4のころ軸受用保持器であり、対向する一対の円環部12と、両円環部12の対向内周面間に円周方向に所定間隔をおいて並設した複数の柱部14とからなる。円周方向で隣り合う柱部14間には、ころ16を収納可能な窓孔18が形成されている。実施の形態4のころ軸受用保持器10においては、柱部14の内側面14aに、ころ16に付着した異物を掻き取るための凹溝22がころ全長分にわたり設けられている。図9は実施の形態5のころ軸受用保持器であり、内輪案内方式のものであり、柱部14において内輪軌道面に接触して案内される内径面(案内面)に、内輪軌道面に付着した異物を掻き取るための凸部28が柱部14の幅方向全体にわたって設けられている。上記凸部28は、内輪軌道面の移動方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出している。図10は実施の形態6のころ軸受用保持器であり、外輪案内方式のものであり、柱部14において外輪軌道面に接触して案内される外径面(案内面)に、外輪軌道面に付着した異物を掻き取るための凸部28が柱部14の幅方向全体にわたって設けられている。上記凸部28は、外輪軌道輪の回転方向とは反対方向に向けて三角状ないしは山形状に突出している。
これらスラストころ軸受保持器においても、それぞれ、凹溝22、凸部28により、ころ転走面や軌道面に噛み込んで付着している異物を効率的に掻き取ることができる。
なお、上記実施の形態3,5,6における上記凸部28も実施の形態2と同様に周方向の両側面に形成してもよい。
10 ころ軸受用保持器
12 円環部
14 柱部
14a 柱部の内側面
14b 柱部の内径面
14c 柱部の外径面
16 ころ
16a ころ転走面
18 窓孔
28 凸部

Claims (2)

  1. 円周方向で隣り合う柱部間にころ収納用の窓孔を備えたころ軸受用保持器において、上記柱部の内径面または外径面に軌道面に付着した異物を掻き取るための凸部を設けた、ことを特徴とするころ軸受用保持器。
  2. 請求項1に記載のころ軸受用保持器において、
    上記凸部は、軸方向両端部から中央部に向けて三角状ないしは山形状に突出しかつ円周方向に対して所定角度で傾斜した一対の掻き取り面を備え、両掻き取り面の突合わせ部は対応する軌道面の移動方向にテーパ形状となっている、ことを特徴とするころ軸受用保持器。
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