JP2019099822A - 繊維製品用洗浄剤組成物 - Google Patents

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弘輔 田和
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貴則 尾崎
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Abstract

【課題】繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品に付着した汚れの洗浄性に優れ、汚れ負荷の多い条件下でも洗浄時の再汚染防止性に優れる繊維製品用洗浄剤組成物を提供する。【解決手段】下記(A)成分及び下記(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、2以上100以下である、繊維製品用洗浄剤組成物。(A)成分:曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤(B)成分:炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体【選択図】なし

Description

本発明は、繊維製品用洗浄剤組成物、及び繊維製品の洗浄方法に関する。
繊維製品用洗浄剤に、ソイルリリース剤を使用することが知られている。「ソイルリリース剤」なる用語は汚れ放出剤と称される場合がある。ソイルリリース剤は、繊維製品の着用などの使用前に予め繊維製品にソイルリリース剤を付着させることで、繊維製品の使用時に汚れが付着しても、使用後の洗浄で、繊維製製品からの汚れの脱離がより向上できる化合物として知られている。
特許文献1には、炭素数10〜43のアルキル基等、カルボキシメチル基等、及び第4級アンモニウム基を有する洗浄力を向上できる多糖誘導体が開示されている。特許文献2には、アニオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤を特定重量比、特定のセルロースエーテルから選ばれた汚れ開放性エーテル成分、任意の洗浄ビルダー成分を含有し、優れた布帛洗浄性能を提供する洗剤組成物が開示されている。特許文献3には、炭素数4〜30のアルキル基等を有する多糖誘導体が開示されている。具体的にノニオン界面活性剤を併用する洗浄剤組成物が記載されている。特許文献4には、洗剤界面活性剤、有機または無機洗浄性ビルダー及び炭素数8〜24のアルキル基を有するセルロースエーテル物質を含有し、外観等の利益を布帛に付与するための洗濯洗剤組成物が記載されている。洗剤界面活性剤としてノニオン界面活性剤が記載されている。
特開2000−178303号公報 特開昭51−142007号公報 特開2007−145903号公報 特表2001−507396号公報
本発明は、繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品に付着した汚れに対して、ソイルリリース剤によるソイルリリース性をより高め、汚れ負荷の多い条件下でも洗浄時の再汚染防止性に優れる繊維製品用洗浄剤組成物を提供する。
本発明は、下記(A)成分及び下記(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、2以上100以下である、繊維製品用洗浄剤組成物に関する。
(A)成分:曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤
(B)成分:炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体
また、本発明は、前記本発明の繊維製品用洗浄剤組成物で、とりわけ化学繊維を含む繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法に関する。
本発明によれば、繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品に付着した汚れに対して、(B)成分であるソイルリリース剤によるソイルリリース性をより高め、汚れ負荷の多い条件下でも洗浄時の再汚染防止性に優れる繊維製品用洗浄剤組成物を得ることが出来る。
<繊維製品用洗浄剤組成物>
<(A)成分>
(A)成分は、曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤である。
本発明において、(A)成分の曇点とは、測定の対象となるノニオン界面活性剤の濃度が2質量%となるようにイオン交換水で調製した35℃の水溶液を、1℃/分の割合で昇温したときに、該水溶液が均一に濁った後に、20℃の室温において自然冷却した時に、再び透明になった時の温度をいう。具体的には実施例に記載の方法で測定することができる。
水を含む洗浄液中において、繊維製品は水よりも疎水性が高い、とりわけ化学繊維を含む繊維製品では、より疎水性が高い傾向にある。本発明の(B)成分が予め付着した化学繊維を含む繊維製品を使用することで、汚れが付着した繊維製品を、繊維製品用洗浄剤組成物で洗浄する際には、洗浄成分は、繊維製品よりも汚れに選択的に吸着することが好ましい。本発明者らは、ノニオン界面活性剤の曇点を制御し、炭素数5以上16以下の脂肪族炭化水素基を有する多糖誘導体と適度な曇点を有するノニオン界面活性剤の相乗作用により、汚れを落ちやすい状態に改質することで、(B)成分の多糖誘導体のソイルリリース性が高まる事を見出した。更には、本発明の(A)成分のグリフィンのHLBを特定の値以下に制御することで、炭素数5以上16以下の脂肪族炭化水素基を含む多糖誘導体と相乗的に作用することで、繊維製品から汚れを(B)成分と共に洗浄液中に分配しやすくすることで、(B)成分のソイルリリース性が高まることを見出した。
(A)成分の曇点は、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、45℃以上であり、好ましくは47℃以上であり、より好ましくは50℃以上であり、更に好ましくは55℃以上であり、より更に好ましくは60℃以上であり、より更に好ましくは70℃以上であり、より更に好ましくは80℃以上であり、より更に好ましくは90℃以上である。
本発明の(A)成分のHLBはグリフィンのHLBを表す。HLBの値は(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、18.0以下であり、好ましくは17.5以下であり、より好ましくは17.0以下であり、そして、好ましくは12.0以上であり、より好ましくは12.5以上であり、更に好ましくは13.0以上であり、より更に好ましくは14.0以上であり、より更に好ましくは14.5以上であり、より更に好ましくは15.5以上である。
(A)成分のHLBは下記一般式1で表されるグリフィン(Griffin)によるHLBで求められる。
HLB(グリフィン)=〔(ポリオキシエチレン基の分子量)/((A)成分の分子量)〕×20
尚、ポリオキシエチレン基の分子量は、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数の値を用いて算出するものとする。
より具体的な(A)成分は、下記一般式(1)で表されるノニオン界面活性剤であって、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、曇点が45℃以上であり、好ましくは47℃以上であり、より好ましくは50℃以上であり、更に好ましくは55℃以上であり、より更に好ましくは60℃以上であり、より更に好ましくは70℃以上であり、より更に好ましくは80℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であり、好ましくは17.5以下であり、より好ましくは17.0以下であり、そして、好ましくは12.0以上であり、より好ましくは12.5以上であり、更に好ましくは13.0以上であり、より更に好ましくは14.0以上であり、より更に好ましくは14.5以上である、ノニオン界面活性剤が挙げられる。
(CO)O−(AO)−R (1)
〔式中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。nは平均付加モル数であって、3以上50以下の数である。〕
一般式(1)中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基である。他の構造が同じであれば、Rの炭素数が大きくなる程HLBの値は低くなり、また小さくなる程HLBの値が高くなる。他の構造が同じであれば、Rの炭素数が大きくなる程曇点の値は低くなり、また小さくなる程曇点の値が高くなる。曇点とHLBの値を制御し、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、で、Rの炭素数は、9以上であり、好ましくは10以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは16以下、更に好ましくは15以下、より更に好ましくは14以下である。
の脂肪族炭化水素基としては、アルキル基及びアルケニル基から選ばれる基が挙げられる。
一般式(1)中、AO基は、エチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基であり。AO基は、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基が挙げられる。AO基は、エチレンオキシ基のみでもよく、エチレンオキシ基と他のアルキレンオキシ基、例えばプロピレンオキシ基とを含むアルキレンオキシ基でも良い。他のアルキレンオキシ基は、プロピレンオキシ基が好ましい。エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基を含む場合は、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基は、ブロック型結合でもランダム型結合であってもよい。エチレンオキシ基はプロピレンオキシ基よりもHLBの値を高くさせる。エチレンオキシ基はプロピレンオキシ基よりも曇点の値を高くさせる。
一般式(1)中、nは、AO基の数平均付加モル数であって、3以上50以下の数である。他の構造が同じであれば、nの数が大きくなる程HLBの値は高くなり、小さくなる程HLBの値は低くなる。nの数が大きくなる程曇点の値は高くなり、小さくなる程曇点の値は低くなる。曇点とHLBの値を制御し、(B)成分によるソイルリリース性をより高める観点で、nは、好ましくは4以上であり、より好ましくは5以上であり、更に好ましくは6以上であり、より更に好ましくは8以上であり、そして、50以下、好ましくは40以下である。
〔(B)成分:炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体〕
(B)成分は、炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体である。
本発明の(B)成分は、(b)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、直接又は連結基を介して炭素数5以上16以下の炭化水素基が結合した多糖誘導体であることを特徴とする。
多糖としては、例えばセルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖が挙げられる。(B)成分は多糖誘導体であるが、これを得るための前駆化合物として多糖誘導体を用いることができる。すなわち、(B)成分は、多糖誘導体の誘導体であってよい。(B)成分の前駆化合物である多糖誘導体としては、前記多糖の水酸基の水素原子の一部又は全部が炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基で置換された多糖誘導体(以下、ヒドロキシアルキル置換体ともいう)が挙げられる。炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基は、好ましくは炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基が好ましい。炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基としては、例えばヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基及びヒドロキシブチル基から選ばれる1種以上の基が挙げられ、ヒドロキシエチル基及びヒドロキシプロピル基から選ばれる1種以上の基が好ましい。(B)成分は、セルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖又はそれらのヒドロキシアルキル置換体から選ばれる多糖又は多糖誘導体に、炭素数5以上16以下の炭化水素基が導入された化合物であってよい。
(B)成分は、(B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体に、直接又は連結基〔以下、連結基(1)成分という〕を介して、炭素数5以上16以下の炭化水素基が結合した多糖誘導体が挙げられる。
前記の連結基(1)は、ヒドロキシ基を有していても良い炭素数1以上3以下のアルキレンオキシ基、アルキレン基が炭素数1以上3以下のアルキレン基であるポリオキシアルキレン基、カルボニル基、カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基から選ばれる1種以上の基が挙げられる。一つの連結基(1)は、前記の連結基の1種類であっても良く、複数種類組み合わされていても良い。また、多糖誘導体中に含まれる連結基(1)は1種類でも良く、複数種類でも良い。
本発明において、連結基(1)が有する酸素原子に前記炭化水素基が連結されている場合は、(B)成分が有する炭化水素基の炭素数は、酸素原子に結合した前記炭化水素基の炭素数を表す。前記炭化水素基がカルボニル基を介して連結している場合には、アシル基が結合した構造となり、この場合は、(B)成分が有する炭化水素基の炭素数は、アシル基の炭素数を表す。カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基を介して連結している場合も、同様に、それらの炭素数を含む。多糖又は多糖誘導体に炭化水素基を導入する場合に、1,2−エポキシアルカンを使用した場合には、エポキシ基から生じたエーテル基に結合する脂肪族炭化水素基の炭素数を表す。エポキシ基部分は連結基(1)となる。例えば1,2−エポキシテトラデカンを用いて、多糖又は多糖誘導体に炭化水素基を導入した場合の炭化水素基の炭素数は12とする。すなわち、多糖又は多糖誘導体の水酸基に連結基(1)であるオキシエチレン基が結合し、該連結基を介して炭素数12のアルキル基(ドデシル基)が結合する。アルキルグリシジルエーテルを用いる場合も同様である。
(B)成分である炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体は、更に前記ヒドロキシアルキル置換体の一部又は全ての水酸基から水素原子を除いた酸素原子に、直接又は連結基(1)を介して、好ましくは連結基(1)を介して、炭素数5以上16以下の炭化水素基が結合した多糖誘導体が挙げられる。
炭素数5以上16以下の炭化水素基は、(B)成分に疎水性の性質を付与し、繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品に対する吸着性をより向上することで、繊維製品を汚れが落ちやすい性質を向上できる点で好ましい。繊維製品に付着した汚れを落としやすくする観点で、炭素数5以上16以下の炭化水素基の炭素数は、好ましくは6以上であり、そして、16以下である。炭化水素基は、(A)成分との相互作用しやすい点で、脂肪族炭化水素基が好ましい。
(B)成分の炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度は、(A)成分の炭化水素基と相互作用し、繊維製品から汚れと共に脱離しやすくする観点から、好ましくは0.0001以上、より好ましくは0.001以上、更に好ましくは0.005以上であり、そして、繊維製品、とりわけ化学繊維を含む繊維製品から除去されやすい観点から、好ましくは1以下、より好ましくは0.4以下、更に好ましくは0.2以下、より更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.09以下である。
(B)成分には、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン基を有していても良い。(B)成分がカチオン基を有する場合、当該(B)成分は、(B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、連結基を介してカチオン基が結合した多糖誘導体である。多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基、即ち酸素原子に、カチオン基のカチオン原子、例えば窒素カチオンが直接共有結合する結合様式を含む化合物は、カチオン基を有する(B)成分とはみなさない。
(B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体、好ましくは前記ヒドロキシアルキル置換体が有する水酸基から水素原子を除いた基に、連結基である、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基〔以下、連結基(2)という〕を介して、カチオン基が結合していても良い。
カチオン基は、窒素カチオンを含む基が好ましく、(A)成分との相互作用により、繊維製品から脱離しやすい点で第4級アンモニウム基であることがより好ましい。
連結基(2)は、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基である。炭素数1以上4以下のアルキレン基としては、水酸基を含んでいても良い直鎖の炭素数1以上4以下のアルキレン基及び水酸基を含んでいても良い分岐鎖の炭素数3以上4以下のアルキレン基から選ばれる1種以上のアルキレン基が挙げられる。
カチオン基が第4級アンモニウム基である場合、該第4級アンモニウム基に結合した連結基(2)以外の3つの炭化水素基は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基又は炭素数3以上4以下の分岐鎖の炭化水素基が挙げられる。炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びn−ブチル基が挙げられる。炭素数3以上4以下の分岐鎖の炭化水素基としては、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基が挙げられる。炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基としては、メチル基又はエチル基が好ましい。
第4級アンモニウム基の対イオンは、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1以上3以下の脂肪酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上の対イオンが挙げられる。これらの中でも、製造の容易性及び原料入手容易性の観点から、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選択される1種以上、より好ましくはハロゲン化物イオンである。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、及びヨウ化物イオンが挙げられる。(B)成分の多糖誘導体の水溶性及び化学的安定性の観点から、好ましくは塩化物イオン及び臭化物イオンから選択される1種以上、より好ましくは塩化物イオンである。なお、対イオンは1種単独であってもよく、2種以上であってもよい。
(B)成分の多糖誘導体に任意に含まれるカチオン基の置換度は、(A)成分による(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.4以下、より更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.25以下、より更に好ましくは0.2以下である。カチオン基の置換度は0を超える微量、例えば0.001以上であっても良く、0であっても良い。
本発明において、(B)成分の、炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度は、構成単糖単位あたりの当該基の置換数、すなわち、モル平均の置換度(MS)を意味する。例えば、多糖がセルロースの場合には、「基の置換度」は、アンヒドログルコース単位1モルに対して導入された当該基の平均モル数を意味する。(B)成分のカチオン基の置換度も同様である。(B)成分の多糖誘導体の炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度、及びカチオン基の置換度は、それぞれ、実施例に記載の方法で求められる。
(B)成分は、炭素数5以上16以下の炭化水素基及びカチオン基の両方を有する多糖誘導体であってもよい。この場合のそれぞれの基の置換度は、前記の通りである。
(B)成分は、アニオン基を有することもできるが、(B)成分におけるアニオン基の置換度と、カチオン基の置換度及び炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度の合計との比は、アニオン基の置換度/(カチオン基の置換度+炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度)で、洗浄性能の観点から、好ましくは3以下であり、より好ましくは1.7以下、更に好ましくは1.5以下、より更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.1以下であり、0以上であってもよく、0であることが好ましい。
本発明の(B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の重量平均分子量は、洗浄性能を向上させる観点から、好ましくは1,000以上、より好ましくは1万以上、更に好ましくは3万以上、より更に好ましくは5万以上、より更に好ましくは7万以上、より更に好ましくは10万以上、より更に好ましくは30万以上であり、そして、取扱いの容易性の観点から、好ましくは300万以下、より好ましくは250万以下である。この前駆化合物の多糖誘導体の重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によるポリエチレングリコール換算により算出することができる。
<繊維>
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物で洗浄する繊維製品を構成する繊維は、化学繊維、天然繊維のいずれでも良い。化学繊維としては、例えば、ポリアミド系繊維(ナイロンなど)、ポリエステル系繊維(ポリエステルなど)、ポリアクリロニトリル系繊維(アクリルなど)、ポリビニルアルコール系繊維(ビニロンなど)、ポリ塩化ビニル系繊維(ポリ塩化ビニルなど)、ポリ塩化ビニリデン系繊維(ビニリデンなど)、ポリオレフィン系繊維(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリウレタン系繊維(ポリウレタンなど)、ポリ塩化ビニル/ポリビニルアルコール共重合系繊維(ポリクレラールなど)などが挙げられる。天然繊維としては、種子毛繊維(綿、もめん、カポックなど)、靭皮繊維(麻、亜麻、苧麻、大麻、黄麻など)、葉脈繊維(マニラ麻、サイザル麻など)、やし繊維、いぐさ、わら、獣毛繊維(羊毛、モヘア、カシミヤ、らくだ毛、アルパカ、ビキュナ、アンゴラなど)、絹繊維(家蚕絹、野蚕絹)、羽毛、セルロース系繊維(レーヨン、ポリノジック、キュプラ、アセテートなど)等が挙げられる。本発明の対象となる繊維は、化学繊維であることが好ましい。
<繊維製品>
本発明において繊維製品とは、前記の化学繊維や天然繊維を用いた織物、編物、不織布等の布帛及びそれを用いて得られたアンダーシャツ、Tシャツ、ワイシャツ、ブラウス、スラックス、帽子、ハンカチ、タオル、ニット、靴下、下着、タイツ等の製品を意味する。本発明の(A)成分と併用することによる、(B)成分による洗浄性の向上が、より実感しやすい観点から、繊維製品は化学繊維を含む繊維製品であることが好ましい。繊維製品中の化学繊維の含有量は、本発明の(A)成分と併用することによる、(B)成分による洗浄性をより向上できる観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上、そしてより更に好ましくは100質量%以下である。繊維製品中の化学繊維の含有量は100質量%であっても良い。
<組成等>
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物は、(1)水に希釈して用いる用途である繊維製品用洗浄剤組成物、すなわち水に希釈して用いる繊維製品用洗浄剤組成物〔以下、繊維製品用洗浄剤組成物(1)という〕であっても良く、(2)繊維製品用洗浄剤組成物をそのまま洗浄液として繊維製品を洗浄する繊維製品用洗浄剤組成物、すなわち希釈せずにそのまま洗浄液として用いる繊維製品用洗浄剤組成物〔以下、繊維製品用洗浄剤組成物(2)という〕であっても良い。本明細書において、「繊維製品用洗浄剤組成物」又は「本発明の繊維製品用洗浄剤組成物」という場合、これら、繊維製品用洗浄剤組成物(1)、(2)を含む。
繊維製品用洗浄剤組成物(1)中の(A)成分の含有量は、繊維の洗浄に際し、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。
また、繊維製品用洗浄剤組成物(2)中の(A)成分の含有量は、繊維の洗浄に際し、洗浄性がより向上する観点から、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、そして、経済性の観点から、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下である。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物(1)中の(B)成分の含有量は、繊維製品用洗浄剤組成物(1)の質量あたりの繊維に付着した汚れの洗浄性をより高める点で、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、そして、再汚染防止性をより高める観点から、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
また、繊維製品用洗浄剤組成物(2)中の(B)成分の含有量は、繊維の洗浄に際し、洗浄性を向上する観点から、好ましくは0.1mg/kg以上、より好ましくは0.5mg/kg以上、更に好ましくは1.0mg/kg以上、より更に好ましくは3.0mg/kg以上、そして、経済性の観点から、好ましくは800mg/kg以下、より好ましくは500mg/kg以下、更に好ましくは100mg/kg以下、より更に好ましくは50mg/kg以下、より更に好ましくは30mg/kg以下、より更に好ましくは10mg/kg以下、より更に好ましくは5mg/kg以下である。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量は、再汚染防止性を高める観点から、2以上、好ましくは5以上であり、より好ましくは7以上であり、更に好ましくは10以上であり、そして、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、100以下であり、好ましくは80以下であり、より好ましくは60以下であり、更に好ましくは50以下であり、より更に好ましくは40以下である。
る。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物は水を含有することができる。例えば、本発明の組成物の4℃以上40℃以下における性状を液体状態とする為に、水を含有することが出来る。水は脱イオン水(イオン交換水とも言う場合もある)や次亜塩素酸ソーダをイオン交換水に対して1mg/kg以上5mg/kg以下、添加した水を使用することが出来る。また、水道水も使用できる。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物は、本発明の効果を妨げない範囲で、(C)成分としてアニオン界面活性剤を含有することが出来る。
(C)成分として、下記(c1)成分、(c2)成分、(c3)成分及び(c4)成分から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が挙げられる。
(c1)成分:アルキル又はアルケニル硫酸エステル塩
(c2)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩又はポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩
(c3)成分:スルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤
(c4)成分:脂肪酸又はその塩
(c1)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルキル硫酸エステル塩、及びアルケニル基の炭素数が10以上18以下のアルケニル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が挙げられる。洗浄性の向上の観点から、(c1)成分は、アルキル基の炭素数が12以上14以下のアルキル硫酸塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好ましく、アルキル基の炭素数が12以上14以下のアルキル硫酸ナトリウムから選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤がより好ましい。
(c2)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下、アルキレンオキシド平均付加モル数が1以上3以下のポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、及びアルケニル基の炭素数が10以上18以下、及びアルキレンオキシド平均付加モル数が1以上3以下のポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が挙げられる。洗浄性の向上の観点から、(c2)成分は、エチレンオキシドの平均付加モル数が1以上2.2以下であるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩が好ましく、アルキル基の炭素数が12以上14以下でかつ、エチレンオキシドの平均付加モル数が1以上2.2以下であるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩がより好ましく、さらに、これらのナトリウム塩が更に好ましい。
(c3)成分であるスルホン酸塩基を有するアニオン界面活性剤とは、親水基としてスルホン酸塩を有するアニオン界面活性剤を表す。
(c3)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルケニル基の炭素数が10以上18以下のアルケニルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルカンスルホン酸塩、α−オレフィン部分の炭素数が10以上18以下のα−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下のα−スルホ脂肪酸塩、及び脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下であり、エステル部分の炭素数が1以上5以下であるα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が挙げられる。洗浄性の向上の観点から、(c3)成分は、アルキル基の炭素数が11以上14以下のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、アルキル基の炭素数が11以上14以下のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
(c4)成分である脂肪酸又はその塩としては、炭素数10以上20以下の脂肪酸又はその塩が挙げられる。ソイルリリース性を阻害しにくい観点から、(c4)成分の炭素数は、10以上、好ましくは12以上、より好ましくは14以上、そして、20以下、好ましくは18以下である。
(c1)成分〜(c4)成分であるアニオン界面活性剤の塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩又はカリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物が(C)成分を含有する場合、該組成物中の(C)成分の含有量は、好ましくは0.5質量%以上15質量%以下である。
この他に、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物には、下記(d1)〜(d7)成分を配合しても良い。
(d1)ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染防止剤及び分散剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(d2)過酸化水素、過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(d3)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下、
(d4)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼから選ばれる1種以上の酵素、好ましくはアミラーゼ及びプロテアーゼから選ばれる1種以上の酵素を組成物中0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、そして、2質量%以下、好ましくは1質量%以下
(d5)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料を組成物中0.001質量%以上1質量%以下
(d6)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を組成物中0.01質量%以上2質量%以下
(d7)色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤を適量。
本発明の繊維製品用洗浄剤組成物は、液体であることが好ましい。本発明の繊維製品用洗浄剤組成物が液体である場合の20℃におけるpHは、好ましくは3以上、より好ましくは4以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下である。pHは、下記に記載のpHの測定法に従って測定する。
<pHの測定法>
pHメーター(HORIBA製 pH/イオンメーター F−23)にpH測定用複合電極(HORIBA製 ガラス摺り合わせスリーブ型)を接続し、電源を投入する。pH電極内部液としては、飽和塩化カリウム水溶液(3.33モル/L)を使用する。次に、pH4.01標準液(フタル酸塩標準液)、pH6.86(中性リン酸塩標準液)、pH9.18標準液(ホウ酸塩標準液)をそれぞれ100mLビーカーに充填し、25℃の恒温槽に30分間浸漬する。恒温に調整された標準液にpH測定用電極を3分間浸し、pH6.86→pH9.18→pH4.01の順に校正操作を行う。測定対象となるサンプルを25℃に調整し、前記のpHメーターの電極をサンプルに浸漬し、1分後のpHを測定する。
本発明は、前記本発明の繊維製品用洗浄剤組成物で、化学繊維を含む繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法を提供する。より詳しくは、本発明は、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物及び水を含有する洗浄液で化学繊維を含む繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法を提供する。この洗浄方法には、本発明液の繊維製品用洗浄剤組成物で述べた事項を適宜適用することができる。前記洗浄液は、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量は、再汚染防止性を高める観点から、2以上、好ましくは5以上であり、より好ましくは7以上であり、更に好ましくは10以上であり、そして、(B)成分のソイルリリース性をより高める観点から、100以下であり、好ましくは80以下であり、より好ましくは60以下であり、更に好ましくは40以下である。また、前記洗浄液中の(A)成分の含有量は、好ましくは0.005質量%以上、より好ましくは0.01質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上、そして、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下である。また、前記洗浄液中の(B)成分の含有量は、繊維の洗浄に際し、洗浄性を向上する観点から、好ましくは0.1mg/kg以上、より好ましくは0.5mg/kg以上、更に好ましくは1.0mg/kg以上、より更に好ましくは3.0mg/kg以上、そして、経済性の観点から、好ましくは800mg/kg以下、より好ましくは500mg/kg以下、更に好ましくは100mg/kg以下、より更に好ましくは50mg/kg以下、より更に好ましくは30mg/kg以下、より更に好ましくは10mg/kg以下、より更に好ましくは5mg/kg以下である。前記洗浄液は、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物(2)であってもよい。また、前記洗浄液は、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物(1)を希釈して調製してもよい。
本発明の繊維製品の洗浄方法に使用する水は、硬度を有する水が好ましい。水の硬度は、繊維製品に対する風合い付与効果をより向上できる観点から、ドイツ硬度で、好ましくは1°dH以上、より好ましくは2°dH以上、更に好ましくは3.5°dH以上、より更に好ましくは5°dH以上、より更に好ましくは7°dH以上、そして、好ましくは20°dH以下、より好ましくは18°dH以下、更に好ましくは15°dH以下である。ここで、本明細書におけるドイツ硬度(°dH)とは、水中におけるカルシウム及びマグネシウムの濃度を、CaCO換算濃度で1mg/L(ppm)=約0.056°dH(1°dH=17.8ppm)で表したものを指す。
このドイツ硬度のためのカルシウム及びマグネシウムの濃度は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩を使用したキレート滴定法で求められる。
本明細書における水のドイツ硬度の具体的な測定方法を下記に示す。
<水のドイツ硬度の測定方法>
〔試薬〕
・0.01mol/l EDTA・2Na溶液:エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの0.01mol/l水溶液(滴定用溶液、0.01 M EDTA-Na2、シグマアルドリッチ(SIGMA-ALDRICH)社製)
・Universal BT指示薬(製品名:Universal BT、(株)同仁化学研究所製)
・硬度測定用アンモニア緩衝液(塩化アンモニウム67.5gを28w/v%アンモニア水570mlに溶解し、イオン交換水で全量を1000mlとした溶液)
〔硬度の測定〕
(1)試料となる水20mlをホールピペットでコニカルビーカーに採取する。
(2)硬度測定用アンモニア緩衝液2ml添加する。
(3)Universal BT指示薬を0.5ml添加する。添加後の溶液が赤紫色であることを確認する。
(4)コニカルビーカーをよく振り混ぜながら、ビュレットから0.01mol/l EDTA・2Na溶液を滴下し、試料となる水が青色に変色した時点を滴定の終点とする。
(5)全硬度は下記の算出式で求める。
硬度(°dH)=T×0.01×F×56.0774×100/A
T:0.01mol/l EDTA・2Na溶液の滴定量(mL)
A:サンプル容量(20mL、試料となる水の容量)
F:0.01mol/l EDTA・2Na溶液のファクター
本発明で用いられる洗浄液は、(A)成分、(B)成分、及びドイツ硬度が1°dH以上20°dH以下の水を混合して得られた洗浄液が好ましい。また、前記洗浄液は、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物(1)を、ドイツ硬度が1°dH以上20°dH以下の水を混合して得られた洗浄液であってもよい。
本発明の繊維製品の洗浄方法において、繊維製品の質量(kg)と洗浄液の量(リットル)の比で表される浴比の値、すなわち洗浄液の量(リットル)/繊維製品の質量(kg)(以下、この比を浴比とする場合もある)の値は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上、更に好ましくは4以上、より更に好ましくは5以上、そして、好ましくは400以下、より好ましくは300以下である。
本発明の繊維製品の洗浄方法において、繊維製品を洗浄する時間は、繊維製品に対する風合い付与効果をより向上できる観点から、好ましくは1分以上、より好ましくは2分以上、更に好ましくは3分以上、そして、好ましくは12時間以下、より好ましくは8時間以下、更に好ましくは6時間以下、より更に好ましくは3時間以下、より更に好ましくは1時間以下である。
本発明の衣料を洗浄する方法は、回転式洗浄方法にも適している。回転式洗浄方法とは、回転機器に固定されていない繊維製品が洗浄液と共に、回転軸の周りに回転する洗浄方法を意味する。回転式洗浄方法は回転式洗濯機により実施できる。回転式の洗濯機としては、具体的には、ドラム式洗濯機、パルセータ式洗濯機又はアジテータ式洗濯機が挙げられる。これらの回転式洗濯機は、それぞれ、家庭用として市販されているものを使用することができる。1回の洗濯に使用する水の量がより低減できる点で、近年、ドラム式洗濯機が急速に普及している、ドラム式洗濯機は、とりわけ洗浄時の水の量を低減できる。
<本発明の態様>
以下に、本発明の態様を例示する。これらの態様には、本発明の繊維製品用洗浄剤組成物、及び繊維製品の洗浄方法で述べた事項を適宜適用することができる。
<1>
下記(A)成分及び下記(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、2以上100以下である、繊維製品用洗浄剤組成物。
(A)成分:曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤
(B)成分:炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体
<2>
前記(A)成分のグリフィンのHLBが12.0以上である、<1>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<3>
前記(A)成分のグリフィンのHLBが、17.5以下であり、好ましくは17.0以下であり、そして、好ましくは12.5以上であり、より好ましくは13.0以上であり、更に好ましくは14.0以上であり、より更に好ましくは14.5以上であり、より更に好ましくは15.5以上である、<1>又は<2>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<4>
(A)成分の曇点が、47℃以上であり、好ましくは50℃以上であり、より好ましくは55℃以上であり、更に好ましくは60℃以上であり、より更に好ましくは70℃以上であり、より更に好ましくは80℃以上であり、より更に好ましくは90℃以上である、<1>〜<3>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<5>
(A)成分が、下記一般式(1)で表されるノニオン界面活性剤であって、曇点が45℃以上であり、好ましくは47℃以上であり、より好ましくは50℃以上であり、更に好ましくは55℃以上であり、より更に好ましくは60℃以上であり、より更に好ましくは70℃以上であり、より更に好ましくは80℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であり、好ましくは17.5以下であり、より好ましくは17.0以下であり、そして、好ましくは12.0以上であり、より好ましくは12.5以上であり、更に好ましくは13.0以上であり、より更に好ましくは14.0以上であり、より更に好ましくは14.5以上である、ノニオン界面活性剤である、<1>〜<4>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
(CO)O−(AO)−R (1)
〔式中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。nは平均付加モル数であって、3以上50以下の数である。〕
<6>
一般式(1)中、Rの炭素数が、10以上、好ましくは11以上、そして、16以下、好ましくは15以下、より好ましくは14以下であり、好ましくはRの脂肪族炭化水素基が、アルキル基及びアルケニル基から選ばれる基である、<5>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<7>
一般式(1)中、AO基である、エチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基が、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基である、<5>又は<6>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<8>
一般式(1)中、nが、4以上であり、好ましくは5以上であり、より好ましくは6以上であり、更に好ましくは8以上であり、そして、40以下である、<5>〜<7>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<9>
(B)成分が、前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、直接又は連結基(1)を介して炭素数5以上16以下の炭化水素基が結合した多糖誘導体であり、
連結基(1)は、ヒドロキシ基を有していても良い炭素数1以上3以下のアルキレンオキシ基、アルキレン基が炭素数1以上3以下のアルキレン基であるポリオキシアルキレン基、カルボニル基、カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基から選ばれる1種以上の基である、
<1>〜<8>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<10>
(B)成分の前駆化合物である多糖誘導体が、多糖の水酸基の水素原子の一部又は全部が炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基で置換されたヒドロキシアルキル置換体である、<9>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<11>
炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基が、炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基であり、好ましくはヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基及びヒドロキシブチル基から選ばれる1種以上の基であり、より好ましくはヒドロキシエチル基及びヒドロキシプロピル基から選ばれる1種以上の基である、<10>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<12>
多糖が、セルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖である、<1>〜<11>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<13>
前記(B)成分の炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度が0.0001以上1以下である、<1>〜<13>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<14>
(B)成分である、炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体における、炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度が、0.001以上、より好ましくは0.005以上であり、そして、0.4以下、好ましくは0.2以下、より好ましくは0.1以下、更に好ましくは0.09以下である、<1>〜<13>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<15>
(B)成分が、更にカチオン基を有する、<1>〜<14>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<16>
(B)成分が、前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、連結基(2)を介してカチオン基が結合した多糖誘導体であり、連結基(2)は、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基である、<15>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<17>
カチオン基が、窒素カチオンを含む基であり、好ましくは第4級アンモニウム基である、<15>又は<16>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<18>
カチオン基が第4級アンモニウム基であり、第4級アンモニウム基に結合した連結基(2)以外の3つの炭化水素基が、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基又は炭素数3以上4以下の分岐鎖の炭化水素基であり、好ましくは炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基が、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びn−ブチル基から選ばれる基であり、好ましくは炭素数3以上4以下の分岐鎖の炭化水素基が、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基及びイソブチル基から選ばれる基である、<16>又は<17>に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<19>
連結基(2)である、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基における、炭素数1以上4以下のアルキレン基が、水酸基を含んでいても良い直鎖の炭素数1以上4以下のアルキレン基及び水酸基を含んでいても良い分岐鎖の炭素数3以上4以下のアルキレン基から選ばれる1種以上のアルキレン基である、<16>〜<18>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<20>
(B)成分である、カチオン基を有する多糖誘導体のカチオン基の置換度が、1以下、好ましくは0.7以下、より好ましくは0.4以下、更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.25以下、より更に好ましくは0.2以下であり、カチオン基の置換度は0を超える微量、例えば0.001以上であっても良く、0であっても良い、<15>〜<19>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<21>
(B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の重量平均分子量が、1,000以上、好ましくは1万以上、より好ましくは3万以上、更に好ましくは5万以上、より更に好ましくは7万以上、より更に好ましくは10万以上、より更に好ましくは30万以上、より更に好ましくは50万以上であり、そして300万以下、好ましくは250万以下である、<1>〜<20>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<22>
繊維製品用洗浄剤組成物が、水に希釈して用いる繊維製品用洗浄剤組成物(1)であり、繊維製品用洗浄剤組成物(1)中の(A)成分の含有量が、5質量%以上、好ましくは7質量%以上、より好ましくは10質量%以上、そして、60質量%以下、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下であり、(B)成分の含有量が、0.1質量%以上、好ましくは0.2質量%以上、そして、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である、<1>〜<21>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<23>
(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、5以上であり、好ましくは7以上であり、より好ましくは10以上であり、そして、80以下であり、好ましくは60以下であり、より好ましくは40以下である、<1>〜<22>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<24>
化学繊維を含む繊維製品用であり、好ましくは、繊維製品中の化学繊維の含有量が、5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上、そしてより更に好ましくは100質量%以下の繊維製品用である、<1>〜<23>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
<25>
<1>〜<24>の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物で、化学繊維を含む繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法。
<26>
前記繊維製品中の化学繊維の含有量が、5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、より更に好ましくは30質量%以上、より更に好ましくは50質量%以上、そしてより更に好ましくは100質量%以下である。<25>に記載の繊維製品の洗浄方法。
<配合成分>
〔(A)成分又は(A’)成分〕
・(A)成分
(a−1):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は9モル、HLB=13.6、曇点83℃)
(a−2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は10モル、HLB=14.1、曇点90℃以上)
(a−3):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は14モル、HLB=15.4、曇点90℃以上)
(a−4):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は21モル、HLB=16.6、曇点90℃以上)
(a−5):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は30モル、HLB=17.5、曇点90℃以上)
(a−6):ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(ラウリルアルコール1モルに対し、エチレンオキシ基を平均で7モル付加した後、プロピレンオキシ基を平均で2モル付加した後、エチレンオキシ基を平均で7モル付加した化合物、HLB=13.4、曇点90℃以上)
(a−7):ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(ラウリルアルコール1モルに対し、エチレンオキシ基を平均で9モル付加した後、プロピレンオキシ基を平均で2モル付加した後、エチレンオキシ基を平均で9モル付加した化合物、HLB=14.5、曇点90℃以上)
(a−8):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基は、ラウリル基/ミリスチル基=7/3(質量比)の混合アルキル基であり、オキシエチレン基の平均付加モル数は12モル、HLB=14.6、曇点90℃以上)
(a−9):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アルキル基は、パルミチル基/ステアリル基=8/2(質量比)の混合アルキル基であり、オキシエチレン基の平均付加モル数は7モル、HLB=11.1、曇点52℃)
・(A’)成分
(a’−1):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は6モル、HLB=11.7、曇点40℃)
(a’−2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン基の平均付加モル数は40モル、HLB=18.1、曇点90℃以上)
〔(A)成分又は(A’)成分の曇点の測定方法〕
以下の方法で曇点を測定した。
(1)(A)成分又は(A’)成分の2質量%水溶液を調製し、温度を35℃に調温した。水はイオン交換水を使用した。
(2)前記(1)で調製した水溶液80gを、直径30mm、高さ150mmの透明のガラス容器に入れた。
(3)かきまぜ棒及び温度計を取付け、恒温槽で1℃/1分で加熱した。
(4)溶液の温度が凡そ推定される曇点近くになれば、毎秒1〜2回の割合でかきまぜ、溶液の濁りが均一になるまで続けた。
(4)ガラス容器を恒温槽から取り出し、かきまぜながら20℃の室温で徐々に冷却して溶液が透明になったときの温度を読み、曇点とした。
〔(B)成分〕
・(b−1)の合成
ヒドロキシエチルセルロース(Dow社、QP−100MH、重量平均分子量:210万、ヒドロキシエチル基の置換度(MS):2.5)90gを1Lセパラフラスコに入れ、窒素フローを行った。イオン交換水77.2g、イソプロピルアルコール(以下IPAという)414.5gを加え、5分間撹拌した後、48%水酸化ナトリウム水溶液10.9gを加え、更に15分間撹拌した。次に、1,2−エポキシテトラデカン(和光純薬工業(株))5.3gを加え、80℃で13時間アルキル化反応を行った。その後、90%酢酸水溶液10.9gを加え、30分撹拌することで中和反応を行った。
得られた懸濁液を500mLの遠沈管2本に均等に移し替え、高速冷却遠心機(日立工機(株)、CR21G III)を用いて遠心分離を行った。上澄みをデカンテーションにより取り除き、取り除いた上澄みと同量の85%IPA水溶液を加え、再分散を行った。再度、遠心分離と再分散の操作を繰り返し、3回目の遠心分離を行った後に沈殿物を取り出した。得られた沈殿物を真空乾燥機(アドバンテック社、VR−420)を用いて80℃で一晩減圧乾燥し、エクストリームミル(ワーリング社、MX−1200XTM)により解砕することで、粉末状のセルロース誘導体組成物として(b−1)を得た。得られた(b−1)のラウリル基の置換度は0.015であった。
・(b−2)〜(b−4)の合成
前記の(b−1)の合成において、1,2−エポキシテトラデカンの代わりに、炭化水素基の長さが異なる種々の1,2−エポキシアルカン(炭化水素基の炭素数が各化合物の炭化水素基に対応するもの)を用い、仕込み量、反応条件等を適宜変えることで、下記の(b−2)〜(b−4)を得た。
・(b−2)
(b−2)のヘキシル基の置換度は0.023であった。
・(b−3)
(b−3)のデシル基の置換度は0.012であった。
・(b−4)
(b−4)のパルミチル基の置換度は0.006であった。
・(b−5)の合成
ヒドロキシエチルセルロース(Ashland社、Natrosol 250 GR、重量平均分子量:30万、ヒドロキシエチル基の置換度(MS):2.5)90gを1Lセパラフラスコに入れ、窒素フローを行った。イオン交換水77.2g、イソプロピルアルコール(以下IPAという)414.5gを加え、5分間撹拌した後、48%水酸化ナトリウム水溶液10.9gを加え、更に15分間撹拌した。次に、ラウリルグリシジルエーテル(四日市合成(株)、LA−EP)5.6gを加え、80℃で13時間アルキル化反応を行った。更にグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業株式会社、SY−GTA80)12.9gを加え、50℃で1.5時間カチオン化反応を行った。その後、90%酢酸水溶液10.9gを加え、30分撹拌することで中和反応を行った。
得られた懸濁液を500mLの遠沈管2本に均等に移し替え、高速冷却遠心機(日立工機(株)、CR21G III)を用いて遠心分離を行った。上澄みをデカンテーションにより取り除き、取り除いた上澄みと同量の85%IPA水溶液を加え、再分散を行った。再度、遠心分離と再分散の操作を繰り返し、3回目の遠心分離を行った後に沈殿物を取り出した。得られた沈殿物を真空乾燥機(アドバンテック社、VR−420)を用いて80℃で一晩減圧乾燥し、エクストリームミル(ワーリング社、MX−1200XTM)により解砕することで、粉末状のセルロース誘導体組成物として(b−2)を得た。得られた(b−2)のラウリル基の置換度は0.030であり、カチオン基の置換度は0.023であった。
(B)成分の置換度及び(B)成分の前駆化合物の重量平均分子量は、以下の方法で測定した。
(1)置換度の測定
・多糖誘導体の前処理
(B)成分である多糖誘導体1gを100gの水に溶かした後、水溶液を透析膜(スペクトラポア、分画分子量1000)に入れ、2日間透析を行った。得られた水溶液を、凍結乾燥機(eyela,FDU1100)を用いて凍結乾燥することで、前処理済の多糖誘導体を得た。
・ケルダール法によるカチオン基質量の算出
前記の方法で前処理した多糖誘導体の200mgを精秤し、濃硫酸10mLとケルダール錠(Merck)1錠を加え、ケルダール分解装置(BUCHI社製、K−432)にて加熱分解を行った。分解終了後、サンプルにイオン交換水30mLを加え、自動ケルダール蒸留装置(BUCHI社製、K−370)を用いてサンプルの窒素含量(質量%)を求めることで、カチオン基の質量を算出した。
・Zeisel法による炭化水素基(アルキル基)質量の算出
前記の方法で前処理した多糖誘導体200mg、アジピン酸220mgを10mLバイアル(マイティーバイアルNo.3)に精秤し、内標溶液(テトラデカン/o−キシレン=1/25(v/v))3mLおよびヨウ化水素酸3mLを加えて密栓した。また、多糖誘導体の代わりに1−ヨードドデカンを2.4mgまたは9mg加えた検量線用の試料を調製した。各試料をスターラーチップにより攪拌しながら、ブロックヒーター(PIERCE社製、Reacti−ThermIII Heating/Stirring module)を用いて160℃、2時間の条件で加熱した。試料を放冷した後、上層(o−キシレン層)を回収し、下記条件のガスクロマトグラフィー(GC)(島津製作所社、QD2010plus)にて分析した。
・GC分析条件
カラム:Agilent HP−1(長さ:30m、液相膜厚:0.25μL、内径:32mm)
スプリット比:20
カラム温度:100℃(2min)→10℃/min→300℃(15min)
インジェクター温度:300℃
検出器:HID
検出器温度:330℃
打ち込み量:2μL
GCにより得られた1−ヨードドデカンの検出量から、サンプル中のアルキル基の質量を求めた。
・ヒドロキシアルキル基質量の測定
ヒドロキシアルキル基由来のヨウ化アルキルを定量することで、前述のアルキル基質量の測定と同様にして行った。
・カチオン基およびアルキル基の置換度の算出
上述のカチオン基とアルキル基の質量および全サンプル質量から多糖誘導体の骨格の質量を計算し、それぞれ物質量(mol)に変換することでカチオン基とアルキル基の置換度をモル平均で算出した。
・重量平均分子量の測定
(B)成分の前駆化合物であるヒドロキシエチルセルロース(HEC)の重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によるポリエチレングリコール換算により算出した。
測定条件は、以下の通りである。
・カラム:TSKgel α−M
・溶離液:50mmol/L LiBr、1%CHCOOH、エタノール/水=3/7
・温度:40℃
・流速:0.6mL/min
〔任意成分〕
イオン交換水
<繊維製品用洗浄剤組成物の調製>
上記の配合成分を用いて、表1に示す繊維製品用洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。表1では、(A’)成分を(A)成分として(A)/(B)質量比を示した。
表1に示す繊維製品用洗浄剤組成物は、具体的には次の通り調製した。200mL容量のガラス製ビーカーに長さ5cmのテフロン(登録商標)製スターラーピースを投入し質量を測定した。次に20℃のイオン交換水80g、(A)成分又は(A’)成分、(B)成分を投入し、ビーカーの上面をサランラップ(登録商標)で封をした。
内容物が入ったビーカーをマグネチックスターラーに設置した60℃のウォーターバスに入れ、ウォーターバス内の水の温度が60±2℃の温度範囲内で、100r/minで30分間撹拌した。次に、ウォーターバス内の水を5℃の水道水に替え、ビーカー内の該組成物の温度が20℃になるまで冷却した。次に、サランラップ(登録商標)を外し、内容物の質量が100gになるように、イオン交換水を入れ、再度、100r/minで30秒間撹拌し、表1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物を得た。
<ソイルリリース性の評価>
表1に示す繊維製品用洗浄剤組成物を用いてソイルリリース性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)化学繊維を含む繊維製品の前処理
ポリエステルファイユ(繊維構成:ポリエステル100%、染色試材(株))を、全自動洗濯機(Panasonic(株)製NA−F70PB1)の標準コースで5回累積洗濯(洗浄時にエマルゲン108(花王(株)製)4.8g、水量48L、洗い12分・すすぎ2回・脱水3分)した。その後、水のみで1回洗濯(水量48L、洗い12分・すすぎ2回・脱水3分)を行い、さらに2槽式洗濯機(日立製、PS−H45L形)で完全に泡が消えるまで流水濯ぎし、24℃、55%RH24時間乾燥させた。その後、6cm×6cmの大きさに裁断した。
(2)ソイルリリース性評価用の繊維製品の調製
(2−1)ソイルリリース処理布の調製
振とう器(ヤマト科学(株)、型番:SA300)を用いてソイルリリース処理を行った。処理に使用する水は、イオン交換水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを質量比で8:2の割合で投入し、硬度を4°dHに調製した洗浄用の水を得た。表1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物中の(A)成分、(B)成分の合計量が、洗浄液中の濃度において150mg/kgとなるように洗浄用の水と混合し、洗浄液を得た。また、実施例、比較例の繊維製品用洗浄剤組成物から(B)成分を除いて水に置き換えたブランクの組成物をそれぞれ用意した。そして、(A)成分が、洗浄液中の濃度において150mg/kgとなるように洗浄用の水と混合し、ブランクの洗浄液を得た。100mLのスクリュー管((株)マルエム、No.8、40mm×120mm)に、洗浄液50mL(24℃)と前記の(1)で得られた繊維製品5枚を投入した。浴比は20であった。振とう器で300rpm、10分間、繊維製品を水平往復振とう処理した。処理後2槽式洗濯機((株)日立製作所製、PS−H45L形)で1分間脱水した。次に、100mLのスクリュー管に、洗浄用の水50mL(24℃)と得られた繊維製品を投入した。振とう器で340rpm、3分間、繊維製品を濯いだ。濯ぎ後2槽式洗濯機で1分間脱水し、24℃、55%RH24時間乾燥させ、洗浄性評価用の繊維製品を調製した。
(2−2)ソイルリリース処理済のモデル皮脂人工汚染布の調製
オレイン酸(和光純薬工業(株))に色素として0.02%のスダンIII(東京化成工業(株)製)を混合したモデル皮脂人工汚染液0.1mLを、前記の(2−1)で得られた繊維製品の中心部分に直径4cmの円状に塗布し、40℃の環境下の送風定温乾燥機(ADVANTEC(株)製、DRM420DA)で1時間乾燥させた。その後、20℃、70%RHの環境下で24時間乾燥させ、ソイルリリース処理済のモデル皮脂人工汚染布を調製した。
(2−3)洗浄試験
ターゴトメーター((株)上島製作所製、MS−8212)を用いて洗浄操作を行った。洗浄に使用する水は、イオン交換水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを質量比で8:2の割合で投入し、硬度を4°dHに調製した洗浄用の水を得た。表1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物中の(A)成分、(B)成分の合計量が、洗浄液中の濃度において150mg/kgとなるように洗浄用の水と混合し、洗浄液を得た。また、前記(2−1)と同様に、繊維製品用洗浄剤組成物中の(A)成分が、洗浄液中の濃度において150mg/kgとなるように洗浄用の水と混合し、ブランクの洗浄液を得た。洗浄試験用の1Lのステンレスビーカーに、洗浄液600mLと前記の(2−2)で得られたモデル皮脂人工汚染布5枚を投入した(浴比300)。洗浄液の温度は20℃であった。ターゴトメーターで85rpm、10分間、モデル皮脂人工汚染布を洗浄した。洗浄後5Lの水で溜め濯ぎした。濯ぎ後脱水し24℃、55%RH24時間乾燥させた。
(2−4)洗浄率の評価
前記(2−3)の洗浄試験で得られたモデル皮脂人工汚染布の洗浄率を下記の方法にて測定し、5枚の平均値を求めた。汚染前の原布、及び洗浄前後の460nmにおける反射率を測色色差計(日本電色(株)製、SE−2000)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。標準反射板(白、X94.03、Y95.96、Z113.16)で校正した。洗浄率は、ブランクの洗浄液を用いた場合についても算出した。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)]
(2−5)ソイルリリース性の評価
前記(2−3)の洗浄試験で得られたソイルリリース処理布のソイルリリース性をブランクの洗浄液を用いた洗浄率との差として5枚の平均値を求めた。結果を表1に示す。
ソイルリリース性(%)=[実施例又は比較例の組成物から調製した洗浄液((B)成分を含む)で処理した布の洗浄率(%)−ブランクの組成物から調製した洗浄液((B)成分を含まない)で処理した布の洗浄率(%)]
<再汚染防止性の評価>
(1)再汚染防止試験
ターゴトメーター((株)上島製作所製、MS−8212)を用いて再汚染操作を行った。洗浄に使用する水は、イオン交換水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを質量比で8:2の割合で投入し、硬度を4°dHに調製した洗浄用の水を得た。表1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物中の(A)成分、(B)成分の合計量が、洗浄液中の濃度において150mg/kgとなるように洗浄用の水と混合し、洗浄液を得た。この洗浄液600mLに、日本油化学協会選定のカーボンブラック(旭洗浄用標準カーボンブラック、旭カーボン(株)製)0.15gを入れ、超音波洗浄器(型式:ブランソンM2800―J、日本エマソン(株))を用いて1時間超音波照射しカーボンブラック分散液を得た。洗浄試験用の1Lのステンレスビーカーに、このカーボンブラック分散液600mLと、前記<ソイルリリース性の評価>の(2−1)で得られたソイルリリース処理布5枚を投入した(浴比300)。分散液の温度は20℃であった。ターゴトメーターで85rpm、10分間、モデル皮脂人工汚染布を洗浄した。洗浄後5Lの水で溜め濯ぎした。濯ぎ後脱水し24℃、55%RH24時間乾燥させた。
(2)再汚染防止率の評価
前記(1)の再汚染試験で得られたソイルリリース処理布の再汚染防止率を下記の方法にて測定し、5枚の平均値を求めた。汚染前の原布、及び洗浄前後の550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色(株)製、SE−2000)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。標準反射板(白、X94.03、Y95.96、Z113.16)で校正した。再汚染防止率の値が高い程、再汚染防止性に優れることを意味する。
カーボン再汚染防止率(%)=100×(再汚染後の反射率/原布の反射率)
Figure 2019099822

Claims (19)

  1. 下記(A)成分及び下記(B)成分を含有し、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、2以上100以下である、繊維製品用洗浄剤組成物。
    (A)成分:曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤
    (B)成分:炭素数5以上16以下の炭化水素基を有する多糖誘導体
  2. 前記(A)成分のグリフィンのHLBが12.0以上である、請求項1に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)成分のグリフィンのHLBが、17.5以下12.5以上である、請求項1又請求項2に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  4. (A)成分が、下記一般式(1)で表されるノニオン界面活性剤であって、曇点が45℃以上であり、グリフィンのHLBが18.0以下であるノニオン界面活性剤である、請求項1〜3の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
    (CO)O−(AO)−R (1)
    〔式中、Rは炭素数9以上18以下の脂肪族炭化水素基であり、Rは水素原子又はメチル基であり、COはカルボニル基であり、mは0又は1の数であり、AO基はエチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基である。nは平均付加モル数であって、3以上50以下の数である。〕
  5. 一般式(1)中、AO基である、エチレンオキシ基を含む炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基が、エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる1種以上の基である、請求項4に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  6. (B)成分が、前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、直接又は連結基(1)を介して炭素数5以上16以下の炭化水素基が結合した多糖誘導体であり、
    連結基(1)は、ヒドロキシ基を有していても良い炭素数1以上3以下のアルキレンオキシ基、アルキレン基が炭素数1以上3以下のアルキレン基であるポリオキシアルキレン基、カルボニル基、カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基から選ばれる1種以上の基である、
    請求項1〜5の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  7. (B)成分の前駆化合物である多糖誘導体が、多糖の水酸基の水素原子の一部又は全部が炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基で置換されたヒドロキシアルキル置換体である、請求項6に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  8. 多糖が、セルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖である、請求項1〜7の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  9. 前記(B)成分の炭素数5以上16以下の炭化水素基の置換度が0.0001以上1以下である、請求項1〜8の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  10. (B)成分が、更にカチオン基を有する、請求項1〜9の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  11. (B)成分が、前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、連結基(2)を介してカチオン基が結合した多糖誘導体であり、連結基(2)は、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基である、請求項10に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  12. カチオン基が第4級アンモニウム基であり、第4級アンモニウム基に結合した連結基(2)以外の3つの炭化水素基が、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基又は炭素数3以上4以下の分岐鎖の炭化水素基であり、炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基が、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びn−ブチル基から選ばれる基であり、炭素数3以上4以下の分岐の炭化水素基が、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基及びイソブチル基から選ばれる基である、請求項11に記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  13. (B)成分である、カチオン基を有する多糖誘導体のカチオン基の置換度が、1以下である、請求項10〜12の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  14. (B)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の重量平均分子量が、1,000以上300万以下である、請求項10〜13の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  15. 繊維製品用洗浄剤組成物が、水に希釈して用いる繊維製品用洗浄剤組成物(1)であり、繊維製品用洗浄剤組成物(1)中の(A)成分の含有量が、5質量%以60質量%以下であり、(B)成分の含有量が、0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1〜14の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  16. (A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比である、(A)成分の含有量/(B)成分の含有量が、5以上60以下である、請求項1〜15の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  17. 化学繊維を含む繊維製品用である、請求項1〜16の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物。
  18. 請求項1〜17の何れかに記載の繊維製品用洗浄剤組成物で、化学繊維を含む繊維製品を洗浄する、繊維製品の洗浄方法。
  19. 前記繊維製品中の化学繊維の含有量が5質量%以上100質量%以下である、請求項18に記載の繊維製品の洗浄方法。
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