JP2009285240A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2009285240A
JP2009285240A JP2008141910A JP2008141910A JP2009285240A JP 2009285240 A JP2009285240 A JP 2009285240A JP 2008141910 A JP2008141910 A JP 2008141910A JP 2008141910 A JP2008141910 A JP 2008141910A JP 2009285240 A JP2009285240 A JP 2009285240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folded
absorbent article
corresponding region
region
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008141910A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5464822B2 (ja
Inventor
Ryoko Kurihara
涼子 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2008141910A priority Critical patent/JP5464822B2/ja
Publication of JP2009285240A publication Critical patent/JP2009285240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5464822B2 publication Critical patent/JP5464822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】吸収性物品の長手方向に亘って身体の湾曲に沿った角度でフィットさせることにより、確実な漏れ防止を実現した立体ギャザーとする。
【解決手段】立体ギャザーBSには、ナプキン1の長手方向に対して、排血口部Hを含む排血口部対応領域R1と、その後側部分の臀部を含む臀部対応領域R2と、前記排血部対応領域R1と臀部対応領域R2との中間に位置する中間領域R3とに画成され、前記排血部対応領域R1、臀部対応領域R2及び中間領域R3は共に起立するとともに、起立状態で、前記排血口部対応領域R1の肌当接面31の角度と、臀部対応領域R2の肌当接面31の角度とを異ならせるとともに、前記中間領域R3において肌に当接する面の角度を連続的に変化させている。
【選択図】図8

Description

本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品に係り、特に身体の湾曲に沿ってフィットし、漏れ防止効果を高めた立体ギャザーを備えた吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネートシート不織布などの不透液性バックシートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性トップシートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品においては、身体の湾曲に沿ってフィットさせ、漏れ防止効果を高めるため、吸収性物品の長手方向に沿って種々の形態で表面側に起立する立体ギャザーが形成されている。前記立体ギャザーは、身体の表面と吸収性物品との間に隙間が生じないようにし、吸収性物品の幅方向へ体液が漏れ出るのを防止するためのものである。
前記立体ギャザーとしては、例えば、下記特許文献1に示されるように、吸収性物品の長手方向に、着用時に着用者の排泄部に対向配置される部位である排泄部対向部と、着用時に排泄部対向部よりも着用者の背側(後方)に配される後方部とにおいて起立するとともに、これら排泄部対向部と後方部との間に、該防漏壁が起立していない中央固定部を有する防漏壁などが知られている。下記特許文献1記載の吸収性物品は、特に前記中央固定部を有するため、排泄部対向部の領域の弾性部材の伸縮応力が後方部の領域に伝わらなくなり、より横漏れ防止と後ろ方向の漏れ防止とがそれぞれ互いに影響されることなく発現されるようになるというものである。
特許第3919638号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品では、前記排泄部対向部と後方部との間に形成された前記中央固定部において、立体ギャザーの高さが低く形成されているため、この中央固定部が身体の湾曲に沿ってフィットせず、立体ギャザーと身体との間に隙間が生じて体液の漏れが生じるおそれがあった。
また、上記特許文献1記載の吸収性物品では、後方部における立体ギャザーの形成高さが、排泄部対向部における立体ギャザーの形成高さより短いため、ナプキンのフィット性(特に着用者のお尻乃至お尻寄り部分に対するフィット性)が良好となり、ナプキンと身体とが無理なくフィットし、違和感が低減されるという効果も有している。しかしながら、立体ギャザーの形成高さを異ならせるようにしても、立体ギャザーの肌に当接する面が身体の湾曲に沿ってフィットしなければ、確実な漏れ防止効果は得られない。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品の長手方向に亘って身体の湾曲に沿った角度でフィットさせることにより、確実な漏れ防止を実現した立体ギャザーを備えた吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、使用面側の両側部に夫々、長手方向に沿って立体ギャザーが形成された吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、前記吸収性物品の長手方向に対して、排血口部を含む排血口部対応領域と、その後側部分の臀部を含む臀部対応領域と、前記排血部対応領域と臀部対応領域との中間に位置する中間領域とに画成され、前記排血部対応領域、臀部対応領域及び中間領域は共に起立するとともに、起立状態で前記排血口部対応領域の肌に当接する面の角度と、臀部対応領域の肌に当接する面の角度とを異ならせているとともに、前記中間領域において肌に当接する面の角度が連続的に変化していることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記吸収性物品の長手方向に対して、排血口部を含む排血口部対応領域と、その後側部分の臀部を含む臀部対応領域と、前記排血部対応領域と臀部対応領域との中間に位置する中間領域とに画成され、前記排血部対応領域、臀部対応領域及び中間領域は共に起立するようにし、起立状態で前記排血口部対応領域の肌に当接する面の角度と、臀部対応領域の肌に当接する面の角度とを異ならせているとともに、前記中間領域において肌に当接する面の角度を連続的に変化させるようにした。
従って、立体ギャザーの肌に当接する面、例えば立体ギャザーがZ状に折り返されて形成されたものであればその最上層の折返し面の角度を、排血口部対応領域と臀部対応領域とで異ならせているため、各領域に対応した身体の湾曲に沿った角度で立体ギャザーを肌にフィットさせることができるようになり、経血等の確実な漏れが防止できるようになっている。
また、前記排血部対応領域と臀部対応領域との中間に位置する中間領域も起立させるとともに、この領域では肌に当接する面の角度が連続的に変化させるようにしているため、該中間領域においても、吸収性物品の幅方向へ体液が漏れ出るのを確実に防止することができる。
請求項2に係る本発明として、前記立体ギャザーの肌に当接する面は、起立状態で、前記排血口部対応領域では、前記吸収性物品の中心側に向けて高くなる角度で形成され、前記臀部対応領域では、前記吸収性物品の側方側に向けて高くなる角度で形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明は、各領域の立体ギャザーの肌に当接する面の起立状態における角度を具体的に規定したものである。すなわち、排血口部対応領域では、吸収性物品の中心側に向けて高くなる角度で形成することにより、脚の付け根から股間に亘って形成される凹状の身体の部分に沿って、前記肌当接面をフィットさせることができるようになり、逆に臀部対応領域では、吸収性物品の側方側に向けて高くなる角度で形成することにより、凸状の臀部の丸みに沿って、前記肌当接面をフィットさせることができるようになる。これにより、経血等の確実な漏れ防止が実現できる。
請求項3に係る本発明として、相対的に、前記排血部対応領域における起立高さが高く、前記臀部対応領域及び中間領域の起立高さが低く設定されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、相対的に、前記排血部対応領域における起立高さが高く、前記臀部対応領域及び中間領域の起立高さを低く設定することにより、最も漏れの多い排血部対応領域での横漏れを確実に防止するようにしている。
請求項4に係る本発明として、前記立体ギャザーは、折り畳み状態で、前記吸収性物品の側方側から中心側方向に延在したシートが中心側位置で側方側に折り返される第1折返し部と、この第1折返し部に連続して側方側位置で中心側方向に折り返される第2折返し部とによって三つ折りとされ、下層側から順に第1折返し面、第2折返し面、第3折返し面を有し、
前記排血口部対応領域では、前記第1折返し面、第2折返し面および第3折返し面が相互に接合されず、
前記臀部対応領域では、前記第1折返し面と第2折返し面とが相互に接合されず、前記第3折返し面と前記第2折返し面とが相互に接合されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3記載の発明において、前記排血口部対応領域の肌に当接する面の角度と、臀部対応領域の肌に当接する面の角度とを異ならせるための具体的な手段を規定したものである。立体ギャザーを上述の通り構成することにより、各領域の肌に当接する面の角度は、排血口部対応領域で吸収性物品の中心側に向けて高く、臀部対応領域で吸収性物品の側方側に向けて高く形成されるようになる。
請求項5に係る本発明として、前記第3折返し面および第2折返し部には、それぞれ、前記吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されるとともに、前記第2折返し部に配設される弾性伸縮部材の張力より、前記第3折返し面に配設される弾性伸縮部材の張力の方が大きく設定されている請求項4記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、立体ギャザーの自由端部の伸縮力を強化するため、第3折返し面に弾性伸縮部材を配設するとともに、立体ギャザーがくの字状に起立しやすくするため、第2折返し部に弾性伸縮部材を配設するようにしたものである。このとき、第2折返し部に配設される弾性伸縮部材の張力より、第3折返し面に配設される弾性伸縮部材の張力の方が大きくなるように設定することにより、立体ギャザーがくの字状に起立した状態を維持しやすくなる。
請求項6に係る本発明として、前記第1折返し部に、前記吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されている請求項4,5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、第1折返し部に弾性伸縮部材を配設することにより、吸収体に湾曲効果が発揮され、吸収性物品全体を身体の湾曲にフィットさせやすくなる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品の長手方向に亘って身体の湾曲に沿った角度でフィットさせることにより、確実な漏れ防止を実現した立体ギャザーを備えた吸収性物品が提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔生理用ナプキン1の基本構造〕
図1は本発明に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図4は図1のIV−IV線矢視図、図5は図1のV−V線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも排血口部Hを含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、立体ギャザー形成用不織布6とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2と立体ギャザー形成用不織布6とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップW、Wが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性バックシート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。本例のように、吸収体4を囲繞するクレープ紙5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙5が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
本生理用ナプキン1の表面には、ナプキン1の長手方向に細長く、かつ周方向に閉合する圧搾溝8が形成されている。また、前記圧搾溝8の前端部8aの前側には、間を空けて前端部に結合する半円弧状の圧搾溝8bが形成され、前記前端部圧搾溝8aとで三日月形状の貯留ポケットが形成されている。その結果、ナプキン1の前端部を船先状に屈曲させ肌に密着させるとともに、体液が前端部側に流出したとしても、貯留部となって体液の流出を阻止するようになっている。一方、ナプキン1の後端部には、複合半円弧状の圧搾溝8cが独立して形成され、体液が後部側に流出したとしても貯留部となって体液の流出を阻止するようになっている。なお、前記圧搾溝8、8a、8b、8cは、熱及び/又は圧力によるエンボッシングや、超音波、またはその組合せ等、任意の手段によって付与することが可能である。
前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2〜図5の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別の前記立体ギャザー形成用不織布6によって形成され、この立体ギャザー形成用不織布6が立体ギャザーBSの外側にまで延在して、前記不透液性バックシート2の表面側に積層されている。この立体ギャザー形成用不織布6は、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかる不織布6としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を13〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記立体ギャザー形成用不織布6は、図2〜図5に示されるように、不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記立体ギャザー形成用不織布6と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部に相当する吸収体側部位置に左右一対のウイング状フラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップW、Wを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層10…,11…を備え、ショーツに対する装着時に、前記ウイング状フラップW、Wを折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
前記立体ギャザーBSを形成する立体ギャザー形成用不織布6は、二重に折り返されたシートが用いられ、この二重シート内部の所定位置に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された複数条の糸状弾性伸縮部材21…、22、23が配設され、図2および図4に示されるように、排血口部Hを含む所定の長手範囲に亘って起立状態となり、内側に開口を向けたポケットP、Pが形成されるようになっている。
以下、この立体ギャザーBSの構造について詳述する。
〔立体ギャザーBSの構造〕
以下、前記立体ギャザーBSの構造について詳述する。
本発明に係る立体ギャザーBSは、図1に示されるように、ナプキン1の長手方向に対して、排血口部Hを含みナプキン1の前側に位置する排血口部対応領域R1と、その後側に位置し臀部を含む臀部対応領域R2と、これら排血口部対応領域R1および臀部対応領域R2の中間に位置する中間領域R3とに画成されている。
また、前記立体ギャザーBSは、図6に示されるように、ナプキン1の横断面に対して、折り畳み状態で、ナプキン1の側方側から中心側方向に延在したシートが中心側位置で側方側に折り返される第1折返し部32と、この第1折返し部32に連続して側方側位置で中心側方向に折り返される第2折返し部33とによって三つ折りとされ、下層側から順に第1折返し面35、第2折返し面36及び第3折返し面37を有するように形成されている。ここで、前記第3折返し面37は、着用者の肌に当接する面である肌当接面31を構成している。
そして、前記立体ギャザーBSは、前記排血部対応領域R1、臀部対応領域R2及び中間領域R3は共に起立するとともに、起立状態で、図2に示される排血口部対応領域R1の前記肌当接面31の角度と、図3に示される臀部対応領域R2の前記肌当接面31の角度とを異ならせている。すなわち、前記肌当接面31は、排血口部対応領域R1では、図2に示されるように、ナプキン1の中心側に向けて高くなる傾斜角度で形成され、臀部対応領域R2では、図3に示されるように、ナプキン1の側方側に向けて高くなる傾斜角度で形成されている。
前記排血口部対応領域R1と臀部対応領域R2との中間に画成される中間領域R3では、図4に示されるように、肌当接面31の角度が連続的に変化している。また、排血口部対応領域R1より前側領域および臀部対応領域R2より後側領域では、図5に示されるように、第1折返し面35、第2折返し面36および第3折返し面37が、折り畳み状態で相互に接合されて起立しないようになっている。
前記各領域R1,R2,R3の肌当接面31がそれぞれ前述の起立状態とするためには、図7に示されるように、各折返し面同士を所定の接合領域において、ホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合する。ここで、図7(A)は前記第2折返し面36と第3折返し面37とを接合する接合領域Xを、図7(B)は前記第1折返し面35と第2折返し面36とを接合する接合領域Yをそれぞれ図示したものである。
具体的に詳説すると、前記接合領域Xは、図7(A)に示されるように、ナプキン1の前側端部から排血口部対応領域R1の前側部までの範囲と、ナプキン1の後側端部から中間領域R3の中間部までの範囲としている。また、前記接合領域Yは、図7(B)に示されるように、ナプキン1の前側端部から排血口部対応領域R1の前側までの範囲と、ナプキン1の後側端部から臀部対応領域R2の後側までの範囲としている。
すなわち、排血口部対応領域R1では、図2に示されるように、第1折返し面35、第2折返し面36および第3折返し面37が相互に接合されず、臀部対応領域R2では、図3に示されるように、第1折返し面35および第2折返し面36が相互に接合されず、前記第3折返し面37および第2折返し面36が相互に接合されている。
さらに、前記立体ギャザーBSを起立状態とするためには、ナプキン1の長手方向に沿って弾性伸縮部材を伸張状態で所定の位置に配設する。具体的には、図2〜図4に示されるように、第3折返し面37の先端側寄りと中間部に各1本ずつ弾性伸縮部材21、21を配設するとともに、第2折返し部33に1本の弾性伸縮部材22を配設する。前記第3折返し面37に配設する弾性伸縮部材21、21は、立体ギャザーBSの自由端部の伸縮力を強化するためのものであり、前記第2折返し部33に配設する弾性伸縮部材22は、立体ギャザーBSがくの字状に起立しやすくするためのものである。
このとき、前記第2折返し部33に配設する弾性伸縮部材22の張力より、第3折返し面37に配設する弾性伸縮部材21、21の張力の方が大きくなるように設定するようにすることが好ましい。このようにすると、排血口部対応領域R1において立体ギャザーBSがくの字状に起立した状態を維持しやすくなる。
また、図2〜図4に示されるように、第1折返し部32に、ナプキン1の長手方向に沿って弾性伸縮部材23を配設するようにすることが好ましい。このようにすると、吸収体4に対する湾曲効果が発揮されるようになり、ナプキン1全体が身体の湾曲に沿ってフィットしやすくなる。
上述のようにして構成された立体ギャザーBSを有するナプキン1の使用に際しては、排血口部対応領域R1では、図8(A)に示されるように、肌当接面31がナプキン1の中心側に向けて高くなる角度で形成されているため、肌当接面31が脚の付け根部分の凹部に沿ってフィットしやすくなる。さらに、臀部対応領域R2では、同図(B)に示されるように、肌当接面31がナプキン1の側方側に向けて高くなる角度で形成されているため、肌当接面31が凸状の臀部の丸みに沿ってフィットしやすくなり、違和感も少なくできる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、立体ギャザーBSは、前記透液性トップシート3とは別の前記立体ギャザー形成用不織布6によって形成され、この立体ギャザー形成用不織布6が立体ギャザーBSの外側にまで延在して、前記不透液性バックシート2の表面側に積層された構成としたが、図9に示されるように、立体ギャザーBSを立体ギャザー形成用不織布6によって形成し、立体ギャザーBSの外側には、前記不透液性バックシート2の表面側にサイド不織布7を積層した構造としても良い。
本発明の生理用ナプキン1の展開図である。 その横断面図(図1のII−II線矢視図)である。 その横断面図(図1のIII−III線矢視図)である。 その横断面図(図1のIV−IV線矢視図)である。 その横断面図(図1のV−V線矢視図)である。 立体ギャザーBSの折り畳み状態を示す要部拡大断面図である。 (A)は第1折返し面35と第2折返し面36との接合領域X、(B)は第2折返し面36と第3折返し面37との接合領域Yである。 生理用ナプキン1の着用状態を示す、(A)は排血口部対応領域R1の横断面図、(B)は臀部対応領域R2の横断面図である。 立体ギャザーBSの他の形態例を示す要部拡大横断面図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…立体ギャザー形成用不織布、8・8a〜8c…圧搾溝、31…肌当接面部、32…第1折返し部、33…第2折返し部、35…第1折返し面、36…第2折返し面、37…第3折返し面、BS…立体ギャザー、R1…排血口部対応領域、R2…臀部対応領域、R3…中間領域、W…ウイング状フラップ、W…臀部側ウイング状フラップ

Claims (6)

  1. 透液性トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、使用面側の両側部に夫々、長手方向に沿って立体ギャザーが形成された吸収性物品において、
    前記立体ギャザーは、前記吸収性物品の長手方向に対して、排血口部を含む排血口部対応領域と、その後側部分の臀部を含む臀部対応領域と、前記排血部対応領域と臀部対応領域との中間に位置する中間領域とに画成され、前記排血部対応領域、臀部対応領域及び中間領域は共に起立するとともに、起立状態で前記排血口部対応領域の肌に当接する面の角度と、臀部対応領域の肌に当接する面の角度とを異ならせているとともに、前記中間領域において肌に当接する面の角度が連続的に変化していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記立体ギャザーの肌に当接する面は、起立状態で、前記排血口部対応領域では、前記吸収性物品の中心側に向けて高くなる傾斜角度で形成され、前記臀部対応領域では、前記吸収性物品の側方側に向けて高くなる傾斜角度で形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 相対的に、前記排血部対応領域における起立高さが高く、前記臀部対応領域及び中間領域の起立高さが低く設定されている請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記立体ギャザーは、折り畳み状態で、前記吸収性物品の側方側から中心側方向に延在したシートが中心側位置で側方側に折り返される第1折返し部と、この第1折返し部に連続して側方側位置で中心側方向に折り返される第2折返し部とによって三つ折りとされ、下層側から順に第1折返し面、第2折返し面、第3折返し面を有し、
    前記排血口部対応領域では、前記第1折返し面、第2折返し面および第3折返し面が相互に接合されず、
    前記臀部対応領域では、前記第1折返し面と第2折返し面とが相互に接合されず、前記第3折返し面と前記第2折返し面とが相互に接合されている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記第3折返し面および第2折返し部には、それぞれ、前記吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されるとともに、前記第2折返し部に配設される弾性伸縮部材の張力より、前記第3折返し面に配設される弾性伸縮部材の張力の方が大きく設定されている請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記第1折返し部に、前記吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材が配設されている請求項4,5いずれかに記載の吸収性物品。
JP2008141910A 2008-05-30 2008-05-30 吸収性物品 Active JP5464822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008141910A JP5464822B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008141910A JP5464822B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009285240A true JP2009285240A (ja) 2009-12-10
JP5464822B2 JP5464822B2 (ja) 2014-04-09

Family

ID=41455025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008141910A Active JP5464822B2 (ja) 2008-05-30 2008-05-30 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5464822B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125356A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Kao Corp 生理用ナプキン
WO2012032791A1 (en) * 2010-09-10 2012-03-15 Unicharm Corporation Absorbent article and sanitary napkin
JP2013048755A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2015171501A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP6385519B1 (ja) * 2017-05-02 2018-09-05 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
CN111683633A (zh) * 2018-02-28 2020-09-18 大王制纸株式会社 一次性穿着物品
JP2020151015A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP2021016430A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004358109A (ja) * 2003-06-09 2004-12-24 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP2006280583A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP3919638B2 (ja) * 2001-12-20 2007-05-30 花王株式会社 吸収性物品
JP2007215913A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kao Corp 吸収性物品

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3919638B2 (ja) * 2001-12-20 2007-05-30 花王株式会社 吸収性物品
JP2004358109A (ja) * 2003-06-09 2004-12-24 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP2006280583A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2007215913A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kao Corp 吸収性物品

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011125356A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Kao Corp 生理用ナプキン
WO2012032791A1 (en) * 2010-09-10 2012-03-15 Unicharm Corporation Absorbent article and sanitary napkin
CN102523734A (zh) * 2010-09-10 2012-06-27 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品和卫生巾
CN102523734B (zh) * 2010-09-10 2014-12-03 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品和卫生巾
US9220642B2 (en) 2010-09-10 2015-12-29 Unicharm Corporation Absorbent article and sanitary napkin with heightened middle units
JP2013048755A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2015171501A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 大王製紙株式会社 吸収性物品
CN110177529A (zh) * 2017-05-02 2019-08-27 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品
WO2018203432A1 (ja) * 2017-05-02 2018-11-08 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP2018187061A (ja) * 2017-05-02 2018-11-29 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP6385519B1 (ja) * 2017-05-02 2018-09-05 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
CN110177529B (zh) * 2017-05-02 2021-10-12 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品
CN111683633A (zh) * 2018-02-28 2020-09-18 大王制纸株式会社 一次性穿着物品
KR20200125595A (ko) * 2018-02-28 2020-11-04 다이오 페이퍼 코퍼레이션 일회용 착용 물품
CN111683633B (zh) * 2018-02-28 2022-02-25 大王制纸株式会社 一次性穿着物品
KR102580058B1 (ko) 2018-02-28 2023-09-18 다이오 페이퍼 코퍼레이션 일회용 착용 물품
JP2020151015A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP7229051B2 (ja) 2019-03-18 2023-02-27 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP2021016430A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
JP7252084B2 (ja) 2019-07-17 2023-04-04 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP5464822B2 (ja) 2014-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4633821B2 (ja) 吸収性物品
JP4352027B2 (ja) 吸収性物品
JP4652626B2 (ja) 吸収性物品およびその製造方法
JP5727246B2 (ja) 吸収性物品
JP5464822B2 (ja) 吸収性物品
JP7015685B2 (ja) 吸収性物品
JP4756588B2 (ja) 吸収性物品
JP5140320B2 (ja) 吸収性物品
JP4584751B2 (ja) 吸収性物品
JP2009240588A (ja) 吸収性物品
JP2019017636A (ja) 吸収性物品
JP5536406B2 (ja) 生理用ナプキン
JP5095467B2 (ja) 吸収性物品
JP4425038B2 (ja) 吸収性物品
JP7194612B2 (ja) 吸収性物品
JP5784341B2 (ja) 吸収性物品
JP5780790B2 (ja) 吸収性物品
JP5177396B2 (ja) 吸収性物品
JP5431203B2 (ja) 吸収性物品
JP2020137596A (ja) 吸収性物品
JP5562681B2 (ja) 吸収性物品
JP5536407B2 (ja) 吸収性物品
JP5117203B2 (ja) 吸収性物品
JP5897292B2 (ja) 吸収性物品
JP6207197B2 (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5464822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250