JP3889250B2 - 洗濯方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は衣料の洗濯方法に関する。更に詳しくは、2段階の処理工程を有する洗濯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
襟袖や食べこぼし等の部分汚れのひどい場合は、通常の洗濯では、充分に汚れが取れなかったり、染みのまま残ったりする。一般的に、襟袖や染み汚れには、直接洗剤を塗布することにより、部分的に洗剤濃度を上げることで対処している。
【0003】
例えば特開昭60−101199号公報、特開平10−298599号公報には被洗浄物に塗布した後に洗濯を行う塗布洗浄剤が開示されている。しかし、これらによって開示された内容では洗浄力が不十分であり、特に襟袖汚れといった人由来の汚れに対して洗浄力が不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、簡便に、優れた洗浄性能が得られる洗濯方法を提供することにある。特に襟汚れ、袖汚れ等の人由来の汚れに対して優れた洗浄性能が得られる洗濯方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被洗浄物を、キレート剤〔以下、(a1)成分という〕1〜30質量%及び水〔以下、(a2)成分という〕を含有する(a)前処理剤組成物と接触させた後、界面活性剤〔以下、(b1)成分という〕0.005〜0.2質量%及び水〔以下、(b2)成分という〕を含有する(b)後処理組成物と接触させる洗濯方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の洗濯方法は、特に襟汚れ、袖汚れ、しみ汚れ等の部分汚れに好適な洗濯方法であり、襟汚れ、袖汚れ等の人由来の汚れにより好適な洗濯方法である。
【0007】
被洗浄物と(a)前処理剤組成物との接触は、(a)前処理剤組成物に被洗浄物を浸漬することにより行っても良いが、簡便性の点で、被洗浄物に(a)前処理剤組成物を塗布することにより行うことがより好ましい。塗布方法としては、(a)前処理剤組成物の入った容器排出部の孔より直接塗布したり、スポンジやブラシやロールを介して塗布したり、計量容器で計量して塗布しても良いが、利便性の点で噴霧又は泡状に塗布することがより好ましく、使用者が細かな霧を吸引することを回避するためには、泡状に塗布することが更に好ましい。
【0008】
本発明では、被洗浄物と(a)前処理剤組成物を接触させた後、(a)前処理剤組成物を保持したまま被洗浄物を(b)後処理剤組成物と接触させる。(a)前処理剤組成物の接触が完了してから(b)後処理剤組成物を接触させるまでの間隔は、洗浄性能の点で、30秒以上経過させることが好ましく、1分以上がより好ましく、5分以上が更に好ましい。効果及び簡便性の点で、5時間以下が好ましく、2時間以下がより好ましく、1時間以下が更に好ましく、30分以下が特に好ましい。
【0009】
洗浄性能の点で、(b)後処理剤組成物と接触させるまでの間、手指等でもむ、たたく、ブラシ等でこする、超音波振動を加える等、被洗浄物に物理的な力を加えても良い。その際、(a)前処理剤組成物が必要以上に脱離しないよう調整する。
【0010】
被洗浄物と(b)後処理剤組成物との接触は、洗浄性能の点で(b)後処理剤組成物に被洗浄物を浸漬することにより行うことが好ましい。また、浸漬を洗濯機で行い、攪拌することが好ましい。
【0011】
〔(a)前処理剤組成物〕
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、洗浄力、安全性の点でJIS K 3362:1998記載の方法による20℃のpHが7.5〜12であることが好ましく、8〜11がより好ましく、8.5〜11が更に好ましく、9〜11が特に好ましく、10〜11が最も好ましい。
【0012】
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、容器からの排出の容易さ、被洗浄物との接触の容易さの点で20℃の粘度が1〜50mPa・s(B型粘度計、60r/min)が好ましく、1〜30mPa・sがより好ましく、1〜20mPa・sが更に好ましく、2〜15mPa・sが特に好ましい。
【0013】
<(a1)成分>
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、(a1)成分を1〜30質量%含有する。洗浄性能、接触性の点で2〜25質量%含有することが好ましく、3〜20質量%がより好ましく、3.5〜15質量%が更に好ましく、4〜12質量%が特に好ましい。
【0014】
(a1)成分は、洗浄性能の点で、分子量は1000以下が好ましく、800以下がより好ましく、600以下が更に好ましい。
【0015】
洗浄力、環境適性の点で、(a1)成分のカルシウム捕捉量は200〜600CaCO3mg/gが好ましく、250〜550CaCO3mg/gがより好ましく、300〜500CaCO3mg/gが更に好ましい。また、カルシウム安定度定数は4〜10が好ましく、5〜9がより好ましく、6〜8が更に好ましく、6.5〜8が特に好ましい。
【0016】
尚、本発明において、カルシウム安定度定数及びカルシウム捕捉量は次の方法で求められるものをいう。
【0017】
(カルシウム安定度定数の測定方法)
緩衝液として0.1mol/リットルのNH4Cl−NH4OH(pH10)溶液を調製する。この緩衝液を用いて全ての試料溶液を調製する。Ca2+濃度の測定にはオリオン(株)製のイオンメーター920AとCa2+イオン電極を用いる。先ず、塩化カルシウム濃度と電極の電位の関係を求め、検量線を作成する。塩化カルシウムの5.36×10-2mol/リットル溶液、キレート剤試料の5.36×10-4mol/リットル溶液を調製する。キレート剤試料溶液100mlに塩化カルシウム溶液を1ml加え、5分間撹拌する。残存しているCa2+濃度をCa2+イオン電極を用いて測定する。キレート剤はCa2+と1:1でキレート錯体を形成すると仮定して下記の式からカルシウム安定度定数(Ca安定度定数)を求める。
【0018】
【数1】
【0019】
(カルシウム捕捉量の測定方法)
カルシウム捕捉量(Ca捕捉量)は、特開平3−277696号公報3頁右下欄6行目から4頁左上欄6行目記載の方法(但し、陰イオン性界面活性剤をキレート剤と読み替える)により求める。
【0020】
(a1)成分としては、分子内にCOOM基(MはH、Na、K、NH4)を2〜5個、好ましくは3〜5個有する化合物が挙げられる。中でも洗浄性能、環境適性の点で下記一般式(I)で表される化合物が好ましい。
【0021】
【化1】
【0022】
〔式中、Rは−(CH2)n−Aであり、AはH、OH、COOMであり、MはH、Na、K、NH4、好ましくはNaであり、nは0〜5の数を示す。〕。
【0023】
<(a2)成分>
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、水を含有する。洗浄性能、接触性の点で50〜95質量%が好ましく、55〜90質量%がより好ましく、60〜85質量%が更に好ましく、65〜80質量%が特に好ましい。
【0024】
<その他の成分>
(界面活性剤)
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、洗浄性能、接触性の点で界面活性剤を含有することが好ましく、0.5〜10質量%がより好ましく、0.5〜8質量%が更に好ましく、1〜7質量%が特に好ましい。
【0025】
(a)前処理剤組成物に含有される界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。中でも洗浄性能の点で両性界面活性剤を含有することが好ましく、界面活性剤中の50質量%以上、更に60質量%以上、特に70質量%以上含有することが好ましい。
【0026】
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミンオキサイド、アルキルアラニン等が挙げられる。洗浄性能の点で下記一般式(II)又は(III)で表される化合物が界面活性剤中の50質量%以上、更に60質量%以上、特に70質量%以上であることが好ましく、なかでも一般式(II)で表される化合物が界面活性剤中の50質量%以上、更に60質量%以上、特に70質量%以上であることが好ましい。
【0027】
【化2】
【0028】
〔式中、R1は炭素数7〜20、好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基もしくはアルケニル基、好ましくは炭素数1のアルキル基又は水素原子である。R4は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基もしくはアルケニル基、好ましくは水素原子又はメチル基、mは1〜5、好ましくは3の数を示す。〕
【0029】
【化3】
【0030】
〔式中、R5は炭素数8〜20、好ましくは12〜14のアルキル基又はアルケニル基、R6、R7はそれぞれ炭素数1〜3アルキル基もしくはアルケニル基、好ましくは炭素数1のアルキル基又は水素原子、pは0〜10、好ましくは2〜4の数を示す。〕。
【0031】
陰イオン界面活性剤としては、アルコールの硫酸エステル塩、アルコールのエトキシレート化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が挙げられる。特に、アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜18のアルキル硫酸エステル塩が好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属類、アルカノールアミン塩が好ましい。
【0032】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグリコシド等が好ましい。特に、アルキルポリグリコシドが好ましい。
【0033】
陽イオン界面活性剤としては、4級型のモノ長鎖アルキル又はジ長鎖アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0034】
本発明において、(a1)成分、好ましくは一般式(I)で表される化合物と、界面活性剤、好ましくは両性界面活性剤の質量比は、界面活性剤/(a1)=3/1〜1/5であることが好ましく、より好ましくは2/1〜1/3、更に好ましくは1/1〜1/3、特に好ましくは1/1〜1/2である。
【0035】
(アルカリ剤)
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、洗浄性能、接触性の点でアルカリ剤を含有することが好ましく、1〜30質量%含有することがより好ましく、3〜25質量%が更に好ましく、5〜20質量%が特に好ましく、5〜15質量%が最も好ましい。
【0036】
(a)前処理剤組成物に含有されるアルカリ剤としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属珪酸塩、オルトリン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩等のポリリン酸塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ホウ酸塩等が挙げられる。
【0037】
(a)前処理剤組成物に含有されるアルカリ剤は洗浄性能の点で、0.025質量%濃度の水溶液もしくは分散液の最大pHが10以上(20℃)であり、且つ該水溶液もしくは分散液1リットルをpH9(20℃)にするために0.1Nの塩酸水溶液を10ml以上必要とする化合物であることが好ましい。このような化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、リン酸三ナトリウム、モノエタノールアミン等が挙げられる。中でも炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウムがより好ましく、特に炭酸ナトリウムが好ましい。
【0038】
(その他)
本発明に用いる(a)前処理剤組成物は、低温安定性、接触性の点で、ハイドロトロープ剤を含有することが好ましく、1〜30質量%含有することがより好ましく、2〜15質量%が更に好ましく、3〜10質量%が特に好ましい。
【0039】
(a)前処理剤組成物に含有されるハイドロトロープ剤としては、エタノール、メタノール、プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の炭素数1〜4の低級アルコール、トルエンスルホン酸又はその塩、キシレンスルホン酸又はその塩、下記一般式(IV)で示される化合物等が挙げられる。
【0040】
X−(Ph)−O(CH2CH2O)p(CH2CHRO)qY (IV)
〔式中、Xは、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基もしくはアルケニル基、水酸基、又はハロゲンであり、Yは、水素原子、メチル基、又はエチル基であり、Phは、フェニレン基であり、Rは、水素原子、メチル基、又はエチル基であり、pは、1〜6、好ましくは1〜3、qは、0〜4、好ましくは0〜2であり、p+qは、1〜10、好ましくは1〜6である。〕。
【0041】
中でも炭素数2〜3の低級アルコール、p−トルエンスルホン酸又はその塩がより好ましい。
【0042】
本発明の(a)前処理剤組成物には他に、(1)ポリアクリル酸又はその塩、ポリマレイン酸又はその塩、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸−マレイン酸共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−ジイソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−メチルビニルエーテル共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−イソブチレン共重合体若しくはその塩、無水マレイン酸−酢酸ビニル共重合体若しくはその塩、及び特開昭59−62614号公報の請求項1〜21(1頁3欄5行〜3頁4欄14行)記載のポリマー等といった有機多価カルボン酸及び/又はその塩0.01〜10質量%、(2)平均分子量5000以上のポリエチレングリコール、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物等の再汚染防止剤及び分散剤0.01〜10質量%、(3)ポリビニルピロリドン等の色移り防止剤0.01〜10質量%、(4)シリコーン、シリカ等の調泡剤0.01〜2質量%、(5)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤0.01〜2質量%、(6)着色剤、(7)アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等の酵素、(8)塩化カルシウム、硫酸カルシウム、ギ酸、ホウ酸(ホウ素化合物)等の酵素安定化剤、(9)香料、(10)抗菌防腐剤等を配合することができる。
【0043】
〔(b)後処理剤組成物〕
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、洗浄力、安全性の点でJIS K 3362:1998記載の方法による20℃のpHが7.5〜12であることが好ましく、8〜11がより好ましく、8.5〜11が更に好ましく、9〜11が特に好ましく、10〜11が最も好ましい。
【0044】
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、被洗浄物との接触の容易さの点で20℃の粘度が0.5〜5mPa・s(B型粘度計、60r/min)が好ましく、0.6〜2mPa・sがより好ましく、0.8〜1.5mPa・sが更に好ましい。
【0045】
<(b1)成分>
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、界面活性剤を0.005〜0.2質量%含有する。洗浄性能、接触性の点で0.01〜0.1質量%が好ましく、0.015〜0.05質量%がより好ましい。
【0046】
(b1)成分としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤の1種または組み合わせを挙げることが出来るが、好ましくは陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤である。特に洗浄性の点で、陰イオン界面活性剤/非イオン界面活性剤の質量比は、20/1〜1/10が好ましく、10/1〜1/5がより好ましく、5/1〜1/1が更に好ましい。
【0047】
陰イオン界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのアルコキシル化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。本発明では特に、アルキル鎖の炭素数が10〜14、好ましくは12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属塩やアミン類が好ましく、特にナトリウム及び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好ましい。
【0048】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)エーテル、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(炭素数8〜20)フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸(炭素数8〜22)エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーが好ましい。特に、非イオン性界面活性剤としては、炭素数10〜18のアルコールにエチレンオキシド(以下、EOと表記する)やプロピレンオキシド(以下、POと表記する)等のアルキレンオキシドを4〜20モル付加したポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましく、なかでも、HLB値(グリフィン法で算出)が10.5〜15.0、好ましくは11.0〜14.5のものが好ましい。
【0049】
<(b2)
<(b2)成分>
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、水を含有する。洗浄性能、接触性の点で99〜99.99質量%が好ましく、99.5〜99.98質量%がより好ましく、99.8〜99.95質量%が更に好ましい。
【0050】
<その他の成分>
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、洗浄性能の点で酵素を含有することが好ましい。(b)後処理剤組成物に含有する酵素として、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ等が挙げられる。中でもプロテアーゼ、セルラーゼが好ましい。
【0051】
本発明に用いる(b)後処理剤組成物は、洗浄性能の点で(1)ゼオライト、非晶質アルミノケイ酸塩、結晶性ケイ酸塩等の無機ビルダー、(2)有機カルボン酸ポリマー又はその塩、(3)炭酸塩、ケイ酸塩等のアルカリ剤、(4)過炭酸塩、過ホウ酸塩等の漂白剤、(5)漂白活性剤、(6)再汚染防止剤、(7)泡コントロール剤、(8)香料、(9)蛍光増白剤、(10)還元剤等を含有できる。
【0052】
【実施例】
実施例1〜7、比較例1〜3
表1に示す組成の(a)前処理剤組成物を調製した。得られた実施例の組成物の20℃のpHは何れも10〜11であった。また、実施例の組成物の粘度は何れも2〜15mPa・s(B型粘度計、20℃、60r/min)であった。
【0053】
また、表1に示す組成の(b)後処理剤組成物を調製した。得られた実施例の組成物の20℃のpHは何れも10〜11であった。また、実施例の組成物の粘度は何れも0.8〜1.5mPa・s(B型粘度計、20℃、60r/min)であった。
【0054】
これらについて以下に示す方法により、洗浄力の評価を行った。その結果を表1に示す。
【0055】
<洗浄力の評価>
JIS K3362:1998 記載の襟あか布1枚に付き、(a)前処理剤組成物を4g塗布し、5分間静置した。
【0056】
次に、自動2槽式洗濯機(東芝銀河3.6)の洗濯槽に(b)後処理剤組成物40Lを入れ、これに1.4kgの綿製の未着用肌着、0.6kgの綿/ポリエステル混紡の未着用ワイシャツ及び(a)前処理剤組成物を塗布した襟あか布6枚(3段階の汚れを各2枚)を洗濯槽に入れ、10分間普通洗浄する。その後1分間脱水し、8分間15L/minの水量で流水すすぎする。その後5分間脱水し、室内で自然乾燥させる。
【0057】
(a)前処理剤組成物を塗布しないで同様の操作を行ったものをブランクとして、目視により一対比較し、以下の判定基準により評価する。その結果を表1に示す。
【0058】
評価基準
◎:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクより明らかに汚れが落ちている。
○:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクよりやや汚れが落ちている。
×:3段階の汚れ全てにおいて、ブランクとほとんど差がない、又は汚れ落ちに劣る。
【0059】
【表1】
【0060】
・両性界面活性剤1:ラウラミドプロピルアミンオキシド(ソフタゾリンLAO−C、川研ファインケミカル(株)、純分換算量)
・両性界面活性剤2:ジメチルラウリルアミンオキサイド(アンヒトール20N、花王(株)、純分換算)
・両性界面活性剤3:ラウリル(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)ジメチルベタイン(アンヒトール20HD、花王(株)、純分換算)
・非イオン界面活性剤1:デシルグルコシド(マイドール10、花王(株)、純分換算)
・非イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均8モル、POを平均2モルランダム付加させたもの
・非イオン界面活性剤3:炭素数12〜14の2級アルコールにEOを平均6モル付加させたもの
・陰イオン界面活性剤1:ヤシ油脂肪酸ナトリウム
・陰イオン界面活性剤2:炭素数10〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・陰イオン界面活性剤3:炭素数14〜18のα−オレフィンスルホン酸カリウム
・キレート剤1:メチルグリシン二酢酸三ナトリウム(トリロンM、BASFジャパン(株)、純分換算)(Ca捕捉量430CaCO3mg/g、Ca安定度定数6.1)
・キレート剤2:アスパラギン酸−N,N−二酢酸四ナトリウム(Ca捕捉量328CaCO3mg/g、Ca安定度定数6.7)
・キレート剤3:セリン二酢酸三ナトリウム(Ca捕捉量347CaCO3mg/g、Ca安定度定数6.5)
・キレート剤4:グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(Ca捕捉量305CaCO3mg/g、Ca安定度定数5.8)
・キレート剤5:エチルグリシン二酢酸三ナトリウム(Ca捕捉量419CaCO3mg/g、Ca安定度定数5.7)
・カルボン酸系ポリマー:特開平10−60476号公報の頁116行〜13行記載の方法で合成したフェノキシポリエチレングリコール、アクリル酸、マレイン酸共重合体(重量平均分子量10000、固形分51.2質量%)
・酵素:エバラーゼ16.0L−EX(プロテアーゼ、ノボザイムズ社製)
・色素:カヤシオンオレンジ(組成物中に10ppm(質量比)添加)
Claims (6)
- (a)前処理剤組成物が、更にアルカリ剤1〜30質量%を含有する組成物である請求項1記載の洗濯方法。
- (b)後処理剤組成物が、更に酵素を含有する組成物である請求項1又は2記載の洗濯方法。
- 被洗浄物と(a)前処理剤組成物との接触を、(a)前処理剤組成物を被洗浄物に塗布することにより行い、被洗浄物と(b)後処理剤組成物との接触を、被洗浄物を(b)後処理剤組成物へ浸漬することにより行う請求項1〜3何れか記載の洗濯方法。
- 被洗浄物にカルシウム捕捉量200〜600CaCO 3 mg/g且つカルシウム安定度定数4〜10である分子量1000以下のキレート剤であって、下記一般式(I)で表される化合物から選ばれるキレート剤1〜30質量%、界面活性剤0.5〜7質量%及び水を含有し、両性界面活性剤を界面活性剤中50質量%以上含有する(a)前処理剤組成物を保持させる工程と、(a)前処理剤組成物を保持する被洗浄物を、界面活性剤0.005〜0.2質量%及び水を含有する(b)後処理剤組成物と接触させる工程とを有する洗濯方法。
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