JP2009285339A - 洗濯前処理キット - Google Patents

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Abstract

【課題】繊維製品を傷めずに洗濯前処理により優れた洗浄性を得る。
【解決手段】洗濯前処理キットは、ペースト状洗剤と、そのペースト状洗剤を介在させて洗濯対象である繊維製品を擦るための洗浄用スポンジ11を有する洗濯前処理具10と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯前処理キット及び洗濯前処理用ペースト状洗剤、並びにそれを用いた洗濯前処理方法に関する。
衣料等の繊維製品を洗濯する場合、洗濯機への投入前に、汚れのひどい部分や染みの付いた部分に洗剤を付けて擦る等の洗濯前処理を行うことが一般に行われる。
特許文献1〜4には、ペースト状洗剤が開示され、洗濯前処理剤として衣類の汚れた部分に対して部分的に適用できると記載されている。
特許文献5〜10には、衣料に洗濯前処理剤を塗布した後、手もみしたり、ブラシやスポンジ等で擦るのが一般的であると記載されている。
特開昭62−268871号公報 特開平10−168499号公報 特開平10−168500号公報 特開平11−152500号公報 特表平11−510714号公報 特表平11−503059号公報 特開平11−169578号公報 特開2000−189689号公報 特開2001−785号公報 特開2001−275753号公報
本発明の目的は、繊維製品を傷めずに洗濯前処理により優れた洗浄性を得ることである。
本発明の洗濯前処理キットは、
ペースト状洗剤と、
上記ペースト状洗剤を介在させて洗濯対象である繊維製品を擦るための洗浄用スポンジを有する洗濯前処理具と、
を備える。
本発明の洗濯前処理用ペースト状洗剤は、
界面活性剤を必須成分として含有すると共に、JISK5101−6−2に基づいて測定される粘度が4000〜1000000mPa・sである。
本発明の繊維製品の洗濯前処理方法は、洗濯対象である繊維製品を、ペースト状洗剤を介在させて、洗浄用スポンジで擦るものであって、
上記洗浄用スポンジとして、該洗浄用スポンジの縦横それぞれ50mmで且つ厚さ10mmの板状試験片に、孔径1mmのスポイトを用いて、該板状試験片の上方20mmの高さから濃度1000ppmの界面活性剤の水溶液を5秒間で3g滴下したときに、該板状試験片を通過する水溶液の量が1gに達するまでの液通過時間が2.5〜7.0秒であるものを用いる。
本発明によれば、洗濯前処理において、ペースト状洗剤を用いることにより、繊維製品を傷めずに洗濯前処理により優れた洗浄性を得ることができる。
以下、実施形態について詳細に説明する。
(洗濯前処理キット)
本実施形態に係る洗濯前処理キットは、ペースト状洗剤と洗濯前処理具とを備え、それらが一緒にパッケージングされたものである。
<ペースト状洗剤>
ペースト状洗剤は界面活性剤を含有する組成物である。
界面活性剤としては、(i)非イオン界面活性剤、(ii)陰イオン界面活性剤、(iii)陽イオン界面活性剤、及び(iv)両性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
(i)非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸アルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸多価アルコールのエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルアミンオキサイド、アルキルグリコシド、及びアルキルグルコースアミド等が挙げられる。
これらのうち炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級のアルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドを付加し、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜15.0、好適には11.0〜14.5となるようにしたポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、特には、低温での溶解性に優れるという観点から、下記一般式(1)
R1-O-(EO)p-(PO)q-(EO)r-H (1)
〔式中、R1は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖であるアルキル基又はアルケニル基、EOはエチレンオキサイド基、POはプロピレンオキサイド基をそれぞれ表す。p、q、rはそれぞれの平均付加モル数を表し、p>0、r>0、p+q+r=5〜14、p+r=4〜10、q=0.2〜5、及び(p+r)/q=1/1〜10/1である。〕
で表わされるEO・PO・EO付加型非イオン界面活性剤が優れ特に好ましい。非イオン界面活性剤は、常温(25℃)で液状乃至スラリー状であることが好ましい。
非イオン界面活性剤は、濯ぎ後の手の感触、耐手荒れ性、濯ぎ性、泡の感触、泡立ち性の観点から、その含有量が10質量%以下であることが好ましく、6質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることが特に好ましい。
(ii)陰イオン界面活性剤としては、例えば、平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール若しくは直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、1分子内に平均0.5〜5モルのエチレンオキサイドが付加したアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基若しくはアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩、平均炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸塩等が挙げられる。
陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルカノールアミンなどの陽イオン、並びにこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、ナトリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンの陽イオンが特に好ましい。なお、陰イオン界面活性剤を含む場合、酸形態で配合した後に、これら対イオンを含むアルカリ剤を添加して中和してもよい。
肪酸塩の陰イオン界面活性剤は、洗浄性、泡立ち性、泡の感触の観点から、その含有量が5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上であることが特に好ましい。アルキルエーテル硫酸塩の陰イオン界面活性剤は、同様の観点から、その含有量が4質量%以上であることが好ましく、8質量%以上であることがより好ましく、12質量%以上であることが特に好ましい。
(iii)陽イオン界面活性剤としては、例えば、炭素数12〜20のモノ長鎖アルキル若しくはジ長鎖アルキルのアミン塩、及びアンモニウム塩等が挙げられる。
(iv)両性界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、及びアルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
ペースト状洗剤は、一般に衣料用洗剤に用いられるビルダー成分としてのアルカリ剤を含有していてもよい。
アルカリ剤としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、JIS1号、2号、3号などの粉末非晶質アルカリ金属珪酸塩、メタ珪酸塩、特開平7−89712号公報や特開昭60−227895公報に記載された結晶性珪酸塩、モノエタノールアミンやジエタノールアミンなどのアルカノールアミン等が挙げられる。これらのうち炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、非晶質アルカリ金属珪酸塩、結晶性珪酸塩、アルカノールアミンが特に好ましい。アルカリ剤は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
アルカリ剤は、ペースト安定性の観点から、その含有量が8質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることが特に好ましい。
ペースト状洗剤は、水不溶性ビルダー成分を含有していてもよい。
水不溶性ビルダー成分としては、例えば、ゼオライトなどの非水溶性無機塩等が挙げられる。水不溶性ビルダー成分は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
ゼオライトは、下記式(2)
a(MO)・Al・b(SiO)・w(HO) (2)
〔式中、Mはアルカリ金属原子を表す。a、b、wは各成分のモル比、wは任意の正数をそれぞれ表す。一般的には0.7≦a≦1.5及び0.8≦b<6である。〕
で表される結晶性アルミノ珪酸塩である。これらのうち下記式(3)
NaO・Al・n(SiO)・w’(HO) (3)
〔式中、nは1.8〜3.0、及びw’は1〜6の数をそれぞれ表す。〕
で表されるものが好ましい。また、ゼオライトは、A型、X型、P型ゼオライトに代表される平均一次粒径0.1〜10μmの合成ゼオライトが好ましい。ゼオライトは、粉末乃至スラリーを乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒子の状態で配合される。
非水溶性無機塩の水不溶性ビルダー成分は、溶解性の観点から、その含有量が10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましい。
ペースト状洗剤は、充填される容器に見合った粘度となるように、ビルダー成分として粘度調節剤を含有していてもよい。粘度調節剤は、例えば、界面活性剤が非イオン界面活性剤である場合に、その非イオン界面活性剤をゲル化させるものである。
粘度調節剤としては、例えば、従来から油ゲル化剤として使用されている12−ヒドロキシステアリン酸(例えば、KFトレーディング社製 商品名:ヒドロキシステアリン酸)、ジベンジリデンソルビトール(例えば、新日本理化社製 商品名:ゲルオールD)、ステアリン酸リチウム(例えば、KFトレーディング社製 商品名:Li―ST)、パルミチン酸アルミニウム(例えば、KFトレーディング社製 商品名:AL―PL)、2エチルヘキサン酸リチウム(例えば、KFトレーディング社製 商品名:Li−2EH)、ラウロイルグルタミン酸ステアリルアミド(例えば、味の素社製 商品名:コアギュランGP−1)、ポリスチレンポリブタジエンブロックコポリマー(例えば、KFトレーディング社製 KF21(分子量200万、組成スチレン/ブタジエン=40/60))、分子量2000以上のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。その他には、JIS K6220に基づいて測定される吸油能(無水換算)が80〜800ml/100gであるシリカ系化合物や粘土鉱物なども粘度調節剤として用いることができる。具体的には、徳山槽達社製 商品名:トクシール、日本シリカ社製 商品名:ニップシール、コフランケミカル社製 商品名:チキソレックス等が挙げられ、特開平6−179899号公報に非晶質アルミノ珪酸塩として記載されている。粘度調節剤は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
ペースト状洗剤は、その溶解性を促進する観点から、ビルダー成分としてハイドロトロープ剤である尿素、クメンスルホン酸、トルエンスルホン酸、安息香酸などの低級アルキルベンゼンスルホン酸或いはその塩、低級アルキルベンゼンカルボン酸或いはその塩、エタノールなどのアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、分子量200以上のポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコール類等を含有していてもよい。これらの成分は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
ペースト状洗剤は、従来から一般に衣料用洗剤に用いられるその他のビルダー成分を含有していてもよい。
かかるその他のビルダー成分としては、例えば、洗浄力向上のためのポリオキシアルキレンベンジルエーテルやポリオキシアルキレンフェニルエーテル;2価金属イオン補足能を有する多価カルボン酸であるニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩、トリエチレンテトラミン六酢酸塩などのアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク酸、ジグルコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの塩等の有機金属イオン封鎖剤;再汚染防止能或いは分散能を有するポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸・マレイン酸共重合体、無水マレイン酸・ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸・メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸・イソブチレン共重合体、無水マレイン酸・酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などの高分子化合物或いはその塩、並びに特開昭59−62614公報記載の高分子化合物などのカルボン酸系ポリマーの高分子金属イオン封鎖剤(高分子金属イオン封鎖剤の含有量は、洗浄性の観点から、0.5質量%以上であることが好ましい。);ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルピロリドン(PVP)、及びポリビニルアルコール(PVA)などの分散剤或いは色移り防止剤;硫酸ナトリウムなどの増量剤;過炭酸ナトリウムなどの漂白剤;テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)や特開平6−316700号公報に記載された漂白活性化剤;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、グルコシダーゼなどの酵素;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、ギ酸、乳酸、ホウ素(ホウ素化合物)などの酵素安定化剤;シリカ、シリコーンオイル、乳化剤などからなるシリコーン/シリカ系消泡剤;ビフェニル型やスチルベン型の蛍光染料(例えば、チバガイギー社製 商品名:チノパールCBS);アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーンなどの繊維改質剤;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの酸化防止剤;抗菌防腐剤(例えば、ゼネカ株式会社製 商品名:プロキセルBDN、ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製 商品名:ケーソンCG);青味付剤;香料等が挙げられる。これらのビルダー成分は、それぞれ公知の含有量で含まれることができる。なお、これらのその他のビルダー成分については、特開平8−218093号公報に記載されている。
ペースト状洗剤は、その洗浄性の観点から、1%水溶液のpHが10.0以上であることが好ましく、10.2以上であることがより好ましく、10.5以上であることがさらに好ましい。一方、耐手荒れ性の観点からは11.0以下であることが好ましい。
ペースト状洗剤は、使用時に衣類或いは洗浄用スポンジに形状を保ったままとどまり、また、使用量が判り易いという観点から、JISK5101−6−2に基づいて測定される25℃での粘度が4000〜1000000mPa・sであることが好ましく、6000mPa・s以上であることがより好ましく、8000mPa・s以上であることがさらに好ましい。一方、容器からの吐出性や使い易さの観点からは、1000000mPa・s以下であることが好ましく、500000mPa・s以下であることがより好ましく、250000mPa・s以下であることがさらに好ましい。ここで、粘度は、東機産業社製B型粘度計 型番DVM-BによりNo.4ローターを用いて測定することができる。
ペースト状洗剤は、充填される容器が特に限定されることはないが、使い勝手の観点から、チューブ状容器又はポンプ式容器に充填されていることが好ましい。
ペースト状洗剤は、従来のペースト状洗剤と同様に攪拌機等を用いて公知の方法によって製造することができる。なお、ペースト状洗剤に含まれる成分のうち不溶乃至難溶の成分については、長期間保存した際の沈降防止及び流動性を向上させるために適宜粉砕して微粒化してもよい。
<洗濯前処理具>
図1は、洗濯前処理具10を示す。
洗濯前処理具10は、直方体形状に形成されている。この形状は生産性の観点から好ましい。但し、洗濯前処理具10の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、立法体形状、円柱形状、又は楕円体形状に形成されていてもよく、また、不定形形状に形成されていてもよい。例えば、図2(a)に示すように、局所的な汚れに対して力が加わりやすいように尖塔部を有した平面視で台形のブロック状に形成された形状であってもよく、図2(b)に示すように、さらに持ちやすさを考慮して幅方向の一方の上縁を面取りした形状であってもよい。
洗濯前処理具10は、洗濯前処理作業の作業性の観点から、サイズが、例えば、長さ7〜15cm、幅5〜10cm、及び厚さ2〜8cmであることが好ましい。
洗濯前処理具10は、繊維製品接触側である下側に設けられた洗浄用スポンジ11とその繊維製品接触側とは反対側である上側に接着剤等により一体に貼設された洗剤保持用スポンジ12とを備えた積層構造を有する。ここで、本出願において「スポンジ」とは、多孔性の海綿体状構造物をいう。
洗浄用スポンジ11は、ペースト状洗剤を介在させて洗濯対象である繊維製品を擦る部分である。
洗浄用スポンジ11を構成する材質としては、例えば、ポリエステル不織布、ポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ゴムスポンジ等が挙げられる。これらのうち軟質のポリウレタンフォームが好ましく、ポリエチレン系ウレタンフォームが特に好ましい。
洗浄用スポンジ11は、厚さが例えば20〜80mmであることが好ましく、30〜60mmがより好ましい。
洗浄用スポンジ11は、洗浄用スポンジ11の縦横それぞれ50mmで且つ厚さ10mmの板状試験片に、孔径1mmのスポイトを用いて、板状試験片の上方20mmの高さから濃度1000ppmの界面活性剤(例えば、非イオン界面活性剤 花王社製 商品名:エマルゲン106)の水溶液を5秒間で3g滴下したときに、板状試験片を通過する水溶液の量が1gに達するまでの液通過時間が2.5〜7.0秒であることが好ましく、ペースト状洗剤の馴染みの良さの観点から、2.8〜5.5秒であることがより好ましく、3.0〜4.6秒であることがさらに好ましく、3.5〜4.2秒であることが特に好ましい。この液通過時間の長短による液通過性は洗浄性能や衣類損傷性にも大きな影響を与える因子である。なお、液量は、計量器(例えば、日本シイベルヘグナー社製 品番:METTLER PM4000)を用いて計測する。
洗浄用スポンジ11は、セル数が25mm当たり8〜20個であることが好ましく、10〜15個であることがより好ましい。なお、セル数は、JISK6400−1付属書1に基づいて測定することができる。
洗浄用スポンジ11は、洗浄性及び使い勝手の観点から、ASTM D1056に基づいて測定される25%圧縮荷重が5〜100kPaであることが好ましく、10〜70kPaであることがより好ましく、20〜50kPaであることが特に好ましい。
洗剤保持用スポンジ12は、繊維製品を洗浄する際、ペースト状洗剤を保持すると共に、空気を抱き込んで泡立たせ、洗浄用スポンジ11による洗浄性を高める部分である。
洗剤保持用スポンジ12を構成する材質としては、例えば、ポリエステル不織布、ポリエチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ゴムスポンジ等が挙げられる。これらのうち軟質のポリウレタンフォームが好ましく、ポリエチレン系ウレタンフォームが特に好ましい。なお、「軟質のポリウレタンフォーム」とは、岩田敬治著、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(1987年初版)日刊工業新聞社、p.150〜221に記載の、一般的にオープンセル構造を有し、高い通気性を示す可逆変形可能なフォームをいう。軟質ウレタンフォームの物性は、特に限定されるものではないが、一般的には、JISK7222に基づいて測定されるみかけ密度が10〜100kg/m3、JISK6400−5に基づいて測定される伸び率が80〜500%の範囲のものをいう。
洗浄用スポンジ11は、厚さが例えば20〜80mmであることが好ましく、30〜60mmがより好ましい。
洗剤保持用スポンジ12は、ペースト状洗剤の保持性の観点から、液通過時間が8.0秒以上であることが好ましく、9.0以上であることがより好ましく、10.0秒以上であることが特に好ましい。
洗剤保持用スポンジ12は、セル数が25mm当たり20〜80個であることが好ましく、30〜60個であることがより好ましい。
洗浄用スポンジ11と洗剤保持用スポンジ12との体積割合は、洗浄用スポンジ11/洗剤保持用スポンジ12=1/8〜8/1であることが好ましく1/5〜5/1がより好ましい。
なお、本実施形態では、洗浄用スポンジ11と洗剤保持用スポンジ12と有する洗濯前処理具10としたが、特にこれに限定されるものではなく、洗浄用スポンジ11のみで洗濯前処理具を構成してもよく、また、その他の目的のスポンジを有する洗濯前処理具の構成であってもよく、さらに、プラスチック製ハンドル等の他部材を有する洗濯前処理具の構成であってもよい。
(洗濯前処理方法)
本実施形態に係る洗濯前処理方法は、洗濯対象である繊維製品(特に衣類)を、ペースト状洗剤を介在させて、洗浄用スポンジ11で擦るものである。そして、このとき本実施形態に係る洗濯前処理キットのペースト状洗剤及び洗濯前処理具10を用いる。
具体的には、ペースト状洗剤を洗濯対象である繊維製品及び/又は洗濯前処理具10の洗浄用スポンジ11に塗布し、水を用いて泡立たせながら繊維製品を洗濯前処理具10の洗浄用スポンジ11で擦る。このとき、より高い洗浄性を得ることができる観点から、繊維製品を洗面台などの硬質面の上に載置し、その上から洗浄用スポンジ11で擦ることが好ましい。
洗濯前処理に用いるペースト状洗剤は、繊維製品や用いる水の量、汚れの度合い等により適量を用いればよい。例えば、靴下一足或いはワイシャツ一枚程度であれば、ペースト状洗剤の使用量は1〜3gである。
洗濯前処理した繊維製品は、洗濯機に投入して本洗濯に供する。
以上の本実施形態に係る洗濯前処理方法によれば、ペースト状洗剤を用いると共に、洗濯前処理具10の洗浄用スポンジ11として液通過時間が2.5〜7.0秒であるものを用いるので、繊維製品を傷めずに洗濯前処理により優れた洗浄性を得ることができる。
また、洗剤保持用スポンジ12が設けられているので、洗浄用スポンジ11は比較的洗剤保持性が低いものの、洗剤保持用スポンジ12によってそれが補われ、高い洗剤保持性を得ることができる。
さらに、計量(微調整)の容易なペースト状洗剤と泡立ち性に優れるソウトな洗浄用スポンジ11とを組み合わせて繊維製品の洗濯前処理を行うので、優れた簡便性及び使用感を得ることができる。
以下、実施例について説明する。
(ペースト状洗剤及び洗濯前処理具)
<ペースト状洗剤>
−ペースト状洗剤1−
脂肪酸ナトリウム1を20.0質量%、脂肪酸ナトリウム2を5.0質量%、脂肪酸ナトリウム3を3.0質量%、非イオン界面活性剤1を1.2質量%、非イオン界面活性剤3を1.0質量%、アルキルエーテル硫酸Naを7.4質量%、両性界面活性剤1を0.8質量%、両性界面活性剤2を1.0質量%、亜硫酸ナトリウム0.1質量%、ポリアクリル酸ナトリウムを10.0質量%、粘度調整剤1を1.0質量%、溶解性促進剤1を1.5質量%、溶解性促進剤2を0.5質量%、溶解性促進剤3を4.0質量%、pH調整剤を0.2質量%、香料を0.3質量%、及び水を43.0質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤1とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤1の粘度は42000mPa・sであった。
−ペースト状洗剤2−
非イオン界面活性剤2を29.3質量%、LAS−Naを10.5質量%、AS−Naを5.5質量%、両性界面活性剤2を18.5質量%、硫酸ナトリウムを2.0質量%、ゼオライトを24.0質量%、ポリアクリル酸ナトリウムを4.5質量%、粘度調整剤2を0.5質量%、pH調整剤を1.6質量%、蛍光染料を0.3質量%、酵素を0.5質量%、香料を0.2質量%、及び水を2.6質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤2とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤2の粘度は150000mPa・sであった。
−ペースト状洗剤3−
両性界面活性剤2を0.5質量%、両性界面活性剤3を2.5質量%、炭酸カリウム5.0質量%、亜硫酸ナトリウムを0.1質量%、メチルグリシン二酢酸三Naを5.0質量%、粘度調整剤3を3.0質量%、溶解性促進剤1を1.0質量%、溶解性促進剤2を2.0質量%、溶解性促進剤3を1.0質量%、香料を0.4質量%、及び水を79.5質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤3とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤3の粘度は4500mPa・sであった。
−ペースト状洗剤4−
脂肪酸ナトリウム2を1.0質量%、非イオン界面活性剤2を35.0質量%、非イオン性界面活性剤3を3.0質量%、LAS−Naを5.0質量%、陽イオン界面活性剤を4.0質量%、モノエタノールアミンを4.0質量%、粘度調整剤4を3.0質量%、溶解性促進剤2を2.0質量%、溶解性促進剤3を2.0質量%、及び水を41.0質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤4とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤4の粘度は8300mPa・sであった。
−ペースト状洗剤5−
非イオン界面活性剤2を60.0質量%、炭酸ナトリウムを15.0質量%、ゼオライトを15.0質量%、ポリアクリル酸ナトリウムを5.0質量%、粘度調整剤2を2.0質量%、溶解性促進剤1を1.0質量%、蛍光染料を0.5質量%、酵素を1.0質量%、及び香料を0.5質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤5とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤5の粘度は55000mPa・sであった。
−ペースト状洗剤6−
脂肪酸ナトリウム1を8.0質量%、脂肪酸ナトリウム2を2.0質量%、脂肪酸ナトリウム3を1.0質量%、非イオン界面活性剤1を1.6質量%、非イオン界面活性剤3を1.3質量%、アルキルエーテル硫酸Naを9.6質量%、両性界面活性剤1を1.0質量%、両性界面活性剤2を1.3質量%、亜硫酸ナトリウム0.1質量%、ポリアクリル酸ナトリウムを10.0質量%、粘度調整剤1を1.3質量%、溶解性促進剤1を2.0質量%、溶解性促進剤2を0.7質量%、溶解性促進剤3を5.2質量%、pH調整剤を0.3質量%、香料を0.3質量%、及び水を54.3質量%の成分比で万能撹拌機を用いて混合して得られた洗剤をペースト状洗剤6とした。東機産業社製B型粘度計DVM−B(No.4ローター使用、回転数12rpm)を用いて25℃で測定したペースト状洗剤6の粘度は2500mPa・sであった。
Figure 2009285339
なお、表1中の各成分は、具体的には、
・脂肪酸ナトリウム1:オレイン酸ナトリウム(花王社製 商品名:ルナックO−Aを炭酸ナトリウムでドライ中和して細かく砕いたもの
・脂肪酸ナトリウム2:パルミチン酸ナトリウム(花王社製 商品名:ルナックP−95を炭酸ナトリウムでドライ中和して細かく砕いたもの
・脂肪酸ナトリウム3:ヤシ油脂肪酸ナトリウム
・非イオン界面活性剤1:炭素数12〜14の直鎖2級アルコールエトキシレート(日本触媒社製 商品名:ソフタノール70)
・非イオン界面活性剤2:炭素数12のアルコールにエチレンオキシド平均3モル、プロピレンオキシド平均2モル、及びエチレンオキシド平均3モルのブロック付加物
・非イオン界面活性剤3:アルキルグルコシド、ドデシルグルコシド(糖平均縮合度=1.5)
・LAS−Na:アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ(日石洗剤社製 商品名:アルケンL(アルキル鎖の炭素数10〜14のアルキルベンベンゼンスルホン酸)を炭酸ナトリウムでドライ中和したもの
・アルキルエーテル硫酸Na:炭素数12のアルコールにエチレンオキシド平均1.5モル、プロピレンオキシド平均2モル、及びエチレンオキシド平均0.4モルのブロック付加物
・AS-Na:炭素数約12のアルキル硫酸ナトリウム乾燥物(花王社製 商品名:エマール10パウダー)
・陽イオン界面活性剤:花王社製 商品名:コータミン86W
・両性界面活性剤1:ジメチルラウリルアミンオキサイド(花王社製 商品名:アンヒトール20N、純分換算量)
・両性界面活性剤2:ラウリル(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)ジメチルベタイン(花王社製 商品名:アンヒトール20HD、純分換算量)
・両性界面活性剤3:ラウラミドプロピルアミンオキシド(川研ファインケミカル社製 商品名:ソフタゾリンLAO−C、純分換算量)
・炭酸ナトリウム:セントラル硝子社製、軽灰、無水物
・炭酸カリウム:和光純薬工業社製
・硫酸ナトリウム:和光純薬工業社製
・亜硫酸ナトリウム:和光純薬工業社製
・モノエタノールアミン:三井化学社製
・ゼオライト:東ソー社製 商品名:合成ゼオライト「トヨビルダー」、平均粒径3μm
・ポリアクリル酸ナトリウム:BASF社製 商品名:SokalanPA 40 powder、平均分子量15000
・メチルグリシン二酢酸三Na:BASFジャパン社製 商品名:トリロンM、純分換算量
・粘度調整剤1:ポリプロピレングリコール(旭硝子社製 商品名:PPG-1000)
・粘度調整剤2:ポリエチレングリコール、平均分子量6000
・粘度調整剤3:カルボキシメチルセルロース(ダイセル化学工業社製 商品名:CMC1380、平均分子量25万)
・粘度調整剤4:和光純薬工業社製 合成ヘクトライト
・溶解促進剤1:p−トルエンスルホン酸ナトリウム
・溶解促進剤2:三井化学ポリウレタン社製 プロピレングリコール
・溶解促進剤3:エタノール、純分換算量
・pH調整剤:48質量%水酸化ナトリウム水溶液、純分換算量
・蛍光染料:チバガイギー社製 商品名:チノパールCBSと住友化学社製 商品名:ホワイテックスSAとを等質量混合したもの
・酵素:プロテアーゼ(ノボノルディスク社製 商品名:サビナーゼ12.0T typeW)、リパーゼ(ノボノルディスク社製 商品名:リポラーゼ100T)、アミラーゼ(ノボノルディスク社製 商品名:ターマミル60T)、及びアルカリセルラーゼ(花王社製 商品名:KAC500)を質量比率で2:1:1:1の割合で混合したもの
・香料:特開平8−239700号公報の実施例記載の組成の香料
である。
<洗濯前処理具>
−洗濯前処理具A−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ1の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Aとした。
−洗濯前処理具B−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ2の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Bとした。
−洗濯前処理具C−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ3の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Cとした。
−洗濯前処理具D−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ4の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Dとした。
−洗濯前処理具E−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ5の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Eとした。
−洗濯前処理具F−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ40mmの直方体形状のスポンジ6の洗浄用スポンジのみで構成されたものを洗濯前処理具Fとした。
−洗濯前処理具G−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ2の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ25mmの直方体形状のスポンジ7の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Gとした。
−洗濯前処理具H−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ3の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ25mmの直方体形状のスポンジ7の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Hとした。
−洗濯前処理具I−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ4の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ25mmの直方体形状のスポンジ8の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Iとした。
−洗濯前処理具J−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ5の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ25mmの直方体形状のスポンジ9の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Jとした。
−洗濯前処理具K−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ3の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ10の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Kとした。
−洗濯前処理具L−
長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ3の洗浄用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ15mmの直方体形状のスポンジ7の第1の洗剤保持用スポンジと、長さ100mm、幅70mm、及び厚さ10mmの直方体形状のスポンジ11の第2の洗剤保持用スポンジと、が積層されて構成されたものを洗濯前処理具Lとした。
Figure 2009285339
なお、表2中の各スポンジは、
・スポンジ1:セルサイズ6/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ、液通過時間2秒、圧縮荷重18kPa
・スポンジ2:セルサイズ8/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:MF−8)、液通過時間3秒、25%圧縮荷重16kPa
・スポンジ3:セルサイズ13/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:MF−13)、液通過時間3.8秒、25%圧縮荷重12kPa
・スポンジ4:セルサイズ20/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:MF−20)、液通過時間5.5秒、25%圧縮荷重8kPa
・スポンジ5:ポリエステル不織布のスポンジ、液通過時間5.8秒、25%圧縮荷重14kPa
・スポンジ6:セルサイズ8/25mmの有膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ、液通過時間5秒、25%圧縮荷重14kPa
・スポンジ7:セルサイズ50/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:EAS−1)、液通過時間10秒以上、25%圧縮荷重8kPa
・スポンジ8:セルサイズ30/25mmの無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:MF−30)、液通過時間10秒以上、25%圧縮荷重7kPa
・スポンジ9:無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:EGT−C)、液通過時間10秒以上、25%圧縮荷重7kPa
・スポンジ10:無膜タイプのメラミン系スポンジ、液通過時間10秒以上、25%圧縮荷重9kPa
・スポンジ11:無膜タイプのポリウレタンフォームのスポンジ(イノアックコーポレーション社製 商品名:C−4305)、液通過時間10秒以上、25%圧縮荷重75kPa
である。
(試験評価方法)
全自動2槽式洗濯機(東芝銀河3.6)の洗濯槽にJIS K3362:1998に記載された使用水40Lを入れ、これに30足の新品靴下(グンゼ社製 商品名:サポート&クリーン(綿・アクリル・ポリエステル・ポリウレタン製))を入れ、そこにさらにJIS K3362:1998に記載された洗浄力判定用指標洗剤(蛍光増白剤無添加)を53g(無水物換算)投入した。そして、洗濯10分、脱水1分、15L/minの水量での流水濯ぎ8分、脱水5分の処理を行った後、室内で自然乾燥させた。これを5サイクル繰り返した。
上記の靴下を小中学生10人に配布して1日着用してもらい、回収した靴下のうち、汚れの量が多いもので且つ左右の汚れが同等のものを6足選び、それらを試験評価用の靴下汚れ布として準備した。
自動2槽式洗濯機(東芝銀河3.6)の洗濯槽にJIS K3362:1998に記載された使用水40Lを入れ、これに1.4kgの綿製の未着用肌着及び0.6kgの綿/ポリエステル混紡の未着用ワイシャツを入れ、そこにさらにJIS K3362:1998に記載された洗浄力判定用指標洗剤(蛍光増白剤無添加)を53g(無水物換算)投入した。
上記ペースト状洗剤1〜6及び上記洗濯前処理具A〜Lのそれぞれの組合せについて、ペースト状洗剤3gを洗濯前処理具の洗浄用スポンジに塗布して適量の水で泡立てた後、それを用いて、ステンレス製の洗面台に置いた靴下汚れ布を1枚当たり1分間擦り洗いする洗濯前処理を行った。
上記洗濯槽に上記洗濯前処理を施した靴下汚れ布6枚(3段階の汚れを各2枚ずつ)を入れて10分間普通洗浄し、その後脱水1分、15L/minの水量での流水濯ぎ8分、脱水5分の処理を行った後、室内で自然乾燥させた。
そして、洗濯前処理を施さないで同様の操作を行った靴下汚れ布をブランクとして、目視により一対比較し、洗浄性を以下の判定基準
◎:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクより明らかに汚れが落ちている
○:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクよりやや汚れが落ちている
△:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクとほとんど差がない
×:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクより汚れ落ちに劣る
により評価した。
また、JIS K3362:1998に記載された襟あか布についても同一の試験評価を行った。
(試験評価結果)
試験評価結果を表3に示す。
Figure 2009285339
表3によれば、洗濯前処理具A、D、及びEについては、ペースト状洗剤1〜6のいずれとの組み合わせにおいても洗浄性の評価は○であった。
洗濯前処理具B及びC並びにF〜Lについては、ペースト状洗剤1〜6のいずれとの組み合わせにおいても洗浄性の評価は◎であった。
また、洗濯前処理具Aを用いた場合は、靴下のケバ立ちが目立った。
さらに、洗濯前処理具G〜Jを用いた場合は、泡立ち性が良好であり、特に、ペースト状洗剤1との組み合わせでは、泡立ち性に加えて、泡の感触が良好であった。
また、ペースト状洗剤6を用いた組み合わせ及び洗濯前処理具Aを用いた組み合わせを除いては、いずれも使い勝手が良好であった。
本発明は、洗濯前処理キット及び洗濯前処理用ペースト状洗剤、並びにそれを用いた洗濯前処理方法について有用である。
洗濯前処理具の斜視図である。 (a)及び(b)は洗濯前処理具の変形例の斜視図である。
符号の説明
10 洗濯前処理具
11 洗浄用スポンジ
12 洗剤保持用スポンジ

Claims (8)

  1. ペースト状洗剤と、
    上記ペースト状洗剤を介在させて洗濯対象である繊維製品を擦るための洗浄用スポンジを有する洗濯前処理具と、
    を備えた洗濯前処理キット。
  2. 上記洗浄用スポンジは、サイズが、長さ7〜15cm、幅5〜10cm、及び厚さ2〜8cmであり、該洗浄用スポンジの縦横それぞれ50mmで且つ厚さ10mmの板状試験片に、孔径1mmのスポイトを用いて、該板状試験片の上方20mmの高さから濃度1000ppmの界面活性剤の水溶液を5秒間で3g滴下したときに、該板状試験片を通過する水溶液の量が1gに達するまでの液通過時間が2.5〜7.0秒である請求項1に記載の洗濯前処理キット。
  3. 上記洗浄用スポンジは、ASTM D1056に基づいて測定される25%圧縮荷重が5〜100kPaである請求項1又は2に記載の洗濯前処理キット。
  4. 上記洗濯前処理具は、上記洗浄用スポンジの繊維製品接触側とは反対側に貼設された上記液通過時間が8.0秒以上である洗剤保持用スポンジをさらに有する請求項1乃至3のいずれかに記載の洗濯前処理キット。
  5. 上記ペースト状洗剤は、JISK5101−6−2に基づいて測定される粘度が4000〜1000000mPa・sである請求項1乃至4のいずれかに記載の洗濯前処理キット。
  6. 上記ペースト状洗剤は、チューブ状容器又はポンプ式容器に充填されている請求項1乃至5のいずれかに記載の洗濯前処理キット。
  7. 洗濯対象である繊維製品を洗浄用スポンジで擦る洗濯前処理に用いられる洗濯前処理用ペースト状洗剤であって、
    界面活性剤を必須成分として含有すると共に、JISK5101−6−2に基づいて測定される粘度が4000〜1000000mPa・sである洗濯前処理用ペースト状洗剤。
  8. 洗濯対象である繊維製品を、ペースト状洗剤を介在させて、洗浄用スポンジで擦る繊維製品の洗濯前処理方法であって、
    上記洗浄用スポンジとして、該洗浄用スポンジの縦横それぞれ50mmで且つ厚さ10mmの板状試験片に、孔径1mmのスポイトを用いて、該板状試験片の上方20mmの高さから濃度1000ppmの界面活性剤の水溶液を5秒間で3g滴下したときに、該板状試験片を通過する水溶液の量が1gに達するまでの液通過時間が2.5〜7.0秒であるものを用いる洗濯前処理方法。
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