JP2009284116A - 環境対応ネットワークシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の目的は、ネットワークに接続された機器を遠隔操作で電源オンにすることを、待機電力を浪費することなく実現しようとするものである。
【解決手段】
既知の機能であるPoE機能と組み合わせることで、WakeUPパケットの受信が必要な時だけPoE機能による電源供給を受けてWAKE−ON−LAN機能を実現することにより、待機電源の浪費をゼロにすることを実現した。
【選択図】図1
本発明の目的は、ネットワークに接続された機器を遠隔操作で電源オンにすることを、待機電力を浪費することなく実現しようとするものである。
【解決手段】
既知の機能であるPoE機能と組み合わせることで、WakeUPパケットの受信が必要な時だけPoE機能による電源供給を受けてWAKE−ON−LAN機能を実現することにより、待機電源の浪費をゼロにすることを実現した。
【選択図】図1
Description
本発明は、環境対応に適したネットワークシステムに関し、さらに詳しくは遠隔地の遠隔操作端末の操作に基づくネットワークからの指示によって例えばウェークアップ(WAKE−UP)機能を有する被遠隔操作端末(電気機器)の電源をオンやオフすることが可能なネットワークシステムにおいて、遠隔操作端末からのウェークアップ指示に基づいて、ウェークアップ機能を実現するデバイスを含む家電機器やコンピュータ装置等の被遠隔操作端末の電源を制御するネットワークシステム、ネットワーク機器に関する。
ネットワークに接続された機器(被遠隔操作端末)、例えばコンピュータ装置を遠隔操作で電源オン(ON)したいという要求に対しWAKE−ON−LAN(ウェーク・オン・ラン)機能が提案されている。
これにより、現地に赴くことなく遠隔操作で機器の電源オンが可能なため、夜間・休日など機器を使用しない時間帯に機器の主電源をオフ(OFF)にできる自由度が高まった。
その一例として、ウェークアップ機能をサポートしているコンピュータ装置において、ウェークアップ機能が有効と判断される場合に、当該ウェークアップ機能を実現可能なデバイスに補助電源から電力を供給し、ウェークアップ機能が無効にされていると判断される場合に、システムのパワーオフを実行するパワーオフ手段を備え、その待機電力を削減するものが提案されている。
ネットワークに接続された機器(被遠隔操作端末)、例えばコンピュータ装置を遠隔操作で電源オン(ON)したいという要求に対しWAKE−ON−LAN(ウェーク・オン・ラン)機能が提案されている。
これにより、現地に赴くことなく遠隔操作で機器の電源オンが可能なため、夜間・休日など機器を使用しない時間帯に機器の主電源をオフ(OFF)にできる自由度が高まった。
その一例として、ウェークアップ機能をサポートしているコンピュータ装置において、ウェークアップ機能が有効と判断される場合に、当該ウェークアップ機能を実現可能なデバイスに補助電源から電力を供給し、ウェークアップ機能が無効にされていると判断される場合に、システムのパワーオフを実行するパワーオフ手段を備え、その待機電力を削減するものが提案されている。
従来のWAKE-ON-LAN機能では、遠隔操作にて送信されるウェークアップ(WakeUP)パケットを受信し、機器の主電源をオンにするためのネットワークデバイス自身は常に稼動状態になっている必要がある。従ってデバイス部全体への電源供給が必要となり、その結果として膨大な待機電力を浪費せざるを得なかった。
この課題に対し、上記従来技術により、待機時の電源供給をネットワークデバイスのみにし、それ以外のデバイスへの電源供給をオフ(OFF)にすることで待機電力を最小限に抑えることが可能である。しかし、この従来技術にあっても、依然として待機電力の浪費は避けられなかった。つまり、従来のシステムはWAKE−ON−LAN機能を備えたネットワークデバイスが動作するためには待機電源が必要であった。
本発明の目的は、ネットワークに接続された機器を遠隔操作で電源オンにすることを、待機電力を浪費することなく実現し得るネットワークシステム、ネットワーク機器を提供することにある。
この課題に対し、上記従来技術により、待機時の電源供給をネットワークデバイスのみにし、それ以外のデバイスへの電源供給をオフ(OFF)にすることで待機電力を最小限に抑えることが可能である。しかし、この従来技術にあっても、依然として待機電力の浪費は避けられなかった。つまり、従来のシステムはWAKE−ON−LAN機能を備えたネットワークデバイスが動作するためには待機電源が必要であった。
本発明の目的は、ネットワークに接続された機器を遠隔操作で電源オンにすることを、待機電力を浪費することなく実現し得るネットワークシステム、ネットワーク機器を提供することにある。
本発明は、WAKE−ON−LAN機能対応機器(被遠隔操作端末)が接続されるLANにPoE(パワー・オーバ・イーサネット:Power over Ethernet)対応機器(ネットワーク機器)を接続し、該PoE対応機器からWAKE−ON−LAN機能対応機器のネットワークデバイスに対し、ウェークアップ(WakeUP)パケット送信とともにPoE機能による電源を供給し、該電源をもってWAKE−ON−LAN機能対応機器のWAKE−ON−LAN機能を動作させ、WAKE−ON−LAN機能対応機器の主電源オフ(OFF)時にネットワークデバイスへの電源供給もオフとする構成とした。
また、本発明は、WAKE−ON−LAN機能対応機器が接続されるLANにPoE対応機器を接続し、別のLANにPoE機能による電源供給を可能な構成とし、該別のLAN上にWAKE−ON−LAN機能対応機器またはWAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器を接続し、WAKE−ON−LAN機能対応機器のネットワークデバイスに対し、ウェークアップ(WakeUP)パケットを送信するとともにPoE対応機器よりPoE機能による電源を供給することでWAKE−ON−LAN機能を動作させ、WAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器はWAKE−ON−LAN機能が動作することで主電源がオン(ON)になったとき、さらにPoE機能により別のWAKE−ON−LAN機能対応機器のネットワークデバイスに対し、WakeUPパケットを送信すると共にPoE機能による電源供給することでWAKE−ON−LAN機能を動作させることにより、ネットワーク全体のWAKE−ON−LAN機能対応機器の主電源オフ(OFF)時にネットワークデバイスへの電源供給もオフとする構成とした。
また、本発明は、WAKE−ON−LAN機能対応機器が接続されるLANにPoE対応機器を接続し、別のLANにPoE機能による電源供給を可能な構成とし、該別のLAN上にWAKE−ON−LAN機能対応機器またはWAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器を接続し、WAKE−ON−LAN機能対応機器のネットワークデバイスに対し、ウェークアップ(WakeUP)パケットを送信するとともにPoE対応機器よりPoE機能による電源を供給することでWAKE−ON−LAN機能を動作させ、WAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器はWAKE−ON−LAN機能が動作することで主電源がオン(ON)になったとき、さらにPoE機能により別のWAKE−ON−LAN機能対応機器のネットワークデバイスに対し、WakeUPパケットを送信すると共にPoE機能による電源供給することでWAKE−ON−LAN機能を動作させることにより、ネットワーク全体のWAKE−ON−LAN機能対応機器の主電源オフ(OFF)時にネットワークデバイスへの電源供給もオフとする構成とした。
従来技術では、遠隔操作で電源オンにしたい装置に対しネットワークデバイスが動作する
ための待機電力の供給が不可欠であったが、本発明によれば、この問題が解消可能となり、遠隔操作で電源オンにしたい装置の待機電力をゼロにできるという効果がある。
ための待機電力の供給が不可欠であったが、本発明によれば、この問題が解消可能となり、遠隔操作で電源オンにしたい装置の待機電力をゼロにできるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例を示すネットワークシステム構成図である。このシステムは、ウェークアップ指示を送出する遠隔操作用の端末10と、公衆網やインタネット、専用網などのネットワーク13経由でウェークアップ指示を受信し、配下の端末(WAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスを備えたウェークアップ対象装置である被遠隔操作端末)にウェークアップ指示を中継するとともにPoE(Power over Ethernet)機能による電源供給を行うネットワーク機器11(ネットワーク機器A)と、WAKE−ON−LAN機能によりウェークアップ指示に従い主電源をオンし動作を開始する被遠隔操作端末12(被遠隔操作端末A)とから構成されている。ネットワーク機器11は、ネットワーク13と構内LAN20に接続され、被遠隔操作端末12は、構内LAN20に接続されている。
ネットワーク機器11は、例えばルータ若しくはLANスイッチ等である。図6にその一例を示す。図6はネットワーク機器11の具体例としてLANスイッチ600を使った場合の実施例を示す機能ブロック図である。ネットワーク機器11のLANスイッチ600は、PoE機能対応ネットワークデバイス部630とフォワーデリング制御部610とWakeUP制御部620とから構成されている。ネットワークデバイス部630はLAN20に接続され、LAN20からパケットを受信または送信する。フォワーデリング制御部610は、ネットワークデバイス部630にて受信したパケットのフォワーディング先を決定するものであり、ネットワークデバイス部630から受け取ったパケットを維持しておくメモリ部612と受信したパケットのフォワーディング先を決定し、該パケットの送信指示を行うフォワーディング処理部611から構成されている。WakeUP制御部620は、WakeUP機能を制御する。
ここで、LAN20からイーサフレームを受信したネットワークデバイス部630は、イーサフレーム内に含まれているパケット部分を抽出し、該抽出パケットをフォワーデリング制御部610のメモリ部612に格納する。
WakeUP制御部620はフォワーデリング制御部610のメモリ部612に格納されたパケットがWakeUPパケットかどうか確認し、WakeUPパケットだった場合はウェークアップ対象となる装置がLANスイッチ20に直収されている装置か否かを判断する。直収されている装置であった場合は、ネットワークデバイス部630に対し電源供給を指示する。指示されたネットワークデバイス部630は対象となる装置が接続されるポートに対しPoE機能による電源供給を行う。
また、フォワーディング処理部610は、メモリ部612に格納されたパケットの宛先によりフォワーディング先を決定し、ネットワークデバイス部630に対し、パケットの送信指示を行う。ネットワークデバイス部630は、メモリ部612に格納されたパケットを指示されたフォワーディング先を示すイーサフレームの形に組み立て、対象ポートに送信する。
遠隔操作端末10は、例えばパーソナルコンピュータや情報処理装置等のコンピュータ装置からなる。図7にその一例を示す。図7は被遠隔操作端末の一実施例を示す機能ブロック図である。図7を使って被遠隔操作端末の主電源がオンになる動作について説明する。
被遠隔操作端末700(図1の被遠隔操作端末12に相当)は、WAKE−ON−LAN制御部121と主電源123とCPUユニット122を構成する機器構成部700から構成される。WAKE−ON−LAN制御部710は、ネットワークデバイス部713及び該ネットワークデバイス部713が受信したパケットを維持するメモリ部712、ウェークアップ処理を行うウェークアップ処理部711から構成される。
また、機器構成部730はCPU部732及びデータを維持するメモリ部731から構成される。また、主電源720には電源供給のオン/オフを制御するスイッチング部721が含まれており、スイッチのオン/オフにより機器構成部730への電源供給が制御可能である。ただし、本実施例においてWAKE−ON−LAN制御部710は主電源720から電源供給を受けるのではなく、LAN20によりPoE機能による電源供給を受けて動作する構成となっている。
ここで、通常時のデータ通信の場合は、ネットワークデバイス部713を介して送受信されるパケットは機器構成部730内のメモリ部732に格納され、必要なデータ処理がCPU部731によってなされている。
被遠隔操作端末700は夜間など動作を必要としない時間帯はスイッチング部721がスイッチオフ状態にすることで機器構成部730への電源供給が停止され、停止状態となっている。また、WAKE−ON−LAN制御部710の電源供給はPoE機能により賄われているが、夜間など動作を必要としない時間帯には電源供給が停止されている状態になっている。
ウェークアップ操作が必要な場合、まず、LAN20を介してPoE機能による電源供給が開始される。電源が供給されることによりWAKE−ON−LAN部710は稼動状態に推移する。ネットワークデバイス部713はLAN20から受信したパケットをメモリ部712に格納する。ウェークアップ処理部711はメモリ部712に格納されたパケットが自装置宛てのWakeUPパケットかどうか確認し、自装置宛てのWakeUPパケットであった場合には、スイッチング部721をスイッチオン状態に推移させる。これにより、主電源720から機器構成部730への電源供給が開始され、稼動状態に推移する。
構内LAN20はPoE対応LANであり、イーサケーブルからなる。被遠隔操作端末12は、例えばコンピュータ機能を有する情報処理装置からなる。この被遠隔操作端末は、複数の機能、例えばコピーやプリンタ機能を有する複合機器、VoIP対応の電話機(IP電話)、無線LANのアクセスポイント、Webカメラ、テレビや冷蔵庫等の情報家電機器等であっても良い。 遠隔操作端末10は例えばコンピュータや情報処理装置から構成されている。
図2は、PoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11とWAKE−ON−LAN機能を有する被遠隔操作端末12との接続関係を示すブロック図である。ネットワーク機器11は例えば受電、給電機能を有するLANスイッチやハブ、ルータ等から構成されている。該機器はPoE機能を有するネットワークデバイス111を備えており、また図6、図7に示すようにWakeUPパケットを受信する受信部、該受信部にて受信したWakeUPパケットのMACアドレスをもってウェークアップ指示の宛先が直収装置(被遠隔制御操作端末)宛てか否を判断や該宛先が直収装置宛ての場合に該装置の接続ポートに電源供給を開始したり、該宛先の装置にWakeUPパケットを送信する処理手段部を備えている。PoEとは、イーサネット(Ethernet)の配線に使用されるケーブルを利用して電力を供給技術であり、これはIEEE802.3afとして標準化されている。一般には、48Vで15.4Wの電力が供給でき、電源をとりにくい場所に置く機器や従来電源が必要なかった機器をEthernet(登録商標)対応にする場合に使われている。従って、その詳細説明は省略する。
被遠隔操作端末12はWAKE−ON−LAN機能を有するネットワークデバイス121を含むデバイス部121、被遠隔操作端末の機能を実行するプログラム(図示せず)に基づき動作し、従来と同様の機能を実行するCPUを含むユニット部122、被遠隔操作端末12の主電源123、補助電源124、これらを結合するバス等を備えている。本願発明にあっては、補助電源124は不要であるが、被遠隔操作端末12が既存のものであって補助電源を備えたものである場合には、未使用状態としておく。
遠隔操作端末10から周知方法によりネットワーク13を介してWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス121を有する被遠隔操作端末12に対してウェークアップ指示をすると、まず遠隔操作端末10からのウェークアップ指示をネットワーク機器11にて受け、該ネットワーク機器は、その指示に基づいて被遠隔操作端末12に対しウェークアップ指示するとともにPoE機能をもって被円買う操作端末12に対して電源供給を行う。このウェークアップ指示に従い被遠隔操作端末12の主電源123はオンし、該被遠隔操作端末の動作を開始する。すなわち、PoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11は、遠隔操作端末10から送られてくるIPパケットを受信し、該受信IPパケットなどをフォワード(forward)するネットワーク機能に加え、PoE機能に対応したネットワークデバイス111により、当該ポートに接続されたLAN接続機器(この実施例ではLAN20に接続された被遠隔操作端末12)に対する電源供給機能を有する。ここで、フォワードとは、遠隔操作端末10から受け取ったWakeUPパケットを別の経路へ向けて再送信することを意味する。
被遠隔操作端末12は、ネットワーク機器11からLAN20を介して電源供給を受け、これによって主電源123がオンする。
図3は、遠隔操作端末10からの遠隔操作により被遠隔操作端末12の主電源をオンにする詳細な動作を説明するフローチャートである。
同図において、ネットワーク機器11の電源がオン、被遠隔操作端末12の主電源がオフ状態にあるとき、遠隔操作端末10の電源をオン(ステップS301)し、該遠隔操作端末10からウェークアップ指示操作をすると、該遠隔操作端末から被遠隔操作端末12宛てのWakeUPパケットがネットワーク13を介してネットワーク機器11に送信される(ステップS302)。WakeUPパケットにはネットワーク機器11が直収する装置、つまり構内LAN20につながる被遠隔操作端末12に固有に割り当てされたMACアドレスが含まれている。ネットワーク機器11はこのWakeUPパケットを受信し(ステップS311)すると、ウェークアック指示の宛先がネットワーク機器11に直収されている装置(被遠隔操作端末A)宛てか否かを判断する(ステップS312)。直収されている装置宛てではない場合、当該ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS316)。直収されている装置宛ての場合には、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS313)、引き続いて当該装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS314)。
被遠隔操作端末12は、そのネットワークデバイス121がネットワーク機器11からLAN20を介して電源供給を受けることによってWAKE−ON−LAN対応ネットワークデバイス121の電源がオン状態に推移し、ネットワーク機器11から送信されるパケットが受信可能状態となる(ステップS322)。被遠隔操作端末12がネットワーク機器11側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(図3のステップS323)すると、このことを契機に主電源123をオンする(ステップS324)。これによって、被遠隔操作端末12が稼動状態となる。
ここで、WakeUPパケットは、マジックパケットと呼ばれるパケットで実現されている。図8にIPパケット内にマジックパケット(Magic Packet)がデータとして格納されているWakeUPパケットの一例を示し、WakeUPパケット800は、‘0xff’のデータが6個(6バイト)並び、続いてターゲットとなるネットワークデバイスのMACアドレスが16個(6バイト×16=96バイト)並ぶ形で表現されるデータを含んでいる。
即ち、図8においてマジックパケット800はIPヘッダ部801とIPデータ部802からなり、IPヘッダ部801には、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ、パケット長、識別子、フラグ、フラグメントオフセット、生存時間、プロトコル、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、オプション等の情報が含まれており、IPデータ部802には、6個の‘0xff’のデータ、複数のMACアドレス、パディング等の情報が含まれている。マジックパケットについては、そのパケット形態は問わない。イーサーフレームに直打ちされていようが、IPパケットに格納されていようが、マジックパケット形式のデータ列を受信したとき、WAKE−ON−LANデバイスが反応するように構成されていれば良い。
ネットワーク機器11は、例えばルータ若しくはLANスイッチ等である。図6にその一例を示す。図6はネットワーク機器11の具体例としてLANスイッチ600を使った場合の実施例を示す機能ブロック図である。ネットワーク機器11のLANスイッチ600は、PoE機能対応ネットワークデバイス部630とフォワーデリング制御部610とWakeUP制御部620とから構成されている。ネットワークデバイス部630はLAN20に接続され、LAN20からパケットを受信または送信する。フォワーデリング制御部610は、ネットワークデバイス部630にて受信したパケットのフォワーディング先を決定するものであり、ネットワークデバイス部630から受け取ったパケットを維持しておくメモリ部612と受信したパケットのフォワーディング先を決定し、該パケットの送信指示を行うフォワーディング処理部611から構成されている。WakeUP制御部620は、WakeUP機能を制御する。
ここで、LAN20からイーサフレームを受信したネットワークデバイス部630は、イーサフレーム内に含まれているパケット部分を抽出し、該抽出パケットをフォワーデリング制御部610のメモリ部612に格納する。
WakeUP制御部620はフォワーデリング制御部610のメモリ部612に格納されたパケットがWakeUPパケットかどうか確認し、WakeUPパケットだった場合はウェークアップ対象となる装置がLANスイッチ20に直収されている装置か否かを判断する。直収されている装置であった場合は、ネットワークデバイス部630に対し電源供給を指示する。指示されたネットワークデバイス部630は対象となる装置が接続されるポートに対しPoE機能による電源供給を行う。
また、フォワーディング処理部610は、メモリ部612に格納されたパケットの宛先によりフォワーディング先を決定し、ネットワークデバイス部630に対し、パケットの送信指示を行う。ネットワークデバイス部630は、メモリ部612に格納されたパケットを指示されたフォワーディング先を示すイーサフレームの形に組み立て、対象ポートに送信する。
遠隔操作端末10は、例えばパーソナルコンピュータや情報処理装置等のコンピュータ装置からなる。図7にその一例を示す。図7は被遠隔操作端末の一実施例を示す機能ブロック図である。図7を使って被遠隔操作端末の主電源がオンになる動作について説明する。
被遠隔操作端末700(図1の被遠隔操作端末12に相当)は、WAKE−ON−LAN制御部121と主電源123とCPUユニット122を構成する機器構成部700から構成される。WAKE−ON−LAN制御部710は、ネットワークデバイス部713及び該ネットワークデバイス部713が受信したパケットを維持するメモリ部712、ウェークアップ処理を行うウェークアップ処理部711から構成される。
また、機器構成部730はCPU部732及びデータを維持するメモリ部731から構成される。また、主電源720には電源供給のオン/オフを制御するスイッチング部721が含まれており、スイッチのオン/オフにより機器構成部730への電源供給が制御可能である。ただし、本実施例においてWAKE−ON−LAN制御部710は主電源720から電源供給を受けるのではなく、LAN20によりPoE機能による電源供給を受けて動作する構成となっている。
ここで、通常時のデータ通信の場合は、ネットワークデバイス部713を介して送受信されるパケットは機器構成部730内のメモリ部732に格納され、必要なデータ処理がCPU部731によってなされている。
被遠隔操作端末700は夜間など動作を必要としない時間帯はスイッチング部721がスイッチオフ状態にすることで機器構成部730への電源供給が停止され、停止状態となっている。また、WAKE−ON−LAN制御部710の電源供給はPoE機能により賄われているが、夜間など動作を必要としない時間帯には電源供給が停止されている状態になっている。
ウェークアップ操作が必要な場合、まず、LAN20を介してPoE機能による電源供給が開始される。電源が供給されることによりWAKE−ON−LAN部710は稼動状態に推移する。ネットワークデバイス部713はLAN20から受信したパケットをメモリ部712に格納する。ウェークアップ処理部711はメモリ部712に格納されたパケットが自装置宛てのWakeUPパケットかどうか確認し、自装置宛てのWakeUPパケットであった場合には、スイッチング部721をスイッチオン状態に推移させる。これにより、主電源720から機器構成部730への電源供給が開始され、稼動状態に推移する。
構内LAN20はPoE対応LANであり、イーサケーブルからなる。被遠隔操作端末12は、例えばコンピュータ機能を有する情報処理装置からなる。この被遠隔操作端末は、複数の機能、例えばコピーやプリンタ機能を有する複合機器、VoIP対応の電話機(IP電話)、無線LANのアクセスポイント、Webカメラ、テレビや冷蔵庫等の情報家電機器等であっても良い。 遠隔操作端末10は例えばコンピュータや情報処理装置から構成されている。
図2は、PoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11とWAKE−ON−LAN機能を有する被遠隔操作端末12との接続関係を示すブロック図である。ネットワーク機器11は例えば受電、給電機能を有するLANスイッチやハブ、ルータ等から構成されている。該機器はPoE機能を有するネットワークデバイス111を備えており、また図6、図7に示すようにWakeUPパケットを受信する受信部、該受信部にて受信したWakeUPパケットのMACアドレスをもってウェークアップ指示の宛先が直収装置(被遠隔制御操作端末)宛てか否を判断や該宛先が直収装置宛ての場合に該装置の接続ポートに電源供給を開始したり、該宛先の装置にWakeUPパケットを送信する処理手段部を備えている。PoEとは、イーサネット(Ethernet)の配線に使用されるケーブルを利用して電力を供給技術であり、これはIEEE802.3afとして標準化されている。一般には、48Vで15.4Wの電力が供給でき、電源をとりにくい場所に置く機器や従来電源が必要なかった機器をEthernet(登録商標)対応にする場合に使われている。従って、その詳細説明は省略する。
被遠隔操作端末12はWAKE−ON−LAN機能を有するネットワークデバイス121を含むデバイス部121、被遠隔操作端末の機能を実行するプログラム(図示せず)に基づき動作し、従来と同様の機能を実行するCPUを含むユニット部122、被遠隔操作端末12の主電源123、補助電源124、これらを結合するバス等を備えている。本願発明にあっては、補助電源124は不要であるが、被遠隔操作端末12が既存のものであって補助電源を備えたものである場合には、未使用状態としておく。
遠隔操作端末10から周知方法によりネットワーク13を介してWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス121を有する被遠隔操作端末12に対してウェークアップ指示をすると、まず遠隔操作端末10からのウェークアップ指示をネットワーク機器11にて受け、該ネットワーク機器は、その指示に基づいて被遠隔操作端末12に対しウェークアップ指示するとともにPoE機能をもって被円買う操作端末12に対して電源供給を行う。このウェークアップ指示に従い被遠隔操作端末12の主電源123はオンし、該被遠隔操作端末の動作を開始する。すなわち、PoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11は、遠隔操作端末10から送られてくるIPパケットを受信し、該受信IPパケットなどをフォワード(forward)するネットワーク機能に加え、PoE機能に対応したネットワークデバイス111により、当該ポートに接続されたLAN接続機器(この実施例ではLAN20に接続された被遠隔操作端末12)に対する電源供給機能を有する。ここで、フォワードとは、遠隔操作端末10から受け取ったWakeUPパケットを別の経路へ向けて再送信することを意味する。
被遠隔操作端末12は、ネットワーク機器11からLAN20を介して電源供給を受け、これによって主電源123がオンする。
図3は、遠隔操作端末10からの遠隔操作により被遠隔操作端末12の主電源をオンにする詳細な動作を説明するフローチャートである。
同図において、ネットワーク機器11の電源がオン、被遠隔操作端末12の主電源がオフ状態にあるとき、遠隔操作端末10の電源をオン(ステップS301)し、該遠隔操作端末10からウェークアップ指示操作をすると、該遠隔操作端末から被遠隔操作端末12宛てのWakeUPパケットがネットワーク13を介してネットワーク機器11に送信される(ステップS302)。WakeUPパケットにはネットワーク機器11が直収する装置、つまり構内LAN20につながる被遠隔操作端末12に固有に割り当てされたMACアドレスが含まれている。ネットワーク機器11はこのWakeUPパケットを受信し(ステップS311)すると、ウェークアック指示の宛先がネットワーク機器11に直収されている装置(被遠隔操作端末A)宛てか否かを判断する(ステップS312)。直収されている装置宛てではない場合、当該ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS316)。直収されている装置宛ての場合には、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS313)、引き続いて当該装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS314)。
被遠隔操作端末12は、そのネットワークデバイス121がネットワーク機器11からLAN20を介して電源供給を受けることによってWAKE−ON−LAN対応ネットワークデバイス121の電源がオン状態に推移し、ネットワーク機器11から送信されるパケットが受信可能状態となる(ステップS322)。被遠隔操作端末12がネットワーク機器11側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(図3のステップS323)すると、このことを契機に主電源123をオンする(ステップS324)。これによって、被遠隔操作端末12が稼動状態となる。
ここで、WakeUPパケットは、マジックパケットと呼ばれるパケットで実現されている。図8にIPパケット内にマジックパケット(Magic Packet)がデータとして格納されているWakeUPパケットの一例を示し、WakeUPパケット800は、‘0xff’のデータが6個(6バイト)並び、続いてターゲットとなるネットワークデバイスのMACアドレスが16個(6バイト×16=96バイト)並ぶ形で表現されるデータを含んでいる。
即ち、図8においてマジックパケット800はIPヘッダ部801とIPデータ部802からなり、IPヘッダ部801には、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ、パケット長、識別子、フラグ、フラグメントオフセット、生存時間、プロトコル、ヘッダチェックサム、送信元IPアドレス、オプション等の情報が含まれており、IPデータ部802には、6個の‘0xff’のデータ、複数のMACアドレス、パディング等の情報が含まれている。マジックパケットについては、そのパケット形態は問わない。イーサーフレームに直打ちされていようが、IPパケットに格納されていようが、マジックパケット形式のデータ列を受信したとき、WAKE−ON−LANデバイスが反応するように構成されていれば良い。
図4は、ネットワーク機器と被遠隔操作端末を多段化した場合の本発明の他の実施例を示すブロック図である。同図において、15はLAN20とLAN21との間に接続されたネットワーク機器、16はLAN21に接続された被遠隔操作端末である。これらのネットワーク機器15や被遠隔操作端末16は図1、図2の実施例と同様な構成となっている。従って、その詳細な構成、動作説明は省略する。
つまり、図4は、図1のシステムより大きなネットワークシステムへの適用事例を示したネットワークシステム構成図である。このシステムは、ウェークアップ指示を送出する遠隔操作端末10と、公衆網などのネットワーク13経由でウェークアップ指示を受信し、配下の装置(被遠隔操作端末15)にウェークアップ指示を中継するとともにPoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11と、ネットワーク機器11が接続される構内LAN20と、構内LAN20に接続されたWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス121(図2参照)を含み、前記ウェークアップ指示に従い主電源をオンにし動作を開始する被遠隔操作端末12と、同じ構内LAN20に接続されWAKE−ON−LAN機能によりウェークアップ指示に従い自装置の主電源をオンにすると同時に配下の装置(被遠隔操作端末16)にウェークアップ指示を中継するとともにPoE機能による電源供給を行うネットワーク機器15と、ネットワーク機器15によって接続される別の構内LAN21と、該構内LAN21に接続されたWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスを含み、前記ウェークアップ指示に従い主電源をオンにし動作を開始する被遠隔操作端末16から構成されている。
図5は、遠隔操作端末10の遠隔操作により被遠隔操作端末12及び16の電源をオンにする詳細な動作を説明するフローチャートである。
同図において、ネットワーク機器11が電源オン、ネットワーク機器15が電源オフ、被遠隔操作端末12及び被遠隔操作端末16が電源オフ状態となっているとき、遠隔操作端末10の電源をオンし、該遠隔操作端末にてウェークアップ指示操作をすると、ネットワーク機器15、被遠隔操作端末12、被遠隔操作端末16宛てのWakeUPパケットが送信される(ステップS502)。
ネットワーク機器11は、このWakeUPパケットを受信した場合(ステップS511)、宛先がネットワーク機器11に直収されている装置宛てか否かを判断する(ステップS512)。直収されている装置宛てではない場合、該当ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS516)。直収されている装置宛ての場合、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS513)、引き続いて該当装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS514)。ネットワーク機器11によるこれらの処理はWakeUPパケットを受信する度に実施する。
被遠隔操作端末12では、ネットワークデバイス111がLAN20からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS522)。ネットワーク機器11側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(ステップS523)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS524)ことで、被遠隔操作端末12が稼動状態となる。
さらにネットワーク機器15では、ネットワークデバイス151(図示せず)がLAN20からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS5302)。ネットワーク機器11側からWakeUPパケット(宛先は不問)を受信(ステップS5303)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS5304)ことで、ネットワーク機器16が稼動状態となる。受信したWakeUPパケットの宛先が自装置宛てか否かを判断し(ステップS5305)、自装置宛てなら処理を終了(ステップS5306)、自装置宛てでは無い場合、ネットワーク機器15に直収されている装置宛てか否かを判断する(ステップS5307)。直収されている装置宛てではない場合、該当ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS5310)。直収されている装置宛ての場合、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS5307)、引き続いて該当装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS5308)。ネットワーク機器15ではこれらの操作をWakeUPパケットを受信する度に実施する。
被遠隔操作端末16では、ネットワークデバイス151がLAN21からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS541)。ネットワーク機器16側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(ステップS542)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS543)ことで、被遠隔操作端末16が稼動状態となる。
以上の動作により、開始時に電源オフであったネットワーク機器15及び被遠隔操作端末12及び16が遠隔操作端末10からの指示に従い稼動状態となる。
なおこの実施例により、ネットワークの規模が大きくなり、多数の構内LANが存在し、かつ被遠隔操作端末の数が増えたとしても、LAN間を接続する位置にネットワーク機器15に相当するネットワーク機器を配備することにより、構内LAN上の全てのWAKE−ON−LAN機能を備えた端末に対し、待機電源を浪費することなく遠隔地からの操作で装置を起動することを実現可能である。
つまり、図4は、図1のシステムより大きなネットワークシステムへの適用事例を示したネットワークシステム構成図である。このシステムは、ウェークアップ指示を送出する遠隔操作端末10と、公衆網などのネットワーク13経由でウェークアップ指示を受信し、配下の装置(被遠隔操作端末15)にウェークアップ指示を中継するとともにPoE機能による電源供給を行うネットワーク機器11と、ネットワーク機器11が接続される構内LAN20と、構内LAN20に接続されたWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス121(図2参照)を含み、前記ウェークアップ指示に従い主電源をオンにし動作を開始する被遠隔操作端末12と、同じ構内LAN20に接続されWAKE−ON−LAN機能によりウェークアップ指示に従い自装置の主電源をオンにすると同時に配下の装置(被遠隔操作端末16)にウェークアップ指示を中継するとともにPoE機能による電源供給を行うネットワーク機器15と、ネットワーク機器15によって接続される別の構内LAN21と、該構内LAN21に接続されたWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスを含み、前記ウェークアップ指示に従い主電源をオンにし動作を開始する被遠隔操作端末16から構成されている。
図5は、遠隔操作端末10の遠隔操作により被遠隔操作端末12及び16の電源をオンにする詳細な動作を説明するフローチャートである。
同図において、ネットワーク機器11が電源オン、ネットワーク機器15が電源オフ、被遠隔操作端末12及び被遠隔操作端末16が電源オフ状態となっているとき、遠隔操作端末10の電源をオンし、該遠隔操作端末にてウェークアップ指示操作をすると、ネットワーク機器15、被遠隔操作端末12、被遠隔操作端末16宛てのWakeUPパケットが送信される(ステップS502)。
ネットワーク機器11は、このWakeUPパケットを受信した場合(ステップS511)、宛先がネットワーク機器11に直収されている装置宛てか否かを判断する(ステップS512)。直収されている装置宛てではない場合、該当ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS516)。直収されている装置宛ての場合、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS513)、引き続いて該当装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS514)。ネットワーク機器11によるこれらの処理はWakeUPパケットを受信する度に実施する。
被遠隔操作端末12では、ネットワークデバイス111がLAN20からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS522)。ネットワーク機器11側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(ステップS523)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS524)ことで、被遠隔操作端末12が稼動状態となる。
さらにネットワーク機器15では、ネットワークデバイス151(図示せず)がLAN20からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS5302)。ネットワーク機器11側からWakeUPパケット(宛先は不問)を受信(ステップS5303)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS5304)ことで、ネットワーク機器16が稼動状態となる。受信したWakeUPパケットの宛先が自装置宛てか否かを判断し(ステップS5305)、自装置宛てなら処理を終了(ステップS5306)、自装置宛てでは無い場合、ネットワーク機器15に直収されている装置宛てか否かを判断する(ステップS5307)。直収されている装置宛てではない場合、該当ネットワーク宛てにWakeUPパケットをフォワーディングする(ステップS5310)。直収されている装置宛ての場合、対象となる装置が接続されているポート向けにPoE機能による電源供給を開始し(ステップS5307)、引き続いて該当装置宛にWakeUPパケットを送信する(ステップS5308)。ネットワーク機器15ではこれらの操作をWakeUPパケットを受信する度に実施する。
被遠隔操作端末16では、ネットワークデバイス151がLAN21からの電源供給を受けることによって電源オン状態に推移し、パケット受信可能状態となる(ステップS541)。ネットワーク機器16側から自装置宛のWakeUPパケットを受信(ステップS542)したことを契機に主電源オン動作を行う(ステップS543)ことで、被遠隔操作端末16が稼動状態となる。
以上の動作により、開始時に電源オフであったネットワーク機器15及び被遠隔操作端末12及び16が遠隔操作端末10からの指示に従い稼動状態となる。
なおこの実施例により、ネットワークの規模が大きくなり、多数の構内LANが存在し、かつ被遠隔操作端末の数が増えたとしても、LAN間を接続する位置にネットワーク機器15に相当するネットワーク機器を配備することにより、構内LAN上の全てのWAKE−ON−LAN機能を備えた端末に対し、待機電源を浪費することなく遠隔地からの操作で装置を起動することを実現可能である。
本発明はパーソナルコンピュータからなる情報処理装置以外に情報通信家電にも適用可能
である。
である。
10:遠隔操作端末
11:ネットワーク機器
12:被遠隔操作端末
111:PoE機能ネットワークデバイス
121:WAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス
123:主電源
11:ネットワーク機器
12:被遠隔操作端末
111:PoE機能ネットワークデバイス
121:WAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイス
123:主電源
Claims (5)
- 遠隔操作端末からネットワークを介してLANに接続され、WAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスを含む被遠隔操作端末の電源を制御するシステムにおいて、
前記ネットワークと前記LANとの間にPoE機能を有するPoE対応ネットワーク機器を設け、
前記遠隔操作端末から前記被遠隔操作端末のウェークアップ指示をしたとき、前記遠隔操作端末のWakeUPパケットを前記PoE対応ネットワーク機器にて受け、該ネットワーク機器の前記被遠隔操作端末の接続ポートに電源を供給し、該電源をもって前記被遠隔操作端末のWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスの電源をオンし、該ネットワークデバイスにて前記遠隔操作端末のWakeUPパケットを受信し、前記被遠隔操作端末の主電源をオンすることを特徴とするネットワークシステム。 - 前記PoE対応ネットワーク機器が、ルータ又はLANスイッチからなり、前記LANからパケットを送受信するPoE機能対応ネットワークデバイス部と、フォワーディング処理部、前記パケットを格納するメモリ部を含み、フォワーディング機能を有するフォワーデリング制御部と、WakeUP機能を有するWakeUP制御部からなり、
前記フォワーデリング制御部は前記メモリ部のパケットがWakeUPパケットかどうか確認し、該確認結果、WakeUPパケットの場合、ウェークアップ対象となる被遠隔操作端末が前記LANに直収されているか否かを判断し、
該判断結果、前記LANに直収されている被遠隔操作端末である場合には前記WakeUP制御部から前記PoE機能対応ネットワークデバイス部を介して前記被遠隔操作端末のWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスに電源を供給し、
該判断結果、前記LANに直収されていない場合には前記パケットの宛先によりフォワーディング先を決定し、前記PoE機能対応ネットワークデバイスに前記パケットの送信指示を行うことを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。 - LAN上に接続されたPoE対応機器と、前記LAN上に接続されたWAKE−ON−LAN機能及びPoE機能により別のLANに電源供給可能な機器と、別のLAN上に接続されたWAKE−ON−LAN機能対応機器またはWAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器により、PoE機能の電源供給にてWAKE−ON−LAN機能を動作させることで待機電源を浪費することなく遠隔操作にて主電源をONにすることを可能とし、前述のWAKE−ON−LAN機能及びPoE機能を備えた機器は自装置がウェークアップするとともに自装置のPoE機能による電源供給にて、別のLAN上のWAKE−ON−LAN対応機器のWAKE−ON−LAN機能を動作させることで待機電源を浪費することなく遠隔操作にて主電源をオンにすることを特徴とするネットワークシステム。
- 遠隔操作端末からネットワークを介してLANに接続され、WAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスを含む被遠隔操作端末の電源を制御するシステムにおいて、前記遠隔操作端末から前記被遠隔操作端末のウェークアップ指示をしたとき、前記遠隔操作端末のWakeUPパケットを前記PoE対応ネットワーク機器にて受け、該ネットワーク機器の前記被遠隔操作端末の接続ポートに電源を供給し、該電源をもって前記被遠隔操作端末のWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスの電源をオン、該被遠隔操作端末の主電源をオンするネットワーク機器。
- 前記ネットワーク機器が、ルータ又はLANスイッチからなり、前記LANからパケットを送受信するPoE機能対応ネットワークデバイス部と、フォワーディング処理部、前記パケットを格納するメモリ部を含み、フォワーディング機能を有するフォワーデリング制御部と、WakeUP機能を有するWakeUP制御部からなり、
前記フォワーデリング制御部は前記メモリ部のパケットがWakeUPパケットかどうか確認し、該確認結果、WakeUPパケットの場合、ウェークアップ対象となる被遠隔操作端末が前記LANに直収されているか否かを判断し、
該判断結果、前記LANに直収されている被遠隔操作端末である場合には前記WakeUP制御部から前記PoE機能対応ネットワークデバイス部を介して前記被遠隔操作端末のWAKE−ON−LAN機能ネットワークデバイスに電源を供給し、
該判断結果、前記LANに直収されていない場合には前記パケットの宛先によりフォワーディング先を決定し、前記PoE機能対応ネットワークデバイスに前記パケットの送信指示を行うことを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
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-
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- 2008-05-21 JP JP2008132625A patent/JP2009284116A/ja active Pending
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